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【安価】オルランドゥ大武術会15【コンマ】
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◆Try7rHwMFw
[saga]:2020/07/20(月) 21:45:44.31 ID:Flx8orWpO
※クランの因果律操作発動
※神器報酬あり
ヘルラと呼ばれた女性が目をつぶった。……頭の中を覗かれている?
そして、静かに話し始めた。
「……ごめんなさい、少し記憶を探らせてもらったわ。状況は理解できた。
そう……全てはもう、終わってしまった後なのね……」
「……というと?」
「私たちは、オルディニウムの狂気に冒されることを予期していた。だから、記憶と知識、人格をバックアップしてこの擬体に移していた。
もし私たちの本体が暴走しても、止められるように」
「オルド」さんが頷く。
「……何かあった時は、ここで目覚めるはずだった。ただ、そうなったのが数万年とは……笑えばいいのか、判断がつかん」
「この『社』って、新人類の研究施設だったんじゃ……?」
「いや、ここは元はアメリカのモハーベの研究施設だ。誰かが、それを再活用したに過ぎない」
「その誰かは、なぜあなたたちを目覚めさせなかったのでしょう?」
「オルド」さんが、少し黙った。
「……そもそも『なぜ目覚めた』かだな」
「……ええ。多分、起動には絶望的にエネルギーが不足していた。だから、誰も私たちを再起動できなかった。
恐らく、私たちを見つけても、ただのガラクタにしか思わなかったでしょうね」
「だろうな。私たちのオリジナルも、そう判断したはずだ。そして、私たちは『失敗作』として放置された。何万年も」
ゴクリ、と誰かが唾を飲み込む。「ヘルラ」さんが「オルド」さんの後に続いた。
「あなたたちは、皆素晴らしいマナを持ってるわ。だから、その共鳴効果で私たちは目覚めたのだと推測する。
完全に出番遅れになってしまったけど、今のあなたたちの助けにはなると思う」
「さっきのは?」
「表情筋や脳内電波から、記憶を読み取る技術よ。
ベロン、生きてるんでしょう?あの人との決着は……」
「私たちがすべきだろう」
後ろからツンツンとラーナがつつく。
「これ、探索どころじゃないかも。一度イーリスに戻る?」
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