隣人「あのー?」男「んー?」ゴクゴク

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1 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/05/28(木) 15:37:02.37 ID:xevQcMal0
隣人「先輩、そんなペースで飲んでて大丈夫ですか?」

男「らいじょうぶらいじょうぶ、まだまだいける」

隣人「でも、1人でもうピッチャー2杯目飲み切っちゃいますし・・・・・・」

男「だいじょう・・・・・・」バタンッ

隣人「せ、先輩っ!?」

男「」

隣人「ああっ、えーと、どうしよう。これって急性アルコール中毒ってやつだよね?」

隣人「『急性アルコール中毒 応急処置』・・・・・・」ポチポチ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1590647822
2 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/05/28(木) 15:38:20.07 ID:xevQcMal0
隣人「ええっと、まずは横向きに寝かせて気道を確保する」

隣人「それでえっと、体温下げないようにするために・・・・・・とりあえず上着をかける」

隣人「次は、救急車かな。お店の人に呼んでもらおう」

隣人「ごめんなさーい!連れが倒れちゃったので救急車呼んでくださーい!」

店員「ええっ!?大丈夫ですか!?」

隣人「とりあえずスマホで応急処置調べてやってるんですけど・・・・・・」

店員「えっと救急で、住所はえーと、これか。すみません、すぐ呼びますから!」

隣人「おねがいします!」
3 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/05/28(木) 15:39:07.89 ID:xevQcMal0
―病院―

男「・・・・・・またここか」

隣人「ん・・・・・・すぅ・・・・・・zzz」

男「あれ、えーと・・・・・・つっ、頭が・・・・・・」

隣人「ん・・・・・・ん・・・・・・?ありぇ、しぇんぱい?」

男「ええっと、隣人?」

隣人「ああ、よかった、起きましたね。もう、心配したんですよ。先輩のみ過ぎていきなり倒れちゃって」

男「ああ、えっと、ごめん。わざわざ起きるまでいてくれたのか」

隣人「さっき来たばかりですよ。座ったまま眠っちゃいましたけど」

男「・・・・・・今回ばかりは自己責任だから言い訳できないなぁ」

隣人「先輩、すごいペースで飲んでたんですからね。ダメですよ、倒れるまで飲んだら」

男「返す言葉もありません」

隣人「多分すぐに退院できるとは思いますけど、一応会社には急性アルコール中毒で入院してますって伝えておきますから」

男「すまん、頼んだ。はぁー、部長に怒られそうだな・・・・・・」

隣人「こってりしぼられてください。それじゃあ私は帰りますんで」

男「すまん、いろいろと助かった」

隣人「どういたしまして。それでは」
4 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/05/28(木) 15:40:32.10 ID:xevQcMal0
メリー「男ーーーーー!また倒れたって聞いたの!また入院したって連絡が来たの!」

男「あ、メリーさん。見ての通りだよ」

メリー「今回はどんな都市伝説に教われたの?覚えてることがあったら何でも教えてほしいの」

男「・・・・・・急性アルコール中毒」

メリー「急性アルコール中毒っていう都市伝せ・・・・・・・え?」

男「・・・・・・飲み過ぎた」

メリー「はぁー、なるほどなるほど、ふーむふむ、なるほど、うんうん」

メリー「あほかーーーーーーーーーー!なの!」

男「すまん。マジで。あと大声やめてくれ頭に響く」

メリー「心配してきたのが馬鹿みたいなの!こっちだって割と焦ってダッシュで来たの!人形の歩幅ってめちゃくちゃ小さいの!それでも来たの!」

男「ワープすればよかったのに」

メリー「しようと思ったけどすぐ近くに男以外の人がいたから使えなかったの!」

男「え、そんな制約が?」

メリー「こういうワープとか超常現象系はそれを知る者以外には見せてはいけないっていうのが人外法147条にあるの!」

男「都市伝説法じゃなくて?」

メリー「これは魔物とか天使とかそういうのも対象なの。あいつらも現代社会で生きるために苦労してるの」

男「マジか。魔物とか天使とか現実にいるのか」

メリー「・・・・・・い、今のは聞かなかったことにしてほしいの」

男「あ、はい」
5 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/05/28(木) 15:42:00.74 ID:xevQcMal0
キャラ紹介

男:別段虚弱体質なわけでもないが、よく死ぬ。アルコール耐性は並程度だが、話が楽しくなってくると飲み過ぎるタイプ。敵が相手でも良心とブレーキのあるS。ハイボールが好き。

メリー:外国人みたいな国産人形。人形の癖して食事排泄飲酒もこなす。男が入院したら病院から電話がかかってくる。人形は使われてなんぼだからほぼ全員Mなの。焼酎が好き。

貞子:画面の向こうの水死体。自称男の嫁。近所で専業主婦をしてると言い回ってる。SのつもりのM。果物系のリキュールを炭酸で割るのが好き。ロックもいける。

花子:お尻が大きめなJS(女児死人)。態度と口が悪い。女児のくせに飲酒する。ゲームが得意で、対戦では煽り倒す。ライトなM。日本酒が好き。

姉:未だに出てきてないのに情報だけ公開される人。敵に対する良心もブレーキもないドS。ワインを嗜む。

隣人:会社の後輩女子。夜勤なので普段はあまり会わない。家が隣であることを男は知らない。S県出身。カルーアミルクが好き。

社長:アザラシ製菓の女社長。年齢不詳見た目20代。姪の子供達を可愛がっている。ウィスキーが好き。

トイレ:前の家に置き去り。ハイターをかけられていた。

スマホ:多分今までの話の中で一番男を救ってきた存在。アルコール消毒はされる。

モニター:買い替えた。アルコール摂取経験無し。

前回までのお話。メリーさんと貞子さんと花子さんが居候している経緯はここに。

メリー「もしもし、私メリーさん」男「ひいいぃっ!」バタッ
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1589716394/
貞子「来ーるー♪きっと来るー♪」男「うぐっ」バタッ
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1589907382/
花子「きゃーっ!」男「うわっ!?」ガンッ
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1590151594/
6 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/05/28(木) 15:43:14.11 ID:xevQcMal0
メリー「ってことであいつは自爆しただけだったの」

貞子「なるほど、無事だったんですね。よかった」

花子「新居引越し早々死なれたら困るしねー」

メリー「アイツマジで勘弁してほしいの。私ら三人の命背負ってるのわかってるのかなの」

貞子「男さん、家ではそんなに飲みませんのにね」

花子「泥酔してたらどこぞの人形とかゾンビが襲って来るかもしれないし」

メリー「さすがにそんな状態で狙う気はないの」

貞子「泥酔してたらワンチャン襲ってもらえる・・・・・・?」

メリー「貞子は最近頭がピンクに染まりすぎなの。酢酸オルセインでもぶっかけてやろうかなの」

貞子「正直言ってメリーさんももはや男さんを殺すつもりはないでしょう?」

メリー「私はいつでもチャンスをうかがってるの」

貞子「でも男さんがもし身体を求めてきたら?」

メリー「そのときは受け入れるのも吝かではないの。人形だから本能的に使われるのは歓迎してしまうの」

花子「私はもう仕事辞めまーすって言って抜けたけど」

メリー「バリバリ現役なの。意地でも退職してやらないの」

貞子「花子さんがそうなら、私も引退していいかもしれませんね。そして名実ともに専業主婦へ・・・・・・きゃっ♡」

メリー「マジでこいつなんとかなんないの?」

花子「愛に飢えてるんだって。察してあげて」
7 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/05/28(木) 15:43:50.36 ID:xevQcMal0
花子(ここに引っ越してきてから早一か月。私には気付いていることがある)

花子(この家の、ていうかこの部屋の壁には穴が空いている)

花子(男が物件選びの時にてきとうに選んだからなのか急いで選んだからなのかはわからないけど・・・・・・)

花子(さて、ここで問題です。この壁に空いている穴に目を近づけるのはいけないことでしょーか?)

花子(いやー、たまたま偶然そこに近づいちゃったんだからしかたないよねー。決してお隣が気になるわけじゃないしねー)

花子(それじゃあ、さっそく・・・・・・)

花子「・・・・・・」

壁「・・・・・・」

花子(なんか、赤い。まあ壁に赤い本棚でも置いてるのかな?そりゃそうだよね)

花子(あーあ、面白くないなー)

壁「・・・・・・」
8 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/05/28(木) 15:44:55.74 ID:xevQcMal0
貞子(今日は私がお見舞いの番です。男さんも健全な男性ですから、なんども入院しているといろいろと溜まって大変でしょう)

貞子(だからこそ誰かがお世話してあげないといけません。ええ、もちろんそれが務まるのは良妻賢母たるこの私しかいないでしょう)

貞子(もちろん、なにか『間違い』があっても仕方ありません。ええ。だっていろいろと溜まっているのですから)

貞子(では、お邪魔しま――)

「じゃあ、本当に大丈夫なのね?」

「大丈夫だって。ほら、見ての通りピンピンしてるし」


貞子「男さんと・・・・・・知らない女性の、声?」

「それならいいんだけど。あなたここ半年ぐらいで4回入院してるって話じゃない」

「いや、それはいろいろと運が悪くて、な?ほら、いいから」

「偶には家に帰ってきなさいよ。お父さんもお母さんも心配してるんだから」

「わかったわかった。わかったから。口うるさいなぁ」

「じゃあ私はこれで帰るけど・・・・・・あんまり会社の人に迷惑かけちゃだめよ」

「わかってるって」

「それじゃ、またね。お大事に」

ガラッ
9 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/05/28(木) 15:46:11.53 ID:xevQcMal0
メイド「あら」

貞子「えっ」

メイド「男のお見舞いに来てくれた人?」

貞子「あ、はい、そうです」

メイド「そうなのね。ありがとう」カツカツ

貞子(・・・・・・え、誰?あのメイドさん。どちら様ですか?)

貞子(もしかして、男さんの家ってメイドを雇ったりするほど裕福なご家庭?)

貞子(じゃあこの前言っていた職場のことも、もしかしたら御曹司という可能性が!?)

貞子(じゃないとメイドさんが来るなんてないですよね。もしくは、よっぽど酔狂なコスプレ好きが知り合いにいたとか?)

貞子(まあ、いいでしょう。・・・・・・目指せ玉の輿!)

貞子(働かずに生活する、そんな未来が私には待っている!)
10 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/05/28(木) 15:48:43.05 ID:xevQcMal0
貞子「男さーん、お見舞いに来ましたよーっ!」

男「ん?ああ、ありがとう」

貞子「退院はいつぐらいになるんでしたっけ?」

男「検査入院だから明日には退院できるらしい」

貞子「なるほど。もう手慣れたものですね」

男「慣れたくなかったけどな」

貞子「簡単に死にそうになる男さんが悪いと思います」

男「突然殺そうとしてくる都市伝説が悪いと思います」

貞子「仕方ないじゃないですか。お仕事なんですから。自分が生きるために必死なんです」

男「前から思ってたけど都市伝説っていったい――」

コンコンコン

男「ん?どうぞー」

隣人「どうも先輩、具合の方は・・・・・・あら?」
11 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/05/28(木) 15:49:45.20 ID:xevQcMal0
貞子「・・・・・・男さん、彼女は?」

男「あー、会社の後輩。んで、この前さし飲み行ってた相手」

隣人「どうも、隣人といいます。男さん、そちらの女性はもしかして、その、恋人さん、とか?」

貞子「はいはいはい!私は」

男「ただの友達の貞子さん」

貞子「・・・・・・はい。友達です。貞子です」

隣人「いや、お邪魔しちゃったかと思っちゃいましたよ。彼女さんと2人きりでしたら私が来たら大変ですしね」

男「悪いな。夜勤明けだろ?大丈夫か?」

隣人「仕事帰りにそのまま寄っただけですよ。これから帰って寝ます」

貞子(随分目が赤い人ですね。夜勤って言ってましたし、充血してるんでしょうか?)

隣人「いつぐらいに退院できそうですか?」

男「明日だって言われてるけど」

隣人「じゃあ仕事復帰は明後日ですかね。一応その感じで伝えておきます」

男「悪い、助かる。今度また何か奢るから」

隣人「全く、調子いいんですから。イタリアンでいいですよ」

男「はいはい、調べとくよっと」

隣人「それじゃあ私は帰りますね」

男「あいよ。いろいろとありがとう」

隣人「いえ、先輩にはいろいろとお世話になりましたから」
12 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/05/28(木) 15:50:17.50 ID:xevQcMal0
貞子「・・・・・・仲、いいんですね」

男「ん?ああ、あの子新卒2年目でな、1年目の時は俺がいろいろと教えてたんだよ。部署異動で夜勤の方に行っちゃったから今はあまり職場では会わないけど」

貞子「なるほど。ちなみにあれが男さんの好みですか?」

男「んー?あー、まあああいう気軽なコミュニケーションを取れる相手はいいな」

貞子「なるほど。ちなみに私もあらゆるコミュニケーションを受け入れる良妻賢母ですが」

男「臭いが生理的に無理」

貞子「も、もう臭くないでしょうっ!?ちゃんと全身綺麗にしてますし!」

男「どうしてもあの腐臭のイメージが肺に焼き付いてるんだよ・・・・・・」
13 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/05/28(木) 15:51:33.83 ID:xevQcMal0
貞子「由々しき事態ですよ、これは!」

花子「なにがー?」

貞子「男さんを狙っている人がいるのかもしれません!私たち以外に!」

メリー「あいつまた命を狙われてるの?大概にしろなの」

花子「よく殺されかけるねー」

貞子「いえ、そっちではなくて」

メリー「じゃあなんなのなの」

貞子「恋愛的な意味です!感じました、あの女はきっと男さんを狙っている!」

メリー「あー、なるほどなの」

花子「ぶっちゃけどうでもいい」

貞子「何を言っているのですか!私もあなたたちも男さんに操を捧げた身だというのに!」

メリー「所有物ではあるしえっちなことしてもいいとは言ったけど貞子みたいに頭の中がピンクなわけじゃないの」

花子「なにしてもいいって言ったけどわりとその場の勢いだけであの童貞は手出ししてこないってわかってるし」

貞子「なんですかその態度は!それでも同じ立場の者同士ですか!」

メリー「てか、レイプ経験ありの貞子は操がどうとかいう話はもう終わってるんじゃないの?」

花子「少なくとも処女ではないよね。あ、私は花も恥じらう乙女だから。花子だけに」

貞子「都市伝説として蘇ってからの経験はないので私は実質処女!」

花子「人形に処女の概念とかあるの?」

メリー「膜は無いの。生理もないの」

花子「そりゃ人形だしね。来る前に死んだからか私も無いけど」

メリー「知り合いの幽霊曰く私らみたいなのは猫みたいな排卵をするらしいの」

花子「なるー。そりゃ生理もこないわ。え、じゃあなんで貞子は発情してんの?」

メリー「引きこもりをやめて日にあたるようになったからじゃないの?猫はそれで発情期が来るらしいの」

花子「なるほどー。貞子、もっかい引きこもれ」

貞子「ぶっ殺しますよあなたたち」

壁「・・・・・・」
14 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/05/28(木) 15:52:31.98 ID:xevQcMal0
男「えー、ただいま帰りました」

メリー「おかえりなの」

花子「おかえりー」カチカチ

貞子「おかえりなさいませ!お風呂にしますか?ごはんにしますか?それとも、わ・た・し?」

男「貞子さん」

貞子「ふぇっ!?あ、ええーと、その返答は予想だにしていなかったものでして、しかしながら男さんが求めると言うのなら私はすべからく受け入れるつもりですが」

男「全裸でエプロンつけんな。汚れるだろ」

貞子「!?!?!?!?」

メリー「そりゃそうなの。トイレにいった後の股を布地にこすりつけてるって考えたら気持ち悪いの」

貞子「あ、あの、そ、それだけですか?」

男「もう冬だから風邪ひくぞ」

貞子「そうじゃなくてぇ!」

メリー「今日の夕飯はビーフストロガノフなの。作ったのは私なの。貞子のそれはただのファッションなの」

男「なるほど。服着ろ」

貞子「・・・・・・はい」トボトボ

メリー「にしても完全に容赦ないの。性欲ないの?」

男「死体に興奮しないだけだよ」

壁「・・・・・・」
15 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/05/28(木) 15:53:57.99 ID:xevQcMal0
男「花子は・・・・・・おっ、それラグナロクオンラインか」

花子「あ、知ってるの?」

男「知ってる知ってる。てかやってるし」

花子「マジ?今度一緒に潜る?」

男「仕事がないときにな。こっからしばらくは休んでたぶん取り返さないと」

花子「大変そうね。あれだったらレベリングしといてあげてもいいよ」

男「いや、それはいいわ。自分でやる」

花子「そこ拘りあるタイプなんだね」

男「自分のことをあんまり他人にやらせたくないんだよな」

メリー「男ー、ビーフストロガノフにチーズか温玉入れるのー?」

男「両方頼む」

花子「あ、私も温玉乗せてー」

メリー「自分でやれなの」

花子「ケチ!男にはやってあげるのに!」

メリー「男は居候先の部屋の主、要は主人なの。追い出されないように胡麻を擦るの当然なの」

貞子「あの、私もチーズを・・・・・・」

メリー「入れとくの」

花子「なんでー!?」

メリー「チーズは溶かさなきゃいけないの。温玉は乗せるだけでいいの。割って乗せるぐらい自分でやれなの」

花子「ぐうの音もでない・・・・・・。仕方ないか、私一番下っ端だし」

壁「・・・・・・」
16 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/05/28(木) 15:54:34.93 ID:xevQcMal0
―1週間後、ゲーム内―

male:こんちゃーす
月宮:こんにちは
male:ども、月宮さん
月宮:最近inしてなかったんで心配しましたよ
male:入院してた
月宮:なるほど…ってええっ!?
はなちゃん:どもー
male:お、来た来た
月宮:あの、どちら様ですか?
male:リアルの知り合い
はなちゃん:呼ばれたんで来ましたー。ヨロピクミン
月宮:なるほも
male:すまないがホモ以外は帰ってくれないか
はなちゃん:ホモサピエンスです
月宮:ホモエレクトスです
male:サルじゃねーか
17 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/05/28(木) 15:55:08.67 ID:xevQcMal0
メリー「二人で同じ部屋にいながらネトゲをしてる様は見ていて異様なの」

男「まあワンルームだししかたない」

貞子「あ、あの、男さんって同性愛者の方だったのですか?」

花子「ネット特有の冗談だから気にしなくていいと思う」

貞子「お、男さんが望むのなら私、がんばって生やしますから!」

男「いらん」

メリー「じゃあ私は買い物に行ってくるの。晩御飯のリクエストあるの?」

男「なんでもいい」

メリー「なんでもいいが一番困るの」

貞子(この二人のこのやりとり、夫婦っぽくて羨ましいなぁ)

花子(どっちかっていうと親子じゃね?)
18 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/05/28(木) 15:55:42.20 ID:xevQcMal0
male:はなちゃんレベルやべぇな
はなちゃん:時間は有り余ってるんで
月宮:いわゆる廃人さんですね
male:それは思ってても言わない約束だ
はなちゃん:ネトゲは遊びじゃないんだよ
male:ゲームなんだから遊びでやれよ
はなちゃん:こっちは人生賭けてんだよ!
月宮:あ、はい
はなちゃん:くっそ、味方いねぇ
月宮:いえ、辛い人生だったんだろうなという察しはつきますが
male:かわいそうにな
はなちゃん:うっせぇ!
月宮:あ、一瞬抜けます
male:りょ
19 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/05/28(木) 15:57:05.91 ID:xevQcMal0
花子「え、てか男やってる期間の割に弱すぎない?月宮とかいうやつも」

男「普通に働いててたまにインする程度ならこんなもんだろ」

花子「レベルも装備も一緒なのマジで笑う。ふたりともザーコザーコ」

男「お前がおかしいだけだっての」

貞子「むぅ、私に分からない話ばかり・・・・・・ネット知識はプログラム系統しか勉強してこなかったから・・・・・・あら?」

貞子(壁に穴が?・・・・・・こんなものがあったら除きたくなるのが人の心理というものですよね)

貞子「さてさて、と」

貞子(向こう側は・・・・・・赤い。赤い家具かなにか置いてるんでしょうか?まあそんなものですよね)

貞子「はぁ、暇ですし掃除でもしますか」

壁「・・・・・・」
20 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/05/28(木) 15:58:34.91 ID:xevQcMal0
メリー「ただいまなのー」

男「おかえりー」

メリー「花子、手伝えなの。野菜切っとけなの」

花子「えー、なんで私がー?」

メリー「貞子は今気合を入れてトイレ掃除をしてるの。知っての通り私は台を使わないとキッチンに届かないの。台を動かすのも面倒だから手伝えなの」

花子「はーい。ってことでしばらく落ちるねー」

男「了解。メリーさんのキッチン対策もなにか考えないとなあ」

メリー「前はキッチンも狭くて使いやすかったの。広くなったのが私にとっては仇となったの」

男「自分しか使わないワンルームだったからこその広さだったしな、あれは。4人暮らし相応にするとどうしてもな」

メリー「そこはわかってるの。はあ、知り合いの幽霊みたいに浮遊出来たら楽なのになの」

花子「ちょいちょい話に出てくる知り合いの幽霊って誰?」

メリー「幽霊の癖して見えるし触れるし戸籍持ってるしのよくわからんやつなの」

花子「戸籍の項目なければ私も似たようなもんじゃん」

メリー「私らにとってそこって結構重要なステータスだと思うの」

花子「まあねー」

男「取れないのか?」

メリー「簡単に取れるもんじゃないの。家庭裁判所とか通さなきゃいけないの。年齢登録とかすごい厄介なの」

花子「しかもすでに死んでたり人形だったりで寿命って概念が無いしねー」

メリー「あいつは確か享年で登録してたの。何年経っても12歳のままらしいの」

男「享年で戸籍登録するとか日本の法律に真っ向から喧嘩売ってそうだな」

花子「まあそんなのよっぽどのコネがないと無理だけどね。私らみたいな無支援者は都市伝説みたいな非正規やるかこうやって寄生するかしないと生きていけないのさ。死んでるけど」

男「そう聞くと大変だな」

メリー「今はすっごい楽なの。紆余曲折あったけどそこは感謝してるの」

男「お、おう。メリーさんからそんな言葉を言われると・・・・・気恥ずかしいな」

メリー「これで私に殺されてくれれば一番最高なの」

男「メリーさんの寝床は今日からトランクの中でいいか?」

メリー「男はこれからも頑張って生きて私たちを養ってほしいの」

花子(もはやこのやりとりも定番だよね)

壁「・・・・・・」
21 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/05/28(木) 15:59:13.79 ID:xevQcMal0
月宮:あの、ちょっと相談があるんですけどいいですか?
male:相談?まあいいよ
月宮:私、今好きな人がいるんです
male:恋愛相談か。難易度高いな
月宮:ごめんなさい。でも、周りにそんな話できる人がいなくて
male:まあいいや。それで、好きな人がいるところから
月宮:はい。その人、私が会社に入った時から優しくしてくれた人でして
月宮:私、ちょっと特殊な事情があるんですけどその人はそれを個性だって言って褒めてくれて
male:へぇ、良い人なんだな
月宮:それで、一応アピールはしてるんですけど、あんまり反応してくれないんです
月宮:この前も二人で飲みにいったのに自分だけさっさと潰れちゃって
male:なんてひどいやつだ
月宮:私といっしょにいて気分が良くなってくれたってことだから悪い気はしないんですけど…
male:まあ、そういうことならいっそ当たって砕けに行くのはアリだと思う。不倫でなければ
月宮:不倫…微妙なんですよね。どうやら複数の異性と一緒に暮らしてるみたいで
male:やべぇやつじゃないか。シェアハウス的な?
月宮:友達、とは言っていたんですけれど
22 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/05/28(木) 16:00:06.32 ID:xevQcMal0
男(なんで俺ネトゲで人生相談受けてるんだろ)

男(まあこんな場で言ってくるぐらいだからリアルでは結構コミュ障なのかも)

男(ネットだと顔が見えない分相談しやすいってのはあるだろうし、割と本気で悩んでるのかもな)

男(・・・・・・相手が男か女かわからないのが難点だが)

男(相手も身バレしないように特定できそうなことは避けてきてるし、返答に悩むな)

男(男ってのがわかってたらもっとドーン!と行けとか言えるだけど、わかんねぇし)

メリー「男ー、そろそろできるのー」

男「あ、わかった」
23 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/05/28(木) 16:00:41.65 ID:xevQcMal0
male:すまん、そろそろ飯だから落ちるわ
月宮:あ、はい、わかりました。相談に乗ってくださってありがとうございます
male:いやいや、これぐらいならいつでも
月宮:maleさんって頼りになりますね。まるでお兄ちゃんがいるみたいです
male:お姉ちゃんかも
月宮:maleなのに?
male:maleなのに
月宮:まあお兄ちゃんであると仮定して、私は妹になるわけです
male:それは言ってよかったのか?
月宮:隠してたつもりはありませんから
月宮:それで、今度からは妹って呼んでくれたら…嬉しいかもです
male:それはない
月宮:残念です
male:んじゃ、落ちるわ。乙
月宮:乙←こ、これは乙じゃなくてポニーテールなんだからね!
24 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/05/28(木) 16:02:10.56 ID:xevQcMal0
メリー(ん、あれ?壁に穴が空いてる?)

メリー(なんで引っ越してすぐの部屋に穴が空いてるの。不動産屋も管理人も杜撰な仕事するの)

メリー(・・・・・・こういうのが気になってしまうのはしかたないの)

メリー「んー、どうなの・・・・・・?」

メリー(赤いの。真っ赤なの)

メリー(赤い壁紙でも貼ってるの?あんまりいい趣味じゃなさそうな部屋なの。赤い部屋・・・・・・)

メリー(・・・・・・!?)

メリー(あ、赤い部屋って、た、たしか・・・・・・・)

メリー「っ!?」

男「メリーさん、どうしたんだ?」

メリー「い、いや、なんでもないの」

メリー(ま、まさか、なの・・・・・・でも、男が都市伝説に狙われてる率と周期を考えるとそろそろでもおかしくないの)

メリー(・・・・・・とりあえずこんどなんかで埋めておくの)
25 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/05/28(木) 16:02:53.39 ID:xevQcMal0
隣人「へへ、絵、エヘヘ、先輩」

隣人「阿多って区だけて医院ですよね?」

隣人「センパイ、ゴハン、おいしソウで須ね」

隣人「共断ちっ手行って魔した死、不倫じゃないdeathよね?」

隣人「ああでも先杯、河合荘。殺そうとして苦る一太刀と一所に住んでるだなンて」

隣人「鬼イちゃん、千輩、ヘヘ、江、エヘヘ」

隣人「戦敗が、歩めてクレタ、渡しの瞳、帆めてくれた」

隣人「代空き、台鋤、DiE・・・・・大好きです、先輩」

隣人「・・・・・・だめだめ、自分を抑えないと。私は今はもう人間社会で生きてるんだから」

隣人「ああでも先輩、今日も素敵です・・・・・・」

隣人「ヱheへ」
26 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/05/28(木) 16:06:11.15 ID:xevQcMal0
書いてたらメチャクチャ長くなったので分割します。
やっぱりキャラが増えると内容も増える。内容が無いような文だけど。
ヤンデレは無条件に他人を傷つけたり自傷行為したりするキチガイじゃなくて愛が重すぎるだけの存在であるべきだと思ってる。
今夜か明日あたりに続き更新します。
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/28(木) 16:56:48.40 ID:UtR0b3WY0
赤い部屋が来たか。
別に分割しなくても良いと思うが。
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/28(木) 22:17:54.78 ID:1nVMpYvto
開幕男が倒れたと思ったら怪談の人だった
続き期待
29 :再開 ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/05/29(金) 00:48:26.24 ID:aaCQkf6P0
メリー「緊急会議なの!」

貞子「なんですか、わざわざ外に連れ出して。私今月のお小遣い使い切りましたからここのお金払えませんよ?」

花子「自称良妻賢母のくせにファミレス代すら捻出できない金銭管理とか」

貞子「人形やメスガキと違って大人な私は化粧をしたりだとかいろいろあるんです」

花子「誰がメスガキだ誰が」

メリー「んなもんどうでもいいの。ここのお金は私が持つから話聞けなの」

貞子「マジですか?花子さん、パフェ頼みましょう、パフェ!」

花子「おごってもらえるなら高いの選んだ方がいいよねー」

メリー(こいつら後で利子付けて返させてやるの)
30 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2020/05/29(金) 00:49:04.01 ID:aaCQkf6P0
メリー「こほん、今男が新しい都市伝説に狙われてるの。気付いてるの?」

貞子「え、そうなんですか?」モグモグ

花子「そうなの?」モグモグ

メリー「家の壁の穴のこと知ってるの?」

花子「うん。覗いても何も見えないけど。しいて言えば赤い?」

貞子「赤い家具でも置いてるんですかね。まあ赤い本棚とか机とか今は普通にありますし」

花子「多分女だろうねー。まあ一人暮らしするには広すぎるからもしかしたら同棲カップルとかかもしれないけど」
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