二宮飛鳥「異能バトル」

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245 : ◆a4r7B45BeM :2020/07/26(日) 10:15:11.84 ID:gOYqN5Bh0

飛鳥「くっ…!地面に激突するまで吹き飛ばすとか……なんてデタラメな……!」

飛鳥(回復してなかったらやられていた……回復した分を削られたって感じだ)

飛鳥「ありす、君のも使わせてもらうよ」ゴクゴク

飛鳥(残りはスタミナと両コストが全回復する、ありすのチョコだけ……)


《揺籠揺らす雷》

ピシャァァン!


飛鳥「くっ…!」バサァ!

飛鳥(一体何回使えるんだあのスキルは!?回数上限のあるタイプじゃないってことか……?)

飛鳥「なによりもまず近づかないと…!この距離ではボクの攻撃は届かない……!」

飛鳥「!?」キョロキョロ

飛鳥「………そうか、そういうことか」

飛鳥「近付こうにも蘭子に身を隠されては近付けない。と、そういうことか……」

飛鳥(どうする……?蘭子には遠距離攻撃がある。このままじゃ格好の的だ……)

飛鳥(ビル建ち並ぶこのフィールドでは隠れられたらこちらが断然不利だ……ならば)

飛鳥「ならば隠れられないようにすればいい…………全てを燃やし尽くせ!獄炎よ!」


ゴオオォォ!!!!


飛鳥「障害物は!全て燃やす!」


246 : ◆a4r7B45BeM :2020/07/26(日) 10:18:13.43 ID:gOYqN5Bh0

>>244 文字化けしてたので再投稿




蘭子「ならば我も!持てる力を全てぶつけよう!」

飛鳥「望むところだ!やああぁぁ!!」ブンッ


ギィン! バチバチ!!


蘭子「グッ……!」ビリビリ

飛鳥「ボクの剣は受け止めてもダメージが通るぞ!どうする蘭子!!」

蘭子「う゛ぁ゛ぁ!! グッ…《揺籠揺らす雷》」

飛鳥「な!?」バサァ!

蘭子「逃がさぬ!」ズバァ!!

飛鳥「ぐぁ゛…!」


ピシャァァン!!


飛鳥「あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛!!!」ヒュウゥゥ…

蘭子「終わりよ!」ビュン!

飛鳥(蘭子がボク目掛けて飛んでくる…速度は強化されてない……なら)

飛鳥「ギリギリで…」ボソ

蘭子「やああぁぁ!!」

飛鳥「今だ!炎!!」ゴオォォ!!

蘭子「きゃあああ!」

飛鳥(今のうちに回復を!きらりさん!使わせて貰うよ!)ゴクゴク


ゴオオォォ……


飛鳥(この音…?)


ズドォ!!


飛鳥「あ゛…ガッ!」

飛鳥(蘭子の隕石…!)


ヒュウゥゥ! ドシャァァ!!


飛鳥「ぁ゛あ゛あ゛!!」ズザザザザ!
247 : ◆a4r7B45BeM :2020/07/26(日) 10:19:07.47 ID:gOYqN5Bh0

飛鳥「くっ…!地面に激突するまで吹き飛ばすとか……なんてデタラメな……!」

飛鳥(回復してなかったらやられていた……回復した分を削られたって感じだ)

飛鳥「ありす、君のも使わせてもらうよ」ゴクゴク

飛鳥(残りはスタミナと両コストが全回復する、ありすのチョコだけ……)


《揺籠揺らす雷》

ピシャァァン!


飛鳥「くっ…!」バサァ!

飛鳥(一体何回使えるんだあのスキルは!?回数上限のあるタイプじゃないってことか……?)

飛鳥「なによりもまず近づかないと…!この距離ではボクの攻撃は届かない……!」

飛鳥「!?」キョロキョロ

飛鳥「………そうか、そういうことか」

飛鳥「近付こうにも蘭子に身を隠されては近付けない。と、そういうことか……」

飛鳥(どうする……?蘭子には遠距離攻撃がある。このままじゃ格好の的だ……)

飛鳥(ビル建ち並ぶこのフィールドでは隠れられたらこちらが断然不利だ……ならば)

飛鳥「ならば隠れられないようにすればいい…………全てを燃やし尽くせ!獄炎よ!」


ゴオオォォ!!!!


飛鳥「障害物は!全て燃やす!」

248 : ◆a4r7B45BeM :2020/07/26(日) 10:20:05.47 ID:gOYqN5Bh0

飛鳥(回復した攻コストは使い切って構わない!確実に蘭子の位置を捕捉し続けられる状況を作れ!)


ゴオオォォ!!!!
パキッ…パリン!
ガシャァン!!

ゴゴゴゴゴゴ……ゴシャァァ!!!!!!


飛鳥「………………」

飛鳥(燃えたビルのガラスが割れてガラスの雨が降り、木造だったのだろうか?背の低い建物が音を立てて崩れ落ちた……)

飛鳥「いや…うん……我ながらすごい地獄を作り出してしまったな」

飛鳥「大丈夫大丈夫…ゲ、ゲームだから、これは……うん」

飛鳥「…………し、しかし!まだだ!蘭子が隠れられなくなるまで!徹底的に燃やす!」

249 : ◆a4r7B45BeM :2020/07/26(日) 10:22:13.76 ID:gOYqN5Bh0

ゴオオォォ!!!!


蘭子「きゃああぁぁ!!」バサァ!!

飛鳥「そこか!」ゴオォォッ!

蘭子「クッ……獄炎の使い手よ……」

飛鳥「そうさ、ボクはこの炎で地獄を作り出す」

蘭子「しかし、我は地獄の炎ですら克服してみせようぞ!」パキッ

飛鳥(レイド報酬の回復アイテム!)


ゴクゴク…


蘭子「いざ往かん!理(ことわり)の頂点へ!《堕ちる星の調べ》」

飛鳥「くっ…!」バサァ!


ゴオオォォ……


飛鳥「しかし!キミの姿は見つけた!」バサァ!


ヒュンッ!


飛鳥(避けれた!このまま蘭子の元まで突き進む!)バサァ!!


250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/26(日) 10:23:09.63 ID:3YNm1FGDO
燃やせ燃やせ真っ赤に燃やせ、いたる所に火をつけろ♪
251 : ◆a4r7B45BeM :2020/07/26(日) 10:23:41.56 ID:gOYqN5Bh0

蘭子「クッ…!《揺籠揺らす雷》《揺籠揺らす雷》《堕ちる星の調べ》」

飛鳥(回復した後にそれだけ撃つってことは、コストかスタミナを消費するタイプのスキルなんだろう)


ピシャァァン!

ピシャァァン!

ゴオオォォ……

飛鳥(雷を避けるのは慣れてきた…!次だ!)バサァ!


ヒュガッ!


飛鳥「ガぁ!? ぐぅ…!」

飛鳥「かすっただけだ!これでボクを止められると思うなよ!《桜風リフレイン》」


サアアァァ……


蘭子「獄炎の大地に……花が……」

飛鳥「余所見をしていていいのかい?蘭子!」ブンッ!

蘭子「《シンデレラガール》」フッ…

飛鳥(消えた!きっと背後だ!この勢いのまま前進する!)バサァ!


ブンッ!


蘭子「クッ…しかし!幾ら逃げてもこの魔王からは逃げられぬ!」

飛鳥「もう一度言うよ、蘭子。余所見をしていてもいいのかい?」

蘭子「何?」

252 : ◆a4r7B45BeM :2020/07/26(日) 10:26:04.63 ID:gOYqN5Bh0

飛鳥「ボクがただ余所見をさせる、そのためだけに桜を咲かせたと思ってないか?ま、目眩しという意味では同じだけれど…ね」

蘭子「……? 一体何を」

飛鳥「桜の花弁はボクの意のままに動く!」

飛鳥「そしてボクを見ているということは!キミの背後から迫りくる花びらたちを見ていないということだ!」

蘭子「え?」クルッ


ブワアアァァ!!


蘭子「きゃああぁぁ!!顔に花びらが…!ぺっ!く、口に……!ぺっ!ぺっ!」

飛鳥「顔中桜の花だらけ…それではボクのことを見ることもできまい……さぁ…終わりだ、蘭子!」チャキ!

蘭子「ゆ、《揺籠揺らす雷》」


ピシャァァン!


飛鳥「おっと!」バサァ!

飛鳥(見えてなくても声でだいたいの位置が分かるか…)


253 : ◆a4r7B45BeM :2020/07/26(日) 10:42:55.00 ID:gOYqN5Bh0

蘭子「《揺籠揺らす雷》《揺籠揺らす雷》《揺籠揺らす雷》《堕ちる星の調べ》」ブンッ!ブンッ!


ピシャァァン!ピシャァァン!ピシャァァン!
ゴオオォォ… ヒュン!


飛鳥(くっ…!デタラメに撃ってきている!軌道が読めない!それに剣もデタラメに振っている)

飛鳥(蘭子の近くは危ないが、近くに行かないとボクの攻撃が届かない……桜の花が言うことを聞くうちに懐に入っておきたいが……)


飛鳥(……ん?)

飛鳥(蘭子の近くで…安全な場所……?)

飛鳥「ははっ……あるじゃないか…!」バサァ!

254 : ◆a4r7B45BeM :2020/07/26(日) 10:43:31.36 ID:gOYqN5Bh0

蘭子「《揺籠揺らす雷》《揺籠揺らす雷》」ブンッ!

ピシャァァン!ピシャァァン!

蘭子「《堕ちる星の調べ》《堕ちる星の調べ》」

ゴオオォォ… ヒュン! ヒュン!

蘭子「クッ…宿敵飛鳥よ……何処にいる…!」ブンッ!

蘭子「クッ…!」ブンッ!ブンッ!

蘭子「《揺籠揺らす雷》」


蘭子「ゆ、《揺籠揺らす雷》《揺籠揺らす雷》」


シーン……


蘭子「はぁ…はぁ……」


ハラリ……


蘭子「意思を持ちし花弁が効力を失って落ちて征く……」

蘭子「我が…宿敵は……?」

255 : ◆a4r7B45BeM :2020/07/26(日) 10:50:30.31 ID:gOYqN5Bh0

飛鳥「フッ…もう終わりかい?蘭子……」

蘭子「し、下!?」

飛鳥「ボクはまだ、動けるよ!」カリッ

飛鳥(これが最後の回復アイテム…見てるかい、ありす…情報収集と言いながらもボクは逃げてばかりだった。だから、キミのあの時の勇敢さを今……その想いを託された者として!)モグモグ

飛鳥「キミに少しでも近付けるように!やああぁぁ!!」バサァ!!

蘭子「クッ…!」バサァ!

飛鳥「逃がさない!ここで全て出し切るんだ!炎よ!蘭子を包め!」ゴオオォォ!!

蘭子「きゃぁっ!」

飛鳥(上をとった!)バサァ!

飛鳥(このまま炎を噴射させ続けて地面に激突させる!)

飛鳥「あああああぁぁぁぁぁ!!!!!」


ゴオオオオォォォォ!!!!!!


蘭子「う゛う゛うううぅぅぅ……!!」


ドゴォ!!
メラメラメラ……


飛鳥「今度こそ…やった……」


飛鳥「いや」


256 : ◆a4r7B45BeM :2020/07/26(日) 10:51:15.28 ID:gOYqN5Bh0

ガラ…


飛鳥(フラフラだが、まだ立っている……なら!このまま急降下してその勢いのまま斬る!それで終わりだ!)バサァ!


チャキ…


飛鳥(蘭子が勇者の剣を掲げた…?)



蘭子「《双翼の独奏歌》……解除」フッ…

飛鳥「な!?」フッ…

257 : ◆a4r7B45BeM :2020/07/26(日) 10:53:06.15 ID:gOYqN5Bh0

飛鳥(翼が消えた!)

飛鳥(マズいマズいマズい!!翼がなければ空中で姿勢の制御が出来ない!このままじゃただ落下するだけだ!)ヒュゥゥ…

蘭子「さあ!我が宿敵!飛鳥よ!そのままこの剣の元へ堕ちるがいい!」

飛鳥「くっ…!それが狙いか……!」

飛鳥(このまま落ちればこの勢いのまま蘭子の剣で串刺しだ!どうする!?)

飛鳥(コストはさっきの炎で全部使ってしまった!炎は出せない!スタミナはあるが手に電気を纏われせても意味がない!他のスキルは全て回数切れだ!)

飛鳥(何かないのか……?せめて一振りだけでいい、蘭子の剣をやり過ごせる手は…!)


258 : ◆a4r7B45BeM :2020/07/26(日) 10:54:32.28 ID:gOYqN5Bh0

飛鳥(………いや?本当に全て回数切れなのか?ひとつ、制限とは無縁のスキルが)


飛鳥「蘭子!」

蘭子「!」

飛鳥「ボクの今ある全てで!ボクは!キミに!勝つ!」ブンッ!

蘭子「何か投げ…!?」スパッ!!


ガシャァン!

蘭子「これは……小型の機械?」

飛鳥「《壊れかけのラジオ》さ。今はもう完全に壊れてしまったがね」

飛鳥「一度振り下ろした剣はまた振り上げなければいけない!だが!その隙は与えない!」

蘭子「な!?」

飛鳥「これで終わりだあああああぁぁぁぁぁ!!!」


ザクゥゥゥッ!!!!

ガシャァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!


259 : ◆a4r7B45BeM :2020/07/26(日) 10:55:10.07 ID:gOYqN5Bh0

飛鳥「うぐ……けほっ…ボクは……なんとか、無事…か」

飛鳥「剣を前に出して、落ちる勢いそのままの体当たりだったからな……そりゃボクも危ない目に逢うか」

飛鳥「蘭子は……」


ピーンポーンパーンポーン♪


飛鳥「!」

260 : ◆a4r7B45BeM :2020/07/26(日) 10:55:41.76 ID:gOYqN5Bh0

飛鳥「!」

晶葉『あーテステス。全員聞こえているな?ま、全員といっても1人しかいないんだが』

飛鳥「1人……?」

晶葉『ただ今、1人を除いて全てのプレイヤーがリタイヤした!つまり優勝者が決まった!』

飛鳥「え……」

晶葉『優勝者は!二宮飛鳥だ!!』

飛鳥「ボ、クが……優…勝…?」


261 : ◆a4r7B45BeM :2020/07/26(日) 10:57:43.14 ID:gOYqN5Bh0

---事務所---


飛鳥(なんといえばいいのだろう……実感がない)

飛鳥(ボクが蘭子と戦い始めた時には本当にプレイヤーの数が少なくなっていたらしい)

飛鳥(そしてその数少ないプレイヤーも、蘭子の雷や、ボクがビル群を燃やした時の炎で全滅していたらしい)


心「ま、そういうことだゾ☆ かつての仲間に向かって火を放つなんて!飛鳥ちゃんはそんな子だったのね……」ヨヨヨ…

飛鳥「いや、あの…その…すまない…」

梨沙「仲間って言うけど、アンタゲーム中に飛鳥の役にたったこと何もなかったじゃない」

心「え!?そんなことは…………あれ?いやいや、そんなことは………う〜ん……おや?」

晴「ないな」

梨沙「ないわね」

心「いやいや!そんなことはないハズ!ほ、ほら!実際はアレだったかもだけど、飛鳥ちゃんの心の清涼剤として、ね☆」

飛鳥「皆無かな」

心「そ、そんなぁ〜!?」

飛鳥「フフ…嘘だよ」

心「飛鳥ちゃ〜ん!」ダキッ

飛鳥「いや、あの…心さん…そんなにくっつかないで頂けると」

フレデリカ「そんなことより!実はみんなに話があります!」

心「そんなことて」


262 : ◆a4r7B45BeM :2020/07/26(日) 10:59:05.14 ID:gOYqN5Bh0

フレデリカ「バーン!実はアタシも仲間だったんだよ!気付かなかったでしょー!」バーン!

飛鳥「いや、まぁ……うん」

晴「最後に自分で名乗ってたしな」

梨沙「ていうかなんでずっと猫のままだったのよ」

心「え、あの猫フレちゃんだったの?」

フレデリカ「いえーす!ぼんじゅーる!しるぶぷれ〜 あっさらーむあらいくむ〜」

飛鳥「もう何がなにやら…」

フレデリカ「で、なんだっけ?『何故フレちゃんが巌流島の戦いの勝者と同じ名字なのか』だっけ?」

梨沙「全然違うわよ!なんで猫の姿のままで人間にならなかったのかって話よ」

フレデリカ「そんな話もしたことあったね〜」

梨沙「今!してるの!!」


263 : ◆a4r7B45BeM :2020/07/26(日) 10:59:41.14 ID:gOYqN5Bh0

フレデリカ「あれはね〜《フレデリカ、猫やめるよ》っていうスキルのせいでああなってたんだよ」

心「どういう能力だったの?」

フレデリカ「猫をやめる能力」

飛鳥「……ん?」

フレデリカ「猫をやめる能力だよ」

梨沙「猫をやめるってどういうことよ、人間に戻るってこと?」

フレデリカ「そういうこと!」

心「猫に変身するとかじゃないの?」

フレデリカ「猫にはなれなくて、できるのは猫をやめるだけだよ」

晴「えーっと?つまりどういうことなんだ?」


264 : ◆a4r7B45BeM :2020/07/26(日) 11:00:22.83 ID:gOYqN5Bh0

フレデリカ「猫をやめるためには猫になってないといけないから、フレちゃんは猫の姿の状態でゲームスタートしたのだ!」バーン!

飛鳥「フム……『猫をやめるためには猫になる必要がある』…なかなか哲学的じゃないか」

晴「そうなのか?」

梨沙「さあ?」

飛鳥「それはそれとして、心さんはいつまでボクに抱きついているつもりなんだい」

心「そういえば、きらりちゃんとありすちゃんはどうしたの?」

飛鳥「あの」

フレデリカ「きらりちゃんは杏ちゃんを連れて行ったよー。この前レッスンサボったみたいで、埋め合わせだって」

梨沙「ふーん。で、ありすは?」

飛鳥「ありす、か……」

晴「飛鳥?」

飛鳥「ありすはね……」

フレデリカ「ありすちゃんは?」

飛鳥「ボクの顔を見た途端逃げていったよ……」

梨沙「なんで!?」


265 : ◆a4r7B45BeM :2020/07/26(日) 11:01:04.52 ID:gOYqN5Bh0

飛鳥「いや…分からない」

心「飛鳥ちゃん」ス…

飛鳥「心さん?」

心「ありすちゃんを探してこい☆」

飛鳥「いや、急に何を…」

心「いいからはやくはやく!」

飛鳥「え?あぁ…うん」


266 : ◆a4r7B45BeM :2020/07/26(日) 11:01:35.27 ID:gOYqN5Bh0

---廊下---

飛鳥「一体なんだったんだ?」

飛鳥「ん?あれは……ありす!」

ありす「!」ダッ!

飛鳥「あ、なんで逃げるんだありす!」ダッ!

ありす「に、逃げてません!」

飛鳥「逃げてるじゃないか!」

ありす「それは…そ、それは飛鳥さんが追いかけるからです!」

飛鳥「ありすが逃げるからじゃないか!」

ありす「逃げるから追いかけるって、犬ですか!」



267 : ◆a4r7B45BeM :2020/07/26(日) 11:02:02.45 ID:gOYqN5Bh0

飛鳥「待ってくれ!ありす」

ありす「う…」ピタ…

飛鳥「なんでキミが逃げるのかは分からない。でも、ボクはキミに言いたいことがあるんだ」

ありす「……な、なんですか?」

飛鳥「…ありがとう」

ありす「…………」

飛鳥「ありすのおかげで勝てた。きっと、ありすがいなかったらすぐにリタイアしてただろう……いや、『きっと』じゃなく『絶対』に」

ありす「……こっちこそ、ありがとうございました…飛鳥さんと一緒に戦えてよかったです…楽しかったです」

飛鳥「あぁ。ボクも楽しかったよ」

ありす「はい……」


268 : ◆a4r7B45BeM :2020/07/26(日) 11:03:02.22 ID:gOYqN5Bh0

飛鳥「ありす」

ありす「な、なんでしょう」

飛鳥「正直に言うよ、ボクはキミに避けられる心当たりがない。何故ボクを避けるのか、教えてもらえないだろうか?」

ありす「い、いいいいえ!飛鳥さんが悪いわけじゃ……あの……そ…その……えと…」

飛鳥「ボクが原因じゃないのか?」

ありす「はい!それはもう!絶対に!」

飛鳥「じゃあなんで…?」

ありす「あぅ…それは…」

飛鳥「それは?」

ありす「その…えと……は、恥ずかしい……から」

飛鳥「…………へ?」

ありす「恥ずかしかったんです!終わってみたら!なんなんですかあの時の私は!変な事ばかり口にして!…えと、それで…あの」

飛鳥「……フ」

ありす「うぅ……」

飛鳥「フフ……ハハハハハ!!」

ありす「あ、飛鳥さん?」


269 : ◆a4r7B45BeM :2020/07/26(日) 11:04:09.01 ID:gOYqN5Bh0

飛鳥「いや、すまない」

ありす「なんなんですか……」

飛鳥「そうだな、ありすもゲームの中では『痛い奴』になってたかもしれないな」

ありす「な!?」

飛鳥「ゲームの中では言えたんだ。あとは現実(こっち)でも似たようなことを言えるようにならなきゃね」

ありす「なりませんよ!飛鳥さんと一緒にしないで下さい!」

飛鳥「…ん?どういう意味かなそれは」

ありす「なんでもないです!」

飛鳥「なんか引っかかるな……」

ありす「早く行きますよ!きっとみんな待ってます!優勝者がこんなところにいていいんですか?」スタスタ

飛鳥「まったく…キミのせいじゃないか」

ありす「何か言いました?」

飛鳥「いや、何も」


270 : ◆a4r7B45BeM :2020/07/26(日) 11:04:44.49 ID:gOYqN5Bh0

飛鳥「……ありす」

ありす「はい…?」

飛鳥「これからも、よろしく頼むよ」

ありす「はい、勿論です」

271 : ◆a4r7B45BeM :2020/07/26(日) 11:05:40.84 ID:gOYqN5Bh0

ありす「そういえば飛鳥さん、さっき感謝してるって言ってましたよね」

飛鳥「あぁ。言ったよ」

ありす「じゃあ何かご褒美が欲しいです。私だってあんなに頑張ったんですから」

飛鳥「しょうがないな。そうだな…じゃあ、カレーメシでいいかい?」

ありす「え゛… それはちょっと……」

飛鳥「フフ……冗談だよ」




     ---おわり---


272 : ◆a4r7B45BeM :2020/07/26(日) 11:28:01.75 ID:gOYqN5Bh0

これにて幕


熊本弁だったりきらりん口調だったり、何故こうも喋り方の分からないなキャラばかり出してしまったのか……


iPhoneの『!?』『!!』『う゛』が文字化けするとは知らず、そのまま続けてしまったこと、本当に申し訳ありませんでした。


ではHTML依頼出してきます
273 : ◆a4r7B45BeM :2020/07/26(日) 11:41:07.57 ID:gOYqN5Bh0

もしよかったらどうぞ
過去作↓

ありす「もしも魔法が使えたら」
https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1480253309/


文香「………停電、ですか?」
https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1480432408/


P「アイドル達に抱いている欲望?」
https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1481727918/


橘ありす「いい加減にしてください」
https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1567808255/
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/26(日) 14:05:15.80 ID:3YNm1FGDO


よかったよ〜
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/26(日) 14:05:46.96 ID:3YNm1FGDO
……で、らんらんの中は覗いたのカナ☆
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