主人公「安価とコンマで武装探偵社の一員として活動する」【文豪ストレイドッグス】

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167 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/28(日) 13:21:54.76 ID:5L45g3BIO
鎌池「な、何云ってンだよ! 相手は銃持ッてンだぞ!?」

司馬「このまま逃げ続けたら、ゆーかちゃんのお父さんの処にまで奴等は来てしまうかもしれません」

司馬「そうしたら皆が危険に晒されます。此処で決着を付けましょう」

鎌池「そ、其れはそうかもしれねェけど……」

司馬「それに……俺、逃げるのは性に合わないんですよね」ニヤリ

鎌池「お前なァ……!」


黒服4「見付けたぞ!」

黒服5「観念しろ……!」

黒服6「もう逃がさねぇからな……!」


鎌池「黒服の野郎共は十人、か……」

黒服7「おい! 銃は止めろよ! こんな狭い処じゃ危ねぇからな!」

司馬「あ、銃は使わないみたいですね……。なら俺も異能は止めるか」

司馬「鎌池さんも戦えますよね?」ニヤ……

鎌池「チッ……生意気な新人だなァ……」ニッ……!!

鎌池「オレの異能は戦闘向きじゃねェけどよ───異能なンて無くても闘(や)れるに決まッてンだろ!」

鎌池「行くぞ───!」
168 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/28(日) 13:30:57.61 ID:5L45g3BIO
[場面転換中───]


司馬「ふう……」

司馬「何とか勝てましたね……!」

鎌池「ヘッ、大した事無かっただろ」

司馬「いやいや、鎌池さん、結構傷あるじゃないですか……」

鎌池「ン? ああ……覚えておけ、新人」

鎌池「探偵社ではな───瀕死までは無傷だ。相田さんが居る限りはな」

司馬「な、成程……」

黒服1「く、クソ……! こんな奴等に敗けるとは……!」

鎌池「オレ達は武装探偵社だ。今度から喧嘩を売る相手は選ぶンだな」

司馬(不良みたいだ……)

司馬(……俺も人の事は云えないか)

司馬「それじゃあゆーかちゃん、行こうか」

ゆーか「ありゃりゃ……」

司馬「? 如何(どう)かした?」


ゆーか「うーん……情けないなぁ、みんな」


司馬「……え?」


黒服2「こ、このままじゃあ組長に何と云えば……!」


鎌池「……ハ?」


司馬「え? く、組長?」


黒服3「そうだ! テメェら、その御嬢様を十文字組の組長・十文字捨三郎の一人娘と知っての狼藉か!?」

司馬「……えっと、もしかして……」

司馬「……皆さん、十文字組の方々?」

黒服4「ああそうだ! 俺達は組員だ!」

黒服5「ずっと意識不明だった組長が目覚められたんだ! だから御嬢を連れて行かなきゃならねぇ……!」

黒服6「例え死んでもな……!」

ゆーか「えっ! おとーさん起きたの!?」

ゆーか「やったー! じゃあ早く連れてってよ、おじちゃん!」

鎌池「だからオレはおじちゃんじゃねェッ!」

黒服7「……ん!?」

黒服8「お、おい、ちょっと待て……!」

黒服9「お前ら、誘拐犯じゃないのか!?」

司馬「あー……これは説明が必要な感じだな……」
169 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/28(日) 13:39:14.88 ID:5L45g3BIO
[場面転換中───]


黒服1「何!? お、お前ら……御嬢に云われて動いていたのか!?」

鎌池「アァそうだよ! このガキの依頼で病院に行こうとしてンだよ!」

黒服2「は、早く云えよ! 俺達は御嬢様が居なくなったから探して、お前らと一緒に居るのを見つけたから誘拐したのかと……!」

鎌池「ンな訳ねェだろうが!」

鎌池「つーかガキ! テメーが説明すれば良かったじゃねェか!」

ゆーか「だってみんな、おとーさんのとこに連れてってくれないんだもん!」

黒服3「そ、それは組長が起きてから連れて行こうと思っていただけで……!」

ゆーか「もういいよ、いいから早くおとーさんのとこ行こ!」

司馬「そうだな。誤解も解けた事だし……」



別の黒服1「見つけたぞコラァ!」ガララ!!


全員「「「!?」」」


別の黒服2「十文字組の奴等だよなァ? 俺達は一里塚組だ!」

別の黒服3「組長が倒れている今……お前らを攻め落とす絶好の機会(タイミング)だぜ!」

別の黒服4「覚悟しやがれお前ら!」

鎌池「ハァ!? この忙しい時に極道共の抗争かよ……!?」

司馬「ま、不味いですね……! どうすればいいんだ……!?」





西尾「簡単だよ。君達が彼女を送り届ければ良いだろう?」


司馬・鎌池「「うわあああ───っ!?」」ビクゥ!!
170 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/28(日) 13:46:35.64 ID:5L45g3BIO
司馬「い、いつから此処に!?」

西尾「今先刻(さっき)だよ」

西尾「土手から這い出してとぼとぼ歩いていた処に、電柱にぶつかった貨物自動車(トラック)を見つけてね」

司馬「ああ……そう云えば、あの人大丈夫でしたか?」

西尾「うん、無事だよ。一応救急車は呼んでおいた」

西尾「そうだ! 鎌池君、先程土手で僕を無視したよねぇ?」

鎌池「何でテメーなンか相手にしなきゃなンねェンだよ」

西尾「辛辣だね!」

西尾「それより、君達早くその子を連れて行きなよ。親父さんの居る病院に、ね」

西尾「で、君達はその何とか塚達と戦って来なさい」

黒服1「何でお前にそんな事言われなきゃならねぇんだよ!」

黒服2「……でも、此奴の云う通りだ」

黒服2「お前ら! この人達に御嬢を預け、俺達は一里塚組をぶっ潰すぞ!」


黒服達「「「うおおおおおお───っ!!」」」


ドォッ……!!!


西尾「よしよし、始まったね」

西尾「さぁ、行きたまえ司馬君! 鎌池君! その少女を送り届けるのだ!」

鎌池「いやテメーも来いよ!」ガーン!!

司馬「ゆーかちゃん! こっちだ! ついておいで!」

ゆーか「うん!」

鎌池「莫迦! そッちじゃねェよ!」ガガーン!!

鎌池「ハァ……良いからオレについてきてくれ!」


鎌池「チクショウ……今日は非番だッてのによォ……」



鎌池「不幸だァ───!」

171 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/28(日) 13:53:01.13 ID:5L45g3BIO
[場面転換中───]


ガララ

西尾「おや、出て来たね司馬君。如何(どう)だった?」

司馬「あ、西尾さん……」

司馬「はい、ゆーかちゃんは御父さんに会う事が出来ました。ゆーかちゃんは嬉しそうだし、御父さんにも感謝されて……ホッと一息です」

司馬「……鎌池さんは?」

西尾「彼なら帰ったよ」

司馬「ええっ!?」

西尾「彼は英雄(ヒーロー)になる事を嫌うからねぇ……。感謝されるのがこそばゆくて帰ってしまったんだよ、きっと」

司馬「そうですか……」

西尾「……司馬君、今日鎌池君と一緒に居て如何(どう)思った?」

司馬「え? そうですね……」

司馬「鎌池さんは……少し口が悪いけど、何事にも一所懸命で、周りの事を良く見ていると思います」

司馬「何だかんだでその人の事を助けようというか、そう云う言動をしていますよね」

司馬「……あと、ちょっと不幸?」

西尾「……はははっ! 流石だね司馬君、其処まで見抜いたか」

西尾「そう、鎌池君はね、とっても不幸なんだよ。まるで異能力では無いかと思ってしまうくらいにね」

西尾「彼は日頃今日みたいな不幸に巻き込まれ、その先々で誰かを助け、ボロボロになって相田さんに治療されるという毎日を過ごしているんだ」

西尾「だから今日はマシな方かもね。あんまり怪我してないし」

司馬「……異能じゃないんですよね?」

西尾「断じて違う」

司馬「な、成程……」
172 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/28(日) 13:58:03.47 ID:5L45g3BIO
司馬「じゃあ……俺は帰りますね」

西尾「おや、帰っちゃうのかい?」

司馬「はい、依頼もこなしましたし。というか西尾さんはまだ帰らないんですか……?」

西尾「ふふふ……この病院にはね……良い看護師(ナース)が揃っているのだよ……」

司馬「……」スッ……

西尾「ぼ、木刀を取り出すなよ! まだ何もやってないだろ!」

司馬「……何もしちゃ駄目ですよ?」

西尾「大丈夫大丈夫。信用し給えよ」

司馬「信用ならないなぁ……」

司馬「じゃあ……まぁ、それでは。お疲れ様でした」


タッタッタッ……


西尾「……そう。鎌池君は不幸なんだよねぇ。例えば……」ガタン!!



ドサッ……!!





西尾「こうやって縛り上げられてロッカーに閉じ込められてしまうくらいには不幸なんだよねぇ……」



鎌池「───! ───!?」ジタバタ……!!

173 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/28(日) 14:01:08.93 ID:5L45g3BIO
西尾「そうジタバタするなよ。世紀末が来ちゃうだろ」

西尾「待ってて、今助けるから」ビリリ……

鎌池「───はぁっ!!」ゲホ、ゲホッ!!

鎌池「い、今助けるだァ!? テメェが縛ッたンだろうが!?」

西尾「そうとも云うね」

鎌池「そうとしか云わねェよ!」

鎌池「……つーかよォ、もしかして……今日オレだけ非番にしたのはテメーの差し金か?」

鎌池「オレが普段どんな風に探偵活動しているか……それを教えようとしたのかよ?」

西尾「おおっ……流石鎌池君、微妙に鈍いね」

鎌池「ンだと!?」

西尾「それを理由の一つではある。でも、もっと大切な……というより探偵的理由があるのさ」ガララ!

鎌池「! 其処は……!」



西尾「やぁ、御機嫌如何かな? 十文字捨三郎さん」

捨三郎「……お前らが、娘を送ってくれた探偵社か?」

捨三郎「娘の我儘を聞いてくれた事、感謝する」

鎌池「いや……大した事はしてねェよ……」

西尾「何を云っているんだい鎌池君! とっても大変だったろう!?」

西尾「これはもう依頼料を払って貰わねば困るよねぇ!」

鎌池「アァ!? テメー何云ってんだ!?」

捨三郎「……確かにそうだな」

捨三郎「だが……少し静かにしてくれないか。娘は今眠った処なんだ……」ゴゴゴ……!!

西尾「ふふふ……其れしきで僕がビビるとでも? 舐めてもらっちゃあ困るね」

捨三郎「…………」

西尾「だが勿論、お金を請求しようって訳じゃない。少し聞きたい事があってね、それを教えてくれれば良い」

捨三郎「……聞きたい事?」





西尾「───十文字組が取り扱っていた薬物について」


捨三郎「───!」
174 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/28(日) 14:04:09.08 ID:5L45g3BIO
捨三郎「…………何の話だ」

西尾「おっと、そうはいかないよ。こっちはもう判っているんだからね」

西尾「鎌池君、頼むよ」

鎌池「……!」

鎌池「……成程な。この為にオレを此処に連れて来る必要があッたのか」

鎌池「……つまり、このガキが探偵社に来たのもお前の差し金か?」

西尾「ノーコメント」

鎌池「チッ……! テメーと出会った事が最大の不幸だぜ……!」ズズズ……!!

捨三郎「!? 何も無い空間から本が……!」

捨三郎「……異能力か……!」

西尾「その通り。鎌池君の異能力───『とある魔術の禁書目録(インデックス)』は世界中のありとあらゆる情報を検索出来る能力でね。さながら此れは“世界の辞書”と云う訳だ」

西尾「ほら、貸した給えよ」

鎌池「テメーが捲るのかよ? まァ別にイイけどよ……ほい」

西尾「さてさて……」ペラペラ……

西尾「……矢張りね」

西尾「此処に書いてあるよ───“十文字捨三郎、精神刺激薬『モンド』を海外から輸入”……ってね」

捨三郎「……!」

鎌池「オイ……それッて、宮部が解決したあの錯乱ジジイの事件の……」

西尾「御名答」

西尾「さて……十文字さん家の捨三郎くん、答えてくれるよね?」

捨三郎「…………」





西尾「───貴方を襲ったのは、どんな人物だった?」


捨三郎「……何?」


鎌池「ハ?」

175 : ◆WlXBYBXWS3zL :2020/06/28(日) 14:06:32.05 ID:5L45g3BIO
西尾「貴方は誰かに襲われて重体になっていた筈だ。貴方を襲った誰かを僕は知りたいんだよ」

鎌池「て、テメー先刻(さっき)クスリの事聞かせろッて云ッてたじゃねェか!」

西尾「?」

鎌池「“?”じゃねェ!」

西尾「薬を売っていた事は調べがついているんだよ。君の辞書にも書いてあるし」

西尾「でも僕の知りたい“誰に襲われたのか?”は書いていないんだ。襲われたと云う事実は書いてあるんだけど……使えないなぁ……」

鎌池「……もう言い返す気力もねェわ」

西尾「さてさて、教えてよ捨三郎さん。誰に襲われたんだい?」

捨三郎「……判らん」

西尾「えっ」

捨三郎「ただ……女であったのは間違いない。あの格好にあの髪型……恐らく少女だ」

捨三郎「腐っても俺は十文字組三代目組長だ。其処らの雑兵に負けるような事は無い」

捨三郎「しかし……奴には敵わなかった。気が付いたら目の前に居て、気が付いたら体を切り刻まれていた……」

鎌池「なンだよそりゃァ……」ゾッ……

西尾「……成程」



西尾「それじゃあ、僕は帰るね!」

捨三郎「!?」

捨三郎「な……何だと?」
176 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/28(日) 14:08:23.84 ID:5L45g3BIO
西尾「行こうか鎌池君」

鎌池「テメーはそう何で突然なんだよ……」

捨三郎「……お前は、俺を咎めないのか? 俺は、人間の心を壊す薬物を取り扱っていたんだぞ?」

西尾「別にぃ? 僕には関係ナッシングだしぃ」

西尾「それに……この本にはこうも書いてある」

西尾「───十文字捨三郎、『モンド』を取り扱ってから三年後、突如薬物販売を中止……ってね」

捨三郎「!」

西尾「反省して行動を改めているなら、僕から何も云う事は無いよ」

西尾「んじゃ〜ねぇ〜」ヒラヒラ……

鎌池「アッ、西尾待てコラ!」

鎌池「……まァその、何だ……」

鎌池「……娘さん、大事にな」タッタッタッ……

捨三郎「…………」

捨三郎「……武装探偵社、か」


[場面転換中───]


西尾「『彼女』が動いているって事は……『彼』が動き出したって訳だね」

西尾「ふふふ……果たしてこれからどう展開するのか……」

西尾「楽しみだね!」


[転換中───]


司馬「へっくしょん!」

司馬「……風邪かなぁ?」
177 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/28(日) 14:09:05.39 ID:5L45g3BIO





第四話【とある二人の連続不幸(アンラッキー)】了








【次に交流する登場人物(キャラクター)を選択して下さい。選択した安価のコンマが50以上だと、新しい登場人物(キャラクター)が現れます。】

壱.西尾維新
弐.宮部みゆき
参.相田みつを
肆.鎌池和馬
伍.二葉亭四迷

↓1
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/28(日) 14:09:33.29 ID:jJkraU1X0
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/28(日) 14:09:33.96 ID:sfM7Aajp0
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/28(日) 14:09:56.83 ID:1O0Utgl50
5
181 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/28(日) 14:13:49.99 ID:5L45g3BIO
二葉亭四迷選択で本日はここまで。お疲れ様でした。


ちなみに、十文字ゆーかの元ネタは『とある魔術の禁書目録』の“インデックス”という登場人物(キャラクター)です。まぁ参考程度と云う感じですが。


前回、キャラ安価は一旦終了とか云ったんですが、今日も登場人物(キャラクター)の安価を行います。今回はヨーロッパの文豪を基にした登場人物(キャラクター)をお願いします。

名前:
性別:
能力名:
容姿:
性格:
喋り方:
備考:

↓10くらいまで。上記のテンプレをご利用ください
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/28(日) 14:26:08.79 ID:sfM7Aajp0
乙です
名前: ダレン・オショーネシー
性別: 男
能力名: 『ダレン・シャン』
容姿:シルクハットに片眼鏡、マントにステッキをもつ紳士然とした男
性格:喜劇と悲劇を愛する『物語愛好家』であり、『面白い物語』を作る為には手段を選ばない
喋り方:常に芝居がかった口調で仰々しく話す、素の時は落ち着いたジェントルマン的敬語
備考:スーツも武器も『オーダーメイド』に拘りを見せる
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/28(日) 14:30:11.68 ID:kFcNnKzKO

ヨーロッパの文豪ね

名前:ブラム・ストーカー
性別:男
能力名:ドラキュラ
容姿:日傘を差している眉目秀麗な紳士
性格:紳士として振る舞い、レディを丁重に扱う
喋り方:なし
備考:日の光に弱い体質
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/28(日) 14:41:11.41 ID:enWvE+Db0
 名前:セルマ=オッティリアーナ=
     ルイーザ=ラーゲルレーヴ
 性別:女
能力名:ニルスのふしぎな旅
 容姿:おかっぱ頭が特徴的な
     金髪美人。セクシー系
 性格:誰にでも優しいおっとりタイプ
喋り方:常に一歩引き、相手の心を
     読みながら語りかけていく
 備考:動物と心を通わすのが得意
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/28(日) 14:45:01.02 ID:1O0Utgl50
名前:ジョナサン・スウィフト
性別:男
能力名:『ガリヴァー旅行記』
容姿:金髪で額にゴーグルつけている。リュックを背負っている。探検隊が着ていそう服を着ている青年。
性格:マイペースで自由奔放な性格。冒険についてロマンを感じている。戦闘になると性格が変わり戦闘狂になる。
話し方:誰にでも敬語で話し語尾を伸ばした話し方をする。
備考:リュックの中には色んな道具や武器が入っている。

186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/28(日) 14:52:46.66 ID:enWvE+Db0
  名前:ヴィクトル=ユーゴー
  性別:男
能力名:ああ無情
  容姿:スキンヘッドで若ハゲを隠している
  性格:部下をビシビシ鍛える鬼軍曹タイプ
喋り方:野太い声で怒鳴りつける
  備考:何につけても簡潔に済ましたがる
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/28(日) 15:01:58.85 ID:0zPI1VKA0
名前:ドン・キホーテ(本名:ミゲル・デ・セルバンテス)
性別:男
能力名:ドン・キホーテ
容姿:騎士の格好をした青年
性格:騎士道物語の読み過ぎで現実と物語の区別がつかなくなった。自らを遍歴の騎士と思い込み、騎士の名の元に正義を振りかざす。自己中心的で人の話を聞かない
喋り方:一人称=我輩 二人称=貴様
備考:ドン・キホーテと名乗る
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/28(日) 15:10:24.63 ID:dZC/v60io
名前:レオナルド・ダ・ヴィンチ
性別:女
能力名:「手稿」
容姿:ひげを蓄えてベレー帽を被ったおじさんっぽい格好をした女性
性格:何事も論理的に解明することを楽しむ。時には相手が嫌がることでも。
喋り方:気さくなおじさんっぽい喋り方。時折毒がたっぷり含まれるけど。
備考:変人扱いされてる
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/28(日) 15:23:19.69 ID:wvfOWaWT0
名前:ヘルマン・ヘッセ
性別:男
能力名:車輪の下
容姿:エリート感漂う身なりの良い少年
性格:頭脳明晰だがそれ故に周りの人間を見下す傾向がある
喋り方:生意気な少年風の口調
備考:本当は皆と仲良くしたいのだが素直になれない
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/28(日) 15:26:47.05 ID:GUX7ATh90
乙!それぞれのキャラがハッキリしてて面白い!

名前:フランツ・カフカ
性別:女
能力名:変身
容姿:ボサボサの長髪とギョロギョロとした目が印象的。身なりをちゃんとすれば美人だが常にだらしない服装
性格:予定調和を嫌い、不条理や予測不能な展開を愛する。基本的にだるそうな態度だが、不条理な展開を見るとテンションが上がる
喋り方:普段の一人称は「私」で語尾は「〜っす」、テンションが上がると一人称は「オレ」で男勝りな口調になる
備考:虫などゲテモノが大好き
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/28(日) 15:51:43.12 ID:hyxc5kN7O
名前:ヴァージニア・ウルフ
性別:男
能力名:『オーランドー』
容姿:ロングコートを着た茶髪の男性。犬の口に似たマスクをつけている。
性格:クールな戦闘だが冷酷なところがある。
喋り方:基本無口
備考:他の人の前でマスクを外したことがない。
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/28(日) 16:06:19.80 ID:7afEYeRCO
名前:アレクサンドル・デュマ
性別:男
能力名:『三銃士』
容姿:お洒落な帽子を被り、カールした金色の髭で、剣と銃を腰に差している
性格:理知的で誠実、おしゃべりで見栄っ張り、女好きで好戦的な3つの人格を持つ多重人格者
喋り方:人格によって一人称・二人称・喋り方がまるっきり変わる
備考:剣と銃の達人だが、おしゃべりで見栄っ張りな人格時は弱くなる。女好きで好戦的な性格が最も強い
193 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/07/12(日) 22:31:37.46 ID:EMqzj7dXO
二週間経ったので生存報告です。近い内に更新するので宜しくお願いします。
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/13(月) 00:17:59.36 ID:zPqydUVg0
了解です、楽しみにしています!
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/13(月) 00:25:34.81 ID:S57dO3NO0
名前: スティーグ・ラーソン
性別: 男
能力名: ドラゴンタトゥーの女
容姿: 長身の筋肉質。ガスの火のような青髪
性格: 病的なまでに慎重かつ臆病、常に安心を求めている。
喋り方: 人を絶対に呼び捨てにしない。口数は少ないが心では饒舌。
備考: 女に対するトラウマがある。
196 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/07/23(木) 13:11:31.63 ID:pVCaO1n8O
それでは始めます。第五話からです。
197 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/07/23(木) 13:12:05.50 ID:pVCaO1n8O





第五話【探偵総論】





198 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/07/23(木) 13:14:04.00 ID:pVCaO1n8O
司馬「や……止めて下さい、宮部さん……!」


宮部「止める訳無いだろう……アンタはここで死ぬんだよ」


鎌池「さッさと死ンでラクになれよ、司馬ァ」


西尾「そうだよ司馬君。往生際が悪いなぁ」


司馬「そ、そんな……!」


宮部「そら!」ピッ!!



司馬「うわああああああっ───!」



西尾「決まったね」





西尾「───今回のババ抜きも司馬君の負けだ!」



司馬「そんなあああああ!」

199 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/07/23(木) 13:23:07.57 ID:pVCaO1n8O
相田「司馬さん……弱いですね」

司馬「うぐっ!」グサッ!!

鎌池「追い討ち掛けてやンなよ。自分が一番判ッてンだろ、弱ェッて」

司馬「うぐぐっ!」グサグサッ!!

司馬「ち、違いますよ! 宮部さんと西尾さんが強過ぎるんです! その所為で俺が負けるんですよ!」

相田「宮部さんは強いですもんねぇ」

宮部「割と遊戯(ゲェム)は得意な方でね」

司馬「と云うか西尾さん! 俺の事狙い撃ちしてませんか!?」

西尾「な、何を云うんだ司馬君! 酷いよ! 何で判るんだい!?」

司馬「やっぱりか!」

鎌池「何で其れは判ンのに毎回負けンだよ……」

司馬「むう……悔しいなぁ……」

司馬「もう一回やりましょう、もう一回!」

鎌池「またやンのかよ! どうせ負けンだろ!」

司馬「次は負けません!」

相田「その台詞先刻(さっき)も云ってましたよねぇ」

宮部「仕方ない、また叩きのめしてやるか……」

西尾「ふふふ……覚悟しておくんだね司馬君……」





二葉亭「コラァ───ッ!!」



全員「「「!!?」」」ビクッ!!!
200 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/07/23(木) 13:30:26.55 ID:pVCaO1n8O
二葉亭「何をやって居るッ!」

西尾「何って……ババ抜きだけど」

二葉亭「そんな事は見れば判るッ!」

二葉亭「仕事をせずにウダウダするなと言っている! さっさと職務に戻れッ!」

二葉亭「宮部! 貴様は殺人事件の再調査の依頼を受けているだろう! 早く取り掛かれッ!」

宮部「わ、判ったよ……」

二葉亭「相田さん! 貴方もです! 宮部の手伝いが貴方の今日の仕事でしょう!?」

相田「いやぁ……皆が楽しそうにババ抜きしていたもので……」

二葉亭「言い訳無用!」

二葉亭「鎌池! 貴様はこの書類をこの紙に書かれている会社に届けて来い! 大至急だ!」

鎌池「……オイオイ、紙に十個以上の名前が書かれているンですが……?」

二葉亭「だから其処に書類を持っていけと云う事だろうッ! グズグズするなッ!」

鎌池「マジかよ……!?」

二葉亭「司馬!」

司馬「は、はい!」

二葉亭「今日は俺の仕事を貴様に教える。ついて来い!」

司馬「は……はい!」

西尾「二葉亭君! 僕は何をすればいいのかな!?」

二葉亭「貴様は大人しくしていろッ! 絶対に動くなッ!」

西尾「……」ピタッ……

二葉亭「……よし、其れで善い」

司馬(いいのか?)
201 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/07/23(木) 13:43:28.85 ID:pVCaO1n8O
[場面転換中───]


二葉亭「全く……少し気を抜くとコレだ。俺達は武装探偵社だぞ」

二葉亭「司馬、お前もあいつらに感化される事の無いようにな」

司馬「は、はい……」

司馬(俺からトランプ持ち掛けたのは黙っておこう……)

司馬「で、でも、如何(どう)して急に厳しくなったんですか? 今までは何も言わなかったような……」

二葉亭「今迄はきちんとやるべき仕事をこなしていたからだ。働いているなら、自由時間に何をしようと勝手だからな」

二葉亭「……ただし、西尾は別だ。あいつは自由時間でも監視しておく必要がある」

二葉亭「昨日も近くの銭湯から苦情が来てな……。女湯を覗こうとしていたそうだ。破廉恥な奴め……!」

司馬(相変わらずだな……)

二葉亭「しかし、今日はどいつもこいつも仕事が残っている。働かざる者休むべからず、だッ!」

二葉亭「そういう訳だから、今日は貴様に武装探偵社の正しい仕事振りを見せる」

二葉亭「あいつらは結果は出しているが、その過程が滅茶苦茶だからな。参考にならんだろう」

司馬「……確かに、そうかもしれません」

二葉亭「先ずは……此処だな」

司馬「此処は……?」

二葉亭「ヨコハマでも有名な外食チェーン店の本社だ。貴様も食べた事があるのでは無いか?」

司馬「がいしょく……? ちぇーん……?」

二葉亭「……仕事には関係無いから後で説明するぞ」

二葉亭「依頼主は此処のライバル会社だ。今から此処に入って五名の人物に接触する」

司馬「何の為にですか?」

二葉亭「ヘッドハンティングだ」

司馬「へっど……何?」

二葉亭「其れも知らんか……」

二葉亭「ヘッドハンティングとは、簡単に云えば引き抜きだ。他の会社から優秀な人材を勧誘(スカウト)し、今居る会社より高条件で働いて貰う」

二葉亭「ライバル会社は此の会社から五人程引き抜く積もりらしい。その前にその面々の素行調査を探偵社が請け負ったという訳だ」

司馬「はぁ……何と無く判りました」

二葉亭「貴様が経験した案件と比べれば地味かもしれん。だが、こう云う依頼が稼ぎになり、武装探偵社の安定に繋がる」

二葉亭「そして其れはヨコハマ全体を守る為に行動する自由を得る事に繋がるのだ」

司馬「成程……」

司馬(二葉亭さんは今までの人達とは違う視点で武装探偵社の事を考えているんだな……)
202 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/07/23(木) 13:57:22.54 ID:pVCaO1n8O
二葉亭「では向かうか───」



ドォン!!!



司馬・二葉亭「「!?」」


二葉亭「な、何だ!?」


司馬「く……車が会社に突っ込みました!」


二葉亭「何だと……!?」


ギュルルルル……!!


司馬「うわっ!? 出て来た!」


二葉亭「待て貴様……!」


キキーッ!!


ブゥン……!!!


二葉亭「!? 何だあの出鱈目な運転は……!」


ウー……ウー……!!


司馬「! 二葉亭さん、市警です!」


数台のパトカーが暴走車の行方を追う。

すると、一台が止まり、助手席から壮年の男が現れた。

刑事「お前、確か武装探偵社の……」

二葉亭「はい、二葉亭四迷です」

刑事「ここで何をしている? アイツを追っていたのか?」

二葉亭「いえ、自分達は他の仕事で偶然……」

若い警官「先輩、身元紹介出来ました!」ダダッ!!

若い警官「名前は粶河太郎(はぜかわ たろう)! 麻薬の売人(ディーラー)で以前から監視(マーク)されています!」

刑事「売り物に手ェ出したって事か……!」

司馬「な、何があったんですか?」

刑事「見ての通りだ! 莫迦が薬物キメて暴れ回ってる!」

刑事「既に何人か負傷者が出ている! 此の儘では死亡者が出かねんぞ……!」

二葉亭「……!」
203 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/07/23(木) 14:06:51.38 ID:pVCaO1n8O
二葉亭「……司馬」

司馬「は、はい!」

二葉亭「此れが今日の依頼の資料だ。大事に持っていろ」

二葉亭「───後は頼んだぞ!」

司馬「えっ……!?」



二葉亭(『浮雲』───!)



ビュン……!!!



司馬「!?」


司馬「あ、あれ!? 二葉亭さん……!?」


司馬「二葉亭さんがいなくなった……!」


刑事「そうか、アイツの異能力なら……!」


司馬「刑事さん、二葉亭さんの異能力を知っているんですか!?」


刑事「ああ、武装探偵社には時折手を貸して貰っているからな」


刑事「二葉亭の異能力───『浮雲』は、奴の体重を零にする異能力だ」


刑事「体の重さは零になろうとも、体の動かし方が変わる訳では無い。つまり……」


刑事「アイツは常人に考えられない速度(スピード)で走る事が出来る───!」

204 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/07/23(木) 14:11:32.54 ID:pVCaO1n8O
[場面転換中───]


ブーン……!!!


粶河太郎「ヘヘヘ……!」

粶河太郎「オラオラ! ドウした!? 無能な警察共がヨォ!」

粶河太郎「誰にも俺は捕まえらんネーンだ! あははははは!」


コンコン


粶河太郎「アン? 誰だ車の窓ガラス叩くのは……傷が付くだろ!」

粶河太郎「…………ン?」

粶河太郎「窓ガラスを……コンコン?」

粶河太郎「……俺、走ってる、よ、な……?」





二葉亭「貴様───! 何をしているッ!」


粶河太郎「ギャアアアアア───!?」


二葉亭「喧しいッ! さっさと止まらんかッ!」


キキィー……!!


粶河太郎「な、な、な、な、な……!」


二葉亭「降りろ!」グイッ!!


粶河太郎「な、何なんだよオマエ!」


二葉亭「俺は武装探偵社の人間だ! 貴様のような悪辣な男を放って置く訳にはいかん!」


二葉亭「貴様、自分が何をやったか判っているのか……!? こんな街中を爆走したらどのくらい危険なのか、少し想像すれば判るだろうがッ!!」


二葉亭「さっさと来いッ! 貴様は司法で裁かれなければならないんだ!」


粶河太郎「ひ、ヒイ……!」
205 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/07/23(木) 14:17:37.32 ID:pVCaO1n8O
[場面転換中───]


司馬「二葉亭さん……大丈夫かな……」



西尾「安心し給えよ、ババ抜き弱男君」

司馬「うわァ───っ!」ビクゥ!!

司馬「と、突然現れるの止めて下さいよ!」

司馬「……ババ抜き弱男君って俺の事ですか?」

西尾「勿論」

刑事「ほう、ババ抜き弱いのか」

若い警官「ババ抜き弱いんですね……」

司馬「そんな云わないで!」

司馬「……と云うか、安心って……?」

西尾「そう慌てる事無いって事さ」

西尾「二葉亭君はね、とっても生真面目なんだ。武装探偵社の理念……このヨコハマの街を守る活動に従事し過ぎる程に従事している」

西尾「だから問題ない……ほら、見給え」



二葉亭「待たせたな司馬! では早く仕事に戻るぞ!」

二葉亭「是が粶河太郎だな? 警察に連れて行け、其れは貴様等の仕事だ」ポイッ!!

粶河太郎「ウゲッ!」ビタン!!

刑事「おう、助かるよ」

二葉亭「頼むぞ」
206 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/07/23(木) 14:19:22.91 ID:pVCaO1n8O
司馬「二葉亭さん……!」

二葉亭「……何をグズグズしている司馬! さっさと来い───」

二葉亭「ぬおっ!? 何故西尾がいるッ!?」ガーン!!

西尾「やあ」

二葉亭「やあ、じゃないッ! じっとしていろと云っただろうッ!?」

西尾「?」

二葉亭「? じゃないッ!」

西尾「まあまあ……僕は其処の男に用があるんだ」

刑事「粶河にか?」

二葉亭「貴様……遂に薬物に手を……!」

西尾「ご、誤解だよ! 僕を何だと思っているんだ!」

西尾「この男に少し聞きたい事があるんだよ」

若い警官「聞きたい事……ですか?」

西尾「最近宮部さんが解決した資産家の事件……あの犯人が服用していた精神刺激薬を彼が取り扱っていたらしい」

西尾「彼は組織に属していない売人(ディーラー)……そんな彼がどんな風に薬を手に入れたのか気になってね」

西尾「……なってるんだけどねぇ」ジー……

刑事「……武装探偵社には世話になってるからな。少しくらいなら尋問を許可する」

西尾「ええっ!? 何て寛大な! 流石はヨコハマ市警だね!」

司馬(白々しいな……)
207 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/07/23(木) 14:28:37.36 ID:pVCaO1n8O
二葉亭「……おい、何だその話は。俺は聞いていないぞ」

西尾「……あ」

二葉亭「あ、じゃないッ! 調査内容はしっかりと報告しろッ!」

二葉亭「探偵社内で情報共有出来ていない事がどれだけ危険か……!」

西尾「あーはいはい御免御免」

二葉亭「貴様ァ……!」

二葉亭「くっ……まぁ良い。此奴を叱るのは後だ。先ずは仕事を為ねば───」



───ドォン!!!



全員「「「!!?」」」

刑事「今度は何だ……!?」

若い警官「───はい、此方A班!」ガチャ!!

若い警官「はい……了解、直ぐ向かいます!」

若い警官「近くのビルヂングが爆発した模様! 多数の負傷者が居るそうです!」

刑事「チッ、次から次へと……!」

刑事「粶河に手錠を掛けろ! それから現場だ!」

二葉亭「……司馬!」

二葉亭「───仕事は一旦中止だ! 救助に向かうぞ!」

司馬「……!」

司馬「はい!!」


タッタッタッ……!!!


西尾「……やれやれ。熱心なのは良い事だけど、忙しい男だね」

西尾「さて、それじゃあ僕も“仕事”をしようかな」

西尾「話を聞かせてくれるよね、粶河太郎くぅん?」ニヤリ……

粶河「……!」ゾクッ……!!





……破壊されたビルヂングから十数名の人間を救助した司馬と二葉亭は、その足で当初の仕事に向かった。徹夜になってしまったが無事完遂し、依頼主へと報告した。

余談だが、仕事を終えた司馬の顔は疲れ切ってまるで死人の様だったと云う。


208 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/07/23(木) 14:47:13.79 ID:pVCaO1n8O





ガチャ



西尾「ふう〜……ただいまただいま。まぁ誰もいないだろうけど……」



二葉亭「…………」

西尾「ありゃま。まだ居たの二葉亭君。残業?」

二葉亭「貴様と一緒にするな。俺の仕事は既に業務時間内に終えている」

二葉亭「貴様が何を調べているのか……それを報告して貰わねばならんだろう。だからこうして貴様を待っていた」

西尾「めんど……真面目だなぁ」

二葉亭「聴こえたぞ」

西尾「ハァ……判った判った。判り過ぎる程判ったよ。説明すれば良いんでしょ」
209 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/07/23(木) 14:53:12.57 ID:pVCaO1n8O
西尾「事の発端は、宮部さんからの依頼だ。二週間程前に解決した殺人事件の犯人である老人が乱用していた薬物について調べてくれってね」

二葉亭「貴様に頼むという事は……異能力で足取りが掴めなくなっている可能性が高いな」

西尾「そういう事。んで、僕の愛しの『怪異』達を使って調べた処、十文字組に辿り着いた」

二葉亭「先程資料を読んだが、老人に売り付けていた薬物と同じ物を販売していたんだったな……其奴等が黒幕か?」

西尾「いや、彼等は販売を行っていただけだよ」

西尾「だけど、今問題なのは───十文字捨三郎を襲った女の存在だ」

二葉亭「? 何故其処で十文字捨三郎を襲った人間の話に……」

二葉亭「……! 真逆(まさか)……!?」

西尾「君の考えている通りさ。十文字捨三郎は粛清されそうになったんだよ」



西尾「───ポート・マフィアにね」



二葉亭「た、確かにポートマフィアは自分達に断り無く薬物を販売される事を嫌う……! 最近でも相田さんの関わった事件でチンピラのリーダー格が殺された……!」

二葉亭「だが……何故今なんだ? 十文字組が『モンド』を販売していたのは三年も前の話だった筈だぞ……?」

西尾「さぁねぇ……」

西尾「ただ、この一件で『モンド』を売り付けている奴等はポートマフィアでは無いって事が判った」

西尾「粶河からも薬キマッててあまり有益な情報は得られなかったけど、ポートマフィアから売られた訳では無さそうだよ」
210 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/07/23(木) 14:56:13.60 ID:pVCaO1n8O
西尾「僕が今の処調べたのは此処ら辺まで。判ってくれたかな?」

二葉亭「ポートマフィアをも敵に回し、薬物を販売している輩か……。想像以上に大きな問題だ」

二葉亭「……何故もっと早く説明しなかったんだ」

西尾「別に黙っていた訳じゃないよ。正直此処まで大事になるとは思っていなかったんだ」

西尾「真逆(まさか)ポートマフィアまでが出張って来る案件になるとはね……」

西尾「……それで、どうします?」



西尾「───北原社長」



二葉亭「……!?」

二葉亭「しゃ、社長……!? 何時からいらして……!」

北原「最初の方からだね!」

北原「……二葉亭四迷」

二葉亭「はっ……!」

北原「精神刺激薬『モンド』の調査……社を挙げて行いなさい」

北原「ポートマフィアが介入しているという事は大きな案件となる……心して掛かるんだね!」

二葉亭「……!」

二葉亭「了解致しました……!」



西尾「……ふふふ」



西尾「久しぶりに……面白い事になりそうだ……!」

211 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/07/23(木) 14:57:20.25 ID:pVCaO1n8O





第五話【探偵総論】了








【条件「安価で選択出来る武装探偵社の登場人物(キャラクター)とそれぞれ一回交流する」を満たした為、次に進みます。】


212 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/07/23(木) 15:14:41.76 ID:pVCaO1n8O
[後日───武装探偵社・会議室]


司馬「『モンド』……?」

二葉亭「そうだ。精神刺激薬『モンド』……覚醒剤のような効果を持ち、既存の薬物よりも強く人間の精神に異常を発生させる薬だ」

二葉亭「市警からの情報だが、この『モンド』による影響が考えられる事件がここ半年多発している」

二葉亭「これは由々しき事態だ! 早急に我々武装探偵社で解決すべきであるッ!!」

西尾「気合入ってんねぇ〜」

宮部「真逆(まさか)こんなデカイ事件になるとは……西尾以外にも話しておくべきだったかねぇ」

相田「過ぎた事を云っても仕方ありませんよ。それより……鎌池さんの姿が見えないようですが?」

宮部「相変わらずチクリと刺して来るねアンタ……」

西尾「鎌池君は『モンド』についての情報を異能で検索しているよ。中々見つからないみたいで頭を抱えている」


フコウダーッ!!


西尾「ほら、何か聴こえたでしょ」

宮部「鎌池が簡単に見つけられないってのは困ったね。それだけ秘匿された情報って事だ」

二葉亭「幸い『モンド』による精神への影響は調べが付いたらしいがな」

二葉亭「他の社員には通常業務を任せてある。だから、取り敢えず基本的には調査は俺達のみで行う」

二葉亭「勿論場合によっては人員を増やすから、遠慮無く述べるように」

西尾「じゃあ女性社員を僕の周りに!」

二葉亭「貴様がそんな事ばかり云うから女の社員が辞めて行くんだよ……!」

宮部「じゃあ、アタシが側に居てあげようか?」ジロ……

西尾「話を進めてよ、二葉亭君」

司馬「何事も無かったように……!?」

二葉亭「……莫迦は放っておいて話を進めよう」
213 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/07/23(木) 15:16:11.17 ID:pVCaO1n8O
二葉亭「鎌池と俺は探偵社に残って調査を行う。西尾、司馬、宮部、相田さんには二人一組になって調査を行って貰う」

西尾「二人一組?」

二葉亭「この事件にはポートマフィアが介入しているからな。念には念をだ」

司馬「ぽーと……まふぃあ?」

西尾「ヨコハマの港を縄張りにするマフィアの事さ」

西尾「只のマフィアとは違い、このヨコハマを裏で牛耳っている組織でね。正にヨコハマの暗部と云えよう」

西尾「裏で様々な事を画策している人間はこの魔都(ヨコハマ)には大量にいるけど、ポートマフィアを無視して悪事を働く事はほぼ不可能だろうね。それくらいの存在だ」

西尾「勝手にヨコハマを荒らすと粛清されてしまうし……」

司馬「……!」

司馬「もしかして……相田さんの時の事件の……」

西尾「御名答。あのチンピラ達は粛清されてしまったんだろう。勝手に薬物を販売した罪でね」

司馬「そんな組織が……」

二葉亭「そう云う訳だから貴様等には出来るだけ単独行動を避けて貰う」

二葉亭「……怯え過ぎかもしれんが、用心に越した事は無いからな」

二葉亭「さて、では───」



【司馬は誰と調査をするのか。選択して下さい。】

壱.西尾維新
弐.宮部みゆき
参.相田みつを

↓1
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/23(木) 15:16:28.17 ID:XLYgPmiy0
215 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/07/23(木) 15:33:50.67 ID:pVCaO1n8O
壱選択で本日はここまで。お疲れ様でした。次回から『モンド』とポートマフィアを巡る事件に関わっていきます。ありがとうございました。
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/23(木) 16:03:17.81 ID:XLYgPmiy0
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/23(木) 18:15:41.98 ID:il+mNe1dO
乙!
そろそろ安価キャラ達もたくさん出てきそうで楽しみ
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/26(日) 22:32:48.75 ID:+RS3MUfF0
うんうん、僕も川端康成と、さいとうたかおが出てくるのを待ってる
219 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/08/06(木) 11:00:57.50 ID:ynjNiGQqO
それでは始めます。ちょっと時間が早いかもしれない。
220 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/08/06(木) 11:06:24.97 ID:ynjNiGQqO
>>214選択:壱.西尾維新



二葉亭「宮部は相田さんと、西尾は司馬と組め。良いな?」

西尾「え、ええっ!? 二葉亭君、正気かい?」

二葉亭「何だ……不服か?」

西尾「いや全然」

二葉亭「ならばいちいち云うんじゃない……!」

宮部「よし、じゃあ行くよ相田。ビシバシ使ってやるからね」

相田「あはは、お手柔らかに」

西尾「あ、宮部さん。そっちは何調べるの?」

宮部「そうだねぇ……『モンド』が関係していると思われる事件の中で、気になる物を取り上げて調べてみるよ」

宮部「アンタは?」

西尾「うーん……手掛かりが少ないからねぇ……」



西尾「久し振りに『西尾ボックス』使ってみようかなーって」


全員「「「!?」」」



宮部「あ……アンタ、マジで云ってんのかい……!?」

鎌池「オイ! 何だか『西尾ボックス』とか云う不吉な単語が聞こえてきた気がするンですが!?」ガララ!!

西尾「鎌池君まで……そんなに焦らなくても良いじゃあないか」

二葉亭「焦るに決まっているだろう……!」

司馬「……?」
221 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/08/06(木) 11:09:28.33 ID:ynjNiGQqO
西尾「大丈夫だよ。選ぶのは司馬君だから」

二葉亭「司馬……!」ガシッ!!

司馬「は、はい!」

二葉亭「良いか……! 絶対に正しい物を選べよ……!」

相田「まぁ、なるようになりますよ」

二葉亭「駄目だ! あの箱だけは危険が伴う……!」

二葉亭「と云うより西尾維新には常に危険が伴う……!」

西尾「中々云うね」

二葉亭「良いか……! 絶対に正しい選択をしろ……! 判ったな……!?」

司馬「は、はぁ……」

司馬(一体……『西尾ボックス』って何なんだ……?)
222 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/08/06(木) 11:13:13.60 ID:ynjNiGQqO





第六話【西尾ボックスの正しい使い方】




223 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/08/06(木) 11:18:03.53 ID:ynjNiGQqO
[───探偵社の近く、周りには雑踏]


西尾「さてさて、そういう訳だから……」

西尾「選びたまえ」

司馬「何を!?」ガーン!!

西尾「決まっているだろう。『西尾ボックス』さ」ズズズ……

そう云うと、西尾は虚空から幾つかの箱を取り出した。大小様々で、色もそれぞれ違う。

西尾「これは僕の持つ『怪異』の一つでね。この箱の中には、僕がこれからどんな行動をすれば良いのか、その指針が入っている」

西尾「この中には誰に会って何をすればどんな事が起こるのか≠ニいう情報が入っているんだよ」

西尾「今回は『モンド』の調査をする為には何をすれば良いのかに絞って箱を取り出した」

西尾「さぁ、選びたまえ司馬君。どれを選ぶかによって今後の展開が変わる箱だ。慎重に選んでも良いし、適当に選んで良い」

西尾「ちゃんと外れも入っているから気を付けてね」

司馬「……外れを引くと、どうなるんですか?」

西尾「参考までに鎌池君の例を云うと、最終的に彼は異国の革命騒ぎに巻き込まれ、半年くらい帰って来なかったね」

司馬「そんな奇想天外な事が起こるんですか……!」

司馬(ぜ、絶対に外れは引けないな……!)



【『西尾ボックス』から一つ選んで下さい。外れもありますが、死んでしまう事は無いのでご安心を。】

壱.ルービックキューブのような見た目の大きな箱
弐.真っ赤で小さな箱
参.鉄製で重厚な平均的サイズの箱
肆.良い香りのする中くらいの箱
伍.寄木細工の小さな箱
陸.グニャグニャとした紫色の小さな箱
漆.仄かに赤く点滅している中くらいの箱
捌.大きいが軽い灰色の箱
玖.雑貨屋で売っているような普通の大きさの箱
拾.白くて洗練されたデザインの平均的な箱

↓1
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/06(木) 11:20:04.56 ID:DlF1A1r4O
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/06(木) 11:20:41.56 ID:+L6088QiO
226 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/08/06(木) 13:20:07.45 ID:ynjNiGQqO
>>224選択:伍.寄木細工の小さな箱……割と当たり



司馬「じゃあ……此れで」

西尾「ほうほう……それでは開けてみようか」カチャリ……

西尾「えーなになに……?」

司馬「何が入っていたんですか?」

西尾「メモ書きだよ。良かったね、二葉亭君は箱を開けたら大蛇が出て来た事があるよ」

司馬(恐ろしいな……)

西尾「ふむふむ……」

西尾「うん、なかなかどうして無難な選択だったようだね。君も読むかい?」

司馬「はい、えっと……」

司馬「……『知っているかい? 京都の墨染には桜が咲いているが、それはヨコハマでも見る事が出来るんだよ。ヨコハマと京都は桜の視点で考えれば対等(イコール)だと、そう云う訳だね』……」」

司馬「……何ですかこれ。全然意味判んないですけど」

西尾「決まっているじゃん。情報を得たければ会いに行けと云う事だよ」

西尾「───異能力を持つ情報屋の処にね」
227 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/08/06(木) 13:23:37.05 ID:ynjNiGQqO
[───河川敷]


川上「…………」ウーム……

西尾「あ、居た居た」

西尾「おーいビザーン!」

川上「…………」ウーン……

西尾「ねぇビザンってば!ビザンビザン!」

川上「…………」ム……

西尾「川上さん家のビザンくーん!」

川上「…………煩い羽虫がいらっしゃいますなぁ」

西尾「え!? どこどこ!?」

司馬「……多分、西尾さんの事なんじゃないでしょうか」

西尾「何を云うんだい司馬君。虫は虫でも、僕はもっと美しい虫だよ。ニジイロクワガタとか」

司馬(ニジイロクワガタ……?)

川上「……はぁ。仕方ありませんなぁ……相手しない方が喧しいでしょうし……」

川上「何の用ですか、西尾くん」

西尾「おお、やっと反応してくれたね、ビザン君」

川上「名前を呼ぶの止めて頂けます?」

川上「……と、その前に、そちらに自己紹介をした方が宜しいでしょうか」

司馬「あ……すいません、挨拶が遅れました。最近武装探偵社に入社した司馬遼太郎という者です」

川上「よろしゅうね。大丈夫やよ、挨拶出来んかったのは西尾君の所為やから」

西尾「相変わらず刺々しいねぇ」

川上「自分が悪いんやろ」

川上「ウチは川上。しがない絵描きや。以後お見知り置きを」

司馬「よ、よろしくお願いします」
228 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/08/06(木) 13:25:52.27 ID:ynjNiGQqO
川上「で? ウチに何を調べて欲しいんや?」

司馬「へ?」

西尾「何が知りたいんだい? 司馬君?」

司馬「ん?」

司馬「……もしかして、異能力を持つ情報屋って……」

川上「ええ、ウチの事やな」

川上「情けない話やけど、絵描きだけじゃ食っていけんでなぁ。異能を使ってちょこちょこやらせてもらってるんよ」

川上「それで? 何が知りたいんや? ある程度なら調べられるよ」

司馬「えっと……」

西尾「何聞いても良いよ。君が調べた方が良いと思った事を云うと良い」

司馬「そ、それじゃあ……」



【何を訊く?精神刺激薬『モンド』をヨコハマから撲滅する為に川上眉山に色々と訊いてみよう。】

↓1〜3くらいまで。コンマの大きさによって得られる情報量が変わります
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/06(木) 13:35:38.02 ID:Q6QdBOo90
ポートマフィアも動いているらしいのでポートマフィアについて訊いてみる
どんなメンバーがいるのか、ボスは誰かなど
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/06(木) 13:36:17.33 ID:82lHDVSM0
モンドを売りつけてる連中は何者か
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/06(木) 13:45:33.08 ID:FuWA6e8r0
モンドの入手ルートと大元に近い売人の所在
232 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/08/06(木) 14:38:48.52 ID:ynjNiGQqO
>>229-231選択……コンマゾロ目のため、『モンド』を売り付けている連中に関してはある程度の情報を入手します



司馬「……それじゃあ、ポート・マフィアについて……」

川上「あー、駄目や駄目や。あいつらの事なんか判らんよ」

司馬「えっ」

川上「ポート・マフィアは徹底的な秘匿主義でなぁ。ウチの能力使っても全然調べが付かんから、金払うだけ無駄や」

西尾「えー、お金払うのかい?」

川上「当たり前やろ……何の為に情報屋やってると思っているんや」

西尾「武装探偵社にツケといて」

川上「……まぁいいわ。アンタんとこの二葉亭さんはちゃんと払ってくれるからな」

司馬「此処でも二葉亭さんに迷惑を掛けているんですね……」

西尾「ううむ、司馬君も云う様になって来たね。ゾクゾクするよ!」

川上「キモいなぁ」

川上「ああ、でも一つだけ。最近注目株の構成員がいる」

川上「名前は馳星周。金髪を総髪(オールバック)にして黒眼鏡(サングラス)を掛けた趣味の悪い……個性的な男や」

川上「マフィアの稼ぎを邪魔している奴等を次々突き止めて粛清しているらしくてな、その手腕が評価されとるらしい」

川上「戦闘系の強い異能力を持つらしいで。一応気を付けてな」

司馬(馳星周……戦闘系の異能力使い……)
233 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/08/06(木) 14:39:49.68 ID:ynjNiGQqO
川上「如何する? 訊くの止めるか?」

司馬「い、いえ……」

司馬「『モンド』という精神刺激薬があるんですが、それを売っている奴等を突き止めたいんです。その情報を頂けないでしょうか」

川上「『モンド』ねぇ……何処かで聞いた気も……」

司馬「えっ……!?」

川上「あー、待ち待ち。直ぐに情報集めるから」

司馬「どのくらいでしょうか?」

川上「んー……十分くらい?」

司馬「早ッ!」ガーン!!

川上「ウチの異能は情報収集向きなんよ。ちょっと待っててな……」ゴソゴソ……

川上「どれにするかな……あの花にするか」ペタ……

そう云うと、川上は道端の花に一筆絵の具を塗り付けた。

司馬「……?」

川上「よし───」


川上(──────『墨染桜』!)


川上「……………………」

川上「……………………」

川上「……ふむ。成程なぁ……」

川上「…………他にも訊いてくれるか?」

司馬「……西尾さん。川上さんは何を……?」

西尾「彼の異能力───『墨染桜』は、絵の具を付けた植物と話す事が出来る力だ」

西尾「彼は町の至る処の植物に絵の具を少量付けていてね。情報を得る時は近くの植物から幾つもの植物を経由して町の凡ゆる情報を手に入れている」

西尾「雨が降って絵の具が流れ落ちてしまうの途端に無能になってしまうけどねぇ。何処かの物語の錬金術師みたいだよ、可哀想に」
234 : ◆WlXBYBXWS3zL :2020/08/06(木) 14:42:47.92 ID:ynjNiGQqO
川上「情報を貰う立場でようそんなウチの悪口話せるわなぁ。感心やわぁ」

西尾「いやぁ」テレ……

川上「……言及する気も失せるわ」

川上「司馬君。情報を手に入れたで」

司馬「本当ですか……!」

川上「ああ……。先ずは『モンド』とか云う薬を直接売ってる連中やが、これは無視して良い。殆どが大金に目が眩んで薬の効果も判らず売ってるようなチンピラや」

西尾「粶河君もそんな感じだったなぁ……」

川上「最近事故起こした奴か。アイツみたいに良く判らずに手を出す莫迦も少なくないようやな」

川上「それと、どうやら何年か前に売られていた『モンド』と今売られている『モンド』は少し効果が違うらしい」

川上「今売られている『モンド』の方が副作用が強く、服用した人物が過激になる可能性が非常に高いとの事や」

西尾「そんな事が判るのかい?」

川上「ヨコハマには何十年も生き続けている樹がごまんと居るんや。ウチの能力使えばそれくらい判る」


川上「そして此処が一番大事や……『モンド』を売人共にばら撒いている奴が判った」


司馬「!? ほ、本当に……!?」

川上「ああ、残念ながら名前は音の情報しか無いし、そいつ一人の犯行なのか、目的は何なのかまでは判らんかったけどな」

川上「その男はこう云っていたらしい……“ヨコハマに手っ取り早く絶望をバラ撒くにはこの薬は効果的だ”……ってな」

川上「その男の名前は───」


235 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/08/06(木) 14:43:53.12 ID:ynjNiGQqO





川上「──────コダカ・カズタカ」




236 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/08/06(木) 14:45:10.88 ID:ynjNiGQqO



[???]



小高「うぷぷぷぷ……そーろそろバレちまったかねー?」


小高「武装探偵社は優秀だって聞くからなぁ……流石にオレっちの存在には気付いているに違いないべ」


小高「……まっ、そんなん構わねぇけどな! お楽しみはこれからだし!」


小高「さーて……これから何がどうなっかなぁ……計画(プラン)は幾らでもあるべ……!」



小高「うぷぷぷぷ! ドッキドキのワックワクだべー!」





[小高和剛(こだか かずたか)──────能力名『ダンガンロンパ』]


237 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/08/06(木) 14:48:55.27 ID:ynjNiGQqO
『モンド』を売り付けていた人間が判明した処で本日は此処まで。お疲れ様でした。そろそろもっと動いて行く……かもしれません。


それと、馳星周先生、直木賞受賞おめでとうごさいます! めでたいね! ではまた次回。
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/06(木) 14:54:27.98 ID:82lHDVSM0
乙!話が動き始めて昂ってきましたわ
誰がボスキャラになるのか考えてたが、めちゃくちゃしっくり来るキャラ選出だった
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/06(木) 15:33:24.76 ID:3aC2RzkqO
乙 楽しみ
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/06(木) 16:39:03.44 ID:qQRJM42MO
まさかモンドってダンガンロンパの大和田紋土から取ってたのか
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/10(月) 17:13:13.55 ID:R/HaITFnO
以前に手塚治虫などの漫画家が出てくるss書いた?
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/18(火) 17:24:00.65 ID:EQVYsG140
>>241
前にリィンカーネーションの話なら書いてましたよ
243 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/08/20(木) 15:30:44.99 ID:2E/TDdF4O
>>241
いえ、それは>>1ではありませんね。でも読んだ事はあります。


それでは始めます。続きです。本編は短め。
244 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/08/20(木) 15:33:25.83 ID:2E/TDdF4O
[場面転換中───]


司馬「コダカ・カズタカ……」

司馬「西尾さん、知っていますか?」

西尾「……いや、聞いた事の無い名だ。ヨコハマでは新参じゃないかな」

西尾「絶望……か。参ったな、恐らく其奴は愉快犯タイプだね。非常に厄介だ」

司馬「そう……なんですか?」

川上「……西尾みたいな人間が重大な犯罪に手を染めていると考えてみ。厄介やろ?」

司馬「……確かに!」

西尾「僕を例に出すの止めて?」

西尾「……これは、探偵社で最も不幸な人間の手を借りた方が良いな」ポチ


[───武装探偵社]


鎌池「クッソ! 全然見つかンねェな! どうなッてンだよ!」

二葉亭「鎌池の異能をもってしても難しいか……」

鎌池「こりゃあもうちょい他の情報がねェと無理かもしンねェな……」

プルル……

鎌池「ア? 電話か……」

鎌池「……ゲ。西尾からだ」

二葉亭「……出ない方が面倒だぞ」

鎌池「判ッてるッつーの」ポチ

鎌池「ハイ、もしもし。鎌池ですけど」

西尾『……ふ、ふふふ……! ま、毎回思うんだけど、その変に律儀な電話の取り方は何なんだい? 笑っちゃうから止めてよ……!』ケラケラケラ

鎌池「う、うッせーな! 電話切ンぞコラ!」
245 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/08/20(木) 15:34:51.85 ID:2E/TDdF4O
西尾『そう云わないでよ。僕は不真面目だけど、用件は真面目だからさ』

西尾『一応スピーカーにしてくれる? 近くにきっと恐らくどうせ二葉亭君も居るんだろうから、聞いててくれた方が良い』

鎌池「もうしてるぞ」

二葉亭「全部聞こえているぞ西尾」

西尾『それは良かった、音声の問題(トラブル)は無さそうだね』

鎌池「コノヤロが……で? 何だよ用件ッて」


西尾『コダカ・カズタカ』


鎌池「ア?」

西尾『検索してくれ。恐らくその人物が今回の主犯格だ』

鎌池「……!」

鎌池「重要な情報じゃねェかよクソが……!」


鎌池(『とある魔術の禁書目録(インデックス)』───!)パラララ……!!


鎌池「……見つけた! コダカ・カズタカ───小高和剛が『モンド』をバラ撒いているのは間違いねェ!」

鎌池「ちょッと待ッてろ、詳しい情報は写真で送る……!」
246 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/08/20(木) 15:37:11.08 ID:2E/TDdF4O
[場面転換中───]


西尾「……成程ね」

司馬「何処まで判ったんですか?」

西尾「結構判ったよ。小高和剛に付随して『モンド』の事も少し判った。流石は鎌池君、便利な男だね」

西尾「元々『モンド』は英国(イギリス)の医師が作った精神安定剤らしい。精神病の治療に役立てようとしたんだろう」

西尾「ところが……そんな折に『モンド』と作り方の書かれた紙を誰かに盗まれてしまった。誰かまでは判らなかったみたいだけど」

西尾「そして改悪され、覚醒剤として裏で売り捌かれてしまった訳だ。可哀想にこの医者は国を追われたみたいだね」

司馬「そんな……! その人は悪くないのに……!」

西尾「その『モンド』が我が国に持ち込まれたのは凡そ三年前。この時期には十文字組も売っていたね」

西尾「……ここに、ポートマフィアが関わって来る理由があったんだ」

司馬「……?」


西尾「『モンド』を購入したのは、現在の首領(ボス)なんだよ」


司馬「……!」

西尾「恐らくポートマフィアが出張って来ているのは、『モンド』を売っていた事を有耶無耶にしようとしているからじゃないかな?」

西尾「小高和剛によって更に改悪された『モンド』がバラ撒かれている今、過去に『モンド』を売り捌いていた事は汚点になりかねない」

西尾「組織はそう云う汚点を見つけると直ぐに叩いて来るからね……首領(ボス)の座だって危ういだろう」

西尾「僕も過去に覗きをしたからって何時迄も疑われるし……」

司馬「それは西尾さんが悪い」

川上「控えめに云って死んで欲しいわな」

西尾「味方がいないなぁ!」
247 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/08/20(木) 15:39:11.47 ID:2E/TDdF4O
西尾「しかし困ったねぇ……保身の為に行動しているとしたら、『モンド』について調べている僕等も文字通り消されてしまうよ」

司馬「えっ」

西尾「奴等の組織力があれば、僕の異能なんか目じゃ無いくらいこの世から完全に消えてしまうだろう」

西尾「あ、川上君も危ないかも?」

川上「えっ」

川上「……は、ははは、何を云うんや。武装探偵社が守ってくれるやろ?」

西尾「その武装探偵社も消えちゃうかもしれないからなぁ」

川上「ゴタゴタ云わずに何とかしいや……!」

西尾「判っているさ」ピピ……

司馬「……その、何でしたっけ。人と話せる機械? で何を?」

川上「……これは携帯電話や。知らへんのか?」

司馬「いやぁ……俺、田舎の出なので……」

川上(携帯知らへんって……どんだけ田舎やねん……)

西尾「電子手紙(メェル)を送っているんだよ」

西尾「……よし、これで良い」

西尾「さて、行こうか司馬君。どうせだし川上君も来たら如何だい?」

川上「……あんさん達のお陰で危険みたいやし、そうさせてもらうわ」

司馬「え、えっと……一体何処に?」



西尾「それは勿論───小高和剛の居場所を突き止められる人物の処にさ」



司馬・川上「「!?」」

248 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/08/20(木) 15:39:42.31 ID:2E/TDdF4O



第六話【西尾ボックスの正しい使い方】了


249 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/08/20(木) 15:40:46.21 ID:2E/TDdF4O
本日はここまで。短くてすいません。


その代わり、今日は登場人物(キャラクター)安価があります。今回はアメリカの文豪を基にした登場人物(キャラクター)をお願いします。

名前:
性別:
能力名:
容姿:
性格:
喋り方:
備考:

↓10くらいまで。上記のテンプレをご利用ください
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/20(木) 15:52:29.35 ID:e4FjN+e80
乙です

名前: アンブローズ・ビアス
性別:男
能力名:『悪魔の辞典』
容姿:金髪天然パーマ、丸メガネをかけたどこか冴えない印象を受ける青年
性格:慇懃無礼で根っからの性悪説主義者
喋り方:丁寧だがどことなく人を見下しており、ブラックジョークや皮肉を好む
備考: 何に対しても用意周到
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/20(木) 15:54:47.41 ID:EMFrONFB0
名前:ロバート・A・ハインライン
性別:男
能力名:宇宙の戦士
容姿:筋骨隆々、タンクトップとジーンズ
性格:苛烈、自他共に厳しい
喋り方:軍人のようにシンプル
備考:元特殊部隊
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/20(木) 16:33:47.06 ID:bwxWWdhao
名前:アーネスト・ヘミングウェイ
性別:男
能力名:武器よさらば
容姿:ザ、アメリカンな青年
性格:明るくワイルドで行動あるのみ、他人に弱いところを見せようとしない
喋り方:男らしくフランク
備考:死への恐怖や虚無感を抱えてる
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/20(木) 19:10:30.02 ID:DyVA4aDGO
名前:ジョン・アーヴィング
性別:男
能力名:ホテル・ニューハンプシャー
容姿:ベルボーイ姿。かなりのマッスル
性格:ポジティブで陽気
喋り方:慇懃無礼
備考:不幸体質
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/20(木) 19:23:49.76 ID:hyhH1aRi0
  名前:マージョリー=キナン=ローリングス
  性別:女
能力名:仔鹿物語
 容姿:緩いウェーブのかかったブラウンの
     ロングヘアを持つ。もう二十歳だが
     小学生にも見えてしまうロリータ系
 性格:控えめで清楚
喋り方:いつでも下手に出て丁寧に話しかける
 備考:動物をこよなく愛しており、事務所で
     何かペットを飼おうとひそかに画策中
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/20(木) 19:34:19.92 ID:Q3KSK+070
名前:ジェローム・D・サリンジャー
性別:女
能力名:『ライ麦畑でつかまえて』
容姿:眩しい金髪が特徴的な美女。いつもニコニコ笑顔を絶やさない
性格:のんびり屋でおおらか。相談に乗るのが得意で、いわゆる『ママみ』が強い
喋り方:間延びした口調の丁寧語。「ぱちぱち〜」「いいこいいこ〜」など子供に対するような表現をよく使う
備考:実家が農家なのでゆるふわな雰囲気に対し意外と力が強い
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/20(木) 19:37:51.97 ID:Q3KSK+070
忘れてた、乙です!川上さんもいい感じの準レギュラーになりそう
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/20(木) 19:42:35.03 ID:H236UZcg0
名前:パール・バック
性別:女
能力名:『大地』
容姿:美しく老いた、杖をつき白い帽子と洋服、白髪の老人
性格:自然を愛し、柔和な物腰、自然を汚すものに罰を与える
喋り方:一人称は「あたしゃ」
備考:大富豪
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/20(木) 20:11:29.05 ID:UlhtbBOUO
名前:ジャック・ロンドン
性別:男
能力名:【野性の呼び声】
容姿:ホテルマンのような格好をした細身の男
性格:表面上は丁寧な人格者だが、「人間は皆自然に帰るべき」という過激思想を持っている
喋り方:敬語だが本来は凶暴かつ豪快
備考: 20匹以上の猟犬を飼っている
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/20(木) 20:14:36.03 ID:KiXwONeM0
名前:レイモンド・チャンドラー
性別:男
能力名:大いなる眠り
容姿:ハードボイルドという言葉がよく似合うダンディなイケメン
性格:女好きのプレイボーイだが、決める所はしっかり決める
喋り方:気障で芝居がかった言い回しを好む
備考:ヘビースモーカー
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/20(木) 20:15:36.55 ID:JFIKsePS0
名前: スティーブン・キング
性別: 男
能力名: 『シャイニング』
容姿: 某有名メジャーリーグのロゴマーク入りのシャツにズボン
性格: 紳士的、だが怒るとリチャード・バックマンという恐ろしい別人格が現れる
喋り方:一人称は私、リチャードの時は俺
備考: 蜘蛛が大嫌い、交通事故で脚に障害がある別人格もこの時に出来た
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/24(月) 13:36:04.40 ID:sL/ktKrn0
名前: ドナルド・E・ウェストレイク
性別: 男
能力名: 悪党パーカー
容姿: カミソリのように鋭い目つきを持つ青年。端正な顔立ちとバランスの取れた身体つき
性格: 情を理解するが冷酷。
喋り方: 淡々と事実を述べる
備考: 大量の偽名を使うのが趣味
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/02(水) 21:19:59.22 ID:kQ2OcSN+0
>>260の者
追記ってありですか?
ありなら↓
備考に追加事項
・ヘイブンという町で生まれ、キャッスルロックという町で育つ
・妻子持ち。なお、子どもも異能持ち
・その他考えてた異能名候補
「ミスト」「IT」「ドリーム・キャッチャー」「ドクター・スリープ」「アンダー・ザ・ドーム」「デッド・ゾーン」「ザ・スタンド」
263 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/09/03(木) 23:40:52.49 ID:mnJMXXytO
>>262
構いませんが、やり過ぎにはご注意下さい。何度もやっていたら収拾が付かなくなるのでね。


二週間経ったので生存報告です。その内やりますので、よろしくお願いします。
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/04(金) 00:55:17.23 ID:zc40RpYAO
なぜ三島由紀夫先生がでてこない!

今の文学を愛する方たちはそういう思想なのだろうか

今は民かあって国があるんではい国が有るか人が来て国が強くなっていくのです
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/07(月) 16:22:15.59 ID:X5X/xFip0
>>263
わかりました。気をつけます

ついでにもう幾らか程異能候補をば・・・
「ペット・セメタリー」「キャリー」
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