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【安価】オルランドゥ大武術会13【コンマ】
- 55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/25(水) 23:12:17.03 ID:rmVKa2WiO
- 3
四天以外の奥義を滝の体調に悪影響が出ない範囲でさわりだけでも見せて貰うというのはあり?
できるならクランの戦闘スタイルに合う物だけ覚えられればと思う
覚醒レベル7は上がって欲しかった反面いかなくてよかった気もするな…アミールみたいに高次の存在として固定されてしまうエンドの予感がする
- 56 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/25(水) 23:42:08.75 ID:lv+8vxN1O
- 0000までに決まらない場合はリセットです。
>>55
四天以外の奥義(??)はさわりすら今の滝には危険です。やり方は教えて貰えますが、この場での習得は低確率です。
(近接戦闘の技です)
覚醒レベル7については、アミールからも示唆があります。
- 57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/25(水) 23:44:31.80 ID:3ty+PBdk0
- 2
- 58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/25(水) 23:50:40.98 ID:mlgnt3FDO
- 2
- 59 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/26(木) 00:09:47.51 ID:xmzGEmI2O
- 今日はここまで。
あと、某サイトでひっそりと連載を始めました。そちらもよろしければ。
- 60 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/26(木) 08:35:06.30 ID:mziTpusSO
- 「打撃の極意を教えてください」
「……極意か?既に君は相当完成されているが」
「それでも師匠にはまだ及びません。お願いします」
小さくタキさんが頷く。
「……分かった。少し準備するから待っていろ」
#
タキさんは紺色のキーモに似た服を着て、少し離れた場所に立った。「サムエ」というらしい。
それにしてもここは暑い。まだ日は高く昇ってないのに、頭がクラクラする。
「手短にしないと熱中症になるから、手早く行くぞ」
サッとタキさんが構える。
「一つ聞くが、君に足りないものは何だ」
「足りないもの……?」
「そうだ。俺から見ても足りていないものがある。それは君の師匠、イマーラにも共通するものだ」
それは……
1 遠距離での対応
2 手数
3 勇気
※2票先取
※習得難度が変わります
- 61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/26(木) 09:04:01.48 ID:5V+hDTJR0
- 難度が変わるだけで内容は同じなんです?
習得するものが別なら手数が欲しいけど、難度が変わるというのを信じると話の流れに合わせて1
- 62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/26(木) 09:10:56.76 ID:EmSZ20UW0
- 1
- 63 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/26(木) 11:20:13.84 ID:7E9Vfo2KO
- 「遠距離での対応、ですか」
「そうだ。君は至近距離でないと力を発揮できない。基本パンチしかないからな。
総合格闘技、という競技がこの世界にはあるが、パンチだけで戦う選手は皆無だ。キックで距離を取られてしまうからだ。
だから、パンチが強い選手でもキックは使う。間合いを制するためにだ」
キック……蹴りってことか。そう言えば、ダーレン寺のゲンナジー師範代は蹴りを上手く使っていた。
「蹴り技を覚えろ、ということですか」
「主武器でなくてもいい。ただ、自分の間合いにするにはそれも必要だ。
さらに言えば、君の攻撃は『素直すぎる』。初見なら何とかできても、見るものが見れば至近距離でもできることは限定されている。
左ボディフックか、右アッパー。大方そんな辺りだろう。来ると分かっているものを止めるのは簡単だ。
それでも、ハンドスピードが尋常じゃないからそれでも何とかできたと推測するが……もう一つ、武器が要る」
「武器?」
「投げ技だ。ただ、打撃系の選手が投げやサブミッションも強いというのはレアだが。
とにかく、武器が2、3要る。イマーラはそういうのは教えなかったのか」
僕は首を横に振った。師匠は魔法が使える。今はマナブラスターまであるから、遠距離対応はできるのだ。
僕もローマンさんに教えてもらった魔拳弾があるけど、あれは多分牽制にしかならない。確かに、距離を制圧する何かが要る。
「そうか。君はまだ若いから、これからと思っていたのかもな。ただ、そう悠長にもしていられまい。
キックと投げ、両方の習得は難しいだろう。俺はできるが、かなり苦労している。普通はどっちかだ。
どちらを重視するかは、君に任せる」
僕は……
1 ストライカー(打撃重視)を選ぶ
2 ストライカー(近接重視)を選ぶ
3 やっぱりやめます
※1と2だと経験点400pが必要です。
(上の選択により経験点は通常のものになっています)
※1だと蹴り系スキルが習得できます。2だとタックル、投げ技が習得できます。
※1が攻撃係数、2が防御係数にボーナスが付きます。
※3票先取
- 64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/26(木) 11:44:43.54 ID:2Sfiwv7k0
- 1
- 65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/26(木) 11:50:27.56 ID:5V+hDTJR0
- 1
ローマンに神髄を教えてもらうと経験店100p貰えるようでしたが、こっちも貰えるのでしょうか
クランが習得した奇門のその先の奥義のイベントはこれの後ですかね
- 66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/26(木) 11:52:19.82 ID:e2+s/Q/IO
- 1
- 67 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/26(木) 11:54:41.34 ID:lBmheB4Uo
- >>65
貰えます。??についてはこの後です。
- 68 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/26(木) 12:10:39.71 ID:lBmheB4Uo
- 「蹴り技を教えてください」
「分かった。筋が悪くないのは知っているから、ある程度高度なことも教えるぞ」
「はいっ!」
※経験点+100-400p 残り346p
※上級職「ストライカー(近接)」になりました。覚醒レベル6のため、攻撃係数3、防御係数4です。
※初期技の習得判定
01〜20 ミドルキック(距離3、経験点10p)
21〜35 上+ハイキック(距離2、朦朧打撃80以上、経験点20p)
36〜50 上+胴回し蹴り(距離3、ダメージ2倍、命中ペナルティ、経験点30p)
51〜70 上+双竜脚(距離3、2回攻撃、経験点40p)
71〜84 上+煉獄(蹴り始動型)(距離3、2回攻撃、朦朧打撃75以上、そこから近接シフト可能、経験点100p、奥義習得ポイント5p消費)
85〜00 上+再判定(四天??習得判定へ)
- 69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/26(木) 12:13:23.56 ID:2zHeORxoO
- とう
- 70 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/26(木) 12:42:29.30 ID:lBmheB4Uo
- #
経験点306p
(次回稽古時には初回ボーナスは消えます。煉獄強化版には200pと奥義習得ポイント10pが必要です)
「……まずはこんな所か」
タキさんが汗を拭う。炎天下での指導はかなりキツかったけど、何とかついてこれた。
「あ、ありがとうございます……」
「やはり筋はいいな。双竜脚まで教えられれば上出来だ。
今度来る時にはもう少し進んだ技も教えられるだろう」
中間距離での蹴りの連打は、確かに有効だ。ここで効かせておいてから踏み込めば、かなり戦い方の幅が拡がる。
「それと、一つ聞いていいですか?奇門解放のことなんですけど……」
「……何か問題が?」
「いえ、実は……」
僕はざっくりと今の自分の状況を話した。差し障りのない範囲で、昨晩起きたことも。
タキさんの目がたちまち見開かれる。
「……『死門』を開いた??」
「『死門』?」
「そうだ。命を力と変えるリミッターを外した状態だ。俺もやろうと思えばできなくはないが、やったらどうなるか知っているから試したことはない。
奇門を開いた上でさらに『門』を開く……人の身体では耐えられないはずだが」
ミラがふむ、と何か納得した様子だ。
「なるほど。人でなくなりつつあるから耐えれてしまうわけだな」
「えっ??」
「私もクランも、限定的とはいえ『エメリア』になれるわけだ。その生命力はもはや人間の比ではない。
だから私もクランも、『死門』とやらを開けるわけだ」
タキさんが腕を組んで唸る。
「にしても、反動すらないとは……試しに、やってみてくれ」
「分かりました」
僕は下腹部に力を込める。紫色の気が、身体の周りに漂ってきた。
※「死門解放」全ステータス+3、コンマ修正が通常から+30、攻撃1回分は攻撃係数1で計算、ダメージ+100
※70以上でイベント(??習得チャンス)
- 71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/26(木) 12:43:43.72 ID:EvEe3LCM0
- ん
- 72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/26(木) 12:44:17.03 ID:e2+s/Q/IO
- はい
- 73 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/26(木) 15:53:21.47 ID:GfsmhlUEO
- ※「死門解放」の継続ターンは5ターンです
タキさんの額から汗が流れる。
「……凄まじいな。これなら『毘沙門』の習得ができるかもしれない」
「『毘沙門』?」
「四天『多聞』の応用技にして、俺の一族に伝わる秘奥義だ。だが、『死門』を開けないとほぼできないという。
俺も『奇門』を開いた状態で一度だけ放ったが、その代償は大きかった。負担の大きさが、テロメア限界を引き起こしたとすら言っていい」
「……そこまでの技、ですか」
「そうだ。しかも完全に上手く行ったわけじゃない。ベネディクトを仕留めきれなかったからな」
タキさんはベネディクトと戦ったことがあったのか。そして、その時に使った技……
「早くしないと『門が閉じる』。急ごう」
ブォン
タキさんが「奇門」を解放した。
「『多聞』は至近距離からの掌打だ。ただ、相手の内部だけを破壊する。それも粉々に。
これに生命力を乗せた一撃を放つのが『毘沙門』だ」
「零勁」の強化版、というところか。
「『多聞』を実演してみよう。……これだ」
静かにタキさんが構える。次の瞬間。
パァンッッッ!!!
彼の姿は5メドほど先へと飛んだ。そして、何かが破裂するような音が辺りに響く。
「えっっ!!?」
「……おお」
「嘘っ!?」
タキさんが疲れきった様子で息をつき、その場に座り込む。
「……これが、『多聞』だ。……これに、全生命力を乗せて打つのが、『毘沙門』」
ゴクリ、と唾を飲む。さっきの音は、きっと空気を打った音だ。それであんな感じになるのか……!?
しかし、驚いていても始まらない。「零勁」を打つ要領で、もっと速く、もっと鋭く……!!!
…………
……
01〜50 できてないな
51〜75 それは「多聞」だ
76〜84 もう一度見せてみろ
85〜00 バンッッッッッ!!!!!
- 74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/26(木) 15:55:14.87 ID:e2+s/Q/IO
- あ
- 75 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/26(木) 16:07:29.99 ID:GfsmhlUEO
-
バンッッッッッ!!!!!
何かが破裂したような爆音が響く。何も打っていないのに、手には重たい衝撃が走った。
「……本当にやりきるとは……」
タキさんが呆れたように言う。
「……これでいいんですか?」
「打撃が音速を超えた。……間違いない、それが『毘沙門』だ」
急速に虚脱感が襲う。紫色の気は失せ、僕も地面に膝を付いた。
「ぐっ……!!これ、キツいですね……」
「……いかに君でも、やはり反動があるか。無理もない、な。
しかし、間違いなく一撃必殺の拳だ。……今度こそ、それをベネディクトに突き立ててくれ」
ヨロヨロとタキさんは立ち上がると、僕に手を差し出してきた。
「よろしく頼む」
「……はいっ」
※秘奥義「毘沙門」をこの場で習得しますか?
経験点300p、奥義習得ポイント15pが必要です。
射程0で発動可能で、「(コンマ下×筋力+100)×6」、75以上で朦朧発生という破格の性能を誇ります。
ただ、一度距離0に詰めてからでないと使えません。また、使用後は「死門解放」状態がリセットされます。
(使用前提が死門解放です)
※3票先取
- 76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/26(木) 16:28:53.65 ID:5V+hDTJR0
- これの習得って多聞もおまけで付いてきたりしませんかね
発動できずに終わるリスクはありますが、発動までに他の奥義を使ってから4ターン目や5ターン目に発動でもOKでしょうか
ちなみに死門開放のクランの本来の反動ってどのくらいだったのでしょう?
- 77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/26(木) 16:36:35.73 ID:e2+s/Q/IO
- 無想転生のフラグもあるしこの場で経験点と奥義習得ポイント使い切ってしまうと後がちょっと厳しそうだから一旦習得を保留したい
- 78 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/26(木) 16:46:02.26 ID:GfsmhlUEO
- >>76
習得にボーナスは付きますがセットでの習得ではありません。
(あちらは距離4の移動後攻撃です)
他の奥義を使った上での発動は可能です。また、使用後朦朧なら死門解放の効果は消えるものの煉獄に繋げることも可能です。
本来の反動は1時間の行動不可という重いものでした。
>>77
習得しないということでカウントします。
- 79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/26(木) 17:19:11.82 ID:5V+hDTJR0
- 習得しない場合、後からでも戦闘前なんかにこの条件で習得可能ならここでは習得せず保留かな
ボーナスが消えるとかなら無理して取る必要があるが
- 80 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/26(木) 19:01:53.89 ID:GppAZ4v2O
- >>79
習得は別の技能習得機会にできます。その際のコストは変わりません。
とはいえ、全ての奥義を習得できるわけではありません。どれを選ぶかは考えて行う必要がありますね。
- 81 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/26(木) 20:08:58.18 ID:GppAZ4v2O
- 上げます。まだ有効票は1票のみです。
- 82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/26(木) 20:20:45.53 ID:5V+hDTJR0
- あっ失礼カウントされてないのか
習得しない
戦闘避けつつとはいえウィルが45階層まで行けたなら覚醒レベル6で十分で死門解放ですら過剰戦力気味だろうし、ましてそこまで深層に行くわけでも無いからね
一気にダメージ桁増やすよりイマーラ達が追いつくのをなるべく待ちたいかな
クリスとかと戦う前には取るべきだけど、もう少し様子見
- 83 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/26(木) 21:51:20.15 ID:f+R4qUe0O
- もう一度上げます。
- 84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/26(木) 21:57:43.01 ID:FCcuZaA+0
- 習得しない
- 85 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/26(木) 23:03:33.40 ID:qvC7KWxlO
- ※習得しない
なお、現時点で習得できる奥義は以下の通りです。
※「空勁乱舞」
経験点250p、奥義習得ポイント15p必要
距離0で無条件2回「空勁」発動。1戦闘につき1回のみ
習得すると「空勁」の使用可能回数が2回に
※「無想転生」
経験点400p、奥義習得ポイント20p
攻撃確定回避からの防御係数無視、攻撃係数3での5倍ダメージ(最低保証500ダメージ)
※「毘沙門」
経験点300p、奥義習得ポイント15pが必要
射程0で発動可能。「(コンマ下×筋力+100)×6」、75以上で朦朧発生、移動後攻撃不可
使用後は「死門解放」状態がリセット
(使用前提が死門解放)
- 86 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/26(木) 23:09:06.22 ID:qvC7KWxlO
- #
タキさんに別れを告げ、僕らはマエザキさんの研究所に移った。
そろそろサイレスさんの治療も終わった頃だろうけど……
「おお。滝君の所に行っていたらしいが」
「はい。すみませんでした、遅れて」
「いやいや、構わんよ。『みらい』の出発時間までは、まだ少しあるはずだが」
「サイレスさんはどうなりました?」
01〜50 しばらくこちらで治療だな。ガーネット君も残るらしい
51〜70 明後日には立てるようになるだろう
71〜84 ……やあ
85〜00 やあ
- 87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/26(木) 23:10:36.08 ID:FCcuZaA+0
- あ
- 88 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/26(木) 23:15:17.37 ID:qvC7KWxlO
- 「しばらくこちらで治療だな。ガーネット君も残るらしい。
やはり、汚染が厳しくてな。まあ命と精神に別状はないが、体力が戻るまで……最低1週間はこちらだな」
「……そうですか」
やはり、ブレイズさんが本気を出さないといけないほど酷かったということ、らしい。それでも助かってよかったけど。
※これからの行動
1 サイレスの見舞い
2 アンサートーカーの起動
3 温泉に行く
4 その他自由安価
※2票先取
- 89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/26(木) 23:24:42.79 ID:e2+s/Q/IO
- 1
サイレスもだけどガーネットも異世界に来て心細いと思うし話に付き合うくらいしてガス抜きが要るかも
- 90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/26(木) 23:26:06.53 ID:DW46/G0DO
- 1
- 91 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/26(木) 23:37:51.45 ID:qvC7KWxlO
- 今日はここまで。
- 92 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/27(金) 08:38:00.12 ID:74v9YJN2o
- #
「ここにいるみたいだね」
向かった先は、普通の部屋ではなかった。無機質な銀色の扉が、目の前を塞いでいる。
研究員の人が何やら操作をすると、「ウィーン」という音と共にそれは開いた。
部屋はよく分からない機械で一杯だ。その片隅に、ベッドで寝ているサイレスさんと、彼の手を握るガーネットさんがいた。
※50以上で意識あり(クリティカルの場合再判定)
- 93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 08:44:03.69 ID:xKHALZMJo
- あ
- 94 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/27(金) 09:03:40.33 ID:74v9YJN2o
- 「あっ……」
ガーネットさんがこちらに気付いた。サイレスさんが右手をゆっくり上げる。
「……やあ……」
腕には何かの管が刺さっている。大丈夫なんだろうか。
音符の模様やらはすっかり消えている。ただ、相当消耗しているらしいのはすぐに分かった。
「大丈夫ですか?」
「はは……あんなにキツいとは、思わなかったけどね……3回ぐらい死んだ気分だ」
「最初しか見てなかったけど、拷問か何かかと思ったものね……でも、生きててよかった、本当に」
ギュッとガーネットさんが涙を滲ませながら手を握る力を強めた。ミーシャの目も潤んでいる。
「しばらく、こっちにいなければいけないみたいですけど……」
「そうね、魔術学院のことは気掛かりだけど……きっとローマンさんたちが何とかするわ。アミールもいるし」
そういえば、この世界にも彼はいるのだった。中身は全く違うけど、ややこしいな。
「そういえば、サイレスさんの力って」
01〜30 魔力ごと消えた
31〜50 魔力はあるが弱まった
51〜84 改造前の魔力はある
85〜00 再判定
- 95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 09:05:24.84 ID:n9EVaK/jO
- あ
- 96 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/27(金) 09:14:21.62 ID:74v9YJN2o
- 「……一応、元の魔力ぐらいはある、らしい。……ただ、僕もかなりの人間を殺めた。罪は、償うつもりだ」
「……責任は、全て闇ギルドにあります。あるいは、サンタクルス副院長に。
アミールさんなら、上手く取りなしてくれるはずです」
「……そうか。大きな貸しができたな、GG」
「あの子に感謝する日が来るなんて、ね。でも、あなたたちのおかげ。本当にありがとう」
深々と礼をされて、僕は慌てた。
「いえっ、本当に大したことはしてないですから!」
「うふふっ、からかうと可愛いのね。サイレスがいなかったら、手を出しちゃってたかも」
「……おいおい、冗談は程々にしてくれよ」
サイレスさんが苦笑する。よかった、これなら大丈夫だ。
※1130まで会話の話題を募集します。なければ自由行動の有無の判定に入ります
- 97 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/27(金) 12:15:32.98 ID:O55EyaQLO
- ※自由行動の有無
60以上で次の行動あり
- 98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 12:20:42.85 ID:n9EVaK/jO
- はい
- 99 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/27(金) 12:27:30.56 ID:O55EyaQLO
- ※クリティカル(次回以降のクリティカル範囲90以上)
※自由行動後の??発生確率が30%×3に(本来は10%×3)
※自由行動
1 アンサートーカーの起動
2 温泉に行く
3 犀川と連絡を取る
4 その他自由安価
※2票先取
- 100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 12:49:56.76 ID:xKHALZMJo
- 2
- 101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 12:52:04.91 ID:n9EVaK/jO
- 2
- 102 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/27(金) 13:10:08.85 ID:O55EyaQLO
- #
少し出発まで時間があるらしいので、僕らはフレールさんのいる温泉に来た。
こっちに来てから、あまりゆっくりと過ごしていない。昨晩のは……一方的に搾り取られただけだし。
少しゆっくり過ごすのも悪くはない、かな。
「あら。マエザキさんの所に行かれたのですか?」
若女将のシャルさんが出迎えた。異世界から来たはずなのに、すっかり馴染んでいるなあ。
「はい。ちょっとお風呂に入りたいんですが、いいですか?」
「ええ。今日はちょっと混んでますけど、それでもよかったら」
観光客と思われる人が入口付近に何人かいた。……前は彼らが何を話しているか分からなかったけど、何故か理解できる。これも「覚醒」の効果なのかな。
※イベント発生判定
ゾロ目、90〜00 ???らがいる
5の倍数 クラン、一緒に入らない?
4の倍数 ……クラン君か
(20の倍数はゾロ目に準じます)
(それ以外の場合は多数決)
- 103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 13:12:01.57 ID:z+/XGa2DO
- はい
- 104 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/27(金) 13:15:30.30 ID:O55EyaQLO
- ※温泉での行動
1 温泉に入る
2 フレールに稽古を依頼(中確率)
3 外を散策
※2票先取
- 105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 13:18:07.40 ID:NIcCBV7LO
- 1
- 106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 13:48:24.90 ID:n9EVaK/jO
- 1
- 107 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/27(金) 15:08:04.11 ID:9z6dLnU4O
- とりあえずお風呂につかってゆっくりしようかな。少し息抜きする時間も必要だ。
…………
……
01〜60 特にイベントなし、帰還へ
61〜89 来ていたのか
90〜00 え?そっちに入るの?
- 108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 15:10:17.79 ID:n9EVaK/jO
- えい
- 109 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/27(金) 18:34:16.58 ID:PGva7H6NO
- #
「ふぅっ」
赤茶色のお湯を顔にかける。温泉に身体の疲れが溶け出していくようだ。
ミラとミーシャも、今頃向こうの温泉に入っていることだろう。ミーシャの身体のこともあるので、貸し切りにしてもらったのは悪いのだけど。
それにしても、昨日今日と色々あったなあ……僕らの世界は大丈夫だろうか。
それは多少心配だけど、僕らもかなり強くなったはずだ。これなら、余程のことがない限り太刀打ちできる。
「来ていたのか」
後ろから声をかけられる。振り向くと、隻腕の男性がいた。
「フレールさん」
「こっちの世界にいるとはマエザキさんから聞いていたが。大丈夫なのか、ここで羽根を休めて」
「あっ、はい。これ上がったら帰ろうかと」
「そうか。……何か、変わったな」
「え?」
「落ち着きがある。……ただ、落ち着き過ぎている気もする。今のアミールに似ているな」
……この人は、何となく察しているのかもしれない。そして、その表情はどこか寂しそうにも見えた。
「ご友人、なんですよね」
「そうだ。というより、義兄弟だな」
フレールさんが手にお湯をすくった。
「……元気そうだったか」
「アミールさんですか?一応、元気みたいでしたが」
「そうか」
パシャリ、と彼が顔にお湯をかけた。
01〜30 特に何もなし
31〜50 強くなるのはいいが……
51〜89 次来た時、教えたいことがある
90〜00 上+α
- 110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 18:34:40.06 ID:gV+OwdvZ0
- あ
- 111 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/27(金) 20:45:15.13 ID:PJmCHqAJO
- #
「いい湯だったね。そろそろ時間じゃない?」
うーんとミーシャが伸びをした。濡れた金髪がどことなく艶かしい。
「そうだな。そろそろ戻った方が……」
ん?とミラが首を傾げる。
「少し試したいことがあるんだが」
「え?」
「いや、次元間転移だ。今の私……いや、私たちならできるんじゃないかとな。
『ゲート』を開く要領でできたりしないだろうか」
むむむ、とミラが手を前に出す。……ひょっとしたら?
※70以上で実行可能
(コンマ1→クラン、コンマ2→ミラ、コンマ3→ミーシャ)
※90以上だと直接帰れます
- 112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 20:48:04.24 ID:z+/XGa2DO
- はい
- 113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 20:48:28.95 ID:6x6J/fq/0
- あ
- 114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 20:50:16.10 ID:n9EVaK/jO
- あ
- 115 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/27(金) 20:56:28.35 ID:PJmCHqAJO
-
ヴォン
「お、できた」
「え??」
僕とミーシャが上手く行かずにうんうん唸っているのを尻目に、アッサリとミラが言ってのけた。
「これって、繋がっているのは」
「私たちの世界だな。いちいち誰かを呼び出したり、あのよく分からない船に乗る必要性はなくなったわけだ」
……やはり「j」は何か違うのかもしれない。元々、エメリアの器になるべくして作られた生命体らしいし……
「いきなり帰ると迷惑するだろうから、連絡入れておくよ。向こう、どうなってるだろうね……」
予定より少しは早く帰れるわけだけど……何もないといいのだけど。
※20以下でイベント(1回のみファンブル扱い)
- 116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 21:00:12.96 ID:z+/XGa2DO
- はい
- 117 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/27(金) 21:02:27.58 ID:PJmCHqAJO
- ※クリティカル(詳細は後程)
中断します。
- 118 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/28(土) 00:16:36.04 ID:QWac2W6zO
- #
「うおっ!!?び、びっくりしたぁ……」
戻ってきた僕らを見るなり、ラーナが飛び跳ねた。師匠とナディアはティーカップを片手に固まっている。
「あ、はは……ただいま」
「早かったわね。まだ夕刻も前なのに。というか、ランダムさんもいないのにどうやって?」
師匠の言葉に、フフンとミラが少しだけ大きくなった胸を張った。
「私がまた新たな力に目覚めてな。これからは『第二世界』も『過去の世界』も行き来自由だ。
で、随分ゆっくりしているな。そっちは平穏か」
「ええ。まず、『実行委員会』の2人が昨日目覚めたわ。オルランドゥのアミールさんの家に保護されてる。それと……」
01〜80 私たちで「穴」潜っておいたわ(再判定、基本12階層まで)
81〜89 モリブスの「門」だけど、破壊に成功したわ(ベネディクト襲来に大幅な遅れ)
90〜00 ……久しいな
- 119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 00:17:28.61 ID:mt+30yJo0
- あ
- 120 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/28(土) 00:18:57.07 ID:QWac2W6zO
- ※再判定
01〜80 第12階層まで
81〜89 第14階層まで
90〜00 再判定
- 121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 00:21:05.68 ID:KpiwF+wDO
- はい
- 122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 00:21:10.80 ID:OziV33CxO
- はい
- 123 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/28(土) 00:22:24.43 ID:QWac2W6zO
- 今日はここまで。
- 124 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/28(土) 10:38:22.08 ID:QWac2W6zO
- 「私たちで、昨日『穴』に潜っておいたわ。少しだけだけど」
「はいっ!確か、第12階層、でしたっけ」
ナディアが小首を傾げた。
「第13階層は危険らしいから、その手前までね。問題は……クリスたちがどこまで行ったかだけど」
「痕跡みたいなのは?」
※90以上である
- 125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 10:56:36.02 ID:cGsCeOh30
- はい
- 126 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/28(土) 11:18:07.21 ID:QWac2W6zO
- 「ないわ。私たちが先行しているのか、遅れを取っているのかすら分からない。
ただ、向こうが先に行っていると考えた方がいいわね」
師匠がカタンとカップを置いた。
「……急がないと」
「そうね。もう、誰かが妨害することもないわけだし」
目的地の第30階層までの道のりは、「3人目」が上手く隠している、らしい。しかし、それでも余裕が本当にあるかは分からない。ここからが大事だ。
「そういえば、『実行委員会』の2人に話を聞けないかな。何か知っているだろうし」
01〜20 まだ意識が混乱している
21〜35 記憶が一部ない
36〜89 通常進行
90〜00 重要情報を知っていることが確定
- 127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 11:18:52.20 ID:7fBaBD8z0
- たあっ
- 128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 11:19:07.73 ID:OziV33CxO
- あ
- 129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 11:30:54.58 ID:dPaxLDaV0
- 行動コンマ+5補正はこれに適応されないかな
- 130 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/28(土) 11:38:27.85 ID:QWac2W6zO
- >>129
されません。
- 131 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/28(土) 11:39:38.10 ID:QWac2W6zO
- 付記すると、既にそれを織り込んだ値で判定しています。
また、クリティカル範囲は変動しません。
- 132 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/28(土) 11:48:28.82 ID:QWac2W6zO
- 師匠が首を振った。
「まだ意識が戻りきってはいないわ。トンプソン司教も含め、治療に当たっているけど……まだしばらくはかかるみたい」
「そっか……」
聞きたいことは色々あるのだけど仕方ない、か。
まだ時刻は16時だ。何かできる気はするけど。
1 「穴」に潜る
2 ウィルに相談する(情報の有無は中確率)
3 第二世界に行って相談する(会うのは基本サイファー)
4 ダーレン寺に行く
5 モリブスに行く
6 オルランドゥのアミール宅に行く
7 その他自由安価
※2票先取
- 133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 11:55:55.76 ID:OziV33CxO
- 5
門の破壊ができないかとか社の中身とか気になる事も多いし
あと闇ギルドに使われてた方のオリヴィアもここで保護してるんだっけ?それの経過観察もしておきたい
- 134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 12:33:30.37 ID:dPaxLDaV0
- 5
色々やりたいことはあるね
門の防衛の程度によってはミラを門の防衛に置いてもいいかも
敵さんは第二世界を直接攻略する方向にシフトしてたことから、終末兵士も結局調整が出来なかったかこっちでは大幅弱体化してしまうかだろうし、エメリア化すればまず負けないだろうし、厳しくてもクランが来るまで時間稼げれば良い
ほぼ最大まで覚醒したミラならこれ以上変化はしにくいから、何かの悪い因子を吸収して暴走なんてこともまず無いだろうし
- 135 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/28(土) 14:11:20.34 ID:BYMnzmQoO
- #
「クラン!久し振りねえ」
ユングヴィ教団に行くと、パーシャさんが信徒に治癒術の指導をしていた。そう言えば、彼女の二つ名「癒し手」は、身体の治療も指すのだった。
「すみません、随分長く空けていて」
「いいのよ。あなたたちの動向は聞いてたし。……というか、また人増えた?」
「ハハハ……」
パーシャさんがナディアを見て呆れたように言う。ミーシャは公務に戻ったから、彼女を入れると……番は5人か。さすがにトリスの基準でも多い部類だ。
「イマーラはそれでいいわけ?」
「そうね……ナディアはいい子だし、クランは皆のクランって決めてるから。それは皆同じだと思うわ」
「今はいいと思うけど、クランが育っても同じこと言えるかしらねえ」
ミラが手を上げた。
「それは大丈夫だと思うぞ。クランの性別、変えられるし」
「は?」
「え?」
「どういうことなの??」
「いや、そのままの意味だ。詳しくは後で話すが、そもそも元々クランは両性具有だろう?それにもなれるぞ」
視線が一斉に僕に集まる。特にラーナの目が妖しい。
「ふぅん……じゃあたっぷり昨日はしたわけね……」
「まあそうだな。すっごかったぞ、なあクラン」
「……何でそれを今言うのさ……」
僕は顔を真っ赤にして俯いた。これは今日も覚悟しないとダメだな……。
「まさか惚気を聞かせるためにここに来たんじゃないでしょ?用件は何なの」
「というか、オリヴィアとララは?」
※30以上でこっちにいる
- 136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 14:13:14.35 ID:KpiwF+wDO
- はい
- 137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 14:13:16.56 ID:FWupVeW80
- おりゃ
- 138 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/28(土) 16:00:06.95 ID:9lkTOoJzO
- 「書庫にいるはずよ。2人とも、知識に餓えてるみたいねえ」
書庫に行くと、2人が向かい合って本を読んでいるのが見えた。
「あ、おねいちゃん!!」
「……お前たちは」
ララがミラに抱き付く。オリヴィアはというと、戸惑ったように僕らを見ていた。
同じオリヴィアなのに、ダーレン寺にいる方とはまるで違う。いわゆる「同一存在」とは違うのかな。
「ララ、元気していたか?」
「うんっ!!ここでオリちゃんと色々勉強してたんだぁ」
「オリちゃん?」
「うんっ!!ほら、第二世界のオリヴィアさんってまたちょっと違うでしょ?だから区別するためにね」
「確かに……性格は全然違うっぽいよね」
困惑した様子でオリヴィアがこっちを見ている。ダーレン寺にいる方なら、「飯はまだか?」ぐらいは言いそうだけど。
やっぱり、闇ギルドに囚われたことが影響しているのだろうか。それとも、元々の性格?
「……ここに、何しに来た」
1 「門」を壊したいんだけど
2 「社」に行こうと思うんだけど
3 ダーレン寺に行かない?
4 その他自由安価
※2票先取
- 139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 16:06:01.78 ID:OziV33CxO
- 1
- 140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 16:59:07.24 ID:Bm3vpYqbo
- 1
- 141 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/29(日) 00:17:56.92 ID:5akp4UsWO
- 「『門』を壊したいんだけど」
01〜50 2人の顔色がさっと変わった
51〜89 おねいちゃんでも簡単じゃないよ、あれ
90〜00 おねいちゃんたちならできるかも
- 142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 00:19:37.74 ID:0zDQNcE/O
- あ
- 143 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/29(日) 16:05:40.45 ID:5akp4UsWO
- ララが「うーん」と腕を組んだ。
「おねいちゃんたちでも簡単じゃないよ、あれ」
「……そこまでか?私もクランも、他の皆も相当前よりは強く……」
「それは見れば分かるよ。でも、あれは力で何とかできる代物じゃないっぽいの。
行って見てみるといいよ。言ってることが分かるから」
#
「……これは」
着いてみてララの言っていることがよく分かった。これは……
「……たちが悪いな」
ミラもすぐに気付いたようだった。「門」とは文字通りの形をした代物なのだけど……
「これは壊せないね。これの動力源はここの鉱脈の全オルディニウム。壊すと一帯が深刻な汚染を受ける」
「え、どうして分かるの?それに、それに何の問題が……」
「……魔素の流れが分かるようになったんだ。だから分かった。『エメリア』に近い存在の『j』なら、ある程度分かるんだと思う。
そして、魔素はこの世界にはあまりに毒だ。ヨーグ鉱脈でクリスたちが引き起こそうとした事態を考えたら分かると思う」
ナディアが顔を青くして訊いた。
「えっ……そうなったらどうなっちゃうんですか?」
「モリブス一帯が人が住めなくなる可能性が高いな。そもそも、破壊した時にどんなことが起きるかすら分からん」
ミラの言葉にララの表情が曇る。
「うん……だから私は壊すの止めたの。壊して無傷とも思えなかったし」
「今の私やクランなら、壊しても何とかなる可能性は小さくないが、それで多くの人間が死ぬのはな……」
「ただ、放ってもおけないわね。これを使って、『壊れた世界』の連中はそう遠くないうちにここにやってくるわ。
クランの話によれば、彼らが『第二世界』を襲うことは難しくなった。とすると、これを使って私たちの世界を経由しようとするはず」
師匠に僕は頷いた。
「だからこれを何とかして使えないようにするか、それがダメならここに来たら即叩けるよう誰かを置くか……だね」
01〜75 特に何もなし
76〜89 ……手はあるかも
90〜00 こういうのなら……
- 144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 16:07:44.34 ID:0zDQNcE/O
- はい
- 145 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/29(日) 19:32:09.97 ID:5akp4UsWO
- 「それにしても妙ね。2つおかしなことがある」
「おかしなこと?」
ラーナが首を縦に振った。
「まず、これを誰が作ったかってこと。これ、明らかに私たちの世界のものじゃない。
それと、ミラが次元間転移できるんでしょ?ベネディクトができない理由ってないわよね。
そもそも、『第二世界』からランダムさんたちが来れるわけでしょ」
「確かに……」
師匠が腕を組んだ。
「作ったのは、多分サウルだと思う。そもそも『過去の世界』の文明なら次元間転移ができるわけだし、サウルの世界でも同じことができると考えた方が自然ね。
ただ、ベネディクトが単体で来れるなら、何故今まで来なかったのかしら?
『終末兵士』の調整が終わらなかったにせよ……」
「そもそも、仮に転移できるならこの『門』の存在理由も分からないな。壊せばいい、というものかすら分からん」
ミラの疑問ももっともだ。……さて、どうしたものだろう。
※90以上で再判定、未満で2130までの自由安価
- 146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 19:35:06.44 ID:u/sPzt9E0
- はい
- 147 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/29(日) 19:55:48.82 ID:5akp4UsWO
- ※クリティカル、再判定
01〜20 ?????
21〜89 僕の電話が鳴った
90〜00 上+α
- 148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 19:58:55.41 ID:NopTa5gDO
- はい
- 149 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/29(日) 23:34:50.71 ID:5akp4UsWO
-
プルルルル
その時、僕の電話が鳴った。サイファーさんからだ。
「もしもし?」
『ああ、本当に着いていたのか。……驚いたな、次元転移補助を使わずに次元間転移するとは。アミールができていたから、もしやとは思っていたが』
「『次元転移補助』?」
「ああ。一族だけが使える装置だ。一族のプレーンウォークは、実は俺やノワールの使うものより強力でね。
そこにマエザキさんの技術を乗せることで、次元間でもプレーンウォークができるようになったという代物だ。
それでも『過去の世界』に単独で飛べるのは、時間遡行が使え、かつヘルラさんの依り代であるリナさんぐらいだが……
まあ『依り代』クラスならそれなしでも理論上はできるんじゃないかと思ってたが、実際にできたのには驚いてる』
興奮した様子でサイファーさんがまくしたてた。そこまで凄いことなんだな。
「ちょっと、いいですか?ベネディクトって、そういう能力が……」
01〜25 ある
26〜75 あるにはあるが
76〜89 聞いたことがない
90〜00 ない
- 150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 23:35:42.94 ID:0zDQNcE/O
- ん
- 151 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/29(日) 23:50:03.01 ID:5akp4UsWO
- 『ない。少なくとも、そう聞いている。もし持っていたら、『封印の間』なんて全くの無意味だからな。
サウルが俺たちと同じような『次元転移補助』を作っていた可能性はなくはない。
ただ、俺たちの世界にも、君たちの世界にも奴は現れてない。その可能性は、今のところそう高くはないな』
僕は安堵した。そうなると……
「ちょっとご相談があるんです。実は……」
僕が「門」のことを話すと、サイファーさんは……
01〜30 なるほど、厄介だな
31〜89 ひょっとしたら、だが
90〜00 そういうことなら……
- 152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 23:51:02.89 ID:WUhz19TMo
- あ
- 153 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/30(月) 00:05:37.02 ID:femk8qjmO
- 今日はここまで。
- 154 : ◆Try7rHwMFw [saga 志村けんさんのご冥福をお祈りします]:2020/03/30(月) 10:20:07.01 ID:cbHhXgbwO
- 『……ひょっとしたら、だが。何とかなる可能性はある』
「本当ですか!?」
『『門』を作ったのはサウルだろうな。『転移補助』ではなく、そっちを選んだ理由はハッキリとは分からないが。
ただ、仮にそうなら、解体の方法を知っているかもしれない人物がいる。そいつをそっちに向かわせよう』
「誰なんですか?」
『サウルの世界の生き残りだ。アリスさんやマエザキさんも考えたが……同じ文明レベルでないと、解体は厳しい気がした』
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