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メイプル「ここがインフィニット・デンドログラムかぁ」
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1 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2020/03/21(土) 19:28:57.00 ID:7PAluBHS0
今回は短めのはずだぜェェェェ! かァァァァァァ!
インフィニット・デンドログラム五巻までのネタバレにほんわか注意
防振り×インフィニット・デンドログラムです
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1584786536
2 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2020/03/21(土) 19:36:29.21 ID:7PAluBHS0
2043年某月某日
楓「……買っちゃったよ」
楓(今の私の中にあるのは、ちょっとの後悔と少しの期待と、そして理沙との約束を守らないとなという使命感)
楓(目の前にあるのは、ヘルメット型のヘッドギア)
楓(無限の系統樹と銘打たれたVRゲーム、インフィニットデンドログラムへ入るための専用ゲーム機……らしい)
楓「まあ、先に行って待ってるらしいし。早く行ってあげないとな」カブリカブリ
楓(あとはスイッチを押して、と――)カチッ
チェシャ「はーい、ようこそいらっしゃいましたー!」
楓(……ん?)
楓「あ、あれ!? 私、なんでこんな場所に!?」キョロキョロ
楓「えっ、嘘! もうここゲームの中!? 凄い!」ワタワタ
チェシャ「こんなところでテンション上げられてもなー」
3 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2020/03/21(土) 19:42:00.04 ID:7PAluBHS0
楓「あ、初めまして」
楓(猫……?)
チェシャ「あ、急に落ち着いたね。うんうん、挨拶を返せる人好きだよ」
チェシャ「初めまして。ボクはチェシャ。管理AI十三号」
楓「……管理AI?」
楓(凄い普通に話せてるけど、今時のAIってこんなものなのかな?)
楓(あ、そうだ。確か理沙の言うことだと……ここでキャラメイクするんだったよね)
チェシャ「描画はどうする?」
楓(理沙のオススメは確か……)
楓「そのまま、で」
チェシャ「んじゃあ、キャラメイクと行こうか。最初に名前を決めて貰える?」
楓「ええっと、じゃあ……」
メイプル「メイプル。私の名前は、メイプルで」
メイプル(……まあ安直だけど、理沙も本名ちょっともじっただけとか言ってたし、いいよね)
チェシャ「じゃあ次にアバターの作成と……」テキパキ
4 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2020/03/21(土) 19:51:35.51 ID:7PAluBHS0
十五分後
チェシャ「とまあこんなもんかなー」
メイプル「おおー」
メイプル(……なんか限りなくリアルと似たような容姿な気がするけど、気にしない方向で行こう。うんうん。身バレしないしない)
チェシャ「じゃ、次はエンブリオを移植するよ!」
メイプル「えんぶりお?」
チェシャ「あれ。最近の子はここでテンション上げるんだけどな。事前情報とか見てないの? ま、いいか」
シュイイイイイイインッ バシュウウウウッ
メイプル「うえっ!? 何これ! 手の甲に……宝石? いや、ガラス!?」
チェシャ「エンブリオの説明を始めるよー。どう考えても事前情報を知らないみたいだしねー」
チェシャ「エンブリオはキミだけの武器とかパートナーとか、まあうん。そういうのだ!」ビシイッ
メイプル「説明が雑くない!?」ガビーンッ
チェシャ「今は第ゼロ形態。進化すると、キミのパーソナリティに合わせた形に進化するんだ」
チェシャ「大まかなカテゴリーは武器型のTYPE:アームズ、魔物型のTYPE:ガードナー、結界型のTYPE:テリトリー」
チェシャ「建物型のTYPE:キャッスル、乗り物型のTYPE:チャリオッツとかだね。進化するとここから更に分化するけど」
メイプル「へー」
メイプル「……ところでガードナーってどういう意味ですか?」
チェシャ「へ?」
メイプル「『ガードナー』なんて英単語、ないですよね? 何語なんですか?」キョトン
チェシャ「……」
メイプル「いや、他のカテゴリーが全部英単語だから、これだけ英単語じゃないってのもちょっと変だなぁ」
メイプル「一体どういう意図の……」
チェシャ「インフィニット・デンドログラムはキミを歓迎する!!!!!!!」
ズアアアッ
メイプル「えっ、待っ……落ちっ……ええええええええええええええっ……」ヒュウウウウッ
チェシャ「……キミみたいな勘のいい子、好きだよ」
5 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2020/03/21(土) 20:01:36.22 ID:7PAluBHS0
王都アルテア南門前
メイプル「う、うううん……」モゾモゾ
メイプル「ハッ!? ビックリした! 死ぬかと思った!」ガバリッ
メイプル「……どこ、ここ? ちゃんと待ち合わせ場所の近くなんだよね……?」キョロキョロ
メイプル(あ。城門。じゃあ一応、アルテアの近くではある……のかな)
メイプル「……待ち合わせ場所まで急がないと」スタスタ
王都アルテア内部
メイプル「うわあっ……何コレ、凄い! 本当にゲーム!? 凄いリアリティ!」キョロキョロ
メイプル(ちょっとした旅行気分だなぁ。いや、ちょっと心細いんだけど。いくら何でもリアルすぎでしょ)
メイプル(早く理沙と合流しないと)スタスタ
リリアーナ「あっ」バッ
メイプル「えっ」
メイプル(角から人影が……やば、避けられな――)
ドガシャアアアアアアアアアアッ
メイプル「べばぶぎゃべっ」ドシャァァァァ
メイプル「……!?!?」
メイプル(えっ。生身の人間と接触しただけだよね。私、生身の人間と衝突したんだよね。なのに何でこんな距離ふっ飛ばされてるの!?)ガビーンッ
メイプル「しかもダメージ凄ぼべばっ」ダバァァァ
メイプル(じょ、状態異常……骨折!? 内臓損傷!? 吐血!? え、嘘でしょ。ダメージが酷すぎない!? 死、死ぬ……)アタフタ
リリアーナ「《フォースヒール》!」
メイプル「……?」シュアアアアアッ
メイプル「あ。な、治った……?」
6 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2020/03/21(土) 20:14:16.09 ID:7PAluBHS0
リリアーナ「大丈夫でしたか?」
メイプル「あ、はい。なんとか。ありがとうございます、死ぬところでした……」
リリアーナ「すみません、先を急いでいたもので……無事で本当良かった」
メイプル「あー死ぬかと思った」フー
メイプル(人と正面衝突しただけで死にかけたり、魔法で元に戻ったり、変なところでゲームっぽいなぁ)
リリアーナ(お、落ち着いてるなぁ……今、明らかに死にかけてたのだけど……)
リリアーナ「あの……ぶつかっておいて、不躾なのですが」ゴソゴソ
リリアーナ「この子を見ませんでしたか?」
メイプル(写真?)
メイプル「……いえ。見てないですけど」
リリアーナ「……やはりもう、中に……」
メイプル「?」
メイプル「……何かよくわからないですけど、その子を探してるんですよね。見かけたら声をかけるくらいはしますよ」
リリアーナ「本当ですか!? ありがとうございます!」
リリアーナ「あ、これ私の連絡先です。何かあったら連絡を……改めてお詫びもしなきゃですので、何か無くても全然構いませんが」カキカキ
リリアーナ「その子を見かけたら『お姉ちゃんが探してるよ』と伝言を! それでは!」バタバターッ
メイプル「嵐みたいな人だったなぁ」
メイプル「……あれ。見たことない字だけど読める。ええと……」
紙『アルタ―王国近衛騎士団所属 副団長 リリアーナ・グランドリア』
メイプル「副団長?」
ピコンッ
メイプル「……あ。なんか出た。クエスト……?」
メイプル(えっ。じゃあ今の人、NPC!? 凄っ!?)ガビーンッ
7 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2020/03/21(土) 20:25:47.67 ID:7PAluBHS0
数分後
メイプル「ふうっ……やっと着いたかな。ええと、理沙っぽい人は……」キョロキョロ
謎のクマ「はーい順番ねー。楓の木印の風船はまだあるから大丈夫だよー、ほらほらー」
子供「わー! 僕にもちょうだーい!」
謎のクマ「はいはーい。押さないでねー。あと受け取った子供たちは出来る限り早めにはけてねー」
メイプル「クマの着ぐるみ……?」
メイプル(……ん? 楓の木印の風船……?)ジーッ
子供「やったぁ! ありがとクマさん!」
楓の木が書かれた風船の印字『Welcome my friend!!』
メイプル「……」
メイプル「理沙、何してんの!?」ガビーンッ
謎のクマ「ドキイイッ! ちょっと誰!? 往来で人のリアルネーム呼んだの!」ビクウウッ
謎のクマ「……あ! かえっ……じゃなくて、ええと……」
謎のクマ「まあいいや! ひとまず場所変えよう! 話はその後で! はい子供たちー、クマさんはもう行くからねー」
子供たち『えー?』
謎のクマ「いつかまた会おうね、バイバーイ!」ガシイッ
メイプル「うわ、ちょっとりっ……クマ! ちょっと!」
8 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2020/03/21(土) 20:29:12.92 ID:7PAluBHS0
ここで一旦中断!
このまま『NPCとエンブリオ含めた全員そのまま』で『プレイヤーだけが防振りの登場人物』の調子で続けていきます。
一巻分完結くらいまでは!
どうぶつの森やってきまーす
9 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2020/03/22(日) 09:37:23.27 ID:5O4I07//0
その辺の飲食店
サリー「この世界では私のことをサリーって呼んでね。この世界での私の名前だから」
メイプル「……り、じゃなくてサリー。そのクマの着ぐるみ、何?」
サリー「あー。えーと、結構色々あってね。その内事情を話すよ」
メイプル「楓の木が書かれた風船をみんなに配ってたことに関しては?」
サリー「わかりやすかったでしょ? あの風船を目にしたメイプルが子供に『その風船、どこで貰ったの?』って訊けば万が一にも目的地を間違えることないし」
メイプル(風船を配った子を散らしてたのはそのためかー……)
サリー「で。何食べる? ここって味覚もリアルだからさー。何でも奢るよ?」ワクワク
メイプル「それはいいからさ。ちょっとこれを見てよ」ポンッ
サリー「お。早速操作に手慣れてるね……どれどれ」
サリー「難易度五のクエスト……発注者はリリアーナ……リリアか……」
メイプル「難易度五ってどのくらい難しいかな。発注されたからにはやりたいけど」
サリー「中級車でも単独じゃ難しいね。メイプルは今来たばっかだからジョブもないし、レベルゼロなら無理ゲーもいいところだよ」
メイプル「そっか。それじゃあ、これはもうちょっとレベルを上げてから……」
サリー「それも無理」
メイプル「え? 何で?」
サリー「このゲームのことは、ここまで来るまでに見てきたでしょ。どうだった? リアルすぎたでしょ」
メイプル「うん。凄くビックリした」
サリー「このゲームの厄介なところはそれなんだよ。リアルすぎるんだ」
サリー「……基本、時間を巻き戻す術がない」
メイプル「!」
サリー「気付いた? クエストは今も進行中なの。しかも難易度五ってことは危険度も段違いに高い」
サリー「急ごう。メイプル。何でもいいから手がかりとかない?」
10 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2020/03/22(日) 09:51:23.37 ID:5O4I07//0
旧レーヴ果樹園 入口
メイプル「まさかリリアーナさんの連絡先の書かれた紙の裏側から場所を限定できるなんてね」
サリー「『レムのみをとってきます』かぁ……相変わらず無茶をするなぁ」
メイプル「なんか言った?」
サリー「んにゃ、何にも。さてと、装備を整えてっと」シュインッ
メイプル「あ。やっぱ着ぐるみ脱ぐ……んだ……」ジーッ
サリー「何?」
メイプル「……サリーもほぼリアルと容姿変わらないね?」
サリー「平気平気。多少はいじってるから身バレしないって」
サリー「んじゃ、メイプル。ダメコン……えっと、ダメージコントロール用のアイテムを片っ端から持たせておくから」
サリー「ひとまず生き残ること最優先ね。一人でも死なないユニットがいるってだけでクエストの難易度は段違いだから」
メイプル「了解」
サリー「んじゃあ、突入と行きますかー! バルドル、第二形態!」ガシャコーンッ
メイプル「うえっ!?」
メイプル(……銃と短剣が融合した非現実的な武器が出てきた!)
サリー「かっこいいっしょ。ガンソードだよ、ガンソード!」
メイプル(ここって基本ファンタジー世界じゃ……?)
サリー「突入ーーー!」ダッシュッ
メイプル「しかも早っ……待ってよーーー!」モタモタ
11 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2020/03/22(日) 10:01:56.05 ID:5O4I07//0
果樹園 内部
リリアーナ「せいっ……はあっ!」ザシュウッ
虫型モンスター「」ワラワラウジャウジャ
リリアーナ「……」
リリアーナ(いくら何でも数が多すぎる! 危険性が高いことはわかってたけど、ここまでだったかしら!?)
ミリアーヌ「……おねえちゃん……」ガタガタ
リリアーナ「くっ」
リリアーナ(私は死なないだろうけど、守る戦いとなると圧倒的に手が足りな――!)
「メイプル、ここからは自力で走って!」ポイッ
「ぶぎゃっ!」
「リリア!」
リリアーナ「!」
ドカンッ ズバババババッ
虫型モンスター「GIGIGIGAAAAAA!?」
リリアーナ「あなたは……!」
サリー「通りすがりのプリキュアだ! よく覚えておけ!」シャキィィィン!
メイプル「さ、サリー……混ざってる。混ざってる上に投げ捨て方が雑で若干ダメージ入ってる……!」プルプル
リリアーナ「あなたまで! どうして!?」
サリー「そこで転がってる黒髪、私のマイベストフレンドなんだよね。この子からリリアがピンチって情報が伝わってきたんだよ」
リリアーナ「……!」
リリアーナ「ありがとうございます。私一人では、とてもミリアを守れないところでした……!」
メイプル「え。ええと、お礼を言う相手、間違ってません……? 私はただサリーを連れてきただけで……」ピクピク
リリアーナ「それでも、お礼を。迷惑をかけた私を助けようという発想をしてくれたこと自体が、とても嬉しいのです」
メイプル「……えへへ」テレテレ
12 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2020/03/22(日) 10:14:31.85 ID:5O4I07//0
サリー「さてと、それじゃあミリアも一緒に、こんなグロテスク満載な果樹園からはさっさと脱出と行きましょうか」
メイプル「う、うん。そうだね」
メイプル(実質的に私も足手纏いだしなぁ。いくらこの二人が強くても、万が一のことがあるだろうし)
メイプル(……ていうか、こうやって合流した時点でクリアできるタイプのクエストだったりしないのかな?)
ピコンッ
メイプル「あ。二人がパーティに加入したね。えーとレベルは……私と同じゼロと、210!?」
メイプル(しょ、衝突だけで死にかけるわけだ……)
メイプル(……うーん。どんな攻撃を受けても死なないような防御力が欲しいなぁ。サリーから落とされるだけで悶絶する有様だし)
エンブリオ「……」キランッ
サリー「……メイプル。クエストクリアの通知、出てる?」
メイプル「へ? いや、出てない……と思うけど」
サリー「……これ、結構ガチでヤバいかもね」
メイプル「?」
サリー「突発的に発注されるタイプのクエストは『難易度』はわかっても『難易度が高い理由』まではわからないんだよ」
サリー「私はついさっきまで『時間制限が厳しいクエストだから難易度が高いのだろう』とぼんやり思ってたわけだけど」
サリー「レベル210のリリアが加入しても、クエストが達成されてない」
メイプル「それって、どういう……」
サリー「時間制限による難易度じゃない。つまるところこのクエストの難易度の理由は――!」
サリー「これからもっとありえない敵が出てくるからってこと!」
ドドドドズズズズズヌウウウッ
デミドラグワーム「GISHAAAAAAAAAAAAA!!!!」
メイプル「う、うわあああああ! でっかーーーい!」ガビーンッ
13 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2020/03/22(日) 10:27:29.16 ID:5O4I07//0
リリアーナ「亜竜甲虫……!?」
サリー「……ああ、よかった。飛び切り私と相性の悪い敵が出てきたらどうしようかと思ったよ」
サリー「この程度なら、私に傷一つ負わせられない!」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
メイプル「サリー!」
サリー「チマチマ叩き切ってあげてもいいけど? メイプルもいるしね! せっかくだ!」
サリー「バルドル第四形態、起――!」
デミドラ2「GIAAAAAAAAA!」ニョキッ
デミドラ3「KISYAAAAAAAAAAAA!」ニョキッ
デミドラ4「UZAINAAAAAAAAAAAAA!」ニョキニョキッ
サリー「……えっ」
サリー「えっ。まだいたの? え、嘘でしょ。ちょっと待って。私、まだ硬直中で動けな――ちょ、待っ」
デミドラs「」シュンッ
ドガシャアアアアアアアアアッ
サリー「クマアアアアアアアアアアアア……!?」ヒューッ
メイプル「サリーが死んだー! この人でなしー!」
リリアーナ「死んだんですか!?」ガビーンッ
メイプル「あ、すみません。死んでません、冗談です」
ミリアーヌ「ふええええええええん!」ダバーッ
メイプル「……ご、ごめんなさい……空気読めてませんでした……泣かせるつもりじゃ」アタフタ
14 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2020/03/22(日) 10:32:41.74 ID:5O4I07//0
メイプル(……地面に空洞? ああ、そうか。このデミドラグワームってモンスター、地下に巣を作るタイプのモンスターなんだ)
メイプル(サリーはそこまで連れて行かれた、と)
メイプル(サリーのことだから、そこまで心配はしてないけど……)
デミドラ「GIAAAAAAAAAAA!」ニョキッ
デミドラ2「GOAAAAAAAAA!」ニョキッ
メイプル「ですよねー。まだいますよねー。あはは」
リリアーナ「……お願いがあります。ミリアを連れて、この場から一刻も早く逃げてくれませんか?」
メイプル「リリアーナさんは?」
リリアーナ「私一人であればどうにでも。まず間違いなく死にはしません! 早く!」
メイプル「……」
メイプル「ミリアーヌちゃん、一緒に行こっか!」ニコニコ
ミリアーヌ「う、うん」
メイプル「じゃあ、後は任せまーす! 無理はしないでくださいねー!」タッタッタッ
リリアーナ「……」
リリアーナ(あとは、これ以上のデミドラグワームがいないことを祈るしか……)
リリアーナ(どうか……どうかご無事で!)
15 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2020/03/22(日) 10:40:44.09 ID:5O4I07//0
メイプル(このまま行ければ逃げ切れるかな。あれ以上のデミドラグワーム? がいたら多分終わりだろうけど)
メイプル(……まあ、出たらどうしようもないよね。私、レベルゼロだもん)
ミリアーヌ「……ぐすっ……おねえちゃん……!」
メイプル「あ。そだ。ミリアちゃんは、どうしてこんな場所まで来たのかな? 危ないよ?」
ミリアーヌ「きょ、今日はおねえちゃんの誕生日だったから、おねえちゃんの大好きなレムの実のケーキを作ってあげようと思って……」
ミリアーヌ「でもお店になくって、どうしようってなってたら、金髪のお兄ちゃんがお香をくれたの」
ミリアーヌ「このお香があれば虫が寄ってこなくなるから、安全にレムの実を取りに行けるよって」
メイプル「……へー」
メイプル(酷いことする人もいるんだなぁ)
ドグッ
メイプル(地面に振動……!)バッ
ミリアーヌ「きゃっ」
デミドラ「GIAAAAAAAAAA!」ドガァァァァァ!
メイプル「おおう、我ながらナイスドッジ! ……でも……!」
デミドラ「KATIKATIKATIKATI……!」フシュルルルルルルル
メイプル「……」
メイプル(これ完全に詰んでない? どうしよ)
ミリアーヌ「う、うう……ううえええええ……!」ガタガタ
メイプル「……ま、何もしないよりマシかな」
16 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2020/03/22(日) 10:47:34.56 ID:5O4I07//0
メイプル「ミリアちゃん、これあげるね」
ミリアーヌ「……ブローチ?」
メイプル「後は一人で走って行って。お姉ちゃんは、あのデカいヤツと戦ってくるから」
ミリアーヌ「!」
メイプル「まー、多分勝てるんじゃない? 多分ね!」ニコニコ
メイプル(嘘。万が一にも勝機はない)
ミリアーヌ「お、お姉ちゃ……!」
メイプル「へーい! こっちだよムカデちゃーん! 投石へいへーい!」ポイポイッ
デミドラ「GIGIGIGI……!」クルッ
メイプル「よし誘導成功!」ガッツポ!
デミドラ「GIGAAAAAAAA」ブンッ
メイプル「べぼばっ!?」グシャアアアアッ!
メイプル(……やば。ダメコン一個、早速壊れた……! 完全致死ダメージ……! でもまあ、時間稼ぎくらいには……あれ?)
ミリアーヌ「……」オロオロ
メイプル「……早く行って! じゃないと後でお尻ペンペンしちゃうよ!」ウガァッ
ミリアーヌ「!」
ミリアーヌ「……!」タッタッタッ
メイプル「ふうー……これで安心、かな。ええとポーションポーション」ゴクゴク
デミドラ「GIGIGIGIGI!」ブオンッ
メイプル「ぼげべっっっ!?」グシャアアアアアアッ!
17 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2020/03/22(日) 10:56:14.13 ID:5O4I07//0
メイプル「……!」ヨロヨロ
メイプル(時間、稼げる、かな……!? やっぱりレベルゼロじゃ限界があるよ! 一撃死だもん!)
メイプル(理沙ばりの反射神経でまた避ける……? 無理! あそこまでふざけたマネは私にはできない!)
メイプル(せめて防御力があれば……!)
デミドラ「GIGAAAAAAAAAAAA!」ブオンッ
メイプル「うわっち!」ヒュンッ
メイプル(……やった! 避けれた! 私の反射もそこまで捨てたもんじゃ)
ビュオンッ
メイプル「ぎょぶっ」バガァァァァァンッ
メイプル(……な、何が起こったの……?)
メイプル(……あ、そうか。尻尾か。尻尾に叩かれたんだ……)
メイプル「ぐ……!」ヨロヨロ
デミドラ「……」
メイプル「へ、へーい! まだ私元気百倍アンパンマンなんですけどー! そんなへなちょこパンチじゃ女の子一人殺せないよー!」
メイプル(ダメコンはミリアちゃんに分けちゃったからあと一つ。死亡分まで含めれば食らえて二回! ミリアちゃんが逃げきれれば、なんとか……!)
デミドラ「……」クルッ
メイプル「ん? あれ。どこを見てるの? そっちは……」
ミリアーヌ「はっ……はっ……はっ……」タッタッタッ
メイプル「……ッ!」ゾッ
18 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2020/03/22(日) 11:01:43.77 ID:5O4I07//0
メイプル「ちょっと待ってよ! そっちはダメだって!」
デミドラ「……」ズルズル
メイプル「ぐっ、速っ……私の全力疾走より速い!」タッタッタッ
デミドラ「GUGIEEEEEEEEEEEEEE!」ブンッ
メイプル「や、やめ……やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」
ミリアーヌ「……!」
ドガシャアアアアアアッ!
ミリアーヌ「かふっ」
メイプル「っ!」
メイプル(宙に投げ出され……まずっ……地面に落ちたら……!)ダッ
メイプル「間に合えーーーっ!」
ゴシャアアアアアアアッ!
メイプル「ご、あっ……!」
メイプル(な、ナイスキャッチ……でも……ミリアちゃんのダメージを受け止めるのに精いっぱいだったから)
メイプル「最後のダメコンが壊れた……!」
ミリアーヌ「……すう……すう……」
メイプル「……生きてる」
デミドラ「……GURUUUUUU……」フシュウウウ
メイプル「いや……このままじゃ死ぬ……よね」
19 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2020/03/22(日) 11:13:27.28 ID:5O4I07//0
メイプル(ダメコンは全部壊れた。私はレベルゼロ。全力で走っても追いつかれる俊敏値)
メイプル(そして、一撃でも食らえば即死の防御力……リリアーナさんと接触するだけで死にかけるような紙装甲)
メイプル(終わりだな、これで。まあ、初心者にしては頑張ったよ。私)
ミリアーヌ「……ううん……」モゾモゾ
メイプル(……なんて)
メイプル(諦められるわけ、ないでしょ!)
メイプル(この世界はゲーム。私は死んでもまあ仕方ない。でもこの子はそうじゃないんだよ!)
メイプル(簡単に死なせていいはずがない!)
メイプル(万が一の勝機なんて贅沢は言わない。億が一でもいい! 可能性さえあれば、全力で掴みに行くのに!)
メイプル(本当に可能性はゼロなの? 何か、何か周囲に勝機は……!?)キョロキョロ
エンブリオ「……」
メイプル(……)
チェシャ『エンブリオはキミだけの武器とかパートナーとか、まあうん。そういうのだ!』ビシイッ
メイプル『説明が雑くない!?』ガビーンッ
チェシャ『今は第ゼロ形態。進化すると、キミのパーソナリティに合わせた形に進化するんだ』
メイプル「力が欲しい。今すぐに。この状況をどうにかできる可能性が欲しい」
メイプル「簡単に砕けるような私じゃない。誰にも侵せないような防御力がいい」
メイプル「聴こえてるんでしょ、エンブリオ! まだ私は諦めてないんだから、早く目覚めて一緒にこの子を守ってよ――!」
デミドラ「GUAAAAAAAAA!」ブオンッ
20 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2020/03/22(日) 11:19:56.76 ID:5O4I07//0
「やれやれだ。随分と無茶苦茶を言うマスターだの」
ガイイインッ
デミドラ「GUGOEEEEEE!?」
メイプル「!?」
メイプル「え、何!? デミドラが跳ね返された!?」
「まあ、お前がそう願った力だからの」
メイプル「……」
ネメシス「おはよう」
メイプル「あ、おはようございます」
メイプル「……」
メイプル「誰?????????」
21 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2020/03/22(日) 11:31:19.98 ID:5O4I07//0
ネメシス「説明は後だ。猶予はB'zのラブファントムのイントロ程度しかない」
メイプル「結構長くない?」
ネメシス「タイミングは任せる。ヤツが突進してきたタイミングで叫べ」
ネメシス「『復讐するは我にあり(ヴェンジェンス・イズ・マイン)』と」シュイイイインッ
ガシイイインッ
メイプル「うわっ」
メイプル(女の子が黒い盾になった!)
メイプル(もしかして……いや、後でいい! チャンスがあると言うのなら乗るだけ!)
デミドラ「GUGUGAAAAA……!」フシュルルルルルル
メイプル「タイミングを……計る」
メイプル「……お返し、行くよ!」
ネメシス『ああ! 大サービスだ! 倍にして返してやる!』
デミドラ「GUGYAAAAAAAAAAAA!」ビュンッ
メイプル「うにゃああああああああああ!!!!!」
メイプル&ネメシス「《復讐するは我にあり》!」カッッッッ
22 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2020/03/22(日) 11:43:56.76 ID:5O4I07//0
デミドラ「……!?!?」バキッ
デミドラ「GIGYOEGYAGYAAAAAAAAAAA!?」バキバキバキバキバキッ
シュイイイインッ
メイプル「……あ。倒せた……のかな」
シュインッ
ネメシス「おお。おおー? 初めてしては上出来ではないかぁ。うんうん!」ニコニコ
メイプル「あ。また女の子になった」
メイプル「ええと、キミって、もしかして……」
ネメシス「……落ち着いたようだし、遅れたが自己紹介と行こうか」
ネメシス「私の名はネメシス。TYPE:メイデンwithアームズ。貴方の肉と魂から産まれたモノ」
メイプル「ネメシス……」
ネメシス「これからもよろしく頼むぞ。マスター」ニコッ
23 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2020/03/22(日) 11:45:20.01 ID:5O4I07//0
一旦中断!
24 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2020/03/23(月) 19:06:26.31 ID:Mf+0BekE0
数分後 果樹園外部
メイプル「……? エンブリオ……あなたが私のエンブリオ?」プニプニ
ネメシス「そうだぞ」
メイプル「サリーのはもっとこう、明らかに『武器だぞコラ死ねーーーッッッッッッ!』って外見だったけど」プニプニプニ
ネメシス「おそらくそれはTYPE:アームズのエンブリオであろうな。コラ死ね?」
メイプル「で。あなたは?」
ネメシス「TYPE:メイデンwithアームズだ!」フンス
メイプル「待って待って待っておかしいおかしい。チェシャの説明ではメイデンなんてカテゴリーは……」
ネメシス「レアなのだ。どのくらいレアなのかと言えば、幻のポケモン級だな! デオキシスくらい珍しいぞ!」
メイプル(じゃあ全然レアじゃないじゃん)
ネメシス「……一応言っておくが、マスターとエンブリオは思考で繋がっているからな。何を考えているかは一方的にこちらに筒抜けだぞ」
メイプル「え!? 何それ! 怖っ!」ガビーンッ
メイプル「ちょっとやめてよー! プライバシーの侵害だよ侵害!」プニプニプニ
ネメシス「ところで」
ネメシス「いかに気絶中であろうと他者のほっぺをぷにるのはどうかと思うぞ、マスター」
メイプル「触り心地よくて……」プニプニプニ
ミリアーヌ(寝心地悪い……)グー
25 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2020/03/23(月) 19:25:05.86 ID:Mf+0BekE0
メイプル(えーとネメシスの武器形態のステータスはっと……)
メイプル「……?」
メイプル(ひ、低い。産まれたばかりだから当然だけど)
メイプル(あれ? しかも、これやっぱりどう見ても盾だよね? 攻撃力なんかハナから期待できるはずがない)
メイプル「じゃあどうやってあのムカデを倒せたんだろう」
ネメシス「私の真骨頂は今のところ武器のステではなく、スキルの方なのだ」
メイプル「《復讐するは我にあり》だっけ。ゲームにしてはゴツいスキル名だよね」
ネメシス「他のゲームであれば多少はわかりやすく端折るだろうが、まあ私はエンブリオだからのう」
メイプル(某運命が聖杯戦争で恋愛な上にエクストラなゲームは『キャラのスキル名が長くてわかりにくい』って理由でちょっと削られたのに)
ネメシス「私で受けたダメージをダメージカウンターに蓄積し、それを与えた相手に返すスキルだ。さっき見た通りのな」
ネメシス「一度使えばダメージカウンターは全消費。小分けにはできぬから注意するのだぞ」
ネメシス「……あ。あとダメージを与えた張本人にしか使えぬ。モンスターAから受けたダメージはモンスターBに転嫁できぬぞ」
メイプル「制約が多い……」
ネメシス「その分、効果は劇的だ。もう説明するまでもないであろう?」
メイプル(これ、RPGっていうかカードゲームのデザインだなぁ。遊戯王とかに出てくるデメリットアタッカー)
メイプル(……そういえば私が『ガードナー』って英単語が存在しないって知ったのも、あのゲームがきっかけだったっけ)
メイプル「あとは受けた攻撃を丸ごとダメージカウンターに変換する《カウンターアブソープション》、と」
メイプル「これはさっきネメシスがムカデを弾いたヤツだね」
メイプル「見れば見るほど、あの時点での私に誂えたような武器だよ。タイミングが物凄くいいね」
ネメシス「……やっぱり事前情報をまったく仕入れていなかったか。エンブリオとは得てしてそういうものだ」
メイプル「そういうもの?」
ネメシス「一から説明するぞ? あのネコは端折りすぎたからな」
26 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2020/03/23(月) 19:33:52.22 ID:Mf+0BekE0
かくかくしかじか
メイプル「……同じエンブリオって二つ存在しないの!? すごっ! 面白いゲームだね、これ!」
ネメシス「ちなみに、何故第ゼロ形態などというまだるっこしい期間があるのかと言えば、お主の左手にひっついている間にお主を学習するためだ」
ネメシス「この私は、今までのマスターを観察した結果というわけだの」
メイプル「し、知らなかった……全然知らなかったよ……」
メイプル「……」
メイプル「産まれたばかりのくせにやたら詳しいよね?」
ネメシス「人型でも人ではないからのう。そういうこともある」
メイプル(全然納得できない答えだ)
ネメシス「正味、私も納得できん」
ネメシス「……しかし、ともあれだ。結局私を産み出したお陰で、お主は望む可能性を掴み取ることができた」
ネメシス「私に感謝し、更に感謝し、ついでに感謝し、そしてそのずっと後に自分を褒めるがよいぞ!」
メイプル「うん! 本当ありがとうね、助かった! ネメシスは凄いよ!」ニコニコ
ネメシス「……ふ、ふふふ」テレテレ
メイプル(えっ。感謝しろと言ったの本人なのに言葉が出ないくらい恥ずかしがってる)
ネメシス「うるさい」
リリアーナ「ミリア!」
メイプル「あ。帰ってきた」
27 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2020/03/23(月) 19:47:08.39 ID:Mf+0BekE0
ミリアーヌ「ん……お、おねえちゃ……ん?」パチリッ
ネメシス「おお。こちらも起きたの。そら、姉君だぞ。笑顔で迎えてやらんか」
ミリアーヌ「おねえちゃーーんっ!」バッ
ギュウッ
リリアーナ「もう、心配かけて……! でも無事でよかった。本当に……!」ギュウウウ
ミリアーヌ「ごめんなさい……ごめんなさい……!」
メイプル「……」
メイプル「やっぱ何回見てもリアルだよねぇ?」ハテ
ネメシス「何を首を傾げて、しみじみと」
メイプル「うーん。何でだろ。この世界に来てからずっと、なんか元いた世界との決定的な区別が付かなくってさ」
メイプル「今思ってもやっぱり不思議。なんであんなに必死だったんだろ。私」
ネメシス「……」
リリアーナ「ああ、あなたには何とお礼を言っていいか!」
ネメシス「うむ! 私と私のマスターに存分に感謝するがいいぞ!」フンス
リリアーナ「?」
メイプル「あ。私のエンブリオです。さっき孵化しまして」
リリアーナ「……やはり、サリーの友達だというあなたもエンブリオに選ばれたマスターなのですね」
リリアーナ「しかしメイデンとは……」ジーッ
メイプル(どうやら本当にレアらしいなぁ。物珍しそうな目線だ)
ザグザグザグザグザグッ
リリアーナ「ッ! 地面に振動……まさかここまで追って!?」
ドバァァァァァァッ
サリー「地下世界から生還、サリーちゃんだよーーーッ!」ザンッ
メイプル「あっ! サリー!」
サリー「私が来た!」
メイプル「サリー! その台詞はね! まだ何も終わってないときに言わないと寒々しいよ!」
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