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北沢志保「え? 矢吹さんモテるの?」矢吹可奈「も、モテないよー!」
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1 :
◆hhWakiPNok
[saga]:2020/06/16(火) 17:01:43.55 ID:9P1KNcqU0
可奈「何回か告白されただけだよ」
志保「ふ、ふうん……」
可奈「ああいうの、困っちゃうよね。私、昔からアイドルになりたかったし、そういうおつきあいとか考えたことなくて」
志保「そ、そう」
可奈「断る時っていつも、どうやって断ったらいいのかな……って思っちゃって」
志保「う、うん」
可奈「志保ちゃんはああいう時、どうやって断ってるの?」
志保「えっ!?」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1592294503
2 :
◆hhWakiPNok
[saga]:2020/06/16(火) 17:03:23.56 ID:9P1KNcqU0
可奈「ほら、メールとかだと『ごめんなさい』でいいんだけど」
志保「そ、そ、そうね」
可奈「面と向かって言われてる時って、なんて言って断ったらいいのかな?」
志保「め、面と向かって? 直接に!?」
春香「わかる! わかるよ、可奈ちゃん」
可奈「あ、春香ちゃ……さん」
春香「相手の子は真剣なんだよね。だから、簡単にお断りってしにくいよね」
可奈「そうなんですよ、春香さん!」
3 :
◆hhWakiPNok
[saga]:2020/06/16(火) 17:04:16.83 ID:9P1KNcqU0
志保「あ、あの、春香さんもそういう経験……」
春香「もちろんあるよ? 多い時は週5ぐらいで」
志保「そ、そうなんですか……」
志保(やっぱり……リーダーなんだ、この人)
4 :
◆hhWakiPNok
[saga]:2020/06/16(火) 17:04:45.90 ID:9P1KNcqU0
春香「やっぱりね、今はアイドルとして精一杯だからそういうこと考えられない、って言ってあげるのがいいと思うんだ」
可奈「なるほど。嘘じゃないですしね」
春香「うん。その上で、良かったら私のファンになってください、って話してるんだよね」
可奈「参考になります! ね、志保ちゃん!!」
志保「そ、そうね……」
可奈「? 志保ちゃん? もしかして……」
5 :
◆hhWakiPNok
[saga]:2020/06/16(火) 17:05:35.77 ID:9P1KNcqU0
志保「え? あ、あの、そ、その……じ、実は……そういう経験……」
可奈「志保ちゃんはクール系美少女だから、そういう言い方って向いてないと思ってるんでしょ!」
志保「ええっ? あ、そ、そうね……ええ、わ。私は、そういう気の利いた言い方って向いてないかも……」
可奈「じゃあちょっと、静香ちゃんにも聞いてみようよ」
志保「え?」
可奈「静香ちゃんはどうお断りしてるか、参考になるかも!」
志保「え? 待って」
最上静香「今、私の事を呼んだ?」
6 :
◆hhWakiPNok
[saga]:2020/06/16(火) 17:06:02.54 ID:9P1KNcqU0
可奈「ちょうどいいところに。あのね、告白とかされた時って、静香ちゃんはなんて言ってお断りしてるの?」
静香「え? そうね……私は」
志保「ちょ、ちょっと待って!」
静香「なに? 志保?」
志保「静香も……やっぱり告白とかされてるの?」
静香「それはまあ……何回かは」
志保「何回か、ってことは、今までに数えるほどってことよね! ね!!」
静香「いいえ? 月に何回か、ってことだけど?」
志保「つ、月!?」
7 :
◆hhWakiPNok
[saga]:2020/06/16(火) 17:06:31.51 ID:9P1KNcqU0
https://i.imgur.com/bS7OZ9h.jpg
※北沢志保さんの脳内イメージです
8 :
◆hhWakiPNok
[saga]:2020/06/16(火) 17:07:26.55 ID:9P1KNcqU0
静香「校門の前で何人か待ってたりするのよね。もう、教室からなんかこっちを見てるのがわかったりすると、帰るのが憂鬱になって裏門から出たり」
志保「ふ、ふーん」ギリギリ
可奈「あー、じゃあお断り以前に告白を受けないようにしてる感じなのかな?」
静香「そうなんだけど、そうもいかない時ってあるじゃない。ね、志保」
志保「え? そ、そそそ、そうね。あるわよ……ね」
静香「? ははあ志保、あなた……」ニヤニヤ
志保「な、ななな、ななななななによ!?」
9 :
◆hhWakiPNok
[saga]:2020/06/16(火) 17:08:08.63 ID:9P1KNcqU0
静香「避けたり逃げたりに失敗して、結局いっつも告白されちゃってるパターンなんでしょ」
可奈「あ、そうなの?」
志保「えっ!? ま、まあー……」
静香「まったく。志保って、要領良さそうに見えて意外とドジだったりする所があるのよね」
志保「わ、悪かったわね」
静香「まあ運悪く告白されちゃった時は、仕方ないから『本当にごめんなさい』って言って頭を下げるわね」
可奈「え、それだけ?」
静香「下手な言い訳をすると、嘘っぽくなっちゃうから。でも、態度だけはこちらも真剣にしているわ」
可奈「そうか。やっぱりそういうの大事なんだね」
静香「まあでも、他にもっと気の利いた断り方もあるのかも知れないけど……」
10 :
◆hhWakiPNok
[saga]:2020/06/16(火) 17:08:49.04 ID:9P1KNcqU0
福田のり子「なになに? どうしたのー」
静香「あ、のり子さん。おはようございます」
可奈「あのですね、告白とかされた時にどう断ればいいのかってお話なんですけど」
のり子「あー、あるよねそういう時」
志保「福田さんもやっぱり、そういうことあるんですね……はあ」
のり子「? ま、ほら、アタシって自分で言うのもなんだけどサバサバした感じでしょ? 話しかけやすいし、そういうのも言いやすいみたいなんだよね」
静香「はい、わかります。私も、すごくお話ししやすいって思ってますし」
可奈「うんうん。それにもしかしたらOKもらえそうな気もしますから」
志保「それで、どうやって断ってるんですか?」
11 :
◆hhWakiPNok
[saga]:2020/06/16(火) 17:09:31.39 ID:9P1KNcqU0
のり子「あ、やってみてあげるから、ちょっと告白してみて」
可奈「え?」
のり子「ほらほら、演技力レッスンだと思って」
可奈「あ、うん……の、のり子さん私とつきあってください!」
のり子「あ!」
12 :
◆hhWakiPNok
[saga]:2020/06/16(火) 17:10:04.88 ID:9P1KNcqU0
可奈「え?」
のり子「大変だ! ちょ、ちょっとこれ持ってくんない」
可奈「あ、は、はい」
のり子「大変だー!」
ブロロロンンンン
可奈「へ? の、のり子さーん!?」
志保「行っちゃったわね……それで、さっき渡されたそれ、なんなの?」
13 :
◆hhWakiPNok
[saga]:2020/06/16(火) 17:10:41.26 ID:9P1KNcqU0
可奈「えっと……『ゴメンね』って書いてある……」
ノーリーコ! ノーリーコ! ノーリーコ! ノーリーコ!
可奈「あ、のり子さんから着信だ。もしもし?」
のり子「ってカンジかな」
可奈「これ、いつもやってるんですか?」
のり子「うん。まあ、ね。割としょっちゅう、つきあってくださいとかは言われるからね。なんとなく笑ってハイおしまい、って空気にするんだよ」
志保「なるほど。でもこれ、バイク持ってないとできない方法よね」
可奈「って、志保ちゃん言ってますけど」
のり子「まあね。参考にはならなかったかもしれなくてゴメンね」
可奈「いいえ、ありがとうございましたー♪」
14 :
◆hhWakiPNok
[saga]:2020/06/16(火) 17:11:19.03 ID:9P1KNcqU0
静香「くだけたノリで、ちょっと楽しく断る……なかなか上手な断り方だったわよね」
志保「でも、さっきも言ったけど私たちはバイクには乗れないし……」
可奈「自転車ならどうかな?」
静香「追いつかれちゃうんじゃない? 男の子相手なんだし」
可奈「そっかあ」
宮尾美也「おやおや〜みんなで、なんの相談ですかな〜?」
15 :
◆hhWakiPNok
[saga]:2020/06/16(火) 17:11:59.70 ID:9P1KNcqU0
静香「美也さん! あのですね、告白をされた時の上手な断り方について、話してたんですけど……」
志保「宮尾さんも、当然その……あるんですよね? 告白されたこと」
美也「それはまあ〜。ありますよ? 私とおつき合いしたいとは、なかなかのつわものですなあとは思いますね〜」
可奈「そういう時、なんて言ってお断りしてるんですか?」
美也「私、強い人が好きなんですよ〜」
静香「え? あ、はい」
美也「だから、私より強い人じゃないと、おつき合いはできませんね〜って」
可奈「強い……って、もしかして拳で?」
16 :
◆hhWakiPNok
[saga]:2020/06/16(火) 17:12:33.85 ID:9P1KNcqU0
美也「うふふ。そうじゃなくて、将棋でお相手をお願いしてるんですよ〜」
志保「ああ、なるほど。でも、それで負けちゃったらどうするんですか?」
美也「う〜ん。まだ負けたことがないんですけど、もしも負けたらその時は〜」
静香「そ、その時は!?」
美也「次は囲碁で対戦をお願いしますね〜」
志保「な、なるほど。でもそれも負けちゃったら……?」
美也「その時は最終手段を用意していますよ〜」
可奈「さ、最終手段!?」
静香「どんな手段なんですか!?」
志保「教えて下さい!!」
17 :
◆hhWakiPNok
[saga]:2020/06/16(火) 17:13:05.38 ID:9P1KNcqU0
美也「プロデューサーさんですよ〜。プロデューサーさんは強いですからね〜プロデューサーさんに勝てたらおつき合いしてあげますよ〜って」
志保「え?」
静香「プロデューサー?」
可奈「強い……って、もしかして今度こそ拳で?」
美也「違いますよ? プロデューサーさんは、とっても将棋が強いんですよ〜」
志保「そうなんですか?」
静香「初耳よね」
美也「一度、お手合わせをお願いしたいと思ってるんですけど、プロデューサーさんは忙しいですからね〜」
18 :
◆hhWakiPNok
[saga]:2020/06/16(火) 17:13:38.08 ID:9P1KNcqU0
可奈「え? 実際にプロデューサーさんと将棋をさしたことはないんですか?」
美也「はい〜」
志保「それなのにどうして強いってわかるんですか?」
美也「それはですね……以前、私が詰め将棋をして悩んでいたら、後ろからプロデューサーさんに『▲7六飛』って言われて、はっとしたんですよね〜」
静香「じゃあプロデューサー、やっぱりかなり強いんですね。将棋」
美也「いつか対戦したいと思ってますけど、いつそういう機会が来るのですかな〜……」
19 :
◆hhWakiPNok
[saga]:2020/06/16(火) 17:14:20.46 ID:9P1KNcqU0
可奈「美也さんらしい断り方だったね」
静香「でも、美也さんじゃないとできない断り方でもあったわね」
志保「将棋に限らず、何か得意で強いことがないとね」
真壁瑞希「みなさん集まって、なんのお話ですか?」
高山紗代子「なにか相談事? 私たちでよければ、力になるよ!」
20 :
◆hhWakiPNok
[saga]:2020/06/16(火) 17:14:53.68 ID:9P1KNcqU0
可奈「あ、瑞希さんと紗代子さん。そうだ、瑞希さんたちは男の子から告白された時って、なんて言ってお断りしてるんですか?」
瑞希「告白……ですか。英語で、ぶらっくアンドほわいと」」
志保「や、やっぱり瑞希さんも、告白とかされたりしてるんですよね」
瑞希「それは……ええ。まあ、時々……ドキドキしますね。告白は……時々でも」
可奈「そういう時、瑞希さんはなんて言ってお断りしているんですか?」
瑞希「私は……お断りしたことは、ありません」
静香「え!?」
可奈「う、受けちゃうってことですか!?」
瑞希「いいえ」
志保「ど、どういうことなんですか?」
21 :
◆hhWakiPNok
[saga]:2020/06/16(火) 17:15:19.47 ID:9P1KNcqU0
瑞希「どう……断ろうか考えているうちに……相手の人はなぜだか『すみませんでした』って頭を下げて、去っていってしまうんですよね……不思議です」
志保「……それって、どのくらい考えていたんですか?」
瑞希「測ったわけではないのですが、おおよそ1時間ぐらい……でしょうか」
可奈「それは……1時間も表情を変えない瑞希さんに黙っていられたら……」
静香「真似はできないけれど、そういう断り方もあるのね……」
瑞希「よくわかりませんが、結果おーらいです」
22 :
◆hhWakiPNok
[saga]:2020/06/16(火) 17:16:19.74 ID:9P1KNcqU0
志保「あの、高山さんも告白とか……されますよね?」
紗代子「うん。私、普段は目立つ方でもないけど、それでも……ね。マネージャーやってた時は、部の人から言われることもあったなあ」
可奈「紗代子さん、可愛いですもん」
紗代子「わあ、ありがとう」
静香「それでそういう時は、どうやってお断りしてるんですか?」
紗代子「私はそういう時、初心に戻る事にしているの!」
志保「初心……?」
紗代子「今でこそアイドルしてやっているけど、私はあちこちのオーディションとか全部落選だったし……本当になんにもできなかったんだ」
23 :
◆hhWakiPNok
[saga]:2020/06/16(火) 17:17:17.41 ID:9P1KNcqU0
志保「そんな……」
紗代子「そんな、あの時の自分を思いだ……」
志保「……あれ? た、高山さん?」
可奈「紗代子さん? あ、あれ? 紗代子さんがいなくなっちゃった!?」
瑞希「……そこです!」ビシッ
志保「あ、高山さん!」
可奈「え? いつそこに? 全然気がつかなかった〜♪ 気がつ可奈かった〜♪」
24 :
◆hhWakiPNok
[saga]:2020/06/16(火) 17:17:48.60 ID:9P1KNcqU0
紗代子「やっぱり瑞希ちゃんには見つかっちゃうかあ。あのね、アイドルになる前の、なんにもできない、なんにもない、透明みたいだった頃の私を思い出すことで存在感も透明みたいに消せるんだ」
瑞希「あいかわらず見事です。まさにvivid color」
静香「いや、透明みたいだったというか、完全に透明でしたよ!」
可奈「私もがんばれば、オリジナルの声だけになれるかな?」
紗代子「一生懸命やれば、きっとできるよ!」
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