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【安価】アライさん「みんなにイタズラするのだ!」フェネック「付き合うよ〜」

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696 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/06(日) 23:50:38.43 ID:7sQOBfrj0
マスク「ところでお前ら、ティラノサウルスを探してるんだってな?」

ボトル「元の世界に帰る手がかりだとか!」

コツメカワウソ「そーなの!さっき探索したんだけど見つからなくってさー!」

ジャガー「博士たちの方が見つけてるかもしれないけどね」

地図「それはないな!」

マスク「ありえん!」

ボトル「賭けてもいいぞ!」

ジャガー「えっ?」

コツメカワウソ「どうしてー?」

地図「なんでって?」

ボトル「そりゃ決まってる!」

マスク「もう死んでるからだ!」
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/06(日) 23:51:04.39 ID:7sQOBfrj0
コツメカワウソ「えぇーー!?」

ジャガー「死んでるって…ティラノが!?」

地図「そんなに不思議か?」

ボトル「ここならよくあることだぞ!」

マスク「お前だってさっき死にかけたはずだ!」

ジャガー「っ…!」

コツメカワウソ「どーしよ!どーしよ!?」

マスク「と言っても、あいつの死に方は少し特殊だったがな!」

地図「元いた世界に帰ろうとして、“みんみ”に願いを捧げちまったんだ!」

ジャガー「!」

ジャガー「元いた世界…?」

コツメカワウソ「みんみ?」
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/06(日) 23:51:44.04 ID:7sQOBfrj0
地図「ある階にいる神サマみたいなもんだ!」

マスク「そいつには願いを叶える力があってな!」

ボトル「ティラノはその力を使って元の世界に帰ろうとしたんだ!」

コツメカワウソ「そんな階があったんだ!知らなかったー!」

ジャガー「それで、なんでティラノは死んじゃったの?」

マスク「対価を払いきれなかったのさ!」

コツメカワウソ「たいか?」

地図「タダで願いを叶えられるわけじゃない。それ相応のものを差し出さなきゃならないんだ!」

ボトル「手足の一本か二本か…具体的な内容は知らないが、あいつはみんみに身体を捧げて帰ろうとした!」

地図「しかしそれでも、願いに対して対価が 小さすぎた!」

マスク「願いは成し遂げられず!あいつはバラバラになって亜空間へ消えて行った!」

コツメカワウソ「あわわわ!」

ジャガー「そ、そんな…」
699 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/06(日) 23:53:09.35 ID:7sQOBfrj0
マスク「ま、私たちは現場を見たわけじゃないがな!」

ボトル「詳しく知りたきゃライガーのヤツに聞きゃいい!」

地図「エレベーターまで付き添ってたのはあいつだからな!」

ジャガー「ライガー?」

コツメカワウソ「その子はどこにいるのー?」

ボトル「博士と助手の隣に住んでるはずだ!」

マスク「ちっこい草食動物のフレンズといっしょにいるぞ!」

地図「すげー体格差だよな!うっかり食っちまったりしないのかね!」

「「「ハハハハ!!」」」

ジャガー「博士と助手の隣って…」

コツメカワウソ「博士たちの行き先を教えてくれたあの子だね!」
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/06(日) 23:54:34.18 ID:7sQOBfrj0
ボトル「ほらよ!」ピラッ

ジャガー「!」

ボトル「私たちの拠点がある階だ!」

地図「なんかわかったらこの階に来ればいい!私たちがいないときでも、待機カワウソはいるはずだ!」

マスク「余裕があれば協力してやる!」

ジャガー「ありがとう!なんてお礼を言えばいいか…!」

コツメカワウソ「オオカワウソさんきゅー!!」ギュ-ッ

ボトル「ハハハ!よせよせ!」

地図「お前もこのマンションを楽しめよ!コツメの!」

マスク「こんなにたーのしー遊び場所、他にないからな!」

コツメカワウソ「うん!わかったー!」

「「「ハハハハハハハハ!!!」」」

コツメカワウソ「きゃはははは!」

ジャガー「は、ははは…」
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/06(日) 23:55:36.87 ID:7sQOBfrj0
ヒグマの部屋

助手「やはりそうでしたか」

ジャガー「博士たちのほうはどうだった?」

博士「こちらはティラノが住んでいた居住階を発見しました」

コツメカワウソ「やっぱり!そっちが当たりだったかー!」

助手「ですが部屋には誰もおらず」

博士「あの様子だと、それなりに長い時間放置されていたはずです」

ジャガー「オオカワウソズの情報は間違いなさそうだね」

コツメカワウソ「ふっふーん!同じカワウソとしてほこりたかいよー!」ドヤッ

博士(それにしても…“神サマがいる階”と来ましたか…)

博士(いったいどれほどの対価を捧げれば元の世界へ帰してくれるのでしょう?)

博士(現段階では危険すぎて試すことはできませんね)

助手「博士?どうかしましたか?」

博士「なんでもありませんよ助手」

ヒグマ「それで、これからどうするんだ?」

リカオン「人手が必要なら協力しますよ!」

ジャガー「それなら…」

どうする?>>702
702 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/07(月) 00:31:13.51 ID:7O/voFwTo
他の方法を探したい、力を貸してくれないか
703 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/07(月) 00:53:18.66 ID:wdaKT5kBO
ツライさんのしっぽだけで帰れたフェネック豪運すぎる
704 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/07(月) 13:36:42.54 ID:D6pwWurwO
獣神サンダーライガーも参戦か胸熱
705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/08(火) 23:21:48.60 ID:NPrdd+IK0
ジャガー「他の方法を探したい、力を貸してくれないか?」

ヒグマ「わかった。協力しよう」

リカオン「オーダー了解です!」

博士「我々もこれまでに探索した階から情報を集めてみるのです」

コツメカワウソ「みんな優しいなー!」

助手「別に、ただの暇つぶしなのです。ジャガーがどうなろうと知ったこっちゃないのです」

ジャガー「それでも嬉しいよ。みんなありがとう」

博士「くふふ…嘘はいけませんね助手?」

助手「なんのことですか」

博士「私はちゃんと覚えているのですよ?」

博士「『ジャガーの安否が気になりますぅ』と、涙ながらに訴える助手の姿を!」

助手「んなっ!」

助手「な、涙ぐんでなどないのです!博士こそウソつきなのです!」

博士「では発言自体は否定しないと」

助手「!?」
706 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/08(火) 23:22:36.80 ID:NPrdd+IK0
助手「ぐぬぬ…!」

ジャガー「助手は優しいなぁ」ナデナデ

コツメカワウソ「えらいぞー!じょしゅー!」ナデナデ

助手「こら!子ども扱いはやめるです!」

リカオン「あの、キンシコウさんが休んでるのでもうちょい静かに…」

ジャガー「はっ!そうだった!」

コツメカワウソ「ごめんなさーい!」

ヒグマ「…とりあえず、私たちは近隣住民に聞き込みするぞ。めぼしい情報は全て記録するんだ」

リカオン「はい!」

ジャガー(そう言えばこっちのみんなは文字が書けるんだな…なんか不思議な感じだ)

コツメカワウソ「えーと、じゃあ私たちは…」

ヒグマ「お前たちは部屋に帰って休むんだ」

ジャガー「えっ?でも」

博士「いいから休むのです」

助手「探索はHPを著しく消費するのです。これからに備えて回復しておくのです」

ジャガー(ひっとぽいんと??)

コツメカワウソ「うん、わかった!今日はサヨナラするね!」
707 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/08(火) 23:24:11.64 ID:NPrdd+IK0
コツメカワウソ「おやすみー!」ブンブン

ジャガー「明日の夜また来るよ」

リカオン「は〜い」

ヒグマ「気をつけて帰れよー」


チ-ン…

コツメカワウソ「今日はいろんなことがあって疲れたねージャガー!」

ジャガー「何度も死にかけたからね…」グッタリ

ジャガー「カワウソが無事でほんとによかった」

コツメカワウソ「それはジャガーが守ってくれたからだよっ!」

ジャガー「それを言うならカワウソもだろ?私ひとりじゃどうにもならなかったよ」

コツメカワウソ「えへへー」

ジャガー「キンシコウにも感謝しなきゃね」

ジャガー「おうちに何かあるの?」

コツメカワウソ「いっぱいあるよ!

ジャガー「いいなぁ、私もなにか選んで…」

ジャガー「あれ?」

コツメカワウソ「お部屋の前に誰かいるー!」

ジャガー「誰だろう?」

ジャガーマンションも終盤です。
>>708にジャガー、コツメ、博士、助手、ヒグマ、キンシコウ、リカオン、かばん以外のフレンズ指定
708 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/08(火) 23:25:40.65 ID:NPrdd+IK0
セリフが抜けてるのだ!

ジャガー「キンシコウにも感謝しなきゃね」

コツメカワウソ「明日お礼にお菓子持っていこ!」

ジャガー「おうちになにかあるの?」

安価直下なのだ!
709 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/08(火) 23:31:06.51 ID:Ra6lf2Qf0
異質オオカワウソ
710 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/09(水) 00:14:38.58 ID:APXinu5Ko
撤退!
撤退!
撤退!
711 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/09(水) 14:39:31.53 ID:KBe7yAk2O
異質ちゃんって喋れるのかな
712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/09(水) 23:56:23.01 ID:Ja3K7fmL0
各階の解説が見たいな
713 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/11(金) 23:56:57.29 ID:od7PmmS70
異質オオカワウソ「………」

コツメカワウソ「オオカワウソじゃーん!」

ジャガー「どうしたんだろう」

異質オオカワウソ「………」

コツメカワウソ「なにしてるの?また探索してるの?」

異質オオカワウソ「………」

コツメカワウソ「ねぇってばー!無視しないでよー!」ツンツン

異質オオカワウソ「………」

ジャガー「待ってカワウソ!」

コツメカワウソ「んー?」

ジャガー「なにか様子がおかしいよ…」

異質オオカワウソ「………」ポタポタ

コツメカワウソ「わーっ!?血!?血が出てるよオオカワウソ!!」

ジャガー「さっきまでの間に何があったんだ!?」

異質オオカワウソ「………」チョイチョイ

コツメカワウソ「え…?」

ジャガー「ドアを指差してる……?」

コツメカワウソ「私たちになにか用があるの?」

異質オオカワウソ「………」コクリ

コツメカワウソ「とりあえず!中で手当てしよ!」ガチャッ

ジャガー「大丈夫か?自分で歩けるか?」

異質オオカワウソ「………」スタスタ
714 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/11(金) 23:57:46.43 ID:od7PmmS70
コツメカワウソ「えーと、きゅーきゅーセットは…」ガサゴソ

ジャガー「オオカワウソ、いっしょにいた二人はどこへ行ったんだい?もう部屋に帰ったの?」

異質オオカワウソ「………」

ジャガー「そんなに血が出るまで無理しちゃだめだよ…死んじゃったらどうするんだ」

異質オオカワウソ「………」

ジャガー(ず、ずいぶん静かだな?さっきはあんなにお喋りだったのに)

コツメカワウソ「包帯と消毒液あったよー!」

コツメカワウソ「オオカワウソ!傷口見せて!」

異質オオカワウソ「………」フルフル

コツメカワウソ「え?でも…」

異質オオカワウソ「………」スッ

異質オオカワウソ「………」ポイッ

ジャガー「これは…」

コツメカワウソ「紙?なにか書いてるね!」

異質オオカワウソ「………」ツンツン

ジャガー「読めってことかな」

コツメカワウソ「どれどれー?」
715 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/11(金) 23:58:25.79 ID:od7PmmS70
異 世 界 転  移 階

Д 12-13-B-9←→→→ Г

B-B-Ж 14-14-14-14-14 Б

96EB↑↓

コツメカワウソ「いせかい…てんい?」

ジャガー「これは?どうやら階の番号みたいだけど」

異質オオカワウソ「………」ポチポチ

スゥ……

ジャガー「わっ!?」

コツメカワウソ「消えちゃった!?」



オオカワウソ待機部屋

テレビ<た、たべないでくださーい!

待機「ハハハ…」

ボトル「がはぁっ!」ガチャッ

待機「おっ?帰還か!」

ボトル「はぁ、はぁ…!」

ボトル「損失2!異質野郎に遭遇!」

待機「ま〜たアイツか!」

ボトル「立ち話してるところを待ち伏せされてた!」

待機「なにっ!盗み聞きとは狡猾なやつ!」
716 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/12(土) 00:02:55.34 ID:Qr37AsJ10
コツメカワウソ「これ、ジャガーのために調べてくれたんじゃないかな?」

ジャガー「きっとそうだ…あいつ、あんな怪我してまで…」

コツメカワウソ「あの子たちにもお礼しなきゃね!」

ジャガー「うん。ふたりでお菓子差し入れに行こっか」

コツメカワウソ「さんせーい!」

ジャガー「はぁ、こっちに来てからみんなに助けられっぱなしだなぁ」

コツメカワウソ「ねぇジャガー!明日になったらここに書いてる階に行ってみる?」

ジャガー「んー…そうしたいところだけど、少し調べてから行ったほうがいいかも」

コツメカワウソ「しらべる?」

ジャガー「オオカワウソが嘘をつくとは思えないけど、階の番号を間違えてる可能性はあるからね。危険を避けるためにもなるべく情報を集めておこうと思うんだ」

ジャガー「物知りなフレンズならここに書いてる階を既に知ってるかもしれない」

コツメカワウソ「なるほどー!」

コツメカワウソ「でもなんだか意外だね?」

ジャガー「そうかな」

コツメカワウソ「ヒグマの家にいたときのジャガーなら、すぐにでも行くー!って言い出しそうだから!」

ジャガー「あはは、そうかもね」

ジャガー(私ひとりならそれでも良いけど…もうカワウソを危険な目に遭わせたくないからね)

直下にフレンズ指定、情報を集めに行きます。
1博士と助手
2ツチノコとスナネコ
3ライガー(肉食ちゃん)
717 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 00:14:28.02 ID:gkjmMDrFo
3
718 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/12(土) 04:39:15.92 ID:Qr37AsJ10
安価把握なのだ。

>>712
後でまとめて解説するのだ!
719 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/09/12(土) 04:43:50.16 ID:Dq7anlufo
イシカワちゃんはオオカワウソズ絶対殺すマンなだけで他のフレンズには敵意ないどころか良くしてくれる……?
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/13(日) 23:50:17.69 ID:xNsNEvWI0
翌日

ライガー「よく来たねぇ。入って入ってぇ」

コツメカワウソ「お邪魔しまーす!」

ジャガー(ライガー…オオカワウソ曰く、ティラノの最期を見届けたフレンズ)

ジャガー(なにか知っているかもしれない)

コツメカワウソ「わー!かわいいお部屋だねー!」

ライガー「んふふ、ありがとぉ。いっしょに住んでる子の趣味なんだぁ」

ジャガー「小さな草食動物の子だっけ」

コツメカワウソ「今日はいないのかな?」

ライガー「バイトに行ってるからねぇ。また今度遊んであげてね?」

コツメカワウソ「わかったー!」

ジャガー(ライガーとその子と思わしきフレンズが写ってる写真がいくつも飾ってある)

ジャガー(とっても仲が良いんだろうな…微笑ましいや)

ライガー「それで、聞きたいことってなにかなぁ?」

ジャガー「異世界へ帰る方法について知りたいんだ」

ライガー「んぇ?異世界?」
721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/13(日) 23:51:07.10 ID:xNsNEvWI0
ジャガー「というわけなんだ」

ライガー「いろいろ大変だったんだねぇ…」

コツメカワウソ「それでね、昨日オオカワウソがこの紙をくれたんだけど…」ガサッ 

ライガー「ん〜?どれどれ」

ライガー「……!」

ジャガー「ここに書いてる階について何か知らないかな」

ライガー「………」

ジャガー「ちょっとした情報でも助かるんだ。頼む!」

コツメカワウソ「おねがーい!」

ライガー「…んふふ」

ライガー「そっかぁ。キミもあの子と同じなんだね」

ジャガー「あの子ってティラノのことか?」

ライガー「そだよ〜。数少ないお友だちだったんだけどねぇ」

ライガー「私があの階を紹介したから死んじゃったんだぁ」

ジャガー(あの階…みんみ階か)
722 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/13(日) 23:52:12.79 ID:xNsNEvWI0
ライガー「“願いが叶う”って触れ込みだったからもしかしたって思ったんだけど…危ない階だったみたい」

ライガー「なんか変なのもいっぱいいて、そいつら蹴散らすので手一杯でさ。気づいた時にはあの子がバラバラになって消えていった」

コツメカワウソ「あわわ……」

ジャガー「その…なんて言ったらいいか」

ライガー「んふふ、気ぃ使わなくていいよぉ。もう傷心は癒えてるからねぇ」

ライガー「それよりさ…ジャガーちゃんは本当にいいのかなぁ?」

ジャガー「何がだい?」

ライガー「ここに書いてる階に行ったらティラノみたいに死んじゃうかもしれないよ?」

ジャガー「!」

ライガー「すぐに死んじゃえたらまだマシな方で…もっと残酷な目に遭うかもしれない」

ライガー「それでも危険を冒して探索しに行くの?」

ジャガー「………」

ライガー「ここはパークよりずっと食べ物も娯楽もあるし、エレベーターの使い方さえ間違えなきゃ快適に暮らせるよぉ?」

ライガー「私もいっしょに住んでる子と毎日楽しく遊んでるしさぁ。このままコツメちゃんと仲良く暮らすほうが賢明なんじゃない?」

ジャガー「…それでも」

ジャガー「私はじゃんぐるの…みんなのところに帰らないとダメなんだ。どんなに危険でも」
723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/13(日) 23:53:00.17 ID:xNsNEvWI0
ライガー「んふふふ…そっかそっかぁ。説得失敗だねぇ」

ジャガー「ごめんな」

コツメカワウソ「ジャガーの意思は固いからね!」

ライガー「それじゃ私の知ってる情報をあげよっか…この『96EB↑↓』には行っちゃダメだよぉ」

ジャガー「危ない階なの?」

ライガー「違う世界には行けるけど、フレンズの形を保てなくなるみたい」

コツメカワウソ「えー!?なにそれなにそれー!?」

ライガー「まぁ、要はセルリアンに食べられた後と同じ状態だねぇ。記憶を失って動物に戻っちゃうんだって」

ジャガー「そ、そんな階が混じってたのか…」

コツメカワウソ「あぶなかったー!」

ライガー「他二つの階は知らないけど…くれぐれも気をつけてねぇ。んふふ」
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/13(日) 23:55:33.07 ID:xNsNEvWI0
ジャガー「協力ありがとう!」ペコリ

コツメカワウソ「せんきゅ〜!」フリフリ

ライガー「あいよ〜」

ガチャ バタン



コツメカワウソ「ライガー良い子だったね!ジャガーの心配までしてくれてさ!」

ジャガー「優しい子だったね。いっしょに暮らしてる子にも会ってみたいな」

コツメカワウソ「今度また遊びに行かなくっちゃ!」 

ジャガー「…それにしても、ライガーの部屋にいたらお腹空いてきちゃったなぁ」

コツメカワウソ「あれ?そーなの?」

ジャガー「うん。奥の部屋からかな?かなり新鮮なお肉の匂いがしたんだ。たぶん料理のために買ってあるんだろうね」

コツメカワウソ「えーっ!?ジャガーすっごーい!私ぜんぜん気がつかなかったよ!」

ジャガー「匂いを消すためのスプレーをたくさん振ってあったみたい。あれは嗅覚が鋭い野生動物じゃなきゃわからないよ」

コツメカワウソ「そっかー…私たちに気使わなくていいのにね。匂いくらいどうってことないのに!」

ジャガー「そういう気遣いも優しいよね」

コツメカワウソ「ねー!」

直下に番号指定、情報集めラスト。
1博士と助手
2ツチノコとスナネコ
3ハンタートリオ
725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 23:59:15.59 ID:IEV/EdyCo
3
726 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 23:59:19.54 ID:cPSY4cIQo
1
727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/14(月) 11:37:41.35 ID:awfN0R+3O
ライガーはなんでセルリアンの存在知ってたんだろうマンションの世界でもセルリアンは存在してるの?
新鮮な肉ってのも怖いな
728 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/14(月) 12:21:53.26 ID:kKnHwTbyO
今のライガーの意識も元々は異世界のパーク産で、戻るつもりだったけど増やす階見つけちゃった→草食ちゃんと狩りごっこ(ガチ)し放題やんけやったぜ。
という感じで今に至るなんて妄想
729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/14(月) 13:08:48.79 ID:jDJ2lHsJO
ここはパークよりずっと食べ物も娯楽も〜のくだりとかそれっぽいよね
730 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/14(月) 21:48:00.61 ID:u1zqZb4O0
新鮮なお肉(草食ちゃん)
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/17(木) 23:59:51.81 ID:T1eMYJGG0
コツメカワウソ「というわけで!」

ジャガー「この二つの階について知らないかい?」

キンシコウ「うーん…私は知りませんね」

ヒグマ「私もだ。聞き込みをしたが有益な情報は得られなかった」

コツメカワウソ「そっかぁ」

ジャガー「やっぱり簡単にはいかないね」

コツメカワウソ「…ところでキンシコウ?もう元気になったの?」

キンシコウ「はい、ひと晩寝たらすっかり回復しましたよ」

コツメカワウソ「わーい!よかったぁ!」

キンシコウ「ご心配おかけしました」ナデナデ

コツメカワウソ「またどこかで遊ぼーね!これお見舞いのお菓子!」

キンシコウ「わ〜!ありがとうございます!」

ヒグマ「ずいぶん懐いてるな」

ジャガー「遊園地の階で仲良くはしゃいでたからねぇ」

ヒグマ「…遊園地か」

ジャガー「ヒグマも遊びたいの?」

ヒグマ「え?いや…そんなことは…」
732 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/18(金) 00:00:40.05 ID:bWMadfW50
リカオン「ただいま帰りましたぁ」ガチャ

キンシコウ「おかえりなさいリカオン」

ヒグマ「そっちの聞き込みはどうだった?収穫あったか?」

リカオン「…あるにはありましたけど」

ヒグマ「おっ?」

ジャガー「ど、どんな?」

コツメカワウソ「聞きたい聞きたーい!」

リカオン「ちょっ!期待しないでくださいよ!ハズレ階の情報ですから!」

キンシコウ「ハズレ階?」

リカオン「ええ、なんでもこの階では好きな世界へ行くことができるとのことですが…」

リカオン「時代を選べないみたいなんです」

ジャガー「時代を選べない…?」

リカオン「例えばジャガーさんならパークへ帰ることができるけど、それはジャガーさんがいた時代じゃないかもしれない…」

キンシコウ「遥か大昔やずっと先の未来に飛ばされちゃう危険性もあるってことですね?」

リカオン「そういうことです」

ジャガー「また恐ろしい階が…」

コツメカワウソ「イヤなタイムスリップだねー!きゃはは!」
733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/18(金) 00:01:28.80 ID:bWMadfW50
ヒグマ「その階の番号、記録してあるか?」

リカオン「はい。えっと…『B-B-Ж 14-14-14-14-14 Б』ですね」

ジャガー「!」

コツメカワウソ「それなんか見たことあるー!」

ヒグマ「…紙に書いてあるな。当たりか」ガサッ

キンシコウ「ハズレと言った方がいい気もします」

リカオン「…?どうかしたんですか」

ヒグマ「手がかりがひとつ潰れた」

キンシコウ「残った階もダメだったらまた振り出しですね」

リカオン「な、なんだか申し訳ないです…」

ジャガー「…そんなことないよ。ありがとうリカオン」

コツメカワウソ「ご協力かんしゃ〜!」ムギュ-ッ

リカオン「もがっ!?もががが…!」

ヒグマ「残りは博士たちに聞いてみるといい」

キンシコウ「あの子たちの方がマンションの知識は豊富ですからね」
734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/18(金) 00:04:41.91 ID:bWMadfW50
博士「なるほど」

助手「それでやってきたわけですか」

ジャガー「あぁ」

コツメカワウソ「この階のこと知らなーい?」

博士「知らないのです」

助手「皆目見当もつかないのです」

ジャガー「早っ!」

コツメカワウソ「もうちょっと粘ってよー!」

博士「知らないものは知らないのです」

助手「この番号の並びはこれまで見たこともないのです」

ジャガー「そうなのか…」

コツメカワウソ「んー、じゃあこれからどうすればいいんだろ?」

ジャガー(ライガー、ハンター、博士と助手…みんなが知らなかったとなると、もうこの階の情報は集まらないかもしれない)

ジャガー(どうする?ひとりで行ってみるか?)

博士「ジャガー、お前の考えはお見通しなのです」

助手「どうせ『ひとりで行ってみようか』などと考えているのでしょう?」

ジャガー「!?」ビクッ
735 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/18(金) 00:07:55.34 ID:bWMadfW50
博士「どうやら図星のようですね、助手」

助手「カマをかけてみるものですね、博士」

ジャガー「あはは…バレちゃったかぁ」

コツメカワウソ「ジャガー!そんなの危ないよー!」

ジャガー「でも…よくわからない階にカワウソを連れて行くのは、もう…」

コツメカワウソ「やだやだやだ!絶対ついて行くったら行くの!」

コツメカワウソ「ジャガーひとりでは行かせないよっ!」

ジャガー「困ったな」

博士「我々も行くのです」

ジャガー「えっ!?」

コツメカワウソ「博士たちも?」

博士「未知の階の情報を知ってしまったからには行くしかないのです。それが探索者なのです」

助手「お前が嫌と言っても無理やりついて行くのです。これは我々の生き甲斐なのです」

ジャガー「ふ、ふたりとも…」

コツメカワウソ「…ジャガー」

ジャガー「!」

コツメカワウソ「私たちを信じて」

ジャガー「………」

ジャガー「わかった。いっしょに行こう」

コツメカワウソ「やったぁ!」

博士「当然なのです」

助手「せいぜい足手まといにならないよう頑張るのです」

直下にフレンズ指定(ジャガー以外なら誰でも)
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 00:14:46.62 ID:bWhnsgtmo
草食ちゃん
737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 00:16:04.25 ID:APNM0HdW0
コツメ達じゃないってことは同行者でもないし何の安価だよこえーなオイ
738 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 08:22:30.37 ID:dXeZa8NgO
今んとこ3つのうち2つヤバイ階なんですが…
イシカワちゃんなにしてくれとんねん!
739 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/21(月) 23:42:06.30 ID:DfSkQZka0
チ-ン…

博士「着いたのです」

助手「どんな階なのでしょうか。ワクワクしますね博士」

博士「気持ちはわかりますが、落ち着くのです助手。いつも通り警戒を怠らないように」

ジャガー「………」ゴクリ

コツメカワウソ「ジャガー?きんちょーしてるの?」

ジャガー「うん。もしここもハズレだったらって思うと、ちょっとだけね…。危険な階かもしれないし」

コツメカワウソ「心配しなくてもだいじょーぶ!お菓子いっぱい持ってきたから!」

博士「まさか…そのリュック全部お菓子なのですか?」

コツメカワウソ「おふこーす!」

博士「や、役に立つものを持ってこいと言ったはずなのです!」

コツメカワウソ「えー!?お菓子は役に立つよー!非常食ってやつだよー!」

博士「はぁ…まったくお前という奴は…」

ジャガー「ふふっ、カワウソらしいや」

コツメカワウソ「えっへん!」

助手「ネズミボトルに反応ありません」

博士「では我々が降りてみるのです」
740 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/21(月) 23:42:56.85 ID:DfSkQZka0
博士「問題ありませんね」

助手「ジャガーとカワウソも降りてくるのです」

コツメカワウソ「はーい!」ピョン

ジャガー「しかしこれは…なんというか」

助手「ずいぶんとメルヘンな場所ですね」

博士「見渡す限り花しかありません」

コツメカワウソ「お花畑だね!キレイだなぁー!」

ジャガー「コレどこまで続いてるんだ?果てが見えないぞ」

助手「とりあえず歩いてみますか。なにか見つかるかもしれません」

博士「助手、我々のどちらかをこのエレベーター前に待機させたほうが良いかと」

助手「!」

博士「全員でまとまって動くのは危険なのです」

助手「…それもそうですね。どうやって決めますか?」

博士「ここは公平にジャンケンで決めましょう」

助手「わかりました」

博士「それでは」

助手「ええ」

じゃんけん…ポンッ!
741 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/21(月) 23:44:04.63 ID:DfSkQZka0
ジャガー「…良かったのかい?助手ふくれてたぞ?」

コツメカワウソ「探索したがってたもんね〜」

博士「仕方ないのです。公平な勝負なのですから」

博士(というのはウソ…私がわずかに後出ししたのです)

博士(この階からはなにか得体の知れないものを感じるのです。全滅を避ける為にも、助手ひとりは残しておきたかったのです)

ジャガー「それにしても綺麗だねぇ。パークにだってこんな景色はなかったよ」

コツメカワウソ「ピクニックみたいで気持ちいいねー!」

博士「お前たち、目的を忘れてはいけないのです。ここはどこかの異世界へと繋がっている筈なのですよ」

コツメカワウソ「わかってるよー!」

ジャガー「あぁ、気をつけて行こう」

博士「わかっているなら良いのです」

コツメカワウソ「ねぇジャガー、グミ食べる?これ私のお気に入りなんだー!」

ジャガー「ぐみ?よくわからんが、美味しそうな食べ物だね」

コツメカワウソ「私のオススメはマスカット味だよ!あとはイチゴ味とメロン味とドリアン味と…」

博士「こら〜!言ったそばから!」

コツメカワウソ「博士はいらないの?」

博士「……イチゴ味をよこすのです」

コツメカワウソ「は〜いどうぞ!」
742 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/21(月) 23:44:43.78 ID:DfSkQZka0
コツメカワウソ「もうだいぶ歩いたねぇ」

ジャガー「エレベーターが見えなくなっちゃったよ」

博士「この花畑はいつまで続くのですか…流石に見飽きたのです」

ジャガー「これだけ何も無いとなると、この階もハズレなのかな」

コツメカワウソ「お花畑があるだけの階かぁ。今度キンシコウたちとピクニックに行こう!」

博士「そのときは我々も呼ぶのです。ヒグマの料理を食べまくってやるのです」

コツメカワウソ「博士たちはそればっかりだもんね〜」

博士「頭を使うにはエネルギーが要るのです」

ジャガー「…あれ?」

コツメカワウソ「どしたのジャガー?」

ジャガー「あそこ」ビシッ

コツメカワウソ「おっ?」

博士「あれは……ドア?」

コツメカワウソ「お花畑のなかにドアだけ立ってる!変なのー!」

博士「見るからに怪しいのですが」

ジャガー「近づいてみようか。なにかわかるかもしれない」
743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/21(月) 23:45:45.22 ID:DfSkQZka0
コツメカワウソ「ん〜〜?」ジ-ッ

博士「前から見ても後ろから見てもただのドアですね。どこかへ繋がっているようには見えません」

ジャガー「………」

コツメカワウソ「どうしようね?開けてみる?」

博士「では私が開けましょう。まずはネズミボトルを投げ込んで反応を」

ジャガー「………」

博士「ジャガー、聞いているのですか?」

コツメカワウソ「ずっとドアを見てるね〜?」

ジャガー「中から助けを呼ぶ声が聞こえる」

コツメカワウソ「へっ?」

博士「…どういうことですか?」

ジャガー「たしかに聞こえたんだよ。『助けて』って泣いてる声が、この中から…」

ジャガー「まただ!」

コツメカワウソ「う〜ん?」

博士「なにも聞こえませんよ?」
744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/21(月) 23:46:48.95 ID:DfSkQZka0
ジャガー「状況は全然わからんが、このままだとマズい気がする!」

ジャガー(あの時と同じだ!遊園地の階で感じた、どうしようもなく嫌な予感…!)

ジャガー「とにかく助けに行かないと!」ガチャッ 

コツメカワウソ「あっ!ちょっと、ジャガー!?」

博士「待つのです!」

ジャガー「カワウソたちはここにいて!すぐに戻ってく  る か     ら


シュウウゥ….


コツメカワウソ「えっ?」

博士「なっ!?」

コツメカワウソ「じ、ジャガー!?返事してジャガー!!」

博士「き…消えてしまった…」

博士「ドアをくぐった途端、いきなり…!」 
745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/21(月) 23:48:18.07 ID:DfSkQZka0
ジャガー「っ」

ジャガー「どこだ、ここは…?」

ジャガー(さっきとは全然違う場所だ。空が真っ赤で、他には何もない…)

「あ、あの…」

ジャガー「!」

「あなたもフレンズさんですか…?」

ジャガー「そうだよ。私はジャガーっていうんだ。助けを呼んでたのはキミかい?」

「そ、そうですっ!助けに来てくれたんですね!」

ジャガー「…ん?き、キミはもしかして」

「ふぇ?」

ジャガー「間違いない!ライガーの部屋の写真に写ってた子だ!」

「えっ!に、肉食ちゃんのお知り合いなんですか!?」

ジャガー「肉食ちゃん…?」

「あっ、すみません!ライガーちゃんのあだ名なんです!ちなみに私は草食ちゃんって呼ばれてて…」

ジャガー「なんだあだ名か」
746 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/21(月) 23:49:20.56 ID:DfSkQZka0
ジャガー「えーと、じゃあ、草食ちゃん?」

草食ちゃん「はいっ、なんでしょう?」

ジャガー「助けに来といてなんだけど…ここはどこなのかな?」

草食ちゃん「…私にもよくわからないんです」

草食ちゃん「肉食ちゃんと狩りごっこして遊んでたのは覚えてるんですけど、そこからの記憶が曖昧で…気づいたらここに」

ジャガー「そうなのか…」

ジャガー(パークで昼寝していたら連れて来られた私と似たようなものかな?)

ジャガー「とにかく出口を探さないとね」

草食ちゃん「出口…」

草食ちゃん「多分あっちです」

ジャガー「えっ?」

草食ちゃん「あっちにずっと行けば、きっとここから出られると思うんです」

ジャガー「そ、そうなのか…?」
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/21(月) 23:50:42.77 ID:DfSkQZka0
草食ちゃん「でもなんだかとっても恐ろしくて…行かなきゃいけないのに行ってはいけない気がして…怖くて震えていたんです」

ジャガー「あ〜、それはなんとかなくわかる」

草食ちゃん「ほんとですか?」

ジャガー「うん。イヤ〜な感じがピリピリきてるね」

草食ちゃん「どうしましょう…」

ジャガー「それでも行くしかないよ。こんな変なところに留まってるわけにもいかないしさ」

草食ちゃん「そう、ですよね…」

ジャガー「キミもライガーのところに帰りたいだろ?」

草食ちゃん「!」

ジャガー「いっしょにここから帰ろう。ふたりなら怖くないよ」

草食ちゃん「はい!」

直下にフレンズ指定(ジャガーと草食ちゃん以外なら誰でも)
748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 00:05:00.92 ID:xD1Ah5k5o
キタキツネ
749 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/22(火) 00:18:13.58 ID:8NPzmihu0
安価把握なのだ。
この階で決着なのだ。
750 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 13:35:14.90 ID:7JxQf9za0
じごくちほーかしら
751 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/24(木) 22:22:43.01 ID:Ioy6qy5e0
ジャガー「それにしても不気味なところだね」

草食ちゃん「はい…なんか変なのもウロウロしてました」

ジャガー「変なの?」

草食ちゃん「目と口がたくさんあるボールみたいな生き物です」

ジャガー「げっ…なんじゃそりゃ」

草食ちゃん「特になにかされたわけじゃないんですけど…その、とにかく怖くて」ブルブル

ジャガー「…辛かったね」

ジャガー(私が守ってあげないと)

「おーい」

ジャガー「どわぁ!?」ビクッ

草食ちゃん「えっ?」

「驚きすぎじゃない?」

ジャガー「そ、その声は…キタキツネ!?」

キタキツネ「うん。久しぶりだねジャガー」

草食ちゃん「ジャガーさん、お知り合いなんですか?」

ジャガー「な、なんでこんなところに!キミも連れて来られたのか!?」

キタキツネ「ボクはチュートリアルキャラクターだよ」

キタキツネ「この“じごくちほー”のね」
752 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/24(木) 22:23:22.58 ID:Ioy6qy5e0
ジャガー「じごくちほー?」

草食ちゃん「ってなんですか?」

キタキツネ「この世でもあの世でもない場所だよ」

キタキツネ「ここから帰りたいなら、この先にいる“みんみ”と交渉しなきゃダメなんだ」

ジャガー「みんみって…あのみんみか?」

キタキツネ「?」

ジャガー「マンションには願いを叶えてくれる階があって、そこにはみんみっていう神様がいるんだ」

草食ちゃん「か、神様!?すごいですねそれ…」

ジャガー「でも対価を支払う必要がある。とあるフレンズが手足を捧げても、自分がいた世界には帰れなかったらしい」

草食ちゃん「ひぇっ」

ジャガー「ここがその“願いを叶える階”なのか?だとしたら、私たちは無事に帰れないんじゃないのか?」

キタキツネ「う〜ん」

ジャガー「答えてくれ、キタキツネ!」

キタキツネ「なんて説明したらいいんだろう…」

キタキツネ「こういうときギンギツネがいたら助かるのに」
753 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/24(木) 22:24:13.69 ID:Ioy6qy5e0
――――――――――
―――――――
―――――

キタキツネ「…ってことなんだけど」

キタキツネ「わかってくれたかな」

ジャガー「イマイチわからん」

草食ちゃん「えっと…」

草食ちゃん「じごくちほーと私たちがいたマンションは別の世界で…」

草食ちゃん「みんみさんから求められる通行料、つまり支払う対価の重さも異なってくる…」

草食ちゃん「ってことですか?」

キタキツネ「そーいうこと」

ジャガー「おっ?ちょっとわかってきたかも」

キタキツネ「マンションがある世界より、じごくちほーのほうが通行料は安く済むはずだよ」

キタキツネ「ここはあらゆる世界と繋がっている異空間だからね」

キタキツネ(ほんとはフレンズ一体分のサンドスターを消費しても出られるけど、これは却下だよね)

ジャガー「じゃあさっき通ってきた花畑の階が中継地点だったのか」

草食ちゃん「わ、私はどうして飛ばされたんでしょう?」

キタキツネ「よくわかんないけど、たまたま空間がバグったんじゃないかな」

キタキツネ「四天王の部屋でなみのりしたらなぞのばしょに出ちゃった…みたいな」

草食ちゃん「??」

キタキツネ「はっ!ついゲームの話を…」
754 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/24(木) 22:24:53.75 ID:Ioy6qy5e0
ジャガー「とにかく手足を捧げる必要はないわけだね」

キタキツネ「うん。でもキミたちにとって大切なものが必要なのは変わらないよ」

草食ちゃん「大切なもの、ですか?」

ジャガー「どういうことだい?」

キタキツネ「…ボクに言えるのはここまで」

キタキツネ「そのままずっと進めばみんみがいるから、それまでに考えておいて」トコトコ

ジャガー「あっ、おい!」

草食ちゃん「キタキツネさん!」

キタキツネ「ふたりともがんばってね」トコトコ

キタキツネ(ジャガー…ちゃんと帰ってきてね)


ジャガー「行ってしまった」

草食ちゃん「追わなくていいんでしょうか」

ジャガー「…大丈夫だと思う」

ジャガー「帰ったらまた会えるさ」

草食ちゃん「!…そうですね」

草食ちゃん(私も肉食ちゃんに会いたいなぁ)
755 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/24(木) 22:25:47.51 ID:Ioy6qy5e0
ツチノコの部屋

スナネコ「ひ〜ま〜で〜す〜」ゴロゴロ

ツチノコ「………」ペラッ

スナネコ「ツチノコ、どこかへ遊びに行きましょうよ〜」

ツチノコ「………」ペラッ

スナネコ「ねぇったら〜」ツンツン

ツチノコ「………」ペラッ

スナネコ「.…もういいもん。コツメちゃんたちをここに呼んで来ちゃいますからね」

ツチノコ「な、なにぃ!?やめろぉ!!」

スナネコ「ボクを無視したツチノコが悪いんですよ」

ツチノコ「あいつらが来ると読書どころじゃなくなるだろーがっ!せめて違う日にしろぉ!」

スナネコ「いやで〜す」スタスタ

ツチノコ「待てぇ!わかったから!近くの公園連れてってやるからぁ!」

ピンポーン

スナネコ「あれ?お客さんですね」

ツチノコ「た、たすかった…」

スナネコ「誰でしょうか」

ツチノコ「ドアスコープから見てみりゃいいだろ」チラッ

ツチノコ「……あ?」

ツチノコ「こ、こいつらは!」
756 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/24(木) 22:26:23.75 ID:Ioy6qy5e0
じごくちほー

草食ちゃん「ひぃ!?じ、ジャガーさん!これです!さっき言った変なの!」

ズモモモモモモ………

ジャガー「くっ!見るからにヤバイやつだな!」

草食ちゃん「うぅ…こっち見てるぅ…」

ジャガー「ここは刺激しないようにゆっくり下がるんだ」ジリジリ

草食ちゃん「は、はい…」ジリジリ

ジャガー「そう、その調子」ジリジリ

草食ちゃん「ゆっくり、ゆっくり…」ジリジリ

ズモモ……モ… モ…

モ……モ……


ジャガー「…ここまで離れたら平気だね」

草食ちゃん「あぁ!怖かったぁ!」

ジャガー「よしよし。頑張ったね」ポンポン

草食ちゃん「えへへ、ありがと肉食ちゃん…大好き!」ギュッ

ジャガー「わっ」

草食ちゃん「えっ?……あっ!こ、これは違うの!つい間違えちゃって!その!」バッ

ジャガー「はは、草食ちゃんはおっちょこちょいだなぁ」

草食ちゃん「あうぅ…//」
757 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/24(木) 22:27:19.38 ID:Ioy6qy5e0
ジャガー「にしてもさっきの生き物はなんなんだ…フレンズでもセルリアンでもなさそうだけど」

草食ちゃん「怖い見た目のわりに何もしてきませんでしたね。もしかして優しい子たちなんでしょうか」

ジャガー「さっきのキタキツネみたいに、私たちに何か教えてくれたりするのかな」

草食ちゃん「どうなんでしょう…あっ」


ギチギチギチギチ……ギチギチギチ………


草食ちゃん「ま、また変なのが来たぁ…やっぱり怖いぃ…」

ジャガー「…草食ちゃんは下がってて」

ジャガー「おーい!そこのキミ!」


ギチギチ…ギチギチギチギチギチギチ……


ジャガー「私たちになにか用があるのかい?」

ジャガー「話だったらここで聞くからさ、そこから動かないでくれるかな?怖がりの子がいるんだ」

草食ちゃん「じ、ジャガーさん…」


ギチギチギチ…ギチギチ……ギチ………

ギ……チ……

ギ………


ジャガー「!」

草食ちゃん「と、止まった!」

ジャガー(私たちの言葉が通じたのか?とにかく敵意はなさそうだな。これなら…)
758 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/24(木) 22:28:00.48 ID:Ioy6qy5e0
ぐぱぁ

草食ちゃん「へっ?」

ジャガー「あ?」

ヒュッ

ジャガー「草食ちゃん!!」ガシッ

草食ちゃん「うへあぁ!?」


ザシュッ


ジャガー「っ……こいつ!!」

草食ちゃん「あわわわ…さ、さっきまでいたところが抉れてる……!」

ジャガー(あの口から触手を飛ばしたのか?それとも異常に長い舌か?速すぎて見えなかった…)

ジャガー「いや、もう関係ない…なんにせよこれは…」

ジャガー「戦うしかない!!」ギラッ

直下コンマで判定
44、99以外なら勝利
759 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 22:32:34.37 ID:AWQlcdwKo
一撃だとおもった?まだまだだよ!!
760 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 22:36:09.13 ID:w/SA1BZPo
(これ肉食ちゃん見てたら地団駄踏みそう)
761 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/25(金) 23:57:12.40 ID:MQ7M0wJL0
ブラックジャガー「なんだ?妹のことが知りたいのか?」

ヘラジカ「あぁ!キミが最も彼女の実力を知っているだろうと思ってな!」

ブラックジャガー「言っとくがオレの方が強いぞ。かけっこでも力比べでも負けたことはない」

ヘラジカ「ほうほう」

ブラックジャガー「そもそもあいつは優しすぎるんだよ。闘争心に欠けるから勝負をしても本気が出せないんだ」

ヘラジカ「そうか…良い身体をしているのにもったいないなぁ」

ブラックジャガー「だがな」

ブラックジャガー「あいつは何かを守るときだけは……オレでも驚くような力を発揮する」

ブラックジャガー「あのときは全身ボロボロになっても止まらなかったくらいだ」

ヘラジカ「おぉ!?その話、気になるなぁ!教えてくれ!」 

ブラックジャガー「いいだろう。あれは確か…」

ガサッ

ミナミコアリクイ「おーいブラックジャガー!」

マレーバク「そろそろお昼だから、いっしょにじゃぱりまん食べよ?」

ブラックジャガー「!!」シュバババ

ヘラジカ「速っ!?」

ヘラジカ「ちょっ!待ってくれ!少しでも話を……おーい!」
762 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/25(金) 23:57:42.75 ID:MQ7M0wJL0
じごくちほー

草食ちゃん「………」ブルブル

草食ちゃん(肉食ちゃん…どうか、どうか…ジャガーさんを助けて…)

草食ちゃん(力を貸して…!)


ギチギチギチギチ…ギチギチ…

ジャガー「どらぁ!!」

ドガッ!! バキッ!! メキョッ!!

ぐぱぁ

ジャガー「っ!」

ヒュッ

ジャガー「甘い!!」

スパァン!!

草食ちゃん「弾いた!?」

ジャガー「同じ手を二度も……」

ジャガー「食らうかぁ!!」

ズドン!!
763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/25(金) 23:58:17.31 ID:MQ7M0wJL0
ジャガー(私は姉さんみたいに一撃じゃ決められない…)

ジャガー(それなら…!)

ジャガー「勝つまで何発でも打って、打って、打ちまくる!!」

ジャガー「はぁああああああああ!!!」

ズガガガガガガガガガガガガ!!!


ギチギチ…ギ………チ………

グシャッ!!!


草食ちゃん「あ……破裂した……」

ジャガー「ふぅ〜……」

ジャガー「」バタリ

草食ちゃん「じ、ジャガーさん!?大丈夫ですか!?」

ジャガー「あー、平気平気。久しぶりに野生解放してちょっと疲れただけ」

ジャガー「このくらいなら少し休めば回復するよ」

草食ちゃん「よかった…ほんとによかった…」グスッ

ジャガー(泣かせちゃった…姉さんならここまで消耗せずに勝てたんだろうなぁ)

ジャガー(もっとがんばらないと)
764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/25(金) 23:58:49.97 ID:MQ7M0wJL0
オオカワウソ待機部屋

ボトル「損失分の複製完了!」

地図「完了!」

マスク「完了!」

「「「ハハハハハハハハ!!!」」」

地図「マップ良し!」

ボトル「ネズミボトル良し!」

マスク「その他もろもろの装備良し!」

「「「いざ探索へ!!!」」」

ピンポーン

待機「ん?」

ボトル「誰か来た!」

マスク「珍しい!」

地図「なんの用だろ!」

待機「あけて君じゃないだろうな」チラッ

待機「……なんだこいつら?」
765 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/25(金) 23:59:30.64 ID:MQ7M0wJL0
じごくちほー

ジャガー「よし、もう回復したぞ」

ジャガー「出発しようか」

草食ちゃん「………」

ジャガー「どしたの?」

草食ちゃん「なにもできなくてごめんなさい」

草食ちゃん「正直足手まといですよね、私」

ジャガー「…いいんだよ。フレンズによって得意なことは違うんだからさ」

草食ちゃん「でもっ」

ジャガー「私だってマンションに来てから色んな子に助けられたんだ。ライガーも含めてね」

草食ちゃん「!」

ジャガー「不謹慎かもしれないけど…やっと役に立てそうで嬉しいんだよ」

ジャガー「足手まといだろうとなんだろうと、キミのことは絶対守るからね」

草食ちゃん「…ありがとうございます」

ジャガー「無事ライガーに会えたら思いっきり抱きつきなよ?」

ジャガー「さっきみたいにね」

草食ちゃん「!!?」

草食ちゃん「あ、あれはっ!違うんです!いつもあんなに甘えてるわけじゃなくて!」

ジャガー「たまにならやってるの?」

草食ちゃん「っ〜〜!もう!ジャガーさん!!」
766 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/26(土) 00:01:33.21 ID:rfPiiOQs0
草食ちゃん「まったくもう!」プンプン

ジャガー(ちょっとからかい過ぎたかな)


ズズズズズズ


ジャガー「げっ!」

草食ちゃん「っ!?…また来ましたね」

ジャガー「でも今度のはシンプルな見た目だな。赤い球体に目がひとつ…」

ジャガー(なんかセルリアンみたいだ)

草食ちゃん「ま、真っすぐこっちに向かってきますよ?」

ジャガー「オーケー。また迎え撃ってやるさ」

ジャガー「さっさと倒して、みんみに帰してもらおう!」ギラッ


ズズズズズズ


ジャガー「行くぞっ!」ダッ

草食ちゃん「……あの赤いお化け」

草食ちゃん「とっても危ない気がする。なんでだろう」

草食ちゃん「もしかして、こっちの方角に感じてた嫌な気配って…」

直下コンマでジャガーが受けるダメージ判定
奇数で大ダメージ、偶数で中ダメージ、00で…?
767 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 00:06:07.43 ID:PJLp6OBF0
00なんてそうそう出ないわよね
768 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 00:20:21.79 ID:cN+SCzJeO
ジャガぁぁぁぁあああ!!
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 00:48:41.42 ID:Q0S0sXW9o
ア、ア、アワワ
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 01:21:54.41 ID:tqoH58JtO
ジャガー、もうちょっとグイグイいったら草食ちゃん堕とせそう
771 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 01:54:02.29 ID:Q0S0sXW9o
肉食「は?」
772 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/26(土) 23:59:11.12 ID:TN3QD1JO0
ギュルンッ ギュルルッ

ジャガー(触手を伸ばして攻撃するみたいだけど…遅いな)

ジャガー(そんなに速くない私でも簡単に避けられる)

ギュルッ

ジャガー(まずは一発)スッ

ドガッ!!


ズズズズ…ズズ


ジャガー「よし、効くみたいだね」

ジャガー「さらに二発!」

ズガン!! メキョッ!!

草食ちゃん(戦えないなら…観察してみよう)ジッ

草食ちゃん(この嫌な予感の正体はなんなのか)

草食ちゃん(気づいたことがあったら、ジャガーさんに知らせなきゃ!)
773 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/26(土) 23:59:45.61 ID:TN3QD1JO0
ギュルルルッ ギュルルルルッ

ジャガー「遅いよっ!」

ガコォ!! 

ジャガー「そんなんじゃ!」

ボシュッ!!

ジャガー「獲物は仕留められない!」

ズ┣¨┣¨┣¨┣¨ド!!!


ズズズ……ズズズ………


ジャガー(かなり弱ってきた!)

ジャガー「このまま畳み掛けてやる!」

ガガガガガガガガガガガガ!!!

草食ちゃん(ジャガーさんが押してる!)

草食ちゃん(このまま勝っちゃいそう…私の怖がり過ぎだったのかな)
774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/27(日) 00:00:25.22 ID:GQMAYkB90
ジャガー「トドメだッ!」

ジャガー「うぉおおおお!!」

ピカッ

ジャガー「!?」

草食ちゃん「うっ……!?」

草食ちゃん(いきなり光った!?)

草食ちゃん(ま、まぶしい…なにも見えない!)

草食ちゃん「ジャガーさんっ!距離をとってください!」

草食ちゃん「なにか変で…」


ド カ ン !!!

775 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/27(日) 00:01:08.46 ID:GQMAYkB90
草食ちゃん「うぅ……」

草食ちゃん「いたたた…」

草食ちゃん「な、なにが起こったの…?」


ジャガー「」


草食ちゃん「ジャガーさん!?」

草食ちゃん「大丈夫ですかっ!!ジャガーさんっ!!」ダッ

ジャガー「あ……うぅ……」

草食ちゃん「ひ、ひどい怪我……!すぐに手当てしないと!」

草食ちゃん「でもここには包帯なんてないから…えっと、えっと!」

草食ちゃん「そうだ!私の毛皮を!」ビリッ

ジャガー「……そう、しょくちゃん」

草食ちゃん「っ!」

ジャガー「ごめ……んね…しくじっ…ちゃった……」

草食ちゃん「喋っちゃダメです!傷が開いちゃいますから!」
776 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/27(日) 00:01:46.19 ID:GQMAYkB90
ジャガー「はぁ……はぁ……」グッタリ

草食ちゃん「とりあえず毛皮を巻き付けたけど…」

草食ちゃん(このままじゃ明らかに危ない!サンドスターを供給しないと死んじゃう!)

草食ちゃん「どうしたら…どうしたらいいの…」


『マンションには願いを叶えてくれる階があって、そこにはみんみっていう神様がいるんだ』


草食ちゃん「!」

草食ちゃん「願い…叶える…」

草食ちゃん「そうだ…!みんみにジャガーさんの怪我を治してもらうんだ!」

草食ちゃん「私の腕でも足でも捧げていいから、とにかく治して貰わなきゃ!」

草食ちゃん「ジャガーさん、辛いかもしれませんが背中に乗ってください!背負ってみんみのところまで行きます!」

ジャガー「そんな…だめ…だよ…」

ジャガー「身体を……大事にして……」

草食ちゃん「っ……!」

草食ちゃん「ダメです!行きます!」

草食ちゃん「無理やりにでも行きます!」グイッ
777 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/27(日) 00:02:46.79 ID:GQMAYkB90
草食ちゃん「はっ、はっ、はっ」タッタッタ

ジャガー「………」グッタリ

草食ちゃん「急がなきゃ…急がなきゃ!」タッタッタ

草食ちゃん(私のせいだ!私のせいで、こんな!)グスッ

ジャガー「……!」ピクッ

ジャガー「…草食ちゃん」

草食ちゃん「えっ?」

ジャガー「なにか…来てる…」

草食ちゃん「なにか、ですか…?」

草食ちゃん「っ!?」


ズシン……ズシン……ズシン……


べちょべちょべちょべちょべちょべちょべちょべちょべちょべちょべちょ


ブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブ


カシャン…カシャン…カシャン…カシャン…


ザクッザクッザクッザクッザクッザクッザクッザクッ
778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/27(日) 00:03:42.36 ID:GQMAYkB90
草食ちゃん「なんで…なんで……?」

草食ちゃん「なんでこんなに!?」

草食ちゃん「も、もしかして」


『ピカッ』


草食ちゃん(あのときの光に引き寄せられた!?)

ジャガー「草食ちゃん、聞いてくれ」

ジャガー「私はもう動けない。このままじゃふたりまとめてあいつらのエサになってしまう」

ジャガー「だから…」

ジャガー「私を捨てて、キミだけみんみのところに行くんだ」

草食ちゃん「…なに言ってるんですか」

ジャガー「あいつらが私に群がってる間に走ればきっと間に合う」

ジャガー「早く走るんだ」

草食ちゃん「できるわけないですよっ!!」

ジャガー「草食ちゃん」ギュッ

草食ちゃん「っ」

ジャガー「頼む」
779 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/27(日) 00:04:47.15 ID:GQMAYkB90
草食ちゃん(たしかに、)

草食ちゃん(ふたりいっしょに死ぬより、動けないジャガーさんを庇って死ぬより…)

草食ちゃん(動ける私だけでも逃げたほうが賢明かもしれない)

草食ちゃん(こんな変なところで死にたくない)

草食ちゃん(マンションで肉食ちゃんだって待ってる。まだまだやりたいことだってたくさんある)

草食ちゃん(でも、でも)

草食ちゃん(でも)

草食ちゃん(私は…本当にそれでいいの?)

直下に草食ちゃんの決意
1ジャガーを見捨てて逃げる
2たたかう
780 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 00:15:43.40 ID:tXqxp4Gwo
2
781 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 00:40:31.67 ID:531jKd6Fo
よく言った……!
782 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/27(日) 17:09:48.29 ID:3s9iHIUC0
草食ちゃん「…降ろしますね」

ドサッ

ジャガー「………」

草食ちゃん「ジャガーさん」

草食ちゃん「ごめんなさい」ペコッ

ジャガー「うん、いいよ…」

ジャガー(それでいい…キミがこんなところで死ぬことはないんだ…)

ジャガー(ライガーと幸せに生きてくれ)


草食ちゃん「私、たたかいます」

ジャガー「………え?」

草食ちゃん「あなたを見捨てるなんてできません」

草食ちゃん「そんなことして生き延びたって…自分で自分を許せなくなるだけです」

ジャガー「ま、待て」

ジャガー「待ってくれ!」

草食ちゃん「…肉食ちゃん」

草食ちゃん「見ててね」ギラッ
783 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/27(日) 17:10:28.42 ID:3s9iHIUC0
草食ちゃん「はぁああああ!」ダッ

ドンッ!


べちょっ べちょっ

草食ちゃん「っ!」ビチャッ

ズドンッ

草食ちゃん「あうっ!!」ドサッ

ザクザクザクザクザクッ

草食ちゃん「がはっ!?」

カシャン…カシャン…カシャン…

ガシッ

草食ちゃん「ぐ……あぁ……」

ブンッ

草食ちゃん「っっ」


ドドォン……


ジャガー「む、無茶だ…」

ジャガー「早く逃げるんだっ!」
784 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/27(日) 17:11:38.17 ID:3s9iHIUC0
草食ちゃん「はーっ、はーっ」

草食ちゃん「立た…なきゃ…」ガクガク

草食ちゃん「あぅっ!」ガクッ

草食ちゃん(弱いなぁ私…もうボロボロになってる)

草食ちゃん(肉食ちゃんならもっと頼りになったのにね)



ジャガー「い……行かなきゃ……」ズルズル 

ジャガー「動け、動けぇ…!」ズルズル

ジャガー「ぐっ!?」ズキッ

ジャガー「ゲホッ、ゲホッ!ガフッ!」ビチャッ

ジャガー(くそっ!なんで…)

ジャガー(なんで動けないんだ!)
785 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/27(日) 17:12:56.89 ID:3s9iHIUC0
草食ちゃん「諦めちゃダメ…」


ズシン……ズシン……ズシン……


草食ちゃん(せっかく助けてくれたんだ)


ズシン……ズシン……


草食ちゃん(ジャガーさんの頑張りを無駄にしないんだ…!)


ズシン……


草食ちゃん「ぐうぅ……!!」プルプル


ズシ……


ジャガー「やめろぉおおおおおお!!!」
786 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/27(日) 17:14:16.78 ID:3s9iHIUC0
ズギャン!!


ズ………

ズドォ……ン


草食ちゃん「………」

草食ちゃん「え?」

ジャガー(な、なんだ…?)

ジャガー(草食ちゃんを踏み潰そうとした奴が…倒れた?)

「チッ、全力で殴ったんだがな。仕留め損なったか」

草食ちゃん「あ、あなた…は?」

ヒグマ 「頑丈なやつめ」

ジャガー「ヒッ……」

ジャガー「ヒグマッ!!」
787 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/27(日) 17:15:32.99 ID:3s9iHIUC0
ヒグマ「デカブツは後に回すか」

ヒグマ「キンシコウ!リカオン!」

ヒグマ「最初から野生解放で行け、出し惜しむな!」

キンシコウ「はいっ!」ヒュンッ

リカオン「オーダー了解です!」バッ

ヒグマ「…行くぞ」

「「応っ!!」」


ジャガー「ハンターのみんな…来てくれたのか…!」

ガシッ

ジャガー「わっ!」

ダダダダダダダダ!!

ジャガー(は、運ばれてる!?)

ジャガー(誰だ!誰なんだ!?)
788 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/27(日) 17:16:06.34 ID:3s9iHIUC0
ダダダダダ… ドサッ

ジャガー「!」

ジャガー(安全なところまで避難させてくれたのか)

ジャガー(いったい誰だろう)チラッ

ジャガー「!!」

コツメカワウソ「ジャガー…」

ジャガー「か、カワウソ」

コツメカワウソ「ばかっ!」ポコッ

ジャガー「うっ」

コツメカワウソ「ばかっ!ばかっ!ばかっ!」ポコポコ

ジャガー「い、いたい!地味にいたいよカワウソ!」

コツメカワウソ「ジャガーのばかばかばかばかばか…ばか…」

コツメカワウソ「ばかぁ…」ポロポロ

ジャガー「……うん。心配かけてごめんね」

コツメカワウソ「わぁーん!!」ギュ-ッ

ジャガー「おぅふっ」

コツメカワウソ「生きててよかったよぉ!うわぁあああん!!」ポロポロ

ジャガー「うん…ほんとにごめんね。怖かったね…」ヨシヨシ

コツメカワウソ「うぅ……」ギュ-ッ

ジャガー「ぐぉっ!?ちょ、今それはヤバイ…傷口が…」
789 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/27(日) 17:16:33.85 ID:3s9iHIUC0
ジャガー「そうだ!草食ちゃんは!?」

ジャガー「あそこにいたら戦いに巻き込まれてしまう!」

ジャガー「…あれ?いなくなってる」

コツメカワウソ「そーしょくちゃんなら…」

コツメカワウソ「あそこ」ビシッ



草食ちゃん「……あ」

草食ちゃん「にくしょく、ちゃん」

ライガー「………」ナデナデ

草食ちゃん「あっ……」

草食ちゃん(肉食ちゃんの手、おっきくてあったかくて)

草食ちゃん(すごく安心する…)

草食ちゃん「ありがと…肉食ちゃん…」

ライガー「よくがんばったね」

ライガー「草食ちゃんはここで休んでて」
790 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/27(日) 17:17:36.48 ID:3s9iHIUC0
キンシコウ「せいやっ!」ヒュンッ

リカオン「とうっ!」ズバッ

ヒグマ「どりゃあっ!」ドガッ


ドッパァン!!


リカオン「よしっ!二体目撃破!」

キンシコウ「あと三体!」スチャ

ヒグマ「…げっ」


ブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブ


リカオン「うわぁ、なんですかこれ」

キンシコウ「大きな虫の大群…?」

ヒグマ「こんなのキリがないぞ」

ツチノコ「………」ジ-ッ

ツチノコ「ははぁーん」ニヤッ

ヒグマ「ピット器官でなにか見えたのか?」

ツチノコ「丸見えだぜぇ!」

ツチノコ「こいつら、とある一匹以外は熱を発してない…!つまり」

キンシコウ「その一匹が司令塔で、他はただの傀儡ってことですね?」

ツチノコ「そーいうこった。今そいつはちょうどリカオンの近くを飛んでやがる」

リカオン「どっせぇい!!」ズバッ

ブブブブブ………ブ…  シュウウウゥゥ……
791 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/27(日) 17:18:07.72 ID:3s9iHIUC0
ズシン……ズシン……


キンシコウ「あっ!ヒグマさんが殴った大きいヒト、起き上がりましたよ」

ヒグマ「嫌な言い方するな」


ズドォン!!


リカオン「ひぇっ!?」

ヒグマ「なんだぁ?」

キンシコウ「両足が……穴に埋まった?」

スナネコ「ボクが掘っておいたんです」

リカオン「い、いつのまにあんなデカい穴を…」

スナネコ「野生解放すればちょちょいのちょいです」ギラッ

ヒグマ「たいしたもんだな」

スナネコ「もうあいつは動けないので、みんなで袋叩きにしましょう」

スナネコ「最初に目を潰しておくと効率的ですよ」

キンシコウ「かわいい顔して怖いこといいますね…」

ツチノコ「こいつ意外と毒舌だからな」

「んふふ…私に任せてほしいなぁ」

リカオン「えっ?」
792 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/27(日) 17:18:56.30 ID:3s9iHIUC0
マスク「ハハハハ!なんだここ!なんか変なのいるぞ!」

地図「全身べちょべちょ!」

ボトル「気持ち悪い!」

「「「ハハハハハハハハ!!!」」」

べちょべちょべちょべちょべちょべちょべちょ

マスク「こっち来る!火炎瓶用意!」

地図「迎撃!」ポイッ

ボトル「迎撃!」ポイッ

パリンッ  ボボンッ!!

マスク「もっと迎撃!」ポイッ

地図「迎撃!」ポイッ

ボトル「迎撃!」ポイッ

ボンッ!!バボンッ!!

べちょっ…べちょべちょっ…

べちょっ…

マスク「べちょべちょ野郎消滅!」

地図「消滅!」

ボトル「大勝利!」

「「「ハハハハハハハハ!!!」」」
793 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/27(日) 17:19:46.08 ID:3s9iHIUC0
――――――――――
―――――――
―――――

博士「お前たち、なかなか派手にやりましたね」

助手「とくにあのデカい肉塊、もはや原型を留めていませんよ。どれだけ執拗に攻撃すればああなるのですか」

リカオン「あれはまぁ」

キンシコウ「……」

ツチノコ「やべー奴がやったんだよ…」チラッ

ライガー「あ〜スッキリしたぁ」ニコニコ

ヒグマ「ふたりとも、博士たちが持ってきた補給用じゃぱりまんは食べたか?」

草食ちゃん「はい、かなり回復しました」

ジャガー「私も全快には程遠いけど…さっきよりは全然マシだよ」

スナネコ「良かったですね〜」

マスク「ハハハ!悪運の強い奴らめ!」

ジャガー「ところでさ」

ジャガー「助けられといてなんだけど…みんなどうしてここに?」

コツメカワウソ「私と博士たちで呼んだんだよー!」

博士「マンションを駆けずり回ってなんとか集めたのです」

助手「まさかあのじごくちほーに飛ばされるとは思いませんでしたがね」

ジャガー「そっか。本当に助かったよ、ありがとう」

ジャガー「…ん?」

ジャガー「博士たち、じごくちほーのこと知ってるの?」
794 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/09/27(日) 17:21:01.34 ID:3s9iHIUC0
博士「当然なのです。我々の知識量を舐めてはいけないのです」

助手「実際に来たのは初めてですが、どのような場所かはちゃんと知っているのですよ」

コツメカワウソ「どんなところなのー?」

博士「ジャパリパーク第七研究所にある『超大型サンドスター加速器』の濫用によって生み出された負の遺産…」

コツメカワウソ「んー!全然わからーん!」

コツメカワウソ「あ、今のジャガーみたいだったね?きゃはは!」

助手「そこから帰るには白痴の王…通称みんみに対価を支払う、またはフレンズ一体分のサンドスターを消費して亀裂を生じさせる」

博士「つまり自分の何かを犠牲にするか、他のフレンズの命を犠牲にするか…なんにせよまともな空間ではないのです」

リカオン「げぇ〜…」

ツチノコ「とんでもねぇところに連れてきやがって!このヤロー!」

スナネコ「まぁまぁ落ち着いて。チュールでも食べますか?」

ツチノコ「いらねーよっ!」

ライガー「私ほしいなぁ」

助手「とにかく!ここからタダでは帰れないことをおさらいしたところで…」

博士「ジャガー、お前は何を対価にしてパークに帰るのか決めましたか?」

ジャガー「………」


キタキツネ『キミたちにとって大切なものが必要なのは変わらないよ』


ジャガー「あぁ」

ジャガー「たった今決まった」

次でマンション完結。後半は夜に投稿します。
795 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 17:24:47.50 ID:tXqxp4Gwo
おつです
アラマンでまさかここまで燃える展開を描けるとは敬服します
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