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設計者「安価で平和に町を作るよ」
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158 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/09(火) 20:02:50.38 ID:95m70SNto
約1時間離席しないといけないので↓3までの縛り無しで21:00まで延長です
ただ
>>157
が上手いのでこのまま決まりそうな予感
159 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/06/09(火) 20:16:17.40 ID:pMnVpzNr0
発酵による魚の保存食
160 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/09(火) 20:20:56.71 ID:sew4zElZo
芸術
161 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/06/09(火) 20:33:45.72 ID:RbxkKO/e0
異世界ファンタジー
162 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/09(火) 20:52:44.96 ID:SxmYw1wmo
原子力工学
163 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/09(火) 21:38:54.32 ID:95m70SNto
『土の種類による特性』→土木作業員・地衣類研究家・鉱山労働者・レーサー
『発酵による魚の保存食』→釣り人・養殖者
『芸術』→地衣類研究家・ファッションデザイナー・シンガーソングライター
『異世界ファンタジー』→ハンター・ファッションデザイナー
『原子力工学』→ツンドラ労働者・土木作業員・レーサー
秘書「住民の方々に、好きなもの・興味のあるものについて伺ってきました」
秘書「もちろん回答の用途は伏せております」
設計者「『発酵した魚』、好きな食べ物を答えたのかな」
設計者「魚に関係する職業は二つ、『発酵』に広げても地衣類研究家を入れて三つだ」
秘書「『芸術』はいかがでしょうか?」
設計者「意外と芸能分野は少ないんだよね。地衣類研究家が芸術に目覚めても面白そうだけど」
設計者「『異世界ファンタジー』は好きな本のジャンルか。図書館についての質問だと読み取ったか、やるね」
秘書「ファンタジー小説を仕事に活かせる方がいますでしょうか」
設計者「分からない。未知数だ。住民に魔法使いはいないし、コスプレする人が出てくるかもしれない」
秘書「『原子力』……この知識をマスターできたならば、今の仕事に活かすのではなく転職するでしょう」
設計者「それ、僕が読んだ方がいい本のテーマだな」
設計者「堅実に『発酵』にするかな……。秘書から何かアイデアはある?」
秘書「わたくしは『土の特性』を推薦します。しかし、いささかカフェで読むには不似合いでしょうか」
設計者「ん? いや、なるほど……。それでいこう」
164 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/09(火) 21:45:53.60 ID:95m70SNto
●開拓地
・ニッケル鉱山……大量のニッケル鉱石と同時に、亜鉛・鉛・コバルト・アルミニウムが得られる。
・図書館……湿気対策は十分。読書にぴったりのブックカフェが併設されている。
●その他
・図書館で『土』の自習を促している。
●ステータス
第二次産業Lv.5
開拓団事務員「明日が図書館オープンですね」
開拓団司書「入口前にある棚は、月ごとのテーマの本を置くように指示されたんですけど、最初のテーマは『土』ですって」
開拓団事務員「『土』……? あっ、わかった!」
開拓団事務員「きっと来月のテーマは『太陽』、その次が『月』『火』『水』と続くんですよ!」
開拓団司書「ああ、確かに!」
開拓団司書「……それなら最初の月は『木』か『金』の方が図書館映えしたと思いますけど」
165 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/09(火) 21:47:22.33 ID:95m70SNto
★ランクアップ★
田舎町 → 町
設計者「第一次産業と第二次産業がLv.5に届いた」
設計者「近いうちに鉄道もできる」
設計者「もう、ここは町だ。開拓は成功した」
秘書「おめでとうございます」
秘書「次のランクアップ条件は産業Lv.10です。一般的に開拓で目標とされることが多い値ですね」
設計者「この土地では町がやっとだと思っていたけど、今では実現可能な目標になった」
設計者「石油と電気を活用すれば、大都市だって夢じゃない」
土木作業員A「本来はこのくらい発展したら、街道を作る計画だったらしいな」
凍原土木作業員U「ここじゃ街道は無理だが、こうして鉄道は敷ける!」
レーサー「犬ぞりとカヌーで機械を小分けにして運ぶのはそろそろ無理があると思ってたんだ」
開拓団ドライバー「やっとオレの負担が軽くなる……」
土木作業員B「本来は上水道と浄化槽の整備だったけど、浄化槽はできなかったな……」
土木作業員C「水道は現状維持だな」
166 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/09(火) 21:48:10.17 ID:95m70SNto
開拓団事務員「ゴミ収集サービスを始めました」
開拓団事務員「毎朝、犬ぞりでゴミ捨て場へ回収に伺います」
レーサー「いいバイトだ」
ハスキー「……っ!」←悪臭に顔をしかめている
開拓団教師「警察署、消防署、そして高校が建ちました!」
教師「本日赴任して参りました。よろしくお願いします」
消防士「消火もレスキューも忙しそうな土地だな……」
警察官「開拓団でも住民でもない我々は何者なんですか?」
設計者「開拓地の住民じゃなく、市民予定者という扱いだから、開拓地の概要には記載されないよ」
開拓団医者「皆さんのおかげで、受け入れ可能な患者数が大幅に増えた病院が建ちました」
土木作業員D「今週、工事多すぎないか?」
土木作業員E「犬ぞりの競技場、アパレルショップ、図書館、警察署、消防署、高校、病院、鉱山、鉄道……本当だ……」
開拓団建築士「優秀な作業員さえいればこれほどの開発を同時並行で進められる……設計者さんの仕事の速さは異常ですよ」
ランク:町
交通……カヌーor犬ぞり+石畳の道路+鉄道(予定)
水道……上水道or氷を融かす+廃水汲み取り回収
医療……病院
廃棄物……ゴミ収集
公共サービス……学校(初等・中等・高等)・警察署・消防署
167 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/09(火) 22:54:42.62 ID:95m70SNto
設計者「あれ? そうか、今週はまだ講習会を開いてないのか」
設計者「『土の性質』に何か関係する職業なら、図書館で自習する効果が狙える」
設計者「でも効果が出るまでにタイムラグがあるから、こだわらなくてもいいかもしれない」
安価↓1、2 労働者に学ばせるテーマ
168 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/09(火) 22:56:55.37 ID:rhNrhhyf0
家畜の体の有効利用
169 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/09(火) 22:59:41.21 ID:Lo0GTpsqo
土壌別採掘機械の取扱い方
170 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/09(火) 23:32:17.15 ID:95m70SNto
開拓団教師「本日の講師はグローバルサイクツ社からいらっしゃいました技術者さんです」
技術者「初めまして。これからしばらくこの町で鉱山開発の指導を行わせていただきます」
技術者「第一回は、採掘機器の運用およびトラブル解決をテーマに話します」
労働者「ふむふむ。土砂層での事故を防ぐためには……」
鉱山労働者「む、難しいな……」
開拓団教師「本日の講師は……先住民です。寒い……」
労働者「先住民の村で屋外授業か……」
先住民「こんにちは。トナカイのこと、教えます」
先住民「トナカイを[ピー]する。よく見ていて」
トナカイ「(声にならない鳴き声)」
労働者「ひいいいい!!」
171 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/09(火) 23:40:21.51 ID:95m70SNto
●住民
・トナカイ飼育員……トナカイの飼育、解体、調理技術を先住民に学んだ。
・掘削技師……凍原の土壌に対応した採掘機器の取り扱い方を心得ている。
●ステータス
第一次産業Lv.7
第二次産業Lv.6
レストランChief Luisの厨房で一部のトナカイ飼育員が働き始めた。
開拓団スタッフ「お待たせしました。ご注文のトナカイステーキでございます」
労働者「ステーキの上に地衣類を乗せるな」
ニッケル鉱山の開発は順調だ。
掘削技師「ようやく凍土層の底までたどり着いた」
鉱山労働者A「ひたすら岩石を掘りまくれ!」
鉱山労働者B「おうっ!」
掘削技師「こちらでは破砕と分別を担当する」
鉱山労働者C「おい、そっちはコバルト鉱石だぞ!」
鉱山労働者D「す、すいません! 採掘する鉱物の種類が多いから、こんがらがってしまいました」
鉱山労働者C「仕事終わったら図書館の本でちゃんと勉強しとけよ」
172 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/09(火) 23:46:50.46 ID:95m70SNto
開拓団ドライバー「精製したオイルが届いたぞ」
労働者「やったー!」
デザイナー「それで、これは何に使えるの?」
設計者「まずは燃料。石炭より燃焼効率がよくて煙も少ないけど、今のところかなり高価だからもったいない気がする」
設計者「あとは樹脂や繊維、医薬品にも加工できる」
設計者「でもこれは僕も詳しくない。化学の領分だね」
秘書「化学者を呼びますか?」
開拓団有機化学者「呼びましたか?」
安価↓1、2 石油を注ぎます(用途を指定するか、施設・住民から選択する)
173 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/09(火) 23:49:24.35 ID:Lo0GTpsqo
軽くて保温性のいい繊維の開発
174 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/10(水) 00:00:43.75 ID:m3h9MN+7O
ポリウレタンなどの断熱材を作って栽培棟に使う
175 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/10(水) 00:47:59.48 ID:XB6P+/TNo
開拓団有機化学者「なるほど、それならばアクリル繊維を使用したニットが適しています」
開拓団有機化学者「建物の保温には発砲プラスチックを使用すると高い断熱効果が期待できます」
設計者「それでよろしく。足りない道具があったら急いで取り寄せるよ」
労働者「疑問なんだが、こんなすごい材料と技術があるのに、どうして国中に普及してないんだ?」
設計者「理由その一。それぞれの町の市長は王様の指示がない限り、技術をその町で独占しようとするから」
設計者「理由その二。例えば、紡績工場Vの作る天然繊維は、化学紡績工場Tの化学繊維より性能がいいから」
設計者「まとめると、良くも悪くも開拓制度が原因だね」
労働者「開拓ってすごいんだなあ」
176 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/10(水) 00:49:14.99 ID:XB6P+/TNo
●開拓地
・火力発電所……稼働準備中。
・石油化学工場……アクリル繊維や断熱材を製造している。
・栽培棟U……壁に断熱材を使用して保温性を高めた。ヒエとライ麦を栽培している。中は常に5℃を下回らない。
●ステータス
第一次産業Lv.8
第二次産業Lv.7
ファッションデザイナー「ウールを取り寄せなくても、もこもこの服が作り放題! しかも軽くて使いやすい!」
開拓団魔法使い「あの黒い油から作ったんでしょ? こわい……」
労働者「魔法使いがそれ言う?」
開拓団農家「設計者さん、見てくれ! 温度計の記録だ」
設計者「わずかだけど、平均室温が上がってる!」
開拓団農家「この前枯れた農作物も、今の栽培棟なら生長できるかもしれない。もう一度試してみる」
177 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/10(水) 00:52:01.39 ID:XB6P+/TNo
設計者「今週は忙しかった……」
秘書「地下資源を発見した成果が出ましたね」
設計者「来週からも同じ調子だな。遅れを取り戻すために気合出していこう」
安価↓1 秘書への依頼
178 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/10(水) 04:59:51.65 ID:g1Y9y5RUo
多分世界でも有数の地下資源だと思うので、宣伝して鉱業系の民間企業を大量に呼びこんでみたい
179 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/10(水) 19:18:11.05 ID:XB6P+/TNo
設計者「考えたんだけど、僕の力、あるいはこの町と王国政府の力だけで、この広大な凍原を開拓するのは骨が折れる」
設計者「うかうかしている間に、地下資源に目を付けた他国がやってくるかもしれない」
秘書「ええ。世界屈指の埋蔵量である可能性もありますから」
秘書「一刻も早く開拓し、王国の領土であることを周知させる必要があります」
設計者「そこでだ。大々的に宣伝して民間企業の力を借りたい。できるだけ多くの企業のね」
秘書「企業に鉱山を握られますと、将来的に行政の発言力が弱くなる恐れがありますが、よろしいですか?」
設計者「それよりも開発の拡大が重要だし、税収も増えるから必ずしも悪くない」
設計者「確かに、資源を独占されて、出し渋られるようになると厄介だけど」
設計者「そうならないように調整して契約を進めるのは君の方が得意だろう? 任せたよ」
6週目結果
称号:アクセルを全力で踏み始めた町 → 鉱業拠点の町
〜住民の声〜
ファッションデザイナー「もっともっと機能性の高い繊維が欲しいわ」
地衣類研究者「土と微生物と地衣類の関係……面白い、いつまでも読んでいられる」
凍原土木作業員「死ぬほど忙しかったはずなのに全然元気だ……。俺が恐ろしい……」
〜来訪者の声〜
先住民「これが一番楽にトナカイを[ピー]する方法」
鉄道作業員「ひええ。なぜ彼らはこの寒さで普段通りに工事できるんですか」
180 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/10(水) 19:21:46.25 ID:XB6P+/TNo
7週目
称号:鉱業拠点の町
ランク:町
●開拓地
・凍原……常に氷点下を下回る荒原で、降雪が少ない。夏になると地衣類が一斉に芽吹く。
・花咲く町……花を咲かせる地衣類が植えられており、夏になると慎ましく町を彩る。
・凍川……一年の半分は凍り付いている。
・堤防……開拓中のイレギュラーな洪水にも対応できる。
・上水道……水道管で川の水を引く。ただし夏限定。
・養殖場(夏)……川の一部に網を張り、自然に近い環境で魚を育てる。
・養殖場(冬)U……精密な水温調節が可能な養殖施設。養殖場(夏)と水路でつながっている。
・カヌー庫……川の水が解けている時期に、カヌーを用いて水運を行う。
・トナカイ放牧地……町の外側でトナカイを放牧する。
・栽培棟U……壁に断熱材を使用して保温性を高めた。ヒエとライ麦を栽培している。中は常に5℃を下回らない。
・発酵蔵……室内を温めて、発酵食品の製造を試している。
・太陽炉……太陽光を集めて中心に置いたものを加熱する装置。高さは2mほど。
・ソリ工場……他の地域から持ってきた木材などを材料にソリの製造・修理を担う。
・犬飼育場……そり犬たちが風をしのげる建物。
・毛皮加工場……ハンターの狩ってきた動物の毛皮を防寒具や家具に加工する。
・お試しレストラン……普通の料理の他にお試し料理が出てくる。どんな味かは食べてみるまで分からない。
・アパレルショップ……凍原ブランドの直営店。おしゃれな防寒具を販売中。
・犬ぞりレーン……犬ぞりが走りやすいように路面を平坦に整えた競技場。
・図書館……湿気対策は十分。読書にぴったりのブックカフェが併設されている。
・油田……石油がたくさん取れる。
・ニッケル鉱山……大量のニッケル鉱石と同時に、亜鉛・鉛・コバルト・アルミニウムが得られる。
・火力発電所……稼働準備中。
・石油化学工場……アクリル繊維や断熱材を製造している。
●住民
・開拓団……農業、工業、建築、医療、教育など、様々な分野に長けた団員がいる。
・ツンドラ労働者……凍原で生き残る術を持ち、熱心に働く。
・土木作業員U……土木工事の現場で効率的な作業を行う。
・凍原土木作業員U……施設を作るスピードが速い。この特性は開拓中の凍原でのみ発揮される。
・釣り人……川の魚を釣る。凍った川には穴を空けて魚を釣る。
・地衣類研究家……凍原の地衣類を何かに使えないか調べている。
・トナカイ飼育員……トナカイの飼育、解体、調理技術を先住民に学んだ。
・ハンター……野生動物を狩る専門職。狩りすぎ注意。
・養殖者……一般的な魚介類の養殖の知識を持つ。
・鉱山労働者……掘る。
・掘削技師……凍原の土壌に対応した採掘機器の取り扱い方を心得ている。
・ファッションデザイナー……デザイン性の高い防寒具を販売する凍原ブランドの社員。
・レーサー……犬ぞりの速さを競う。川が凍る季節には運送業も担う。
・シンガーソングライター……歌を作り、ギターを奏でながら歌う。
●その他
・石炭を使う暖炉が普及している。
・図書館で『土』の自習を促している。
●ステータス
第一次産業Lv.8
第二次産業Lv.7
第三次産業Lv.4
181 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/10(水) 19:25:27.67 ID:XB6P+/TNo
設計者「凍原土木作業員Uは元気だけど、普通の土木作業員が疲れてる」
設計者「鉱山開発や建築も大事だけど、そうでないものを設計してもいいな」
設計者「使いやすい道具や装置が出来れば、それを使っている施設すべての役に立つ」
安価↓1、2、3 施設や物を作ります(用地・店舗・公共施設・素材・装置ほか)
182 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/10(水) 19:37:13.48 ID:4mCJmc2jo
寒冷地仕様の土木作業用機械
183 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/10(水) 19:51:58.68 ID:g1Y9y5RUo
鉱業を学べる学校
184 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/10(水) 20:06:57.64 ID:Lxa4BzFyO
鉱物の加工施設
185 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/10(水) 20:39:37.93 ID:XB6P+/TNo
設計者「と思ったけど、やっぱり今は鉱山開発と建築に力を注ぐべきだ」
設計者「石油と電力を活用した作業効率の改善は、後で指示すればいいか」
開拓団メカニック「雪や氷の上でも滑らない工事用車両を作るのか」
開拓団工員「掘削技師から依頼されて設計したらしい」
開拓団メカニック「そっちか。てっきり土木作業用かと」
開拓団工員「どちらにも応用が利く車両だ」
土木作業員VA「新型の作業機械が完成したってさ!」
土木作業員VB「操作方法は予習済みだ! 早速頼まれた工事に取り掛かろう!」
凍原土木作業員V「……」コォォォォ
土木作業員VA「あいつは……全身本当に燃えてないか? 大丈夫か?」
開拓団老人「否!! あれは、燃える開拓魂が肉体の器に収まりきらず、外側にあふれ出しているのだ!!」
土木作業員VB「ああ、オーラ的なものか……」
土木作業員VC「機械を見てテンションが上がって進化したんだな」
土木作業員VB「俺たちと同じであいつも作業の効率が上がってるから、俺たちよりさらに速く作業できるってことだ」
土木作業員VC「あんなに燃えて……開拓魂の寿命も短くなるんじゃないか?」
土木作業員VB「まあ……来週までなら持つだろ」
186 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/10(水) 20:42:45.14 ID:XB6P+/TNo
凍原土木作業員V「俺の開拓魂が、作業機械の燃料になる!!」
凍原土木作業員V「このペースなら今週ももう一件、多く工事できるぜ!! ウオオオオーッ!!」
安価↓1 追加で施設を作ります(用地・店舗・公共施設ほか)
187 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/10(水) 20:55:03.21 ID:tD8ugdKR0
太陽炉の拡張
188 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/10(水) 23:56:15.57 ID:XB6P+/TNo
設計者「製錬所は設計段階から燃え上がる土木作業員に任せた」
設計者「僕はそろそろ太陽炉の改良に取り掛かろう」
設計者「温度を上げすぎても危ない。一点を加熱するより、日光の照射される点をいくつかに分散させよう」
開拓団科学者「大型の太陽炉を何に使うんですか?」
設計者「引き続き、水の確保に使うよ」
設計者「完成だ」
設計者「太陽光を集めて、お湯を作り、パイプに流す。蒸気は弁から逃がす」
設計者「お湯が通るパイプを巻き付けた融解槽に川の氷を入れて融かす。融けた水は定期的に貯水槽へと流す」
設計者「流す際は、融解槽に少し水を残すのがポイントだ。水を通して熱した方が氷は早く融けるからね」
設計者「断熱材で覆われた貯水槽に水を蓄えて、必要に応じて取り出す」
設計者「水道管が凍る冬場に、井戸の代わりに使うんだ」
設計者「夜間はパイプから水を抜いておかないといけないけどね」
開拓団科学者「温泉が湧いていれば話は早かったのですが」
設計者「流石に僕も温泉は作れないよ」
インフラ
水道……上水道or貯水タンク
189 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/11(木) 00:02:05.98 ID:zCTEyyORo
凍原土木作業員V「完成ぃっ!!」
土木作業員V「俺たちもレベルアップしてるはずだが、ついていくのでやっとだ……」
設計者「お疲れさま」
開拓団教師「鉱業専門の学校、しばらくは私が教えますが、開拓が終わったら現場で働いている方が教えるのでしょうか」
設計者「そうなるかな。鉱山労働者と掘削技師の人口が増えれば、指導に回る人も増えると思う」
開拓団製錬工員「俺の出番が来た!」
開拓団製錬工員「でもグローバルサイクツ社に悪いな……」
設計者「大丈夫。石油の精製はできないし、採掘量に対して製錬が間に合わない計算だ」
設計者「主にこの町で使う分の金属を生産することになるだろうね」
190 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/11(木) 00:03:46.49 ID:zCTEyyORo
●開拓地
・土木工事局……優秀な土木作業員と工事用機械が揃った公営事業所。
・鉱業研修センター……採掘の専門家を育成する。
・製錬所……鉱石から金属を分離させて取り出す工場。
・太陽炉U……太陽光を集めて物体を加熱する大きな設備。冬季の水需要を支える。
●住民
・土木作業員V……重機を操り、開拓中に限らず短期間で土木工事を終わらせる。
・凍原土木作業員V……施設を作るスピードが非常に速い。この特性は開拓中の凍原でのみ発揮される。
●ステータス
第二次産業Lv.9
土木工事Lv.5
鉱業Lv.6
防寒具Lv.2
設計者「見込みとはいえ、第二次産業Lvが一気に2上がった」
設計者「都市と呼べるまでもうすぐだ」
秘書「開拓も終盤ですので、個別の産業規模も試算してみました」
設計者「土木工事も立派な産業だ。今のところ鉱業に引けを取らないな」
秘書「王都にいた頃はよく依頼しておりましたね」
設計者「防寒具は大した規模じゃなさそうだけど?」
秘書「すでに王国最大級でございます」
設計者「そうか、極端に寒い地方の町が少ないから」
191 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/11(木) 00:04:18.03 ID:zCTEyyORo
図書館内、ブックカフェ。
土木作業員U(道路の舗装には粒径の違う石や砂を重ねて層にするのか……)
レーサー(同じ石ころでも硬度はこれほどの差が……)
設計者(うんうん、いいね。土特集コーナーの本を個室に持っていく人がちらほらいる)
安価↓1、2 労働者に学ばせるテーマ
192 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/11(木) 00:10:34.35 ID:ZN5W2r/Vo
環境科学
193 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/11(木) 00:11:22.22 ID:nGTt9L3Yo
災害時の土木工事と救助方法について
194 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/11(木) 18:43:11.88 ID:zCTEyyORo
設計者「今週の講習会は、防災と環境だ」
開拓団教師「……えっ?」
設計者「何?」
開拓団教師「意外でした」
設計者「また洪水が起きた時のために、災害が起きた際の土木工事の段取りを決めておく」
設計者「あとは救助についても考えないといけない」
設計者「鉱山廃水や鉛鉱石などは環境を汚染する。環境科学で公害への対処が必要だ」
開拓団教師「本当に、今必要ですか?」
設計者「何か起きてからでは遅いんだ。市民に被害が出る前に、リスクを予測して備えるべきだよ」
開拓団教師「と、言われたのですが」
掘削技師「凍原は広大だから町の環境への影響は無いのに」
開拓団教師「洪水も警戒しすぎですよね。本来、堤防すら不要と先住民の方が言っていました」
開拓団弁護士「話に聞いていた通りだ。設計者さんの備え癖」
消防士「でも確か、その姿勢が評価されて、王国軍の基地の設計を依頼されたんじゃなかったですか?」
開拓団教師「都市開発においても、リスクに完璧に備えることが非常に重要なのでしょうね」
195 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/11(木) 18:43:55.39 ID:zCTEyyORo
●住民
・環境学者……暖炉の排煙や製品に使われた金属などの状況をチェックし、住民の健康被害を減らす。
・土木工学者……目的に応じて必要な土木工事とその手順を計画する。
●ステータス
土木工事Lv.6
環境Lv.5(固定)
※土木作業員Vはこれ以上レベルが上がりません、Wまで上がるのは施設のみです
開拓団教師「よきにはからいました」
環境学者「一口に環境といっても、自然環境だけではなく生活環境もあります」
土木工学者「線路工事の現場指揮に行って参ります!」
196 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/11(木) 18:48:26.41 ID:zCTEyyORo
開拓団電気技師「ボイラー、タービン、電線、電池の準備はバッチリだ」
設計者「よし、それじゃ火力発電所を動かそうか」
開拓団素材工学者「大きな太陽炉があるので、太陽熱発電も視野に入りますよ」
設計者「同レベルなら火力発電の方が効率がいいからね」
設計者「発電量で火力発電に勝る、他の発電所を作り上げる時間は足りないと思う」
安価↓1、2 電気を流します(用途を指定するか、施設・住民から選択する)
197 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/11(木) 18:52:15.01 ID:RfkaGppp0
水運基地のライトアップに
198 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/11(木) 19:40:21.16 ID:g6AVId0+O
空調による栽培棟の温度管理
199 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/11(木) 20:30:56.45 ID:zCTEyyORo
設計者「まだ少ないけど電灯を用意できた」
設計者「電灯で町を明るくしよう!」
開拓団電気技師「材料足りましたか?」
設計者「足りない分は取り寄せたよ」
設計者「まずは水運基地に使おう。暗い中、川に落ちたら危険だ」
開拓団船員「助かりますよ。灯りで手が塞がると作業がやりにくいんで」
設計者「……せっかく電気を使ってバージョンアップするのに、照明だけじゃもったいないと思わないかい?」
開拓団船員「はあ。……他に何か用意してるんですか?」
設計者「これだ!」バサッ
開拓団船員「後ろに何かあるなと思ってたら、モーターボートでしたか!」
レーサー「布をめくると同時に照明で照らし出した!」
シンガー「これぞエンターテインメントね!」
200 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/11(木) 20:43:53.14 ID:zCTEyyORo
設計者「これだけの発電量があれば、結構前に設計した暖房が作れそうだ」
開拓団メカニック「こりゃすごい……」
設計者「停止させずに使い続けることを想定しているから、電力をかなり使ってしまう」
設計者「だから、民家やレストラン、図書館には使えない」
開拓団メカニック「じゃあ、どこに?」
設計者「そんなの一か所しかないじゃないか。栽培棟だ」
●開拓地
・カヌー庫……川の水が解けている時期に、カヌーを用いて水運を行う。
↓
・水運基地U……川の水が解けている時期に、カヌーとモーターボートで水運を行う。
・栽培棟V……壁に使用した断熱材と最新鋭の空調機器により一般的な栽培環境を実現した。中は常に15℃を下回らない。
・火力発電所……町に電気を供給している。
●ステータス
第一次産業Lv.9
開拓団農家「あったかい!」
開拓団農家「この気温なら、寒さに弱い農作物以外ならなんでも育てられる!」
開拓団農家「小麦も栽培できる!」
設計者「手狭だから、少量でも高く売れる作物を作って、小麦は他の町から買った方が効率がいいよ」
設計者「そろそろ鉄道が完成するしね」
201 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/11(木) 20:48:06.06 ID:zCTEyyORo
設計者「モーターボートの導入で、鉄道に先駆けて物流が向上した」
設計者「今は一時的に夏の気候になっているからいいけれど、冬場の物流も改善しないと、書類上、産業は育っていない計算になる」
設計者「つくづく面倒な土地だよ……」
設計者「さて、引き続き石油も活用していこう」
開拓団有機化学者「準備はできていますよ」
安価↓1、2 石油を注ぎます(用途を指定するか、施設・住民から選択する)
202 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/11(木) 20:52:13.18 ID:GuLikK7CO
車両用道路を温熱仕様に
203 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/11(木) 21:12:12.21 ID:PArcvES2O
レーサーに雪上車などの車両を使ってもらう
204 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/11(木) 21:37:42.23 ID:zCTEyyORo
設計者「まずはこの設計書を見て欲しい」
開拓団電気技師「路面ヒーティングシステム?」
設計者「車両が走る舗装路の下に合金線を仕込み、熱によって路面の雪を融かす仕組みだ」
開拓団電気技師「舗装路も無いのにか」
設計者「舗装路の下に作るんだよ」
設計者「電力が全然足りなかった……」
開拓団電気技師「そりゃそうだ。もう結構広いんだぞ、この町」
開拓団電気技師「そもそも車も走ってないし、この土地そんなに雪は降らないだろ。一度雪が積もったら中々解けないが」
設計者「くそう。世界が僕の技術力に追いついていない」
開拓団電気技師「贅沢な悩みだな」
設計者「まあ世界に文句を言っても仕方ない。一歩ずつだ。とりあえず土木工事局に舗装を頼んで、先に車両から作ろう」
205 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/11(木) 21:54:06.32 ID:zCTEyyORo
開拓団有機化学者「合成ゴムに炭素を混ぜると強度の高いタイヤになります」
設計者「あ、そこにスパイクを入れて。川の近くは特に湿気で路面が凍るから、滑り止めが必要だ」
設計者「ガソリンで動く自動車を作ったよ」
レーサー「す、すげぇ!」
設計者「いや、別にこれは一部の町で使われてるけど」
設計者「今後君たちにはこの自動車を使ってもらいたいんだ。素早い乗り物を制御するのには慣れてるだろう?」
レーサー「ものすごく速そうだから少し不安だ……!」
設計者「いや、鍛えた馬や鍛えた犬には敵わないよ。王国の動物はすごく強い」
設計者「ただし、僕の設計したタイヤは凍結した路面でも滑りにくい仕様だ」
設計者「普通のそり犬には間違いなく全てにおいて上回っているね」
レーサー「全ては言い過ぎだろ!」
レーサー「犬は、頭がよくて自分で考えられる! しかも、もふもふで可愛い!」
設計者「ごめん……僕が間違っていた」
206 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/11(木) 21:56:24.68 ID:zCTEyyORo
●住民
・レーサーU……オフロードカーの速さを競う。レースの無い日にはドライバーとしても安全運転で働く。
・ドライバー……自動車で荷物を運搬する。犬を飼っている人が多い。
●開拓地
・ソリ工場……他の地域から持ってきた木材などを材料にソリの製造・修理を担う。
↓
・自動車工場……凍原に対応した自動車の製造、修理を担う。
・そり犬公園……犬との触れ合いや犬ぞり体験が楽しめる観光施設。
●ステータス
第二次産業Lv.10
第三次産業Lv.5
インフラ
交通……舗装路+鉄道(今週末)+モーターボート
土木作業員V「アスファルトでこんなに平坦に舗装して大丈夫なのか? 石畳より滑りやすそうだ」
土木工学者「道に溝を刻むことで、滑りを防止します」
開拓団工員A「ソリ工場は今日から自動車工場か。大胆な事業転換だ」
開拓団工員B「犬たちはどうするんだろう……」
ドライバー「俺の相棒は車の助手席に乗ってるぜ」
レーサー「観光客を乗せて犬ぞり体験もする予定だ。早くお客さん来ねーかな」
開拓団飼育員「犬ぞりレースも続けるし、トナカイ放牧では現役だってさ」
ドライバー「自動車が普及しても、俺たち凍原の町の住民の、犬への愛は変わらないのさ」
207 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/11(木) 21:58:08.43 ID:zCTEyyORo
修正
・犬飼育場……そり犬たちが風をしのげる建物。
↓
・そり犬公園……犬との触れ合いや犬ぞり体験が楽しめる観光施設。
208 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/11(木) 22:01:20.88 ID:zCTEyyORo
★ランクアップ★
町 → 地方都市
設計者「第二次産業がLv.10を達成した」
設計者「住宅や下宿も増えて、個人食堂や商店、銭湯を営む労働者もちらほらいる」
設計者「この町は多くの人口を支えられる規模になった」
秘書「おめでとうございます」
秘書「次の目標は王国で有数の都市を作ることです」
秘書「その目安は産業Lv.15です。また、第三次産業は最低でもLv.5が必要になりますが、こちらは先日達成しました」
設計者「いかに産業の一大拠点であっても、商業やサービス業が発達していなければ都市とは呼ばれないからね」
設計者「でも、普通、開拓中に産業Lv.15は目指さない」
秘書「ええ。開拓の目標は町を作ることであり、それはすでに終えています」
設計者「民間企業への宣伝はうまくいってる?」
秘書「説明会の開催が今週末です。業者が採掘を始めるのは早くて来週末でしょう」
設計者「ちょうど開拓2か月目か」
209 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/11(木) 23:09:49.78 ID:zCTEyyORo
開拓団保健学者「下水道、上水道はすでにあったので浄水場も作りました」
労働者「冬場はどうするの?」
開拓団保健学者「我慢します」
開拓団事務員「ゴミ収集サービスに加えて、ゴミ箱を町の各地に設置しました。環境美化に努めましょう!」
開拓団事務員「新たに、郵便局もサービスを開始しました」
配達員「責任もって運びます!」
土木作業員「本来は今、図書館を建てる予定だったらしい。早めに作った分楽ができた」
労働者「銀行は無いの?」
開拓団事務員「送金は郵便局で受け付けています」
開拓団事務員「その他のサービスは、開拓後にすぐできると思われる民間の銀行を使ってください」
ランク:地方都市
交通……舗装路+鉄道(今週末)+モーターボート
水道……上水道or貯水タンク+浄水場+下水道
医療……病院
廃棄物……ゴミ収集+公共ゴミ箱設置
公共サービス……学校(初等・中等・高等)・図書館・警察署・消防署・郵便局
210 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/11(木) 23:20:03.45 ID:zCTEyyORo
使者「こんにちは、設計者さん」
設計者「ああ、王様の使者か。どうだい、僕の町は」
使者「途中経過を見ていませんが、苦労した様子が伺えます」
設計者「分かる? 隙の無い町だと思うけど」
使者「施設や住民に地衣類を活かそうとしていた痕跡がありますから」
使者「では、本題ですが、王国軍の将軍から伝言です」
使者「来週には王国軍基地の設計を始めて欲しい、と」
設計者「というわけで、来週で終わりと決まった」
秘書「一般的な開拓と同じ期間でしたね」
安価↓1 秘書への依頼
211 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/11(木) 23:58:06.38 ID:RPDUeXybo
この地域に興味のある人材の募集
212 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/12(金) 01:46:18.90 ID:rNpnCiipo
設計者「僕たちが去った後の事も準備しておかないとな」
秘書「鉱山開発については万事順調です。懸念は、町の舵を取ることになる市長ですね」
設計者「基本的には国王が指名するけれど、過去には開拓の時からいた住民から選ばれた例もある」
秘書「果たしてわたくし達の要望が通るでしょうか?」
設計者「市長をお飾りにして実務を掌握すればいいんだ」
設計者「市長になるのは大抵貴族か元官僚。お金と椅子さえ与えておけば大人しくしてるだろうさ」
秘書「ええ。残念なことですがね……」
設計者「珍しくやる気のある市長が来たらその時はその時だ」
設計者「というわけで、町の運営を任せるために、この地域に興味のある人材を募集する」
設計者「幅広く頼むよ。行政関係だけじゃなく、業者や研究者、普通に移住してくる人も多くいるといいね」
秘書「承りました」
213 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/12(金) 01:53:39.82 ID:rNpnCiipo
土木作業員V「線路が通ったぞ!」
凍原土木作業員「うおおおお!!」
鉄道作業員「こんなに長い鉄道を……やり切ったなあ」
社員A「鉱石5トン、確かに引き受けました」
社員B「出発まで時間があるな。メシでも食っていくか」
社員A「レストランChief Luis、ここにしましょうよ」
社員B「トナカイステーキもいいが、シェフの気まぐれコース……気になる」
観光客「さ、寒い……興味本位で来るんじゃなかった」
労働者「うわっ、セーター一枚じゃ死んでしまいますよ。防寒具買って着てください」
設計者「ついに鉄道が開通した」
設計者「早速、観光客やグローバルサイクツ社の社員が出入りしているみたいだ」
●開拓地
・駅……王国の大都市と行き来できる長距離鉄道が通っている。貨物列車が多い。
●ステータス
第二次産業Lv.11
第三次産業Lv.6
7週目結果
称号:鉱業基地の町 → 北の土木工学都市
〜住民の声〜
ドライバー「相棒のサモエドは、長距離ドライブの心の動力」
環境学者「生活環境の観点で言うと、明らかに人の住む環境じゃありませんよね」
研究家「閃いたぞ……地衣類の使い道!!」
〜来訪者の声〜
先住民「これ、線路って言うんだ。上、通っていい?」
観光客「観光客の皆さん!! どうか、どうか!! 無難なメニューを選んでください!! 悲劇を繰り返さないで!!」
214 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/12(金) 02:14:34.85 ID:rNpnCiipo
図書館内、ブックカフェで住民たちが土に関する知識を蓄えた。
環境学者「土壌中の有害物質測定の手法を学びました」
環境学者「鉱山の周囲の汚染度を測定して、作業員と町の安全を守ります」
掘削技師「凍原以外でも様々な土質に対応できるようになれた気がする」
掘削技師「あとは実践だな。いずれ火山地方に採掘に行ってみるか」
鉱山労働者「色々な鉱物を知ることができた」
鉱山労働者「闇雲に掘るだけじゃない。これからは目当ての鉱物を狙って掘る!」
土木作業員V「ためになる事は書かれてたけど、そこまで作業効率が変わった気がしない」
土木作業員V「俺が得た新しい知識を1として、重機の働きが10くらいあるからだ」
土木工学者「埋め立て工事、トンネル工事、基礎工事……」
土木工学者「なるほど、土を使い分けることはこんなに重要なのか……!」
215 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/12(金) 02:21:51.81 ID:rNpnCiipo
研究家「地衣類の使い道……それは安全性の確認!!」
研究家「地衣類の育ちは遅い。つまり、地衣類が無い場所は近い過去に何かがあった場所」
研究家「地衣類を観察することで、鉱山の周りの汚染具合や、洪水で流された範囲が分かるのです!!」
環境学者「仕事がかぶってしまいました……!」
レーサー「犬ぞりが土から受けるダメージを軽減する方法を学びつくした!」
レーサー→そり職人「俺はそり職人に転職する!」
そり職人「今日から、そり工場が俺の職場だ!」
そり職人「あれ?」
開拓団工員「やあ。ここは自動車工場だよ」
そり職人「そり工場は……?」
開拓団工員「そりはもう数個しか作ってないよ」
そり職人は、自動車工に転職した。
●住民
・環境学者U……測定機器を使い環境の状態を数値化して、住民の健康被害を減らす。
・掘削技師U……様々な土壌に対応した採掘機器の取り扱い方を心得ている。
・鉱山労働者U……掘りまくる。
・土木工学者U……目的に応じて必要な土木工事とその手順を計画し、適切な機材や資材を選ぶ。
・地衣類研究家U……凍原の地衣類を観察し、その種類や特性をまとめている。
・自動車工……荒地や凍った土地に強い自動車を作る。
●ステータス
第二次産業Lv.11→14
土木工事Lv.7
鉱業Lv.7
216 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/12(金) 02:22:17.33 ID:rNpnCiipo
8週目
称号:北の土木工学都市
ランク:地方都市
●開拓地
・凍原……常に氷点下を下回る荒原で、降雪が少ない。夏になると地衣類が一斉に芽吹く。
・花咲く町……花を咲かせる地衣類が植えられており、夏になると慎ましく町を彩る。
・凍川……一年の半分は凍り付いている。
・堤防……開拓中のイレギュラーな洪水にも対応できる。
・上水道……水道管で川の水を引く。ただし夏限定。
・養殖場(夏)……川の一部に網を張り、自然に近い環境で魚を育てる。
・養殖場(冬)U……精密な水温調節が可能な養殖施設。養殖場(夏)と水路でつながっている。
・水運基地U……川の水が解けている時期に、カヌーとモーターボートで水運を行う。
・トナカイ放牧地……町の外側でトナカイを放牧する。
・駅……王国の大都市と行き来できる長距離鉄道が通っている。貨物列車が多い。
・栽培棟V……壁に使用した断熱材と最新鋭の空調機器により一般的な栽培環境を実現した。中は常に15℃を下回らない。
・発酵蔵……室内を温めて、発酵食品の製造を試している。
・土木工事局……優秀な土木作業員と工事用機械が揃った公営事業所。
・太陽炉U……太陽光を集めて物体を加熱する大きな設備。冬季の水需要を支える。
・自動車工場……凍原に対応した自動車の製造、修理を担う。
・毛皮加工場……ハンターの狩ってきた動物の毛皮を防寒具や家具に加工する。
・お試しレストラン……普通の料理の他にお試し料理が出てくる。どんな味かは食べてみるまで分からない。
・アパレルショップ……凍原ブランドの直営店。おしゃれな防寒具を販売中。
・そり犬公園……犬との触れ合いや犬ぞり体験が楽しめる観光施設。
・犬ぞりレーン……犬ぞりが走りやすいように路面を平坦に整えた競技場。
・図書館……湿気対策は十分。読書にぴったりのブックカフェが併設されている。
・油田……石油がたくさん取れる。
・ニッケル鉱山……大量のニッケル鉱石と同時に、亜鉛・鉛・コバルト・アルミニウムが得られる。
・火力発電所……町に電気を供給している。
・石油化学工場……アクリル繊維や断熱材を製造している。
・製錬所……鉱石から金属を分離させて取り出す工場。
・鉱業研修センター……採掘の専門家を育成する。
●住民
・開拓団……農業、工業、建築、医療、教育など、様々な分野に長けた団員がいる。
・ツンドラ労働者……凍原で生き残る術を持ち、熱心に働く。
・土木作業員V……重機を操り、開拓中に限らず短期間で土木工事を終わらせる。
・凍原土木作業員V……施設を作るスピードが非常に速い。この特性は開拓中の凍原でのみ発揮される。
・釣り人……川の魚を釣る。凍った川には穴を空けて魚を釣る。
・地衣類研究家U……凍原の地衣類を観察し、その種類や特性をまとめている。
・トナカイ飼育員……トナカイの飼育、解体、調理技術を先住民に学んだ。
・ハンター……野生動物を狩る専門職。狩りすぎ注意。
・養殖者……一般的な魚介類の養殖の知識を持つ。
・鉱山労働者U……掘りまくる。
・掘削技師U……様々な土壌に対応した採掘機器の取り扱い方を心得ている。
・環境学者U……測定機器を使い環境の状態を数値化して、住民の健康被害を減らす。
・土木工学者U……目的に応じて必要な土木工事とその手順を計画し、適切な機材や資材を選ぶ。
・自動車工……荒地や凍った土地に強い自動車を作る。
・ドライバー……自動車で荷物を運搬する。犬を飼っている人が多い。
・レーサーU……オフロードカーの速さを競う。レースの無い日にはドライバーとしても安全運転で働く。
・ファッションデザイナー……デザイン性の高い防寒具を販売する凍原ブランドの社員。
・シンガーソングライター……歌を作り、ギターを奏でながら歌う。
●その他
・石炭を使う暖炉が普及している。
●ステータス
第一次産業Lv.9
第二次産業Lv.14
第三次産業Lv.6
土木工事Lv.7
鉱業Lv.7
防寒具Lv.2
環境Lv.5(固定)
217 :
ここまで投下しておきます
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/12(金) 02:28:28.68 ID:rNpnCiipo
設計者「第二次産業Lvがえらいことに」
設計者「自習の成果が出たらしく、いくつかの業種で仕事の質が上がっている」
設計者「特に土木に関しては、国内において圧倒的にトップだと思う」
設計者「土木作業員Vと土木工学者Uがいる上に、今週も燃え上がっている凍原土木作業員Vがいるからこうなるか……」
設計者「もう土木分野は十分だね」
安価↓1、2、3、4 施設や物を作ります(用地・店舗・公共施設・道具・装置ほか)
218 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/12(金) 03:47:15.66 ID:NlhVzSASO
サウナ
219 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/12(金) 07:22:49.94 ID:OhyN5+whO
栽培棟をできる限り増設
220 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/12(金) 10:49:51.85 ID:7ata+ytMo
石油パイプラインの敷設
もし可能なら石油の製造販売を管理する企業も一緒に作っといて下さい
221 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/12(金) 10:52:08.35 ID:MCqrEUFco
遊園地
222 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/12(金) 10:52:37.66 ID:dsj6DvRSo
鉱山の出稼ぎ労働者が居住できる施設
223 :
ここまで投下しておきます
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/12(金) 22:45:59.72 ID:rNpnCiipo
土木工事局。
設計者「今週の予定は、サウナの建築と遊園地の建設。どちらも観光客のための計画だ」
設計者「それともう一つ、この設計図もよろしく」
土木工学者「これは栽培棟……ですか? 構造がよく分かりませんが」
設計者「ああ、その斜線は階層が違うことを示しているんだよ」
設計者「中央に吹き抜けがあるドーナツ状のフロアが、何層も重なっているのがイメージできるかな?」
土木工学者「ええと、それは分からなくもないのですが、水道管が血管のように張り巡らされていて線が多くて見づらいです」
設計者「水道管無しの図面も書こうか?」
土木工学者「しかも建物の外側に鏡とガラスで出来た謎の構造物が大量にありますし……アートですか?」
設計者「アートを悪く言うつもりは無いけど、これはアートじゃないよ」
設計者「実用性の塊さ」
224 :
ここまで投下しておきます
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/12(金) 22:47:18.27 ID:rNpnCiipo
土木作業員V「こんな寒い町に遊園地なんて作って客が来るのか?」
労働者「ジェットコースターなんて乗ったら霜焼けする。冬場は休園だな」
開拓団建築士「まだ骨組みの段階だが見たことのない建築だ……どうなっているんだ」
設計者「よく聞いてくれた」
設計者「屋上の“枝”は鏡面加工された細い板だ。太陽炉と似た機構になってる」
設計者「ここから採光した日光は、ガラスで拡散されて建物の中に降り注ぐ」
設計者「壁面の“苔”も小型の同じ機構だよ」
設計者「曇りの日は最上階の暖房機器を使う」
設計者「縦に長く吹き抜けがあるこの建物は、温められた空気が効率よく循環する」
開拓団建築士「なるほど……要するに、面積が広い上にとても暖かいということですね」
凍原土木作業員V「この大量の水道管は何ですか?」
設計者「スプリンクラーだよ」
設計者「建物の一階の散水機に水を補充すると、全ての階の植物に均等に降り注ぐ」
設計者「雨を降らすのと同じだと考えてくれていい」
225 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/12(金) 22:48:51.54 ID:rNpnCiipo
大樹の幹のような建造物を、繁茂した地衣類のような集光装置が被覆する。
日光を受けるため、やや南向きに傾いた形状は、コンクリート製でありながら人工物らしからぬ雰囲気を醸し出す。
そのビルはまるで大樹のように神々しく光を受けて、町の中心にそびえていた。
設計者「凍原対応型大規模農業用ビルディング“ユグドラシル”」
設計者「アップグレードして見た目は変わったけど、栽培棟だよ」
開拓団農家「農業をする場所には見えない」
設計者「農業につきものの苦労が減ってるのは確かだよ。作物の種類に合わせて、マニュアル通りに水をかけるだけだから素人にもできる」
開拓団農家「ああ……つまりここは、植物工場か」
設計者「発電量が増えたら増設してね」
土木工学者「これ、を……?」
設計者「同じものを」
設計者「あ、中身は同じじゃなくていいよ。好きな作物を植えられるように設計したから」
226 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/12(金) 22:49:47.51 ID:rNpnCiipo
掘削技師「油井を増やしました」
設計者「OK。パイプラインの敷設も進んでいるよ」
設計者「よし、遊園地も完成したようだね」
土木作業員V「ジェットコースターと観覧車、メリーゴーラウンドなんかの遊具に、ステージとお土産屋も完備した」
土木工学者「遊園地の条件を十分に満たしています」
レーサー「……何か足りなくないか?」
設計者「エンターテインメント性ならあるよ」
シンガー「いいえ、違う……。この違和感は何……?」
研究家「この遊園地にはテーマがありません」
設計者「地衣類研究家!」
研究家「遊具の表面に土を盛り、地衣類を移植して、地衣類パークとするべきです」
レーサー「ち、地衣類パーク……」
シンガー「エンターテインメント性が死んでしまうわ!」
研究家「しかし対案はありませんね? 何もアイデアが無いのならば、地衣類パークに決定です」
レーサー「くそっ、何か無いか……」
シンガー「地衣類は栽培ビルだけで十分よ……」
ハスキー「バウッ」
レーサー「はっ、相棒!」
レーサー「決めたぞ! ここは今日から、ハスキーランドだ!!」
227 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/12(金) 22:55:39.65 ID:rNpnCiipo
●開拓地
・栽培棟W……農業用ビル。一般的な農場と遜色ない栽培環境・作付面積の再現と、それ以上の作業の簡易化を実現した。まだ一棟だが今後増える。
・油田U……広大な凍原の各地からくみ上げた石油を、パイプラインで町のターミナルへ輸送する。
・サウナ……暑いサウナと冷たい川に交互に入る健康法が人気。
・遊園地……凍原ハスキーランド。冬季は休園する。
●ステータス
第一次産業Lv.10
第三次産業Lv.7
鉱業Lv.8
設計者「産業Lvは上がるほど上がりにくくなる」
設計者「もともとたくさん採れた石油の採れる量が増えた程度じゃ上がらないか」
飼育員「設計者さん、サウナ行かないか?」
設計者「遠慮するよ。僕はそこまで体が強くないからね」
飼育員「それなら猶更だ。体を強くするために交互浴をするべきだ」
設計者「いや、待って。僕はいい。押さないで」
設計者「あ、あづいぃぃぃぃ し、ぬ……」
飼育員「死にそうか! それなら川へ飛び込むんだ!」
ザブン
設計者「ひっ、ぎぃいいいい」ガチガチ
飼育員「凍える前にサウナに入るんだ!」
飼育員「どうだ? 少しはタフになれたんじゃないか?」
設計者「こういうのは!! 開拓者の役目でしょうが!!」
228 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/12(金) 22:57:25.58 ID:rNpnCiipo
開拓団教員「開拓は今週で終わりだそうですね」
設計者「開拓団が開く講習会もこれで最後だ」
設計者(図書館の土コーナーの本を取る人はもう減った)
設計者(自習の効果には期待できないな)
安価↓1、2 労働者に学ばせるテーマ
229 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/12(金) 23:04:38.16 ID:JRfIfkKLo
最先端工学技術
230 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/12(金) 23:29:41.90 ID:4txTdoq9O
おもてなしの心
231 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/13(土) 00:45:55.54 ID:Qev12e+xo
労働者A「接客の心得を習いにきたんだが……」
労働者B「『おもてなしの心講習会』……」
労働者C「怪しいセミナーみたいな題目になってる……」
開拓団スタッフ「いらっしゃいませ。ようこそお越しくださいました!」
労働者A「おー、深々としたお辞儀」パチパチ
開拓団スタッフ「観光客のいるところ私達あり」
開拓団スタッフ「この道5年。スタッフでございます」
労働者B「思ったより短かった」
開拓団スタッフ「直接お客様と顔を合わせる私達は観光都市の花形」
開拓団スタッフ「ではありません」
開拓団スタッフ「昨今、縁の下の力持ちとして工場の職人の方々や、現場で人の命と安全を守る医療従事者、警察官が大変評価されています」
開拓団スタッフ「しかし私達は全然評価されません!」
開拓団スタッフ「一番目に付くところにいるのに、仕事はできて当然だと見なされ、誰でもできる最底辺の労働者だと蔑まれ、何かあった時だけ矢面で批判に晒されております!」
開拓団スタッフ「今や、私達、接客業従事者こそが縁の下の力持ちと呼ばれるべきではないでしょうか?」
開拓団スタッフ「どう思われますか、お客様!?」
労働者A「滑舌がいいと思う」
労働者B「愚痴を聞く会になってると思う」
労働者C「医療従事者は評価されて当然だと思う」
232 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/13(土) 00:50:04.17 ID:Qev12e+xo
労働者「『よく分かる最先端工学』……これさえ聞けば、明日から俺は最先端工学者だ」
ガチャッ
設計者「最後の講師はこの僕だよ」
労働者「おおおっ!」
設計者「この町を離れる前に、君たちに僕の工学技術のすべてを伝授しておきたいと思ったんだ」
設計者「僕の設計した教育プランに不可能は無い!」
設計者「宇宙線を遮断するために必要な外壁の材質と厚さは―――」
労働者「待ってくれ」
設計者「末梢神経を人工眼球に接続する際には―――」
労働者「頭がパンクする」
設計者「このように、文書のデータを電子化し、クラウドサーバー上に移すことで―――」
労働者「zzz……」
設計者「秘書……。僕には全く教育の才能がないみたいだ……」
秘書「向き不向きがございます」
労働者「なんだったんだあれは。一言も意味が分からなかった」
労働者「やっぱり地道に勉強しよう」
233 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/13(土) 00:53:13.77 ID:Qev12e+xo
●住民
・スタッフ……接客業従事者。大抵の町にいる。
・工学者……最先端の工学技術を会得するのを夢見る、普通にマルチな工学者。
●ステータス
第二次産業Lv.14.9
第三次産業Lv.8
設計者「14.9って何」
秘書「限りなく15に近いものの、都市の条件を満たしきれない工業の発展度合いです」
設計者「普通の工学者が増えたくらいじゃダメか……」
設計者「だけど僕には電気と石油が残っている」
安価↓1、2 電気を流します(用途を指定するか、施設・住民から選択する)
234 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/13(土) 01:30:24.54 ID:vFQYf8ZOO
発酵蔵も温度管理とか換気とかを電気でやってみるか
235 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/13(土) 11:31:53.41 ID:TLWSUw3wo
遊園地
236 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/13(土) 20:49:24.88 ID:Qev12e+xo
設計者「遊園地にはすでに電気が通ってる」
設計者「だけど物足りないな」
設計者「もっと電気を流そう」
●開拓地
・発酵蔵U……空調機器で室内を温めて、発酵食品を製造している。
・遊園地U……夜の凍原ハスキーランドは煌びやかなライトアップが人気。ただしもちろん昼より寒い。
・火力発電所ver.1.5……建物はそのままだが、タービンを詰め込んで発電量を上げた。
●ステータス
第二次産業Lv.15
設計者「色とりどりのイルミネーション……とてもシティライクでいいね」
設計者「僕はこういう人工的な美が好きなんだ」
秘書「わたくしも分かります」
設計者「ついに産業Lv.15を達成した」
設計者「石油と電力と僕の技術力があれば実質1か月でここまで発展させることができるんだ」
設計者「ところでver1.5って何」
秘書「遊園地のイルミネーションに必要な電力を供給するために、発電量を増やしましたが、」
秘書「設計者様が直接発電所に手を加えてはいないため、発電所Uと表記できなかったのです」
開拓団電気技師「建物をリフォームせずにどうにか発電機を詰め込んだだけだからな」
設計者「中途半端だけど……別にいいか」
237 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/13(土) 20:52:22.24 ID:Qev12e+xo
★ランクアップ★
地方都市 → 都市 → 大都市
設計者「第二次産業がLv.15になった」
設計者「総じて大きな建物が増え、鉱業に関連する町工場が増えてきている」
設計者「この町は立派な都市になった」
秘書「いいえ、大都市でございます」
設計者「あっ、そうか。第一次産業Lvも10あるから、大都市の条件まで満たしていた!」
設計者「州都に並ぶ経済の中心地だ」
設計者「この凍原地方は、後々、王国の新たな州に指定されるだろうね」
秘書「おめでとうございます」
秘書「次の目標は王都を超える巨大都市圏を作り上げ、新たな国家として独立することです」
設計者「冗談きついよ。僕にそこまでの野心は無い」
秘書「ええ。さらに上を目指すとそうなると言うことを申し上げたまでですよ」
238 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/13(土) 21:00:11.59 ID:Qev12e+xo
鉄道作業員「まだ線路を敷くのか……」
凍原土木作業員V「この線路途中までしか無いぞ。どんどん伸ばそう」
設計者「まだそこは行き先未定だよ!」
設計者「凍原地方の拠点駅と呼べる、大きな駅舎への増築工事が急ピッチで進んでいる」
設計者「線路の本数を増やして、今後の路線の増加に備えた」
設計者「凍原各地の鉱山に続く線路になる予定だ」
土木作業員V「化学物質を使った飲料水の殺菌と、微生物を利用した汚水の浄化……」
土木作業員V「頭いい人ってすごいこと考えるんだなあ」
土木工学者「王都の新市街の水道にも同じ処理場が使われているらしいですよ」
開拓団医者「私どもの病院も、めでたく総合病院となりました」
開拓団医者「今後、地域の皆様のために、最先端の医療を提供することをお約束します」
開拓団医者「私は開拓団の一員であるため凍原を離れますが、これほど大きな都市です。優秀な医師が赴任してくることでしょう」
開拓団事務員「都市の郊外にゴミ処分場が出来ました」
開拓団事務員「今後、凍原地方で新しくできる町の、不燃ゴミの処理、資源ごみのリサイクルがこの都市で行われます」
開拓団事務員「さらに、大学の開校が決定しました!」
開拓団事務員「主に理学、建築学の著名な研究者を迎えます」
開拓団事務員「さらにさらに、公共バスサービスと、福祉サービスが開始されました!」
開拓団事務員「お年寄りを抱える家族の引っ越しも歓迎しております」
開拓団事務員「高齢の方には厳しい寒さですが、ぜひご一考を!」
ランク:大都市
交通……舗装路+拠点駅+モーターボート
水道……化学浄水場+上下水道or貯水タンク+微生物廃水処理場
医療……総合病院
廃棄物……大規模ゴミ処理場
公共サービス……学校(初等・中等・高等・大学)・図書館・警察署・消防署・郵便局・公共バス・福祉サービス
239 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/13(土) 21:01:08.92 ID:Qev12e+xo
設計者「発酵蔵にも空調機器を取り付けた」
設計者「ビルで大豆や野菜の生産も始まったから、発酵食品の種類も増えていきそうだ」
飼育員「設計者さん、発酵した魚の缶詰を食べないか?」
設計者「それ知ってるやつだ。遠慮するよ」
飼育員「知ってる? 食べたことがあるのか?」
設計者「いや、知識としてね」
飼育員「だったら実際に体験するべきだ。頭でっかちは良くないぞ」
設計者「いやいいって。材料と成分からにおいは想定できるから」
設計者「待って。空けていいなんて言ってない。缶切りを離すんだ」
設計者「ぅぎゃぁああああああ」
設計者「鼻がちぎれるぅううう」
飼育員「鼻をちぎってはいけない! 我慢するんだ!」
飼育員「さあ、次は味を確かめてみよう」
設計者「んむっ!? んんんんん、んんんんんんんーッ!!」(はあ!? くちびるに押し当てないで!!)
飼育員「どうだ? 美味しかっただろう」
設計者「においが染みついて服が台無しだ……。もう二度と食べないからな……!」
240 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/13(土) 21:21:57.32 ID:Qev12e+xo
掘削技師「うわっ、くっせぇ!!」
設計者「石油まみれの人に言われたらおしまいだよ……」
安価↓1、2 石油を注ぎます(用途を指定するか、施設・住民から選択する)
241 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/13(土) 21:23:25.31 ID:0xs/x2DK0
拠点駅
242 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/13(土) 21:24:03.93 ID:HCzPjTy2O
自動車工場
243 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/14(日) 00:42:08.33 ID:Sc0ETT8Vo
設計者「拠点駅の利便性を向上させよう」
設計者「誰にでも使いやすい駅にするには、どうすればいいと思う?」
秘書「まずは暖房の設置でしょうか」
設計者「正解なんだけど、待合室はともかく乗り場は構造上、壁が作れないんだよ」
秘書「そうですね。ではバリアフリーですか?」
設計者「そう。点字ブロック、手すり、スロープなどがあるね」
設計者「そういったものを作るとき役に立つのが、合成樹脂だ」
秘書「木材や金属では代用できませんか?」
設計者「できるけど、ここでは木材は取り寄せないといけないし、金属だと冷えて手がひっついたりする」
設計者「何より、合成樹脂は精密に好きな形にすることができる」
自動車工員「持ちやすいハンドルの形状、そりを作ろうとしてた時にいろいろ考えておいたんだ」
工学者「ほう、サスペンションの構造はこうなってるんですか」
設計者「やあ、自動車作ってる?」
自動車工員「ぼちぼちと」
設計者「この設計図を見て欲しい」
自動車工員「今のものより隙間が多いような」
工学者「合成樹脂を使っていますね」
開拓団メカニック「ちょっと見せてくれ」
開拓団メカニック「ああ、軽量化したのか」
設計者「燃費が良くなって、材料費も節約できて、作業も楽になるからね」
244 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/14(日) 00:52:15.66 ID:Sc0ETT8Vo
●開拓地
・拠点駅U……他の大都市への長距離鉄道が通っている。貨物列車が多い。バリアフリー設計。
・自動車工場U……凍原に対応した自動車の製造、修理を担う。軽量化によって加速力と燃費、制動力が改善した。
●ステータス
第二次産業Lv.16
第三次産業Lv.9
秘書「明日、三社の鉱業会社の営業部長と、町の運営に志願した方との面会の予定が入っております」
設計者「明日一気に来るって!?」
秘書「設計者様の面会中、わたくしにできることがあればお申し付けください」
設計者(いっそ秘書に来客対応を任せてしまおうか)
安価↓1 秘書への依頼
245 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/14(日) 10:35:56.31 ID:SHs/aJGrO
遊園地で街の住民に遊んでもらい、意見を反映して改良する
246 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/15(月) 17:05:18.25 ID:+I9rRxhLo
設計者「分かった。僕が対応するから、秘書にはその間に一つ仕事を頼むよ」
設計者「町の住民に遊園地で遊んでもらって、意見を聞いて、改善案を集めてくれ」
秘書「承りました」
養殖者「集まれって言われたけど、何が始まるんだ……?」
秘書「お集まりの皆さん、こんにちは」
秘書「皆さんには遊園地で遊んでいただきます」
ハンター「それだけか……?」
秘書「遊園地はまだ今週出来たばかりです。まだ見つかっていない課題が隠れているに違いありません」
秘書「どうぞご自由に遊んでいただき、忌憚なき意見をお聞かせください」
247 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/15(月) 17:14:36.74 ID:+I9rRxhLo
若手議員「初めまして。私は王国議会で議員を務めておりました、国民党所属の化学博士でございます」
設計者「国民党……前々から石油の活用の推進を主張していた政党だっけな」
若手議員「はい。覚えていていただき誠にありがとうございます」
設計者「当然覚えてるよ。僕も王都で行政に関わってたうちの一人だし」
設計者「石炭利権の王国党と石油推進の国民党……レベルの低いところで争ってるな、と思ってたよ」
設計者「輸入が必要な石油を推進するのは外国のスパイだとか難癖つけて、技術の発展を邪魔するような人たちが王国の守護者を自称するなんて滑稽だよね」
若手議員「そ、そこまで分かっていただけていましたか!」
設計者「でももう大丈夫だ。国内で大量に石油が取れるようになったからね」
設計者「さて、議員さんには石油局の長官のポストに就いてもらう予定だ」
設計者「合成樹脂、合成繊維の利用をどんどん推進してもらいたい」
元大臣「君が設計者くんか。活躍の噂は聞いてるぞ」
設計者「王国党の先生ですね。ようこそいらっしゃいました。寒くなかったですか?」
設計者「王国各地の鉱山、工場に太いパイプを持つあなたにはいつも助けられています」
元大臣「かつては俺も現場で働いていたからな。顔が利くだけじゃない。いろいろ助言して信頼を得てんだよ」
元大臣「ここはいいところだな。環境学者が場をわきまえている。排煙がどうだとうるさい輩がいない」
設計者「産業保護の王国党と環境保護の国民党……くだらない争いですよ」
設計者「王国では石炭に対応した環境技術が進んでいるのに、そんなことも知らない人たちが環境保護をうたうなんて滑稽ですよね」
元大臣「あいかわらず話の分かる男だな」
設計者「ここにあなたの敵はいませんよ。土地が広大なので鉱山開発が町の環境に影響しませんから」
設計者「先生にはエネルギー局の長官のポストを用意しました」
設計者「石炭をどんどん燃やして、発電所や工場を増やしてください」
248 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/15(月) 17:15:16.11 ID:+I9rRxhLo
開拓団事務員「お茶出しの時に聞いてしまったんですけど……。さっきのは、二枚舌というものでは……?」
設計者「ああ、全然大丈夫だよ」
設計者「あの議員さんは環境保護に盲目的な人じゃないし、先生は石油の価値も理解してる人だから」
設計者「産業と技術の発展……僕と彼らは同じ方向を向いているんだ」
設計者「社長の皆様。よ、ようこそお越しくださいました」
ゴールデン社長「うむ。招待していただき感謝する」キラキラ
鉱山労働者V「鉄鉱山開発なら、わたくしどもユニコーン開発にお任せください!」
女社長「ダイヤモンドが掘れると聞いたわよ? 早く採掘を許可なさいな」
設計者(想像以上に偉そうな人達が来てしまった……。現場の人にしか見えない人もいるけど……)
設計者(知らない人が複数いると駄目だ……どこを向いて喋ればいいかわからない……)
249 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/15(月) 17:16:34.70 ID:+I9rRxhLo
夕刻。
秘書「では、ご意見を伺います」
研究家「園内に地衣類が少ないです」
レーサー「乗り物の速さが物足りないな。スリルが無い」
工学者「コーヒーカップのレーンが白かったんだが、オイルが固化してないか?」
デザイナー「急ピッチで作ったからだと思うけど、ペンキの塗りが甘かったわよ」
シンガー「舞台の後ろがジェットコースターって、騒音大きいけどどうなの?」
秘書「ご協力ありがとうございました。設計者様に伝えておきます」
工学者「いや、オイルの件くらいなら俺がやっとくよ」
デザイナー「ペンキも私がね」
土木作業員V「許可さえくれれば、舞台の位置もすぐ変えられるぞ」
研究家「地衣類も私が植えておきますので」
レーサー「それはしなくていい」
工学者「いっそ俺たちで力を合わせて遊園地をプロデュースしないか?」
デザイナー「賛成。スタッフの衣装もデザインしなくちゃね」
研究家「そういうわけで、遊園地の改良は我々にお任せくださいとお伝えください」
レーサー「えっ、お前も入るの?」
秘書「分かりました、そう伝えておきます」
●住民
・パーク管理員……機械の点検技術とエンターテインメントの知識で遊園地を運営する。
●その他
・凍原の各地で民間企業による鉱山開発が始まっている。
●ステータス
第二次産業Lv.17
鉱業Lv.9
250 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/15(月) 17:17:44.37 ID:+I9rRxhLo
8週目結果
称号:北の土木工学都市 → ???
〜住民の声〜
労働者「便利で住みよい都会になったけど、今でも外はクソ寒い」
デザイナー「観光客がみんな安い防寒具ばかり買っていくわ……」
掘削技師「宝石の採掘が始まりましたが、そこに別の町ができ始めたので、今後もこの都市の雰囲気は変わらないでしょう」
〜来訪者の声〜
観光客「なぜわざわざこんな厳しい環境のへき地に、こんなに工業技術の集まる都市を……?」
鉄道作業員「きっと厳しい環境だからこそ、高い技術力が無いとまともに住めないんですよ」
元大臣「党は違えど君には一目置いていたんだ」
若手議員「議論が成り立たない人だと誤解していましたよ」
ゴールデン社長「なんという資源量だ……金鉱の町が砂金に思えてきたわい」
251 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/15(月) 17:19:45.82 ID:+I9rRxhLo
設計者「みんな、これにて開拓は終了だ」
スタッフ「お疲れ様でした!」
パーク管理員「ああっ、燃える土木作業員からほとばしるオーラが小さく……!」
シュウウゥゥ……
凍原土木作業員V「燃え尽きたぜ…………」ガクッ
↓
灰になった土木作業員V「もう、ペンも持ち上げられない…………」
土木作業員V「ものすごく働いてたからな……。しばらく休暇もらっとけ」
灰になった土木作業員V「あとは、頼んだ…………」
開拓団農家「栽培棟の使い方を教えておく。まあ作業自体は簡単だから専門の知識が無くても問題ない」
労働者「マニュアルが薄い……こんなに楽なのか」
開拓団皮革職人「私も事業の引継ぎをしておかなければ」
地質調査技師「開拓団は町を去るんだったか。俺も荷物をまとめておくかな」
252 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/15(月) 17:21:28.60 ID:+I9rRxhLo
設計者「寒さをしのげる建物、よし。安定した飲み水と燃料、よし。王国三大都市に匹敵する社会インフラ、よし」
設計者「農業用ビルと養殖および釣り、トナカイの飼育。そしてそれを活かせる皮革産業と飲食店がある。第一次産業、よし」
設計者「資源メジャーを含む四社の協力を獲得。採掘現場のベテランと石油化学の専門家を招いた。第二次産業、よし」
設計者「遊園地と自動車レース、犬ぞり体験。アパレルブランドも立ち上げた。第三次産業……よし」
設計者「そして、土木工事局……」
設計者「これらすべてを、王様の力をほとんど借りずに作り上げた……」
設計者「これだけ作れれば十分な備えになったかな」
設計者「そう。この大都市そのものが今後の備えだ」
253 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/15(月) 17:22:16.69 ID:+I9rRxhLo
王「待たせている間に大都市を作り上げるとは」
王「先の開拓者試験では、余はあやつの実力を見誤っていたようだ」
使者「いやはや、これが彼の本気ですか……」
王「待たせてしまったな、設計者よ。軍部との都合がようやく合い、そなたを派遣する手はずが整った」
設計者「いえ。僕にとっても有意義な二か月間でした」
王「改めて……設計者よ。ご苦労だった」
王「今ここに、王国の新たな州が誕生した!」
王「そなたの働きに感謝する」
設計者「身に余る光栄でございます」
王「して、この都市の名であるが……」
王「この都市は、豊富な地下資源を有し、土木工事に長ける大地の町であり」
王「また、防寒具が特産であり、衣類の町という側面も持つ」
設計者「ええ。おっしゃる通りです」
労働者(まさか……)
王「凍える大地に力強く根を張るように栄えるこの都市は―――」
王「地衣の都と名付け、凍原州の州都とする!!」
労働者(結局地衣類の町じゃねーか!!)
研究家「王様、ばんざーい!!」
研究家「地衣の都、ばんざーい!!」
254 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/15(月) 17:24:26.77 ID:+I9rRxhLo
町が完成!
称号:州都、地衣の都 / 新天地開拓拠点
ランク:大都市
●州
・凍原……常に氷点下を下回る荒原で、降雪が少ない。夏になると地衣類が一斉に芽吹く。
・油田U……広大な凍原の各地からくみ上げた石油を、パイプラインで町のターミナルへ輸送する。
・ニッケル鉱山……大量のニッケル鉱石と同時に、亜鉛・鉛・コバルト・アルミニウムが得られる。
●都心部
・花咲く町……花を咲かせる地衣類が植えられており、夏になると慎ましく町を彩る。
・拠点駅U……他の大都市への長距離鉄道が通っている。貨物列車が多い。バリアフリー設計。
・土木工事局……優秀な土木作業員と工事用機械が揃った公営事業所。
・図書館……湿気対策は十分。読書にぴったりのブックカフェが併設されている。
・栽培棟W……農業用ビル。一般的な農場と遜色ない栽培環境・作付面積の再現と、それ以上の作業の簡易化を実現した。まだ一棟だが今後増える。
・発酵蔵U……空調機器で室内を温めて、発酵食品を製造している。
・自動車工場U……凍原に対応した自動車の製造、修理を担う。軽量化によって加速力と燃費、制動力が改善した。
・火力発電所ver.1.5……建物はそのままだが、タービンを詰め込んで発電量を上げた。
・石油化学工場……アクリル繊維や断熱材を製造している。
・製錬所……鉱石から金属を分離させて取り出す工場。
・鉱業研修センター……採掘の専門家を育成する。
・お試しレストラン……普通の料理の他にお試し料理が出てくる。どんな味かは食べてみるまで分からない。
・アパレルショップ……凍原ブランドの直営店。おしゃれな防寒具を販売中。
・遊園地U……夜の凍原ハスキーランドは煌びやかなライトアップが人気。ただしもちろん昼より寒い。
・そり犬公園……犬との触れ合いや犬ぞり体験が楽しめる観光施設。
・犬ぞりレーン……犬ぞりが走りやすいように路面を平坦に整えた競技場。
●郊外
・凍川……一年の半分は凍り付いている。
・堤防……異常気象が起きても対応できる。
・上水道……水道管で川の水を引く。ただし夏限定。
・太陽炉U……太陽光を集めて物体を加熱する大きな設備。冬季の水需要を支える。
・養殖場(夏)……川の一部に網を張り、自然に近い環境で魚を育てる。
・養殖場(冬)U……精密な水温調節が可能な養殖施設。養殖場(夏)と水路でつながっている。
・水運基地U……川の水が解けている時期に、カヌーとモーターボートで水運を行う。
・サウナ……暑いサウナと冷たい川に交互に入る健康法が人気。
・トナカイ放牧地……町の外側でトナカイを放牧する。
・毛皮加工場……ハンターの狩ってきた動物の毛皮を防寒具や家具に加工する。
●インフラ
交通……舗装路+拠点駅+モーターボート
水道……化学浄水場+上下水道or貯水タンク+微生物廃水処理場
医療……総合病院
廃棄物……大規模ゴミ処理場
公共サービス……学校(初等・中等・高等・大学)・図書館・警察署・消防署・郵便局・公共バス・福祉サービス
●住民
・ツンドラ労働者……凍原で生き残る術を持ち、熱心に働く。
・土木作業員V……重機を操り、開拓中に限らず短期間で土木工事を終わらせる。
・釣り人……川の魚を釣る。凍った川には穴を空けて魚を釣る。
・地衣類研究家U……凍原の地衣類を観察し、その種類や特性をまとめている。
・トナカイ飼育員……トナカイの飼育、解体、調理技術を先住民に学んだ。
・ハンター……野生動物を狩る専門職。狩りすぎ注意。
・養殖者……一般的な魚介類の養殖の知識を持つ。
・鉱山労働者U……掘りまくる。
・掘削技師U……様々な土壌に対応した採掘機器の取り扱い方を心得ている。
・工学者……最先端の工学技術を会得するのを夢見る、普通にマルチな工学者。
・環境学者U……測定機器を使い環境の状態を数値化して、住民の健康被害を減らす。
・土木工学者U……目的に応じて必要な土木工事とその手順を計画し、適切な機材や資材を選ぶ。
・自動車工……荒地や凍った土地に強い自動車を作る。
・ドライバー……自動車で荷物を運搬する。犬を飼っている人が多い。
・レーサーU……オフロードカーの速さを競う。レースの無い日にはドライバーとしても安全運転で働く。
・スタッフ……接客業従事者。大抵の町にいる。
・パーク管理員……機械の点検技術とエンターテインメントの知識で遊園地を運営する。
・ファッションデザイナー……デザイン性の高い防寒具を販売する凍原ブランドの社員。
・シンガーソングライター……歌を作り、ギターを奏でながら歌う。
●その他
・石炭を使う暖炉が普及している。
・凍原の各地で民間企業による鉱山開発が始まっている。
・石油の活用を推進する石油局と、凍原の開発を進めるエネルギー局がある。
●ステータス
第一次産業Lv.10
第二次産業Lv.17
第三次産業Lv.9
鉱業Lv.9
土木工事Lv.7
防寒具Lv.2
環境Lv.5(固定)
255 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/15(月) 17:26:33.67 ID:+I9rRxhLo
市長「よっす。後輩。今は設計者か」
設計者「あなたは、都市開発部の先輩! なぜここに」
市長「王様に命じられて、お前の作った町の市長になったんだ。奇妙な縁だなー」
設計者「そうだったんですか。先輩が市長なら、とてもありがたいですよ」
市長「まあなー。俺が市長になったから、町の重要なポストは全部お前の関係者になった」
市長「やるなお前。開拓後も町を実質的に自分の支配下におくなんて……計画者の二つ名は伊達じゃないな」
設計者「はじめはそんな気は無かったんですがね」
設計者「余計なことは考えず、この難しい土地をどうやって開拓すればいいか頭を悩ませてましたし」
市長「豊富な地下資源を見て欲が出ちゃったか?」
設計者「まあそうです。ただし、自分のためではなく、恩人のためですよ」
市長「恩人って、第一開拓者だっけ?」
設計者「はい。彼には昔お世話になりました」
256 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/15(月) 17:27:44.06 ID:+I9rRxhLo
設計者「でも近いうち、開拓者の職がなくなるかもしれない。そのことに気づいてしまって、」
設計者「もしそうなった時、彼には王国に代わる後ろ盾が必要になると思いました」
市長「お前は本当に心配性だな……」
設計者「豊富な資源と財力、そして土木技術を抱えたこの町は、僕の恩人が困った時のための備えなんです」
設計者「だから僕は『地衣の都』ではなく、こう名付けます」
設計者「『新天地開拓拠点』と」
市長「王国の未来を変えるような大都市が、何もかも開拓者のためか……」
設計者「次は純粋に王国のために働きますよ」
設計者「王国軍の要塞を作る仕事が入ってますからね」
市長「行ってこい。お前の努力の成果は俺が守る」
開拓団事務員「恩人の方、この町に来るといいですね!」
設計者「いや、あくまで備えだから。来ないほうがいいんだからね?」
おしまい
257 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/15(月) 17:37:52.13 ID:+I9rRxhLo
安価につきあってくれた皆さんお疲れさまでした。読んでくださった皆さんはありがとうございました。
後半ダラダラ進行ですみませんでした。
次回は開拓者に4ターンくらいで町ではないものを作ってもらうスレにしようかと思っています。
過去回一覧
前回(山林編)→
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1590055886/
おーぷん2ch版(3スレ目まである長編・パラレルワールド)→https://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1539250349/
九回目(竹林編)→
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1507454884/
八回目(花畑編)→
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1493451944/
七回目(雪山編)→
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1492415481/
六回目(湖畔&湾岸編)→
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1486966618/
五回目(魔界編)→
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1477723880/
四回目(高原編)→
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1476533102/
三回目(南国編)→
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1462605431/
二回目(砂漠編)→
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1454661413/
初回(森林編)→
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1448084293/
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