貴方「僕がヒロインを攻略するまどか☆マギカ…オカルト?」マミ「それは終わったわ」

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7 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/17(金) 00:59:24.01 ID:HQNx/EuG0
生徒会話、ヒロインとどうかかわらせるかが結構悩みどころだったんだよね
とりあえずゆいぐるみさんは杏子と接点作った後は適当に視点の外にフェードアウトしてもらう予定だったんだけども予想外の展開に…
まあ危害を加えたら恨み返されるのは話としてのお約束なので
一つ言えることは、オカルトに限らず危ないものはつっつかないほうがいいす
ギャルゲなのでキャラの好感度上げることに尽力しよう!
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放課後



 学校から出て近くの店の前で佐倉さんと合流する。

 今日の授業中にキュゥべえを通じて放課後のパトロールに誘ってみた。



貴方「今日はどこ回るかってもう決めてるの?」

杏子「べつにー。適当」


 ……彼女と会うのはこの前鹿目さんも交えて一緒に行ったきりだっけ。二人で行動するのは多分初めて。

 あの時とは違って驚くほど会話がなかった。


杏子「……一応マミから教わってんだろ。魔女の出やすいとこは人気の多いとこか少ないとこ」

杏子「まー、マミはわざわざニュースとか見てあたりつけたりもしてるみたいだけど。あたしはそこまでしないよ。できないし」


 パトロールに関係することは答えてくれる。でもそれだけじゃあまりに味気がないような。



1交友関係について
2新聞とかならどうか
3自由安価

 下2レス
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/17(金) 01:00:13.93 ID:Mb6F57DY0
1
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/17(金) 01:06:25.23 ID:NBTIfJcS0
1
10 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/17(金) 01:35:06.12 ID:HQNx/EuG0


貴方「佐倉さんって、鹿目さんと仲いいんだっけ」

杏子「……あぁ、まあまあ?」

貴方「巴さんとはコンビ組んでたんだよね」

杏子「ああ」

貴方「さやかとも仲いいんだっけ?暁美さんは?」


 あれ、そう考えたら……待てよ。コレ自分以外の、女子勢とはそこそこ仲いいのか?

 そんなことを思ってると、ふと思わぬところに反応された。


杏子「アンタこそ、さやかと仲いいの?」

貴方「え?」

杏子「いや、さやかのことは名前で呼んでたから」

貴方「ああ……まあ、成り行きでそうなったんだよ。仲はいいと思うよ、うん」


 さやかのことは親友と呼べる存在だ。

 しかしそう言うと、佐倉さんはなんだか面白くなさそうにしていた。
11 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/17(金) 02:04:11.49 ID:HQNx/EuG0


杏子「アンタ……この業界が男少ないからって、女にばっか囲まれて浮かれてんじゃねえだろうな?」

貴方「別にそんなつもりはないよ!」

杏子「そんならいーけど。チャラチャラしてやがったらあたしが潰すからな?」


 やっぱり鹿目さんと一緒だった時とはちょっと違う雰囲気を感じる。

 ……佐倉さん、怖いなあ。


杏子「まーあと、ほむらは……アイツは何考えてんのかよくわかんねえな」

貴方「そうなんだ……あ、でもさ、契約者同士で仲良くなったり、たとえば恋をするのだって、別に悪いことじゃないんじゃないかな」

杏子「あー?」

貴方「もちろんそれを一番に考えてるのは浮ついてると思うよ。でも絆や守りたいって想いで強くなることはあると思うんだ」


 そう言うと、佐倉さんは否定はしなかったけど――。


杏子「…………クサッ! なんだよ絆とか、守りたいとか。アンタってそんなこと言う奴だったのか?」


 からかわれてしまった。自分でもちょっと、臭かったかな。

 まだすぐには認めてもらえなさそうだ。まあ、この辺は態度で見せるしかないんだろう。


貴方「もちろん俺は佐倉さんのことだって守りたいよ。仲間だから」

杏子「そういうセリフはもっと強くなってから言えっての。大体あたしがやられるくらいの相手ならすぐ逃げろってんだ」

杏子「ていうかまずは自分を守ることから考えな。あたしはアンタがヘタ打って大怪我したって治してやったりとかしないからな」

杏子「ソッコーで敵を倒した後さやかかマミんとこに運ぶくらいはしてやるけど、そういうのは得意じゃないんだよ」

貴方「……認めてもらえるように頑張るよ。まあまずは、そんな状況にならないようにしなきゃだね」

杏子「その通りだ。そんなもしものこと以前にやれることはやってもらうからな!」


 手厳しいけど、佐倉さんはチームでの戦い方には慣れている。

 任せてくれるところは任せてくれるし、指示も的確。一応、仲間としては見てくれてるってことなんだろう。



 ――――そんな話をしながらやがて魔女結界を見つけ出し、入っていった。


12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/17(金) 23:13:09.49 ID:Yzrl3oVj0
オカルトの続き進めたかったなー
あれはあれで違った方向性で面白そうだったから残念
13 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/19(日) 18:46:29.58 ID:KIt/VpbM0
――――
――――



杏子「あー、腹減ってきたな」


 街を回っていくつか魔女と使い魔を倒したところで、佐倉さんが言った。

 日の短い季節ということもあるが、景色は結構前から暗くなっていた。そろそろいい時間だ。


貴方「もう解散にする?」

杏子「それでもいーけど……あぁ、心配されんならアンタは帰ったほうがいんじゃない?ちょっとコンビニでも寄ってこよ」

貴方「別にうちも門限とかあるわけではないけどね」


 とはいっても、遅く日が増えたら怪しまれることはあるかもしれないな。

 佐倉さんは近くに見えた店で何か買ってくるみたいだ。



1佐倉さんはもうパトロール終わりにするの?
2それっておやつ?食事?
3自由安価

 下2レス
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/19(日) 18:47:50.94 ID:QQaZTX5Eo
2
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/19(日) 18:50:00.44 ID:Y8/jFqk1o
2
16 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/19(日) 20:01:59.52 ID:KIt/VpbM0


貴方「それっておやつ?食事?」

杏子「さあ」


 少し気になって聞いてみたが、返ってきたのはなんともいえない返事だった。


杏子「どっちでもよくない?どっちにでもなるし」

貴方「それって、お菓子が食事代わりってこと?」

杏子「うまくて腹が満たされりゃいいじゃんどっちでも。その日の気まぐれだよ」


 予想は当たっていたらしい。

 自分で好きにできるならそんな日があってもいいかもしれないが、毎日だとよくない気がする。

 というか腹減ったって言ってるけど、さっきの移動中もなんか食べてたような。


 ……もしかしてめちゃくちゃ燃費が悪い?


貴方「食べ過ぎもよくないような……というかよく食べるね」

杏子「食っても食っても腹は減るもんだろ?」

貴方「……そうかな?」


 なんて返したものか迷う。底なしの胃袋ってやつなんだろうか。

 俺は食べる量は人並み程度だ。


杏子「じゃあ腹へったから解散な。アンタはどうせ、飯作って待っててくれる人がいるんでしょ」


 
 ぶっきらぼうに去って行った背中。バランスを考えず暴食してるにも関わらず、そのシルエットは細かった。


 一般人から見れば特殊なのは俺も含めてだが、仲間の中でも彼女はかなり特殊な位置にいる人だ。

 違うところが多すぎてパッと見で親近感を持てるところは少ないけど、それは相手からしても多分同じ。

 俺も佐倉さんのことはまだ大してわかってるわけじゃなかった。


 ――――でも、こう思うのは気のせいだろうか。

 その姿が、少しだけ、寂しそうに見えた気がしてた。




四回目【貴方】 34日目終了

[知り合い]
・鹿目まどか・・・守り合う仲間
・美樹さやか・・・親友
・志筑仁美・・・親友
・暁美ほむら・・・気まずい
・佐倉杏子・・・興味なさげ?↑
・巴マミ・・・親友

[攻略済]
美樹さやか
暁美ほむら1
巴マミ
志筑仁美


強制ENDまで【残り:3回】
17 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/19(日) 20:30:55.22 ID:KIt/VpbM0
35日目



 ――――冬休み前ラストの登校日。

 休み明けには忘れそうな授業を聞いて、それが終わったらみんなで大掃除をしてから解散だ。


貴方「お、窓すげー綺麗になってる」

まどか「窓ふきはこうやってやるといいって、パパに教わったんだ」

貴方「無駄にこの学校窓っつーか、ガラス張り多いしな」

仁美「なるほど。まどかさんだけにまどを拭くのがお上手――」

まどか「…………え?」

貴方「あー……」

ほむら「………… ふふっ」

仁美「ほ、ほむらさん! む、無理に笑わなくてもいいんですのよ!?」


 普段無表情な暁美さんが気を遣ったのか、自然とはほど遠い顔をしてた。

 意外とそういうことするんだな、とか思いつつ一昨日話してたことを思い出す。

 ……鹿目さんに執着することが減った、か。そもそもきっかけもよくわからないんだけど――。


 別の場所を掃除してたさやかが来て、微妙なギャグに凍りついた空気をやっとぶち壊してくれた。


さやか「その洗剤渡してー!」

貴方「あ、これか。どうぞ」

さやか「ありがとー!」

さやか「いやぁ、授業一時間潰れるのはまあいいんだけどさ〜……、大掃除よりは授業のがラクだよね。座ってるだけだし」

貴方「それを言ったらな……さっさと終わらせるか」



1話しに行く(キャラ名指定)
2自由安価

 下2レス
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/19(日) 20:32:10.56 ID:Y8/jFqk1o
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/19(日) 20:44:56.78 ID:YU4/WvpP0
1仁美
20 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/19(日) 21:19:19.41 ID:KIt/VpbM0


 真っ黒に汚れた雑巾をバケツで洗いにいくと、ちょうど仁美と同じタイミングに当たった。

 手には同じように雑巾。バケツはそこそこ大きいので二人くらいなら同時に洗えるが、仁美のようなお嬢様にはなんとも似合わない姿に見えた。


仁美「拭き掃除も大変ですね。手が冷たいです」

貴方「仁美の家だとやっぱり、普段の掃除は召使さんがやってたりするの?」

仁美「そうですね。自分の部屋くらいは片づけはしますけど……」

仁美「【貴方】くんは神社のお掃除とかやってたりしそうですね」

貴方「ああ……まあ、手伝わされることはあるかもね」


 そういえば、初詣の話したのって鹿目さんだけだったっけ。

 暁美さんは……どちらでもいいって言ってたけど、今のところ来るかわからないな。



仁美を初詣に誘おうか?
1誘う
2誘わない

 下2レス
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/19(日) 21:20:07.54 ID:WKSZhkp20
1
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/19(日) 21:20:18.92 ID:8gdHvVvq0
1
23 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/19(日) 21:58:26.61 ID:KIt/VpbM0


貴方「神社といえば、志筑さんもよかったら初詣うちでどう?」

仁美「初詣ですか」

貴方「ほかに鹿目さんも誘ってるんだ。家族で来るって言ってたよ」

仁美「あら、まどかさんも……ご家族できますのね。私もぜひ行きますわ」

仁美「午後は親戚の集まりのほうに行くことになりますので、午前中だけになりますが」

貴方「へえ、お年玉いっぱいもらえそうだなぁ」

仁美「お年玉には困りませんが、堅苦しいのは好きじゃないですわ」


 たしかにそれはそうかもしれない。

 仁美の家って何をしてるのかはよく知らないけど、由緒正しい感じはありあり伝わってくるし。


仁美「休み中は長い事ここを離れますし、友達と関われる日ってあまりないんです」

仁美「今から楽しみが増えました。振袖を選びにいかないと」


 家族のことで忙しそうな中、友達を優先してくれたのはこっちも嬉しかった。


――――
――――


 掃除が終わると、先生が軽く話して解散になる。

 帰りの挨拶は『よいお年を』。契約者仲間は大体休み中も会うことになりそうだけど、ほとんどのクラスメイトとは次会うのが休み明けだ。




*待ちに待った放課後です。
1下校前に校内でコミュ(キャラ指定)
2誰か誘ってパトロール行くか(キャラ指定・複数可)
3他の場所に寄り道
 ※人物指定はできません。また、知らない個人宅等も無理です。知り合いを誘うことはできます。

 下2レス
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/19(日) 21:59:32.51 ID:8gdHvVvq0
1まどか
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/19(日) 22:01:03.02 ID:+GjNeC1F0
1杏子
26 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/19(日) 22:24:37.51 ID:KIt/VpbM0
2の間違いかな?当たり前だけど、校内にいるキャラじゃないと話せないよ!あとQBは大体いる。
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 綺麗になった教室。

 暫くこの教室ともお別れだなと思って眺めていると、窓際でキュゥべえが伸びをしていた。


貴方『窓に肉球の跡とかつけるなよ?せっかく鹿目さんが綺麗にしてたんだから』

QB『大丈夫だよ。立つ鳥跡は残さずというのかな、証拠は残さないさ』

貴方『それならいいけど……。なにやってんの?』

QB『いつもどおり様子を見に来てただけだよ。帰らないのかい?』

貴方『帰るよ』



1そういえば佐倉さんとパトロールの約束してたんだった
2QBに何か伝言を頼む
3下校前に校内でコミュ(キャラ指定)
4誰か誘ってパトロール行くか(キャラ指定・複数可)
5他の場所に寄り道
 ※人物指定はできません。また、知らない個人宅等も無理です。知り合いを誘うことはできます。

 下2レス
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/19(日) 22:27:11.16 ID:8gdHvVvq0
1
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/19(日) 22:27:43.46 ID:QQaZTX5Eo
3まどか
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/19(日) 22:47:20.77 ID:+GjNeC1F0
そろそろほむらに話しかけてもいいのか気になる
30 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/19(日) 22:54:10.10 ID:KIt/VpbM0


まどか『あ、キュゥべえ』


 そんなことを話してると、鹿目さんもテレパシーで会話に入ってきた。


QB『やあ、まどか。調子はどうだい?』

まどか『調子?悪くないよ』

QB『困ったことがあったらいつでも言ってね』

QB『マミや杏子もいるし、君たちも新人じゃなくなったから最近はすっかり頼られることもなくなっちゃって……』


 そう言うキュゥべえはしょんぼりとした声をしているが、相変わらず表情は動いていなかった。

 感情はあるのに表情を作る筋肉がないんだろうか。動物だって表情がわかることはあるのに。人間や動物とは少し違うのかな。


まどか『あ、そうだ。【貴方】くん、パトロールいかない? キュゥべえもパトロールついてくる?』

QB『ぜひとも行くよ!』

貴方『ああ、俺もいいけど……』


 鹿目さん、気を遣ったのかな?

 キュゥべえがいて助かった部分もある。あるけど、あんまり生活を覗くのはやめてくれ。

 知らないうちにいきなり視線があるのはちょっと怖いんだ。

31 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/19(日) 23:27:20.10 ID:KIt/VpbM0


まどか「もう学校も終わっちゃったね。冬休みかぁ」

貴方「嬉しくないの?」

まどか「もちろん嬉しいけど……ちょっと寂しいなって。【貴方】くんはそういうこと、思わない?」

貴方「いや……気持ちはわかるかな。ちょうどそんなこと考えてる時にキュゥべえを見つけたんだよ」

まどか「あ、そうなんだ」

QB「そうだったのかい?」


 校舎を出て歩きながら話す。ここまでは普通の帰り道。

 キュゥべえを連れてのパトロールってどのくらいぶりだろ。ていうか、話すことすらほとんどない。


貴方「ところでキュゥべえって……なんのためにいるんだっけ?」

QB「僕と契約したのを忘れたのかい? 契約とサポートのためだよ」

貴方「忘れてないけどさ……」


 契約はまあわかる。

 しかし、サポートのためにいると自称するが、マスコット(?)としては割と空気。


 鹿目さんは苦笑いしつつ、どうにかフォローしようとしてた。優しいなあ。


QB「君はいやに僕への当たりが強いね。君と……あと杏子もかな」


 それは、事情が事情だけに恨まれるのは仕方ない気がした。

 ……キュゥべえは実際、そのことをどう思ってるんだろうか。



1鹿目さん、普段QBに覗かれて困ったりしてない?
2じゃあ何か戦い方のアドバイスとかしてくれ
3自由安価

 下2レス
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/19(日) 23:29:18.80 ID:+GjNeC1F0
2
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/19(日) 23:30:51.07 ID:QQaZTX5Eo
34 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/19(日) 23:55:16.56 ID:KIt/VpbM0


貴方「鹿目さん、普段キュゥべえに覗かれて困ったりしてない?」

まどか「えっ? たまにいるなぁって思うだけで困ったりはしてないよ」

QB「ほらね。まどかもこう言ってるよ。大体、僕が人間の生活や裸体なんて見てもなにも思わないのに」

まどか「ちょっ、ちょっと待ってよ……裸体って何? 見たの!?」

QB「?? 急にどうしたんだい?これももちろんサポートのためだよ」

まどか「さすがにそう言われると話はちがうよ!やっぱり連れていけない。わたしが今困ってるのはあなたのせいじゃない……!」

貴方「キュゥべえ…………お前ってやつは」


 とりあえず、キュゥべえをじっと睨んでおく。


QB「どうしてそうなるんだい? ……わけがわからないよ」


 人じゃないから仕方ないのかもしれないが、やっぱり妙に人とズレているとこがある。

 サポートしようとわかろうとはしてるのかもしれないけど、根本的に分かり合えてないというか。これはきっと治らないんだろう。

 鹿目さんはもちろん哀れだが、キュゥべえもなんか哀れに思えてきた。


 結局、キュゥべえと別れて鹿目さんと二人で行くことになる。

 ――鹿目さんの家の近くの道を歩いていると、ふと思い出した。

35 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/20(月) 00:26:09.14 ID:SFboTIXA0


貴方「鹿目さん……大丈夫?」

まどか「ちょっと気が滅入ったかも……」

貴方「そういえば、『今度』って言ったきりだったけど、あれからあの猫と会うの?」

まどか「あ、うん。前にも通学路で見たことはあったんだけど、近くの茂みを寝床にしてるみたいなんだ」

まどか「それであの子、わたしのこと覚えててくれたみたいで……」


 鹿目さんが立ち止まり、鞄から何かを取り出そうとする。

 何か包装のような音。――もしかしてこれって。そう思うと同時に、猫の写真つきの袋が見えた。


まどか「とてもなついてくれてるし放っておけなかったから。またあんなことになったら嫌だし……」

貴方「わざわざ餌買ったの!?」

まどか「遅刻した日はいると思わなかったしさすがに何も持ってなかったんだけど、あの帰りに。お小遣いで買ったんだ」

まどか「今日もあの辺にいるかな。寄ってみる?」


 鹿目さんは少々戦意喪失っぽいし、気分転換のためにも寄り道をするのも悪くないのかも。

 茂みを覗きこむと、皿が置いてあった。これも鹿目さんが置いたのかな。鹿目さんが近づいていくとその奥から猫が出てくる。

 甲高い声や輝くつぶらな瞳は同じ。あの時は濡れていたけど、今はふわふわの黒い毛が綺麗に見えた。少し元気になった印象だ。


貴方「あの時より元気そうだね」

まどか「家から近いし、明日からも通おうと思うんだ」

貴方「……家族には内緒なの?」

まどか「うん、話してない」



1家で飼えたりってしないよね
2協力したい
3自由安価

 下2レス
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/20(月) 00:27:13.98 ID:d88gK5hX0
1
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/20(月) 00:35:15.60 ID:uH//NCgX0
1
38 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/25(土) 00:35:53.51 ID:/2gUAXfU0


貴方「家で飼えたりって……しないよね」


 それができるならこんなふうにはしてないんだろうな、とは思いつつも聞いてみる。


まどか「実は前に猫を飼いたいって言ったことはあるんだ。でもうちは弟もまだ小さくて大変だから、飼うなら数年後だって言われたの」

まどか「それに、庭に野良猫が来るの嫌がってたから。……もしかしたら、好きじゃないのかなって。【貴方】くんちはどう?」

貴方「うちも厳しいかな……」

まどか「……そうだよね」


 そんな事情なんてつゆも知らない目の前の猫は、満足そうに鹿目さんの膝へ寄っていくと頭をすりつけていた。

 こんなに懐いてるんだもんな。見放せなくなるよな。


貴方「俺たちで出来ることはしたいね。あ、そうだ、最近すごく寒いし、タオルでも敷いたら少しは温かくならないかな」

まどか「いいね。買ってくる?家にもあったかな」

貴方「今持ってたはずだから……あった。これでどう?」


 鞄の中からタオルを取り出して茂みの奥の地面に敷いてみる。

 大層なものではないけどないよりはマシかな。なにより、少し『住み処』って感じはしてきた。

 猫も興味を持ったようで、少し匂いを確かめてからそこに座ってくれた。


まどか「乗ってくれたね。気に入ってくれたのかな」

貴方「だといいね」



 大人には言えない秘密の場所。少し違うけど、秘密基地を作ってるような気分だった。


 ……俺たちはまだ子供だ。子供だから、自分で決められないことも多いけど。

 でも――飼えなくてもやっぱり見放せないよな。

 俺はまだタオル置いただけだけど、あの日一緒にこの猫を発見した仲間として、鹿目さんと同じことは思っていた。



四回目【貴方】 35日目終了

[知り合い]
・鹿目まどか・・・秘密共有↑
・美樹さやか・・・親友
・志筑仁美・・・親友
・暁美ほむら・・・気まずい
・佐倉杏子・・・興味なさげ?
・巴マミ・・・親友

[攻略済]
美樹さやか
暁美ほむら1
巴マミ
志筑仁美


強制ENDまで【残り:3回】
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/25(土) 01:13:22.57 ID:Y+8J/vaX0
ほむらは未だに気まずいなのか、これじゃ話しかけられないから攻略できないな
40 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/25(土) 01:22:23.20 ID:/2gUAXfU0
※これから冬休みに入ります。
※36〜45日目までが冬休み期間です。
※実はこの世界、季節が動く関係上【タイムリミット】があります。攻略中のキャラがいない状態である日数を超すと……
※……まあ別になにもないんですが、強制的にリセットになります。


――――――
36日目 冬休み



貴方(今日は何して過ごそうかな……)


 ……冬休み初日。

 今日から長い休みが始まるとあって、ごろごろしていた。

 金曜が終わって、まだ普通の週末の気分。



1誰かに連絡してお誘い(まどか/さやか/ほむら/マミ/仁美)※キャラによっては断られることもあります
 a遊びに行く
 bパトロールに行く
 c訓練する
 d家に誘う
 e相手の家に行く
2手軽に誰かとチャット(まどか/さやか/ほむら/マミ/仁美)
3QBよぶ ※雑談、相談、杏子への伝言をたのめます
4でかける
 a猫のいた茂み
 b繁華街
 c訓練場所
5家の手伝いでもするか
6自由安価

 下2レス
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/25(土) 01:30:27.85 ID:2XMDlJSZ0
支援
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/25(土) 03:44:46.70 ID:k0jbSz+Mo
5
43 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/25(土) 19:25:57.70 ID:/2gUAXfU0


 と、ごろごろしてたら声をかけられた。家の手伝いでもしよう。


貴方「年の初めに向けて綺麗にしなきゃいけないもんな。まあ、今年は友達も呼ぶし」

貴方「ちょっと気合い入れっか!」



 ――――気合いを入れて境内を掃除した!

 訪ねてきた近所の人にも褒めてもらえた。たまにはこんな日もいい、かな?



下1レスコンマ判定 訪問者
1~25…さやか
26~50…マミ
51,75…仁美
76~85…まどか
86~96…杏子
97~99…ほむら

ゾロ…安価指定
00…なんかまとめて来た!?
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/25(土) 20:18:10.56 ID:IgR0dgq+0
支援
45 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/25(土) 21:01:07.69 ID:/2gUAXfU0


貴方「よし、こんなもんかな――」


 落ち葉やゴミを箒で掃いて集めて、あらかた掃除が終わったところだった。

 入口のほうから知り合いが来るのが見える。


仁美「【貴方】くん、ご機嫌麗しゅう」

貴方「あれ、志筑さん」

仁美「まあ、お掃除の途中でしたか?偉いです!」

貴方「これからいっぱい人も来るだろうし、ちょっと家のお手伝いをね。志筑さんはどうしたの?」

仁美「【38日目】からは旅行に行ってしまうので、初詣の下見も兼ねて今のうちに挨拶をできないかと思って」

貴方「そういえば旅行って言ってたね。それでわざわざ会いに来てくれたの?」

仁美「メールや電話でも挨拶はできますが、ちゃんと会っておきたくて。どうやって呼ぼうかなと思ってたんですが、会えてよかったです」


 ふと、ちょっとだけしんみりした気持ちになる。少しの間だけど寂しくなるな。

 会いに来てくれたのは嬉しかった。


仁美「邪魔をしてしまいましたわね。お掃除頑張ってください」

貴方「あ、いいよ。もう終わりにしようと思ってたとこだし。せっかくだしお茶でも飲んでく?ていうか、この階段大変だったでしょ」

仁美「お気遣いありがとうございます。いい運動になりましたわ。【貴方】くんは毎日ここを上り下りしてるんですよね」

貴方「まあ慣れたかな?おかげで足腰は強くなったのかもな」



 雑談を交えつつ、寒い外から中に入る。

 ――――志筑さんと一緒にお茶をして過ごした!




四回目【貴方】 36日目終了

[知り合い]
・鹿目まどか・・・秘密共有
・美樹さやか・・・親友
・志筑仁美・・・親友
・暁美ほむら・・・気まずい
・佐倉杏子・・・興味なさげ?
・巴マミ・・・親友

[攻略済]
美樹さやか
暁美ほむら1
巴マミ
志筑仁美


強制ENDまで【残り:3回】
46 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/25(土) 21:26:12.36 ID:/2gUAXfU0
37日目 冬休み



 ――――少し遅めの起床。こうも寒いとなかなか布団から出たくなくなる。

 普段ならあまりだらけているのもまずいが、まだまだ休みは長い。


貴方(昨日は何気にはじめて女の子の友達が来てくれたんだよな)


 もっと昔は誰か女の子が来てくれたことあった……っけ……――?



・何して過ごそうか
1誰かに連絡してお誘い(まどか/さやか/ほむら/マミ/仁美)※キャラによっては断られることもあります
 a遊びに行く
 bパトロールに行く
 c訓練する
 d家に誘う
 e相手の家に行く
2手軽に誰かとチャット(まどか/さやか/ほむら/マミ/仁美)
3QBよぶ ※雑談、相談、杏子への伝言をたのめます
4でかける
 a猫のいた茂み
 b繁華街
 c訓練場所
5家の手伝いでもするか
6自由安価

 下2レス
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/25(土) 21:31:14.22 ID:k0jbSz+Mo
2ほむら
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/25(土) 21:32:44.55 ID:JI1i27HR0
1まどかe
無理なら↑
49 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/25(土) 22:43:47.77 ID:/2gUAXfU0


 鹿目さんと連絡取ってみた。鹿目さんも今は家でゆっくりしてたようだった。

 そして、家族団欒を満喫中らしい。


貴方『――あ、そうなんだ。家族で休みを楽しんでるんだね』

まどか『うん。昨日もパパが張り切って料理してくれて、わたしも手伝ったんだ』

貴方『あ……じゃあ、このあと家に寄ってみてもいいかな?』

まどか『え? うーん……今日はみんな休みだし、家の中がゴチャゴチャしてるかも……わたしも結構散らかしちゃったし』

貴方『鹿目さんの家って、たしかあの茂みの近くなんだよね。行ってみようかなって』

まどか『ああ……わたしも今日はまだだから。そういうことならわたしも一緒に行くよ』


 内緒話をするように、鹿目さんの声が少し小さくなる。

 電話越しに賑やかな声が聞こえる。家族のすぐ近くで話しているらしい。

 鹿目さんは家族付き合いはオープンな方だし、堂々と出来ない話っていうのも珍しいんだろう。



貴方(……何か持ってったほうがいいかな?)



1猫のおやつてきなもの
2猫のご飯てきなもの
3人用のお菓子
4自由安価

 下2レス
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/25(土) 22:47:14.78 ID:JI1i27HR0
安価下
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/25(土) 23:49:19.61 ID:k0jbSz+Mo
4冬休みの宿題の一部
52 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/27(月) 00:30:24.99 ID:qgwGDTcx0


貴方(といっても、ご飯は鹿目さんが持ってるし、猫用のものは何持っていけばいいかわからないしな)


 茂みに行くだけだからあんまりかさばるもの持ってったってしょうがないだろう。

 いや、多少かさばっても猫の住み処に置くのに良さそうなものなら持ってってもいいけど、何かあったかな……?


貴方(着いてから鹿目さんに相談してみるか)


 ――――猫の居た茂みに向かってみると、鹿目さんが先にいた。

 ご飯をあげたところみたいだ。皿にキャットフードが入っていた。


貴方「元気そうだね」

まどか「うん。ご飯もたくさん食べてくれるし、すっかり元気になってくれたみたい」


 とりあえず、飢える心配はなくなった。

 しばらく猫の様子を眺めつつ、他に何かいるか考えてみる。

 ご飯用の皿が一枚、それとタオル。タオル一枚だけじゃ寒いかな。


貴方「何か他に必要なものってあるかな?」

まどか「うーん……―――― 名前。そろそろ名前があったほうがいいよね」

貴方「名前か。たしかに猫猫ってだけ呼んでるのもな……」

貴方「鹿目さんは何か考えてるの?」


 しばらく二人で考え込む。鹿目さんも特に考えてはいなかったみたいだ。

 猫はご飯を食べ終えると、鹿目さんの足元へと寄っていった。

53 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/27(月) 00:43:10.24 ID:qgwGDTcx0


まどか「あなたはどんな名前がいい?」


 鹿目さんが猫に語りかける。抱き上げると猫が鳴いた。

 子猫特有の甲高い声。なんて言ったのかなんてさすがにわからないけれど。


まどか「――……エイミー。エイミーでどうかな?」

貴方「いいんじゃない?何か感じ取ったの?」

まどか「えいって抱っこしたらミーって鳴いたから……」

貴方「なるほど。それも感じ取ったって言えそうだ」


 お腹が満たされたからか、エイミーは眠たそうにしていた。

 鹿目さんの膝から降りると丸まって寝転がった。タオルはちゃんと寝床として使ってくれてるようだ。


まどか「【貴方】くんは他になにか思いつくことはある?」

貴方「他に必要なものか……」



1タオルの替えとか今度持ってこようかな
2首輪とか買いに行く?
3自由安価

 下2レス
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/27(月) 00:46:58.74 ID:S4sREpa4o
2
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/27(月) 01:16:50.00 ID:QE57E6Ux0
2
56 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/27(月) 23:50:06.48 ID:qgwGDTcx0


貴方「名前も付けたんだし、首輪でも買いに行く?」

まどか「首輪着けたら飼い猫って感じがするね。なにも着けてないと、どっか連れてかれちゃうかもしれないし……」


 知らない間に保健所に連れてかれたりするかもしれない、ってことか。

 そこまで考えて言ってなかったけどたしかにそうだなって思った。

 他の人のとこに行くならまだしも決まらなかったら殺処分なんだろうし。


まどか「……あ、でも今財布すら持ってきてないんだった。どうせすぐ近くだからと思って」

貴方「猫の餌だけつめてきたの?」

まどか「あはは……うん、そうなるね」

貴方「取りに行く?」

まどか「うん。ごめんね、途中で寄ってくね」


 駅のほうを目指しつつ、ひとまず鹿目さんについていく。

 鹿目さんの家も途中にあるらしい。


 ――少し歩くと、立派な一軒家が見えた。表札に鹿目って書いてある。先に庭に居たお父さん?と目が合ってしまった。


「あれ?まどか、友達連れてきたの?」

まどか「あ、うん。そこで偶然会ったんだ。これから買い物に行くからまたすぐ出るけど」

「家出る時に忘れ物でもしたのかい?」

まどか「ええと、お財布を忘れちゃって!」

「そそっかしいなあ」

57 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/28(火) 00:34:50.05 ID:E+b1wALr0


 なんか厳格そうな人に見つかったらどうしようと思ってたけど、優しそうな印象のお父さんだった。

 ちょっと安心した。


貴方「どうも。鹿目さんのクラスメイトの【貴方】っていいます」

「よく来てくれたね。これからもまどかをよろしくね」


貴方(よろしく、か……)


貴方「じゃあここで待ってるよ」

まどか「外で待ってるのは寒いでしょ?」

貴方「でも今日は家族もいて部屋が散らかってるからって……」

まどか「すぐ出るんだし気にしなくていいよ。むしろこんなところで待たせてたらパパとママに怒られちゃう」

貴方「そう言うんなら」


 家に上がらせてもらうと、次に見たのは小さい男の子の世話を焼いてる母親の姿だった。

 鹿目さんからの簡単な紹介の後挨拶すると、こっちに視線を向けてくれた。


「えっ、お友達?しかも男の子か〜。悪いね、何も準備してなくてこんなで」

貴方「いや、急に来たのはこっちですから」

まどか「ママ、何か勘違いしてない?普通の友達だよ?【貴方】くん、こっちがわたしの部屋だよ」


 両親の歓迎を受けた後、鹿目さんの部屋にたどりつく。

 ……知ってる人だけの空間になるといくらか落ち着いた。


まどか「あった、これとこれと……――よし、これでいいや。付き合わせてごめんね」

貴方「むしろ俺のほうが急に来たら迷惑だったんじゃ……?」

まどか「気にしなくていいよ、付き合わせたのはわたしだし。あ、でも散らかってるからあんまり見ないでね」


 やっぱり女子の部屋は気になるといえば気になる。

 鹿目さんの部屋はなんていうか、ぬいぐるみがいっぱいで可愛らしい感じの部屋だ。

 言うほど散らかってもないかなと思ったけど、まあ言わないでおこう。

58 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/28(火) 01:09:29.78 ID:E+b1wALr0


まどか「行こう」


 必要なものを詰め終わったようだ。

 部屋を出て廊下のほうに戻っていくと、ふと庭いじりしていたお父さんの困ったような声が聞こえた。


「あぁ、またやられたなぁ……」

まどか「パパ、どうしたの?」

「猫だよ。野良猫かどこかの放し飼いか……。畑をトイレにされちゃってた」

まどか「……」

「百均にとげとげマットでも売ってるかな……猫が食べたら中毒を起こす草だってあるだろうに。近寄らせないようにできないかな」



 ……家を出ると、思わず鹿目さんと顔を見合わせた。



貴方「……トイレか」

まどか「考えたことなかったね……」


 まあそりゃあ猫だってどんなに可愛くたって、生き物な以上糞尿くらいする。

 当たり前といえば当たり前なんだけど、どこか考えないようにしてたのかもしれない。

 野良猫が人に迷惑をかけるということを。


まどか「パパも猫が嫌いなわけじゃなかったんだね。砂をかける場所があったらそこでするのかな」

貴方「トイレ置く?」

まどか「スペース的には置けないこともないかな……?」


 ただ、トイレや専用の砂なんて買ったら首輪なんかよりお金はかかる。

 掃除したり替えてやる手間もかかるだろうし、それも鹿目さん一人で全部やるつもりなのかな。

 それに、小さい皿とタオルだけならまだしもあの茂みに置くには結構目立つ気がした。


まどか「と、とりあえず見てみようか。そのせいでエイミーが嫌われちゃうのはいやだし」

まどか「庭とかトイレにされるのは困るもんね……」


 ひとまず予定通り買い物には出かけよう。デパートに向かうことにする。

59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/28(火) 07:51:07.32 ID:sK4VvOTdO
泳げエイミー
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/07/31(金) 22:41:15.99 ID:3y7enG4p0
a
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/06(木) 17:41:28.90 ID:uWvBPB0Z0
支援
62 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/08/08(土) 01:05:00.60 ID:ojRJUnT80


貴方「――――小型犬・猫用……このへんか」

まどか「かわいいのいっぱいあるね。どれが似合うかな?エイミーは黒猫だから……――」


 デパートの中にあるペットショップにつくと、さほど迷わずに辿りついた。

 鹿目さんは入口付近にあったうさぎやハムスターなどの小動物にも少し目を奪われていたようだったが、今はまずエイミーのことだ。


 デザインや色の違う首輪を見比べている。その横顔は楽しそうに見えた。

 人間の都合ではあるが、こういうのを選ぶのは服を選ぶのと同じように楽めることだ。

 しかしトイレのこととなると楽しいというよりはどうにかしなきゃいけない問題になる。……飼うのもこんな感覚なのかな?


まどか「こっちの色とどっちがいいかな?」


 鹿目さんが出したのは同じデザインのピンクと黄色だった。

 なんかショッピングデートの定番っぽいセリフだけど、猫用品選んでるだけなんだよな……。



1ピンク
2黄色
3あえて他のを推す

 下2レス
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/08(土) 01:26:05.98 ID:8N3YgJn20
1
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/08(土) 01:53:12.57 ID:T+ngz7Qm0
1
65 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/08/08(土) 21:25:12.69 ID:ojRJUnT80


貴方「そっちのがいいんじゃないかな? ほどよく目立ちそうだし」

まどか「ピンクのほうだね。ちょっと派手かなって気もするけど可愛いよね!」


 たしかに無難っていうよりは少し派手かもしれない。

 まあでも、こっちのほうがいいって思ったのはそこも含めてだった。


まどか「黒猫だから、わたしも茶色や黒みたいな暗い色だとわかりづらいかなって思ってたんだ」

まどか「でも黄色も目立つほうじゃないかな?蛍光色みたいな」

貴方「それもそうか。でもなんとなく、そっちのほうが鹿目さんらしいなって思ったから」

まどか「わたし? そうかな。でもこれはエイミーのだよ?」

貴方「なんというか……鹿目さんが選びそうかなって。つけてるリボンとかも、もっと赤みが強いけど似たような色だし」

まどか「実はこれは選んだのはわたしじゃないんだけどね。でもこれ、気に入ってるの」

まどか「もちろんそれだけで変われるわけじゃないけど、外見を少し変えるだけでも違う自分に『変身』できる気がしない?」


 そう言うってことは、『変身』する前と後があったってことなんだろう。それも外見だけの話じゃなくて。

 ――――いつからだっけ?

 それだけじゃないなら他の理由もあるってことだ。


 優しそうな印象や自己主張の強くないところ。変わらないところは変わらないけど、言われてみると、変わった――……のかな。

 いつもはもっと目立つさやかとかもいるから印象は埋もれがちだった。それでも鹿目さんにとってはとても大きな変化。

66 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/08/08(土) 22:07:11.23 ID:ojRJUnT80


貴方「魔法少女の『変身』もそうかな」

まどか「! うん。そうなの。前にも話したよね。わたしは魔法少女になれたことが誇りだって」

貴方「じゃあ――やっぱりそのくらいの時期からなんだ。さっきの話も」

まどか「うん……リボンのこと言ったけど、それが一番大きいよ。もし契約してなかったら、まだわたしは自分に自信が持てないままだったと思う」

貴方「そうか、そんなに……」

まどか「普通の女の子が可愛い衣装に変身してかっこよく戦うのって、小さい頃にも憧れてたの」

まどか「さすがに大きくなったらそんなのもう忘れてたけど、本物の『魔法少女』に出会ったら小さい頃よりももっと強く憧れた」

まどか「そんな憧れの魔法少女になれて、お話の中の魔法少女みたいに普通の女の子のわたしが魔女と戦ってるんだよ!」

まどか「だから、辛いこともあるけど、仲間にも恵まれてるし今はとても幸せ」


 鹿目さんの表情は自信で満ちていた。自信に満ちた、穏やかな笑顔だった。

 ――ああ、そうか。この表情をするようになったのは契約してからなんだ。


 鹿目さんの魔法少女に対しての想いはかなり強そうだった。

 ……同時に、前にも感じた自己評価の低さ、それ自体が自信につながってるんだって気づいて少しだけ脆さを感じた。

 鹿目さんの自信は魔法少女に関することだけで、それ以外はまだ自信を持てないままなんだろうから。


 変身という言葉から連想しただけだったけど、魔法の力を得る契約は良くも悪くも人生や人柄すら変えるほど影響を与えるものなんだろう。

 なら、俺自身はなにか変わっただろうか――?


 考える前に、ふとよさげな雰囲気になってたところに幼い女の子の声に水を差さされて現実に帰るはめになる。


*「あのおねえちゃん魔法少女なのー?へんな話してたー」

*「しっ、聞こえちゃうでしょ!」


貴方「…………」

まどか「――こ、こんなところで堂々とする話じゃなかったよね!」

まどか「じゃあ首輪はこれにしようかな。意見ありがとう」


 自信のある表情から一転、慌てふためいてた。


 ……さっきの会話の流れで、もしかしたらチョーカーとかも似合うかなって想像してみたことは秘密だ。

 鹿目さん、あんまりそういうファッションしなさそうだけど。


 と――、それは置いといて、別の棚を見にいく。

67 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/08/08(土) 22:36:13.58 ID:ojRJUnT80


まどか「爪とぎにブラシに歯磨きセットに、色々あるんだね……。飼うなら全部必要なのかなあ」

貴方「どうなんだろう……。飼うならあったほうがいいんだろうけど、さすがにそこまではやってられないんじゃない?」

貴方「お金もそんなにあるわけじゃないし」

まどか「うーん……今は全部は買えないかな……。本当は色々と準備が必要なんだろうね。動物飼うのって」

貴方「急だったし準備が揃ってないのは仕方ないよ……」


 これからどうするか、どこまでやるのかは考えなきゃいけないとは思った。

 思ってたよりも、考え出せば次々と出てくるようだ。

 ここまでやって見放したくないし、俺もできることはやりたい。でも――……。


貴方「これが猫トイレか。容器も砂もいろいろ種類がある」

まどか「けっこう高いのもあるね……。子猫用なら小さいし少し安いね。小さくないと茂みに隠せないし……砂、どれにしよう?」


 漠然と見にきたけど、事前に調べたりもしてないからなにがいいのかさっぱりわからない。

 悩んでいたところに店員が尋ねてきて、結局そのおすすめ通りに買うことにした。

 出来るだけコンパクトで費用がかからないものを選んでもらった。


 ……野良猫、ということは言えなかった。

 それは俺たちだけの秘密。それに、どこか知られることに怖さがあった。何か後ろめたいような気持ちを感じていたんだと思う。


まどか「首輪とトイレの代金、出してくれてありがとうね。どのくらいかかるかわかってなかったし、一人じゃけっこうきつかったかも……」

貴方「鹿目さんは餌まで用意してるんだし、このくらいなら安いもんだよ。二人の秘密だからさ!」


 買い物が終わると、ふたたび茂みに戻ってくる。

 エイミーはまだここにいた。昼寝中のようだ。
68 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/08/09(日) 00:05:10.24 ID:pFKoOvFd0


貴方「よく寝るね」

まどか「猫ってそういうものなのかも……。ただいま、エイミー」


 先に茂みにトイレを置いて、砂を入れてセットする。この場所に物がまたひとつ増えた。それも今度のはそこそこ大きい。

 子猫用の小さいサイズとはいえ茂みの中を覗くとかなり存在感があった。


まどか「これがエイミーのトイレだよ。今日からはここでしてくれる……?」


 昼寝から起きたばかりのエイミーは、わかっているのかいないのか。

 まあ、言葉がわかったとは思ってない。いっそ人間の言葉が通じたら楽なのに。


まどか「……これって子猫用なんだよね。大きくなったらもっと大きいのが必要になるのかな」

貴方「どうだろう……」

まどか「小さくて使いづらいって思ったら、別のところでするようになるかも」

まどか「というか、ちゃんと使ってくれるかな。せっかく用意しても使ってくれなかったり、別のところでもするとしたら……」


 それを考え出すとどうしようもなくなる。それに、さっきは首輪を人間の都合って思ったけど。


貴方「今まではどこでしてたんだろう。この辺にはないし……。猫からしたらそこらでしたって困らないんだもんな」

まどか「うちの庭でしてたのもエイミーだったりして……」


 鹿目さんは苦笑いで言う。

 もしもピンクの首輪をつけた黒猫が自分ちの庭を荒らしてるのを発見したら気まずいだろうな。


まどか「……うちのっていうのも嫌だけど、人に迷惑かけるわけにはいかないよ。でもどうしたらいいんだろう」

貴方「ここだけでしてくれるようになるのが一番いいんだけどね」

まどか「うん。もちろんそれはそうなんだけど……とりあえず、してくれるかどうか様子を見るしかないかな」


 慣れないと暴れるかとも思ったけど、首輪は簡単につけられた。

 もう見た目は立派に飼い猫に見える。


まどか「……とりあえず、今日はこれで帰ろうかな。エイミー、またね。【貴方】くんも」

まどか「今度はまたエイミーのこと以外でもショッピングとかしに行こうか。まだ当分は余裕ないかもしれないけど……」

貴方「うん、そうだね。またどこか行ったりしよう」


 どうなるかは様子を見るしかなさそうだ。

 今日はこれで別れた。



四回目【貴方】 37日目終了

[知り合い]
・鹿目まどか・・・問題共有↑
・美樹さやか・・・親友
・志筑仁美・・・親友
・暁美ほむら・・・気まずいことがあった→
・佐倉杏子・・・興味なさげ?
・巴マミ・・・親友

[攻略済]
美樹さやか
暁美ほむら1
巴マミ
志筑仁美


強制ENDまで【残り:3回】
69 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/08/09(日) 00:16:55.33 ID:pFKoOvFd0
※初詣イベントは【40日目】
―――――――
38日目 冬休み



 いつも通りに起床してのんびりと過ごす。今日も寒いけど、カラッと晴れて日が差している。いい天気だ。

 【38日目】――今日は志筑さんが旅行に行くと言ってた日だ。

 今日から少しの間会えなくなる。寂しいな。




・何して過ごそうか
1誰かに連絡してお誘い(まどか/さやか/ほむら/マミ)※キャラによっては断られることもあります
 a遊びに行く
 bパトロールに行く
 c訓練する
 d家に誘う
 e相手の家に行く
2手軽に誰かとチャット(まどか/さやか/ほむら/マミ/仁美)
3QBよぶ ※雑談、相談、杏子への伝言をたのめます
4でかける
 a猫のいた茂み
 b繁華街
 c訓練場所
5家の手伝いでもするか
6自由安価

 下2レス
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/09(日) 00:42:36.34 ID:HaKKPURQ0
加速支援
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/09(日) 01:04:20.59 ID:dg/Wt0k+0
1ほむら
72 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/08/09(日) 01:23:06.58 ID:pFKoOvFd0
-----------------------
1は内容(a〜e)もセットで選ぶんやで
ちなみに「気まずい」から「気まずいことがあった」になってますが、ほとぼりが冷めるにはもう少しかかります
基準としては冬休み明けくらい


・何して過ごそうか
1誰かに連絡してお誘い(まどか/さやか/ほむら/マミ)※キャラによっては断られることもあります
 a遊びに行く
 bパトロールに行く
 c訓練する
 d家に誘う
 e相手の家に行く
2手軽に誰かとチャット(まどか/さやか/ほむら/マミ/仁美)
3QBよぶ ※雑談、相談、杏子への伝言をたのめます
4でかける
 a猫のいた茂み
 b繁華街
 c訓練場所
5家の手伝いでもするか
6自由安価

 下2レス
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/09(日) 01:27:37.00 ID:d9j8i0eP0
加速
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/09(日) 01:31:02.94 ID:B5AsBi5X0
6杏子を探しにいく

杏子も攻略進めないと
75 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/08/09(日) 01:49:18.25 ID:pFKoOvFd0



 ……天気のいい日だし、外に出てみようか?



・探すといっても闇雲では見込みはないぞ!どこにいく?
1猫のいた茂み
2繁華街
3訓練場所
4QBよぶ ※雑談、相談、杏子への伝言をたのめます
5自由安価

 下2レス
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/09(日) 02:23:07.56 ID:Pw/IrULbo
12月30日か・・・
2
ウィンドウショッピングとかどーよ
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/09(日) 02:38:12.00 ID:fxy0KWh90
2
78 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/08/09(日) 18:24:39.67 ID:pFKoOvFd0


 駅前の繁華街のほうに出てみた。

 年の瀬ということもあり、通りのあちこちでセールの文字を見かけられる。

 ……しかし、あまりショッピングできるほどの余裕はないかな。


貴方(来てみたはいいけど、この辺はやっぱりお金がないと楽しめないことのが多いだろうな……)

貴方(必要なものが出てきたらまた買いにいくことになりそうだし)



1お金がなくてもウィンドウショッピング
2もう一度ペットショップ見てみる
3そのへんをぶらついて帰る
4自由安価

 下2レス
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/09(日) 18:26:15.86 ID:m4JdcwTOo
1
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/09(日) 18:41:40.45 ID:czwI1GpU0
1
81 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/08/09(日) 19:00:06.52 ID:pFKoOvFd0


 まあ、見るだけならタダ……か。

 デパートは人でにぎわっていた。見てるとたしかにお買い得な服とかあるんだけどな。

 ――と、暫く見ているとふいに声をかけられた。


さやか「よっ、【貴方】!」


 家族と一緒みたいだ。


貴方「さやか、ひさしぶり。家族で買い物?」

さやか「ん、ひさしぶり。まどかも誘おうと思ったんだけど付き合い悪くてさ〜。ほむらはなにしてんのかよくわかんないし」

貴方「よくわかんないっつーと?」

さやか「学校で会わなくなると、連絡取るほどでもないんだよね。【貴方】は話したりしてんの?」

貴方「いや、全然……」


 そういえば冬休みがはじまる前、気まずい空気だったんだっけ。


さやか「そうだよね。ていうか、あいつ一人でこの街来てるんでしょ?年末年始くらい実家に帰るんじゃない?」

貴方「ああ、そうかもしれないか」

さやか「まあわかんないけど。それも含めて全然わかってないんだよね!」




1暁美さんに連絡してみれば?
2他の仲間とはどう?
3自由安価

 下2レス
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/09(日) 19:04:40.13 ID:03dIXDEp0
1
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/09(日) 19:22:22.67 ID:m4JdcwTOo
1
84 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/08/09(日) 19:42:35.02 ID:pFKoOvFd0


貴方「暁美さんに連絡してみれば?」

さやか「それもそうだね。一応仲間なんだし」


 さやかの家族にも挨拶して、それから少し店の中を回ってから帰った。


 ……そういえば、他にも冬休みが始まってからどうしてるかわかってない人は他にもいるな。

 パトロールとか、みんなどんな感じなんだろう?



四回目【貴方】 38日目終了

[知り合い]
・鹿目まどか・・・問題共有
・美樹さやか・・・親友
・志筑仁美・・・親友
・暁美ほむら・・・気まずいことがあった
・佐倉杏子・・・興味なさげ?
・巴マミ・・・親友

[攻略済]
美樹さやか
暁美ほむら1
巴マミ
志筑仁美


強制ENDまで【残り:3回】
85 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/08/09(日) 19:52:09.20 ID:pFKoOvFd0
39日目 冬休み



貴方(今日は一段と寒いな……)



 ……布団が恋しすぎる季節。



・何して過ごそうか
1誰かに連絡してお誘い(まどか/さやか/ほむら/マミ)※キャラによっては断られることもあります
 a遊びに行く
 bパトロールに行く
 c訓練する
 d家に誘う
 e相手の家に行く
2手軽に誰かとチャット(まどか/さやか/ほむら/マミ/仁美)
3QBよぶ ※雑談、相談、杏子への伝言をたのめます
4でかける
 a猫のいた茂み
 b繁華街
 c訓練場所
5家の手伝いでもするか
6自由安価

 下2レス
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/09(日) 19:56:27.78 ID:03dIXDEp0
このスレ7年以上やってるのか
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/09(日) 20:15:09.03 ID:xnohPt9a0
訓練場所に行く
88 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/08/09(日) 21:11:59.05 ID:pFKoOvFd0
月日が流れるのは早いものです……
-----------------------------------


 ……億劫な気持ちを振り切って暖房の効いた家から繰り出す。いつもみんなが集まってる訓練場所に行ってみた。


 新人の頃はよくここにみんなで集まって訓練してたけど、今では集まるのも週に一度程度だ。

 休みに入ってからは各自色々と都合があるからと日程は決めておらず。


 ここに来たのは昨日仲間のことを考えたからっていうのもあったかな。誰もいないけど、動けば身体も温まるだろう。


貴方(まずは基礎的なところから……!)


――――
――――


 自己鍛錬に集中し、寒さも気にならなくなってきた頃、妙な音に気づいて後ろを見る。

 ――……『パリッ』、という小さくなにかが砕けるような音。


貴方「!?」

杏子「やっと気付いたのか? 気配の察知はまだまだだな。そんなんじゃ後ろからグサーッとやられちゃうんじゃない?」


 ……佐倉さんが座ってスナック菓子を食べていた。

 正直、いきなり現れたようで腰が抜けそうになったんだけど。


貴方「……気配消してた?そんな特技あるの?」

杏子「べつに。なんかやってんなって思って見てただけ。一人で特訓とは立派な心意気だな」

貴方「ま、まあいつもはやらないけど……佐倉さんも一人でここに来るの?」

杏子「毎回訓練しに来てるってわけじゃないけど。そうそう人こないし、一人のほうが気楽なこともあるんだよ」


 今までこの場所に自分が来るのはみんないる時だけだった。

 でもその気持ちは少しだけわかる気がした。訓練をするにしてもそれ以外でも、誰かがいれば人の目は気にしてしまうから。


貴方「……少しわかるかな。今日は訓練をしに?もしそうなら見てもらいたいんだけど」

杏子「いや、見ての通り食ってんだよ。面倒臭いから見てるだけ」


 ……それも一応見てくれてる、ってことになるのかな。組手とかはする気はないみたいだけど。

 一人が気楽なのは共感したが、訓練となると人の目を気にした方が成果が出ることもありそうだ。



1佐倉さんって、一人が好きなの?
2年末どう過ごしてた?
3自由安価

 下2レス
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/09(日) 21:15:01.09 ID:HmP0/0lt0
1
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/09(日) 21:18:22.50 ID:Pw/IrULb0
2
91 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/08/09(日) 22:36:03.68 ID:pFKoOvFd0


 訓練の続きに励む。佐倉さんは本当に見ているだけだ。

 その視線を受けながら、少し会話を交わしてみる。


貴方「もう年末だけど、どう過ごしてた?」

杏子「その話はあたしに聞いても面白いことなんか一つもないぞ。いつもと何も変わんないし」

杏子「話したいならそっちが話せば?」

貴方「そうだな……大体は家のことや掃除を手伝わされたりするのが日課だよ。この時期は忙しいから」

杏子「家がなんかやってんのか?」

貴方「神社だからたくさん人がくるんだ。まあ、たまに褒められたりするから悪い気はしないよ」

杏子「……ふーん」

貴方「あとはたまに散歩に出たりとかかな」


 ……そういえば、相変わらず興味なさげな反応に見えるけど、こう見えて人の話を聞くのは好きなんだったな。

 特訓をしながらぽつりぽつりと話すことができた。

 二人の時は会話に困るなって印象だったけど、まずは自分のことを話してみるのがいいのかもしれない。


 反面、佐倉さんのことはまだわからないことも多い。なんとなく人から聞いて知ってたことがほとんどだ。


 ――しかし、どのくらい経つだろうか。

 そろそろ訓練も終わりにしてもいいかなと思う頃だが、お菓子は無限に出てくる。


貴方「……まだあるの?お菓子」

杏子「まあな。特訓で腹減っただろうから、これやるよ」

貴方「あ、ありがとう」


 大きな袋に入ったうんまい棒を一本くれた。

 ……こういうお菓子もたまに食べるとうまい。腹が減ってたのは本当だった。




四回目【貴方】 39日目終了

[知り合い]
・鹿目まどか・・・問題共有
・美樹さやか・・・親友
・志筑仁美・・・親友
・暁美ほむら・・・気まずいことがあった
・佐倉杏子・・・自分のことを話した↑
・巴マミ・・・親友

[攻略済]
美樹さやか
暁美ほむら1
巴マミ
志筑仁美


強制ENDまで【残り:3回】
92 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/08/09(日) 23:26:16.94 ID:pFKoOvFd0
40日目 冬休み
境内


 今日は朝から大忙しになる。人でにぎわっていた。


 ――――年明け。

 一年の中の一番といっていい大イベントだ。もう一つ大イベントのカウントダウンはまあ、深夜なので手伝いはなかった。


 家の手伝いをしながら知り合いの姿を待っていると、約束してた通り、振り袖姿の志筑さんが来ていた。


仁美「あけましておめでとうございます!」

貴方「あけましておめでとう。そしてただいま。旅行はどうだった?」

仁美「たまにはいつもと違う景色を見るのも新鮮でしたよ。これ、お土産です」


 紙袋を手渡される。中を見てみると、焼き菓子のようだった。


仁美「人気のお店なのだそうです」

貴方「わあ、ありがとう!」

仁美「今年も頑張っていきましょう。もう最後の一年になりますから」

貴方「卒業したら離れ離れか、寂しいな」

仁美「あの……前に言ったお話、どうですか?同じ高校を目指さないかっていう」


 ……そういえばそんな話をされたことがあったっけ。その時もそんなにまともに考えてなかったし、大して受験を頑張るつもりもなかった。

 でもどうだろう? そろそろ勉強のほうも本気で頑張ってみてもいいんじゃないか。それに何より、進路についてちゃんと考えてみても。


貴方「……まだすぐには決められないけど、考えてみようかな」

仁美「視野に入れてくださるということですね!」

93 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/08/09(日) 23:51:29.97 ID:pFKoOvFd0


貴方「でも志筑さんこそいいの?お嬢様学校行くとか言ってなかったっけ?」

仁美「納得させられればいいのですわ。優秀な学校なんていくらでもありますし。それに、ちゃんと私が選んだ道を行きたいですから」


 こんな言葉を聞いたら、やっぱり俺もちゃんと考えないといけないなって気がしてきた。


仁美「そして……学校を卒業しても、私たちにはあの約束がありますよね。いつか話してくれるって」

仁美「いつでも……いつになっても、待ってますからね」


 ……そうだ。志筑さんとはその約束もある。

 勉強も頑張らないといけないし、魔法少年のほうも頑張らないといけないな。


貴方「ああ。約束だ」


 なるべく早く安心して話せるように、全ての魔女を倒すんだ。――絵馬には書けない願いだけど、そう胸の中で再び誓った。


貴方「その振袖、いいね。志筑さんって和服も似合うんだね」

仁美「! ありがとうございますっ」


 ふわりと花開くように、志筑さんが微笑んだ。


 ――――そこにまた、聞き覚えのある話し声が聞こえてくる。


まどか「ぱんぱんっと手を叩いて……あれっ、その前にもおぎじだっけ」

「ぱんぱんぱん!」

まどか「たっくん、めちゃくちゃにやったらよくないよ」

「おぎじー!」

「二拝二拍手一拝だよ。その前に手も洗わないと」


 鹿目さんとそのご家族だ。

 弟に参拝の仕方を教えてたらしい。

94 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/08/10(月) 00:29:47.93 ID:Bg6291ZZ0


貴方「鹿目さん、来てくれたんだね。あけましておめでとう」

仁美「あけましておめでとうございます」

まどか「あけましておめでとう。仁美ちゃんも来てたんだね」

仁美「はい。午前中だけしかいられませんが」

まどか「やっぱりおうちのこと?仁美ちゃん、毎年冬休みは忙しそうだなって思ってたから」

仁美「なかなかゆっくりとはしてられませんわね……」

まどか「うちはもうゴロゴロとだらけきっちゃってるよ」

貴方「まあうちもそうかな……」

仁美「【貴方】くんはしっかり働いているじゃないですか」

貴方「まあ家の手伝いはしてるか」

貴方「じゃあ、特別に優先して……とはいかないけど、参拝しにいこうか。わからなかったら同じようにやってくれたらいいから」

まどか「たっくんも、まねっこしようね!」


 みんなで列に並ぶ。

 鹿目さんの家族、この間は全員家に揃ってる時の休みの風景を覗いてしまったけど、ちゃんと会うのは初めてだった。


 ――参拝が終わると、おみくじを引きに行った。

 ここだけは友達特権で割引することを許してもらっていた。




・みんなの運勢
 下1(貴方),2(仁美),3(まどか)レスコンマ判定

0~20大吉
21~40中吉
41~70吉
71~80末吉
81~90凶
91~99大凶
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/10(月) 00:35:19.78 ID:wZN+LhsL0
どうだ
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/10(月) 00:39:01.09 ID:blDkiKAeO
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/10(月) 00:44:47.91 ID:U1gzsgrbO
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/10(月) 00:51:58.50 ID:3zeqxZ190
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/10(月) 01:10:03.17 ID:tWb6jxqS0
まどか、大凶・・・
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/10(月) 01:18:39.03 ID:/cBBBRbuo
不吉やな
101 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/08/10(月) 01:36:37.83 ID:Bg6291ZZ0


 古典的なおみくじ。結果が出る瞬間っていうのはなんとなくワクワクするものだった。

 俺も今はじめてみんなと一緒に引く。結果は――。


貴方「末吉……地味だなぁ」

仁美「地味でも幸せならいいじゃありませんか。私は……まあ、大吉!気分いいですわね」

貴方「慰められた気がしなくなった……」

まどか「……こ、これって、逆にレアだったりするんだよね?」

貴方「え?鹿目さんは? だ、大凶か。うーん、逆に……?」


 俺はともかく、こうも大きく結果が分かれるとは。


貴方「まあこれは現時点での運で、悪くても変えていけると思うからさ」

貴方「運も人生も自分でつかみ取るもんだよな!」

まどか「うん。そうだよね!大凶でも頑張るよ!」

仁美「この幸せを維持できるように頑張りますわ」


 神社の息子らしいことを言って、かっこいいことを言って締めてみた。

102 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/08/10(月) 02:05:16.03 ID:Bg6291ZZ0

――――
――――


 ――……昼時になると、仁美は用事があるからと帰っていった。

 自分もまた手伝いに戻ってた。


 昼食休憩中に鹿目さんと二人で話す。今日は食べ物や遊びの屋台も出ている。

 鹿目さんの家族も今はちょうど弟と一緒に遊びに行っているようだ。


貴方「これ差し入れでたくさんもらったから、鹿目さんもよかったらどう?うまいよ」

まどか「ありがとう!」


 屋台のごはんも美味しいものだった。お祭り気分。


まどか「今日は呼んでくれてありがとう。おかげで家族みんな楽しんでるよ」

貴方「それはよかった。あ、そうだ。エイミーはあれからどう?」

まどか「トイレは使ってくれてるみたい」

貴方「そっか、ならまあとりあえずこれでいいのかな……」


「お、まどかいた。お友達とお喋り中か」


 エイミーの話をしてたところにご家族がやってきて、少し慌てる。

 とはいえ内容までは聞かれてなさそうだ。


まどか「たっくん、荷物増えたね!景品?」

「そこのスーパーボールすくいでとってきたんだ」

「【貴方】くん、この前はうちも何の準備もしてなかったしすぐ行っちゃったけど、余裕がある時にまたおいでね」

「きっとああいうことがなければ、まどかは男の子を家に招くなんてそうそう自分からしないだろうし」

貴方「あ、はい。ありがとうございます!」

「まどかのお友達の幅が広がったなら嬉しいし、それに……ま、歓迎するよ」

まどか「わたしももちろん歓迎はするんだけど……ママ、その間はなに!?」



 鹿目さんや鹿目さんの家族と少し話をして、また手伝いに戻っていった。

 2012年、か。 良く耳に馴染んだ年が去り、まだ聞きなれない新年が明けた。

 ――――今年もいい年になりそうだ。



まどか(もちろん歓迎はするんだけど、ママにからかわれそうなのがイヤなんだけどなぁ……)



四回目【貴方】 40日目終了

[知り合い]
・鹿目まどか・・・問題共有↑
・美樹さやか・・・親友
・志筑仁美・・・親友
・暁美ほむら・・・気まずいことがあった
・佐倉杏子・・・自分のことを話した
・巴マミ・・・親友

[攻略済]
美樹さやか
暁美ほむら1
巴マミ
志筑仁美


強制ENDまで【残り:3回】
103 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/08/10(月) 02:07:35.80 ID:Bg6291ZZ0

― 八週目(冬休み前半) 終了 ―



[好感度] to貴方
美樹さやか★★★巴マミ★★★志筑仁美★★★>鹿目まどか★>佐倉杏子>暁美ほむら

★…フラグ一段階目 「気になる」
※大抵の場所なら誘ったらOKしてくれると思います。
※放課後行動では勝手についてくることもあるかもしれません。

★★…フラグ二段階目 「特別」
※【貴方】との行動を優先します。
※ここまでくればあとは流れに乗るだけだ!

★★★…フラグ三段階目 「恋慕」
※実質落ちてる。
※個別ENDにいってもいかなくても攻略済み。

☆…互いに恋人として誓い合った仲。他の人の好感度上げすぎると多分マズイことになる。
  もし他の人に言い寄るようなことしたら普通に浮気です。

▽…嫉妬Lv1
※ハーレムならつきものくらいの可愛い嫉妬だよ。
※この辺で留めておかないと色々濁るかもよ。マズそうな選択肢は控えよう。
104 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/08/10(月) 21:39:25.27 ID:Bg6291ZZ0
41日目 冬休み



 年が明け、イベント事も終えて冬休みも後半戦。




・何して過ごそうか
1誰かに連絡してお誘い(まどか/さやか/ほむら/マミ)※キャラによっては断られることもあります
 a遊びに行く
 bパトロールに行く
 c訓練する
 d家に誘う
 e相手の家に行く
2手軽に誰かとチャット(まどか/さやか/ほむら/マミ/仁美)
3QBよぶ ※雑談、相談、杏子への伝言をたのめます
4でかける
 a猫のいた茂み
 b繁華街
 c訓練場所
5家の手伝いでもするか
6自由安価

 下2レス
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/10(月) 21:40:14.23 ID:3zeqxZ190
1bほむら
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/10(月) 21:40:59.28 ID:/cBBBRbuo
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