貴方「僕がヒロインを攻略するまどか☆マギカ…オカルト?」マミ「それは終わったわ」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

871 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/07/31(土) 00:14:44.11 ID:wY+7NR7m0

いつかのはなし
――――――――

――――


 …………ワルプルギスの夜の襲撃以降、自分たちの街――見滝原は大きく変わってしまった。

 以前の訓練場所も使えなくなったから、適当な空き地を使うようになった。

 見滝原には人の居ない荒れ地がたくさんできたし、逃げた先の風見野は自然の多い町だ。使える場所はいくらでもあった。


 もちろん、本当は早く元の見滝原に戻るのがいい。それでもいつもの仲間と共に過ごす、変わらぬ日常はあった。

 魔力の余裕はなかなかできなかった。

 余裕が出来たなら、優先すべきは魔力の回復と負傷の回復へ――折角逃げきれたのに魔女になっては元も子もない。伝説の魔女との戦いで負傷したのは全員だった。

 『脳みそ半分なくなっても人は生きてられるんだって』と、多分本から得た雑学をあすみは披露した。

 『でもそもそも人じゃないし、痛くないしどうでもいいから』と、あの日あすみと約束したことは本人の言葉によって先延ばしに先延ばしになっていた。



 それからついに人々の生活も落ち着いて余裕を取り戻してきたある日、あすみはいつしか姿を見せなくなった。

 影のようにひっそりふわふわと街の中を生きてきた彼女は、元からいなかったかのように消えてしまった。



 ……でもまさか、あすみが簡単に消えることも、見捨てて去ることもないって。なぎさにはそれも、お見通しだったのですからね?

 あすみは結局他の人とは距離を取って深く関わることはしなかったけれど、なぎさにとっては一番付き合いの長い『戦友』ですから。



なぎさ「……これで約束は果たせましたよね? あすみ」

あすみ「まぁ、そう思っていいかもね。私はもう、人でも魔法少女でもないけれど――」

なぎさ「そんなことはどうでもいいのですよ! あすみの心は死んでないし、絶望もしてない。それが重要なのです!」

あすみ「そうだね。じゃあ、見えてないとこも確かめてみる?」



―――――――――
759.44 KB Speed:0.5   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)