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【ゲゲゲの鬼太郎】深淵!夜廻の怪【夜廻】
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/20(月) 16:38:41.63 ID:sbuQ9nCv0
鬼太郎6期中盤あたり、深夜廻から数年後の物語です
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1587368321
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/20(月) 16:42:01.29 ID:sbuQ9nCv0
ここは、犬山まなの通う中学校
まな「やっと授業終わった〜今日もゲゲゲの森へ…」
まな「…ん?」
ハル「よいしょっ…と」
まな「あれ?あの子は」
まなは、沢山のノートを運ぼうとしている女の子を見つけた、
その子は左腕の手首から先が…なかった
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/20(月) 16:44:40.69 ID:sbuQ9nCv0
まな「大丈夫?手伝ってあげるよ!」
まなは迷わず彼女に話しかけた
ハル「いい、今日は私が日直だから」
まな「まぁまぁ、そんなこと言わずにさ」
ハル「・・・・・」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/20(月) 16:48:20.70 ID:sbuQ9nCv0
2人はノートを職員室まで持っていった
まな「ハルちゃんって最近転校してきたんだよね?困ったことがあったら…」
ハル「どうして助けてくれるの?」
まな「え?別に理由なんてないけど?」
ハル「私が…こんなだから?」スッ
ハルはまなに包帯が巻かれた左腕を見せた
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/20(月) 17:58:54.67 ID:sbuQ9nCv0
まな「そんなの関係ないよ、私がそうしたかったから…じゃダメかな?」
ハル「そう…これは罪なの」
まな「罪?」
ハル「あの子との繋がりを断ち切ってしまった、私の罪…」
まな「・・・・・」ゴクリ
ハル「それじゃ、もう私とは話さないほうがいい」
そう言って、ハルは去っていった
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/20(月) 19:03:16.69 ID:sbuQ9nCv0
〜その夜〜
まな「やっば〜猫姉さんとダべってたら遅くなっちゃった…」
まな「あれ?」
ハル「・・・・・」
まなの目の前には、夜の街を見つめるハルの姿があった
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/20(月) 19:56:19.90 ID:sbuQ9nCv0
まな「ハルちゃーん!」
ハル「…犬山さん」
まな「まなでいいよ、何してるの?」
ハル「この町はいいね」
ハル「夜になっても明るいし、人も消えない」
まな「今はどこもそうじゃない?」
ハル「それに、あいつらもいない」
まな「あいつら?」
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/20(月) 21:02:17.05 ID:sbuQ9nCv0
ハル「夜になると現れる、この世のものではない奴ら…」
まな「それって妖怪のこと?」
ハル「…知ってるの?」
まな「うん、何度か会ったことあるよ」
ハル「そう、あなたもこっち側の…」
ガサガサ
その時、近くの草むらが揺れた
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/04/20(月) 21:37:12.38 ID:0d2bGDGLo
お、このクロス見たの2回目
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/20(月) 22:04:58.25 ID:sbuQ9nCv0
まな「ん?野良猫かな?」
ヒョコッ
??「・・・・・」オオオ…
そこにいたのは袋を持った黒い何かだった
まな「よ、妖怪!?」
ハル「あれは…」
【よまわりさん】ドーン!
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/21(火) 03:41:34.51 ID:vQiLQ8po0
まな「何この妖怪…とにかく猫姉さんに…」ピポパ
まなはスマホを取り出すも…
よまわりさん「!」ガバッ
ハル「危ない!」
まな「えっ…」
カラン
よまわりさんと共に闇に消え、スマホだけが残された
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/21(火) 15:11:50.17 ID:vQiLQ8po0
ハル「そ、そんな…どうしてあれがここに…?」
??『まな!まな!どうかしたの!?」
その時、まなのスマホから声が響いてきた
ハル「あ、そういえばさっきねこ姉さんって…」スッ
ハル「もしもし…」
ねこ娘「あ?あんたまなじゃないわね、どういうこと?」
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/21(火) 16:01:49.43 ID:vQiLQ8po0
ハル「あの子はちょっと大変なことになってて…」
ねこ娘『は?一体どうなってるのよ?』
??『うるさいな、いったい何を騒いでいるんだ』
スマホの奥から少年の声が聞こえてきた
ハル「あなたは…?」
??『僕は…』
鬼太郎『ゲゲゲの鬼太郎だ』
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/21(火) 16:43:36.59 ID:vQiLQ8po0
一方その頃、まなはというと…
まな「う、う〜ん…」パチ
まな「あれ?ここはどこ?」
まな「確か黒いへんなのにさらわれて…」
まな「ハルちゃんは…いないか」
どこかの廃工場にあるコンテナの中にいた
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/21(火) 18:01:59.20 ID:vQiLQ8po0
まな「スマホも落としちゃったし、とりあえずここから出て…」ヒョコ
よまわりさん「・・・・・」
まな「あっ」
まながコンテナから出ると、そこにはよまわりさんがいて…
グルン
よまわりさん「グアアアアアアアアアアッ!!!!!!」
まな「ひっ…」ビクン
突然姿を変えて襲ってきた
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/21(火) 19:04:01.10 ID:vQiLQ8po0
まな「わ、私は何もしないよ!」
まなは必死に説得を試みた、だが
よまわりさん「グアアアアアアアアアアッ!!!!!」
まな「は、話が通じない…逃げるしかないの!?」ダッ
よまわりさん「グアアアアアアアアアアッ!!!!!」
ドンガラガッシャーン!
まな「あ、危なかった…」
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/21(火) 19:49:41.49 ID:vQiLQ8po0
まな「でもこれからどうすれば…」
??「こっちだよ!」フリフリ
まな「え?」
まなが声した方を振り向くと、門の外で手を振る女の子がいた
少女「早く早く!よまわりさんが起きちゃうよ!」
よまわりさん「グウウ…」
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/21(火) 20:12:27.42 ID:vQiLQ8po0
まな「迷ってる暇はない…か」ダッ
まなは全速力で走り、門の外へ出た
少女「閉めるから手伝って!」
まな「うん!」
2人「「せーのっ!」」
よまわりさん「グアアアアアアアアアアッ」
ドンガラガッシャーン!
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/21(火) 20:57:00.16 ID:vQiLQ8po0
よまわりさん「」ピクピク
まな「ぎ、ギリギリで門閉めれた…」
少女「危なかったね」
まな「ありがと、助かっ…!」
まなは少女の姿を見て言葉を失った
彼女は左目に眼帯をしていたのだ
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/21(火) 22:04:54.82 ID:vQiLQ8po0
少女「あれはよまわりさんっていってね、子供をさらったりするけど実はそこまで悪くな…って聞いてる?」
まな「あ、はい…」
少女「ああ、これ?」スッ
少女は眼帯をとった
少女「これは代償なんだ、大切な人を助けたことのね」
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/22(水) 03:42:50.95 ID:XmMGSFtT0
まな「うっ…そうなんだ」
少女「夜は危険なんだ、油断すると命を持っていかれるからね」
まな「そういやハルちゃんもそんな事言ってたような…」
少女「ハルちゃんを知ってるの!?」
まな「えっ、まぁ…」
まなはこれまでの経緯を話した
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/22(水) 15:18:04.37 ID:XmMGSFtT0
少女「ふーん、ハルちゃん引っ越したって聞いたけどあなたの町に…」
少女「でもよまわりさんがそんな遠くまで…もしかしてあなたに何かしてほしいのかも」
まな「そう、なのかな?」
少女「うん、だってあなたも「こっち側」なんでしょ?」
まな「まぁ、妖怪には慣れてるけどね」
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/22(水) 16:04:27.74 ID:XmMGSFtT0
少女「そう、でもこの町の奴らは違う」
まな「違う?」
少女「昔親に言われたでしょ?子供が夜出歩いちゃいけませんって」
まな「まぁ…」
少女「あいつらはいわばそれが具現化したようなもの、夜に出歩く子は餌食になる」
少女「話し合いでは解決しないと思った方がいいよ」
まな「・・・・・」
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/22(水) 16:30:11.01 ID:XmMGSFtT0
まな「あなたはどうして夜の街を出歩いてるの?」
少女「…どうしてかな、自分でもわからないよ」
少女「もしかしたら、私はあいつらに魅入られてるのかもしれない」
少女「私はもう逃げられないんだ、夜からはね」
少女「だったらせめて。私みたいな子をこれ以上増やしちゃいけない」
少女「だから見回ってるんだよ、子供がうろついてないかね」
まな「そうなんだ…」
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/04/22(水) 18:03:10.02 ID:XmMGSFtT0
少女「さて、あなた…」
まな「犬山まなです」
少女「まなちゃんを無事に返さないとね、って言っても…」
まな「スマホ落としちゃったし…番号覚えてないから電話かけられないよ…」
少女「自宅は…って言っても親にいえるわけないか」
まな「あ、この辺にポストない?」
少女「ポスト?」
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