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【モバマス安価】幸子「Pさんに構ってあげます!」2ndSeason

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322 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/16(火) 22:47:39.95 ID:Ht9loDgx0
幸子「とりあえずピアノ線をこう、曲げ、曲げ、曲げ....」

幸子「硬い!」

桃華「どう見てもネックレスに使うような素材ではありませんわ....」

幸子「ピアノ線は炭素鋼で出来ていますからこれだけ硬いんでしょうね....」

桃華「どうしますの?」

桃華「ネックレスなんですから、首にかけられるような丸い形にならないといけませんのよ?」

幸子「ちょっと工具セット持ってきます」

幸子「ペンチやらなんやらで少しずつ曲げていけば、丸くなるかもしれません!」

323 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/16(火) 22:51:39.41 ID:Ht9loDgx0
幸子「ハァ....ハァ....」

幸子「なんとか....丸くなりました....」

桃華「お疲れ様ですわ....」

幸子「やはり、急カーブは無理でしたね....」

桃華「....」

桃華「あの、幸子さん」

幸子「はい?」

桃華「言いづらいのですけど....」
324 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/16(火) 22:52:12.21 ID:Ht9loDgx0
桃華「これはもう、ネックレスというよりフラフープに近いのでは....?」

幸子「....」

幸子「確かに、普通のネックレスと比べると」

幸子「少々大きいのかもしれません....」

桃華「少々....?」

桃華「10倍以上の差が少々ですの....?」

幸子「でも」

幸子「首にかければ」

幸子「これは立派なネックレスになります!」

桃華「暴論が過ぎますわ」
325 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/16(火) 22:54:54.80 ID:Ht9loDgx0
幸子「あとはこのダイヤモンドを取り付け....」

幸子「るのに台座が要りますね」

桃華「今度こそ買いに

幸子「いいのがありました!」

桃華「....」

ネックレスの台座になりそうなもの >>326
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/16(火) 22:55:16.12 ID:03u/Bs+X0
手裏剣
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/16(火) 22:59:27.86 ID:SvdUmDJGo
暗器感マシマシ、というかダイヤに釣られた奴を刻むトラップのように…
328 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/16(火) 23:02:27.91 ID:Ht9loDgx0
幸子「これです!」

桃華「手裏剣じゃありませんか!」

幸子「この真ん中の穴にダイヤをはめ込んで、アロンアルファでくっつけます!」

桃華「接着剤ですの!?」

桃華「ダイヤに対する冒涜ですわ!」
329 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/16(火) 23:04:35.23 ID:Ht9loDgx0
幸子「あとはこの手裏剣とピアノ線、そしてピアノ線の端同士をくっつけなければいけないので」

幸子「ちょっと知り合いの金属加工業者のところに行ってきます!」

桃華「あれだけ外に出るのを拒んでおいて!?」

幸子「それとこれとは話が別じゃないですか」

桃華「わたくしにはその違いがよくわかりませんわ....」

幸子「じゃ、すぐ戻りまーす」

桃華「はぁ....お気をつけて」
330 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/16(火) 23:08:29.69 ID:Ht9loDgx0
幸子「溶接してもらってきました〜」

桃華「早かったですわね」

幸子「懇意にさせてもらっているところなので」

桃華「アイドルの交友関係とは思えませんわ....」

幸子「ロケのインタビューで知り合ったんです」

桃華「金属加工業の方にインタビューするロケ....」

幸子「桃華さんとは路線が違いますから!」

桃華「な、なるほど....」
331 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/16(火) 23:13:42.01 ID:Ht9loDgx0
P「....」カタカタ

幸子「Pさんっ!」

P「どうした?」

幸子「今日は、Pさんにプレゼントを持ってきました!」

P「えぇ?」

P「俺別に今日は誕生日じゃないぞ?」

幸子「プレゼントは特別な日だけじゃないと嫌ですか?」

P「や、そんなことはない」

P「幸子から貰えるなら、何でもいいしいつでもいい!」

幸子「そう言ってくれると思いました!」
332 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/16(火) 23:14:11.29 ID:Ht9loDgx0
幸子「どうぞ!」グイッ

P「おぉデカい....」

P「....」ジー

P「えーっと....これは....?」

幸子「ネックレスです!」

P「ネックレス....てあの?」

幸子「もちろん!」

P「これは凄いな....」

P「美術館に置いてある近代芸術のような迫力がある....」

幸子「そうでしょうそうでしょう!」
333 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/16(火) 23:15:57.91 ID:Ht9loDgx0
幸子「ほらここ、見てください!」

P「ん、随分綺麗な装飾だな」

幸子「ダイヤモンドです!」フフーン

P「ダイヤモンド!?」

P「お前、こんなのにダイヤを使ったのか!?」

幸子「事務所に落ちていたのでいいかなと」

P「いやいやよくないだろ....」

幸子「持ち主が見つかったら台座から外して返してあげてくださいね」

P「そんなもん俺に渡すな....」
334 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/16(火) 23:17:16.67 ID:Ht9loDgx0
幸子「ちなみになんですが」

幸子「これ、なんと!」

幸子「ボクの自作です!」

P「だろうな(凄いじゃないか!)」

幸子「えへへ、Pさんへの想いを込めてつくりました////」

P「幸子....」

幸子「ボクがかけてあげてもいいですか?」

P「あぁ、頼む」

幸子「はいっ!」
335 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/16(火) 23:19:33.78 ID:Ht9loDgx0
スッ

P「....」

幸子「....どうですか?」

P「うん、ギリギリ先っぽが床につかない長さで素晴らしい!」

P「メインのダイヤも顔や胸元からかなり離れたところにあるが」

P「近すぎると逆に眩しくて目がつぶれるからこれでいい」

P「暇なときはフラフープとしても使えそうだ」

P「ありがとう幸子、大切にするよ」

幸子「....喜んでもらえて嬉しいです////」
336 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/16(火) 23:30:20.31 ID:Ht9loDgx0
幸子「....」

幸子「////」

P「幸子?なんか顔赤いぞ?」

幸子「!」

幸子「じゃ、じゃあボクはこれでっ!」ピュー

P「?」

P「突然どうしたんだアイツ?」
337 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/16(火) 23:30:49.45 ID:Ht9loDgx0
千夜「お前」

P「うぉ千夜!?」

千夜「なぜお前がそれを持っているんですか」

P「これ?」

P「これは幸子がプレゼントしてくれた自作のネックレスだよ」

P「いいだろ〜」

千夜「....」
338 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/16(火) 23:31:49.23 ID:Ht9loDgx0
千夜「覚悟はできているんでしょうね」シュパッ

P「覚悟?」ブシャー

千夜「首を失う覚悟ですよ」フキフキ

P「なるほど....」ボトリ

P「Necklace....」ニヤリ

千夜「いえ」

千夜「Lose neckです」

22日目に続く
339 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/16(火) 23:32:16.94 ID:Ht9loDgx0
本日はここまでとさせていただきます
明日の夜に再開します
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/17(水) 01:40:51.71 ID:3oFJMyS/o
乙ー
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/17(水) 03:32:59.72 ID:kDXZB03X0
乙でした
そしてPはNeck lessにw
342 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/17(水) 22:43:06.40 ID:gfXyeXUW0
書く時間が取れないため、本日はお休みにします
申し訳ありません
明日の夜に再開します
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/17(水) 22:44:29.80 ID:wOnJeh8io
了解
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/17(水) 23:14:07.55 ID:kDXZB03X0
承知
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/17(水) 23:16:07.05 ID:LY2a0fRW0
御意
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/17(水) 23:27:45.53 ID:qFof2LEno
合点
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/18(木) 00:46:41.24 ID:UevwBihlo
諾了
348 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/18(木) 21:58:41.40 ID:EXN/e5R+0
幸子「....」

幸子「....」チラ

P「....」カタカタ

P「....」カタカタ

幸子「....」

幸子「(昨日のネックレス、喜んでもらえてよかったです!)」

幸子「(今日も張り切っていきましょう!)」

何をする? >>349
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/18(木) 21:59:03.33 ID:LpK/XnEn0
ハンバーグをごちそうする
350 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/18(木) 22:08:05.94 ID:EXN/e5R+0
幸子「(ハンバーグをご馳走してあげましょう!)」

幸子「....」

幸子「(数多の経験を積んできたボクにとって)」

幸子「(Pさんに料理を振る舞うのなんて慣れたものです!)」

幸子「(....このあたりで、実力を確かめておきたいところです!)」

幸子「(なので今回は)」
351 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/18(木) 22:08:44.50 ID:EXN/e5R+0
幸子「1人で作ってみます!」

幸子「材料は....」

幸子「合い挽きひき肉、玉ねぎ、卵、パン粉、ニンニク....」

幸子「こんなところでしょうか」

幸子「....」

幸子「何か物足りない気がしますねぇ」

幸子「せっかくなので、幸子流アレンジでもしてみましょうか!」

ちょい足し >>352
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/18(木) 22:09:09.80 ID:o/oePDCTo
幸子の外ハネ
353 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/18(木) 22:13:28.03 ID:EXN/e5R+0
幸子「....」

幸子「料理に大切なのは、愛情である....」

幸子「そんなことをよく聞きます....」

幸子「ボクの持てる全力の愛情を料理に込めるには....」

幸子「....」

幸子「....これでしょう!」パキッ

幸子「....」パキッ
354 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/18(木) 22:14:01.73 ID:EXN/e5R+0
幸子「ボクはカワイイを常に放出していますが」

幸子「それでは、体内で生成されるカワイイを全て消費することはできません」

幸子「ですから、余ったカワイイはこの外ハネに貯めていて」

幸子「必要な時に必要な分だけ使えるようになっています」

幸子「つまりこの外ハネは」

幸子「ボクの中で最もカワイイ濃度が高い!」

幸子「そんなものを入れたハンバーグは一体どうなってしまうのか....」

幸子「考えただけで....」ブルッ

幸子「震えてしまいます....!」
355 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/18(木) 22:15:57.37 ID:EXN/e5R+0
幸子「さて、それでは作っていきましょう!」

幸子「....」

幸子「今回は実力を試したいので」

幸子「レシピはなし!これでいきます!」

幸子「....えーっと、ハンバーグを作るには」

幸子「最初に....」

ハンバーグの手順@ >>356
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/18(木) 22:16:27.46 ID:30wrmePlo
ひき肉を炒める
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/18(木) 22:16:29.00 ID:2sY0hMJd0
ひき肉をそのまま焼く
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/18(木) 22:17:00.11 ID:30wrmePlo
何で被るんや
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/18(木) 22:18:26.89 ID:2sY0hMJd0
ほぼ同じで草
まともなハンバーグ作らせる気は毛頭ないらしい
360 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/18(木) 22:19:37.61 ID:EXN/e5R+0
幸子「....」

幸子「とりあえず、生肉のままではまずいので」

幸子「ひき肉を炒めましょうか!」

幸子「まずフライパンをよく熱して」カチッ

幸子「サラダ油を入れましょう!」タラーッ

幸子「油が全体になじんだらひき肉を入れて」ドバッ

幸子「炒めます!」ジャッ

ハンバーグの手順A >>361
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/18(木) 22:20:46.44 ID:sctKD2lGo
玉ねぎの皮を剥いて丸のまま入れる
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/18(木) 22:21:41.06 ID:o/oePDCTo
ワイルドハンバーグ(白目)
363 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/18(木) 22:23:30.66 ID:EXN/e5R+0
幸子「次は....」

幸子「玉ねぎ、玉ねぎをどうにかしないといけませんね!」

幸子「....皮を剥いて」ムキ

幸子「....」ムキ

幸子「綺麗に剥けました!」ピカーン

幸子「これを....」

幸子「丸々使いましょう!」

幸子「あ、でもそのままひき肉と炒めたら中心まで火が通りませんねぇ」

幸子「一度電子レンジでチンしてから投入しましょう!」

ハンバーグの手順B >>364
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/18(木) 22:24:47.44 ID:9RWE2DsZo
全部の材料をまとめてうえきちゃんに食べさせる
365 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/18(木) 22:26:15.63 ID:EXN/e5R+0
うえきちゃんに食べさせるとPの分がなくなってしまうので再安価にします
申し訳ありません
再安価 >>366
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/18(木) 22:27:04.63 ID:fHF5O3sbo
怪しい機械に入れる
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/18(木) 22:27:49.42 ID:fHF5O3sbo
うえきちゃん(調理器具)じゃなかったか
368 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/18(木) 22:32:31.75 ID:EXN/e5R+0
幸子「次はどうしましょうか....」チラ

幸子「!」

幸子「なんですかこの怪しい機械は!」

幸子「....」

幸子「キッチンにあるということは調理器具ですよね....」

幸子「....」

幸子「思い切って、炒めたひき肉と玉ねぎを入れてみましょう!」

幸子「ぽいぽい」

幸子「スイッチオン!」ポチッ

どうなる? >>368
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/18(木) 22:33:03.25 ID:LpK/XnEn0
蘭子行きつけの店っぽいハンバーグになる
370 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/18(木) 22:33:06.64 ID:EXN/e5R+0
訂正 >>370
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/18(木) 22:33:23.64 ID:2sY0hMJd0
ビーフストロガノフが完成
372 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/18(木) 22:37:08.98 ID:EXN/e5R+0
プシューッ

幸子「!?」

幸子「圧力鍋の圧力を解放した時のような音がしました!」

幸子「うわっ、物凄い蒸気です!」

幸子「ボクのハンバーグ(未完成)はどうなってしまったんでしょう!」

パカッ

幸子「っ....」ゴクリ
373 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/18(木) 22:42:59.06 ID:EXN/e5R+0
【蘭子行きつけの店っぽいハンバーグ】」

幸子「!?」

幸子「こ、これは....」

幸子「ハンバーグ!?」

幸子「入れる前は明らかにハンバーグからは遠かったのに」

幸子「なぜか完全なハンバーグになって出てきました!?」

幸子「短時間しかいれていないのに、なぜかデミグラスソースでしっかりと煮込まれていて」

幸子「上にはトロトロのチーズがたっぷりと!」

幸子「これは....凄く美味しそうです....」ジュルリ
374 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/18(木) 22:43:48.29 ID:EXN/e5R+0
幸子「あ、そういえば」

幸子「ボクの外ハネ、収穫したまま忘れていました」

幸子「これは....」

幸子「ハンバーグの付け合わせといえば」

幸子「ニンジンのグラッセ!」

幸子「ニンジンではなく外ハネを使ったグラッセにしましょう!」
375 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/18(木) 22:47:05.81 ID:EXN/e5R+0
幸子「まずは外ハネを食べやすい大きさに切って....」ストン

幸子「面取りをします....」ショリ

幸子「そしたらお鍋に外ハネとお水、バターとお砂糖を入れて....」カチッ

幸子「火にかけていきましょう!」
376 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/18(木) 22:47:53.33 ID:EXN/e5R+0
グツグツ

幸子「沸騰してきましたね」

幸子「火を弱火にして....」カチカチ

幸子「ゆっくりと煮込んでいきます....!」
377 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/18(木) 22:49:31.17 ID:EXN/e5R+0
幸子「そろそろいいでしょうか?」チラ

幸子「....」ヒョイ

幸子「....」パクッ

幸子「....」モグモグ

幸子「....うんうん、うんうんうん」

幸子「いい具合です!」

幸子「そうしたら最後は」

幸子「グラッセに重要なアレを出すために....」カチッ

ボッ

幸子「強火で一気に!」
378 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/18(木) 22:50:58.75 ID:EXN/e5R+0
幸子「出てきましたよ....!」

幸子「この照りこそがグラッセの魅力....!」

幸子「ハンバーグの横に添えるだけで」

幸子「その鮮やかな色と美しい照りが」

幸子「何倍にも美味しそうにしてくれるんです!」

幸子「あとは盛り付けをして....」
379 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/18(木) 22:54:40.88 ID:EXN/e5R+0
P「....」カタカタ

フワァ

P「....ん?」

P「やたらと美味そうな香がするな」

幸子「正解です」

P「突然現れるな幸子」

幸子「今日のお昼は」スッ

幸子「ハンバーグです!」ババーン

P「!!!」
380 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/18(木) 22:55:07.65 ID:EXN/e5R+0
P「お前、また作ってくれたのか?」

幸子「ええ、今回はボク1人で作ってみました」

P「1人で!そりゃすげえ」

P「現状に満足せず、どんどん上を目指していく幸子の姿勢」

P「好きだな」

幸子「そ、そんなことはいいですからっ....////」

幸子「さあ、温かいうちに食べてください!」

P「いただきます!」
381 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/18(木) 22:56:02.14 ID:EXN/e5R+0
P「....」パクッ

P「....」モニュ

P「....」モニュ

P「....」

P「....」ゴクン

幸子「....」ジー

P「....」

P「めちゃうま」

幸子「!!!」パァッ
382 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/18(木) 23:06:05.22 ID:EXN/e5R+0
P「これは、粗挽きの挽肉が使われているな」

P「食感が豊かだが、決して固くはなく」

P「むしろ、長時間煮込んでいるおかげで」

P「口の中で噛むと、一斉に踊りだす....」

P「デミグラスソースも味わい深い....」

P「市販品とは全く違う、一朝一夕ではとても出せない味だ」

P「おそらく十数時間....いや、数日は煮込んだんじゃないか?」

P「牛すじに鶏ガラ、あと玉ねぎにセロリあたりか....」

P「それらを赤ワインとトマトピューレでじっくり、じっくり....」

P「微かにブーケガルニも感じる....」
383 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/18(木) 23:06:45.82 ID:EXN/e5R+0
P「上にかかっているチーズソースもいい....」

P「軸はカマンベールとチェダーか....」

P「生クリームで伸ばして、ニンニクも入っているな....」

P「ん、これは....」パク

P「....」モグモグ

P「....」ゴクン

P「....カワイイ」

幸子「!」
384 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/18(木) 23:09:33.97 ID:EXN/e5R+0
P「味覚というのは甘味、酸味、塩味、苦味、うま味と言われている」

P「だがこれは、それらのどれにも属さない」

P「俺だけじゃない」

P「おそらくどんなに著名な料理評論家が味を形容しようとも」

P「カワイイ、これしか出てこないだろう」

P「パッと見じゃ、ただの野菜のグラッセにしかみえないが」

P「狙い通りに意表を突かれたな....」クスリ

P「まさか新たな味覚を創造するとは....」
385 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/18(木) 23:11:37.93 ID:EXN/e5R+0
P「....驚いたよ、幸子」

P「まさかここまでレベルの高いものを出してくるとは」

P「正直、これは家庭料理の域を超えている」

P「手放しで褒めることしかできないな、俺には」フフッ

幸子「....ありがとうございます」ペコ

幸子「(なんだかボクの身に覚えのない材料や工程や評価ですが....)」

幸子「(これもボクのカワイさが成せる技ということですかね!)」フフーン

23日目に続く
386 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/18(木) 23:12:16.20 ID:EXN/e5R+0
本日はここまでとさせていただきます
明日の夜に再開します
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/18(木) 23:26:16.49 ID:o/oePDCTo
おつおつー
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/19(金) 01:12:43.94 ID:MKlcM028o
乙ー
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/19(金) 02:17:05.47 ID:yslQkrQDO
オチはなく普通に着地したな
390 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/19(金) 23:16:34.81 ID:7cmZCJdp0
本当に申し訳ありません、本日も時間が取れないため休みます
明日の夜に再開します
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/19(金) 23:18:19.14 ID:xINQYBWPo
あいあい
392 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/20(土) 21:54:21.49 ID:btKNJk9l0
幸子「....」

幸子「....」チラ

P「....」カタカタ

P「....」カタカタ

幸子「....」

幸子「(今日はどう構いましょうか....)」

何をする? >>393
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/20(土) 21:54:40.66 ID:5R1GYbUd0
あの3人に和の心を教える
394 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/20(土) 22:09:27.78 ID:btKNJk9l0
幸子「皆さん!」ババーン

りん子「....」ジー

幸子ギア「....」

アゲハ「はーい」

幸子「お久しぶりです!幸子です!」

アゲハ「知ってる」

幸子「最近調子はどうですか?」

アゲハ「うーん....」
395 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/20(土) 22:09:57.73 ID:btKNJk9l0
アゲハ「まあ、3人ともつい最近まで素人....」

アゲハ「というか、2人に至っては社会常識すらまだまだって感じだから」

アゲハ「アイドルに近づいたって気はしないかなー」

幸子「やはりそうですか」

幸子「しかし、それで何の問題もありません!」

幸子「事務所側も、皆さんには光るものを感じているようなので」

幸子「じっくり、ゆっくり、そして確実に!」

幸子「成長していってくれればいいんです!」

アゲハ「うん!私もリーダーとして頑張るよ!」

りん子「お〜!」

幸子ギア「オー!」

幸子「!」
396 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/20(土) 22:10:27.22 ID:btKNJk9l0
幸子「また操れる文字が増えたんですね!」

アゲハ「そうなの!」

幸子ギアが新たに操れるようになった平仮名@ >>397
幸子ギアが新たに操れるようになった平仮名A >>398
幸子ギアが新たに操れるようになった平仮名B >>399
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/20(土) 22:11:27.85 ID:BpsKTr+t0
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/20(土) 22:12:33.69 ID:cOyrnV0DO
腐……ふ
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/20(土) 22:13:06.87 ID:X5xkbI410
400 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/20(土) 22:22:53.83 ID:btKNJk9l0
アゲハ「まだ細かい意思の疎通は難しいから」

アゲハ「完璧に考えていることを理解できているわけじゃないけど」

アゲハ「『言葉を話せるようになれば、自分自身のカワイさをさらに生かせるようになるから』」

アゲハ「『人類を殺戮しやすくなる』って思ってるみたい」

幸子ギア「ゑゑ」

幸子「こなれた返事ができるように!」

幸子ギア「けふ」

幸子「日時!」

幸子ギア「ふゑゑ....」

幸子「萌えキャラみたいなセリフ!」

幸子ギア「コロッケ」

幸子「料理名!」

幸子ギア「ゑこ」

幸子「人類を殺戮する予定なのに地球環境のことまで考えているんですか!?」
401 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/20(土) 22:24:05.47 ID:btKNJk9l0
アゲハ「ね、凄いでしょ?」

幸子「素晴らしい、素晴らしいですよ幸子ギアさん!」

幸子「動機はまあ....なんでもいいんです!」

幸子「言葉さえ覚えてくれれば、あとはどうにでもなりますから!」

りん子「....」ツンツン

幸子「どうしました?」

りん子はどれくらい喋れるようになっている? >>402
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/20(土) 22:28:59.35 ID:cOyrnV0DO
10ヶ国語+あの子と話せる
403 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/20(土) 22:38:59.02 ID:btKNJk9l0
りん子「Guten tag.」

幸子「!?」

幸子「こ、これは....ドイツ語の挨拶!?」

りん子「....」

りん子「Obrigada」

幸子「!?」

りん子「Encantada.」

幸子「!?」

りん子「사랑하다」

幸子「!?」

りん子「□§□▼×●〈⇒⇒°●℄」

幸子「!?」
404 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/20(土) 22:41:22.96 ID:btKNJk9l0
幸子「こ、これはどういう....」

りん子「べんきょうしたら、たくさんしゃべれるようになった」

幸子「!!!!!」

幸子「り、りん子さんっ!」ギュー

りん子「....さちこ、くるしい////」

幸子「幸子ギアさんもっ!」

幸子ギア「すこ////」

幸子「凄いです皆さん!」

幸子「これからも一緒に頑張っていきましょう!」
405 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/20(土) 22:48:42.15 ID:btKNJk9l0
幸子「それはそうと」

3人「?」

幸子「今日は皆さんに、教えなければならないことがあるんです」

りん子「おしえばければならないこと」

幸子「はい」

幸子「それは....」

幸子「和の心です」

アゲハ「和の?」

幸子ギア「ココロ?」
406 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/20(土) 22:49:37.33 ID:btKNJk9l0
幸子「ええ、和の心こそ」

幸子「アイドルの真髄」

幸子「今日はこれをマスターして欲しいと思います!」

アゲハ「な、なるほど....」

りん子「....」
407 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/20(土) 22:50:19.77 ID:btKNJk9l0
りん子「さちこ」

幸子「?」

りん子「わのこころってなに?」

幸子「和の心とは何か....」

幸子「それは....」

幸子の思う和の心とは? >>408
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/20(土) 22:51:14.38 ID:5R1GYbUd0
剣道
409 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/20(土) 22:54:43.35 ID:btKNJk9l0
幸子「和の心とは....」

幸子「剣道です」

アゲハ「け、剣道!?」

幸子「はい....」

幸子「剣道こそが、和」

幸子「これは地球が誕生した時から不変です」

アゲハ「いや地球が誕生した時に剣道はないでしょ」
410 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/20(土) 22:57:03.54 ID:btKNJk9l0
幸子「しかし残念なことに」

幸子「ボクは剣道の経験がありません!」ババーン

りん子「じゃあどうするの?」

幸子「ふっふっふ....」

幸子「そこはちゃんと考えていますよ」

3人「?」

幸子「剣道にとって、最も重要なことは何か」

幸子「それは」

幸子「防具の臭さです!!!」ババーン

アゲハ「!!?!??!?!??」

りん子「くささ?」

幸子ギア「ゑゑ?」
411 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/20(土) 23:05:19.99 ID:btKNJk9l0
幸子「剣道は、竹で出来た剣で身体を叩き合う競技です」

幸子「頭である面、身体の胴、手首である小手、そして面の喉当てを狙う突き」

幸子「突きは中学生以下は原則禁止なので今回は除外しますが」

幸子「これらの部位を竹で叩くんです」

幸子「するとどうなりますか?」

りん子「いたい」

幸子「そう、痛いんです!」
412 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/20(土) 23:08:25.31 ID:btKNJk9l0
幸子「この攻撃から体を守るために装着するのが防具になります」

幸子「まあ防具をつけていても痛いようですが」

アゲハ「剣道かぁ....」

アゲハ「あんまり馴染みはないかな」

幸子「習い事や部活動でやっている人以外は」

幸子「少し見たことがあるくらいの人が多いでしょう」

幸子「ボクも、学校に置いてあった防具を何度か見たことがある程度なんですが」

幸子「実はこれ」

幸子「臭いんです!」

アゲハ「まあ、そうかもね....」
413 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/20(土) 23:12:15.35 ID:btKNJk9l0
幸子「ここまでの情報を整理すると」

幸子「和の心=剣道」

幸子「剣道=臭い」

幸子「つまり!」

幸子「和の心=」

幸子「臭い!」

幸子「こうなるわけです」

りん子「そうはならないとおもう」

アゲハ「そうはならないでしょ」

幸子ギア「コロス」

幸子「なりまぁす!」
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/20(土) 23:12:58.37 ID:LMaBkik+o
珠美殿おこ
415 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/20(土) 23:23:45.75 ID:btKNJk9l0
幸子「皆さん、どうしても剣道は臭くないと、そう言うんですね....?」

アゲハ「そうは言ってないけど....」

りん子「さちこのせつめいががばがばでまとをいていないっていってる」

幸子「....証明して見せましょう」

幸子「そのために証人を呼んでいます!」

3人「!?」

幸子「お入りください!」

珠美「....あの」

幸子「剣道娘、脇山珠美さんです!」

珠美「そんなことのために珠美を呼んだんですか!?」

幸子「よろしくお願いします!」

珠美「てっきり剣道ことを教えられると思っていたんですが....」
416 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/20(土) 23:30:50.80 ID:btKNJk9l0
幸子「もちろんボクだって、珠美さんが臭うとか」

幸子「そんなことは思っていませんよ?」

珠美「本当ですか....?」ジー

幸子「ただ、実際に剣道をやっている方の意見を聞きたいんです」

珠美「....」

珠美「ま、まあそれなら....」

アゲハ「それで、実際のところどうなんですか?」

珠美「そうですね....」
417 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/20(土) 23:32:27.61 ID:btKNJk9l0
珠美「剣道の練習や試合中は、ほとんどの時間で防具を着ていますが」

珠美「身体のほとんどを覆っているので通気性は良くなく、とても暑いです」

珠美「なので、汗もたくさんかきます」

珠美「....ですが」

珠美「防具は基本的に洗うことが出来ません」

珠美「それに高額なものなので、無理に洗うのもなかなか難しい」

珠美「消臭スプレーをかけたり」

珠美「陰干しをしたりと手入れをしていても」

珠美「どうしても限界がある、というところだと思います」
418 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/20(土) 23:33:50.69 ID:btKNJk9l0
アゲハ「なるほど....」

りん子「つまりくさいってこと?」

珠美「....」

珠美「....全くの無臭であるとは言いません」

幸子「ということなんです!」フフーン
419 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/20(土) 23:40:01.69 ID:btKNJk9l0
幸子「では珠美さん、お願いします」

珠美「え?」

幸子「最後の締めに、珠美さんの臭いをかがせてください」

珠美「」

幸子「身近で剣道をしている人は珠美さんしかいないんです!」

幸子「珠美さんの臭いを嗅ぐことで、この3人は和の心を学び」

幸子「トップアイドルへの階段を駆け上っていくことが出来ます!」

珠美「いやぁ、実は先ほど道場で稽古をしてきたところで....」

幸子「ふむ....」
420 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/06/20(土) 23:40:30.88 ID:btKNJk9l0
珠美「あ、もちろんシャワーは

幸子「皆さん」

幸子「嗅いでください!」

りん子「....」ダッ

幸子ギア「コロス」

アゲハ「すみません....」クン

珠美「」

珠美殿の臭い >>421
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/20(土) 23:43:38.03 ID:X5xkbI410
かつおだし汁
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