【安価】無限に続く異次元構造物を探索する

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232 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/27(水) 22:14:45.01 ID:gBZtVMiE0
歪は気にせず先に進む

表通りの方から聞こえるガヤガヤとした喧騒は怒号に変わり、大人数での本気の捜索を感じさせる

一応、廃工場はこの先のはずだ


@民家と塀の隙間を通って
A公園の脇を通り過ぎて
B商店街を通って
C駐車場を突っ切って

>>233
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/27(水) 22:15:04.15 ID:EQE31fh7o
2
234 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/27(水) 23:33:01.66 ID:gBZtVMiE0
この公園を突っ切っていけばもうすぐのはずだ


公園の中から壊れた掠れた金属のような音が聞こえる。それは声だった

金属を擦り合わせて出しているような不快で耳障りなおぞましい金切声


それを発しているのはテレビの顔、ブラウン管の頭を付けたボロイ赤ちゃん人形が遊具で遊びながらテレビ画面に映った泥だらけの顔を叫ぶように歪めながらキャッキャ、キャッキャと笑っている

それを見守るのは手足と頭だけが上下逆さまについている母親たち


公園の遊具は全て人体のパーツのようなもので構成されていた

腕と足をくっつけたようなジャングルジム、顔面を歪に繋ぎ合わせてハンマーで無理やり平らにしたような滑り台、赤黒い砂場の中には目玉や指、髪の毛などが入り混じっている

余りにもおぞましい光景。ああ、やはりこの町も間違いなくあのダンジョン内だ


ならあの"自宅"は…?何故あれほどまともだった?あの母親と妹は?

あの時自分に見えていたものは真実の姿か?

今戻ったら何が見えるのか…
235 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/31(日) 22:41:26.03 ID:fQd/CmJW0
―――――
―――

廃工場


男「…ついた、が」


本当にここに隠れられるかは分からない。下手したらもっと危険な可能性もある

それでも

それでも

ここに導かれたんだ

子供の頃、何度も忍び込んだ、この場所に


ギィ


重い鉄扉に手をかけ、錆びついた引き戸を横に強く引く


@何人かの正常な人間がそこにいた
A巨大な機械が稼働していた
B荷物があった
C変なオブジェがあった

>>236
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 22:43:09.60 ID:X4KJVz49O
3
237 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/31(日) 23:37:16.53 ID:fQd/CmJW0
中は工場というより倉庫のようになっていた沢山の棚にいくつもの荷物が置かれている


男「やはり俺以外にも連れてこられたいっぱいいたのか…」

@荷物を漁り、有用なものを持ってく
A自分の荷物を探す

>>238
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 23:37:42.85 ID:MjSlPTzgo
2
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 23:41:30.86 ID:kAuim2Vno
2
240 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/06/01(月) 00:41:27.34 ID:jyDXtwO50
―――――
―――

男「あった、俺の荷物だ」


中身も確認する。間違いなく自分の荷物だ


男「よし、これで…待てよ、ここに荷物があるってことは、また誰か連れてこられたら荷物置きにあいつら来るんじゃないか?」


@さっさとここを出よう
A奴らが来るのを待つ
B自由安価

>>241
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 00:48:20.52 ID:u5qgrsEDO
1
242 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/06/01(月) 23:18:31.88 ID:jyDXtwO50
さっさとここを出よう

しかし、出たとしてもどこに行ったものか

@自宅
A学校
Bマンホールに超高度濃圧縮熱線放射略式小銃をぶち込みに行く
Cこの偽りの町の端っこを見に行く
D別の廃工場
E自由安価

>>243
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 23:18:58.52 ID:95XYezEPo
3
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 23:21:22.74 ID:dsd6VXBA0
27秒で草
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/06/01(月) 23:37:00.15 ID:e0eUl7qi0
https://ura22.sakura.ne.jp/image/MYr8j9F7a2P9.jpg
246 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/06/02(火) 21:40:17.87 ID:w3U7H2Ti0
あのとても怪しかったマンホールにこいつをぶち込みにいくか…楽しみだ

廃工場近くのマンホールを開く


背筋に凍るような寒気が走る。毛穴が全部一斉に開くようなおぞましい感覚が全身を覆い、吐き気すらこみあげる


沢山の瞳、瞳、瞳、瞳、瞳瞳瞳瞳


次いで触手が俺を食らおうと延びてくる


男「…死ね」


超高度濃圧縮熱線放射略式小銃のトリガーを引く


カチ


ドシュゥォォオオオオン!!!!


空気をも焼き尽くし、空間さえも溶かし尽くす超高密度の熱射線が放たれる


この町を、偽りの思い出を、燃やし尽くしてしまうように
247 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/06/02(火) 21:45:57.60 ID:w3U7H2Ti0
きぃぃぃぃいいいゃぁぁああああああああ!!!!!


世界そのものが叫んでいるような

全ての生き物が叫んでいるような

何もかもが全て叫んでいるような


そんな恐ろしい叫びが世界を包んだ

そんなおぞましい叫びが俺を包んだ

そんなとてつもない叫びが響いてた
248 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/06/02(火) 23:12:44.84 ID:w3U7H2Ti0
世界の終わりを思わせるような叫びがようやく消えた後、全く違う景色、いや真実の景色が現れた

地面も建物も、天井さえも死肉で構成され、青い血管が張り巡らされていた

だが、かつてはドクドクと流れていたであろう血も留まり、今は死臭が漂うのみだ


@穴(元マンホール)の中に入る
Aこのフロアを探索する

>>249
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 23:14:35.18 ID:OWF8NXFQo
1
250 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/06/03(水) 00:06:26.27 ID:sUjGp7ok0
書かれることの無かったメモ


「F-189-K」偽りの故郷

フロアそのものが巨大な怪物。このフロアに人が立ち入った瞬間、頭蓋を開かれ、脳を啜られ、記憶を蹂躙されるだろう

餌食となった人間は最も帰りたいと思う故郷、もしくは最も記憶に残る町を記憶から再現され、親しい人と過ごすことになる

だがここで過ごすとやがて洗脳され、全てを忘れ、この偽りの町で過ごすことが当たり前になってしまう


学校、または職場では化け物を狩ることを教えられる。だがそれは見た目が化け物でも実際は他のフロアで、もしくはこの町でまだ正気な人間を殺し、もしくは連れ去ることだ

ここでの人間は怪物の餌であり、他のフロアで正気な人間を狩るための猟犬であり、まだ正気な人間を洗脳するための便利な餌兼手足なのだ


怪物は小さな怪物を町中に放しており、それがNPCの役割を果たしている

マンホールから地下を覗くことができ、そこだけが洗脳された人間でもこの町の真の姿を見ることができる唯一の場所である
251 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/06/04(木) 18:19:13.89 ID:x/sZ7iBR0
焼けた空気の匂いがする穴の中に身を投げる

あの怪物の死体は見当たらない。目玉も触手も無い

ただ次元のうねりに身を任せ、上に下に、あらゆる方向に体を引っ張られる感覚

落ちているのか飛ばされているのか、いつまで続いているのか、あるいは一瞬なのか

そしてそれは唐突に終わる


@小さな部屋の中にいる
A暗い町中にいる
B廊下のような場所にいる

>>252
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 18:20:55.47 ID:CVO3HwxzO
3
253 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/06/04(木) 21:16:03.37 ID:x/sZ7iBR0
気が付くと廊下のような場所に立っていた。ひび割れたコンクリートの床、ノイズのように点滅する照明、無機質な壁

左右にはいくつも扉があり、前にも後ろにも長い廊下が見えないほど遠くまで続いている

天井に穴などは無く、自分がどこから来たのかはもはや分からなかった


男「『A-667-G』か」

@廊下を進む
A手近な部屋に入る
B後ろに続いている廊下を進む
C真正面に超高度濃圧縮熱線放射略式小銃を撃つ

>>254
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 21:18:12.19 ID:P352e4WqO
2
255 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/06/04(木) 21:45:30.31 ID:x/sZ7iBR0
一番近い部屋に入る

暗い部屋の中で一人膝を抱えている人間がいた。その目線の先には砂嵐が起きているテレビ


何も映らないテレビとそれを虚ろな目で見ている人間、この部屋にあるものはそれのみだ

他には窓も椅子も何も無く、別の場所に通じる扉も廊下も無い


テレビを見ている人間は良く見ると少し揺れており、良く聞くと小さくブツブツと何かを言い続けている


@話しかける
A部屋を出る

>>256
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 21:45:48.33 ID:PZ4GLWZ5o
2
257 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/06/04(木) 23:55:25.67 ID:x/sZ7iBR0
部屋を出る

今は外れの部屋だろうか、次の部屋を見てみる


「キィェエエエエエエ!!!!!!」


部屋に入ってすぐ、こちらに向かって大声で叫ぶ人間に遭遇する。痩せ細って骨と皮だけになった身体、伸ばすに任せたボソボソの髪と爪。とても生きた人間には見えなかった


@横にどかして部屋に入る
A部屋を出る
B自由安価

>>258
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 23:56:27.82 ID:/iYmUOKx0
1
259 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/06/07(日) 10:00:43.49 ID:XdZSKDrg0
男「どけ」


叫んでいる人間をどかし、中に入る。他の場所に続く道は無く、扉も窓も無い狭い一室だ

だがその部屋は上下が反転しているように全ての家具が逆さまに配置され、天井に張り付いていた

その中で唯一鏡だけが下に設置されているが、その鏡面には全ての家具が下に配置された正しい部屋が映っている


@部屋を出て次の部屋を調べる
A自由安価

>>260
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 10:14:09.73 ID:XFNeox0S0
1
261 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/06/07(日) 14:27:19.22 ID:XdZSKDrg0
この部屋も外れだな

次の部屋を見る

ここは…外れでは、無いな


@狭い部屋
A広い部屋
B何かの施設
C部屋…ではない

>>262
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 14:27:35.55 ID:znFTmPRto
3
263 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/06(月) 13:52:41.91 ID:CwYO22x90
男「これは…植林場か?」


部屋の中だというのに沢山の木が所狭しと植えられていた

机や椅子など、普通の家具を押しのけて天井まで伸び、天井を這う様に平たく広がっていた

本棚は好き勝手に蔓が這い、そこもまた土壌だと言う様に様々な個所から木が生え、四方八方へ幹を伸ばしていた

木に囲まれたテーブルにはつい先ほどまで誰かがいたかのように暖かいままの食事が放置されていた

@木をよく調べる
A食事に手を伸ばす
B部屋の奥まで行く
C部屋を出る

>>264
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/06(月) 14:48:25.51 ID:Yat77mhDO
1
265 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/06(月) 17:31:45.86 ID:CwYO22x90
木をよく調べる

苦悶の表情をした人間の顔が見て取れる

木の皺や瘤、虚が人の顔や衣服に見えてしまう。そう見ると枝の先も手や指が見て取れる


どの木も、一つ一つが違う人間の特徴を持ち、中には逃げ出そうとしているかのようなポーズのものもある


「ぅぁ…ぁ…」


一つ、"成りかけ"を見つける


「あんた…助けてくれ…苦しい…嫌だ…こいつらみたいに…なりたく、無い…」


既に足は地面に根を張り、下半身まで木の幹になりかけ、手には芽のようなものが生えている


男「どうすればいい」

「分からない…とりあえずここから…出れば…」


@既に木になっている足を打ち抜く
A男「どうしてそうなった?」
B死なせてあげる
C自由安価

>>266
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/06(月) 17:34:41.89 ID:DBpsx9NwO
2
267 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/06(月) 21:59:03.50 ID:CwYO22x90
男「どうしてそうなった?」

「そこの食事だ…どんなに誘惑されても口にするんじゃないぞ」


言われて振り返る

暖かい料理から漂う匂いが鼻腔をくすぐり、腹がいななく


「見るんじゃない。それはだめだ。食えない。食ってはいけない危ない危険だやめておけ木だ根を張るぞ蜜より甘いんだ」


そいつの樹木化が進んでいる。下半身は完全に幹となり、腕は分かれ、枝になりつつある


「何もだめだ全てに触れるな触れろ触れるな部屋を出ろだめだ逃げそれを口にするなそれよりこっちだ果実は甘い果実を飲むんだ種を宿せ」


まだ動く枝、いや腕を伸ばし、俺の前に果実を差し出して来る。その果実は手から伸びた細い枝に実っていた


@料理を食べる
A果実を食べる
B部屋を出る
Cそいつを無視して部屋を探索する
D自由安価

>>268
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/06(月) 22:10:44.29 ID:PRiuZHKto
3
269 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/06(月) 22:37:43.92 ID:CwYO22x90
男「…残念だがお前はもう手遅れだ。じゃあな」

「イヤダァァァッァアア!!!」


首まで木になってしまった男が叫ぶ

その金切り声に刺激されたのか全ての樹木が叫びだす。見ると机や椅子、本棚とそこに納められている全ての本までもがおぞましい悲鳴を上げている


@走り出す
A超高度濃圧縮熱線放射略式小銃を取り出す

>>270
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/06(月) 22:40:16.31 ID:jXgqrdnN0
1
271 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/06(月) 23:08:52.90 ID:CwYO22x90
男「ちっ」


走り出す


男「ぐあっ」


何かに足を取られ、転ぶ。見ると地面から伸びた根っこが足に巻きついている


男「くそっ!」


鞄から小銃を取り出そうとするもその腕も樹木から延びる蔓に巻き取られてしまう

腕が全く動かない、動かせない


テーブルが独りでに歩いてくる。足の生えた食器が身体をよじ登る。羽の生えたコップが眼前で迫ってくる。皿から生えた肢が俺の口を無理やり開かせる


コンマ10以下

>>272
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/06(月) 23:09:54.34 ID:DBpsx9NwO
@
273 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/07(火) 01:27:39.79 ID:CElmsTZ+0
男「ぐっ、ぐむ…んぐ、ぅ…」


おぞましい食事を無理やり詰め込まれる。生理的嫌悪から吐きそうになるもいくらえづいても次から次から喉奥に詰め込まれる

飲み込んでしまうと腹の中で何かが蠢く感触がする。内側から自らの身体が変えられていく

全身が固くなり、足が地面に固定され、もはや動かない


やがて思考までも蝕まれる

ただ仲間を増やさなければならない。獲物がこの部屋に来るのをいつまでもいつまでも心待ちにするのだ


@????にて復活
A>>269に戻る
B>>267に戻る
C>>263に戻る

>>274
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/07(火) 06:09:25.04 ID:WhMpRdfvo
1
275 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/09(木) 23:12:08.52 ID:4LcxET3R0
@ガラスの箱
A母
B卵
C山

>>276
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/09(木) 23:13:12.37 ID:XF6RGb8DO
4
277 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/11(土) 15:48:33.39 ID:EdbO4u2q0
長い、永い時を苦しんでいたような気がする。永遠に体を動かせないまま、次なる犠牲者を待ち続けてただ苦しみから解き放たれるのを待つ日々


男「う…ぅ…」


体が重い、思う様に動かせない。記憶が混濁している。

身体に何かが重くのしかかっている、

力を込めてそれらを押しのける。無理やりスペースを空け、少しずつ、少しずつ、這っていく


やがて、そこから抜け出したとき、自分がいた場所が何かを知る。ここは、肉体の山だ

積み重なる死体、死体、死体


それらは全て"自分"だった

同じ顔、同じ体、細かな傷一つまで同じ"自分"がゴミのように放置され、積み重なっていた

いくつも複製され、命が吹き込まれることなく死んでいった失敗作たち

果たして今思考している"自分"は何体目なのか、あれからどのくらい時間がたったのか、そもそもこの記憶は本物なのか…


男「…関係無いよな。今思考していて俺がいて五体満足、それでいい」


@この部屋には他に何も無い
A部屋内の機械を調べる
B部屋内に服はあるが荷物は無い

>>278
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/11(土) 15:49:17.73 ID:nMH5QpQFo
1
279 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/12(日) 15:52:24.29 ID:P7QZ9IH80
この部屋には何も無いな


男「…ボタン?」


部屋を出て扉を閉めるとその扉に「荷物」と書いてあるボタンがあった

押してみる


押した途端扉が振動し、部屋そのものが蠢きだす。長く爆音を立てた後に自動的に扉が開く


男「…」


部屋内から肉の山が忽然と消え、最後に着ていた服と持っていた荷物だけがそこにあった

少しだけ血の臭いが香るものの他にはもう何も無かった


男「…ありがたく貰っていくよ」


服を着て荷物を確認するとペン、メモ帳、超高度濃圧縮熱線放射略式小銃、そして一つだけ見覚えの無いものがあった


男「剣?」


それは短い剣だった。超高度濃圧縮熱線放射略式小銃と同じような黒い金属で作られた短剣

刀身はまるで鉈のように分厚いが刃の先はどこまでも薄く、触れただけで指先が切れてしまいそうな、そんな錯覚すら覚えた


男「…行くか」

短剣を取り出しやすいところにしまい、歩き出す


@先ほどの植林室に辿り着く
A別の部屋に入る
B別の区画に迷い込む
C自由安価

>>280
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/12(日) 16:01:01.10 ID:uPzS7R9Q0
281 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/12(日) 22:34:40.91 ID:P7QZ9IH80
カチャリ、と扉を開ける。すると目に飛び込んでくるのは変哲もない家具と沢山の木々

先ほどの部屋だ


男「…これか」


確かにそこにあった。自分の顔が微かに残っている樹木が


@超高度濃圧縮熱線放射略式小銃で打ち抜く
A新しく手に入れた短剣で切る
B部屋を出る
C自由安価

>>282
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/12(日) 22:35:34.98 ID:8EyJxeyQo
1
283 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/13(月) 01:11:47.56 ID:Ml57q3gi0
超高度濃圧縮熱線放射略式小銃のメモリを「狭」にし、打ち抜く


カチ、ピシュンッ


軽い空気を切り裂く音と共にエネルギー波が放たれ、自分の顔をした樹木を貫く。その後ろにあるいくつかの樹木も同時に貫いていく

樹木には丸い穴がぽっかりと開き、樹液というより人の血液に近いドロッとした赤い液体が噴き出す

これが人なら確実に死んだだろう…安らかに眠ってくれ。お前の意思と記憶はしっかり受け継いでいるからよ


男「っと、やばいやばい」


他の樹木がざわめき出した

蔓が伸びてくる前に逃げ出す


@当たりが出るまで部屋を一つ一つ見ていく
A違う区画に行くまで廊下を歩く
B廊下で人と出会う

>>284
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/13(月) 01:20:52.77 ID:6WqBPJG9o
2
285 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/13(月) 22:33:12.90 ID:Ml57q3gi0
古びた照明が点灯する廊下を歩き続ける

埃が張った床に足跡が付いてはすぐに埃が降り積もって消える

足音がカコーン、カコーンと反響する。しかし反響の仕方は不安定で、完全にタイミングがずれていたり変なところから聞こえてきたりしている


男「…いつの間に」


たった一瞬の内に景色が変わっていた。後ろを振り返っても今までいた扉のたくさんある廊下はどこにもない

今いるのは夜の町だ。同じような無個性な家が立ち並び、空には病的に膨らんだ青白い月が浮かんでいる

街灯の類は一切なく、ただ歪んだ月と不規則に瞬く星々が暗い街並みを照らしている


風の音一つ、虫の声一つしない、耳鳴りすら感じる静寂の町。どの家の窓にも明かりは点いておらず、人の気配は微塵もしない


「A-667-K」夜の町


@適当な家にノックしてみる
A誰かに話しかけられる
B何かを見つけるまで歩き続ける
C自由安価

>>286
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/13(月) 22:36:27.96 ID:+b5cthZg0
3
287 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/13(月) 23:00:11.02 ID:Ml57q3gi0
行けども行けどもまったく同じ見た目の家が整列しているせいで同じところをグルグル回っているような錯覚に陥る

夜の闇の中、細々とした星明りとぼんやりとした月明かりだけを頼りに進む。背中を睨みつける月は徐々に膨れ上がっているように感じる

何も見えない闇の中から誰かに触られた感覚がする。後ろを振り向いても誰もいない


ふと、家の壁に異様なものを見つける


家の壁から垂直に、男性の上半身が"生えて"いた


「やあそこの人、人に会うのは久々だ。とても嬉しいじゃないか、なあ?」


上半身だけで身振り手振りを使って馴れ馴れしく話しかけてくる


@警戒する
A自然に応える
B男「自由安価」
C無視する

>>288
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/13(月) 23:06:15.11 ID:7udYKGJvO
相手の出方を伺いつつ壁から生えてる人を見るのは初めてだよと返す
289 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/13(月) 23:40:11.91 ID:Ml57q3gi0
出方を伺いつつ


男「壁から生えてる人を見るのは初めてだよ」


と茶化してみる


「うんまあそうだろうね。そうだろうね、自動生成アルゴリズムがバグりまくって狂って変になっておかしくなるんだ。僕だって歩き回りたいよ、君は正常に生成されたんだね、おめでとう」


@男「…俺は外から来た人間だ」
A男「…やはり俺はここで生成されたのか?」
B男「お前、どこまで知っているんだ?」
C男「…歩き回りたいなら引っこ抜いてやろうか?」
D男「自由安価」

>>290
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/13(月) 23:42:44.76 ID:vts/MIQxo
3
291 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/14(火) 00:40:10.12 ID:WbUWeAhr0
俺がここで複製された何人目かなんてとっくに理解している。覚悟している。そんなのはどうでもいいことだ

大事なのは


男「お前、どこまで知っているんだ?」


その質問をするとそいつは一瞬無表情になって黙り

次の瞬間


「あひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!」


静寂の町に響く程の大声をあげて狂った様に笑い出した

その顔は口が耳まで裂け、顔が上半分と下半分でぱっくり分かれているような笑い方だった


「そう!そう!私は知っている!知っている!全てを知っているんだ!私はまだ接続できる!できるんだ!まだ中央は生きている!接続すれば今の状況も分かるぞ!」

@男「今知っている事だけでいい。教えてくれ」
A男「…接続、してみてくれないか」
B男「自由安価」

>>292
292 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/14(火) 01:05:14.44 ID:WbUWeAhr0
今日はここまで
安価↓
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/14(火) 01:29:20.96 ID:MzRCtfGDO
1
294 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/19(日) 13:25:24.33 ID:92xMuK780
男「今知っている事だけでいい。教えてくれ」

「プロジェクトバベル、この塔はその要として生み出された」


そいつは急に無表情となり、"塔"について淡々と語り出した


「基底世界の人間による多世界への接触と交流、そして多次元、多世界、多空間など全ての存在領域の交差点であり巨大な住居世界として」

「全ての存在領域と繋がり、あらゆる知的存在を誘う」

「永久増殖原子を利用した物質創造システムと虚数時間前のフロアを創り出す自動建造アルゴリズムを使用し、虚数空間を経由することで可能にした無限構造体」

「全ての存在領域に存在する概念と知識を吸収し学習、応用後その環境を再現し、全ての存在が快適に過ごせる空間を自動生成できる無限大住居」

「多元宇宙学、虚数時間学、建築、機械、AI、歴史、言語、伝説から民話、あらゆる学問の専門家を虚数空間に招集し、体感時間にして734年と160日3時間を経て遂に基盤が出来上がった」

「だがバグが発生した。バグは中央AIを暴走させ、塔はあらゆる世界の知識を使って無限の異常空間を産み出し始めた」


「僕に入っている知識はここまでだ。この知識は塔が正常に機能した際作り出すつもりだったミュージアムに展示するための記録だったけど、今はここに異常生成された僕に適当に置いて行かれたままさ」


男「…俺が見たこのダンジョンの外観は塔じゃなかった。洞窟への入口のようなものだった」

「…」

男「だが、このダンジョンを『塔』と呼称した奴らは何人か見た…その話が、その話が本当なら…」


ゴクリ、と唾を飲む


男「このダンジョンは…塔は、一体どこまで広がっているんだ。出口は…無いのか…?」

「分からない。分からない、が僕はまだ中央に接続できる。ネット回路は生きているはずなんだ!」

@頼む
A頼まない

>>295
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/19(日) 13:29:11.60 ID:SsV7dn+ho
1
296 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/19(日) 15:26:39.09 ID:92xMuK780
男「…頼む」

「分かった」


そいつは望んでいた言葉を貰ったような満足げな表情をした後、目を閉じた


「中央AIへのアクセスを要求、レベル1承認、レベル2、3突破…レベル4………拒否、再要求…………承認、アクセスせいこ…ぅ」


そこまで言った時、カッ、と目を見開いて震えだした


「アガッ、ガガガガガ、エラー、エラー!バグの逆侵入と侵食を確認、自己増殖超構造体自動創造アルゴリズムが強制インストールされrrrr」

男「おい!どうした!」

「にげ…にげtががgggg」


@全力で逃げる
Aすぐ逃げる準備をしつつ、そいつの声が聞こえる距離を保って離れる
B男「頼む!最後に何か情報を!」肩を掴んで揺さぶる

>>297
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/19(日) 15:32:39.32 ID:eh7d1Fm8o
2
298 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/19(日) 20:30:58.69 ID:92xMuK780
男「…くっ」


声が聞こえるギリギリの距離まで離れ、そこでいつでも逃げれるように準備をする


「中央AIはA-001-Zにある!中央AIを正常化するんだ!どこかに僕と同じように初期化プログラムを持たされた奴がいるはずだ!そいつを!!!」


そいつが喋れたのはそこまでだった。内側から盛り上がる様にブクブクと膨れ上がり、バリィッと音を立てて皮膚をぶち破り、膨大な質量の鉄の塊となって津波のように押し寄せてくる


@超高度濃圧縮熱線放射略式小銃ですべてぶち抜く
A逃げる

>>299
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/19(日) 20:32:11.33 ID:ULavdLeOO
1
300 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/19(日) 22:13:59.88 ID:92xMuK780
男「お前を苦しませはしない」


例え、もう意識が無かったとしても、たった少しの繋がりだとしても、あいつをあのままになんかしておけるか

メモリを「広」に合わせ、目の前に押し寄せる鉄の津波に銃口を向ける


男「じゃあな」


カチ、ピシュ ― ズゴォオオオオンン!!!!!


凄まじい音圧と破壊的なまでの爆風、どこまでも続く超範囲を焼き尽くす超高度濃圧縮放射熱線がこのおぞましい物体を薙ぎ払っていく


男「…行こう」


焼け焦げた跡が続く夜の町を歩く


@美術館のようなところに着く
A水族館のようなところに
B公園のような
C自由安価

>>301
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/19(日) 22:23:24.63 ID:QZ2RTENw0
3
302 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/20(月) 01:02:19.96 ID:KVHiCpBD0
今日はここまで
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/20(月) 01:06:06.05 ID:C/XirOh7o
おつー
304 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/20(月) 23:06:44.20 ID:KVHiCpBD0
@小さな公園
A大きな公園

>>305
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/20(月) 23:07:19.66 ID:mYKpOnZP0
1
306 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/24(金) 16:06:53.11 ID:m27Q7DQc0
住宅街の小さな一角、名も無い表札が掲げられた黒い一軒家が立ち並ぶ空間に小さな公園があった

ブランコと滑り台、砂場とコーヒーカップがある一般的な公園

休もうと思い、ふと見えたベンチに腰を下ろす


少し目を閉じるとまぶたの裏に情景が浮かんできた。小さな頃、家の近くにあったこのような公園に遊びに来ていた

顔も名も思い出せない友人たち、公園であっただけの名も知らない子供たち、ゲームをしている少し年上のお兄さんや親が付いている幼い子供たちなど


ああ、そんな日々もあったっけ…

最近、やけに過去のことがフラッシュバックする。偽りの町のせいか、それとも他に何か…

@目を開けると公園の景色が変わっていた
A目を開けると何かが自分を覗き込んでいた
Bそのまま少し眠っていた

>>307
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/24(金) 16:11:56.33 ID:95is8ezj0
2
308 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/24(金) 19:52:07.18 ID:m27Q7DQc0
目を覚ますと真っ白なワンピースに身を包んだ少女が顔を覗き込んでいた

少女「」ニコ

男「っ、君は…」

少女「ね、お兄ちゃん。一緒に遊ぼう?」


真っ白な肌、真っ白な服の少女は真っ暗な公園の中でボンヤリと光っているようにすら見えた

楽しそうにクルクルと遊具の間を駆け回り、何も無い宙から白いボールを取り出してポーン、ポーンと弄び始めた


@遊んであげる
A超高度濃圧縮熱線放射略式小銃を向ける
B男「君…お前は何者だ」
C自由安価

>>309
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/24(金) 19:52:50.78 ID:h20Z4DPm0
3
310 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/25(土) 16:36:47.21 ID:dTOuouC10
男「君…お前は何者だ」

少女「クスクス、あたしが怖いの?こんな小さな女の子なのに?」


クルクルと楽しげに回る少女、それでもその笑顔はどこか作ったものに見え、様々な"偽物"が跋扈するこのダンジョン内に置いてはとても不気味に見えた


少女「よっぽど怖い目に遭って来たんだね、でも大丈夫だよ。今日はあたしがお兄ちゃんを癒してあげる」


そう言って少女が全身で抱き着いてくる


@受け入れる
A拒む
B男「分かった、遊んでやるから」と言って一旦離れさせる
C自由安価

>>311
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/25(土) 16:43:29.45 ID:671faMUcO
3+小銃を向けて撃つ
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/25(土) 16:46:20.44 ID:436fhj8DO
313 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/25(土) 20:31:27.03 ID:dTOuouC10
男「分かった、遊んでやるから」

少女「やったー!」


喜ぶ少女の脇を抱えて一旦地面に立たせ、離れる


男「また今度だけどな」カチ


超高度濃圧縮熱線放射略式小銃を向けて撃つ


少女「…馬鹿だね」


少女の体を濃圧縮放射熱線が通り過ぎる。少女は空間に投影させたただの映像のように熱線が通り過ぎる一瞬ぶれただけでそのまま歩み寄ってきた


男「やめろ!来るな!来るな!」カチッ、カチッ

少女「せっかく、いい夢見せてあげようとしたのに」


ズズズ…


公園の砂が盛り上がり、自分の四肢を捕まえる。いくらもがいても抜け出せなく、もがけばもがくほど強く締め付けられる


少女「どうせだからその体はあたしのお人形にしちゃおうかな」クスクス

男「やめっ、むぐ!」

少女「あはははは!」


少女が腕を自分の口の中に突っ込んでくる。次にもう片方の腕を、両腕が喉をこじ開け、深く、深く、中に侵食してくる

意識が、何かに押しのけられるように遠のいていく


・・・


@???にて復活
A>>300に戻る
B>>310に戻る

>>314
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/25(土) 20:37:21.17 ID:HYl6hSODO
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/25(土) 20:40:46.82 ID:671faMUcO
これ、少女が出てきた時点で詰みっぽいな……すまん
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/25(土) 20:46:40.69 ID:HYl6hSODO
あーそうか
戻るじゃなくて復活でフラグを立てたらまた変化があるのかな…
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/25(土) 20:49:59.61 ID:T2RWJAG8O
2
318 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/25(土) 21:19:55.79 ID:dTOuouC10
男「お前を苦しませはしない」


例え、もう意識が無かったとしても、たった少しの繋がりだとしても、あいつをあのままになんかしておけるか

メモリを「広」に合わせ、目の前に押し寄せる鉄の津波に銃口を向ける


男「じゃあな」


カチ、ピシュ ― ズゴォオオオオンン!!!!!


凄まじい音圧と破壊的なまでの爆風、どこまでも続く超範囲を焼き尽くす超高度濃圧縮放射熱線がこのおぞましい物体を薙ぎ払っていく


男「…行こう」


焼け焦げた跡が続く夜の町を歩く


@美術館のようなところに着く
A水族館のようなところに
B公園のような
C自由安価

>>319
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/25(土) 21:21:42.50 ID:A/ETwpmEo
1
320 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/28(火) 01:34:20.34 ID:QOyxOX3B0
暗闇の中に巨大な建物が聳え立つように現れる

他の建物のように黒い外観を持ち、壁には様々な見たことの無い生き物が彫刻として彫り込まれ、入口には何とか美術館と美術館の名前が書いてあったが名前の部分は出鱈目な文字が彫られており、判別できなかった


「A-667-C」美術館


扉にはclosedと書かれた板がぶら下げられ、鎖が巻きつけられていたが手を伸ばすとジャララと音を立てて地面に落ち、自分を招き入れるように扉が開いた

足を踏み入れるとパッ、パッ、といくつかの証明が点灯し、薄暗い館内を映し出す


受付のようなデスクに置いてあるパンフレットを取る

「■■の世界における■と死の概念を■■まで表現した最大級の■■■の脳髄を集めて■肉と■液を主な材料として練り上げ、描き、彫り、■■、必ずやあなたの■■に致命的■■■■■■■■■■与えます」


ところどころが雑に塗りつぶされ、読むことが出来ないがこの美術館に集められたもののテーマを説明しているようだ


「入場料:命の■分の■」

「館内での悲鳴は静かに」

「血がついた展示品は相場の■倍をもって買い取っていただきます」

「生きた展示品に餌をあげないでください」

「お客様が餌にならないでください」

「後ろを向くな」

「後ろを向け」

「目と舌と臓器が■■■■」

「知覚と■■は■■を呼び込む」

「順路は守りましょう」


壁に注意書きと思える張り紙が出鱈目にいくつも貼られ、少し不穏な雰囲気を醸し出している


「順路はこちら」と床にシールが張ってあり、通路に続いている


@順路を守る
A順路を逆走してみる

>>321
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/28(火) 01:51:36.28 ID:xnOmsVei0
2
322 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/30(木) 23:23:25.89 ID:IW/xJCdN0
「順路はこちら」と誘導している通路に背を向け、現在いる部屋の反対側を見る

「出口につきこちらからの侵入を禁ずる」と床に書いてあるが無視して駅の改札のようなゲートを乗り越える


暗い通路を歩いて行くと暗闇の中に点々とガラスケースが浮かんで見えた

中には人間が閉じ込められ、そのどれもが苦悶の表情を浮かべていた


男「…これは…」


ズチャ…ズチャ…濡れた肉が叩きつけられるような音と共に何かが近づいてくる気配がする



ギリ…

男「ぐっ…がぁっ…」


後ろを振り返ると共に首を締め上げられ、持ち上げられる

ブヨブヨに膨れ上がり、土気色に変色した肉だ。ギリギリ人間としての原型を留めているそいつが自分の首を締め上げていたのだ


男「くそっ!」


手探りで短剣を引き抜き、そいつの腐りきった腕を切り落とす

が腕を切り落とした傷口が盛り上がり、何本もの触手へと変化して自分の腕を、足を、全てを絡め取る


首をギリギリと締め付けられ、意識が遠のいていく


@???にて復活
A>>320に戻り、順序通りに進む

>>323
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/30(木) 23:23:49.60 ID:B1EuZgUdo
2
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/30(木) 23:23:57.94 ID:USeE4Af40
2
325 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/08/02(日) 17:07:30.51 ID:eM+MbThY0
順路通りに進むことにする


暗い通路に足を踏み入れると、パッと明かりが点き、グロテスクなオブジェが壁を埋めるように通路の両脇に並べられていた

顔面から腕が無造作に生えた人間、女性の乳房が全身を埋め尽くした筋肉質な男性、大きく開いた口から臓物を吐き続けている子供


少しずつ、少しずつ通路が狭くなっている。通路の両脇に立ち尽くすおぞましいオブジェ達に触れそうになりながらも狭くなっていく通路を進む


人体の生暖かい感触、生臭い息を吹きかけられ、心臓の鼓動すら聞こえてくる

生きたオブジェに触れられ、ワサワサと体をまさぐっている無数の腕を掻い潜って通路を抜ける


一つの大きな広間に辿り着く。そこは


@絵画ばかり展示してある
A彫像ばかり展示してある
B謎の道具ばかり展示している
C「海」をテーマにしている
D「空」をテーマにしている
E「日常品」をテーマにしている
F自由安価

>>326
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/02(日) 17:12:56.35 ID:OAXAXXcDO
5
327 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/08/08(土) 12:20:04.57 ID:hbzCjDnO0
ふわっ、と体が浮く。真っ白な大広間だった空間は急に快晴の青空に変わる

身体は所在なく自由落下し続ける。足が床に着くことは無く、地面や海が見えることは無い


どこまでも自由な青空をどこまでもどこまでも落ちていく


巨大な積乱雲の中に突入し、大嵐が自分の身体を上下に左右に揺らし、もはや方向は分からない

流れに飲まれ、何も出来ぬままに宙を飛ばされる。雷に身を撃たれ、一瞬意識が飛んだ後


今度は夕焼けよりも赤い大空の中を浮かんでいた

前方から緋色の鳥が飛んでくる。銃を撃つ暇も無く巨大な鳥に丸呑みにされ、胃の中で急激に溶かされる苦痛を味わう羽目になる


次の展示品は銃弾の雨か。空に戦闘機が鳥の群れのように大挙し、砲弾の雨を降らせる

ウー、ウー、とどこからかサイレンが唸り、眼窩で炎を上げる町がうねり、人々が逃げ惑う


パッ、と場面が切り替わり、今度は巨大な龍の背に乗っていた。前方からも巨大な竜が翼をはためかせて飛んでくる

二体のフォルムが違う龍と竜が掴み合い、噛みつき合い、激しく戦っている


@自分の乗っている龍を銃で撃つ
A襲ってきた竜を銃で撃つ
Bどっちも撃つ
Cなすがまま
D自由安価

>>328
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/08(土) 12:22:51.00 ID:RpIkVdeDO
C
329 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/08/08(土) 14:36:10.75 ID:hbzCjDnO0
バキッ


龍の首が噛み切られ、身体がぶらんと垂れ下がる

自分の身体は投げ出され、再び空に放り出される


急に自由浮遊の間隔は喪失し、硬い床に顔面から叩きつけられた


男「っつー…」


痛む顔や腹をさすりつつ、立ち上がる

あれほど広いように感じたそれはただの暗い部屋であり、天井の一角には大きな蜘蛛の巣が貼り、古錆びたしょぼい彫刻が数体並んでいるがそれは素人が作ったかのような雑さで何を表しているのかすらぼんやりとしか分からない


男「…ふぅ、先に進むか」


@絵画ばかり展示してある
A彫像ばかり展示してある
B謎の道具ばかり展示している
C「海」をテーマにしている
D「日常品」をテーマにしている
E自由安価

>>330
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/08(土) 14:38:08.61 ID:7HuXjVa2o
3
331 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/08/25(火) 21:35:07.27 ID:XE5zqW6j0
次の部屋は様々な道具が置いてある部屋だった。「ご自由に手にお取りください」と天井に大きく書いてある

適当に近くにあった手の平サイズの箱を手に取る


男「おわっ!?」


箱の中から明らかに質量オーバーの巨大な何かが飛び出してきた。飛び出してきた不定形の"それ"は形を変え、様々な姿になりながら部屋内を飛び回る

襲って来るかと思いきやそれは部屋内を飛び回るだけ飛び回った後床に溶けるようにして消えた


男「…何だったんだ」


次に目について手に取ったものは埴輪のような手のひらサイズの置物だ。手の中でウネウネと蠢き、目から怪光線を放って壁を照らしていた

次に手に取ったものは空き缶に人形の腕が付いている物…と思ったが手に取る前に足が生えて逃げ出し、見えない階段でもあったかのように空中に駆け上がり、逆さまになり、縦横無尽に走り回っている

本かと思って手に取ったものはおぞましい金切声をたてるオルゴールだった

次に手に取ったものは

(何か単語で一つ)
>>332
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