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ボーンゴーレム娘「人間の子供拾ったっす」ドラゴン「お前ざっけんなよマジで」
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1 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/06(水) 18:54:25.85 ID:2ACNYEVy0
赤子「ううー?」キョトン
ドラゴン「おまっ……いやお前マジ何してんの?何?さらって来たん?」
ボンゴレ「違うっすよ。なんかこう、山歩いてたら……見つけてー」
ドラゴン「見つけてたまるかよこんなもん」
赤子「だー!だー!」
ボンゴレ「あー、そういやこの子の近くに、馬車の残骸があった気がしますが……まあ関係ないすよね」
ドラゴン「絶対それ関係あるだろぉ」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1588758865
2 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/06(水) 18:58:16.79 ID:2ACNYEVy0
ドラゴン「っていうかこんな生き物、俺の住んでる所に連れて来んなよ!どうしろっつーんだ!」
ボンゴレ「アンタ一応この山のヌシじゃないすか!ヌシの住む洞窟に連れて来なくて、何処に連れてけっつーんす!?」
ドラゴン「ヌシじゃねーよ、俺はドラゴンにしては若造だっつの。まだピチピチの200歳だ」
ボンゴレ「あぱー、ドラゴンの年齢感覚が理解できないー」
ドラゴン「じゃあまあ、都合の良いヌシ命令だ。元いた所に捨ててこい」
ボンゴレ「血も涙もないすね!?」
3 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/06(水) 19:01:52.76 ID:2ACNYEVy0
ボンゴレ「可哀想じゃないすかー!アンタ赤い血流れてんすかー!?」
赤子「だー!」
ドラゴン「血が流れてないお前に言われたくないなぁ」
ボンゴレ「いや一部流れてるすよ?ほら、顔とか胸とか、肉ある所は」
ドラゴン「けどお前、胸から下はほとんど骨じゃん」
4 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/06(水) 19:07:10.94 ID:2ACNYEVy0
ボンゴレ「食べても太らないって凄くないすか?モテモテじゃないすか?」
赤子「あう、あう」
ドラゴン「いや俺、人間が痩せたがる意味がよく理解出来ないんだよな」
ボンゴレ「えー?皆がうらやむスレンダーボディなのになー」
ドラゴン「スレンダーっつうか、骨じゃん。お前ボーンゴーレムじゃん。……なんでボーンゴーレムなのに顔とか肉ついてんだよ」
5 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/06(水) 19:11:42.00 ID:2ACNYEVy0
ボンゴレ「まあまあ、身体の事は置いといて……ほら、アタシ元人間っすからー、こーいうの見過ごせないワケなんすよ」
赤子「あいー」
ドラゴン「見過ごせないて……え?どうすんのこれ?」
ボンゴレ「そりゃあ……親探すとか?」
ドラゴン「……馬車の残骸があったんだよな?」
ボンゴレ「あー、あったっすねー。なんか崖から落ちたみたいで」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/06(水) 19:16:44.13 ID:+dSmBsxX0
奴隷娘「この歳で処女とか恥ずかしいですご主人様」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1447427023/
7 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/06(水) 19:18:21.88 ID:2ACNYEVy0
ドラゴン「……そこに、あー……人の死骸とか、なかった?」
ボンゴレ「えっと、男と女の死体がジゴクハゲタカに食い散らかされてたっすねぇー」
ドラゴン「100パーそれじゃーん……」
赤子「あうー?」
8 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/06(水) 19:27:45.16 ID:2ACNYEVy0
ボンゴレ「え、あれが親だったんすか?うわー……もうカケラも残ってないすよ」
ドラゴン「家族のいない、みなし子か……」
赤子「だあ!だあ!」
ボンゴレ「可哀想に……けど、親がいないとなると……どうしましょ?」
ドラゴン「面倒くせえな……食うか?」
ボンゴレ「絶対ダメっす!」サッ!
赤子「あいー?」
9 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/06(水) 19:32:35.54 ID:2ACNYEVy0
ドラゴン「んな事言ってもお前!人間とか俺ら魔物の敵だろうが!大きくなる前に殺すに限る!」
ボンゴレ「何の罪もない子供殺す訳にゃーいかないっすよ!やーっと首すわったくらいの赤ん坊っすよ!?こんなん殺してどうするんすか!」
ドラゴン「だからってお前コイツどうする気だよ!もう親はいないんだぞ!?そんなの生かしといて何になる!」
ボンゴレ「そうかもしんないすけど!アタシは見過ごせないんすよっ!ドラゴンさんには優しい心ってモンが無いんすか!?」
ドラゴン「何も出来ないのに可哀想可哀想言うのは、優しい心って言わねえよ!半端な優しさは残酷だぞ!?」
10 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/06(水) 19:35:15.00 ID:2ACNYEVy0
ボンゴレ「だからーっ!アタシは半端じゃなく全力で――……!!」
ドラゴン「何を!テメェはいつもノーテンキでアホな事ばっか――……!!」
ギャーギャー!!
赤子「……ふ……ふえ……」
11 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/06(水) 19:41:29.81 ID:2ACNYEVy0
赤子「ふええええええ……!!」
エーンエーン!!
ボンゴレ「あぱー……ドラゴンさんが騒ぐから、泣いちゃったじゃないすか!」プンプン
ドラゴン「俺のせいじゃあねえだろ……あーくそ、うるさいガキだな。食うぞ」
ボンゴレ「食わないでくださいっす!」
赤子「あーん!あーん!」ヒックヒック
12 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/06(水) 19:47:07.33 ID:2ACNYEVy0
ドラゴン「……おい、何でもいいから、泣き止ませろよ。やかましくてかなわんぞ」
ボンゴレ「……いや、そんな事言われても……どうすりゃいいんすか?」
ドラゴン「…………」
ボンゴレ「…………」
赤子「えーん!えーん!」ビャービャー!
13 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/06(水) 19:51:01.31 ID:2ACNYEVy0
ボンゴレ「えーっとえーっと!い、一発……一発ギャグ!一発ギャグやります!」
ドラゴン「一発ギャグだと?」
赤子「ふえ?」
ボンゴレ「アタシの首をですね、ここをこうして……こうすると……!」
ボキッ!ゴキッ!
14 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/06(水) 19:54:54.17 ID:2ACNYEVy0
ボンゴレ「はーいっ!アタシの首が……取れちゃいましたーっ!」スポン!
ジャーン!
ドラゴン「怖いわ!!子供泣き叫ぶわッ!!」
ボンゴレ「え!?こ、怖いすか!?すごくないすかこれ!?」
赤子「…………」ジーッ
15 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/06(水) 19:58:24.59 ID:2ACNYEVy0
赤子「お……おおー?……アハー!キャッキャッ!」ニコニコ
ドラゴン「おお……?」
ボンゴレ「あっ……!」パアッ
ドラゴン「……笑ったな」
ボンゴレ「笑ったっすねぇ」ニコニコ
ドラゴン「……なかなか神経ズ太いガキだ」
ボンゴレ「どーしてそーいうイヤな感じで言うんすか、もうっ」
16 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/06(水) 20:02:38.67 ID:2ACNYEVy0
ボンゴレ「笑うと可愛いっすねぇ。美人さんですよ、この子」
ドラゴン「……可愛いかぁ?」
ボンゴレ「可愛いっすよー!まあアタシには負けますが」ドヤァッ
ドラゴン「ないない、それは無い。……っていうか美人って、こいつメスなのかよ」
ボンゴレ「女の子っすよー。アタシ見ましたもん。ついてませんでした」
ドラゴン「……メスは乳臭くてマズいんだよなぁ。臭くなる前に食った方が……」ブツブツ
ボンゴレ「どんだけ食欲旺盛なんすか……」
17 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/06(水) 20:06:51.88 ID:2ACNYEVy0
ボンゴレ「そんな事よりドラゴンさん。アタシ……決めましたよ」
ドラゴン「は?……何を?」
赤子「あいー?」
ボンゴレ「アタシ……この子、育てます!」
バン!
ドラゴン「……あのな、ネコの子を拾った訳じゃあないんだぞ」
ボンゴレ「わかってますよ!けど、親がいない子なんて、放っとけないじゃないすか」
ドラゴン「はあ……」
18 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/06(水) 20:09:11.49 ID:2ACNYEVy0
ボンゴレ「大丈夫っすよ!立派な魔物の王に育て上げますから!」
ドラゴン「無茶苦茶言いやがるなーお前」
19 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/06(水) 20:12:38.66 ID:2ACNYEVy0
ドラゴン「まあ、そういう事ならガンバレ。俺の知ったこっちゃあねえわ」
ボンゴレ「何言ってんすか。ドラゴンさんも手伝うんすよ!」
ドラゴン「……は?」
ボンゴレ「だってアタシ、子育てとかやった事ないっすし」
ドラゴン「俺だって無いわ」
ボンゴレ「え?」
ドラゴン「『え?』ってお前……」
20 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/06(水) 20:16:06.93 ID:2ACNYEVy0
ボンゴレ「つまり……え、もしかして……アレすか?」オソルオソル
ドラゴン「……何だよ」
ボンゴレ「ドラゴンさんは御年200歳だというのに……童貞だと」オソルオソル
ドラゴン「恐るおそる何言ってんだテメェ」
21 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/06(水) 20:19:23.55 ID:2ACNYEVy0
ドラゴン「だから俺はドラゴンの中では若者で……っていうか子育てとかメスの仕事だろ!俺の知ったこっちゃあねえ!」
ボンゴレ「あぱー、ドラゴンさんダメ親父の考えっすよーそれ。っていうか女を敵にまわしてますよ」
ドラゴン「うるせえ」
ボンゴレ「いやー、しかし、ドラゴンさん……」
ドラゴン「今度は何だ」
22 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/06(水) 20:21:32.13 ID:2ACNYEVy0
ボンゴレ「……どうしましょう、この子……」
ドラゴン「……さあ……」
赤子「うー?」
…………
23 :
◆eUwxvhsdPM
[sage saga]:2020/05/06(水) 20:22:57.41 ID:2ACNYEVy0
変なボーンゴーレム(肉付き)とドラゴンの子育て話です
3日〜1週間に一回を目安にやっていきたいです
目指せエタなし
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/06(水) 21:07:46.77 ID:zlrhpnJc0
頑張ってください!
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/06(水) 21:45:38.24 ID:/Sg3rOPso
>>6
のスレはもう書かないの?
26 :
◆eUwxvhsdPM
[sage saga]:2020/05/06(水) 21:57:18.05 ID:2ACNYEVyo
>>25
理由を書くととても長くなりますが世界観ミスったとしか
あと今更戻れないってのもあります
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/06(水) 23:04:13.44 ID:/Sg3rOPso
>>26
そっか
残念だけど仕方ないな
こっちで楽しませてもらうよ
28 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/09(土) 20:30:03.90 ID:Rm7ZQG4e0
…………
赤子「あーん!!あーん!!!」ビエエーッ!!
ビリビリビリ……!!
ドラゴン「……おい」
ボンゴレ「はいはい何っすか!?今話してる場合じゃないっすよ!ほーら赤ちゃん、首すぽーん!すぽーん!!」カポンカポン
ドラゴン「さっきから全然泣き止まねーじゃんか!なんだコイツは!!」
ボンゴレ「知らないっすよーアタシに言われても!ほら、お姉ちゃん腕も取れるんすよー!」スポンスポン
赤子「うえーん!!えーん!!」ギャー!
29 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/09(土) 20:34:17.13 ID:Rm7ZQG4e0
ビリビリビリ……!!
ドラゴン「おい、お前ら俺の洞窟から出ていけ。反響してえらい事なってる」
ボンゴレ「はあっ!?何ハクジョーな事言ってんすか!?ここ出たらアタシらどこで雨風凌げっつーんす!?」
ドラゴン「お前死んでるから雨風関係ないだろ」
ボンゴレ「アタシは良くてもこの子が死ぬっすよ!しばらくここに住むっすからね、アタシら」
ドラゴン「お前……お前ホントふざけんなよ……俺の安息の地を……」ブツブツ
ボンゴレ「ブツブツうるさいっすねー。広いからいいじゃないすか!それよりこの子どうしましょ?全然泣き止む気配ないすよ」
ドラゴン「だから、泣き止まないなら食うっつってんだろ」
ボンゴレ「食うなっつってんすよ、アタシはっ!!」
30 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/09(土) 20:39:52.34 ID:Rm7ZQG4e0
ボンゴレ「……ん?『食う』?」ハッ
ドラゴン「どうした?お前も食いたいのか?」
ボンゴレ「んな訳ないでしょ!あのっすね、もしかしたらこの子……」
赤子「うえーん!えーん!!びえー!!!」オンギャー!
ボンゴレ「……お腹がすいてるんじゃないすか?」
ドラゴン「何、ハラが?」
ボンゴレ「ええ。この子を拾った時太陽は真上にありましたが、今はもう夕焼け空ですし」
ドラゴン「……ハラが減ったならそう言えばいいだろうに」
ボンゴレ「喋れないすから。赤ん坊なんで」
ドラゴン「テレパシー呪文とか使えばいいのに。風魔法の応用で」
ボンゴレ「みんなが皆ドラゴンさんみたいに呪文使える訳じゃあないすからね?」
31 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/09(土) 20:44:27.69 ID:Rm7ZQG4e0
ドラゴン「とにかく、何か食わしたらいいんだな?……人間のガキって何食うんだ」
ボンゴレ「人間って何でも食いますけど……赤ちゃんだとアレでしょ」
ドラゴン「生肉のミンチか」
ボンゴレ「なんでそうなるんすか!?」
ドラゴン「……産まれたての頃は消化能力低いから、母親が噛んで柔らかくした肉を与えるんだが……」ションボリ
ボンゴレ「うん、それドラゴン系の魔物限定すね」
32 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/09(土) 20:47:18.71 ID:Rm7ZQG4e0
ボンゴレ「じゃなくてー、赤ちゃんだったらミルクでしょ!おかあさんのおっぱい!」
ドラゴン「ミルク……お前おっぱい出るのか?」
ボンゴレ「ででで、出る訳ないっすよ!何言ってんすかマジで!」
ドラゴン「いやお前……それならこいつのミルク、どうすんだよ……」
ボンゴレ「……」
ドラゴン「……」
赤子「えーん!!えーん!!」ビヤー!
33 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/09(土) 20:51:49.81 ID:Rm7ZQG4e0
ボンゴレ「ちょちょちょ、ちょーっと待ってて下さいっ!」
ドラゴン「待……は?」
ボンゴレ「アタシが山で、ミルク探してきます!」バーン!
ドラゴン「……いやお前何言ってんの?」
ボンゴレ「山は広くて色んな魔物が住んでるっすから……きっと、ミルクが出る魔物もいるはずっす!!」
ドラゴン「おい落ち着け。そう都合良くいく訳ねえから」
ボンゴレ「じゃ!少しの間その子お願いしますよーっ!」バビューン!
ドラゴン「おい待……お前、おいーッ!!」
34 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/09(土) 20:56:12.77 ID:Rm7ZQG4e0
ドラゴン「……え、俺どうすりゃいいの……?」
赤子「あーん!うああーん!!」ギャー!
ドラゴン「……」
赤子「ひっぐ!うえ、うええ……!」
ドラゴン「……か、風の魔法の応用で……『風精シルフィードよ。我の下に集いて奇跡を呼び起こしたまえ』……」ブツブツ
ブワッ!
35 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/09(土) 21:02:08.65 ID:Rm7ZQG4e0
ドラゴン「ほ、ほーら!高いたかーい!」
フワフワ……
赤子「うえ?……おー、おー……」パチクリ
ドラゴン「あっちょっと泣き止んだ!俺すげえ!!」
赤子「おー……キャッキャッ!あはー!」
ドラゴン「よっしゃこの調子でやってやるぞ俺!頑張れ俺!!」
…………
36 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/09(土) 21:08:18.72 ID:Rm7ZQG4e0
…………
バタバタバタ
ボンゴレ「連れてきましたよーっ!!」ズザザーッ!
ドラゴン「遅ェよこの野郎!もう魔法のレパートリー無いわ!!」
ドパーンドパーン!
赤子「わー!キャッキャッ!」
ボンゴレ「わ、なんですかそれ?花火?」
ドラゴン「火の魔法と土の魔法の応用だ。土の成分を空中で燃やして……ってんな事ァどうでもいいんだ。これやめたら泣くから、早くメシ食わせろ!」
ボンゴレ「ふふふ、任せて下さい。んじゃ、お願いしまーす」グイッ
37 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/09(土) 21:19:16.04 ID:Rm7ZQG4e0
ミノタウロス娘「あ痛たったたた!何しやがるこのホネ野郎っ!無理矢理引っ張ってきやがって!!」ジタバタ
ボンゴレ「見てくださいドラゴンさん!この乳!すっごいおっぱい出そうでしょ!?」
ドラゴン「胸の大きさで判断してんじゃねえよ!!!」
38 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/09(土) 21:24:50.03 ID:Rm7ZQG4e0
ドラゴン「ミノタウロス……牛と人の特徴を持つ魔物か……たしかオスは牛の頭で、メスは人の頭にツノが生えてるんだったか」ジロッ
ミノ娘「う、うぎゃー!?どどど、ドラゴンっ!?やめろ!おれなんか食っても美味くないぞー!?」
ドラゴン「いや食うつもりは無いが」
ボンゴレ「いやいやドラゴンさん、そこは『食われたくなかったら乳を出せー』くらい言わないと」
ドラゴン「変態じゃねえか」
ミノ娘「こ、こんな筋肉だらけのおれの身体が目当てなのか……?」ガクブル
ドラゴン「ちょっと黙っててくれる?」
39 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/09(土) 21:28:59.49 ID:Rm7ZQG4e0
ドラゴン「乳じゃなくて、母乳だ。おっぱい」
ミノ娘「え、ええー……ドラゴンって、母乳が主食なのか?」
ドラゴン「んな訳ねえだろ」
ボンゴレ「そうっす。主食じゃなくて、性的欲求っす」
ミノ娘「うわあ……ドラゴンもオス、なんだな……///」
ドラゴン「違うっつってんだろ。こいつの飯だ、こいつの」ズイッ
赤子「ふ……ふぇ……」グシッ
ドラゴン「あ、ヤバイ!なんかもう泣きそうなってる!!」
ボンゴレ「あわわわわ、スポーン!腕スポーン!」スポスポ
ドラゴン「お前それ骨をガチャガチャやってるだけだろ!!」
ボンゴレ「何をー!?雑魚モンスターのスケルトンとかだと、下手したら取れた腕戻らないんすよ!?アタシ結構上位な存在なんすよ!?」
ドラゴン「んなバックボーンは知らねえよ」
40 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/09(土) 21:33:16.99 ID:Rm7ZQG4e0
ドラゴン「おりゃ!水芸っ!」シピーッ
ボンゴレ「おおー!水の魔法で虹が出来たっ!こりゃすげーっす!」
赤子「おおー……」ジーッ
ミノ娘「……何やってんだ、お前ら……これ人間の子供か?」
ドラゴン「そうだよ!コイツが腹減ってずーっと泣いてんだ。早く乳飲ませてやってくれ!」
ミノ娘「……い、いや……おれ、子供とかいないから乳出ないぞ」
ドラゴン「なんだとこの野郎!!!」
41 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/09(土) 21:42:28.44 ID:Rm7ZQG4e0
ボンゴレ「っざっけんじゃないっすよー!アンタそのおっぱいは飾りっすかー!?」モミュンモミュン
ミノ娘「うるさいな!おれだってこんなでかい乳欲しくないんだよ!乳を揉むなー!!」
ボンゴレ「よーしわかりました。ドラゴンさん!」
ドラゴン「何だ?」
ボンゴレ「ちょっとこの乳オバケ孕ませて下さい。そーすりゃ乳出るでしょ」
ドラゴン「何を言い出しとるんだお前は」
ミノ娘「怖いよ、この骨怖いよ」
42 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/09(土) 21:47:00.61 ID:Rm7ZQG4e0
ボンゴレ「あぱー、種族違うから妊娠しないっすよね。ウッカリしてました」
ドラゴン「それ以外の問題が盛り沢山だろうが」
ミノ娘「そんなノリで初めて失うの、イヤだぞおれ」
ボンゴレ「じゃーどーすりゃいいんすか!?この娘以上の乳の持ち主他にいます!?」ボヨンボヨン
ミノ娘「乳を叩くな!つーか、胸の大きさ関係ないだろ!赤ん坊がいる魔物に頼めばいい話だろー!?」
ドラゴン「赤ん坊がいる魔物……」
ミノ娘「人間の子供なんかに飲ませてくれるかは知らないけどな……」
ボンゴレ「赤ん坊がいる魔物なんか、どこにいるっていうんすかー!?」ムニョンムニョン
43 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/09(土) 21:53:01.52 ID:Rm7ZQG4e0
ミノ娘「すぐ近くに住んでるだろ」
ドラゴン「……」
ボンゴレ「……へ?」
ミノ娘「いや、だから……」
…………
44 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/09(土) 22:02:13.45 ID:Rm7ZQG4e0
…………
近くのほら穴――
プギープギー!
子オーク2「かーちゃーん、かーちゃーん!おにーやんがイジメるー!プギー!」
子オーク1「かーちゃんこいつが悪いんだブヒー。おいら悪くねーやーい」
子オーク3「はらへったー。はーらーへったー!」ブヒブヒ
姉オーク「おかーさーん、こいつらうるさーい。あたしやっぱ一人の部屋がいいー」
45 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/09(土) 22:06:16.55 ID:Rm7ZQG4e0
赤子オーク「びえーん!えーん!」エグッエグッ
母オーク「はいはいもう喧嘩するんじゃあないよまったくもう!この子が泣いちゃってるだろう!ほら、アンタお兄ちゃんなんだから下の子いじめないようにしな!」
子オーク1「おいら悪くねーしー」
姉オーク「いい加減にしろ、こらっ」コツンッ
子オーク1「いっでー!かーちゃんねーちゃんがブッたー!!」ブヒブヒ!
姉オーク「ハァ……おかーさん、あたしの部屋っていつ出来るのー?」
母オーク「はいはい、とーちゃん達が帰ってきたら、新しいほら穴掘ってもらうよう言っとくからね」
46 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/09(土) 22:09:24.55 ID:Rm7ZQG4e0
子オーク3「かーちゃーん。はーらー!めーしー!!」
母オーク「はいはいはいはい。今この子におっぱいあげてるから、ちょっと待っておくれ」
赤子オーク「んく、んく……」コクコク
……ガサガサガサ……
子オーク2「?……なんか外うるさい……」
子オーク1「え!?とーちゃん達帰ってきたのか!?」プギーッ!
47 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/09(土) 22:15:16.17 ID:Rm7ZQG4e0
ガサッ!!
ミノ娘「うっす。オークー、いるかー?」
ボンゴレ「どもども、こんちはー」
ドラゴン「……ん」ノソッ
子オーク1「!!」
子オーク2「うおッ……」
子オーク3「ど……」
48 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/09(土) 22:17:41.49 ID:Rm7ZQG4e0
子オークs「「「ドラゴンだ――ッ!!!」」」
子オーク1「うおー!すげーかっけー!!ブヒー!!」
子オーク2「翼でけっ!尻尾でけッ!!」ブヒブヒ
子オーク3「ドラゴンて食ったらうまいのか!?」プギー!
キャッキャッ!
ドラゴン「えーい離れろガキども。まとわり付くなッ!」
ボンゴレ「おー、ドラゴンさん子供に人気すねー。さすが看板モンスター」
ドラゴン「だからここ来たくなかったんだ!!!」
49 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/09(土) 22:20:44.85 ID:Rm7ZQG4e0
母オーク「あらま!山のヌシのドラゴンさん!珍しいねーこんな所に来るなんて!ちょっとアンタお茶用意してあげな!」
姉オーク「はーいおかーさん」トテトテ
ボンゴレ「あーいいですいいです気ぃ使わないで。こっちはオークのお母さんにお願いあって来たんで!」
母オーク「ええと、アンタはたしか……ボーンゴーレムちゃんだっけ?ちゃんとご飯食べてんのかいアンタ。ウエストがりがりじゃあないか!」
ミノ娘「悪い、母オークさん。ちょっとこいつらのお願いを先に聞いてやってくれるか?」
母オーク「お願い?……そういえば何だいボンゴレちゃん、その腕ん所抱えてるのは」
50 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/09(土) 22:23:07.49 ID:Rm7ZQG4e0
赤子「えっぐ!ひっぐ……!」グスッ
母オーク「あらまあ、アンタの子かい?」
ボンゴレ「いやー、アタシ子宮腐っててないんですよ。穴しかなくって」
ミノ娘「聞きたくなかったわーそんな情報」
ドラゴン「んな事ァどーでもいいから、早く乳飲ませてやってくれ!!」
子オーク1「ドラゴン火ぃ吐けー火ぃー」ベシベシ
子オーク2「うおっ硬ってー!おらっパーンチ!」ドスドス
子オーク3「あぐあぐ……うえー、硬くて食えねーっ」カミカミ
ドラゴン「もう俺はよ帰りたい」
51 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/09(土) 22:25:46.54 ID:Rm7ZQG4e0
母オーク「おーよちよち、お腹減ってるのかい?ほーら」ギュッ
赤子「うえー…………ん……」
……チュウチュウ……
ボンゴレ「!!……飲んだ……!」
ドラゴン「おお……!」
ボンゴレ「どどどドラゴンさん!ミルクが赤ちゃん飲んで泣き止んでオークですよ!!!」アパアパ
ドラゴン「感動したのはわかるが落ち着け」
52 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/09(土) 22:28:21.46 ID:Rm7ZQG4e0
赤子「んんー……」チュウチュウ
ボンゴレ「うおー……すげえっすね。こーんなちっこいのに、一生懸命飲んで……」
母オーク「なんだい、赤ちゃんがおっぱい飲むのがそんなに珍しいのかい。アンタだってこうやって育ったんだよ?」
ボンゴレ「アタシ骨の寄せ集めで出来た存在なんで、育つとかは無縁でー……」
ドラゴン「肉食って育つからなぁ、俺らの種族は……」
ミノ娘「やるせねえな、お前ら」
母オーク「というか、この子人間の子かい?どうしたんだいこんなの。親は?」
ドラゴン「死んだ。この骨が見つけて拾ってきた」
母オーク「あらあらまあまあ……そりゃあ可哀想にねえ……」
53 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/09(土) 22:30:46.35 ID:Rm7ZQG4e0
母オーク「よしよし、お腹いっぱいかい?ほーらゲップしなー」トントン
赤子「けぷっ」
ボンゴレ「ゲップ!ゲップしましたよゲップ!うわー女の子なのにお下品っ!アタシそんな子に育てた覚えはありませーんっ!」キャーキャー
ドラゴン「うわあ絶妙にうざい。今日拾ったばっかだし」
子オーク1「おいっドラゴンー火ぃふけよー!」
子オーク2「そーだそーだ火だ火ー!ブヒー!」
子オーク3「火で焼いたら食えるかー!?」
ドラゴン「うるさいな……ほらっ」ボーッ!
子オークs「「「すげーっ!!!」」」プギー!
54 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/09(土) 22:33:13.89 ID:Rm7ZQG4e0
ボンゴレ「ドラゴンさんは子供に人気っすねえ……」
ミノ娘「ああ……ところで母オークさん、随分オークの数が少ないが、おやっさん達は?」
母オーク「ああーダンナなら若いの連れてお隣さんと狩り行ったよ。数日もすれば戻ってくるだろ」
姉オーク「……おにーちゃん達、大丈夫かな……」
赤子オーク「むい……」
母オーク「心配する事ぁないよ!人里に近づかなきゃあ問題はないさ!」
ミノ娘「ああ……最近、人間の魔物狩りが盛んだしなぁ」
母オーク「あたしらが何したっていうんだい、まったく……」フゥー
55 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/09(土) 22:35:55.40 ID:Rm7ZQG4e0
母オーク「で?アンタ達、この子はどうする気だい」
赤子「う?」キョトン
ドラゴン「……」
ボンゴレ「……へ?」
母オーク「『へ?』じゃないよ。あたしは別にいいんだよ。人間に対しては、まあ……少なからず敵対意識があるけども。この子に罪はないしね。……だけど、人間を憎んでいる魔物が多いのは確かだろ?」
ドラゴン「まあ……なあ」
母オーク「アンタ達、育てる気かい?……大変だよ。赤ん坊を、しかも種族の違う、魔物と相対する人間の子供だよ?生半可な気持ちじゃあ、みんなが辛い思いをするだけさ」
ドラゴン「……そ、それは……」
56 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/09(土) 22:40:42.88 ID:Rm7ZQG4e0
ボンゴレ「育てますっ!」
ドラゴン「!」
ボンゴレ「アタシ、もう決めましたからっ!この子は、アタシ達がいないと生きていけない……そんな子を見捨てる事なんて出来ません!アタシは……この子を立派な魔王に育てます!」
赤子「……ふえ……」グスッ
ドラゴン「…………」
母オーク「……ボンゴレちゃん」
ボンゴレ「は、はい?」
母オーク「ちょっと、こっち来な」
ボンゴレ「な、なんでしょう?」
57 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/09(土) 22:45:23.38 ID:Rm7ZQG4e0
母オーク「ほら見な。この子オシメが汚れてるじゃあないか!アンタ気付かなかったのかい?」
ボンゴレ「え?うわ……き、汚いすね」
母オーク「お腹いっぱいになってもグズるはずだよ、まったく!それにほら!手の甲に変な形のアザが出来てるじゃあないか!赤ちゃんってのは弱いんだから、乱暴しちゃ駄目だろう!?」
ボンゴレ「そ、それはですね!アタシのせいじゃないっていうか、たぶん崖から落ちた時の怪我で――……」
母オーク「それにしても、手当とか何かあっただろう!?ボンゴレちゃん……アンタのやる気は認めるけども、子供を育てるには知識が全然足りてないよ!」
ボンゴレ「あ、あぱー……」
58 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/09(土) 22:47:36.49 ID:Rm7ZQG4e0
母オーク「ちょいとお姉ちゃん、新しいオシメ持ってきて。丁度いい、アンタもオシメの変え方覚えな」
姉オーク「ええ……あたしはいいよぉ」
母オーク「バカ言ってんじゃないよ、アンタもいつかはバンバン子供産む事なるんだからね!」
ミノ娘「子だくさんだからなぁ、オークは……」
母オーク「ほら、妹のオシメ変えたげな」
赤子オーク「ぷぎー?」
姉オーク「えー?……はーい」シブシブ
59 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/09(土) 22:50:07.59 ID:Rm7ZQG4e0
子オーク3「なーなーそれよりかーちゃん、昼飯はー?」
子オーク1「おいらも腹減ったー」
子オーク2「ドラゴン飯出せー」
ドラゴン「うるせえ食うぞガキ共」
ミノ娘「ああ……おれが何か作るよ。母オークさん台所借りるぞー」
母オーク「あー助かるよ。干したシカ肉とイモがあるから、それで何か作ってくれるかい?」
60 :
◆eUwxvhsdPM
[saga]:2020/05/09(土) 22:52:47.04 ID:Rm7ZQG4e0
ワイワイワイ……
母オーク「いいかい?赤ちゃんが泣くのは何かして欲しいサインだ。あやすだけじゃなく、それを見逃さないようにだね……」
ボンゴレ「え、これどうやって巻くんです?え?え?」
姉オーク「こうじゃない?……おねーさん、不器用だよね……」
ボンゴレ「なっ!何をー!?」
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