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【安価】オルランドゥ大武術会12【コンマ】
- 752 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 20:16:50.94 ID:KSNOz8/3O
- っぶねぇ
- 753 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/16(月) 20:36:34.83 ID:JHrod3WEO
- 「いいでしょう。マナの総量は乏しいですが、効率の良いやり方を知っている。
『使わせて』貰えば何とかなるでしょう」
ブレイズさんが頷く。
「というわけで、少し付き合ってもらうよ」
アミールさんが「ゲート」を開いた。
※偶数で?
- 754 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 20:38:01.30 ID:KSNOz8/3O
- あ
- 755 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/16(月) 20:47:01.91 ID:JHrod3WEO
- 「あの……一つだけ、いいですか?」
「ん?」
ジャボンが顔を赤くしている。
「釈放されても、私に行き場所はありません。ですから……せめて雇って頂けませんか?」
「雇う?僕が?」
「はい。庶務の処理でも、家事のお手伝いでも、求められれば夜伽でも……お役に立ちたいんです!」
アミールさんが口をあんぐりと開けている。
「……そこまで慕われること、何かした?」
「私を身を呈して守ってくださいました。そして、あまつさえ自由の身に……その恩に応えたいのです!」
アミールさんの目が僕に助けを求めている。……この人も難儀だなあ……。
でも、僕にできることは特にない。というか、僕に助言する資格は多分ない。
8の倍数 実は……
4の倍数かつ8の倍数でない メイドぐらいなら
それ以外 あ、ああ。分かったよ
ゾロ目か90〜00 ……え???
- 756 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 20:47:27.39 ID:pbz7Dso00
- はい
- 757 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/16(月) 20:53:32.12 ID:JHrod3WEO
- 「……あ、ああ。分かったよ」
「ありがとうございます!!」
そう言うと、彼女はアミールさんに抱き付いた。これは後々大変そうだなあ……
#
「で、ここの結界を解いてほしいんだ」
僕らは場所を再びアヴァロン邸に移した。
「これ、ですか……」
「できそう?」
「……自信は、ないです……こんな複雑な術式、初めて見ましたから」
ジャボンがごくりと唾を飲む。
「まあとにかく始めましょうか」
※解呪判定
01〜30 まだ厳しいですか……
31〜60 厳しいですねえ……では、やむを得ませんか(再判定)
61〜89 これでいいでしょう
90〜00 ?????
- 758 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 20:54:55.11 ID:cCAsbbJDO
- はい
- 759 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 20:56:08.00 ID:FE6wPhAL0
- 一族関係のコンマなのに一体どうしちまったんだよコンマ神…
- 760 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/16(月) 20:58:54.27 ID:JHrod3WEO
- ※ファンブル回避権残り2回、再判定
- 761 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 20:59:29.84 ID:Gip+o9QkO
- はい
- 762 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 20:59:40.50 ID:QmafFhs80
- あ
- 763 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/16(月) 21:06:53.18 ID:JHrod3WEO
- #
「……これでいいでしょう」
1時間ほどの作業の末、解呪作業は終わった。ジャボンはその場にへたりこみ、ブレイズさんも疲労の色は隠せない。
「あ、ありがとうございます!!」
「礼なら彼女に。私が『乗っ取って』やることも考えましたけどね。それでは自我の損傷が起きる可能性があった。
無茶をやらずにホッとしてますよ。思いの外、彼女は優秀らしい」
アミールさんはジャボンの肩に手を当て、「頑張ったね」と声を掛けている。ジャボンは涙目で、「いえ、こちらこそ……」と感動しているみたいだ。
「……さて、と。今度は目覚めさせないといけませんが」
※75未満で退去を命じられる
- 764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 21:08:21.79 ID:SexUQB8Ko
- あ
- 765 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 21:08:23.06 ID:QmafFhs80
- あ
- 766 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/16(月) 21:24:38.45 ID:JHrod3WEO
- #
「……これで大丈夫です」
ブレイズさんが汗を拭った。2人はまだ寝ているように見える。
「いいんですか、これで」
「後はゆっくり目覚めます。まあ、『あれ』を使うことも視野に入れてたのですけどね。この分なら、自然に任せておけます」
「『あれ』って」
「私の切り札ですよ。『コンダクター』とやらを相手にすると聞きましてね。
精神波を弱めるなら、本気で相手した方が安全だと判断しました。それがこれです」
ブレイズさんは鞄を見た。何が入っているのだろう。
※75以上でvsコンダクター戦が可能、未満なら最低1回の自由行動を挟む
- 767 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 21:25:43.23 ID:QmafFhs80
- あ
- 768 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/16(月) 21:37:10.29 ID:JHrod3WEO
- ブレイズさんがふうと息をついた。
「……とはいえ、さすがに疲れました。少し、休ませてもらっても?」
「もちろんです」
アミールさんが「ゲート」を開く。
「休息なら僕の家で。しばらく時間を置きましょうか」
#
「……にしても、人多くない?」
ラーナがむくれた。無理もない。居間には僕とアミールさん、ラーナたち4人、ヘカーテにジャボンもいる。しめて8人だ。
さらに2階には、ネーロ院長と「実行委員会」の2人、そしてブレイズさんも休息中している。普通の家より大きいとはいえ、さすがに狭く感じる。
「お昼できましたよ!お口に合えばいいんですが」
ナディアが小麦粉の記事の上にトマトのソースとベーコン、チーズを乗せて焼いたのを持ってきた。「ピタ」という、ロックモールの郷土料理らしい。
「私は煮込みを作りました。いかがです?」
ジャボンが恥ずかしそうに鍋を運んでくる。
※5の倍数で……?
- 769 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 21:39:33.13 ID:cCAsbbJDO
- はい
- 770 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/16(月) 21:48:55.22 ID:JHrod3WEO
- 「……」
ジャボンをヘカーテが睨んでいる。うーん、やっぱり修羅場になるよねこれ。
(もう結婚しているって言ったんですか?)
(言ったけど聞かないんだ、仕方ないだろう)
アミールさんは困りきった様子だ。本当に難儀だなあ……
「で、これからどうするんだ?んぐっ、これ旨いぞ」
「ありがとうございます!」
ミラに褒められ、ナディアは嬉しそうだ。僕のとこみたいに仲がいいのは、なかなか珍しいのかもしれない。
「そうね。すぐに『コンダクター』討伐には動けないみたいだし……」
師匠が首をかしげる。さて。
(自由行動)
1 デアドラ、フローラの様子を見る(中確率で会話可能)
2 サンタクルスに尋問
3 ジャボンにコンダクター対策を訊く(中確率)
4 魔術学院に行く(ウィルかローマンと稽古可能)
5 ダーレン寺の様子を見る
6 モリブスに行く
7 その他自由安価
※2票先取
- 771 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 21:51:52.37 ID:pbz7Dso00
- 3
- 772 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 21:55:04.70 ID:Gip+o9QkO
- 3
- 773 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/16(月) 22:03:49.53 ID:JHrod3WEO
- 中断します。
- 774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 22:06:31.40 ID:FE6wPhAL0
- にしてもここまでやってやっと>>703の31〜くらいになったか
まあそれ以降もいくつか判定はあったんだろうけど、時間が余分にかかったしなぁ
コンダクターと戦うってのにファンブル権少ないのも痛い
ブレイズがフルート?持って来てくれたのが不幸中の幸いか
そういえば敵のブレイズを倒したときに懐から転がり落ちたフルートらしきものはどうなったんだろう
マリーンが回収してるんだろうけど
- 775 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 22:26:50.00 ID:Gip+o9QkO
- 神器は使用者本人に合うよう調整が要るという設定があるけど別世界の同一人物の場合はどうなるんだろう
敵ブレイズが落とした笛は誰が拾ったか明記されてないみたいだしクランたちが持ってるならブレイズに渡してみるのも一考かな
使えそうならともかく使えないならさっさと破棄したい、オルドかドワーキンなら一族全員の神器を使用できるとかありそうだし敵側に持っていかれる事態は避けたい
- 776 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/16(月) 23:06:18.80 ID:hfxmIdAKO
- >>774
コンマ判定次第ですが、基本はその通りです。
フルート持参のためvsコンダクター戦はかなりやりやすくなっています。
>>775
上にある通りです。ただ、マリーンが捕まった場合は……可能性は小さいですが。
- 777 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/17(火) 08:35:55.41 ID:HyzQCOznO
- 「それで、『コンダクター』。何かもう少し詳しい情報はないですか?弱点とか、対策とか何か」
「弱点、ですか……以前話したように、弱点は特にありません。……」
01〜20 そもそもどうやって作られたのかすら知らない
21〜50 サンタクルスから伝聞で断片的情報あり
51〜70 素体の情報は知っている
71〜89 ある程度の対策は知っている
90〜00 有効な対策を知っている
- 778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/17(火) 08:45:42.65 ID:fSP5nXyDO
- はい
- 779 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/17(火) 09:44:04.71 ID:HyzQCOznO
- 「ただ、誰が素体になったかは知っています。魔術学院のサイレスという者です」
「……それは確か」
アミールさんにヘカーテが頷く。
「音魔法の研究で知られた人物ですね。本人も素晴らしい音楽家でした。私も何回か演奏を聴かせて頂きましたが……」
「はい。私がオルランドゥに来てしばらくしてから、新たな生命の創成を行うとサンタクルス副院長に命じられました。
あの時の私は愚かでした。それが何を意味するかも知らずに……」
「……そこで身を捧げたのがサイレス氏だったわけだね。彼の名を聞かなくなったのは1年ほど前だから、当時は確か准教授か」
小さくジャボンが頷いた。
「私がズマのエリコグラード魔術学院から引き抜かれてすぐだったと思います。彼は教授になりたがっていた。
身の安全は確保された上での実験でした。しかし……」
「失敗したわけだ。そして、粛清が始まったと」
「……はい。私は従順なふりをするしかなかった。そのせいで……うぐっ、多くの人々をっ……!!」
嗚咽にむせぶジャボンを見て、アミールさんが溜め息をつく。
「君は罪を自覚してる分いい。粛清への恐怖が、未知の生命を生み出すことへの快楽にすり変わってしまったのも多いからね。しかし、サイレス氏か……」
アミールさんが腕を組んだ。
「何か心当たりが?」
※80以上である
- 780 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/17(火) 09:55:47.43 ID:TQp2Ecay0
- はい
- 781 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/17(火) 12:49:24.87 ID:HyzQCOznO
- 「いや、僕も知り合いって程度だからね。彼について詳しいとすれば……年が近かったはずのGGかサンタクルスか」
「サンタクルス副院長の処刑は」
「そろそろかもしれない。口を簡単には割らないだろうし、無駄足になるかもしれないけど」
1 サンタクルス副院長の所に行く
2 ガーネットの所に行く
3 その他自由安価
※3票先取
※情報の有益性は1>2、手に入れやすさは2>1です。
※ブレイズを連れていくのは手ですが、サンタクルスは処刑済みの可能性があります。
※ローマンに訊くの手ですが、情報の有益性ではガーネットに劣ります。
- 782 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/17(火) 12:57:09.81 ID:t7rDK9S0O
- 2
- 783 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/17(火) 13:14:51.71 ID:fSP5nXyDO
- 2
- 784 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/17(火) 15:58:30.32 ID:rHAoIzfh0
- 2
- 785 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/17(火) 18:22:31.55 ID:AHr1Ddq+O
- #
「……あ」
「やあ」
ガーネットさんの部屋をアミールさんと訪ねると、微妙な反応が返ってきた。
「まさかあんたが来るとは思ってなかったわ。何の用なの」
「……2人はお知り合いなんですか?」
「腐れ縁よ。ウィンドグレイス卿と並ぶ、ね」
僕らはソファーに座るよう促される。
「宝石の子、クラン君だったかしら?彼について?」
「いや、『コンダクター』の素体、サイレス准教授について。僕よりも君の方がずっと彼については知ってると思うけど」
01〜25 実はそんなに知らないのよ
26〜65 まあ、多少はね……
66〜89 ガーネットさんの表情があからさまに曇った
90〜00 彼を討つのね、その子と
- 786 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/17(火) 18:26:25.79 ID:pLUBcd7PO
- はい
- 787 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/17(火) 18:50:06.02 ID:AHr1Ddq+O
- ガーネットさんの表情があからさまに曇った。
「……それを訊くのね」
「やっぱり、色々知ってるわけか」
「彼とは……そこそこ親しい仲だったのよ。あなたよりもね。
彼がああなってしまったのは、私のせいかもしれない」
「どういうことだ?」
ガーネットさんは机の上にあったパイプを手に取った。そしてふうと、煙草みたいなものを吸う。
「……彼とは同期でね。一緒に競い合い、学び合った仲間だった。……仲間以上だったかもしれない。
ただ、私の方がたまたま出世が少しだけ早かった。それで、焦ってたのかもしれない」
「……君に並ぼうと、素体に立候補したと」
「ええ。そんなことをしなくても、彼は教授になれたはず。でも、彼は手を挙げてしまった」
「その結果か」
「……彼が何人も殺したと聞いたとき、これは報いだと思った。……絶対に、止めるべきだったのよ!
ネーロ院長が狂い、サンタクルス副院長の独裁が始まる中、止めに入ったらどうなるか……薄々は見当がついてた。
でも、それでも私はサイレスを止めるべきだった!!」
アミールさんは首を振った。
「……サンタクルス以外、彼が怪物になるという結果は予期できなかっただろうさ。
君も、嫌な予感はしたかもしれないが、破滅的な結果までは考えもしなかったはずだ。君は自分を責めるべきじゃない」
「……相変わらず、妙な所で冷静なのね」
「引いて考えるのに慣れてしまっただけさ」
「……彼を討つの?」
「これからね。強力な助っ人もいる。心配は要らない」
※70以上でガーネットが提案
- 788 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/17(火) 18:51:40.16 ID:aC8QbKsQ0
- おりゃ
- 789 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/17(火) 20:56:28.99 ID:buu0byGtO
- 「……そう」
ガーネットさんが窓の外を見て、またパイプを吸った。
「……ちゃんと殺してあげて。私じゃ、何もできないから……」
「分かった」
アミールさんが腰を上げた。
「行こうか」
「えっ、いいんですか!?」
「十分だ。……じゃあね」
「ええ……因果なものね」
ドアを閉め、僕らは廊下を歩く。
「あの、お二人の関係って」
「『腐れ縁』さ。僕が君くらいの子供の頃、2つ上の彼女が『色々』教えてくれてね。
ただ、もう数年会ってなかった。お互い、進む道が違ったということだよ」
アミールさんが苦笑した。……僕は何となく察したけど、これ以上は追求しないことにした。
※60以上でローマン&ウィルと会う
- 790 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/17(火) 20:59:36.03 ID:9J9rE0HRO
- あ
- 791 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/17(火) 21:08:25.97 ID:buu0byGtO
- #
「……というわけだ」
「それが収穫、ですか」
ラーナが不満そうに言う。確かに、その気持ちは分かる。
アミールさんは目を閉じた。
「ああ。……GGを巻き込めば、『コンダクター』の征伐確率は上がるかもしれない」
「……え?」
師匠がアミールさんを見た。
「……『コンダクター』には知能がある。そして、僅かでも『生前』の記憶が残っていれば……ということですか?」
「……そうなるね。攻撃の手は弱まるだろう。そしてそこを突けば……」
「容易に鎮圧できる、ということですか」
階段を下りてきたブレイズさんが言う。
「もういいのですか」
「ええ。確かにその考えは合理的帰結です。確実、ではないですが」
「……ガーネットさんを、囮に??」
「囮とまでは言わない。だが、彼女を同行させれば……元恋人を、『コンダクター』は攻撃できない、かもしれない」
しん……と部屋が静まり返った。これは、ある意味非情な選択だ。
1 やりましょう、それ
2 それはやめましょう
※3票先取
- 792 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/17(火) 21:17:58.40 ID:9J9rE0HRO
- 1
きっちり別れさせてあげる方がGGとしては踏ん切りがつくのでは
操られたり利用されて怪物化しても最期の最期に理性を取り戻すケースも今作中いくつかあったし今回も可能性はある、と思いたい
- 793 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/17(火) 21:50:05.54 ID:9kFn9wf40
- 1
フルート持ちブレイズが居るからコンダクターの精神波も問題ないし、囮ではなくアミールに守られながら声かけ担当してもらうだけでも十分だろう
せめてその最期を看取ることぐらいはね
- 794 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/17(火) 22:44:39.76 ID:q5Kgci+zO
- 上げます。
- 795 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/17(火) 23:13:14.23 ID:3MvwDLODo
- 2
- 796 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/17(火) 23:27:36.48 ID:qej6CUB+O
- もう一度上げます。0000までに決まらない場合リセットです。
- 797 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/17(火) 23:30:43.91 ID:+y1hDGGK0
- 1
- 798 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/17(火) 23:44:46.42 ID:qej6CUB+O
- 「……やりましょう、それ」
「クランっ!?」
「ラーナ、分かってる。これは一種の賭けだって。でも、サイレスさんってガーネットさんの恋人だったんでしょ?
なら、その最期ぐらいは看取らせてあげたいんだ。どんな形であっても」
師匠が苦笑する。
「貴方らしいわね」
「そうかな……でも、ガーネットさんは極力守らないと」
「そうだね。僕の知る限り、彼女には奴と戦う力はない。そこは僕が責任を持つ」
「……了解です。じゃあ、行きましょう」
#
「来たね」
魔術学院では既にウィルさんとローマンさんが待っていた。
「『コンダクター』は」
「ここの地下にいる。ちょうど『スマイル』と戦った下の階、といっても随分下らしい」
ローマンさんは険しい表情だ。
「『魔道箱』で行くんだが、定員があってな。行ける人数は決まっている」
「『魔道箱』?」
「ほう」とブレイズさんが感嘆した。
「エレベーターですか。この世界にも一応あったのですね」
「……?それが何だかは存じませんが」
「まあいいでしょう。定員は?」
01〜30 4人
31〜70 5人
71〜89 6人
90〜00 再判定
- 799 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/17(火) 23:48:15.18 ID:+y1hDGGK0
- ん
- 800 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/17(火) 23:52:54.51 ID:qej6CUB+O
- 「定員は4人です」
「……となると、実質的に決まったようなものですか。私とクラン君、アミール君、そしてガーネットさん。まあ、私が何とかしましょう」
僕はアミールさんに向けて頷いた。
「じゃあ、ガーネットさんを呼びましょう」
※80以上で?
- 801 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/17(火) 23:54:08.87 ID:9J9rE0HRO
- ん
- 802 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/17(火) 23:56:59.63 ID:qej6CUB+O
- ※???を持参
今日はここまで。
- 803 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/18(水) 13:23:14.25 ID:LqMf9pCBO
- #
「……そう、分かった」
ガーネットさんはあっさり同行に了承した。
「意外だね、もっと抵抗するかと」
「現実主義のあなたの性格は知ってるから、そう来るだろうとは思ってた。
それに、彼を看取るのは私の役目だから」
「……すまないね」
「いいのよ。その代わり、彼の最期まで私を守って。それだけ」
アミールさんが何かに気付いた。
「その髪飾りは」
「……サイレスがくれたものよ。結局、指輪はくれなかったけど……ある意味の『形見』ね」
「……そうか。じゃあ、行こうか」
#
ズォンズォン……
重たい音と共に、鋼鉄の箱が降りていく。「過去の世界」の、マエザキさんの研究所にあったものに近いけど、こっちの方がずっとゆっくりで重々しい。
「どうやるんですか」
「まずは様子見、ですね。ただ、いつでも逃げられるように『ゲート』を入口に開いておきます」
「……え?」
「私が本気になったら、今着けている『ジャマー』は無意味です。だから、私が笛を抜いたら即逃げてください。
メドが立ったら、私の方から呼びます。精神波だけの相手なら、それで終わるでしょうが……」
ガーネットさんが頷く。
「サイレスが得意としていた音魔法は、音そのものを武器としていたわ。
『コンダクター』になってどう変わったかは知らないけど、多分そんなに簡単じゃない」
「僕の魔法障壁の出番、というわけか。打撃はクラン君に任せるしかないね」
緊張が高まる。そして、ガタンと音がして、扉がゆっくり開いた。
「……あれ、ですか」
15メド近く離れた場所に、鋼鉄の箱が見えた。……あの中?
そして、その周りには……白骨が幾つも見えた。
アミールさんが冷や汗を流す。
「そのまま封じてりゃいい……ってわけでもないんだっけね」
「ええ。あれの維持はかなり大変。サンタクルスは、数ヶ月に一度、数人がかりであの箱に掛かっている封印の術式をかけ直させてた。
でも、その度に……精神波による犠牲が」
「それがあれってわけか。で、術式の効果が切れたら……」
「あれは地上にやって来るわ。そうなったら、どうなるか見当も付かない」
「……なるほど。では、私が行きましょうか」
コツ、コツ、コツとブレイズさんが一人近付く。表情は険しい。既に攻撃は始まっているのかもしれない。
そして、鋼鉄の箱の前に立つと……右手で円を描いた。パカッ、と箱に穴が開く。
「……あれが……『コンダクター』」
その中にいたのは、異形の男だった。全身に音符が張り付き、服も色彩鮮やかな楽譜で埋め尽くされている。
「……会話は、できますか」
01〜70 すかさずブレイズさんがフルートを抜いた
71〜89 …………
90〜00 あ……う……
- 804 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 13:24:44.85 ID:vEi4+3OsO
- はい
- 805 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/18(水) 13:49:03.03 ID:08cA0e8Uo
- 「…………」
「コンダクター」に動きはない。どういうことだろう?
「音魔法を使ってる、とか?」
「いや、それはないな。音が聞こえるはずだし、第一ブレイズさんに張った対魔防壁が作動している」
01〜50 ブレイズさんがフルートを抜いた
51〜89 ブレイズさんがこちらを向いた
90〜00 ……頭の中に声が?
- 806 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 13:54:38.83 ID:ZKBBOgHuO
- ん
- 807 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/18(水) 16:17:21.76 ID:SRC1cL00O
- その時、ブレイズさんがこちらを向いた。
「……妙ですね。攻撃の意図がない」
「え?」
「こちらから接触してるのですが、何の反応もありません。ひょっとすると、貴女に用があるのかもしれない」
「……私?」
ガーネットさんにブレイズさんが頷く。僕らは「コンダクター」に近付いた。
「来たけど、どうすれば」
「私に触れてください。上手くすれば、会話ができるかもしれない」
ガーネットさんがブレイズさんの背中に手をやった。
…………
……
01〜20 返事がない
21〜50 コロ……シテ……
51〜75 ガーネット、今のうちに僕を殺してくれ
76〜89 ……ガーネットか
90〜00 上+?????
- 808 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 16:18:28.77 ID:DdW6qb7b0
- えい
- 809 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 16:19:51.22 ID:6cLi9JE20
- すげぇ
- 810 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/18(水) 16:29:58.04 ID:SRC1cL00O
- ※クリティカル
中断します。?????が介入します。
- 811 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/18(水) 23:10:23.04 ID:QkEuU7ImO
- しばらくして、ガーネットさんが叫んだ。
「サイレス!?」
『……ガーネット、やはり君だったか』
頭の中に低い男性の声が響いた。
「……え?」
『君以外にも、3人いるな。……君がいるなら、声を出してもいいだろう』
アミールさんもブレイズさんの背中に手を当てる。
「サイラスさん、アミール・スナイダです。分かりますか」
『……貴方ですか、上にいた『スマイル』――マイル・デイライトを殺したのは』
「僕とそこにいる少年だ。仕方がなかった」
『……サンタクルスの差し金ですか』
「いや、彼女は処刑予定だ。地上の状況までは知らなかったみたいだね。
ネーロ院長も正気に戻した。全ては元に戻りつつある」
『そして、僕も殺しに来たわけですね。僕はただの『怪物』でしかないですから』
「……率直に言えばその通りだ。君の存在は危険だ……と思っていた。
ただ、正直に言って、ちゃんと話ができる自我が残っているなんて思いもしなかったけど」
「ふふっ」という笑いが僕の頭に響いた。目の前の「コンダクター」は表情一つ変えていないのに。
『それは正しいですよ。ガーネットが来て、僕に対する気持ちが残っているのを知って正気を取り戻した。
多分、これはつかの間のものですけど。別れが終わったら、殺してください。貴方たちなら簡単でしょう』
「……分かった」
アミールさんがガーネットさんに向けて首を振った。
「……ごめんなさい。あなたを止められなくて」
『いや、いいんだ。これは僕が望んだことだ』
「……え?」
『君には叛意ありとサンタクルスは思っていた。そして、そうではないと僕は証明したかった。
もちろん、君があの女を嫌っていたのは知っている。だからこそ、君は実験体に選ばれる予定だった。
そこで僕は君の代わりに身を差し出した。……これが真実だ』
「そんなっ!!じゃあ、教授にしてやるとかそういうのは……」
『嘘だろうね。でも、僕は君に疑いが向けられないよう、それを信じたふりをした。
君にはつらい思いをさせたと思っている。許してくれ』
ガーネットさんの目から涙が一気に溢れた。
「ちょっと待ってよ!!ずるいわよそんなの!!何で……何で自分を犠牲にしたのよぉ……!!
一緒に逃げればよかったじゃないっ!!2人なら、きっと……」
『それができないのは、君も知ってたはずだ。闇ギルドの連中を向こうに回して、勝てるわけがない。……今は、連中は」
「もう壊滅状態だ。ここにいる彼、クラン・オーディナル君を中心に大体事は済んだ」
『……そうか。なら、思い残すことはない』
目の前にいる「コンダクター」の口が、僅かに上がったように見えた。
『ガーネット。君ならいい研究者になれる。とうは立ってしまったけど、いい男も見つかるだろう。幸せになってくれ』
「嫌よっ!!あなたを、私が……殺せるはずなんて」
『やるならすぐやれっ!!!僕の自我は、もうそんなにもたないっ!!!アミールさん、頼みます』
「分かった」
すっと剣が抜かれる。アミールさんは大きく振りかぶった。
「ありがとうございます、サイラスさん」
- 812 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/18(水) 23:13:53.26 ID:QkEuU7ImO
-
その時、僕の宝石が光った。
『その決断はまだ早い』
「え?」
「何っ??」
「……貴方はっ!!?」
『久しいな、ブレイズ。違う世界のブレイズだが、私の知るお前とはさほど違いはないようだ』
僕の口が勝手に喋る。これは……
「コーウィン兄様……!!?」
- 813 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/18(水) 23:28:46.73 ID:QkEuU7ImO
- なぜ、この時に僕の身体を乗っ取った?疑問をよそに、コーウィンさんは話し始める。
『魔力を探らさせてもらった。確かに、その男はオルディニウムに深く汚染されて人外へと成り果てた。
ただ、かつて……『ニャルラ』がそうであったように、人としての心の欠片は残っている。
あの男にはそういう機会は与えられなかったが、あるいは元に引き戻すことができるかもしれん』
「……!!そんなことが、本当に?」
『できる方法を知っているだろう?500年前には、その可能性など思いもしなかったが』
「そういうことですか……!!それでも問題は」
『ああ。この男の無害化。そして、数日間の拘束の維持。両立せねばならん』
アミールさんたちは呆気に取られている。
「何を喋ってるんだクラン君!??」
『今の私はクラン・オーディナルではない。その行使者だ。
……ブレイズ、無害化できるか?』
「ロビントンのフルートを持ってきてますから、抵抗さえなければあるいは。
500年前、ブランドを正気に戻した手法を使えということですか」
『この世界では正気を取り戻すことはなかったが……そちらの世界ではそうだったようだな。
記憶消去と自我の忠実な改竄、そして数日間の機能停止。やれるか』
「……やりましょう」
ブレイズさんが、汗を流しながらニィと笑った。
#
※作業結果
01〜50 サイレス暴走、鎮圧のための戦闘へ
51〜89 サイレス沈黙、多数決へ
90〜00 サイレス沈黙(過去世界にクランが行く必要はなくなります)
- 814 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 23:29:52.91 ID:6cLi9JE20
- ん
- 815 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 23:29:55.02 ID:5pljwoEr0
- あ
- 816 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 23:30:12.79 ID:gwR34S/HO
- ん
- 817 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/18(水) 23:36:19.37 ID:YQQ2BdBbO
- ※以下、85日目はクリティカル範囲95以上に変更
今日はここまで。戦闘なしはさすがに予想外でした。
なお、経験点は入りませんが後々色々な特典があります。
(ex:サイレスからの礼の品、音魔法の習得(ラーナ)、精神感応の習得など)
- 818 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/18(水) 23:38:18.08 ID:YQQ2BdBbO
- 余談ですが、通常だと>>811の後にサイレスの正気判定が入るはずでした。
- 819 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 23:42:27.36 ID:6cLi9JE20
- 乙
フローラとデアドラの低コンマ祭はこのための調整だったのか
- 820 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 23:47:24.72 ID:gwR34S/HO
- 乙
ヘカーテといい天使樹(2回とも)といい利用されて化け物になったキャラを見るや救済しまくるコンマ神のお戯れすごいわ
- 821 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/19(木) 08:35:55.40 ID:uob3PxARO
- #
『お待たせしました、もう来ても大丈夫です。それと、布かケープか、身体を隠すものを』
15分後ほどして、ブレイズさんから連絡が入った。プレーンウォークで飛ぶと、横たわるサイレスさんの姿が見える。
「上手く行ったんですか?」
「ええ。彼の理性が強かったらしく、オルディニウム感染に伴う獣性を押さえ付けてくれたので助かりました。後は、浄化装置にかけるだけです」
「浄化装置って……」
「貴方も聞いているでしょう。『過去の世界』にある、オルディニウム汚染者からその影響を取り除くというものです。
このまま目覚めさせても、身体がオルディニウムに冒されている状態は変わらない。遅かれ早かれ、彼は本物の怪物へと変わり果てる。
しかし、あれにかければ普通の人間には戻れます。今の力は失うかもしれませんが、それでも現状よりずっといい」
ガーネットさんが前に出た。
「助かるんですかっ!!?」
「ええ。後は、彼を連れていくだけです。とはいえ、多少時間は頂きますが。
同行を希望するなら受けますよ。ただの付き添い以上ではあり得ませんが」
「行きます。行かせて下さい」
「貴女はそういうと思いました。クラン、貴方はどうしますか」
1 こちらでやるべきことは多いので、別の機会に
2 行きます(戻りは87日目か88日目)
※3票先取
- 822 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 08:48:52.86 ID:jpr8H7j50
- クランは覚醒レベル5になって常時宝石解放ですけど、過去世界に行くのにまだ維持装置必要ですかね?
- 823 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/19(木) 08:54:51.45 ID:uob3PxARO
- >>822
ないです。
- 824 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 09:21:20.31 ID:jpr8H7j50
- 2
ラーナ、ミーシャに維持装置つけて、ミラも加えて過去世界でやれることやっちゃおう
ラーナに封印術覚えさせて、ミラをエメリア化させて、滝のところで修行して、可能ならオルディニウム照射で覚醒レベル上げ
- 825 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 09:28:55.77 ID:IQ8MwQpx0
- 2
- 826 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 10:19:34.11 ID:Y7ZutRIWO
- 1
滝の体調が戻りきっていない可能性がまだあるかもしれないし、ここで強くなりすぎても穴の低階層で経験点入りにくくなると困らね?
低階層でクリスとバッタリ出くわすなんてファンブル級だろうし
- 827 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 10:22:52.85 ID:GK3FldNAO
- 2
- 828 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/19(木) 10:23:45.60 ID:uob3PxARO
- >>826
もう低階層にはいないでしょう。
ただ、10階層までショートカットしているとはいえ、時間的猶予が物凄くあるわけではありません。
- 829 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/19(木) 12:29:42.94 ID:uob3PxARO
- 「行きます。向こうに用もありますし」
「そうですか。恐らく『過去の世界』に着くのは明日になるでしょうが。
貴方以外にもどなたか行かれますか?」
ミラは維持装置が要らないはずだ。とすると、あと一人だけど。
※同行させる人物を選んで下さい。3票先取
※ガーネットに1個使わせるため、維持装置の余りは1個のみです
- 830 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 12:39:27.89 ID:GK3FldNAO
- ミーシャ
ミラのエメリア化フラグの関係で必要不可欠だし
あと維持装置の増産ができてないか第二世界に問い合わせたいけど結界の補強優先してただろうから望み薄いかな
- 831 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 12:46:34.53 ID:jpr8H7j50
- ああそうか、ならしゃーない
マナキャンセラーの増産はこの世界のアリスが着手してたからもういくつか出きてるはずだし、次に過去世界に行くまではそれで間に合わせるか
ミーシャで
一族同士で殺し合えないというのはトドメがさせないということでいいんですよね?
- 832 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/19(木) 13:49:00.34 ID:JFBZYWwDO
- >>831
そういう解釈で構いません。
- 833 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 16:42:48.72 ID:DgbvtQXI0
- ミーシャ
- 834 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/19(木) 18:31:39.57 ID:RY0/nB9SO
- #
「私?」
執務室にいるミーシャは不思議そうな顔をした。
「うん。例の宝石にも絡むことなんだけど、いいかな」
「『過去の世界』……どんな感じなのかしら。アナ、予定はどうなってる?」
「そうですね……一応、後ろ倒しはできるものばかりですね」
「そう。戻るのは明後日だったかしら」
「明後日か明明後日だって。今日は『第二世界』に行くだけになると思う。
もし向こうの準備ができてたら、今日のうちに『過去の世界』に行くみたいだけど」
「そう。……久々に公務以外ね」
うーんとミーシャが伸びをした。
「色々こっちとは違うけど、驚かないでね。ミラはもう慣れてるけど」
「あの子も行くの?」
「うん。『エメリア』化の制御可能性について調べるみたい。で、そのためにミーシャの力も借りたいってわけ」
「そういうことね、分かった。ブレイズさんは」
「下で準備してるよ」
彼女を連れて王宮のホールに行くと、既に皆揃っていた。
「じゃあクラン。気を付けてね」
「うん、じゃあ行ってくる」
ラーナたちに手を振り、僕らは「ゲート」の向こうに消えた。
※「過去の世界」移動の有無(コンマ下)
95以上で当日移動
※イベント発生判定(コンマ下2)
85以上で発生
- 835 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 18:39:47.50 ID:jpr8H7j50
- ん
- 836 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 18:40:59.81 ID:GK3FldNAO
- はい
- 837 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/19(木) 18:51:22.16 ID:RY0/nB9SO
- 【86日目】
「どうぞ」
4人で朝食を食べていると、ノックの音がした。サイファーさんだ。
「昨日は色々あったようだな。気分は?」
「あ、大丈夫です。夏なのに、部屋が涼しかったので助かりました」
「ここも色々技術を『過去の世界』から取り入れてるからな。劇的な変化に戸惑う声もあるが……」
※50以下で相談事あり
- 838 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 18:56:26.74 ID:GK3FldNAO
- あ
- 839 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/19(木) 19:02:02.46 ID:RY0/nB9SO
- ※相談事なし
「こっちの結界の件はいいんですか?」
「一応何とかな。ただ揺さぶりはかけてきてる。君らの所にも『壊れた世界』と繋がるゲートがあったはずだが、最大限の警戒はしておいた方がいいな」
背中に軽く寒気が走った。確かそれは、モリブスの鉱山にあったはずだ。
トンプソン司教のことだから厳重に警戒はしてるだろうし、何かあったらこっちに連絡が来るように整えてはいる。
それでも、やはり向こうから僕らの世界に来る可能性は……ゼロじゃない。
「で、例の船って」
※30以上で来ている
(30未満の場合帰りが88日目確定)
- 840 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 19:05:09.22 ID:SEKxli7Ho
- あ
- 841 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/19(木) 20:03:03.16 ID:RY0/nB9SO
- ※ファンブル回避権利残り4回、再判定
- 842 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 20:10:13.91 ID:WGKRL4dj0
- あ
- 843 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/19(木) 20:24:51.44 ID:RY0/nB9SO
- ※以下86日目終了までクリティカル範囲95以上に
※自由行動+1、87日目での帰還が可能
「もう準備はできているが、少しなら時間は取れるな。何か用があるなら聞くが」
1 「封印の間」を見ておきたい
2 ○○に会いたい(○○は要指定、あまり複雑な依頼はできません)
3 いえ、もう行きましょう(自由行動は向こうに繰り越し)
※2票先取
※○○は大体の人物で可能です。
- 844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 20:29:46.89 ID:GK3FldNAO
- 1
結界の補強に少し力を注いでシデの延命なり観察して何か見つけるなりできれば
- 845 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 20:52:39.67 ID:WGKRL4dj0
- 1
- 846 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 20:53:03.28 ID:jpr8H7j50
- 3
結界とシデを見るのは帰ってきてからでも出来るから、念のために過去世界での自由行動に余裕を持たせておきたい
早く用事が終われば87日目の朝一でも帰ればいいのだから
- 847 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 20:53:57.92 ID:jpr8H7j50
- 出遅れたか・・・
3票先取であれば・・・
- 848 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/19(木) 21:30:58.31 ID:RY0/nB9SO
- 「『封印の間』を、もう一度見せて下さい」
「了解だ。俺も見てもらいたいと思っていた」
そう言うと、サイファーさんは「ゲート」を開いた。
「『封印の間』?」
「ああ、君らは初めてだったか。要はこの世界と『壊れた世界』とを繋ぐ境目だな。
多分、向こうにジェラードさんかコーウィンさんがいるだろう。詳しい説明は彼らがすると思う」
※「封印の間」にいるのは……
奇数 ジェラード
偶数 コーウィン
4の倍数 2人とも
ゾロ目、95〜00 コーウィンとジェラード、ナガト
- 849 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 21:32:56.08 ID:SEKxli7Ho
- あ
- 850 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 21:33:21.34 ID:jpr8H7j50
- ん
- 851 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/19(木) 21:53:25.24 ID:RY0/nB9SO
- #
「ご覧の通りだ」
ジェラードさんが溜め息をついた。シデさんの前にある「門」はほとんど破壊されかかっている。
「臨時で『一族』と準『一族』……そしてサイファー君たちも召集し、何とか押し返したってところだ。次来たら、跳ね返せる自信はないな」
「……そこまで!?」
「コーウィン」さんが険しい目で「門」を見る。
「聞いているだろうが、ベネディクトは別格だ。お前たちが倒した『ブレイズ』や『ランダム』とは比にならない。
あれは所詮クローンによる劣化体。オリジナルのベネディクトは、俺たちが束になってやっと戦える程度だ。
そこに終末兵士と化した『ダナ』、そして『エチゴ』が加われば……現有戦力での勝算は、正直に言って乏しい」
「……サイファーさんをもってしても、ですか」
「俺では壁役が精々だな。だからこそ、君らの世界に助けを求めた。情けない話だが。
向こうの世界に乗り込もうとしたこともあったが、あっちは魔素が濃過ぎて話にならなかった。だから、完全に封じ込めるか……」
「コーウィン」さんが僕らの方を向いた。
「魔素の薄いお前たちの世界で迎え撃つか、だ。ただ、向こうもお前たちの土俵で戦うのは慎重なようだが」
「実際、クローンとはいえ『ブレイズ』、『ランダム』とやられてるわけだしね。まあ、君らの存在は警戒されてるとは思う」
ジェラードさんがふうと息をついた。
シデさんは、まだ固まったままそこに立っている。……マナが減っている?
「ああ、やはり気付いたね。そう、シデも限界に来つつある。明日とかそういう感じじゃないけど。
ナガトの力を借りればもう少しもつだろう。ただ、それをやったら今度こそ彼は死ぬ」
「……せっかく生き延びたんですからね。彼に犠牲になってほしくはない」
僕は宝石を見た。……何かできるだろうか。
※クラン
80以上で反応(コンマ下)
※ミーシャ(コンマ下2)
90以上で反応
※ミラ(コンマ下3)
85以上で反応
※ガーネット(コンマ下4)
98以上で反応
※コンマ下2〜4には95以上のクリティカルは適用されません
- 852 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 21:53:57.94 ID:GK3FldNAO
- はい
- 853 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 21:54:50.13 ID:jpr8H7j50
- ん
- 854 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 21:56:58.28 ID:BlXTSmnN0
- あ
- 855 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 21:57:15.08 ID:rF1VggtDO
- はい
- 856 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/19(木) 23:11:43.59 ID:9Ar9qt86O
-
キィィィィ…………
その時、宝石が光り始めた。……これは。
「共鳴?」
「いや、小僧自身が俺たちに近付いているからか……?」
「コーウィン」さんとジェラードさんが驚いた様子を見せる。宝石から放たれた光は……
01〜30 やがて消えた
31〜70 やがて大きくなり……「あれ?」
71〜94 上+α
95〜00 バシュン
- 857 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 23:13:51.55 ID:BlXTSmnN0
- あ
- 858 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 23:13:52.44 ID:/aSXJ7e3O
- あ
- 859 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/19(木) 23:15:58.30 ID:9Ar9qt86O
- ※クリティカル、再判定
01〜80 昇格
81〜00 2段階昇格
(95〜00の場合、超低確率で……?)
- 860 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 23:16:44.79 ID:rF1VggtDO
- はい
- 861 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 23:16:47.80 ID:/aSXJ7e3O
- はい
- 862 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 23:19:04.80 ID:jpr8H7j50
- おしい
- 863 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/19(木) 23:31:51.33 ID:9Ar9qt86O
- 宝石から放たれた光はやがて大きくなり……
…………
……
あれ?
ここはどこだろう。「封印の間」にいたはずなのに……
辺りは全て白の空間だ。これはまるで……夢の中で、コーウィンさんと会う時のような。
「君が『蛇』の依り代か」
急に背後から声をかけられた。いつの間に?
思わず飛び退いて構える。……殺気はない。しかし、姿もない。これは……
「私はこっちだ」
再び背後から声がした。ゆっくりと振り向くと、そこには。
「……あなたは?」
長い白髪と、少し伸びた顎髭の男性が微笑んだ。
「試すようなことをしてすまない。いい反応だった」
この顔には、見覚えがある。いや、さっきまで見ていた。
あれよりずっと若々しく、ずっと精悍そうだけど……この人は、多分。
「シデさん、ですか?」
「ああ。君の名は」
「クラン・オーディナルです。……これは、一体」
「君の力が一時的に増幅されたのだろう。それが、私の精神を目覚めさせた。
ただ、身体までは自由ではない。あの『壊れた世界』を抑えるため、全精力を投入しなければならないからだ」
「あなたを、解き放つには?」
01〜50 それが分からない
51〜85 私の半身が要る
85〜94 私の半身が要る。それは……
95〜00 俺が力を貸す
- 864 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 23:33:12.85 ID:/aSXJ7e3O
- あ
- 865 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/19(木) 23:46:07.64 ID:9Ar9qt86O
- 「私の半身が要る」
「……半身?」
「ああ。私は……元は『壊れた世界』から来た。この世界の存在では、ない。
実は、私はもはや人間ではない。『一族』そのものに成り果てた。
その『縁』が、私をここに縛り付けている。『壊れた世界』と繋がりを持たずして、私は存在し得ないのだ」
……何を言っているかよく分からない。繋がり?
「何で半身が要るんですか」
「私を、『壊れた世界』から断ち切るためだ。人としての私の要素がどこかにあれば、それと接することで『縁』は弱まる。
それが何かは分からないが……可能性としては、それしかない」
「人としての要素……」
どうにもピンと来ない。一体それは何なのだろう。
シデさんは真剣な表情だ。
「私の力は、このままではじき尽きる。ベネディクトの攻勢も激しくなった。もはや、『縁』を切ることがないと、ここはもたない。
そして、それは君にしかできないことだ。……よろしく頼む」
01〜85 そのまま消える
84〜94 それと、一つ試したいことがある
95〜00 ?????(再判定)
- 866 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 23:48:22.00 ID:tWbvfFff0
- ん
- 867 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/19(木) 23:54:11.25 ID:9Ar9qt86O
- ※偶奇判定です。
奇数……ファンブル回避権全消費
偶数……???????
コンマ下3です。
- 868 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 23:55:12.77 ID:jpr8H7j50
- ここでファンブルはこの後の予定的にキツい
ksk
- 869 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 23:57:42.86 ID:iU27RglJ0
- ん
- 870 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 23:57:43.22 ID:rF1VggtDO
- はい
- 871 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/19(木) 23:58:38.86 ID:9Ar9qt86O
- ※特殊イベント発生
今日はここまで。
- 872 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 00:01:17.01 ID:NkY+X1bd0
- 重要シーンでの00偶数クリティカル・・・
懐かしいシデ味だぁ
乙
- 873 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 00:11:43.04 ID:x8yIiEzAO
- 本家本元はやっぱ持ってるわ
大事な所しっかり決めるの見せられると前々作当時見落として参加できなかったの悔やむ
- 874 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/20(金) 15:49:03.01 ID:h9strGBvO
- シデさんは振り返り、立ち去ろうとする。……何かを思い出したかのように振り向いた。
「一つ、試したいことがある」
「え」
「私から伝えられるものがあるかもしれない。試しに構えてみてくれ」
……こうかな。
シデさんも相対して構える。……この構えは。
「いい構えだ。……私のそれに似ているな」
「あなたの拳術を受け継いだ一族の末裔が、僕の師匠です。多分、それで」
「そうか。私の子孫か」
「いえ、そういうわけではないのですが。これからどうすれば」
「一度、本気で撃ち込んできて欲しい。見せたい技がある」
本気で、か。なら、遠慮なく……
ブォン
「…………!」
僕は奇門を解放する。そして、一気に踏み込んだ。
シデさんはその場を動かない。これは……
ゆらっ……
彼の姿が霞のように揺れた。……やはり!
僕は振りかぶった右拳を途中で無理矢理止める。シデさんはわずかに身体の位置をずらしていた。
そこから無挙動で放たれる一撃。そう、これには見覚えがある。
確か、「無想転生」……
拳が高速で交差する。互いの拳は、顔面に直撃する手前で止まった。
「…………!!驚いたな。既に見たことが」
「ええ。あなたの魂の一部が宿った人形が使った技です。対応できるとは思いませんでしたが」
「……人形、か。恐らく、それがあれば……」
「あなたの『半身』だと?」
シデさんは微笑んだ。
「君と会えて良かった。彼女を救えるかもしれない」
「彼女?」
「そうだ。終末兵士の……」
ボワッ
再び、宝石が光った。光が一気に満ちて……
- 875 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/20(金) 15:49:48.00 ID:h9strGBvO
-
バシュンッ!!!
- 876 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/20(金) 15:56:31.35 ID:h9strGBvO
-
……ここは。
気が付くと、そこは「封印の間」だった。皆が呆気に取られている。
あれは、夢みたいなものだったのかな。
「クラン君……君は、何をした?」
ジェラードさんが唖然としながら言う。
「え、何って」
シデさんは相変わらずそこにいる。部屋の様子も大きく変わらない。
……いや、2つだけ違うところがあった。
「門」の封印が、さっきまでとは比較にならないほど強化されていたこと。
そして、もう一つは……
※ゾロ目、95〜00で特殊展開(大差はありませんが???は確定します)
- 877 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 15:57:04.11 ID:+dE/cSKp0
- あ
- 878 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 16:00:16.32 ID:NkY+X1bd0
- そしてこのゾロ目である
にしてもかっけえなぁシデもクランも
- 879 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/20(金) 16:49:06.60 ID:h9strGBvO
-
「…………あれ??」
身体に、色々違和感があった。まず背が伸びていること。背中に何か生えていること。
髪も伸びてるし、何より……胸がある。
これって一体……
「……エメリア化、か……」
ポツリとサイファーさんが呟いた。……これが?
パシュン
次の瞬間には、僕は元の姿に戻った。……あれは一体……
「何が起きたんですか?」
「……俺も分からない。ただ、お前から光が放たれ、気が付いたらああなっていた」
「……そうですか」
僕も事態を把握できていない。シデさんの精神体に触れたのだろうということまでは分かったけど……
※覚醒レベル6に
常時奇門解放、イベント通過によりさらなるバフが可能に
クリティカル範囲が90以上に(アミールの首飾りによるクリティカルは85以上に)
「一族」系にとどめを刺す際にペナルティ
瀕死時に低確率でエメリア化(何かが起きます)
性別が可変に(基本は男性です)
※奥義「無想転生」が習得可能
経験点400p、奥義習得ポイント20p
攻撃確定回避からの防御係数無視、攻撃係数3での5倍ダメージ(最低保証500ダメージ)
※90以上でミラが発言
- 880 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/20(金) 16:50:27.93 ID:h9strGBvO
- なお、86日目夜イベントが発生確定しています。
- 881 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 16:51:55.71 ID:W6QA13040
- あ
- 882 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/20(金) 16:55:10.06 ID:h9strGBvO
- 再開は夜です。
覚醒レベル7は基本ありません。
(あるとすればグッドorバッドエンド確定時です)
- 883 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/20(金) 21:28:52.28 ID:yoUZBkevO
- クラン(15歳、人間、格闘家)
HP 560
筋力 28
技術 29
知力 21
精神 25
所属 トリス森王国
名声値 66
好感度
※イマーラ 441
※ラーナ 597
ヴィオラ 138
ミーシャ 274
アナスタシア 189
オクタシア 87
エルライザ 261
カーティス 236
※ミラ 379
ナディア 252
※は番済み
※1日5回ファンブル無効
※ラーナ同席時クリティカル倍率+1
※ミラ同席時戦闘中1回だけコンマ反転可
※イマーラ同席中戦闘中の攻撃係数7に
※ラーナ同席中1回だけ戦闘中にコンマ振り直し可能
※ミラ同席時の戦闘で1回のみダメージ2倍(奥義効果がある場合倍数+1)
※好感度判定常時+5
経験点646p
奥義習得ポイント16p
覚醒レベル6
※戦闘中コンマ補正20
※超回復(致死ダメージ1回無効)
※時間遡行(弱)
触れた時間分物体・生命の状態を巻き戻せる
※常時奇門解放状態
(攻撃係数、防御係数4、追加ダメージ50)
※「一族」系への止めにペナルティ
スキル
踏み込み1…移動距離3
気配察知3…気配察知判定に+30
隠密1…隠密行動判定に+10
先読み3…先読み判定に+30
洞察3…洞察判定に+30
リバーブロー…2回攻撃
フェイント2…技量判定+20に成功で命中ボーナス
ストレート…距離1、1回攻撃、2倍ダメージ
スネークバイト…距離2、通常ダメージ、2回攻撃
焔霊…詠唱3ターン必要、知力追加ダメージ
ガゼルパンチ…距離0で発動、3倍ダメージ、単発
剄打…距離0で発動可、単発、2倍ダメージ、命中判定の乗数が12、75以上で朦朧
後の先…回避時クリティカル以外でも70以上でカウンター発動
ディフレクト…相手攻撃命中時、技術判定に成功で防御係数4分の1
弾滑り…銃弾など遠距離物理攻撃への回避に+20のボーナス(通常だときつめのペナルティが入ります)
高速詠唱1…詠唱1ターン短縮
魔拳弾……要詠唱3ターン、射程10、ダメージは通常攻撃に準ずる(ダメージ判定は技術+知力)
所持品
蛇の宝石
・90以上クリティカル扱い
・85以上で朦朧打撃
加速装置
戦闘中1回だけ2回行動、1ターン溜めで3回行動、3ターン溜めで5回行動
・奥義「煉獄」
朦朧成功から発動、戦闘中1回のみ
継続率50%の朦朧打撃×2
・奥義「零剄」
距離0のみ発動、戦闘中1回のみ、1ターンの溜め必要
防御無視4倍ダメージ
・奥義「零剄・迎撃型」
カウンター時発動、戦闘中1回のみ
防御無視3倍ダメージ、但しダメージ上限は最大HPの3
・奥義「空剄」
距離0のみ発動、戦闘中1回のみ、防御無視3倍ダメージ
- 884 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/20(金) 21:29:54.27 ID:yoUZBkevO
- ※なお、上級職になった場合攻撃か防御係数のどちらかを-1できます
- 885 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 21:34:22.35 ID:fpKY0bJCo
- ヴィオラ空気だなぁ
- 886 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 21:36:40.54 ID:NkY+X1bd0
- イマーラの好感度ボーナスの攻撃係数ボーナスはどうなりますかね?
- 887 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/20(金) 21:37:40.14 ID:yoUZBkevO
- 「……まあとにかく、これで結界を突破される可能性はかなり減ったね。そこは喜んでおこうか。クラン君、精神に変調は」
「いえ、特には」
……あれは何だったのだろう?宝石の中のコーウィンさんは、何も言わない。目の前に、この世界の彼がいるからなのかもしれないけど。
「……そうか。『過去の世界』で、調べてもらうべきだろうな。
これで、『エメリア化』を起こしたのは2人になるのか」
「……2人とも正気のまま、か。分からないことは多いな」
「全くだね。ともあれ、事態が好転したのは確かだ。ただ」
「コーウィン」さんは険しい表情だ。
「もしここの結界が再強化された事実に奴らが気が付いたら、お前たちの世界がまず狙われるだろうな。そこは覚悟しておけ」
僕は小さく「はい」と言葉を返した。戻るまで、何もないといいけど。
#
※90以上でナガトと会える、未満で「過去の世界」へ
- 888 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 21:37:58.01 ID:87ukej+V0
- あ
- 889 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/20(金) 21:39:33.10 ID:yoUZBkevO
- >>885
ちょっと余程のことがない限り参戦は難しいですね……
>>886
これは1回のみ攻撃係数-1で調整します。既に相当強化されていますが。
- 890 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/20(金) 22:03:54.74 ID:yoUZBkevO
- もう一つ判定を噛ませます。
※同行者
01〜70 モブ自衛隊隊員
71〜89 マルコと火蓮
90〜00 エリスとおっさん
- 891 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 22:04:24.64 ID:p6v/sRGv0
- ん
- 892 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 23:45:25.05 ID:NQuSoaQv0
- トニーとはもう会ってなかったっけ。うろ覚えだが
- 893 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/21(土) 00:04:49.99 ID:3txOG9M7O
- #
「ここが、『過去の世界』……?」
呆然としながらミーシャが言う。まあ、そりゃ驚くよね。一応事前に簡単にはこんな感じの場所だって伝えてたけど。
「そうだぞ。実に楽しいぞ、飯は旨いし」
「それにしても……これを全て人の手で??『一族』が作ったわけではないのよね」
「私もよく知らんが、ここの叡知は凄まじいものだな。逆に、滅びたのは理解できるよ。あまりに文明が進みすぎている」
そうかもしれない。本来の歴史では、オルディニウムの乱用とそれに伴うオルドの発狂、そして暴走が全てを壊した、らしい。
この世界はオルドが正気のままでいれた、別のあり得た過去だ。
それでも、この文明の進み方は、いつ壊れてもおかしくない危うさは感じさせる。
ガーネットさんもぽかんと窓の外を見ていた。サイレスさんは、その横の担架で眠らされたままだ。
「あ、来た来た」
快活そうな女性と眼鏡の男性がそろってやって来た。
「あなたは?」
「ああ、はじめましてだったわね。私はジェニー。こっちは夫の……」
「一条です。よろしく。多元世界間交渉の窓口役、と言ったところですか」
「もう、いつもだけど堅いわねえ。あ、事情はサイファーさんから聞いてる。その音符やら五線譜の刺青がある人の『浄化』だったわよね。
一応ポータルでマエザキ先生のとこには飛べるわ。だからあなたたちが同行する必要はなかったりするんだけど」
1 同行する
2 滝がいる病院に行く
3 青山に会いに行く
※2票先取
- 894 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/21(土) 00:11:29.97 ID:xoQgVBZxO
- 1
滝の所行くかはマエザキの所で連絡取って体調次第で決めればいいのではと思う
- 895 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/21(土) 00:14:12.47 ID:sef/dyMR0
- トニーは天使樹対策で来たときにイーリス王宮の大広間で見かけた程度で、挨拶してないし只のおっさんだったはず
うーんここで青山に会いに行くメリットは何だろう
- 896 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/21(土) 00:26:26.33 ID:sef/dyMR0
- 1
>>894に同意
- 897 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/21(土) 09:36:49.70 ID:3LnHryp4O
- 「いえ、行きます。僕らも用がありますし」
「そう?ならいっか。お目付け役は……まあタキさん案件だし、大丈夫でしょ」
僕が「ゲート」を開くと、ジェニーさんは「おお」と声を出した。
「ちょっとビックリしたわー。君も、ノワールちゃんとかと同じ類?」
「……『覚醒者』、ってことですか?」
「そうそうそれ。サイファーさんもそうだけど、意外にいるのねえ。私も……」
「危ないからやめなさい、ジェニー。何かあったら生活などはこちらでサポートしますので」
一条さんが何かのカードを手渡した。連絡先らしい。
「まあ来るの3回目らしいし大丈夫でしょ。じゃあ、行ってらっしゃいー」
ノリの軽い人だな……。まあ、いいか。
#
「『浄化措置』に早速かけたぞ。汚染があれだけ進んでいて、ある程度正気の案件は初めて聞いたが」
「できるんですか?」
マエザキさんが頷いた。
「恐らくは。あの女性が奥さんか、ああいう支えになる人がいるなら、きっと大丈夫だろう。
で、君らもここに来たということは別件がある、そうだな?」
「はい」
お願いしたいことや相談したいことはいくつもあるけど……
1 自分のエメリア化について
2 ミラのエメリア化について
3 ミーシャの状態について
4 滝の様態について
5 その他自由安価
※3票先取
- 898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/21(土) 09:41:20.20 ID:vHVACpZko
- 正直エメリア化のことだから1と2はまとめて相談したいけど……
無理なら2
- 899 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/21(土) 09:51:31.65 ID:3LnHryp4O
- >>898
医学的検査は個別なので、2人セットでの相談だとその分時間はかかります。
これに伴う問題は基本ありませんが、1回だけ別途判定を挟むことになります。
- 900 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/21(土) 10:57:56.08 ID:sef/dyMR0
- ミラをエメリア化させるために来たんだし、エメリア化の例が増えたことを話す流れは自然だろうね
>>898に同意
- 901 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/21(土) 11:01:59.04 ID:HMXLkUaZO
- >>898案に乗る
エメリア化の相談に来たんだしね
- 902 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/21(土) 19:57:23.66 ID:nsjbiz2rO
- 「実は……」
僕は昨日あったこと、そしてミラの「エメリア化」について話した。マエザキさんの表情が険しくなる。
「……その後、精神に変調は?」
「いえ、特には。ミラも大丈夫だよね」
「うむ。あれから結構経つが、何も異変はないな」
ふう、とマエザキさんが軽く息をついた。
「……なるほど。率直に言えば、『エメリア化』については実例がない。伝聞、そしてデータ上でしか知らないからだ。
精神ごと『高次の存在』へと化してしまうため、とてつもなく危険な存在と聞いていたが」
「『高次の存在』?」
「平たく言えば、神だ。それも蛇や一角獣と違い、人より星の意思を重んじる、らしい。星の存続には人を不要な存在と捉えると聞く。
過去に『エメリア』が発生した事例はあるそうだ」
「そうなんですか?」
「うむ。サウルがいた世界の生き残りに、ブランカというのがいてな。
彼女たちが観察したデータでは、『エメリア』に幾つか世界が滅ぼされているらしい。
幸い、それはどこかで消息不明になっているらしいが。このまま消えてくれれば、それに越したことはないのだが……
っと、話を戻すか。君らは、まだ正常と言える状態のようだ。少し、検査などをして調べさせてもらうか。半日弱、時間は取らせてもらうが」
#
それからは色々な検査を受けた。血を抜かれ、変な機械に通され、目に風を当てられたりもした。あれは何の意味があるんだろう。
ミーシャはガーネットさんの付き添いに回った。彼女も調べてもらいたいけど、それは後かな。
※20以下でイベント(1回だけファンブル扱い)
- 903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/21(土) 19:59:19.44 ID:H2yRDGZT0
- あ
- 904 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/22(日) 00:18:21.71 ID:/tgImz3rO
- ※クリティカル(2人に何かしらの収穫あり)
#
「長いことお疲れ様だったな」
時計が夕方に差し掛かる頃、僕らはマエザキさんの部屋に呼ばれた。
「貴重な体験をさせてもらったよ。特に『j』の遺伝子や組成がああなっているとはな。
学会に出せばノーベル賞ものだが、まあ君らを実験動物扱いする気はないんでここで留めておく」
「で、結果は」
マエザキさんがコーヒーを飲んだ。
「専門的なことを言えば、『エメリア化』の条件は何となく分かった。
DNAにおけるJ因子とq因子が結合し、オルディニウムが作用し変異すると遺伝子全体が変異を起こし別の物に変化するらしい。
その観点からすると、ミラ君がミーシャ君の血を摂取したことで『エメリア化』したのは驚きではないな」
「僕の場合は?」
「うむ。元々君にJ因子は備わっていた。加えて、君の染色体はXYではない。肉体的には男性だが、遺伝子レベルではいわゆる半陰陽というものだ。
本来は外性器にも影響が出るはずなのだが、そうではなく生殖能力も維持されている事例は聞いたことがない。
とにかく、『エメリア化』にはXXでもXYでも不可だということだ。素地は元から整っていたと推測する」
言ってることがさっぱり分からない。ただ、僕が本来両性具有として生まれたこととは関係しているようだった。
「あの……それと急に『エメリア化』したのって、どういう関係が」
「状況から察するに、非常にオルディニウム濃度が高い場所にいたな。それが原因の一つ。
もう一つは、q因子を後天的にどこかに得ていたことだ。つまり、ミラ君がミーシャ君の血を摂取したのと同じようなことが、既に過去にあったとみている」
……ミーシャとしたことかな。彼女も顔を赤くしている。
「つまり、こういうことか。私の場合はミーシャの体液が、クランの場合は高濃度の魔素がトリガーになったと?」
「それほど外れてはいない。そして、これは忠告でもあるが……君たちが正気のままだったのは、『エメリア化』が不完全だったからだ。
やはり、『エメリア化』が完全な形で進行した場合、それによってできる物は世界の……少なくとも人類の災厄だ。それは食い止められないといけない」
「じゃあ、どうすればいいのか?」
※クラン(コンマ下)
40以上で?
※ミラ(コンマ下2)
30以上で?
- 905 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 00:20:35.74 ID:RA9fCjMrO
- はい
- 906 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 00:21:00.76 ID:zB/+oMkM0
- あ
- 907 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/22(日) 01:00:31.78 ID:a5NUbft+O
- マエザキさんがフフッと笑った。
「まず、一つ言っておきたいのは『エメリア化』も使いようということだな。つまり、抑制した形であれば有益だ」
「というと?」
「一定時間だけの不完全な形であれば、意識を留めながらその力の行使が可能ということだ。
それはちょうど、君らが体験したような形になる。そして、それを任意で起こす可能性はなくはない」
「……話が見えないんですが?」
「まあ要は、一時的に力を強化することができるかもということだな。そして、その方法は君ら2人とではやや異なる。
まず、クラン君だが……実はq因子があまり足りてない。だから、現状エメリア化を起こすにはそもそもかなり運が伴う。
q因子を増やすには、ミーシャ君からの輸血が手っ取り早い……」
※50以上で血液型適合
- 908 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 01:01:30.77 ID:TmxVf6dDO
- はい
- 909 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 01:01:39.76 ID:+5znWjh1O
- ん
- 910 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/22(日) 01:09:30.46 ID:a5NUbft+O
- ※クリティカル、ブースト確定
「血液型も合うようだし、それで問題はないだろう。後はこれを飲めばいい」
マエザキさんが置いたのは、何かの小瓶だ。
「これは?」
「副作用を抑えた、経口型オルディニウム摂取薬。『スターダスト』という名には聞き覚えがあるやもしれんが、その劣化最新版だな。
これで人工的に体内にオルディニウムが豊富な状態を作れる。まあ、事前に飲まないと意味はないんだが」
※小瓶の本数
01〜80 1本
81〜94 2本
95〜00 3本
- 911 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 01:11:13.84 ID:+5znWjh1O
- あ
- 912 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/22(日) 01:13:23.20 ID:a5NUbft+O
- 中途半端ですが今日はここまで。
- 913 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/22(日) 09:53:50.94 ID:/eoffce8O
- 小瓶は2本ある。
「事前に、ですか」
「そう。速効性じゃないから、その点も注意だな。推測される持続期間も1分程度と短い。
要は『何かが起こるのを事前に予期できる状態でしか使えない』ということだ」
「もっと便利には……」
「現状はちと難しそうだ。それと、この薬自体簡単に作れるものでもない。たまたま在庫があっただけだからな。使いどころはよーく考えてくれ」
「……分かりました」
なるほど、運用方法には要注意か。
「で、私の方はどうなんだ?」
ミラが手を挙げる。
「君の場合は逆なんだ。J因子とq因子が、既に結構存在している。
そして、q因子の過剰摂取がトリガーになるわけだ。つまり、摂取量を抑制することが必要になる」
「それも薬でか」
「そうなるな。……」
01〜50 ただ、開発までは時間がかかる
51〜80 開発までは1週間はかかるな
81〜94 これがそれだ
95〜00 上+α
- 914 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 09:57:39.91 ID:+5znWjh1O
- はい
- 915 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/22(日) 10:04:51.12 ID:/eoffce8O
- ※アンプルの本数
01〜70 1本
71〜94 2本
95〜00 3本
- 916 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 10:05:14.90 ID:HNMjdouV0
- あ
- 917 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/22(日) 10:10:52.88 ID:/eoffce8O
- >>914と916はコンマ範囲を間違えておりました。どちらもクリティカル扱いとします。
(覚醒レベル6のため)
※ミーシャの覚醒レベル上昇チャンスあり
※アンプルは3本
- 918 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/22(日) 10:53:16.87 ID:/eoffce8O
- 僕の薬の横に、3本のガラスの筒が置かれた。
「オルディニウム汚染の予防に使う服用薬だ。これを飲んだ上でq因子を摂取すれば、さっきのクラン君に近い状態が現出すると推測する。
こちらも貴重品だが、生産はまだ容易だな。使いどころは考えるべきだが」
「q因子とやらは、どう摂取するんだ?やはりミーシャの血か」
ふむ、とマエザキさんが唸った。
「ミーシャ君、少し採血させてくれないか。手間は取らせない」
#
「……結論から言えば、やはり現状では足りないな」
検査結果を見ながら、マエザキさんが呟いた。
「そうなんですか」
「一度ミラ君が『エメリア化』したのは偶然の産物の側面もあるな。
だから、安定して『エメリア化』を実現するには君の中のq因子を増やす必要がある」
「それはどうやって」
緊張した様子でミーシャが訊く。
「オルディニウムの照射だ。ただ、これにはリスクもある。
聞いているかもしれないが、肉体に変化が生じる可能性がある。今治療中の彼のように、ね。
そして、精神が冒されるかもしれない。これが厄介だ。何せ人格が破壊され、獣性が強くなるからな。
君らの世界は一度壊れているが、その引き金を引いたのはオルディニウムによって狂ったオルドだった」
ゴクリ、と誰かが唾を飲んだ。ミーシャの表情も堅い。
「大丈夫なんですか、それ」
「無論、細心の注意は払う。ただ、確実ではない。それは覚悟して欲しい」
※ミーシャの反応
30以上で頷く
- 919 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/22(日) 11:02:17.46 ID:/eoffce8O
- ※クリティカル分を考慮していませんでした。15以上に変更します。
- 920 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 11:18:11.62 ID:bm7x9aFEo
- ほいさ
- 921 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 11:25:25.98 ID:FscmPMp60
- ミーシャを連れてきてアンサートーカーを使って演算すれば即日でエメリア化の力だけを行使できるシステムを構築できるという話だったと思うけど、この流れで合ってますかね?
クリティカル→高コンマ→クリティカル再判定からの00偶数で出てきたアンサートーカーなので、確定で成功しそうな雰囲気でしたが
- 922 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/22(日) 11:37:28.15 ID:/eoffce8O
- 「……分かりました」
「了解だ。じゃあ、ついてきてくれ」
#
「……これは」
「世界最大のオルディニウム鉱石だ。ただ、ナガト君の『充填』でほぼ残りカスだが」
目の前にあるのは、容器に入った巨大な灰色の岩だった。確かに感じるマナは薄い。
「これでいけるんですか?」
「残りカスとはいえ、オルディニウム照射ぐらいにはまだ活用できる。
ミーシャ君はそこの小部屋に入ってくれ。処置を始めるぞ」
マエザキさんが白衣を着た。助手の人もそれに加わる。
「クラン……」
「大丈夫。行っておいで」
コクン、と不安そうにミーシャが頷いた。……大丈夫だ、きっと。
※強制成功権を使いますか?3票先取
※成功確率は50%です
- 923 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/22(日) 11:38:24.07 ID:/eoffce8O
- >>921
ちょっと読み返します。多数決は中断します。
- 924 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 11:38:25.10 ID:F4dqwKX7o
- 使う
- 925 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/22(日) 11:52:39.97 ID:/eoffce8O
- 確認しました。
まず00偶数→22の処理ですが
・覚醒レベル6
・無想転生が習得可能
・エメリア化フラグ
・結界強化
までしか保証されていません。ミーシャの覚醒レベル上昇確定まではカバーしていません。
アンサートーカーについてはオルディニウム照射に割くエネルギーが大きいこと(アンサートーカー自体かなりエネルギー消費が大きい代物です)、
及びクランやミラへの対応法に使ったということですね。一応、1日置けば確定成功できますが、帰還時期が遅れるかもしれません(高確率)。
これを踏まえて多数決を以下に変えます。
1 そのまま何もしない
2 アンサートーカー起動、67日目に処置
3 強制成功権利発動
※3票先取
- 926 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 12:17:42.09 ID:FscmPMp60
- 2と3でミラのエメリア化の性能に差はありますかね?
2の場合せっかくのクリティカル2回分のアンプル3本が無駄になる代わりにエメリア化に回数制限が無くなるとか?
アンサートーカー起動してる間に滝のところに行けますか?
- 927 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 12:18:59.02 ID:+5znWjh1O
- 2
滝との稽古とか覚醒に関わる話をアミールからミーシャに聞かせるとかやれそうな事も幾つかあるし少しくらい滞在延長してもいいかな
元の世界で何か起きないかだけ気がかりだけど結界が強化された流れで第二世界側から対処のためのリソースは割いてくれてそうだし
- 928 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/22(日) 12:41:28.47 ID:9WLYGiVVO
- >>926
能力に差はありません。
アンサートーカー起動中に滝の所に行って指導を受ける余裕があるかは運です(が、既に割と遅い時間のため確率は高くないです)。
>>927
滞在が伸びると「クリスの大封印到達」と「ベネディクト襲来」リスクが上がります。
繰り返しますが、余裕は思い切りあるわけではありません。
- 929 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 13:03:06.87 ID:FscmPMp60
- はぁなんてこったい本当はこっちに来てすぐにアンサートーカー起動で即日処置するためにミーシャ連れてきたんだが、もうダメなのか
エメリア化回数に差がないなら仕方ない、この判定1回で確定出来るのなら安価は3
どうせ滝のところは行くし、帰還日時にはそんなに差が出ないかもしれないからもったいないかもだが…
- 930 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 13:07:07.98 ID:F4dqwKX7o
- 3
- 931 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 13:13:33.09 ID:TmxVf6dDO
- 3
- 932 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 13:14:12.92 ID:+5znWjh1O
- 2→3に変える
クリスとドワーキンは穴の攻略にてこずって大封印到着が遅れる余地はあるだろうけど、ベネディクトは来られたらほぼ確定で詰みだろうからそっちのリスク回避を優先して強化は諦めるか
- 933 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 13:23:53.88 ID:7JqowV8mO
- 自由行動+1くらいの補填欲しいところだが…
- 934 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/22(日) 13:25:16.21 ID:9WLYGiVVO
- >>929
ミーシャ強化に意味はあるので無駄ではないかと思われます。
また、アンサートーカーの利用は翌日なら可能です。
- 935 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/22(日) 13:26:57.61 ID:9WLYGiVVO
- >>933
自由行動があるかはコンマ次第です。
クランとミラの同時検査で時間が削られましたが、ミーシャまで同時処理になったため相殺ぐらいにはなっています。
- 936 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 14:10:29.17 ID:FscmPMp60
- 一応確認ですが、
11スレ目の>>206からの流れでミーシャは公務で忙しい中ダーレン寺に来られて、しかもダーレン寺の誰にも気がつかれずに穴の入り口までアナスタシアを連れて行けるから、プレーンウォークを使える(少なくとも覚醒レベル3以上?)はずですが、
それでもq因子が足りないのでしょうか?
- 937 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/22(日) 14:34:30.64 ID:/eoffce8O
- >>936
エメリア化のハードルは相応に高いと言うことですね。
ここで4〜5に上がる形です(6は超低確率)。
- 938 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/22(日) 21:55:36.77 ID:/eoffce8O
- ※強制成功権発動
#
2時間ぐらいして、マエザキさんが汗を拭いて戻ってきた。
「どうでした?」
「……まあ上手く行ったと思う。脳波が不安定で気にはなったが、あの分なら大丈夫だろう。
ミーシャ君だが、一応もう動けるはずだ。行ってやった方が安心すると思うぞ」
僕は小部屋に向けて駆け出す。部屋には……
01〜89 以前と変わらない様子のミーシャがいた(覚醒レベル4)
90〜98 髪が伸びたミーシャがいた(覚醒レベル5)
99、00 ?????(覚醒レベル6の可能性)
- 939 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 21:57:29.90 ID:SJSXP7zrO
- あ
- 940 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/22(日) 22:13:10.11 ID:/eoffce8O
- 「……あれ?」
そこには、腰の辺りまで髪が伸びたミーシャがいた。
「クラン!……良かった、不安だったんだ」
「気分はどう?平気?」
「うん!すっごくいいよ。後、宝石の中にいるジュリアさんと上手く話せるようになった。
前からたまに声は聞こえてたけど、完全に思う通りに話せるようになったよ」
……あれ?コーウィンさんの声はあまり聞こえないんだけど……
『俺は不要不急でない限り話さないだけだ。基本、貴様が成長しないと話にならんからな』
なるほど、性格の違いってことか。
「よかった……じゃあ、これで問題は解決だね」
隣のミラが思案顔だ。どうしたんだろう。
「……一つ、聞いていいか?例えば、私やクランがミーシャと性交渉した時、何かが起きることはないのか?」
マエザキさんが驚いた表情になった。
「……君たちはそういう関係なのか?」
「肌を重ねたことは、まあなくはないな。特にクランとミーシャは、何度かあったはずだ」
ミラは平然としているけど、僕らからしたら顔から火が出そうになるくらい恥ずかしい。
でも、確かにそれはちょっと気になるかも……
※クランとミーシャ(コンマ下)
01〜20 クラン受けのみ可
21〜89 特に問題なし
90〜00 ミーシャ受け時……
※ミラとミーシャ(コンマ下2)
01〜15 避けるべき
16〜50 ミーシャ受けのみ可
51〜00 問題なし(90以上のクリティカルなし)
- 941 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 22:14:08.47 ID:aj4oIO7M0
- あ
- 942 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 22:14:32.56 ID:TmxVf6dDO
- はい
- 943 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/22(日) 22:29:43.28 ID:/eoffce8O
- 「ま、まあ特に問題はないはずだ。血液の方がJ因子、q因子ともにかなり濃いからな。
確かに性交渉によって『感染』が進むのは確認済みだが、一定以上になるとそこからは進みにくくなるらしい。そこは気にせずともいいだろう。
……しかしクラン君。話には聞いていたが……随分モテるんだな」
「は、ははは……」
僕は乾いた笑いしか出なかった。
※ミーシャ特殊能力1(固定)
魅了(要精神判定)
※ミーシャ特殊能力2
4の倍数……金縛り
4の倍数+1……幸運付与(弱)
4の倍数+2……不幸付与(弱)
4の倍数+3……透明化
ゾロ目……上から選択(強化あり)
- 944 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 22:30:48.20 ID:dNXd4Yb9O
- とりゃ
- 945 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/22(日) 22:37:01.93 ID:/eoffce8O
- ※ミーシャ特殊能力
魅了……精神判定で成功時に相手行動にペナルティ
金縛り……精神判定で成功時に相手行動に重ペナルティ
※この後の自由行動の有無
50以上であり
- 946 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 22:38:18.81 ID:aj4oIO7M0
- あ
- 947 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/22(日) 22:41:23.29 ID:/eoffce8O
- ※夜の自由行動
1 フレールのいる温泉に行く
2 滝の様子を見に行く(マエザキが連絡してくれます、不可の場合は自由行動スキップ)
3 犀川&カミュに会いに行く
4 その他自由安価
※3票先取
- 948 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 23:03:28.95 ID:XbLlVXUY0
- 1
- 949 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 23:04:36.31 ID:aj4oIO7M0
- 3
- 950 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 23:04:47.81 ID:SJSXP7zrO
- 1
- 951 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 23:05:56.81 ID:FscmPMp60
- 4
覚醒レベル6になったことだし、アミールに蛇の力の使い方を教えてもらおう
たぶん覚醒レベル7になる時がアミールの首飾りが壊れる時だよな
滝のところに行きたくもあるが、コンマが絡むのがネックだから明日の朝一かな
アポ取りが出来るならしておきたいが
- 952 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 23:07:20.51 ID:7JqowV8mO
- >>951
- 953 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 23:07:29.08 ID:TmxVf6dDO
- >>951
- 954 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/23(月) 00:17:00.63 ID:liUC18QkO
- 「時間的には夜だけど、どうする?確か、ホテルが用意されてるって訊いたけど」
ちらっと時計を見た。8時か、少し遅いけどまだ大丈夫、かな。
「ちょっと行きたい場所があるんだ。マエザキさん、防護服貸していただけますか?」
「防護服?どこに行くんだね」
「『アミール』さんの所です」
#
「……で、僕のところに来たと。メキシコは早朝もいいとこなんだが」
少しムッとした顔をされた。「時差」ってのがあるなんて、思いもしなかった。
「すみませんっ!!ちょっと相談に乗っていただきたいことが……」
僕は今日あったことを簡単に説明した。「アミール」さんは「ふむ」と唸る。
「要は、『蛇』の力を上手く使える方法はないか、ってことだね」
彼は僕ら3人を順番に見た。
「……皆本当の意味で『覚醒』しつつあるみたいだね。ただ、し過ぎは良くない。僕みたいに戻れなくなるからだ」
「戻れない?」
「僕の場合、この世界の蛇と同一化して、ここから離れられなくなってしまった。
君らにもそれに近いことが起きるかもしれない。それは避けてほしいというのが本音だ」
やはり、「エメリア」化には薄々気付いているようだった。
「じゃあ、どうすれば」
01〜25 気を付けるしかないな
26〜75 この技を教えようか
76〜89 こんな術がある
90〜00 上の両方
- 955 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/23(月) 00:17:49.84 ID:8w+CTFsR0
- ん
- 956 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/23(月) 09:29:17.51 ID:iuK8sDHPO
- 「こんな術がある」
そう言うと、「アミール」さんがサイコロをどこからか取り出した。
「……それは?」
「種も仕掛けもない、ただのサイコロだ。試してみるといい」
サイコロを渡される。試しに振ってみるけど、おかしな様子はない。
「これが術、ですか?」
「いや、本番はこれからだ。見ていてくれ」
「アミール」さんがサイコロを転がす。出た目は1。もう一度振る。また1。さらにもう一回。……また1。
10回ぐらい連続して1が出た辺りで、僕らはその異常さに気付いた。
「……これって」
「そう、因果律を狂わせている。そして、全ての偶然を思う通りに支配し、『必然』とした。
これが『神』になるということだ。実につまらないけどね」
「つまらない?」
「世の中の偶然を思う通りにするというのは、先に何が起こるか知っている、ということだ。
人生は未知だからこそ面白い。それも、君らにはここまで来てほしくないという理由の一つだ」
パシッ、と「アミール」さんはサイコロを放り投げて掴んだ。それはまたどこかへと消えている。
「とはいえ、ある程度使う分には強力な術でもある。軽く、さわりだけ教えておこうか」
…………
……
※習得状況(クラン、コンマ下)
01〜75 まだまだだな
76〜89 ……悪くない
90〜00 再判定
(ミラ、コンマ下2)
01〜75 まだまだだな
76〜94 悪くない
95〜00 再判定
(ミーシャ、コンマ下3)
01〜90 まだまだだな
91〜98 悪くない
99、00 ???????
- 957 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/23(月) 09:30:17.94 ID:8UXBxgZJo
- あ
- 958 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/23(月) 09:43:58.80 ID:UXdiY6Ev0
- はい
- 959 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/23(月) 09:47:27.27 ID:+3Kr2m4DO
- はい
- 960 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/23(月) 10:04:09.96 ID:iuK8sDHPO
- ※クランのみ再判定
01〜89 ほぼ掴めている
90〜00 習得(経験点500p必要)
- 961 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/23(月) 10:29:02.83 ID:7XbJq30YO
- あ
- 962 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/03/23(月) 13:53:59.96 ID:ukfRlB3l0
- おしい
- 963 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/23(月) 21:07:30.07 ID:yDeZv3eKO
- #
「……驚いたな」
「アミール」さんが驚く。僕の振ったサイコロは、5回中4回は望む目を出せるようになっていた。
「僕もです。こんなことができるなんて……」
「まだ完全ではないが、ほぼ掴めているね。もう一度来れば、多分できるようになるはずだ。
そこの『j』の子もかなり筋はいいけど、ここまでとはね」
彼がサイコロを手に取り、再び消した。どうやってるんだろう?
「次来た時には、物にできてるだろう。ただ、今日はもう遅いだろう。日本から来たんだろう?」
「日本……あっ、はい」
時計を見ると、もう日付が変わる少し前になっていた。確かに、そろそろ寝るべき時間かな。
「まあ続きは次に来た時かな。最後に、何か聞いておきたいことは?」
※2200まで自由安価です。なければそのまま進行します。
- 964 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/23(月) 21:30:39.23 ID:YTXhDjoS0
- アミールはこの場を動けないのだとしても、稽古くらい付けてくれないかな
- 965 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/23(月) 21:42:05.26 ID:yDeZv3eKO
- >>964
やるなら後日ですね。そのぐらいなら可能です。
- 966 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/23(月) 21:43:54.88 ID:678fCXrIO
- ・クランに渡した首飾りのような保険の品をミーシャ(と可能なら+ミラ)にも用意できないか
良くない形で覚醒に至ってしまうリスクを減らしたい
- 967 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/23(月) 21:50:06.27 ID:+jJGamiEO
- ミラは外でオルディニウム浴してワンチャン強化狙えるかな
そういえばシデの無想転生を見切った上に伝授してもらったわけだけど、経験点と奥義習得ポイント入ってなくね?
- 968 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/23(月) 21:55:24.70 ID:yDeZv3eKO
- >>966
これは依頼として可能です(ただし90以上)。
>>967
ミラは覚醒レベル6相当なので、ここからの強化は難しいですね。(あと、時間もありません)
シデとのやり取りで経験点がないのは仕様です。本格的な稽古ではないためです。
ただ、奥義習得ポイントはあってよかったですね。+2pの処理とします。(奥義習得ポイント18p)
- 969 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/23(月) 22:12:24.25 ID:yDeZv3eKO
- では966を採用します。(後の質問・依頼は別途処理します)
少し中断。
- 970 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/24(火) 09:57:07.78 ID:Dl5fn5d8O
- 「あの……僕にくれた首飾りみたいなのって、ありませんか?ミラかミーシャに持たせれば、『エメリア化』の危険性も抑えられるんじゃないかと」
※90以上で?
- 971 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 09:58:27.91 ID:dgzf+OBjO
- あ
- 972 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/24(火) 10:15:45.60 ID:Dl5fn5d8O
- ※再判定
90以上なら2人分ある
- 973 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 10:18:23.39 ID:5VXHG8Ew0
- はい
- 974 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/24(火) 10:25:28.17 ID:Dl5fn5d8O
- 「あることはあるね」
「アミール」さんが虚空に手を伸ばすと、腕輪のようなものを取り出した。
「さっき教えた因果律を操作する術を込めたマジックアイテムだ。君のにも込めている。
この世界に何か起きた時のために取っておいたものだが、状況からして今が使い時なのかもしれないね」
彼が腕輪を手渡した。僕はこれを……
1 ミラに渡す
2 ミーシャに渡す
※効果はクランのものと同一です。戦闘中や単独行動時に有効です。
※致命的ファンブルを防ぐ効果もあります(腕輪は壊れます)。
※3票先取
- 975 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 10:36:14.96 ID:dgzf+OBjO
- 2
ミラの方が因果律操作の習熟度合いが深いから腕輪はミーシャに渡して安全性を揃えるのが無難かな
- 976 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 12:22:17.72 ID:83iiZ+5l0
- 1
ミーシャは公務が有るから単独行動と言えなくもないが、あまり連れ出すわけにもいかないし騒動に関わったり戦闘の機会が少なそうだからなぁ
覚醒レベル5だしミーシャは自前でクリティカル範囲拡大とファンブル回避権くらいあるだろう
エメリア化が出来るようになったミラは穴に連れて行くよりモリブスで門からの襲撃の防衛に当たってもらうのはどうだろう
統べる者として穴の魔物との戦闘を避ける説得の役割も捨てがたいが、経験点欲しいしクランの戦力的に殴った方が早いかもと
- 977 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 15:09:34.96 ID:cuHw32lho
- 2
- 978 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 15:10:54.58 ID:t3vUhhk0o
- 2かなぁ……
ミラの方がミーシャより安全そうだし……
- 979 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/24(火) 18:04:39.64 ID:kDxS4hkVO
- 僕は腕輪をミーシャに渡した。
「私に?」
「うん。ミラはもう大分強いし、自分で身は守れると思うんだ。
ミーシャが弱いって言ってるわけじゃないけど、これは君が持っていた方が安心かなって」
ミーシャは早速腕輪を身に付け、しげしげと眺めている。
「……何か不思議な感じね」
「これは不幸から身を守るお守りにもなる。君の助けになるだろう」
「あっ、ありがとうございます!」
ペコリ、とミーシャが頭を下げた。
※70以上でクランへの好感度上昇
- 980 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 18:07:52.09 ID:5VXHG8Ew0
- はい
- 981 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/24(火) 18:19:21.22 ID:kDxS4hkVO
- ※夜イベントへ
01〜80 夢枕(再判定)
81〜89 ミーシャ
90〜00 ミラとミーシャ
- 982 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 18:22:33.97 ID:gzhP3Q53O
- はい
- 983 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/24(火) 20:58:27.33 ID:1477hvURO
- #
「……ふう」
僕はベッドに身体を投げ出した。タキさんのお兄さんが取ってくれたホテルはとても高級らしく、随分と広い部屋が用意されていた。
「凄い……こんな景色があるなんて」
ネグリジェを着たミーシャが窓から外の景色を見つめている。日付がそろそろ変わる頃だけど、夜景はまるで星のように鮮やかな光を放っていた。
この国、というか世界には魔術はないけど、代わりに「科学」がとても発達している。
ただ、外の光がどこか味気無いものに見えたのは気のせいだろうか。
「もう夜も遅いから、そろそろ寝ようか。明日も色々やることありそうだし」
「うん……そうだね」
……何か物足りなさそうな顔をしてるな。そう思っていると、シャワー室からミラが上半身裸で出てきた。
「ん、どうした?神妙な顔をして」
「ってミラ!!?何で上着てないのさ?」
「ん?するんじゃないのか?一応しても大丈夫らしいし」
僕は盛大な溜め息をついた。ミーシャは顔を真っ赤にしている。
「いやさあ、もう夜も遅いし……てか何でそんな発想になるんだよ」
「ん?夫婦なんだからいいだろう?ミーシャも番に受け入れる予定だし、問題はないはずだが」
ミラは小首を傾げている。……ラーナや師匠の貞操観念が悪い影響を及ぼしてるよね、これ。
「問題あるでしょ、それ……明日もそこそこ早いんだし。ねえ、ミーシャ」
01〜40 そ、そうだよね
41〜89 えっと、私も久々にしたいなあって
90〜00 ……「あ」
- 984 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 20:58:59.89 ID:hCtcEX4/0
- あ
- 985 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/24(火) 21:05:03.03 ID:1477hvURO
- ミーシャは顔を真っ赤にしたまま、指同士をツンツンとしている。
「えっと、私も久々にしたいなあって……」
ミーシャの下腹部はもう盛り上がり始めてる。……困ったなあ。
1 今日は我慢しよう?
2 分かったよ……
※2票先取
※2だと多数決へ
- 986 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 21:09:03.58 ID:eRUbYw7io
- 2
- 987 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 21:11:28.02 ID:gzhP3Q53O
- 2
- 988 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/24(火) 22:28:12.85 ID:+4SQOuc+O
- 「……分かったよ」
そう言うと、ミーシャが僕に抱き付いて軽く頬擦りした。
「んふっ。クランのそういうとこ、好きだなあ」
「……そういうとこって何さ」
「んっ、何やかんや言うけど、私たちのことを考えてくれることかな?」
ミーシャの柔らかな胸と股間のものが僕に当たっている。……いや、当ててるんだなこれは。
「むう、ミーシャだけずるいぞ。私ともしてくれるんだよな?」
いつの間にか僕の横に座ったミラが、プクっと頬を膨らませている。……これは疲れの取れない夜になりそうだなあ……。
※今後の展開
1 R板に移動
2 簡単な判定と好感度判定だけで87日目へ
※3票先取
- 989 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 22:58:43.95 ID:gzhP3Q53O
- 2
- 990 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 23:00:22.96 ID:EK5AkERY0
- 2
- 991 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 23:12:07.23 ID:hkQomEKDO
- 2
- 992 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/24(火) 23:44:50.32 ID:hdR5rImcO
- ※???判定
共に90以上で再判定へ(基本は好感度判定にブースト)
コンマ下……ミラ
コンマ下2……ミーシャ
- 993 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 23:45:33.00 ID:EK5AkERY0
- あ
- 994 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 23:45:51.64 ID:hkQomEKDO
- はい
- 995 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 23:46:11.81 ID:gzhP3Q53O
- あ
- 996 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/24(火) 23:51:53.69 ID:hdR5rImcO
- ※ミラのみ新スレで再判定へ
移動をお願いします。
【安価】オルランドゥ大武術会13【コンマ】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1585061444/
※1000のコンマが70以上で振り直し権、90以上で巻き戻し権
- 997 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 23:52:17.45 ID:EK5AkERY0
- 埋め
- 998 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 23:55:45.94 ID:gzhP3Q53O
- 埋め
- 999 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 23:58:04.90 ID:gzhP3Q53O
- もういっちょ埋め
- 1000 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 23:58:45.97 ID:gzhP3Q53O
- 最後埋め
- 1001 :1001 :Over 1000 Thread
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- 【安価】オルランドゥ大武術会13【コンマ】 @ 2020/03/24(火) 23:50:44.61 ID:hdR5rImcO
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