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マリー「ここではあなたの学校より、人生がもうちょっと複雑なの」
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1 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/17(金) 20:19:07.13 ID:Si0/VC+00
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
安藤「・・・」
押田「・・・」
押田「・・・・・・」
安藤「・・・っ」
ガコンッ
ソミュア<ガロロロォン・・・!
ソミュア<ギャラギャラギャラ!
押田「・・・公道はずいぶん混んでるな」
安藤「どけってんだ。ソミュアのお通りだぞ」ガコッ
ソミュア<ギャラギャラギャラ!
公用車<プップー! ププーッ!
安藤「お出ましだな。逃げ切れるかどうか100ユーロ賭けよう」
押田「・・・」
安藤「どうする?」
押田「乗った」
ソミュア<ブオォン!ギャラララララ!
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1594984746
2 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/17(金) 20:19:44.71 ID:Si0/VC+00
押田「絶好調だな」
安藤「ああ」
ソミュア<ギャラララララ!
公用車<ブオオォ――・・・
安藤「ハッハッハ!どうだ撒いてやったぞ!」
公用車B<ブオン!
安藤「!?」
ソミュア<キキィーッ! ギギギ・・・!
安藤「っ・・・くそっ」
押田「言うこと無しだな」
公用車B<ガチャ
文科省役人「戦車から降りたまえ!キーを手に持って降りるんだ!」
安藤「・・・うまく切り抜けたら100ユーロ」
押田「キミが負けるよ」
安藤「じゃあ200だ」
押田「乗った」
3 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/17(金) 20:22:01.72 ID:Si0/VC+00
ソミュア<ガパッ
安藤「話を聞いてください」
役人「言い訳をするんじゃない。両手を頭の上に置きたまえ」
公用車A<ブロロロ・・・ ガチャ
戦車道連盟会長「やれやれ・・・会合の帰りに面倒な現場に出くわしたもんじゃな」ドッコイセ
安藤「待ってください。これにはワケが――」
役人「口を閉じるんだ。もう一人車内にいるだろう。早く出てきなさい。このメガネには熱探知機能もあるんだ」
連盟会長「公道であんなスピードを出してはいかんだろう」
安藤「だから話を――」
役人「ソミュアの中のもう一人!いい加減にしないと廃校にするぞ!早く降りてくるんだ!」
安藤「降りられないんだよ!彼女は重体なんだ!」
役人「!?・・・何を言っている」
安藤「妊娠してるんだよ!8ヶ月目なんだ!見てみろ!」
連盟会長「なっ・・・まさか」バッ
ソミュア<ノゾキコミッ
押田「――うう・・・ハァ、ハァ・・・ううぅ・・・」
連盟会長「こりゃ大変だ!お腹が膨らんだ生徒がおるぞ!」
安藤「ホラみろ!」
役人「!・・・な・・・そんな」
4 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/17(金) 20:23:07.35 ID:Si0/VC+00
安藤「なんだってんだ!遊びで戦車走らせてたと思ったのか!?病院に連れてくとこだったんだよ!破水してるんだ!こんなトコでグズグズしてたらどんどん危なくなる!」
押田「うぅ・・・お腹痛い・・・!」
連盟会長「こりゃまずそうだ。辻くん、君もその目で確かめたまえ」
ソミュア<ノゾキコミッ
役人「・・・ほ、本当だ。どうしましょう・・・?」
安藤「よーしいいだろう、考えてくれ。ゆっくりな。ただしダンナにはアンタから説明してくれよ。もし母子に何かあったらアンタのせいだ。ホラ考えろ!」
役人「・・・!」
押田「ううう!痛いイタタタタタタ!アタタタタタ!」グウゥ〜!
安藤「あァ!?考えろ考えろ!」
押田「ああ〜〜〜!おなかいたいよぉ〜〜〜!」ジタバタジタバタ
安藤「もう片足出てるかもしれないぞ!」
役人「〜〜〜っ!・・・行け!急いだ方がいい!」
安藤「・・・ヘッ」
役人「君、どこに向かってたんだ?」
安藤「救急外来」
役人「では我々が先導しよう。未来ある子供達のためだ。会長の車は後方を」
連盟会長「う、うむ!がんばるんだぞ君達!」
公用車A<バタム 公用車B<バタム
5 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/17(金) 20:25:07.73 ID:Si0/VC+00
安藤「・・・・・・ふぅ、うまくいったな」
押田「にっ、にっ、妊娠だと!?誰が妊婦さんだ!」ポカポカ
安藤「ハッハハハ、そう膨れるな。名演だったぞ」ハハハ
押田「私が妊娠なんてっ!そもそも私は男性とふれあったことすら――」
安藤「わざわざクッションを服に入れて、オスカー女優も真っ青だな」ハハハ
押田「そ、それよりも!それよりもだっ!今は一刻も早くマリー様のもとへ行かねばならんのだ!早く出発しろ!」
安藤「いい大人が二人してダマされてたな。200ユーロ儲かった」フフ
押田「馬鹿言うな!賭け金が高すぎる!」
安藤「ムードを変えてお祝いだ。ソミュアにコンポを積んでて正解だったな」
CDコンポ<ガチャッ ♪〜【EARTH WIND & FIRE:SEPTEMBER】
押田「いいか!私のおかげで助かったんだぞ!そこんとこ忘れるな!」
安藤「なあ押田クン、『先導しよう。未来ある子供達のためだ』だとさ。この先我々がどうなる見物だな」ハハハ
押田「まったく・・・野蛮人はこれだから」
安藤「待ってろよマリー、今迎えに行くからなー!」オーッ!
・
・・
・・・
・・・・
・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/17(金) 20:51:23.81 ID:Si0/VC+00
――これは、BC自由学園が『チーム』になるまでを描いた物語である・・・――
http://uploader.sakura.ne.jp/src/up174177.jpg
7 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/17(金) 20:59:02.03 ID:Si0/VC+00
・・・・・一年前《冬》・・・・・・
――BC自由学園――
\ザワザワ・・・/ \ガヤガヤ・・・/ \ワイワイ・・・/
安藤(一年生)「・・・」
「新体制は誰が隊長だろう」ザワザワ
「私達もいよいよ2年生かー」ワイワイ
「3年いなくてもやってけるかな〜」ガヤガヤ
<カツ・・・カツ・・・カツ・・・
アズミ「整列」
\!/
アズミ「これより本年度最後の定例会議を始めます」
安藤(3年のアズミ隊長・・・大学も決まってさぞご満悦かと思ったが、まだ隊長らしい面構えだな。さすがだ)
アズミ「内部生、外部生共に揃っているわね。諸君は互いにいがみ合い、練習すら別々で行うほど仲が悪いけど、今は我慢してちょうだい」
内部生「・・・」 外部生「・・・」
アズミ「我々3年生はチームを引退し、明日からチームは新体制に移るわ。頑張ってちょうだい」
安藤(・・・新体制)
アズミ「これより新隊長の任命式を行う」
安藤(・・・どーせ内部生の2年が隊長だろ・・・実力からみてアスパラガス先輩か・・・)
8 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/17(金) 21:02:30.62 ID:Si0/VC+00
アズミ「出ていらっしゃい」
<ザッ
アズミ「新隊長はマリーよ」
マリー「よろしく〜」ヒラヒラ
\ッ・・・!?/ \ドヨッ・・・/ \ザワ・・・/
安藤(!?・・・あいつは確か私と同じ一年の・・・!)
アスパラガス「お待ちくださいアズミ様!その子はまだ一年生ザマスよ!」
アズミ「これはもう決定事項よ」
アスパラガス「で、ですが上級生を差し置いて一年が新隊長など・・・実力的にも学年的にも次期隊長はこの私が相応しいザマス!」
アズミ「アスパラガス、あなたも確かに実力はあるわ。でも・・・あなたには無い物をマリーは持っている」
アスパラガス「ッ・・・!」
\ザワザワ・・・/ \ドヨドヨ・・・/
「チェッ・・・1年が隊長に・・・?」
「あんな子がボスなんて・・・」
「こんなのおかしいわ・・・」
アズミ「マリー、あとは任せたわよ」ポン
マリー「は〜い」
安藤(どういうことだ・・・アズミさんは何を・・・)
マリー「ん〜っと、そうねぇ。とりあえず隊長就任のスピーチでもしましょうかしら」
安藤(なんかトボけた奴だな・・・)
9 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/17(金) 21:06:46.03 ID:Si0/VC+00
マリー「新隊長のマリーよ。私はこの学校に革命を起こすわ」
「!?」ドヨッ・・・
「革命・・・?」ヒソヒソ・・・
「何言ってんだ?」ザワザワ・・・
マリー「BC自由学園の有史以来続く内戦を終わらせる。内部生と外部生を取りまとめて、この学園を統一するの」
安藤「!」
マリー「あなた達を一つにまとめて、と〜っても強い戦車道チームにしてみせるわ。それが私の野望よ」
マリー「そのためには色々と新しい政策を考えなくっちゃならないけどね」フフッ
安藤(・・・)
マリー「まずは、両陣営から私を補佐する『副隊長』を立てるわ。副官になりたいという外部生の子は、明日の正午、第一会議室に来てちょうだい」
マリー「じゃ、待ってるから。よろしくね」ニコッ
安藤(・・・なんなんだアイツは・・・)
10 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/17(金) 21:22:27.96 ID:Si0/VC+00
――・・・翌日
押田「誰も来ませんね」
マリー「焦らないの。甘いものは寝て待てと言うじゃない」ケーキ パクッ
押田「しかしマリー様、本当に外部生の野蛮人を副官にされるおつもりで?」
マリー「そうよ」モグモグ
押田「私を副隊長に選んでくださったことには感謝しています。しかし外部生をお側に置くなど――」
扉<ガチャ
押田「!」
安藤「・・・」ズカズカズカ
押田「っ・・・」
机<バン!
安藤「サインしてくれ」
押田「・・・・・・す、座りたまえ」
安藤「この書類にサインしてくれたらすぐ帰る」
11 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/17(金) 21:24:15.65 ID:Si0/VC+00
押田「っ・・・え、えーと・・・・・・君は外部生だね?副隊長の立候補者かい?」
安藤「副隊長?あれ冗談で言っただけだろ?」
押田「エ・・・」
安藤「『内部生と外部生を平等にするため、副官を両陣営から1人ずつ選抜』・・・誰がそんな話を真に受ける」
押田「なっ・・・」
安藤「形式上我々にもポストを与えて取り繕うって魂胆がミエミエだ」
押田「貴様っ・・・!」
マリー「あら、副官希望じゃないならその書類は何?」モグモグ
安藤「我々の独立認可の書類だ。今まで内部生と外部生は別々に練習をし、公式試合のみ合同でやってきた。当然、連携もバラバラでマトモなチームじゃなかった」
安藤「今後は練習だけでなく試合も別々で挑みたい。BC自由学園は外部生チームと内部生チームの二部構成でやっていく。それを認める契約書だ」
マリー「なるほどね。外部生を代表してあなたが直談判に来たわけ」モグモグ
押田「・・・」
安藤「ほとんどの上級生はアスパラガス先輩を筆頭に『強襲戦車競技(タンカスロン)』に完全移行し、チームを離れた」
マリー「存じてるわ」
安藤「我々外部生はもとより、わずかに残った内部生もアンタに従う気はないんじゃないか?」
押田「言わせておけば・・・!」
12 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/17(金) 21:25:33.50 ID:Si0/VC+00
マリー「あなた、高校生になって何か目標はある?」ゴクン
安藤「そりゃあるさ。戦車道で名を上げるのさ」
押田「フン・・・」
マリー「本気?」
安藤「そりゃそうさ。全国大会で勝てるような――」
マリー「このBC自由学園の一員として、本気で戦車道で武勲を上げる気はある?」
安藤「!・・・」
安藤「・・・ある」
押田「・・・」
マリー「ふふっ」
安藤「――それで、サインするのかしないのか。ハッキリしてくれ」
マリー「明朝10時に内部生棟3Fに来なさい。そこでサインした書類を渡すわ」
安藤「・・・わかった。じゃあ、今日は帰らせてもらうよ」
押田「・・・」
安藤「ついでにこのイチゴもらってくな」ヒョイ パクッ
押田「あっ!こ、こいつ!マリー様のショートケーキのイチゴを・・・!」
安藤「そんじゃあ、明日受け取りに行くからな」ガチャ バタン
押田「なっ、なんてヤツだ・・・」
マリー「・・・」
13 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/17(金) 21:47:08.41 ID:Si0/VC+00
・
・
・
――外部生寮
安藤「よお」
外部生A「お、安藤!どうだった?」
安藤「明日サインするから取りに来いってさ」
外部生A「意外とすんなりいったんだね」
外部生B「あんどーさん、マックのポテト食います?」モグモグ
安藤「ああ、私はいいよ。後で食べるから」
外部生A「おい、後で食べるってよ。残しといてやれよ」
外部生C「聞いた?アスパラガスさん、タンカスロン初戦で白星だってさ」
外部生D「さすがだなぁ。私、次の隊長はあの人だと思ってたよ」
外部生E「まさか一年のあんなデコっぱちが隊長なんてな〜」
外部生F「内部生の二年で残ってる人も少ないらしいっしょ」
外部生G「そりゃあそーだよね〜」
外部生A「なあ、安藤。私達の独立が認められたらアンタがリーダーやってくれるんだろ?」
安藤「私が?」
外部生A「二年生はみーんなアスパラガスさんについて行っちまったし、残ってるメンツで一番強いのはアンタさ。誰も依存はないよ」
安藤「私が隊長か・・・」
14 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/17(金) 21:48:35.30 ID:Si0/VC+00
・
・
・
――翌日
\キラビヤカ〜/
《内部生棟》
安藤「・・・ったく、豪勢な校舎だこって」
扉<ギイィィ〜・・・
砂部「おはようございます。ようこそいらっしゃいました。砂部と申します」
安藤(さすが内部生のエリート、美人さんだな)
砂部「こちらへ。ご案内いたします」
――・・・
砂部「こちらが図書庫です。貸し出しのカードは不要ですが、借りた本は一週間以内に返却してください」
砂部「食堂は内部生は無料ですが、安藤さんも特別に内部生と同じ待遇を受けることができます」
砂部「夜は22時に消灯となっており、以降は公共スペースでの行動は原則禁止です」
安藤「・・・あのさ、内装もキレイだし立派な建物だと思うけど、ここに部屋は借りないよ。金もないしさ」
砂部「棟内を案内しろとのマリー様のご指示です。ついてきてください」
安藤「・・・なんだってんだ?」
砂部「こちらが安藤様専用の部屋となります」ガチャ
安藤「・・・!」
ゴウカ〜\,゜.:。+゜,゜.:。+゜,゜.:。+゜/リッパ〜
砂部「こちらの扉が化粧室、こちらはお手洗いで、こちらは浴室です」
安藤「・・・エスカレーター組は皆、こんな立派な個室に住んでるのか?」
砂部「そうですよ。さ、案内はここまでです。マリー様の下へご案内いたしますね」
15 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/17(金) 21:50:16.47 ID:Si0/VC+00
――・・・
マリー「いらっしゃい。待ってたわ」
安藤「・・・」チラ
押田「・・・」ニラミツケ〜
マリー「あの書類サインしておいたから、そこに置いてるわ」モンブラン モグモグ
安藤「どーも」カサッ
マリー「・・・聞かせてちょうだい。どんな気分かしら?」
安藤「・・・なに?」
マリー「周囲の期待を一身に背負うのは気分が良い?それとも重荷?」
安藤「そっちこそどうなんだ」
マリー「自分は有能な人間だと証明したい?責任を持って、人を率いる旗手になれると」
安藤「どういうことだ」
マリー「あなたに一ヶ月の試用期間を与えるわ。押田と一緒に私の右腕として仕えなさい。住み込みでね。合格すればあなたは我がチームの副隊長よ」
16 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/17(金) 21:55:05.93 ID:Si0/VC+00
押田「!」
安藤「!・・・なんだって・・・それは・・・」
マリー「一ヶ月後、まだ独立したいというのならその書類を持ち帰りなさい。独立を認めるわ」
押田「マ、マリー様!?なにを――」
マリー「よろしいかしら?」
安藤「・・・本気なのか?あんたの言ってた野望ってのは・・・本気で叶えるつもりなのか?」
マリー「あら、私が意味の無い嘘を言うと思って?」
安藤「・・・」
安藤「・・・・・・わかった」
マリー「ふふっ」ニコッ
押田「んなッ・・・!」ガ〜ン
マリー「それじゃあ荷物を持ってきなさい。あなたには明日から私の身の回りの世話を全部してもらうからわ」
安藤「!?・・・身の回りって・・・」
マリー「わかりやすく言うと私のお世話係になってもらうの」
安藤「メイドをやれってのか!?私が!?」
マリー「私の右腕なんだからそれくらいしてもらわないと。安心してちょうだい、なにもメイド服を着せようってわけじゃないわ」
安藤「い、いやそういうことじゃなくて・・・」
マリー「よろしくね♪」ニコッ
安藤「・・・・・・わかったよ。やればいいんだろうやれば」
17 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/17(金) 21:56:14.47 ID:Si0/VC+00
今回はここまでで
書き忘れておりましたが、このSSでは公式で判明していない範囲でキャラの学年と年齢を都合のいいように設定されています。ご了承ください
18 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/17(金) 23:13:48.87 ID:Si0/VC+00
あ、書き忘れてましたが
>>6
のイラストは
>>1
本人が描いたのではなく知人に描いてもらった作品です
19 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/18(土) 23:05:18.17 ID:70YVaheQ0
・
・
・
――・・・翌朝
安藤「Zzz・・・Zzz・・・」
扉<ドンドンドン
安藤「んぁ・・・」ムニャ
扉<ドンドンドン
祖父江「起きてください。マリー様が起床されますよ」
安藤「・・・・・・んん・・・メイドの朝は早い・・・」ムクリ
――・・・
祖父江「朝はマリー様のストレッチのお手伝いをするのが日々の日課です。心臓に遠い位置から順にゆっくりほぐして・・・」グイ
マリー「う〜」ググ〜
安藤「そんなこともやんなきゃいけないの?」
祖父江「マリー様のお世話をすることは光栄なことですよ」
安藤「なあ祖父江さん、アンタも隊長になったばかりのヤツに従うなんてイヤじゃないのかい?」
祖父江「あなたもいずれマリー様にお仕えすることの意義がわかりますよ」
安藤「・・・洗脳でもされるんじゃないだろうな」
マリー「いたいいたいいたい」ググ〜
祖父江「我慢してください。もう少し伸ばしますよ〜」
マリー「うえ〜ん」
安藤「・・・こんなのが隊長で大丈夫なのか」
20 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/18(土) 23:08:36.65 ID:70YVaheQ0
――・・・
<シャワー
安藤「ちくしょう、なんだってアタシがこんなことを・・・」ゴシゴシ
マリー「なにをフワフワやってるの。もっとゴシゴシやってくれないとキモチよくないわ」
安藤「あのな隊長殿、シャンプーくらい自分でやってくれよな。それにしても全然泡がたたないなこのシャンプー・・・」ゴシゴシ
祖父江「上手くやってますか?」ヒョコッ
安藤「高級なシャンプーって泡立ちが弱いモンなのかい?」ゴシゴシ
祖父江「泡?・・・あ、これ間違ってますわ。ボディソープでシャンプーしてるじゃないですか」
安藤「えっ、マジかよ」
祖父江「しかもシャンプーで足を洗っちゃってます」
安藤「う・・・しまった」
マリー「安藤、あなた字は読めるんでしょうね」
安藤「そりゃ読めるっての!いつもは固形石鹸でやってるからわかんなかっただけだ。頭も身体も全部いける石鹸は無いのかよ」
マリー「早くしてちょうだい。いつまで目を瞑ってればいいの」
安藤「どれでやるんだ?これ?」
マリー「シャンプーって書いてあるやつよ」
祖父江「やれやれ・・・」
21 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/18(土) 23:10:06.39 ID:70YVaheQ0
――・・・
祖父江「うまく出来るかしら?」
マリー「もちろんよ。安藤は足をシャンプーする名人ですもの。あなたは昼食にしなさい、祖父江」
祖父江「わかりました」ガチャ
安藤「・・・このドレスをどうしろって?」
マリー「着せてちょうだい」ンッ
安藤「・・・・・・お断りだ」
マリー「んマッ」
安藤「服くらい自分で着ろ!」
安藤「赤ん坊じゃあるまいし出来るだろう!」
安藤「なんで私がこんなことしなくちゃならないんだ!」
安藤「そんなことじゃ一人でなんにもできなくなっちゃうぞ!」
安藤「私は絶対にやらないからな!」
〜ソレカラドシタノ〜
安藤「・・・はい、ばんざーいして」
マリー「ばんざーい」
安藤「ジッとしろ」グイグイ
マリー「ん〜っ、むぎゅーっ」グイグイ
安藤「ボタンを締めて・・・」ポチポチッ
マリー「優しくね」
22 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/18(土) 23:15:42.84 ID:70YVaheQ0
安藤「ほら、着せてやったぞ。これで満足か?」
マリー「ありがとう安藤」ニコッ
安藤「ったく、なんだって私がこんなことを・・・それで、こっちのクローゼットにあるキレイなドレスは明日着るのか?」
マリー「それは安藤専用のドレスよ」
安藤「へ?」
マリー「あなたが正式に副隊長になったら、皆で社交界を開く予定よ。で、それがあなたが着るドレス。押田がデザインしたの」
安藤「は!?」
マリー「キレイな衣装を纏った安藤との社交界、楽しみね♪」
――・・・
安藤「いいか、私は着ない!あんなおべべを着て人前に出るなんて・・・こっぱずかしくてやってられるか!」
安藤「ああいうのを着るヤツは自分がカワイイと思ってる自惚れ屋だけだろ!」
安藤「あんな悪趣味なデザインのドレス絶対に着ないからな!絶対に!」
祖父江「・・・後でもいいですか?今は押田様と打ち合わせをしているので・・・」
押田「・・・」ジトー
安藤「チッ!・・・後でちゃんと話し合うからな!」ズカズカ
祖父江「ふう・・・申し訳ありません押田様、彼女は少々・・・言葉遣いが荒く――」
安藤「いやいや待て待て」ズカズカ
祖父江「ギョ、もどってきた」
安藤「話し合う必要もない。あんなドレス見るのもイヤだ。どう考えたってマトモな神経じゃ着られない」
押田「・・・」
安藤「マリーにお洋服を着せろってのもイヤだったけど我慢した。今度はそっちが我慢する番だ。社交界はナシってことでいいな!」
祖父江「・・・わ、わかりました・・・」
安藤「よし、これで問題は解決したな。それじゃ、ごゆっくり」
押田「・・・」
祖父江「・・・わ、私はいいと思いますよ。あのドレス・・・」
23 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/18(土) 23:33:54.26 ID:70YVaheQ0
・
・
・
――・・・
内部生一年「押田さまっ・・・あの・・・あのっ・・・これ・・・手紙っ、受け取ってください・・・!」
押田「どうもありがとう。部屋でゆっくり読ませてもらうよ」
内部生一年「あっ、あのっ、へ、返事・・・今聞きたいからっ・・・ここで読んでくれませんか」
押田「・・・それは――」
安藤「おいそこ、なにをイチャイチャしてるんだ」
押田「!・・・」
内部生一年「あ、あなたは確か外部生の・・・」
安藤「戦車倉庫で乳繰りあうな。やるなら校舎裏でやれ。まったく」
押田「なっ!・・・き、キミはデリカシーというものがないのか!失礼だろう!」
安藤「こっちは午後の戦車道授業のために、昼休み返上で準備してるんだ。ヨソでやれって言ってんの」
押田「き、貴様・・・」
内部生一年「ワイルドな物言い・・・押田さまもいいけど、あの方もカッコイイ・・・」ポッ
押田「!?」
24 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/18(土) 23:36:37.51 ID:70YVaheQ0
――・・・
押田「整列!これより戦車道訓練を開始する!」
\ザッ!/
マリー「今日の訓練は安藤に指揮ってもらうわ。みんな安藤の言うことをちゃぁんと聞くようにね」
\!/ \ザワザワ・・・/ \ドヨドヨ・・・/
押田「・・・」
マリー「それじゃ安藤、よろしくね〜」フリフリ
安藤「はいよ。・・・ってことで諸君、今日は私に従ってもらう」
\・・・/ \・・・/ \・・・/
安藤「私はこのチームの副隊長になるつもりだ。今はまだ試用期間だが・・・諸君は私の仲間ってことになる」
安藤「すぐに信用されるとは思ってない。今までイガミあってた間柄だもんな。だが・・・」
安藤「だが、きっと君達が信用できるような副官になってみせる。私が信頼に足る人間かどうか、君達も品定めしてくれ」
\・・・!/
安藤「・・・まっ、そういうことだ」
マリー「ふふ・・・」
安藤「おーし、そんじゃまずは準備運動して、行軍訓練をしよっか」
押田「フン・・・」
25 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/18(土) 23:37:24.08 ID:70YVaheQ0
――・・・
マリー「あ〜ん」
安藤「どうしてこんなことまで・・・」シブシブ
砂部「マリー様のお食事を手伝えるのは大変光栄なことですよ」
安藤「こんなのまるで赤ん坊のお守りじゃないか」
マリー「安藤、もっと食べたいわ。あ〜ん」アー
安藤「これが副隊長になることとどう関係があるんだよ・・・」
マリー「あ〜ん」アー
安藤「あーはいはい、わかったわかった」ガポ
マリー「ん〜っ、やっぱりこのイチゴショートは別格ね〜♪」
砂部「マリー様お墨付きの店ですから」
安藤「そんなに美味いのか・・・どれ」パクッ
マリー「(◦ω◦)!」
砂部「あっ・・・よ、よりによってイチゴを食べるなんて・・・」
安藤「うん、たしかに美味い」ングング
マリー「(◦ω◦)・・・」
砂部「ま、マリー様!お気をたしかに!」
26 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/19(日) 00:14:32.81 ID:qvgkaMw90
――・・・
外部生A「私達が訓練場を使うんだ!」
内部生A「いいや我々が使う!」
外部生B「やいの!」
内部生B「やいの!」
\ヤイノヤイノヤイノヤイノヤイノ!/
押田「君達、なにをヤイノヤイノと言い争いをしているんだ」
内部生C「押田さま!外部の野蛮人達が訓練場を占拠しているんです!」
内部生D「今日は私達が訓練をするハズですのに!」
押田「それは・・・」
安藤「なんだなんだ、何を騒いでる」
外部生C「安藤さん!エスカレーター組が我々の邪魔を!」
外部生D「安藤さんからもなんとか言ってやってくださいよ!」
安藤「まあ落ち着いてくれ。その件について隊長から話があるから」
27 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/19(日) 00:17:07.67 ID:qvgkaMw90
マリー「みんな〜」ポテポテ
内部生E「あっ!マリー様!」
内部生F「マリー様!これは一体どういうことなのですか!?」
マリー「どうもこうもないわ。今日の訓練は内部生外部生と合同でやることにしたの」
内部生&外部生『『『えっ!?』』』
安藤「そういうわけだ。今後も我々は度々合同練習をすることになるだろう」
「そんな・・・」ザワザワ
「野蛮な猿どもと一緒に練習なんて・・・」ザワザワ
「甘ちゃん連中とじゃマトモに訓練できないよ・・・」ザワザワ
安藤「はいはい、言いたいこともあるだろうけど、とにかく訓練始めるぞー」パンパン
押田「・・・」
マリー「押田、あなたもがんばってね」
押田「・・・は、はい!」
押田(マリー様・・・本当に外部生をも治める気なのですか・・・)
28 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/19(日) 00:18:42.12 ID:qvgkaMw90
――・・・
押田「マリー様、馬車の用意が出来ました。どうぞ」
マリー「ん」
押田「・・・安藤くん、キミも早く乗りたまえ」
安藤「こんなのイヤだ」
押田「・・・なに?」
安藤「文房具を買いに行くのにわざわざ馬車なんて乗りたくない。マリーもそんなんじゃ運動不足で太っちゃうぞ」
マリー「あらそう?じゃあ安藤がおんぶしてくれるのかしら」
安藤「なんでだよ足ケガでもしてんのか」
押田「貴様!マリー様に歩けと言うのか!」
安藤「そうだよ」
マリー「う〜ん・・・そうね、安藤が言うことも一理あるわ。たまには歩こうかしら」ストン
押田「ま、マリー様を歩かせるわけにはいきません!しからばこの押田が馬になりますので・・・」ササッ
安藤「アホ」ビシ
押田「あたっ」
安藤「自分の足で歩かせなきゃダメだっつってんの。大した距離じゃないんだから」
押田「し、しかし・・・」
マリー「はやく行くわよー押田〜安藤〜」タッタッタ
押田「ま、マリー様!おもいのほかやる気だ!」
<ガッ
マリー「だ」ペチャ
安藤「あ、コケた」
押田「マリー様ァ!」
29 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/19(日) 00:23:41.42 ID:qvgkaMw90
――・・・
―聖グロリアーナ学園艦―
✧【なんか高そーな絵画】✧
マリー「・・・美しいわ」
安藤「ふわぁ〜・・・ぁ」アクビィ〜
アッサム「今回の展示会の目玉絵画です。数日ですぐに売れるかと」
安藤「もういいだろ。一時間もここに張り付いてるじゃないか」
マリー「せっかく絵画の展覧会に来たのだからあなたも芸術を堪能なさい」
安藤「聖グロの学園艦に行くって言うから一緒に来たけどまさかこんな成金イベントとは・・・」
マリー「飾られてる絵画をその場で購入出来る、楽しい催しよ」
安藤「まさかこんなワケのわからん絵に金を出すつもりじゃないだろうな?」
マリー「この絵は暴力的でもあるけれど同時に穏やかさを秘めてるの」
アッサム「心を打たれますね」
安藤「白いキャンバスに赤の点々垂らしただけにしか見えないけどな。これいくらなんスか?」
アッサム「たしか・・・3万ユーロだったかと。確認しましょうか」ノートパソコン カチャカチャ
安藤「確認した方がいい。どう考えたって高すぎだ」
30 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/19(日) 00:24:34.38 ID:qvgkaMw90
安藤「おいおいこんな絵に3万ユーロも出さないよな?トンデもねぇよ!」ヒソヒソ
マリー「安藤、人はなぜ絵を描くと思う?」
安藤「・・・商売になるから?」
マリー「違う。地上に残せる唯一の足跡だからよ」
安藤「こんな足跡、50ユーロくれたら材料買って私が描いてやるよ。青い点々を足してやってもいい」
マリー「おバカなこと言ってないで、喉がかわいたからお水ちょうだい」
安藤「・・・ヤだ」
マリー「水筒持って来たでしょ。早くちょうだい」
安藤「・・・・・・チビは飲んじゃダメ」
マリー「!?」
安藤「・・・冗談だよ。冗談。あんたがワケわかんないことばっかり言うからちょっとからかったのさ」
マリー「・・・」
安藤「冗談だって!笑えるだろ。この水は身長150cm以下は飲めません〜!ハッハハハ、な、面白いじゃん!」
マリー「(。-`ω-)・・・」
安藤「ふてくされるなって!ジョークジョーク!ハッハハハ」
アッサム「お待たせしました。この絵の値段、間違ってました」
安藤「ほらな」
アッサム「4万1500ユーロです」
安藤「!」
マリー「買うわ」
安藤「!?」
31 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/19(日) 00:31:37.83 ID:qvgkaMw90
――・・・
押田「お時間を取らせてしまい申し訳ございません」
マリー「折り入って話とは何かしら?」ケーキ モグモグ
押田「・・・あの外部の野蛮人の・・・安藤くんのことです」
マリー「・・・」モフモフ
押田「マリー様・・・十分承知でしょうがあんな奴を側に置くのは危険です。礼儀を知らない言動の数々・・・恥をかくのはマリー様なのですよ」
マリー「つづけて」ングング
押田「奴に悪影響を受け始めている内部生もいます。なぜあの様な輩を重宝されるのですか」
マリー「・・・」コウチャ スス・・・
押田「我々とは住む世界が違いすぎる・・・奴の頭の中は我々と根本的に違うのですよ」
マリー「そこがいいのよ」カチャ・・・
押田「!?・・・」
マリー「押田、組織というのはみんながみんなイエスマンじゃダメなのよ」
マリー「組織の長には、道を誤った時『間違えている』と言える人間が側に居るべきなの」
マリー「あなた達は忠実な騎士だけど、私が間違えても誰も『間違っている』とは言わないでしょう?」
押田「そ、そんなことは・・・」
マリー「私だっていつでも真っ直ぐ歩けるとは限らないもの。気づいたら湖にドボンかもしれないわ」
押田「・・・」
マリー「組織には違うものの見方が出来る人間が必要なの。わかるわね?」
押田「・・・マリー様がそうまでおっしゃるなら・・・」
マリー「んっ、わかればよろしいっ。さ、紅茶が覚めないうちにケーキもいただきましょ♪」
32 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/19(日) 00:32:24.73 ID:qvgkaMw90
今回はここまでで
33 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/20(月) 17:25:41.24 ID:tkpwGIEV0
――・・・
安藤「押田くん」
押田「!」
安藤「今、時間あるかい?」
押田「・・・いいや、あんまり」
安藤「すぐすむから、少し話があるんだ」ガチャ
押田「・・・わかった・・・一分だけなら・・・」キイ・・・ パタン
押田「それで、話って?」
安藤「これ、我々受験組を主軸にした新しい作戦案だ」ペラ
押田「・・・」パサ・・・
安藤「この練習メニューを訓練に取り組んでも構わないか?今週はキミが訓練内容を組み立てる番だろう」
押田「・・・わかった。悪くない作戦じゃないか」
安藤「!・・・ほ、ほんとに?」
押田「外部生にしては頭が冴えてるじゃないか。名案だよ」
安藤「そうだろうそうだろう!この作戦なら我々の持ち味が発揮されるし――」
押田「だが承服しかねる」バサッ
安藤「え”っ」
押田「この作戦を実行するほどの技術がキミ達にあるとは思えない」
押田「なによりこの戦法には内部生外部生両陣営に信頼感と連帯感が無ければ成立しない」
押田「よって我々にはこの作戦を実行することは不可能。よって練習をする必要は無い。よって却下だ。失礼する」ガチャ
安藤「ま、待てよおいっ!話がちがうぞ!・・・ひ、一晩考えてくれてもいいから!」
押田「授業に遅れるなよ安藤クン」バタン
安藤「・・・なんだよ」
34 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/20(月) 17:28:11.84 ID:tkpwGIEV0
――・・・
押田「――続きはどう書けばよろしいでしょうか?」
マリー「そうねぇ・・・『お気持ちは大変ありがたいのですが、今回のお話は両親が決めた事でして――』」
安藤「なあ、アレなにやってるんだ?」
砂辺「押田様のお手紙の執筆にマリー様がお力添えをされているんです」
安藤「手紙?」
砂辺「ご両親から縁談を持ちかけてこられたので、相手の方にお断りの手紙を書かれているのです」
安藤「・・・えんだん」
砂辺「・・・・・・お見合いのことです」
安藤「!・・・そ、それくらい知ってるさ。なんだ、押田のやつ女子高生なのにもうお見合いをするのか」
砂辺「ご両親が無理矢理設けた話だそうです。押田様はお優しいので、相手の方を傷つけないように断りたいようで」
安藤「それでゴテーネーに手紙かい。やることが面倒くさいな」
砂辺「品位を保つのも大切なことですよ」
安藤「それにしてもやるねぇ、縁談か」
砂部「何度かお断りの手紙を返しているのに相手の殿方がどうしても話がしたいと食い下がっているそうで」
安藤「まあアイツ顔はいいし、男は放っておかないだろうからな」
砂部「・・・(無自覚で言っているのでしょうか・・・)」
安藤「貴族のお姫様は大変だな。ハッハハハ」
35 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/20(月) 17:29:35.24 ID:tkpwGIEV0
・
・
・
――夜
安藤「・・・・・・ん・・・」ゴロン
安藤「っ・・・妙な時間に目が冴えちゃったな・・・」ムクリ
安藤「・・・お水飲みたい」ポテポテ
安藤「ぷはぁ〜っ・・・あ〜、深夜に飲む清涼水サイコー」
<・・・・・・
安藤「・・・ん?」
<・・・ッ・・・ハァ・・・ハァ・・・
安藤「・・・誰かいるのか?」ヒョイ
押田「っはァ・・・はァ・・・はァ・・・」ブルブル
安藤「押田・・・?・・・どうした?なんで廊下で寝てるんだ?」
押田「っ・・・はァ・・・っ・・・身体っ・・・はァ・・・しびれて・・・」ブルブル
安藤「あ?なに?」
押田「身体がッ・・・はァ・・・はァ・・・動かないッ・・・はァ・・・」ブルブル
安藤「!・・・こりゃ熱中症か。身体の末端がしびれてるんだな」
押田「ぅあ・・・はァ・・・はァ・・・うぅ・・・」ブルブル
安藤「ほら、水だ。ゆっくり飲め」スッ
押田「はァッ・・・はァッ・・・・・・ゥ・・・く・・・」ゴクゴク
安藤「落ち着いて。ゆっくりでいいから・・・ゆっくり飲むんだ」
押田「ゴク・・・・・・ゥー・・・ハァー・・・ハァー・・・」
安藤「大丈夫。大丈夫だ」
押田「スゥー・・・ハァー・・・」
36 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/20(月) 17:33:22.08 ID:tkpwGIEV0
・ ・ ・
安藤「落ち着いたか?」
押田「・・・・・・礼を言う・・・助かった」
安藤「こりゃ驚いた。エリート貴族のアンタが頭を下げるとは」
押田「・・・」
安藤「しかしなんだってこんなトコで熱中症に?」
押田「〜〜〜っ・・・」
押田「ああそうさ!夜中に一人で練習していたんだよ!こそこそとな!」
安藤「!」
押田「笑うがいいさ!私は普通以上に努力しないと皆に着いていけない凡才なのさ!」
押田「マリー様のお側に居続けるために隠れて練習しているんだ!・・・軟弱者とけなすがいいさ!」
安藤「・・・いや、そうはならんだろ」
押田「えっ?」
安藤「才能にかまけず努力するなんて格好良いじゃないか。正直ちょっと見直したぞ」
押田「なっ・・・なにを・・・」カァ〜ッ
安藤「だが熱中症になるまで追い込むな。命に関わるんだぞ。こまめに水分補給。無理をするのは絶対ダメだ。いいな」
押田「っ・・・!」
安藤「いいな?」ズイ
押田「・・・・・・わかった」
安藤「ったく」
37 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/20(月) 17:38:20.94 ID:tkpwGIEV0
安藤「身体のしびれは消えたか?」
押田「まだ腕がビリビリする」
安藤「しばらくこのまま休憩して、こまめに水飲んで、治まらないようなら救急車呼ぶぞ」
押田「っ・・・情けないっ・・・マリー様の片腕である私が・・・」
安藤「救急車を呼ぶのは情けなくない。むしろ呼ばずに重体化する方がダメだろ」
押田「いや野蛮人に看病される自分が情けないのだ・・・!」ギリギリ
安藤「いつもの調子に戻りつつあるな」
押田「・・・このことはマリー様には内密にしてくれ。ご心配をおかけしたくない」
安藤「わかったよ。隊長思いなこった」
押田「マリー様のご期待に応えるために練習しているのに、倒れたなど言えるわけがないだろう」
安藤「どうしてそこまで隊長に忠実なんだ?」
押田「・・・幼稚園の頃、初めてお会いした日から私はマリー様に全てを捧げると心に決めたのだ」
押田「マリー様のためなら鉄格子に身を投げ出すこともいとわない。一目見たその瞬間・・・幼心にそう決意したのだ」
安藤「狂信者じゃないか・・・やばいカルトみたいだ」
押田「マリー様に仕えれば肩こりは治るし寝不足も治るし毎日が健康的で健やかに過ごせるぞ」
安藤「怖い」
38 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/20(月) 17:40:19.58 ID:tkpwGIEV0
押田「マリー様は偉大な方だ。なんとしてでも、全国の舞台で勝利を捧げたい。そのためだけに私は努力している」
安藤「・・・」
押田「安藤くん・・・君がマリー様にお仕えして一ヶ月経つな」
安藤「そう言われれば・・・たしかに」
押田「試用期間は終わりということだ」
安藤「そうか、そうだったな。ということは正式にBC自由学園の副隊長に就任ってわけか」
押田「マリー様のことを思う同胞として・・・君のことを信用していいか?」
安藤「・・・ああ、いいさ」
押田「・・・・・・だったら・・・安藤くん」
安藤「あ?」
押田「戦車道から身を退いてくれないか」
安藤「!」
押田「君達外部生が居ては我が校の戦車道は乱れる。外部生と内部生の統一など不可能だ」
押田「合同練習でも一度として上手くできなかったじゃないか。試合なぞマトモに出来るわけがない」
押田「君が言うなら外部生全員がチームから外れてくれるハズだ。マリー様に勝利を捧げるために・・・脱退してくれ」
安藤「なにを――」
押田「これは冗談ではない。君達がいない方が上手くチームが回る。君もわかっているはずだ」
安藤「っ・・・!」
押田「・・・そろそろ部屋に戻る。体調も回復した。今夜は世話になったな安藤くん。さっきの話・・・真剣に考えておいてくれ」ザッ
安藤「・・・」
39 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/20(月) 20:56:07.30 ID:tkpwGIEV0
・
・
・
――・・・
マリー「似合う似合う〜」キャッキャ
押田「そ、そうですか?買ってよかったです」
マリー「いいバッグね〜。私も隊長なんだから何か隊長らしいカッコイイ小道具が欲しいわ〜」
安藤「マリー」
マリー「あら、安藤」
安藤「話があるから来てくれって言われたけど・・・」チラ
押田「・・・」
安藤「話って?」
マリー「あなたが私に仕えてひと月が経つわね」
安藤「ああ」
マリー「試用期間はおしまい。あなたを正式に副隊長に任命するわ」
安藤「・・・」
マリー「うれしくない?」
安藤「うれしいよ。うれしいけど・・・」
安藤「今の私じゃ、アンタの右腕としてやっていける気がしないんだ。だから・・・」
マリー「だから?」
安藤「もうしばらくの間、このままアンタの傍にいてもいいか?」
押田「!」
マリー「これからも私の身の回りの世話を手伝ってくれるのね」
安藤「・・・不本意だが、あんたを理解するにはそれしかないな」
マリー「んっ、いいわよ。これからもよろしくね♪安藤」
押田「・・・」
40 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/20(月) 20:57:42.46 ID:tkpwGIEV0
――・・・
押田「本日の合同訓練はこれまで。解散!」
\\\ありがとうございました!///
安藤「ふー・・・」
外部生A「お疲れ安藤。そろそろこっちに戻ってくるんだろ?」
安藤「・・・!」
外部生A「お嬢様隊長の付き人になって一ヶ月・・・いい加減元の生活に戻りたいだろう」
安藤「その件なんだが・・・もうしばらく隊長の世話係を続けようと思うんだ」
外部生A「え?・・・なぜだ?」
安藤「上手く言えないが・・・副官としてやっていくには、もう少し隊長の考えがわかるようにならないとな」
外部生A「!・・・そうか、ふふふ、わかったぞ。いずれ革命を起こす時のためにエスカレーター組の内情を探ろうということだな」
安藤「え、いやそうじゃなくて――」
外部生A「大丈夫だ。皆、君の考えは理解している。がんばってくれ」
安藤「・・・あ、ああ・・・」
41 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/20(月) 20:59:42.07 ID:tkpwGIEV0
――・・・
マリー「じゃ、今教えた通りに書いてみなさい」
押田「は、はい。エート・・・『お気持ちは大変嬉しいのですが、私は現在若干16歳の青二才で――』」
安藤「つまんねーな〜」
押田「っ・・・『淑女としてまだまだ若輩者であるため、今は勉学と戦車道に勤しむ――』」
安藤「なあ、もういいだろう?いつまでやってんだよ」
押田「〜〜っ・・・君は黙っていてくれないか。手紙を書いているのがわからないのか」
安藤「マリーに小難しい書き方教わって書くよりも、ハッキリ『NO』って言えば清む話じゃないか」
押田「手紙なら気品があって相手に失礼なくお断りが出来るんだ!」
マリー「押田は恥ずかしがり屋だからね〜」ヤレヤレ〜
安藤「相手の年齢は?」
押田「・・・37だ」
安藤「37!?めちゃめちゃ年上じゃないか!大金持ちじゃないと割に合わないぞ!」
押田「んなっ・・・失礼なことを言うな!」
安藤「手紙の最後に『ところで貯金はいくらですか?』って書いときなよ」
マリー「それはいい考えかもしれないわね」
押田「マリー様まで・・・」
42 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/20(月) 21:01:30.18 ID:tkpwGIEV0
安藤「大体37にもなって女子高生とお見合いなんて普通じゃないぞ。スッパリ直接断ったほうがお互いのためだって」
押田「あーわかったわかった!とても素晴らしい意見だ。参考にさせてもらうよ。はいはい」
押田「まったく、なんて奴だ。マリー様、続きをご指導いただけますか」
安藤「ふーん、そうかい。だったら代わりに私がハッキリ断ってやるよ」バッ
押田「あっ!なにをする!それは手紙の宛先が書いてあるメモ――」
安藤「なんだ、電話番号も載ってるじゃないか。直接電話してやれ」デンワ ポチポチ
押田「ま、待て!なにをするだー!」
安藤「手紙で遠回しに断るなんていい迷惑だ。電話で直接断る方が相手にとってもいいって」ポチポチ
マリー「まあ、おもしろそう♪」
押田「や、やめてくれ!私は出ないぞ!」
安藤「ただいま呼び出し中〜」プルルル・・・
押田「さっさと電話を切れ!おいやめろって!」
電話【はい、もしもし】
安藤「あーもしもし?押田くんのお見合い相手?彼女が言いたいことがあるんだとさ」
押田「なっ!?」
電話【押田さんが・・・?】
安藤「今代わるよ。はい、押田くん」スッ
押田「い、いやだ!絶対出ないぞ!男の人と話すなんて・・・」
安藤「今まで何度も断ってんだろ。いい加減キッパリ言ってやれって」
押田「っ・・・」
安藤「つながってますよ〜」フリフリ
押田「・・・〜っ!・・・ええい!覚えておけよ安藤!」バッ
43 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/20(月) 21:04:56.60 ID:tkpwGIEV0
押田「・・・・・・も・・・もしもし?・・・押田です・・・」
電話【!押田さん!・・・ああ、やっと声が聞けた・・・あなたの声が聞きたくてどれほど眠れぬ夜を過ごしたか・・・】
押田「突然のお電話申し訳ありません・・・ご迷惑ですよね・・・」
電話【そんなことありません!あなたとお話しが出来るならいつでも大歓迎です!】
押田「今回電話したのは・・・実はその・・・私にお見合いはまだ早いといいますか・・・」シドロモドロ
安藤「ハッキリ言ってやれよ」
押田「ええい黙れ!・・・・・・そ、その・・・今回の縁談は・・・出来れば無かったことにしていただけないかと・・・」
電話【ああ、かまいませんよ】
押田「え”っ」
電話【あなたが望まないのなら無理にお見合いをする必要はありません。私は押田さんの声が聞けただけで幸せです】
押田「あっ・・・・・・そ、そうですか・・・」
電話【こうしてあなたとお話しできただけで私は大満足です。本当にありがとうございます】
押田「い、いえ・・・それはよかった・・・」アハハ・・・
マリー「あら、ずいぶんアッサリ退いたわね」
安藤「一応年収も訊いとけ」
押田「んなっ・・・!」
電話【え?なにか言いましたか?】
押田「い、いいえなにも!なんでもありません!ハハハ・・・」アセアセ
マリー「ふふ」
44 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/21(火) 23:12:00.75 ID:FFORXh+c0
――・・・
内部生A「押田様!お見合いするって本当ですか!?」ワイワイ
押田「いいや、断ったよ」
内部生B「相手は大金持ちの社長だという噂は本当ですか!?」ガヤガヤ
押田「それはどうだろうな・・・」
内部生C「ハマグリと金目鯛どっちが好きです!?」ドヤドヤ
押田「サーモンが好きだ」
内部生D「男性が苦手だとお聞きしましたが女性同士ってアリだと思いますか!?」ヤカヤカ
押田「別にいいんじゃないかな」
マリー「押田のお見合い話で持ちきりね」
安藤「みんなどこかホっとしてるようだ」
マリー「どうしてあの子達が押田の縁談のことを知ってるのかしら?」
安藤「あー、私のせいかも。面白がって話しちゃった」
マリー「んマッ、安藤ったら」
45 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/21(火) 23:13:05.65 ID:FFORXh+c0
外部生D「内部生の押田さん、お見合い話があったんだって」
外部生E「やっぱお嬢様は住む世界が違うな」
外部生F「くっそー、私も男だったら押田さんにアタックしてたのになー」
外部生G「美人だもんねー」
安藤「おっ、受験組にも押田くん推しは多いみたいだな。これだから美形は」ヤレヤレ
マリー「みんな〜、そろそろ戦車道の練習はじめるわよ〜」
\ハ〜〜〜イ/
押田「整列!」
\ザッ!/
マリー「今日の練習の指揮は押田がとるわ。みんな押田の言うことを聞くよーにっ」
安藤「がんばれー金髪ドククラゲー」
押田「・・・」イラッ
押田「外部生!貴様達はグラウンド100週してこい!」
安藤「は?」
外部生A「なっ・・・!?」
外部生B「100週!?」
押田「そのあと砲弾リフティング50回3セット!砲弾スクワット50回3セットだ!」
安藤「拷問だな・・・」
押田「安藤だけ履帯を身体に巻いてかついでやれ!」
安藤「マジっすか・・・」
46 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/21(火) 23:14:04.01 ID:FFORXh+c0
――・・・
安藤「私達は弱い」
マリー「藪から棒に」
安藤「強くなるために他校と練習試合を組もうと思う」
マリー「いい考えね。どこと組むつもりかしら?」
安藤「黒森峰」
マリー「んマッ」
安藤「どうせやるなら王者とってな。果たし状書こう果たし状」
マリー「まだ私達には早すぎると思うのだけど」
安藤「こーゆーのはやる気の問題なんだよ。えーっと、『前略、本日はお日柄も良く――・』」
マリー「ガッツは買うけれど冷静に考えて」
安藤「――っと、果たし状書けたぞ」
マリー「安藤、私の言うこと聞きなさいな」
安藤「隊長、あんたの目標はこの学園を統一して全国に通用するくらい強くすることだろ?」
マリー「そうよ」
安藤「やる気は?」
マリー「バリバリ」
安藤「我が校をチョー強くしたいよな?」
マリー「チョーしたい」
安藤「だったら?」
マリー「マジでこの果たし状を送りつけてやりましょう」
安藤「よっしゃ、それでいいんだ!行動開始だ!」ニカッ
マリー「・・・この私がノせられるとは・・・」
47 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2020/07/21(火) 23:15:55.23 ID:FFORXh+c0
――・・・
扉<ガチャ
押田「失礼する」
安藤「おい、ノックくらいしろよ。私の部屋だぞ」
押田「先日も話した、君達にチームから脱けてほしいという話だが・・・考えてくれているか?」
安藤「っ・・・あのな・・・私達は脱けたりしない。それが答えだ」
押田「我が校のため、マリー様のためでもか」
安藤「私達がBCを強くしてやる」
押田「・・・足を引っ張っている自覚すらないとは」
安藤「・・・なんだと」
押田「――ん?なんだこれは?なぜここに油絵用のカンバスがあるんだ?」ゴトッ
安藤「おい!勝手に触るな!まだ途中なんだぞ!」
押田「まさか君が絵を描いてるのか?こいつはお笑いだ。字は読めるようになったかい?」
安藤「うるさい!出てけ!」グイ
押田「触らないでくれるかな。服が汚れる」
安藤「いいから出てけ!ここは私の部屋だ!」
押田「恵んでもらっておきながら偉そうだな。キミは本来ここにいるべきではない人間なんだぞ」
安藤「いい加減にしろ!じゃないと爆発するぞ!」
押田「言われなくても出て行くさ。こんな所に長居したくないからね!」バタン
安藤「クソったれ・・・!」
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