【安価】魔王「吾輩も勇者が欲しい!」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/07(土) 22:40:04.67 ID:k7SwdUlf0
魔王「もとい、魔王軍にも勇者的なポジションが欲しい」
側近「はあ・・・」

魔王「魔王vs勇者ってよく考えたらおかしいではないか!」

魔王「だからこっちも魔勇者を人間の王に仕向けるのだ!」

側近「人間と魔族では前提が何もかも違うでしょう」
魔王「とにかく、勇気ある者を連れてくるのだ!」

側近「・・・わかりましたよ」


側近「連れてきました」

魔王「早いな・・・大丈夫なのか?」

側近「こちらが魔勇者(仮)でございます」


魔勇者の特徴 >>3

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1583588404
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 22:44:01.43 ID:nbBLvvpR0
魔王(♀)好みのイケメンで表向きはいいやつに見えるが、裏側は真っ黒のヤバイヤツ
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 22:46:46.68 ID:jM5hQbnm0
黒髪巨乳の美女
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/07(土) 22:49:44.28 ID:k7SwdUlf0
魔王「女か」

側近「勇気は・・・あると思いますよ、はい」
魔王「て、テキトーな・・・」

魔勇者「>>6
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 22:52:01.51 ID:NimeuT+TO
帰って寝たい…
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 22:52:32.26 ID:QSu1WC37o
魔王様のために炊事洗濯何でもがんばります!
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 22:52:39.51 ID:1m2FMXK70
Zzz…
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 22:59:32.61 ID:rKueSJan0
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/07(土) 23:03:56.72 ID:k7SwdUlf0
魔勇者「魔王様のために炊事洗濯何でもがんばります!」

魔王「・・・側近」コソコソ
側近「はい」

魔王「(趣旨が全く違うではないかっっ!!)」
側近「(あなた様なんかのために炊事洗濯するなんて勇気あるじゃないですか)」
魔王「(吾輩は勇者に冒険させたいんだ!!!)」
側近「(では、そう命令されては?何でもがんばると言ってますし)」
魔王「(いや、奴がイメージしてるのは・・・ぐぬぬ)」

魔王「貴様は今日から魔勇者になって人間の王を打ち取る旅に出てもらう」

魔勇者「>>10

>>10コンマ 強さ

1 ザコ
2〜4 そこらの魔物
5〜7 中ボス級
8〜9 大ボス級
0 魔王級
ゾロ目 魔王以上
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 23:04:49.58 ID:qC3C/Xu80
POI
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 23:05:00.95 ID:A0GPSCKno
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/07(土) 23:12:19.35 ID:k7SwdUlf0
魔勇者「POI」

魔王「?」

魔勇者「ポイッです、POI。やめました」
魔王「な」

元魔勇者「それではこれで」

魔王「ま、まて!おい側近!」

側近「魔王様にあの態度・・・見込んだ通り、勇気がある・・・」

魔王「なにを感心している!くそっ、こうなったら・・・>>13

1.再アタック

2.他に探す
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 23:13:24.30 ID:byy4HAid0
1
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 23:18:29.65 ID:nbBLvvpR0
台詞安価取った人は特になにも考えていなかった説
安価↓
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/07(土) 23:21:26.14 ID:k7SwdUlf0
魔王「まて!魔勇者!」

元魔勇者「魔勇者じゃないです」
魔王「ここに来た以上は貴様はもう魔勇者だ!!」

側近「(ムチャクチャな・・・)」

魔王「何でもがんばるといっただろう!」

元魔勇者「限度があります!」

魔王「そ、そんなに大変なことではない!人間の王を打ち取る旅に出るだけ!」
魔王「旅費も装備も支給する!人間の勇者とは比べ物にならんくらいな!報酬も出すぞ〜!」

元魔勇者「>>16
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 23:22:13.67 ID:QjHHVsk8O
じゃあ魔王様もついてきてほしいです
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/07(土) 23:36:21.81 ID:k7SwdUlf0
元魔勇者「じゃあ魔王様もついてきてほしいです」

魔王「なにっ!吾輩についてきてほしいと申すか!それはいかん!考え直せっ!」

元魔勇者「魔王様のお供として炊事洗濯がんばります!」

魔王「それでは結局お前は魔勇者にならないじゃないか!」

魔王「それに吾輩も国を治め、軍を統べ色々忙しいんだぞ!」
魔王「吾輩がいなくなれば、帝国は混乱し、魔王軍も解散!本末転倒だっ!」

元魔勇者「じゃあポイッです」

魔王「ぐぬぬぬぬ」

側近「と、まあ・・・そういうことですので・・・」

魔王「ぬぬぬううう・・・>>18


1.同行する

2.他に探す
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 23:36:51.94 ID:byy4HAid0
1
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/07(土) 23:48:02.57 ID:k7SwdUlf0
魔王「・・・いいだろう・・・」

側近「・・・え」


魔王「その旅!吾輩もお供しよう!!!」


側近「ええええええええええええええっっっ!!」


元魔勇者「よろしくお願いします!」
魔王「ただしっ!お前は魔勇者だっ!お前が主体で吾輩がお供!吾輩が炊事洗濯するのっ!」

側近「ちょちょちょちょっとっ!本気じゃないですよね?」
側近「魔王様がいなくなれば帝国は混乱!魔王軍も解散!本末転倒ですよ!」

魔王「本末は魔勇者にあり」

側近「ふざけんな」

魔勇者「それでは魔王様!人間の王退治に、いざ出発です!」
魔王「どこまでもついていきます!」


そう言って、魔勇者は魔王城を飛び出し
魔王は国の金と軍の装備を持って、後を追っていった


側近「う、うそでしょ・・・」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/08(日) 00:01:59.53 ID:nwLnwcs10
魔勇者「それで、魔王様・・・どこに行きましょう」

魔王「リーダーはお前なのだ、お前がキッパリ決めろ!」

魔勇者「でも、どこに行けばいいかわかりませんよ・・・」

魔王「むう・・・では吾輩は助言担当として、それを元にお前が決めるのだ」
魔勇者「はいっ!」

魔王「そうだな・・・人間の勇者は村や町から出て、魔物がのさばる広大なフィールドに出る」
魔王「それを魔勇者に当てはめるならば魔王国領土から出て人間が集まる場所へ赴く感じか」

魔王「どうだ?」


>>21

1.それで決定

2.他の案 >>21
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 00:04:52.41 ID:4fJjvmZO0
2勇者のいる場所に行く。勇者の仲間になる振りをして倒すタイミングを見計らう
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/08(日) 00:12:18.36 ID:nwLnwcs10
魔勇者「んー良いのか悪いのかわからないです・・・他に何かないですか?」

魔王「他にか・・・では、さっきのはベターな案だから、今度は攻めて」
魔王「勇者のいる場所に行く!!そして勇者の仲間になる振りをして倒すタイミングを見計らう!」

魔勇者「おお!いいですね!早速に勇者との対決!しかも仲間になる振りなんて・・・」
魔勇者「仲間になる振り・・・」


魔王の見た目 >>23>>25 コンマが多いもの採用
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 00:14:53.10 ID:EXZ1lhHC0
ゴスロリ ツインテール(赤) 眼帯 貧乳
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 00:15:36.50 ID:prBc4tino
守ってあげたくなるような白装束の僧侶
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 00:18:02.83 ID:sDZuZJNkO

短い黒髪、日に焼けた褐色の肌。やや高めの身長。がっちりした体つき。マントとブレストプレート、大剣一本を装備した剣士スタイル。
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/08(日) 00:36:46.13 ID:nwLnwcs10
魔勇者「とってもいいアイデアです!この見た目なら勇者達も欺けます!」

魔王「ではこの作戦で行くか」
魔勇者「はい!!」


魔勇者「ところで、勇者ってどこにいるんですか?」
魔王「・・・」

魔王「・・・知らん」
魔勇者「えええっ!」

魔王「一週間前の情報はあるのだが、奴らも移動してしまっただろうし、近況は・・・今日聞かずに飛び出してきた・・・」

魔勇者「それじゃ、この作戦どうなるんですか!?」
魔王「・・・一週間前の居場所の辺りを探すか・・・」

魔勇者「城に戻って近況聞きに行けばいいんじゃないですか?」
魔王「しいいいいいーーーーーっ!!余計なことは言うなっ!吾輩が言った案だけ聞けばいいんだよっ!」

魔勇者「それはそうとして今出た案を選ぶのは魔勇者である私なんですよね?」
魔王「ぐっっっ」

魔勇者「では>>28


1.一週間前の情報を頼りに探す

2.素直に魔王城に戻って聞きに行く

3.ここで新案 >>28
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 00:42:24.29 ID:4fJjvmZO0
3一週間前にいた範囲にいた魔物たちに話を聞き、勇者たちの同行を探る
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 01:47:44.14 ID:prBc4tino
3仲間にスカウトしてもらえるように冒険者として知名度を上げる
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/08(日) 02:21:53.26 ID:nwLnwcs10
魔勇者「では仲間にスカウトしてもらえるように冒険者として知名度を上げましょう」

魔王「結局お前が考えたではないか・・・しかし、奴らの方からスカウトされる作戦か・・・」
魔王「たしかに、自分達から売り込むより疑われにくいな」

魔勇者「そこで、知名度を上げるにはどうすればいいでしょうか?魔王様?」

魔王「それは簡単だ、強い魔物を倒したり難解なダンジョンを攻略したり、多くの人間を助けたりな」

魔勇者「・・・そんなことしてたら、人間の有利になっちゃいません?魔物も減りますし・・・」

魔王「何を言っている、吾輩は魔王だぞ?魔物を統べる支配者だぞ?」
魔勇者「だからダメなんじゃ・・・これじゃ魔勇者じゃなくて普通の勇者になっちゃいます」

魔王「何も今ある問題を解決せずとも、部下に人間を襲わせ問題を作ればいい」
魔勇者「!」

魔王「それを魔勇者が倒したように見せればいいのだ」
魔勇者「なるほどー!自作自演ですね!」

魔王「となると、部下にコンタクトを取らねばならんが、魔王城には今は行きづらいからな・・・」
魔王「どこかの支部に直接赴く方がいいな」

魔勇者「それで、どんな場所のどんな魔物に会いに行くんですか?」

魔王「色々いるが、小回りがききそうなのは>>30 >>31 >>32だな」


場所と魔物の特徴 >>30 >>31 >>32 コンマが多い所に行く
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 03:15:06.28 ID:sDZuZJNkO
交易の要となっている港町
サキュバス
普段は善良な人間に化けて社会に溶け込み、裏で情報収集や治安を悪化させたりしている。
犯罪組織や腐敗した役人を動かしたいなら彼女達が適任だろう。
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 03:37:25.26 ID:BUAHveq30
辺境の廃城
吸血鬼
地域の魔物の代表。相当強いが基本的に寝てるおっさん。
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 05:53:11.13 ID:QAN3Fm//O
危険な魔物の住処になっている山の頂上

ドラゴン
魔王軍最年長で人間の神話に名を残しているレベルのご高翌齢
強大な力を持つが非常に面倒臭がりで長年山に引きこもっている
住む場所が場所なので普通の人間は姿を見かける機会がなく一般には空想上の生き物だと思われている
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/08(日) 13:07:09.83 ID:nwLnwcs10
魔王「色々いるが、小回りがききそうなのはサキュバス、吸血鬼、ドラゴンだな」

魔勇者「ではサキュバスで」
魔王「即決か」

魔勇者「だって、吸血鬼とかドラゴンってホントに小回りきくんですか?むしろ腰重そうなんですけど」

魔王「吸血鬼はそれ単体だけではなく、地域の魔物も幅広く統率しているからな」
魔王「ドラゴンも、魔王軍最年長で命令できる者もなかなかいないから、あまり任務もなく暇しているだろう」

魔勇者「そうですか、でもサキュバスにします」

魔王「そうか、まあサキュバスも既に人間の社会に溶け込んでいて、人間相手に何かするなら適任だろう」
魔王「サキュバスは、人間の交易の要となっている港町にいる」

魔勇者「そうとなれば、さっそくサキュバスに会いに行きましょう!」


>>34コンマ一桁

1〜5 道中会話>>35

6〜7 >>35に出会う

8〜0 >>35を見つける

ゾロ目で↑最中に勇者と遭遇
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 13:09:08.13 ID:/DiX+ZKJO
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 13:16:20.87 ID:9c2K+VRyO
勇者の強さについて
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/08(日) 13:28:54.19 ID:nwLnwcs10
魔勇者「そう言えば、魔王様?」

魔王「なんだ?」

魔勇者「勇者ってどのくらい強いんですか?」


勇者の強さ >>37コンマ一桁

1 ザコ
2〜4 序盤級
5〜7 中盤級
8〜9 終盤級
0 最終段階
ゾロ目 裏ボス級
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 13:29:10.30 ID:4PiZG0OWo
はい
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/08(日) 13:43:09.86 ID:nwLnwcs10
魔王「もう既に魔王国に乗り込めるくらいの強さはあるだろう」
魔勇者「ええっ!」

魔王「各地のボス達も殆ど倒されていて、後は時間の問題だろうな」

魔勇者「各地のボスって・・・さっき言ったサキュバスとか、吸血鬼とか・・・」
魔王「一週間前の時点では問題なかったが・・・」

魔勇者「急がないとじゃないですかっ!!」

魔王「ああ・・・む、港町が見えてきたぞ」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/08(日) 15:16:30.24 ID:nwLnwcs10
【港町】

港には各国からの商船が泊まっており、多くの商人の周りに人が溢れ活気に満ちている

魔王「敵ながら凄い発展具合だ」
魔王「しかし、一見平和そうでも既に多くのサキュバスが潜んでいる、奴らが動けば交易も一気に崩壊するだろう」

魔勇者「で、サキュバスってどこにいるんですか?」
魔王「サキュバス達が集まる酒場があるのだ」


そう言って、魔王は町へ入っていき、魔勇者も後を追う


魔勇者「すごい人混み・・・迷子になりそうですよ」


港から少し進んだ所、多くの住民と旅行客で賑わっている大通りの脇に、一際人気が多い酒場があった


魔王「ここに入るぞ」
魔勇者「え、ここですか?」


有無を言わさず、魔王は魔勇者を連れ酒場に入る


店員「いらっしゃいませーっ!二名様ごあんなーい!」


2人は店員に連れられ、ほぼ満席の店内を進む


魔勇者「・・・見たところ普通に人間が集まってますけど、ホントにここにサキュバス集まってるんですか?」ヒソヒソ

魔王「ここには集まってないな」
魔勇者「えっ!じゃあなんで」

店員「こちらの席でお待ちくださいー」


2人は奥の席に着く


魔王「ここの地下に集まっているのだ」ヒソヒソ
魔勇者「地下?」ヒソヒソ

魔王「そしてそこに行くには裏メニューを注文するのだ」

店員「ご注文どうぞー」

魔王「>>40
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 15:36:00.41 ID:bir51Dn30
ストロベリーサンデー
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 15:36:03.82 ID:ElvoxZB60
ポークリブを手焼きスタイルで。水は自力で冷やす。炭の予備は3本頼む。
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 17:16:19.86 ID:9c2K+VRyO
作戦の変更が必要なのでは
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/08(日) 22:40:49.86 ID:nwLnwcs10
魔王「ストロベリーサンデー」

店員「ストロベリーサンデーでよろしいですかー」
魔王「ああ、コイツの分もな」

店員「少々お待ちくださーい」

魔勇者「え、裏メニューって・・・普通じゃないですか!こんなんで・・・」
魔王「まあ待て」

店長「お客様、こちらへ」

魔王「行くぞ」
魔勇者「えぇ・・・これじゃたまたま誰か頼んじゃうんじゃ・・・」


店長は2人を人気のない廊下に連れ、一番奥の扉を開ける
そこには地下へ続く階段があり、さらに下りていく

そして、その先にはまた扉があった

店長「どうぞごゆっくり」

そう言うと、店長は2人を置いて戻っていった


魔勇者「えっ、ちょっと下りただけで浅くないですか?裏メニューといいセキュリティ大丈夫ですか?」

魔王「今こうしてあるのだから、大丈夫だろう」


そうして、魔王は扉を開ける


>>44コンマ 集まっているサキュバスの人数
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 22:44:01.98 ID:prBc4tino
たくさん
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 22:44:09.98 ID:ctkhHPn0O
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/08(日) 23:48:05.18 ID:nwLnwcs10
そこでは、部屋を埋め尽くす程の大勢のサキュバスが、ストロベリーサンデーを食べていた


魔勇者「す、すごい人数・・・」
魔王「うむ、集まっているな」


すると、入り口近くにいたサキュバス達は魔王の存在に気づき

サキュバス「「「「「「「「「「魔王様!!!!!」」」」」」」」」」
サキュバス「「「「「え!?どこどこーーー!?!?」」」」」
サキュバス「「「「「「「見えなーい!」」」」」」」
サキュバス「「「皆静かに!!魔王様に失礼よ!!」」」
サキュバス「「「「「おもてなしの準備しなきゃっ!!!」」」」」

サキュバス達は色めき立つ


魔王「皆の者!!静まれっっ!!!!」


が、すかさず魔王が一声発すると、サキュバス達は次第に静かになる
それを確認すると、魔王は口を開く


魔王「早速だが、お前達にはとある作戦に協力してもらう」

サキュバス「「「「「「「「「「(魔王様直々の命令・・・)」」」」」」」」」」

魔王「その作戦とは、この魔勇者一行が勇者パーティの仲間になるためのサポートだ!」

サキュバス「「「「魔勇者一行?」」」」ザワザワ
サキュバス「「「「「「勇者の仲間?」」」」」」ザワザワ

魔王「紹介していなかったな、こいつが魔勇者、人間の王を倒すため冒険する魔王軍の勇者的ポジションだ」

魔勇者「はじめまして!魔勇者です!」

魔王「そして吾輩がそのお供だ!」

サキュバス「「「「「「「「「「(えっっっ!!!魔王様がっ!?!?)))」」」」」」」」」」

魔王「この魔勇者一行が疑われず勇者パーティに加わるためにはあちら側からスカウトされる必要がある」
魔王「そのために、お前達が大事件を引き起こし、魔勇者が解決したように見せかけるのだ!!」

魔王「やってくれるな?」

サキュバス「「「「「「「「「「わ、わかりました」」」」」」」」」」

魔王「(ほっ・・・良かった)」


>>47>>49 起こす事件 コンマが多いもの採用
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 23:52:27.39 ID:BUAHveq30
子供の大量拉致
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/09(月) 00:05:05.81 ID:EFiVIxGWO
役人を狙った猟奇殺人
狙われる役人はマフィアを追うまともな役人であり、あくまで人(マフィア)の起こした事件として演出しサキュバスに気付かれないようにする
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/09(月) 00:34:13.76 ID:dVTjwXylO
>>47
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/09(月) 02:23:44.98 ID:sJeVUyxU0
バタンッ
サキュバスA「ういーっす」

サキュバス「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」ジトー

サキュバスA「スースース―ストロベリ・・・のわっ!?」

魔王「・・・」ポカン
魔勇者「・・・・・」キョトン

サキュバスB「しーっ!今魔王様が大事な作戦の説明してるとこっ!」
サキュバスA「す、すみません・・・続けてください・・・」ストンッ

魔王「・・・コホン・・・つまりだ」

魔王「マフィアを追う役人を始末し、よりマフィアを動きやすくするのだ」
魔王「猟奇殺人ならばインパクト抜群で、この事件の噂はたちまち世界に広がるだろう」

魔王「最っ低に治安が悪くなった所をスパアアアンッ!!!・・・っと魔勇者が解決!したように見せる!!」

魔王「すべてマフィアになすりつければサキュバスの存在はバレず、正義の役人はいなくなり治安も悪いまま!交易も滞る!」
魔王「なのに魔勇者は大事件を解決した英雄として有名になり、勇者にもスカウトされる!というわけだぁ!!」

魔勇者「流石です!魔王様!」

サキュバスC「一大プロジェクトね」
サキュバスD「魔王様が直々にお力添えをくださるなんて光栄です♡」

魔王「では、早速準備に取り掛かるのだ!」
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/09(月) 03:01:52.58 ID:sJeVUyxU0
【宿屋『INN♡MA』】

魔勇者「わー、このベッドふっかふかです!」

魔王「とりあえず今はサキュバスの活躍を見守り、機をうかがうのだ」

魔勇者「それじゃ、今は私達やることないってことですか?」

魔王「うむー・・・英雄の振りをする作戦にした以上、今は大々的に人間の王退治も魔物の手助けもするわけにはいかんからな・・・」
魔王「まあ冒険も、ただせわしなく各地を旅するだけではなく、こうして一つの場所でどうこうするのも大事だろう」

魔勇者「じゃあ、魔勇者しばらく休業ですね」

魔王「何故そんなに魔勇者を嫌がるんだ・・・旅費も装備も報酬も吾輩までいて・・・」
魔王「そう言えば、装備を渡し損ねていたな」

魔勇者「魔王様がついてきてくれればそれだけでいいですよ」

魔王「そうはいかんだろう、ほれ、銅の剣なんぞとは比べ物にならん武器だ!防具もあるぞ!ついでに装飾品も」


>>52 武器
>>53 防具
>>54 装飾品

コンマ合計 旅費 ゾロ目の数だけ×10
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/09(月) 03:13:33.77 ID:9Bn9iLHJ0
清流のトライデント(漁に最適)
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/09(月) 03:19:31.46 ID:WAcdaGe3o
意味ない水着
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/09(月) 04:11:47.05 ID:dVTjwXylO
はいよ
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/09(月) 04:13:10.41 ID:dVTjwXylO
ごめん間違えた装飾品なら回避の腕輪
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/09(月) 15:08:00.61 ID:sJeVUyxU0
魔王「まずは清流のトライデント!!三つの穂が、流れるように深く突き刺さるぞ!漁に最適だ!」

魔勇者「トライデント・・・こういうのって普通剣じゃないんですか?」
魔王「なんでもあちら側のマネすればいいわけではない!それに悪魔っぽくていいだろう!」

魔王「お次は意味ない水着!!キャーッッ、こんなんじゃ意味ないぞっ!」

魔勇者「なななな・・・なんですかソレっ!?今着てる服の方がだいぶ意味ありますよ!」
魔王「心配ないぞ、ちゃんと対策はしている」

魔王「回避の腕輪!!これを着ければ動きが俊敏になり、敵の攻撃も視線すらも避けることができるのだ!!」

魔勇者「俊敏で防御力も高ければそれでいいじゃないですかっ!こんな意味ないっ・・・そもそもなんで水着なんですかっ!」
魔勇者「はっ・・・もしかして、魔王様はそういう趣味なんですか・・・?」
魔王「違う!これはれっきとした戦略だ!極限まで体を軽くし、素早い動きで敵に姿を見せず、一突きで仕留める!これが魔勇者の戦い方だ!」
魔勇者「それってアサシンじゃないですか・・・」
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/09(月) 15:24:11.78 ID:sJeVUyxU0
魔勇者「うぅ・・・本当に意味ない・・・」モジモジ
魔勇者「こんな姿見られたからにはもう、一生炊事洗濯がんばるしかないですっ・・・」モジモジ

魔王「うむ、魔勇者のイメージとなるにふさわしい姿だ」
魔勇者「これからの魔勇者全員この格好なんですか・・・」

魔王「さて、作戦の方は大丈夫かな・・・」


>>58コンマ 作戦の具合

偶数 順調に進行
奇数 ハプニング>>59
ゾロ目で港町に勇者来訪
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/09(月) 15:35:27.60 ID:bOkcCtj3O
そい
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/09(月) 16:01:50.04 ID:ivuio5cao
風邪ひいた
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/09(月) 22:51:06.74 ID:sJeVUyxU0
サキュバスに命令した後、宿を紹介された魔王は、そこで魔勇者と今後の準備をし
夕方、作戦の具合を確認するため再び酒場の地下に訪れていた


【隠れ家『ストロベリーサンデー』】


魔王「なにぃ!?風邪だとぉ!?」

サキュバス「はいぃ・・・強めのウイルスが、ウッ・・・持ち込まれたみたいですぅうう゛っ!!ゴホッッ!・・・・・すみません・・・・・」
サキュバス「ですので今はス゛ト゛ロ゛ベ゛リ゛ー゛サ゛ン゛デ゛ー゛は・・・・・お出しできません・・・」


サキュバスは掠れ気味の声で答える
昼時の賑わいが嘘のように店内はがらんとしており、いるのは店員のサキュバスのみだ


魔王「全く・・・免疫力が足らんな」

サキュバス「皆、風邪に良く効く特製アロマで治療を急いでいますぅ・・・」
魔王「それでも風邪を引いた以上、病み上がりもあるし一週間は活動できんだろう」
サキュバス「そ、それでは作戦は・・・」

魔王「むう・・・」
魔王「(この作戦は、サキュバスの隠密性が重要だし・・・かといって治るまで待つにも、勇者がなぁ・・・)」

魔王「(一番波風が立たないのは中止すること・・・しかし事件を起こした時に話が広がるのはやはり港町か、目標地点の王都くらいしかない・・・)」
魔王「(他の魔物に代行させる手もあるが、港の人間との繋がりがないから魔物が大々的に事件を起こすことになる・・・)」
魔王「(邪神官を連れてきてすぐさま治療回復する方法もあるな・・・魔王城の控えダケド・・・)」

魔王「決断の時だ・・・」


>>61

1.作戦中止、他の場所へ

2.他の魔物に代行させる

3.邪神官を連れてくる
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/09(月) 22:52:49.71 ID:qpjhBxo4O
偶数では?
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/09(月) 22:57:41.00 ID:sJeVUyxU0
あー・・・
すみません
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/10(火) 00:16:18.41 ID:mH/UWGG60
サキュバスに命令した後、宿を紹介された魔王は、そこで魔勇者と今後の準備をし
夕方、作戦の具合を確認するため再び酒場の地下に訪れていた


【隠れ家『ストロベリーサンデー』】


魔王「『役人惨殺』・・・」


サキュバスA「どうですか♡魔王様ぁん♡」

サキュバスB「私が暗殺者を仕向け・・・」
サキュバスC「アタシが猟奇的にアートしてー」
サキュバスA「私が新聞屋に取り上げさせたんですぅ♡」

サキュバスD「今も情報網を使い、マフィアを追う役人を探しています!」

魔王「ああ、結構だが・・・犯人は不明と書いてあるぞ?犯人をマフィアに仕立て上げるのはどうした?」

サキュバスC「すぐには分からない方がー、みんな怖がって噂するんですよー」
サキュバスD「犯人捜しに人員を割くこともできますしね!」

サキュバスA「それにぃ新聞屋とマフィアも繋がりがありますからぁ、マフィアの事件は大々的に取り上げられないんですよぉ」
サキュバスB「ですから、私がマフィアでは暗殺者を仕向けたのです」

サキュバスD「もちろん、マフィアが検挙されたら尻尾を切って記事にする手筈になってます!」

魔王「なるほど、いい働きだ・・・(怖ッッ!!サキュバスも裏社会も怖ッッ!!魔王国はこんな事になってなければいいなぁ)」

サキュバスB「・・・と、こちらは大丈夫なのですが・・・」
サキュバスD「あの魔勇者?って娘は大丈夫なんですか?」

魔王「もちろんだ!英雄になるにふさわしい姿だ!」

サキュバスA「姿・・・?」
サキュバスB「そういうことではなく・・・」
サキュバスC「まーいーんじゃなーい?」


一方魔勇者


魔勇者「魔王様行っちゃった・・・こんな格好で放置なんてッ・・・」

魔勇者「はあぁー・・・魔勇者かぁ・・・」


魔勇者は仰向けにベッドに倒れ込む


魔勇者「正直まだ気乗りしないなぁ・・・」


>>64 魔勇者が魔勇者になる前、元々していたこと
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/10(火) 00:19:06.88 ID:B0AqkRVB0
魔王のメイド(魔王は気が付いてない)
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/10(火) 02:59:05.89 ID:mH/UWGG60
側近「はぁ、魔王様の思いつきにはうんざりさせられる・・・」

同僚「ベラベラ」キャッキャ
魔メイド「ベラベラ」ウフフ
先輩「そこ!お喋りしてないでちゃんと仕事しなさい」
同僚「はーい」
魔メイド「はーい」

側近「(はぁ、なんかめんどくなってきたな・・・テキトーにあしらっとけばその内飽きるでしょ)」

側近「あー、お前たち」
先輩「側近様、いかがいたしましたか」
側近「えー、魔王様の命令だ。勇気ある者を知らないか」

先輩「勇気ある者?」
魔メイド「どうしてですか?」

側近「・・・いつもの思いつきだ」
先輩「またですか・・・」

同僚「それなら魔メイドが勇気あります!」
魔メイド「えっ!?」

同僚「この娘、ゴキ〇リ退治できるんですよ!」
先輩「コラッ!同僚!」

側近「・・・そうなのか?黒髪」

魔メイド「え?は、はい」
側近「じゃあついてこい」
魔メイド「ええっ!?いやそれだけでそんな・・・」
側近「大丈夫だ、あっちも思いつきなんだからな」

側近「安心しろ、ちょっと魔王様に付き合うだけだ」
魔メイド「・・・わ、わかりました」

同僚「魔メイドー!魔王様へのアピールチャンスよー!ガンバ!」グッ
魔メイド「ちょっとっ///」
側近「?」

先輩「同僚、あの娘の分あなたが働くのよ」
同僚「えーっ」
魔メイド「あはは・・・」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


魔勇者「あれから魔勇者になれって言われて・・・」

魔勇者「無理だから、私も無理言ってやり過ごそうとしたのに・・・」
魔勇者「ホントについてきてくれるなんて///」
魔勇者「それで舞い上がってそのまま飛び出してここまで・・・何やっちゃってんだ私・・・」

魔勇者「魔王様がいなくなって魔王城の皆も困ってるだろうし、かといってここまでついてきてもらって作戦も始まっちゃったし・・・」

魔勇者「どうしよう・・・」


1.勇気をもって辞表する

2.勇気をもって続行する
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/10(火) 03:00:04.12 ID:mH/UWGG60
ミス

>>67

1.勇気をもって辞表する

2.勇気をもって続行する
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/10(火) 03:28:54.89 ID:rTbRyXjoo
2
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/10(火) 23:45:24.99 ID:mH/UWGG60
魔勇者「途中で投げ出すのが一番良くないよね、城の皆も成果を出せば許してくれるハズ!
魔勇者「なにより魔王様と二人きりの旅だもん!こんな機会、今やめたら二度と無い」

魔王「戻ったぞ」

魔勇者「魔王様!私、魔勇者がんばります!」

魔王「おお!装備で気が引き締まったか!やはり魔勇者は形からだな!」
魔勇者「装備は関係ありませんっっ///」

魔勇者「もうっ・・・私の気も知らないで・・・」ボソッ

魔王「安心しろ、作戦は順調だ」
魔勇者「作戦のことじゃ・・・もういいです」

魔王「サキュバス曰く・・・」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


サキュバスD「港町中、今日の猟奇殺人の話題でもちきりですよ!」
サキュバスA「明日からぁ、もぉっとたくさん死ぬとも知らずにね♡」
サキュバスC「大量死で一気に注目を集めたあとはー、役人を一人ずつ始末するんですー」
サキュバスB「一人・・・また一人と無残に殺されていく役人を見て、民衆の恐怖は最高潮に達します」

サキュバスD「そしたら死体をマフィアのアジトにたくさん置いて、そこに魔勇者様達が乗り込めば作戦完了です!」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


魔王「とのことだ(怖〜いよ〜サキュバス達目がガチだったよ〜あれじゃ淫魔じゃなくて普通の悪魔だよ〜)」

魔勇者「たくさんの魔物が色々手回しして、世界征服も作戦も成り立ってるんですね!」
魔王「ああ、そしてトリを務めるのがお前なのだ、責任重大だぞ」

魔勇者「はい!魔勇者として、作戦は絶対成功させます!」
魔王「頼もしい限りだ!」
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/10(火) 23:57:39.01 ID:mH/UWGG60
魔勇者「・・・で、明日たくさん死んでから一人ずつってことは、少なくとも明後日までは待たないとですよね」
魔王「ああ、民衆の反応しだいではそれ以上かけるかもしれんがな」

魔勇者「その間、私達どうするんですか?」

魔王「それはお前に任せる」
魔勇者「ここでムチャぶりですか!?」

魔王「サキュバスが作戦に協力してくれたのは魔王として命令したからだ、である以上作戦に関しては吾輩は魔王としてお前に命令する」
魔王「しかし今どうするかは魔勇者パーティの問題、パーティとしては吾輩はお供でしかないからな」
魔王「魔王として要求するのは作戦の邪魔にならないことだけ、パーティの行動を決めるのはお前だ」

魔勇者「うー、思いつきで動くのにそういうとこしっかりしちゃってぇ・・・」

魔王「とまあ、堅く言ったが・・・状況で言えば最初の街に来たようなものだ、人間の街ではあるがサキュバスがいるし・・・」

魔王「つまり自由行動です!自由行動!わくわくしますよね!」
魔王「情報集めや特訓と真面目に行っても良し!観光や買い物とお気楽に行っても良し!吾輩もお供いたします!単独行動でもいいですよ!」

魔勇者「か、変わり身の早い・・・んーそうですねー」

魔勇者「>>71
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/10(火) 23:58:11.62 ID:rTbRyXjoo
kskst
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/11(水) 00:00:28.73 ID:GOahreEw0
情報収集や武器や道具を揃えましょう。
準備はきちんとしないと

場の流れと合わないなら安価↓で
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/11(水) 15:17:37.81 ID:UIg/Fury0
魔勇者「情報収集や武器や道具を揃えましょう、準備はきちんとしないと」

魔王「さすが魔勇者さまぁ〜、頼りになりますぅ〜」
魔勇者「魔勇者をがんばると言ったからには真面目に行きますよ!」

魔勇者「(さすがにこの水着じゃ意味なさすぎるしっ///)」

魔王「ですが魔勇者さま、武器はトライデントと吾輩は大剣がありますし、人間の道具の効果など我々にとっては微々たるものでは?」
魔勇者「パーティの行動は魔勇者である私が決めるんですっ!行きましょう!」

魔王「ああっ!お待ちください!善良なる人間の商人に我々魔族が金を払うのはいかがなものかと」
魔勇者「買い物して良いって言ったじゃないですか!」
魔王「ですからぁ、善良ではない人間の商人に買い求めるのがよろしいカト」

魔勇者「善良ではない人間の商人・・・ですか?」


【闇市】

海からだいぶ離れた所、寂れた街の路地裏は、夕暮れで怪しい雰囲気が漂っていた


魔勇者「うぅ・・・やっぱりこの格好で外を歩くのはキビしい・・・」
魔勇者「それで、なんなんですか?ここ?」

魔王「闇市でございます」
魔王「サキュバスがここの区間の官僚を手の内にしたことで、ヤバい代物や後ろめた〜い方法で入手された物が堂々と取引されているのです」
魔王「そしていくらかの闇商人のバックにもサキュバスがいるため、そこなら安心してショッピングを楽しめます」

魔勇者「そうなんですか、でもどうやって見分けるんですか?」

魔王「サキュバスの艶かしい残り香・・・もとい魔力を探るんですよほらあの人とか!」


魔王が指をさす方には、フードを被った闇商人がいた


闇商人「イヒヒ、いらっしゃい・・・ウチが扱ってるのは、人間どころか魔物も驚くような大物ばかりだよ」
魔勇者「えっ、魔物って」
闇商人「ヒヒヒヒ・・・まあ、見てらっしゃい」


>>73-77商品募集 
コンマ×コンマ一桁 値段

所持金:1280
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/11(水) 15:26:17.88 ID:QxO0vE0JO
翼のマント
魔翌力を通すと空を飛べる。速度は通す魔翌力に比例する。
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/11(水) 15:36:34.36 ID:rMAE8Kkyo
魔剣 1度だけ勇者の弱点をつけるが魔翌力を盛大に消耗する
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/11(水) 15:43:57.00 ID:mSdXsvhlO
天衣無縫の腕輪
露出度と羞恥心が高ければ高いほどに自分の身体能力を強化する腕輪
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/11(水) 17:42:09.23 ID:QFYtMN+g0
ロイヤルブラッド
飲むと少しの間だけ、体力が消耗しやすくなるが身体能力が上がる。人間が飲むと生命力も消費してしまう。
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/12(木) 07:10:56.61 ID:M8hd801+0
アールヴの鎧
胸・腹・背中・肩を守る銀色の鎧と、ガントレットのセット。下半身パーツはもともと無いらしい
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/14(土) 12:41:43.00 ID:LPq589II0
闇商人は腕輪を取り出した
装飾が全く無いシンプルな形のそれは、まるで自然に出来上がったかのように思える


闇商人「これはウチも自慢の一品で『天衣無縫の腕輪』って言ってね、露出度と羞恥心が高ければ高いほどに自分の身体能力を強化するんだよ」

魔王「おお!まさに今の魔勇者さまにピッタリではないですかっ!」
魔勇者「この格好が前提なんてイヤですっ!!///」

闇商人「その気持ちがコレの効果を引き出すんだけどねぇ・・・まあ身体能力を上げるなら他にも、この『ロイヤルブラッド』ってのもあるよ」


闇商人は小瓶を取り出した
中にはドロッとした赤黒い液体が入っており、強い妖気を放っている


魔勇者「血?」
魔王「・・・これは何の血だ・・・?どうやって手に入れた・・・」
闇商人「さあ?ウチは売ってるだけだからねぇ・・・出元が不安なら無理に勧めたりはしないでおくよ、副作用で体力が消耗しやすくなるし」


魔勇者「えーっと、なにか防具はないんですか?・・・防具らしい防具です」

闇商人「らしい・・・?防具は・・・この『アールヴの鎧』くらいかな、ココで売らなくても大丈夫なモンだけど、買うなら売るよ」
魔勇者「そうです!こういうのが欲しいんですよ!これなら胸も腹も背中も肩も胸もしっかり隠せます!」

闇商人「ああ・・・特殊な効果はないけど超ガッチリ完全ガードしてるよ、ガントレットもあるし・・・」

闇商人「これならアンタも絶対ダイジョウブだね・・・イヒヒヒ・・・」

魔王「そんな・・・意味ない水着の方がいいですよ!露出度が減っちゃダメです!」
魔勇者「・・・こっちの方が魔王さまの趣味ですか・・・?」
魔王「違います!戦略です!回避の腕輪と天衣無縫の腕輪で反射神経も身体能力を兼ね備えた最強の!」

闇商人「あー、戦略の見直しは商品を一通り見てからがいいよ、こんなのもあるからね『翼のマント』」


闇商人はマントを取り出した
マントは二叉になっており、一対の翼のように見える


闇商人「コレに魔力を通すと空を飛べるんだ、速度は通す魔力に比例するよ」

魔王「魔力を通す・・・」
魔勇者「空を飛ぶ・・・」


>>79コンマ一桁 魔王の魔力

1-3 魔法剣士タイプ

4-6 魔力はある

7-9 剣技一筋

0 剣もぶん回す脳筋


>>80コンマ一桁 魔勇者の魔力

1-3 大魔導タイプ

4-6 魔力はある

7-9 手作り手洗い一筋

0 ゴリパワーメイド
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 12:43:29.82 ID:FcFBpiknO
ウホ
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 12:52:02.84 ID:SOEF3RTvO
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/14(土) 14:10:03.33 ID:LPq589II0
魔王「そういえば、魔勇者さまは魔法は使えるのですか?」

魔勇者「え?魔法はあまり知らないですけど・・・魔力はあります」
魔勇者「魔王さまはもともと飛べますよね」

魔王「はい、魔勇者さまもこれを装備すれば移動が格段に楽になります」
魔勇者「抱えて飛んでもらって・・・すみません///」

闇商人「水着にマント・・・そういうのもアリかぁ・・・」

魔勇者「・・・もしかして・・・魔王さま・・・?」
魔王「違います!戦略です!空も飛べれば回避の幅も広がるでしょう!」

闇商人「買ったら水着マント、買わなかったら水着抱っこだね」

魔王「」
魔勇者「魔王さま・・・///」


闇商人「とまぁ、惚気はこのくらいで・・・最後にアンタらだけに見せる商品がある」

魔勇者「私達だけ・・・?」
闇商人「あぁ、『魔王』さまと『魔勇者』さまだけにね・・・」
魔勇者「あ・・・」

闇商人「ウチは待ってたんだよ・・・この商品を売れる大物をね」


そう言って闇商人が取り出したのは、まがまがしい装飾が施された剣
刀身は波打っていて、刃の表面にはギザギザの刻み目が入っており
鍔にはめ込まれた黒い宝玉は光沢もなく、深淵を覗くかのよう


闇商人「これはウチのとっておき・・・『魔剣』だよ」
闇商人「魔力を盛大に消耗して1度だけ勇者の弱点をつけるんだよ」

魔王「・・・なに・・・?」
魔勇者「どうしてそんな物を・・・?」

闇商人「さあ?ウチは売ってるだけだからねぇ・・・で、どれを買うかい?」


どれを買う?

>>83


所持金:1280

翼のマント 704
魔力を通すと空を飛べる、速度は通す魔力に比例する

魔剣 216
1度だけ勇者の弱点をつけるが魔力を盛大に消耗する

天衣無縫の腕輪 1000
露出度と羞恥心が高ければ高いほどに自分の身体能力を強化する

ロイヤルブラッド 一個69 三個まで
飲むと少しの間だけ、体力が消耗しやすくなるが身体能力が上がる。人間が飲むと生命力も消費してしまう

アールヴの鎧 61
胸・腹・背中・肩を守る銀色の鎧と、ガントレットのセット。下半身パーツはもともと無いらしい
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 17:35:27.29 ID:kY/utW19o
魔剣と腕輪
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/14(土) 22:26:00.94 ID:LPq589II0
>>82採用です

=======================================

魔勇者「私達、勇者を倒すんですよね?」
魔王「ええ、そのために作戦も進めています」
魔勇者「でしたら、この魔剣は必要ですよね」

魔勇者「他に何か買おうかな?」
魔王「天衣無縫の腕輪を買うのです魔勇者さま!」
魔勇者「うっ・・・(この腕輪を買ったら、装備が水着で確定してしまう)」

闇商人「水着に腕輪が趣味ならこれでいいんじゃないかい?両腕揃うし」
魔王「お前は一々なんなのだ!これは戦略だと言っているだろうが!!」

魔勇者「戦略・・・そうですよね・・・私、戦わなきゃいけないんだ・・・そのために装備の強さを最大限に引き出す・・・」

魔王「そうです!その通りです!さすが魔勇者さま!」

魔勇者「それに・・・魔王さまの趣味なら、私・・・」

魔王「」

魔勇者「決めた!魔剣と腕輪をください!」
闇商人「イヒヒヒ・・・まいどありぃ」
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/14(土) 23:22:12.26 ID:LPq589II0
闇市で買い物をした後、魔王は水着の魔勇者を抱え、夕暮れの港町を飛んでいく

昼の人間と夜の人間が入れ替わる時間、賑わいが少し落ち着いた港町を眺めて、魔勇者は何故か寂しいような気持ちになった
落ち込んだ気分で、魔勇者はふと自分の言ったことを思い出す


---戦わなきゃいけない---


魔勇者「・・・魔王さま・・・」
魔王「なにか?」
魔勇者「私、勇者に勝てるんでしょうか・・・」

魔王「どうしたのですか?先ほどまでは、魔勇者さまの身体に吾輩が興奮するかどうとか、自分で興奮しながら聞いてきたというのに」
魔勇者「掘り返さなくていいじゃないですかっ///」
魔王「勝てますよ、魔剣だってありますし」
魔勇者「っっ・・・もうっ・・・!」
魔王「・・・」

魔王「・・・我々は魔族です、いくら勇者が神の加護を得ていようとも、所詮人間・・・種族の力の差は歴然・・・」
魔勇者「・・・でも、各地のボス達もほとんど倒されているんですよね・・・?」
魔王「・・・」


魔勇者「・・・その倒されたボス達は、魔族の中でも強い者を集めた魔王軍の中から、さらに選び抜かれた戦士・・・」

魔勇者「でも私は・・・魔王さまの思いつきで、側近さまにテキトーに選ばれただけのメイド・・・」

魔勇者「もちろん魔王軍に入った以上、散っていったボス達の思いを継ぎ、魔勇者として魔族の命運を背負い戦います。私はそう決心しました・・・」

魔勇者「ただ・・・」


魔勇者「・・・ただ・・・」


魔王「・・・」


>>85

1.魔王として慰める

2.お供として慰める
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 23:27:50.38 ID:rXTt5+nK0
1
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/15(日) 03:05:27.82 ID:165pQFn80
魔王「・・・グッフッフッフ・・・」
魔王「ガーッハッハッハッハ!!!」

魔勇者「魔王さま・・・?」

魔王「ああ!その通りだ!魔勇者を設けたのは思いつき!側近もかんっっぜんにテキトーに選んだ!」
魔勇者「っ・・・」
魔王「それが、こんなことになろうとはな」
魔勇者「・・・?」


魔王「貴様・・・今、ボス達は選び抜かれた戦士と言ったな」
魔勇者「は、はい」

魔王「そのボス達はどうして選ばれたと思う・・・?」
魔勇者「え、魔王軍の中でも飛び抜けて強いから、だと・・・」
魔王「そうか・・・ならば言っておこう」

魔王「魔王軍で強いことなど大前提なのだ!飛び抜けてだと?吾輩からすればまったいらだ!そんなこと一々気にしていて魔王が務まるかっ!!」
魔勇者「え、ええぇ・・・??」

魔王「吾輩がボスを任せるのはな・・・」


魔王「背負う決心をした者だ!!!」


魔王「強さなぞ、足りなければ数増やせばいい!!かしこさも、三人寄れば文殊の知恵!!」

魔王「そいつらの全員の生死を背負って戦う!!そう!!」


魔王「それこそがボス!!!」


魔勇者「・・・」
魔王「・・・あ、ボスにならずとも、その思いがあれば強くなれるとかそうとか・・・つまりだっ!!!」

魔王「魔勇者!!!お前は今!!その決心で!!吾輩に選ばれた!!!」

魔勇者「選ばれた・・・?」

魔王「ああ!!!吾輩はテキトーに選ばれた魔勇者を選び直し!!今!!!お前を選んだのだ!!!!」


魔王「さあ!!!!ゆけっ!!!!魔勇者よ!!!!人間の王を打ち倒すのだっ!!!!!」


魔勇者「・・・」


>>87コンマ 魔勇者の反応

1-3 スッキリ納得

4-6 勢いに元気づけられる

7-9 不安ながらも魔勇者は続ける

0 こんな上司ヤダもうやめたい

ゾロ目 覚醒
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 03:30:18.24 ID:TSnKDBFVO
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/15(日) 23:26:50.02 ID:165pQFn80
魔勇者「・・・ふふっ・・・」
魔勇者「あはははっ!」

魔王「・・・」

魔勇者「おまかせください!人間の王は、私が必ず打ち倒してまいります!」


魔勇者「・・・えっと、そして颯爽と旅立つのですが・・・」
魔王「はい、吾輩もお供いたします」
魔勇者「では、いざ出発です!」

魔勇者「なーんて・・・なんですかコレぇ!あー、落ち込んでたのがバカみたいになってきましたよ」
魔勇者「魔王さま、大げさすぎです」

魔王「ああ、吾輩の威厳が感じられたか?」

魔勇者「・・・ほんとうに・・・ありがとうございます」

魔勇者「私、勇者に勝ってみせます!」


港町上空、沈みかけの夕陽に照らされ魔勇者は宣言する

魔王は何も言わず、ふたたび宿屋に向かいだす
しかし、その口角がわずかに上がっているのが、魔勇者にはハッキリと見えた


魔王「で?魔勇者さまの身体に吾輩が興奮するか聞くんじゃないんですか?」
魔勇者「なっ、イイ感じだったのにっ!もう掘り返さないでくださいっ!しつこいですっ!」
魔王「しつこかったのは魔勇者さまの方ではないですか〜」
魔勇者「あ、それとその口調もやめてください、普通の魔王さまでいいです」
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/15(日) 23:44:56.55 ID:165pQFn80
そんなこんなで2人は宿屋につく

魔勇者「もうすっかり夜ですね」

魔王「ああ、サキュバス達も昼時より活発になってきたみたいだ」

魔勇者「魔族の本領発揮ですね!この調子で情報収集がんばりましょう!」
魔勇者「人間の施設とか戦略とか情勢とか、秘密をあれこれ聞き出しちゃいます!」

魔王「と言っても、これから人間の英雄の振りをし勇者の仲間の振りをするのだ」
魔王「昼夜は人間に合わせた方がいいだろうからな、今日はそこまで本格的にはしなくていいんじゃないか?」
魔王「もちろん、夜の人間だけが知りえる情報もあるだろうから、一概には言えんがな」
魔王「なんなら、もう寝るか?」

魔勇者「>>90


1.さっと聞いて終わり

2.徹夜で聞き込み

3.もう寝る
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 23:45:38.96 ID:yX7TQOqio
2
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/16(月) 00:47:49.41 ID:1HfVHFSy0
魔勇者「徹夜で聞き込みです!もうビンビンですよ!この勢いを止めずに!」
魔王「そうか、吾輩も付き合うぞ」

魔勇者「それで・・・情報ってどこにあるんでしょうか・・・?」

魔王「はぁ・・・情報ばっかりはな、どこにあるかはわからん」
魔王「まあ、ここは各地から人間が集まるからな、人が集まるところにいけば誰かしらそういう話を持っているだろう」

魔王「そもそも、既にそういうところでサキュバスも情報収集しているから、わざわざ我々がせずとも隠れ家にいる暇な奴から聞けばいい」
魔王「ただ道行く人間から思わぬ収穫があることもある、勇者もそうやって何度も何度も当たりを引きおって!」

魔勇者「勇者も・・・」

魔王「あと、二手に分かれれば単純に聞き込める量が多くなる」
魔王「一緒の方が、話を掘り下げられる場合もあるが」

魔勇者「うーん・・・」


>>92

1.二手に分かれる

2.一緒に聞き込み


>>93 どこで聞き込みをするか
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 01:56:51.99 ID:7FMILoL6O
1
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 06:42:39.84 ID:002R1JI9o
酒場
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 09:22:56.77 ID:jxGmc1k1O
ファンタジー世界で深夜営業してるの酒場かR18な店ぐらいだから消去法だな
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/16(月) 17:28:36.95 ID:1HfVHFSy0
魔勇者「やっぱり、話は多く聞けた方がいいですよね」
魔勇者「ここは二手に分かれましょう!」

魔王「わかった」

魔勇者「では、私は酒場で聞き込みをしてきます!夜明け頃にここへ戻ってきます!」

魔王「了解だ、吾輩もそこらの人間に聞いてまわって来るとしよう」


そうして、2人はそれぞれ聞き込みに向かった


魔勇者「ええっと、昼に来た酒場はどこに・・・」
魔勇者「というか私、ここのことなんて全然わからないんだった・・・・・どうしよ・・・ん?」


魔勇者は悩みながら歩いていると、昼に来たのとは別の酒場を見つけた


魔勇者「ああ!他にも酒場あったんだ!よしっ、あそこで聞き込みしよう!」


そう言って魔勇者は酒場に入る
店内は薄暗く、明かりはカウンターとテーブルのろうそくのみで
客も集まってはいるが、落ち着いた雰囲気で酒を飲んでいて、昼に来た酒場のような騒がしさは無い


魔勇者「(わぁ、少し緊張するな・・・でもこういう場所なら物知りも多そう)」


魔勇者は意気込んで、カウンターテーブルに座る


バーテンダー「いらっしゃい・・・何か頼まれますか?」

魔勇者「(どうしようかな・・・あまり高い物は頼めないなぁ・・・かと言って飲まないで居座るのもアレだし・・・)」


>>96 頼むもの

コンマゾロ目で隣から奢り
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