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【モバマス】凛・藍子「1・2・3で飛び込め!」
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240 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/16(土) 17:35:38.46 ID:/E1770xj0
>>239
りあむと決まったわけじゃないが、
・負けても素直にバッジ渡さない
・街を停電させる
・ジムリーダーが悪の組織のボス
あの世界って何したらジムリーダーが炎上させられるんだ?
241 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/16(土) 23:10:43.73 ID:cPmOc7rt0
投下します
242 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/16(土) 23:11:22.66 ID:cPmOc7rt0
エンジンシティ
凛「エンジンシティ……前は通り過ぎただけだったけど」
凛「ここもシュートシティぐらい大きな町だね」
藍子「そうですね。かつてはこの町のスタジアムでジムチャレンジの開会式が開かれたこともあったらしいので」
凛「へえ、開会式なんてあったんだ」
藍子「ジムは……あっちの方みたいですね!」
243 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/16(土) 23:12:05.32 ID:cPmOc7rt0
ゴゴゴ……
凛「……これは?」
藍子「どうやって上に行くんでしょう……」
??「これは昇降機だよ。なんだ、この上に行きたいのか――」
??「――って!」
凛「!!」
晶葉「凛! 凛じゃないか!!」
244 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/16(土) 23:13:04.50 ID:cPmOc7rt0
凛「晶葉!」
晶葉「おお……久しぶりだな! 思わず大声が出てしまったよ」
凛「晶葉こそ、どうしてここに……?」
晶葉「ふふふ。あれから凛の後を追ってガラル地方へ足を踏み入れたのだが――」
晶葉「なんとこの度! エンジンシティにラボを設立することにしたのだ!」
晶葉「どうしても解明したかったからね。キョダイマックスするイーブイの謎を……!」
凛「へえ……そうだったんだ」
245 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/16(土) 23:14:03.23 ID:cPmOc7rt0
藍子「あ、あの……凛さん、お知り合いですか?」
凛「うん。アイマスでお世話になっていたんだ」
晶葉「初めまして。私は晶葉。アイマス地方の研究者だ」
藍子「研究者……!?」
晶葉「ああ。アイマスではポケモン預かりシステムなんかを開発したりしていたのだが……」
晶葉「この地方のシステムはもっとすごいな。まさかパソコンを介さずともどの場所からも預かりボックスと連動できるとは」
藍子「そ、そうなんですか? 私、まだ2匹しかポケモンを持っていなくて、預かりシステムを使ったことがなかったんですが……」
晶葉「む……そのセリフ、前に誰かからも聞いたような……」
246 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/16(土) 23:14:49.98 ID:cPmOc7rt0
晶葉「まあいい。で、私はイーブイが好きなんだが」ポン
イーブイ「ブブーイ!」
藍子「わあ……かわいい……!」
イーブイ しんかポケモン ノーマルタイプ
今現在の調査ではなんと8種類ものポケモンへ進化する可能性を持つ
イーブイだけがとても不安定な遺伝子を持っている理由は未だ解明されていない
晶葉「どうやらガラルにはダイマックスするイーブイ――のみならず、キョダイマックスするイーブイ、というのもいるらしくてね。その調査をしに来たんだ」
晶葉「ただ、何も情報がなくてな。イーブイとレッツゴーするといいらしい、という噂はこの町で聞いたのだが……いまいち意味が分からない」
晶葉「なにかこのことについて聞いたことはあるかね?」
藍子「キョダイマックス? レッツゴー? いえ……わからないです。すみません」
晶葉「いやいや、別にいいんだよ」
247 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/16(土) 23:15:25.47 ID:cPmOc7rt0
晶葉「ところで君は……?」
藍子「あ、申し遅れました! 私、藍子っていいます」
藍子「今は凛さんと一緒にジムチャレンジで各地を巡っています」
晶葉「そうなのか」
晶葉「それにしても凛さん、か……ふふっ」
凛「何がおかしいの」
晶葉「いやいや、すまない……ところで、この上に行きたいんだったか」
248 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/16(土) 23:16:04.34 ID:cPmOc7rt0
藍子「え……あ、はい」
晶葉「じゃあここに乗っかれば上に上げてもらえるよ」
藍子「乗るだけで……?」
ストン
ゴゴゴ……
藍子「!」
ガゴンッ!
249 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/16(土) 23:16:48.58 ID:cPmOc7rt0
藍子「うわっ……!」
ガガガガ
ピタッ
藍子「わわっ……」
晶葉「はっはっは! 随分な驚きようだな!」
晶葉「エンジンシティは蒸気機関が発達した町なんだ。その昇降機も蒸気機関が利用されているわけだな」
凛「へえ……こんな仕掛けになってるんだ」
250 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/16(土) 23:17:23.12 ID:cPmOc7rt0
藍子「あ……ありがとうございます!」
晶葉「構わないよ。できれば藍子にもイーブイを譲ってやりたかったのだが……」
晶葉「あいにく、今は譲れる子がいないんだ。すまないね」
晶葉「さて、私は用事があるのでそろそろ行くよ。凛、元気でな」
凛「うん、晶葉こそ元気でね」
晶葉「キョダイマックスするイーブイについての情報を知ったら、すぐに伝えてくれよ」ズン
凛「わ、わかったよ」
251 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/16(土) 23:17:56.07 ID:cPmOc7rt0
エンジンジム前
藍子「見えました、あれがエンジンジムですね……」
藍子「……ん?」
ガタンガタン
ガッコンガッコン
藍子「あれは……工事中なんでしょうか?」
凛「そうみたいだね」
凛「ジムの入り口も塞がれている……」
252 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/16(土) 23:18:46.90 ID:cPmOc7rt0
凛「すみません」
??「あら? もしかしてチャレンジャーの方かしら?」
藍子「はい、そうです!」
??「ごめんなさいね。見ての通り今日は工事の予定があって、ジムを臨時休業しているの」
凛「うーん、なら仕方ないね」
藍子「わかりました、ではまた改めてお伺いします」
??「ごめんなさいね」
??「おーい、レナさん!」
タッタッタッ
253 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/16(土) 23:20:00.31 ID:cPmOc7rt0
レナ「あら、涼ちゃん」
??「工事に付き添ってくれてるんだね。ありがとう」
??「ところでその人たちは……?」
レナ「ああ、二人ともジムチャレンジに来たみたいなんだけど、今日は工事があるからジムを閉めてるって伝えていたところなの」
涼「そうか……タイミングが悪かったな」
涼「アタシは涼。ここのジムリーダーなんだけど、アタシもこれから工事に付き添わなきゃいけないんだ」
涼「また明日以降に来てくれるか? すまないね」
藍子「あ、いえいえ、お構いなく!」
254 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/16(土) 23:20:37.60 ID:cPmOc7rt0
凛「ところで工事っていうのは……?」
涼「ああ、これのことだよ」
凛「これは……金のリング?」
涼「ジムチャレンジャーなら、この形、見覚えがあるんじゃないか?」
藍子「……ああ! バッジを嵌め込むリングですか?」
涼「その通り」
涼「今、各地のスタジアムにジムチャレンジの象徴として、このリングを象ったオブジェを建てて回っている最中なんだ」
255 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/16(土) 23:21:30.36 ID:cPmOc7rt0
涼「で、この方がデザイナーで企画者のレナさん」
レナ「レナです。どうも」ペコリ
藍子「ど、どうも」
凛「そういうことだったんだ」
涼「ああ。……というわけで、今日は明日に向けてコンディションを整えておいてくれ」
涼「いい勝負をしような!」
藍子「はい!」
256 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/16(土) 23:21:58.89 ID:cPmOc7rt0
翌日
ガラッ
ジムトレーナー「ようこそ、チャレンジャー」
ジムトレーナー「昨日も来てもらったみたいね。ごめんなさい」
藍子「あ……いえいえ!」
ジムトレーナー「――さて、エンジンジムはいわタイプのジム。チャレンジャーには岩のように硬い精神力とパワーが求められる」
ジムトレーナー「そこで君にはこれの相手をしてもらおう」
ドドン
257 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/16(土) 23:22:42.92 ID:cPmOc7rt0
藍子「これは……岩の壁ですか?」
ジムトレーナー「一枚岩……モノリスと呼ばれるものだね」
ジムトレーナー「君は今から自慢のポケモン1匹で、この岩を砕いてほしい」
ジムトレーナー「制限時間は3分。それまでに岩を壊せなかった場合、ジムトレーナーとバトルになるから注意してくれ」
ジムトレーナー「岩は全部で2枚ある。なお、ポケモンは途中で交代してはいけないから気を付けてくれ」
藍子「……はい!」
藍子「それじゃあ、バチンキー!」ポン
バチンキー「バチ!」
258 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/16(土) 23:23:24.04 ID:cPmOc7rt0
3分後
ブブーッ
バチンキー「バチ……」フラッ
藍子「こ、壊せなかった……」
藍子「想像以上に頑丈な壁だったね……」
ジムトレーナー「時間切れか……残念だが、私と戦ってもらうよ!」
ジムトレーナー「行ってこい、サイホーン!」ポン
サイホーン「サイー!」
サイホーン とげとげポケモン いわ・じめんタイプ
頭は悪いが力が強く高層ビルも体当たりでコナゴナに粉砕する
カロス地方ではサイホーンレースという競技が人気だ
259 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/16(土) 23:24:07.36 ID:cPmOc7rt0
藍子(疲れてる上にバトルなんて……!)
藍子「バチンキー、頑張って!」
バチンキー「バ、バチッ!」
…………………………
サイホーン「サイ」バタンキュー
ジムトレーナー「うん、よく鍛えられているね」
ジムトレーナー「じゃあ次の壁を壊してもらおうか」ドドン
260 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/16(土) 23:24:51.93 ID:cPmOc7rt0
藍子(……)
藍子(さっきは闇雲に攻撃しちゃったけど、それじゃあの壁は壊せない)
藍子「バチンキー、真ん中を狙うよ!」
バチンキー「バチ!」
…………………………
ドドォン
藍子「よし……壊せたっ!」
261 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/16(土) 23:25:23.54 ID:cPmOc7rt0
バチンキー「バチ……」バタリ
藍子「バチンキー、頑張ったね……ありがとう!」
バチンキー「バチー」
ジムトレーナー「うむ、見事だ。その調子で涼さんとのバトルも頑張ってくれ」
藍子「はい!」
藍子(この後のバトル……バチンキーを回復させるためにも、まずはマホミルで頑張らなくちゃ)
ザッ
ワァァァァァァ
262 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/16(土) 23:26:02.84 ID:cPmOc7rt0
藍子(すごい人……! やっぱり町が大きいから、スタジアムに集まる人も多いんだ……!)
藍子(熱気もすごい……)
凛「……」
??「隣、失礼するよ」
凛「あ……はい」
凛「……」
凛(すごいオーラを感じる人だ)
??「……どうかした?」
凛「いえ……何でも」
263 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/16(土) 23:26:51.03 ID:cPmOc7rt0
ザッ
涼「ようこそ、チャレンジャー」
涼「1枚目の岩は苦戦したみたいだけど、2枚目は何とか壊せたみたいだね。あえて頑丈な作りにしていたんだが……」
涼「意外とやるじゃないか。どうやらこのバトル、期待してよさそうだな」
藍子(プ、プレッシャーがすごい……)
藍子「は、はい!」
涼「使用ポケモンはお互い2匹ずつ、だな」
264 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/16(土) 23:27:21.40 ID:cPmOc7rt0
涼「さて……ここまでジムチャレンジを進んできたアンタの実力、アタシが試させてもらうよ」
涼「言っておくが、アタシは手加減を知らないんだ。これまで何人ものチャレンジャーがアタシの前に跪いて消えていった」
涼「さあ、アタシという壁を乗り越える姿を見せておくれ!」
ドローンロトム『3……』
ドローンロトム『2……』
ドローンロトム『1……』
ドローンロトム『バトル・スタート!!』
265 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/16(土) 23:31:38.53 ID:cPmOc7rt0
今回はここまでです
エンジンジム、最初は炎タイプで考えていたのですがサルノリに不利な相性が続きすぎていたので急遽岩タイプに変更しました
りあむも選択肢としてはアリだったんですけどね…
あとレナさんの手持ちが全く思いつかないので誰か考えてください(投げやり)
ここまで読んでいただき有難うございました
266 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/16(土) 23:36:06.06 ID:/E1770xj0
乙 ポケスロンのブレイクブロックみたいなやつかな?
レナさんの手持ちギャンブラー繋がりからギーマと同じ悪タイプ使いとか?
267 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/17(日) 00:33:08.62 ID:hqWid8oG0
乙
芸術家のアーティは虫タイプ
デザイナーのマーシュはフェアリータイプ
ジム関係ないなら専門タイプじゃなくてもいいんじゃないかと思うがそれはそれで思いつかないな...
どんなものにもへんしんできるメタモンがデザイナーの仕事に協力しつつバトルになったら相手のポケモンで戦うとかかね
268 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 22:42:25.81 ID:XbJx76k70
投下します
269 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 22:42:54.60 ID:XbJx76k70
涼「メレシー、GO!」ポン
メレシー「メレー!」
メレシー ほうせきポケモン いわ・フェアリータイプ
地下深くの高温高圧な環境で生まれたポケモン
地底の奥深くにはメレシーの群れとその女王が暮らす宝石の国があるという
藍子「マホミル!」ポン
マホミル「マホー!」
270 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 22:43:26.39 ID:XbJx76k70
凛「メレシー……守りが堅いポケモンだね」
凛「攻撃力が物足りないマホミルで攻めるのはちょっと厳しいかな……」
藍子「マホミル、ドレインキッス!」
マホミル「マホ」チュッ
藍子「よし……まずは先制!」
涼「……」
271 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 22:44:01.58 ID:XbJx76k70
メレシー「メレ」ズン
藍子「うう、あまり効いてないみたいだね……」
涼「メレシー、ロックカット!」
メレシー「メレ!」ガガガ
藍子「!? 自分の身体を磨いている……?」
涼「そう。ロックカットは身体を磨き、空気抵抗を少なくすることでスピードを上昇させる技」
涼「これで本来なら鈍足なメレシーのスピードを補う、ってわけだ」
272 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 22:44:39.21 ID:XbJx76k70
藍子「なら……動きを封じます!」
藍子「マホミル、てんしのキッス!」
スカッ
藍子「うっ……一度であんなに素早くなるなんて……!」
涼「まだまだ!」
メレシー「メレ!」ガガガ
凛「まずい……メレシーがどんどん加速していく」
凛(このままじゃ手がつけられなくなる。マホミルじゃ有効打がないから、バチンキーに代えるべきだと思うんだけど……)
凛(どうやら藍子はそのつもりはないようだ)
273 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 22:46:08.97 ID:XbJx76k70
藍子「……」
藍子(バチンキーはまだ十分に休めていない。マホミルにはまだ頑張ってほしいんだけど……)
藍子(……ううん、このままマホミルでいこう!)
藍子「あまいかおり!」
マホミル「マホ」フワワ〜
涼「なるほど、今度はそれでスピードを封じようというわけだ」
涼「だけどもう躱す必要もない。メレシー、かくばるだ!」
メレシー「メレ!」ガキン
274 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 22:46:38.59 ID:XbJx76k70
藍子「!」
涼「そのままマホミルに突撃!」
メレシー「メレ!」ビュン
マホミル「マホッ……」ドガッ
藍子「マホミル!」
涼「角張った状態のメレシーはボディそのものが武器というわけだな」
涼「どんどん攻めるぞ! うちおとす!」
メレシー「メレ」ドン
275 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 22:47:08.98 ID:XbJx76k70
藍子「避けて!」
マホミル「マホ」ヒョイ
涼「回避先に突撃!」
メレシー「メレ!」ビュン
マホミル「マホッ!」ドガッ
藍子「ああっ!」
マホミル「マホ……」ヨロッ
276 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 22:47:50.78 ID:XbJx76k70
涼「読み通りだったね。これで決めさせてもらおう……ストーンエッジ!」
メレシー「メレ!」ゴゴゴゴ
ドゴオッ
藍子「……! マホミル!」
マホミル「マホ……」バタンキュー
ドローンロトム『マホミル戦闘不能! マホミル戦闘不能!』
涼「よし、まずはアタシが先制だな」
277 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 22:48:27.82 ID:XbJx76k70
藍子「そんなっ……ほとんどダメージを与えれられなかった……!」
凛(……マホミルに固執したのが裏目に出たね)
涼「どうした、そんなもんかい?」
涼「このままだとアタシのペースのまま勝負が決まっちまうよ!」
藍子「マホミル……ごめんね」シュゥゥ
278 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 22:48:57.21 ID:XbJx76k70
藍子「……バチンキー!」
バチンキー「バチ」
藍子(本当はもっと休ませたかったけど……)
藍子「頑張って、バチンキー!」
藍子「ダブルアタック!」
バチンキー「バチ!」ブゥン
メレシー「メレ……」ドン
279 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 22:49:27.70 ID:XbJx76k70
涼「構うな、ロックカット!」
メレシー「メレ」ガガガ
メレシー「メレ!」ヒョイ
藍子「二打目が躱された……!」
ヒュンヒュンヒュン
藍子「さっきより更に素早くなった……!」
藍子(このままだとマホミルと同じことになっちゃう……)
280 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 22:49:54.57 ID:XbJx76k70
涼「正面から突撃!」
メレシー「メレ!」ビュン
藍子「迎え撃って、バチンキー!」
バチンキー「バチ!」
メレシー「メレ!」カクッ
藍子「!? 曲がった!?」
涼「死角から突撃!」
281 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 22:50:26.34 ID:XbJx76k70
メレシー「メレ!!」
ドンッ
バチンキー「バチッ……」
藍子「……! いつの間に……」
涼「よし、更に能力を上げるぞ!」
藍子(ダメだ、何とか食い止めないと……)
藍子(……! そうだ! あの技があった!)
282 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 22:51:01.33 ID:XbJx76k70
涼「かくば――」
藍子「させません! ちょうはつ!」
バチンキー「バチ」ホイホイ
メレシー「メレー!!」ムキーッ
涼「! しまった……!」
藍子「これでもうメレシーは能力を上げられませんよ!」
涼「ふっ、これだけやれれば十分さ!」
涼「メレシー、ストーンエッジ!」
283 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 22:51:42.37 ID:XbJx76k70
メレシー「メレ!」ゴゴゴゴ
藍子「躱して、バチンキー!」
藍子「そしていやなおと!」
バチンキー「バチ!」ォォォン
メレシー「メ、メレー!」
涼「メレシー!」
藍子「チャンス……ダブルアタック!」
284 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 22:52:13.07 ID:XbJx76k70
バチンキー「バチ!」ブゥン
ドガッ
メレシー「メレッ……」
藍子「もう一発!」
バチンキー「バチ!」
ドン
メレシー「メレ……」ズザァ
285 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 22:52:40.32 ID:XbJx76k70
涼「メレシー!」
藍子「これで終わりです!」
バチンキー「バチ!」
ドガッ ドガッ
メレシー「メレー」バタンキュー
ドローンロトム『メレシー戦闘不能! メレシー戦闘不能!』
ワァァァァァァ
286 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 22:53:19.07 ID:XbJx76k70
涼「戻れ、メレシー」
涼「なるほど、いやなおとをモロに喰らったのはマホミルがあまいかおりを振り撒いていたからだな」
涼「どうやらアンタも変化技の使い方が上手なようだね」
藍子「ありがとうございますっ!」
涼「いいね、調子づいてきたじゃん。それじゃあアタシの切り札、見せてあげるよ」
涼「ギガイアス!」ポン
ギガイアス「ギガ」ズシィィン
ギガイアス こうあつポケモン いわタイプ
体に生えたオレンジ色の結晶で太陽光線を吸収
体内でエネルギーを増幅させ、撃ち出す攻撃は山を吹き飛ばす威力
287 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 22:54:02.32 ID:XbJx76k70
藍子(ギガイアス……すごい威圧感だ)
藍子(でも相性は悪くない。勝てない相手じゃない……!)
涼「……」
涼「戻れ、ギガイアス」シュゥゥ
288 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 22:54:54.71 ID:XbJx76k70
藍子「えっ!?」
凛「ギガイアスをボールに戻した……!?」
ザワザワザワ
『ついに来るか……アレが』
『いやー、これを見たかったんだよねー!』
藍子「ど、どういうことですか……?」
涼「チャレンジャー……藍子と言ったか」
涼「ガラル地方各地のスタジアムがこんなに大規模な作りをしている理由は2つある。わかるかい?」
涼「一つはバトルの文化が盛んだから。周りを見てもらえばわかる通り、ガラル地方の皆はポケモンバトルが大好きだからね」
涼「そしてもう一つの理由は……ガラルでしかできないバトルができるから」
289 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 22:55:44.51 ID:XbJx76k70
グググ……
藍子「!?」
藍子(モンスターボールが……大きくなっていく……!?)
グンッ
グンッ
グンッ
涼「さあ、見せてあげるよ……」
涼「ダイマックス!!」
290 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 22:57:10.18 ID:XbJx76k70
ブゥン
カッ
ズドォォォォォン
ギガイアス「ギガア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!」
凛「……!!」
藍子「う、うそ……」
藍子(ギガイアスが……見上げるくらいに大きくなった……!?)
291 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 22:57:56.06 ID:XbJx76k70
涼「……本来は、ダイマックスバンドを所持していないチャレンジャー相手にダイマックスは使っちゃいけないんだけど」
涼「エンジンジムは特別でね。チャレンジャーにガラルならではのバトルを味わってほしいという意味で、相手に関係なくダイマックスを使うことを許可されているのさ」
涼「ま、それがキッカケで『鬼門』だとか『登竜門』だとか言われるようになっちまったけどな」
涼「御託はもういいか。……攻めるぜ、ギガイアス!」
涼「ダイロック!!」
ギガイアス「ギガア゙ア゙ア゙ア゙!!」グワッ
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
藍子「……!? 岩の壁……?」
藍子「あんなの……どうやって避ければ……!?」
292 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 22:58:25.65 ID:XbJx76k70
グゥン
藍子「! バ、バチンキー!!」
バチンキー「バチ――」
ドォォォォォォォン
凛「……! なんて威力なの……!?」
藍子「……!」
シュゥゥゥ
293 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 22:59:23.31 ID:XbJx76k70
バチンキー「バチ……」ヨロッ
藍子「バチンキー……!」
涼「耐えたか。やるじゃないか」
涼「だが、それもいつまで持つかな?」
ゴォォォォ
凛「! 砂嵐が……!」
藍子「そ、そんな……」
294 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 23:00:33.25 ID:XbJx76k70
涼「ダイロックは攻撃で飛び散った石や砂を巻き上げて砂嵐を起こすんだ」
涼「これで準備万端だ。さあ、どこからでもかかってきな!」
藍子「……」
藍子(どうすれば……いいの……?)
藍子(そもそもあんな大きなポケモンに、普通の技は通じるの……? 弱点はあるの?)
藍子(わからない……でも一つだけわかることは)
藍子(無闇に攻撃していたら……絶対に勝てない)
295 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 23:01:07.90 ID:XbJx76k70
藍子「バチンキー、ダブルアタック!」
藍子「狙いは……オレンジの結晶で!」
バチンキー「バチ!」
ドガッ ドガッ
ギガイアス「……」
藍子「やっぱりそうだよね……」
涼「そんな攻撃じゃ痛くも痒くもないぜ!」
296 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 23:01:49.15 ID:XbJx76k70
涼「ダイアース!」
ギガイアス「ギガア゙ア゙ア゙ア゙」
ボコッボコッ
藍子「……! 地面に潜った……!」
藍子「あんな大きな体でそんなことしたら……!」
バチンキー「バチ!?」グラグラ
ギガイアス「ギガア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!」
ドォン
バチンキー「バチ……」グググ
297 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 23:02:33.60 ID:XbJx76k70
藍子「そんな……」
凛(……藍子もかなり強くなったと思ってたんだけど)
凛(それでも手も足も出ないなんて……)
凛(あれがダイマックス……)
凛(ただ巨大化するだけじゃなくて、技も変化している……? それとも元々ああいう技なの?)
凛(そういえばボールが大きくなる前、涼の腕から何かのエネルギーが出ていたような……)
298 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 23:03:22.18 ID:XbJx76k70
藍子「バチンキー、もう一度オレンジの結晶にダブルアタック!」
バチンキー「バチ!」ドガァ
藍子(バチンキーの全力でも、全然ダメージを与えられない……)
藍子(効果は抜群のはずなのに)
藍子(……)
藍子(待って……)
藍子(バチンキー、でも……?)
299 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 23:04:22.49 ID:XbJx76k70
涼「次、いくよ! ギガイアス、ダイスチル!」
ギガイアス「ギガア゙ア゙ア゙ア゙!!」ゴゴゴゴ
藍子「バチンキー、躱して!」
バチンキー「バ、バチ!」
ドゴオッ
藍子「うう、躱すのもギリギリ……」
藍子(でもさっきの技……地面から鋼を突き出していた)
300 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 23:04:59.36 ID:XbJx76k70
藍子(もしかしたら……!)
藍子「バチンキー! ギガイアスに思いっきり近づいて!」
バチンキー「バチ!」ダダダ
ザワザワザワ
『……何をする気だ……?』
藍子「いやなおと!」
バチンキー「バチー」ォォォン
藍子「そしてアクロバット!」
301 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 23:05:58.73 ID:XbJx76k70
バチンキー「バチ!」ドガッ
涼「いい攻め方だが、ダイマックスは体力も増えるんだ。削り切れるかな?」
藍子(……まだだ)
藍子(待つんだ……さっきのダイスチルを!)
藍子「もう一度いやなおと!」
バチンキー「バチ」ォォォン
涼「ダイロックで反撃!」
ギガイアス「ギガア゙ア゙ア゙ア゙」グワッ
302 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 23:06:36.51 ID:XbJx76k70
藍子「怯むな……私……!」
藍子「あの岩の壁は……さっき壊したものと同じだ」
藍子「脆い一点を突けば!」
バチンキー「バチ!」
ドガッ ドガッ
ゴォォォォン
『おお! ダイロックを打ち破ったぞ!』
『やるじゃないか!!』
ワァァァァァァ
303 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 23:07:12.19 ID:XbJx76k70
「……ダイロックは攻略できたみたいだね」
涼「じゃあこれはどう!? ダイアース!」
ギガイアス「ギガア゙ア゙ア゙ア゙」ボコボコ
藍子「バチンキー、私に合わせてジャンプして!」
バチンキー「バチ」
ゴゴゴゴ……
ググッ
藍子(……)
304 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 23:08:00.49 ID:XbJx76k70
藍子「今だよ!」
バチンキー「バチ!」ピョン
ゴゴゴゴゴゴゴ
藍子「そのまま結晶の突起に掴まって!」
バチンキー「バチ!」ガシッ
グォォォォォォ
??「へぇ……!」
藍子「よし……」
バチンキー「バチ」スタッ
305 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 23:08:50.25 ID:XbJx76k70
涼「これも避けたか」
涼「だけどこれは避けられるかな!? ダイスチル!!」
藍子「それを待っていました!」
藍子「バチンキー、ギガイアスの足元に潜って!」
バチンキー「バチ!」ダダダ
ズザァ
涼「なっ!?」
306 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 23:10:19.69 ID:XbJx76k70
ゴゴゴゴ……
涼「……しまった!」
ドゴオッ
ギガイアス「ギガア゙ッ゙!?」
凛「! ダイスチルがギガイアスに命中した!」
??「なるほど。相手の技を利用して攻撃したってことか」
??「効果は抜群だし、いやなおとを聴かされてたから相当なダメージだな」
ギガイアス「ギガア゙……」グラッ
307 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 23:10:56.10 ID:XbJx76k70
藍子(よし……今なら!)
藍子「バチンキー、ダブルアタック!!」
バチンキー「バチ!!」
ドガッ
ギガイアス「ギガア゙ア゙……!」
藍子「もう一回!!」
バチンキー「バチィ!!」
ドゴオッ
308 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 23:11:55.37 ID:XbJx76k70
涼「……!」
ギガイアス「ッ……」
ドカァァァァァァン
ギガイアス「ギガア゙ア゙ア゙ア゙ア゙……」シュゥゥゥゥゥ
バチッ
ギガイアス「ギガ……」ズゥン
309 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 23:12:35.59 ID:XbJx76k70
ドローンロトム『ギガイアス戦闘不能! ギガイアス戦闘不能!』
ドローンロトム『勝者、チャレンジャー・藍子!』
ドワァァァァァァァ
『す……すげぇー!!』
『ダイマックスポケモンを倒すなんて!!』
『新星の誕生だァー!!』
藍子「はあ……はあ……」
藍子「勝った……勝ったんだ……!」
バチンキー「バチ……」
310 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 23:13:20.96 ID:XbJx76k70
涼「ギガイアス、戻れ」
涼「……ふう。見事だった」
涼「バチンキーのスピードを活かして、ギガイアスの攻撃をギガイアス自身に仕向ける。あたしが思いついてほしかった攻略法を見事に実践してくれたな」
涼「そして最後のバチンキーの攻撃……『しんりょく』が発動していたこともあって、なかなかガツンと響いたよ」
涼「いやあ……しっかり届いたぜ。アンタの魂のビート」
311 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 23:13:58.09 ID:XbJx76k70
涼「受け取ってくれ!」
藍子はハードバッジを手に入れた!
藍子は技マシン「ストーンエッジ」を手に入れた!
涼「そして、アタシに勝った証明として、これも渡しておこう」
ピラッ
藍子「これは……?」
涼「ワイルドエリアの通行証明証だよ」
312 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 23:14:36.72 ID:XbJx76k70
涼「ワイルドエリアは危険な場所もたくさんあるからね。誰もが自由に出入りできるわけじゃない」
涼「だからアタシに勝たないとワイルドエリアには行けないようにしてるのさ」
涼「その紙切れを町の外にいる警備員に渡して、ワイルドエリアに出てみな。そこから次にアンタが目指すのは……ナックルシティだ」
涼「世界はまだまだ広い。これで満足せず、さらに上を目指してくれよな」
藍子「ありがとう、ございます……!」
グッ
藍子(これで…… ついに行けるんだ。ワイルドエリアに……!)
藍子(そして、その先の町に……!)
313 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 23:15:14.32 ID:XbJx76k70
??「……!」
凛「……はあ」
凛「毎回毎回、息が詰まりそうになるバトルばかりだけど……」
凛「藍子……やるじゃん。どんどん成長してる……」
凛「私も負けてられないね」
??「……ちょっと待って」
凛「?」
??「アンタ……あのチャレンジャーの知り合いかい?」
凛「??」
314 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/24(日) 23:19:49.34 ID:XbJx76k70
今回はここまでです。
ダイマックスの表現難しすぎて…このままじゃ先が思いやられますね
あとレナさんの手持ちはほぼほぼ決まりました。ありがとうございます
次かその次あたりでしぶりんもダイマックスに挑んでもらいます
読んでいただき有難うございました
315 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/24(日) 23:21:32.14 ID:GR5HZvvk0
乙 ダブルアタックってノーマルタイプだから『しんりょく』の恩恵受けなくない?
316 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/29(金) 20:54:52.88 ID:GuNokB1T0
失礼しました、説明不足でしたね
このSSでバチンキーが使うダブルアタックはえだづき2回分の攻撃と同じ、つまりダブルアタックもくさタイプの技と捉えていただきたいです
なにせはっぱカッターとエナジーボールしか他に技がありませんから…
では投下します
317 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/29(金) 20:55:28.29 ID:GuNokB1T0
エンジンジム前
凛「藍子」
藍子「あ、凛さん!」
藍子「……と、お隣の方は?」
凛「ああ、ちょっと藍子と話をしたいらしくて……」
??「取り合ってくれてありがとな。あとは自分で話すわ」
318 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/29(金) 20:56:02.92 ID:GuNokB1T0
つかさ「突然悪いな。あたしはつかさ。さっき、アンタのジムバトルを観戦させてもらっていたんだ」
藍子「そ、そうなんですか」
つかさ「これ、名刺な」ピラッ
藍子(……)
藍子(この人、なんか……すごいオーラを感じる。歳はそんなに変わらないはずなのに)
藍子(……ってこれ……!?)
319 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/29(金) 20:56:47.64 ID:GuNokB1T0
つかさ「いやあ……単刀直入に言うと素晴らしいバトルだった!」
つかさ「多くのチャレンジャーが躓くダイマックスという壁を、まさか初戦で突破するとは。ホント驚いたよ」
つかさ「そしてアタシは感じた……アンタには、バトルのセンスがある」
藍子「セ、センスですか?」
つかさ「アタシは将来有望なトレーナーが好きでね。是非、色々と話をしたいと思ったんだ」
つかさ「よければこの後、一緒に食事はどうかな?」
藍子「食事……ですか」
凛「藍子、どうする?」
藍子「私は構わないですけど……凛さんはいいんですか?」
320 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/29(金) 20:57:29.60 ID:GuNokB1T0
凛「うん、私はいいよ。ジムに行くのは明日にするつもりだし」
つかさ「よし、決まりだな」
つかさ「今日はアタシの奢りだ。何か食べたいものはあるか?」
藍子「いや、私は特に……ていうか、奢りってそんな……」
つかさ「将来有望なトレーナーに投資するのは当然のことさ」
藍子「……」
藍子(正直、ちょっと怪しいけど……)
藍子(凛さんも信頼しているみたいだし……ついていって大丈夫かな?)
藍子(というか……どうしてこんな人が私なんかに……?)
321 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/29(金) 20:58:10.80 ID:GuNokB1T0
つかさ「特に指定がないなら、近くにチーズカレーが美味しい店があるんだ。そこでいいかい?」
藍子「は、はい」
凛「私もそれで」
つかさ「よし、じゃあ行こうか」
カレー専門店 スパイスパラダイス
つかさ「……さて」
322 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/29(金) 20:58:57.05 ID:GuNokB1T0
つかさ「初めて会う人に食事に誘われて、しかも奢るなんて言われたらそりゃ誰だって警戒するよな」
つかさ「だからまずはアタシの話をさせてもらうよ」
つかさ「改めて、つかさだ。よろしくな」
藍子「は、はい……」
藍子「ところでつかささん。さっき貰った名刺に、マクロコスモスって……」
つかさ「ああ。そこの社長をさせてもらってるんだわ」
藍子「しゃ、社長……!?」
323 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/29(金) 20:59:36.65 ID:GuNokB1T0
つかさ「はは、そんなビビんなくていいよ。てか気軽につかさって呼んでくれ」
つかさ「若しくはつかさ社長でもいいぞ」
藍子「そ、そんなっ……!」
凛(……こんな若い女性が社長を務めているなんて。世界は広いなあ)
凛「藍子、マクロコスモスって?」
藍子「それはもう、ガラルではよくCMが流れている大企業中の大企業ですよ!」
凛「大企業……!?」
324 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/29(金) 21:00:26.77 ID:GuNokB1T0
つかさ「そうだな、CMもやってるし、今はジムチャレンジのスポンサーも務めている。アンタ達の持っているユニフォームにも、ウチの企業ロゴが入っているはずさ」
つかさ「で、アタシはマクロコスモスの行っている事業の中でも、ネットワーク関連の事業でヘッドをやってたりもする」
凛「社長をやりながら?」
つかさ「ああ」
凛「へえ……すごいね」
つかさ「マクロコスモスを知らないってことは……アンタ、ガラルの人間じゃない?」
凛「そうだよ。私はアイマス地方って所から来たんだ」
325 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/29(金) 21:01:20.65 ID:GuNokB1T0
つかさ「へー、けっこう遠いじゃないか。なんでまたガラルに来ようと?」
凛「ガラルのポケモンを調査したかったから。それから、もっと広い世界を旅したかったんだ」
つかさ「へえ、なるほどね」
つかさ「てか、二人はどういうカンケーなんだ?」
凛「私も藍子もジムチャレンジをしているんだけど、私はコーチをしてるって感じかな」
藍子「そうです。私から凛さんに頼んだんです」
つかさ「ほう、師弟関係ってこと。コーチってことは……アンタの実力も大したものなんだろうね」
つかさ「さて、凛もなかなか面白そうなんだけど……まずはアンタと話をしたいな、藍子」
326 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/29(金) 21:01:55.80 ID:GuNokB1T0
藍子「は、はいっ」
つかさ「話っつーか、これは提案なんだが」
つかさ「藍子……もっと強くなりたくないか?」
藍子「え、えっ?」
つかさ「今日、ジムリーダーの涼がダイマックスを使っていた……あれ、どうだった?」
藍子「す、すごいなと、思いました」
つかさ「だろうね。ポケモンがあんだけデカくなるんだもの」
327 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/29(金) 21:02:43.39 ID:GuNokB1T0
つかさ「でも……アンタもあの力を使うことはできるよ」
藍子「!?」
つかさ「アイマス出身のヤツもいることだし、まずダイマックスのことを説明しようか」
つかさ「まず、この地方にはガラル粒子というエネルギーが存在する。このエネルギー、まだまだ未知の部分も多いんだけど、ポケモンに作用するエネルギーであることはわかっている」
つかさ「ダイマックスしたギガイアスが赤っぽくなってただろ? あの赤い光がガラル粒子ってわけ。ここまでOK?」
凛「うん」
藍子「はい」
328 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/29(金) 21:03:55.78 ID:GuNokB1T0
つかさ「ガラル粒子はポケモンに特殊なパワーを与える。このパワーは周りの空間を歪ませ、あたかもポケモンが肥大化しているように見せるんだ。この現象をダイマックスと呼んでいる」
つかさ「つまり、ポケモンが実際にデカくなったわけじゃなくて、デカくなったように見えるだけ。この効果は一時的なもんで、ボールに戻したりすれば元のサイズに戻る」
つかさ「この仕組みを利用して、ガラルではポケモンバトルの際にダイマックスが用いられている。ま、メガシンカやZワザみたいなもんだな」
つかさ「ただ、ガラル粒子は全世界どこにでも存在するわけじゃない。だから今のところ、ガラル以外の地方ではダイマックスは使えない」
つかさ「もし使えたとしても、戦えるバトルフィールドは用意されていないだろうしな。ガラルでのポケモンバトルが人気なのもこういう特別感があるからだろう」
329 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/29(金) 21:04:45.40 ID:GuNokB1T0
つかさ「あと、ガラルのどこでもダイマックスができるわけじゃない。相応のエネルギー量がある場所じゃないとダメなんだ」
つかさ「だからガラル各地のジムやスタジアムはちゃんとダイマックスができる場所――パワースポットに建てられている」
藍子「そうだったんですね」
つかさ「じゃあトレーナーはどうやってこのエネルギーをポケモンに与えるか。そこで使うのがこれさ」
ジャラン
藍子「……それは?」
330 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/29(金) 21:06:02.79 ID:GuNokB1T0
つかさ「こいつはダイマックスバンド」
つかさ「このバンドにはガラル粒子が凝縮された物質――ねがいぼしのエネルギーが蓄えられている。このバンドからモンスターボールを通じてエネルギーを与えるわけだな」
凛「だから涼は一度ポケモンをボールに戻していたんだ」
つかさ「そ。で、ガラルのポケモンバトルではこの力を使うことでバトル中に一度だけ、手持ちの一匹を自由なタイミングでダイマックスさせることができる」
つかさ「ちなみにこのバンドはマクロコスモスが開発したんだ。ま、実際に携わっていたのはアタシじゃなくて先代の人間だけどね」
つかさ「で、このダイマックスバンドは皆が皆持っているわけじゃあない。各地のジムリーダーだったり、ジムチャレンジをある程度勝ち抜いたヤツだったり、もしくは金持ちだったり……要するに選ばれしトレーナーにのみ与えられているんだな」
331 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/29(金) 21:06:35.22 ID:GuNokB1T0
つかさ「前置きが長くなっちまったが……もう察しはついてるか?」
藍子「え……?」
藍子「ま、まさか、これを……私に?」
つかさ「そういうこった」
藍子「えええええ!?」
凛「……!」
藍子「ど、どうして……!」
332 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/29(金) 21:07:17.65 ID:GuNokB1T0
つかさ「さっきも言ったろ。将来有望なトレーナーに投資するのは当然だってね」
つかさ「アンタはこれを使うだけのセンスを持っている。で、アタシはそれを認めた。そんだけさ」
藍子「……」
藍子(私も……あの力を使えるの……?)
藍子(……いや、使っていいの……?)
藍子「……本当にいいんですか? 私なんかに――」
つかさ「そう謙遜すんな。言っただろ、アンタにはセンスがあるって」
333 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/29(金) 21:08:11.38 ID:GuNokB1T0
つかさ「それに、これがアンタにとって特別アドバンテージになるわけじゃない」
藍子「それはどういう……?」
つかさ「たしかジムチャレンジのルールでは、チャレンジャーがダイマックスバンドを所持していたらジムリーダーもダイマックスを使っていい、みたいなのがあったはずだ」
つかさ「だからアンタがダイマックスを使うなら、向こうもバンバン使ってくる。アドバンテージというよりは、バトルの幅が広がるってことだな」
凛「なるほどね」
藍子「……」
凛「藍子」
藍子「!」
334 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/29(金) 21:09:24.83 ID:GuNokB1T0
凛「私は使ってみてもいいと思うな。藍子ならきっと使いこなせるとも思う」
藍子「凛さん……」
藍子「……」
藍子「……わかりました。ダイマックスバンド……下さい!」
つかさ「そう言ってくれると思ったぜ。じゃあこれは今からアンタのものだ」
藍子はダイマックスバンドを手に入れた!
チャキッ
藍子「これが……ダイマックスバンド……!」
335 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/29(金) 21:10:43.76 ID:GuNokB1T0
つかさ「使い方はまた追って説明するわ。ま、有効活用してくれ」
つかさ「ちなみにそのバンド、もう一つあるんだが」ジャラン
つかさ「これは凛の分――になる予定だ」
藍子「ええ!?」
凛「え……私!?」
つかさ「ああ。こんだけセンスのあるトレーナーを指導しているアンタも中々のセンスがあると見た」
つかさ「それに口ぶりとか佇まいとかからも、トレーナーとしての経験の深さを感じる」
336 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/29(金) 21:11:42.09 ID:GuNokB1T0
つかさ「……でも、まだ「感じる」ってだけで確信は得られていない。だからまずはアンタにもダイマックスバンドを渡すよ」
つかさ「それを使って、明日、ジム戦に望んでほしい。で、アタシを納得させてほしいんだ」
つかさ「ダイマックスバンドを譲るに相応しいかどうかを」
凛(……なるほどね。試験みたいなものか)
凛(本当に、私にも使えるのかな……ダイマックス)
凛(もし使えたら、よりバトルの幅が広がりそうだけど)
凛「……わかった」
つかさ「決まりだな」
つかさ「じゃあ凛。明日のジム戦……楽しみにしてるぜ」
凛「……うん」
337 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/29(金) 21:12:08.47 ID:GuNokB1T0
翌日 エンジンジム
凛「……」
ザッ
ワァァァァァァ
凛(すごい……昨日と同じくらいたくさんの観客がいる)
凛(本当にみんなポケモンバトルが好きなんだね)
凛(……さて)
チャキッ
338 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/29(金) 21:12:56.36 ID:GuNokB1T0
凛(ダイマックスバンド……使い方は昨日つかさに一通り教わったけど)
凛(一度ボールに戻してからバンドを起動して……大きくなったボールを自分の後ろに投げる、だっけ)
凛(いきなり使って大丈夫なのかな……色々と)
ザッ
涼「ようこそ、チャレンジャー!」
涼「おっと、アンタは工事の時以来だな」
凛「そうだね」
涼「……どうやら道中の壁は難なく壊してきたみたいだな」
涼「それにその腕につけているのは……ダイマックスバンド」
339 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2020/05/29(金) 21:13:50.95 ID:GuNokB1T0
凛「……」
涼「へへっ、どうやらアンタ相手にはいつも以上に容赦なく戦ってよさそうだね!」
凛「もちろん。全力でバトルしよう」
涼「よし。そうだな……団体戦、ってのはどうだ? 使用ポケモンは3体、2本先取した方が勝ち」
涼「一度場に出したポケモンはどちらか一方が倒れるまで交代はナシだ。もちろん、ふきとばしやドラゴンテールみたいな技も禁止。これでどうだ?」
凛「うん、いいよ」
凛(涼はいわタイプ使いだったね。なら私も相性のいい3匹を選ぼうか)
涼「ちなみにダイマックスも有りだ。どのタイミングで使うか……楽しみにしてるよ」
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