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【安価】真実の瞳
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197 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/15(土) 01:15:11.85 ID:VXnnSirG0
古代神「私をあのふざけた女神の元へ連れていけ」
男「へ?」
古代神「とぼけないで。
貴方から奴の力を感じるのよ」
男「……じゃあ、やってみましょう」
古代神「できるの?」
男「今はできないので、その内に」
古代神「はぁ……あんだけ必死だったのに
随分悠長なのね」
198 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/15(土) 01:18:55.82 ID:VXnnSirG0
古代神が同行することになった。
正直怖い。いつ殺されても不思議ではない。
エルフ「……まぁ、いいだろう」
男「?」
古代神「さて、どこへ向かうのです?」
男「そろそろ夕方だな……駅に行こうか」
下りで転ぶと手がつけられないので、
帰りの階段はゆっくりと歩いていくことになった
199 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/15(土) 01:23:23.81 ID:VXnnSirG0
エルフ「古代神は誰に会いに行くんだ?」
古代神「この世界の女神です」
エルフ「会えるものなのか……」
ふと、思い出したように男は口を開く
男「古代神さん。あなたは何故女神に会いに?」
古代神「決まっているでしょう。
>>200
」
200 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/15(土) 01:24:51.18 ID:HKqM8ib4O
好きだと告白するためです
201 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/16(日) 03:09:39.19 ID:+l3ct6sO0
古代神「好きだと告白するためです」
男「……そうですか、素敵ですね」
エルフ「え?彼女は女で女神様も女で……」
古代神「そんなことは些細なことよ」
男「その通りだね」
エルフ「???」
202 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/16(日) 22:08:29.72 ID:+l3ct6sO0
彼女は何か考えては不思議そうな顔をしていたが
駅前に着く頃にはいつもの顔に戻っていた
何を考えているかは読むまでもないだろう。
古代神「で、王都を目指すのですか?」
男「そうですね」
エルフ「今なら王都方面の列車が出ているぞ」
男「へぇ、早速乗り込もうか」
203 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/17(月) 02:16:10.11 ID:sZ33qf/G0
こうして一向は列車に乗り込んだ
車掌「ディナーはお済みでしょうか?」
男「……夕飯食べてないなぁ」
車掌「でしたら追加料金をお支払戴ければ
ディナーをご提供致しますが」
エルフ「そうだ、古代神よ」
古代神「どうなさいました?」
エルフ「神の力で食べ物とか出せないのか?」
古代神「うーん……そういう神ではありませんが
とりあえずやってみましょうか」
彼女は両腕に力を込めてふんばる
そしてその腕を強く前に伸ばした
古代神「ぴゃあああああっ!!」
>>204
…何が出た?
204 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/17(月) 02:51:54.64 ID:FhiiU7XCo
オリーブオイル
205 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/17(月) 20:13:55.06 ID:sZ33qf/G0
男「ふぎっ!?」
彼女の手から黄金色の液体が発射された
これは彼女の直線上にいた男に直撃した
エルフ「なっ!何!?この色は……!」
男「いくらなんでもそれはなくないですか!?」
古代神「ちっ……違いますよ!?
おしっこじゃないですからね!」
車掌「おお、この香りはオリーブオイルですね」
206 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/17(月) 20:41:41.64 ID:sZ33qf/G0
男「なんだオリーブオイルか……」
車掌「追加料金でオリーブオイルに合う料理を
お持ちしますよ」
男「じゃあ……お願いしようかな」
車掌「かしこまりました」
車掌はどこかへ食事を取りに行ったようだ
古代神「……あの……すみません」
男「とりあえずタオル下さい」
207 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/18(火) 20:33:42.81 ID:3FipIxkq0
こうして、若干オリーブオイル臭い男と
その仲間達は食事を済ませた
男「なかなかいける飯だった」
エルフ「あぁ、なんか眠くなってきたな……」
古代神「鎧姿のまま寝るのですか?」
エルフ「当然だ。夜襲には用心しなければな」
男「そうだ、古代神は眠るのか?」
古代神「この姿のときは睡眠を必要とします。
眠いとは思いませんが」
男「へぇ……じゃあ僕は眠ります」
208 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/18(火) 20:48:10.42 ID:3FipIxkq0
二人が寝て数時間が経過した
古代神(なんだか、また空腹感が……)
古代神(しかし、お二人は寝ていますね……)
古代神「……」
古代神(まぁいいでしょう。私は神なので、
しくじっても許してくれるでしょう)
古代神は再び精神を集中し、
今度は両の手を天頂に掲げた
古代神「つぁっ!」
>>210
……何が出た?
209 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/18(火) 20:49:22.38 ID:7GdKfr1No
追いオリーブオイル
210 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/18(火) 20:50:27.49 ID:PVPZkzoNO
菓子パンと梅干し入りおにぎり
211 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/19(水) 19:49:55.49 ID:UBsudK0f0
テーブルの上に菓子パンとおにぎりが現れた
古代神「やりました」
彼女は菓子パンをまず平らげた
古代神「クリームパンとクロワッサンが
特においしかったですね」
次におにぎりへと手を伸ばし、食べ始める
ここで、彼女は想定外の事態に驚くことになる
古代神「すっっっぱ!梅干しじゃないですか!」
212 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/19(水) 19:52:28.71 ID:UBsudK0f0
古代神「うぅ……もういいです。寝ます」
彼女はようやく眠りについた
それから数時間後、日の出とともに男は起きた
男「んー……あ、車掌さん」
車掌「はい」
男「王都まであとどのくらいですか?」
車掌「
>>214
」
213 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/19(水) 19:54:58.63 ID:JDTtN/PKO
あと数刻くらいですね
214 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/19(水) 19:55:27.26 ID:nMurjCLVO
このまま順調ならもう1時間もすれば着くかと
215 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/20(木) 20:34:53.80 ID:WMlvlzl10
車掌「このまま順調なら
もう1時間もすれば着くかと」
男「そうですか。ありがとうございます」
エルフ「む、もう朝か」
男「もう少し寝ててもいいと思いますよ。
このままならあと1時間で着くらしいので」
エルフ「……いや、だめだ」
男「どうして?」
エルフ「とにかくだめだ。特に、
『このままいけば』なんて
強調するあたりがだめだ」
男「へ?全然問題ないじゃないか」
エルフ「いや、とにかくだめな気がする
なんとなくだがだめな気がする」
216 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/20(木) 20:46:39.55 ID:WMlvlzl10
男「変なことを言うね……」
エルフ「すまない……」
男「いやいいんだ。戦士のカンという奴だろう」
そのときどこからか、ガコン!と鳴った。
金属同士が擦れ合うような音が遅れて聴こえる。
……色々と、信じられない。
エルフ「何事だ!?」
男「今後部車両から来た車掌が
運転席に走っていったし、いつか分かるよ」
古代神「はっ!?」
男「あ、どうも、おはようございます」
217 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/20(木) 20:57:55.75 ID:WMlvlzl10
古代神「何があったのですか!?」
男「列車が止まりました」
古代神「そうですか。ムカつきますね。
実に不遜甚だしい」
男「どうかお気を静めて下さい」
古代神「……」
男「それじゃあ僕が様子を伺ってきますね」
男が席を立つと、息を切らして車掌が入ってきた
男「ど、どうしたんですか!?」
車掌「
>>219
」
218 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/20(木) 20:58:30.44 ID:kDjr/ih1O
歯科をはねてしまったようで…
219 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/20(木) 20:58:58.94 ID:FwQvadOqO
何者かがこの先の線路を寸断したみたいでなんとか止めました…
怪我はありませんか?
220 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/21(金) 20:47:07.58 ID:rnw6J32m0
車掌「何者かがこの先の線路を寸断したみたいで
なんとか止めました…
怪我はありませんか?」
男「へぇ、怪我はありませんよ」
車掌「これから本部と通信して対応を決めますが
恐らくこの先へは進めません」
男「どうしたらいいんですか?」
車掌「申し訳ないのですが、徒歩となります」
男「分かりました」
221 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/21(金) 20:52:09.55 ID:rnw6J32m0
こうして、一行は列車を降りる運びとなった
古代神「どうして私が歩かねばならないのです」
男「ははぁ、すみません」
エルフ「おんぶしてやろうか?」
古代神「それはそれで癪なので遠慮します」
男「じゃあ神の力で乗り物出せたりしません?」
古代神「私をなんだと思っているのですか!?」
222 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/21(金) 21:18:25.79 ID:rnw6J32m0
エルフ「そうだ!神さまだし何か捧げてみよう」
男「いいですね……よしじゃあこの干し肉で」
古代神「食べ物持ってたんですか!?」
男「非常食ですよ」
古代神は彼の干し肉をかっぱらって
そのままかぶりついた
古代神「……干し肉って感じですねー
それじゃいきますよ!」
手のひらをこちらに向けてぐるぐる回している。
この動きに意味はあるのだろうか?
古代神「オラァ!」
>>224
…何がでた?
223 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/21(金) 21:19:56.89 ID:hsS/rg5LO
馬車
224 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/21(金) 21:20:03.02 ID:MG6VAPg/O
人力車
225 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/21(金) 21:20:07.51 ID:T9u1SOJMO
ドラゴン
226 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/22(土) 02:26:14.48 ID:Q8KRHGS+0
辺りが煙に包まれる
その煙が晴れると、そこには人力車があった
男「人力車……?」
エルフ「おお!人力車ではないか!」
古代神「やけにうれしそうですね」
エルフ「ああ。人力車を用いたトレーニングを
昔、よくしていたんだ」
なんだその破天荒なトレーニングは。
と思ったが、実家のペットに再会したかのような
その瞳の輝きは本物だった。
227 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/22(土) 02:32:00.26 ID:Q8KRHGS+0
男「なるほど……じゃあ乗らせてもらおうかな」
古代神「え?彼女一人でこれを引くのですか?」
エルフ「その通りだが」
古代神「いくらなんでも無理ってものですよ」
男「では、実際に見てみるとしましょう」
二人は人力車に乗り込む
そしてエルフは強く人力車を引き______
そのまま走り出した
古代神「おお!すばらしい力をお持ちですね」
男「ええ、彼女がいて良かったです」
エルフ「……ふっふふ……
嬉しいことを言ってくれる!」
228 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/22(土) 07:02:56.90 ID:6x/pVjoio
どんなゴリマッチョエルフなんだろう…
229 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/22(土) 16:54:25.45 ID:8F3+LhHgO
鎧の下はグラマラスなんだろうな…
エルフがクルセイダーみたいな役割なんだろうけど
230 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/22(土) 21:44:32.53 ID:Q8KRHGS+0
何もない草原を力強く駆けること数時間
前方に都らしきものが見えてきた
エルフ「おお、目的地が見えてきたぞ!」
男「なんと!すばらしい速度ですね!」
古代神「しかし、この分では到着しても
エルフは活動できないのでは?」
エルフ「問題ない。だが明日は筋肉痛だろう」
男「筋肉痛で済むのか……」
231 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/22(土) 22:08:38.59 ID:Q8KRHGS+0
エルフ「到着だ!」
男「ここが……王都」
遠くから見た王都は華やかなものだった。
しかし、今居るここの風景といえば、
ボロ家が建ち並び、スラムの様相を呈していた。
古代神「これが王都ですか?随分チンケですね」
男「破綻した社会主義……かな?」
エルフ「ここは吹き溜まりさ」
232 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/22(土) 22:13:24.04 ID:Q8KRHGS+0
男「吹き溜まり?」
エルフ「それなりに仕事のできるものは
自由を求めて都を出る」
古代神「ではここに居るのは出来損ないですね」
エルフ「そんなところだ。ごく優秀な者は
王都の中心部で暮らしている」
男「……なるほど、なるほどなぁ……」
古代神「どうかしましたか?」
男「いや、別になんでもございません」
233 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/22(土) 22:20:57.78 ID:Q8KRHGS+0
男「それでは、中心部に向かいましょうか」
エルフ「待て。中心部には衛兵がいる」
古代神「では、どうするのです?」
エルフ「ここには私の知り合いがいる。
奴の手を借りよう」
そう言うと彼女はおもむろに足元のマンホールを
リズム良く七回蹴飛ばした
すると、マンホールの中から
>>235
が現れた
234 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/22(土) 22:27:30.73 ID:bOYcu/n1O
ゴブリン
235 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/22(土) 22:27:59.82 ID:br/FJq67O
獣人のストリートチルドレン
236 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/24(月) 01:53:33.94 ID:T17ohx360
獣人「おぉ、エルフの姉さん」
中から出てきたのはいかにもな
ストリートチルドレンだった。
エルフ「そっちはどうだ?」
獣人「わりと順調」
エルフ「そうか。今行けるだけでいいから、
私達は中心部へ向かいたい」
男「どういうことだ?」
エルフ「彼は下水道に穴を開けて
隠し通路を作っている」
古代神「一体、どうしてですか?」
獣人「中心部で盗みを働くのさ」
男「なかなかクレイジーな人だね」
237 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/24(月) 20:34:39.20 ID:T17ohx360
獣人「そうか?ま、生きるためだからな……」
男「……」
獣人(俺は獣人だ。だから、掘り続けなければ
下に堕とされる。死にたくはない)
男「……ま、いいです。行きましょうか」
一行はマンホールの梯子を降りていった
238 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/24(月) 20:56:35.07 ID:T17ohx360
通路の中はトンネル状になっている。
所々木枠で補強されており、
坑道のような雰囲気を感じさせる
獣人「意外と短いんだ、この道」
古代神「どういうことですか?」
獣人「曲がる必要がない、直線距離だからさ」
男「ここの出口もマンホールなんですか?」
獣人「いや、流石に目立つから違うよ」
男「じゃあ、どこなんです?」
獣人「
>>240
」
239 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/24(月) 21:03:16.28 ID:Hl5oh7zWO
泉の中
240 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/24(月) 21:04:33.38 ID:XIKzuvVnO
王宮に一番近い商店街の外れさ、たまに王に近い人らも買い物に来るしな
241 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/24(月) 23:42:26.25 ID:T17ohx360
獣人「王宮に一番近い商店街の外れさ、
たまに王に近い人らも買い物に来るしな」
男「へぇ」
エルフ「なんだ、もうそんな所まで掘ったのか」
獣人「暇だったからな……そろそろ、出口だ」
最奥にはやはり梯子がかかっていた
獣人「じゃあ、がんばれよ」
242 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/24(月) 23:49:18.68 ID:T17ohx360
梯子を昇り、狭い穴に体をねじこむ。
這い出てみればどうやら路地裏のような場所だ。
男「さて……どうします?」
エルフ「とりあえずこの建物を登ろう」
彼女はおもむろに壁を掴み、言う
男「……ま、いいですけども……
古代神は大丈夫なんですか?」
古代神「私は羽を生やせるので大丈夫です」
243 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/24(月) 23:59:20.95 ID:T17ohx360
建物の上に登ることができた
およそ100メートルほど先に王城がある
エルフ「あれが王城だ」
男「なるほど……ですが兵がたくさんいますね」
古代神「でしたら、私にお任せ下さい。
厄神の力、しかとご覧あれ……」
古代神はぶつぶつと呪詛のようなものを唱える
初対面で感じた、大気を覆うほどの力。
氷点下に置かれたかのような悪寒が走る。
古代神「森羅万象よ、裁きの代行を______」
>>245
……何が起こった?
244 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/25(火) 01:58:24.08 ID:wITnvX7Qo
服だけ消し飛んだ
245 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/25(火) 07:06:48.65 ID:4ZSmPFf9o
古代神がいままで人身御供から吸ったエネルギーの転化は、悪の生命エネルギーすなわち疫病菌と化し、兵は嘔吐や吐血により総崩れ
246 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/25(火) 20:39:15.37 ID:SJ5x0OgH0
彼女から、強烈なエネルギーが発せられる
まるで、地獄の釜の蓋が開いたかのような感覚だ
男「これは……」
古代神「こういう時の為に捧げさせた、
人身御供のエネルギーです」
エルフ「なんと邪悪な……!」
そのとき、彼は後悔した
あれは悪に染められた生命エネルギーであり、
歪められてこそいるが魂そのものでもあった
彼の脳内には死者の怨嗟の声が流れ込む
死を拒む断末魔、死してなお苦しむ嗚咽、
後悔、悲哀、絶望、そして憎悪……
247 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/25(火) 20:47:25.99 ID:SJ5x0OgH0
男「まずいな……吐きそうだ」
古代神「ふんっ!」
彼女はそのエネルギーを兵士らにぶつけた
しばらくは何も変化がなかったが、
一人の兵士が急に苦しみだした
そのまま嘔吐し、それに気づいた兵士が近寄る
すると、その兵士もまた嘔吐しはじめた
そして、それは兵士らの間に瞬く間に広がった
エルフ「……さすがに、趣味が悪いな」
古代神「申し訳ございません……しかし、
これが最も優れたやり方なのです」
男「兵士が一人城に逃げ込んでいくが……」
古代神「異変に気付かれたのか、
閉めきられてますね」
エルフ「うーむ……しかし、私も奴らに
恨みはあるしいいだろう」
248 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/25(火) 21:06:26.94 ID:SJ5x0OgH0
古代神「彼、絶望してますね……あ、兜を取って
……なんだ、女性だったんですか。
いやぁ、最高ですね!」
エルフ「……やはり、趣味でやってないか?」
古代神「いえいえ……みなさん死にましたね。
それではいただきます」
彼女が死体の群れに手をかざすと、
死体から生命エネルギーがあふれる
そして、それを余すことなく彼女は吸い取った
古代神「こういう風に生命を疫病にすれば
また沢山回収できてお得ですので」
男「もう、突入できそうですか?」
249 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/25(火) 21:15:58.35 ID:SJ5x0OgH0
古代神「疫病は死滅しました。行けますよ」
エルフ「そろそろ決戦か……腕が鳴るな」
男「……えぇ、ここで終わりにしましょう」
一行は城の前までやってきた
城は四階建てのようだが、かなり高い
男「さて、どう入ろうか……」
>>251
……1.正面から突入!
2.壁を登って一階をスキップ!
3.自由安価
250 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/25(火) 21:16:53.44 ID:pM8nHDo0O
1
251 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/25(火) 21:16:59.98 ID:PGiSPZZXO
1
252 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/25(火) 21:17:03.55 ID:/Fu9VqE1O
1
253 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/25(火) 21:17:12.57 ID:hlX25C6DO
2
254 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/25(火) 23:46:39.06 ID:SJ5x0OgH0
エルフ「よし、正面からいくぞ!」
彼女は剣を出現させ、一瞬にして門を切り刻んだ
崩れた門の隙間から内部を見ると、誰もいない
男「おかしいな……」
古代神「疫病に恐れをなしたのでしょうね」
エルフ「そうだといいが……」
一行は城内に侵入する
255 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/26(水) 00:00:22.13 ID:uZ0ZPzun0
男「上への階段は近いですね」
古代神「ならば素早く上りましょう」
エルフ「待て!」
エルフが素早い動きで二人の前に躍り出る
その瞬間、エルフに向かって閃光が走る
男「な、なんだ!?」
古代神「何者かが階段の裏に隠れていたようです」
階段の裏から姿を表したのは、エルフ族だった
しかし、今まで会ったエルフ族とは違う雰囲気だ
256 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/26(水) 00:05:38.61 ID:uZ0ZPzun0
そして現在、二人のエルフは
鍔迫り合いをしている
エルフ「久しぶりだな……ホーリーエルフ!」
ホーリー「いずれやって来るだろうと
思っていました」
男「奴は一体……」
古代神「それを気にしている暇はありません!
今すぐ階段を上るべきです」
ホーリー「そうはさせませんよ!
私の必殺
>>257
を食らいなさい!」
257 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/26(水) 00:33:14.65 ID:ozHYbAMbo
清浄なる光
258 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/26(水) 21:08:52.91 ID:uZ0ZPzun0
ホーリー「清浄なる光!」
彼女からすさまじい閃光が発せられる
男(まぶしいだけだ。突破してしまおう)
古代神「あ、これまずいですね……力出ません」
男「へ」
古代神「私は厄神なので聖属性特効なんです」
どうやら、ここで奴を倒すしかなさそうだ
エルフは鍔迫り合いを続行できているが、
二人戦力を拘束されるのはまずい。
射撃したいが、目が眩んでとても狙えない。
鎧に当たれば弾かれ、エルフに当たったらまずい
259 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/26(水) 21:13:13.23 ID:uZ0ZPzun0
エルフ「心眼!」
男「どうしたら……」
???「グアアアアアッ!!!」
彼は聞き慣れない声がして、振り返る
そこには、黒い塊が蠢いていた
男「な、なんだ!?」
それは敵に飛びかかった、味方なのか?
塊「ゴギャギャギャギャ!」
ホーリー「くっ……お前は一体……」
260 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/26(水) 21:24:48.71 ID:uZ0ZPzun0
エルフ「なんだか分からんが喰らえッ!」
彼女は二体を力強く一刀両断した
ホーリーエルフは即死したが黒い塊は蠢いている
男「こいつは……」
古代神「これは怨念ですね。戴いても?」
男「構わないですけど……どうして?」
古代神「さぁ……あなたが怨まれてたってだけだと
私は思いますが……」
男「怨みか……」
261 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/26(水) 21:37:34.65 ID:uZ0ZPzun0
古代神「ざっと100人分は下らないですねー……」
エルフ「……宝くじでも当てたことがあるのか?」
男「……大体、そんなもの……とも言える」
エルフ「そうか。じゃあ先に進もう」
一行は階段を上り、二階に向かった
>>263
……二階の様子
262 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/26(水) 21:39:42.85 ID:M04knOKGO
みんな寝ている
263 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/26(水) 21:40:15.47 ID:v5flxgo0O
きらびやかな装飾と一糸乱れず整列している石像がズラリ
264 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/27(木) 21:12:11.78 ID:0MEdDXOq0
二階は眩しかった
またホーリーエルフがいるのかと思ったが、
それはきらびやかな装飾によるものだった
石像も立ち並び、権力を感じさせる
男「誰もいないようですね」
古代神「私に恐れをなしたようですね……」
男「そうかもしれませんね、進みましょう」
エルフ「待て」
265 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/28(金) 23:16:08.78 ID:JTbBcgOA0
男「どうかしましたか?」
エルフ「嫌な予感がする。特にあの石像だ」
男「そ、そうなんですか?」
古代神「まさか、こんな石像_____うわっ!」
立ち並ぶ石像の内、三体が動き出した
それぞれが筋骨隆々の人間の姿をしている
男「石像はちょっと相手しづらいね……」
エルフ「この仕掛けは私も知っている。
石像全てを三体ずつ起動することで、
確実にこちらを追い詰めるトラップだ」
男「……ということは、他の石像も?」
エルフ「ああ」
古代神「この石像嫌いです!
生命エネルギーがありません!」
266 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/28(金) 23:25:39.87 ID:JTbBcgOA0
男「湿気ってなければよいのですが……!」
彼は服の内ポケットから手榴弾を取り出し、
整然と並ぶ石像に投げつけた
エルフ「なんだそれは?」
轟音と共に動かぬ石像は粉々に砕け散った
古代神「……なんですそれ」
男「今日のラッキーアイテムです」
エルフ「それならば奴らは私に任せろ」
267 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/28(金) 23:29:06.28 ID:JTbBcgOA0
残りの三体相手に彼女が勝てるのか?
と思ったが、経験から判断するに問題ないだろう。
事実、問題なかった
古代神「エルフよ」
エルフ「む」
古代神「あなたは以前ここを訪れたことが
あるようですが……何故です?」
エルフ「……話しておこうか」
>>268
……エルフの過去
268 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/28(金) 23:53:32.86 ID:GmwqKodwo
かつて異世界から召喚された人間だった
元の世界に戻るため王に戦いを挑んだが惨敗し、許しと命の保証を引き換えに名前と自由を奪われ種族をエルフへ降格された
269 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/29(土) 23:26:47.49 ID:tr/kfM3T0
エルフ「かつて私は、異世界から召喚された
人間だったのだ。しかし……」
男「待って下さい。召喚なんてできるんですか」
エルフ「可能だ。嘗て優秀な魔術師らがいた。
しかし……王が現れたのだ」
古代神「女神の寵愛を受けし者ですね」
エルフ「女神の閉じた世界を繋ぐ門を開く為に
私は王に勝負を挑んだ……
が、負けた。惨敗だった。
お陰様で私は名前も失くし、
種族もエルフにされてしまった」
男「そんなことが……」
270 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/29(土) 23:44:25.17 ID:tr/kfM3T0
エルフ「それと引き換えに命は助けてもらった。
幸運なことにエルフの中でも、
戦闘を生業とするものに降格された」
男「だけど、王を倒せば帰れるんですね」
エルフ「そう……だな。奴の恐ろしさを
知っている身としては
提案したくはなかったが」
古代神「ここまで来たら関係ありませんよ」
エルフ「ああ、それにみんなとなら
やれる気がするんだ」
271 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/31(月) 00:29:32.08 ID:1w5OyVNQ0
一行は三階へと上った
三階は真っ暗だが、何かが動く様子はない
火を灯す手段がないので、慎重に進む
エルフ「まとまって歩こう」
古代神「ええ、そうですね」
そのとき、目の前に火が灯った
紫色に光る篝火が三階を照らす
そして、人影がその奥に浮かぶ
エルフ「お前は……王!」
王「……」
>>272
……王の姿
272 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/31(月) 02:31:58.81 ID:Zr/9kxX9O
筋肉モリモリのまさに覇王が相応しい姿
273 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/31(月) 09:05:50.24 ID:mh5DtkC/o
でっかい黒馬に乗ってそう
274 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/31(月) 23:35:32.15 ID:1w5OyVNQ0
王は筋肉モリモリのまさに覇王が相応しい姿だ
鋭い眼光と覇気が威圧感を生み出す
王「よくぞここまで辿り着いたものだ……」
古代神「ずいぶん偉そうですね」
王「我は王だ。故に偉いのだよ」
男「なぜこの世界をこんなことにした」
王「醜いものは整然と整えなければならない」
275 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/31(月) 23:45:35.18 ID:1w5OyVNQ0
男「民衆が醜いのか」
王「嘗て何度も種族間戦争があったのだ。
多くの者が死に、悲しみが生まれた。
戦いのない世界のため、我はいる」
エルフ「だったら、素直に帰してもらいたい」
王「それはできない。女神と契約したからな」
男「貴方は間違っている。醜く、
悲しみに満ちていても自由に生きるべきだ」
王「やはり、分かり合えんか……ならば……」
古代神「何か来ます!気を付けて!」
王「禍ッッッッッッ!!!」
>>276
……何をした?
276 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/31(月) 23:48:42.06 ID:PcZxHJJK0
聖水で強化された聖職者の集団が現れた
277 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/01(火) 20:00:59.57 ID:Y8WjQy2l0
突如、人の群れが現れた
姿を見るに、聖職者のようだ
王「そやつらは聖水の力で強化した強化人間。
邪な力は効かぬ。力も上がっていよう」
男(こいつら……明らかに様子がおかしい。
恐らくは麻薬の類を使っているな)
エルフ「どうする?」
古代神「近接戦闘は得意ではありませんが……」
彼女は自らの腕を鎌状の触手に変化させる
278 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/01(火) 20:25:22.87 ID:Y8WjQy2l0
こうして、聖職者達との戦いが始まった
序盤は数を生かして雪崩れ込む
聖職者に押されぎみだったが、
冷静さを欠く相手に有効な足払いなどで対抗した
男「戦況は悪くないぞ!」
エルフ「あぁ!」
王「ならば追加するまでよ……」
男「そうはさせない!」
彼は迷わず銃口を向け、引金を引いた
転送魔法を打たんとしている
王に命中させることができた
王「………………」
279 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/01(火) 23:17:25.14 ID:Y8WjQy2l0
射撃した王は健在だった。
その身体に銃弾がめり込んではいるものの、
筋肉の壁が肉体へのダメージを吸収している。
男「馬鹿な……」
王「効かぬわ……だが、その兵器は危険だな。
我に物理は効かぬが、配下には致命的だ」
王が玉座から立ち上がったと思えば、
一瞬にして目の前にやってきた。
そして、僕の足を掴み______
王「覇ァ!!」
窓に彼は叩きつけられ、
そのまま城の外へと吹き飛ばされた
280 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/02(水) 20:19:48.56 ID:JTwJSOTY0
男「うぐぁ!」
勢いよく地面に叩きつけられた
当たりどころが良く、まだ生きている
男「……まずいな……体が動かない」
意識にもやがかかり、死が見え隠れする
感覚が鈍り、激痛も次第に和らいでいく
男「……まぁ、こんなものか……」
倒れた男に、忍びよる影が一つ
それは
>>282
だった
281 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/02(水) 20:23:17.94 ID:esw7uDXkO
へひ
282 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/02(水) 20:23:26.84 ID:xfg2IeYCO
仮面をつけた女
283 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/02(水) 21:22:04.07 ID:JTwJSOTY0
仮面「……彼が、男……」
彼女は周りの無人を確認し、回復魔法を使った
みるみる内に傷は癒え、彼は目覚める
男「!」
仮面「早いお目覚めですね」
彼を助けたのは仮面をつけた女だった
背丈は比較的高いが、暗殺者のような雰囲気だ
284 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/02(水) 21:25:45.10 ID:JTwJSOTY0
男「なぜ、僕を?」
仮面「それが契約ですので」
男「契約?一体誰と______」
すると、どたどたと足音がする。
こちらに走ってくる者の姿があった
少女「ははは!でかしたぞ仮面!」
仮面「契約ですので」
男「あなたはまさか……あの時の!」
少女「無様なもんじゃないですか?ん?」
285 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/02(水) 21:32:02.61 ID:JTwJSOTY0
彼女は、あの囚われていた少女であった
男「どうやってここまで?」
少女「私の誠意で」
少女(カネを出せば人なんてどかせるんだよ!)
男「うわ……カネですか」
少女「な、何だと!?……まぁいい」
彼女は見覚えのある杖を取り出した
男「これは……」
少女「後払いで譲ってやりますよ」
男「どうしてそんなことを?」
少女「その様子では、奴に物理が通用しないと
分かっている筈ですよね?」
286 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/02(水) 21:38:28.26 ID:JTwJSOTY0
男「どうして僕が?」
少女「魔法の適性があるからですよ!」
仮面「本当に、彼にやれるんでしょうか?」
男「やるしかないか……!」
彼が杖を一振りすると彼の肉体は浮翌遊し、
割られた窓から城内へ入っていった
エルフ「男!生きていたか!」
古代神「なんですかその杖は?」
男「王!貴様を僕の魔法で葬ってやる!」
王「……我は王なり。受けきってくれる」
男「食らえ!なんとなく究極魔法
>>288
」
287 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/02(水) 21:41:29.84 ID:NIqMcyFWO
暑い雪!
288 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/02(水) 21:41:52.83 ID:6HSkKHsTO
爆発魔法!ボンバー!
289 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/02(水) 21:42:02.16 ID:y6faWv+QO
ブラックホール!
290 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/03(木) 22:30:23.33 ID:8J7OkHGB0
男「爆発魔法!ボンバー!」
王「何!?」
王の肉体は内側から吹き飛んだ
全身はバラバラになったが、まだ生きている
エルフ「……なぜ、生きている?」
王「神の加護だろう……」
男「残酷なものですね」
291 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/05(土) 23:38:49.84 ID:GzN3OFLJ0
王「諸君、見事だったぞ」
男「これで、僕は帰れるのか?」
王「いや、まだ帰れないだろう」
男「やはり、女神にかけあわないと駄目か」
古代神「女神にはどうすれば会えるのですか?」
王「
>>292
」
292 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/05(土) 23:44:31.11 ID:xD2cB1EqO
女神の場所を完璧に把握しているわけでは無いからな
……国境の街で情報を集めるといい、他国にいることも考えるとな
293 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/06(日) 20:49:54.58 ID:OrBMJ76v0
王「女神の場所を完璧に把握しているわけでは
無いからな」
男「そうなのか」
王「……国境の街で情報を集めるといい、
他国にいることも考えるとな」
エルフ「なるほど……」
王「我がこのザマだ。
女神といえど何らかの手は打つだろう」
古代神「探るなら今がチャンスという訳ですね」
294 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/06(日) 23:05:31.00 ID:OrBMJ76v0
少女「こらーっ!!」
急に少女が殴り込んできた
しかも、大層ご立腹な様子だ
男「……どうしたんですか、そんなに怒って」
少女「王をバラバラにしといて、
次の王も立てずにどっか行くつもり!?」
エルフ「確かに、この国は混乱してしまうな」
王「……はっはっは……」
少女「何がおかしいんだ!?」
王「ならば、お主が務めればよい」
少女「はぁ!?」
王「皆を縛る象徴としての我はもう死んだ。
お主なら、きっと自由にやってくれる」
295 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/06(日) 23:10:40.02 ID:OrBMJ76v0
男「それはいい考えかもしれないね」
少女「良くない!」
王「さぁ、四階の載冠の間に行くぞ」
王の肉体は再び集まる。まるで粘土のようだが、
やはり剛性は桁違いだ。
少女「ちょ!杖代払いなさいよ!」
男「僕知ってるよ。国債ってやつですね」
少女「絶対分かってないだろ!あぁぁぁぁ……」
少女は王の手で四階に引きずられていった
296 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/09/07(月) 23:31:00.92 ID:iV9m0V1G0
一行は城から出て、次の行動を考える
男「国境の街ですか……」
エルフ「距離はそれなりにあるが、
列車があれば問題ないだろう」
古代神「善は急げと言いますし、
早速行きましょう」
男(……この方に限っては悪では?)
つまらないことを考えていると、
二人はさっさと行ってしまった。
急いで追いかけなくては……
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