黒井「765プロの倒し方」

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1 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2020/03/26(木) 20:07:58.39 ID:YNcVffLM0

　俺は新進気鋭のアイドル事務所の社長をしている。現在女性アイドル業界は三つの事務所が均衡を保っている。資金力があり、コネクションも広い961プロダクション。個性豊かなアイドルが多数在籍し、在籍数だけで言えば他の追随を許さない346プロダクション。そして、所属アイドルわずか13名でありながら、この二つの事務所と肩を並べる765プロダクションだ。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1585220878

2 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2020/03/26(木) 20:09:12.46 ID:9LJ7a+iRO

　さて、この三つの中でまず最初に倒すべきはどこだろう。こんなこと、誰が見ても一目瞭然だろう。もちろん765プロだ。

3 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2020/03/26(木) 20:09:39.70 ID:9LJ7a+iRO

　961プロ、346プロと違い765プロは少数精鋭…と言えば聞こえはいいが、その実、資金力やコネクションの部分では中小企業と変わらない。職員も秋月律子がプロデュース業を兼任しているのを除けば、プロデューサー一人、事務員一人というお粗末な有様だ。

4 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2020/03/26(木) 20:10:06.39 ID:9LJ7a+iRO

そしてどういうわけか、961プロの黒井社長は765プロを毛嫌いしていて、妨害工作など頻繁にしているらしい。これを利用しない手はない。

5 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2020/03/26(木) 20:11:38.40 ID:9LJ7a+iRO

「ほぉ、君と一緒に765プロを…」
「えぇ、きっと黒井社長の望む結果になると思いますよ」

　黒井社長と交渉の場を設けることができた。このチャンスを逃す俺ではない。

6 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2020/03/26(木) 20:12:39.41 ID:9LJ7a+iRO

「うーむ…しかし業務提携というのはなぁ…」

　しかし、黒井社長の態度は沸きらない。なるほど、確かにこちらはできたばかりの事務所だ。765プロ打倒はあくまでも黒井社長個人の考え。961プロ側からするとメリットは少ないのかもしれない。仕方ない、もう少し押してみるか…

7 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2020/03/26(木) 20:13:30.19 ID:9LJ7a+iRO

「実は既に765プロを倒す準備はできています」
「…ほぉ、準備とはどういうことだ？」

　よし、食いついたな。