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やる夫が正史を書くようです49
754 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/21(金) 07:13:37.59 ID:KaXstIai0 まあ群雄割拠してた時代と違って、この時代に功を上げ名を広めようとしたら、 体裁悪くても、力で政権取った不安定なトップ集団とか、一番参加し易いもんなあ。 安定政権だと身内もガッチリだろうから入る余地無いし。 陸機の真意はわからんけど、これ以外に方法は無かった、という事かもしれない。
755 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/21(金) 09:54:59.88 ID:ayYIFSMf0 陸機の性格がアレなのを目一杯オブラートに包んだ結果が 「陸雲は兄と比べて文才は劣るが性格が良かった」なんだろうな 弟が普通の性格なのを一段上げることで兄の問題児っぷりを誤魔化す作戦
756 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/21(金) 19:55:24.97 ID:0Rtn0W+q0 出世が頭打ちになりそうな出自だとワンチャンスで新興勢力に乗りたくなるんじゃね 西晋とか特に上の人事が家柄で硬直してたみたいだし
757 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/21(金) 23:31:22.04 ID:ddQxRW+6o 数年後に起きる漢王朝復興()の義兵()に参加してた方がまだマシな感じ
758 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/22(土) 00:52:28.19 ID:OAPOBD3uo ちょっと班固を連想させる気が……文才があるのも良し悪しかも
759 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/22(土) 10:11:07.15 ID:rnTVrl3i0 楊駿→賈謐→司馬晏→司馬倫だからな。旧主を破滅させた相手にホイホイ股開いてる 家格の低さを理由にするにも限界なレベルで節操がなさすぎる 同郷の顧栄とかも一旦地元帰っとけってアドバイスしたんだがなぁ
760 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/22(土) 10:36:34.46 ID:rjTcyQlBo というか陸家云々が通用するの地元くらいなんだよな
761 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/22(土) 12:33:21.03 ID:jUiMPQxS0 吾彦の件もあって陸機にあんまりいいイメージがない
762 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/22(土) 12:43:53.13 ID:rjTcyQlBo 陸遜や陸抗の薫陶を濃く受け継いだのは死んだ長男や次男なんだろうなとは思う
763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/22(土) 15:48:30.41 ID:v/0M0o5UO 自分を引き立ててくれた人は一生頭を下げる故吏文化の中国で こんなに旧主を蔑ろにするなんて「やっぱり呉人は蛮族」としか思われない気が・・・ 呉人の価値上げるんだって奴のすることじゃないと思う
764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/22(土) 19:39:43.20 ID:nWRwAEEt0 陸機は地元の江東と頻繁に連絡を取り合っていたみたいで、洛陽における旧呉人士の橋頭堡みたいな役割もしてたのかなと思う。 陸機に感じるのは単なる出世欲というより「俺たち江東人は、中原人に絶対に負けない。世に出ることでそれを証明してやる」という、 「江東人・旧呉人士としてのプライドの高さ」だな。 やばい主君にばかり仕えて危ない橋を渡るのも、絶対に出世してやるという気迫の現われというか、 なんか皇族孫氏以上に「亡国のプリンス」「江東人士代表」的な振舞いを見せているイメージ
765 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/22(土) 23:13:52.35 ID:Nk5z3pzn0 好きでアレな人に仕え続けたのでなく、他に選択肢がなかっただけかと
766 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/23(日) 01:23:51.95 ID:o6PsDjJ60 陸機のプライドはぶっちゃけ一人相撲よね。呉人は陸機にそこまで期待してたか?っていうと疑問だし むしろ陸機が悲劇の主人公になりたかっただけだよね。格下だと思ってた吾彦とか周拠にそのポジションになられて焦ってる 他に選択肢がないってことはない。しばらく冷却期間置けばいいぐらいのことできたのにしてないんだから
767 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/23(日) 14:50:00.02 ID:WZ1MC1dG0 現在すぐ見れる、陸機に関する研究で最も詳細なのはこの論文だと思う。 佐藤利行「西晉文学研究 : 陸機を中心として」 https://ci.nii.ac.jp/naid/500000115098 西晋や江東人士内における陸機や陸氏一門の政治的立ち位置。西晋文学や東晋文学に与えた陸機の影響とかが網羅されていて、陸機に関心のある人なら必読だと思う。 もちろん、このスレの展開のネタバレ全開なのでそこは注意だが。
768 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/24(月) 02:14:31.24 ID:lT3DZ2rTo 「渇すれども盗泉の水を飲まず@猛虎行」とか詠んでるだからいっそ呉に留まってればよかったのに
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/24(月) 19:16:40.41 ID:sHYuhFxV0 万世師表のあの方からしてどんな人に仕えても私なら!って方だからしゃーない
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/25(火) 12:45:41.56 ID:q97cgLUT0 >>764 >皇族孫氏以上に「亡国のプリンス」「江東人士代表」的な振舞い 孫堅以来の富春孫氏は、東晋以降も勢族として残ったものもいたけど、江東社会での権勢は東晋以降も陸氏顧氏が圧倒的だったわけで、 陸機や陸曄など陸氏は案外本当に「江東のプリンス」という扱いだったかもしれないね。
771 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/26(水) 01:00:47.73 ID:kyFsnwqG0 君主が気に入らないと出仕しないで無職やってる名士見て結局何もやってねーじゃねーか 世の中の状況が悪いからこそ仕官して経世済民の為に少しでも力を尽くせやと思ってたけど 誰でもほいほい仕官する陸機見てるとやっぱ無職で居るのも大事だなと思いました しかし馮道はあんま批判する気にならんのになんでだろ。実績かな
772 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/26(水) 05:58:59.77 ID:U5NV41FHo そりゃまあ、政治は結果が全てだしな 良い結果が出たなら、そのために取った手段を批判するヤツこそ批判される 悪い先例になるってのも正論ではあるが、 他にどうすれば良かったのかってのに答えられないなら意味はない
773 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/26(水) 14:00:09.79 ID:Fz1miMBg0 まあ馮道だって肯定しているのは李卓吾のような変人で条件付きでだし
774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/27(木) 16:06:40.94 ID:Xy+9AiRQ0 「社稷を重しと為し、君主を軽しと為す」を地でいくような馮道、個人的には好きやで。 少なくとも自分の私利私欲のために節操を脇に置いたようには見えへんわ
775 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/29(土) 13:26:51.03 ID:WoV+UVpko 社稷を大事にするには馮道みたいに継続して出仕することが必要条件だが前政権の主導者どころか協力者まで[ピーーー ]ようなご時世だと、 どうせすぐ倒れると見込んで出仕しないのは、社稷を第一とする思想から外れてないとも言えるしな
776 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/29(土) 19:20:00.52 ID:p5Sm1QQC0 遅レスで恐縮ですが、趙奉のAAには思わずニヤリと来た 司馬懿の外の人(FGOの話)が司馬懿の使者( )として現れるというこの配役の皮肉ww
777 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/30(日) 06:51:44.12 ID:pqqDUScZ0 礼を統治理論とする王朝なのに何故か欲(意欲と生存欲)がメインの司馬晋。
778 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/08/31(月) 00:43:46.82 ID:d5I+lCmF0 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::` ., ::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ ::::::::、::::::\:::::::: 、:::::::::::::::::::::::::::::、::::::::::::\ ::::::{、',::::::::::::\:::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ :::: { ‘,:::::::::::::::丶、::`::::;::::::::::::::::::::::::,:::::::::::::::::::::、 :::: l. ‘、::::::::::::::::::`::::::::≧=-__:::::::::::::::::{、::::::\ ::::::l ‘.:::::::::::::::::::::::::i_::::::::::::::::::::::::::::::::::::'. ` .,:::::、 Y{_.. -―::::::::::::::::::::: l '.::: ̄:::::‐-::::::::::::::::::::; ` 、 ::::{ __ ‘,::::::::::::::::::::::l '._:::::::::::::::::::::::::::::::::::l ヾ ::N _ ‘,::{、:::::::::::::::l _'._:}、::::::::::::::::::::::::::::l ::lx竓竿T~ ‘,{ \:::::::::::l 竿Tミx、、:::::::::::::::\'. :爪c:し: :l \::::: lら:J:リ `メ、ミx、:::\ ' ゞ-- ' \:l`¨゚´ ' } ≧=-\ >>759 、、、、 、 ゙ ` ` ` ' / .その話、実際は私の方がもっと遅くまで朝廷にいますけどね。 ' 丶、 ,, / .続きの投下は、 ハ 丶、  ̄ イ 9/1(火)か9/2(水)の22:00〜23:00頃を予定しています。 :.:.:, ` ., ,, '"::::;' :.:.:.:、 ` .,_ イ::::::::::::/ .皆様、くれぐれも熱中症には御注意を :.:.:.:.:.、 {:.:.≧x、:::::/ :.:.:.:.:.:.ヽ Y:.:.:.:.:.`ミx、 :.:.:.:.:.:.:.:.ヽ、 `l l:.:.:.:.:.:.V-≧x -、 、:.:.:.:.:.:.:.::ヾ 、 l l:.:.:.:.:.:.:.:V二ニ≧x,, ''" / :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽヽ .l l:.:.:.:.:.:.:.:.:Vニ>''" イ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽヽ l l:.:.:.:.:.:.;,''" /_ -、 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽヽl l:.:.:.:./ ' ̄ ≧=-<_/____ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽl l:.:/  ̄`'<
779 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/01(火) 10:21:21.80 ID:4xzAcHD80 顧栄も結構ださださ
780 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/02(水) 23:10:27.03 ID:LXj3gctQ0 【>>741 の続き】 _ _Z ヽ| ヽ/⌒レ ┐ | /  ̄ ̄ \  ̄/ 7 //  ̄ ̄ \ \ > 厶/ / ―― 、 ヽ V厂 .イ / / __ ヽ . | | | どうだ? | / / / ヽ | | | | | | | r‐<⌒ヽ | | | | | .陸士衡の文才と | | ゝ し'_) | | | | |/\ .陸氏の名を後世に伝える良い機会と思うが? / ト \二ノ / / / / / \ ハ __/ / / / / / ハ / ./ / / へ ̄ /// /` ー''"´ .,,_ 、 `丶、 _,,.-‐,7 ! `ヽ、`7〜⌒;;;,,,、 ,.:'' '"/ ! ハ _ 、ヽ{;;;;;;;!;;;;;;;;;;;;;;;> / j :| .,'! ,/ 、 : ヾ\;;;;l゙、;;;;/ィ′ /,:' !::j i::l ,xャ、:、: . ヾ;;;;;;;;|::Y: :{ l/ j::::!l;'ハ. 行、:、ヾ: . マ゙゙゙:::i: : : i ′ !:::}/ ! ヒ! ヾ:、 `ヾ、∨:::ハ: : :i ∨ ! _ イ/`: /l: :i: : :i ` ´_ .,, /:: /:N: :.i: : i r<!' /_ヾ、!: :!: : i r/ // .厶‐二ヾ:.!: : i ,,!i./7 ,:' '" ';.!: : i ,-宀、7| ,.' l:l : i / ,, i/ ゙:, ヾ!: j ヽ/ハ j / _ ノ: :| / l. Υ ′ ゙-、∠-二二!|: :| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 問題の文書の実物は残っていない。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } また、後に陸機本人は関与を否定しており、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 『文選』に収録された『謝平原内史表』等でもその旨を述べている。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ただ、この手の文章を書ける人間が ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 趙王の下には、陸機ぐらいしかいなかったのが疑いを招いたのだろう _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
781 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/02(水) 23:11:22.11 ID:LXj3gctQ0 ,. -−-‐ - 、 ,._ィ^′ ` :. ヽ r,-ァー- 、 i ト、 λ | ヽ /`` ヽ ゙'´ l. / Kトイ ∨、_ ! ,!{ l i|! l゙:、 、 / ,ノ,.' | Y|.l l、__,..、_,..イ : i{ ! :! lア゙¨¨゙〈| : !l l ,}. l `| ::!.l l .ハ. l l! l{ .! l | l l. !l l l . ,! ;i l l三三ヨ! l l i|. ! l | { l. l i i.|:j l ,! | l. ! .|i| l {,! l !|.l<大>┘ l: !l | !|j′ l /,!l l. l `、 || .l リ |!| И l | .l ゙i.!j l }====i'| | ! l lレ {二二}ー|---|ー十゙ヘ.〉 (_._ュ--'r┬'―十ア′ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 真偽の程は不明である。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } しかし、彼の振舞いを見ていれば、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 嫌疑がかかるのは残念だが当然と言える。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ .時に、行動は何よりも雄弁なのだから ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
782 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/02(水) 23:12:01.03 ID:LXj3gctQ0 _..-ェ- ..、 /il三三三liへ. /il三三三三三l\ /三三三三三三三l\ /il三三三三三三三三li\ ,∠三三三三三三三三三三li\ _,xェェ-.、 〈ニ三>'゙´i三三三三三三三三三≧ュ.、___,.ィ゙∠二二> Y=l{ マ三三三三三三三三三三三l>≦;=-‐' ゙´ Yll} /l三三三三三三三三li>xキチ二/ `゙′ /il三三三三三三li>'゙i´ / .ハニ/ ,∠三三三三三>'゙´: :l: :.!V: :/:リ゙´ ,∠三三三三>'゙´i: :l: : : :l!: :ト.: :/〈 _.xュ≦三二=-‐ '゙ヽ: :ヘ.: :l: :l: : :/i: :lノ´!: ハ <三>'=´-‐' "´ ̄,ゞ-ュ┴┴─┴┴┴‐キァ 年が明けた永康二年一月九日。 Y三三三三三三三l/ ヾニ三三三三三三〈 今回のその時がやってくる ム三三三三三三∧. /三三三三三三三三ヽ i三三三三三三三三三:\ |三三三三三三三三三三`≦l\. |三三三三三三三三三三三三liハ |三三三三三三三三三三三三三! |三三三三三三三三三三三三三| |三三三三三三三三三三三三三l! |三三三三三三三三三三三三三l| |l三三三三三三三三三三三三三l! |l三三三三三三三三三三三三三l| |l三三三三三三三三三三三三三l| l|l三三三三三三三三三三三三三li| l|l三三三三三三三三三三三三三li| il|l三三三三三三三三三三三三三li| jl|三三三三三三三三三三三三三三! jl|l三三三三三三三三三三三三三三!
783 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/02(水) 23:12:51.01 ID:LXj3gctQ0 【紀元301年1月 晋 首都 洛陽】 .. - ―――.- 、 _ ,. : ´∠ニニニニニヽ: . `: .、 /: . /´: . : . : . : . /: . :ヾ: . : . \ / : /: . : . /:ヽ: . , イ: . : . : . | : . : . : ヽ |: /: .,>〜{!ゝ ゝ' '┼ z z ,!: . : . :l : ., |: ヽ{ , - |. | ― 、 |: . : .l:.|: . ! |: .|:l/ l! l! ヽ,: . : .:|:.! : | |: .|ハ | | l: . : . |/: . ! |: .|小 ヽ r l: . : . :!: . :.| |: .|:.|: ! ィ弌ミ ィ弌=ミj: . : . :ト、:.:,′ |: .|:.|: |"::::: ::〃::l : . : . | }: l |: .|: !:.l , !: . : . :|' : | 陛下が趙王に帝位を譲ると詔勅が下りました ヽ:l: . :`> .. ` .. ィl: . : . :/: ..:| l: . : .|!: . :|: .フ,T ´!ヽ:ll: . : . /: . : | |: . : .l!:ィ;;´;;;;{-―-/;;;;;l: . : ./、: . :.:| |: . : :|ハ;;;;;;;;l /;;;;;;l : . //ヽ: .:| |: . :. |ヽヽ;;;;;;! /;;;;;;;l: . /' /ハ: .| ゝ、 : |ヽl ̄ ̄ ̄ ̄ ノ: イ / !: ! | {ヽj__.| A _r‐〃ミ.く / |: | | V /` >' l!;; l;; l;;l } / ,:.:.| | -{ノ< ヽ;;;l;; l;;l;!' ./ : | // Vl;; l;;l;l_::. ハ: . ! V };l_;l/ ` .ノ: .:| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ この日、侍中を兼任する /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 義陽王司馬威が帝位禅譲の旨を記した詔勅を持ち出した。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .当然偽物の詔勅である `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
784 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/02(水) 23:14:05.41 ID:LXj3gctQ0 . -―――‐. - .. - ―――.- 、 ,. : ´: . : . : . : . : . : . : . : .` . 、 _,. : ´∠ニニニニニヽ: . `: .、 /: . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : `: .、 /: . /´: . : . : . : . /: . :ヾ: . : . \ /: . : . : . : . : ./: . : . : . : . : . : . : . : . : . `ー-. 、 / : /: . : . /:ヽ: . , イ: . : . : . | : . : . : ヽ /: . : /ヽ、: . :/: /: . : . |: l: . : . : . : .l : . : . :_.ノ\: . \ |: /: .,>〜{!ゝ ゝ' '┼ z z ,!: . : . :l : ., /: . : / `ー!:./=-: . /!: !: . : . :-=!ニ二 _ ヽ ̄ |: ヽ{ , - |. | ― 、 |: . : .l:.|: . ! /: . : / /: ̄: |/: . :._,/斗:|: . : . : .}: .ハ: . : . : . ̄ヘ-ヽ .|: .|:l/ l! l! ヽ,: . : .:|:.! : | /: . : ,''´: . : . : .|:  ̄: / |: !: . : . : l: メ、l: . l: . : . : . ',: .ヽ |: .|ハ | | l: . : . |/: . ! /: . :.:.|: . : . : . : |: . : / .|: !: . : . /!:/ 「:¨|: . : |: . : .,ヽ: ', .|: .|小 ヽ r l: . : . :!: . :.| . /: /: .:.:|: . |: . : . :|: / .Vl: . : / .レ !: .|: . : |: |: . | ヽ} |: .|:.|: ! ィ弌ミ ィ弌=ミj: . : . :ト、:.:,′ 是非お受けを イ/:.:.:.: |: /|: . : . :|' _ , l: . / レ1: . :.|:.:|: . | |: .|:.|: |" 〃:l : . : . | }: l /: . : . :.:|∧|: . : . :ド===≠' ヽ/ 、`ー /!: . /:.:.|: . | |: .|: !:.l , !: . : . :|' : | ∠: . -− .7: ハ: . : .l:| `≠= ./:.!: /: .:.:|、:.:| ヽ:l: . :`> .. ` .. ィl: . : . :/: ..:| /: イ:ハ: . : l:| ,、_ ' .,: .:.!/: l: .:.| ヽ! l: . : .|!: . :|: .フ,T ´!ヽ:ll: . : . /: . : | だが断わる /ノ レ ', : . l:ト .. 〈`´ ノ ..イ: . : . :l: .:.| |: . : .l!:ィ;;´;;;;{-―-/;;;;;l: . : ./、: . :.:| ,: . :l:!: .f;.≧ ニ -r.≦ |:.!: . : ./|: ./ |: . : :|ハ;;;;;;;;l ./;;;;;;l : . //ヽ: .:| ヽ: . ゝ'ヽ{' └l; ; ;`ヽ. |: . : .:/ .|:/ .|: . :. |ヽヽ;;;;;;―‐/;;;;;;;l: . /' /ハ: .| /\:ヽ; ;.l-―‐ -!; ; ; ; ;}1 . : / .ゝ、 : |ヽ l ! ノ: イ / / !: ! /ヽヽ ;ヽゝ; l !; ; ; ;/ | :〆 | .{: |i; ;! l ;ゝ,r'; ,r',r'゙i !: ! ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー これを受けて、尚書令満奮と尚書右僕射崔随が ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .皇帝の璽綬を奉じて禅譲を受けるよう司馬倫に勧めた。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j だが、司馬倫は表面上謙譲の姿勢を見せてこれを受けなかった。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 満奮は魏の太尉満寵の孫、崔随は魏の司空崔林の子に当たる ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
785 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/02(水) 23:16:24.39 ID:LXj3gctQ0 __,..-.‐──‐-.、_ __,.-‐─‐-.、_ ,ィ´,-‐==ニ二ニ==i `ヽ、 ,ィ´:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:`ヽ、 /〈" 、ヽ、 ,〃,,_| i: ハ /:.:.:/..:.::./:.:.:.::.i:.:.:.:.::..i:.::ヘ |i ::f´゛_ |~`´~|__ "| | | /.:./:.:/.:.:::メ|、|:.:.:::|.:|;イ:.:.|:.:.:.λ |i :.:.| '´ ! ! `| :. | | /,イ´:./|.:.::/ リ|:.:.:.|´リヽ、:.|:.:.i::.:ヘ |i |:..| _、 ,__ | :: | | '"j:.:/.::|.:./ __ ヽ::;{ ,__ `|:.:.:|:.:.:.:\ j i |:.:j '´~` '´~`|.:.i |):: | |:/.:..:|.:ハ `"´ ` `~"´ |:.:.:|):.:{ ̄ | | .|:.:{、 '__, ,|:.:| |:.:. { /7:.:/;:.::l、 '__, , /:.:./.:.:λ 符瑞や天文も、 | :い、:;;`>‐--‐<´j::|. |:.:.: | 〈^^^,jλ_j_::::W`>‐-‐<´/:.:/V´ ̄ .宗族諸王及び群臣も } ::ヽ ヽ、 |⌒./ ,|;リ./:.:.:: | T γ ,‐':;/,ィ´ |⌒ / j:;/ァ‐、 趙王の即位を望んでいます j :.:.:∧`ヽゝ| / |,,/ヘ;:.:..: | `} |´〈´\ | / / `ヽ、 | :.::{ \ |,/ /ノ ,}:.::.: | | |/ミ、 j \ |,/ / ,/ ,〉 |.:.:〈 }_\,,/__〈´ ,,〉:.::. | | jヽ、_`,| \,,/_ |三三} |:.:.::::{三{_,,><__,,{三三}:.:..:.: | ヽ_,,/~"| /´∧ `\ | | | しょうがないなー j:.:.:.:.:λ ヽ.} | / / |:.:.:.:.:.:. | j ヽ、/∧ヽ\,ノ | | | {.:::.:.:.:.:jヘ ヽ_|_ ./ /_|:.:.:.:..:.: | |__,/ .|_| 〉____| | | |:..i:.:.:..:7~ヽ ヽ/ / i λ:.:..:..:i: | j i i∨ :∨ i λ | | |:.:|.:.:..:j i ヽ,/ / | |:.:..:.:.|: | | | :| :| | ハ | |、_ レ'|: :.::| | ( 》 | |:..:./|,ノ | :| :| :| | ヘ〈 っ ,> ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 天文や符瑞、宗族諸王と群臣の総意であると、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 再度禅譲を受けるよう勧められた司馬倫はこれを許した ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
786 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/02(水) 23:17:43.66 ID:LXj3gctQ0 {::.::.::.::.::.::.::〉イ 三≧ヽ 、 ヽ ..::.::´::.::.{/ノ /ヽ }} 、::.\ /.::.::.::.::.::.::.ト } | 卩|〃/.::.::.:.ヽ ::.::.::.::.::.::.::.:lハ_アノr'::.::.::.::.::.::l ::.::.::.::.::.::.::.::\ー彳.::.::.::.::.::.::.::.::| ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:: ハ::.::.::.::.:| ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::./ ヽ::.::.::| 〃ヽ|::.::.::.::.::.::ィ≦..,,_ ,.≧::.:| 皆の者に告ぐ。 {{ 〈<|::.::.::.::./ 戈ッ>/ イカ{::.::.:| ヾ.__ l::.::.::.::′ | l::.::.:l 皇帝陛下は、相国たる趙王殿下に帝位を譲られると御決断なされた。 ::.::.|`|::.::.::.:| _ 〉.::.::.:;′ ::.:/ |::.::.::.| __,`/.::.::/|、 支持する者には然るべき褒賞を ノ::丶|:.:||::l、 ´゚ニ゙イ ::.::/|\ 反対する者には然るべき処罰を与える :::\:::|::|.|:| > __/ |:/l/ /| ::::::::`:l:|::l:ト、__仁三厶'-‐::::::::/ ::::::::::::|l::: l:::::::::::::| |::::::::::::::::::::::/ :::::::::::::::::::::::::::::::::| |:::::::::::::::::::∧ /ニYニヽ /ニYニヽ /( ゚ )( ゚ )ヽ /( ゚ )( ゚ )ヽ 晋 左衛将軍 王輿 /::::⌒`´⌒::::\ /::::⌒`´⌒::::\ | ,-)___(-、| | ,-)___(-、| | l |-┬-| l | | l |-┬-| l | \ `ー'´ / \ `ー'´ / _, ‐'´ \ / `ー、_ _, ‐'´ \ / `ー、_ / ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ / ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ { 、 ノ、 | _,,ム,_ ノl { 、 ノ、 | _,,ム,_ ノl 'い ヾ`ー〜'´ ̄__っ八 ノ 'い ヾ`ー〜'´ ̄__っ八 ノ \ヽ、 ー / ー 〉 \ヽ、 ー / ー 〉 \`ヽ-‐'´ ̄`冖ー-く \`ヽ-‐'´ ̄`冖ー-く ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .この時、趙王派の左衛将軍王輿、前軍将軍司馬雅らが兵を率いて入殿。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 宮中の兵士たちに ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .司馬倫に従うよう告げた所、反論する者は誰もいなかったという `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
787 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/02(水) 23:19:01.03 ID:LXj3gctQ0 【>>786 修正】 {::.::.::.::.::.::.::〉イ 三≧ヽ 、 ヽ ..::.::´::.::.{/ノ /ヽ }} 、::.\ /.::.::.::.::.::.::.ト } | 卩|〃/.::.::.:.ヽ ::.::.::.::.::.::.::.:lハ_アノr'::.::.::.::.::.::l ::.::.::.::.::.::.::.::\ー彳.::.::.::.::.::.::.::.::| ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:: ハ::.::.::.::.:| ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::./ ヽ::.::.::| 〃ヽ|::.::.::.::.::.::ィ≦..,,_ ,.≧::.:| 皆の者に告ぐ。 {{ 〈<|::.::.::.::./ 戈ッ>/ イカ{::.::.:| ヾ.__ l::.::.::.::′ | l::.::.:l 皇帝陛下は、相国たる趙王殿下に帝位を譲られると御決断なされた。 ::.::.|`|::.::.::.:| _ 〉.::.::.:;′ ::.:/ |::.::.::.| __,`/.::.::/|、 支持する者には然るべき褒賞を ノ::丶|:.:||::l、 ´゚ニ゙イ ::.::/|\ 反対する者には然るべき処罰を与える :::\:::|::|.|:| > __/ |:/l/ /| ::::::::`:l:|::l:ト、__仁三厶'-‐::::::::/ ::::::::::::|l::: l:::::::::::::| |::::::::::::::::::::::/ :::::::::::::::::::::::::::::::::| |:::::::::::::::::::∧ /ニYニヽ /ニYニヽ /( ゚ )( ゚ )ヽ /( ゚ )( ゚ )ヽ 晋 左衛将軍 王輿 /::::⌒`´⌒::::\ /::::⌒`´⌒::::\ | ,-)___(-、| | ,-)___(-、| | l |-┬-| l | | l |-┬-| l | \ `ー'´ / \ `ー'´ / _, ‐'´ \ / `ー、_ _, ‐'´ \ / `ー、_ / ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ / ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ { 、 ノ、 | _,,ム,_ ノl { 、 ノ、 | _,,ム,_ ノl 'い ヾ`ー〜'´ ̄__っ八 ノ 'い ヾ`ー〜'´ ̄__っ八 ノ \ヽ、 ー / ー 〉 \ヽ、 ー / ー 〉 \`ヽ-‐'´ ̄`冖ー-く \`ヽ-‐'´ ̄`冖ー-く ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .この時、趙王派の左衛将軍王輿、前軍将軍司馬雅らが兵を率いて入殿。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 宮中の兵士たちに ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .司馬倫に従うよう告げた所、反論する者は誰もいなかったという `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
788 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/02(水) 23:20:12.22 ID:LXj3gctQ0 \二´/: : : : : :|: : : : : i: : : : : : : : : : : : : : : : :', |: : : : : : : : :∧: : : : :ト、: : : : : : : : : : : : : : : ', |: : : : : : : :/ ∨: : :l \ : : : : : : : : : : : : : :l |: : : : : : :/ ∨: :l `< : : : : : : : : : : l |: : : : : :/-―‐' \:\` ̄二>、 : : : : : l |: : : : :/ャニ三ぇ、 ヽl /ィ'´{i}〉:: : : : i: :l l: : : : :| ,,..迯リ` ー゙ −' | : : : l: :l ここまでは手筈通りよ l: : : : l | : : : ::l: :l l : : : l i |: : : :/: :l ∨: : l、 ' l: : :/ : / ∨: |: ', l : /: : ,' l: : : : ヽ ´ ̄ ` /l /l: i :l ,ヘ..∧ /l /i_ l: i: : : /\ / |l/ .l∧l _ゞ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::<_ l:ハ: :/ |: > イ l―、 リ \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ' l:/ l:/| ∨ \ <_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::> ' / ./j / \ ムト、`v::::::::::::::::::::_:::::__::::\ ト、ヘ∨\iヾ'/////////| ̄ ト、! .l |/////////////| ト、l l |////////////;| |::}ll l |////////////| . レ/l l |///////──;| 御苦労だったな ソノ l ├──Уニニ,_ ヽ,ノ |ニニ/ニニニニニニ=- \_ノ-,<ニニニニニニニニ\___ __,ィ升ニニヾニ\ニニニニ二二二|ニニ /ニニ|ニニニニニニニニニニニニ|ニニ /ニ二二|ニニニニニニニニニニニニ|ニニ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } これを見ていると、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 趙王の支持基盤が宮中の兵士たちだったのがよく分かる ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
789 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/02(水) 23:21:26.00 ID:LXj3gctQ0 ∫ι__________ ./丁了 ヾー─ー─ー──ー──ー──ー─ー,ィ .∧ _ ||; |; |i |; |; |; |i |; |; |; |i | || Λ /| |n_n_n ∧ ||i |; |; |; |i |; |; |; |i |; |; | || i. | i'´ ̄`i∨ . ::|ニニニニニ 弋┼i‐‐l!‐i!‐‐i──i‐‐l─i‐ l‐ l‐il┼‐ フ .Λ | |'´.:∧| | . . ::| ロ ロ ロ ロ 弋ェェt┼┬┌───────┐ ,‐i┼t'ェ,ィ | :|ヘ| | / n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n il_,└───────┘ , i! n_n_n_n_n_n_n_n_|::.: . | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄|| | ̄ ̄|l |::.:. . |::.:.n. n n || ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄| ̄ ̄| ̄||.|:: . . `=f==f===|::.:. .. i | i l| ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄|l | ̄ ̄|i | ̄ ̄|l | ̄ ̄|| || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄||  ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄ ̄i ̄ ̄|゙ '' ̄i ̄ || ̄! ̄ ̄/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ヾ ̄| ̄ ̄.|i ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄ | ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i  ̄ ̄| ̄ ̄i`~ ̄| ̄i| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄ | ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~ ̄| ̄;゙|i ̄ ̄l  ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄i ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`ll`l l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″|  ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i、 ;|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄ | ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄  ̄i ̄`~| ̄ヾl; ̄ ̄l| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄| ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄ | ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾ| ̄`.. ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄! ̄|| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ̄ | ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄ | ̄ ̄ | ̄!,, ̄ ̄i| ̄! ̄ ; :|: : : : : : : : : : : : : : : i ̄| ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄ll | ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄| ̄~~i ̄ ̄| ̄ i; ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄___ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 同日夜 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
790 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/02(水) 23:22:44.54 ID:LXj3gctQ0 _| _、<゛ ⌒> ``〜、、 ⌒7Λ ``〜、、 /} } ∨ / /メノ ∨ | \ /___ 〈 \ ∨| | | \ _、 ''゛ ∧ ノ | Λ | \ _、 ''゛ /\\_/:::::|/::: | | \``〜、、 諸門の警備は万全だ /ニニニ\\::::::::::::::::: |/:|Λ Λ ``〜、、 \ニニニ=-`''<_:::::::::::::::: V:::Λ <⌒ {ニニニニニニ`''<,,,,,___Λ / { ̄ _,,、ャ≦ ニニニニニニニニニ|Λ Λ|∨\ _,,、ャ≦竺竺竺 |ニニニニニニニニニニ∨ _,,、ャ≦竺竺竺竺竺竺 _l\_ ノL. ィ_ Lニニ==-<ニニニ_,,、ャ≦竺竺竺竺竺竺竺竺竺 _ >:::::::::::::::::::::::::::∠ _,,、ャ≦竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺 >:::::::>  ̄ <:::::.< _,,、ャ≦竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺 ∠:::/ / ̄ ̄ \ ヽ:::.く 寸竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺 イ / /  ̄\ ヽ ∨「 | l/ ―‐ 、 ヽ ', |:| | | /_ ― 、 l l | |:| | l{::::}、| | | | |:| ト 二ノ| | | | | |:| ∧__/ / / , '//__ 後は義陽王殿下だな r<  ̄ヽ_/ / / /:::| _>、 |:::::::\__ヽ二二∠ -−  ̄:::::::::::| |::::::::::::::::::| |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ |::::::::::::::::::| |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ 人::::::::::::::::| |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/\ /:::::::\:::::::: | |:::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 同じく趙王派の張林らが宮殿の諸門に駐屯する中…… N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
791 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/02(水) 23:23:44.33 ID:LXj3gctQ0 | Υ| \\:.:: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |\\ .`' . | //\/ '\ | | | /^ヽ \\ . : : : : : : : : : : : : : : : : : : | \\ /. /_/\/ '\ 〈\. | | ∧ .| \\: : : : : : : : : : : : : : :.:.:,ィ| \_〕//_/_/\/ '\ |\\ | /ィА.:| .\\: : : : : : : : : :..:::,ィ蕊| .∩ | /_/_/_/ \/ | ` /ィ'双ヌА /^ヽ. \\: : : : : ..,ィi蕊ア' | `′∩ | /_/_/_/_/_ | /ィ'双双双А || | \\ ,ィi'蕊蕊/ | ∩ `' .| /_/_/_/_/_/ ./ィ'双双ヌヌ双 Α || |. ./^ヽ ,ィi'蕊蕊al/| `′∩ /_/_/_/_/_/__ /ィ'双双双双双'/ .|| | || .,ィi'蕊蕊a|:f,!/ .:| ∩ `' ./_/_/_/_/_/_ /ィ'双双ヌ双双ヌ/|| | \ |. ,ィi'蕊蕊a.|f,!|/\|. `′∩ ./_/_/_/_/_/_/ ./ィ'双双ヌ双双ヌ入′.|| | \ ,ィi'蕊蕊a |f,!|/ /\ `'./_/_/_/_/_/_/__ /ィ'双ヌ双ヌ双双;/|| |/^i| | ,ィi'蕊蕊al |f,!.|/⌒vヘ∧. \ ./_/_/_/_/_/_/_ \/ィ'双双ヌ双ヌ;双入 || |/|| |ィi'蕊蕊a f,!.|./ /^ヽ .|\ . /_/_/_/_/_/_/_/ ;\\'ヌ双ヌ;双;双/|| |/^i| | || |蕊蕊a| |f,! / | . || l | .\/_/_/_/_/_/_/_/__ 乂;;\\'双双入 || |/l| |/^i| |蕊a f,!.|/ \| . || | .| /_/.γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ 乂;乂;`;<\/|| |/^l!| | || |/ll |a| |f,! / \\ || | . | ∩/_/ | これはいったい何の騒ぎですか? | 乂;;乂;/;ィ\\.l |/.|| l/^i| | .|| | f,!,|/ \\ \.| |. `/_/ .ヽ_________________乂 乂乂/;乂;;乂\\ || |/l| l/^i| | /! ./^ヽ \\ . . .|. ./_/_/_/_/_/_/_/_/_ 乂;;;/乂乂乂乂;\\ | || |/| |/ ./: : :|| |. : :. \\.| /_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 乂/乂;乂乂;;乂;乂;;r<\ l| l .l| | /.:::: : : :|| |: : : : : : : \|/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_ 乂;;乂;乂乂;乂;乂;/乂\\!'^i! |/.:::: : : : :|| | : : : : /^ヽ /_/_/_/_/_/_/_/_/_/__ /乂乂乂乂;乂乂/;乂;;乂\\l |: : : : : : : :.:.:\|: : : : :|| |/_/_/_/_/_/_/_/_/_/__ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ……義陽王司馬威は駱休らと共に司馬衷に迫って天子の璽綬を奪った N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
792 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/02(水) 23:25:58.56 ID:LXj3gctQ0 __,..-.‐──‐-.、_ ,ィ´,-‐==ニ二ニ==i `ヽ、 /〈" 、ヽ、 ,〃,,_| i: ハ |i ::f´゛_ |~`´~|__ "| | | |i :.:.| '´ ! ! `| :. | | |i |:..| _、 ,__ | :: | | 高祖宣帝が趙王へ帝位に就くよう告げられました。 j i |:.:j '´~` '´~`|.:.i |):: | | | .|:.:{、 '__, ,|:.:| |:.:. { これこそ天意。 | :い、:;;`>‐--‐<´j::|. |:.:.: | } ::ヽ ヽ、 |⌒./ ,|;リ./:.:.:: | あなたがお持ちの璽綬を趙王へお譲り下さい j :.:.:∧`ヽゝ| / |,,/ヘ;:.:..: | | :.::{ \ |,/ /ノ ,}:.::.: | |.:.:〈 }_\,,/__〈´ ,,〉:.::. | ,' //__ ` ヽ、 / ト----イ / ̄´ - 、 \ ヽ ィ / ハ ! イ´ ヽ 、 ヽ ', / / !ヘ .,' ,' ヾ ヽ ヽ ! // '. ヽ .,' ' ! ! ! ハ ハ! !-イ ヘ ヘハ__ .{ { .! ヘ -}ーィ "´ ヘ ', 'ヽ/ ハ ヽ .,' '. ヽ ヽ ゝィ/ 必7 } }ソ } } }'_ どうして大叔父に帝位を譲るのかと? ヾ-" ,ヘ、 " 炒 | ヾ',{ //ヽ__ノ ヽ} } !) } } ヽイ ヾ ト-く / | ヽ、 __ // / >⌒ ヽ | 〈 { ! ヽ > 、_/ ヾィヾイ', } ,' ヘ イイノ .,' 、 ハ,,,イヾイ! ,',' ! Y ィミ, ', 、 " イ } 〉! ,',' ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 皇帝が使用する璽綬は複数存在する N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
793 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/02(水) 23:28:18.44 ID:LXj3gctQ0 .. - ―――.- 、 ピキ ,. : ´∠ニニニニニヽ: . `: .、 ピキ /: . /´: . : . : . : . /: . :ヾ: . : . \ ピキ / : /: . : . /:ヽ: . , イ: . : . : . | : . : . : ヽ ピキ |: /: .,>〜{!ゝ ゝ' '┼ z z ,!: . : . :l : ., |: ヽ{ , - |. | ― 、 |: . : .l:.|: . ! |: .|:l/ l! ノ( l! ヽ,: . : .:|:.! : | |: .|ハ | ^ | l: . : . |/: . ! |: .|小 ヽ r l: . : . :!: . :.| 拒否権はありません。 |: .|:.|: ! ィ弌ミ ィ弌=ミj: . : . :ト、:.:, |: .|:.|: |"::::: ::〃::l : . : . | }: l .さあさあ |: .|: !:.l # , !: . : . :|' : | ヽ:l: . :`> .. ` .. ィl: . : . :/: ..:| l: . : .|!: . :|: .フ,T ´!ヽ:ll: . : . /: . : | ピキ |: . : .l!:ィ;;´;;;;{-―-/;;;;;l: . : ./、: . :.:| ピキ │. : :|ハ;;;;;;;;l /;;;;;;l : . //ヽ: .:| ピキピキ ,' //__ ` ヽ、 / ト----イ / ̄´ - 、 \ ヽ ィ / ハ ! イ´ ヽ 、 ヽ ', / / !ヘ .,' ,' ヾ ヽ ヽ ! // '. ヽ .,' ' ! ! ! ハ ハ! !-イ ヘ ヘハ__ .{ { .! ヘ -}ーィ "´ ヘ ', 'ヽ/ ハ ヽ .,' '. ヽ ヽ ゝィ/ 必7 } }ソ } } }'_ 無礼者 ヾ-" ,ヘ、 " 炒 | ヾ',{ //ヽ__ノ ヽ} } !) } } ヽイ ヾ ト-く / | ヽ、 __ // / >⌒ ヽ | 〈 { ! ヽ > 、_/ ヾィヾイ', } ,' ヘ イイノ .,' 、 ハ,,,イヾイ! ,',' ! Y ィミ, ', 、 " イ } 〉! ,',' ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .この時の様子について、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 後に司馬衷は「阿皮は我が指を捩って璽綬を奪った」と述べている。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .阿皮は司馬威の幼名 `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
794 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/02(水) 23:29:31.93 ID:LXj3gctQ0 ∫ι__________ ./丁了 ヾー─ー─ー──ー──ー──ー─ー,ィ .∧ _ ||; |; |i |; |; |; |i |; |; |; |i | || Λ /| |n_n_n ∧ ||i |; |; |; |i |; |; |; |i |; |; | || i. | i'´ ̄`i∨ . ::|ニニニニニ 弋┼i‐‐l!‐i!‐‐i──i‐‐l─i‐ l‐ l‐il┼‐ フ .Λ | |'´.:∧| | . . ::| ロ ロ ロ ロ 弋ェェt┼┬┌───────┐ ,‐i┼t'ェ,ィ | :|ヘ| | / n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n il_,└───────┘ , i! n_n_n_n_n_n_n_n_|::.: . | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄|| | ̄ ̄|l |::.:. . |::.:.n. n n || ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄| ̄ ̄| ̄||.|:: . . `=f==f===|::.:. .. i | i l| ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄|l | ̄ ̄|i | ̄ ̄|l | ̄ ̄|| || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄||  ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄ ̄i ̄ ̄|゙ '' ̄i ̄ || ̄! ̄ ̄/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ヾ ̄| ̄ ̄.|i ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄ | ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i  ̄ ̄| ̄ ̄i`~ ̄| ̄i| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄ | ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~ ̄| ̄;゙|i ̄ ̄l  ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄i ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`ll`l l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″|  ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i、 ;|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄ | ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄  ̄i ̄`~| ̄ヾl; ̄ ̄l| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄| ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄ | ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾ| ̄`.. ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄! ̄|| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ̄ | ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄ | ̄ ̄ | ̄!,, ̄ ̄i| ̄! ̄ ; :|: : : : : : : : : : : : : : : i ̄| ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄ll | ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄| ̄~~i ̄ ̄| ̄ i; ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄___ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 夜明け前 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
795 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/02(水) 23:30:06.42 ID:LXj3gctQ0 , :<¨ ̄ ̄ ̄¨>.、 ー=≠: : : :/: : : : : : : : : : : \ /: : : : : :{ : : : : : h: ヽ : : ヽ:ヽ /: :/:/: :,ム∧: : : : : |ヘ-、∨ : ハ ハ /:/: |: : // ', : : : }.:} ヽ: j : : i |: { {/ / : | : {リ ヽ: :/j/, Y.: : :| | :ヘ {: : :| :∧ィ=气,j/ ィ≠气 : :∧}: : :ヽ |:/{ Y: } :.:. _,、, .:.} : : }: : : : ヽ、 |{ ヘ |: :八:. { ヘ ,|: //: /´ ̄´ ヽ: : :厂fv≧ー=≦/j//∨ (ヽ {:∧{ / :{__ / //ヽ、 (\〉r', ヾ,イ{{: : : l /: : : ;/アヽ rー' .:} 〉-、 ,/ Vハ: : | ′;/,/ '. `こ、 / : ∧-、 / ヾヘ、:! {/,/} ヽ {/ : /: ノ ∨ { \∨/ /ノ \ ヽこ;/ ⌒ヽ\/ > ^´<´ \ ヽ \ / / /} } ヽ \ ヽ. 〃 { 入 ! {\ \ \ / { ヽ / ヽ/ } \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 内外の百官が天子の乗る車に乗った司馬倫を迎える一方…… N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
796 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/02(水) 23:30:52.37 ID:LXj3gctQ0 _. -‐'≦ ̄ ̄|: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄::| /二ニ __ :| | ハ .{ |´.__ :| | | :l: | {二二二二二} | {丁j | | {__} | | |_ノ....:| | v_|_j |..|: :|  ̄ ::| | ,、__, ._j!¬!.! | | | ィハミミ、 ._ィ |l .| .:| _...._ | rニ; rニ; ,トj∠=ゝ<::¨::`丶 {  ̄ ̄ ̄| r;.| /V`フヽノ r---イノ r――'-ク丁7ヽ jl=!//::::':::::::::::ハ:::::} l、___...| |ハ〈ヘ|| '}〉ハ  ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ¬7、¨ヘl:l| / ハ k'::!:::::{::::::::::::jlll!::ィ⌒vj!聿__! !'/ヽj:|'/イハ', 〉〉 / ラヘ|| ソ:イハ l::ヽ!:::::',:::::: r'-V v!{ソハ|二ニ| { !ヾヘ|//} }、z_イ____≧{∠ド、゙w'/ぐ ! ハ:::::ヽ\}:::ィ ̄{≧o≦}l≧≧|―-{ {==(.)===}l l―┬――――┬┬―‐'≦ニ_j} ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .……司馬衷は車に乗せられて金墉城に幽閉。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 以後、太上皇とされ、金墉城は永昌宮と改称された ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
797 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/02(水) 23:33:54.97 ID:LXj3gctQ0 . ´ ` / ___ r―‐- . \ ./ /r┐`ー'^ ゝ' o \ /o `¨ (`Y´) r‐==ミヾ `、 : r‐'r‐ヘ 〈 〉 |⌒ト ∨ ハ | |〈 |{7´ YLノ|\|_厶 }|o゚ | `、 | |く( |{∧___{⌒´ 〉/○ i:}|_,ノ `、 他の宗族諸王を見かけません。 | ∧゚ oト ○ .〔 〕 |\ | ∧__/i __ | {f}f}、 | .平原王や梁王はどこですかー? | i 〔 〕人 < ノ .イ: / |\ ノ^| /f}f}\〈\ __ / :|/..┐ :| |:∧ |\∧ '.辷____,,..彡'|=|'|/ / \|\__,f‐|「∨ //´|=|ニ=- __ -‐=ニニr'⌒ー┐ .厶斗ir。ニニニニニ=‐- /` ー''"´ .,,_ 、 `丶、 /ニニニニニrf \ `二V´}ニニニ゚ir。ニニニニニニニ _,,.-‐,7 ! `ヽ、`7〜⌒;;;,,,、 /ニニ\ニrf∧ `マ,ノ_,.ニニニニニニ%ニ/ニ/ニニ ,.:'' '"/ ! ハ 、ヽ{;;;;;;;!;;;;;;;;;;;;;;;> / j :| .,'! ,/ 、 : ヾ\;;;;l゙、;;;;/ィ′ 晋 侍中 司馬睿 /,:' !::j i::l ,xャ、:、: . ヾ;;;;;;;;::::ヾム,, ...,, __ l/ j::::!l;'ハ. 行、:、ヾ: . マゝ、; : :丶::_  ̄ "" ''''= ====‐ ′ !:::}/ ! ヒ! ヾ:、 `ヾ、ヘ: : y'^ヽ..:ヽ ̄ " ''‐-= ...,,___ .-‐== ∨ ! _ /`;;/___ :::、ヽ__ ` ´_ ., ノ _,{ー - 、..__ー 、\  ̄  ̄" '' ==‐- ミ.,_ r< ,/7/ヽ、 ,,__ ..ニ=-‐、^´ ̄ − ー--…--‐ r/、__//./' ‐二ヽ.. \\ ,,!i./7//,:' '" '; 丶、 、_ ,-宀、7|/,.' l `ー-==‐-‐' / ,, i/ ゙:, ヽ ヽ/ハ j / _ ノ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 司馬衷の車は数百人が付き従い、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .その中には尚書和郁、琅邪王司馬睿、中書侍郎陸機の姿もあった。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 和郁はともかく、何故司馬睿と陸機なのだろうか? ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 『晋書』の背景にあるものを勘繰りたくなってしまう ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
798 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/02(水) 23:34:33.04 ID:LXj3gctQ0 /: : : :| |: : : : : : : : : :.、 |: : : :.| |: : : : : : : : : : \ |: : : :.jノ |: : : : : : : : : : : : \ |: :./} ___ 、: : : : : : :_/⌒/ }: : : /イ ̄ \:::\::::::二二二::::::「:::/:|:::::::/ 相国。 /- イ::::::Y¨¨¨`\:::\r ̄ ̄\::/:::/:::|::/ \:::ハ:::::、[ ,__ _, \「 r===彡/::::/:::::|{ .こちらが皇帝の璽綬と天子の璽綬。 \]::::::::::::. ̄ i /::::/i::::::|::. |:i:::::|::込., _ _, /::::/:::|::::::|::::. 天子六璽と呼ばれる物の一式だ |:|:::::|::i::ノ> __,. く/::::/\{:::::::i:::::\ ノ:|:i::::Y゙ / \ /::::/{ 「 ̄ ̄`` / |:::::| { Y :::::::{ ノ ______________ 晋 尚書左僕射 楽広 ______彡':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:〕ト . ⌒/(_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.\ /___ --──……==ニニ¨_¨¨ 、 ./:.:.:.:.:.:.:.:/__ノ:./:.:.:.:.ハ:.∧:.:.:.:.:.:\ ゚, /:./ :.:.:.: /}/ |∧:.:.:.:| }ト-- :/:.:.:|:.:.:| ./:イ:.:.:.:l:.:/ } V:.:.:| V:.:.:.:.|:.:.:| 御苦労。 ./' |:.:.:. |/ハ ≠ミ \{ ィ≠ミ:.:.:.:.:.|:.:.:| |:.∧:.人_}"" ' ""/:.:.:./V:.:.:.| クラスチェンジに必要な道具だな . l/ |:.:.〃  ̄) ー‐v /:.:.:./ノ:.:.∧〉 |:.:.:| ⌒Y)≧=─ /:.:.:./:.|\:.| V/ ⌒7: / /:/:.:/\〉 ヾ _ノ:\ ^Y: | ̄/: :《/:_:_:_:_:V { { : : : V/: :| ./: : : :/¨¨¨¨¨\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 司馬倫は兵を率いて太極殿に入り、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 満奮、崔随、楽広に璽綬を捧げられて玉座に座った ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
799 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/02(水) 23:36:35.32 ID:LXj3gctQ0 _ -―― <_ノ) _ '" : : : : : : : : : : : : :ー一ァ 〃: : : : : : : : :ヽ : : : : : : : : < . /: : : : : :! : : : : : : : : }:\: : : : : 丶 /: : : : : : : :|:ト、: : : : :.i : i⌒ヽ : : !: : :\ ,' : : : { i: /|i⌒\ : : i : }\厶: : i : : : :.ヽ !: : : : い : : j∨_ \ i : 爪_ハY、:i: :ト、: :.:| |: : i: : :\ :ル爪_`ヽ \ハ:::::jノ N: :| \| |: : :ゞー 、:`{八:::::ハ ー'' {: : | 我こそが天子なり! . !: /{ \:\ー'' ,y‐ヘ ヽヽノ\| j:/レ'\ ヽ `ヽ ( .ノ イ:| .天下万民、飲めや歌えや!! `ト、 )  ̄`ヽ≧T∨/N . __ノノ` l }゙マー1 //! /´ { ノ }\j//∧ { イ __ >ーく. _人ヽV/∨ `ーr='´ { /Y { \}/} ん-、_>、ー- ‐' / \  ̄l {{>‐ヘ `丁 ̄ ノ ∧ | 〈《 /\ ∧ / ∧ノ ヾV /\. /ー∨-く\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .こうして司馬倫は皇帝となった。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 即位に際して、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .元号は建始に改められ、大赦が行われている `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
800 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/02(水) 23:37:44.53 ID:LXj3gctQ0 ______________ ______彡':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:〕ト . ⌒/(_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.\ /___ --──……==ニニ¨_¨¨ 、 ./:.:.:.:.:.:.:.:/__ノ:./:.:.:.:.ハ:.∧:.:.:.:.:.:\ ゚, .孫秀。 /:./ :.:.:.: /}/ |∧:.:.:.:| }ト-- :/:.:.:|:.:.:| ./:イ:.:.:.:l:.:/ } V:.:.:| V:.:.:.:.|:.:.:| 侍中・中書監・驃騎将軍・開府・儀同三司とする。 /' |:.:.:. |/ハ ≠ミ \{ ィ≠ミ:.:.:.:.:.|:.:.:| |:.∧:.人_}"" ' ""/:.:.:./V:.:.:.| 今までの働きに報いて、 l/ |:.:.〃  ̄) ー‐v /:.:.:./ノ:.:.∧〉 ..かつて文帝が住んでいた相国府をお前に与えよう。 |:.:.:| ⌒Y)≧=─ /:.:.:./:.|\:.| V/ ⌒7: / /:/:.:/\〉 ヾ .ついでに、合族した孫旂の息子連中も将軍にしてやるからな _ノ:\ ^Y: | ̄/: :《/:_:_:_:_:V { { : : : V/: :| ./: : : :/¨¨¨¨¨\ _ _Z ヽ| ヽ/⌒レ ┐ | /  ̄ ̄ \  ̄/ 7 //  ̄ ̄ \ \ > 厶/ / ―― 、 ヽ V厂 .イ / / __ ヽ . | | | | / / / ヽ | | | | ありがとうございまーす | | | r‐<⌒ヽ | | | | | | | ゝ し'_) | | | | |/\ / ト \二ノ / / / / / \ ハ __/ / / / / / ハ / ./ / / へ ̄ ///
801 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/02(水) 23:38:15.01 ID:LXj3gctQ0 _,..-''' ̄ ̄'"'''- ., ., ヘ,|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ, .,...':''`- .,,|.:.:.:.:.:.:.:.::;.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:'., '>,--::::,,_|,.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::, |'{ .| |.:.:.:.:.:.:.:.:'|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| .γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ . | .| |,_ |.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| | 義陽王は中書令 | |.h ` '|;.:,'.:.:.:.:.:|.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| .ヽ__________乂 '.,. ', ., ',;|.:.:.:.:.:|.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| . '', =ミミ,, |.:.:.:..:.:|'',.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.;.:.:.:| ノ ' |.:.:.:.:.:,|ノ.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.| これぐらいの見返りは当然 ヽ, -' .|.:.:.:.:亅.;.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.| ' ー |.:.:.:,ノ''|.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:| |.:,/:::::::',.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:..| ,.'==ミ::::::'|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.| ,´,~_~ヾ',',.::|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.::| /{/ |_.、 ''゛ /________ 卜 ' .,::'.,",|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..|.:.| |∨ / _.、-''" .,' ',::: |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:'|,:| _| _、<゛ ⌒> ``〜、、 ⌒7Λ ``〜、、 /} } ∨ / /メノ ∨ | \ /___ 〈 \ ∨| | | \ _、 ''゛ ∧ ノ | Λ | \ _、 ''゛ . /\\_/:::::|/::: | | \``〜、、 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ /ニニニ\\::::::::::::::::: |/:|Λ Λ ``〜、、 | 張林は衛将軍とするが…… | \ニニニ=-`''<_:::::::::::::::: V:::Λ <⌒ ヽ_______________乂 .{ニニニニニニ`''<,,,,,___Λ / { ̄ _,,、ャ≦ ニニニニニニニニニ|Λ Λ|∨\ _,,、ャ≦竺竺竺 |ニニニニニニニニニニ∨ _,,、ャ≦竺竺竺竺竺竺 Lニニ==-<ニニニ_,,、ャ≦竺竺竺竺竺竺竺竺竺 _,,、ャ≦竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺 _,,、ャ≦竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺 寸竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺
802 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/02(水) 23:38:58.46 ID:LXj3gctQ0 . |\ / | . |\ノ \|∨ |ノ| l\| |// \―┘ / ― __ / __Ζ_ _ -=ニニニニ} ⌒\二二二>''^~ ̄ ̄ ̄~_} /二二>''´ /^V γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ .  ̄ ̄r‐ニ二二二ニ=- _ { {_,′ | ……開府の権利は孫秀にしか認めない | . |ニ二二二二二二二二-::| ヽ____________________乂 . |二二二二二二二二二二7 -=二二二二二二二二二二二二- _ 二二二二二二二二二二二二二二二\ 二二二二二二二二二二二二二二二二| ッ!!? 二二二二二二二二二二二二二二二二| 二二二二二二二二二二二二二二二二| 二二二二二二二二二二二二二二二二〉 二二二二二二二二二二二二二二二二| 二二二二二二二二二二二二二二二二| 二二二二二二二二二二二二二二二二〉 二二二二二二二二二二二二二二二二Λ 二二二二二二二二二二二二二二二二二〉 二二二二二二二二二二二二二二二二二Λ 二二二二二二二二二二二二二二二二二二〉 二二二二二二二二, ''^~ ̄|二二二二二二二Λ ニニニニニニニニニ{ :.:.:.:.:.: |二二二二二二二二〉 二二二二二二γ⌒:.:.:.:.:.:.: |二二二二二二二二Λ
803 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/02(水) 23:40:37.83 ID:LXj3gctQ0 _ト、|/|_/|_ > > ∠. , ―― 、 \ 7 / __ \ \ . / / / __ \ \ 「 厶 | / / \ \.1V VV / , 二.ヽ. ヽ |V 新参より古参に優しい陛下! | | |∠ | | | || | ゝ{:_:_} | | | | ||__ そこにシビれる! あこがれるゥ!! _ハ 二二ノ / / / // \ / V _ / / / // / ̄ ̄| { ヽ― イ / /// / ̄ ̄ | ̄ ̄`┬┬┴'´ ̄ ̄ ̄ / / / _.、-''/ /|/ /、-''" /__ |∨ / | ...┬ー―\ / ∨::::::| \ \ \ {::::::::└――、@ \ \ {/-モテ-^\::\\ |\「 ̄ Ν /ニニ\\/ { { /二二二二\ | 〈ニ二二| |二二二二二二〉 ∨二二| |二二二二二// __/∨/二| |二二二二二Λ___ /二二二二二二| |二二二二二二二二二 \ /二二二二二二二| |二二二二二二二二二 /Λ /-二二二二二二二\二二二二二二二二二二Λ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 司馬倫は自身の即位に大功のあった孫秀を敬い重んじた。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } かつての司馬昭の相国府での居住を許し、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 全ての物事は孫秀に諮った上で実行に移された。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 司馬倫自身が詔勅を下すと、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 孫秀がそれを改めるという光景が常態化したという _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
804 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/02(水) 23:42:19.40 ID:LXj3gctQ0 ___ ,. :´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`: .、 /.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ /.:.:.:./:/:/`!/.:.:.:.:i、:.';:.ヽ>、____, ,':/.:./.:,',´ ̄`i':.:.:.:.:.l ';:.i:.:.:ハ.:.ヽ:.:/ _,ィソ.;イ.::イ示トヽl!:.:.,:':/`'ト;!:.:.:.:i´}::!´ ` ̄/.:(|:i.: :l込ソ !V',イテト.l/.:i:.:_|_ ソ 厶ィ'!:l:.:ハ´´ _' 込ソ/.:.// } 厶イ;'.:.ハゝ.(_`ソ ' ' イ : i/ / /;∠}リ}.` ー‐,-- 'lY: / イ あたしからの御祝儀だ! ,r‐'´.::::::/- ,-/´::` ̄`ソ ゝ、 / |', .:::::::/´`ヽ/(`ー―'´ / /`ヽ . 宗族諸王から / ハ::::::::i /.::::`ー‐、、___/ ノ / 〉 下々の庶民に至るまで恩賞をくれてやる!! < ̄ ̄`ヽ__ハ_/.::::::::/ ヽヽ.二{__,ィ__/ / `ヽ.__,.-{Z}――'´ /ー--‐' 今年に限り、 / / / { 賢良・方正・直言・秀才・孝廉・良将の試験は全て免除!! r' / ノ \ ヽ  ̄ ̄厂 \ 太学生で十六歳以上及び在学二十年以上の者、 \ / __, -z―‐〈 在職の郡太守・県令・県長には漏れなく爵位を授け…… ヽ. 〈_______/__// ̄`\ ∨ 〈`ー‐ ´.::.::..:´:.::.::.::.::.::.::.\ |__j ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.ヽ____ `ソ.::.:.\::.::.::.::.ヽ::.::.::.::.::.::.::.::.::./ ̄`/ /ノ.::.::.::.::.\::.::.::.:i ::.::.::.::.:;r '´「.::.::.::.:/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .もはや八王の乱定番となった /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 官爵の大盤振る舞いが行われたのは言うまでもない。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ 人気取りのつもりなのだろうが、滅茶苦茶なのは御理解頂けよう `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
805 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/02(水) 23:43:49.26 ID:LXj3gctQ0 / :. ィ.;:.:.:.:.:.:.:ヽ イ:.:.:.:/-|/|∧:;、:.:.〈 リ:.:./ ● く!:,:.:..、 l:.:.l ●/:./ ̄ vヘ - ノ:./ _,-+ 匸ヘ/V それを象徴する逸話が『晋書』『趙王倫伝』に残っている ,《 ヒ⌒j 》、 l::\ l /‖::l |:::::::ト,Vイ:::::| |:::::::l介l:::::::| l::::::|人|:::::::l - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l 爵位をもらった人が多過ぎて、 ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ このままだと貂蝉冠が足らなくなるんじゃ? .| i ̄i ̄i ̄i """ | l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l ` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / `/ | | \ / ∩_ 〈〈〈 ヽ 〈⊃ } /ニYニヽ | | /( ゚ )( ゚ )ヽ ! ! /::::⌒`´⌒::::\ / 奴隷にまで爵位授けてるから当然っていう。 | ,-)___(-、|/ | l |-┬-| l | 貂が不足して、狗の尾が続くようになるっていう \ `ー'´ / / __ | (___) ./
806 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/02(水) 23:45:15.35 ID:LXj3gctQ0 / :. ィ.;:.:.:.:.:.:.:ヽ イ:.:.:.:/-|/|∧:;、:.:.〈 リ:.:./ ● く!:,:.:..、 l:.:.l ●/:./ ̄ 貂蝉冠とは、 vヘ - ノ:./ 貂の尾と蝉の羽を飾りとして用いた冠。 _,-+ 匸ヘ/V ,《 ヒ⌒j 》、 高位高官が着ける物とされていた。 l::\ l /‖::l |:::::::ト,Vイ:::::| .狗は役立たずを意味しており、爵位乱発に対する皮肉というわけだ |:::::::l介l:::::::| l::::::|人|:::::::l - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ それと、恩賞を出し過ぎて国庫はすっからかんだとか .| i ̄i ̄i ̄i """ | l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l ` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / `/ | | \ / ∩_ 〈〈〈 ヽ 〈⊃ } /ニYニヽ | | /( ゚ )( ゚ )ヽ ! ! /::::⌒`´⌒::::\ / 爵位を授けたはいいが、 | ,-)___(-、|/ 必要分の印綬の生産が間に合わないと聞いたっていう。 | l |-┬-| l | \ `ー'´ / 爵位に封じられた事を示す板切れを配っているっていう / __ | (___) ./
807 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/02(水) 23:45:45.18 ID:LXj3gctQ0 / ニYニヽ / (0)(0)ヽ ./ ⌒`´⌒\ | ,-) (- | | l ヽ__ ノl | \ ` ⌒´ / こんな恩賞、もらう方がどうかしているっていう / ヽ / ヽ | | | ヽ_| |丿 | | - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l ダメだこりゃ。 l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ 次行ってみよう | i ̄i ̄i ̄i """ | l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l ` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / `/ | | \ / / :. ィ.;:.:.:.:.:.:.:ヽ イ:.:.:.:/-|/|∧:;、:.:.〈 リ:.:./ ● く!:,:.:..、 l:.:.l ●/:./ ̄ vヘ - ノ:./ _,-+ 匸ヘ/V 君子は恩賞を受けるのを恥じ、 ,《 ヒ⌒j 》、 .百姓は司馬倫の終わりがよろしくないであろう事を予感したというお話 l::\ l /‖::l |:::::::ト,Vイ:::::| |:::::::l介l:::::::| l::::::|人|:::::::l
808 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/02(水) 23:47:00.52 ID:LXj3gctQ0 【紀元301年1月 晋 首都 洛陽】 /\Y/ヽ / (○) (○)ヽ /::::⌒` ´⌒::::\ | ,-) ヽ__ノ(-、| .jl | l |r┬.l[] .| l || 御免っていう!! \ `ー|| | /""'''ヽ | || ,,,-彡_,r''" ̄ 「/ ̄/ ̄/;二"二"二((二((三三C _,-| r'" 二 ==i ニニ二/\/ccccccc//_ヽ ) <、、゙l - ̄ ̄C=] ノ;ヾ / ⊂ニニニ二二ソニニニソノ ,l゙゙'l、 」ニニ二二〈ー;; \/二L_」 / l /;:: /{ ̄`)ノ ーーー \ / /´ ゝ ;;::/ {  ̄ソ ヽ / / '. §~ヽ{ } \, ` 、 丿 r‐ う⌒!′ `゙゙ ‐< _ | { γヽ _ § 乂_.ノ (U ) _ノ j´ ` 乂_ (__ノ ` ー ´ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 一月十七日。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 司馬倫の帝位簒奪の裏で、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 司馬衷の皇太孫に立てられていた濮陽王司馬臧が殺害された。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ もはや用済みだったのだろう ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
809 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/02(水) 23:49:37.87 ID:LXj3gctQ0 【司馬倫即位による論功行賞の一部@『晋書』】 ┌──────────────────────────────────┐ │●趙王世子司馬荂(司馬倫長男) 皇太子 .│ │ │ │●梁王司馬彤 阿衡 ...│ │ │ │●孫秀 .中書監・侍中・驃騎将軍・開府・儀同三司 ....│ │ │ │●義陽王司馬威(司馬孚の曾孫) .中書令 │ │ │ │●張林 .衛将軍 │ │ │ │●済陽王司馬馥(司馬倫次男) .京兆王・侍中・大司農・領護軍 ......│ │●汝陰王司馬虔(司馬倫三男) .広平王・侍中・大将軍 .│ │●覇城侯司馬羽(司馬倫四男) .覇城王・侍中・撫軍将軍 .│ │ │ │●斉王司馬冏(斉王司馬攸の子) .鎮東大将軍・開府・儀同三司 .....│ │●成都王司馬穎(武帝の十六男) .征北大将軍・開府・儀同三司 .....│ │●河間王司馬顒(司馬孚の孫) .征西大将軍・開府・儀同三司 .....│ └──────────────────────────────────┘ ト、ハlヽ/l/l/∠_ 〉 __ ∠ V / __ \ 7 | / / _ ヽ ト | | | / | l | 斉王・成都王・河間王を初めとする {⌒ | {:::ハ / // .地方の宗族諸王には恩賞を与えると同時に監視役を送り込むか。 ___ヽ |二/ / / // K 〉`'‐|/ / / // ̄`ヽ 連中が一致結束するとは思えんが、万が一という事もある | `:‐‐亠、__ヽ / / //__ .ィ 〉  ̄|| ̄ ̄ | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .さて、目下司馬倫の脅威となりうるのは、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 許昌・鄴・長安に大軍を有して駐屯する斉王・成都王・河間王だった。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .彼らについては後述する `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
810 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/02(水) 23:51:05.00 ID:LXj3gctQ0 }〉┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰〈{ ヘへへハ┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃ハへへヘ @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 五ヾヾヾ ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ シシシ五 \三三ヾ.「 ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄|フ三三 / -'''"i!"'''‐-、 \三三lニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ|三三/ . i! . . "'''‐-、, ,,,、、-'' i!::.lニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ!l! ''-、、_,,、 -‐'! ̄ ̄ ̄ : . :i! :: . l _,,,、、-‐'''"゙ ,,,、、-'' i!ー! .!r ‐、 .r ‐、 r ‐、 .r ‐、 .l l:l! ''-、、! . .: | .i! : l''-ュ . . .l l_,,,、、-‐'''"゙ ィュ::::::「li!::lニニ'i':::::.rlニi'、::::ィlニi':: ::ィlニi':::::::::l'ニニl:l!::「i:::ィ| . : ::l ,,、 .i―― . i! : :: l'''‐l . l lュ::::::「l::::::::::l l:::::::l.li!:::l l::::::l;;;l l;;;l::::l_l l_l:::::l_l l_l::::::::l .l:l!::kl:::l.| . .:. ::'-‐''". . .:| :: . i! : :: └-.! . l ._, l,l:::::::l l::::::::::゙:;',,、-‐i!ー!. l'―l;;;l l;;;lーーl l――l l――l .l:l!ェ、-''' .. .: :| _,,、‐'''"i!"'''‐-、,,_ l l_l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄!-ュ,l. l;;;l l;;;l . l l l l l i''" . . .:: :| . . i! : :. . .゙/ /:: :.:: :.: .. .. . ,,、-''゙__i┘三三三三三三三三三三三└i_、 . . .. .:: | :. i! . // /:::. ... : :: . ,,、-'' __i┘.三三三三三三三三三三三三三.└i_、 . . .. . : ::| . . i!: : /;;;;| ̄|:::. . . . : .. ,,、-'' __i┘三三三三三三三 .γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | .. ..: ::i!. .i';;;;;;| |::.: . . . ,,、-'' __i┘.三三三三三三三三三| お初にお目にかかる | | . . : : i!. i';;;;;;;| |:: : :. ,,、‐'' __i┘三三三三三三三三三三三ヽ______________乂: ::| .. : : i!. .i';;;;;;;;| |―''". . __i┘三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三| .. : : | : : i! .i';;;;;;;;;| |: . __i┘三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三 i_ ..: :| : ..  ̄ ̄ ̄ ̄i! | i┘三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三.└i . :: |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ . :| /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ だが、司馬倫と孫秀にとって潜在的な脅威は他にもいた \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
811 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/02(水) 23:52:46.59 ID:LXj3gctQ0 >VレハレVレ ト、___ハ へ} / | | / \ | // 中書監・驃騎将軍を拝命した孫秀だ。 / \. | / / ‐‐‐、 V´ .今や天下一の名将と謳われる / } | 孟観殿にお会いできて光栄に思う /レイ /  ̄ ̄ \/⌒ヽ / く / | . / / / ⌒} ハ _ / ______ \ /  ̄ ̄ ̄` 丶 . / / / \ | / / ‖‖ 丶≡ ゙ │ / ‖ ‖ ‖\彡乍勹 │‖,─‖ ´ ̄ ̄ミ「ヽ\⊥ i γ示从 从芹ミN 人 亅 i ト 弋; 弋ゾ/刀 i ヽヽ _ _i ∧ `__, 「:`ヽ≦! \! \ ::::::::::::::::::\_ , イi:::::::::::\! \::::::::::::::::::Μ√i:::::::::::::::/! これはこれは i /ニニ△`ヽイ ⌒>i ! //// iヽ\\:::::::::::`∨ 》ニ∠ _彡∧ニ/:::::::::::::::│ /// ≧ ↑! │i :::::::::::│ i │! i i / /::::::::::::∧ 乂i i ミミ i i │i ::::::::::::| 川≧≦≧__ i i≪! i :::::::::::::\ √ 庁::::::::::::::::::‖彳| i ´へ:::::::::| 晋 右将軍 孟観
812 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/02(水) 23:55:01.99 ID:LXj3gctQ0 ,イ: : : : : : : : : : : : ヽ: :ヽ /: : : : : : : : : : : : : } : i:∨」<=コ) /.: : :/:/: :|:,': : : :/: :./: : |i:|::} |ヘ`¨´ /イ: :/:/: |:.|:| : : : {:-/、::_从|_ノ」', ヽ ' |:/:/:.从_ハイ: : }:/,ィ芯ミxV ', ',ヽ `'<_ そういえば淮南王の乱で戦死した }'V:从",ィ示ゝ、{′ゞ-゚' .}イ:', ', \ | 私の息子に積弩将軍を追贈してもらった件。 ,': : :ヘ 《 Vソ' 、 "" /_:_:ヘ_ヽ `" ,': : : : :/>.イ| 、 ノ ,イzzzzァ 7 〉 謹んで陛下とあなたに御礼を申し上げなければ /: : : :,ィ/イ| |、. ,.ィ{ニニニマ ∧ ,イ: :, イ_く-=ミム∨ ≧≦ ̄|ニマ /: : ∨ ,ィ: _ イ /:/ニニニニニニヽヽ__ハ__ハ=マ/zzzx:∨ /:./ /: :|ニニニニニア´二ニ只、─、`ヽニニム:\ ,イ: :,イ /: : : :|ニニニニ〈 くニ/ノ / ゝ、___>ヽニニ|: : :ヽ ,ヘ..∧ /l /i_ /: : :/ イ: :/: : :|ニニニニニム__,イ ゝ_ノ ヽヽ`ヾ=|: : : : :`'く _ゞ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::<_ \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ <_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::> ムト、`v::::::::::::::::::::_:::::__::::\ ト、ヘ∨\iヾ'/////////| ̄ ト、! .l |/////////////| ト、l l |////////////;| 御子息は乱心した淮南王に殺害されたそうで。 .|::}ll l |////////////| . レ/l l |///////──;| 改めて、謹んで御冥福をお祈りさせて頂く ソノ l ├──Уニニ,_ ヽ,ノ |ニニ/ニニニニニニ=- \_ノ-,<ニニニニニニニニ\___ __,ィ升ニニヾニ\ニニニニ二二二|ニニ /ニニ|ニニニニニニニニニニニニ|ニニ /ニ二二|ニニニニニニニニニニニニ|ニニ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー まず、斉万年の乱を鎮圧し、東羌校尉として西方にいた孟観である。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『孟観伝』によれば、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 彼の息子の孟平は、淮南王の乱で司馬允に味方して戦死した。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 孫秀は孟観が息子の死に怒って挙兵するのを憂慮し、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 孟平が司馬允に殺害されたと偽り、積弩将軍を追贈させたという _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
813 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/02(水) 23:55:35.32 ID:LXj3gctQ0 ,イ: : : : : : : : : : : : ヽ: :ヽ /: : : : : : : : : : : : : } : i:∨」<=コ) /.: : :/:/: :|:,': : : :/: :./: : |i:|::} |ヘ`¨´ /イ: :/:/: |:.|:| : : : {:-/、::_从|_ノ」', ヽ ' |:/:/:.从_ハイ: : }:/,ィ芯ミxV ', ',ヽ `'<_ }'V:从",ィ示ゝ、{′ゞ-゚' .}イ:', ', \ | ,': : :ヘ 《 Vソ' 、 "" /_:_:ヘ_ヽ `" あなた方に、私への害意がないのは分かりました ,': : : : :/>.イ| 、 ノ ,イzzzzァ 7 〉 /: : : :,ィ/イ| |、. ,.ィ{ニニニマ ∧ ,イ: :, イ_く-=ミム∨ ≧≦ ̄|ニマ /: : ∨ ,ィ: _ イ /:/ニニニニニニヽヽ__ハ__ハ=マ/zzzx:∨ /:./ /: :|ニニニニニア´二ニ只、─、`ヽニニム:\ ,イ: :,イ /: : : :|ニニニニ〈 くニ/ノ / ゝ、___>ヽニニ|: : :ヽ ,ヘ..∧ /l /i_ /: : :/ イ: :/: : :|ニニニニニム__,イ ゝ_ノ ヽヽ`ヾ=|: : : : :`'く _ゞ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::<_ \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ <_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::> ムト、`v::::::::::::::::::::_:::::__::::\ ト、ヘ∨\iヾ'/////////| ̄ ト、! .l |/////////////| ト、l l |////////////;| |::}ll l |////////////| 痛み入る .レ/l l |///////──;| ソノ l ├──Уニニ,_ ヽ,ノ |ニニ/ニニニニニニ=- \_ノ-,<ニニニニニニニニ\___ __,ィ升ニニヾニ\ニニニニ二二二|ニニ /ニニ|ニニニニニニニニニニニニ|ニニ /ニ二二|ニニニニニニニニニニニニ|ニニ
814 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/02(水) 23:57:08.46 ID:LXj3gctQ0 ,イ: : : : : : : : : : : : ヽ: :ヽ /: : : : : : : : : : : : : } : i:∨」<=コ) /.: : :/:/: :|:,': : : :/: :./: : |i:|::} |ヘ`¨´ /イ: :/:/: |:.|:| : : : {:-/、::_从|_ノ」', ヽ ' |:/:/:.从_ハイ: : }:/,ィ芯ミxV ', ',ヽ `'<_ }'V:从",ィ示ゝ、{′ゞ-゚' .}イ:', ', \ | ,': : :ヘ 《 Vソ' 、 "" /_:_:ヘ_ヽ `¨ ,': : : : :/>.イ| 、 ノ ,イzzzzァ 7 〉 .安南将軍・監沔北諸軍事の任。 /: : : :,ィ/イ| |、. ,.ィ{ニニニマ ∧ ,イ: :, イ_く-=ミム∨ ≧≦ ̄|ニマ /: : ∨ 確かにお受けしましょう。 ,ィ: _ イ /:/ニニニニニニヽヽ__ハ__ハ=マ/zzzx:∨ /:./ /: :|ニニニニニア´二ニ只、─、`ヽニニム:\ よろしくお願いしますね ,イ: :,イ /: : : :|ニニニニ〈 くニ/ノ / ゝ、___>ヽニニ|: : :ヽ /: : :/ イ: :/: : :|ニニニニニム__,イ ゝ_ノ ヽヽ`ヾ=|: : : : :`'く . ,: : : :{: :, イ/ : : :/ニニニニニマ /. `マ´ ヘ ゙, ヽ|: : : : : : : :`< >''"|: : : :{' ,イ : : : |ニニニニニマ /. ', ', ', }l', : : : : : : : : : :`ヽ >:´: : : :.人: : : 乂: : : : :,イニニニニニ,' ,' | |. ,'=', : : : : : : : : : : : : ヽ : : : : : / ゝゝミ: : /ニニニニニニニ| .| /: ,' ,' ,イニニヽ: : : : : : : : : : : : :', : : :./ /: :./ニニニニニニニニニ| .| ,イzx、_/_/:::::|ニニニム : : : : : : : : : : : : -=ニニ :./ ,イ: : :/ニ{ ヽ、_ァ'"⌒`Vム_.|≧==≦ニ三三三/::::::::|ニニニニ=-: : : : : : -=ニニニニニニニ ′ ,イ: : : :,イニニニ人 , ,{/}三三三三三三三/:::::::::|、ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ ,イ: : : : :/ニニ//.ム _.イ マ}三三三三三三ニ/::::::::: ハ:マニニニニニニニニニニニニニニニニニニ ,イ: : : : : :/ニ=//:::::: ノ `¨''‐ . }'三三三三三三彡:::::::::::::::ヘ マニニニニニニニニニニニニニニニニ// : : : : : : /ニア ,イ::::::::::::/ ,n i 、ヽ三≧=-=≦ 三三ニム::::::::::::', マニニニニニニニニニニニ// : : : : : /ニ/ /::::::::::::ア .,イ=| }ヘ ', 、 マニニニニニニニニ\:::::::::', マニニニニニニニニニニニニニ// : : : : /ニ/ /::::::::::::/ ./ニニ| }=ハ ',ヘ. マニニニニニ/ニニ二ヽ:::: ', マニニニニニニニニニニニ // : ://ア /::::::::::,Y .,イ/,ィ} }.ニハ iム'゙ニニニニニ/ニニニニニヘ:::::ゝ、寸ニニニニニニ=-' ,人.〉 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .孟観は司馬倫の帝位簒奪後、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 功績著しいとして、安南将軍・監沔北諸軍事とされて宛に駐屯した。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .孫秀には当代屈指の将軍を敵に回す度胸は無かった模様 `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
815 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/02(水) 23:57:59.07 ID:LXj3gctQ0 }〉┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰〈{ ヘへへハ┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃ハへへヘ @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 五ヾヾヾ ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ シシシ五 \三三ヾ.「 ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄|フ三三 / -'''"i!"'''‐-、 \三三lニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ|三三/ . i! . . "'''‐-、, ,,,、、-'' i!::.lニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ!l! ''-、、_,,、 -‐'! ̄ ̄ ̄ : . :i! :: . l _,,,、、-‐'''"゙ ,,,、、-'' i!ー! .!r ‐、 .r ‐、 r ‐、 .r ‐、 .l l:l! ''-、、! . .: | .i! : l''-ュ . . .l l_,,,、、-‐'''"゙ ィュ::::::「li!::lニニ'i':::::.rlニi'、::::ィlニi':: ::ィlニi':::::::::l'ニニl:l!::「i:::ィ| . : ::l ,,、 .i―― . i! : :: l'''‐l . l lュ::::::「l::::::::::l l:::::::l.li!:::l l::::::l;;;l l;;;l::::l_l l_l:::::l_l l_l::::::::l .l:l!::kl:::l.| . .:. ::'-‐''". . .:| :: . i! : :: └-.! . l ._, l,l:::::::l l::::::::::゙:;',,、-‐i!ー!. l'―l;;;l l;;;lーーl l――l l――l .l:l!ェ、-''' .. .: :| _,,、‐'''"i!"'''‐-、,,_ l l_l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄!-ュ,l. l;;;l l;;;l . l l l l l i''" . . .:: :| . . i! : :. . .゙/ /:: :.:: :.: .. .. . ,,、-''゙__i┘三三三三三三三三三三三└i_、 . . .. .:: | :. i! . // /:::. ... : :: . ,,、-'' __i┘.三三三三三三三三三三三三三.└i_、 . . .. . : ::| . . i!: : /;;;;| ̄|:::. . . . : .. ,,、-'' __i┘三三三三三三三三三三三三三三三三└i_、 . ... :::| .. ..: ::i!. .i';;;;;;| |::.: . . . ,,、-'' __i┘.三三三三三三三三三三三三三三三三三三 └i_、i'''" .. .:: :::| . . : : i!. i';;;;;;;| |:: : :. ,,、‐'' __i┘三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三 | . . ..:: ::| .. : : i!. .i';;;;;;;;| |―''". . __i┘三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三| .. : : | : : i! .i';;;;;;;;;| |: . __i┘三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三 i_ ..: :| : ..  ̄ ̄ ̄ ̄i! | i┘三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三.└i . :: |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ . :| γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 | おや、これはこれは…… | :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ヽ_____________乂 ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ そして、潜在的な脅威たりえたもう一人 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
816 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/02(水) 23:59:04.31 ID:LXj3gctQ0 , : : :/: : : /: : : : : : : : : : ヾ:∨ //: : ′: :/:|:l: : : : |: |, : : ミx=ミ ‖′:l:‐-:/、:|:l : : : ハ | _:=:/::::ト::ヽ . {l.|: : l: |:/ |:l: : :|:l''⌒ヽ マ:::::: |::::::::∨ ! |: : Wl{_ 、从: : !ィzzzzx |::::::::|、:::::::/ . |:l从,`""'' ヽ:{ ヒ勿.イ l;;;;;;;」|\/:、 .何攀殿ではありませんか。 . | : : l :l "" /ト、_:|:::| V∧ . | : : ヘ. r‐. .、、、 .イ、: l : :|::::::| V∧ 御無沙汰しています /| : : :|:.\ ゝ: :_:ノ . ィ´/:. l. :.|::::::|ニ7⌒ . //| : : :|: l :」 >、.。</ ./: :>'^ニ|::::::|ニ/ // .| : : :|/Vr―‐ '゙ / ヒ:二ニニ|/ニ=/ . / : : : : / : :ハ: :i : : : : : \<` _ .-==>‐|: : :リニニ{二`´ /、 /´ ̄ ハニニl . / : : : : : : l: : / !! :ト;: : ',: : : : ヽ:ヽ . x<二ニニ/ ,イ: / /:/ 、, ,-、::ヽ. / ヤニl / : : : : : : : /|: / l',: | ',: : ',: : : : : ',: ヽ /ニニニ二{ヽ,イ: :/ /:/フ:ハ ∧ ヽ::ヽ.i/ |ニ', . / : : /: / :j!/ .l:l | ',:| -'、: :',: : : :i: ': : :\ /!: : : !: :|: ,´| ',l | '{ ヽ i: : : :|: ': :ヾ ̄ j/!: : : l : !/ ! _ ' _ ';|: : : :!: }: : :ヽ |: : : l: :/,x≡ミ ,ィ≡x、 .| : : / /: :} ̄` |:l、 : ViY ん:ハ .ん:ハ Yl : / /: :/ i:l ヽ ハ 弋zソ 弋zソ l :/lハ:/ . ヽ {`、ゝ ,,,, ' ,,,, .レ' / ′ ああ、孟観殿。 . ヽハ // 八 。 u 人 楊駿討伐の折にはお世話になりました > 、 < ,-/'} ` ー ´{ハ、 . /::::{ `ーv一´ }:::\ ,...:::::l::::::::l /Y_jヾ、 .j:::::i:::`::..、 ,..::::::::::::::::::{:::::::::V /l | .| } ヽ/::::::l:::::::::::::::...、 晋 蜀郡の人 何攀 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 何攀。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 彼の最期について述べておきたい ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
817 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/03(木) 00:01:19.09 ID:a2PmywFq0 >¨::/::::::::::::::::::::::::゙< /:::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::ミヽ /::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::ヾミ\ l :::::::{:::::::壬卅匕¨::::,,__川 .ゝ\ l:::::::::::{ 《ィ乂ハヾィ|ィ 仆父ソ }/ │:::::::::::从ヾー' ィ=≡/| | │:::::::::|__ 冫 . i |_| あなたも孫秀に用事ですか? ノ::::::::::::|// /l ̄ ̄' 丿|_| / ,ヘ:::::::::| / 丶.ノ ./ _,,,,,, /:::::|::::!:::::::|/\> , ≠ ̄ ̄ / ./ .___ヾ!} | 》ヘ\///// ////// i:::::::}/ ̄八ソ ̄ ̄\ ____ -―- 、 ´ : : : : : : : : : `'<_ :<⌒ / : : : / : / : : : : : : : : \ \\ / : : : : : : : : /| : : : :ヽ:\: : : :ヽ };ハ : :/: : : : /: : : : | : : : : : : : i : : : : V、: | / :/ /: : :/⌒/:/ l :|\: : : l│ : | : ∧〉: | : : : : :.:/:| :/l/ : |⌒ヽ : :│ : |:.:/:人:| 病で自宅療養を続けていたのですが…… |/|: :|: :/ |/ \ ': :.リ: : :彡: : : :| 厶イ j{ ,z=ミ _ _ ∨ : :/: : : : :八 おイタが過ぎるとお叱りを受けましてね。 乂} ⌒ヾY | : /斗vl/ ' 厶イ ノ 顔だけ見せに来た次第です 八 、_ u / 丶、 ィ^´ \__... ´ ∧ /∧ ´ ̄ノ:\ __.. イ::::/ ノく /:::::::::_> 、 / /::::/|/ )| /:::::::/ \
818 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/03(木) 00:03:35.08 ID:a2PmywFq0 ィ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ . /::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::.|:::::::|ミミ ヘ ハ.::::::::::::::::::i:::::::{ノ~:::::::\}::::i:::::::| ミ ミ∧´\ |:::::::::::::|_|斗匕八:::::::::::::}ノT¬ミ| 彡 ト ム/ ハ:::::::...|从レ=‐くト:::::::::/ >=ミ, |:彡彡| | | | \::::|´〃ん:i}. u\/ .んハ ∨Y! へ| | | |:::::::`.{ __i辷ノ 乂:フ 7 /ソ|._」.」 なるほど。 |:::::::ハ '  ̄ ̄ ./ /:::::::| . /|:::::::::.ハ u .∧/:::::::::| .御無理はなさらないよう /:::|:::::::...∧ノ| r 、 __ |\ :::::::::::::::| ./:::::|::::::::::::::|i:i:| ` イi:i:i\:::::::::::| / |::::::::::::::|i:i:| ≧ュ. ,,..< |:i:i:i:i:i\::::::| ./::::::::::|::::::::::::::|:i:i:| r‐| `三ニ|-、 |:i:i:i:i:i:i:i:\:| ,':::::::::::::|::::::::::::::|:i:i:|ノi \ / \|:i:i:i:i:i:i:i:i/:| / ./ / / '. . /ァ / / / / / ハ ', V l j / / | /| l .|、 l j /!. |/ / / / .// .l | .! マ l | . 〈_Λ __ / / / ∠-// l ! j l .l l . ヘ /ヽ/ //// // j | /` .! l | . `/ ,'/ヘ / / /' !' /| / ,! . ヽ ヽ ヽ /! - - / .|' / 〈 ありがとうございます ーi、 V 'ミ=彡 ミ=シ, ' / \ . _/ ハ 、 /ヘ / / |ヘ ヘ. / l' /| | ヽ. >、 ` ´ ´ ,r-' /! V ヘ .ァi-r<、 , ´ / l .V >、/_ レヽ `> 、 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『何攀伝』によれば、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 司馬倫の帝位簒奪時、何攀の病は以前に増して重くなっていた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .司馬倫は病と称して招聘に応じない何攀に怒り、彼を殺そうとした `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
819 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/03(木) 00:04:18.30 ID:a2PmywFq0 _/:::::::::::>ヤ::: : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : :\、 `ーァ::::/:/.:,/!::::: :/: :: : : : /: : : : ,イ:: ハ. : l:. : : : :ヽヽ /::::/::://::〃:lヽ::/: .::: : : /: : ::/:::l /::::',: :!、:: : : : :ヽ:ヽ . {::::::!:::ヘ VΛ::ヽ/::::::: : : /: :/::::::://::::::.l: }:::',::: : l : : :',ヽ . ヘ::::!::::::::Y'!:::ヽ:::!:::::::: : /: /:::::::::::: /::::::::::! j:::::}::: ! : :|: ',`ー .. ヽ|:::::::::{ {\:::::|:::::::: : ! /::::::::::::::/::::::::::::l/::::::!::: ,': : :i : l ハ:::l:::l |::ヽ:::::! : : : :il/::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::! /l: : Λ: ! . /ノi `ヘ: : :>ヘ; : : ll:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l/:::!: / V i:_:ノヽ/ l⌒ト、: l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/l/ 先の大司農何攀、お召しにより参上致しました . ´ ヽ 'ヽ ヽ| :::::::::::/ ′ ` -、 i `ヘ ,-=, 八 `ト、 ー' イ ,r{__ > - -r_ ´ _/ `><  ̄´ ト、 _. : ´: :ト、 /,イ {ヽ ノ: :`: . 、 _|\ハ/L_ _Z < >/ ̄ \ \  ̄|/ ̄\ ヽ 厂 |⌒ヽ. | |Vヽ|ヽ|/! 具合が悪いとは耳にしていたがこれほどとは…… |ニ.、:| | | | | ||::| || | | | | 朝廷では何攀殿を三公にとの声がある。 lノ /| | | | イ ヽ // | | / | くれぐれも養生してもらいたい \/ / ヽ. / ̄ ヽ \ _ _ / __ / / } ` ´ ̄ ̄ | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } そこで何攀は、病身を押して司馬倫の下に赴いた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
820 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/03(木) 00:06:10.66 ID:a2PmywFq0 .γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | では、失礼します | ヽ___________乂 ,ヘ..∧ /l /i_ _ゞ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::<_ \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ <_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::> ムト、`v::::::::::::::::::::_:::::__::::\ ト、ヘ∨\iヾ'/////////| ̄ ト、! .l |/////////////| ト、l l |////////////;| |::}ll l |////////////| . レ/l l |///////──;| ソノ l ├──Уニニ,_ ヽ,ノ |ニニ/ニニニニニニ=- \_ノ-,<ニニニニニニニニ\___ __,ィ升ニニヾニ\ニニニニ二二二|ニニ /ニニ|ニニニニニニニニニニニニ|ニニ /ニ二二|ニニニニニニニニニニニニ|ニニ ./ニニ二二|ニニニニニニニニニニニニニ|ニニ |ニニニ二|ニニニニニニニニニニニニニ|ニニ !ニニニニ/ニニニニニニニニニニニニニlニニ
821 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/03(木) 00:06:44.42 ID:a2PmywFq0 \:::::::::/::::::::::::::::::::::::/ / \ \ /::::::/::::::::::::::::::::::::::/ / / ̄ ̄ ̄ ̄\ \ ∨ >::::::::::::::::::::::::::::::::/ / / \ ヽ ', . \::::::::::::::::::::::::::::::::| / / / ̄ ̄ ̄ ̄\ \ ハ /:::::::::::::::::::::::::::::::| .l / / ⌒ヽx⌒ヽ、 \ ハ l l . ,───────| { {./, ==、 \ \ ハ l l l .///////////////.| { γ::::::::`ヽヽ } } l l l l |///////////////| .∨{(ソ>}} / } / .} } } / |///////////////|\ .ヽゞ=三=ソ/ } / / / // |////////////// | ` ー‐―――/ / / / / // |//////////////.| ./ / / / / // もう何も怖くない |//////////////|ー――‐‐‐' ´ ./ / / / // . ∨////////////|廴_ _,/ / / / // `――――――|.__二二_______/ / / // |///////////| ___________/ / // |//////////∧`ー― ´ / / / . \/////////∧ ____/ / / ///////////∧ ̄ ̄ ̄ / / , ≠ ´,/////////////\______∠_/、 _////////////////////////////////////`ー 、 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ それからほどなく、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 何攀は洛陽において病死した。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .享年五十八 `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
822 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/03(木) 00:09:25.22 ID:a2PmywFq0 __ , -‐ : : : : : : ' ─‐- , , ' : : : : : : : : : : : \ : : : : :- 、 \ /: : : : : : : : :/ : : : :i,: : ::i、 : :\: : ヽ; :\ , ': : : : : / : : : :/ : : : :/ ヽ : ! '、 : : ヽ :、:ヽ‐-ヽ _ /: : : : : :/ : : : :/ i : : :/ ',: | ヽ : : ', : ', ' , -‐:| .!: : : : : : ' : : : :,': ::|: : ,' ヽ|. \: ', : ',: ヽ / : : : :/ .|; ; ; ; i: ::|: : : : |: : :! / ヽ| : |、: :', ´─‐/ / ./!: : : : |::|: : : :!: :∧| xテチュ、. イ゙ゞ'!:',:| \! /: : ;' i| !: : : : :', :|: : : : |: ,' !x .トメ::ハ 弋リ !/リ ` ,': :/ | J ',: : : : : 、| : : : :|:/ ゞ、::ノ , l' |/: |:ヽ__.ノ,: : : : : ヽ : : : ! ヽ / -‐ |: : : :| |', : : : : r'、 : : | i |: : : :| |:ヽ : : ::| { \ ! , 心残りが多いなぁ |: : : :'J: : | \ '、 ` ^ / ヽ : :i : : : ! ` ‐-、 __ / ヽ,|ヽ; : | | ` , _ ' V |  ̄/ ̄ ノ. i , - ´ |ヽ、 _. __ , ' \ }`/ ト、 , ' ` ' , ‐‐- 、 /´ // /`iヽ / \  ̄ヽ /´ ´ , -‐,| ' ヽ | i , -┐ i ', | ̄,' ´ , .| | ', | .' r_´ノ! | , | ' ,' ヽ} ' \ ', |.,' /. | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ 『晋書』『何攀伝』は何攀の人柄について、 /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 常に冷静で位官にあっては整粛、人物を愛して儒者を重んじたと記す。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『華陽国志』『後賢志』によれば、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 朝廷では彼を三公に立てようと協議中だったという。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 「天子」は哀悼の意を尽くして司空・桓公を追贈した ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
823 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/03(木) 00:10:25.60 ID:a2PmywFq0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 閑話休題 .|:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::` \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// | | >:´|、 - ,|`:< ところでこの時期、 | | |::::::::| > イ |::::::::| .司馬倫に仕えていた孫秀と陸機が各々人材を抜擢している | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
824 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/03(木) 00:10:54.58 ID:a2PmywFq0 【紀元301年春 晋 首都 洛陽】 _ト、|/|_/|_ > > ∠. , ―― 、 \ 7 / __ \ \ . / / / __ \ \ 「 厶 | / / \ \.1V 陸機殿。 VV / , 二.ヽ. ヽ |V | | |∠ | | | || .先日、面白い人材に会う機会があった | ゝ{:_:_} | | | | ||__ _ハ 二二ノ / / / // \ / V _ / / / // / ̄ ̄| { ヽ― イ / /// / ̄ ̄ | ̄ ̄`┬┬┴'´ ̄ ̄ ̄ / `ヾ:、_ー-‐l`ー‐- _ _,..-'',.´ , ,| :、` 、 `ヽ ,.-'_,../ , / ハ |、 ゙、 ヽ `、_ '" /, / ,.ム,' ゙、i゙: ̄i、 ゙く;;゙{;;;;,、 /イ ! / l:! ゙、゙:、 i. lヾ、l;;;;;;;;;,、 r! l / |! x_,,ヽ!、 .l;;;;;j;;;シ'''ヽ ハ. {∧ィ=、 '"⌒ }、 |7,<ヽ. / へぇ。 V〉/' ! ' ,、__N´ヽミド'、 「゙' ト ,、_ T_フ_,.イ,r:'′ ヽシ どんな人物なのかしら? l ||j!i!,.云「/ / i .}l ハ | .|j!i/ // / i ,.ヘ:i /: :ヘ ,ノ |.!j ./イ ./ ! /!: :.i! ,'. : :,'//_じ'シi ./ / |:.|: : :.! .i : : ;/,「 ,.、``!/、 ィ" |:j|: : :.l l : / ハィ´i|゙:、' > / |:|.!: : ! ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } しばらくその様子を眺めてみよう N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
825 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/03(木) 00:11:49.17 ID:a2PmywFq0 【紀元270年代 晋 雍州 始平郡】 ___,.:‐-.、__ /:::::::::::::::::::\:`ヽ /:::___:::`Y:::::___::::\:::\ r''":/::::_:::\:/:::入::\:::ヽ::::} {/::::/::::\:::::/::::::}:::::::\}::::\__ {/:::/::/⌒  ̄ ⌒ {::::::::::::::}:::::rへヽ,_ /:{::::{/ }:::l{:::}:::ト、::ヽ `⌒ . 〈:::{:::〈_____ {::八::::::{:::VL γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ \::::} `` ''"V ̄ヽ::∨ヽ:} | 隴西国の李含という男だ | {f 〉}弋f;li`ト ィ;il;)ア ./:::,′ リ .ヽ_____________乂 Y::::} /| (:fア ヽ:::.=ミ、 〈 :| , /八 /ニ)込 ー =一 イニ\) /ニニニ} \ ^ / }ニニ∧_ \__人_人从_人_人从/ //二二ニ}\ .>--< ./}ニニ∧\___ _) (__ ____/ニ/ニニニニ} `ヽ、__,.. イ jニニニ∧ニニヽ__ ) なんですって!? ( /ニニニニ/ニニニニ{ /:::::::ヽ }ニニニ∧ニニ\ニ=- _  ̄ ̄) ( ̄ ̄ . /ニニ/ニニニ/ニニア⌒ヽ} ∧:::::::::::} //⌒`'<ニ〉ニニニニニ=- /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ {二/ニニニ/>''"´ニ◯ニ}〉 / }--:::〈 /ニニニ\ニニニニニニニニ} _-=ニ二二ニニ=- _ {=/ニニニニ/ニ二二ニ/∨ r':::::::::::::}〈ニニニニニ\ニニニニニニ/ニニニニニニニニ {二二ニニニ/ニニニニ/x} }:::::::::::::{ }ヽニニニニニニ=一''"´ ̄ニニニニニニニニニ {ニニニニニニニ/ }xixi\ .}:::::::::::/ /i} \ニニニニニ>''"´ ̄ ̄} ̄ ̄`'<ニニニニ /ニニニニニニ/} Vxixix\::::::/イx/ / / / }ニニニニニ ̄\ニニ . /ニニニニニニ/こ/ ∨xixixix>'ixixix{ / ; / / .}二二二二二二`'ー 晋 隴西国の人 李含 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 李含、字を世容。秦州隴西国狄道の人。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 寒門の出自だったが、幼少の頃より才幹を有し、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ある時期に雍州の始平郡に移住し、両郡で孝廉に推挙された。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 一廉の人物ではあったらしい ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
826 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/03(木) 00:12:24.63 ID:a2PmywFq0 ___ /................< _ ((__...........................> /.................\...―...........\__ ....l...r....― 、......:..............\...........< l...r 、|―ヘ....|、....l}......\.......\............."< l...|、 ´))了l...|.∨.l.....\.......\................ > 、|、ー_、 z‐z7)ノ...∨\.... \.......\<  ̄ 八 i / 、\∨ \.....................\ l\ ― /l\ ̄...∨/ lノl.......\..........\ . >_∧  ̄ 八-\......\ \.......l................> >----/l ∧ / /l|---\......ヽ |.......\............丶 李含よ。 /-----//|\、/ //l|------ 、 l............|............\ /-----/ |:::::.\ /.::::j∨------∨ ノ.............\.......丶 .君は寒門の出自なのに、 . /-----/l ∧::::/.:::::/ v------ ∨´ ̄).............).....\ 孝廉に推挙されたと聞いた。 /-----/ l| /∧ :::::/ /l∨------∨  ̄\(\l ̄ _ /-----/l 、 ∧::ノ //}l ∨------ "< .ぜひ交友を結びたい /---/-----/-j \ / / ノ ∨---\-----"< ノ----/-----// ヽ/ // ノ∨ --- \----\ "< /------------ \ / / / ノ}l-----------------"< . /---------/-----\― " / /ノ∨/------------------)) /--------/--/------)\_ ≦ __ l{-- ∨/---------------/ \----------/-----/、__>…≦-__ 人---V/------------/ )------------- ノ==/==/l \ノノ、 \==== }l--------------/ .. (-------------‖= /====l ))=| ) )====∨---------- /、 )---------- ‖======= \_((= 、_/======∨-------l/---\ 晋 安定郡の人 皇甫商 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ ある時、李含は安定郡の皇甫商という人物と出会った。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 姓が示すように名門豪族の出だった彼は、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .寒門出の李含を憐れみ、交友を結ぼうとしたのだが…… `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
827 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/03(木) 00:13:45.14 ID:a2PmywFq0 /:::::`¨¨´::/:::::::::::\::::/::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::\:::::::::\ . j::/⌒ヽ/::::::::::::::::::::::У::::::::\:::::::::::::::::::::::::::\::::::::\::::::::::. {/ ___,/::::::::::/ ̄:::::ヽ/:::::/::::/:::\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. /:::::::::::::::::/:/) ̄""``´"'`ー--‐ァ:::::::::::::}:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ j::::::::::::::/:/(( /:::::::::::::/:::}:::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::/´::::/ )) /::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、::::::: . {:::/::::/:::::::,' \ {::::::::/::/{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}\ V::::::::::/::: ト, ,,z≠{:::::::{:::{ {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: } }::::::::::::::zzzx、,`ミ, 〃 \_:::::::. \::::::::::::::::::__::::::::::::::::::/ だが断わる。 }::::::::::::;'| `ヾ,、}l } l{ ,z竓芋\:\ ヽ:::::::/ ヽ::::::::/ . /::::/::::/ | (:l{;) ヾ ノ 〃 (:l{:) }:::::} }::::::{ /⌒l }::::::{ 寒門なのにとは何だ。 {:::r-- 'lf |ヽ,_____,/ r ≦ ___/}:::/ /:::::/ ┐ l }::::::} j::::) l{L| / /:/ /:::::/ ./ /::::/ 同情などいらん /イ 八_| ヽ 、 {/ ./::/ __ /:: イ ⌒小 }::/ /:::::/ {丶 ⌒´_ マ¨¨二二二ニ77ア }/ / }::::::{ { \ 、丶` ∨ , -─ /イ/ /:::/ \__ / V{、__,ノV./ / /:イ( \ /´ _____ / ヽ \______/ イ } } / /´ ./ ∧ } } // / . / / `` 、 `ー- <:::{ } } ( ( / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ……李含は皇甫商の誘いを断わった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
828 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/03(木) 00:14:26.83 ID:a2PmywFq0 ////////\///i///////\//////////∧//\///////////////////////.│ │ //////////\ \/i/////////\}/////////i////≧s。//////////////////...│ 私 │ ノィ////////-‐/\//i/Z,,--――--i/////////i//////////////////////////│ は │ j//////∧_> ,-‐、,':::::::::::(_i//∧////‖//////.┌─────────┘ │ /ヘ///////:i (-、:::::::::::::::::::::::}/:::::i///‖///////..| │ ∨//j///! ,,,,,':::::::::,-、:::::::;-‐-、!//∧////////.| ┌──────┘ .}/ j///i {::;;-;;::::;' ,,';;;;'',,+''´ ..i/ }////////| 生 こ... │////i////ヽ 〉//∧ ヾ J;;;'-==''´ ////////:::| ま. の │/\/i/////i} {/////≧s。 ./-‐''´-―_.,,。+-‐ァ ////////// |. れ 男 │////i/////j {/////∧。,,_` / ,ィ芍ヲ / //}////i∨ } . |. て. を. │////i/}:/‖\ ヾ∨/i∨::弋ァ ' ´ γ::´:ヽ{//// j .|. 来 倒 │/////‖//// ∨ 〉/∧ / '⌒j:丿i/// ,'≧s。│... た.... す.... │/////イ///// /ヘ// / ´ .}/ ‖ ..│... の た.... │∧////\//// }/ ー- 、 ‖ │... だ... .め │/∧////∧/ ̄ ┌──────┐ ヽ 、___ ‖. │... と に │//∧/////} │ │ /ヽ‐- ` ,,イ ‖ . ‖| │///.j//// │ │ / ヽ 。s〔 ‖‖⌒ヽ‖│ │//イ/ヽ │ わ │ / \/ ヽ _ 。s〔::::: ‖ ≧s。,,,‖ └──────────┘///.j////\ │ か │ \/ ,,ィ ヽ、::::::::: ‖ 。s≦ /:::::::::/ }///{ /≧s。//////イ/////\ │ .っ... │ /:/ |i!ヽ:::: ‖ 。s≦ /:::::::::/ /////i/三三三≧s。//.j///////\ │ た │ 。s//::/ .i!、 / /::::::::::/ .///////:j三三三三三三ヽ////////// │ │ 。s≦/ ./::‖ ! ヽ/ /::::::::::/ /////////:j三三三三三三三\/////// │ │ 。s≦三/ ‖::::{ { / /::::::::::/ {/////////j三三三三三三三三\///// ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー これを皇甫商は恨み、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 李含の悪評を記した書簡を雍州へ送った。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 結果、李含は孝廉に推挙されたにも関わらず、亭長にしかなれなかった。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ こうした事例は、当時の士大夫社会ではよくあっただろう ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
829 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/03(木) 00:15:16.57 ID:a2PmywFq0 【紀元280年頃 晋 雍州 長安】 .//:::::::/:::::::: | | :: |::::\\\ .//:/:/:::/ |::::|:: | |!::::|:::::::: i::::ヽ::. /::/::::/:::i:::/ : |::::|:: | |.!:::ト、::::|:|::::::|:::| i;イ::::::|::|:|: |::::::ト::ハ: | |」斗七ハ|::::::|:::| { |::::: |::|:|‐ト、-|从j:ハ:| ィチ芯アi! :: |:::| 李含よ。 V¨}ハ|∧ヤfぅミ |' } Vzン /:::: |:::| .|:::::从 Vツ /1::::::|:::| 皇甫商はお前を酷評していたが、 .|:::::::込=- ! /:/::/:: | イ 実際に会ってみると世評通り賢い人物だと分かった。 .|:!::::::i!个:... ー ' イ/::/≦ヨ< 从 :: W/ riー< /イ::/\::::ト、/ .別駕に任命しよう /{\|<、 / ! /イ ヽ! ./ ∨ ノヾ. /`ヽ -‐h }>ュ / j7//Ч ノ { ///`ヽ ./ /// .| , / /\O|'/ ./} / //// .| // .////Y/ ./ /:::/:/::::/::::::/ }:::::::}\:::::::::}::}::::::}::\ ノ:::::::::::::::}::::::} }:::::/ }::::::/:::}::::::}:::::::} 晋 雍州刺史 郭奕 /´::::::::::::::::/:::::/___ /:/ ___,j:::/:: /:::::/ヽ:::: {::/"ア::::/::/ ``丶 /:/"´ {::::::::/::::/{:::::::V . リ ./::::/::::::ハ ..,,,___ {:::{ _{:::::/}:::/ }:::{〉:} . {:::::{:::::/ r \乂リヽ )::) イ乂{:::{/{:::{ .∧::::〈 \{:::∧.{ r, /ノ \V:::j/ }::::::} 良い事だ /::/::∧`ー /: /::::/ー /}:::/ . {/´}::{ .{:\,_ ,、{/ /⌒_, イ./:/ /:/,ノ::::/ハ 、 ______ , { /}:::::::} {:{ {::{/::://{ ヽ `¨こ¨´ .イ .|:/:/ リ V/´ .l \ \ / ./{::{``ヽ、 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } それでも李含は、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 時の雍州刺史郭奕に抜擢されて雍州別駕となり…… ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
830 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/03(木) 00:18:35.59 ID:a2PmywFq0 【紀元291年9月 晋 首都 洛陽】 :_:_: : : : : : : : /: : : : : : : |: : :| i|: :,:_| リ |: : : ト、| |:_:_:| |: : : |: : | : V : : : : : : : :./: : : : {: :/: : :|: : :|斗=≠彡´  ̄ ̄ >辷≦ト,|: |: : |: : :V:::::\: : : ヾ: : : : /: : : : : : :∨:. : :.|>゙ _x=んハ .んハ=x、 |`|: /: : : :V::::ヽ::. : : : : : : }: :/: : : : : _ ; : : |: : : : |: |,ィf{ r:::::::} r:::::::} }jァ,,|: |/: : : : : :V::::::':;:. :. : : : : :}/ 李含。 ノ/: : : ; .: : : : : : .:|: : : : |: | とつ ゞ-'' ゞ-'こつ´ |: |: : : : .::!: :ト、::::::V: : : : : :/ヽ、 : : : : : :/: : :,;斗=ト,:|: : : : |: |, , /V : : : .::::}: :} ヽ:::}: : : : : : : : :} もはやこれまでです。 : : : : : {: : :/ `|: : : : | 从 ′ / /: : : .:::::/|:/ `|: : : : : : : }/ 、: : : : :V:/ |: : : /|/:八 /.:;′ .::}.:::/ .|′ /: : : : : : : / 葬儀一切は任せるのです \: : : :\ .|: : //|:/:::::ゝ、 ⊂ ⊃ /.: ′.:::/.::/ γ´: : : : :_ム. |: ///| .::::::::::::ノ⌒ト、 ...:':::::::| :::// {: : : :γ´ ̄` |// .:::! ::::::::://`ヾ| >- ≦{ ::::::::::: | ′ __,/:::::::/::/:::::/:::/:::::/::::::/\:::::::}-‐:::::::. ::: イ:::/::/::/::::: /_/::__:/''''"^^ ヽ:::ヽ::}::::::. 晋 秦王 司馬柬 :::レ /::::/:::::/:::::::/:::/____ ∨::}:{:::∨ :::::::{:::::{::__:{::::::/{:::::::{ `丶、 ∨::}::::{ }:::: |:::/rへ\:{:/\::} ,,,_ ` ::ヽ:ヽ . j::::::ヽ{ { r {::{ }:} ヽ 逃jヽ ‐-}:::::l〉:} ::::::::::{ハ ヽ-、 ヽヽ {::{ `` 〈_,..,,'〉:/::/ はい。 \:::::ヽ:\__, 、 リ. V ヾ'{::;'ヽ( }ハ::::\:::} } イ{:::. どうか御心安らかに }:::::::::::{ ', `ー __, ′ヽ} ∨}:::::::} / /ヽ}:::{ r / \ニ}ノニ-,_ } ≧s。,.__/ ;:;:;:;:;:;:;:}\ニニニ-,_ { / } ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ……秀才に推挙され、太保衛瓘の属官に招かれた。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } やがて、秦国郎中令・始平国中正を兼ねるまでになっている。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .秦王司馬柬が病死すると、 `ヘ:ゝ .' 小/ その葬儀を取り仕切る事になったが、そこで問題が起こった ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
831 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/03(木) 00:20:02.02 ID:a2PmywFq0 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 尚書の趙浚に弾劾されたのである \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ どうもこの男、李含の出世を妬んでいたらしい ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ l l ´=` l 李含は秦王殿下の葬儀を執り行うような身分ではありません .ノ ヽ _,、__ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::
832 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/03(木) 00:23:51.04 ID:a2PmywFq0 ,, -=- ._ <ニニニ♀====┐ `」≧==≦〔´ | . ´ `¨'亠'"´..:.`ヾ゚≪ .:′ .:.:.:. ' ..:.:.: | ・ ・ .:.:.:| 从 ト、 ,イ.:.::从 李含殿は不遜な言動が目立ちますねぇ。 丶 ゞ T ┬┬ TУ..: ′ > . `¨ "" ¨´..:.:イ .もう少し意地汚く生き残れば、集●社がもっと大儲けできたのに / \>‐-‐</ \ . ∠ニ\ \ / /\ ∠ニニニニ\/「三]\∠ニニニ\ rく\ニニニニニニ\ 〉=〈∠ニニニニニノ ハ /:i:i:i:i:i:i:i:i Z≫-‐━━‐―≪Z:i:i:i:i:i:i:i:i:i゙ヽ {:i:i:i:i:i:i:i:ア ⌒^ マ:i:i:i:i:i:i:i:i:} Y:i:i:i:ア マ:i:i:i:i:W YW / ..::}:| Yi:W lW .:/テ{ .::テ八::. Y/ メタな発言は止めて下さい。 __|i|::. |.::厶k.∨..::/|/ァ‐ミ::..| |i|___ / ..:: 八 :::.. W_)ハ |/ _)ハ Y .::リiリ::.. \ 李含殿は清廉・公正で レ∨¨¨¨ヘ\::乂Vツ Vツ 从 ..::/i/¨¨\ノリ 忠誠があり、世を治める才があります。 ∧i:i从 '' . '' ∠イイ:i∧ / {:i:i:シ> ‐- イi人i:i:i| 衛瓘殿曰く、「匪躬之臣」です lじ'"⌒゙マi:i≧=≦i:i7⌒ヾじ1:. \ ./ 《V,'⌒\}i:i:}Y /7i://⌒マ|i|:::.. \ /..:《V/ マi:}⌒}^{i:i} V》::::\ 二九四年没→ .( (...:::《V/ V⌒{⌒V` V》::::::::) ) \ :::《V, | l O| l | V》::::: / 晋 御史中丞 傅咸 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 李含にとって不幸だったのは、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 雍州大中正を務める傅祇が李含批判を始めた点だ。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j とはいえ、傅祇の同族の傅咸は、これに反論して李含を高く評価した。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 「匪躬之臣」とは、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 我が身を顧みず、主君または国家に忠節を尽くす臣を指す _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
833 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/03(木) 00:24:21.19 ID:a2PmywFq0 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l 李含の素行に問題があるのですね? ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ そのような者に { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | 秦王の葬儀を任せるわけにはいきません。 ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' しかるべき処分を r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ / \ヽ\ , ' \.、ハ . / l { : .\: .\\ `ー廴_ . ,′ / .八!\ト、斗匕 ̄ヽ、 \\ l l | {.ト、\ \ ,ィ斗ェ=ミァ 、_ヾ: . ハ ヽ | ! || .ィT弋, \ ゙Vュ:::::;Y´り: ハ :.リ ) 直ちに。 . !.! |l i| `辷ツ !Y. ; :jノ .l ハ 、 : :小 /⌒ :::: ノ:.ハ: : ; :\ 傅祇殿と処分について相談します 乂 ハハ. : :l;ヘ、::: `- ' /V: :ハ : ; : : \ ノ ノノ}: :リ : i:`::ー―、‐', ィ´⌒V:廴.; :ヾ: :\ ノ.:/. : .!: i : i ::「 V ヘ ,ィ》ー‐'i⌒\ : \ . /イ: : : ィT!  ̄く≫|i }≪/ ll.| 〉 : : '., . ,!: /´ V《 l二ニ{_}ニコ ll | / }\: :ハ ,′{ \ V《 |_/ |\_| 》/ / .|: : .:, :ハ 晋 中書監 張華 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 結局、司馬衷が趙浚・傅祇の意見に従ったため、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 李含は郷品を降格された上で一度は官職を失ったらしい ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
834 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/03(木) 00:27:39.92 ID:a2PmywFq0 【紀元295年頃 晋 雍州 長安】 :::::::::|::;:::ヘ::\ //ヾ;:::::::::::::::::::::::::i:::::∨ Y:/ :::::::::::::|:::::::、:::`::-.、 /,ニノ _〕:ヽ::::::ィヽ;:::|::::: i i:( ::::::::::::ノ::::::::)ヾ─、:\ {( ,.:‐´::::::/\:::::::::V:::::::i `゙´ :::::::/:::::/ \\ /´´ .|::::::::/ Y:::::/:::::::i ::::::::_:::::ノ、,,,,,,,,,_ )::) , _,,,,,,,,,,, |:::::::|''゙´ ̄,ノ::::/::::::: i :;/ (::(゙' ===三ミ;,、 /:/ /,ィZ≡==-'ヘ::::\__|::::::::i:::::::::::ヽ、 . ヾミ、 _`゙゙゙ |::| , ― ヾ::_::::::::::::::::::\_:::::::::`::: . =ZZ≡==ミュ、\.ヾ:、 / / ,,z;z≡≡ZZz=.Y::i、:::::::::::|.  ̄´ \ ::ヽ\ (: .i:.゙i.`ヾ,、 `゙ー 、 ./''゙ .i´:l.: ) / /:/.iヘ:::::::::ヽ-:^ヽ . ヽ::::ヽヽ- -´--‐ ゙゙ ` .´---` =.´‐ ´,...ノ:/ .i_/}ヾ=ニノ\::゙i それもこれも皇甫商のせいだ。 . _):::::;! / /:ィ゙¨´ ハ / ./ ノ:ノ . (:::(`' i (:、( ハ´ ./ (´ あいつが裏で手をまわしているに違いない。 . ハ.ヾ=ヽ / .| `.ヾ、_. ハ./| ヽ . ハ `! / 〈 ハイヾ::! 絶対に許さんぞ |ハ ` ヽ 、i , 、 ハ:/. `ヽ )|. ハ ` / |/ ´|. ハ、 ___ ___ .イ |ヽ_ |. ゙ 、 ´  ̄ ` . イ |. ヾ三- . ハ \ / ハ ヾ三=、-_、 ∧ ::\ ..イ ./ }三ニ=、=- ∧ :::::::ヽ、 ,. < / |三三=-、三ニ- ヽ ∧ ::::::::::::` ´ / / l三三三=l三三= ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 数年して邸閣督、食糧庫の監督役になったという。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 孝廉・秀才にまで推挙された人物が N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 下級官吏にまで転落してしまうという現実。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ この時代、寒門が立身出世するには障害が多かった ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
835 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/03(木) 00:29:22.18 ID:a2PmywFq0 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ .ただ、彼の才を認める者もいた。 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ 当時の司徒王戎は李含の処分が不適当と上奏。 / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| \ .結果、李含は籍を移していた始平の県令に復帰している ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / ` ァ 、::::::\i::::∠.._―=- \ , ' ¨>‐> ´ 、 \ / // \ \ 、 ∧ ./ // ヾヽ_ヽ_ ヽ ハ i ´! | ト、 i! `くリヽ 从 | ト、i | | | .i斗-ハ | !| ,ィテ圷ミ i! | .! } リ }! | | X´ ト、! }ハ リ' い::::ハ }W | /k' /' 一度は秦王の大臣にまでなった男だからな Y∧ i ト、,ィ圷ミ }/ マz少ハ /ヘ ヽ Y! Y Y い:::ハ } ∧. \ }|ハ \込 マzリ ` ハ ∧-.、 \ ||∧ ∧、 , - /}∧ ∧ \ \ ||| ∧ ∧\ /レ`¨ ∨. \ ハ \ ||| { ∧ ∧  ̄下三三r'´r/¨ ̄∨ \ 廴 \ ||| | { ∧ ∧ィ´ {r'⌒i ̄`ヽ_\ \ } \ 晋 司徒 王戎
836 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/03(木) 00:30:24.28 ID:a2PmywFq0 【紀元301年1月 晋 首都 洛陽】 ,........-{: : : `: : : : : : :´ ̄`ヽ、\///ハ ,. : :´_,.. : : :':,: : : : : : : : : : : : : : : 、`ヽ、r777ヽ /-‐,イ: : : : : : :':,: : :、: : : : 、: : : : : : : : :、:.\///} /: :,: : : :,: : : ハ: : :∨、: : :\: : : : : : : V`/\/| r-/: : ,': : : l: : : l l ヽ: :', \: : :、ヽ- ': : : :V///// {/イ: : イ: : : :ト-:、l__! ゙、:', ,イ´tォァ\: : V//イ |/,|: : ハ: : : :ハ: : {. |`ヽ `\/ ト、_心 l \: l- ':| V|: //ハ: : :| ヽ: !_,ッ 弋z(ソ {: : :\: :イ その李含で間違いないのよね? !:{ ̄/ヽ: :! 、ヽ! ̄ ' ノ!: : : : : |', |' / VI ,ハ _ ,.イ .|: : : :.:.:.|:l / `/: :`> _` ` _, <- ''´|: : : : : :!:! ,:' /: : : :',´ ̄{ | `¨´ | ', !: : : : :.:|:.! , ' / l: : : : ハ. ! ,| l ヽ.! |: : : : :イ`ヽ、 . / /-''∨: : : : l ',´ l l. |: : : : :.| \ _ _Z ヽ| ヽ/⌒レ ┐ | /  ̄ ̄ \  ̄/ 7 //  ̄ ̄ \ \ > 厶/ / ―― 、 ヽ V厂 .イ / / __ ヽ . | | | ああ。 .| / / / ヽ | | | | | | | r‐<⌒ヽ | | | | | 知り合いが李含を随分と褒めていてな .| | ゝ し'_) | | | | |/\ / ト \二ノ / / / / / \ ハ __/ / / / / / ハ / ./ / / へ ̄ /// ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 司馬倫が帝位を簒奪した頃、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ある人が孫秀に李含を推挙したと『晋書』『李含伝』にある ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
837 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/03(木) 00:31:39.18 ID:a2PmywFq0 【>>836 修正】 【紀元301年春 晋 首都 洛陽】 ,........-{: : : `: : : : : : :´ ̄`ヽ、\///ハ ,. : :´_,.. : : :':,: : : : : : : : : : : : : : : 、`ヽ、r777ヽ /-‐,イ: : : : : : :':,: : :、: : : : 、: : : : : : : : :、:.\///} /: :,: : : :,: : : ハ: : :∨、: : :\: : : : : : : V`/\/| r-/: : ,': : : l: : : l l ヽ: :', \: : :、ヽ- ': : : :V///// {/イ: : イ: : : :ト-:、l__! ゙、:', ,イ´tォァ\: : V//イ |/,|: : ハ: : : :ハ: : {. |`ヽ `\/ ト、_心 l \: l- ':| V|: //ハ: : :| ヽ: !_,ッ 弋z(ソ {: : :\: :イ その李含で間違いないのよね? !:{ ̄/ヽ: :! 、ヽ! ̄ ' ノ!: : : : : |', |' / VI ,ハ _ ,.イ .|: : : :.:.:.|:l / `/: :`> _` ` _, <- ''´|: : : : : :!:! ,:' /: : : :',´ ̄{ | `¨´ | ', !: : : : :.:|:.! , ' / l: : : : ハ. ! ,| l ヽ.! |: : : : :イ`ヽ、 . / /-''∨: : : : l ',´ l l. |: : : : :.| \ _ _Z ヽ| ヽ/⌒レ ┐ | /  ̄ ̄ \  ̄/ 7 //  ̄ ̄ \ \ > 厶/ / ―― 、 ヽ V厂 .イ / / __ ヽ . | | | ああ。 .| / / / ヽ | | | | | | | r‐<⌒ヽ | | | | | 知り合いが李含を随分と褒めていてな .| | ゝ し'_) | | | | |/\ / ト \二ノ / / / / / \ ハ __/ / / / / / ハ / ./ / / へ ̄ /// ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 司馬倫が帝位を簒奪した頃、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ある人が孫秀に李含を推挙したと『晋書』『李含伝』にある ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
838 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/03(木) 00:33:23.59 ID:a2PmywFq0 【紀元301年春 晋 首都 洛陽】 _ >:::::::::::::::::::::::::::∠ >:::::::>  ̄ <:::::.< ∠:::/ / ̄ ̄ \ ヽ:::.く イ / /  ̄\ ヽ ∨「 | l/ ―‐ 、 ヽ ', |:| 李含は文武の大才があり、 | | /_ ― 、 l l | |:| 資人にしておくのは勿体ない、か。 | l{::::}、| | | | |:| ト 二ノ| | | | | |:| 確かに、その通りかもしれん。 ∧__/ / / , '//__ r<  ̄ヽ_/ / / /:::| _>、 ちょうど司隷の東武陽の県令が空席だが、やってみる気はないか? |:::::::\__ヽ二二∠ -−  ̄:::::::::::| |::::::::::::::::::| |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ |::::::::::::::::::| |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ 人::::::::::::::::| |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ . /:::::::\:::::::: | |:::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::\ /:::___:::`Y:::::___::::\:::\ r''":/::::_:::\:/:::入::\:::ヽ::::} {/::::/::::\:::::/::::::}:::::::\}::::\__ {/:::/::/⌒  ̄ ⌒ {::::::::::::::}:::::rへヽ,_ /:{::::{/ }:::l{:::}:::ト、::ヽ `⌒ . 〈:::{:::〈_____ {::八::::::{:::VL \::::} `` ''"V ̄ヽ::∨ヽ:} 孫秀殿は人を見る目がある。 {f 〉}弋f;li`ト ィ;il;)ア ./:::,′ リ Y::::} /| (:fア 引き受けようではないか ヽ:::.=ミ、 〈 :| , /八 /ニ)込 ー =一 イニ\) /ニニニ} \ ^ / }ニニ∧_ //二二ニ}\ .>--< ./}ニニ∧\___ ____/ニ/ニニニニ} `ヽ、__,.. イ jニニニ∧ニニヽ__ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 孫秀は李含を東武陽の県令に任命している。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j あるいは、彼の境遇に共感する部分があったのかもしれない ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
839 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/03(木) 00:35:30.15 ID:a2PmywFq0 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ この李含に目を付けたのが、 \ヽ、 _ , イ!::/ .B級人材コレクターの河間王司馬顒である。 / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| \ .閻纘もそうだったが、宗族諸王の配下に打ってつけの人材ではあった ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / /: : : : : : : : : : : : : :> . .: : : : : : : : : : : : :ハ: : : : : : :ヽ /: : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : :ハ : : : : : : : : : |: : : |: : : : : : : : : : : : |:_:|,: : : ー:/}/: : |:: : ::|: : : : : : : ::| |: :|: : /芹芋ミ : : : : : : : : : : : : | 孝廉や秀才に推挙された李含殿が、 }ハ芹 }Jノ }〉 i: : : :|ハ: : : : : : ; 県令程度で埋もれるのはどう考えてもおかしいですし。 |jリ ^__ノ : : : :|k{: : : : : / |i ' U | : : 小--━ く: ー=ミ 彼ほどの人材を召し抱えれば、私の名声も多少は…… 込 「\ .: : :/ ∠ニニニニ\__: : \ |:个ー イ: / ∠ニニニニニニニニ=- _ }/ }/ /ニニ=----=ニニニニニニ=- _ / }/ニ7 / `ー=ニニニ/ / ]ニア `寸/ \ _/ rく __ / \ 晋 河間王 司馬顒
840 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/03(木) 00:36:41.02 ID:a2PmywFq0 【紀元301年春 晋 雍州 長安】 , ..イ..::.::.::.::.::.::.::.:::.:` /::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.ヽ ,..:::.::.::.::.::.::i::.::.::.::.:: ::.:i}::.::.::.',::ム . /::.::.::.::.::.::.::.i::.::.::.::.::.::.,イ::.::..i:.:V::.', . ,::.:::,i::.::.::/::.:∧::.::.::.::.:/∧ .::.i}.:i}::.:i} {::,i:.{i::.::./ニ.=ヘ{V::.::./l/笊气.i}::}:.::i} {/i::.{i::./,zt==t,{i\/ ''zァ=ュ、 i/.::.:i} . {:∧{ ヽ 辷リ 弋i;ソ/ }::..:: l ゙{::.ム. 丶 ,}:.:.:: l {::.:ム _ /i} :.::.:l {::.::.::}\. ゛ー´ イ ム ::.:, かくかくじかじかで . V::.:ム > ,< ム::../ 李含殿を征西司馬にしたいと思います。 . ヽ:::.:} } " {::.:.ヽ {::.:/ . ,z-`‐'‐‐'{' ソー.、゙{i/___ 蜀の情勢は予断を許しませんし / \::::::::::::', __ /:::::::::::::::/ヽ . / {:V:::::::::ム´ ソ:::::::::: イ. ', . ,' ヽ:ヽ___ム. /::::_:/ / i . ム. i}ヽ、__.≧≦´__ノ / .l ム i} / }iト ヽ {./ l . ム i} {i_,イl l.iヽ,} { l r‐'" ̄::..ヽ /. il li { lヽ }::::::::::::::::::::::ヽ {____,オ::} /::__::::::::::::::/ {:::::::::::::::::} ゙<_/ `ヽ::::{ {i::::::::::::::/ / }._ノ {----''i ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 河間王は司馬倫に対して、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 征西司馬に招聘したいと要請して受諾された。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j よく司馬倫相手に人材の融通を求めたものである。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ あるいは河間王から見て、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 中書令の義陽王は従子に当たるため、そこから交渉したのかもしれない _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
841 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/03(木) 00:38:15.77 ID:a2PmywFq0 【紀元301年春 晋 首都 洛陽】 >VレハレVレ ト、___ハ へ} / | | / \ | // / \. | / 短い間で呼び戻して悪いな。 / ‐‐‐、 V´ / } | 長安の河間王は任せるぞ /レイ /  ̄ ̄ \/⌒ヽ / く / | . / / / ⌒} ハ _ / ______ \ . / / / \ | /:::/:/::::/::::::/ }:::::::}\:::::::::}::}::::::}::\ ノ:::::::::::::::}::::::} }:::::/ }::::::/:::}::::::}:::::::} /´::::::::::::::::/:::::/___ /:/ ___,j:::/:: /:::::/ヽ:::: {::/"ア::::/::/ ``丶 /:/"´ {::::::::/::::/{:::::::V . リ ./::::/::::::ハ ..,,,___ {:::{ _{:::::/}:::/ }:::{〉:} 構わんさ。 . {:::::{:::::/ r \乂リヽ )::) イ乂{:::{/{:::{ .∧::::〈 \{:::∧.{ r, /ノ \V:::j/ }::::::} 求められれば、応じなければならん相手だ /::/::∧`ー /: /::::/ー /}:::/ . {/´}::{ .{:\,_ ,、{/ /⌒_, イ./:/ /:/,ノ::::/ハ 、 ______ , { /}:::::::} {:{ {::{/::://{ ヽ `¨こ¨´ .イ .|:/:/ リ V/´ .l \ \ / ./{::{``ヽ、 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 司馬倫と孫秀にすれば、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 李含に河間王の監視役を期待していたのかもしれない ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
842 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/03(木) 00:39:57.48 ID:a2PmywFq0 【紀元301年春 晋 雍州 長安】 . / :::::::::::::/::::|::l :::::::::::::::::::|::::::|:::::::/∧ /:::::::::::::::: /::::: |::|::::::::::::::::::/:::::::|:: |::|:/∧ . //:i:::::::::::l:::|/⌒ ::::::::::::::::/'⌒\:::|::| ::::::l :::|:::i:|:::::::::|/|::/__jハ:::::::::::/ j/_j:/l::::|/ ::::: | |::|:::i:|:::::: / x笊弌 \/ x笊弌k,ハi::::::::::| 李含殿。 |∧从:: / 《弋J:ン 乂J:ン 》|i:::::::::| { |::Vi:l .::::::::::::. ' .:::::::::::. {i:i:::::::| あなたを私の属官にお迎えできて光栄です。 . |:::i:i:} |i:i::::: | . |:::i:iム (  ̄ ̄ ̄) |i:i:i::::| .何卒御指導御鞭撻の程を |:::i:i:i:|\  ̄ ̄ イi:i:i:::::| |::::i:i:i| `: 、 _,.ィ( j:i:i:i:::/ ::::::i:i廴 /i}` ー‐ ´{ /ィi:i::/ /:::___:::`Y:::::___::::\:::\ . \{\}/j;I斗 ト)x_ |/ r''":/::::_:::\:/:::入::\:::ヽ::::} -=≦//[ __ __]/// ト ,,_ {/::::/::::\:::::/::::::}:::::::\}::::\__ / || //////∧_____,///////,||ト {/:::/::/⌒  ̄ ⌒ {::::::::::::::}:::::rへヽ,_ /:{::::{/ }:::l{:::}:::ト、::ヽ `⌒ . 〈:::{:::〈_____ {::八::::::{:::VL \::::} `` ''"V ̄ヽ::∨ヽ:} {f 〉}弋f;li`ト ィ;il;)ア ./:::,′ リ Y::::} /| (:fア 心得た ヽ:::.=ミ、 〈 :| , /八 /ニ)込 ー =一 イニ\) /ニニニ} \ ^ / }ニニ∧_ //二二ニ}\ .>--< ./}ニニ∧\___ ____/ニ/ニニニニ} `ヽ、__,.. イ jニニニ∧ニニヽ__ /ニニニニ/ニニニニ{ /:::::::ヽ }ニニニ∧ニニ\ニ=- _ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 河間王は李含を大変信任し、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j しばらくして征西司馬から征西長史に転任させた ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
843 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/03(木) 00:40:50.62 ID:a2PmywFq0 ┌uヘ __ (⌒⌒) 厂\ \ しヘ /// . 厂 >''^~ ̄ ̄~゚^''< }__ }/ ∨ }\ / | |∨> ノ ハ|XxXx} . | | //l / ノ | | . |八 |Λ// 斗===ミ }ミ | | . |\ 乂;ツ 乂;;ツ ^Y | . | 〈'' '' _ノノ / 胡散臭い方 八 个 ´ `_ </ / / |\\ r/ ~~V7 // | | ⌒/(⌒'⌒)「ニニ> | | (_>{ニニニ}ニ}ニく_) 八 |八./ニ{´"^^"´}ニニ\} / /二乂_____,ノニニニニ> ⌒Τ^TT^Τ^⌒ . \ノLノ 晋 河間国の人 張方 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ ちなみに、八王の乱における /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 河間王陣営の戦略はかなりの部分を李含が担っている。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .楚王の公孫宏、趙王の孫秀、河間王の李含と言った所だろうか `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
844 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/03(木) 00:43:19.21 ID:a2PmywFq0 【紀元301年春 晋 首都 洛陽】 ,. : ':´ ̄:!: : : : : : : : : : :ヽ: -`-r、ー-、 /:,. : ': : : : |: : : : : : : 、: : : : : ://イ、}///\ / イ': : : : : : :ハ: : : |: : : : ヽ: : : :{//{/ハ///// / /: : : /: : ,':i ∨: ト、: : : : ∨: :.Y///ト,/// ./: :./: |: : /_i! ∨{-‐\: : :∨: :|-,-‐r':.Y ! /: :./: : |: / {| \ _,.ィtュ-ァ : |: : :/}: :.|:.| |: :/|: : :{:イ=r≧、 マ:r,:斥,:Y: : :/:.:.:}: | そんなに使えそうな人材なら、 |:/ {: :.:|:{! マr刈 弋こソ マ:.ト、/: :./:.:.| 河間王付きにしない方が良かったんじゃない? {' Y:|:ハ 弋ソ , }リ)}: : /:. : | ル:|:.ム ,....イ: :./: : : :| むしろ中書省に欲しいくらいよ Y: : : .、 v 、 ィ: : : : ,イ: : : : :| |: : : : > ... __. _'´/: : /_ : : : : | |: : : : :|: | } / , ': : :/⌒} |:.:.:. : :| |: : : : :|: | ,:'/: : / | {:.:.:. : :| _ト、|/|_/|_ ; : : : : |: | /,:': : :/__ Y:.:.: : :| > > ∠. , ―― 、 \ 7 / __ \ \ . / / / __ \ \ 「 そう言うな。 厶 | / / \ \.1V VV / , 二.ヽ. ヽ |V もし、人材が欲しいなら探してこればいい。 | | |∠ | | | || .| ゝ{:_:_} | | | | ||__ 呉の名門たる陸氏なら、心当たりの一人や二人あるだろう _ハ 二二ノ / / / // \ ./ V _ / / / // / ̄ ̄| { ヽ― イ / /// / ̄ ̄ | ̄ ̄`┬┬┴'´ ̄ ̄ ̄ /
845 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/03(木) 00:44:14.56 ID:a2PmywFq0 :::::ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : i : : : : : : : : : . ` 、 :::::::::∨: : : : : : : : : : : /: : : : : : : : :|: : : : : : : . . ヽ :::::::::::ヘ: : : : : : : : : : /: : : : : : : : : ;!: : : : : . . . ヽ \ ::::::::::::::} . . :/: .:.:/: : : : : :./: : :/、: : :ヘ: : : : : ヽ: : :ヘ:.:.:. : ヘ ::::::::::::/: : : : :/: .:.:/: : : : : : /: : / ∨: :.i: : : : : : i: : : ∧、:.:.:.:ヘ ::::::/: : : : :./.:.:.:/: : : : : : :/: :./ ∨:.l: : : : : : l: : : :.∧\:.:. ! イ.:.:. : : : : /.:.:.:X : : : : ; イ: :/ i: :|ヽ: : : : : !: : : : :ハ. \! .:|.:.:. : : : :/:.:.:;〃:\:/ ./: / |: |/∨: : :.| : :.i: : :ハ /!:.:. : : : i:.:.// : : /\// ,イ:j .!: : : :!: : :!:. : : i .:.|.:. : : : |.://: :/ /\ ノ / |/ !: : : l:. : i: : : : | '´l:. : : : |/テ≠==xミ、 z==== |: : :.;!.:.:∧: : : l あ、当たり前じゃない! . !:. : : :!:/ () () /|: : /.:.:/ i: : :,' l: : : :| ---―― ー-- / !:./.:.;イ !: / 期待して待っていなさい!! ヽ._',: : :| i_ノl/!:./:.| |/ :.:. :.ヘ: :j、 / `ヽ __ ` }:.:|.:.:|/:.:.j :.:.:. : :ヽ!:ヘ>、{ `ー- __  ̄7 _,.. イ:.:.l:.:.:.:.:.:.:! \:.:.:. : : :.∨:::`r 、_____,.ノ-‐'| |:|`i、!:.:.:|:.:..:.:.:.:| \:\:.:. : : ∨::::ヘ / |:::::::::::::::! !::! !::|、:.:!:.:.:.:.:.:.| \\:\:.:. : ∨:::∧'´ ̄ ̄!::::::::::::::| |::| |::| ∨:.:.:.:.:.:.|
846 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/03(木) 00:44:57.24 ID:a2PmywFq0 【紀元301年春 晋 首都 洛陽】 ,..-──v'⌒ヽ _/:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.厂`ー―ァ . /〈::::/:∨:.:.:.:/::.:.:.:/:./:ヽ:.:.:.:< 〈::::::::Y::::/:.:.:.:.ナナメ|:/ヽ:.:}:.:ト:.\> ヽ:::/:::/:.:.:,ィ-|∠_ リ |:ス:.:|:.:.:. | 陛下。 〉-r(|:.:./ `ト{:r「 イテチ:.:|:.ト:.:| . |:.:.:|:.|:/_ ´ ̄ ヒ!ノ∧|.:「リ 処士である広陵郡の戴淵は、 . |:.:.:|:.:.:.:.:ト、 rァ ノ:|:.リ .齢三十にして本当に東南の遺宝であり、 . |:.:.:ト、:.:.:.K:} r‐ rイ:l:.|:.:| 朝廷を取り仕切る奇璞となってくれるでしょう。 . !:.:.:|__}:.:.:|::::\_,,>、:\:l.:|:.:| |:.:/ ヽ:.:.ヽ::::::ヽ |::::::}:/:/ .是非招聘なされるべきです ∨ ヽ:.:.:l\:::ヽ|:::/|:./ / .| ヽ::ヽ \ |∧l:.{ r‐rこつ . / ヽ レく ヽ:.:ト-ィ r'>'⌒「 |_ ⌒⊃、 . { ト、::}、 ト:.|/ \ | ヽ:::厂 ̄´ _____ -‐<:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ \ \ |:.:| ∧ } ヽ-イ´ \_____/____二ニ=-.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:/\ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:‐=ニ ___ ./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |:./∧:.:.:.:.:.:.:/∧:.∧:.:.:.:.:.:.:.:.:\| /:.:.:.:.:.:.:.:.: |:.\|_|__|:.:|:.:.:.:|_|:.l_/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| ./.:.:.:ィ:.:.:.:.:.:.:|:.:.:∧| ∨:.:.::.| |:.| ヽ|:.:.:.:.:.:.:.| 陸機。 |://:.:.:.:.:.:.:.|:.:/ :.:.:.:.| l/ |:.:.:.:.:.∨ | / : |:.:.:.:.:.:|:.| く\ :.:.:| ' /> |:.:.:.:.:|:.:\ お前が書いた上奏文を見たが、 ./:.:.:∧:.:.:.:/V:. > > \| < < |:.:.:.:.:ト:.:.:.| 無駄に凝ってて、正直あたしには難しかったぞ。 〈:./ :.:.:/:|.:.:.: く/ \> |:.:.: /ノ\| ∨:.:|:.:八 ' ' ' _____ ' ' ' |:.:./:.:|\〉 まあ、お前が言うなら適当な官職を与えてやる /^|∧:.:父ト __(______v)_ ィV:.:/|\〉 \:.:l\{ノ ノ 乂 \/(/⌒\ ___/⌒\) |----=| /⌒ | ./ \ ⌒\ ----= ! / ̄ ̄| /  ̄ ̄V ---= | ̄ |
847 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/03(木) 00:46:28.49 ID:a2PmywFq0 【紀元301年1月 晋 徐州 広陵郡】 /ニニOニニニニニニニニニニニニニニニヽニ`ヽ |ニニ十ニニニニニニニニニニニニニニニニ∨/∧ ト、 ゞ='ニニニニニニニニニニニニニニ≫'"ヽ//∧ /\三三三三三三三三≫''".:.:.:.:.:.:.:∨/∧ /ニニニニ= ―――‐ァ=ニ ´ .:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨/ハ /ニニニニニニニニニ> ´.:.:.:.:.:∧ _:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ∨) } /ニニニニニニニニニ イ!:.:.:.:.:.:.:.:.: ィ´∨\|:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:ヽリ (≧x(≧x、 {ニニニニニニニ イ:.:⌒|\ト :.:.:.:.:.ト、 |:.:.:.:.:.|:.:.:.:.|:.:.:.:∨ > > > . ゝニニニ=,<:.:.:ト、:.:.:! ヽ\ト | |:.:.:.:.:.ト、 :.:|∨ .:∨ > > > ., / :|:.V.i|ィ斧≧x、 ≠彡" :.:.:.:.|r }:.:|:.∨.:.:∨ 正史スレ読者のみんな。 > > > _|:.:.:.、\ 弋り |:.:.:.:.:.|ノ.:.i| _ :.:.:∨ /\> > .,|:.:ゝ:.ヽr一 ' |:.:.:.:.:.|:|:_Y´ ヽ 戴淵は『晋書』では. /{ \ヘミxf:N:.:.:.:.ー人 _ ノ .|:.:.:.:.:.|:|| { } | 姓と字で戴若思って表記なの。 {i ト.\ ,/\_ム:.:.:.:├与> ., イ i|:.:.:.:./.:l| ゝ _ ィ :}ハ 八ヽィ X >! ||:.:.:.: |:.:.|:.:.:|:.:.:_f } ̄ _ !:.:.:/丁ヽ ___ ノ |:! .一人前の士大夫になるのが夢よ > ≫ " \/ ┴┴r イト、!ムr_{,. -‐_ ノ ./.:./:::::| ヽ 丁ヽノ:| > ´ ,. <ィ ゞ、/ ,.ヘ_ |:.:.:.| :.|ヽ _´二⊃:.:/V::j 寸 \`ヽ、 > ´ ,. < 〉 / \、 ∨イ |:.:.:.| :.| :}_ ィ´:::ア:::/.:./:::::: イ \:.:.:.\ ヽ ,. < 〈 Y ヾx > /、\.! :.:.| :.|.ノ:::::::::|:::::/::::/.:./:::/:! \ハ マ ム < ∨.:.Y´ \// ヽ .|:.:.:.| :.|: \::: |::/:::i/.:./ィ: : :人 ヽ} マ ム ∨.:.:.:.\/У |:.:.:.:.:.:|ヽ_>y‐ ァ.:.:.:′_/ / ヽ ∨ / マ. ヽ . ∨.:.:.:.:./.:{ イ.:.:.:.:N 〈 ̄ /.:.:.:′ l|:.:.:.:ヘ \ マ \ .:.:.:.:./.:.:.| /.:.:|:.:. ヘ! ./ ̄7.:.:.:.| j:.:.:.:.:.:|\ \ .マ \ |:.:.:.: ′/ 、___ /.:.:.:. ノイ | / : : |:.:.:.:.:| / .:.:.:.:.:|∨.\ ヽマ \ 晋 広陵郡の人 戴淵 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 戴淵、字を若思。本籍は徐州広陵郡。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 祖父は呉の左将軍の戴烈で陸凱の指揮下で魏軍と戦い、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 父は呉の太尉まで昇進し、天下統一後は武陵郡太守を務めていた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 若い頃は遊侠を好んで、品行にこだわらなかったという ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
848 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/03(木) 00:47:48.36 ID:a2PmywFq0 【『世説新語』『自新篇』より】 /: : -―――=ミ、: : : : \ ( {/ィ¨¨¨¨¨¨弌ー___ノ∧ \_,/ /:.:.:.:.:.:.:.:. ト、/\:.:.ヾ´: : :∧. }〉 ∨ / __ __ ¨ア:/:.:.:ト、:.:.:.:.:.:K芋ミ:.:.:> ∨__/ ノ ∨ / {__{___}≧s。. ^i:.:.:.:k=ミヽK:| tzタY:.Y^〉≧===彡"___ ∨ 今日の目標発見! `¨弌≧s。. ≧s。. Y:.|tzソ , Y:レ: : : : : : : : :ア: ィ⌒ヽ i `¨弌≧s。. ≧s。. .∧:ゝ _ |:./: : : : : : : :_/: (_ | 突撃します! `¨弌≧s。. ≧s。{:.:.Ys。. ′ . イ l/: : : / ̄ ̄∨___ ア | / 「 ̄ ̄ ̄≧s。.s。.:.:〕i爪: 〈∨{: / | }.__ ∨ / 駆逐艦「司令官」出撃よ!! r―┤∧:i:i:∨:i:i:i:i:i:Y:i≧s、\_}W{ |/ : : : :\__ ∨ / /:i:「≧r‐ヘ:i:i:|∨:i:i:i:i:i[:i:i:i:i:iヽ__ア_ .∧ : : : : : : :∨¨ア ∨ ./:i:i:i|:iW ヽ:|. ∨:i:i:i:i|:i:i:i:i:i:i:i:i}i  ̄ ¨¨ ‐- .,_: : : :∨ | 〈:i:i:i:i|W 、 _.。z≦:i:i:i:i:|:i:i:i:i:i:i:i:i}|  ̄¨ ‐- .,__.ノ [:i:i|〈:.: 7 ^、以_,∧:i:i:|Y:i::i:i:i:}| ∨¨ア Z:i:|:i}:.:/ ∨:| ⌒Yi:i}| Zi圦:`ー Y . イ:i:i:i}| ∨:i∧ , 、 ‘| へ:iト:i:i}| Y . イ ∧ Y _l \ヽ-lヽ―- 、 \ ,..-‐ ̄: : : : :. :. :. :∧ < / . /: :// /|: : : : : :ヽ: ヽ / /://. :.// / | ト、: : : |ヽ. :ヽ //7,.:.:.:j/ノ ヽ `ヽ }Y |: :| \ i:.:.:/| ● ● |: :j、 |イ/ l::/ l⊃ 、_,、_, ⊂⊃.ノ | :| |/| :ヘ ゝ._) j : : j: :| V/⌒l,、__, イ ソ: : j : :| / / i.ミ/ / /ヽ j: : :| { !ヾ∨ / ヒ;__彡: : :| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 戴淵について、『世説新語』『自新篇』の逸話で御存知の方もいるだろう。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 彼は若い頃遊侠に耽り、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 常に江淮の間で商人を襲って略奪を働いていた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ たまたま都へ帰る途中の陸機一行を襲撃し、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 椅子に寄りかかりながら、左右の者を見事に指揮してみせた _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
849 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/03(木) 00:50:24.68 ID:a2PmywFq0 ニニニニニニニニニニ)k、 ニニニニニニニニニア´:.:.:.:., _j_ニニニニニニニ-=≦:.:.:.:.:.:.:.:.′ _ -ニニ≧=-----=≦:.:.:.:.:.:.:.||:.:. |:.:.:.:.:∨ {ニニニ=-:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.i|:.:. |:.:.:.:.:.:.′ `¨¨厂:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.ト、/:.|:.:八:.:.|:.:.:.:.:.:.八 /ヽ /∧:.:.:.:|\:.:.:.:. ∧;ィ斗=ミИ:.: ∨:.:.:.:.:.:′ ./:.:/ ..-┐ ,//∧:.:.「ニ\:.:′^乂_ソ |:.:.:.:|ノ:.:.:∨ /:., ′/:/:ア /∧:.:マニア\ """ |:.:.:.从:jI斗‐_ァ'::∧/:/:/ /∧:圦 ̄` -‐ 、 .ノ:.:/:.ア∠ア´::::jレ'::/:/ /∧|/> マ _,ノ_. 个:.:.|ア /´:::::::∨∧:::::::└―――┐ ./ j|__/ i{_ _____,/|:.:.:.|/::::::::::::::∨∧:::::: _;:: -‐  ̄ ィ┤ 八へ、寸 {___/!:/:.:.__:::::::::::::_j:.:.:_〉イ´ j⌒! | i{:.:.| `¨⌒¨¨∨ (__/ V/ ̄ ̄:| | ∧ V ∧/)z ′ V:.:.:〉 ∨: : : : :/ .ノ \ 、 ⌒ ア./ (__)z j:./\ ∨: : :/ イ . \ )k、 / ,(_)z、_ | / ∧ }_/イ:.:| 、 ∧:∨ // ⌒(__)z 、 _∧__/:. |: 八 ∧\/ ∧:.:.、 (__)z \、 ____)kー==彡⌒:.:.:./:/ / ∧:. \∧:.: \ \、 / / ノ:.:.:.:/:.:.:.:′ / ∧:.:.:.:.`弌_:.:.:\ (__)z \/ ___,/:./:.:.:. /:.:.:.: i / ∧:、 .:.:.:.:.:.:≧=-- ___/_... -==彡:.:.: / :. / :.| . / ∧:\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:(__ア´:.:._/ ̄:.:.:.:.:.:.:.:.:.: / .:. | . / 、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_/ ̄__:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./|:.:.:.:.| \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ̄ ̄ ̄ ̄:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:/./:.:.:. 八 ≧=- _:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. //:.:./ ./:. :/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 加えて戴淵の容姿は際立っており、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 卑しい真似をしながらも振舞いにはどこか気品が漂っていた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .その様子を見ていた陸機は大声で彼に呼び掛けた `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
850 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/03(木) 00:50:51.14 ID:a2PmywFq0 .. ≧ー‐: : : : : :/ : : : : : : : : : : : :>、 イ: : : : : : : : : : : : : | : : : : : : : : : : : : : : : \ . /: : : / : : : : : : : :/: │: : : : : : : : : : : : : : : : : \ /: , -/ : : : : /: : : :/ : : ,|: :|: : : : : :| : : : : ヽ : : : : : :ヽ /: //: : :/: : :/: : : ,イ: : :/ |: :|: : : : : :| : : : : : :', : : : : |_ 」__ /: / .': : : :/ : : /.: : :/ |: : イ |: :|', : : : : | : : : : : : ',ニ/⌒ヽ.:.:>、 . // /: : : :/: : : .': \/ |: /:| ',: ',ヽ: : : :|', : : : : : : ',/ ̄.:ヽ}___.:.:.:.\ / /: : : :/|: : : :|: : :/\.|/ | v ', \斗―: : : : : :|.:.:.:.:.:.:.\:ヽ.:.:.:.:| |: : : /.:.|: : : :|: :f≧x、ヽ | ヽ{ /ヽ| ', : : : : : |.:.:.:.:.:.:.:.:.:| :|.:.:.:.:| |: : ∧.:.|: : : :|: :|! {rイ心 、__ /x≦云示ア/⌒ヽ.:.:.:.:.:.:.:.| :|.:.:.:.:| |: :/ ヽ!: : : :!:ハ Y::::j} 〃frイ:::::::::/' }.:.:.:.:.:.:.:| :|.:.:.:/ そこのあなた! |:/ V: : :|{: :ハ ヽzソ vトーイ/ /.:.:.:.:.:.:.:.:| :|ー ' |{r=≠ニヘ : ∧/ {.:.:.:.:. 、 ヽzxV /____」 :| 私は呉郡の陸機と知っての狼藉かしら? } |V : : :个 、 f⌒ヽ .:.:.:.{ ′: : : :/ : : : | { \ー‐|: : : : : |: /「 >- 、___ノ__ ... -', {: : : :/: : : : │ あなたは優れた才を持っているのに、 | `ー|: : : : : |/ :| | | ヽ x-- 、/ } |: /:}: : : : : : | どうして略奪なんて真似をしているのよ!! ヽ.ヽ、 ヘ : : : :∧/| | . >ー{ ヽ/ ̄ ̄ ̄ヽ. |: : : : : :│ {ヽ.__ム: : : {-ヘ ー ' {.:.:.:.:.:.>、 { ',ヽ: : : : : | ヽ.ー―ヘ: : :|-/ヽ 〉ーく /ヽ ヽ/⌒ | ',: : : : | }ー―ヘ : |/ ,/ /.:.:.:.:.:| {: : :} { }ヽ.} : : : |
851 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/03(木) 00:52:49.63 ID:a2PmywFq0 //////ト//ヾ-'ノ///ィ//≧s。 ///////__L>二U二/7ノ_/////∧ ///>7/////////////////7x/∧ //////////////////////////\ //////>''"::::::: ̄ ̄ ̄::::`::..</////∧ ∨//::::::::::::::::::: ィ:::::::::::::::::::ハ:::::::::::::::</∧ /:::::::::::::::::::::/ V::::::::::::::::/ `、:::::/:::::::\} /:::::::::::::::::::::::/≧=-ト::::::::::::/ィ≦_`:::/ |:::::::|:::l . /::::/:::::::::::::ァ'て芯゙ ヽ::::/ 芯心ヾ、|:::::::|::::l /:/:::::∧:::::‖ {;;.Jり .Y {;..J:リ }/::::::::|:::::`、 . // /::::::::::∧::::(とう¨´...:::::::.′.:::..`¨~つ/::::::::: ト:::::::`、 /::/|::::::∧::l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::/::::| }::l::::::`、 .……ッ!? /イ:::::::l::::::::{iヽゝ ,.- 、 ∠ イ::::::::::|/:::ト::::::::`、 /::::::/l::::::::l个o。 l:::::::::::l::::::| `、:::::} 戴淵も一人前の士大夫になれるかしら? . /::::::/ .l::::::::l::::::::::::> . ,......</::::::::::l:::::::| ::::::;′ l::::::::l :l::::::::l:::::::::::::::::::::| ` ´ |:::::::::/::::::::::::l::::::::l /:::::;′ レ――‐y:::::::V――/::/ {::ヽ:/:::::::::::::l:::::::::/:::::/ / 二二ノ;:::::::::V:::::::::::::{ ̄ ___  ̄l::: /:::::::>┴‐く'::::::/ / --、ノ ノ:::::::: V:::::::::::l彡三三ミリ::/::::::::::〉-―‐ V / __/ ィ‐ ノ>イハ:::::::::::Vミ::::::::l:::::♀:::::/::/:::::::::fヘ-― V .,-イ .,,,、、 ,,,,、 .{::/ ⌒ ノ ハ::::::::::トミミ=-l::::⊥::/彡:::::::::∧斗‐''_ V .,l゙ .゙‐'` ゙l |,,,|^| ノ=三ニ=イ/ ハ:::::::トミ:i:i:i:i:{ ̄ ̄}:i:/:::::/l ∧ヽ-‐ヘ V ./'゙_,、.r‐',i´.l゙ ゙ ."" /:::::::::::::::::/ /ヽト(  ̄ヽ.―イ´l;/ レ V}ミニニ彡l_ .ト'",l゙ l゙ l゙ │ .〈ミ=====イ\ { /:i:i:i:i|:i} }ミ==彡} / l゙ ,l゙ .l゙‐'" l  ̄ ̄ ̄ / λ {:i:i:i:i:|i:} ハ ̄ ̄ ̄ 〈 .レ'" _,,、,,r、,ーjl' {-!ト''゙l゙,i´ ,レ" l" ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } すると戴淵は涙を流し、剣を投げ捨てて陸機に帰順した N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
852 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/03(木) 00:54:14.77 ID:a2PmywFq0  ̄-ミ: ー: 〈: : : : : : : : : : : : :\/ハ//∧ >: : : : \: : :、: : 、: : : : : : :\--r-、 /: :,: : : : : :∧: :.∨: :\, 、´: : :.:∨///} /:, ィ/: : :.|: :/ l、: :∨ィ、:\\: : : ∨//ト, /´ /: ,: : :l:下テ-|、\: 、ィ斥テ圷 、: ∨イ: :. なれるわ! /: :ハ: : l: {. {抃 \ 弋z(ソ ,\',: :',: :. ,':/l:ハ: :!、∧ ゞ' , イ ゝ'_}: :.l: :} .私はなれたんだから!! ´ Y \ハ、 -=ヽ / { > |: :.|: :| }: : :≧=‐--r ´ / ト、:!:.:| 一人前の士大夫に!!! |: : : l/ ! l { / `丶、 |: : : |ヽ / ' | ヽ |: : : | \/ /ヽ } /|: : : | {!:ヽ_/:::::::', ト、 -‐┴――--ミ/////////////\ l////////>―――=ニ/////// ∧ \////:::::::::::::/::::::::::::l:::::::::::::</// ∧ __彡/::::::::::::::::/l:::::::::::::::L;_:::::::::::::::l\/∧ ./:::::::::::::|:::_L::::::::::::::/ ヽト::::::::::::トミ=// {:::::::::::::爪::| `、::::::/ィ=≠ァV:::::/::::l/ l:|:::::::::: l=≠ミヽ:::::| /l::/ |:::l ありがとう 乂:::::::叭 ,,,, ヽ:l ''''' /イY::::|::| ヾ、:::::込 r ¬ ,.イ:::::::|::| |:::トゝ::::....., ヽ ' イ::::|:::::: |::| l:::l::::::::/:::::::≧ ´ |::::,:::::::/: | /::λ:::/-<:::::} /::/::/:::>、 /:::/「V:{:::::::::::::::V:=:/://:::/ l ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .陸機は戴淵を重んじて交友を結び、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 文書を書いて彼を推挙したというお話である。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .このスレで、初めて陸機のまともな逸話を書いた気がするのだが…… `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
853 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/09/03(木) 00:54:49.13 ID:a2PmywFq0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | AAで語る世説新語part4参照 .|:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::` \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// | | >:´|、 - ,|`:< ……落ち着いて考えると、こんなおかしい話もない。 | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< .同じ『世説新語』『自新篇』にある | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 .周処と三横の逸話の劣化版にしか見えないのだ。 | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! .一応、『晋書』『戴若思伝』にも採用されているが , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
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