【安価】真実の瞳

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96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/07/21(火) 23:52:19.31 ID:Y5T5avIF0
彼の示した宿に着いた
この世界の相場はいまいち分からない彼らも、
うまい飯を提供する者の言葉は信じた


男「部屋まだありますか?できれば安い部屋」

係員「ええ、ございます。一部屋ですか?」

エルフ「………………構わない」

男「一部屋でお願いします」


経費を折半できるのは見逃せないメリットだった
鍵を受け取り、部屋へと向かった
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/07/21(火) 23:59:07.39 ID:Y5T5avIF0
男「ふぅ」


ベッドに座り込んでため息をつく
何かから解放されたような感覚に浸っている


エルフ「男」

男「……なんだい」

エルフ「これから君はどうするんだ?」

男「首都を目指す。で、王様に会う」

エルフ「無茶だ」

男「でもやるしかない。帰るべき場所がある」

エルフ「……やはり、決意の硬い人だ」

男「そりゃどうも……ところで、
  貴方はこれからどうするんですか?」

エルフ「>>99
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/22(水) 00:20:14.87 ID:Q927JjGSO
kskst
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/22(水) 00:20:33.21 ID:ilLJCGTho
……(王の危険分子となるお前を殺さなくてはならない)
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/22(水) 06:08:06.16 ID:sM3l5faho
急に不穏な流れになったな
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/22(水) 06:09:56.74 ID:0unZ+kLOO
自分で安価取ってるだろ
人いねえのに加速する理由がないし
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/22(水) 08:42:44.64 ID:ilLJCGTho
自演っぽく見えたならずらしてもいいよ
103 :人の多そうな時間にしてみます :2020/07/22(水) 20:41:17.42 ID:N0Xya5Q/0
エルフ「……」

エルフ(王の危険分子となるお前を殺さなくてはならない)

男「……まぁ、何か事情があるのだろう」

男(……嘘だろ?まいったな、分が悪い)

エルフ「折角だし男についていくことにしよう」

男「そうか」


彼は言葉を続けられなかった
何か話そうと思っていたはずなのに、
満腹感のような胸のつまりに襲われた


男「そろそろ寝ますか」

エルフ「ああ、それがいいだろう」
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/07/22(水) 20:46:07.69 ID:N0Xya5Q/0
二人はベッドに入った
男は緊張していたが、それは男女が
同じベッドにいるからではなく、
純粋な恐怖のためである


男「……」

エルフ「……」

男(殺しに来る気配はないな……)


こっそりとベッドを抜け出すことにした。
もし本当に彼女が寝ていればラッキーだし、
そうでなくてもトイレだと誤魔化すことができる
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/07/22(水) 20:51:53.59 ID:N0Xya5Q/0
彼はベッドから抜け出た

幸運にも、彼女が動く気配はない。

彼はまたこっそりと部屋から出た
そこからはシンプルだ
代金を受付に支払って外に走り出た
走って走って怯えて走って彼は立ち止まった


男「はぁ……はぁ……」


駅のホームであった
この世界にも鉄道はあるようだ
駅員から切符を買い、ホームで息を切らしている
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/07/22(水) 21:00:13.17 ID:N0Xya5Q/0
管楽器のような音がする。
見れば夜行列車がこちらへと迫ってくる。
SLの放つ光は、まるで救いのそれであるようだ。

その時、彼の体は浮いた
しばらく何が起こったのか分からなかったが、
それは体感時間で、実際はすぐに分かっていた


男「うっ……!?」


今、僕はホームから突き飛ばされたのだ。
まずいと思えども体は動かず、
光が視界を埋め尽くす。

その時、彼の手を引く者があった
彼は素早くホームに引き戻される


男「ぁ……助かった。あなたは……?」


彼は手が差しのべられた方向に向き直る
そこにいたのは……


>>108……そこにいたのは誰?

107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/22(水) 21:01:27.90 ID:3nZ6KRUbO
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/22(水) 21:01:40.16 ID:OYRElfW5O
甲冑エルフ
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/22(水) 21:01:50.87 ID:z9y5APjRO
車掌
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/07/22(水) 23:29:29.87 ID:N0Xya5Q/0
男「ッッ……!」


息を飲んだ。
今手を掴んでいるのは、あのエルフだ。
じゃあ僕を突き落としたのは?
そもそもなぜ僕を助ける?
ぐるぐると思考が渦巻いてどもる。


エルフ「……なぜ、ここに?」


ウソはつけない。


男「君が……僕を殺そうとしているからだ」

エルフ「なっ……」

男「助けてもらって言うのもなんだけどね……」

エルフ「>>111
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/22(水) 23:58:48.13 ID:bEfTsMQnO
そんな訳あるか、私には誇りがある
誇りにかけてそんなことしない
……実は私の住まいを破壊した者に見えたが共に横になって違うとわかった、申し訳ないことを思ってしまった
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/07/24(金) 01:41:59.73 ID:Zw96YOMj0
エルフ「そんな訳あるか、私には誇りがある
    誇りにかけてそんなことしない」

エルフ「……実は私の住まいを破壊した者に
    見えたが共に横になって違うと
    わかった、申し訳ないことを
    思ってしまった」

男「ははぁ、そうだったんですか……」

エルフ「まさか読心術にも長けているとはな……」

男「ああ、いえ、そういうのではないんですが」

エルフ「そうなのか?」
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/07/24(金) 01:46:03.93 ID:Zw96YOMj0
男「そうだ、僕を押したのは誰ですか?」

エルフ「うーむ……分からないんだ」

男「見えなかったんですか?」


咄嗟に手を掴める位置にいた人物が気付かない
ものなのだろうか?


エルフ「……何もなかったが押されていた」

男「見えない何かがいると?」

エルフ「信じられないだろうが、そう見えた」

男「ふむ……信じよう」


二人はホームに到着した夜行列車に乗り込んだ
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/07/24(金) 22:34:38.50 ID:Zw96YOMj0
二人は向かい合った座席に腰掛ける


エルフ「この列車は王都まで行くらしい」

男「へぇ、じゃあ今のうちに寝ておきますか」

エルフ「ああ、今度こそ寝よう」


二人は座席にもたれ掛かり、寝始めた
時は過ぎ、日は昇り、朝が来た

ガタン!と大きな音がする。
何事かと目を覚ませば、列車が停まっていた。
外を見ればどう見てもホームではなかった。
丁度車掌が来たので話を聞こう。


男「列車、停まってますが……どうしたんですか」

車掌「>>115
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/24(金) 22:38:51.66 ID:fMLGDO5GO
(車掌は死んでいた)
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/24(金) 22:39:53.18 ID:iB5ut1dvO
セリフ安価なのに状況書くのってなんなんだ

故障してしまったようでね、一晩はかかりそうだ…
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/07/24(金) 23:14:49.66 ID:Zw96YOMj0
車掌「故障してしまったようでね、一晩はかかりそうだ…」

男「ええっ、そうなんですか!?」

車掌「ここで暫く待っていてくれたまえ」

男「そうですね」


車掌は別の車両に移動した
ふとエルフの方を見ると、彼女はまだ寝ていた
男は彼女の肩当てを叩いて起こした


エルフ「む……終点か?」

男「いや、途中で停止したんだ」
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/07/24(金) 23:36:06.20 ID:Zw96YOMj0
男「で、車掌はここで待っていろと」

エルフ「ふむ、待つか」

男「しかし、疲れが取れた感じがしないな」

エルフ「うむ。同じ姿勢がいけないのだろうか」

男「それじゃあ少し体を動かそうか」

エルフ「別の車両に行ってみるとしよう」


二人は立ち上がり、移動を開始した

ここは4号車だ。隣には5号車、そして3号車。
さて、どこに行こうか?

>>120……どこに行く?
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/24(金) 23:37:42.28 ID:JsY0DWWzO
5号車
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/24(金) 23:37:57.75 ID:ZaznDjuEO
前へ行こう3号車
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/07/26(日) 02:53:20.35 ID:w0nTQRuf0
二人は3号車までやってきた
3号車にはあまり客がいない
車内を観察していると、車掌が話しかけてきた


車掌「おや、どうされましたか?」

男「いえ、体を動かしたくて」

車掌「なるほど。修理できしだい発車するので、
外には出ないでくださいね」


男「……まぁ、流石にそんなことしませんよ」
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/07/26(日) 23:31:57.44 ID:w0nTQRuf0
何か違和感がある。
彼らはあまりに冷静なのだ。
勿論こういう場で車掌が慌てようものなら
それは問題だが、感情が希薄すぎる。


男「……この故障、原因は?」

車掌「エンジンの故障とかでしょう」

男「………………」

エルフ「どうかしたのか?」


男「お前、人じゃないだろう」
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/07/26(日) 23:40:38.57 ID:w0nTQRuf0
場は凍りついた
退屈に苛立っていた一部の乗客ですら彼を見る
その目には困惑が、暫くすれば再び苛立ちが。


車掌「な、なにを……」

男(心が読めない。車掌は何も思考していない)

男「とぼけても無駄だ______」


その時、車掌は彼に掴みかかった
が、彼はその直線的な動作をかわしてみせた
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/07/26(日) 23:46:02.55 ID:w0nTQRuf0
車掌「さらばだ」

男「何っ……!」


車掌の体は突如燃え出した
それは素早く灰と化し、崩れ去った


男「……な、なんだったんだ……?」

エルフ「それは私の台詞なのだが」

男「ああごめん。ともかく先頭車両まで急ごう」

エルフ「運転できるのか?」

男「できない……が、
  この状況を作った奴を誘き出す行動だ」

エルフ「なるほど」


二人は周囲を警戒しながら2号車へ進んだ


>>126……2号車の状況
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/26(日) 23:48:51.64 ID:ApLP6Yabo
kskst
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/27(月) 00:11:49.69 ID:EQO2Q6K/o
車掌が倒れている
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/07/28(火) 18:56:21.63 ID:GaILLIxA0
2号車では、車掌が倒れていた


男「……誰かにやられたらしい」

エルフ「どうしてこんなことを……」


見回すと、乗客も何人かやられている
息のない者から、全く無傷のものもいる


男「………………」


真実の瞳を用いて乗客を観察する
どうやらここに犯人は居なさそうだ
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/07/29(水) 20:41:58.33 ID:1JUa+JVK0
男「なぜ彼は倒れているだけなんだ?」

エルフ「また操られていると思っていたが……」

男「多くの人を操るのは難しいのか?」

エルフ「そこの客。何があったか教えてくれ」


車両前部に座る、気弱そうな青年を指差す
彼は唐突な質問に、
あるいは鎧を着た人物に怯えながら答える


青年「>>130
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/29(水) 20:45:17.11 ID:6dtKrq5CO
い、いきなり血が吹き出して
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/29(水) 20:45:35.34 ID:WX21YpeNO
なんかそっくりな影が現れて突き飛ばしてました
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/07/29(水) 23:00:21.95 ID:1JUa+JVK0
青年「なんかそっくりな影が現れて
   突き飛ばしてました」

男「……そっくり?何にですか?」

青年「突き飛ばされる人とです」

エルフ「男よ、もしかして昨日のは……」

男「……まだ、分からない」

エルフ「そうか……ふむ、悩んでいるだろう」

男「……悩み……………………まぁ、ある」


そう聞かれては誤魔化せない。
昨日、突き飛ばされてはいたのは僕だけだ。
だとしたら。もしそうなら僕が悪いのか?
この車両に陰惨な『呪い』を持ち込んだのは……


エルフ「気にするな。まだ不可解な点はある」

男「そう、だな……」
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/07/29(水) 23:06:42.17 ID:1JUa+JVK0
男「回答ありがとうございます」

青年「い、いえ……」

エルフ「この先に危険な奴がいるかもしれん」

男「ああ。用心していこう」


二人は真っ直ぐにドアへ向かう

ドアノブに手をかけようとする。
この先におぞましい何かがいるかもしれない。
そう思うと、手先から心へ怯えが伝わる。
まるで静電気を警戒するように、
恐る恐るドアノブをひねる。


>>133……1号車の様子
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/29(水) 23:07:39.12 ID:hi8g6HDAO
貨物車らしくものがたくさんある
しかし人の気配も感じるエルフ
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/07/30(木) 23:35:31.87 ID:OKpnh7MP0
どうやらここは貨物車のようだ。
所狭しとものが詰められている。


男「貨物車か……素通りできそうだな」

エルフ「待て、誰かいるぞ」

男「隠れているのか……少し暗いな」 


彼は周りを警戒しつつカーテンを開く
明るい光が車内に射し込み______


エルフ「危ない!!」

男「!?」
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/07/30(木) 23:45:12.84 ID:OKpnh7MP0
突然エルフがこちらへ走り寄る。
近くまで来た瞬間。彼女は踏み切り身を捻り、
どこからか現れた刀を振り抜く。

刀は彼に命中しなかった
その代わり、彼の後ろに現れた何かを切断した
それは人の形をしていたが、消滅してしまった


男「た、助かったのか……?」

エルフ「ああ、君のような影を断った……ぐ!」


エルフが突然もがき、苦しみ始めた。
呼吸を荒くし、床に手をつく。
屈んだ彼女の後ろには、杖を持った誰かがいた


>>137……杖を持った誰かの外見的特徴

136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/31(金) 00:32:42.35 ID:J/6EwuaEo
kskst
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/31(金) 06:27:42.07 ID:I6x0TuPaO
ローブを纏った異形
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/07/31(金) 23:58:59.94 ID:OSJkViaP0
そこにいたのはローブを纏った異形
彼はそれを一瞬人に見間違えたが、
明らかにそれは人ではなかった

異世界の空気はヨーロッパの如く乾燥している。
それなのに、奴はじっとりと湿気を纏っている。
よくみればローブも少し濡れている。
袖の隙間からはちらりと触手が見えた。
ギラリと光る眼光もこちらを威圧している。


異形「……貴様をここで[ピーーー]」

男「僕を[ピーーー]つもりなんだな?」

異形「二度言わせるな」

男「それは失敬」
139 :saga忘れる小学生並みのミス [saga]:2020/08/01(土) 00:00:16.25 ID:OcCQvaZA0
そこにいたのはローブを纏った異形
彼はそれを一瞬人に見間違えたが、
明らかにそれは人ではなかった

異世界の空気はヨーロッパの如く乾燥している。
それなのに、奴はじっとりと湿気を纏っている。
よくみればローブも少し濡れている。
袖の隙間からはちらりと触手が見えた。
ギラリと光る眼光もこちらを威圧している。


異形「……貴様をここで殺す」

男「僕を殺すつもりなんだな?」

異形「二度言わせるな」
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/08/01(土) 00:08:02.01 ID:OcCQvaZA0
異形「オウム返しは恐れの証拠」


異形が笑ったような気がした。
その瞬間、目の前に再び人影が現れた。

男はそれを素早く掴み、地面に叩きつけた
すると再びそれは粒子のように散ってしまった


男「無駄だ。そいつは弱い。僕の影だからね」

異形「見破ったか」

男「当たり前だ。列車は左右の窓から光が入る」

異形「そして乗客は窓を見ている。
   よって不意打ちができるのさ」

男「そういえばどうして、僕を殺すんだい?」

異形「>>142
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/01(土) 07:02:05.64 ID:Q44dVT43O
そのエルフを匿う者は全てそうしろと上から言われていてな
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/01(土) 10:39:41.11 ID:CuDCd4Zzo
女神への復讐だ
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/02(日) 01:27:03.49 ID:og6gUOuY0
異形「女神への復讐だ」


そう言うと異形は魔法の詠唱を始めた
男と異形の距離は男の目測で約10m
魔法の詠唱がどのくらいかかるか、
彼には分からない


男「……へぇ」


やるしかない。
限りなく早く、やられる前にやる!
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/02(日) 01:32:44.59 ID:og6gUOuY0
乾いた音が響く。


異形「な……なに……」

男「すぐ出すため、利き手側にしまっておいた」


男は思考速度で手を右ポケットに入れ____
拳銃を取り出し、撃ったのだ


異形「ま、まさか……女神……が……」

男「持ち込みアリなんでね。軽装にはよく効く」
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/08/02(日) 01:38:03.10 ID:og6gUOuY0
男「呆気ないもんだな」

異形「…………」

男「人を殺し、死体すら操った魔法使いが」

異形「待て……確かに人は殺した。だが……」

男「だが?」

異形「死体を操る術は持ち合わせていない」


そう言い残し、奴は絶命した。
なんとも気味の悪い話だ。


エルフ「く……無事だったか」

男「おかげさまで。ところであれは何の種族?」

エルフ「あの異形か?>>147
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/02(日) 05:46:56.97 ID:XVKEnHzDo
ksk
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/02(日) 06:24:19.35 ID:XV5qEX9yO
リザードマンだろうな、アイツも騙された一族か…
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/03(月) 01:15:36.69 ID:bx0YMmV30
エルフ「リザードマンだろうな、
    アイツも騙された一族か…」

男「騙された?」

エルフ「ああ、いずれ分かるさ」

男「……ふむ……」


結局、車掌はみな殺されていた。
乗客は無事な者が多く、
歩いて目的地へ向かう運びとなった。
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/03(月) 20:42:06.20 ID:bx0YMmV30
彼が思っているより次の駅は近かった
街道を歩き、駅に入り、車掌に事情を説明した


男「______という訳なんです」

車掌「なるほど……とりあえず返金致しますね」


2号車の乗客から順に返金手続きを行うらしく、
しばらく待ち時間ができた。
並べられた椅子に座り、時を待つ。


男「まったく、面倒なことになった」

エルフ「……わ、悪いんだが、男よ」

男「ん?」

エルフ「実は私、君を追うのに必死で、
    切符を買い忘れたんだ」

男「……へ?」

エルフ「このままだと手続きできない。
    それどころか捕まってしまう」

男「抜け出したいと?」

エルフ「ああ」
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/03(月) 22:45:19.95 ID:bx0YMmV30
結局、二人でこっそり駅から抜け出した


エルフ「申し訳ない……」

男「別にいいさ。観光でもしていこう」

エルフ「あ、ああ、そうだな」

男「そうだ、この街について知ってるかい?」

エルフ「知っているとも」

男「なら教えてくれ」

エルフ「>>152
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/03(月) 23:03:44.47 ID:jF/KN69No
古の神を祀っていた遺跡の街
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/04(火) 06:17:21.04 ID:6nT+wmlPO
↑+よくある観光街だよ
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/04(火) 22:33:38.28 ID:D0duper/0
エルフ「古の神を祀っていた遺跡の街だ」

男「すごい所なんだね」

エルフ「まぁ実際はよくある観光街だがな」


確かに、よく分からないグッズの店が並んでおり
お菓子やペナント、置物が売っている。


男「残念。で、古の神ってどういう神なんだい」

エルフ「……うーん……どうと言われても」

男「伝承がないのかい?」

エルフ「いや、あるはずだ。学者は知っている」
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/04(火) 22:39:51.65 ID:D0duper/0
男「学者か。へぇ」

エルフ「というか、それを知ってどうするんだ」

男「それを参考にして参拝する奴もいるだろう」


彼女は怪訝な表情を浮かべた
尤も、いつも表情が固いのであまり変化はない


エルフ「神を選んでご利益を預かろうと?」

男「別にいらないご利益もあるじゃん」

エルフ「神様は我々より上位の存在だぞ。
    それを選んでどうこうだのご利益が
    いらないだの、傲慢そのものだ」

男「………なるほど。肝に命じておくよ」
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/04(火) 22:49:04.18 ID:D0duper/0
駅前広場には噴水がある
二人はそのへりに座ることにした


エルフ「暇だな」

男「店には寄らないのか?」

エルフ「あんな割高の菓子は買えんよ」

男「そうだな……第一美味いかも分からない」

エルフ「……あ、男よ。あれを見てくれ」


彼女の指す先には、何やら怪しげな店が。
よく見れば看板に『古代式の占い』とある


男「……好きなのか、占い」

エルフ「…………別に、他の店よりマシだろう」

男「行くか」
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/04(火) 22:55:18.04 ID:D0duper/0
こうして、二人は占いに行くことになった
店内には占い師とおぼしき人物がいるのみだ


占い師「お客さん?」

男「はい」

占い師「それはそれは!どうぞおかけになって」


手早く椅子を二人分用意される


占い師「さあさあさあ、何を占いましょう!?」

男(店のチョイス間違えたかな……)
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/04(火) 23:00:29.38 ID:D0duper/0
男「じゃあ、僕の未来について」

占い師「かしこまりました!」


占い師は懐から大量のカードを取り出した。
恐らく40枚一組と言ったところだ。
それをシャッフルし、数枚引く


占い師「1から3でお好きな数字を」

男「2」


占い師はナイフを出し、カードを二つに切った


男「……結果は?」

占い師「>>159
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/04(火) 23:01:18.98 ID:wOeU/7fOO
面白い結果ですねえ…
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/04(火) 23:01:58.51 ID:UPH96UtaO
能力を使いこなせないとトラブルに巻き込まれるでしょう、もっと大きなね
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/04(火) 23:27:53.02 ID:D0duper/0
占い師「能力を使いこなせないとトラブルに
    巻き込まれるでしょう、
    もっと大きなね」

男「能力……何か知っているのか?」

占い師「……いえ、でもカードはそう言っています」

エルフ「能力?まさか私と同じ力を……」

男「違います」
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/05(水) 01:07:21.76 ID:ZcdMBA7x0
男(能力か……確かに、あまり使わないな)

エルフ「どうかしたのか?」

男「これからはもっと、
  自分の力を生かしていこうかな」

エルフ「まだ隠された力があるんだな」

占い師「そこのお嬢さんも占っていくかい?」

エルフ「ああ、頼む」

占い師「はいよ!」


占い師は再び同じ行程を行った


エルフ「ど、どうだ?どうかな?」

占い師「>>163
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/05(水) 01:58:46.39 ID:rf1tr7mZo
おめでたです
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/05(水) 06:07:13.97 ID:R0Vg3x9VO
あの方は伴侶とすべき方でしょう、将来的には↑
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/06(木) 00:54:55.77 ID:d9SWQiAO0
占い師は彼女に耳打ちする


占い師「あの方は伴侶とすべき方でしょう、
    将来的にはおめでたです」

エルフ「えっ……おめ……えっ」

占い師「以上です。代金をお支払い下さい」

男「ああ、ありがとう」


二人は代金を払い、店から出た


エルフ「はぁー……」

男「どうかしたのか?」

エルフ「いっ!?いや!なんでもないぞ!?」
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/07(金) 01:21:34.83 ID:Kn9wl25/0
男「次の列車はいつかな」

エルフ「暫く来ないだろう」

男「え、そうなの?ここは観光街なんじゃ」

エルフ「昼は人が少ないからな。
    朝と夕方には多いんだが……」

男「そうか……」

エルフ「観光に興味がないのか?」

男「ないわけではないが……」
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/07(金) 01:32:16.52 ID:Kn9wl25/0
男「そういえば先程何か占い師と話していたが」

エルフ「えっ」

男「一体何を話していたんだ」

エルフ「え……そ……それはだな……」


彼が彼女の心を読まんとした時である
唐突にその耳へ絶叫が飛び込んだ


少女「う、うわぁぁぁぁ!!」

男「……うるさいですよ。なんですか」


少女は片手に何やら杖のようなものを持っている


少女「>>168
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/07(金) 01:49:13.47 ID:laojiU8wo
こんな辺境になんて業物! 宝珠には純度100%のオリハルコンを使用した賢人の杖が、お値段なんとこれっぽっち!?
さあ買った買った! 早い者勝ちだよ!
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/07(金) 07:21:25.78 ID:RrX1hTXqO
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/07(金) 07:59:51.45 ID:laojiU8wo
ええ……自分で安価しといて何だけどkskついででネタに走ってたわ
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/08(土) 01:06:20.19 ID:SZGhjq7d0
少女「こんな辺境になんて業物! 宝珠には
   純度100%のオリハルコンを使用した
   賢人の杖が、お値段なんとこれっぽっち!?
   さあ買った買った! 早い者勝ちだよ!」

男「……こわ、近寄らんとこ……」

エルフ「そうだな。面倒事は関わらないが吉だ」

少女「ちょ、ちょっと待ちなよー!」


すると、少女の周りに大人が集まってくる


男「大人たちが来たし今のうちに行こう」
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/09(日) 00:07:10.13 ID:1awOE5dC0
エルフ「なぁ、神殿に行かないか?」

男「古代神殿か……行ってみてもいいな」

エルフ(ふふ、きっとびっくりするに違いない)

男「……?」

エルフ「どうかしたか?」


もし先程の占いを信じるならば、
その神殿について詳しく聞くべきだろう。
そしてきっとロクでもない真実を知れる。
だが。僕にはそれができなかった。
彼女の期待する顔を見て嬉しくなったからだ。
愚かにも、それを壊したくないと願ったのだ。


男「……いや、考え事さ」
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/09(日) 00:16:28.31 ID:1awOE5dC0
男「……なるほど……」


彼は彼の予想通り後悔した
神殿への階段があり、その段数は200段を超える
重い鎧を身に付けた彼女は笑顔で昇っていく


エルフ「男よ。辛いならおんぶしてもいいぞ?」

男「……いや結構」


正直むかつく。
だが、いつも硬い彼女の表情が和らいでいる。
それを嬉しいと思ってしまう自分が憎らしい。
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/09(日) 00:27:19.67 ID:1awOE5dC0
倒れそうになりつつ、彼は神殿に到着した


エルフ「いい運動になったな」

男「許さんぞ……」

エルフ「はは、安心しろ。荷物は持ってやる」

男「土産まで買う前提ですか……」


二人の後方からドタドタと足音がする
それがついに二人に追い付いた


おっさんA「はーっはっは!!」

おっさんB「へっへっへ!!」


数人の男性が階段を駆け昇って来た。
すごい体力だと感心する
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/09(日) 00:33:56.46 ID:1awOE5dC0
しかし、彼女には感心している場合ではなかった


エルフ「む、殿方ら。その背負っているのは?」

おっさんA「これは不届き者だ!」


見れば、男性らは神輿のように少女を担いでいる
先程の商魂たくましそうな少女である


男「どうしてその少女を?」

おっさんB「我らの故郷を辺境扱いしたからだ」

男「はぁ……その少女をどうするつもりですか?」

少女「助けてー!」

おっさんC「>>176
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/09(日) 03:39:00.46 ID:pafdUzbZo
次の神にする
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/09(日) 07:43:16.13 ID:lc9UBrECO
そりゃ牢獄に打ち込むに決まってらぁ
良くて人身御供だろうな、ここの神はプライドが高く馬鹿にされるとここら一帯に災いを落とす
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/10(月) 00:59:33.52 ID:oLhurCtX0
おっさんC「そりゃ牢獄に打ち込むに決まってらぁ
     良くて人身御供だろうな、ここの神は
     プライドが高く馬鹿にされると
     ここら一帯に災いを落とす」

エルフ「なっ、何!?」


彼女が驚いている内に少女は神殿に運び込まれた
そしてすぐさま血相を変えて喋り出す


エルフ「まずいぞ男!いくらなんでも命は……」

男「そうは思うけども、神サマって
  僕たちより上位の存在なんでしょう?」

エルフ「くっ……」

男「結局はそうなんだ。見えない物は怖くない」

エルフ「それでも私は助けたい」

男「分かっているよ。じゃあ行こうか」
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/10(月) 01:05:56.97 ID:oLhurCtX0
神殿の内部には、法衣を纏った者が多い。
観光地になっても神殿として機能しているらしい


エルフ「どこから捜そうか?」

男「こういうのって大体地下だと思うんだけど」

エルフ「なるほど、じゃあ地下に行こう」


神殿のエントランスから階段を降りる
地下の空気は湿っていて心地良くない
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/10(月) 22:56:54.17 ID:oLhurCtX0
神殿の地下は一本道になっていて、
その奥から先程の男性の声がする


男「この先から恐らく奴らが来るだろう」

エルフ「だろうな。私が倒してやろう」

男「……[ピーーー]のか?」

エルフ「まさか。まぁ見ていろ」
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/08/10(月) 22:57:58.96 ID:oLhurCtX0
神殿の地下は一本道になっていて、
その奥から先程の男性の声がする


男「この先から恐らく奴らが来るだろう」

エルフ「だろうな。私が倒してやろう」

男「……殺すのか?」

エルフ「まさか。まぁ見ていろ」
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/11(火) 00:01:49.41 ID:JhhUiNAx0
彼女は自信がある様子なので、僕は物陰に隠れた
ゆっくりと歩を進め、遂に男性らと遭遇した。


エルフ「その先に先程の少女はいるか?」

おっさんA「いるが、拷問はまだやめとけよ?」

おっさんB「はっはっは!」

エルフ「……やはり、貴様らには罰を与えねば」

おっさんC「罰ゥ?言ってくれるじゃないか」

おっさんA「やれるもんならやってみろ!」


おっさんAはエルフに掴みかかった


>>183……エルフはどうした?
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/11(火) 00:26:06.30 ID:4HflMdego
爆発
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/11(火) 01:23:43.72 ID:7AtO+mtFO
華麗な剣技で峰打ちを披露し気絶させる
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/11(火) 23:57:35.70 ID:JhhUiNAx0
エルフ「参る!」


彼女はどこからか剣を取り出し、
華麗な峰打ちを決めた


おっさんB「くそっ!挟み撃ちだ!」

おっさんC「おうよ!」


息のあったおっさんのコンビネーションアタック
彼女はこれに剣をもう一本増やすことで対応した
洗練された体重移動の踏みきりで峰打ちする


エルフ「ふ!」
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/12(水) 00:03:26.44 ID:Jnpotno00
男「……すばらしい腕前ですね」

エルフ「素人相手に負ける訳なかろう」

男「では、これからもお願いします」

エルフ「これから、か……ふふ」


二人は道を進み、牢屋にたどり着く
牢屋には鍵がかかっており、少女が囚われていた


少女「あっ、あなたは先程の!」

エルフ「よし、ここは私が扉を……」

男「待ってください」
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/08/12(水) 00:07:46.81 ID:Jnpotno00
少女「ど、どうして!?」

エルフ「そうだぞ、男」

男「殺すのはやりすぎだろうけど……
  元はといえば君の言葉遣いが原因だろう」

少女「………………」

男「少しでも悪いと思うなら償うことですよ。
  その意志があるなら君をここから出そう」

少女「>>188
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/12(水) 05:28:19.65 ID:OF1tjGxtO
そうは思ってないんだよ
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/12(水) 05:36:27.99 ID:UyeoBYhuO
商売をしたりしただけなのに言いがかりなんだよ!
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/13(木) 00:40:33.37 ID:qKvbGSht0
少女「商売をしたりしただけなのに
   言いがかりなんだよ!」

男「……面倒くせぇ……」

エルフ「!?」

男「すみません。聞かなかったことにして下さい」

少女「だいたいさぁ!さっさと私を見捨てた
   あなた達にも責任があるんじゃない!?」

エルフ「う……ううむ……」
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/13(木) 01:19:39.96 ID:qKvbGSht0
男「……なるほど、君は出さない」

少女「そ、そんな!」

エルフ「しかし男よ」

男「安心してくれ。神とも折り合いをつける」

エルフ「強欲だな」


彼は既に勝ち誇ったような顔で言う


男「それでこそ人間、というものです」
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/14(金) 02:18:28.41 ID:UzGYQUQe0
二人は神殿の一階に戻った


エルフ「どうするんだ?」

男「神は降りてくるもののような扱いだった。
  つまり会話は成立する可能性が高い」


そこら辺にいる神官を見繕って話しかける


男「神官さん」

神官「はい、どうかなさいましたか?」

男「ここの神さまっていつ降りてくるんですか?」

神官「>>192
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/14(金) 02:21:29.77 ID:vOq7O2qJo
私が神ですが
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/14(金) 22:27:23.68 ID:UzGYQUQe0
神官「私が神ですが」

男「へ……すみません。ご無礼お許し下さい」

古代神「……まぁ、いいでしょう。
   それで、何用ですか?」

男「愚かにもこの地を愚弄した女がいるのです」

古代神「……ほう?」


場の空気が張り詰める。
彼女の感情に揺さぶられミシミシと鳴るようだ。
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/14(金) 22:34:55.43 ID:UzGYQUQe0
男「ですが神よ。どうか彼女を赦してほしい」

古代神「貴方にその権利はありません……
    命が惜くばその女の居場所を吐け」


物腰は一見すると柔らかである
しかしその眼差しは氷のようで、
毅然とした殺意に満ちているようだった


男「お願いです。確かに彼女は傲慢でがめつく
  品性もあまりない愚者そのものです。
  ですが、彼女が死ぬには若すぎる」

古代神「……ならば、条件を一つ呑んで見せよ」

男「なんでしょう」

古代神「>>196
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/14(金) 22:45:55.84 ID:lD11N1uYo
酒樽を1ダース御供えしろ
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