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【安価】オルランドゥ大武術会12【コンマ】
- 819 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 23:42:27.36 ID:6cLi9JE20
- 乙
フローラとデアドラの低コンマ祭はこのための調整だったのか
- 820 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 23:47:24.72 ID:gwR34S/HO
- 乙
ヘカーテといい天使樹(2回とも)といい利用されて化け物になったキャラを見るや救済しまくるコンマ神のお戯れすごいわ
- 821 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/19(木) 08:35:55.40 ID:uob3PxARO
- #
『お待たせしました、もう来ても大丈夫です。それと、布かケープか、身体を隠すものを』
15分後ほどして、ブレイズさんから連絡が入った。プレーンウォークで飛ぶと、横たわるサイレスさんの姿が見える。
「上手く行ったんですか?」
「ええ。彼の理性が強かったらしく、オルディニウム感染に伴う獣性を押さえ付けてくれたので助かりました。後は、浄化装置にかけるだけです」
「浄化装置って……」
「貴方も聞いているでしょう。『過去の世界』にある、オルディニウム汚染者からその影響を取り除くというものです。
このまま目覚めさせても、身体がオルディニウムに冒されている状態は変わらない。遅かれ早かれ、彼は本物の怪物へと変わり果てる。
しかし、あれにかければ普通の人間には戻れます。今の力は失うかもしれませんが、それでも現状よりずっといい」
ガーネットさんが前に出た。
「助かるんですかっ!!?」
「ええ。後は、彼を連れていくだけです。とはいえ、多少時間は頂きますが。
同行を希望するなら受けますよ。ただの付き添い以上ではあり得ませんが」
「行きます。行かせて下さい」
「貴女はそういうと思いました。クラン、貴方はどうしますか」
1 こちらでやるべきことは多いので、別の機会に
2 行きます(戻りは87日目か88日目)
※3票先取
- 822 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 08:48:52.86 ID:jpr8H7j50
- クランは覚醒レベル5になって常時宝石解放ですけど、過去世界に行くのにまだ維持装置必要ですかね?
- 823 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/19(木) 08:54:51.45 ID:uob3PxARO
- >>822
ないです。
- 824 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 09:21:20.31 ID:jpr8H7j50
- 2
ラーナ、ミーシャに維持装置つけて、ミラも加えて過去世界でやれることやっちゃおう
ラーナに封印術覚えさせて、ミラをエメリア化させて、滝のところで修行して、可能ならオルディニウム照射で覚醒レベル上げ
- 825 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 09:28:55.77 ID:IQ8MwQpx0
- 2
- 826 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 10:19:34.11 ID:Y7ZutRIWO
- 1
滝の体調が戻りきっていない可能性がまだあるかもしれないし、ここで強くなりすぎても穴の低階層で経験点入りにくくなると困らね?
低階層でクリスとバッタリ出くわすなんてファンブル級だろうし
- 827 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 10:22:52.85 ID:GK3FldNAO
- 2
- 828 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/19(木) 10:23:45.60 ID:uob3PxARO
- >>826
もう低階層にはいないでしょう。
ただ、10階層までショートカットしているとはいえ、時間的猶予が物凄くあるわけではありません。
- 829 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/19(木) 12:29:42.94 ID:uob3PxARO
- 「行きます。向こうに用もありますし」
「そうですか。恐らく『過去の世界』に着くのは明日になるでしょうが。
貴方以外にもどなたか行かれますか?」
ミラは維持装置が要らないはずだ。とすると、あと一人だけど。
※同行させる人物を選んで下さい。3票先取
※ガーネットに1個使わせるため、維持装置の余りは1個のみです
- 830 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 12:39:27.89 ID:GK3FldNAO
- ミーシャ
ミラのエメリア化フラグの関係で必要不可欠だし
あと維持装置の増産ができてないか第二世界に問い合わせたいけど結界の補強優先してただろうから望み薄いかな
- 831 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 12:46:34.53 ID:jpr8H7j50
- ああそうか、ならしゃーない
マナキャンセラーの増産はこの世界のアリスが着手してたからもういくつか出きてるはずだし、次に過去世界に行くまではそれで間に合わせるか
ミーシャで
一族同士で殺し合えないというのはトドメがさせないということでいいんですよね?
- 832 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/19(木) 13:49:00.34 ID:JFBZYWwDO
- >>831
そういう解釈で構いません。
- 833 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 16:42:48.72 ID:DgbvtQXI0
- ミーシャ
- 834 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/19(木) 18:31:39.57 ID:RY0/nB9SO
- #
「私?」
執務室にいるミーシャは不思議そうな顔をした。
「うん。例の宝石にも絡むことなんだけど、いいかな」
「『過去の世界』……どんな感じなのかしら。アナ、予定はどうなってる?」
「そうですね……一応、後ろ倒しはできるものばかりですね」
「そう。戻るのは明後日だったかしら」
「明後日か明明後日だって。今日は『第二世界』に行くだけになると思う。
もし向こうの準備ができてたら、今日のうちに『過去の世界』に行くみたいだけど」
「そう。……久々に公務以外ね」
うーんとミーシャが伸びをした。
「色々こっちとは違うけど、驚かないでね。ミラはもう慣れてるけど」
「あの子も行くの?」
「うん。『エメリア』化の制御可能性について調べるみたい。で、そのためにミーシャの力も借りたいってわけ」
「そういうことね、分かった。ブレイズさんは」
「下で準備してるよ」
彼女を連れて王宮のホールに行くと、既に皆揃っていた。
「じゃあクラン。気を付けてね」
「うん、じゃあ行ってくる」
ラーナたちに手を振り、僕らは「ゲート」の向こうに消えた。
※「過去の世界」移動の有無(コンマ下)
95以上で当日移動
※イベント発生判定(コンマ下2)
85以上で発生
- 835 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 18:39:47.50 ID:jpr8H7j50
- ん
- 836 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 18:40:59.81 ID:GK3FldNAO
- はい
- 837 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/19(木) 18:51:22.16 ID:RY0/nB9SO
- 【86日目】
「どうぞ」
4人で朝食を食べていると、ノックの音がした。サイファーさんだ。
「昨日は色々あったようだな。気分は?」
「あ、大丈夫です。夏なのに、部屋が涼しかったので助かりました」
「ここも色々技術を『過去の世界』から取り入れてるからな。劇的な変化に戸惑う声もあるが……」
※50以下で相談事あり
- 838 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 18:56:26.74 ID:GK3FldNAO
- あ
- 839 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/19(木) 19:02:02.46 ID:RY0/nB9SO
- ※相談事なし
「こっちの結界の件はいいんですか?」
「一応何とかな。ただ揺さぶりはかけてきてる。君らの所にも『壊れた世界』と繋がるゲートがあったはずだが、最大限の警戒はしておいた方がいいな」
背中に軽く寒気が走った。確かそれは、モリブスの鉱山にあったはずだ。
トンプソン司教のことだから厳重に警戒はしてるだろうし、何かあったらこっちに連絡が来るように整えてはいる。
それでも、やはり向こうから僕らの世界に来る可能性は……ゼロじゃない。
「で、例の船って」
※30以上で来ている
(30未満の場合帰りが88日目確定)
- 840 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 19:05:09.22 ID:SEKxli7Ho
- あ
- 841 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/19(木) 20:03:03.16 ID:RY0/nB9SO
- ※ファンブル回避権利残り4回、再判定
- 842 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 20:10:13.91 ID:WGKRL4dj0
- あ
- 843 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/19(木) 20:24:51.44 ID:RY0/nB9SO
- ※以下86日目終了までクリティカル範囲95以上に
※自由行動+1、87日目での帰還が可能
「もう準備はできているが、少しなら時間は取れるな。何か用があるなら聞くが」
1 「封印の間」を見ておきたい
2 ○○に会いたい(○○は要指定、あまり複雑な依頼はできません)
3 いえ、もう行きましょう(自由行動は向こうに繰り越し)
※2票先取
※○○は大体の人物で可能です。
- 844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 20:29:46.89 ID:GK3FldNAO
- 1
結界の補強に少し力を注いでシデの延命なり観察して何か見つけるなりできれば
- 845 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 20:52:39.67 ID:WGKRL4dj0
- 1
- 846 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 20:53:03.28 ID:jpr8H7j50
- 3
結界とシデを見るのは帰ってきてからでも出来るから、念のために過去世界での自由行動に余裕を持たせておきたい
早く用事が終われば87日目の朝一でも帰ればいいのだから
- 847 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 20:53:57.92 ID:jpr8H7j50
- 出遅れたか・・・
3票先取であれば・・・
- 848 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/19(木) 21:30:58.31 ID:RY0/nB9SO
- 「『封印の間』を、もう一度見せて下さい」
「了解だ。俺も見てもらいたいと思っていた」
そう言うと、サイファーさんは「ゲート」を開いた。
「『封印の間』?」
「ああ、君らは初めてだったか。要はこの世界と『壊れた世界』とを繋ぐ境目だな。
多分、向こうにジェラードさんかコーウィンさんがいるだろう。詳しい説明は彼らがすると思う」
※「封印の間」にいるのは……
奇数 ジェラード
偶数 コーウィン
4の倍数 2人とも
ゾロ目、95〜00 コーウィンとジェラード、ナガト
- 849 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 21:32:56.08 ID:SEKxli7Ho
- あ
- 850 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 21:33:21.34 ID:jpr8H7j50
- ん
- 851 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/19(木) 21:53:25.24 ID:RY0/nB9SO
- #
「ご覧の通りだ」
ジェラードさんが溜め息をついた。シデさんの前にある「門」はほとんど破壊されかかっている。
「臨時で『一族』と準『一族』……そしてサイファー君たちも召集し、何とか押し返したってところだ。次来たら、跳ね返せる自信はないな」
「……そこまで!?」
「コーウィン」さんが険しい目で「門」を見る。
「聞いているだろうが、ベネディクトは別格だ。お前たちが倒した『ブレイズ』や『ランダム』とは比にならない。
あれは所詮クローンによる劣化体。オリジナルのベネディクトは、俺たちが束になってやっと戦える程度だ。
そこに終末兵士と化した『ダナ』、そして『エチゴ』が加われば……現有戦力での勝算は、正直に言って乏しい」
「……サイファーさんをもってしても、ですか」
「俺では壁役が精々だな。だからこそ、君らの世界に助けを求めた。情けない話だが。
向こうの世界に乗り込もうとしたこともあったが、あっちは魔素が濃過ぎて話にならなかった。だから、完全に封じ込めるか……」
「コーウィン」さんが僕らの方を向いた。
「魔素の薄いお前たちの世界で迎え撃つか、だ。ただ、向こうもお前たちの土俵で戦うのは慎重なようだが」
「実際、クローンとはいえ『ブレイズ』、『ランダム』とやられてるわけだしね。まあ、君らの存在は警戒されてるとは思う」
ジェラードさんがふうと息をついた。
シデさんは、まだ固まったままそこに立っている。……マナが減っている?
「ああ、やはり気付いたね。そう、シデも限界に来つつある。明日とかそういう感じじゃないけど。
ナガトの力を借りればもう少しもつだろう。ただ、それをやったら今度こそ彼は死ぬ」
「……せっかく生き延びたんですからね。彼に犠牲になってほしくはない」
僕は宝石を見た。……何かできるだろうか。
※クラン
80以上で反応(コンマ下)
※ミーシャ(コンマ下2)
90以上で反応
※ミラ(コンマ下3)
85以上で反応
※ガーネット(コンマ下4)
98以上で反応
※コンマ下2〜4には95以上のクリティカルは適用されません
- 852 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 21:53:57.94 ID:GK3FldNAO
- はい
- 853 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 21:54:50.13 ID:jpr8H7j50
- ん
- 854 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 21:56:58.28 ID:BlXTSmnN0
- あ
- 855 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 21:57:15.08 ID:rF1VggtDO
- はい
- 856 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/19(木) 23:11:43.59 ID:9Ar9qt86O
-
キィィィィ…………
その時、宝石が光り始めた。……これは。
「共鳴?」
「いや、小僧自身が俺たちに近付いているからか……?」
「コーウィン」さんとジェラードさんが驚いた様子を見せる。宝石から放たれた光は……
01〜30 やがて消えた
31〜70 やがて大きくなり……「あれ?」
71〜94 上+α
95〜00 バシュン
- 857 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 23:13:51.55 ID:BlXTSmnN0
- あ
- 858 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 23:13:52.44 ID:/aSXJ7e3O
- あ
- 859 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/19(木) 23:15:58.30 ID:9Ar9qt86O
- ※クリティカル、再判定
01〜80 昇格
81〜00 2段階昇格
(95〜00の場合、超低確率で……?)
- 860 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 23:16:44.79 ID:rF1VggtDO
- はい
- 861 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 23:16:47.80 ID:/aSXJ7e3O
- はい
- 862 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 23:19:04.80 ID:jpr8H7j50
- おしい
- 863 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/19(木) 23:31:51.33 ID:9Ar9qt86O
- 宝石から放たれた光はやがて大きくなり……
…………
……
あれ?
ここはどこだろう。「封印の間」にいたはずなのに……
辺りは全て白の空間だ。これはまるで……夢の中で、コーウィンさんと会う時のような。
「君が『蛇』の依り代か」
急に背後から声をかけられた。いつの間に?
思わず飛び退いて構える。……殺気はない。しかし、姿もない。これは……
「私はこっちだ」
再び背後から声がした。ゆっくりと振り向くと、そこには。
「……あなたは?」
長い白髪と、少し伸びた顎髭の男性が微笑んだ。
「試すようなことをしてすまない。いい反応だった」
この顔には、見覚えがある。いや、さっきまで見ていた。
あれよりずっと若々しく、ずっと精悍そうだけど……この人は、多分。
「シデさん、ですか?」
「ああ。君の名は」
「クラン・オーディナルです。……これは、一体」
「君の力が一時的に増幅されたのだろう。それが、私の精神を目覚めさせた。
ただ、身体までは自由ではない。あの『壊れた世界』を抑えるため、全精力を投入しなければならないからだ」
「あなたを、解き放つには?」
01〜50 それが分からない
51〜85 私の半身が要る
85〜94 私の半身が要る。それは……
95〜00 俺が力を貸す
- 864 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 23:33:12.85 ID:/aSXJ7e3O
- あ
- 865 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/19(木) 23:46:07.64 ID:9Ar9qt86O
- 「私の半身が要る」
「……半身?」
「ああ。私は……元は『壊れた世界』から来た。この世界の存在では、ない。
実は、私はもはや人間ではない。『一族』そのものに成り果てた。
その『縁』が、私をここに縛り付けている。『壊れた世界』と繋がりを持たずして、私は存在し得ないのだ」
……何を言っているかよく分からない。繋がり?
「何で半身が要るんですか」
「私を、『壊れた世界』から断ち切るためだ。人としての私の要素がどこかにあれば、それと接することで『縁』は弱まる。
それが何かは分からないが……可能性としては、それしかない」
「人としての要素……」
どうにもピンと来ない。一体それは何なのだろう。
シデさんは真剣な表情だ。
「私の力は、このままではじき尽きる。ベネディクトの攻勢も激しくなった。もはや、『縁』を切ることがないと、ここはもたない。
そして、それは君にしかできないことだ。……よろしく頼む」
01〜85 そのまま消える
84〜94 それと、一つ試したいことがある
95〜00 ?????(再判定)
- 866 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 23:48:22.00 ID:tWbvfFff0
- ん
- 867 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/19(木) 23:54:11.25 ID:9Ar9qt86O
- ※偶奇判定です。
奇数……ファンブル回避権全消費
偶数……???????
コンマ下3です。
- 868 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 23:55:12.77 ID:jpr8H7j50
- ここでファンブルはこの後の予定的にキツい
ksk
- 869 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 23:57:42.86 ID:iU27RglJ0
- ん
- 870 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 23:57:43.22 ID:rF1VggtDO
- はい
- 871 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/19(木) 23:58:38.86 ID:9Ar9qt86O
- ※特殊イベント発生
今日はここまで。
- 872 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 00:01:17.01 ID:NkY+X1bd0
- 重要シーンでの00偶数クリティカル・・・
懐かしいシデ味だぁ
乙
- 873 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 00:11:43.04 ID:x8yIiEzAO
- 本家本元はやっぱ持ってるわ
大事な所しっかり決めるの見せられると前々作当時見落として参加できなかったの悔やむ
- 874 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/20(金) 15:49:03.01 ID:h9strGBvO
- シデさんは振り返り、立ち去ろうとする。……何かを思い出したかのように振り向いた。
「一つ、試したいことがある」
「え」
「私から伝えられるものがあるかもしれない。試しに構えてみてくれ」
……こうかな。
シデさんも相対して構える。……この構えは。
「いい構えだ。……私のそれに似ているな」
「あなたの拳術を受け継いだ一族の末裔が、僕の師匠です。多分、それで」
「そうか。私の子孫か」
「いえ、そういうわけではないのですが。これからどうすれば」
「一度、本気で撃ち込んできて欲しい。見せたい技がある」
本気で、か。なら、遠慮なく……
ブォン
「…………!」
僕は奇門を解放する。そして、一気に踏み込んだ。
シデさんはその場を動かない。これは……
ゆらっ……
彼の姿が霞のように揺れた。……やはり!
僕は振りかぶった右拳を途中で無理矢理止める。シデさんはわずかに身体の位置をずらしていた。
そこから無挙動で放たれる一撃。そう、これには見覚えがある。
確か、「無想転生」……
拳が高速で交差する。互いの拳は、顔面に直撃する手前で止まった。
「…………!!驚いたな。既に見たことが」
「ええ。あなたの魂の一部が宿った人形が使った技です。対応できるとは思いませんでしたが」
「……人形、か。恐らく、それがあれば……」
「あなたの『半身』だと?」
シデさんは微笑んだ。
「君と会えて良かった。彼女を救えるかもしれない」
「彼女?」
「そうだ。終末兵士の……」
ボワッ
再び、宝石が光った。光が一気に満ちて……
- 875 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/20(金) 15:49:48.00 ID:h9strGBvO
-
バシュンッ!!!
- 876 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/20(金) 15:56:31.35 ID:h9strGBvO
-
……ここは。
気が付くと、そこは「封印の間」だった。皆が呆気に取られている。
あれは、夢みたいなものだったのかな。
「クラン君……君は、何をした?」
ジェラードさんが唖然としながら言う。
「え、何って」
シデさんは相変わらずそこにいる。部屋の様子も大きく変わらない。
……いや、2つだけ違うところがあった。
「門」の封印が、さっきまでとは比較にならないほど強化されていたこと。
そして、もう一つは……
※ゾロ目、95〜00で特殊展開(大差はありませんが???は確定します)
- 877 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 15:57:04.11 ID:+dE/cSKp0
- あ
- 878 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 16:00:16.32 ID:NkY+X1bd0
- そしてこのゾロ目である
にしてもかっけえなぁシデもクランも
- 879 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/20(金) 16:49:06.60 ID:h9strGBvO
-
「…………あれ??」
身体に、色々違和感があった。まず背が伸びていること。背中に何か生えていること。
髪も伸びてるし、何より……胸がある。
これって一体……
「……エメリア化、か……」
ポツリとサイファーさんが呟いた。……これが?
パシュン
次の瞬間には、僕は元の姿に戻った。……あれは一体……
「何が起きたんですか?」
「……俺も分からない。ただ、お前から光が放たれ、気が付いたらああなっていた」
「……そうですか」
僕も事態を把握できていない。シデさんの精神体に触れたのだろうということまでは分かったけど……
※覚醒レベル6に
常時奇門解放、イベント通過によりさらなるバフが可能に
クリティカル範囲が90以上に(アミールの首飾りによるクリティカルは85以上に)
「一族」系にとどめを刺す際にペナルティ
瀕死時に低確率でエメリア化(何かが起きます)
性別が可変に(基本は男性です)
※奥義「無想転生」が習得可能
経験点400p、奥義習得ポイント20p
攻撃確定回避からの防御係数無視、攻撃係数3での5倍ダメージ(最低保証500ダメージ)
※90以上でミラが発言
- 880 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/20(金) 16:50:27.93 ID:h9strGBvO
- なお、86日目夜イベントが発生確定しています。
- 881 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 16:51:55.71 ID:W6QA13040
- あ
- 882 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/20(金) 16:55:10.06 ID:h9strGBvO
- 再開は夜です。
覚醒レベル7は基本ありません。
(あるとすればグッドorバッドエンド確定時です)
- 883 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/20(金) 21:28:52.28 ID:yoUZBkevO
- クラン(15歳、人間、格闘家)
HP 560
筋力 28
技術 29
知力 21
精神 25
所属 トリス森王国
名声値 66
好感度
※イマーラ 441
※ラーナ 597
ヴィオラ 138
ミーシャ 274
アナスタシア 189
オクタシア 87
エルライザ 261
カーティス 236
※ミラ 379
ナディア 252
※は番済み
※1日5回ファンブル無効
※ラーナ同席時クリティカル倍率+1
※ミラ同席時戦闘中1回だけコンマ反転可
※イマーラ同席中戦闘中の攻撃係数7に
※ラーナ同席中1回だけ戦闘中にコンマ振り直し可能
※ミラ同席時の戦闘で1回のみダメージ2倍(奥義効果がある場合倍数+1)
※好感度判定常時+5
経験点646p
奥義習得ポイント16p
覚醒レベル6
※戦闘中コンマ補正20
※超回復(致死ダメージ1回無効)
※時間遡行(弱)
触れた時間分物体・生命の状態を巻き戻せる
※常時奇門解放状態
(攻撃係数、防御係数4、追加ダメージ50)
※「一族」系への止めにペナルティ
スキル
踏み込み1…移動距離3
気配察知3…気配察知判定に+30
隠密1…隠密行動判定に+10
先読み3…先読み判定に+30
洞察3…洞察判定に+30
リバーブロー…2回攻撃
フェイント2…技量判定+20に成功で命中ボーナス
ストレート…距離1、1回攻撃、2倍ダメージ
スネークバイト…距離2、通常ダメージ、2回攻撃
焔霊…詠唱3ターン必要、知力追加ダメージ
ガゼルパンチ…距離0で発動、3倍ダメージ、単発
剄打…距離0で発動可、単発、2倍ダメージ、命中判定の乗数が12、75以上で朦朧
後の先…回避時クリティカル以外でも70以上でカウンター発動
ディフレクト…相手攻撃命中時、技術判定に成功で防御係数4分の1
弾滑り…銃弾など遠距離物理攻撃への回避に+20のボーナス(通常だときつめのペナルティが入ります)
高速詠唱1…詠唱1ターン短縮
魔拳弾……要詠唱3ターン、射程10、ダメージは通常攻撃に準ずる(ダメージ判定は技術+知力)
所持品
蛇の宝石
・90以上クリティカル扱い
・85以上で朦朧打撃
加速装置
戦闘中1回だけ2回行動、1ターン溜めで3回行動、3ターン溜めで5回行動
・奥義「煉獄」
朦朧成功から発動、戦闘中1回のみ
継続率50%の朦朧打撃×2
・奥義「零剄」
距離0のみ発動、戦闘中1回のみ、1ターンの溜め必要
防御無視4倍ダメージ
・奥義「零剄・迎撃型」
カウンター時発動、戦闘中1回のみ
防御無視3倍ダメージ、但しダメージ上限は最大HPの3
・奥義「空剄」
距離0のみ発動、戦闘中1回のみ、防御無視3倍ダメージ
- 884 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/20(金) 21:29:54.27 ID:yoUZBkevO
- ※なお、上級職になった場合攻撃か防御係数のどちらかを-1できます
- 885 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 21:34:22.35 ID:fpKY0bJCo
- ヴィオラ空気だなぁ
- 886 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 21:36:40.54 ID:NkY+X1bd0
- イマーラの好感度ボーナスの攻撃係数ボーナスはどうなりますかね?
- 887 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/20(金) 21:37:40.14 ID:yoUZBkevO
- 「……まあとにかく、これで結界を突破される可能性はかなり減ったね。そこは喜んでおこうか。クラン君、精神に変調は」
「いえ、特には」
……あれは何だったのだろう?宝石の中のコーウィンさんは、何も言わない。目の前に、この世界の彼がいるからなのかもしれないけど。
「……そうか。『過去の世界』で、調べてもらうべきだろうな。
これで、『エメリア化』を起こしたのは2人になるのか」
「……2人とも正気のまま、か。分からないことは多いな」
「全くだね。ともあれ、事態が好転したのは確かだ。ただ」
「コーウィン」さんは険しい表情だ。
「もしここの結界が再強化された事実に奴らが気が付いたら、お前たちの世界がまず狙われるだろうな。そこは覚悟しておけ」
僕は小さく「はい」と言葉を返した。戻るまで、何もないといいけど。
#
※90以上でナガトと会える、未満で「過去の世界」へ
- 888 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 21:37:58.01 ID:87ukej+V0
- あ
- 889 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/20(金) 21:39:33.10 ID:yoUZBkevO
- >>885
ちょっと余程のことがない限り参戦は難しいですね……
>>886
これは1回のみ攻撃係数-1で調整します。既に相当強化されていますが。
- 890 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/20(金) 22:03:54.74 ID:yoUZBkevO
- もう一つ判定を噛ませます。
※同行者
01〜70 モブ自衛隊隊員
71〜89 マルコと火蓮
90〜00 エリスとおっさん
- 891 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 22:04:24.64 ID:p6v/sRGv0
- ん
- 892 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 23:45:25.05 ID:NQuSoaQv0
- トニーとはもう会ってなかったっけ。うろ覚えだが
- 893 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/21(土) 00:04:49.99 ID:3txOG9M7O
- #
「ここが、『過去の世界』……?」
呆然としながらミーシャが言う。まあ、そりゃ驚くよね。一応事前に簡単にはこんな感じの場所だって伝えてたけど。
「そうだぞ。実に楽しいぞ、飯は旨いし」
「それにしても……これを全て人の手で??『一族』が作ったわけではないのよね」
「私もよく知らんが、ここの叡知は凄まじいものだな。逆に、滅びたのは理解できるよ。あまりに文明が進みすぎている」
そうかもしれない。本来の歴史では、オルディニウムの乱用とそれに伴うオルドの発狂、そして暴走が全てを壊した、らしい。
この世界はオルドが正気のままでいれた、別のあり得た過去だ。
それでも、この文明の進み方は、いつ壊れてもおかしくない危うさは感じさせる。
ガーネットさんもぽかんと窓の外を見ていた。サイレスさんは、その横の担架で眠らされたままだ。
「あ、来た来た」
快活そうな女性と眼鏡の男性がそろってやって来た。
「あなたは?」
「ああ、はじめましてだったわね。私はジェニー。こっちは夫の……」
「一条です。よろしく。多元世界間交渉の窓口役、と言ったところですか」
「もう、いつもだけど堅いわねえ。あ、事情はサイファーさんから聞いてる。その音符やら五線譜の刺青がある人の『浄化』だったわよね。
一応ポータルでマエザキ先生のとこには飛べるわ。だからあなたたちが同行する必要はなかったりするんだけど」
1 同行する
2 滝がいる病院に行く
3 青山に会いに行く
※2票先取
- 894 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/21(土) 00:11:29.97 ID:xoQgVBZxO
- 1
滝の所行くかはマエザキの所で連絡取って体調次第で決めればいいのではと思う
- 895 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/21(土) 00:14:12.47 ID:sef/dyMR0
- トニーは天使樹対策で来たときにイーリス王宮の大広間で見かけた程度で、挨拶してないし只のおっさんだったはず
うーんここで青山に会いに行くメリットは何だろう
- 896 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/21(土) 00:26:26.33 ID:sef/dyMR0
- 1
>>894に同意
- 897 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/21(土) 09:36:49.70 ID:3LnHryp4O
- 「いえ、行きます。僕らも用がありますし」
「そう?ならいっか。お目付け役は……まあタキさん案件だし、大丈夫でしょ」
僕が「ゲート」を開くと、ジェニーさんは「おお」と声を出した。
「ちょっとビックリしたわー。君も、ノワールちゃんとかと同じ類?」
「……『覚醒者』、ってことですか?」
「そうそうそれ。サイファーさんもそうだけど、意外にいるのねえ。私も……」
「危ないからやめなさい、ジェニー。何かあったら生活などはこちらでサポートしますので」
一条さんが何かのカードを手渡した。連絡先らしい。
「まあ来るの3回目らしいし大丈夫でしょ。じゃあ、行ってらっしゃいー」
ノリの軽い人だな……。まあ、いいか。
#
「『浄化措置』に早速かけたぞ。汚染があれだけ進んでいて、ある程度正気の案件は初めて聞いたが」
「できるんですか?」
マエザキさんが頷いた。
「恐らくは。あの女性が奥さんか、ああいう支えになる人がいるなら、きっと大丈夫だろう。
で、君らもここに来たということは別件がある、そうだな?」
「はい」
お願いしたいことや相談したいことはいくつもあるけど……
1 自分のエメリア化について
2 ミラのエメリア化について
3 ミーシャの状態について
4 滝の様態について
5 その他自由安価
※3票先取
- 898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/21(土) 09:41:20.20 ID:vHVACpZko
- 正直エメリア化のことだから1と2はまとめて相談したいけど……
無理なら2
- 899 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/21(土) 09:51:31.65 ID:3LnHryp4O
- >>898
医学的検査は個別なので、2人セットでの相談だとその分時間はかかります。
これに伴う問題は基本ありませんが、1回だけ別途判定を挟むことになります。
- 900 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/21(土) 10:57:56.08 ID:sef/dyMR0
- ミラをエメリア化させるために来たんだし、エメリア化の例が増えたことを話す流れは自然だろうね
>>898に同意
- 901 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/21(土) 11:01:59.04 ID:HMXLkUaZO
- >>898案に乗る
エメリア化の相談に来たんだしね
- 902 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/21(土) 19:57:23.66 ID:nsjbiz2rO
- 「実は……」
僕は昨日あったこと、そしてミラの「エメリア化」について話した。マエザキさんの表情が険しくなる。
「……その後、精神に変調は?」
「いえ、特には。ミラも大丈夫だよね」
「うむ。あれから結構経つが、何も異変はないな」
ふう、とマエザキさんが軽く息をついた。
「……なるほど。率直に言えば、『エメリア化』については実例がない。伝聞、そしてデータ上でしか知らないからだ。
精神ごと『高次の存在』へと化してしまうため、とてつもなく危険な存在と聞いていたが」
「『高次の存在』?」
「平たく言えば、神だ。それも蛇や一角獣と違い、人より星の意思を重んじる、らしい。星の存続には人を不要な存在と捉えると聞く。
過去に『エメリア』が発生した事例はあるそうだ」
「そうなんですか?」
「うむ。サウルがいた世界の生き残りに、ブランカというのがいてな。
彼女たちが観察したデータでは、『エメリア』に幾つか世界が滅ぼされているらしい。
幸い、それはどこかで消息不明になっているらしいが。このまま消えてくれれば、それに越したことはないのだが……
っと、話を戻すか。君らは、まだ正常と言える状態のようだ。少し、検査などをして調べさせてもらうか。半日弱、時間は取らせてもらうが」
#
それからは色々な検査を受けた。血を抜かれ、変な機械に通され、目に風を当てられたりもした。あれは何の意味があるんだろう。
ミーシャはガーネットさんの付き添いに回った。彼女も調べてもらいたいけど、それは後かな。
※20以下でイベント(1回だけファンブル扱い)
- 903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/21(土) 19:59:19.44 ID:H2yRDGZT0
- あ
- 904 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/22(日) 00:18:21.71 ID:/tgImz3rO
- ※クリティカル(2人に何かしらの収穫あり)
#
「長いことお疲れ様だったな」
時計が夕方に差し掛かる頃、僕らはマエザキさんの部屋に呼ばれた。
「貴重な体験をさせてもらったよ。特に『j』の遺伝子や組成がああなっているとはな。
学会に出せばノーベル賞ものだが、まあ君らを実験動物扱いする気はないんでここで留めておく」
「で、結果は」
マエザキさんがコーヒーを飲んだ。
「専門的なことを言えば、『エメリア化』の条件は何となく分かった。
DNAにおけるJ因子とq因子が結合し、オルディニウムが作用し変異すると遺伝子全体が変異を起こし別の物に変化するらしい。
その観点からすると、ミラ君がミーシャ君の血を摂取したことで『エメリア化』したのは驚きではないな」
「僕の場合は?」
「うむ。元々君にJ因子は備わっていた。加えて、君の染色体はXYではない。肉体的には男性だが、遺伝子レベルではいわゆる半陰陽というものだ。
本来は外性器にも影響が出るはずなのだが、そうではなく生殖能力も維持されている事例は聞いたことがない。
とにかく、『エメリア化』にはXXでもXYでも不可だということだ。素地は元から整っていたと推測する」
言ってることがさっぱり分からない。ただ、僕が本来両性具有として生まれたこととは関係しているようだった。
「あの……それと急に『エメリア化』したのって、どういう関係が」
「状況から察するに、非常にオルディニウム濃度が高い場所にいたな。それが原因の一つ。
もう一つは、q因子を後天的にどこかに得ていたことだ。つまり、ミラ君がミーシャ君の血を摂取したのと同じようなことが、既に過去にあったとみている」
……ミーシャとしたことかな。彼女も顔を赤くしている。
「つまり、こういうことか。私の場合はミーシャの体液が、クランの場合は高濃度の魔素がトリガーになったと?」
「それほど外れてはいない。そして、これは忠告でもあるが……君たちが正気のままだったのは、『エメリア化』が不完全だったからだ。
やはり、『エメリア化』が完全な形で進行した場合、それによってできる物は世界の……少なくとも人類の災厄だ。それは食い止められないといけない」
「じゃあ、どうすればいいのか?」
※クラン(コンマ下)
40以上で?
※ミラ(コンマ下2)
30以上で?
- 905 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 00:20:35.74 ID:RA9fCjMrO
- はい
- 906 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 00:21:00.76 ID:zB/+oMkM0
- あ
- 907 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/22(日) 01:00:31.78 ID:a5NUbft+O
- マエザキさんがフフッと笑った。
「まず、一つ言っておきたいのは『エメリア化』も使いようということだな。つまり、抑制した形であれば有益だ」
「というと?」
「一定時間だけの不完全な形であれば、意識を留めながらその力の行使が可能ということだ。
それはちょうど、君らが体験したような形になる。そして、それを任意で起こす可能性はなくはない」
「……話が見えないんですが?」
「まあ要は、一時的に力を強化することができるかもということだな。そして、その方法は君ら2人とではやや異なる。
まず、クラン君だが……実はq因子があまり足りてない。だから、現状エメリア化を起こすにはそもそもかなり運が伴う。
q因子を増やすには、ミーシャ君からの輸血が手っ取り早い……」
※50以上で血液型適合
- 908 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 01:01:30.77 ID:TmxVf6dDO
- はい
- 909 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 01:01:39.76 ID:+5znWjh1O
- ん
- 910 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/22(日) 01:09:30.46 ID:a5NUbft+O
- ※クリティカル、ブースト確定
「血液型も合うようだし、それで問題はないだろう。後はこれを飲めばいい」
マエザキさんが置いたのは、何かの小瓶だ。
「これは?」
「副作用を抑えた、経口型オルディニウム摂取薬。『スターダスト』という名には聞き覚えがあるやもしれんが、その劣化最新版だな。
これで人工的に体内にオルディニウムが豊富な状態を作れる。まあ、事前に飲まないと意味はないんだが」
※小瓶の本数
01〜80 1本
81〜94 2本
95〜00 3本
- 911 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 01:11:13.84 ID:+5znWjh1O
- あ
- 912 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/22(日) 01:13:23.20 ID:a5NUbft+O
- 中途半端ですが今日はここまで。
- 913 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/22(日) 09:53:50.94 ID:/eoffce8O
- 小瓶は2本ある。
「事前に、ですか」
「そう。速効性じゃないから、その点も注意だな。推測される持続期間も1分程度と短い。
要は『何かが起こるのを事前に予期できる状態でしか使えない』ということだ」
「もっと便利には……」
「現状はちと難しそうだ。それと、この薬自体簡単に作れるものでもない。たまたま在庫があっただけだからな。使いどころはよーく考えてくれ」
「……分かりました」
なるほど、運用方法には要注意か。
「で、私の方はどうなんだ?」
ミラが手を挙げる。
「君の場合は逆なんだ。J因子とq因子が、既に結構存在している。
そして、q因子の過剰摂取がトリガーになるわけだ。つまり、摂取量を抑制することが必要になる」
「それも薬でか」
「そうなるな。……」
01〜50 ただ、開発までは時間がかかる
51〜80 開発までは1週間はかかるな
81〜94 これがそれだ
95〜00 上+α
- 914 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 09:57:39.91 ID:+5znWjh1O
- はい
- 915 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/22(日) 10:04:51.12 ID:/eoffce8O
- ※アンプルの本数
01〜70 1本
71〜94 2本
95〜00 3本
- 916 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 10:05:14.90 ID:HNMjdouV0
- あ
- 917 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/22(日) 10:10:52.88 ID:/eoffce8O
- >>914と916はコンマ範囲を間違えておりました。どちらもクリティカル扱いとします。
(覚醒レベル6のため)
※ミーシャの覚醒レベル上昇チャンスあり
※アンプルは3本
- 918 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/22(日) 10:53:16.87 ID:/eoffce8O
- 僕の薬の横に、3本のガラスの筒が置かれた。
「オルディニウム汚染の予防に使う服用薬だ。これを飲んだ上でq因子を摂取すれば、さっきのクラン君に近い状態が現出すると推測する。
こちらも貴重品だが、生産はまだ容易だな。使いどころは考えるべきだが」
「q因子とやらは、どう摂取するんだ?やはりミーシャの血か」
ふむ、とマエザキさんが唸った。
「ミーシャ君、少し採血させてくれないか。手間は取らせない」
#
「……結論から言えば、やはり現状では足りないな」
検査結果を見ながら、マエザキさんが呟いた。
「そうなんですか」
「一度ミラ君が『エメリア化』したのは偶然の産物の側面もあるな。
だから、安定して『エメリア化』を実現するには君の中のq因子を増やす必要がある」
「それはどうやって」
緊張した様子でミーシャが訊く。
「オルディニウムの照射だ。ただ、これにはリスクもある。
聞いているかもしれないが、肉体に変化が生じる可能性がある。今治療中の彼のように、ね。
そして、精神が冒されるかもしれない。これが厄介だ。何せ人格が破壊され、獣性が強くなるからな。
君らの世界は一度壊れているが、その引き金を引いたのはオルディニウムによって狂ったオルドだった」
ゴクリ、と誰かが唾を飲んだ。ミーシャの表情も堅い。
「大丈夫なんですか、それ」
「無論、細心の注意は払う。ただ、確実ではない。それは覚悟して欲しい」
※ミーシャの反応
30以上で頷く
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