【FE】エクラのバスタイム【安価】

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66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/10(金) 12:59:30.31 ID:Tlp9o4I2O
エクラ「ふ〜〜今日も仕事の疲れを・・・お?」


エクラ「何か新しい建物できてるな・・・蒸風呂?」

エクラ「あっ!サウナか!へぇ、サウナできたのか・・・」

エクラ「サウナってほとんど入ったことないけど・・・折角の機会だし、入ってみるか!」


ムワァ〜〜〜


エクラ「うお、入っただけで汗が滲んでくる」

エクラ「あれ?あそこにいるのは・・・」

ロイ「やぁ、エクラ。君も蒸風呂に?」
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/12(日) 22:21:59.97 ID:CohYWC/30
エクラ「ロイじゃないか!まさかサウナで会うとは」

ロイ「エクラもこっちにおいでよ。温泉とはまた違った気分転換になるから」


ムワワワワワワ〜・・・


エクラ「ふぅーっ、ふぅー・・・」ダラダラ

ロイ「ここに水もあるから。あまり一気に飲んではいけないよ」

ロイ「体温の急変は蒸風呂で一番危険だからね」

エクラ「ありがと・・・ロイはかなり慣れてるみたいだ」

ロイ「ちょっと興味が沸いて入ってみたら、とても気持ちが良くてね。気分を切り替えたい時はここに来るんだ」

68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/12(日) 22:29:44.45 ID:CohYWC/30
エクラ「それにしても、ふぅ・・・ロイは・・・全然平気みたいだね」

エクラ「俺は、まだまだ慣れないけど・・・」

ロイ「そうだね。僕としても、自分は熱さに強い方だと思うな」

エクラ「封印の剣は炎が出るから?」

ロイ「それもあるけど・・・むしろデュランダルの方ではないかな」

ロイ「僕は元の世界で神将器を集めていて、その最初がデュランダルだったんだけど、地下の溶岩地帯に安置されていたんだ」

ロイ「まだ戦力も小さかっただけに印象に残ったし、こちらの世界でもデュランダルを見ることも多いから・・・その感覚が蒸風呂と馴染むんだと思うよ」

エクラ「なるほどね・・・」
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/15(水) 00:05:47.58 ID:y7BahCjX0
エクラ「こっちに来てくれる皆も、暑いのにすぐ慣れてくれると楽なんだがなー」

ロイ「そうだね、アスクに召喚される中には暑さが苦手な人も多いようだし」

エクラ「俺のいた所は季節の差とか結構激しくて、それが当たり前だと思って慣れてたんだけど」

エクラ「そうじゃない人の方が多いのかもなぁ。夏が来ないとか、年中雪降ってるとか、陽がほとんど射さないとかさ」

エクラ「宿舎でも誰をどの部屋に割り振るかで結構悩むんだ・・・」


エクラ「はっ!いけないいけない。今はリフレッシュ中なんだから」

ロイ「身体は温めても、頭は冷やさないとね」
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/19(日) 18:42:04.47 ID:doRvJ4180
エクラ「そういえば、いつの間にか熱気が苦しくなくなってきたよ。ロイと話をしているおかげかな」

ロイ「それが不思議なんだよ。誰かと楽しく話している時はこの熱さも苦しくないし、むしろ丁度よく感じるみたいなんだ」

エクラ「そうか・・・サウナってそんなに長く入れないだろうと思ってたけど」

エクラ「一人でじっと耐え忍ぶ求道者みたいな先入観があったからなんだな」

ロイ「実際、仲間や友人と一緒に入っている人が多いよ。この間は若い父上とヘクトル様がいたり」

エクラ「サウナでも勝負してるんだな。はは」

ロイ「白鷺の王子が倒れかけて鷹と鴉の王が助け起こしてたりとか」

エクラ「無茶しちゃダメだって・・・」

ロイ「あとは、シグルド公子とアーダンが修行がどうとか言ってたな」

エクラ「メティオは修行でどうにかなるの・・・?」
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/19(日) 22:28:23.73 ID:doRvJ4180
ザパ・・・(水風呂)

エクラ「・・・整ったーーーーー!」

※整う・・・サウナによる身体の爽快感を表す用語

エクラ「サウナって気持ちいいな!これから機会があればもっと入ることにしよう」

ロイ「僕もそうしてくれると嬉しいな。サウナで話をする相手が増えるのは嬉しいし」

エクラ「そうだな。そのうちサウナ同好会とか集めてみるか!」


エクラ「ところで・・・」

エクラ「ここのサウナの熱って、どこから来てるんだ?」

ロイ「実は、僕も少し気になっていたんだ。地図などを見ても火山脈なんかは特に確認できないし・・・」

ロイ「何かしらの熱源があるのかな?」
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/19(日) 22:37:33.53 ID:doRvJ4180

〜アスク王国 地下〜


「グルルルル・・・」

「グオオオオオオオッ」

ボオァァァァァ・・・

ニニアン「皆、お疲れ様。そろそろ休憩の時間よ」

火竜「グルッ」ボシュウ

ニルス「よかったね、ニニアン!皆ここにも慣れてくれたみたいだよ」

ニニアン「ええ。ここに迷い込んで来てしまった時はどうなるかと思ったけど、役に立てて彼らも嬉しいみたい」

火竜「ガフ〜」ファー

ニルス「そのうちアルフォンス王子達以外にも紹介してあげたいけど・・・大丈夫かな?」

ニニアン「きっと受け入れてくれるわ。様々な異界から英雄が集う、アスク王国なんですもの」

ニニアン「あの子のような志を持つ仲間が、きっとたくさんいるわ・・・」


ロイ編 終了
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/19(日) 22:38:21.08 ID:doRvJ4180
エクラ「風呂ではしっかりと汚れを洗い落とさないとな・・・」

>>74誰がいる?

次の更新は21日以降になります
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/04/19(日) 22:48:46.57 ID:NAUKpwto0
リーフ
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/21(火) 12:01:34.15 ID:5X/oBHWo0
テクテクテクテク・・・

エクラ「今日は休みだ!さて、また風呂にでも・・・」

「エクラ〜♪」ユッサユッサユッサユッサ


ドインッッ!!
「うわっ!」


カミラ「お疲れ様、エクラ」プルン

エクラ「カミラ・・・驚かさないでよ」

エクラ「(弾力が・・・)」ドキドキ

カミラ「今日はいつも頑張ってるエクラにプレゼントがあるの。ええと・・・」ガサゴソ

エクラ「谷間ポケット初めて見た・・・」
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/21(火) 12:04:54.50 ID:5X/oBHWo0
カミラ「はい♪どうぞ」ボヨン

エクラ「これは・・・アスクの地図?印が付いてるみたいだけど」

カミラ「戦いの間に私が見つけた温泉よ。今度はカムイ達も連れて、一緒に入りに行きましょ・・・?」ウッフーン

エクラ「か、考えとくよ・・・」


スタスタスタスタ・・・

リーフ「それで、そうなると・・・」

ナンナ「でしたら、このように・・・」

エクラ「?あれはリーフとナンナ。何か相談してるのかな」

エクラ「おーい2人とも!どうかしたのか?」
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/21(火) 12:07:32.74 ID:5X/oBHWo0
リーフ「あぁ、エクラか。実はちょっとね」

ナンナ「リーフ様。ここはご相談してみては?」

リーフ「そうだな・・・頼んでみよう」


リーフ「実は、少し頼みたいことがあるんだが・・・」

エクラ「そういうことなら、もちろん協力するよ」

リーフ「ありがとう。それで・・・」

リーフ「エクラはこのアスク王国で、寛げる場所を知らないか?」

エクラ「寛げる場所?」

リーフ「一人でのんびりできるような」
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/21(火) 12:11:16.66 ID:5X/oBHWo0
エクラ「休みを使って旅行にでも?それに、一人って」

リーフ「実は・・・フィンのことなんだ。慰安旅行に行かせてあげたいと思っているんだよ」

ナンナ「元の世界ではお世話になりっぱなしだから、少しでもご自分のために休んでいただきたいの」

リーフ「父上も母上も、それに姉上も少しは羽を伸ばしてきて欲しいと言っているし。旅行なんて言っても断るだろうから、偵察とか適当な理由をつけてさ」

エクラ「成る程。それで・・・でも俺もアスク王国の地理にはそんなに詳しく・・・」


エクラ「!そうか、あれがあった」
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/21(火) 23:05:07.94 ID:5X/oBHWo0
〜アスクのどこか〜


リーフ「エクラも休みだったんだろう?付き合わせて申し訳ないな」

エクラ「いいのいいの。元々風呂入る予定だったから、こういう秘湯に来れて嬉しいよ」

エクラ「でここは、疲れとか、あと傷の回復にいい温泉だって。フィンはいつも前線の方を駆けて怪我をすることもあるから、ちょうどいいんじゃないかな」

リーフ「落ち着いたいいところだ。静かな方がフィンにもいいだろう」

エクラ「俺達も入ってみよう、ささ」


エクラ「ふぃー・・・でも、フィンってやっぱり自分から休みを取ったりはしないんだ?」

リーフ「ああ・・・いや、一度だけ」
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 02:10:37.88 ID:vRjLJRrN0
カチュアとかリンとイチャイチャしたい
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/30(木) 23:51:51.36 ID:uyuAX2WR0
リーフ「僕達の戦いが終わり、大陸に平和が戻ってきたばかりの時だ。これから国の再建で忙しくなるという時に、フィンは突然暇が欲しいと言い出した」

リーフ「どうやら・・・イード砂漠に行っていたようなんだ」

エクラ「確かそこは・・・キュアンとエスリンが・・・」

リーフ「父上と母上に、色々報告をしに行ったのかと思った。あるいはラケシス・・・ナンナの母君を探しに行ったのではないかと」

リーフ「フィンが戻ってきたのは、それから3年ほど後だった」

エクラ「・・・」

リーフ「しかし今なら少しだけ分かる。フィンが旅をした本当の理由が・・・」


リーフ「フィンは・・・一人になりたかったんだ」
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/04(月) 22:40:13.96 ID:VKkm/iWuO
リーフ「レンスターを失って以来・・・フィンはずっと僕の側に在って、僕を守り、共に進んでくれた」

リーフ「自惚れかもしれないが・・・僕は彼の行く道標のようなものだったのかもしれない」

リーフ「そして辛く長い戦いが終わり・・・僕は前の世界を取り戻すのではなく、新しい世界を作るために働き始めた」

リーフ「・・・もしそれが、フィンが自分の在り方を考え直す理由なのだとしたら・・・」

エクラ「寂しい?」

リーフ「ああ。でも、同時に嬉しくも思う。フィンが"僕の腹心"としてだけではない、自分を見つけるきっかけを手に入れてくれるのなら」

リーフ「だから、フィンには一人で休める時間をあげたいと考えたんだ」
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/15(金) 00:00:39.66 ID:Cw0hcDZ20
エクラ「それってリーフにとっては、自分のためでもあったりするの?独り立ちというか・・・」

リーフ「うん、実際それもあると思う。それに・・・」

リーフ「自分のためにもやってるってことが伝わる方が、フィンも気兼ねなく休めると思うんだ」

エクラ「よく考えてるなぁ・・・俺も見習わなきゃ」


エクラ「あ!夕陽だ!綺麗だなぁ」

リーフ「本当だね。真っ赤な・・・美しい空だ」

リーフ「・・・赤い空を穏やかな気持ちで見られる日が来たんだな、ようやく」


リーフ「フィンにも早く見せてあげたい。あの時からついにここまで辿り着いたんだってこと・・・」
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