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ぐだ「サーヴァントを庇ったら怒られた」
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1 :
◆kratnb/iBE
:2020/07/13(月) 07:19:55.48 ID:xY+EMkEY0
(※男鯖はぐだ子、女鯖はぐだ男、両生類は適当に)
ぐだ「いたた……」
マシュ「先輩! 何を考えているんですか! あんな事をして!」ポンポン
ぐだ「ごめん、もうちょっと上手くやるつもりだったんだけどさ」
マシュ「本当に心配したんですよ!? 先輩に何かあったら私……!」
ぐだ「うん、ごめん。気を付ける」
マシュ「二度としないと誓ってください! サーヴァントを庇うマスターなんて、自殺行為ですよ!」
ぐだ「う、うん。そうだね」
マシュ「……本当に……やめてください……」グスッ
ぐだ「わっ! ご、ごめんマシュ!」
↓1 誰を庇った?
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1594592395
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/13(月) 07:21:05.26 ID:XKh4rfD8O
ジャンヌオルタ
3 :
◆kratnb/iBE
:2020/07/13(月) 07:40:55.74 ID:xY+EMkEY0
ウィーン
ドスッ、ドスッ
ぐだ男「あ、ジャン」
パンッ!!!!!
マシュ「お、オルタさん!」
ジャルタ「…………」
ぐだ男「痛い」
ジャルタ「良かったですね。生きている証拠ですわ」
マシュ「先輩は怪我をしているので、どうかお手柔らかに……」
ジャルタ「いいこと、マシュ。こういう馬鹿は口で言っても伝わらないの。じゃあ殴るしかないでしょう?」
ぐだ男「怒ってる?」
ジャルタ「いいえ? あなたがどうなろうと私の知った事じゃないですし。というか? 私の事を庇ってこんな大怪我する馬鹿マスターとか? 意味分からないですし?」
ぐだ男「そっか、良かった」
ジャルタ「このっ……!」グッ
マシュ「落ち着いてください!」バッ
ジャルタ「馬鹿じゃないの!? あと数センチ外れてたら死んでたのよ!?」
ぐだ男「そうなんだ。まぁでも、生きてるから……」
ジャルタ「そういう問題じゃない! 放しなさいマシュ! こいつは燃やされないと分からない馬鹿よ!」ジタバタ
マシュ「お願いですから口で! 口でお願いします!」
ぐだ男「怒るのは分かるけど、あそこでジャンヌがやられてたら一気に形勢が悪くなってたから。僕が怪我する程度で勝てるなら、それでよかったと思うんだ」
ジャルタ「…………本当に、あなたという人は……」
マシュ「先輩……そんな風にご自分を軽く見るのは止めてください」
ぐだ男「うーん、そういうつもりじゃないんだけどなぁ……」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/13(月) 18:38:45.56 ID:Fbb7tRjD0
えみやおつ
5 :
◆kratnb/iBE
:2020/07/14(火) 03:06:08.41 ID:W689kNTX0
ジャルタ「……分かってるの? あんたが死んだら、終わりなのよ?」
ぐだ男「それは理解してる。それでも」
ジャルタ「でももだっても無い。あんたが死んだら終わりなの。だからこそ、あんたを守るために私たちは召喚された」
ぐだ男「うん」
ジャルタ「盾を守って持ち主が怪我をした、そんな話があると思います?」
ぐだ男「みんなは盾なんかじゃないよ」
ジャルタ「あんたがどう思おうと、私たちはあんたを守る為にここにいる。それなのにあんたは庇って怪我をした。あんたは私を……いえ、ここに集った全ての英雄を愚弄したのよ」
ぐだ男「……」
ジャルタ「サーヴァントを【守らないといけないもの】に貶めた。あんたにそういう意図がなかろうと、少なくとも私はそう考えるわ」
ぐだ男「……そんなつもりは」
ジャルタ「なかったとしてもよ」
ぐだ男「……ごめん。本当にそういうつもりじゃなかったんだ。でも……うん、今後は控えるよ」
ジャルタ「そうしてください。……貴方が本当に、心の底から私たちを仲間と思ってくれているのなら、私たちの気持ちも考えてください」
ぐだ男「うん……ごめん」
ジャルタ「……いえ」
マシュ「先輩が私たちを守りたいと考えてくれるのは、本当に嬉しいんです。でも、私たちは先輩を失いたくありません。だから、自分を大切にしてください。元気に生きてくれるだけで、私たちは嬉しいんですから」
6 :
◆kratnb/iBE
:2020/07/14(火) 03:07:53.60 ID:W689kNTX0
ごめん昨日寝てしまった
全部ifの話で、短編集です
飽きるまではチマチマ続けます
↓1 誰を庇った?
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/14(火) 04:33:33.95 ID:iBrSFmDB0
俺だよ
8 :
◆kratnb/iBE
[saga]:2020/07/14(火) 04:36:40.91 ID:W689kNTX0
関係ない安価は↓で
再安価↓1
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/14(火) 04:39:04.87 ID:GRMgAgCrO
カーミラ
10 :
◆kratnb/iBE
[saga]:2020/07/15(水) 04:33:25.26 ID:4+TBucyg0
赤い血が空を舞う。その光景が強く目に焼き付いた。
生前に散々見慣れていたがどうしたことか、その鮮血は記憶にあるどれよりも真赤に見えた。
若い女の血では無いのに本当に、心の底から綺麗だと思った。
マシュ「せ………先輩ッッッ!!!」
私はどうにもならない程に目を奪われていた。
手を伸ばす。指が濡れた。
ああ、ずるいわ。マスター。自分だけこんなに綺麗に着飾って。
私もすぐに……。
ガァアアアアアアア!!!
マシュ「カーミラさん!!」
ヒュッ
カーミラ「死になさい」
ドォン!! ……ポタ……ポタ
ああ……駄目、全然駄目。濁っていてまるで汚泥。
これじゃまったく釣り合わないわ。
だからもっと……もっと。
この地を奴らの血で染めてあげれば、少しはマシになるかしら。
11 :
◆kratnb/iBE
[saga]:2020/07/15(水) 05:08:40.01 ID:4+TBucyg0
マシュ「……先輩」
ダヴィンチ「マシュ、彼なら大丈夫さ。命に別状は無い。だからそろそろ君も休みたまえ」
マシュ「はい……」
ダヴィンチ「君はー……ずっとそこにいるつもりかい?」
カーミラ「…………」
ダヴィンチ「うん、好きにするといい。気が済んだら帰るようにね」
ウィーン
カーミラ「…………いつまでそうしてるつもり?」
ぐだ男「……おはようございます」
カーミラ「三日も寝ていておはようも何もないでしょう」
ぐだ男「三日……そんなに?」
カーミラ「……私、貴方を甘く見ていたわ。出会った頃からとんでもない馬鹿者だと思っていたのだけれど、私の想像以上に愚か者だったのね」
ぐだ男「えーと……怒ってます?」
カーミラ「別に怒る理由は無いわね。貴方が勝手に動いて勝手に怪我をしただけだから。呆れているだけよ」
ぐだ男「怒られるよりキツイですね、それ」
ガタッ、スタスタ
スッ……チクッ
ぐだ男「いたっ」
カーミラ「……赤いのね」
ぐだ男「そりゃ血ですからね……?」
カーミラ「でもこれじゃないわ」
ぐだ男「えーと……どうしたんですか?」
カーミラ「同じ貴方の血なのに、どうして違うのかしら? 不思議ね」
ぐだ男「怖いんですが……」
12 :
◆kratnb/iBE
[saga]:2020/07/16(木) 05:26:04.00 ID:jAnjOht50
カーミラ「ま、いいわ。良いかしら、マスター。別に貴方がどこで死のうと勝手にすれば良いし、その時はいつか来るかもしれない」
カーミラ「でも今日貴方が私を庇って死んで、それは果たして褒められる事かしら? 誰かに「やりきった」って思ってもらえる?」
ぐだ男「……思ってもらえない、と思います」
カーミラ「そうでしょうね。だって本当に無駄死にですもの。だからマスター、例え貴方自身が納得のできない事でも、それがどんなに貴方の心を傷つける事でも、何を犠牲にしてでも生きて生き延びて、最期に胸を張って死ねるようにしなさい」
ぐだ男「胸を張って……」
カーミラ「自己満足で終えたいのならいくらでも誰かを庇い続ければいいわ。でもそんな貴方は、本当に「尊敬できる先輩」?」
ぐだ男「……滅茶苦茶痛い事言いますね……」
カーミラ「当然でしょう。私を誰だと思っているのかしら」
ぐだ男「すいません。軽率なことは控えます……」
カーミラ「ええ、そうしてちょうだい」
ぐだ男「でも……ごめんなさい。多分俺……目の前で誰かが死にそうになってたら、また飛び出しちゃうと思います」
カーミラ「そうでしょうね」
ぐだ男「だから、もっともっと頑張ります。あの程度の攻撃くらい、ちゃんと避けれるようになります」
カーミラ「……マシュも苦労するわね」
笑顔でそう告げるマスターにため息を吐いた。
ただ、何故かはわからないけど、それで良いような気がした。
この男は哀れで愚か。それに自分で気づいているからたちが悪い。
それでもこの男は虫のように地べたを這いつくばりながら、ゆっくりと前に進むことを止めようとしない。
あ……。そうだ、思い出した。先ほどの光景だ。
あの時は何が起こったのか分からなかったが、そうだ。
ワイバーンの爪がマスターの肩を抉り、血が空を舞った。
常人ならそんな傷を受ければ、激痛で地をのたうち回るだろうに。
あの時のマスターは、私を見て笑っていた。
そうだ。マスターの顔についた血が、とても綺麗―――
ぐだ男「カーミラさん? どうかしましたか?」
カーミラ「あまり調子に乗らないことね」
ぐだ男「……は、はい……?」
……危ないわね。もう生前のような事はしないでおくつもりだったのに。
つい気分が盛り上がりかけたわ。
フフフ……もう少しこの男で楽しめそうね……。
13 :
◆kratnb/iBE
[saga]:2020/07/16(木) 05:27:32.58 ID:jAnjOht50
この後「触らないの?」とか言うカーミラさんになるよ
あとまったり進行でやっていくよ
↓1 誰を庇った?
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/16(木) 05:46:38.79 ID:OFVCXUeTO
ランサーアルトリア
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/16(木) 14:00:01.09 ID:lKVif1jYO
そろそろぐだ子もみたいぜよ
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/18(土) 10:20:53.80 ID:VRL/3Jcfo
ええやん
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/18(土) 13:05:57.51 ID:axCWYBz9O
ぐだ子にも女鯖くれよ
百合が嫌なら妥協だ
性別不明はぐだ子にくれよ
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/18(土) 14:43:31.27 ID:q9sGuB6NO
催促するくらいなら自分で書けば?
作者はぐだ男で書いてるんだし
19 :
◆kratnb/iBE
[saga]:2020/07/21(火) 08:46:33.24 ID:nW4hQEY90
すまんな、歯が痛くて。ちょっと続き書くよ
あとぐだ子は男鯖、ぐだ男は女鯖じゃないとモチベ無いからすまんな
色々とうるさい昨今だが、あんまり同性愛は個人的には好きじゃないんだ
20 :
◆kratnb/iBE
[saga]:2020/07/21(火) 09:07:25.78 ID:nW4hQEY90
ぐだ男「ん……んん…?」
槍トリア「……おや? 起きましたか」
ぐだ男「あれ……ここ、僕の部屋?」
槍トリア「記憶は確かですか? 身体は痛みますか?」
ぐだ男「……あ。そうだ、僕……」
槍トリア「思い出したようですね。それでは言わせてもらいますが……」
槍トリア「なんという無茶をしたのですか! 貴方は!」
ぐだ男「うおっ!?」
槍トリア「咄嗟に私が敵を倒さなければ、貴方は腕を失っていたのかもしれないのですよ!」
ぐだ男「ご、ごめんなさい!」
槍トリア「……ふぅ。本当はもっと色々と言いたい事があったのですが、貴方の顔を見ていたら忘れてしまいましたので、説教はしないでおきますが……」
ぐだ男「いや、その……本当ごめん。無茶なのは分かっていたんだけど、もう本当に体が勝手に動いちゃって……」
槍トリア「私が頼りないのは理解していますが、それでも私は騎士です。マスターに守られなければいけないほど脆弱ではありません」
ぐだ男「頼りないなんて思った事ないよ! でも……騎士の誇りを傷付けるような真似をしたのは理解してる。本当にごめん」
槍トリア「おや? 貴方の事ですから「僕よりもアルトリアが万全でいてくれた方が戦況が有利になる」などと言うと思っていましたが、多少は成長したようですね」
ぐだ男「うっ……いや、そういう風に考えている所はあるけど、僕の命は僕だけのものじゃないから……」
槍トリア「その自覚を持っているのなら、無茶はしないようにしてください」
ぐだ男「気を付ける」
21 :
◆kratnb/iBE
[saga]:2020/07/21(火) 09:15:55.41 ID:nW4hQEY90
槍トリア「……でも、何事も無くて本当に良かったです。マスターが敵サーヴァントに斬られた時は、血の気が引きました」
ぐだ男「一応急所は外れるように避けたつもりだったんだけど、やっぱりサーヴァント相手だと無力だね……」
槍トリア「ええ、当然です。軽傷で済んだのは奇跡みたいなものなのですから、過信はしないように」
ぐだ男「しないしない。ナメて相手にできるような敵なんて、今まで一度も無かったよ」
槍トリア「……ええ、そうでしたね。貴方はいつも全力で」
ぐだ男「やれることは全部やる。全部やって死ぬんなら、笑って死ぬ。それが僕の信条だからね」
槍トリア「ふふ。なら、もっと強くなってできる事を増やしていきましょうか。怪我が完治したら、今まで以上に厳しくいきますよ」
ぐだ男「その前に、みんなの説教をやり過ごさないとなぁ……」
槍トリア「それは自業自得ですので、甘んじて受けるように」
ぐだ男「はーい」
22 :
◆kratnb/iBE
[saga]:2020/07/21(火) 09:16:50.97 ID:nW4hQEY90
なんかイメージで勝手に絆3くらいで書いてるけど、これ絆5とかもっとイチャイチャさせた方が良い気がしてきた
次くらいからそんな感じでいくよ
↓1 誰を庇った?
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/21(火) 09:17:02.81 ID:gNGzzFs5O
くろひー
24 :
◆kratnb/iBE
[saga]:2020/07/21(火) 09:43:50.94 ID:nW4hQEY90
ぐだ子「ん……んん……」
ぐだ子「うわぁ!!」バッ
ティーチ「お? 大丈夫かマスター?」
ぐだ子「はぁ、はぁ……! あれ、私……?」
ティーチ「ほれ、水飲んでとりあえず落ち着け。腹は痛むか?」
ぐだ子「お腹……? あ、ありがとう……」ゴクッ
ティーチ「おう」
ぐだ子「……あっ! 私、銃で!」
ティーチ「思い出したか。ああそうだ、俺を庇って銃で撃たれたんだよ、お前さんは」
ぐだ子「ああ……だからくろひー怒ってるのか……」
ティーチ「当たり前だろうが! ったく、俺ぁ泣く子も黙る大海賊だぜ。撃たれるのも斬られるのも慣れてるってのに」
ぐだ子「うん……ごめん」
ティーチ「俺達がなんのために戦ってるか知らねぇみたいだから、この際ハッキリと言っておくが、お前の為だマスター。お前を宝を守るみたいにして戦ってやってんのに、その宝が勝手に動き出して敵に奪われるとかよぉ、やってらんねぇっての」ドカッ
ぐだ子「心配かけてごめん。避けたらくろひーに当たるって思ったら、避けられなくて」
ティーチ「…………あー……なんだ、その。別に、なんだ。いや、怒ってるんだがよ。……悪い気分じゃねぇんだ。船の上じゃ、仲間も常に俺の命を狙ってやがった。わざわざ守ってくれるような奴なんていなかったからよ」
ぐだ子「くろひー」
ティーチ「だがそれとこれは別! 良いかマスター、俺達は使い捨ての駒なんだ。お前さんの命さえ無事ならそれでいいんだ。頼む、俺達の戦いを無駄にしないでくれ」
ぐだ子「うん。ごめん。ごめんね、くろひー」
25 :
◆kratnb/iBE
[saga]:2020/07/21(火) 09:55:07.89 ID:nW4hQEY90
ティーチ「……デュフフフ! さてさて、あんまり暗い話ばっかりじゃつまりませんからな。ほれほれ、マスターも落ち込んでばかりいないで! これから頑張ればいいのですぞー!」
ぐだ子「うん……そうだね」
ティーチ「マスターは難しく考えすぎなのですぞ! サーヴァントを必要以上に個人として扱う! ゲームやアニメの世界ならそこから始まるロマンスもありましょうが、ここは現実。生きるか死ぬかの際の際! 隙を見せたら即お陀仏!」
ぐだ子「分かってはいるんだけどね。頭では理解してても、それでもみんな大切な仲間なんだって思うとさ」
ティーチ「仲間だと思ってくれるのは大歓迎ー! ですが、もう少し割り切るのが肝心ですな。マスターが生きる! 拙者達も生きられる! 死んでも復活! 簡単な話ですぞ!」
ぐだ子「アハハ……そうだね。うん、そうなんだよ。そうなんだけどさ……そうなんだけど……」グスッ
ティーチ「あーあー! 乙女の涙はこんな男には勿体無いなー!」
ぐだ子「私、馬鹿だけど……でも、怖いんだよ、くろひー……目の前でくろひーが血まみれになって、消えるって思ったら……」グスッ……
ティーチ「……分かった。ああ、そうだな、そうだ。お前はただの一般人だったな。なら約束してやる。良いか、マスター。俺は死なねぇ」
ぐだ子「え?」
ティーチ「何度死んでも生き返ってお前を守ってやる。例え首を刎ねられようと、起き上ってきてやる。約束だ」
ぐだ子「……くろひー」
ティーチ「どんだけ傷つこうと、お前だけは傷つけない。これは海賊黒髭として誓う。だからお前も誓ってくれ。俺を信じると」
ぐだ子「……うん。ずっと信じてるよ、くろひー」
ティーチ「その言葉だけで俺は、拙者は戦えるでござるよ」ニッコリ
26 :
◆kratnb/iBE
[saga]:2020/07/21(火) 09:55:41.05 ID:nW4hQEY90
ティーチの声付きのセリフ少なすぎて泣いた
今日は終わる。またそのうち
↓1 誰を庇った?
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/21(火) 09:58:56.97 ID:he4ONKGVO
秦良玉
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/21(火) 10:56:58.54 ID:OTKBP4ONO
おつ
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/22(水) 09:57:46.68 ID:IWwwZlP6o
ええな
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2020/07/26(日) 14:39:10.40 ID:RdePsKJ70
こういうのすき
by こういうのすきおじさん
31 :
◆kratnb/iBE
[saga]:2020/07/27(月) 02:15:55.15 ID:fZJgB7nf0
ウィーン
蘭陵王「マスター!!!」
ぐだ子「お? おはよう蘭陵王。どしたの?」
蘭陵王「…………」ジッ
ぐだ子「ん?」
蘭陵王「…………」ホッ
蘭陵王「何を考えているのですか貴女はッッッッ!!!!!!」
キィイイーーーン
ぐだ子「うへっ!」
蘭陵王「私を庇ってこんな大怪我を負うなど!!!」
ぐだ子「ちょ、待って待って! 冷静に話し合おう! というかアレは私が悪いから、蘭陵王が気にすることじゃないよ!」
蘭陵王「なっ……あ……ぐ」
ぐだ子「いや本当、相手の情報を見落としてて編成ミスするとか、まだまだだなぁ……」
蘭陵王「貴女は……もう!」ズカズカ
ぐだ子「怪我だって全然平気だよー。一か月くらいで治るってさ」
スッ
蘭陵王「マスター。そういう問題ではありません。マスターはわが主ではありますが、貴女が普通の人間であることも理解しています。貴女は人類最後のマスターであって、ただの普通の少女なのです。そんな貴女に一生残る傷を負わせるなど……」
ぐだ子「私気にしてないよ? 戦うって決めた時からそんなの覚悟してるし」
蘭陵王「マスターが気にせずとも私が気にするのです! しかもその怪我は私を守って受けたもの……一生の恥です……」
32 :
◆kratnb/iBE
[saga]:2020/07/27(月) 02:42:05.96 ID:fZJgB7nf0
ぐだ子「んーーー……でもさ、あそこで蘭陵王を守らなかったら蘭陵王はやられてて、陣形が崩れてそのまま全滅してた可能性もあるよね? なら気にする必要なくない?」
蘭陵王「ですから……! マスター、貴女はご自分の命をなんだと思っているんですか!?」
ぐだ子「そりゃあ、大事なものですよ? でも大事だからって後生大事にしようとして、結果失われるようなことがあっても意味ないしなぁ。あの時はあれが正解だった、無茶だし本当はいけないことだけど結果的に助かった、それじゃダメ?」
蘭陵王「それは……」
ぐだ子「怪我だってするよ。傷だって残るよ。苦しいよ。辛いよ。でも私は勝つ為にできる事はなんでもする。知ってるでしょ?」
蘭陵王「……はい。そんな貴女をお支えしたいと」
ぐだ子「最後に笑う為に戦うんだもん。蘭陵王はその為に一緒にいてくれてると信じてる。だからさ、私が傷ついたくらいで悲しまないでほしい。私が苦しんでいるときに一緒にいてくれて、私が泣きそうになった時に慰めてくれて、私が危ない時に助けてくれて、一緒に最後まで悔い無く戦う。そんな蘭陵王でいてほしいな。すっごいワガママ言ってるとは思うけどさ」
蘭陵王「……そう、ですか。でも、それは……いえ。分かりました。マスターがそう望まれるのでしたら、この蘭陵王の全てを賭して尽くしましょう。ですが……」スッ
ぐだ子「おふ。いきなりイケメンフラッシュは厳しいのですが……」サッ
蘭陵王「どうか、目をそらさないでください。マスター、私は貴女をお守りします。ですが、私は……貴女を心よりお慕いしております」
ぐだ子「……………………へあ?」
蘭陵王「分かりませんか? でしたら言い方を変えましょう。私は貴女を愛しています。わが身の全てを捧げても惜しくないと思うほどに」絆10
ぐだ子「え、ええええええ!? ちょ、えええ!?」
蘭陵王「そんな愛する女性が私のせいで怪我をするなど、人から我慢強いと言われる私でも耐えられることではありません」ガタッ
ぐだ子「ちょ、近い近い近い顔が良いよぉおお!」
蘭陵王「お願いします……自分を大切にしてください……貴女が傷つくことが何より悲しいのです……」
ぐだ子「分かりました! 分かりましたから! あんまり無茶しないようにしますのでぇ!」ヒエエエ
蘭陵王「…………それならよかったです」チュッ
ぐだ子「ほああああ!」
蘭陵王「では私はこの辺で。ゆっくりとお休みください、マスター」
ウィーン
ぐだ子「…………こ、これが男すらも惑わすという魔性の蘭陵王……」ドキドキ
33 :
◆kratnb/iBE
[saga]:2020/07/27(月) 02:42:49.33 ID:fZJgB7nf0
乙女ゲーみたいなの
またそのうちにー
↓1 誰を庇った?
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/27(月) 03:49:06.58 ID:D0VbwShTO
バサスロ
あの、先の安価って良さんなんですが
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