渋谷凛「妄想マッチ？」

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1 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2020/05/24(日) 22:42:30.27 ID:L0ATbpYW0

リン「はじめまして、私マッチ売りのリンと申します」

凛「…は？」

リン「あなたと同じ名前ですよ、渋谷凛さん」

凛「何で私の名前を」

リン「火がついている間に妄想したこと、それを現実にする妄想マッチです」

凛「何？マッチ売りの少女少女ごっこ？」

リン「妄想は少々過大表現ですが、レトロ調でオシャレですよ？」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1590327750

2 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2020/05/24(日) 22:45:17.34 ID:L0ATbpYW0

凛「あまり大人をからかうもんじゃないよ」

リン「あなたもまだ子供でしょうに…いいでしょう、ではお試しにひとつ…」ｼｭッ


ﾎﾞッ


凛「な…」

巨大リン「これで信じてもらえました？」

3 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2020/05/24(日) 22:47:49.72 ID:L0ATbpYW0

凛「ふ、ふーん…結構面白そうじゃん」

リン「ではお買い上げありがとうございます」

凛「え、まだお金…」

リン「もういただきました、あなたの寿命1年を」

凛「・・・・・」

4 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2020/05/24(日) 22:50:08.07 ID:L0ATbpYW0

〜凛の自室〜

凛「う〜ん…」

凛「よく考えたらあれトリックの可能性あるんだよね…」

凛「ま、マッチひと箱くらいならいいか」



凛「ちょっとやってみよう」ｼｭッ


ﾎﾞッ


凛「・・・・・」ﾑﾝﾑﾝ

5 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2020/05/24(日) 22:54:17.13 ID:L0ATbpYW0

凛大好きP「凛、愛してる」ﾄﾞﾔｧ

凛「！？」ﾋﾞｸﾝ


凛「ほ、ホントに出た…」

凛大好きP「凛…」

凛「プロデューサー…」



ﾌｰﾝ…

6 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2020/05/24(日) 22:57:28.36 ID:L0ATbpYW0

〜翌日 事務所〜

凛「ふぅ…」ﾂﾔﾂﾔ

卯月「凛ちゃん？今日はご機嫌ですね」

凛「そう見える？」

卯月「何かあったんですか？」

凛「…別に？」


ｶﾞﾁｬ


P「おはよう」

卯月「あ、プロデューサーさん、おはようございます！」

凛「おはよ、プロデューサー」

7 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2020/05/24(日) 22:59:50.17 ID:L0ATbpYW0

卯月「あれ？」

凛「どしたの卯月？」

卯月「いや、いつもの凛ちゃんと違うなーって」

凛「どこが？」

卯月「いつもだったらプロデューサーさんにグイグイ詰めていくのに…」

凛「そんなのプロデューサーに迷惑でしょ」

卯月「凛ちゃんがまともなこと言ってる！？」

8 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2020/05/24(日) 23:29:44.58 ID:L0ATbpYW0

まゆ「あ、Pさぁん、おはようございますぅ」

P「お、おはよう…」


卯月「ほら、いつもはあんな風に…」

凛「私ってそんな風に見られてたんだ…」

卯月「あ、ごめんなさい」

凛「いや、いいよ」

9 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2020/05/24(日) 23:56:10.38 ID:L0ATbpYW0

凛「ほらほらまゆ、そんなにひっついたらプロデューサーも困ってるでしょ」ｸﾞｲ

まゆ「おやぁ？今日の凛ちゃんはどうかしたんですかぁ？」

凛「何が？」

まゆ「いつもだったら抜け駆けは許さないよとか言って張り合うじゃないですかぁ」

凛「気づいたんだよ、現実のプロデューサーにアレしようとする愚かさにね」

まゆ「？」

10 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2020/05/24(日) 23:56:17.13 ID:JEJ29S+lo

こないだ安価スレエタらせた人？

11 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2020/05/25(月) 00:44:29.26 ID:f57dQKfh0

まゆ「あの凛ちゃん、何か様子がおかしかった…」

まゆ「一体何を」




リン「何故でしょうね」

まゆ「！？」ﾋﾞｸッ

12 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2020/05/25(月) 06:15:17.28 ID:f57dQKfh0

まゆ「見かけない子ですねぇ」

まゆ「というか、その机の下はまゆの特等席なんですけどぉ？」

リン「これは失礼…よいしょっと」ｽﾄﾝ


リン「誰でも自分のセーフティーゾーンを作りたがるもの、人は安心できる場所を常に求めているのですね」

まゆ「・・・・・」

13 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2020/05/25(月) 09:55:55.37 ID:f57dQKfh0

リン「はじめまして。私マッチ売りのリンと申します」

まゆ「いけ好かない名前ですねぇ」

リン「火をつけている間に思ったこと」

リン「つまり妄想が現実になる妄想マッチです」

リン「妄想は少々過大表現ですが、レトロ調でオシャレですよ」

まゆ「妄想…」

14 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2020/05/25(月) 12:42:49.78 ID:f57dQKfh0

まゆ（まさか凛ちゃんもこれで…）

まゆ「いくらですかぁ？」

リン「お代はいただきません、寿命1年と交換です」

まゆ「安いのか高いのか判別しかねますねぇ」

リン「それでは、お買い上げありがとうございました」

15 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2020/05/26(火) 01:12:51.16 ID:nuKKBaIT0

〜まゆの部屋〜

まゆ「つい勢いで買ってしまいましたが、本当に効果あるんですかねぇ？」

まゆ「まぁ折角だから一本」ｼｭッ



ﾎﾞッ



まゆ大好きＰ「まゆ、愛してる」

まゆ「！」ﾋﾞｸﾝ

16 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]：2020/05/26(火) 02:02:35.34 ID:GAasSR6Z0

アイドルたちの寿命が吸い取られていく…

17 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2020/05/26(火) 06:20:40.30 ID:nuKKBaIT0

まゆ「成程、凛ちゃんもこれを…」

まゆ「妄想マッチ、本物のようですねぇ」

まゆ「しかしまだまだ甘いですねぇ」

まゆ「まゆは更に上をいきますよぉ」

まゆ「究極のP愛、それは…」

18 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2020/05/26(火) 12:14:09.53 ID:nuKKBaIT0

P（まゆ）「まゆ自身がPとなり！」

まゆ（幻）「うふふ…」

P（まゆ）「理想のPさんになりきってまゆを愛でる！」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

P（まゆ）「これが究極のP愛！」

P（まゆ）「こんなこと凛ちゃんでは思いつかないでしょう、うふふふふふ…」

19 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2020/05/27(水) 01:12:23.51 ID:QD6wgUZ00

リン「・・・ふぅ」

リン「愛の形は人それぞれですね」

クラゲ「じゃあリンちゃんは恋したことあるの？」

リン「あるように見えます？」

クラゲ「う〜ん…微妙」

リン「クラゲさんは恋多そうですよ」

クラゲ「ハハハ…まぁね」

リン「褒めてませんけどね」

20 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2020/05/27(水) 20:29:44.10 ID:DGmFBv0Vo

人としての寿命かアイドルとしての寿命か
…さすがに後者はないかな

21 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2020/05/28(木) 00:22:00.60 ID:EukL+35n0

〜数日後〜

乃々「最近まゆさん見ないですね…」

輝子「フヒ…何か新しい幸せを見つけたとかなんとか言ってたぞ…」

乃々「そうですか…アンダーザデスクも解散ですかね」



乃々「あ、私仕事行ってきますね」

輝子「フヒ…頑張れよ」

22 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2020/05/28(木) 00:44:53.54 ID:EukL+35n0

輝子「さて…」ｺﾞｿｺﾞｿ

キノコ「・・・・・」

輝子「フヒ…今日も可愛いな」


輝子「こいつらも親友みたいに喋れればいいんだけどな…」



リン「どこのキ〇ピオですか」

輝子「！？」

23 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2020/05/28(木) 00:55:14.11 ID:EukL+35n0

輝子「だ、誰だオマエは…」

リン「初めまして、マッチ売りのリンと申します」」

輝子「ま、マッチ？」

リン「火がついている間に思った事…」

リン「つまり妄想が現実になる妄想マッチです」

リン「妄想は少々過大表現ですが、レトロ調でオシャレですよ」

24 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2020/05/28(木) 01:10:20.41 ID:EukL+35n0

輝子「妄想が…現実に…」

リン「お代は寿命1年分です、それでは…」ﾌッ


輝子「消えた…」


輝子「私は…」


輝子「キノコ達全員と…話したいな…」ｼｭッ



ﾎﾞッ

25 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2020/05/28(木) 06:18:07.98 ID:EukL+35n0

キノコ「ショーコちゃん！」

輝子「！」

キノコ「やっと声が届いたね！」

輝子「まさかこんな日が来るとは…」


輝子「妄想マッチ…凄いな」

26 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2020/05/28(木) 12:40:46.17 ID:EukL+35n0

〜翌日〜

ｿﾚﾃﾞﾈｰ

輝子「うんうん、やっぱキノコと話せるって最高だな！」

ｶﾞﾁｬ

P「おはよー…」ﾌﾗﾌﾗ

輝子「よお親友、どうした？そんなにゲッソリして」

27 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2020/05/29(金) 01:30:50.68 ID:WfIYMzvE0

P「ああ、実は実家からマツタケが送られてきてな…」

輝子「おお…凄いな」

P「それ食おうとしたらヤメテ―って声が聞こえて…」

P「食べたらギャーって叫び声が聞こえてな…」


P「夢にまでキノコに襲われて眠れなかったんだ…」

輝子「え…」

28 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2020/05/29(金) 06:11:40.44 ID:WfIYMzvE0

輝子「どうなってるんだ…まさか世界中のキノコが言葉を？」

P「どうした？」

輝子「な、なんでもないぞ…」


ｼｮｰｺﾁｬｰﾝ



輝子「・・・・・」

輝子「まさか…な」

29 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2020/05/29(金) 12:42:37.69 ID:WfIYMzvE0

〜だが数日後〜

ニュースキャスター『日本がキノコの侵略を受けています！』


キノコ隊長「キノコに人権をー！」

キノコ副隊長「キノコに政権をー！」


P「た、大変な世の中になったな…」

輝子「・・・・・」

30 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2020/05/30(土) 01:04:38.95 ID:qvaOBM2n0

輝子（そして瞬く間に、キノコは日本を占拠した）

輝子「町中キノコの苗床でいっぱいだ…フヒ」


輝子「そして私は…」



従者キノコ「姫、お食事ができました」

輝子「フヒ…今行く」

31 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2020/05/30(土) 10:36:52.10 ID:qvaOBM2n0

輝子（今私はこいつらに姫として担がれている）

輝子（アイドルとP以外の人間はみんなキノコに寄生されて奴隷と化している）


従者キノコ「姫、次はどうされますか？」

輝子「そうだなぁ…アメリカでも攻めてみるか？」

キノコ隊長「かしこまりました」

輝子「フヒヒ…みんな友達だぁ…」



輝子「ヒャッハー！」



ﾋｬｯﾊｰ!

32 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2020/05/30(土) 15:02:20.99 ID:qvaOBM2n0

リン「友情の形は人それぞれ、ですが…」

リン「無理矢理縛り付けて支配することは、果たして友情と呼べるのでしょうか」


クラゲ「リンちゃーん！マツタケ安いから買ってきたよー！」

リン「そうですか、では早速焼いて食べましょう」



ﾔﾒﾃｰ　ﾀﾍﾞﾅｲﾃﾞｰ


リン「・・・・・」

ﾎﾞッ


クラゲ「うわ、無慈悲」

リン「これも弱肉強食、味が良い物に生まれた運命を呪うのですね」ﾓｸﾞﾓｸﾞ