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【モバマス安価】幸子「Pさんに構ってあげます!」
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534 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/30(土) 21:55:18.52 ID:tUoLwPCdo
ちとせの手
535 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/30(土) 21:56:41.63 ID:rZNQn2Ddo
あの子
536 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/30(土) 22:11:09.96 ID:VSaw8IPQ0
七海「用意できましたか?」
幸子「はい!」
P「まあ一応」
七海「では幸子さんからどうぞ!」
幸子「....」
幸子「Pさん、脱いでもらっていいですか?」
P「え、幸子、お前こんなところで....////」ポッ
幸子「頬を赤らめないでください」
P「脱がせといて酷いやつだな」ヌギヌギ
537 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/30(土) 22:11:40.79 ID:VSaw8IPQ0
幸子「これを使います」
【脱ぎたてのPのシャツ】
七海「なるほど、これはいいれすよ」
幸子「ですよね!」
P「これに人が群がるような光景はあまり見たくないんだが」
七海「七海の予想では入れ食い状態になるので」
七海「多めに用意しておいた方がいいれすよ」
幸子「ということでPさん、次のエサ用に新しいシャツを着てください」
P「えぇ....」
538 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/30(土) 22:12:48.33 ID:VSaw8IPQ0
P「俺はこれを使う」
【ちとせの手】
七海「なんれすかこれ?」
七海「マネキンにしてはリアルで気持ち悪いんれすけど....」
P「わからん」
P「なんかキッチンに落ちてた」
七海「そんなの持ってきちゃダメれす」
幸子「(絶対ちとせさんの手じゃないですか....)」
七海「作り物れすよね?」
P「作り物だと思うんだが」
P「生温かいし、たまに動くんだよな」
七海「なぜそれで作りものだと思えるんれすか....」
539 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/30(土) 22:13:33.38 ID:VSaw8IPQ0
七海「七海がお手本を見せなければいけませんね」
七海「これれす!」
【キャッツ選手のサイン入りプレミアボール】
P「あーなるほど」
幸子「完全に一本釣り狙いですか」
七海「はい、これは七海の実家にあった」
七海「キャッツのレジェンド、なかしましけお元選手のサインボールです」
幸子「間違いないです」
P「まあ俺もちょっと欲しいけどな」
七海「釣られときますか?」
P「遠慮しとくよ」
540 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/30(土) 22:21:06.74 ID:2ASpnfKJ0
実家から持ってきたのか…とうさまが泣くぞ
541 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/30(土) 22:21:36.89 ID:VSaw8IPQ0
七海「ポイントは....」
七海「七海はここにします!」
P「窓の外?」
七海「ここから下に垂らして、地面を這わせるんれす」
P「根魚かな?」
七海「ボールを転がっているように見せることで、違和感なく獲物に拾わせ」
七海「そこを一気に釣り上げます!」
七海「この部屋からなら下、つまり獲物の様子が見やすいのも良いれすね」
幸子「さすが七海さん、意外と練られています」
542 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/30(土) 22:22:59.86 ID:VSaw8IPQ0
P「俺はどうしよっかな....」
チトセテ「....」ズリ
チトセテ「....」ズリ
P「お、手が勝手に動き始めたぞ」
七海「なるほど、泳がせ釣りれすか」
P「泳がせ釣り?」
543 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/30(土) 22:23:32.87 ID:VSaw8IPQ0
七海「小魚などを生きたままエサにすることで」
七海「それを食べる大型の魚を狙うんれす」
七海「そしてエサは文字通り生きた動きをするので」
七海「獲物にバレにくいという利点もあります」
幸子「まあこの手(チトセテ)が生餌かどうかは議論の余地がありますけど....」
544 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/30(土) 22:23:59.85 ID:VSaw8IPQ0
幸子「ボクはそうですねぇ」
幸子「オーソドックスに廊下でいいでしょう」
七海「廊下は、確実に獲物が通りますからね」
七海「いい選択だと思います」
七海「ということで始めましょう」
幸子「第1回 チキチキ 屋内釣り大会〜!」
P「いえーい」
誰の竿に何がHITした?
>>545
545 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/30(土) 22:24:24.27 ID:2ASpnfKJ0
幸子にまゆ
546 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/30(土) 22:25:19.50 ID:cI5DWdVRo
Pの竿に千夜の腕と川島さんの生首
547 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/30(土) 22:41:49.03 ID:VSaw8IPQ0
幸子「さて、それじゃあ早速....」
幸子「あれ?」
七海「どうしました?」
幸子「いえ、ボクの竿につけていたはずのPさんのシャツがないんです」
幸子「Pさん取りました?」
P「いや取ってないぞ」
幸子「どこかに落としましたかね....?」
七海「....!」
548 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/30(土) 22:42:18.02 ID:VSaw8IPQ0
七海「これを見てください」
幸子「?」
七海「糸の先、ちょうどシャツが付いていた部分に」
七海「何者かの体液がベットリ付いています」
幸子「!?」
P「....ということは」
七海「はい」
549 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/30(土) 22:42:46.27 ID:VSaw8IPQ0
七海「幸子さんが目を離した僅かな隙に」
七海「獲物にエサを取られてしまったようれす」
幸子「まさかそんな....」
七海「....幸子さんが狙っている獲物たちは」
七海「相当手ごわいのかもしれません....」
幸子「....」
幸子「気合を入れます....!」
P「俺が一番怖いんだが」
550 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/30(土) 22:57:21.19 ID:VSaw8IPQ0
〜数時間後〜
P「....この釣果はどうなんだ?」
七海「上々じゃないれすか?」
七海「七海は狙い通りの獲物が釣れましたし」
七海「プロデューサーも立派な獲物を釣ってるじゃないれすか」
P「ま、まあそうなんだけどな....」
友紀「ねえ七海ちゃん!本当にこれ貰っていいの!?」
七海「いいれすよ」
七海「実家に飾ってあっただけで、七海は価値がよく分かりません」
友紀「ボール拾ったと思ったら手に針が食い込んでて何事かと思ったけど」
友紀「痛い思いした甲斐があったよ〜」
P「....」
551 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/30(土) 22:57:48.19 ID:VSaw8IPQ0
P「....」チラ
千夜「ちゅばちゅば」
P「....」
P「....なあ千夜」
千夜「集中しているので話しかけないでもらえますか」
千夜「....ちゅばちゅば」
P「七海ぃ」
P「獲物がエサに食いついたまま離れないんだが」
七海「....」
552 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/30(土) 22:58:33.21 ID:hHWv+Swmo
3つとも安価じゃなかったか。待機してたんだが
553 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/30(土) 22:58:39.08 ID:VSaw8IPQ0
七海「今回の釣りは食用目的ではありませんし」
七海「もう糸を切って、エサごとリリースすればいいんじゃないれすか?」
P「それもそうだな」
P「....」チョキン
P「王蟲、森へおかえり」
千夜「誰が王蟲ですか」
千夜「ちゅばちゅば」テクテク
千夜「ちゅばちゅば」テクテク
P「....」
P「吸いながら帰るのか....」
七海「よっぽどあの手が気に入ったんれすね」
P「クールでポーカーフェイスな千夜をあそこまで引きつけるあの手」
P「一体何なんだ....」
七海「世の中には、知らない方が良いこともあるのかもしれません....」
554 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/30(土) 22:58:55.24 ID:lM+zf/PDO
同じく
555 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/30(土) 22:59:23.42 ID:VSaw8IPQ0
P「....しかし」
P「幸子、大丈夫かな」
七海「そうれすね」
七海「海や川で釣りをしていて、獲物に水中に引きずり込まれた」
七海「これは大事件れす、命の危険がありますから」
七海「でもここは事務所れす」
七海「幸子さんは無事でしょうし」
七海「きっと今は、獲物に連れていかれた後」
七海「そのままお話でもしているんじゃないれすか?」
P「まあ獲物って言ってもこの事務所にいる人だからな」
七海「そういうことれす」
556 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/30(土) 23:00:10.69 ID:kfnNNhCS0
この人他の人らより安価比率低めだから。前のでも何回か待機して「糞ぁ!」ってなった
557 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/30(土) 23:00:11.80 ID:VSaw8IPQ0
七海「でも消化不良れすよ〜」
P「そうなのか?」
七海「当たり前じゃないれすか」
七海「釣りの真似事をするなんて」
七海「釣りをしないよりキツイれす」
P「腹減ってる時に美味そうな匂いだけ嗅がされるようなもんか」
七海「次は本当の釣りに付き合ってくださいよ?」
P「わかったわかった」
558 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/30(土) 23:02:01.05 ID:2ASpnfKJ0
そもそも体液って、何の液だったんだろう…
559 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/30(土) 23:20:31.66 ID:VSaw8IPQ0
幸子「んー!んー!」ジタバタ
まゆ「暴れないでください、今取ってあげますから」シュルリ
幸子「ちょっと!いきなり何をするんですか!」
幸子「こんなところまで連れてきて!」
幸子「ってここどこですか!?」
まゆ「....」
560 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/30(土) 23:21:00.39 ID:VSaw8IPQ0
仮面@「ここは事務所内オークションの会場です!」
仮面A「これから珠玉のPグッズの数々が出品されるから」
仮面B「ゆっくり見ていくといいよ★」
仮面C「Прекрасно!」
仮面D「ここで出品されるものは凄く質がいいんです....」
仮面E「私もここで購入したものには、いつもお世話になっているんですよー♪」
561 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/30(土) 23:21:31.58 ID:VSaw8IPQ0
幸子「(まゆさん以外は全員仮面をつけていて)」
幸子「(誰かわからないようになっているんですね....)」
幸子「(一体誰なんでしょう....)」
幸子「(まあこんな場にくるような人たちに顔を晒すのは、リスクしかありませんから)」
幸子「(顔を隠すのは当然ですが)」
幸子「そういえばまゆさんは仮面つけないんですか?」
まゆ「まゆは顔を隠す必要がありません」
幸子「強い」
562 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/30(土) 23:22:21.08 ID:VSaw8IPQ0
まゆ「良質なPさんのシャツを大量に提供してくれた幸子ちゃんの」
まゆ「オークション参加を」
仮面's「「「「「「歓迎します」」」」」」
パチパチ....
パチパチ....
幸子「え?ボクは別に....」
まゆ「ここで皆さんのシャツの楽しみ方を聞いてみましょう」
幸子「いらないです....」
563 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/30(土) 23:24:25.05 ID:VSaw8IPQ0
仮面@「私のおすすめは煮込み!」
仮面@「濃厚な出汁が出て、シャツを隅から隅まで楽しめますよ♪」
仮面A「鮮度がいいんだから生一択でしょ」
仮面A「最高級品じゃないと無理なんだし」
仮面B「アタシは密閉した状態で部屋に飾って、たまに嗅ぐかな〜」
仮面B「長く楽しめるよ★」
仮面C「細かく刻んで、ウォッカに入れて飲むと....」
仮面C「Очень вкусно!」
仮面D「私は....着ます....」
仮面D「全身でPさんプロデューサーを....感じるんです....」
仮面E「乾燥させたものを粉末にして、鼻から吸うのが一番気持ちイイですよー?」
564 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/30(土) 23:25:04.68 ID:VSaw8IPQ0
幸子「(ここにいちゃいけない気がビンビンしますよ....)」
まゆ「どうですか幸子ちゃん?」
幸子「ボク帰りま
まゆ「さあ」
仮面's「「「「「「さあ」」」」」」
幸子「」
11日目に続く
565 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/30(土) 23:26:23.79 ID:VSaw8IPQ0
本日はここまでとさせていただきます
安価の数については、私の気分次第で多かったり少なかったりしてしまいます
こればかりは完全ランダムでどうしようもないんです、申し訳ありません
明日の夜に再開します
566 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/30(土) 23:28:16.79 ID:sOwd+qtQ0
234は仮面つけてる意味を感じないくらいわかりやすいけど156は誰だろ
1はハンバーグの人、5は未亡人な人、6は元日の人かな?
567 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/30(土) 23:30:36.68 ID:2ASpnfKJ0
乙でした
未成年の飲酒がどうこうってレベルじゃねえぐらいヤバい空間だw
幸子は無事に戻ってこれるのだろうか
568 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/30(土) 23:35:18.54 ID:qJnR1XI+o
おつつつつ
569 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/30(土) 23:38:15.59 ID:A2TIWI5Yo
1はがんばります、5は本の虫、6はゆるふわとか嫁技能高い人とか暑がりとか?
570 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 20:40:07.78 ID:pFPVZCg70
幸子「....」
幸子「....」チラ
P「....」カタカタ
P「....」カタカタ
幸子「....」チラ
幸子「....」スゥ
幸子「(つい乗せられて購入してしまいましたが)」
幸子「(Pさんを見ながら嗅ぐPシャツはなかなかのものですね....)」ウットリ
幸子「(たまらない....)」ジュワ
P「....」カタカタ
幸子「(ハッ)」
幸子「(危ない危ない)」
幸子「(戻れなくなるところでした....)」
何をする?
>>571
571 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/31(日) 20:40:53.77 ID:UIwnpb2t0
もう一人くらいアイドル候補を捕まえてりん子と幸子ギアとのユニット結成してびっくりさせる
572 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 20:48:51.62 ID:pFPVZCg70
幸子「(そういえば)」
幸子「(ボクがPさんに構い始めたから早12日)」
幸子「(りん子ちゃんと幸子ギア)」
幸子「(なぜか2人もアイドル候補が加入しました)」
幸子「....」
幸子「(もう1人捕まえれば)」
幸子「(新ユニットが結成できるのでは....?)」
幸子「(そしてそれを)」
幸子「(ボクがプロデュースしてしまいましょう!)」
幸子「(人気となったアイドル自身が新たなグループをプロデュースするのは歴史的に必然)」
幸子「(そしてPさんをビックリさせましょう!)」
幸子「(これは楽しくなりますよ....!)」フフーン
573 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 20:49:19.97 ID:pFPVZCg70
幸子「(しかし、新たなアイドル候補を探すといってもどうしましょうか)」
幸子「(Pさんをビックリさせたいわけですから)」
幸子「(この計画は秘密裏に進めないといけません)」
幸子「(なので、大々的にオーディションを行うなんてことはできないわけです)」
幸子「(どうしましょうかねぇ....)」
どうする?
>>574
574 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/31(日) 20:49:54.74 ID:fq3BjVwS0
小梅のあの子に頼む
575 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/31(日) 20:50:05.24 ID:6+rzblvO0
落とし穴を掘る
576 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 20:59:36.68 ID:pFPVZCg70
幸子「小梅さ〜ん」
小梅「....?」
小梅「どうしたの、幸子ちゃん....」
幸子「あの子いますか?」
小梅「うん、幸子ちゃんの身体に一体化して遊んでる....」ニコ
幸子「!?」
幸子「ちょっと、無許可でやめてくださいよ!」
幸子「ビックリするじゃないですか!」
小梅「幸子ちゃん、気づいてなかったから別にいいんじゃ....」
幸子「そういう問題じゃないんです....」
577 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 21:00:24.86 ID:pFPVZCg70
小梅「それで、あの子に何の用事....?」
幸子「実はですね....」
小梅「?」
幸子「あの子さ〜ん」
幸子「アイドルやりませんか〜?」
小梅「???」
幸子「こういうことです」
小梅「アイドル....?」
幸子「はい」
578 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 21:01:16.17 ID:pFPVZCg70
幸子「これは内緒なので黙っておいて欲しいんですけど」
幸子「ボク、新たなアイドルユニットをプロデュースしようと思っているんです」
小梅「幸子ちゃんが参加するんじゃないの....?」
幸子「見た目だけならボクが参加する、と言えなくもないんですが」
幸子「幸子ギアはボクではないので、このボクは参加しません」
幸子「ボクはあくまでプロデューサーですよ!」
小梅「そうなんだ....」
579 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 21:02:26.17 ID:pFPVZCg70
小梅「でもどうして、あの子を....?」
幸子「実はですねぇ」
幸子「ユニットメンバーとして内定している他の2人の」
幸子「個性がかなり強いんですよ」
幸子「なので!」
幸子「それに負けない個性を持つあの子さんはどうかなと思いまして」フフーン
小梅「わかった、ちょっと聞いてみるね....」
幸子「お願いします!」
あの子の返答
(安価のコンマが偶数なら加入,奇数ならお断り)
>>580
580 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/31(日) 21:02:51.60 ID:xeuJWsGJo
姿を見せられないからと断るが、代わりに小梅が昔作った人間の女の子の死体をベースにいろんな動物をつなぎ合わせたアイドル志望のバケモノ美少女の現在地を教えてくれる
581 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/31(日) 21:03:19.16 ID:xeuJWsGJo
ってコンマかよ
582 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 21:04:16.26 ID:pFPVZCg70
せっかくなので採用します
583 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/31(日) 21:05:54.55 ID:Vd+QbNBDO
まぁ、偶数だしいいんじゃない?
死体か……ダンスしているとロケットパンチ張りに腕が外れて飛んでいくとか?
584 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/31(日) 21:07:31.35 ID:6+rzblvO0
腐乱臭衆か?
585 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/31(日) 21:09:08.36 ID:UIwnpb2t0
ロボ・ケミカル・オカルトの3属性がそろうのか
586 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 21:17:12.19 ID:pFPVZCg70
小梅「うん....うん....」
小梅「やってみたいって言ってる....」
幸子「そうですか!」
幸子「それじゃあ早速....」
幸子「姿を現してもらってもいいですか?」
小梅「....」
小梅「あの子はまだ霊力が足りないから、それは難しい....かも」
幸子「あ、そうなんですか....」
587 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 21:17:41.20 ID:pFPVZCg70
幸子「どうしましょうかねぇ」
幸子「アイドルはファンの方々の前に立って、歌ったり踊ったりすることが前提ですから....」
幸子「あの子さんは写真にしか写れませんね....」
小梅「....?」
小梅「....」
小梅「そっか....」
小梅「え?」
小梅「....」
小梅「でも、いいの?」
幸子「どうしたんですか?」
588 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 21:18:10.27 ID:pFPVZCg70
小梅「あの子がね」
小梅「やってみたかったけど、それなら仕方ないって....」
幸子「すみません....」
幸子「その気にさせておいてこんな....」
小梅「大丈夫だって言ってる....」
幸子「ありがとうございます....」
589 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 21:18:38.68 ID:pFPVZCg70
幸子「しかし、あの子さんの加入は取り消しませんよ!」ババーン
小梅「?」
幸子「写真には写れるんですよね?」
小梅「うん、それならなんとか霊力は足りると思う....」
幸子「取材の時や写真を取るような仕事の時だけの限定メンバーという形にはなりますが」
幸子「それでもいいですか?」
パァン
パキッ
ガシャーン
ドタドタドタ
幸子「ひぃっ!?」ビクッ
小梅「喜んでる....」クスクス
幸子「ラップ音で返事するのはやめてください!」
590 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 21:19:27.69 ID:pFPVZCg70
小梅「え?」
小梅「あ、そうだね、うん、いいかも....」
幸子「?」
小梅「私ね、昔女の子の死体をベースにいろんな動物をつなぎ合わせた異形を作ったの....」
幸子「いきなり何を言い出すんですか?」
小梅「色々あって今は独立して、1人暮らしをしてるんだけど....」
幸子「子供が1人立ちした親風のコメントが全く入ってきません」
小梅「その子、アイドル志望でね....」
幸子「アイドル死亡の間違いでは?」
小梅「死体出身で動物とのハーフ、そして....」
小梅「美少女だよ....」
幸子「話を聞きましょう」
異形の美少女の居場所
>>591
591 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/05/31(日) 21:20:16.76 ID:3aRi5bTkO
山梨
592 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/31(日) 21:20:43.41 ID:fq3BjVwS0
小春の家
593 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 21:33:00.84 ID:pFPVZCg70
幸子「その子は今、どこにいるんですか?」
小梅「えぇっと....」ポチポチ
小梅「....ここ」ユビサシ
幸子「ここは?」
小梅「山梨県の河口湖町と鳴沢村に跨ってる森だよ....」
幸子「へぇ〜、森に住んでるんですか!」
幸子「アウトドア派なんでしょうか」
小梅「アウトドア派なのかな....?」
594 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 21:33:46.09 ID:pFPVZCg70
小梅「私も何回か言ったことがあるけど」
小梅「すごくいいところだよ....」ニッコリ
幸子「それは楽しみです!」
幸子「今から行くのでアポを取ってもらってもいいですか?」
小梅「わかった....」
595 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 21:34:55.58 ID:pFPVZCg70
小梅「そうだ、幸子ちゃん....」
幸子「はい?」
小梅「道に迷わないように気をつけて....」
幸子「山梨はボクの故郷、そんな心配は無用です!」
小梅「それなら大丈夫だね....」
596 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/31(日) 21:35:26.48 ID:6+rzblvO0
森じゃなくて樹海じゃねえのかw
597 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 21:58:42.08 ID:pFPVZCg70
〜富士の樹海〜
幸子「騙しましたね小梅さん....!」
小梅『騙してないよ....?』
小梅『だって....』
小梅『みんないるから....』
幸子「....」
小梅『渡した地図のルートから少しでも外れると迷うから気をつけて....』
幸子「迷ったらどうなるんですか?」
小梅『森や山で遭難したらどうなるかなんて....』
幸子「ですよねー」
598 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 21:59:29.87 ID:pFPVZCg70
幸子「まさか住んでいる場所が樹海だっただなんて....」
幸子「でもせっかくここまで来たんです」
幸子「いやここまでって言っても山梨なんですけど」
幸子「....」
幸子「あまり気は進みませんが....」
幸子「とにかく、行きましょうか....」
599 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/31(日) 21:59:38.15 ID:UIwnpb2t0
幸子なら遭難してもサバイバルして生き残れそう
600 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 22:01:00.20 ID:pFPVZCg70
幸子「(えーっと、ここでしょうか)」
幸子「(整備された遊歩道を、自分から外れるのは気が進みませんねぇ....)」
幸子「(一応GPSと小梅さんからもらった地図はありますし、大丈夫でしょうか....)」
幸子「(はぁ....)」
幸子「(どうしてボクはこんなところに....)」
601 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 22:01:28.84 ID:pFPVZCg70
幸子「....」ザッ
幸子「(....しかし)」
幸子「....」ザッ
幸子「(ずっと同じ景色ばかり....)」
幸子「(本当にこの方向であっているんでしょうか....)」
....テ....ルヨ....
幸子「?」
幸子「(人の声がしますね)」
幸子「(見学ツアーの方でしょうか?)」
幸子「(それともパトロールの方?)」
幸子「(見つかると厄介なことになりそうですし、バレないように隠れながら進みましょう....)」
602 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 22:01:59.83 ID:pFPVZCg70
幸子「....」ソッ
幸子「....」チラ
裸の男「たかが20万の元金で、まさか....」
裸の男「まさかはないですよね....」
幸子「!?」
幸子「(な、なんですかあれ!?)」
幸子「(裸の男の人が吊るされてます!?)」
603 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 22:02:25.32 ID:pFPVZCg70
ガタイのいい男「蚊がよ....」
ガタイのいい男「ちょっと血を吸ったくれーで殺すだろ?」
ガタイのいい男「今、そんな気分」
ガタイのいい男「気持ち伝わった?」
幸子「(こんなところで何をやっているんでしょう....)」
幸子「(しかし森の中で裸って....)」
幸子「(なんだかチクチクしそうで嫌ですねぇ....)」
604 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 22:03:53.87 ID:pFPVZCg70
ドボドボ
ベチャベチャ
幸子「(!?)」
幸子「(頭から何かかけられてますよ....)」
幸子「(あれなんでしょうか、ぶどうジュース?)」
幸子「(ネットリした液体まで....)」
幸子「(大人も大変ですねぇ)」パキッ
幸子「(パキッ....?)」
605 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 22:04:20.94 ID:pFPVZCg70
ガタイのいい男「....」チラ
ガタイのいい男「....柄崎」
もう1人のガタイのいい男「はい」ダッ
幸子「(マ、マズい!こっちに来ます!)」
幸子「(どどどどうしましょう!)」
幸子「(見つかったら家に連れ戻されてしまうかもしれません!)」
606 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 22:06:22.67 ID:pFPVZCg70
ツンツン
幸子「?」チラ
??「こっちに来て」
幸子「うわぁむぐ」ムグ
??「声出しちゃダメ!」
幸子「....!」コクコク
??「早くっ!」ダッ
幸子「!」ダッ
607 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 22:09:02.57 ID:pFPVZCg70
ガタイのいい男「どうだった....」
もう1人のガタイのいい男「別に何もいませんよ?」
もう1人のガタイのいい男「ウサギじゃないですか?」
ガタイのいい男「....」
608 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 22:12:16.91 ID:pFPVZCg70
幸子「はぁ....はぁ....」
幸子「足元の悪い場所を走るのは疲れますねぇ....」
??「大丈夫?」
??「はい水」スッ
幸子「あ、どうも」
幸子「んっ....んっ....」ゴクゴク
幸子「ぷはぁっ!」
幸子「....」
609 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 22:13:04.92 ID:pFPVZCg70
幸子「....あのー」
??「どうしたの?」
幸子「....今更なんですけど」
幸子「どなたですか?」
??「....」
??「私はあなたのこと知ってるよ」ニカッ
幸子「え?」
??「輿水幸子ちゃんでしょ」
幸子「ふむ....」
610 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 22:13:36.06 ID:pFPVZCg70
幸子「こんな山奥でもボクのファンに巡り合えるなんて」
幸子「有名になったものです!」
??「あ、いやそういうことじゃなくて」
??「小梅ちゃんから聞いてるよ」
??「私に会いに来たんだよね」
幸子「....」
幸子「....ということは」
??「うん」
異形の美少女の名前
>>611
611 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/31(日) 22:13:40.56 ID:6+rzblvO0
ディズィーみたいな感じなのかね
612 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/31(日) 22:14:02.18 ID:fq3BjVwS0
アゲハ
613 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/31(日) 22:14:30.68 ID:6+rzblvO0
あれ、安価取るつもりじゃなかったんだけど
614 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/31(日) 22:24:26.87 ID:tOczjcrU0
???「私の名前は、ディズィーみたいな感じなのかね」
幸子「はい?」
ディズィーみたいな感じなのかね「私の名前は、ディズィーみたいな感じなのかね」
幸子「それ名前なんですか?」
ってなったら流石に笑うわ
615 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 22:27:55.44 ID:pFPVZCg70
アゲハ「私、アゲハ」
幸子「アゲハさん」
幸子「いやー!よかったぁ....」ヘナヘナ
アゲハ「ど、どうしたの?」
幸子「色々な企画で、色々なことをしましたが」
幸子「1人で樹海を歩くのはトップクラスの怖さでしたよ....」
アゲハ「あはは、幸子ちゃんくらいの女の子が1人歩きなんて聞いたことないよ」クスクス
幸子「本当ですよ....」
幸子「それだけの苦労をしたのに会えませんでした!」
幸子「こんなことになったらどうしようかと....」
616 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 22:28:25.14 ID:pFPVZCg70
幸子「....」チラチラ
アゲハ「....」
アゲハ「....別に普通だって思ったでしょ」
幸子「あ....」
幸子「すみません....」
アゲハ「ううん、全然いいよ」
アゲハ「むしろ、小梅ちゃんから話を聞いてるはずなのに」
アゲハ「幸子ちゃんは、普通に接してくれるんだね」
幸子「?」
617 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 22:28:52.10 ID:pFPVZCg70
幸子「普通も何も」
幸子「同世代くらいの女の子と話すときはいつもこんな感じですよ?」
アゲハ「....」
アゲハ「....そっか」
アゲハ「....いつまでも立ち話してちゃあれだし」
アゲハ「とりあえず上がってって」
幸子「お邪魔しまーす」
アゲハ「まあ洞窟なんだけど」
幸子「上がるところないじゃないですか!」
618 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 22:41:37.41 ID:pFPVZCg70
アゲハ「どこまで聞いてるのかわからないけど」
アゲハ「改めて自己紹介しとくね」
幸子「お願いします」
アゲハ「私はアゲハ」
アゲハ「5年位前、小梅ちゃんに作られたんだ」
幸子「確か、女の子の死体をベースに作られたとか」
アゲハ「そこまで聞いてたんだ」
アゲハ「....うん、そうだよ」
619 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 22:42:06.75 ID:pFPVZCg70
幸子「小梅ちゃんがホラー大好き少女ってのは知ってましたけど」
幸子「まさか幼い頃からそんなことをしていたとは....」
アゲハ「....作られた、っていうのはちょっと違うかも」
幸子「え?」
アゲハ「....」
アゲハ「....私がまだ生きてた頃の話」
幸子「....」
620 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 22:45:30.73 ID:pFPVZCg70
アゲハ「小梅ちゃんとは家が近所でね」
アゲハ「小梅ちゃんは家に1人でいることが多かったから」
アゲハ「私も自然と面倒見るようになってたし」
アゲハ「だから」
アゲハ「小さい頃から小梅ちゃんは」
アゲハ「私のことをおねえちゃんおねえちゃんって、慕ってくれてたんだ....」
幸子「近所のお姉さんですかぁ」
幸子「こんなに素敵なお姉さんがいたら、小さな女の子はみんなイチコロでしょうねー」
アゲハ「ふふっ、ありがと」
アゲハ「....」
621 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 22:46:19.29 ID:pFPVZCg70
アゲハ「でも私、死んじゃったんだ」
幸子「....」
アゲハ「事故で即死だったみたいだから」
アゲハ「全然覚えてないけどね」
アゲハ「身体もバラバラで、お葬式でも棺桶の蓋は閉まったままだったんだって」
幸子「....」
622 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 22:46:58.50 ID:pFPVZCg70
幸子「....それで、小梅さんが?」
アゲハ「....うん」
アゲハ「火葬される前に、私の遺体を棺桶ごと盗み出したの」
幸子「えぇ....」
幸子「幼い小梅さんがどうやってそんなこと....」
アゲハ「さあ....」
アゲハ「もしかしたら、近くにいたあの子たちに手伝ってもらったんじゃないかな....」
幸子「小梅さんならあり得ますねぇ....」
623 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 22:47:26.64 ID:pFPVZCg70
アゲハ「それで小梅ちゃんは私の身体をかき集めて、くっつけて」
アゲハ「足りないところはなるべく違和感のないような動物の身体を使って」
アゲハ「そうして出来上がった身体に」
アゲハ「あの世から取り返してきた私の魂を入れた」
幸子「サラッと説明してますけど、とんでもないことをやっていますね小梅さん」
アゲハ「私が言うのもなんだけど、常人じゃないよね」
幸子「本当ですよ!」
624 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/31(日) 22:48:26.01 ID:6+rzblvO0
西行法師かよ
625 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 22:59:35.14 ID:pFPVZCg70
幸子「こう言っちゃなんですけど」
幸子「見た目はほとんど普通の人と変わりませんね」
幸子「確かに、傷跡?のようなものもありますが」
幸子「美少女なのでそんなところ全く気になりません!」
アゲハ「....気にならない、か」
幸子「....」
626 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 23:00:09.66 ID:pFPVZCg70
幸子「....あの」
アゲハ「?」
幸子「....なぜ、こちらに住んでいるんですか」
アゲハ「....」
幸子「....すみません、初対面のボクが聞くようなことではありませんでした」
アゲハ「....ううん
アゲハ「....ちょっと嬉しい、かも」
幸子「え?」
627 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 23:01:45.61 ID:pFPVZCg70
アゲハ「死んだ時のこととか、身体のこととか」
アゲハ「好奇心に駆られてそういうことを聞く人ばっかりだったのに」
アゲハ「幸子ちゃんは、住んでいる理由なんてものを一番に聞いてくれたから」
幸子「だって、美少女が樹海に住んでいる理由なんて気になるじゃないですか!」
アゲハ「....そうかな」
幸子「そうですよ!」
アゲハ「....」
アゲハ「幸子ちゃんが私を普通に扱ってくれるから、ちょっとだけ昔を思いだしちゃった」クスリ
幸子「....」
628 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 23:02:38.07 ID:pFPVZCg70
アゲハ「....」
アゲハ「....一度死んだ人間が生き返ったら」
アゲハ「そこに居場所はないの」
幸子「え....?」
アゲハ「だって、死人の居場所はお墓の下か、あの世のどちらかだけなんだもん」
アゲハ「それ以外の選択肢なんて、用意されていないし」
アゲハ「誰も望んでいない」
幸子「....」
629 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 23:03:15.80 ID:pFPVZCg70
アゲハ「....これでもね、私の家は絵にかいたような幸せな家族だったんだよ」
アゲハ「両親や姉妹、友達....」
アゲハ「周りの人たちからたくさんの愛情をもらって生きてた」
アゲハ「でも、1回死んだらそれはもう終わり」
アゲハ「当たり前だよね」
アゲハ「私は死んだんだから」
幸子「....」
630 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 23:05:07.30 ID:pFPVZCg70
アゲハ「ゾンビ映画に出てくるゾンビって、みんなに怖がられて、逃げられて」
アゲハ「最後は殺される」
アゲハ「もちろん私の周りの人たちはそんなことしなかったけど」
アゲハ「....でも」
アゲハ「生きている時と同じ、なんてことは無理だった」
幸子「そんな....」
アゲハ「....」
631 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 23:05:34.88 ID:pFPVZCg70
アゲハ「....周囲の人たちの視線から逃げて、私はここに来たの」
アゲハ「それからはもう何年も樹海を出てない」
アゲハ「私はご飯もいらないしね」
幸子「....」
アゲハ「あ、でもこの自然の中での1人暮らしも案外楽しいよ?」
アゲハ「人間ってあんなに窮屈で狭いところで生きてたんだな〜って実感する」
アゲハ「って私は死んでるから生きてないか!」
幸子「....」
632 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 23:16:09.79 ID:pFPVZCg70
アゲハ「でも今は、これでよかったんだと思う」
アゲハ「あのまま家にいたところで」
アゲハ「誰も幸せにはなれなかったから」
幸子「....」
アゲハ「....ごめんね、いきなりこんな話しちゃって」
アゲハ「気まずいよね」
幸子「そうですねぇ、かなり気まずいです」
アゲハ「あはは、正直!」
633 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/05/31(日) 23:16:39.47 ID:pFPVZCg70
アゲハ「これで自己紹介は終わり!」
アゲハ「それでは幸子ちゃん、お話をどうぞ!」
幸子「アイドルやりませんか?」
アゲハ「は?」
幸子「アイドルやりませんか?」
アゲハ「聞こえてるけど....」
アゲハ「....」
アゲハ「....冷やかしってわけじゃ」
アゲハ「....」
アゲハ「ないか」
幸子「えぇ、ボクは本気ですよ」
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