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設計者「安価で平和に町を作るよ」
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1 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/03(水) 17:34:52.95 ID:wSQep6J8o
王「設計者よ。どこかに町を作って参れ」
王「そなたには王国軍基地の設計を依頼したが、軍部との都合が合わずしばらく始められそうにない」
王「しかし待たせたままではその才能が勿体ない」
王「そこで、そなたに開拓の一部を委託することにした。良いな?」
設計者「ええ」
設計者「僕は設計者。紹介にあずかった通り、王国軍基地の設計予定者だ」
設計者「以前は王都で都市計画の仕事をしていたから、計画者と呼ばれていたよ」
設計者「でも、今回の仕事は開拓!」
設計者「何もない土地に一から町を作り上げる仕事だ」
設計者「都市計画と勝手は違うけれど、初めてじゃないから、何も問題ないね」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1591173292
2 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/03(水) 17:39:24.48 ID:wSQep6J8o
秘書「どこかに、と王様はおっしゃられたので?」
設計者「そうだけど、使者さんからもらった候補地のリストならあるよ」
秘書「安心しました」
秘書「しかしながら設計者様。開拓には多くの場合ノルマが設定されていますはずでございますが」
設計者「いや、ノルマの指示も無かった」
設計者「でもそうだな……自分でルールを決めてもいいかもしれないね」
設計者「よし! 今回の開拓は軍事力を育てるのは無しにしよう」
秘書「軍事に関する計画は、王国軍基地の設計まで取っておくのですね」
設計者「この間の湾岸での町作りでも、全力で要塞を作ってしまったからさ」
設計者「今回くらいは息抜きということでね」
3 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/03(水) 17:40:55.64 ID:wSQep6J8o
※備考
『兵士』『防衛設備』の類の安価はNGではありませんが、防衛力は上がりません。
防衛力が必要になる外的脅威は発生しませんのでご安心ください。
前回(魔法編)→https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1590055886/
主人公初登場回(湖畔&湾岸編)→
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1486966618/
他の回は前回のラストに貼ったリンクから読めます
4 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/03(水) 17:43:03.10 ID:wSQep6J8o
ペラペラ
設計者「ページが多いなぁ」
設計者「人間、選択肢が多すぎると決められないものなんだよ」
設計者「そうだ。秘書、候補地を絞ってよ。冊子の何ページ目がいい?」
秘書「わ、わたくしが決めるのですか?」
そのページに記載されていた開拓候補地は
1.暖かい地方
2.涼しい地方
安価↓1
A.どちらかというと湿った気候
B.どちらかというと渇いた気候
安価↓2
あ.沿岸部
い.内陸部
安価↓3
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/03(水) 17:43:57.15 ID:eOVGhnIL0
2
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/03(水) 17:44:15.55 ID:GLLuQjHN0
2
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/03(水) 17:44:25.29 ID:3+uiQZrbO
B
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/03(水) 17:44:41.47 ID:QTiLeF+DO
い
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/03(水) 17:44:49.99 ID:pUhoryfqO
あ
10 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/03(水) 18:10:50.36 ID:wSQep6J8o
秘書「では、このページでいかがでしょうか」
設計者「最後のページか。涼しく渇いた内陸の開拓地……」
設計者「どれも中々厳しい土地だね」
設計者「温暖な気候、降雨量、海岸もしくは河岸、それが人間が住むのに最も適した土地なんだけれど……すべて当てはまらない」
秘書「申し訳ございません。ページを変えましょうか」
設計者「その必要はないよ。困難な土地だからこそ開拓が必要なんだ」
・山岳
山脈中に位置する台地。標高は3000mを超えており、空気が薄く日差しが強い。
・塩湖
岸には塩が堆積し、人が泳げば強い浮力を得られ、鏡のように空を映す浅瀬も存在する塩湖群。その周辺の平野。
・強風平野
凄まじい強風が吹き荒れ、草も疎らにしか生えていない嵐の大地。
・凍原
常に氷点下を下回る荒原で、降雪が少ない。夏になると地衣類が一斉に芽吹く。
設計者「さて、この中から選ぶわけだけど……」
11 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/03(水) 18:14:48.76 ID:wSQep6J8o
設計者「どこを選んでも厄介な気候だけど」
設計者「逆に言えば、現地の人と揉める心配は少ないということだ」
1.山岳
2.塩湖
3.強風平野
4.凍原
↓1から、2票先取したもの
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/03(水) 18:17:11.20 ID:3+uiQZrbO
2
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/03(水) 18:26:13.24 ID:eOVGhnIL0
4
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/03(水) 18:28:04.05 ID:QTiLeF+DO
4
15 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/03(水) 18:47:54.67 ID:wSQep6J8o
設計者「凍原に決めた」
設計者「王国の栄えている地域からは……かなり遠いな」
設計者「こんな気候だから仕方ないか」
秘書「それでは、開拓の準備を進めてまいります」
設計者「よろしく。あと、計画の方の準備もね」
秘書「調査書と開拓団の件ですね。承りました」
設計者「溶け残った雪の白と、わずかなコケの緑」
設計者「あとは砂利と石しかない」
設計者「平地と丘陵がどこまでも続く」
設計者「いわゆるツンドラ地帯だ」
設計者「どうしようか。漁業もできないし、砂漠や雪原の方がまだやりやすいぞ……」
16 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/03(水) 18:59:22.66 ID:wSQep6J8o
設計者「今回の僕には秘策がある」
設計者「前回の開拓の反省を生かして、自由な町作りのための新制度を計画してきたんだ」
プラン1.開拓地ランクシステム
設計者「開拓地が発展するとランクが上がる」
設計者「そのランクの度合いに応じてインフラ整備が進むように、前もって各所に手配しておいたんだ」
設計者「もちろん僕の手でインフラ整備を行えば、ランク相応のそれよりも優れたものになる」
設計者「ただし寒すぎる土地や雨の少なすぎる土地では、一部のインフラが使えないという懸念がある……この凍原とかね」
プラン2.調査書システム
設計者「秘書に依頼して、開拓予定地の近隣に住む村人の主な農作物、そして地下資源を調べてもらっておいた」
設計者「作物を指定せずに農業を振興すると、農民はその土地で元々育てていた作物を育てる」
設計者「また、地下資源の種類と量を見て、鉱業を行うべきかどうかを判断できる」
設計者「無人の土地や農業を行っていない土地では、何の作物が適しているかわからないのが難点……この凍原のようにね」
プラン3.開拓団システム
設計者「開拓前にいろいろな職種の人を集めてチームを作っておいた」
設計者「彼らがいるから、施設に応じた労働者教育を行わなくても、何かの職業がいなくて困ることはない」
設計者「ただし開拓が終わると僕らとともに町を去る」
設計者「その後は……他の町から必要な職種の人が移り住んでくるんじゃないかな」
設計者「以上。これが僕の都市計画術さ」
設計者「この凍原では半分くらい使えないけれどね!」
17 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/03(水) 19:11:36.96 ID:wSQep6J8o
秘書「調査報告書でございます」
設計者「ありがとう」
設計者「でも、案の定……」
・主要農作物……無し
秘書「農業を行っている現地住民は存在しませんでした」
設計者「そもそも誰か住んでるの?」
秘書「トナカイを放牧している先住民がおりました。開拓地からは離れていましたが」
設計者「なるほど。で、地下資源だけど」
・主要地下資源……不明
設計者「これはどうして?」
秘書「都市から遠すぎて、最新型の地質調査機器を運べなかったためです」
秘書「出来る限り調査を試みたものの、凍土層が厚く歯が立たなかったと報告を受けています」
設計者「なんて無意味な報告書なんだ……」
18 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/03(水) 19:22:51.92 ID:wSQep6J8o
1週目
称号:生命を拒む荒野
ランク:集落
●開拓地
・凍原……常に氷点下を下回る荒原で、降雪が少ない。夏になると地衣類が一斉に芽吹く。
・凍川……一年の半分は凍り付いている。
●住民
・開拓団……農業、工業、建築、医療、教育など、様々な分野に長けた団員がいる。
・労働者……特別な技術や知識を持たないが、熱心に働く。
●その他
・農業と鉱業を育てるのは簡単ではない。
●ステータス
一次産業Lv.0
二次産業Lv.0
三次産業Lv.0
開拓団農家「ここを開拓するって、何かの罰か?」
開拓団医者「すぐに引き返しましょう」
設計者「駄目だ。一度やると決めた以上、簡単に覆しちゃいけない」
設計者「君たちも、開拓は困難の連続だと分かっていて応募してきたんじゃないのか?」
労働者「こんなに絶望的な環境だとは誰も思わないだろ!」
開拓団配管工「おーい、川を見つけたぞ!」
設計者「グッジョブ! そこに町を作るのがベターだね」
開拓団配管工「でも完全に凍ってたぞ」
労働者「嘘だろ……」
19 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/03(水) 19:25:44.90 ID:wSQep6J8o
開拓団建築士「一応、住むための小屋は作った」
労働者「やべえ、毛布かぶっても寒い」
ランク:集落
交通……川に沿った道なき道
水道……氷を溶かす
医療……近隣の町へ搬送(遠い)
廃棄物……ゴミ置き場
公共サービス……まだ無い
設計者「まあ、最初はこんなものだ。集落というか開拓団が住む準備をしただけだし」
20 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/03(水) 19:33:08.14 ID:wSQep6J8o
開拓団事務員「今後の方針を聞かせていただけませんか?」
設計者「町を作るなら、何かの産業を育てないといけない」
設計者「産業が生まれたら交通の便をよくする必要が出てくる」
設計者「王国の大きな町がある辺りからは遠すぎるし、船も使えない。鉄道を敷くことになるね」
設計者「僕は施設の設計が得意だ。僕の書いた仕様書に従えば、週に三件の建築が可能だ」
設計者「開拓者には二件が限界だね」
設計者「一次産業か二次産業がLv.2まで育つと、ランクが上がってインフラが整う」
設計者「今後どんな町にするかを考えつつ、施設を作っていこう」
安価↓1、2、3 施設を作ります(用地・店舗・公共施設ほか)
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/03(水) 19:34:21.98 ID:dO9BF6Q8o
開拓地付近での放牧を禁止するため柵を作る
植物育てよう
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/03(水) 19:34:31.84 ID:3+uiQZrbO
化石燃料を用いる暖炉
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/03(水) 19:35:16.50 ID:0km8gG480
トナカイ遊牧地
24 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/03(水) 20:00:57.69 ID:wSQep6J8o
設計者「設計図は、これで大丈夫かな」
開拓団メカニック「暖炉っすか」
設計者「まずは暖を取らないと。できるだけ少ない材料で作れる暖炉を設計してみた」
設計者「燃料は石炭だから限りがあるけど、多めに運んできたからしばらくは持つと思う」
開拓団メカニック「おおっ、こいつを量産すればいいんすね!」
設計者「事故につながるから、設計図通りに正しく作るんだよ」
労働者「お、終わる気がしない」
開拓団工員「木々がないから、広大さを余計に感じてしまうな」
設計者「皆、柵の設置は順調?」
労働者「こんな柵なくても、誰も来ないでしょう!」
設計者「いや、先住民がいるんだ。トナカイを遊牧して暮らしてる」
設計者「ここからは遠いと聞いてるけど、間違って開拓地に入ってこられるとお互いに困るからさ」
開拓団農家「柵の内側に農作物を植えて育てるんだよな。でも氷点下の土に何を植えるんだ」
設計者「この環境では農作物は育たない。夏はどうか分からないけど」
開拓団農家「じゃあ何を植えるってんだ」
設計者「野草だよ」
25 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/03(水) 20:06:45.71 ID:wSQep6J8o
●開拓地
・ハナゴケ栽培地……町になる予定の区域に緑を増やす。
・トナカイ放牧地……町の外側でトナカイを放牧する。
●その他
・石炭を使う暖炉が普及している。
●ステータス
第一次産業Lv.1
設計者「先住民に学ぼう」
設計者「彼らはトナカイを育てているからこそ、この厳しい土地で生きていくことができるんだ」
開拓団飼育員「牛と馬と羊の役目をトナカイだけで全部まかなうんですね」
設計者「ミルクを飲んでみたけど……濃厚で、慣れない後味がする」
26 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/03(水) 20:10:36.91 ID:wSQep6J8o
設計者「僕は人に何かを指導した経験がほとんどない」
設計者「だから、労働者教育は君に任せるよ」
開拓団教師「設計者さんの方針に従って、講習会を開けばいいんですね?」
設計者「うん。今週使ってほしい教本は……これとこれかな」
安価↓1、2 労働者に学ばせるテーマ
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/03(水) 20:12:29.54 ID:wjxMFktzo
サバイバル知識(極寒地)
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/03(水) 20:12:41.29 ID:dO9BF6Q8o
土木工事
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/03(水) 20:12:44.62 ID:GLLuQjHN0
畜産
30 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/03(水) 20:28:14.48 ID:wSQep6J8o
設計者「極寒地サバイバルの講習会は、超満員だった」
設計者「まあ、知らないと死ぬからね……僕も教本を読んでおこう」
設計者「なるほど、まずは何が何でも体温の維持……焚火、洞窟、おやつ、動きを止めてはいけないが汗をかいてもいけない……」
●住民
・ツンドラ労働者……凍原で生き残る術を持ち、熱心に働く。
・土木作業員……大規模建築や道路、橋などの大がかりな工事現場で働く。
●ステータス
第二次産業Lv.1
労働者A「もう何も怖くない!」
労働者B「バカ。何を怖がればいいかを学んだんだろ」
労働者C「氷を食べたら駄目だったのか。海水と同じだな」
開拓団建築士「建築の人手が増えて助かるよ」
土木作業員「どんどん建てないと凍えちまいますから!」
開拓団医者「都市に住んでいるときは土木の仕事を下に見ていたが……」
労働者「俺たち間違ってたな……道路も家も、誰かが作らないと町は成り立たないよな」
31 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/03(水) 20:31:24.56 ID:wSQep6J8o
秘書「やはり、苦戦しておりますね」
計画者「まあね……町を作る準備だけで一週間使ってしまった」
計画者「物資も人員も潤沢ではあるけど、もっとペースを上げたい」
計画者「秘書。王都にお使いを頼みたいんだけど」
安価↓1 秘書への依頼
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/03(水) 20:35:30.64 ID:eOVGhnIL0
世界の農作物の中から何とかこの環境でも育てられる農作物を調べてもらう
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/03(水) 20:36:17.96 ID:xAbh54GP0
南の針葉樹林帯との間に
キャラバンルートを開設
34 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/03(水) 20:40:52.93 ID:wSQep6J8o
設計者「この凍原でも育つ農作物を調べて欲しいんだ」
秘書「失礼ながら……存在しないと思いますが」
設計者「品種改良技術は日進月歩だ。世界のどこかにはあるかもしれない」
秘書「そうですね。失礼いたしました」
秘書「学問の都で研究者を訪ねてみます」
設計者「よろしく頼んだよ」
1週目結果
称号:生命を拒む荒野 → 荒野に挑む人間と生き物たち
〜住民の声〜
労働者「ホワイトアウトのリスクが少ないのがせめてもの救いだな」
土木作業員「土が冷てえ……基礎工事も大変だ」
〜来訪者の声〜
無し
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/03(水) 20:41:48.13 ID:dO9BF6Q8o
夏の間に水分と肥料さえ供給できれば寒いところの作物ならなんとかなりそう?
完全に適応してるのなら低木性のツツジ科の果実とかだろうか…
36 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/03(水) 20:53:27.34 ID:wSQep6J8o
2週目
称号:荒野に挑む人間と生き物たち
ランク:集落
●開拓地
・凍原……常に氷点下を下回る荒原で、降雪が少ない。夏になると地衣類が一斉に芽吹く。
・凍川……一年の半分は凍り付いている。
・ハナゴケ栽培地……町になる予定の区域に緑を増やす。
・トナカイ放牧地……町の外側でトナカイを放牧する。
●住民
・開拓団……農業、工業、建築、医療、教育など、様々な分野に長けた団員がいる。
・ツンドラ労働者……凍原で生き残る術を持ち、熱心に働く。
・土木作業員……大規模建築や道路、橋などの大がかりな工事現場で働く。
●その他
・農業と鉱業を育てるのは簡単ではない。
・石炭を使う暖炉が普及している。
●ステータス
第一次産業Lv.1
第二次産業Lv.1
第三次産業Lv.0
博士「オホン。それは無理だね」
秘書「やはりそうでしたか……」
博士「雪に耐える品種ならともかく、年中凍り付いた土地ではね」
博士「どうしてもと言うなら、鋼鉄の都を訪れてみたまえオホン」
博士「魔法を使い、不可能とされた品種改良に成功した町だね」
博士「ただしそれは研究所の培養器の中でしか育たないね。オホン。魔法を使った弊害だね」
秘書「なるほど……培養器ですか」
博士「寒冷地での品種改良……オホン、機会があれば取り組んでみたいものだね」
37 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/03(水) 20:58:27.03 ID:wSQep6J8o
秘書「遺伝工学の権威に話を伺ってきました」
設計者「どうだって?」
秘書「かくかくしかじか」
設計者「……ああ、そうか。直接土を耕して植えようとするからいけないんだ」
設計者「培養器の設計は植物学の知識も要るし、すごく難しそうだ……植木鉢じゃ駄目かな」
秘書「植木鉢の土も凍るのではありませんか?」
38 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/03(水) 21:00:37.69 ID:wSQep6J8o
設計者「今週分の建築を指示しようか」
設計者「土木作業員もいるし、滞りなく作業してくれると思う」
安価↓1、2、3 施設を作ります(用地・店舗・公共施設ほか)
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/03(水) 21:01:53.29 ID:A4PLFV7rO
植物工場
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/03(水) 21:02:14.19 ID:xAbh54GP0
カヌーの集まる水運基地
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/03(水) 21:03:30.52 ID:Lcs6XN+Po
太陽炉
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/03(水) 21:12:53.75 ID:dO9BF6Q8o
地位類って食用になるのかな?
イワタケは地衣類だしあとバンダイキノリとか食えるらしいけど
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/04(木) 10:57:48.62 ID:H42f3thpo
交通は基本的に河川交通だな
凍ってるんなら重量物の運搬も可能だろう
44 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/04(木) 21:44:24.74 ID:qj6rizG+o
設計者「川があるなら水運ができる。そのためにカヌーを設計して船着き場を作ってもらおうとしたけど……」
土木作業員「駄目だな。分厚い氷が張ってる状態で工事はできない」
設計者「季節が変われば役に立つのは間違いない……」
労働者「カヌーをトナカイに引かせてみたらいい感じで進めるぞ」
設計者「危ない! 船底が壊れる!」
設計者「この形だと凹面鏡が要るけど、流石に準備はしてきてなかったな……」
開拓団科学者「何の設計図を書いているんですか?」
設計者「集光装置だよ。幸い日は出ていることが多いから、日光の熱を利用しようと思ったんだ」
開拓団科学者「太陽炉ですね」
設計者「そう、それ。川の氷を融かすのに使えれば、燃料の節約になる」
開拓団科学者「平面鏡で作ってみますか。効率は落ちますが」
設計者「そうするしかないか」
45 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/04(木) 21:45:58.10 ID:qj6rizG+o
設計者「あと、日光を活かすとしたら、こうかな」
開拓団農家「こりゃなんだ?」
設計者「壁を厚く、床を高くして、ドアは二重。断熱性を入念に確保した」
設計者「天井は二重ガラスにして日光を取り入れるようにした」
設計者「計算上、中は氷点下を下回らないはず」
開拓団農家「もしかして、温室か?」
設計者「よく分かったね。でも温室というほど暖かくもないよ」
設計者「植物の工場……栽培室と呼ぼうか」
開拓団農家「今度こそ農作物が育てられるな!」
設計者「小規模だけれどね。天井が低いから背の高い植物は育てられないし」
開拓団農家「中も寒いとなると、結局小麦や米は無理だな」
設計者「小麦は寒さに強いほうじゃなかった?」
開拓団農家「米に比べりゃそうだが限度はある」
開拓団農家「穀物を育てるなら、アワ、ヒエ、ライ麦が寒さに強いといわれてる」
設計者「うわ、美味しくなさそう」
開拓団農家「野菜ならほうれん草、カブ、玉ねぎ。果物ならベリー類だな」
設計者「とりあえず、できるだけ試してみてよ。一種でも上手くいけば御の字だ」
46 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/04(木) 22:01:22.29 ID:qj6rizG+o
★ランクアップ★
集落 → 村
設計者「家が増えて、わずかだけれど農業と畜産業が生まれた」
設計者「第一次産業Lv.2を達成。開拓地のランクが村になった」
秘書「おめでとうございます」
設計者「目標は町を作る。そして鉄道を通すことだ。まだまだだね」
秘書「次のランクアップ条件は、産業Lv.4の達成となっております」
47 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/04(木) 22:02:41.87 ID:qj6rizG+o
土木作業員「いくつか深めの穴を掘ったぞ。汚いものはここに捨ててくれ」
労働者A「ここの土で、有機物を分解できんのかな……」
開拓団農家「活動してる微生物もいるはずだ。もちろん少ないが」
労働者B「焼いて処分した方がいいんじゃないか?」
開拓団医者「建屋を一件いただき、診療所を開設しました」
労働者「まだ病気しても一安心とはいかないな……ここも寒いし」
設計者「青年団を組織した」
労働者「全員参加かよ」
設計者「要するに、火事が起きたり揉め事があったりしたときは、動ける人が動いて解決しようという取り決めだ」
設計者「パトロールが必要な時は、当番制にするよ」
ランク:村
交通……川に沿った道なき道+村の中の小道
水道……氷を溶かす+肥溜め
医療……診療所
廃棄物……焼却炉
公共サービス……青年団
48 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/04(木) 22:03:56.72 ID:qj6rizG+o
●開拓地
・カヌー庫……川の水が解けている時期に、カヌーを用いて水運を行う。
・栽培室……寒さに強い農作物を試験的に栽培している。
・太陽炉……太陽光を集めて中心に置いたものを加熱する装置。高さは2mほど。
●ステータス
第一次産業Lv.2
設計者「太陽炉は、量産するか、大型のものを作れば、使い道の幅が広がるかもしれない……」
開拓団工員「反射板を曲げる機材を用意しておくか」
49 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/04(木) 22:05:23.74 ID:qj6rizG+o
開拓団教師「設計者さん、今週の教本はどうしますか?」
設計者「まだ専門職は土木作業員しかいなかったか。じゃあ……」
安価↓1、2 労働者に学ばせるテーマ
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/04(木) 22:07:45.35 ID:o+xgHx1h0
凍った川の下の魚を捕る漁
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/04(木) 22:12:12.43 ID:ildX/joEo
地衣類の活用法
52 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/04(木) 22:57:44.36 ID:qj6rizG+o
設計者「今回は魚釣りの本と、地衣類の図鑑だ」
開拓団教師「とことん環境を利用しようという構えですね」
設計者「ここに合った町を作らないと、ここに町を作る意味がないからね」
●住民
・釣り人……川の魚を釣る。凍った川には穴を空けて魚を釣る。
・地衣類研究家……凍原の地衣類を何かに使えないか調べている。
釣り人A「鮭だー」
釣り人B「鮭ってこんな川にいるのか?」
釣り人A「さあ?」
釣り人B「じゃ、これ鮭じゃないんじゃねーの」
釣り人A「なんだこの魚」
53 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/04(木) 23:06:42.38 ID:qj6rizG+o
研究家A「うーむ、我慢すれば食えなくもない……」
労働者「うえっぷ! なんてもの食わすんだ!」
研究家B「お茶にしてみたぞ」
労働者「ぺっ! うっすら変な風味のお湯!」
研究家C「この色……染め物に使えるかもしれない!」
労働者「この布、汚れてるけど雑巾か?」
労働者「……使い道合ってるのか?」
研究家A「四季林では地衣類が珍味だとか」
研究家B「山岳では地衣類をお茶にするって図鑑に書かれてた」
研究家C「低木林の沿岸部の地衣類は染料に使う」
労働者「ここは凍原だぞ」
設計者「謎魚と謎サラダと謎茶じゃ産業は育たないか……」
釣り人「そもそも漁獲量が少ないからな。氷が解ければもっと釣れる」
労働者「マヨネーズと胡椒をかけたら何とか食えるようになった」
設計者「地衣類図鑑の利用法のページを見たら、食べれる種類もあるにはあるようだけど」
設計者「美味しさに差があるのは野草やキノコと一緒か」
54 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/04(木) 23:12:58.50 ID:qj6rizG+o
秘書「農業はなかなかうまくいかないようですね」
設計者「当然だよ。長い歴史の中で、先住民も、何度も農業を試したことがあるに違いない」
設計者「そんな難題に挑んでいるんだ。一朝一夕にはいかないよ」
安価↓1 秘書への依頼
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/04(木) 23:22:19.34 ID:tfo2Tx1mO
品種改良の専門家の派遣
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/04(木) 23:24:08.73 ID:Kb2xw7q20
地下調査
57 :
◆CpUz7d.S3o
[saga]:2020/06/04(木) 23:32:40.58 ID:qj6rizG+o
設計者「秘書。先週訪ねた、品種改良の専門家に再度面会してきてくれないかな」
秘書「もう一度ですか?」
設計者「彼に開拓地に来てもらって、品種改良してもらおうと考えているんだ」
秘書「分かりました」
秘書「先方も、寒冷地での品種改良に興味がおありのようでしたので、良い返事がいただけるかと思います」
2週目結果
称号:荒野に挑む人間と生き物たち → 凍ってさえいなければの村
〜住民の声〜
釣り人「地衣類を餌にしてみたが……釣れないなぁ」
労働者「肥料にもならないし、排泄物は焼くか遠くに捨てるかした方がいいな……」
〜来訪者の声〜
無し
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