佐天「さくらカードかぁ…」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/22(金) 09:22:18.41 ID:EdEcTJ3r0

初春「さくらカード?なんですかそれ?」


佐天「うーん、私にもよくわからないんだけど…」

佐天「なんか私も能力者になったみたいなんだよね」

美琴「良かったじゃない佐天さん」

美琴「で、レベルは?」

佐天「まだレベル1なんですよねーあはは」

白井「なに言っていますの、努力の成果ですのよ」

初春「そうですよ!おめでとうございます佐天さん」

佐天「えへへ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1590106938
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/22(金) 09:27:08.37 ID:EdEcTJ3r0
美琴「で、どんな能力なの?」

佐天「んーと、なんか能力使うには色々準備が必要らしくて。まだ試したことないんですけど…」

白井「鍵…?というと操作系の能力になりますの?」

美琴「なにか試してみてくれないかしら?」

佐天「ええー…うまくできるかわからないですけどやってみます」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/22(金) 09:36:54.58 ID:T5WFLBsg0
佐天「じゃあ…」


佐天「闇の力を秘めし鍵よ…」ボソ

佐天「真の姿を割れの前に示せ」

白井「ど、どうしましたの?」

佐天「契約の元、佐天が命じる」

佐天「レリーーズ!」ゴオォオオォオオ

美琴「な、なにあれ…」

白井「なにが始まりますの!?」

初春「鍵が杖に…?」

佐天「…ふぅ」

美琴「どういうことなの?」

佐天「なんか能力使うにはこれが必要みたいで」

初春「バンクでも見たことないですね」

白井「まぁまぁ特殊な能力ですのね」

佐天「まだこれで終わりじゃないよ」

4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/22(金) 09:37:10.71 ID:nFyn0wjA0
衣装は初春が毎回用意するのかな?
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/22(金) 09:49:33.77 ID:5AiCowBA0


佐天「花よ!彼の者に花を与えよ!」

佐天「フラワー!」キィン

白井「なにが起こりましたの?」

美琴「…花?」

白井「初春の手元に…」

初春「わわっ」フワッ

佐天「はい、初春にプレゼントだよ」

初春「す、すごいです…」

美琴「花を作り出す能力なんて聞いたことないわ」

初春「これが佐天さんの能力なんですね」

佐天「んー、ちょっと違うかも」

白井「どういうことですの?」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/22(金) 09:56:05.74 ID:5AiCowBA0


佐天「こんなこともできるんだよね」

佐天「グロウ!!」キィン

白井「これは…」

美琴「光ね」

初春「きれいですね〜」

初春「じゃなくて」

初春「これも佐天さんの能力なんですか?」

佐天「みたいなんだよねぇ」

美琴「花を作り出せて光も照らせるって」

白井「よくわからなさすぎますの」

佐天「まだ学園都市で見たことない能力らしくて」

佐天「研究の必要ありらしいんですよ」

初春「たしかに、二つのことができるなんて多重能力者ですからね〜」

7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/22(金) 10:04:11.45 ID:5AiCowBA0


美琴「でもすごいじゃない。黒子!」

白井「はいですの。お姉様どうかなされました?」

美琴「佐天さんと一度戦ってみてはどうかしら?」

初春「御坂さん?それはいきなりすぎませんか?能力身に付いたばかりですし…」

白井「そうですのよお姉さま。仮にもわたくしにはジャッジメントという立場ですので無意味に能力を使うなんてできませんの」

美琴「いいじゃないのそんなの。能力のことを理解するために実戦練習の方が手っ取り早いのよ。ね、佐天さん?」

佐天「私は…正直この能力じゃ白井さんの相手にもならないというか…」

美琴「なーに言ってんのよ!能力なんて使い方次第なんだから!」

美琴「さ、ここじゃ危ないから移動するわよ」

白井「お姉さま勝手すぎますの!まったくもう…」

初春「佐天さん大丈夫なんですか?白井さんと戦うなんて…」

佐天「んー正直不安だけどやってみるしかないかぁ〜!!」

初春「うっわー軽いですねーまあとにかく私たちも行きましょう」

佐天「おー!」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/22(金) 10:08:08.78 ID:5AiCowBA0


美琴「ここなら大丈夫そうね」

白井「それでは佐天さん、準備はよろしいですの?」

佐天「はい!いつでもどうぞ!」

白井(ケガさせるわけにもいきませんし、ささっとこんな茶番終わらせますの)

白井「先手必勝!」シュン

佐天「消えた!?」

白井「こっちですのよ」ドガッ

佐天「くっ…」

佐天「やっぱ白井さんのテレポートは強力だなぁ」

美琴「まぁそうなるわよね」

初春「佐天さん打つ手なしじゃないんですかね…」

白井「ぱぱっと終わらせますの!」ダッ
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/22(金) 10:18:33.50 ID:5AiCowBA0


佐天「やられっぱなしは性に合わないから…!」

佐天(なにか今の力で出来ることは…)

佐天(今は淡い光と花を作り出すだけしか)

佐天(そもそも攻撃系の能力でもないし、白井さんはテレポートでどこにでも避けられる)

佐天(白井さんが避けられないような攻撃をしなきゃ)

佐天(避けられないような…)

佐天(いや…いける!!)


佐天「花よ!彼の者の上を埋め尽くせ!」

佐天「フラワー!キィン



白井「大量の花が!!」バサッ

白井「これでは前が見えませんの!」

10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/22(金) 10:27:47.71 ID:5AiCowBA0


初春「これはきれいですねぇ」

美琴「多く過ぎて黒子が埋もれそうだわ」



白井「一度緊急脱出を!」シュン

白井「してやられましたの…佐天さんはどこに?」

佐天「ここです!」

白井「!!」

佐天「とりゃああああ!」

白井「」シュン

白井「さすがに避けられますのよ」

佐天「ですよね〜」

初春「佐天さんの負けですね〜」

美琴「さすがに成す術なしかぁ」

白井「当たり前ですの、仮にもジャッジメントである私が簡単に負けてはなりませんの!」

白井「けどまぁ、私が一度テレポートで後退するのを予想して回り込んでいたのと」

白井「あの能力の使い方はすこし驚きましたわ」

佐天「くっそ〜いい作戦だと思ったのになぁ」

初春「やっぱりレベルの差が激しかったですね〜」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/22(金) 10:36:04.68 ID:5AiCowBA0


美琴「まぁレベルが上がればできること増えるだろうし」

美琴「まだまだこれからよ!」

佐天「そうなんですか?」

美琴「まぁねー、私でいれば電気だけじゃなくて磁力も操れるし」

美琴「その応用で電子機器の操作や電磁レーダーみたいなこともできるわよ」

白井「さすがは学園都市第三位ですの」フンスカ

美琴「あんたがいばってどうすんのよ」

佐天「なるほど…」

美琴「佐天さんでいえば、もっと明るい光が出せるようになるとか?」

美琴「たくさんの種類の花が出せるようになるとか?」

初春「なんか、地味な能力ですね」

佐天「初春にだけは言われたくないな〜」

初春「な!ひどいですよ佐天さん!」

白井「まぁまぁ、とにかく自己研鑽が大事ですのよ」

美琴「そんなすぐレベルが上がることはないから、気長にやっていくしかないわね」




12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/22(金) 10:47:46.34 ID:5AiCowBA0


佐天「まぁ、そうですよね〜」

佐天「御坂さんみたいにビリビリって電撃使ってみたかったなぁ」

初春「高位能力者への憧れはやっぱりありますよね〜」

佐天「白井さんみたいにテレポートもいいなぁ〜」

白井「私はできれば時間止める能力が欲しいですの!」

白井「そうすればお姉さまとグヘヘヘヘヘ」

美琴「黒子〜?」ビリィ

美琴「私は黒子みたいな変な気を起こす奴がいなくなる能力が欲しいわ」ビリビリ

佐天「うっわ〜」

初春「相変わらず仲良さそうですね〜」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/22(金) 10:56:04.30 ID:5AiCowBA0


佐天「まぁたしかにそんなこと言ったら、発火能力とか料理がラクそうだし」

佐天「水流操作も食器洗いで役に立つしで羨ましいしなぁ」

白井「家事に能力使うってどういうことですの佐天さん」

美琴「もっと違う使い方があるでしょうに」

初春「そういうとこですよ佐天さん」

佐天「だよね〜」



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佐天「なーんて話してたけど」

佐天「正直今の私の能力なんてちっぽけだしなぁ」

佐天「もっとこう、ぱぁーっと派手な能力ないかなぁ」


キィィィィィィン


佐天「!?」

佐天「こ、これって…」

14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/22(金) 11:07:37.59 ID:5AiCowBA0
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初春「なんだか最近スキルアウトとのトラブルが多発してますね」カタカタ

白井「やっぱりですの?」

白井「巡回中にやけにくたくたになっているスキルアウトに出くわすと思ってましたの」

初春「スキルアウト狩り、ですかね〜」カタカタ

白井「さしずめ能力者の憂さ晴らしでしょうね」

初春「まぁ監視カメラの映像を見ればすぐ犯人は特定できると思うんですけど…っと!」カタカタ

初春「あれ…?」

白井「どうしましたの?」

初春「うーん、なぜか映像が映ってなくて真っ黒なんですよねぇ」

白井「カメラが壊されている…?」

初春「いや、一応生きてはいるんですけど…」



佐天「つっかれたぁ〜」

初春「あ、佐天さん!」

佐天「やっと今日の能力開発終わったよ〜」

佐天「どしたの初春?」

初春「うーん、ちょっとしたトラブルが」

佐天「トラブル?」

白井「たいしたことじゃありませんの」

白井「ところで能力が発現してから一か月、その後の経過はどうですの?」

15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/22(金) 11:14:31.34 ID:5AiCowBA0


佐天「まぁまぁ順調、かな」

佐天「やっと慣れてきたというか」

白井「それは良かったですの」

初春「さすが佐天さんです」

佐天「えへん!」

佐天「この調子でバンバン特訓するよー!」

白井「やる気満々ですのね」

初春「お調子者ですからね〜」

佐天「じゃ、今日はもう帰っちゃうね」

佐天「また特訓してこなきゃ!」

初春「くれぐれもケガだけはしないようにしてくださいね!」

白井「あまり熱心になりすぎるのも毒ですし無理なさらないように」

佐天「わかってるって!」

佐天「じゃ!」タタタ



白井「さてと」

白井「もういちど調べてくださいまし」

白井「スキルアウト狩りの件」

初春「もうやってますよ」カタカタ
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/22(金) 11:18:58.95 ID:5AiCowBA0

初春「犯行はだいたい夕方」

初春「カメラには映像が映っていないものの、壊されてはなくて」

初春「なおかつハッキングされている様子もないですね」カタカタ

白井「じゃあどうして映っていませんの?」

初春「それがやっぱりわかりませんね〜」カタカタ

白井「それじゃあ現行犯で捕まえるしかありませんの」

白井「過去の犯行現場をすべて割り出してくださいまし」

初春「了解です」カタカタ

初春「そこからこれから起こりそうな犯行現場をピックアップしますね」

白井「しらみつぶしでいくしかなさそうですわね」







佐天「さ、て、と」

佐天「今日も特訓しますかぁ」ニコォ
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/22(金) 11:24:46.52 ID:5AiCowBA0


スキルアウトA「なんだこいつは?」

佐天「教材になってくれませんか?」

スキルアウトB「付き合ってくれんだったらいいぜぇ」

スキルアウトC「帰れるかはわかんねぇけどなぁ」ギャハハ

佐天「やったぁ」

佐天「そしたらまずは…このカード!」

佐天「ソード!」キィン

スキルアウトB「な、武器だと!?」

スキルアウトC「こいつ能力者か!」

佐天「よいしょっと」シャキン

スキルアウトB「ひっ、岩が切れた!?」

佐天「うーん、たしかに切れ味はいいけど」

佐天「杖が剣になるなら他のカードは使えないかぁ」

スキルアウトC「こいつ…なめやがって!!」

18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/22(金) 11:34:31.91 ID:5AiCowBA0


スキルアウトC「おらぁあああああ!!」

佐天「ショット!」キィン

スキルアウトC「ぐっ」グサッ

スキルアウトC「ぐわあああああ!!」

佐天「まぁまぁの威力かな〜」

スキルアウトA「おいおい、こいつやべぇな」

スキルアウトB「さっさと逃げんぞ!」ダッ

佐天「逃がしませんよ?」

佐天「ウッド!」キィン

スキルアウトB「なんだぁこの樹は!?」

佐天「教材になってくれるって言ったじゃないですかぁ」

スキルアウトA「チッ」

スキルアウトA「なにが望みだ?」

佐天「私はただ、特訓をしているだけですよ?」

佐天「能力の、ね」

スキルアウトA「狂ってやがる」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/22(金) 11:39:00.20 ID:5AiCowBA0


佐天「そんなこといいから」

佐天「さっさと私のこと倒さないと」

佐天「そこのお友達、つぶれちゃいますよ?」

スキルアウトB「ぐあああぁああぁあ」ミシミシ

スキルアウトA「こいつ…」

佐天「ささっ、はやくはやく」

佐天「助けてあげなきゃ、ね」

スキルアウトA「このやろおおおお」

佐天「ファイアリー」キィン

佐天「二人仲良く燃えてくださいね」



佐天「はぁ」

佐天「もう終わっちゃった」

佐天「手ごたえないなぁ〜」

佐天「こんなんじゃ『特訓』にすらならないよ」







シュン


白井「」ハァハァ


白井「…見つけましたの」

20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/22(金) 11:45:22.06 ID:5AiCowBA0

佐天「あれ?白井さん?どうしたんですか?」

白井「それはこっちのセリフですの」

白井「なにをやってるんですの」

佐天「そんなの決まってるじゃないですかぁ」

佐天「能力を伸ばすための『特訓』ですよ」

白井「!!」

白井「それにしては…やりすぎですの」

佐天「そうですかぁ?」

白井「ジャッジメントとして、見逃すわけにはいきませんの!」

佐天「じゃああたしのこと捕まえるとでも?」

白井「そのつもりですの!」シュン

佐天「おっと」ダッ

白井「かわした!?」

佐天「白井さんの能力は間近でよく見てますからねえ」

佐天「とっても勉強になりましたよ」

白井「くっ…それなら体内に直接転移を!」シュン



佐天「無駄です」

佐天「シールド」キィン
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/22(金) 11:58:06.63 ID:5AiCowBA0


カランッ

白井「弾かれた!?」

佐天「効きませんって」

白井「いったいどういうことですの…」

佐天「あぁ、言ってなかったんですけど」

佐天「能力が発現してからこの一か月、『特訓』を繰り返して」

佐天「なんか私、レベル4に上がったみたいなんですよねぇ」

佐天「白井さんに追いついちゃいましたよ」

白井「なっ…そんなことありえませんの!」

白井「そもそも短期間で能力を上げるなんて」

佐天「できちゃったんですよねぇ、御坂さんの『アドバイス』で」

佐天「まぁもうレベル4だし、そこらのスキルアウトじゃ話にならないし」

佐天「目指すはレベル5ってことで、そろそろターゲット変えようかなぁなんて」

白井「まさか…」

白井「そんなことさせませんの」

佐天「えーっと、そんなこと言える立場でしたっけ?」

佐天「白井さんの能力、私に通じてないんですよ?」

白井(どうにか離脱して初春に伝えておきませんと!)



佐天「ま、逃がしませんけどねぇ」

佐天「ダーク!」キィン
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/22(金) 12:02:54.22 ID:5AiCowBA0


白井「あたり一面が真っ暗に!?」

白井「これでは…」

佐天「飛べませんよね〜?」

佐天「テレポート、で壁の中に出ちゃったら大けがですもんね」

白井「くっ」

佐天「最初はフラワーだけだったから大変だったけど」

佐天「今じゃ白井さんなんて相手にもならないや」

白井「お姉さまが黙ってませんわよ」

佐天「負け犬の遠吠えってやつですね」

佐天「じゃ、御坂さんをおびき出すエサとして」

佐天「白井さんにはボロボロになってもらいますね」



佐天「サンダー」キィン


白井「ぐあああぁああぁあ」ビリビリ
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/22(金) 12:06:27.04 ID:5AiCowBA0

佐天「なーんか手ごたえないなぁ」

佐天「強くなりすぎちゃったかも」

佐天「ま、御坂さんが来るまで待ってようかな〜っと」







美琴「黒子が?」ビリビリ

初春「はい、そうなんです」

初春「たぶん相手は…」

美琴「そっか、わかった」ビリィ

美琴「今向かってるから」ビリィ

初春「気を付けてください、御坂さん」

美琴「大丈夫、ありがとう」ビリィ



美琴「佐天さん…」ビリィ
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/22(金) 12:11:58.63 ID:5AiCowBA0
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美琴「見つけたわよ、佐天!!」ビリィ

佐天「あ、久しぶりです御坂さん」ニコ

美琴「あんた…黒子を…」

佐天「あぁ、白井さんですか?」

佐天「私の特訓相手にもなりませんでしたよ〜白井さんって案外弱いんですね」

美琴「ふざけたこと言ってんじゃないわよ!」ビリビリ

佐天「うわっ!ちょ、危ないじゃないですか」

美琴「なんで黒子にあんなことしたの!?」ビリィ

佐天「だって…御坂さんが言ったことですよ?」

佐天「能力のことを理解するために『実戦』のほうが手っ取り早いって」

佐天「だからみんなに特訓付き合ってもらってたんですけど」

佐天「案外私、強くなりすぎちゃったみたいです」

美琴「こいつ…」ビリィ

美琴「ふざけるなあああああ!!」バリバリ


佐天「シールド」キィン


美琴「なっ…」

佐天「だから言ったじゃないですか」



佐天「私、強くなりすぎちゃったって」ニコォ

25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/22(金) 12:17:36.25 ID:5AiCowBA0


美琴(電撃が効かないのなら、砂鉄で…!!)ビリィ

佐天「それも無駄ですよ」

佐天「ウィンディ」キィン

美琴「なっ!砂鉄が散ってく!?」

美琴「まさか風力使いの能力まで!?」

美琴「こうなったら…」チャリン

佐天「レールガン、ですか?」

佐天「たぶん意味ないと思いますけど」

美琴「やってみなきゃわかんないっての!!」

美琴「黒子を痛めつけた責任、取ってもらうわよ!!」バリィ




美琴「いっけぇえええええ!!」ドゴォオオンン



26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/22(金) 12:23:56.40 ID:5AiCowBA0

バリバリ...

美琴「…」バリィ

美琴「やった?」





佐天「こんなものですか?」





美琴「そ…んな…」

美琴「届いてすら…いない!?」

佐天「ループ、です」

佐天「私と御坂さんとの次元を繋げちゃえば、無限の距離にすることもできるですよ」

佐天「所詮射程距離がたったの50mのレールガンなんて、届きやしないです」

美琴「くっ…」

佐天「あーあ、やっぱり強くなりすぎたか〜」

佐天「そうだ、御坂さん、他のレベル5ってどこにいるか知りませんか?」

佐天「私の『特訓』に付き合ってもらおっかなって」

美琴「そんなの教えるわけないじゃない…」

佐天「そうですか〜」




佐天「じゃ、教えてくれるまで痛めつけてあげますね」ニコ


27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/22(金) 12:27:25.25 ID:5AiCowBA0

佐天「ったく、御坂さんってばほんと強情なんだからぁ」

佐天「とりあえず第5位の居場所は聞けたからよかったけど」

佐天「ちゃちゃっと向かいますかぁ」

佐天「フライ」キィン




食蜂「あらあらぁ」

食蜂「なんかものすごい破壊力がむかってきてる気がするわぁ」


28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/22(金) 12:40:20.76 ID:5AiCowBA0
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佐天「到着っと」フワッ

食蜂「なんか飛んできたわねぇ」

食蜂「あなたが噂のレベル4かしら?」

佐天「噂かどうかはわかりませんけど、一応レベル4ですよ」

佐天「ま、これからレベル5になる予定ですけどね」

食蜂「それは無理だと思うわぁ」

食蜂「私の洗脳力の前じゃ歯が立たないと思うもの」

佐天「まぁそうかもしれませんね」

佐天「けど、リモコンなしで大丈夫ですか?」

食蜂「なっ、いつの間に!?」

佐天「イレイズ」

佐天「到着する前に、上空で使っておきました」

佐天「さすがに洗脳はやっかいですからね〜」

食蜂「どういうことなのよぉ」

食蜂「能力者に能力は一つだけじゃなかったのぉ」

佐天「私でもわかんないんですよねぇ〜」

佐天「さ、他のレベル5の場所でも教えてもらいますよ?」

佐天「嘘ついてもライブラでわかっちゃいますからね」

佐天「ちなみに、あなたと同じようにさっきのイレイズで記憶を消すこともできちゃいますからね」

佐天「正直に答えた方がいいですよ」ニコ

食蜂「物凄い悪人面ねぇ」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/22(金) 12:48:27.56 ID:5AiCowBA0

食蜂「残念だけど他のレベル5はわからないわぁ」

食蜂「ま、ここまでレベル5を倒していればぁ」

食蜂「他のレベル5があなたのもとに勝手に来てくれるんじゃないのかしらぁ?」

食蜂「学園都市のパワーバランスを崩されて困る奴らもいるだろうしぃ」

佐天「なるほど…そういうことですか」

佐天「フリーズ!」キィン

佐天「もう眠っててくださいね」

食蜂「体が凍っていくわぁ…」パキパキ

食蜂「常盤台の私の支配下の生徒であなたを倒しに行くから、まってなさいよぉ」

佐天「うーん、それはめんどくさいなぁ」

佐天「正直レベル3や4なんて今更倒してもしょうがないし…」


佐天「もういいや、めんどくさくなっちゃった」



佐天「炎よ、この地を燃やし尽くせ」



佐天「ファイアリー」キィン

30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/22(金) 12:53:59.23 ID:5AiCowBA0
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絹旗「麦野、超強敵が現れました」

麦野「あぁ?強敵だぁ?」

絹旗「第3位と第5位がやられたっぽいです」

フレンダ「まぁでも、結局麦野が勝つってわけよ」

滝壺「…南南西から信号が」

滝壺「物凄い勢いで近づいてくる」


佐天「どーん!突撃翌隣の晩御飯!なーんちゃってーえへへへ」

麦野「なんかガキが紛れ込んでるぞ」

絹旗「違いますこいつが超強敵です」

麦野「いまいちやる気でねぇなぁ」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/22(金) 17:37:38.70 ID:z9ADoCyAO
こういう視点で見ると、さくらカードて使い方次第ではエグいなあ
まあ、ソードやショットは元々好戦的で危険なカードだけど
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/22(金) 18:51:41.92 ID:KaoOSF9/0


絹旗「仕方ないですね。私が超相手になります!窒素パンチ」

佐天「ジャンプ」キィン

フレンダ「跳躍!?」

絹旗「超人的なジャンプ力ですね」

佐天「さっすがに4対1は分が悪いかぁ」

佐天「どうしよっかなー」

麦野「はっ」

麦野「空中じゃ避けられねぇだろ」トキィイイン

麦野「おらあぁあああ」ドンドン


佐天「おっと、シールド」キィン


麦野「な、防いだだと!?」

佐天「ふぅ〜、さっすが第4位ですね」

佐天「それが噂のメルトダウナー、ですか」

佐天「近くで見るときれいですね〜」

絹旗「麦野、こいつ超やばいです」

フレンダ「麦野の能力が効かないなんて…!」

滝壺「くっ…」シャカ

33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/22(金) 18:55:47.01 ID:KaoOSF9/0


滝壺(AIM拡散力場をコントロールすれば…)

滝壺「」カリッ

滝津「あ、甘い…?」

佐天「おっと、薬物はダメですよ?」

佐天「スイート、です」

佐天「お菓子に変えちゃいました」

麦野「こいつ…ふざけてやがんな」キィィン

麦野「何発も防げると思うなよぉおおお!!」ドンドン


佐天「ミラー」キィン


フレ/ンダ「」


佐天「あーあ、」

佐天「反射してお仲間さんに当たっちゃいましたねぇ〜」ニコ

34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/22(金) 19:07:24.43 ID:KaoOSF9/0


絹旗「麦野、超逃げましょう!!」

絹旗「完全に勝てる気がしません」

佐天「逃がしませんよ?」キィィィィィィン

絹旗「あれは…メルトダウナー!?」

麦野「なんだあのきったねぇ光は!?」

佐天「疑似メルトダウナー、みたいなものですよ」

佐天「ライトのカードで光を凝縮させちゃえば簡単です」

佐天「やってみたら意外とうまくいくもんですね」

麦野「ちぃっ」

佐天「じゃ、ばいばい」ニコ

麦野「くそがぁああああああ」



佐天「なーんか第4位もあっけなかったなぁ」

佐天「全然大した能力じゃないじゃん」

佐天「簡単にマネできちゃったし」

佐天「ん?これは…」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/22(金) 19:13:04.06 ID:Jk8qpTnr0


佐天「新しいカード?」

佐天「さすがにレベル5との連戦で能力がまた強くなったのかなぁ」

佐天「んー、試してみたいなぁ」


垣根「探したぜ嬢ちゃん」バサァ


佐天「あなたは…?」

垣根「学園都市第2位の垣根提督だ」

佐天「そちらから来てくれるなんて、都合いいですね」

佐天「どうして私のことがわかったんですか?」

垣根「そりゃあ有名人だぜお前。ニュースでも見てみろよ」

佐天「あっはは。まあそんなのどうでもいいですよ」

佐天「あなたを倒せれば、ね」

垣根「お前にできるかな。未元物質」ファサァ

佐天「うわ、キモ!なにあの翼…」

垣根「おいおいひどいこと言うなお前」

佐天「きもいのでさっさと倒しちゃいます。」


佐天「ライト!!」キィン

36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/22(金) 19:17:52.95 ID:CVpaAgIM0


垣根「なんだぁこりゃあ」ファサァ

佐天「疑似メルトダウナーが効かない…?」

垣根「おいおい、俺より順位が低いやつの能力をマネしたって効くわけねぇだろ」

佐天「ふっ…」

佐天「あははははははは」

垣根「…なにがおかしい」

佐天「はぁ、ほんと最高です」

佐天「そうじゃなきゃおもしろくないですよねぇ!!」

佐天「正直今までの相手は弱すぎましたもん」

佐天「私も新しい力、試させてもらいます」

垣根「はぁ…そりゃ勝手にどうぞ」

垣根「試す前にあの世行きだがなぁ!!」

37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/22(金) 19:41:04.51 ID:W19cgtcr0


佐天「フライ!」キィン

垣根「お、お前も飛べんのか?」ファサァ

佐天「見た目は私の方が可愛いですけど、ね!」

佐天「スパイラル!」キィン

垣根「無駄だぜ」ドゴン

佐天「くっ…」

佐天「次は…ゲール!」キィン

垣根「オマエ、風力使いの能力も使えんのか」

垣根「おもしれぇな」

佐天「効いてないかぁ」

垣根「で、もう終わりなのか?」

佐天「うーん、これは困りました」

垣根「じゃあ今度はこっちから行くぞ!!」ドゴォン

佐天「おっと!スルー!」キィン

垣根「俺の未元物質をすり抜けただと!?」

佐天「残念でした」

佐天「未元物質?聞いたことないですね」

垣根「この世にはない物質だからなぁ」

佐天「なるほど、ご説明ありがとうございます」
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/22(金) 19:52:47.81 ID:dM4kbH2D0


佐天「まったく、なかなか面倒ですね」

佐天「さすがは第2位ってとこですか」

垣根「まぁだてに2位じゃねぇよな」

佐天「ま、もういいです」

佐天「新しいカードは違う相手で試させてもらうので」

佐天「さよなら」

垣根「ハァ?」

垣根「おまえがどうやってこのおれを」


佐天「タイム、ソード」キィン


垣根「」

佐天「もうあなたの負けですよ」

佐天「ソードのカードは使い手の思い次第で切れ味を自在に変えることができるんです」

佐天「前に使った時は岩を切るぐらいでしたけど…」スタスタ

佐天「よいしょっと」スバッ

佐天「あなたの能力がこの世に存在しない物質だろうが」

佐天「関係なくなっちゃいましたねぇ」ニコ

佐天「って、聞いてないか」

佐天「じゃ、さよなら」ザクッ

垣根「」


佐天「ふぅ」

佐天「あとは第1位だけかぁ」スタスタ
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/23(土) 03:33:36.65 ID:JpqX6gZ10


佐天「第1位と戦う前にっと」

佐天「さっきの2位まぁまぁ強かったからなぁ」

佐天「いまのうちに新しいカードの性能確認しとくかぁ」

佐天「まずは…これかな」

佐天「この地に起きし過去の出来事を映し出せ」

佐天「レコード」キィン


佐天「やっぱり、この街全体が…」

佐天「私がレベル6になっちゃえば」

佐天「ぜーんぶ、終わらせることができるよね」

佐天「あは☆」

佐天「さて、他のカードはっと…」






打ち止め「大変なことが起こってるんだよ!ってミサカはミサカはあなたに警告してみる!」

一方通行「あァ?」

打ち止め「学園都市がなくなっちゃうかも〜って!」

一方通行「例のテロリストの件かァ」

一方通行「ったく、他の奴らが使えねェからこうなってんだろォが」

打ち止め「いいから早く止めなきゃ!ってミサカはあなたを急かしてみる!」

一方通行「ハィハィ、わかったっつーの」

一方通行「めんどくせェなァ」

40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/23(土) 03:39:42.75 ID:JpqX6gZ10
______________________________________
_____________________
_____


佐天「んー、こんなもんかなぁ」

佐天「結構カードの量も増えてきちゃったし」

佐天「あとは第1位だけだけど…」


黄泉川「抵抗はやめて投降するじゃんよ!!」


佐天「このアンチスキルの群れをなんとかしなきゃなぁ」

佐天「ったく、こんなことしてる暇ないのに」

黄泉川「いいからさっさと手を頭の後ろに組むじゃんよぉ!!」

佐天「はいはい、なんて簡単に言うこと聞くと思いましたかぁ?」

佐天「バブル」キィン

アンチスキル「これは…泡だと!?」

黄泉川「どういうことじゃん!?」

黄泉川「佐天が見えないじゃん!」

佐天「あなたたちにはこの程度で大丈夫ですよ」

佐天「っていっても」

佐天「聞こえてないと思いますけど」

黄泉川(いつの間に後ろに!?)

佐天「」ニコォ

41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/23(土) 03:46:05.56 ID:JpqX6gZ10


黄泉川「ぐっ」

黄泉川(なんの音も聞こえなかったじゃん!)

黄泉川(それに今の攻撃…)

黄泉川(格闘技の心得まであったとか聞いてないじゃん!)

佐天「あは☆」

佐天「サイレント、で音を消して近づいて」

佐天「ファイト、で接近戦」

佐天「結構便利ですよねぇ、このカード」

アンチスキル「こ、このぉ」カチャ

黄泉川「銃はやめるじゃん!!」

アンチスキル「」ドガン


黄泉川「佐天!!!」


アンチスキル「」ガハッ

佐天「…」

佐天「中学生に銃を撃つとかぁ」

佐天「どんだけなんですか〜?」

黄泉川「銃弾が…!?」

黄泉川「これは一方通行の能力じゃんよ!」

42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/23(土) 03:53:53.89 ID:JpqX6gZ10


佐天「ほんっと、この街のオトナたちってロクな人がいないですね〜」

佐天「撃ちます?普通」

アンチスキル「くっ…」

黄泉川「お前ら!撃つなじゃんよ!!」

佐天「もう怒っちゃいました」

佐天「リフレクトのカードで私への銃撃は反射されちゃいますけど」

佐天「そんなに撃ちたいのなら止めませんよ」

佐天「この場のすべての銃よ、我を狙撃せよ」

佐天「アクション」キィン

黄泉川「なんだ…?」

黄泉川「銃が勝手に!?」ドガン

アンチスキル「どういうことだ!?」ドガン

佐天「あは」キィン

アンチスキル「ぐああぁ」

佐天「たーくさん撃っていいですよ」ニコォ

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