モバP「相手を絶対に服従させられる力かあ」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/07(木) 23:26:39.67 ID:A1cLeU0R0

P「昨日みたアニメがめちゃくちゃ面白くて思わず徹夜しちゃったよ、とほほ……」

P「寝不足だけど仕事は終わらない……これを終わらせるまでは帰れない……」

P「だけど、相手を絶対に服従させられる力かあ」

P「そんなものがあれば本当に便利だよなあ、こんな仕事だって……」

ちひろ「また変なこと言ってるんですか? その調子だと、いつまで経っても終わんないですよ」

P「ちひろさん! もしかして差し入れですか!?」

ちひろ「ええ。私はそろそろ帰るので、これを」

P「って、またエナドリじゃないですか……」

ちひろ「ふふ、あと一息です。頑張ってくださいね。ではでは、私はこれで」ペコリ

P「はは、どうもありがとうございます。うえ、いつもより苦いなあこれ」グビグビ

P「……はーあ、ちひろさんが仕事代わってくれたらなあ。なーんて」


キュイーーーーーーーーン


ちひろ「はい。承知しました。お仕事を代わります」


P「………は?」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1588861599
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/07(木) 23:30:18.42 ID:A1cLeU0R0

ちひろ「失礼いたします」スッ

P「ちょ、ちょっと! ちひろさん!? 何やってるんですか?」

ちひろ「プロデューサーさんの代わりに、私がお仕事を終わらせます」

P「えっーーと。……はっはっは! そういう冗談は、また今度ということで」

P「いやー、帰ると見せかけてのフリですね? 一瞬、騙されかけちゃいましたよ」

P「とにかく、この膨大な量の仕事を終わらせるのは、俺の仕事なんで……」

ちひろ「……」カタカタ




P「……マジでやってるよこの人」

ちひろ「…………」カタカタ


――――
――


3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/07(木) 23:35:36.38 ID:A1cLeU0R0

P(結局、俺とちひろさんの二人がかりで仕事は終わらせた、けど)

P(あの態度の急変……なんか腑に落ちないって言うか)

P「…………まるで、絶対服従みたいだったよな」

P(……ははは、なんてな)




ちひろ「おはようございます、プロデューサーさん」

P「あ、ちひろさんおはようございます!」

P「いや〜〜〜、昨日は助かりましたよ、ほんと。こんどお寿司でも奢らせてくださいっ!」

ちひろ「……えーと、昨日? ですか?」

P「はい、仕事を手伝ってもらっちゃって」

ちひろ「やだなあ、昨日は私すぐに帰ったじゃないですか」

P「は?」

ちひろ「ふふ、仕事のし過ぎですか? さ、今日も張り切ってがんばりましょう!」

P(あれ、覚えていない……? 昨日の今日だぞ??)

4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/07(木) 23:39:41.29 ID:A1cLeU0R0

ちひろ「でも、おかしいんですよねえ」

P「おかしい、ですか?」

ちひろ「はい。家でちゃんと寝たはずなんですけど、肩が痛くって」

ちひろ「やだなあ、もしかして歳ですかね……」ガクリ

P「ははは、いやー、ちひろさんはまだ若いから大丈夫ですよ」グッ

ちひろ「もー、またそんなこと言って。ほら、アイドル達が来ちゃいますよ」

P「そ、そうですね」

P「……よーし、やるぞーー!!」

ちひろ「おー!」



P(……何かが、何かがおかしい。……何かが)


――――
――


5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/07(木) 23:50:47.81 ID:A1cLeU0R0

凛「どうしたの、そんな難しい顔して」

P「え? あ、いや、そんな変な顔してたか?」

凛「ふふ、してるよ。ほら今も」

P「あー、疲れてるのかな……」

凛「肩でも揉んであげようか?」

P「得意なのか?」

凛「いや、べつに。やったことないけど」

P「じゃあ、やめとくよ。うちのアイドルにやらせるわけにはいかないからな」

凛「ふーん、そんな遠慮しなくてもいいのに。……私がやりたいだけなんだし」

P「なんか言ったか?」

凛「んーん、なんでもない」

6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/08(金) 00:01:41.48 ID:sxJhrm7y0

P(昨日、ちひろさんに言った“仕事を代わってほしい”というお願い)

P(あれがトリガーになったんだとしたら……)

P「……まさかな」

凛「ねえ、何か言った?」

P「いや、何でもない。なあ、凛ちょっといいか」

凛「どうしたの?」

P「折り入ってお願いがあってだな」

凛「ふーん、私に? 珍しいね」

P「ああ。ちょっと服を脱いでみせてくれないか」


キュイーーーーーーーーン


凛「うん。わかった」

7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/08(金) 00:04:26.96 ID:sxJhrm7y0

凛「ちょっと待ってて、よいしょ……っと」ヌギヌギ

P「やはりか……」

P(なかば疑っていたけど――まじで俺は、絶対服従の力を手に入れたみたいだ……)

P(これがあれば、どんなことでも思いのままに……)



凛「……んっしょっと、ねえ、ブラも外す?」

P「っておいおい!! 凛、もういいから! それでいいから!」

凛「もういいの?」

P「ああ、すまん。こんなこと本当はさせるつもりじゃなかったのに」

P(やばいぞ、担当アイドル相手に何やってんだ俺は……)

8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/08(金) 00:07:29.75 ID:sxJhrm7y0

ガチャッ


卯月「おはようございまーす! って―――りんちゃんっ!?」

未央「なになに、しまむー!しぶりんがどうしたの――って、え……なにこれ」


凛「ねえ、ブラは外さなくていいの?」

P「……えーっと」

卯月「…………あの、えと、プロデューサー、さん?」

未央「プロデューサー、これどういうこと?」



P(やっべ〜〜〜〜〜どうしよう)

9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/08(金) 00:13:13.12 ID:sxJhrm7y0

P「……こうなっては、仕方ない」

P(不可抗力だけど、力を使うしかないか)

P「未央、卯月。二人とも今のことは綺麗さっぱり忘れてくれ」


キュイーーーーーーーーン


卯月「はい。わかりました、忘れます」

P「……ふう。これでとりあえずは大丈夫か……」

P(あとは凛に服を着せれば――)



未央「ねえ。まだ説明が終わってないよね? これ、どういうこと?」

P「え?」

10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/08(金) 00:18:11.98 ID:sxJhrm7y0

P(どうして未央には効いてないんだ……?)

未央「さっきから変なことばっかり言ってるし、しぶりんは裸だし……」

P「えっと、これは、その」

P(やばい、説明ができない)

未央「ちょっと、私人呼んでくるよ」

P「あ、おい! 未央!」

未央「……見損なったよ、プロデューサー。そんな人じゃないって信じてたのに」


バタン


P「……行ってしまった」

P(終わった、のか……? 俺の人生は、ここで……)

P(こんな、こんなところで……?)

――――
――


11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/08(金) 00:25:51.77 ID:sxJhrm7y0

ガチャ


未央「こっちです!」

警備員「ちょっと君!」

未央「ほら、あの人がアイドルの服を無理やり脱がせてたんです!!」

P「……なんだ、どうした未央? そんなに慌てて」

卯月「未央ちゃん? 大丈夫ですか?」

凛「遅刻だよ、未央」

未央「へ? しぶりん? ……ふ、服はどうしたの?」

凛「服? べつに、いつも通りだけど」

未央「そうじゃないでしょ! さっきは、ぶ、ブラ姿になってたじゃんか……」

凛「はは、そんなことするわけないでしょ。ここ事務所だよ?」

P「凛の言う通りだぞ。ほら、もう用事はすんだのか。警備員さんも困ってるぞ」

警備員「こほん。君も、あんまり大人をからかうんじゃないよ」

未央「え、あ、えっと……すいませんでした」

警備員「それでは、私はこれで」


バタン
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/08(金) 00:34:39.08 ID:sxJhrm7y0

P「さ、仕事の話だ。今度、雑誌の撮影が入ったんだ。未央、もういいよな?」

未央「……う、うん」

凛「それで、今度はどんな服を着るの?」

P「ああ。それはな――」



P(……さて、上手くごまかせたな)

P(二人の記憶をなくしたおかげで、とりあえずは乗り切れたけど)

P(未央には効き目がなかった……この力は誰にも効果があるわけではないのか)

P(ちひろさん、凛、卯月……この三人の共通点と言ったら、あるいは)

P「!」

P(……まさかな)

卯月「プロデューサーさん?」

P「ああ。悪い、話の続きだったな」

P(もう少し、検証する必要があるな――)


未央「…………」


――――
――


13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/08(金) 00:44:29.98 ID:sxJhrm7y0

未央「……絶対におかしい」

未央「どう考えてもおかしい! おかしいったらおかしい!」

未央(あの時、絶対にしぶりんは裸だった……)

未央(それなのに、なかったことにされてた? どうして?)

未央「二人だって、まるで覚えてないみたいな感じだったし……」

未央(……でも、プロデューサーは、なんであんなことを?)

美嘉「ん? 未央、どうしたのそんな顔して」

未央「美嘉ねえ! ちょうどいいところに!」

美嘉「なになに? アタシに用事?」

未央「まあ、話はのちほどゆっくり、ね」

未央(こうなったら、プロデューサーの本性を絶対に暴いてみせるよ……)

未央(絶対に、ね……)

14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/08(金) 00:45:04.79 ID:sxJhrm7y0
つづきます・・・
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/08(金) 05:09:08.34 ID:pGvB7F6DO
共通点?なんだろう?
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