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【艦これ】龍驤「足りないもの、その後」【安価】

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299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 19:38:12.43 ID:kKm6KZ2Go
>>298
今までの練習はうまくやってたS朝潮がミスをするようになって何かあったのではと察する周囲
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 19:47:50.91 ID:qJnR1XI+o
Y子さん、S朝潮から眼を離さないようにしていると羊が近づいて来ていたので蹴り飛ばす
301 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/30(土) 19:51:03.56 ID:vM6UEM170
ーー


Y子「なんでついて来たのさ」


Y朝潮「同じ朝潮として気になって当然です」


Y子「何もしないならいいけどさ、喧嘩だけは止めてよ」


Y朝潮「なぜそんな心配を?」


Y子「そういう世界もあり得たからだよ…」


Y朝潮「……?」
302 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/30(土) 19:55:31.37 ID:vM6UEM170
「……」


Y朝潮「あれは富士さんが持ってる羊のぬいぐるみ。確かヤシープとか…」 


Y子「……」ダダダッ


Y朝潮「え?」


Y子「ふんっ!!」ゲシッ


「ふぐぅ!?」ぼふっ


Y朝潮「ええぇ〜!?なんで蹴り飛ばすんですか!?」


Y子「なーんか最近動きが怪しいんだよね。今だって朝ちゃんに近付こうとしてたし」


Y朝潮「だからって…富士さんが怒りますよ?」


Y子「怒るどころか誉めてくれるよ」


Y朝潮「富士さんもドMか何かなんてすか…?」
303 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/30(土) 20:00:29.63 ID:vM6UEM170
Y子「…朝ちゃんどこに行くんだろ」


Y朝潮「この時間はいつも何をしてるんですか?」


Y子「…苦しんでる。いつだって朝ちゃんはそう」


Y子「強烈なフラッシュバックと死への救済。それがずっと頭の中を駆け巡ってる」


Y朝潮「死は救済ではありません」


Y子「分かってるよ!でも朝ちゃんはそれしか救われないって思い込んでる!」


Y朝潮「会話をしようにもあの状態…というわけですか」


Y子「このままだと提督のこととか色々な感情に押し潰されちゃう。早くどうにかしないと…」


Y朝潮「朝潮があの状態では骨が折れそうですね」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 20:10:19.11 ID:cIyWShOT0
>>298
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 20:13:05.63 ID:m5udF7HOO
力とやらがあるはずだから大丈夫だとY子を突き放したけど心が痛む朝潮
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 20:14:21.61 ID:tCwF4oXFo
>>299
307 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/30(土) 20:19:33.04 ID:vM6UEM170
ーー


S朝潮「やっと撒けましたか。Y子さんも朝潮もしつこいですね」


S朝潮「普段ならY子さんと話をして、色んな感情を吐き出せば精神は安定しました」


S朝潮「でも私には力がある。もう一人でも大丈夫なはずなんです」


S朝潮「だからY子さんはもう頼らないつもりですが…少し心が痛みます」


S朝潮「いつまでも甘えられるものじゃない。そう思ってしまえばまだ…」


S朝潮「そうですこれで良いんです。これが最善の選択肢なんです」
308 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/30(土) 20:23:19.23 ID:vM6UEM170
S朝潮「力……あの時に力があれば私はこうはなってなかった」


S朝潮「いくら力があっても過去は変えられない。できるのならY子さんや富士さんがそうしてる」


S朝潮「私は…何がしたい……?」


S朝潮「…司令官」


S朝潮「やっぱり私は…司令官のことが……」


S朝潮「神様なんて居ない。もし居るなら私はこんなに苦しむはずがない」


S朝潮「私の好きな人は…別の人のことが好き……」


S朝潮「うぅ……ぐぅぅぅ…!!」
309 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/30(土) 20:26:39.99 ID:vM6UEM170
S朝潮「苦しい…苦しい……!」


S朝潮「この苦しさは知らない…こんなの、襲われて乱暴されてる方がまだ良い……!」


S朝潮「はぁぁ…ううぅっ…!」


S朝潮「寝たらあの夢…起きたら胸が痛い……」


S朝潮「私は生きてるだけで幸せのはずなのに…こんなの、前より辛い……」


S朝潮「司令官……」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 20:34:24.65 ID:qJnR1XI+o
(自分が一番好きな人が、自分を一番好きになってはくれないという痛みに思い至りそうな子を含んだ面子で)S朝潮ちゃんの療法会議
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 20:37:32.94 ID:kKm6KZ2Go
ずっと探し回って気を失ってる朝潮を見つけるY子さん
安静にして目覚めるまでずっと手を握ってる
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 20:42:51.20 ID:VT8qo9TdO
310
313 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/30(土) 20:47:11.36 ID:vM6UEM170
ーー


Y朝潮「どこに行ったんですか朝潮は…」 


Y子「…朝ちゃん!!」


S朝潮「……」


Y朝潮「気絶しているようですね…外傷は無いようです」


Y子「助けられなくてごめんね…苦しいよね…」


Y朝潮「何か分かるんですか?」


Y子「朝ちゃんのことは何でも分かるよ…」


Y朝潮「だったら彼女を…」


Y子「無理だよ…この悩みはあたしじゃどうしようも無いんだよぉ…」


Y朝潮「…都合良く不便なんですね」
314 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/30(土) 20:51:29.81 ID:vM6UEM170
Y子「朝潮も同じだよ…」


Y朝潮「なにがですか?」


Y子「提督について…朝ちゃんは悩んでる…」


Y子「朝潮も…身に覚えがあるでしょ…?」


Y朝潮「……」


Y子「忘れさせてあげるのが一番だけど、それはできない…あたしにはできないよ…」


Y子「あたしはただ朝ちゃんに幸せになって欲しいだけなのに…どうして朝ちゃんは苦しむ一方なの…」


Y子「朝ちゃんはどうやっても幸せになれないっていうの…?」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 21:02:54.82 ID:m5udF7HOO
Y朝潮
客観的に見てS朝潮に足りてないものはあらゆる経験です
何も知らないから知ってるものを支えにするしかない
だから失恋を認められなくて耐えられないんです

私には元の司令官との過去がありますからS朝潮ほどではありません
忘れさせる必要はないんです、心を養ってあげてください
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 21:12:03.86 ID:qJnR1XI+o
>>315
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 21:21:32.77 ID:xkUvsvZw0
勝手に決めつけないで下さい、仮にも神様だったのでしょう?同じ朝潮として、彼女にも幸せになってもらわなければなりません。協力して頂きますよ、とY朝潮
318 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/30(土) 21:35:04.31 ID:vM6UEM170
Y朝潮「客観的に見て朝潮に足りてないものはあらゆる経験です」


Y朝潮「何も知らないから知ってるものを支えにすることはできません」


Y子「朝ちゃんは恋愛も何も知らない…」


Y朝潮「そうです、だから失恋を認められなくて耐えられないんです」


Y子「恋だとか愛はあたしとお姉ちゃんが一番苦手で、どうしようもないやつだ…」


Y朝潮「はぁ…貴女は本当に朝潮のことを助けたいんですか?」


Y子「何を言う!あたしがどれだけ朝ちゃんを……!」


Y朝潮「なら苦手とかどうしようも無いって言葉は使わないで下さい」


Y子「……」
319 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/30(土) 21:40:35.10 ID:vM6UEM170
Y朝潮「いま朝潮に必要なのは心の休息です」


Y子「それができないから悩んでるんだろ!」


Y朝潮「できなくて当然です。貴女は朝潮本人ではありません」


Y子「ぎっ…!」


Y朝潮「恋が叶わないだけでこんなに構ってくれる人がいる。それがどれだけ幸せか朝潮は知らないんです」


Y子「…誰も見てないのをいいことに裸で抱き付く女が何を言ってんのさ」


Y朝潮「私は朝潮とは違いますから」


Y子「は?」


Y朝潮「二番目三番目の女でもいい。そう思えば失恋なんかしませんよ」


Y子「…」


Y朝潮「私が司令官に抱き付いている所でも見せたら、何か変わるかもしれませんね」


Y子「朝ちゃんは…」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 21:44:28.18 ID:cIyWShOT0
S朝潮見学会演習の打ち合わせでY子の声援により不思議と力が湧きいい結果が出る
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 21:45:04.36 ID:gp8cDpq8o
そしてこれに関しては腫れ物を扱うかの如く接触を避けている司令官サイドにも問題があるとY朝潮
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 21:46:15.92 ID:+95pCQLRo
>>321
323 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/30(土) 21:50:45.44 ID:vM6UEM170
ーー執務室


Y朝潮「どうですか司令官、龍驤さん」


提督「……」


龍驤「うん、朝潮の言う通りやと思う。ウチらは明らかに朝潮を避けとった」


Y朝潮「その結果がこれです。なにも責任を感じていないんですか?」


提督「いや…」


龍驤「感じてるよ。あんな腫れ物を扱うような対応しとるのもまずい」


Y朝潮「だったらなんで改善しようとしないんですか!」


提督「……」


龍驤「司令官にあたるのは止めてくれへん?ウチのことを考えてくれた結果こうなってしまったんよ」
324 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/30(土) 21:54:07.99 ID:vM6UEM170
Y朝潮「そうでしょうね、司令官は器用な人間ではありませんから」


龍驤「分かってくれてるんやね…」


Y朝潮「この件はお二人の責任です。これ以上朝潮への対応が変わらないのなら、ここから移すべきです」


提督「それは…」


Y朝潮「相手をしない癖に自分の手の届く所に置こうとするんですか!貴方は子どもですか!?」


提督「……」


Y朝潮「朝潮をどうにかしないなら異動させる!これは決定事項だと思って行動して下さい!」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 21:59:12.61 ID:VT8qo9TdO
Y朝潮さん、お気に入りの少女漫画を執務室の机に山積みして勉強してくださいと一喝
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 22:07:50.23 ID:qJnR1XI+o
漣「キチンとフッて上げるべきでは?Y朝潮氏がおこなのも分からんでもない」

龍驤「せやけどな…S朝潮が提督以外に代わりがおらん思うとる感じがね…あんたと違うてな…」

漣「ネキも言うようになりましたねええ」
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 22:09:24.93 ID:kKm6KZ2Go
>>326からの
真正面から向き合うことを決める提督
龍驤や朝霜への思いに嘘はつけないし、偽ってS朝潮と接することもできない
だがもうS朝潮を避けることはしない
328 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/30(土) 22:15:11.28 ID:OpRajUiGO
ーー


漣「ちゃんとフってあげるべきなんじゃないですかね。Y朝潮氏がおこなのも分かりますぜ」


龍驤「せやけどな…朝潮が司令官以外に代わりがおらんて思うっとる感じがね…」


漣「男なんて星の数ほど居ますぜ」


龍驤「朝潮はあんたと違って純情なんよ」


漣「龍驤ネキも言うようになりましたねぇ」


龍驤「そうやんな…ウチが最初からこうやったら朝潮はあんな事にはならんかった」


漣「あの頃は病みまくりの家出し〜ので大変でしたから」
329 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/30(土) 22:19:19.62 ID:OpRajUiGO
龍驤「いつまでもこうじゃあかん。だから司令官は決めたって」


漣「何をですか?」


龍驤「ウチや朝霜への思いに嘘はつけれへんし、気持ちを偽って朝潮と接することもできへん」


漣「おおっ」


龍驤「もう朝潮を避けることはしない、だから…っていう具合で気持ちをぶつけるって」


漣「男らしいとは思いますが、朝潮はそれで納得しますかね?」


龍驤「分からん。だからあんたを呼んできたんよ」


漣「おおっと〜修羅場に突入しろというのか!?」


龍驤「そうなれへんようにや。もう朝潮は執務室についてこの話をしとる」


漣「そしてこれから様子を見にいくと…」


龍驤「頼むで司令官…」



下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 22:29:31.91 ID:+95pCQLRo
静かに泣いているS朝潮と泣き止むのを待つ構えの提督
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 22:30:39.44 ID:gp8cDpq8o
羊が言うところの「三人目」としての関係を切り出すか脳内で誘惑されるS朝潮
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 22:32:45.29 ID:m5udF7HOO
はっきりと振られて泣くだけ泣いたことで曇ってた視界が晴れた朝潮
333 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/30(土) 22:38:44.59 ID:OpRajUiGO
ーー執務室


漣「さぁどうだ!?」ガチャッ


S朝潮「……ぅ」


提督「……」


漣「あ…これは騒げる雰囲気では無い……」


龍驤「司令官、余計なことは言うてないやろね?」


提督「大丈夫だ。だが朝潮が泣いてしまった…」


S朝潮「……」グスグス


漣「静かに泣かれるのも怖いというか…」


龍驤「漣、茶化す所と違うで」


漣「分かってはいるんですけどね…」
334 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/30(土) 22:42:36.69 ID:OpRajUiGO
龍驤「…朝潮、司令官以外にもええ男はおるんやで」


S朝潮「……」


龍驤「なんて普通やったらそう言うかもしれんけど、ウチは違う。司令官に勝る男なんかそうそうおらん」


龍驤「何でも正面から受け止めてくれて、全てを受け入れてくれる。こんな人はどこを探してもおらんよ」


S朝潮「……」


龍驤「だからな、朝潮が思ってる気持ちは全部司令官にぶつけたり」


S朝潮「……」


龍驤「好きなんやったら好きって言い。何かしたかったりして欲しいことがあったら言うたらええ」


龍驤「なんたって司令官は全てを受け入れてくれるんやから」


S朝潮「……」
335 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/30(土) 22:46:59.39 ID:OpRajUiGO
漣「そうですぜ、ご主人様が何と言おうが関係ねぇんです」


漣「漣とは別れたって言うのにたまーに龍驤さん達とシてんですもん。この男は案外チョロいですよ」


提督「……」


漣「…漣だってご主人様のことは大好きです。嫁が居なければ龍驤さんをどうにかしてでも手に入れたいくらい好きです」


龍驤「それをウチは知ってる。漣以外にも司令官の事が好きやって思ってるのは何人もおる」


漣「朝潮もご主人様に甘えたらいいんですよ」


龍驤「そうやそうや、この男は隠れて霞の乳吸うような奴やねん。八つ当たりしてもバチは当たらんで」


S朝潮「安価」


下1〜3高コンマ 朝潮の台詞やその行動など
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 22:53:59.80 ID:m5udF7HOO
提督に抱きついてこのまま見捨てられてしまうのか不安だった、でもそうじゃなかったと堰を切ったようにワンワン泣く
泣いて泣いて泣いて泣いて落ち着いた後、Y子さんやY朝潮にも謝りに行くのでついてきてほしいと言う
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 22:54:10.52 ID:VT8qo9TdO
悪夢が苦しくて耐えられない、提督に忘れさせてほしいと泣きながら吐露する朝潮
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 22:55:52.57 ID:kKm6KZ2Go
>>336
339 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/30(土) 23:03:14.13 ID:OpRajUiGO
S朝潮「私は……私はぁ!!」ダキッ


提督「……」


S朝潮「私は捨てられるのかと…でもそうじゃなかった……」


S朝潮「私は……わぁぁぁーーーー!!」


提督「…不安にさせてすまなかった」ギュッ


S朝潮「あぁぁぁぁ〜〜〜〜!!」


漣「そりゃあれだけ避けてたらそう思いますって」


龍驤「どないしたらええか答えが出てなかったんやもん。でもこれでハッキリしたからええねん」


漣「朝潮泣かせといてええねんは無いでしょ」


龍驤「…ごめん、その通りやわ」


漣「謝るなら朝潮にですよ」
340 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/30(土) 23:07:24.47 ID:OpRajUiGO
龍驤「本人もそうやけどこっちの朝潮にも謝ってこなあかん」


漣「Y朝潮の方ですね」


龍驤「司令官、朝潮のことお願いやで」


提督「…あぁ」


漣「また二人だけにしてあげるんですから、分かってますね?」


提督「……」


龍驤「司令官、朝潮が泣きやんだら謝ったって。ウチも後で謝るから」


提督「ああ…」


S朝潮「司令官、司令官、司令官……!!」


提督「朝潮…」


龍驤「…頼りにしてるで」ガチャッ


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 23:16:41.37 ID:+95pCQLRo
押し倒したい衝動と戦うS朝潮
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 23:18:40.92 ID:w3BGcoS5O
337を言おうとしてしゃくりあげる朝潮
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 23:18:51.01 ID:kKm6KZ2Go
龍驤の話を聞いて
大丈夫です、わかってましたからと言いつつホッとしてるY朝潮
344 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/30(土) 23:24:48.71 ID:65Zbir1T0
S朝潮「しれ、司令…官……」


提督「どうした?」


S朝潮「わ、わた……私…」


提督「落ち着いて、ゆっくり話せばいい」


S朝潮「わ…わだじ……怖い………怖ぐで……」


S朝潮「誰も…助げで……ぐれ…ない……」


提督「そんなことは無い。誰であろうと助ける」


S朝潮「私が見る夢……あの夢が………」


提督「あれ…か……」
345 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/30(土) 23:28:00.15 ID:65Zbir1T0
S朝潮「あの悪夢が……苦しくて…耐えられないんです……」



提督「……」


S朝潮「司令官……」ギュッ


S朝潮「忘れさせて…下さい……」


提督「……」


S朝潮「眠る度に…貴方の夢を…見るようになりたいんです…」


S朝潮「お願いします……」


提督「……」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 23:33:41.94 ID:+ZusslnCO
提督に添い寝をしてもらって眠るS朝潮
見た夢は提督に限らず足りないもの鎮守府や横須賀で楽しかったこと
心の余裕のなさや未来への悲観が悪夢を呼び起こしていた
本当に自分を蝕んでいたのは自分の心の持ちようだと気づく
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 23:36:38.86 ID:kKm6KZ2Go
朝潮がそれを望むなら構わない
でも本当に俺の夢だけでいいのか?と問いかける提督
朝潮の周りにいる、朝潮を助けてくれる人は俺だけではないはずだよと
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 23:38:13.50 ID:gp8cDpq8o
346
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 23:38:26.91 ID:+95pCQLRo
Y朝潮やY子さんも一緒になって戻った四人は提督に抱き着きながら安心した表情で眠るS朝潮を目撃する
350 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/30(土) 23:54:09.18 ID:65Zbir1T0
ーー


S朝潮「……ん…」


S朝潮「……」


S朝潮「…ぁ……」


提督「起きたか…?」


S朝潮「司令…官…………」


S朝潮「私……司令官に…」


提督「あぁ、ずっと隣に居た」


S朝潮「司令官に添い寝……」


提督「寝心地は悪かったか?」


S朝潮「いえそんな……」


S朝潮「……」


提督「朝潮?」


S朝潮「初めて…あの夢以外の夢を見ました」
351 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/30(土) 23:59:09.39 ID:65Zbir1T0
提督「どんな夢だった?」


S朝潮「今まで経験したことが無いくらい楽しそうな…そんな夢を…」


提督「その夢には誰が居た?」


S朝潮「司令官……」


提督「それと?」


S朝潮「ここに居る皆さん…」


提督「朝潮、ここには俺だけじゃない。龍驤も他にも皆んながいるんだ」


提督「これから辛い時は俺を頼ってくれ。だが俺以外にも居るんだということを知っていて欲しい」


S朝潮「……はい」
352 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/31(日) 00:05:11.77 ID:zkbw9SCf0
提督「朝潮、悪夢に悩んでいたのは俺も同じなんだ」


S朝潮「え…?」


提督「龍驤の左腕と左脚が潰されて……周りが真っ赤になる夢だ」


提督「朝潮のと比べるつもりは無い。だが俺も同じ悩みを持っていたと知って欲しいんだ」


S朝潮「どうして…今それを……」


提督「…俺がこの夢を見なくなったのは龍驤をモノにしたからなんだ」


S朝潮「……」


提督「この事を言えば朝潮も同じことを…そう思うと言えなかった。俺は最低な男だ」


提督「だがもう隠しはしない。朝潮には本音で話す」


S朝潮「安価」


下1〜3高コンマ 朝潮の台詞やその他行動など
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 00:15:00.57 ID:6m8dMbrpo
いえ、話してくれたことが嬉しいです。これが信頼なんですね。
以前のまま聞いてたらと思うと恐ろしいです。
とクスッと笑う

提督は笑うとこじゃないぞと言って笑い合う
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 00:17:06.86 ID:U1kwXbDxO
もっと司令官の色々な所が知りたいですと朝潮
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 00:17:52.00 ID:CGBEqfgjO
>>353
なんだか安心したらお腹ペコペコですと食堂へ夕食に
356 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/31(日) 00:28:24.37 ID:zkbw9SCf0
S朝潮「いえ、話してくれたことが嬉しいです」


提督「朝潮を信頼しているからな」


S朝潮「信頼…そうですね、今じゃないと言えませんね。以前のまま聞いてたらと思うと恐ろしいですね、ふふっ」


提督「笑う所じゃない……はははっ」


S朝潮「はあっ、なんだかお腹が空いてきちゃいました」


提督「一緒に食堂に行こうか?」


S朝潮「はい!あとできたら食後のデザートは司令官のが食べたいです!」


提督「そうか…よし、朝潮の為に作ろうじゃないか」


S朝潮「ありがとうございます司令官!」


ーー
357 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/31(日) 00:32:55.41 ID:zkbw9SCf0
「きひひひひ、力を使わずに済んでよかったねぇ」


「でもあたしの目的は達成された。力を持っていることを自覚させられたしね」


「朝潮はあたしの…きひひひひ」


Y子「お姉ちゃ〜ん、こんな所に居たよ」


「きひ!?」


富士「貴女…少しおいたが過ぎるんじゃない?」


「きひ、きひひひひ」


Y子「こいつどうする?」


富士「とりあえず洗濯機に突っ込んでおきましょう」


Y子「ひたすら脱水で回すのもいいかもね」


「……きひ」


ーー
358 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/31(日) 00:33:33.60 ID:zkbw9SCf0
今日はここまで


コメントなどあればお願いします
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 00:34:24.77 ID:CGBEqfgjO
おつ
ヤシープさんそんなにがんばらないで…
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 00:40:34.59 ID:MjSlPTzgo
乙です
なかなかにニヤニヤできるランディングええぞ!ええぞ!
ヤシープは心も洗濯されて、どうぞ
361 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/31(日) 19:28:13.72 ID:zkbw9SCf0
ーー


早霜「ねぇ司令官、朝霜姉さんを見なかったかしら?」


提督「いや、見てないな」


早霜「昨日は一緒に寝たのよねぇ?」


提督「そうだ、それで朝起きて朝霜の世話をして……そうだ、義足を付けた時何か違和感があったな」


早霜「姉さんとシてる時は義足は外してるのよね?」


提督「危ないからな」


早霜「つまり姉さんは昨日の夜から朝まで義足を付けてなかった…」


提督「それがどうしたんだ?」


早霜「朝さんから何か嫌な雰囲気を感じるのよ」
362 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/31(日) 19:31:27.53 ID:zkbw9SCf0
提督「嫌、というのは?」


早霜「それが分からないから貴方に聞きにきたのよ」


提督「痛みを隠しているとかでは無いのは確かだ」


早霜「心の中の不安も貴方に吐き出している。精神的なものでも無い」


提督「俺の感じた違和感も気のせいとも言える。考え過ぎじゃないのか?」


早霜「そうなのかしら…」


提督「今度は朝霜を守ろうとしてくれているのは良く分かる。朝霜と話せばその嫌な雰囲気も消えるかもしれないぞ」


早霜「なら、そうさせて貰おうかしら…」



下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 19:33:29.72 ID:6m8dMbrpo
早霜と一緒に周囲に朝霜を見てないか聞きながら探す
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 19:37:56.83 ID:MjSlPTzgo
朝霜捜索
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 19:41:48.67 ID:DQ2WGkjno
>>363
366 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/31(日) 19:47:01.40 ID:zkbw9SCf0
ーー


早霜「朝霜姉さん…どこに行ったの…」


早霜「私の思い過ごしなら良い……けどそうじゃなかったら…」


早霜「朝霜姉さんは私が守るのよ……」


早霜「……」


早霜「ここにも居ない…」


早霜「一体どこに行ってしまったの……」
367 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/31(日) 19:51:23.22 ID:zkbw9SCf0
早霜「食堂にも訓練場にも居ない。いつもはそこか執務室に居ることが多いのに」


早霜「…部屋にはまだ行ってないわね」


早霜「でもあの朝霜姉さんが部屋でじっとしてるなんて考えられない」


早霜「脚がああなっても姉さんのアクティブさは変わらない」


早霜「外で精神的に不安定になったら、司令官の所に帰る。それが姉さんの行動パターン…」


早霜「こんなに何処に居るのか分からないのは初めて。やっぱり姉さんに何か…」



下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 19:59:55.70 ID:d+HiasZBO
なんだか義足のサイズが合わねえんだよなって工廠へ相談に行ってた朝霜
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 20:05:42.43 ID:6m8dMbrpo
>>368
ちょっと足がむっちりしましたね
流石に運動が減ったからでしょうと言われてる
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 20:07:05.03 ID:hBr2yxLtO
>>368+元の足に戻したいと思い始めている
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 20:07:13.41 ID:UB/if7SMo
お昼過ぎて見つからず、提督その他人を増やして>>363
372 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/31(日) 20:15:03.36 ID:zkbw9SCf0
ーー工廠


朝霜「なぁ明石〜」


明石「もう少し待って下さいね」


秋津洲「忙しい時に来られても急には対応できないかも」


朝霜「ちぇ…」


陽炎「私で良かったら見てあげるわよ?」


朝霜「あたいの義足は金メッキにされたくねぇ」


陽炎「金色の義足ってカッコいいと思うのに」


明石「…よし。朝霜さん、こっちに来て下さい」


朝霜「あいよっ…と」
373 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/31(日) 20:18:52.10 ID:zkbw9SCf0
明石「義足がどうかしたんですか?」


朝霜「なんかさ、サイズが合ってねぇような気がすんだよ」


明石「ちょっと失礼しますね…」カチャカチャ


秋津洲「朝霜の義足は明石製かも?」


朝霜「いや、今付けてるのは市販のやつを明石に調整してもらってる」


明石「……」


朝霜「どうだ、何か分かったか?」


明石「朝霜さん…最近ご飯ちゃんと食べてますか?」


陽炎「どういうこと?」


明石「何か不自然に痩せてるというか…もしかして食べられませんか?」


朝霜「安価」


下1〜3高コンマ 朝霜の台詞やその他行動など
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 20:22:35.44 ID:hBr2yxLtO
いつもどおりと強がる朝霜に嘘おっしゃいと明石
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 20:23:11.95 ID:6m8dMbrpo
いつもどおりの量は食べてるはずなんだけどな…
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 20:30:04.56 ID:eolH1DGgo
食ってるつもりだけどよ…(歯切れ悪い)
377 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/31(日) 20:33:27.45 ID:zkbw9SCf0
朝霜「いつも通りの量は食べてるつもりなんだけどな…」


明石「それなら尚更気になります」


秋津洲「そんなにおかしいことかも?」


明石「はい。一度お医者さんに診てもらった方が良いかもしれません」


陽炎「そこまで?」


明石「用心に越したことはありませんから」


朝霜「ん〜でもなぁ、司令は演習の見学会の件で忙しいしなぁ…」


秋津洲「龍驤さんも忙しそうにしてるかも」
378 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/31(日) 20:35:23.54 ID:zkbw9SCf0
早霜「私が連れて行くわ」


秋津洲「うわ!!びっくりしたかも!」


陽炎「いつから居たの?」


早霜「朝霜姉さんの居る所に私は居るわ」


明石「早霜さん、朝霜さんをお願いできますか?」


早霜「もちろんよ。さあ急いで行きましょう姉さん」


朝霜「仕方ねぇな……行くしか無ぇか」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 20:40:09.40 ID:DQ2WGkjno
痩せると言うことは、エネルギーを取ってないかいつも以上に使ってるか何かに取られているかしかないのよと早霜
提督に前を使わせたかと早霜に聞かれて噴き出す朝霜
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 20:43:04.54 ID:eolH1DGgo
病院への道すがら提督らとの行為の頻度を聞き出す早霜
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 20:43:56.83 ID:d+HiasZBO
>>379
382 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/31(日) 20:57:06.70 ID:zkbw9SCf0
ーー


朝霜「明石も大袈裟だよな、あたいは義足を調整して欲しかっただけなのによ」


早霜「……」


朝霜「早霜もそう思うだろ?」


早霜「食事をしてるのに痩せるということは、エネルギーを吸収できていない…」


朝霜「はあ?」


早霜「もしくは摂取した以上に使ってるか、何かに取られている。それしか無いのよ」


朝霜「何をブツブツ言ってんだ?」


早霜「姉さん、司令官とはちゃんとシてるのよね?」


朝霜「ちゃんと……?何を言ってんだよ」
383 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/31(日) 21:02:47.38 ID:zkbw9SCf0
早霜「お尻じゃなくて前でシてるのよね?」


朝霜「あぁ、ちゃんとゴムしてな」


早霜「どれくらいの頻度で?」


朝霜「ん〜それはハッキリ分かんねぇな。龍驤さんと一緒にやる時もあるしなぁ」


早霜「朝霜姉さんだけとスる時、一晩で何回くらい?」


朝霜「三…四回くらいか?」


早霜「多いわね…」


朝霜「龍驤さんは最低でも五回だ。それに比べたら少ないぜ」


早霜「龍驤さんの性欲と体力が異常なのよ…」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 21:07:40.47 ID:hBr2yxLtO
早霜「外に出すからってゴムなしでシたとかしてない? それでも孕む事はあるわ」
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 21:17:40.56 ID:WVCkp01p0
検査の結果、甲状腺に異常が見られた
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 21:18:01.95 ID:6m8dMbrpo
病院での検査では病気は見られず代謝がとてもいいようだとの診断
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 21:18:10.44 ID:MjSlPTzgo
さらに色々聞こうとするが恥ずかしがられそうこうしてる内に病院に
388 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/31(日) 21:28:50.13 ID:zkbw9SCf0
ーー


早霜「病気じゃなくて良かった……」


朝霜「代謝がいいだけだったとはな」


早霜「もし病気だったら私…」


朝霜「大袈裟なんだよ、あたいに何かあるなら司令が気付くはずだからな」


早霜「何を言ってるの姉さん」


朝霜「はぁ?何って……」


早霜「このままの生活を続ければ姉さんは死ぬのよ」


朝霜「そうは言ってなかっただろ」


早霜「言ってるのと同じよ。普通に食べて痩せるなら、栄養が足りず、いずれは栄養失調になるのよ」


朝霜「そうは……言ってたな」
389 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/31(日) 21:32:38.44 ID:zkbw9SCf0
早霜「司令官とはそんなに激しいの」


朝霜「激しい…んだろうな。それを三、四回ヤってるから……」


早霜「司令官と寝るのはもう止めて」


朝霜「止めて、か。そしたらあたいは……死ぬな」


早霜「姉さん!!」


朝霜「冗談じゃねぇからな。脚の痛みはもう薬じゃどうしようも無くなってんだよ」


朝霜「司令…パパに抱いてもらったら痛みも止まって心も落ち着く。ママが居てもいいな」


朝霜「あたいから司令を取ったらそうなるってことだ。よく覚えといてくれ」


早霜「……」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 21:38:09.44 ID:DQ2WGkjno
だったらあの男にでも足を治してもらうのが先でしょう
行為のしすぎで死にましたって、姉さんどころかこの鎮守府全体が後ろ指さされるわよ
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 21:38:40.96 ID:d+HiasZBO
ならばと美味しく食べれる高カロリー料理の勉強を始める早霜
朝霜が幸せに健康になれることをあきらめないわ
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 21:39:28.16 ID:y/PUJXGqO
なら姉さんの生活をすみずみまで見させてもらうわ
朝から晩まで、シてるところまでね
必要なら気配は消すわよ?
393 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/31(日) 21:45:42.55 ID:zkbw9SCf0
早霜「なら私は料理の勉強を始めるわ」


朝霜「なんでそうなるんだよ」


早霜「高カロリーで美味しい料理を作って姉さんに食べてもらうの」


朝霜「いいって…」


早霜「良くないわ!」


朝霜「なんだよ急に大声出してよぉ…」


早霜「私は姉さんに幸せになって欲しいのよ」


朝霜「だから……」


早霜「朝霜姉さんはもう少しで死ぬ所だった。そうしたのは私。そんな事はもう二度とあっちゃいけないのよ」
394 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/31(日) 21:49:44.56 ID:zkbw9SCf0
早霜「姉さんは司令官に抱かれて死ぬのが幸せだというの?」


朝霜「……正直悪くねぇよな」


早霜「そん…な」


朝霜「あたいが死んだらパパとママが悲しむから、本当には死なねぇよ。でももしもを考えたら…」


早霜「そう……」


朝霜「何考えてんだよ」


早霜「あの男さえいなければ……」


朝霜「おい止めろ!!」


早霜「…私はまだあの男を信頼してないのよ」


朝霜「パパに手を出してみろ、首吊って死んでやるからな」


早霜「……」


朝霜「……もう帰ろうぜ」


早霜「…ええ」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 21:51:45.02 ID:DQ2WGkjno
姉さんが死んだらそのパパにも破滅が待っているわよと早霜
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 21:57:45.34 ID:MjSlPTzgo
早霜「と、言う訳でどうすればいいか真剣に教えて欲しいのだけれど」
羽黒「……何で私の所に……」
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 21:59:33.68 ID:6m8dMbrpo
鎮守府に戻って診断結果を伝えると病気ではないと分かって安心して朝霜を抱きしめて提督がとても喜ぶ
朝霜の部屋に戻ってあのパパを見てもまだこのままやつれて死ぬのがいいと思う?と早霜が聞く
398 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/31(日) 22:05:48.41 ID:zkbw9SCf0
ーー執務室


朝霜「帰ってきたぜ司令〜」


提督「朝霜!」


朝霜「な、なんだよ……?」


提督「明石から話は聞いてる、どうだったんだ!?」


朝霜「何も無かったって。ただ代謝がいいだけだってよ」


提督「そうか……!」ギュッ


朝霜「ん……おい…」


提督「良かった、本当に良かった……もし病気だったらどうしようかと…」


朝霜「…大袈裟なんだよパパは。あたいは大丈夫だからな」


早霜「……」
399 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/31(日) 22:08:38.23 ID:zkbw9SCf0
ーー朝霜の部屋


早霜「朝霜姉さん」


朝霜「なんだよ」


早霜「あの『パパ』を見てもこのままで良いと思うの?」


朝霜「……」


早霜「このままやつれて死んでいくのが幸せなの?」


朝霜「黙れ……」


早霜「姉さん。司令官とスるなとは言ってないの。回数や頻度を考えて、しっかり食事をして」


早霜「朝霜姉さんが死んで一番悲しむのは司令官なんじゃないの?」


朝霜「……」


早霜「よく考えて…姉さん」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 22:11:46.39 ID:d+HiasZBO
デザート一品増やして間食にチョコバーを食べ始める朝霜
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 22:17:40.14 ID:eolH1DGgo
朝霜の了承を貰って戦艦の食事から効率的に肥えるメニューを考える早霜
に、アドバイザーとして召喚される羽黒
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 22:19:37.66 ID:kAuim2Vno
>>401
403 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/31(日) 22:27:43.51 ID:zkbw9SCf0
ーー食堂


間宮「確かに戦艦の食事を駆逐艦が食べるなら、カロリーは余分に補給できるわね」


早霜「でもただ食べるだけじゃダメなのね」


間宮「大雑把に言ってしまえば量が増えるだけなの。早霜ちゃんはそれが目的じゃないのよね?」


早霜「簡単に太れるようなメニューを求めているの」


間宮「難しいわね…」


羽黒「あの…なんで私が呼ばれたんでしょうか…?」


早霜「この肉を参考にしたいのよ」ぶよぶよ


羽黒「あ"っ!!腹のお肉をつままないで下さい!!」
404 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/31(日) 22:31:45.64 ID:zkbw9SCf0
早霜「貴女は戦艦クラスの量を食べているのよね?」


羽黒「違います!重巡平均の量です!」


早霜「それでこれ?」ぶよぶよ


羽黒「もぉーーー!!」


間宮「羽黒ちゃんは間食が多いんじゃないかしら?」


早霜「そうなの?」


羽黒「……否定はしません」


早霜「じゃあ呼んだ意味は無かったのね…」


間宮「まあまあ、せっかくなんで手伝ってもらいましょうよ」


早霜「そうね、メス豚もそれくらい役に立つわよね」


羽黒「なんでそんなに辛辣なんですか!!」
405 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/31(日) 22:37:36.03 ID:zkbw9SCf0
間宮「でも効率的に太るっていうのも難しいのよね。カロリーオフで美味しい料理っていうのが人気だから」


早霜「作れなくは無いのよね?」


間宮「味の保証はできないわ…」


早霜「そう……」


羽黒「朝霜さんは…間食はしないんですか…?」


早霜「霞の薬の関係で食べれない時が多かったはずよ」


間宮「そうですね、提督の作ったお菓子も時間を置いて食べてるくらいですから」


羽黒「そうなんですか…」


早霜「……あの男を去勢できれば一番なのね」


間宮「怖いこと言わないで下さい…」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 22:41:32.51 ID:d+HiasZBO
試作品が普段より味が落ちて料理人魂が燃え上がる間宮さん
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 22:42:34.53 ID:X4KJVz49O
一回の行為で動けなくすれば消耗も減る筈と、白露型に体力管理の秘訣を聞きに行く
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 22:44:39.25 ID:y/PUJXGqO
上みたいにあれこれ方法はあるのでまず朝霜の生活をすみからすみまで観察することにした
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 22:45:18.15 ID:6m8dMbrpo
まずは朝霜の味の好みのヒアリングを始める
410 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/31(日) 22:52:34.76 ID:zkbw9SCf0
ーー


白露「それであたし達の所に来たってわけかぁ」


村雨「シモの話といえば私達みたいに思われてるのもどうかと思うけど…」


時雨「実際そうなんだから仕方ないんじゃないかな」


春雨「じゅる……絶倫提督…」


早霜「このピンクの淫怪は始末しなくていいの?」


白露「大丈夫、いっちばん強い貞操帯付けられてるから」


村雨「鍵は富士さん預かりだから安心よ」


早霜「何も安心できないのだけど…」
411 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/31(日) 22:56:14.79 ID:zkbw9SCf0
白露「で、どうしたら体力温存できるかって話だけど。やっぱりテクニックの問題だね」


村雨「こっちが一回気持ち良くなる前に相手に二回気持ち良くさせれば良いんです」


早霜「それって簡単なの?」


時雨「僕達は慣れてるけど、どうだろ?」


春雨「一度見てみないと話にならない…じゅるり」


白露「うーん実際そうかも。早霜は朝霜が抱かれてる所見たことないの?」


早霜「ちゃんとは無いわ…」


村雨「一度確認してからの方がいいわね」


早霜「見る……朝霜姉さんが……好き勝手にされている所を…」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 22:56:42.16 ID:MjSlPTzgo
淫怪……
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 22:59:17.62 ID:XkUtjmwBo
否定される前提で切り出すも理由を聞き三人とも了承して逃げ場がなくなる早霜
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 23:07:36.17 ID:MaMTDmg2o
そっち方向には初心な早霜顔真っ赤にして逃げちゃう
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 23:08:33.25 ID:DQ2WGkjno
>>413
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 23:08:55.02 ID:MjSlPTzgo
すまん
417 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/31(日) 23:19:06.78 ID:zkbw9SCf0
早霜「ねぇ、やっぱり…」


白露「朝霜の事情を聞いちゃったからには協力するよ」


村雨「私達みたいに、までいっちゃうとやり過ぎだけど、相手に気持ち良くなってもらうのは良いことよ」


時雨「僕達に任せておいて」


早霜「……」


春雨「あの、私は…?」


白露「春雨はここでステイ」


春雨「放置プレイ……あぁ、興奮するぅ!!」


村雨「…行きましょうか」
418 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/31(日) 23:23:32.48 ID:zkbw9SCf0
ーー


白露「というわけだから、朝霜には色々教えるよ」


朝霜「おい、一つも理解できねぇぞ」


村雨「パパには気持ち良くなって欲しいでしょ?」


朝霜「そりゃそうだけどよ……」


時雨「君が技術を身に付ければ、痩せてしまう不安も無くなるんだよ」


朝霜「……」


白露「大丈夫!朝霜を襲ったりだとかそんな事はしない。ただ男の人を気持ち良くする技術を教えるだけ」


村雨「きっと喜んでくれるわよ」


朝霜「本当にパパが…喜んでくれるなら……」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 23:27:38.54 ID:Gc+7kxjWO
あまりのえげつないテクに顔が真っ赤になる朝霜と無の境地に達する早霜
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 23:27:52.75 ID:d+HiasZBO
乾いたスポンジが水を吸い込むようにテクを吸収していく朝霜
三人もその才能に慄き驚いてしまう
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 23:30:46.05 ID:kAuim2Vno
朝霜、免許皆伝!
422 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/31(日) 23:33:44.56 ID:zkbw9SCf0
ーー


朝霜「で…こうやって……」モゾモゾ


村雨「凄い、もう自分のモノにしてる…」


白露「もしかして一番才能があったとか?」


時雨「飲み込みが良いんだね朝霜は」


朝霜「これで終わりか?こんなもんで司令は喜んでくれんのかぁ?」


時雨「間違いないよ、僕達が保証する」


朝霜「ほぉん…ま、今日にでも試してみるか」
423 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/31(日) 23:36:53.43 ID:zkbw9SCf0
早霜「……」


白露「なんだか暗い顔してるけど?」


早霜「姉さんが飲み込みが早いのは、昔に私が色々シてたからよ」


村雨「貴女が狂ってた時ね」


早霜「私にとって朝霜姉さんは性玩具だった。それこそ…飽きたら捨てれるような」


時雨「その時の記憶は残っていないのかい?」


早霜「記憶はマインドコントロールを解除した時に改竄したの。でも…体は覚えていたのかもしれないわね」


白露「性技を覚える下地はできてた状態か」


村雨「ならあの飲み込みの速さは納得ね」



下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 23:40:41.75 ID:DQ2WGkjno
良かったらあなたの昔のこと教えてくれる?とスナックママモードの村雨
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 23:41:15.57 ID:kAuim2Vno
短時間でも二人は満足!むしろピロートークの時間が長く取れて良かった
そしてマミーヤさん側も人に出せるレベルのものが仕上ってくる
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 23:44:19.49 ID:MjSlPTzgo
早霜に感謝する朝霜
素直に受け取れない早霜にあたいの事を考えて色々してくれただろ?それが本当だろ(ニカッ と朝霜
427 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/31(日) 23:50:21.44 ID:zkbw9SCf0
村雨「ねぇ、良かったら貴女の昔のこと…」


早霜「ごめんなさい、あの時の事は思い出さないようにしてるの」スッ


白露「あーあ、振られちゃった」


村雨「お酒でも飲みながらゆっくり話せると思ったのに…」


時雨「スナック謎の村雨城の復活かい?」


村雨「許可が出て設備が揃えばそのつもりよ」


白露「まぁあたしは昔の早霜の事知ってるんだけどね」


時雨「そうなの?」


白露「うん……あれはちょっと人前じゃ喋れないだろうね」
428 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/05/31(日) 23:53:43.17 ID:zkbw9SCf0
早霜「……私は何人殺したのか。どうやっても思い出せない」


早霜「喉が乾けば水を飲むように、私はそんな軽い気持ちで人を殺し続けた」


早霜「そんな私でも……こうやって人並みの生活を送れている」


早霜「もう一度昔の衝動が出るかもしれない。けど私は姉さんの事を思い続けることでそれを阻止してる」


早霜「朝霜姉さんが……あの男、司令官と…」


早霜「…それが姉さんの幸せならそれを受け入れればいい。ただそれだけなのよ」


早霜「そう……朝霜姉さんは…幸せに……」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 23:56:02.27 ID:kAuim2Vno
>>425
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 00:00:45.84 ID:Vqrsk+FMO
結果早霜が朝霜の為に動いてたことは大成功
朝霜からも感謝されて心が満たされる早霜
数え切れないほど過ちは犯してきたけれど今度こそは間違えない
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 00:03:02.66 ID:I2l6VjHSo
>>429+味見役してた羽黒のウェイトは+1kg
432 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/01(月) 00:10:57.12 ID:01dFM/mL0
ーー翌朝


早霜「……」


朝霜「よぉ早霜!」


早霜「姉さん……調子はどう?」


朝霜「おう!お陰で絶好調だぜ!」キラキラ


早霜「そうみたいね…朝から高揚状態みたいだし」


朝霜「あぁ、これは昨日の夜パパと大満足だったからな!」ツヤツヤ


早霜「そっち…なのね」


朝霜「早霜、ありがとうな!」


早霜「……私に…お礼?」


朝霜「そうだよ!お前のお陰で調子も良いんだしな!」
433 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/01(月) 00:16:09.54 ID:01dFM/mL0
朝霜「早霜はまだパパのことは信頼してないみたいだけどよ、あたいの為にあれこれしてくれた」


朝霜「その気持ちが嬉しいんだよ、ありがとな!」


早霜「……ふぐぅ…」


朝霜「あ!?おいなんだよ!?」


早霜「私…私……」ポロポロ


朝霜「何で泣いてんだよ、あたい変なこと言ったか?」


早霜「私は…数え切れないほど、過ちを犯した……その私に…姉さんは……」


早霜「もう二度と…道は踏み外さない……姉さんを…不幸にさせない……」


朝霜「とにかく泣き止めって、あたいが泣かせたみたいじゃんか、なぁ……」



ーー
434 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/01(月) 00:16:37.65 ID:01dFM/mL0
今日はここまで


コメントなどあればお願いします
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 00:24:50.68 ID:2P+UAnYDO
お疲れ様でした
そのごならもう死んでる
これが作者の違いというやつですか
436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 00:25:18.97 ID:sGEG3spao
おつです
提督……種馬か…?
謂れのある暴言が羽黒を襲う!痩せろ!
復活勢はそれぞれにつなぎとめる者への依存が高くなってる…?島風大丈夫かなあ
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 12:45:15.60 ID:5UD/wmWIO
ぽいぽいが殺されかけた相手にも関わらず普通通りに接する事のできる白露型胆力あるなぁ
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 13:16:05.83 ID:2P+UAnYDO
羊の中身について知ってるのは今の所Y子さんと富士さん、S朝潮はまだ誰だかは解ってないくらいかな?
下手に広まると誰かが口を滑らせて事故が起こりそう
439 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/01(月) 19:13:07.69 ID:01dFM/mL0
ーー


龍驤「二週間の外泊か…」


霞「薬は作り溜めたのがあるから、計算上は持つわよ」


提督「その試験は難しいのか?」


霞「そうね、だからここを離れて勉強に集中したいの」


龍驤「霞が受ける試験に合格したら、今より強い薬も扱えるんやね?」


霞「簡単に言ってしまうとそうね」


提督「……」


霞「何よダメなの?司令官の為でもあるんだからね」


提督「それは分かっているんだ…うん」
440 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/01(月) 19:16:15.34 ID:01dFM/mL0
霞「はぁ…あとで住所を教えるわよ。司令官のママくらいやってあげる」


提督「違う、俺はその心配をしてるんじゃ…」


霞「じゃあ住所は教えなくてもいいのね?」


提督「いや…それは教えておいて欲しい」


霞「ほんと、呆れるわ。これを機に母親離れでもしたらどう?」


提督「……」


霞「なんて冗談よ。それじゃ龍驤さん、書類は預けておくから後はお願いするわね」


龍驤「うん、頑張ってきてな」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 19:23:23.49 ID:7aDndPkkO
提督は自分が一番負担かけてることは重々承知で霞の負担が増えてしまわないか心配してる
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 19:27:47.99 ID:95XYezEPo
霞のいう強い薬は非常に繊細な調合が必要になるので、そうなる前に症状を緩和できる娘は緩和しておきたい提督
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 19:28:42.76 ID:I2l6VjHSo
啖呵を切ってきたので絶対合格しなきゃと気合入れる霞
444 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/01(月) 19:38:31.10 ID:01dFM/mL0
ーー


提督「俺が心配しているのは霞への負担が増えることだ」


龍驤「強い薬を使えるようになるってことは、それだけ繊細な作業を求められるはずや」


提督「できるだけ薬を使うような状況を減らせればそれがベストだ」


龍驤「ウチらでなんとかできたらええんやけど…」


提督「俺達にできることはあるはずだ。それを探していこう」


龍驤「そうや、きっとあるはずなもんね」
445 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/01(月) 19:42:20.93 ID:01dFM/mL0
提督「症状の軽い組をどうにかできれば一番だ」


龍驤「強い薬は叢雲とかに集中的に使えばええ」


提督「とりあえず…俺達はあの薬は止めておこう」


龍驤「キメセクなんかせんでもええもんね」


提督「治療用の薬を優先して、気持ち良くなる系の薬は自粛していこう」


龍驤「我慢できへんようになったら使ったらええんや、うん」


提督「今までは少し乱用し過ぎていたかもしれない。薬の使用を見直すいい機会だ」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 19:44:28.32 ID:sGEG3spao
>>443
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 19:50:45.23 ID:2P+UAnYDO
榛名が霞の護衛として着いていきたいと頼んでくる
この鎮守府を良く思わない者にとって霞は絶好の標的になり得ると
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 19:51:22.84 ID:7aDndPkkO
同会場で朝雲もワンランク下の資格を受験予定
ふたりとも抜けることは流石にできないので山雲はお留守番
449 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/01(月) 20:07:37.69 ID:01dFM/mL0
ーー某所


プルルルルル…


霞「もしもし?」ガチャッ


朝雲『霞、そっちはどんな調子?』


霞「結構ギリギリって所かしら」


朝雲『やっぱり難しいわよね…』


霞「そっちは今私が持ってる免許を受けるのよね?」


朝雲『そうよ!いつまでも霞に頼らなくていいように頑張るわ!』


霞「随分と頼もしいけど、受かりそうなの?」


朝雲『この調子でいけばなんとかって所ね』


霞「そう……」
450 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/01(月) 20:12:33.76 ID:01dFM/mL0
朝雲『霞、気負い過ぎることはないわよ』


霞「まだ落ちてないんだから変なこと言わないで」


朝雲『もう、そういう所よ』


霞「…ハッキリ言って余裕が無いのよ。受かるかどうかは半々くらいだと思ってたけど、甘かったわ」


朝雲『それはそうよ、その免許があれば薬に関して不自由しないもの』


霞「…ごめんなさい切るわ。もう少し集中したい」


朝雲『頑張り過ぎないでよ霞』ガチャッ


霞「ふぅ……やるしか…無いわ」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 20:15:09.01 ID:8XxLVe+lO
試験会場にいた妙なゴーグルをしている瑞鳳が何故か気になった朝雲
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 20:15:19.72 ID:I2l6VjHSo
集中しすぎて徹夜をしそうになったけどふと榛名の言葉を思い出して眠ることにした霞
頭がスッキリしてお姉さまの言うとおりねと感謝
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 20:20:14.86 ID:nTXrmB7iO
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 20:21:00.24 ID:sGEG3spao
>>451
455 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/01(月) 20:24:18.96 ID:01dFM/mL0
ーー


霞「あ、もうこんな時間…でも寝る暇があるなら勉強……」


榛名『霞ちゃん』


霞「…そうね、徹夜しても効率が悪いと意味無いし今日はこれまでにしましょう」


霞「お風呂は入ってあるからそのまま布団に……」


霞「ふぅ……お休みなさい」


榛名『お休みなさい霞ちゃん』


霞「…またお姉さまの空耳。ストレスのせいなんでしょうけど、こういう空耳なら良いわね」
456 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/01(月) 20:29:19.08 ID:01dFM/mL0
霞「お姉さまは少し頼りない所があるけど、私の事を大事にしてくれる」


霞「何かあったらすぐに助けてくれるし心配してくれる。こんな素敵なお姉さまは他に居ない」


霞「私…幸せよね。離れていた時期はあったけど榛名お姉さまと一緒になれた」


霞「そのお姉さまの為にも、試験は受かるのよ私」


霞「……もしかして私と司令官って同じ気持ちなのかしら?司令官にとっての榛名お姉さまが私だとしたら…」


霞「尚更受かる必要があるわね。もっと気持ち良くなって心が落ち着く薬を飲ませて、オッパイを吸わせてあげないと」


霞「ふふ…楽しみね」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 20:32:35.26 ID:2P+UAnYDO
霞が寝付いた頃ベッドの下から榛名が
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 20:35:26.56 ID:0NXXSbCho
症状が軽くなった子たちに無理をしない範囲でヒアリングをかけていく提督
そのやりとりの中で霞のモチベーションとは何かに気づく
調子が良くなってる子は目標や展望、やるべきことがはっきり見えている、なら霞のモチベーションとは…
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 20:39:53.27 ID:7aDndPkkO
>>457
榛名「外泊申請を出していて正解でした…一人で無理はさせれません!」
460 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/01(月) 20:48:02.24 ID:01dFM/mL0
ーー


飛鷹「提督、私は大丈夫よ。側に清霜も居てくれるし」


隼鷹「こっちには不知火がいるから問題無しってね!」


提督「……そうだな」


隼鷹「浮かない顔して、どうしたんだよ?」


提督「いや…二人以外にも皆んなに話を聞いて回ってるんだが、それぞれやりたい事があるんだよな」


飛鷹「そうよ!私は清霜の写真集の同人誌を作って作りまくるの!」


隼鷹「あたしは不知火と…まあやりたいことは考えてる」


提督「そうだ、大小あるが皆んな目標ややりたいことがあるんだ」
461 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/01(月) 20:51:02.85 ID:01dFM/mL0
飛鷹「あって当然じゃない。提督と龍驤さんは子どもが欲しいんでしょ?」


隼鷹「何の目標も無い奴なんか居ないって〜」


提督「霞は…」


隼鷹「ん?」


提督「霞の目標は…何だと思う?」


飛鷹「榛名と仲良くする、とかじゃない?」


隼鷹「それって目標って言えるか?目標って言ったら結果に向けて頑張ろうって感じでさ。モチベーションも上がるし…」


提督「霞の目標は……何なんだ…」


飛鷹「……ねぇ」


隼鷹「まさか……違うだろぉ」
462 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/01(月) 20:55:30.35 ID:01dFM/mL0
提督「霞はタナトリフィアの延長線上で薬を使っている」


提督「霞は死への憧れがある。昔、薬を乱用して心停止までしてるんだ」


飛鷹「霞の目標は…自分の作った薬で死ぬこと?」


隼鷹「おいおい…」


提督「強い薬を求めているということは、そういう可能性もある…」


飛鷹「提督、もしそうだったとして霞を止められるの?」


隼鷹「止めなきゃいけないぜ」


提督「分かっている、これはあくまでも可能性の話だ」


飛鷹「最悪を想定しておくのは悪いことじゃないわよ」


提督「……」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 21:00:16.66 ID:7aDndPkkO
バーンと扉を開けて登場した榛名「それは違いますよ!」
皆の力になって一緒にいられることが霞ちゃんの希望なんだと力説
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 21:02:46.73 ID:nTXrmB7iO
榛名は知ってるのか聞いてみる
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 21:09:47.37 ID:I2l6VjHSo
知っているのか榛名!?
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 21:12:35.32 ID:sGEG3spao
>>463
467 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/01(月) 21:14:40.87 ID:01dFM/mL0
ーー


榛名「はい、榛名は知っていました」


提督「やはり霞は…」


榛名「強い薬を飲んで死ぬ。それが霞ちゃんの目標であり最終目的なんです」


提督「……」


榛名「しかもただ死ぬのでは無く、全身から血を吹き出して死ぬような…苦しんで死にたいとも言っていました」


提督「霞…」


榛名「提督、無理に止めるのは逆効果です。逆上して薬を飲んでしまうかもしれません」


提督「じゃあどうすれば良いんだ……?」
468 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/01(月) 21:18:30.47 ID:01dFM/mL0
榛名「少なくとも霞ちゃんは今すぐは死にません。それはまだやることが沢山あるからです」


榛名「叢雲さんや龍田さん。それに提督や龍驤さんの薬作りで忙しいですからね」


榛名「でもそれだけじゃいずれ終わりが来ます。私達もずっとここに居るとは考えられません」


提督「霞が俺達と離れた時……」


榛名「薬を飲んで死ぬでしょう」


提督「俺は……そんなのは…」


榛名「榛名だって嫌です。でも霞ちゃんの考えていることも分かるんです」


榛名「だから霞ちゃんが死ぬ時は私も一緒に死にます。一人でなんて死なせません」


提督「それもダメだ……」
469 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/01(月) 21:22:51.08 ID:01dFM/mL0
榛名「…提督、一つだけ方法があるかもしれません」


提督「なんだ!?」


榛名「霞ちゃんが死ねない理由を作ればいいんです」


提督「それは…どういう……」


榛名「提督、龍驤さんとの間でお子さんは二人は欲しいそうですね」


提督「あ……あぁ」


榛名「でも龍驤さんは二人も子どもを産めない。産めて一人だとも聞きました」


提督「それが…どうした……?」


榛名「提督、霞ちゃんと赤ちゃんを作りませんか?」


提督「な…!?」


榛名「霞ちゃんが産んだ子どもを龍驤さんと提督、そして霞ちゃんも一緒になって育てていくんです」


榛名「霞ちゃんは親としての責任を果たそうとするでしょう。そうすれば死ぬ…ということはしないはずです」


提督「安価」


下1〜3高コンマ 提督の台詞やその他起こったことなど
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 21:28:22.44 ID:sGEG3spao
滅多なことをいうんじゃない…龍驤の聞かれたらどうするんだ…
(おーそう繋がるんか)
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 21:34:46.63 ID:I2l6VjHSo
ママをママにする…?流石に俺の一存では決められないし本人が拒絶する可能性もある
他にもあらゆる可能性を探らなければ

なので緊急家族会議(朝霜の親族なので早霜も参加)で本音を聞く、あくまでも可能性の1つと前置きして
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 21:37:08.45 ID:8XxLVe+lO
ちょい待ったぁ!と龍驤さん乱入
榛名の気持ちと手籠め同然になるであろう霞当人の気持ちはどうなると
朝霜も拗らせる可能性がと大慌てになる
473 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/01(月) 21:42:29.72 ID:01dFM/mL0
提督「霞ママを母親にする…流石に俺の一存では決められないし霞が拒絶する可能性もある」


榛名「私はそうは思いません。提督の子どもなら喜んで、と言います」


榛名「霞ちゃんは龍驤さんの体の事情を知っています。そして提督の事も…」


提督「…他にもあらゆる可能性を探しておいて損は無い」


榛名「なら龍驤さん達と話し合えばいいのでは無いでしょうか。きっと真面目に考えてくれますよ」


提督「そう…だな」
474 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/01(月) 21:47:07.17 ID:01dFM/mL0
ーー


龍驤「緊急家族会議の内容はそれなんやね」


提督「…そうだ。本音で話し合いたい」


早霜「私は朝霜姉さんの保護者枠ね」


朝霜「本音で…か」


龍驤「本音って言うんやったらまずは司令官はどう思ってるか聞かせてや」


提督「俺は……」


朝霜「パパ、あたいの事は気にしなくていいぜ」


提督「朝霜…」


朝霜「あたいは本当の子どもじゃないのは分かってる。本音で話し合うってんなら言っとかないとな」


早霜「司令官、空気を読む必要はないわ」


提督「安価」


下1〜3高コンマ 提督の台詞やその他起こったことなど
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 21:51:10.01 ID:95XYezEPo
誰も失いたくはない
その手段しか方法がないなら霞を本当のママにする
どうしても耐えられないというならここで我慢せず、隠さず言ってほしい
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 21:51:49.01 ID:2P+UAnYDO
子供を手段のように扱うのには正直抵抗はある
愛情を受けられなかった子供の気持ちは痛い程知っているからな
もちろんそんな事にはさせるつもりは無いが
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 21:54:08.03 ID:sGEG3spao
>>476
478 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/01(月) 22:01:54.99 ID:01dFM/mL0
提督「子どもを手段のように扱うのには正直抵抗はある。愛情を受けられなかった子どもの気持ちは痛い程知っているからな」


早霜「霞との子どもは愛せないってことね」


提督「そうは言ってない。俺のような思いをさせるつもりは絶対に無い」


朝霜「パパが気になってる所は、霞の子どもが嫌ってことじゃねぇんだな」


提督「…そうだ」


早霜「むしろ嬉しいくらいじゃないの?」


提督「……」


龍驤「司令官、ええよ」


提督「違う……嬉しいとかそうじゃなく…」


朝霜「パパ、本音で話し合いだぜ」


提督「……」
479 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/01(月) 22:06:01.30 ID:01dFM/mL0
提督「霞は俺にとって母親のような存在なんだ。だがここを離れれば関係は終わってしまう」


提督「霞と何か繋がれることや機会があれば……」


朝霜「なるほどな」


提督「それと子どもは二人欲しい。これは本気で思ってる」


早霜「龍驤さんはどうやっても二人産めないの?」


龍驤「無理や。万が一双子を妊娠したらどっちかは諦めなあかん」


早霜「そう…」


朝霜「まぁパパの考えてることは分かった。あとは霞とも話してみて、だな」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 22:12:24.57 ID:0NXXSbCho
龍驤や朝霜が取り乱すと思ってた早霜だけど強い心の繋がりがあれば何があっても信じれると二人が言う
そして早霜との間にだってあるんだぜと朝霜
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 22:19:44.01 ID:7aDndPkkO
>>480+
龍驤がそもそも血の繋がりがなくたって誰がなんと言おうと朝霜はウチの子やと
ならそれが霞の子だとしても同じやろって
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 22:24:12.71 ID:8XxLVe+lO
本当にそれでいいかと念を押す提督
483 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/01(月) 22:41:07.54 ID:01dFM/mL0
提督「本当にそれでいいのか?俺は……最低な…」


龍驤「そうやね。でもそれも考え方の一つと違うか?」


朝霜「子どもが二人欲しいだけなら養子でもいいけどよ、パパは霞の方がいいんだろ?」


早霜「私は朝霜姉さんが取り乱すかと思ったけど…どうやらその心配は無いみたいね」


龍驤「霞と繋がりが欲しいっていうのも良く分かる。司令官の気持ちを最優先にしてや」


提督「俺は……」


朝霜「だーもう!あたい達はいいって言ってんのに!」


早霜「沸切らないのはどうかと思うわ」


提督「そう…か」
484 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/01(月) 22:43:04.87 ID:01dFM/mL0
龍驤「まぁ霞を交えて話さな最終的な答えは出ぇへん。それは確かや」


朝霜「霞が嫌だっていうかもしんねぇしな」


早霜「司令官は霞にもちゃんと本音で話しなさい」


提督「あぁ…もちろんだ」


龍驤「霞が帰ってくるのが待ち遠しいわ。早く帰ってけぇへんかなぁ」


朝霜「試験が終わったらすぐに帰ってくるだろ。それまで我慢だな」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 22:46:11.52 ID:I2l6VjHSo
試験で全てを出し尽くした霞、勇ましく帰還
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 22:54:51.80 ID:7aDndPkkO
試験後、喜んで合格を伝える霞にカチコチに緊張して相対する提督にリラックスしーやと龍驤
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 22:56:58.07 ID:95XYezEPo
>>486
488 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/01(月) 23:03:08.43 ID:01dFM/mL0
ーー後日


霞「司令官!見て、合格よ!」


提督「あぁ…」


霞「まさか一発で合格できるなんて!勉強した甲斐があったわ!」ぴょんぴょん


提督「良かったな…」


霞「……何よ、あまり嬉しそうじゃないわね」


提督「いや…嬉しいぞ……」


霞「その余所余所しい態度はなに」


提督「……」
489 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/01(月) 23:05:35.63 ID:01dFM/mL0
龍驤「リラックスしーや司令官。霞に言うことがあるんやろ」


提督「…あぁ」


霞「今更緊張してるの?一体何を聞かされるのかしら」


提督「俺…と……」


霞「ハッキリ言いなさい」


提督「俺…子ども……欲しい…二人……」


提督「龍驤……一人………産める…」


提督「霞……子ども…欲しい……」


霞「安価」


下1〜3高コンマ 霞の台詞やその他起こったことなど
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 23:08:37.28 ID:95XYezEPo
耳に入ってきた言葉に思考がオーバーフローして固まる霞
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 23:12:37.00 ID:I2l6VjHSo
なに片言で…ってえ?で固まって
龍驤の方見て頷かれて提督の方見て頷かれてもっかい龍驤の方見て頷かれて
はい…///って
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 23:18:33.50 ID:0NXXSbCho
びっくりした霞が周りの事を考える発言をすると、龍驤がみんなで決めたから後は霞がどうしたいかだけやって伝える
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 23:18:35.53 ID:sGEG3spao
自分がバグったと思い込みテンパってエグい着付け薬を飲もうとする
494 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 23:21:05.92 ID:2P+UAnYDO
いきなり…でもないのかしら?ちょっと龍驤さん説明してくれない?と割と冷静な霞
495 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/01(月) 23:23:07.07 ID:01dFM/mL0
霞「なに片言で…って、え………?」


霞「司令官…何言って………」


霞「りゅ…龍驤さん……司令官がおかしく…」


龍驤「…」コクリ


霞「へ……?」


霞「な、何言ってるのよ……」


霞「ほ……本気なの…?」


提督「……」コクリ


霞「司令官…?」
496 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/01(月) 23:27:19.91 ID:01dFM/mL0
龍驤「先に言うとくけど、ウチや朝霜らとは会議済みやで」


霞「……」


龍驤「霞の気持ちが聞きたいねん。いきなりかもしれんけど、あかんかどうかは答えて欲しいな」


霞「司令官との……子ども…」


提督「…俺は霞に死んで欲しくないんだ」


霞「…何がよ」


提督「ただ子どもが欲しいなら養子という手がある。だが俺は霞と繋がりが欲しい」


提督「霞と……本当の家族で居たい」


提督「ずっと……生きていて欲しいんだ」


霞「安価」


下1〜3高コンマ 霞の台詞やその他起こったことなど
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 23:33:31.29 ID:0NXXSbCho
そこまで言われたら断れないじゃない(ツンデレ
薬の計画もいつか来る最期の日までお預けになっちゃったわ(ツンデレ
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 23:33:44.14 ID:2P+UAnYDO
…それって私が死ななくても私との子供が欲しいという事でいいのよね?
まあ司令官が望むなら答えはイエスよ
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 23:34:24.64 ID:95XYezEPo
>>498
500 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/01(月) 23:44:52.80 ID:01dFM/mL0
霞「それって私が死ななくても私との子どもが欲しいという事でいいのよね?」


提督「…そうだ」


霞「まあ司令官が望むなら答えはイエスね」


龍驤「ほんまに…?」


霞「それはこっちの台詞よ。よく龍驤さんが許可したわね」


龍驤「うん…相手が霞やからかな。死んで欲しくないっていうのもあるけど、霞やったら許せんねん」


龍驤「それにな…ウチの性格から言うて、もし養子をとったとしても……愛せるかどうか分からんのよ」


霞「司令官の血が流れて無いから」


龍驤「うん……司令官と霞の子どもやったらええ、むしろ歓迎や」


龍驤「ウチは嫌なんて感情は無い。霞がいいって言うてくれて……ほんまに嬉しいわ」
501 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/01(月) 23:48:38.98 ID:01dFM/mL0
霞「ちゃんと話してくれたんだもの。拒否する必要なんて無いじゃない」


霞「でもそうね…建前しか言わなかったら受け入れてなかったわ」


龍驤「それって…」


霞「私を死なせたくないからとしか言わなかったら。そんなの断るに決まってるじゃない」


龍驤「司令官は私と繋がりが欲しい。龍驤さんは司令官の血の繋がった子どもが欲しい。よくもまぁ言えたと思うわ」


提督「霞、俺は本気で……」


霞「はいはい分かってるわよ。しょうがないから薬で死ぬのも先延ばしにしてあげる」


龍驤「うん…ほんまにありがとうな……」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 23:51:37.58 ID:95XYezEPo
お姉さまと話してきてもいい?と霞
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 23:52:10.94 ID:95XYezEPo
ごめんなさい連投でした
安価下で
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 23:52:44.24 ID:2P+UAnYDO
そうと決まれば霞の行動は早かった
これまでのように頼りないまま父親になるなんて許さないからと霞の教育が始まる
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 23:52:48.38 ID:sGEG3spao
朝霜が入ってきて祝福してくるどさくさにまぎれて嬉し涙とにやけ赤ら顔を見られないように霞退室
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 23:53:35.75 ID:7aDndPkkO
>>505
507 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/02(火) 00:01:13.14 ID:ZdaT2E/l0
朝霜「話は聞いてたぜ〜!」ガチャッ


早霜「良かったたわね朝霜姉さん」


提督「聞いていたのか…」


龍驤「話す手間が省けて良かったやん」


朝霜「霞なら断ることは無ぇと思ってたけどよ、いや〜良かったなぁ!」


早霜「修羅場になるんじゃないかと心配してたのよ」


龍驤「そんなん無いって。なぁ霞?」


霞「はぁ…いっぺんに来られても無理。それに私は試験明けで疲れてるの。部屋で寝てくるわ」ガチャッ


龍驤「あら…怒らせてしもたかな?」


提督「…どうだろうな」
508 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/02(火) 00:07:16.86 ID:ZdaT2E/l0
霞「……ぐすっ…情けないわ……これくらいで泣くなんて…」


霞「司令官との子ども…それは別にどうってことない…」


霞「私が嬉しかったのは……死んで欲しくないって…言ってくれたこと……」


霞「すん…ぐず……」


霞「司令官の母親をやってたのは…役割が無くなるのが怖かったから……やることが無くなれば私は…死ぬ」


霞「死への憧れは未だにある……けど…それ以上に自分が必要とされることが……何よりも嬉しい……」


霞「私達艦娘の役割は…もう終わりが見えてきてる……司令官と別れる日は……必ず訪れる……」


霞「その時私は……ぐすっ…」


霞「嬉しい……私と繋がりが欲しいって…言ってくれて…」


霞「やっぱり司令官は…クズなんかじゃないのよ……」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 00:18:46.04 ID:skiA+B8/O
榛名と霞の会話
霞ちゃんが生きる選択をしてくれて本当に嬉しい榛名に霞がお姉さまが伯母さまになっちゃうわよと
そしたら意地悪言わないでくださいぷくーってなる榛名
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 00:20:21.70 ID:inHZ1fx7o
>>509
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 00:28:56.87 ID:cbv+XOxKo
榛名に対しても感謝を述べる
だってあの事伝えてたのはお姉様だけだもの
512 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/02(火) 00:35:16.22 ID:ZdaT2E/l0
ーー


霞「お姉さまもありがとう」


榛名「何のことでしょうか?」


霞「とぼけても無駄よ。あの事を話したのはお姉さまだけだもの」


榛名「…霞ちゃんが生きるという選択肢を選んでくれて嬉しいです」


霞「そうさせたのは司令官よ。榛名お姉さまと引き合わせてくれたのも…全部そう」


榛名「霞ちゃん、幸せに……一緒に幸せになりましょうね」


霞「勿論よ、お姉さま」


ーー
513 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/02(火) 00:35:44.97 ID:ZdaT2E/l0
こうなります


コメントなどあればお願いします
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 00:38:31.06 ID:cbv+XOxKo
乙でした
霞との間に子ができるのは既定路線だったのね
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 00:45:45.76 ID:e2A2GAuDO
お疲れ様でした
今日の冒頭ではひぇっ…ってなったけど本来はこうだったんだなぁ…
子沢山鎮守府が現実になるのかどうか
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 00:59:27.49 ID:V+9fLXndo

偽ルートあいつはやはり相当弱ってたんだな
かすみ、今回は皆に迎えられて成長するんだぞ…
517 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/02(火) 19:18:40.21 ID:ZdaT2E/l0
ーー


朝雲「あは…あははは……」


多摩「元気出すにゃ朝雲」


山雲「傷は浅いわよ〜」


菊月提督「まさか試験に落ちるとはな…」


菊月「勉強不足なのが悪い」


朝雲「分かってる……けど…落ちたの……一人…だけ……」


多摩「まさか朝雲だけ落ちるとは予想外にゃ」


山雲「他に〜朝雲姉と同じ試験を受けた人は〜全員受かってたみたいなのよね〜」


朝雲「余計に……ショック…あははは……」
518 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/02(火) 19:22:48.10 ID:ZdaT2E/l0
菊月提督「追い討ちをかけるようだが、そこまで難しいものじゃないんだろう?」


山雲「そうね〜元々持ってる免許とほぼ変わらないから〜落ちる方が珍しいわ〜」


朝雲「はうっ…!」


多摩「その一方で霞は凄いにゃ。合格率が10%とか言われてる試験に受かったみたいだにゃ」


菊月「あいつ…そこまで優秀だったのか」


多摩「0.01g単位で薬の調合ができるのが、凄くないと思ってたのかにゃ?」


菊月「専門外のことは分からない」


山雲「朝雲〜次は頑張ればいいのよ〜」


朝雲「ありがとう山雲……」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 19:30:15.27 ID:OWF8NXFQo
艦娘の受験者もそこそこいたと朝雲
大規模な戦闘がなくなった今は手に職つけようと艦娘の国家資格の受験者が多くなっているらしい
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 19:30:24.15 ID:V+9fLXndo
朝雲、やけ食い
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 19:30:42.36 ID:skiA+B8/O
>>519
522 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/02(火) 19:43:25.33 ID:ZdaT2E/l0
朝雲「……そういえば艦娘の受験者も会場で見かけたわね」


菊月「そんなに薬が必要なのか?」


山雲「違うわ〜大規模な戦闘が無くなってきてるし〜手に職つけようとしてるのよ〜」


多摩「艦娘の国家資格の受験者が、最近増えてるらしいにゃ」


菊月提督「幹部の言っていた艦娘の社会進出が現実的になってきたのか…」


多摩「多摩達はただの兵器じゃないにゃ。多摩は先生のお嫁さんだし、普通に働きたい艦娘も大勢いるにゃ」


菊月「……」


朝雲「気に食わないって顔してるわね」
523 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/02(火) 19:49:33.25 ID:ZdaT2E/l0
菊月「私は手を汚し道も外した。その結果司令官を手にすることができた」


菊月「社会に出ようとしている連中は何かを成し遂げたのか?」


多摩「アホか、何言ってんだにゃ」


菊月「なんだと?」


多摩「今各地の鎮守府に残ってる艦娘は、旧大本営に反旗を翻した連中だにゃ。逆らえば死が待っている状況で、自分の意思を示した」


多摩「それがどれだけ凄いか分からないのかにゃ?」


菊月「黙れ、私は…」


多摩「誰でも力を持っていると思うな。お前達はたまたま力を持っていただけのことだ」


多摩「力の無い連中が抵抗した結果、どうなったかは見てきたんじゃないのか?」


菊月「……」


多摩「…ま、気持ちは分からんでもないにゃ」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 20:00:09.88 ID:OWF8NXFQo
戦線の縮小に伴って前線の整理がしたいと幹部からの召集
幹部、H幹部、提督、菊月提督、島風提督、K提督が秘書艦と共に打ち合わせに参加要請される
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 20:00:51.67 ID:OWF8NXFQo
ごめんなさい連投でした
安価下で
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 20:02:01.72 ID:inHZ1fx7o
菊月に菊月提督がいいじゃないかこれが平和ということだろうと話す
何を成し遂げたかに一定の基準なんてないのだから
それにこれから何かを成し遂げるかもしれない
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 20:05:42.08 ID:V+9fLXndo
望月「と、言いつつ司令官とシてる頻度増えてるよね〜菊月は。よかったねぇ〜平和になって」
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 20:09:17.77 ID:AsO71Zl4O
526+527
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 20:09:51.04 ID:cbv+XOxKo
>>527>>526
530 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/02(火) 20:12:13.31 ID:ZdaT2E/l0
菊月提督「いいじゃないか、これが平和ということだろう」


菊月「司令官…」


菊月提督「何を成し遂げたか、それに一定の基準なんて無い。それにこれから何かを成し遂げるかもしれないだろう」


菊月「司令官がそう言うなら……」


多摩「…これから多摩達はどうなるかにゃ」


山雲「深海棲艦との戦いは〜終わるのかしらね〜」


朝雲「それは無いと思うわ。けど艦娘の数は大きく減る」


多摩「菊月提督はどう思ってるにゃ?」


菊月提督「俺か……そうだな」
531 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/02(火) 20:17:32.72 ID:ZdaT2E/l0
菊月提督「大多数の艦娘は鎮守府から去り、ある程度を予備戦力として残す…」


多摩「それだけじゃないと思うにゃ」


菊月提督「どうしてだ?」


多摩「大本営は新しい艦娘を作り続けるはずだにゃ。建造ドックは動かさないといけないからにゃ」


菊月提督「……そうか、あれを他国には渡せない」


多摩「作る艦娘の数は少ないにゃ。でも止めてしまうと国から目をつけられて、売却を視野に入れられてしまう」


山雲「そうなったら旧大本営の二の舞…」


朝雲「それだけは絶対に阻止しないと」


多摩「菊月、やることはまだ残ってるにゃ。不貞腐れる前にやれることはやるにゃ」


菊月「お前に言われなくとも…」
532 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/02(火) 20:20:04.75 ID:ZdaT2E/l0
望月「はいはい〜真面目な話してる所悪いけど、菊月にクレームきてるよ〜」


菊月「私に?」


望月「夜に司令官もラブラブし過ぎ。もうちょい声抑えてって」


菊月「……」


多摩「はっ、菊月も平和ボケしてたかにゃ」


菊月「黙れ」


望月「司令官〜〜そういうことだから程々にね?」


菊月提督「俺は悪くないぞ…」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 20:24:47.06 ID:skiA+B8/O
子供をでかヴェルがあやしてる側で北上とママトークしてるガンちゃん
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 20:29:10.38 ID:cbv+XOxKo
>>533
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 20:29:42.30 ID:6e+lRMxYO
まだ戦いが必要と思ってる艦娘とそのシンパ等、旧大本営派に近い人々はどうなっているか
536 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/02(火) 20:41:34.12 ID:ZdaT2E/l0
ーー


ヴェールヌイ「おっとと、大人しくしててごるしこふ」


北上「今日もガングートの子どもは元気だねぇ」


ガングート「お陰様でな。ここの連中にもかなり助けられている」


北上「しかし成長速度がこうも違うと、双子とは思えないよね〜」


ガングート「人の子の方は私が抱いていなければ泣き出すが、ごるしこふは…」


ごるしこふ「きゃっきゃっ」


ヴェールヌイ「はははっ元気だね」


北上「いやぁ可愛いねぇ。あの笑顔は反則だよぉ」


ガングート「目を離すとどこかに歩いて行ってしまうから要注意だがな」
537 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/02(火) 20:46:23.50 ID:ZdaT2E/l0
ガングート「そっちはどうだ?」


北上「もうすぐ入院して、出産準備だって。この子は艦娘の子だし成長が早いんだろうねぇ」


ガングート「産まれてくるのはきたかみ、か」


北上「先輩ママとして色々頼らせてね?」


ガングート「私よりここの連中の方が早いだろう」


北上「そういうのじゃないんだよぉ、うちのは旦那がアレだし」


ガングート「それが良いんじゃなかったのか?」


北上「まぁね〜〜!いや〜憲兵の子ども産めるなんて幸せだわ〜」


ガングート「ふっ、北上が惚気るとはな」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 20:47:52.33 ID:V+9fLXndo
ガンちゃんものろけかえせ!
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 20:49:45.89 ID:6e+lRMxYO
>>535
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 20:56:59.03 ID:inHZ1fx7o
>>538
541 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/02(火) 21:02:34.91 ID:ZdaT2E/l0
北上「そういえばさ、ガングートは艦娘を辞めないの?」


ガングート「…それだ。私はそれが気になっている」


ヴェールヌイ「まだ戦いが必要と思ってる艦娘はまだ居るからね」


ガングート「今回の件で旧大本営のシンパ共は地下に潜った。いずれ敵となるだろう」


北上「旧大本営の役員達と艦娘は塀の中だけど、それでも脅威になる?」


ガングート「永遠に塀の中という訳にはいかないだろう」


ヴェールヌイ「ソ連が崩壊して何年も経ってるのに出てきただろう?奴らはゴキブリよりしぶといさ」


北上「説得力あるなぁ…」
542 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/02(火) 21:05:32.04 ID:ZdaT2E/l0
ガングート「私が言えることは、この街と鎮守府に危険は無いということだ」


北上「それ以外は危ないってことね」


ヴェールヌイ「横須賀の司令官達は大丈夫なのかな」


ガングート「心配だな。変な連中がうろついていてもおかしくない」


北上「子どもを産んで退院したら一回様子見に行っといた方がいいかもね」


ヴェールヌイ「鎮守府だけじゃなくて周りも見ておかないとね」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 21:10:03.72 ID:V+9fLXndo
北上「ソ連、今はロシアか、と言えばあの特務艦はどうしてるかね〜」
ガンちゃん「手紙きたぞ。子育て苦労してるみたいで色々教えてやらないとな」
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 21:18:54.93 ID:skiA+B8/O
>>543
三つ子とか聞いてないっぽい!
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 21:23:17.03 ID:OWF8NXFQo
今の前線の鎮守府はどうなっているか
546 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/02(火) 21:35:18.64 ID:ZdaT2E/l0
北上「ソ連ことロシアと言えばあの特務艦はどうしてるかね〜」


ガングート「そういえば手紙がきていたな。何やら子育てで苦労してるみたいだ」


北上「あの夕立が苦戦してるって?ちょっと考えられないけど…」


ヴェールヌイ「夕立からの手紙、見てみるかい?」スッ


北上「どれどれ、拝見してみましょうかね〜」


ガングート「軍人が撮ったという写真付きだ。たっぷりと見てやれ」
547 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/02(火) 21:42:41.21 ID:ZdaT2E/l0
『三つ子とか聞いてないっぽい!!』


北上「うわぁ〜ちっこいのが三人も…」


ヴェールヌイ「微笑ましいけど、苦労も三倍だね」


ガングート「一人でも大変だというのにそれを三人同時。それは私の知恵も借りたくなる」


北上「なるほどねぇ〜」


ヴェールヌイ「大変そうだけど、幸せそうで何よりだね」


ガングート「あぁ…夕立は帰って来ずに向こうで幸せになれば良い」


北上「夕立ってほんと見た目だけはいいからね。こうやって見てたらロシアのお嬢様の家庭みたい」


ヴェールヌイ「軍人といい夫婦だと思うよ」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 21:50:41.19 ID:6e+lRMxYO
島風提督の子供はあれからどうしているか
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 21:55:38.56 ID:V+9fLXndo
>>548
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 21:57:36.52 ID:inHZ1fx7o
最前線鎮守府では死に場所を求めてやってくる娘がたまにいたりして武蔵が気合い入れ直してる
その程度で死に場所なぞ10年早い、私を超えてからにしてもらおうなんて
551 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/02(火) 22:04:44.58 ID:ZdaT2E/l0
北上「そういえばさ、島風提督の子どもはどうなったんだろうね」


ヴェールヌイ「確かさみだれ、だったね」


ガングート「あぁ、それなんだが気になることを聞いたんだ」


北上「気になること?」


ガングート「さみだれは大本営預かりとなっていた。が…ある日突然姿を消したらしい」


北上「それって…誘拐とか?」


ヴェールヌイ「違う、彼女は自分の意思で大本営を去ったんだ」


北上「なにそれ……まだ子どもでしょ?」


ガングート「子どもどころか本来ならやっと立てるようになるくらいの年齢だ」


ヴェールヌイ「現代艦娘だからもう動けるんだけどね」
552 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/02(火) 22:08:28.75 ID:ZdaT2E/l0
北上「…さみだれの目的は?」


ガングート「北上なら分からないか?」


北上「考えたくないんだけど…」


ヴェールヌイ「それでも仕方がないよ」


ガングート「さみだれの目的は島風提督の排除」


ヴェールヌイ「精神も成長したさみだれは島風提督が何をしたのか知った。そしてそれを許せないと思った」


北上「だからって親殺しなんか…」


ガングート「親とは思っていないかもしれないぞ」


ヴェールヌイ「もしくは決別する為に島風提督を…って所じゃないかな」


北上「島風提督は…どこ?」


ガングート「さぁな。知ってたとしてもどうするか」


ヴェールヌイ「朝潮のこと、やっぱり許せないよね」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 22:23:51.87 ID:inHZ1fx7o
武蔵はさみだれの心の内を聞いていた

お父さんは誰かのためとはいえ大きな過ちを犯してしまった
でもその結果があって今がある
今の自分は未熟でちゃんと判断できないから見聞を広めてくる
日本だけじゃなく世界を回って必ず帰ってくる
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 22:32:42.59 ID:V+9fLXndo
島風提督パート
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 22:36:03.04 ID:ACo1Vrbso
>>553
556 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/02(火) 22:41:46.29 ID:ZdaT2E/l0
ーー


幹部「武蔵君、本当に大丈夫なんだね」


武蔵「大丈夫とは言わない。さみだれはそれを確かめに行ったんだ」


武蔵「さみだれの父親は誰かのためとはいえ大きな過ちを犯してしまった。だがその結果があって今がある」


武蔵「今の自分は未熟でちゃんと判断できないから見聞を広めてくると。止める訳にはいかないだろう」


幹部「……」


武蔵「さみだれは日本だけではなく世界を回ってくる。そして必ず帰ってくると言っていた」


幹部「分かった…さみだれ君を信じよう」


武蔵「そうだ、お前は黙って見守っていろ」
557 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/02(火) 22:48:23.88 ID:ZdaT2E/l0
駆逐棲姫「パパに偉そうにするな」


武蔵「お前は関係ない、黙っていろ」


駆逐棲姫「あるぞ、私はパパのお嫁さんだ」


武蔵「だからどうした」


駆逐棲姫「パパの敵は私の敵だ」


武蔵「敵…敵か。この武蔵を倒せるのか?」


駆逐棲姫「黙ってやられると思うな!」


幹部「落ち着くんだ、クキ君!武蔵君もやめてくれ!」


武蔵「ふっ、冗談も分からないとはな」


駆逐棲姫「愛する人を馬鹿にされて怒らない方が異常だ」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 22:56:58.34 ID:V+9fLXndo
武蔵「所で島風提督の近況はどうなっている?無事だろうな?」
幹部「ああ、変わりない…(一昨日も報告したけど)」
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 23:04:37.79 ID:e2A2GAuDO
そのさみだれはとある町に居た
そこはお金の為なら何でもする人々が大勢居た
自分の為、家族の為とその理由は様々
何より目に付いたのはそんな人達の足元を見て食い物にする権力者達だった
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 23:06:50.81 ID:5kWt2LDro
どこかの海上を移動中のさみだれ
そこまで激しくは凹んでなくどこに行こうか考えてる
561 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/02(火) 23:11:02.26 ID:ZdaT2E/l0
ーー


さみだれ「これから何処に行こう…武蔵さんにはああ言ったけど、いきなり外国に行くのはなぁ」


さみだれ「でも下手な所に行ってお父さんやお母さんに会ったら……」


さみだれ「…ダメダメ。まだそうと決まったわけじゃない。お父さんだってきっと…」


さみだれ「……覚悟はしておかないといけないのは分かってる。でもやるのは私なんだ」


さみだれ「他の誰かにやられるくらいなら私がやる。私が罰を与えるんだ」


さみだれ「お母さんは……お父さんを庇うなら…」


さみだれ「……それを見極めるんだ、私は」
562 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/02(火) 23:14:00.60 ID:ZdaT2E/l0
さみだれ「お父さんが絶対に行かない所で国内……」


さみだれ「あ……一つ思い付いちゃった」


さみだれ「うん、いずれは行こうと思ってたしちょうどいい機会だと思おう」


さみだれ「久しぶりにピンクちゃんにも会いたいし、あそこに行こう!」


さみだれ「横須賀鎮守府へ……」ザザッ


さみだれ「あそこに異動したんだよね?提督さんとは絶対に会わないだろうし…うん」


さみだれ「朝潮さんに…会えるかな」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 23:26:41.87 ID:8ERYljtiO
島風提督はと言うと各地のはぐれや海賊行為をしてる艦娘を大本営に送ったり更生させたりの日々
場合によっては漁師の用心棒とか職を見つけて地域社会に根差す娘も出てくる
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 23:28:19.32 ID:V+9fLXndo
>>563
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 23:30:14.45 ID:OWF8NXFQo
横須賀の門を叩くさみだれ
566 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/02(火) 23:38:34.48 ID:ZdaT2E/l0
ーー


「おいあんちゃん、『海賊』を捕まえたんだって?」


島風提督「ああ、身柄を抑えて然るべき場所に送った」


「あいつらには手を焼いてたんだ、助かるよ」


「せっかくまともに漁ができるようになったと思ったら『海賊』が密漁。正直笑えなかったぜ」


島風提督「また『海賊』を見つけたら上に報告しろ」


「あんちゃんに知らせるんじゃダメなのかよ」


島風提督「俺達は雇われだ。勝手に仕事をすれば首を切られる」


「どこもかしこも面倒なのには変わりねぇってか」
567 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/02(火) 23:44:04.48 ID:ZdaT2E/l0
「そういやよぉ、元海賊を漁港で雇うって話聞いたか?」


「聞いた。なんでも鎮守府?に所属したくねぇからって」


島風提督「そもそも『海賊』はまともじゃない。集団行動や環境に馴染めない奴らのなれ果てだ」


「そんな奴らを捕まえて更生させてるあんちゃんは偉いんじゃねぇのか?」


島風提督「やめろ、そんな柄じゃない」


「あれだな、ヤンキー先生みたいな奴か?」


「あれってそんか話だったか?」


「とにかくあんちゃんみたいなのは必要ってことだ。意外と恩を感じてる連中も多いだろうな」


島風提督「……俺にそんな器は無いんだよ」ボソッ


「なんだ?何か言ったか?」


島風提督「なんでも無い」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 23:44:51.58 ID:OWF8NXFQo
kskst
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 23:49:10.97 ID:cbv+XOxKo
そして提督との霞の初(ほんとは違うけど)夜
本気の提督くんを見てワーオ…
570 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/02(火) 23:56:48.27 ID:ZdaT2E/l0
ーー横須賀鎮守府、提督の部屋


提督「なぁ霞……本当にいいのか?」


霞「なによ今更怖気ずいたの?」


提督「だが…」


霞「龍驤さんと一緒に病院に行って、必要なら不妊の治療をする。多分私の方が先に子どもを産むでしょうね」


霞「体外受精とか色々方法はあるけど、それが艦娘に有効なのかまだ結論はできてない」


霞「でも人間と艦娘の間で子どもができているのは事実。だからこの行為は無駄じゃないわよ」


提督「……」


霞「ほら早く横になりなさい。うじうじしてたら朝になっちゃうわよ」
571 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/03(水) 00:02:22.76 ID:5DNuqUH60
霞(司令官は私とスるのが初めてだと思ってるみたいだけど、本当はそうじゃない。前に一度だけ経験はあるけどあれは事故)


霞(多分司令官は私に遠慮してくれてるのよね。それとも心配してくれてる?)


霞(そうだとしたら自分のモノに相当自信があるのね。そんな人中々居ないわよ?)


霞(ま、遠慮してても関係ないわ。そろそろキメセク用の薬が効いてきて興奮するだろうし)


提督「霞…」


霞「…やっと覚悟ができたみたいね。ほら早く、リードしてよ」


提督「霞…ママと……子ども…」


霞(初めてっぽく緊張するのが正解だったかしら?でももう遅いし…後は司令官に任せ…)


提督「……」


霞「……は…?」
572 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/03(水) 00:04:41.08 ID:5DNuqUH60
霞「ちょ…ちょっと待って……そんな…大きかった……?」


霞「あ、いや……そう!龍驤さんとの動画で見た時より…」


霞「え……いつも通り…?これで……」


霞「や、や、やっぱりちょっと……待っ…」


霞「あ、いや!!ダメ!そんなの…」


霞「ぁ…………」


霞「……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
573 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/03(水) 00:05:35.94 ID:YIGPNjcDO
気づけば繋がったまま朝になっていた
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/03(水) 00:07:01.71 ID:PskM4Y9PO
上で朝霜がやっぱりこうなってたかーって見つけてだんだん慣れていこうぜと
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/03(水) 00:08:23.76 ID:ToM/upDgo

色々な液でドロドロだが2発目以降は記憶がない霞
もし出来てなかったら次からは龍驤も朝霜も呼ぶと決意しながらも、隣の提督の寝顔に心満たされる
576 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/03(水) 00:24:03.00 ID:5DNuqUH60
ーー


朝霜「おーいお二人さん、もう朝だぜ」


霞「あしゃ…?」


提督「……」


霞「んぁ…しれぇかぁん……抜いちゃやだぁ…」


朝霜「やっぱりこうなると思ってたぜ。安心しな、仕事はあたい達でやっといてやる」


提督「……すまない」


霞「んん…もっとぉ……」


提督「もう寝よう……流石に…」


朝霜「なら繋がったまま寝ればいいだろ?」


霞「んふぅ…そうすりゅ……」


提督「朝霜…」


朝霜「いいからいいから、パパは今日は寝てればいいんだよ」


提督「……」


霞「んふ…んふふふふ……」


ーー
577 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/03(水) 00:24:46.02 ID:5DNuqUH60
明日はお休みです


コメントなどあればお願いします
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/03(水) 00:27:09.22 ID:Npb3bm/AO
おつ

龍驤→妻
朝霜→娘
霞→母
漣→愛人?
朝潮→司令官?

この勢い、なかなかの大家族ができそう
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/03(水) 00:32:47.72 ID:ToM/upDgo
おつでした
いろんな意味での種蒔き回
こども達みんな集まるのも見たいなあ
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/03(水) 00:33:26.85 ID:YIGPNjcDO
ぽいぽいが三児の母とは…
内訳は艦娘と人間の混合なんだろうか
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/03(水) 20:01:29.84 ID:3IZDxO/FO
特務艦クラス(+異能力持ちっぽい)の血を引く子供が三人
これにはロシアもにっこり
582 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/04(木) 19:20:27.06 ID:xUDSIDS80
ーー


さみだれ「……」ザザザッ


「止まれ」


さみだれ「どこから声が…?」


「それ以上近付くと撃つ」


さみだれ「待って!私は横須賀の提督に会いに来たの!」


「なら正面から堂々と来い。それとも入ってこれない理由でもあるのか?」


さみだれ「うん……会いたくない…会っちゃいけない子が居るの」


「随分と都合の良い奴だな。やっぱりお前は敵…」


「待ってレ級、あの子……見覚えない?」
583 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/04(木) 19:24:25.25 ID:xUDSIDS80
さみだれ「声が増えた…?」


レ級「こいつ…さみだれか」ヂヂヂ…


さみだれ「急に姿がっ!」


暁「驚かせてごめんなさい。鎮守府近海は私とレ級が見張ってるの」ヂ…ヂヂ……


さみだれ「ステルス迷彩…霧の力ってそこまでなんだ」


レ級「これでも抑えてるけどな」


暁「さみだれ、どうして司令官に会いたいの?」


さみだれ「話をしたくて…お父さんとか朝潮さんの事。とにかく全部話したくて!」


レ級「怪しい奴じゃないみたいだけど、どうする?」


暁「そうね…」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 19:31:06.24 ID:Nz0Ti9djO
司令官に確認してからじゃないと…って話しに
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 19:40:07.33 ID:nLRaz1cpo
提督が岸まで出向く形で会話ならOKが
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 19:42:16.08 ID:PZ4GLWZ5o
連行する人員を送るから待機しろと通信
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 19:42:28.57 ID:t84ZuxP9o
>>584
588 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/04(木) 19:52:22.28 ID:xUDSIDS80
暁「司令官にだけ確認してみるわ。丁度一人みたいだし」


さみだれ「お願い…」


レ級「お前が会えないのは朝潮か」


さみだれ「うん…どんな顔して会えばいいか分からなくて」


レ級「朝潮はお前に罪は無い…とは言えないかもな」


さみだれ「私は恨まれて当然だと思う。でもお父さんが居なければ私は生まれなかった」


レ級「だから許して欲しい?」


さみだれ「違う…お父さんに生きる価値があるのか知りたいの」


レ級「はぁ…?」
589 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/04(木) 19:55:24.63 ID:xUDSIDS80
さみだれ「私一人じゃ答えは出ない。だから色んな人の話を聞きたいの」


レ級「お前正気か?」


さみだれ「正気だし本気」


レ級「…殺したらアイツと同じだぞ」


さみだれ「それは他人から見てるから。これは私とお父さん、親子の問題」


レ級「…そうかよ」


暁「司令官と連絡が取れたわ。朝潮に見つかりたくないのは同じだから岸まで来るって」


さみだれ「ありがとう…」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 20:08:07.78 ID:PZ4GLWZ5o
島風提督は告発され裁かれた上でああなっている
それ以上や以下を求めることはできないし口を挟む事もできんよというのが公的な立場でのコメントだと提督
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 20:13:22.02 ID:Nz0Ti9djO
提督が島風提督について話すのは私情と世情
朝潮の身内の立場としてはそう簡単に許すことはできない、それは誰がこの立場でも同じだろう
だが法の裁きは受けているし大本営にとって必要な存在であることも事実
彼の働きを君は伝えられていない
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 20:13:57.57 ID:t84ZuxP9o
>>591
593 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/04(木) 20:19:28.78 ID:xUDSIDS80
ーー


提督「島風提督は告発され、裁かれた上でああなった」


暁「鎮守府の提督をクビになったものね」


提督「それ以上や以下を求めることはできないし、俺が口を挟む事もできない」


レ級「提督は裁判官でもなんでもないもんな」


さみだれ「うん、それが公的な立場のコメントってやつだねありがとう」


提督「……」


レ級「これじゃ不満なのかよ」


さみだれ「私は提督さんの本音も聞きたいの。話してくれないならそれでいいけど、できれば聞かせて欲しい」


暁「司令官、無理はしなくていいわよ」


提督「いや……さみだれなら聞く権利はあるだろう」
594 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2020/06/04(木) 20:23:34.63 ID:xUDSIDS80
提督「奴のやったことは許せないが、攻めることはできない」


さみだれ「どうして?」


提督「俺も奴と同じだからだ。艦娘を愛し、全てを捧げようとした」


提督「龍驤に関して、幸い多額の金が必要になることは無かった。だが奴のように金がかかっていたとしたら…」


さみだれ「お父さんと同じことをしてた?」


提督「……否定はできない」


レ級「無理すんなよ」


提督「あの時、俺にとって龍驤は全て…それ以上だった。龍驤の為なら狂うこともできたんだ」


さみだれ「それが…愛?」


提督「歪んでしまった愛…だろうな」


さみだれ「…本音で話してくれてありがとう。やっぱりここに来て良かった」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 20:24:36.87 ID:t84ZuxP9o
ピンクちゃんにも会っておきたいとさみだれ
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 20:33:12.95 ID:Ro890dHeo
さみだれにあなたも父親を愛してるから思い悩むんでしょう、そして歪みそうになっていると声が

それはまた提督がコソコソしたからぷんぷんしてるS朝潮
私はもう過去に囚われるのはたくさんなので前に進みます、留まるなら勝手にしてくださいと話す
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 20:33:53.77 ID:CVO3HwxzO
ただ…誰よりも島風提督を許していないのは君の母親だと思う
彼が他の艦娘を犠牲にしてでも愛していたのは島風だったのに
598 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/04(木) 20:38:30.83 ID:xUDSIDS80
「さみだれも父親を愛してるから思い悩むんでしょう」


さみだれ「誰……」


レ級「おい…!」


S朝潮「……」


提督「朝潮…」


さみだれ「あ…あ……!」


S朝潮「歪みそうになったから色んな人に話を聞く。それは正解だったと思いすよ」


暁「朝潮…大丈夫なの……?」


S朝潮「その反応が嫌です。大丈夫だからわざわざここまで来たんですよ」


暁「ごめんなさい…」
599 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/04(木) 20:43:19.51 ID:xUDSIDS80
S朝潮「あと、コソコソしてる司令官も許せませんね」


提督「すまない…だが俺は……」


S朝潮「私はもう過去に囚われるのはたくさんです」


提督「そうか…」


さみだれ「朝潮さん!私が憎くないの!?」


S朝潮「さみだれ、貴女は……」


さみだれ「私はあの人の子ども!朝潮さんは復讐する権利がある!」


S朝潮「…私は前に進みます。貴女は留まるなら勝手にして下さい」


さみだれ「あ、え……」


S朝潮「……」


さみだれ「待って朝潮さん、待ってぇ!!」


提督「過去に囚われている…か」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 20:46:17.28 ID:RVLFdPnm0
海をさまよっていると深海棲艦の群れに襲われ
腕が皮一枚で辛うじて繋がった状態でどこかの小島へ
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 20:47:25.98 ID:PZ4GLWZ5o
泣き始めたので泣き止むまで鎮守府で落ち着かせる
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 20:48:48.50 ID:Nz0Ti9djO
背伸びせず子供らしくすれば?ってレ級に言われるさみだれ
603 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/04(木) 20:53:19.54 ID:xUDSIDS80
ーー執務室


漣「…で、さみだれが泣いてしまったのでとりあえずここに連れて来たと」


レ級「泣かせた朝潮が悪い」


S朝潮「司令官の顔が怖いから泣いたんですよ」


提督「……」


弥生「さみだれ…大丈夫だからね……」


さみだれ「ピンクちゃぁん…」グスッ


漣「今日は弥生さんの日で丁度良かったですなぁご主人様」


提督「…そうだな」
604 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/04(木) 20:59:42.09 ID:xUDSIDS80
暁「さみだれは朝潮に復讐されに来たの?」


S朝潮「そこまで考えていたかは分かりませんが、自分の存在を否定して欲しかったんだと思います」


漣「なるほど、だから朝潮さんはあぁ答えたと?」


S朝潮「客観的に見て島風提督は生きる価値はありません。しかし私がそれを言ってしまうとさみだれはそれで満足するでしょう」


レ級「おいおい…」 


S朝潮「さみだれは島風提督を殺すつもりでも居た。けど決心できなかったからここに…」


さみだれ「違うよ…」


S朝潮「どう違いますか?」


さみだれ「お父さんは…許されるのか…今の私じゃ答えは出せない……」


さみだれ「武蔵さんにそう言ったら…色んな所を回って…知見を深めてこいって…」


暁「武蔵さんが……」
605 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/04(木) 21:03:11.06 ID:xUDSIDS80
さみだれ「親殺しはタブー…だけど、その禁忌を破ってまでも…消す必要があるなら……」


S朝潮「随分と温いですね。そう言って諦めさせるつもりだったんですよ」


さみだれ「違う!本気で殺すべきだと思うなら殺せって!」


S朝潮「本当に殺せますか?」


さみだれ「ぁ…う……」


S朝潮「殺してしまえばアイツと同じ。その時点で答えは出てるんですよ」


S朝潮「私は過去に囚われないと言ったのはそういう意味です。分かってはいましたがまだまだ子どもですね」


さみだれ「う…ぅぅ……」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 21:09:24.09 ID:kSBjElPpO
過去は終わりにしようと朝潮
五月雨は父親の事についてはあなたには教えてないし、その情報が漏れないようにかなり気を使っていたはず
あなたを唆して、あわよくば島風提督を殺させようとしたのは誰?
607 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 21:12:38.73 ID:P352e4WqO
子供は子供らしくしてればいいんです
今過ごせなかった時間を取り戻すのはとてつもなく難しいですから

>>606島風提督本人が本編最後の方で喋ってるよ)
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 21:14:24.85 ID:exWL6/zDO
私だって人殺しです
でも私は生きます
ここには大なり小なり罪を背負ってる人達が居ますが皆諦めてはいないんです
他の人にも話を聞いてみては?とS朝潮
609 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/04(木) 21:23:09.83 ID:xUDSIDS80
S朝潮「貴女は私が何をしたのか知っていますか」


さみだれ「……」


S朝潮「私は人殺しです、生きる価値はありません」


提督「朝潮…」


S朝潮「でも私は生きます。司令官の為、自分の為に」


S朝潮「ここには私以外にも大なり小なり罪を背負ってる人達が居ます。けど皆諦めてはいないんです」


さみだれ「諦めない…」


S朝潮「他の人にも話を聞いてみるべきだと思います。そうですよね龍驤さん」


龍驤「……うん」


さみだれ「貴女が龍驤さん…」
610 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/04(木) 21:27:13.50 ID:xUDSIDS80
漣「待って下さいよ、漣の話だって聞いて下さい」


レ級「あたしも…だな」


提督「……」


S朝潮「さみだれ、貴女は自分が不幸だと思っていましたね」


さみだれ「……」


S朝潮「貴女はいかに幸せか、それを知るべきです」


S朝潮「知見を広める…それすらできなかった存在が目の前に居ることも知りなさい」


弥生「朝潮…それ以上は……」


S朝潮「怒っているのではありません。さみだれはこういう話を聞きに回っているのです」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 21:30:42.52 ID:t84ZuxP9o
しばらくここに置いて欲しいと頼み込む(土下座しそうな勢い)さみだれ
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 21:35:51.77 ID:nLRaz1cpo
今日は泊まっていくことになって色んな人と交流
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 21:35:54.83 ID:OL+mLMt3O
鎮守府見学しながら聞いて回るがとても1日で終わりそうにない
614 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/04(木) 21:47:34.17 ID:xUDSIDS80
ーー


さみだれ「うう…もう夜なのにまだ皆から話を聞けてない……」


S朝潮「なら泊まれば良いんじゃないですか」


さみだれ「でも…」


S朝潮「空き部屋なら沢山あります。好きに使っても文句は言われませんよ」
 

さみだれ「……」


S朝潮「ご飯だって一人くらい増えた所で問題ありません」


さみだれ「私…そこまでは……」  


S朝潮「好意には甘えた方が良いですよ。司令官に言えば私と同じ答えが返ってくるはずです」


さみだれ「分かった…聞いてくる……」
615 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/04(木) 21:52:03.04 ID:xUDSIDS80
ーー


さみだれ「ほんとにいいって言われちゃった…」


さみだれ「ここはどういう考えで…どういう……?」


さみだれ「そうだ、ここは私の知ってる鎮守府とは全然違う……」


さみだれ「提督さんだって艦娘だって……皆それぞれ抱えているものがあるのに…皆…」


さみだれ「皆前を向いてるから……?」


さみだれ「それだけじゃない、皆で助け合って……補い合ってる…」


さみだれ「そんなのは理想…そのはずなのに……この鎮守府では皆で助け合って生きてる……」


さみだれ「どうしてそんな事ができるの…分からないよ……」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 22:03:31.76 ID:nLRaz1cpo
しばらく鎮守府で交流するさみだれ
みんな飾らない自然体でいることに気づく
独特な人がたくさんいるけどお互いがお互いを受け入れてるって
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 22:06:25.95 ID:OL+mLMt3O
不器用ながらもさみだれに付き合うS朝潮に感慨深くなる提督とS朝潮の雑談
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 22:06:53.46 ID:OL+mLMt3O
(連投だったので無かったことにしてください)
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 22:11:35.78 ID:P352e4WqO
>>617
自分からわざわざ足を踏み外す必要はないんですって朝潮が
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 22:23:02.93 ID:yq1fjNXGo
無理に頭で理解しようとするもんじゃないよってアドバイスが
621 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/04(木) 22:43:06.67 ID:opDhgXTX0
暁「無理に頭で考える必要はないわ」


さみだれ「暁さん…」


暁「そもそも考えろっていう方が無理なのよ。ここの皆はそれくらい自然体なの」


さみだれ「うん…そしてそれを皆受け入れてる……」


暁「ここはそういう場所。足りないものを補い合っていく鎮守府なの」


さみだれ「足りないもの…」


暁「誰にだってあるでしょ?それを司令官は四角形に例えてるの」


暁「欠けた所は皆で埋めればいい。そうすれば他と変わらないんだって」


さみだれ「…凄い」
622 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/04(木) 22:46:34.34 ID:opDhgXTX0
暁「損とか得とかは後回し。まずは目の前にいる誰かを助ける」


さみだれ「そんなの…知らない……」


暁「ここには貴女の知りたいことがまだまだあるんじゃないかしら」


さみだれ「うん…」


暁「だったら満足するまでここに居ればいいのよ」


さみだれ「いいの…?」


暁「この話を聞いて司令官が拒否すると思う?」


さみだれ「…ううん」


暁「ここは深海棲艦だって歓迎するの。現代艦娘の貴女だってここに居ていいのよ!」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 22:50:10.27 ID:t84ZuxP9o
幹部さんに成り行きと暫くうちでさみだれちゃんを預かりますと報告する提督、逆に心配される
624 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 23:01:24.77 ID:P352e4WqO
なんだかお姉ちゃん感出てくるS朝潮
なんだかお姉ちゃん感したくなってくるY朝潮
625 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 23:06:37.44 ID:nLRaz1cpo
>>624
626 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 23:07:28.90 ID:7xKxMBK/o
ご飯を一人でコソコソ食べようとしているさみだれだがそんな事ここでできる訳が無かった
627 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/04(木) 23:13:45.12 ID:opDhgXTX0
ーー


Y朝潮「…ズルいです」


S朝潮「何がですか」


Y朝潮「なんでさみだれのお姉ちゃんみたいなポジションになってるんですか!」


S朝潮「私はさみだれとは因縁があります。面倒を見るのは必然的に自分になるんです」


Y朝潮「そんなの言い訳です!私だってお姉ちゃんなんです、長女なんですよ!」


S朝潮「ここではそんなの関係ありません」


Y朝潮「私こそお姉ちゃんなんです!その座は渡せません!」


S朝潮「…本音は?」


Y朝潮「司令官とイチャイチャしやがってーー!」


S朝潮「はぁ……」
628 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/04(木) 23:18:48.38 ID:opDhgXTX0
Y朝潮「なんですか司令官と添い寝って!そんなこと私はしてもらったこと無いのにぃーー!」


S朝潮「そんなだからですよ」


Y朝潮「何が!?」


S朝潮「さみだれの世話をして点数を稼いでいるんじゃないんです。今の貴女は相手にされません」


Y朝潮「なぜですか!!」


S朝潮「そんな下心丸出しで相手にされると思ってるんですか?」


Y朝潮「司令官は素敵な方です!好きになって何が悪いんですか!」


S朝潮「そうですね、ちゃんと好きになったのならもう少し相手にされるでしょう」


Y朝潮「何を…!」
629 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/04(木) 23:23:31.87 ID:opDhgXTX0
S朝潮「貴女は司令官と出会って間もないですよね?」


Y朝潮「それが!?」


S朝潮「そんな短期間で司令官の魅力は全て伝わりません」


Y朝潮「私には伝わりました!」


S朝潮「…もうバレてますよ」


Y朝潮「何が!?」


S朝潮「貴女、怖い顔というか人相が悪いのが好きなんでしょう」


Y朝潮「違う……違いますよ…」


S朝潮「目が泳ぎまくってますよ」


Y朝潮「そんな…違います……顔が…顔も……好きですけど…」


S朝潮「全く…」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
630 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 23:28:19.74 ID:t84ZuxP9o
さみだれとお風呂に入る〇〇(人選おまかせ)
まだ遠慮があるのでほぐしてあげようとする
631 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 23:29:41.69 ID:nLRaz1cpo
>>630
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 23:30:30.19 ID:PZ4GLWZ5o
ここにいれば答えが出てくるのではないかと思い始めているさみだれ
633 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/04(木) 23:39:52.72 ID:opDhgXTX0
ーー大浴場


弥生「一緒にお風呂…入ろう…」


さみだれ「うん…」


弥生「まだ…緊張してる…?」


さみだれ「…ちょっとだけ」


弥生「ここは…遠慮なんか要らないんだよ…」


さみだれ「皆自然体で……凄いと思う」


弥生「さみだれも…その仲間なんだから…」


さみだれ「うん……」
634 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/04(木) 23:44:34.86 ID:opDhgXTX0
弥生「…体、洗ってあげる」


さみだれ「い、いいよぉ…」


弥生「まだ子どもなんだから…遠慮しないで…」


さみだれ「うぅ……」


弥生「……お腹、ぷよぷよ」


さみだれ「いやぁ、気にしてるのに…」


弥生「このイカ腹…司令官が喜んじゃうやつだ…」ボソッ


さみだれ「え、なに?」


弥生「何もないよ……」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
635 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 23:48:31.05 ID:exWL6/zDO
連日話を聞いて回るさみだれを横目に良い影響だけで済めばいいのだけどと素直過ぎるさみだれに危うさを感じるS朝潮
636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 23:50:24.79 ID:P352e4WqO
かまってほしいY朝潮とぐだぐだしてたS朝潮
風呂上がりで通りかかったさみだれにここの色々な面を見るために社会勉強に行きますよと装備品を渡す
つネコミミ
637 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 23:51:54.43 ID:s+aI5F2WO
>>636
更に猫尻尾も
638 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 23:57:17.26 ID:t84ZuxP9o
社会(意味深)
639 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/04(木) 23:59:18.80 ID:opDhgXTX0
ーー


Y朝潮「司令官……」


S朝潮「……」だらだら


さみだれ「あ、ダブル朝潮さん」


Y朝潮「…さみだれですか」


S朝潮「その格好…お風呂上がりですか?」


さみだれ「うん、暑いから」


Y朝潮「お腹は見えてますし、半袖半ズボン…」


さみだれ「部屋に戻ったらちゃんと着替えるもん」


S朝潮「……これはいい機会ですね」
640 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/05(金) 00:01:56.52 ID:l3ss+jQI0
S朝潮「さみだれはここの色んな面を見たいんですよね」


さみだれ「え、うん…」


S朝潮「ついて来て下さい。社会勉強の時間です」


さみだれ「え…?」


S朝潮「これとこれを着けて」


さみだれ「ネコミミと…尻尾?」


S朝潮「尻尾は腰に付けるタイプです」


Y朝潮「……!私もっ!!」


S朝潮「分かってますよ、貴女の分もありますから」
641 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/05(金) 00:04:08.22 ID:l3ss+jQI0
ーー提督の部屋


コンコン


提督「誰だ?」


S朝潮「……」ネコミミ


提督「うぉ!?」


Y朝潮「にゃぁぁぁ!!」ネコミミ


さみだれ「朝潮…これで良いの?」ネコミミ


提督「な、な……!?」


さみだれ「この尻尾に意味はあるの?」尻尾


S朝潮「あるんですよ」


さみだれ「ふーん…」イカ腹


提督「安価」


下1〜3高コンマ 提督の台詞やその他起こったことなど
642 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/05(金) 00:06:01.37 ID:mnUMDs/2o
窓から逃走を試みる提督
追っていく朝潮s
困惑したまま取り残されるさみだれ
643 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/05(金) 00:08:41.06 ID:FgKiEG5bo
最後のガラスを突き破って窓から逃走をキメる提督
追うY朝潮
呆気に取られるさみだれにああいう面もあるんですよとS朝潮
644 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/05(金) 00:08:47.92 ID:DzjX24sDO
>>642
645 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/05(金) 00:09:34.71 ID:+UNzv6W5o
おふっと声を出して動かなくなる提督
更ににゃあにゃあ近寄られて心の汗がこぼれ落ちる

そして何故かタイミングよく続々と増援が…
646 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/05(金) 00:14:57.47 ID:l3ss+jQI0
提督「う…うぉぉぉーーー!」ガシャーン


さみだれ「窓を突き破った!?」


Y朝潮「待って下さい司令官!」シュバッ


S朝潮「そろそろ添い寝以外もいいですよね…」シュバッ


さみだれ「……行っちゃった」


さみだれ「一体何だったんだろう…提督さんの股間が盛り上がってたのは関係あったのかな?」


さみだれ「うーん……謎は深まるばかり…」


ーー
647 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/05(金) 00:15:34.79 ID:l3ss+jQI0
明日はお休みです


コメントなどあればお願いします
648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/05(金) 00:24:59.12 ID:DzjX24sDO
お疲れ様でした
弱ってる人が宗教にハマる様を若干感じた
ここそういえば教育にはあんまりよろしくない鎮守府だった…
649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/05(金) 00:26:23.00 ID:FgKiEG5bo
おつでした
しっかり見られてて草
さみだれちゃんピュアっピュアなんだな…
S朝潮が段階進んでなかったらもっと当りが厳しかったのかな
650 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/05(金) 02:50:16.30 ID:VrJERh2MO
あの母親から生まれたとは思えんほどのピュア加減
651 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/06(土) 18:51:17.00 ID:A00R8wS90
ーー


龍驤「あのな、あんたらが別に何をしようが文句は無いんよ」


Y朝潮「……」


龍驤「司令官にちょっかい出そうが、大ごとになれへんのやったらええ」


S朝潮「……」


龍驤「前はネコミミ没収とかしとったよ。でも今はそんなことせぇへん。だって皆のことは信用しとるもん」


龍驤「それにウチかって成長したんや。司令官とウチは心で繋がっとる。他の誰かがそれを断ち切るなんて不可能や」


龍驤「だからちょっかい出してもええって考えなんやけど……例外はあるわなぁ〜〜?」


Y朝潮「……」
S朝潮「……」


652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 18:55:50.15 ID:eRCsX9ado
そらそうよ
653 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/06(土) 18:57:15.92 ID:A00R8wS90
龍驤「よくも司令官に怪我させてくれよったな」


龍驤「正確に言えばあんたらが危害を加えては無い。せやけど原因なのには間違いやろ」


龍驤「幸い大怪我はしてないよ。でも硝子の破片がどっかに刺さってみ?責任とれるんか?」


Y朝潮「……」


龍驤「黙っとらんと答えろや殺すぞ!!」


S朝潮「……」


龍驤「…なんて、昔のウチやったら発狂しとったやろな」


S朝潮「そうですね」


龍驤「司令官も子どもや無い。大怪我せぇへんのは分かって窓を突き破ったんやろ」
654 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/06(土) 19:01:46.32 ID:A00R8wS90
S朝潮「いえ、それは無いと思います。司令官はかなり動揺してました」


龍驤「…やっぱり?」


S朝潮「恐らくさみだれのイカ腹が良くなかったのかと」


龍驤「ほんまにあの人は…心の底からロリコンやな」


S朝潮「本物のロリとネコミミセットでああなるとは予想できませんでした。すみません」


Y朝潮「…ごめんなさい」


龍驤「そうやって素直に謝ってくれるんやったらええよ。ほな罰として司令官の部屋綺麗にしといてな?」


S朝潮「はい、分かりました」


Y朝潮「…分かりました」



下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
655 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 19:05:12.90 ID:COvRpJRio
さみだれもお手伝いしてくれる
656 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 19:06:47.26 ID:TZig1l+jO
上+結局あのネコミミと尻尾はなんの意味だったのかと
657 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 19:07:29.14 ID:eRCsX9ado
龍驤次は提督に「やさしく」お説教
658 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/06(土) 19:15:22.59 ID:A00R8wS90
ーー


S朝潮「さみだれは手伝う必要はありませんよ」


さみだれ「私もあそこに居たから。連帯責任だね」


Y朝潮「……」


S朝潮「少しくらい喋ったらどうなんですか」


Y朝潮「…司令官に怪我をさせたのが申し訳なくて」


S朝潮「なら窓を突き破った時点で止めるべきでしたね。今更冷静になっても遅いですよ」


Y朝潮「…貴女も追い掛けたじゃないですか」


S朝潮「あれはさみだれを司令官から遠ざける為です。あのまま一緒の部屋に居たらどうなってたか」


Y朝潮「そんなことあり得ません。司令官は立派な人なんです」


S朝潮「立派な人である前にロリコンなんですよ」
659 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/06(土) 19:18:29.93 ID:A00R8wS90
さみだれ「ろりこん?」


S朝潮「さみだれには関係ありませんよ。ほら、早く掃除して下さい」


Y朝潮「……」ザッザッ


S朝潮「割れた硝子の破片も全部掃除しますよ。それこそ司令官を守る為に」


Y朝潮「…部屋の隅々まで掃除」


さみだれ「提督さんは何か怖くて飛び出したのかな…」ぶつぶつ


S朝潮「割れた窓にはダンボールで応急処置を…」ゴソゴソ


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
660 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 19:26:28.88 ID:MiBynPDyo
>>657
661 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 19:30:22.48 ID:yw+MAoZ6O
せっせと掃除するさみだれのチラリズムで提督に対して特効持ちだと認識するおふたり
こんな年で魔性の女性とは…
662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 19:38:28.12 ID:TKhw+ecK0
様子見に弥生が
663 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/06(土) 19:43:49.22 ID:A00R8wS90
ーー龍驤の部屋


龍驤「司令官に怪我が無くてほんまによかったわぁ」


提督「……」


龍驤「最初は心配したんやで?窓を突き破ったって聞いて…」


提督「…すまない」


龍驤「謝らんでええよぉ、悪いのは朝潮らやからね」


提督「……」


龍驤「ん?どうしたん?」ニコニコ


提督「い、いや……」
664 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/06(土) 19:45:42.34 ID:A00R8wS90
龍驤「司令官がロリコンなのは知ってる。せやからさみだれに興奮するのも当然やわ」


提督「いや、あれは…」


龍驤「あれは?」


提督「……」


龍驤「……」


提督「…………」


龍驤「…………」


提督「…すまない」


龍驤「だからぁ、謝る必要は無いんやでぇ?」
665 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/06(土) 19:49:34.19 ID:A00R8wS90
龍驤「ウチはドMで司令官はノーマル。せやから知らんであろうことを言うたるわ」


提督「…?」


龍驤「Mはな、Sにもなれるんやで」ガバッ


提督「うぉ…!」


龍驤「今までウチが優勢になったことは無かったでな。まあウチが不安定やったっていうのが大きいけど」


龍驤「どないしても昔…遊んどった記憶がな。せやから司令官に対してはずっと受け身やった」


龍驤「でもウチは吹っ切れた。朝霜とか霞とか…それを許してるのは司令官と心で繋がってるからや」


提督「龍驤……?」
666 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/06(土) 19:52:41.17 ID:A00R8wS90
龍驤「これ、何か分かるわな?」スッ


提督「霞が作った…キメセク用の薬……」


龍驤「……んくっ」ゴクッ


提督「……」


龍驤「司令官はプチ絶倫や。でもな、それに付き合えてるウチも大概やねんで?」


提督「……」


龍驤「覚悟しいやぁぁ…本気で搾り取って……足腰立たんようにしたるからなぁ…」ニタァ


提督「……」ゾクッ


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
667 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 19:55:49.43 ID:SoCBVrZ20
見学会の日取りが決まり準備に追われる
668 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 19:56:04.50 ID:TZig1l+jO
お掃除終了報告に部屋の前まで来たが、さみだれの耳を押さえて回れ右する朝潮s
今日は別のところを案内しますと
669 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 19:57:18.32 ID:yw+MAoZ6O
お掃除の報告に行こうとしたさみだれを止める朝霜たち
今はなんだかすごいたたかいが繰り広げられている気がしますと…
670 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 19:57:44.85 ID:yw+MAoZ6O
朝霜✕→朝潮
671 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/06(土) 20:02:16.87 ID:A00R8wS90
ーー


S朝潮「掃除と窓の応急処置が終わったことを司令官に報告しましょう」


Y朝潮「肝心の司令官は何処にいるんでしょうか、今日はお休みなので執務室では無いと思います」


さみだれ「龍驤さんのお部屋は?」


S朝潮「そうですね、それが一番可能性がありますね」


Y朝潮「霞の部屋は考えられませんか?」


S朝潮「もしそうで、霞がママをしていた時の言い訳を今のうちに考えるんですよ」ボソッ


Y朝潮「…分かりました」
672 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/06(土) 20:04:47.75 ID:A00R8wS90
「……」


さみだれ「あれ?龍驤さんの部屋の方から変な声がするよ?」


Y朝潮「本当ですね、これは……?」


S朝潮「…さみだれ、報告は後にしましょう」


さみだれ「え、なんで?」


S朝潮「司令官は忙しいみたいです。仕事が終わるまでここの案内をしてあげましょう」


さみだれ「でも…」


S朝潮「い、い、か、ら。行きますよ」


さみだれ「う、うん……」
673 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/06(土) 20:08:29.09 ID:A00R8wS90
「オ"、ぉぉ〜〜!!」


「情けない声出てしもうとるで」


「りゅ、龍驤ぁ……も…ぉ……」


「何言うとるんや、こうやったら……」


「ぅぐっ!!」


「ほら…こんなに出てるやん」


「も……限界…」


「まだまだいくで、司令官?」


「だ…誰か……もう…」


Y朝潮「……」モゾモゾ


S朝潮「貴女も来るんですよ」ガシッ


Y朝潮「あ!いい所だったのに…!」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 20:09:11.31 ID:xN2dVukDO
行く先々でさみだれの教育に悪い事案が
仮にも他所様の子供に見せたり聞かせたりしてはいけないものだらけで戦慄するダブル朝潮
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 20:11:31.56 ID:eRCsX9ado
>>674なので部屋で対応を考える
676 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 20:14:08.17 ID:yw+MAoZ6O
ロリコンといえば〜あの人!
677 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/06(土) 20:20:15.11 ID:A00R8wS90
ーー

さみだれ「ねぇこれは?」スティック


神通「それは…!!」


S朝潮「さみだれ、次の部屋に行きますよ」


ーー


漣「おらおら、もっとよがりやがれってヤツですよ!」


潜水新棲姫「あ、あ、あん……」


さみだれ「なにしてるの?」耳抑え


S朝潮「何もありません」


ーー


瑞鶴「加賀……もっと…」


加賀「言われなくても、もっと可愛がってあげるわ」


さみだれ「またぁ〜?」耳抑え


S朝潮「……」
678 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/06(土) 20:23:52.79 ID:A00R8wS90
ーーS朝潮の部屋


S朝潮「ここは教育に悪過ぎます…」アタマカカエ


Y朝潮「今更気付いたんですか」


さみだれ「ねぇ〜さっきからどうしたの?」


S朝潮「昼間からヤりまくりですし、相手が居ない人なら大丈夫だと思ったら大人の玩具が部屋に…」


Y朝潮「貴女の部屋くらいしか安全な場所は無いと思います」


S朝潮「…否定はできませんね」


さみだれ「ねぇ朝潮〜〜」


S朝潮「もうちょっと、もう少しだけ待って下さい……」


さみだれ「むぅー…」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
679 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 20:29:21.60 ID:SoCBVrZ20
S朝潮、Y朝潮が目を放してる隙に大人の本を読んでしまうさみだれ
「これって何?」と興奮して聞いてくるので説明にしどろもどろ
680 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 20:30:36.10 ID:MiBynPDyo
羽黒に現状を報告する
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 20:33:12.46 ID:pGStdB1ho
>>680
682 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/06(土) 20:38:59.75 ID:A00R8wS90
さみだれ「ただ待ってるのも暇だから提督さんの部屋で見つけた本を読んでよ…」


S朝潮「だから…」


Y朝潮「でも…」


さみだれ「表紙に海防艦の子が描いてあるから、戦術書か何かかな?」


さみだれ「ここには海防艦は居ないと思うけど…勉強熱心な提督さんなんだ」


さみだれ「武蔵さんも勉強すること、知ることは大事だって言ってたから私も勉強しようっと!」


さみだれ「…この18って数字は良く分からないけど、関係無さそうだからいっか」
683 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/06(土) 20:42:30.29 ID:A00R8wS90
S朝潮「やはり食堂しかありません。あそこなら安全です」


Y朝潮「安全に他人とコミュニケーションを取れる場所を考えるのに、これだけ時間がかかるなんて…」


S朝潮「お待たせしましたさみだれ、もう…」


さみだれ「ん、んふ…」


S朝潮「さみだれ?」


Y朝潮「あっ!!司令官のエッチな本を読んでます!」


S朝潮「!!」


さみだれ「これ、なぁに……朝潮ぉ…」モゾモゾ


S朝潮「それを見てはダメです!貴女が見るのはまだ早いんです!」


さみだれ「なんか体がぽかぽかして…おヘソの下がジーンってするぅ…」


Y朝潮「まさか…」
684 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/06(土) 20:45:07.26 ID:A00R8wS90
S朝潮「とにかく本を離して!それ以上読んではいけません!」


さみだれ「この本に出てくる海防艦の子…凄く気持ち良さそうだよぉ…」


Y朝潮「司令官はどこまで性癖に正直な本を持っているんですか!」


さみだれ「朝潮…これって悪いことなのぉ…?」


S朝潮「そうです!だから…」


さみだれ「じゃあ提督さんも…悪いことしてた…?」


S朝潮「う…!」


Y朝潮「見られた!?いやでもそんなはずは…」


さみだれ「教えて…朝潮……」


S朝潮「……」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
685 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 20:47:46.46 ID:MiBynPDyo
とりあえずさみだれに水を頭から浴びせて落ち着かせるS朝潮
あのマークがあるのは子供に有害な毒電波が出ていて、18になる前に中を見ると命に関わる事態になりかねないと真剣な調子で脅かす
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 20:49:29.80 ID:yw+MAoZ6O
悪いことではないです
ただ、お酒を飲んでいいのは大人だけのようにさみだれには少し早いです
その本は作り物だから年齢を無視してるんですよ
687 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 20:57:03.33 ID:COvRpJRio
>>686
688 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/06(土) 21:03:40.33 ID:A00R8wS90
S朝潮「悪いことではないです。でもこれはお酒と同じなんですよ」


さみだれ「お酒…」


S朝潮「普通の艦娘なら建造された時から大人というか、お酒も飲めます。けど現代艦娘のさみだれはそうじゃないですよね?」


さみだれ「うん…」


S朝潮「海防艦も艦娘です。お酒だって飲めますし、その本に描いてあることもできるんです」


さみだれ「お酒と同じ…」


S朝潮「そうですよ。現代艦娘と艦娘の違いは知ってますね?」


さみだれ「うん…教えてもらった」


S朝潮「さみだれは全て教えられたわけではありません。お酒のように今の貴女には早いものが沢山あるんです」


さみだれ「そうだったんだ…」
689 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/06(土) 21:06:13.17 ID:A00R8wS90
S朝潮「武蔵さんが言っていた、知見を広めてこいというのはそういう意味もあるんですよ」


さみだれ「知らなかった…ありがとう朝潮…」


Y朝潮「これで誤魔化せましたか?」ヒソヒソ


S朝潮「さみだれは聞き分けの良い子です。ダメと言われたことはもうやらないはずです」ヒソヒソ


Y朝潮「ならいいんですが…」


さみだれ「この本…」


S朝潮「それは私が司令官に返しておきます。勝手に持ち出したことは私が謝っておきますから、さみだれは何も心配いりませんよ」


さみだれ「うん…」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/06/06(土) 21:08:43.22 ID:xN2dVukDO
S朝潮
薄い本を突き付けて提督に
さみだれが見付けましたよ、どうするんですかもしさみだれがあの年で変な事覚えたらとお姉ちゃん風がすごい
691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 21:13:59.90 ID:COvRpJRio
作戦通りに食堂へ行く道中で響達とにゃんこにエンカウントしてほのぼの
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 21:15:32.69 ID:TZig1l+jO
>>680
693 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/06(土) 21:19:18.11 ID:A00R8wS90
ーー


さみだれ「ねこだーー!」


響「名前はうすしおだよ」


うすしお「にゃあん?」


さみだれ「可愛い可愛い可愛い!」


Y朝潮「さっきの事は忘れたみたいですね」


S朝潮「ちょうど良い所に響達が居て助かりました」


響「何かあったのかい?」


S朝潮「この鎮守府の文化に触れてしまったというか…」


響「なるほど、大体の事情は分かったよ」


うすしお「んにゃぅ」


さみだれ「んはぁ〜!可愛いなぁ!」
694 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/06(土) 21:22:52.92 ID:A00R8wS90
響「私の部屋なら安全だから、暫く面倒をみててあげようか?」


S朝潮「いえ、私がついていないと…」


響「猫と一緒に居れば大丈夫さ。その間に休んでいたらどうだい?」


Y朝潮「そういえば司令官への報告がまだでした。この間に済ませておきましょう」


S朝潮「…そうですね」


響「頃合いを見てさみだれと一緒に食堂に行くから、慌てる必要は無い」


S朝潮「少しの間、さみだれをお願いします」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
695 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 21:28:07.66 ID:zxdDAdiBo
うすしおファミリーについて色々話してくれる響
696 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 21:41:21.44 ID:yw+MAoZ6O
さみだれはうすしおもふもふしてご満悦
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 21:44:04.84 ID:MiBynPDyo
響「他にも瑞鶴さんの盲導犬の飛鳥がいるよ」と鎮守府の動物達を解説
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 21:44:16.11 ID:e3hmPENio
せんせいと飛鳥にも囲まれてもふもふ天国を堪能するさみだれ
699 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/06(土) 22:00:51.73 ID:Wx++FFcoO
ーー


さみだれ「わぁ〜〜!おっきい犬!」


瑞鶴「名前は飛鳥で犬種はゴールデンレトリバーよ」


響「盲導犬として瑞鶴さんの目の役割をしているよ」


さみだれ「お手!お手!」


響「残念ながら芸はできないんじゃないかな」


瑞鶴「ところが、そうじゃないのよ。飛鳥、やってあげて」


飛鳥「……」スッ


さみだれ「むはぁーー!お手してくれたぁ!」


響「驚いた、芸を仕込んでいたのかい?」


瑞鶴「私の所に来る前にね。そういう風な説明をされたわ」
700 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/06(土) 22:03:17.11 ID:Wx++FFcoO
さみだれ「むふ、むふふ…幸せぇ」


飛鳥「……」


うすしお「なぉ〜」


響「瑞鶴さん、シャワーを浴びてきて正解だったね」ヒソヒソ


瑞鶴「…なんで知ってるのよ」


響「蛇の道は蛇さ」


瑞鶴「全くもう…」


響「さみだれ、飛鳥の背中とうすしおを存分に味わって」


さみだれ「うへぇ…」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 22:12:17.81 ID:yw+MAoZ6O
執務室へ報告に行った朝潮達は提督の代わりに朝霜に報告することに
今日は一日腰が抜けてるというかヌかれたのは違うもんなんだけどまあそういうことだって
702 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 22:12:22.19 ID:TZig1l+jO
一方朝潮達は提督始め主だった人達を正座させ羽黒と一緒にバンバンはぐろんモード
703 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 22:13:56.43 ID:xN2dVukDO
>>702
704 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/06(土) 22:22:12.40 ID:Wx++FFcoO
ーー朝霜の部屋


朝霜「パパの部屋の件での報告、受け取ったぜ。明日にでも知らせとく」


Y朝潮「明日、ということは司令官と龍驤さんはまだ…!?」


朝霜「いや、今日一日は腰が抜けてるというか…まぁヌかれたのは違うもんなんだけどよ」


S朝潮「司令官は絶倫のはずでは?」


朝霜「…甘かった、ママを舐めてたよ」


S朝潮「司令官が……まさか…」


朝霜「考えてみたらママは一日に何人もの男とヤってたんだろ?そりゃ本気出したら凄いって」


S朝潮「今まで本気を出さなかった理由はなんなんでしょうか」


朝霜「多分……昔を思い出すからじゃねぇか」


S朝潮「……」
705 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/06(土) 22:25:57.44 ID:Wx++FFcoO
朝霜「でもああやってママが本気を出せるようになったのはいいことだ」


S朝潮「…そうですね」


朝霜「しかし…あたいの分は残ってねぇだろうなぁ」


S朝潮「龍驤さんなら例え司令官が復活しても、また搾り取るかと思います」


朝霜「…そうだな」


S朝潮「私みたいに添い寝ではダメなんですか?」


朝霜「ダメだな、パパの温もりが欲しい。それにパパに抱いてもらうと幻肢痛がマシになるんだよ」



下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
706 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 22:31:26.94 ID:MiBynPDyo
整備士に戻してもらう考えはありませんか?とS朝潮
707 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 22:45:40.17 ID:eRCsX9ado
>>702
708 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 22:47:33.97 ID:57GohtP0O
>>702
709 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/06(土) 22:52:21.36 ID:Wx++FFcoO
ーー


羽黒「いいですか皆さん…ここは性に寛大な鎮守府なのはよーく知ってます」


神通「……」


羽黒「愛する人と体を重ねるのは…悪いことではありません…」


漣「……」
潜水新棲姫「……」


羽黒「それが夜でなく昼間からでも…問題は無いんです…」


加賀「……」


羽黒「でも……今の状況くらい理解して下さいよぉ…!」バンバン


羽黒「さみだれちゃんは…!まだ…純粋な子どもなんです…!!」バンバンバンバン


羽黒「分かってますか…皆さん……!」
710 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/06(土) 22:56:50.10 ID:Wx++FFcoO
羽黒「変な知識を覚えて帰ったら…幹部さんにどう言えばいいんですか…!」


神通「……私のはただの棒ということで…」


羽黒「無理ですよ…!尿道責めの性玩具だってすぐに分かります…!」


神通「うううう…!」


漣「…さみだれが居る間は控えろと?」


羽黒「違います…!ちゃんと窓を閉めるとか…声が漏れないようにする努力をして下さい…!」バンバン


羽黒「いいですか、中庭を歩いてたら…どこからか喘ぎ声が聞こえてくるのは…ここだけなんですからね…!」


加賀「…ここが特殊だということをつい忘れてしまうわ」


潜水新棲姫「トイレでヤるのも控えるべきだな…」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
711 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 23:01:12.81 ID:MiBynPDyo
漣「声といえば心配なのが一人…」
潜水新棲姫「レ級か…」
712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 23:06:56.20 ID:COvRpJRio
アカンやりすぎた…これは流石に偶ににせなアカンな…と自嘲する龍驤
朝霜にも今日はごめんなって
713 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 23:09:19.14 ID:xN2dVukDO
さみだれが居ると自由にヤレない
どうにかして円満な形で幹部の所か親元に帰って貰えないか考えるヤリたい盛り勢
714 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 23:09:21.43 ID:eRCsX9ado
龍驤-提督にも要望しに行く羽黒だが…
715 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/06(土) 23:16:12.59 ID:Wx++FFcoO
漣「ところで羽黒さん、声といえば心配なのを一人忘れていませんか?」


羽黒「…分かってます」


潜水新棲姫「レ級のことか」


漣「横須賀に来る前の事を思い出して下さい。響さんが眠れないくらいうるさかったんですよ」


羽黒「皆さんに注意をした後…レ級さんの所に行く予定でした…」


加賀「私達は我慢すればいいけど、レ級は事情が違うわ」


神通「暁さんにアレが生えてから…更に激しくなりましたからね…」


羽黒「それでも…注意しないわけにはいきません…」
716 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/06(土) 23:18:42.62 ID:Wx++FFcoO
ーー


暁「声を注意して…ねぇ」


レ級「無理だな」


羽黒「やっぱり…ですか…」


レ級「暁のクリティカルはこの体になっても引き継がれてる。こっちは一突きごとに叫ぶって」


暁「私も我慢できそうにないの。やっとコレの使い方も分かってきたし」


羽黒「一応…注意はしましたからね…」


レ級「さみだれの事は分かるけどよぉ」


暁「できるだけ頑張ってみるわね」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
717 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 23:24:18.18 ID:xN2dVukDO
提督や龍驤、そして霞も自分達に子供が出来た時にこのままではかなりまずい事になると今更ながら気付く
718 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 23:31:16.42 ID:PI1uap7tO
>>717
719 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 23:34:13.25 ID:COvRpJRio
>>717
真面目に『休憩室』を作ることを検討し始める
720 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/06(土) 23:46:19.72 ID:bENCUlQe0
ーー霞の部屋(調合室)


霞「私と龍驤さんが子どもを産んだとして、ここって凄く教育に悪いわよね」


龍驤「情けないけど霞に言われるまで気付かんかったわ…」


霞「窓を開けっ放しでヤってるし、誰も遠慮しない。ここのいい所でもあるのよね」


龍驤「せやから自分らだけの都合で遠慮してもらうわけには…なぁ」


霞「言い辛いのは確かね」


龍驤「どないするのが一番なんやろうねぇ…」
721 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/06(土) 23:48:47.35 ID:bENCUlQe0
霞「向こうでは失敗したけど、あれは?」


龍驤「あれ?」


霞「ヤリ部屋よ。休憩室とかリラックスルームって形でなんとかならない?」


龍驤「どうやろ…確かに旧大本営は無くなったからいける……か?」


霞「一つじゃ不自然だから二つ…いえ、三つ。その内一つは本当に休憩室として使えば良いのよ」


龍驤「せやね…幹部さんに聞くだけでも聞いてみるわ」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
722 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 23:52:59.52 ID:MiBynPDyo
実質近いことは駆逐棲姫とやってるので許可を出しちゃう幹部さん
監査がくるとも限らないから休憩室に「道具」は置かないようにと
723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 23:55:21.92 ID:yw+MAoZ6O
朝霜の為にイッパツ分は残してた提督(なんとか龍驤が残したとも言える)
一晩かけた一発で新しい引き出しを身につける
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 23:55:47.79 ID:COvRpJRio
>>722
725 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/07(日) 00:08:18.12 ID:79b8uyYv0
ーー


朝霜「ひ、ひ、ひぃん……」ビクビク


提督「朝霜…大丈夫か…?」


朝霜「い、い、い、一回…だ、だだけ…なのに……凄ぇ…よぉ……」


提督「そんなに…か?」


朝霜「やべぇ……また…パパの事……好きになっちまぅ……」


提督「…長く持たせようとしたのが良かったのか」


朝霜「あ、あっ……余韻が…あぁん……」ビクビク


提督「…お気に召したようで何よりだ」
726 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/07(日) 00:10:55.24 ID:79b8uyYv0
ブブブブ…


提督「ん…誰かからメールか」


朝霜「ぁ、あ……」


提督「幹部さんから?龍驤からの問い合わせについて…」


提督「何のことか聞いていないな…龍驤が俺に相談しないのは珍しい」


提督「今メールが来たということはまだ起きているな」ピピピッ


提督「もしもし幹部さんですか…?」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 00:12:44.86 ID:znFTmPRto
>>722
728 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 00:16:26.36 ID:P4FqWPROo
休憩室の件は許可、むしろ多目的ルームと名付けてくれる方が使い道を特定しないから望ましい
ただ利用後の掃除と片付けのチェックはしっかりとするように頼むよと
729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 00:19:31.89 ID:fAnRfpRFO
>>728
730 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/07(日) 00:28:37.29 ID:79b8uyYv0
ーー


幹部『休憩室ではなく多目的ルームと名付けてくれれば、使い道を特定しないから望ましいね』


提督「分かりました」


幹部『龍驤君からさっき連絡があったんだ。提督君は用事か何かをしてたんじゃないのかい?』


朝霜「んへへぇ…」


提督「…そうです、ね」


幹部『提督君の用事が終われば知らせるつもりだったんだよ。龍驤君はそんな艦娘じゃない』


提督「それは…分かっています」


幹部『見学会の建物と一緒に多目的ルームを建設してもらえるようにしよう。それと部屋を使った後の掃除と片付けのチェックはしっかりと頼むよ』


提督「はい、間違い無く」


幹部『我々はラブホテルに行くわけにはいかないんだ。これは必要なことなんだよ』


提督「…はい」


ーー
731 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/07(日) 00:29:49.69 ID:79b8uyYv0
下ネタに頼ってしまう


コメントなどあればお願いします
732 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 00:31:08.60 ID:fAnRfpRFO
乙です
まあ振り切った回があるのは別にいいんじゃないかな
733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 00:41:35.45 ID:mAVCV2Zxo
おつでした
W朝ちゃんず中々いい動き好き
さみだれの現在地を島風提督らが知ったら……怖い
734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 15:21:25.52 ID:SKe4HsWBO
海防艦に行くのはロリコンどころかペドの域に入ると思うんだ…
735 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/07(日) 19:32:16.62 ID:79b8uyYv0
ーー


提督「どういうことなんですか幹部さん!?」


幹部「すまない…」


提督「演習を見てもらう見学会が開催できないだなんて…」


幹部「苦渋の決断なんだ。我々もなんとかしようとしたが無理だったんだよ」


提督「……何が原因なんですか」


幹部「一つだけじゃない。色々な要因が重なって見学会は不可能という結論になった」


提督「その色々を教えて下さい」


幹部「勿論だ」
736 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/07(日) 19:37:13.69 ID:79b8uyYv0
幹部「まず一つ目は陸との調整だ。提督君は我が国の自衛軍が年に一度、大規模な演習をしているのを知っているね?」


提督「私がやろうとしているのはそこまで大規模のものではありません!」


幹部「陸の連中はそれを分かってくれない。海の我々だけが『演習』を月に一度レベルでやることは不可能だ」


提督「そんな…」


幹部「そして次だ。世論が我々に味方していないのも大きい」


幹部「旧大本営がしようとしたことはテロでは済まない。それこそ世界大戦を引き起こそうかという最悪の集団だ」


幹部「我々は奴らとは違う。だがこの国の住民全てがそれを分かってくれると思うかい?」


提督「……」
737 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/07(日) 19:41:05.46 ID:79b8uyYv0
幹部「どうしてもというなら艤装解説やその他レプリカを使用した、資料館のようなものなら許可できるが…」


提督「それは私の求めていたものではありません…」


幹部「そうだね、提督君がやろうとしていたのはそういうことじゃないのはよくわかっている」


提督「……」


幹部「多目的ルームの建設は許可が出たが、見学会回りの事は全て却下された。私の力足らずで申し訳ない」


提督「いえ……幹部さんが力を尽くしてくれたことが…嬉しいです」


幹部「本当に申し訳なかった、提督君」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
738 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 19:51:09.52 ID:znFTmPRto
演習でなくても地域交流を目的として、鎮守府の一部だけを公開したお祭りだけでも開催できないかと説得する
739 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 19:51:11.95 ID:8Gnb2vvDO
今の大本営そのものにも風当たりが強い
幹部さんも悩む
陸からも嫌味言われたり艦娘を否定されるような事を言われたりと
740 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 19:52:04.00 ID:O9lqV3dTO
地方では島風提督の草の根活動がいい方向に効いてきてる
741 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/07(日) 20:03:47.35 ID:79b8uyYv0
ーー某所


「あんちゃん達は鎮守府?ってやつに所属してないんだよな」


島風提督「そうだ」


「ならこの記事は興味無いか?」ピラッ


『狂った大本営からの決別宣言。しかし信憑性は無いに等しく…』


島風提督「…無いな」


「ん〜そうかい」


「確かに前の大本営ってヤツらは頭がおかしいってのは俺達でも分かる。でもよ、今のヤツらはそうじゃねぇんだろ?」


「バーカ、守ってもらうのが当たり前だと思ってる連中が騒いでんだよ」


「なるほどな…」
742 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/07(日) 20:09:34.58 ID:79b8uyYv0
島風提督「お前達は艦娘をどう思う」


「そりゃー俺達は感謝してるよ。野良の艦娘…」


島風提督「『海賊』」


「おっと、『海賊』を捕まえてくれてるし、あんちゃんが更生させた艦娘は漁港で働く」


「今までよく知らなかったけどよ、艦娘には感謝だよな」


島風提督「…そうか」


「都会の奴らは勝手だよな。我儘ばっか言いやがって」


「ガキの方がまだ可愛げがある分マシだよな」


島風提督「……」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 20:14:47.26 ID:X5fQ7tneO
ネジ外れ艦達が「海賊」の更生をしているのを横目に、娘が心配になってきた事を相談してくる五月雨
744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 20:17:49.86 ID:8Gnb2vvDO
艦娘にはまだ希望がある
しかし大本営という組織そのものには信用は無い
ならば…と考え込む島風提督
745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 20:19:41.89 ID:P4FqWPROo
娘のように接したり新しい恋が芽生えたりと後継ぎ問題が解決して嬉しいと漁業組合から声が
ローカルニュースにはなったりも
746 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/07(日) 20:30:01.96 ID:79b8uyYv0
「ぃんや〜参った参った」


「遅かったじゃねぇか。何してたんだ?」


「実はよぉ、テレビの取材受けたんだわ」


島風提督「テレビ?」


「テレビつってもこの辺りでしかやってねぇ地方局だけどな」


「なんでお前なんかを取材すんだ?」


「それがよぉ、大将の息子さんとこに跡継ぎができてさ」


「あんのデクの棒に嫁さんが!?」


「あいつは愛想も無いし女っけもねぇからあの代で終わりだって言ってたんだけどなぁ」


「それで大将も大喜び。たまたま近くに居たおいらも呼ばれて一緒にテレビに出たんだわ」


「つまり棚ぼたでテレビに出たってことだな」
747 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/07(日) 20:34:31.17 ID:79b8uyYv0
「あんちゃ〜ん、あんたには感謝してるぜ」


島風提督「俺は自分の仕事をしてるだけだ」


「とぼけんなって、あそこまでするのが仕事なわけねぇだろ」


島風提督「何の話か分からない」


「元海賊を漁港で雇う話。あんちゃんが頭下げて回ったらしいな」


「ほんとかよぉ!?」


「大将から聞いた。黙ってろって言われてたらしいけど、有頂天でどうでも良くなったんだな」


島風提督「あのジジイ……」


「ま、あんちゃん達は少なくともここでは受け入れられてるから安心しな」


「いまの仕事が無くなっても、こっちで雇ってやるからな」


島風提督「…言ってろ」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 20:39:14.50 ID:J1cDBAzV0
自衛軍の広報がやってくる
「われわれの組織も一枚岩ではないので…あなた方と良好な関係を築きたい派閥もいるんです」
749 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 20:41:17.58 ID:8Gnb2vvDO
ここで信頼を得て艦娘に偏見の無い組織を立ち上げるのも悪くないか?と考える島風提督
750 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 20:44:52.02 ID:77ErbhYPo
艦娘が嫁じゃん裏山ってニュースがバズる
751 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/07(日) 20:51:27.25 ID:79b8uyYv0
ーー


五月雨「おいクズ、なに考えてんだ」


島風提督「……」


五月雨「おい」


島風提督「お前は鎮守府に戻れるならどうする」


五月雨「はぁ、何言ってんだ。あんなとこに戻るくらいなら死んだ方がマシだ」


島風提督「俺だってそうだ」


五月雨「分かり切ったこと言ってねぇでさっさと働け」


島風提督「だが」


五月雨「なんだよ」


島風提督「艦娘を辞めたいとは思わないだろう」


五月雨「……」


島風提督「やはりそうだ、そうなんだ」


五月雨「何が言いてぇんだよ」
752 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/07(日) 20:58:42.59 ID:79b8uyYv0
島風提督「大本営や幹部達は艦娘の社会進出を目指すと言っている。だがそれは最善の策じゃない」


島風提督「艦娘に生まれたからには艦娘として生きる権利があるはずだ」


五月雨「深海棲艦はもう殆ど居ねぇ。艦娘は誰と戦うってんだよ」


島風提督「それはそうだが、受け皿はあっても良い」


五月雨「…艦娘が艦娘であり続ける為の集団」


島風提督「艦娘に偏見も無く役割を果たすことを目的とした組織」


五月雨「俺達は大本営に雇われた下っ端だ。それを真似するってか」


島風提督「需要はある。必ずある。今のこの状況をぬるいと思っている艦娘は絶対に居る」


五月雨「…否定はできねぇな」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
753 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 20:59:36.85 ID:J1cDBAzV0
>>748
754 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 21:03:05.30 ID:znFTmPRto
ただ売っぱらった奴らがお前の立てた組織だと聞いたらどう思うか、問題になるんじゃねーの?と五月雨さん
755 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 21:03:58.02 ID:aLt3ERknO
艦娘は戦うもの、なら競技団体なんてどうでしょうかと大淀が
当然安全対策は必要ですが艦娘同士が戦う競技なんて世界初で面白そうじゃないですか?リーグ戦も開いちゃったりなんてして
756 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/07(日) 21:08:27.05 ID:79b8uyYv0
大淀「失礼します、提督にお客様です」


五月雨「無視しとけクソメガネ!」


大淀「相手が相手ですので。どうぞこちらです」


五月雨「テメェ…!」


「……」


島風提督「お前は誰だ?」


「私は自衛軍の者です」


五月雨「あぁ!?陸が何の用だってんだよ!」


「私の話を聞いてもらえませんか?」


島風提督「…わざわざここまで来たんだ。追い返すのは失礼だろう」


「ありがとうございます」
757 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/07(日) 21:14:04.28 ID:79b8uyYv0
島風提督「まず、お前達は艦娘の事を良く思っていないはずだが?」


「我々も一枚岩ではありません。貴方達と良好な関係を築きたい派閥もいるんです」


島風提督「関係を築いてどうする?」


「我々と協力できないかと思いまして」


五月雨「どういうことだよ」


「自衛軍は陸、空で戦力を持っています。海は深海棲艦の影響でどこもまともな戦力を保持できていません」


「しかしここ最近深海棲艦の活動が鈍くなってきました。それを機に新型の軍艦や潜水艦…各国で秘密裏に開発が進んでいます」


「我々もそれに遅れるわけにはいきません。しかし条約がある以上今すぐに海の戦力は待てません」


五月雨「そりゃそうだ、敗戦国が自由に軍艦なんか作れねぇもんな」
758 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/07(日) 21:17:54.08 ID:79b8uyYv0
「ですが軍艦にも匹敵する力をこの国は持っています」


五月雨「……テメェ!!艦娘に戦争させる気か!」


「戦争をしない為です。艦娘は自衛軍の海の戦力…いえ、抑止力として働きます」


「誰も戦争なんてしたくないんです。ですが海の戦力が我々に無いと分かれば、それを突いてくる連中は居ます」


島風提督「……」


「艦娘の社会進出は完全に成功はしないでしょう。引き金を引くことを生きがいとしている艦娘も居るはずです」


「貴方なら…我々の思想を理解してもらえるのでは無いですか?」


島風提督「安価」



下1〜3高コンマ 島風提督の台詞やその他起こったことなど
759 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 21:21:35.44 ID:znFTmPRto
自分の略歴を伝え、艦娘人身売買に関わっていた自分を迎えると更に陸と艦娘の間に亀裂が生じる事になることと、
艦娘が軍事職専門のイメージが固まる事は避けたい事を伝える島風提督
760 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 21:24:48.63 ID:P4FqWPROo
>>759+
大本営の上層部は掃除されたが陸の内情はわからないので力の一極集中はまずいと考える島風提督
本当に国の為を考えるなら大本営のイメージ回復に協力して欲しいと回答
761 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 21:26:24.08 ID:mAVCV2Zxo
>>759
今は戦いしか知らない艦娘達の拠り所を用意してやらないと行けないだろう
だが、将来的にはそれだけではだめだと
762 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/07(日) 21:33:13.13 ID:79b8uyYv0
島風提督「俺のことはどこまで知っている?」


「貴方は旧大本営派では無かったが鎮守府を解雇されて…」


島風提督「そうだ、俺は艦娘の人身売買に関わっていた」


「売買…?」


島風提督「俺は最低な奴だ。そんな俺を迎えると更に陸と艦娘の間に亀裂が生じる事になる」



島風提督「それに旧大本営の上層部は掃除されたが、陸の内情は分からない。そんな連中に力が集まるのは避けたい」


島風提督「お前達が本当に国の為を考えるなら、まずは大本営のイメージ回復に協力するんだな」


「……」


五月雨「残念だったな、コイツは金で艦娘を売る最低なクズなんだよ!」
763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 21:37:28.20 ID:aLt3ERknO
あれ?解雇されたんだっけ?
幹部さんから海賊行為を取り締まれって指示を受けてたんじゃ?
764 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/07(日) 21:37:28.32 ID:79b8uyYv0
「…もう大本営には協力しています」


島風提督「なんだと?」


「横須賀の鎮守府が演習の見学会を開きたいと言っていたのを、『陸』がいちゃもんを付けて無くしました」


「しかし、我々は見学会に協力したいと横須賀に打診しました」


五月雨「おい、横須賀って言ったらアイツの……」


島風提督「……」


「貴方が過去に何をしていようが関係ありません。我々は本気でこの国を守ろうとしているんです」


「…また後日改めてお返事をいただきに来ます。とりあえず今日はこれで帰らせてもらいます」


島風提督「……」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
765 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 21:43:58.23 ID:mAVCV2Zxo
島風提督と配下の娘達の会議(とも言いづらい意見の投げ合い)
766 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 21:44:32.80 ID:aLt3ERknO
大淀が使えるものは巻き込んで競技団体の立ち上げをしましょうと提案
戦いたい艦娘同士が演習形式で戦う競技を作れば、戦いたい艦むすを受け入れて訓練もできてイメージアップもできる一石三鳥
横須賀の演習が止められるなら演習じゃなくて団体のお披露目会にしちゃいましょう
767 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 21:46:38.43 ID:77ErbhYPo
>>765
>>766
768 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/07(日) 21:58:18.54 ID:79b8uyYv0
ーー

大淀「提督、私が思っていることを言ってもいいですか?」


島風提督「ああ」


大淀「使えるものは使ってしまえばいいと思うんです」


島風提督「陸を使う、どうやって使う?」


大淀「提督が言っていた受け皿。あれを作ってもらえば良いんですよ」


島風提督「お前も艦娘に戦争をさせたいのか」


大淀「違います。でも提督の思想に近いことはできると思うんです」


島風提督「どういうことだ」


大淀「艦娘は戦う為の存在。それにしがみ付いてしまっている艦娘もまだ多く残っています」


大淀「ならば戦うことを競技のようにしてしまえば良いんですよ」


島風提督「お遊びか」


大淀「遊びじゃありません。かつて大本営で開かれていた大演習のようなものだと言えばイメージできますか?」


島風提督「…あれか」


大淀「スコアや大破判定を数値化して順位を出す。あれはいいシステムだったと思います」
769 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/07(日) 22:05:25.58 ID:79b8uyYv0
大淀「競技という響きが嫌なら特殊演習とか色々な方法があります。これなら戦いたい艦娘の不満を晴らせますよ」


島風提督「…演習だけで満足できるのか?」


大淀「そこで陸を使うんですよ。陸や空との合同演習、その為の訓練……ヨダレが出るくらい厳しい訓練になること間違いありません」


大淀「そして所属する艦娘は抑止力として働く。陸に協力する以上は有事の場合に戦争をしなければならないという問題は残りますが…」


島風提督「そうだな」


大淀「提督、彼らは横須賀に協力すると言っていました。こちらから言えば向こうと演習ができると思いませんか?」


島風提督「だがそうなると奴らと協力することが確定する」


大淀「お試しだって言えばいいんですよ。こっちが用意した艦娘と横須賀の艦娘で演習をと」


島風提督「……」


大淀「最終的に決めるのは提督です。どうかよく考えて下さいね」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 22:14:58.47 ID:mAVCV2Zxo
むこう(横須賀)がこちらと協力などしてくれるだろうか…と島風提督
幹部さんを通じて印象を聞いてくれないかと
771 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 22:18:59.94 ID:P4FqWPROo
大淀の提案に乗って陸は監視役という体で大本営と共同出資でKAN-1ってのを設立
メディアも一枚噛ませて演習はテレビ放送もしようとしたりする
772 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 22:21:24.08 ID:X5fQ7tneO
>>770
ひいてはさみだれのためになるなら、いくらでも頭を下げ非難も受け入れると
773 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/07(日) 22:31:04.74 ID:79b8uyYv0
ーー


「おいあんちゃん!!」


島風提督「どうした」


「これ見たぜ、新聞!」


「このKAN-1って組織、あんちゃんが絡んでんだろ!?」


島風提督「そうだな」


「自衛軍が艦娘を監視する…本当か!?」


島風提督「それは建前だがな。大本営と陸の一部の奴らが作った団体なのには変わりない」


「なんてこった…あんちゃんはとんでもない人だったんだな…」


「只者じゃねえとは思ってたけどよ…」
774 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/07(日) 22:35:56.95 ID:79b8uyYv0
「この新聞に書いてあることはどこまで本当なんだ!?」


島風提督「記事を見てないから分からない」


「そんな政治家みたいなこと言うなって!ほら新聞!!」


島風提督「……そこまで間違ってはいないな」


「マジか…」


「そうか、あんちゃんもここを離れてこの組織を…」


島風提督「何を言ってる、俺はここに残る」


「なんでだよ!?出世できんだぞ!?」


島風提督「興味が無い」


「でもよ、あんちゃんの嫁はこの組織に参加するんだろ!?名前書いてあったぞ!」


島風提督「あいつはアイツだ」


「そうは言ってもよぉ…」
775 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/07(日) 22:38:54.42 ID:79b8uyYv0
島風提督「『海賊』はまだまだ残っている。それを見つけて回収するのが俺の仕事だ」


「あんちゃんは…」


「いや、何も言うな。あんちゃんが決めたことなんだ」


「…そうだな」


島風提督(…俺は表に出ることができない人間だ)


島風提督(五月雨達は何もやましいことは無い。あの組織に参加しても文句は言われないだろう)


島風提督(これで良い…俺は俺にできることをしていればいいんだ)


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
776 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 22:42:25.77 ID:znFTmPRto
テスト試合の打ち合わせに幹部を交えて対面する島風提督配下組と提督達
777 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 22:44:51.66 ID:77ErbhYPo
>>776
まさかこんな離れ業があったなんて自分では思いつかないと感心してる提督
778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 22:46:36.13 ID:mAVCV2Zxo
>>776
さみだれの事は本人の意を汲んで伝えない事に
779 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/07(日) 22:59:55.69 ID:79b8uyYv0
ーー横須賀鎮守府


幹部「と、いう訳で今日はKAN-1と横須賀鎮守府とのテスト試合についての打ち合わせだ。進行は私が行うが宜しいかい?」


提督「…はい」


五月雨「こちらも問題ありません」


幹部「そうか、なら初めよう。まず形式は6対6か7対7のどちらが良い?」


提督「自分はどちらでも構いません」


五月雨「こちらは多くの艦娘を知ってもらう必要があります。人数は多ければ多い程好ましいです」


幹部「そうか、ならテストでは7対7でいこう」


五月雨「お願いします」
780 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/07(日) 23:04:38.58 ID:79b8uyYv0
幹部「………他に何かあるかい?」


提督「今の所思い付きません」


五月雨「こちらもです」


幹部「なら第一回の会議はこれくらいにしておこう。近日中に第二回を開いて、そこで細かいことを詰めていこう」


提督「分かりました」


五月雨「…本日はお誘い頂きありがとうございました」


幹部「…君はあの五月雨君で間違い無いんだよね?」


五月雨「はい」


幹部「いや、それなら良いんだが…」


五月雨「私も立場と状況は読めますから……どこでも素でいるだなんて思ってんじゃねぇぞクソが」


幹部「ある意味…安心したよ」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
781 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 23:10:39.41 ID:mAVCV2Zxo
居心地悪いので早々に帰ろうとする五月雨を呼び止めてさみだれの事を質問する提督
782 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 23:12:25.77 ID:aLt3ERknO
提督から島風提督はどこにと聞かれて
「海賊退治」だ、自分達なりの償いはしなきゃさみだれにあわす顔もないしな
って答える五月雨
783 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 23:17:22.55 ID:J1cDBAzV0
>>781
784 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/07(日) 23:25:44.57 ID:79b8uyYv0
提督「…待ってくれ」


五月雨「なんだよ」


提督「島風提督はどこに居る?新しい団体には名前が無かった」


五月雨「アイツは『海賊』退治だ。俺達とは来ねぇよ」


提督「なに…?」


五月雨「アイツは罪を償ったことになったけどよ、許されるもんじゃねぇ。自分達なりにでも償いはしなきゃさみだれに会わす顔が無ぇんだよ」


提督「……」


五月雨「おいオッサン、さみだれは元気なんだろうな」


幹部「…そうだね」
785 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/07(日) 23:28:55.69 ID:79b8uyYv0
提督「アイツは一人で…」


五月雨「バーカ一人じゃねぇよ」


提督「だが奴の所に居た艦娘は全員…」


五月雨「生きてちゃマズイ艦娘が一人居るだろ」


提督「……島風」


幹部「島風君は書類的にも死んでしまっている。傀儡艦娘を団体に加えるのは気が引けてしまう」


五月雨「今頃よろしくやってんじゃねぇのか?ま、俺には関係ないけどな」


提督「アイツは来ないのか……」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
786 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 23:34:25.48 ID:mAVCV2Zxo
島風と島風提督パート
787 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 23:34:59.24 ID:rN2a0iLkO
アイツが朝潮の墓参りがしたいと言ってきても相手するなよと五月雨
存外に自分のやった事に対して罪悪感を覚える性質で、おかしくなった大鳳が奴を刺した時でさえ自分がそうしてしまったからと解体しなかった
自分が悪いことを自覚していて、それが一番堪えてるのさと
788 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 23:38:39.52 ID:77ErbhYPo
大将さんのとこの仲人をあんちゃんが拾ってきた娘なんだから頼むよって言われてる島風提督
艦娘の社会進出はあまり進まないと思ったが案外早そうだなって独りごちる
側のの島風が提督だって誰かを幸せにできるんだよって励ましてる
789 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/07(日) 23:46:24.69 ID:79b8uyYv0
ーー


島風提督「……どうだ」


島風「全然似合ってなーーーい!」


島風提督「そうだよな…」


島風「提督の礼服ってどうしてそんなに似合わないの?」


島風提督「俺に言うなよ」


島風「遅いのが原因だと思います!」


島風提督「意味が分からない」


島風「そんなんじゃ大将さんの息子の結婚式の仲人なんかできないよ!」


島風提督「俺はやる気は無かったんだ。それなのにあのジジイが…」


島風「提督が見つけた子なんだから当然です!」
790 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/07(日) 23:50:36.32 ID:79b8uyYv0
島風提督「やっぱり俺は欠席だ」


島風「仲人が行かないなんて許されないよ!」


島風提督「……」


島風「提督!」


島風提督「分かったよ…」


島風「偉い!それでこそ提督です!」


島風提督「艦娘の結婚式……そんなものに参加するなんて思いもしなかった。艦娘の社会進出は進まないと思ったが、案外…」


島風「ねえ提督」


島風提督「なんだ」


島風「結婚する艦娘の子って、幸せだよね」


島風提督「そうだろうな」


島風「提督」


島風提督「なんだ」


島風「私もね、凄く幸せだよ」


島風提督「……」
791 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/07(日) 23:55:20.96 ID:79b8uyYv0
島風「提督は私のせいで道を踏み外した。私が居なかった提督はちゃんと提督のままだったんだよ」


島風提督「違う」


島風「違わないよ!私が全部悪いの!」


島風提督「違う俺だ」


島風「怪我をしたのも私!生きることにしがみ付いて提督を苦しめたのも私!」


島風提督「やめろ」


島風「一度死んじゃったから分かるの。提督は私の為にあそこまでしてくれたんだって」


島風「私くらい幸せな艦娘は他に居ないよ。願わくば本当の私がそれを言いたかった…」


島風「でも傀儡の私も島風。記憶は全部残ってるし、私は島風なの」


島風提督「……」
792 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/07(日) 23:58:19.27 ID:79b8uyYv0
島風「提督は五月雨との子どもがいるから私とは結婚できない。けど、隣に居るくらいはいいよね?」


島風提督「…好きにしろ」


島風「うん、好きにするもん!」


島風提督「……」


島風「提督、今度は置いていかないで。あんな所で一人にしないで」


島風「私に脚がなくなっても這ってでもついていく。腕が無くなっても転がって着いていく!」


島風「提督、分かった!?」


島風提督「…ああ」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
793 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 00:13:47.48 ID:yf5btYmio
とりあえず目先の障害物がなくなって一息つく提督
次は大本営として演習では負けられないと気合を入れる
794 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 00:18:06.29 ID:iTltzDjXo
仲人努め終わって式も終わり、艦娘ほか親族からとても感謝される島風提督
795 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 00:18:32.70 ID:SxX56LIuo
>>794
796 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/08(月) 00:25:22.66 ID:ExKnsntQ0
ーー


島風「いい式だったなぁ…」


島風提督「……」


島風「提督が皆んなにお礼を言われてる。そんなのに慣れてないから困ってるのが見え見えだよ」


島風「これからはお礼を言われることが多くなるんだから慣れないといけないよ提督」


「……」


島風「あ、貴女は結婚した艦娘さん」


「……」


島風「私達もパーティーに?勿論参加する、提督に知らせてくるね!」


島風(ほら提督。皆んな感謝してるんだよ。だからこれからもずっと私と…)


「……」


島風「おう!?も、勿論私は服を……分かってるよぉ、いつもの制服じゃ変な目で見られるのは痛い程知ってるから…」


ーー
797 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/08(月) 00:26:01.80 ID:ExKnsntQ0
ちょっと駆け足だったかもしれません


コメントなどあればお願いします
798 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 00:51:59.23 ID:iTltzDjXo
おつ
港の人から絶大な支持得てそうね島風提督
さみだれちゃんは両親を見て何を思うか…
799 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 01:00:40.42 ID:hbbr1KqGO
乙でした
KAN-1は戦車道みたいな感じになるのかな
800 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 01:03:06.36 ID:0WyobREGO
WoSかな?
801 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 01:14:49.77 ID:Bi81w2XDO
お疲れ様でした
戦う事しか知らないというのはそういう事でもない気がするけど発散にはなるのかな?
これで勝つのがとても名誉な事だという認識を作れば納得してくれるか
それでも見世物になるのは拒否するか
802 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/08(月) 19:25:09.90 ID:ExKnsntQ0
ーー


まるゆ「遅くなりましたが、横須賀への栄転おめでとうございます」


提督「…まるゆ警部補もこちらに?」


まるゆ「いえ、私は相変わらずです。捜査であちこちを飛び回ってはいますけどね」


提督「そうですか…」


まるゆ「陸が色々と迷惑をかけているようで、本当に申し訳ないです」


提督「いえ…まるゆさんは関係ありませんから」


まるゆ「同じ陸として恥ずかしいです。相変わらず他人の足を引っ張ることしか頭に無いんですよ」


提督「……」


まるゆ「陸にも提督さんのような人が居ればいいんですけどね。いや本当に大本営が羨ましいですよ」
803 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/08(月) 19:29:33.52 ID:ExKnsntQ0
まるゆ「…さて、世間話はこれくらいにして。提督さん、この写真の男性を知っていますか?」スッ


提督「どこかで…見た覚えがあります」


まるゆ「この男性は元提督なんです。この鎮守府に居る…響さんの」


提督「……殺された提督」


まるゆ「彼は地元のカルト教団によって殺され、死体も確認されています」


まるゆ「続いて…この写真を見てもらえますか?」スッ


提督「これは…!?」


まるゆ「殺された提督さんにそっくりですよね」


提督「……彼には兄弟が?」


まるゆ「居ません。彼の親戚含め調査をしましたが、それらしい人物は存在しませんでした」


提督「しかし、これは……」
804 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/08(月) 19:33:42.61 ID:ExKnsntQ0
まるゆ「これが撮影されたのはとある村のとある集落です。海とは全く関係ない場所なんです」


提督「……」


まるゆ「提督さんはどう思いますか?」


提督「……分かりません。本人で無いとすれば、どうしてこの容姿を…」


まるゆ「提督さん。これは個人的なお願いなんですが力を貸してもらえませんか?」


提督「力を?」


まるゆ「その写真を撮ったのは私の同僚で、この写真と引き換えに……行方が分からなくなりました」


提督「……」


まるゆ「艦娘さんを危険に晒してしまうのは承知です。ですが私はどうしても真実が知りたいんです!!」


まるゆ「お願いします!どうか私に協力して下さい!!」


提督「……」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
805 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 19:39:26.81 ID:doEtsE3MO
その捜査は単独で行うのでしょうか
同僚さんのことも考えると複数人で動いたほうが安全です
もし一人でというのなら由良や早霜クラスであれば安心でしょうが
806 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 19:40:04.42 ID:Ht8Ft75FO
警察の方は動いてないのですか?
警察官が行方不明になったら大掛かりになるはずでは?
807 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 19:41:09.14 ID:yf5btYmio
>>806
>>805
808 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/08(月) 19:47:37.93 ID:ExKnsntQ0
提督「その捜査は単独で行うんですか?」


まるゆ「いえ…」


提督「同僚さんのことも考えると複数人で動いたほうが安全だと思います」


まるゆ「何人も…協力して貰えれば嬉しいですが……」


由良「まるゆ」シュバッ


まるゆ「…由良さん」


由良「話は聞いてた」


由良「警察は動かないの」


まるゆ「この集落が関係しているか…証拠が無いんです…」


由良「そう」
809 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/08(月) 19:50:49.01 ID:ExKnsntQ0
由良「提督」


由良「名取を連れて行く」


提督「…分かった」


まるゆ「協力してくれるんですか…?」


由良「貴女が頭を下げるのは余程の事」


由良「その同僚は、大切な人」


まるゆ「……はい」


由良「そう」


由良「急いで支度して」


由良「すぐに向かうわよ」


まるゆ「…はい!!」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
810 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 19:59:06.51 ID:yf5btYmio
こういう場合悪いパターンでは相手が洗脳された一般人、場合によっては同僚もということもあるからしっかり想定しておいてと由良
811 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 20:00:24.07 ID:Ht8Ft75FO
集落について情報が欲しいと由良
812 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 20:03:50.21 ID:iTltzDjXo
道すがら集落の情報を話すまるゆ警部補
813 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/08(月) 20:11:50.16 ID:ExKnsntQ0
ーー

由良「まるゆ、覚悟しておいて」


由良「相手は洗脳された一般人かもしれない」


由良「場合によっては同僚も洗脳されている」


まるゆ「はい…」


名取「その集落について他に情報は無いの?」


まるゆ「ありません…」


由良「大丈夫」


由良「情報が無いという情報がある」


名取「そうだね、それである程度は予測できる」
814 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/08(月) 20:15:21.18 ID:ExKnsntQ0
由良「その集落はよそ者を嫌う」


名取「情報が全く出ないくらい徹底してる」


由良「私達の対策もしてるはず」


名取「由良は並の忍びじゃないけど、私じゃ…」


由良「私が居る」


由良「まるゆ、先に行って見てくる」


まるゆ「どうかお気をつけて…」


名取「危険だと思ったら引き返してくるから」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
815 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 20:23:41.45 ID:Bi81w2XDO
村人の様子に変わった所は見られない
しかし何人かの人間の顔に見覚えがある
生きているはずの無い人間の
816 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 20:24:33.76 ID:doEtsE3MO
由良がみたところ一見普通の集落
農作業をしてる人もいれば最低限の個人商店もある
817 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 20:28:44.99 ID:SxX56LIuo
>>815
818 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/08(月) 20:33:30.47 ID:ExKnsntQ0
ーー

名取(どう?)


由良(変わった所は無い)


名取(でも何か違和感が…)


由良(死んだはずの人間がいる)


名取(どういうこと?)


由良(そのままの意味)


名取(死人が生き返ってるっていうの?)


由良(それとは違う)


名取(……?)


由良(写真の男と同じような事よ)
819 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/08(月) 20:36:10.85 ID:ExKnsntQ0
「おい…」


「そうか侵入者が…」


名取(気付かれた!?)


由良(私達じゃない)


名取(じゃあまるゆ?)


由良(それも違う)


名取(じゃあ誰が…)


「これが監査カメラの映像…」


「女か…」


由良(見てくる)シュバッ


名取(気を付けて)
820 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/08(月) 20:39:13.44 ID:ExKnsntQ0
「小さい女か」


「だが迷子じゃないだろう」


由良(……)


由良(……しまったわね)シュバッ


名取(どうだった?)


由良(見つかったのは響)


名取(響が!?)


由良(多分話を聞いてたのね。私達が出た後に追いかけた)


名取(なんとかして助けないと…)


由良(ここの住民より先に保護するわよ)


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
821 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 20:41:50.10 ID:Ht8Ft75FO
麻酔薬を塗った吹き矢で村人を制圧した後響に事情を聞く
822 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 20:47:27.29 ID:Yhcgeux0O
一方追いかけてきた響
823 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 20:48:30.88 ID:iTltzDjXo
>>822
824 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 20:48:47.78 ID:doEtsE3MO
司令官が死んだのはわかっている、でもこの目で見て確かめたい響
825 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/08(月) 20:55:45.86 ID:ExKnsntQ0
ーー


響「はぁ、はぁ、はぁ……」ダダダッ


「居たか?」


「いや、こっちじゃないみたいだ」


「そうか、なら次は…」


響「ふぅ…なんとか凌げたようだね」


響「私の司令官は死んだ。それを確認したけどまるゆさんの話は気になる」


響「司令官は死んだ。なら答えは一つ、誰かが司令官のフリをしているんだ」


響「そんなのは許せない。司令官を冒涜することは絶対に許せない!」
826 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/08(月) 21:00:42.30 ID:ExKnsntQ0
響「でもここから動きようが無い。捕まってしまったら…」


響「いや、あえて捕まるのも手かもしれない」


響「遭難してここに迷い込んだ通行人としてなら…」


響「…よし、これでいこう。適当に怪我をしてそれっぽく見せかけよう」


響「腕を折るくらいなら全く痛くない。殺された司令官に比べたら全然だ」


響「……」


響「……ぃぎっ…!!」ベキッ


響「う…うぅ……ぐぅぅ……!」


響「はぁ…はぁ……よし…これで…」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
827 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 21:08:47.97 ID:Bi81w2XDO
痛みを堪えて歩く響
周囲の物も妙に古く存在に気付いた監視カメラも年代物で今にも故障しそう
828 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 21:09:09.78 ID:QV3HWgPpo
村に連行される響を尾行する忍二人
829 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 21:09:43.11 ID:yf5btYmio
響を見つけた村人達がひどい怪我をしてるじゃないかととても心配そうにしてる
830 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/08(月) 21:15:49.22 ID:ExKnsntQ0
響「ふぅ…ふぅ…ふぅ…」


響(この村はおかしい…監査カメラはあるけど、どれも全部年代物だ…それなのに…村人達はタブレットを持ってた…)


響(ということは…最近…何かがこの村に起こったんだ…)


響(お金が絡んでると思ったけど…違う…?いや、カメラはあえて壊れかけを使ってる…?)


響(う……ダメだ…痛みで頭がよく…回らない……)


「おい、あそこ…!」


響「あ……見つかっ…た………」
831 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/08(月) 21:17:54.61 ID:ExKnsntQ0
由良(…遅かった)


名取(響が村人達に連れられて…)


由良(腕を怪我してる)


名取(ここの人達にやられた?)


由良(自分でやったかもしれない)


名取(響…忍びみたいなことしないで)


由良(…後をつけましょう)


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
832 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 21:20:02.81 ID:yf5btYmio
ベッドで目覚めた響に大丈夫かって心配する村人
また追いかけ回して怪我させちまったよ済まねえなと
833 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 21:29:31.88 ID:Ht8Ft75FO
大きな屋敷に連れてこられた響
部屋の外で始末するかだのかわいそうだだの会話が聞こえてくる
834 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 21:30:23.31 ID:iTltzDjXo
藁敷きのベッド?寝かされた響、腕に銀のスライムっぽいのを巻かれるとすっと痛みが無くなる
テクノロジーごった混ぜに理解が追いつかない
835 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 21:31:03.89 ID:doEtsE3MO
怪我をして寝かされてる男性のとなりに連れてこられた響
836 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/08(月) 21:38:40.42 ID:ExKnsntQ0
ーー


響「ぅぐ……」


「どうする」


「始末するのは可哀想だけどな」


「だがやるしか無いだろ」


響「はぁ…はぁ……」


響(私をどうするか…話し声が……)


響(話し合うということは……マニュアルか何かがあるということ…?)


響(それにしても…この屋敷は大きいな……)
837 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/08(月) 21:44:39.48 ID:ExKnsntQ0
響(この構造は……お寺…?教会……?)


響(見た目と…中は違う……)


響「う、ぐっ……」


響(しまったな…下手に……折って…痛みが……)


響(このままじゃ…腕が……いや、でも…司令官のフリをする輩を…)


響(やるしかない……片腕くらい…無くなっても……)


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
838 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 21:53:12.77 ID:yf5btYmio
部屋に人が入ってきて来たかと身構える響だけど腕の手当が始まる
始末は…と呟くと集落の畑を荒らす子熊を捕まえて可哀想だが熊汁にすることになったんだと話す村人
839 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 22:01:11.86 ID:2p6yC5v8o
>>838
840 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 22:01:45.18 ID:iTltzDjXo
響の司令官が部屋に入ってきた
飛びかかる響だがから負傷を差し引いても明らかに力の差がある動きで抑えられる
841 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/08(月) 22:07:57.08 ID:ExKnsntQ0
「……」ガラッ


響「うっ……!!」


「ほら、動きなさんな」


響「腕を……?」


「あんたは大事な客人なんだと」


響「始末…は……?」


「それは小熊じゃ。畑を荒らして困るんでな」


響「……」
842 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/08(月) 22:12:28.58 ID:ExKnsntQ0
響「……どういうことなんだろう」


響「腕を治療してくれたと思ったら…また一人に…」


響「私は大事な客人だと言ってた。ということは私を知っている?」


響「まさか…司令官は……」


響「違う!本物の司令官は死んだ…殺されたんだ!」


響「……」


「……」ガラッ


響「あ……司令官…じゃない!お前は誰だ!!」


「……」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
843 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 22:23:58.59 ID:doEtsE3MO
僕は君の知る司令官ではない
だけどこの身体は君の司令官に限りなく近い
ここはそういうところなんだ
844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 22:30:33.40 ID:iTltzDjXo
響の司令官?「やっと…やっとこの体を知る人に会えた……」
845 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 22:31:06.77 ID:yf5btYmio
>>844
846 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 22:31:08.70 ID:Yhcgeux0O
>>843
君が何者かは分からない
だが、私にとって大切な人らしい、と聞いている
847 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/08(月) 22:38:18.26 ID:ExKnsntQ0
「やっと、この体を知る人に会えた……いや…出会ってしまったというべきか……」


響「どういうことだ!?」


「どうもこうも……君とは初対面では無いよ」


響「訳の分からないことを言うな!司令官の体でそれ以上喋るな…」


「そうだ…この男は司令官……それ以上でも以下でも無い……そうなんだね?」


響「私はお前を…知ってる…………!」


「良かった……この体で問題は無いようだ……」


響「なぜ、何故なんだ……どうして…!」
848 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/08(月) 22:42:43.19 ID:ExKnsntQ0
「私は教祖……あの鎮守府には色々と世話になった…」


響「お前は死んだはずだ!あのカルト教団の奴らは全滅した!」


「そうだ、私は……死んだ…」


響「なのに何故お前は生きている!」


「その前に一つ…訂正させて欲しい……」


響「そんなの聞くわけない!」


「あれはカルトでは無い……私の力を崇拝してくれていた……信者達の慣れ果てなのだ……」


響「信者…!?お前は神様でも何でもないただの人間だ!」
849 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/08(月) 22:46:17.95 ID:ExKnsntQ0
「私の力を……見せよう……」スッ


響「何をするつも……り…」


「……」


「腕の具合は……どうかな……」


響「そんな…嘘だ……」にぎにぎ


「私は……神などでは無い……ただ……転生を繰り返す……救世主…」


「私は……数千年の時を生き……全てを見てきた……」


「時には時代に干渉し……その行方を……見守った……」


響「……」
850 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/08(月) 22:49:37.47 ID:ExKnsntQ0
響「……なんで司令官の姿をしてるんだ」


「理由は……ある……」


「私がこの力を使うには……代償が必要……」


「今までは人間で良かったが……もっと強い力を……」


「そう……艦娘が……必要……」


響「私を代償にする為だけに…?」


「君の命は……数百…数千の命を救う……」


「君も……救世主となるのだ……」


響「安価」


下1〜3高コンマ 響の台詞やその他起こったことなど
851 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 22:53:51.26 ID:Yhcgeux0O
神は死んだ

瞬間、由良が教祖の背後を取る
852 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 22:55:44.75 ID:doEtsE3MO
こういう力は知り合いが持ってる
お前は特別じゃない、ただ自分が生き続けたいだけよ
と由良と長良がエントリー
853 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 23:06:11.80 ID:iTltzDjXo
>>852
854 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/08(月) 23:19:51.75 ID:ExKnsntQ0
由良「そうはさせない」シュバッ


響「由良さん…」


名取「私も居るわよ!」


響「名取さんまで…」


「これは……」


由良「貴方のは所詮瞞し」


由良「そんなトリック、忍なら見抜ける」


「そうか……君は中に四人……そして血が……毒されている……」


名取「なんでそれを…」
855 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/08(月) 23:22:39.09 ID:ExKnsntQ0
「待っていなさい……すぐ……戻してあげよう……」スッ


由良「ぅぐ!?」


名取「由良!?」


響「由良さんがやられるなんて…」


「大丈夫だ……すぐに済む……」


由良「ガ……ぁ…!」


名取「か、体が!?」


響「元の艦娘の姿に……戻っていく……」


由良「ギ……いぃ…」


「終わった……これで彼女は……救われた……」


由良「……」ガクッ


名取「由良、しっかり!」
856 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/08(月) 23:27:25.08 ID:ExKnsntQ0
響「こいつは…まさか本物……」


「私は生きたいのでは無い……生かされているのだよ……」


由良「何を…戯言……を…」


「私を待ち望む民は……いくらでも居る……医者が匙を投げた病人……腕を無くした人間……」


「これでもまだ……私を疑うか……?」


名取「由良、逃げよう!!相手は人間じゃない!」


由良「何を……」


名取「忘れたの由良!忍者の掟!!」


由良「……」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
857 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 23:31:32.24 ID:Ht8Ft75FO
救えるなら何故司令官を助けてくれなかったと叫ぶ響を抱え脱出する名取と由良
858 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 23:32:31.64 ID:UJ3QFBy0O
望む人間がいるならなぜ外に出ないのか
目の前にお前が原因で悲しみを背負った女の子がいるというのに
今度は人生を寄越せとは虫がよすぎないか
859 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 23:32:33.24 ID:Bi81w2XDO
響を連れて逃げる二人
追っては来なかったが再びこの集落に潜入するのは難しいかもしれないと話す
860 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 23:33:38.29 ID:6esLfCaZ0
由良「生かされてる?貴方のバックにいる組織はなに?」
と誘導尋問
861 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/08(月) 23:38:13.51 ID:ExKnsntQ0
由良「望む人間が居るなら…なぜ外に出ない…」


「私が表に出れば……またあのような教団ができてしまう……」


由良「お前が原因で…悲しみを背負った子が…居るというのに…」


響「そうだ…その力があるならなぜ司令官を助けなかった!?」


「私は死人を……完全に蘇らせることは……できない……」


「あの男を殺せと……私は言ってない……全て……勘違いした人間だ……」



響「ふざけるな!!」
862 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/08(月) 23:42:42.38 ID:ExKnsntQ0
名取「由良、もう……!」


「これは……君を救う為だ……」


「君の魂は……間違い無くあの男の所に……向かう……」


響「な…」


「話して分かった……君はあの男を……愛していた……」


「君を代償とすることで……魂を自由にする……それが私なりの償い……」


「今目の前に……あの男の魂が……」


響「司令官……?」


由良「耳を貸さないで響…」


「響……俺だ……」


響「あ、あ、あ……」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
863 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 23:47:52.11 ID:iTltzDjXo
「ひ、びき……にげろ…!」
司令官の体に突き飛ばされる響
これ幸いと煙玉はって響を抱えて逃げる二人
864 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 23:49:58.19 ID:Bi81w2XDO
逃げろ響
こいつは本気で案じてる訳じゃない
こいつは…甘言で惑わす悪魔だ
その後>>863
865 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 23:54:04.58 ID:u3pfdUkAO
名取が二人を引っ張って逃げるが、再び響の腕は痛くなり、由良も元の姿に戻り、あれは一種の催眠術だったのかと疑う
866 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/09(火) 00:00:01.76 ID:xyG4H+ug0
名取「……もうダメ!逃げるよ二人とも!」ガシッ


由良「……」


響「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ…」


「……」


「無駄な……ことを……」


「私は……救世主だと……言っているんです……」


「…………」スッ
867 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/09(火) 00:03:09.89 ID:xyG4H+ug0
ーー

名取「ひとまずここまで来れば…」


響「痛い…痛いぃ……」


名取「響の腕が…!?」


由良「あぁぁぁ……!!」


名取「由良の姿が深海棲艦に戻った…」


響「腕が…痛い…痛いよ……」


名取「あれは催眠術だった…?いやでも響の腕は完璧に治ってた」


名取「それに由良の姿だって……」


由良「う、ぐ、ぅ……」


名取「……戻るしかないっていうの?」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
868 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 00:03:49.39 ID:Xo6aVoVDO
帰りが遅いのを心配したまるゆが単独潜入しようかという所で合流
一筋縄ではいきそうにないと得た情報を吟味する為に一旦帰還
869 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 00:05:44.22 ID:qvqCb21rO
>>868
由良の中で何が起きたのか緊急会議
870 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 00:22:03.73 ID:xwQTHyAUO
>>868
一方で救世主はまた祭るだけの人々に囲まれながらいつか苦難を超えて来る待ち人を待つ
871 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/09(火) 00:25:41.61 ID:xyG4H+ug0
まるゆ「二人共!ここに居たんですね!」


名取「まるゆさん…」


まるゆ「あまりにも遅かったので単独で潜入しようとしていたんですが…」


響「う、うぅぅ……」


まるゆ「え、響さん!?」


名取「詳しい事はあとで話すから、今は一旦撤退!」


まるゆ「…はい、その方が良さそうですね」


由良「ぐ……」


まるゆ「待っていて下さい…必ず助け出しますからね」
872 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/09(火) 00:31:32.77 ID:xyG4H+ug0
ーー


「ありがたやありがたや…」


「こんな所に神様が降りてきてくれるなんてなぁ」


「あの言い伝えは本当だったんじゃ、神木には神がついとる」


「「……」」


「またこうなってしまうのでは……意味がありませんね……」


「数千年生きて……やはり時代に干渉した時が一番良かった……」


「彼のように……苦難を乗り越え……私と共に歩もうと……言ってくれる……そんな人を私は……待つ……」


「彼とは……また……彼のような……時代人を……」


「ハイル……ヒト……」


「……」


ーー


873 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/09(火) 00:31:58.98 ID:xyG4H+ug0
続く


コメントなどあればお願いします
874 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 00:33:57.43 ID:qvqCb21rO
おつ

>>1から出してきた設定だからマジの神である可能性はあるなぁ
でもこんなトンデモ能力をこちら側のカミサマやアイツが知らない、狙わないはずがないのが気になる……
875 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 00:36:51.13 ID:oLQ/kN6lo
おつ
チョビヒゲかよ!
876 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/06/09(火) 00:39:44.93 ID:mUgwKxSto
おつでした
扉が何回か開いてる事を考えると世界五分前仮説式か…?

…司令官の皮被ってる(物理)奴や巻戻る時間の中で自殺繰り返す司令官、拍手のかわりに手をひらひらさせる司令官などが出て来なくて良かった…
877 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 00:40:12.80 ID:Xo6aVoVDO
お疲れ様でした
詐欺師か本物かはこれからの安価で別れるかな
集落と聞いて某ホラーを連想
878 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 00:41:17.95 ID:kkvoAT/L0
総統閣下は「奴」と呼ぶ存在の声が自分にだけ聞こえたらしい
彼の行動にも影響したとも言われてその「声」で死の窮地を脱したこともあるとか
もしかしてその正体がこの男だったりして
879 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/09(火) 19:24:24.44 ID:xyG4H+ug0
ーー


提督「響の様子はどうだ?」


由良『良くない』


由良『最悪腕を切断』


提督「……そうか」


龍驤「ごめんな、気付いた時にはもう鎮守府を飛び出した後やったんよ…」


由良『それはこっちも悪い』


由良『名取を置いていかなかった私の判断ミス』


龍驤「そうは言うても…ウチらは気付かなあかんかったんや…」


由良『起こってしまったことは仕方ない』
880 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/09(火) 19:27:20.03 ID:xyG4H+ug0
まるゆ『提督さん、私は一度戻って応援を頼めないか相談してみます』


龍驤「無線か何かで呼ばれへんの?」


まるゆ『あの男が直接何かしない限りは難しいです…』


名取『響は自分で腕を折ったしね…』


由良『私達も少し考える』


由良『誰も失わないのを最優先にする』


龍驤「もちろんや頼むで…!」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
881 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 19:33:52.73 ID:YjMFF4Sro
まずは救世主とやらについて考察
882 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 19:39:09.81 ID:G9tHUIDgO
霞が精一杯もたせてるけど腕についてはやはりグラーフを頼るしかないのではと
883 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 19:53:45.12 ID:Xo6aVoVDO
>>882
884 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/09(火) 19:59:09.35 ID:xyG4H+ug0
ーー

由良「ダメね」


由良「霞の薬で持たせているけど、限界」


名取「このまま病院に連れて行っても、意味は無いんだよね…」


由良「腕を切られてお終い」


由良「それくらい状態が悪い」


響「……」


名取「けど顔色も悪いし…ここにいつまでも居られないよ!」


由良「分かってる」
885 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/09(火) 20:01:20.39 ID:xyG4H+ug0
由良「グラーフを頼る」


名取「菊月提督の所に居る、超能力艦娘…」


由良「彼女なら治せる」


名取「本当に?」


由良「治せない傷は無いはず」


由良「死体の傷も治せる」


名取「じゃあ響はそのグラーフさんに任せて、私達は…」


由良「もう一度。真実を確かめに行く」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
886 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 20:06:16.96 ID:lln0CSloo
人員を増やした方が安全だ、俺から由良の所の提督に手を貸して貰えないか依頼すると提督
887 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 20:08:01.36 ID:kkvoAT/L0
「私を理解してほしいとは言わない、しかし伝えることはできる」と
響の司令官の死の詳細を語り始める
888 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 20:23:27.18 ID:mUgwKxSto
>>886
889 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/09(火) 20:27:23.22 ID:xyG4H+ug0
ーー


提督『菊月提督と連絡が取れた。そちらの住所を教えてくれればグラーフは向かえる』


由良「ありがとう」


提督『それと余計なお世話かもしれないが、増援を頼んだんだ』


由良「無理」


由良「ただの艦娘が来ても足手まとい」


提督『それは分かっている。だが忍びの艦娘ならどうだ?』


由良「練度が低いなら同じこと」


提督『なら大丈夫だ、あいつは強いからな』
890 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/09(火) 20:31:05.04 ID:xyG4H+ug0
由良「提督の知り合いに、忍びは居ない」


提督『一人居るじゃないか。今は忍者提督の所で修行をしている彼女が』


由良「…川内」


提督『忍者提督に知らせたら川内が行きたいと。忍者提督も了承してくれた』


由良「…分かった」


提督『それと忍者提督からの伝言だ。三人で無理なら絶対に撤退だと』


由良「了解した」


由良「……」


名取「川内が来るの?」


由良「そう」


由良「川内と三人なら、なんとかなる」


由良「…かも」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
891 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 20:38:56.92 ID:kkvoAT/L0
例の男が「私を理解してほしいとは言わない、しかし伝えることはできる」と
響の司令官の死の詳細を語り始める
892 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 20:42:50.74 ID:G9tHUIDgO
川内が合流して作戦会議
893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 20:46:40.85 ID:mUgwKxSto
会ってはっきりと川内の成長を感じる由良
894 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/09(火) 20:58:45.05 ID:xyG4H+ug0
ーーーー


響『ここは…』


「君の……夢の中だ……」


響『お前……は…』


「そうだ……私だ……」


響『顔が………無い…』


「これが私の……本来の姿……顔や形は……飾りでしか無い……」


響『……』


「私を理解するつもりは……無いようだな……」


響『…当たり前だ』


「ならば……君には真実を……教えよう……あの男の……最後を……」


響『司令官……』
895 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/09(火) 21:03:34.67 ID:xyG4H+ug0
「あの男は勇敢だった……私の信者が……不正を働いているのを……見抜いた……」


響『司令官が…』


「私を信じなかった連中が……私を使い不正な金を稼ぎ……それを街ぐるみで……行った……」


響『……』


「彼らは……あの男を殺してしまった……」


響『だから自分は悪くないって言うのか』


「そうだ……だから彼には天罰を下した……これで……」


響『終わりなもんか!!私の司令官は殺されたんだ!もう二度と会えない!!』


響『返せ!私の司令官を返せ!!』


「安価」


下1〜3高コンマ ????の台詞やその他起こったことなど
896 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/06/09(火) 21:08:56.96 ID:Xo6aVoVDO
一人の人間に固執していたら世界は救えない
私はそれを知っている
常に人は個人的感情から救済の機会を逃してきたのだ
897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 21:16:39.31 ID:G9tHUIDgO
できるならやっていただろう
だが私にそこまでの力はない
898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 21:20:01.37 ID:Lo0GTpsqo
私は彼を聖別し、私の右の座に座らせた
彼は残された者たちを思い苦しんでいた
私が君に話すのも彼のたっての願いだったからだ
899 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/09(火) 21:24:57.60 ID:xyG4H+ug0
「たった一人の人間に……固執していたら世界は救えない……私はそれを知っている……」


「人は個人的感情から……救済の機会を逃してきている……」


響『何が救済だ!私にとって司令官はこの世界そのものだ!』


「その感情が……人を破滅に導く……」


響『うるさいうるさい!他の誰かなんか関係ない!私は司令官を殺されたんだ!』


「そうか……君は救済は必要無いと……」


「ならやはり……君は……代償になるべきだ……」スッ


響『!!』
900 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/09(火) 21:27:56.01 ID:xyG4H+ug0
ーー

グラーフ「響はどこ…?」


川内「お待たせしました師匠!お久しぶりです!」


由良「鍛錬は怠っていなかったようね」


川内「もちろんです!」


名取「……」


由良「名取、響は」


名取「消えた…」


グラーフ「逃げちゃった…?」


名取「違う……ずっと様子を見てたのに…瞬間移動したみたいに消えたの…」


由良「貴女達がやった?」


グラーフ「違う!この場所しか知らないから他の場所でどうにかなんかできない!」


川内「敵も超能力者ってこと?」
901 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/09(火) 21:30:08.45 ID:xyG4H+ug0
名取「違う…あの男は本物だ……」


由良「あれは術か何か」


名取「タネがあるなら私にやってみせてよ!」


川内「まぁまぁ落ち着いて…」


グラーフ「超能力なら…こっちにも居る…」


由良「行くしかない」


名取「無理だよ……相手は…」


川内「とにかく響を回収しないと、逃げる云々はそれからです!」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
902 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 21:37:51.48 ID:Lo0GTpsqo
司令官のいた時の鎮守府の夢に取り込まれている響
施設も同僚もそして司令官も全てが記憶のまま蘇っている
903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/06/09(火) 21:51:29.76 ID:G9tHUIDgO
個人に固執しないという救世主に対して響は個人の感情があるから人なんだと主張の問答が始まる

私が司令官を想わない世界や誰かが誰かを想わない世界はただの停滞しているだけ
そんなの全員が死んでるのと変わらない、お前はみんな殺そうとしているって
904 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 21:53:52.38 ID:TRVhU8w0O
>>902
905 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 22:00:13.96 ID:TRVhU8w0O
我こそが正義タイプに論戦は通じにくいと思うがどうだろうか
906 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/09(火) 22:01:24.39 ID:xyG4H+ug0
ーー


響「ぅぐ…ううう……」


「……」


響「お前は…」


「私は……救世主……」


響「違う…お前は人を殺そうとしてる…」


「何を……」


響「 個人の感情があるから人なんだ…誰かが誰かを想わない世界は…死んだ世界だ…」


「死を……語るか……」


響「そんなの皆が死んでるのと変わらない…お前は皆を…世界を殺そうとしている……!」


「世界を殺す……言い得て妙だ……」
907 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/09(火) 22:08:15.47 ID:xyG4H+ug0
「君は……正しいのだろう……」


響「そうだ、私は…!」


「だが……論理的に正しいに……過ぎない……」


響「なに…」


「生理的……刹那的……自然的……超越的……哲学的……強者的……」


「この世に……正しいはいくつある……?」


響「……」


「私は救世主……その意味が分かるだろう……」


響「…黙れ!お前はただの人殺しだ!」


「君が……君こそ……多くを殺した……」


響「そんな事していない!」


「深海棲艦も……生物だ……」


響「それは…」
908 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/09(火) 22:10:08.48 ID:xyG4H+ug0
「君を……救う為に……代償とする……」


「さあ……こちらに……」


響「…」ジャキッ


「私に武器を……向けた所で……」


響「…司令官を返せ!この人殺し!」


「……」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
909 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 22:13:37.40 ID:Lo0GTpsqo
響を何も知らない哀れな者と考えた救世主は代償とはせず>>902
一方集落へは由良達が戻ってきた
910 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 22:14:38.38 ID:Xo6aVoVDO
私が憎いか
人の憎悪は感染しいずれ世界を終わらせるだろう
人らしくとはそういう事だ
いつか解る時が来る
その時に改めて代償を
その言葉を最後に響は元の場所へと戻っていた
腕も完治している
911 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 22:21:58.74 ID:mUgwKxSto
>>909
912 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/09(火) 22:35:43.69 ID:xyG4H+ug0
響「司令官の仇…!」


「……」スッ


響「ぁ」シュンッ


「知らぬは……罪ではない……あの地で……全てを……」


シュバババッ


由良「居た」


名取「響は!?」


川内「こいつが…!」


「……」


名取「響が居ない!?」


川内「師匠、どうしますか?」


由良「…」


川内「師匠!!」


由良「……」
913 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/09(火) 22:39:14.37 ID:xyG4H+ug0
ーーーー


響「ぁ……」


響「ここは……?」


響「私の腕が…治っている……」


響「…ここは鎮守府。私が居た…司令官と一緒に……」


「響」


響「司令官……?」


「響」


響「本物の…司令官……なのかい…?」


「ああ」


響「なら何か…証拠を……」


「改装する前の帽子、あそこに俺のメッセージを書いた」


「その帽子を…俺は持っている」


響「あ、あ、ぁ、ぁ……司令官…司令官!!」ダキッ


「…響」


響「うぅ…うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
914 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 22:42:42.14 ID:Xo6aVoVDO
司令官は響のよく知る司令官そのもの
しかしそれ以外の全てが微妙に違う
大本営はあの旧大本営のままで戦いも激化しているらしい
915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 22:42:57.80 ID:YjMFF4Sro
過去に浸る響、ゆったりとした時間が流れていくけれど段々と違和感や居心地の悪さを感じる
寸分違わず本物と同じだけどこれは嘘、今を覆い隠す嘘なんだと
916 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 22:52:08.58 ID:TRVhU8w0O
>>915
917 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/09(火) 22:57:37.45 ID:xyG4H+ug0
ーー


響「暖かい…」


「そうかそうか」


響「もう一度司令官に抱き締めてもらう…それをどれだけ夢見たことか…」


「こんな事くらい、これからいくらでもやってやる」


響「うん…私はずっとここに居るよ…」


「そうだ、お前はここに居ていいんだぞ」


「響」


響「…………違う」


「どうしたんだ響?」


響「お前は……司令官じゃない」


「何を言うんだ響、俺は…」


響「司令官は私の事を響と呼ぶのは人前だけだ。二人だけの時は…ちゃんと名前を呼んでくれていた」


「何を言ってるんだ、響?」


響「……違う」
918 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/09(火) 23:01:22.61 ID:xyG4H+ug0
響「違うことが違う。この違和感はなんなんだ」


響「確かに司令官は二人だけの時でも私を響と呼ぶことはあった」


響「でも違う……これは違うんだ…」


「一体どうしたっていうんだ?」


響「やっぱり目の前に居るのは司令官だ。でも何かがおかしい…」


響「……」


響「これは…記憶……私の中にある……もの…?」


響「そうだ、それを確かめる方法がある……!」ダダダッ


「おいどこに行くんだ響…」
919 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/09(火) 23:04:27.06 ID:xyG4H+ug0
ダダダダダッ


響「はぁ…はぁ……やっぱり…そうだ……!」


響「ここには…何も無い……!」


ズォォォォォ……


響「この工廠裏は…私は来たことも見た事も無い。だから真っ暗の闇がある!」


響「ここは私の記憶が再生された鎮守府だ」


響「あの男の仕業……なんでこんな事を」


響「こんな今を塗り潰すようなことをしても意味は無い!私には帰る場所があるんだ!」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
920 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 23:06:31.03 ID:kkvoAT/L0
響の強固な意志に次第に男も自分の行いに迷いが生じる
過去の行動が走馬灯のように流れ葛藤
921 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 23:09:00.32 ID:Xo6aVoVDO
響の記憶
そして司令官が殺された場面へとシフトしていく
922 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 23:10:36.29 ID:mUgwKxSto
なおも甘言を囁く偽司令官と振り払おうとする響
二人の前に人型の闇が現れる
923 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/09(火) 23:19:01.65 ID:xyG4H+ug0
ーーーー


響「!景色が変わった…」


響「ここは……あの街だ、思い出したくもない…」


「……」


響「あそこに歩いてるのは司令官…」


響「……まさか!?」


「ふんふふ〜ん」


響「待ってくれ司令官!今すぐ引き返して鎮守府に戻ってくれ!」


「ん〜んん〜〜」


ブゥゥゥン…


響「司令官を狙った車が来てるんだ!司令官ーーーーー!!」


ドガッグチャッ
924 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/09(火) 23:23:07.75 ID:xyG4H+ug0
「やったか」


「間違い無く轢き殺した」


「警察には金を渡してある」


「これで問題無しだ」


響「う……うぁぁ…………」


響「どうして……なんで……」


響「司令官…司令官…………」


響「司令官は何も悪く無かった……」


響「悪いのはアイツらなんだ…」


響「どうして…こんな事が……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
925 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 23:23:40.35 ID:kkvoAT/L0
>>920
926 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 23:24:49.21 ID:qvqCb21rO
さらに場面は進んでいく
狂信者一派の街が深海勢に壊滅させられるシーン
そして響が1人墓前に立ったところまで


何か飛ばしてたら補完してください
927 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 23:25:31.14 ID:CGbxbFDb0
>>926
928 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/09(火) 23:32:46.15 ID:xyG4H+ug0
ーーーー


響「また……景色が…」


「助けてくれ!」


「深海棲艦はもう来ないんじゃなかったのか!?」


「奴らには金を渡した!」


「最初から守る気なんて無かったんだ!」


「あのフツセイキとかいう奴…!」


「もうダメだ!わぁぁぁぁーーーー!」


響「……アイツらが殺されていく…」
929 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/09(火) 23:35:13.74 ID:xyG4H+ug0
響「……」


「……」


響「あそこに居るのは…私……」


「……」


響「そうだ…私は慰霊碑を撃って……自分も死のうとした…」


「……」


ガシャーン…


響「……」


響「死ねば…司令官に会える……」


「……」ジャキッ


響「そうだね…私に殺されるなら…文句は無い…」


「……」


響「やっぱり私は…司令官と……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
930 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 23:38:43.64 ID:Lo0GTpsqo
銃を自分に突きつけてる過去の響にむかって、半透明な姿をした司令官が必死に銃を取り上げようとしてすり抜けている光景が見える
931 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 23:38:59.41 ID:YjMFF4Sro
確かにそう思った…そう思っていたけれど
足元にせんせいとうすしおが
左右には暁型が
後ろにはガンちゃんが
更にその後ろ提督と続々とみんなが現れる

[ピーーー]のは簡単だけど皆と生きて行くって決めたんだ
932 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/09(火) 23:47:16.43 ID:xyG4H+ug0
「にゃあ〜」


響「……」


「うにゃあ?」


響「……」


「響ちゃん」


「響!」


「何してるの響、全部お姉ちゃんに任せなさい!」


響「……」


「何をしているちっこいの」


響「……」


「響」


「どないしたんや響?」


「響」
「響……」


響「……」
933 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 23:47:26.50 ID:mUgwKxSto
>>931
934 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/09(火) 23:50:23.55 ID:xyG4H+ug0
響「死ぬ事は簡単で、いつでもできる」


響「例え死んだとしても、一瞬苦しみから解放されるだけ」


「そうです、後に残るのは後悔しかありませんからね」


響「…私はそれを教えてもらった」


響「私は生きる必要は無い」


響「だけど」


響「生きると決めたんだ」


響「司令官も龍驤さんも、私の事を思ってくれてる」


響「ガングートや暁、雷、電」


響「うすしおに先生…」


響「私を待ってくれてる人が居る」
935 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/09(火) 23:52:43.33 ID:xyG4H+ug0
響「もう死にたいだなんて思わない」


響「…私は生きるんだ!」


響「例えそれがどんなに辛いことでも、私はそうして生きていく!」


響「そうすれば、きっと……司令官が褒めてくれる」


響「ありがとう司令官…」


響「私は……大切なものに気付くことができた」


響「司令官は…私の心の中に居てくれていたんだ…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
936 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 23:53:21.10 ID:Xo6aVoVDO
君のように乗り越えていく人間は今までにも居た
しかしそれでも世界は変わらなかった
何故だか解るか?という声
問いかけというよりは詰問、まるで助けを求めるような
937 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 23:53:55.39 ID:Xi348od8O
ハレルヤ!彼の心残りはここで解消された!
あの時アレに抗えなかった私の役目はここで終わりだ!
938 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/10(水) 00:08:32.28 ID:3CxFOTun0
ーー


響「……はっ!」


「己を知り……知を得ること……即ち……」


響「…もういい。お前の戯言は聞き飽きた」


「君を……代償とするのは……止めておこう……」


響「なぜ?」


「彼の姿を借りる……それと交換だ……」


響「……」


「それだけでは無い……彼の無念も……晴らした……」


響「デタラメを言うな!司令官は…」


「彼は……君が心残りで……彷徨っていたのだ……」


響「……」
939 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/10(水) 00:14:53.26 ID:3CxFOTun0
「君への私の役目は……終わりだ……」スッ


響「あ、待て…!」


「私は……待つ……こんな村では無く……終わりの地で……」


「いや……終わりでは無い……」


「墓場であって……神聖でもある……」


「そう……懐かしの……」


「ゴ○○ダ……」


響「……!!」
940 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/10(水) 00:17:10.41 ID:3CxFOTun0
ーー

響「う、ぅぅ……」


名取「……」


川内「……」


由良「…」


響「皆…寝てる……」


由良「私は起きている」


響「由良…さん……」


由良「…何が起こったのか私にも分からない」


由良「突然光に包まれて、ここに居た」


響「ここは…?」


由良「村の外」


響「……」


由良「あの男は…本物だというの」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
941 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/10(水) 00:19:12.94 ID:o/9IS3T10
提督に報告をするがモヤモヤしたものだけが残る
942 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/10(水) 00:19:49.02 ID:yYvi4g9po
まるゆの同僚が松葉杖を付きながら村を出ようとしてる
話を聞くとひどい怪我で動くことができなかったらしくこれでも奇跡的に回復したほうだと
>>941
943 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/10(水) 00:20:46.74 ID:GTWFMK5CO
男はいなくなったが謎はまだ多い
結局消された男はどうなったのか
ボロい村に最新のタブレットがあったのはなぜか
男を利用した誰かが背後にいるのか
944 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/10(水) 00:20:56.81 ID:r2qsWjtGo
謎は残るがひとまず帰投
945 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/10(水) 00:32:22.00 ID:3CxFOTun0
ーー


龍驤(響らは全員無事、まるゆの同僚は脚を怪我して動けやんかっただけで、命に別状は無かった)


龍驤(これで万事解決や…とは言い切られへん)


龍驤(あの村はなんやったのか、響の司令官に似た男はどこに消えたのか)


龍驤(後からまるゆが村の人達に聞いた話やと、タブレットやパソコンやらは買った覚えが無かったし、使ったことも無かった。せやけどちゃんと使いこなせてた)


龍驤(でもあの男が消えてから使い方も分からんようになってしもたらしい)


龍驤(謎を多く残したまま、この事件は終わりそうや。ウチと司令官の心にはモヤモヤしたものが残る結果になった)


龍驤(それを裏付けるかのように、由良と響がこの事についてもう金輪際喋りたくないと言うてきた)


龍驤(あの二人は……一体何を見たんやろうか…)


ーー
946 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/10(水) 00:37:47.33 ID:3CxFOTun0
ーー

Y子「ねぇお姉ちゃん…」


富士「貴女の言いたいことは分かる。けどこれだけは言わせて」


Y子「…なに?」


富士「触らぬ神に祟りなし」


Y子「……」


富士「あの男は自分が何者で、どういう存在なのかを自覚していた」


Y子「神様…?」


富士「そんなものじゃない。それよりもっと……ぐ…ううぅぅぅ……!」プルプル


Y子「怖いの…?」


富士「彼は……神からは遠い……けど……それ以上の……」


Y子「お姉ちゃん…」


富士「彼は…数千年生きている……言い換えれば……数千年前に…何かがあった……」


Y子「あ、あ…あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


富士「私みたいな存在じゃ…語ることも許されない…」


ーー
947 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/10(水) 00:38:34.95 ID:3CxFOTun0
このスレはここまでです


また次スレで宜しくお願いします
948 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/10(水) 00:39:42.92 ID:FMJe/khRO
乙です
彼の隣にブ○ダがいればまた違う道もあったのだろうか
949 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/10(水) 00:40:55.36 ID:ImffuCiDO
お疲れ様でした
ええと…なんか元ネタが…?
どういう流れにしたらいいのか正直解らなかった
950 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/10(水) 00:44:27.31 ID:4mCJmc2jo
自分を代償に人類の原罪を背負ったあのお方の模倣かな?
951 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/10(水) 00:45:30.36 ID:r2qsWjtGo

この人とあの人を結びつけるとはまたロックな…
響が段階上がった…?事を良しとしたい
952 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/11(木) 19:44:31.80 ID:OKtsrGuzO
次スレ

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1591870259/
953 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/11(木) 19:50:36.11 ID:oEIblufvo
Thanks
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