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【安価】オルランドゥ大武術会12【コンマ】

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365 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/07(土) 21:24:10.71 ID:yTWHEaNRO
#

「ガーネット・ガーランド、入ります」

大会議室に入ると既に法服を着た人たちが円卓についていた。20人って言ってたから、欠席者を含めると大体こんなものかな。

「……ニャンヤとゲイリー、エマはまだなの」

一段高いところに座っている老婆が口を開く。

「申し訳ございませんサンタクルス副院長、彼らは研究が佳境とのことで……」

「……相変わらずやる気のない子達ね。降格動議の発令、検討しておいて」

「はっ」

老婆は僕の方を見た。

「あなたがGGが連れてきた子ね。フローリアのウィンドグレイス卿の紹介ということだけど?」

「は、はいっ。……この宝石、なんですけど……」

僕が宝石を上げると、瞬時に部屋がどよめいた。

「それは、まさかっ」

「魔洸石……それも途轍もなく高純度……」

「しかも、平気な顔をしているぞ!!?いかなる処理が施されているのか……」

「粛に」

サンタクルス副院長が言うと、会議室は静まり返った。

01〜35 GGはお帰りなさい
36〜80 極めて、極めて興味深い……!!
81〜94 ……GGはお帰りなさい
95〜00 これはネーロ院長にも見せねば……

>>351で緩和されています
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 21:28:26.44 ID:obj5HbyW0
367 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/07(土) 21:31:49.15 ID:yTWHEaNRO
※クリティカル、再判定
01〜80 昇格
81〜94 2段階昇格
95〜00 何の騒ぎだ
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 21:33:29.53 ID:79pUHLPDO
はい
369 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/07(土) 21:50:31.58 ID:yTWHEaNRO
「……GGはお帰りなさい」

「えっ」

「お帰りなさい」

ガーネットさんが僕を見る。小声で「心配しないで」と呟いた。

「……信じるわよ」

「……何をブツブツ仰ってるの。出なさい」

「わっ、分かりました。失礼します」

ガーネットさんが部屋を出ると、サンタクルス副院長がニィ……と薄く笑った。

「……素晴らしい逸材ですね。そうは思いませんか?」

「はっ!魔洸石もさることながら、この少年自身が素晴らしい『素材』であるかと」

「ええ。マナ自体はさほどでもないですが、この有り余る生命力……ヘカーテ以上、いえそれすら比較にならない!
これを基にすればどのような生物が生まれるのでしょう……!!」

「……何のことですか」

「ふふ……あなたには預かり知らぬこと……偉大なる魔術の糧になる、とだけいいましょうか」

ゆらり、とサンタクルス副院長が近付いてくる。

僕は恐怖を感じた。目が明らかに正気のそれじゃない。
恐らく、僕を眠らせるか何かした上で実験に使うつもりなんだろう。

だけど、今魔術学院の指導部は全員ここにいる。注目も僕に集まっている。


……頃合いだな。


僕はポケットの中にある電話を探った。……これでいい。


電話はウィルさんに繋がっている。少ししたら、上空からラーナたちが急襲してくるはずだ。


さて、後は無事にここを逃げるだけだけど……

1 普通に逃げる(加速装置を使うため部屋の外には出れます)
2 サンタクルスを殴る
3 話して時間を稼ぐ
4 その他自由安価

※3票先取
370 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/07(土) 21:52:38.29 ID:yTWHEaNRO
ここを→ここから

失礼しました。
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 21:57:42.67 ID:RrF+zZbaO
3
攻撃するにしても逃げるにしても襲撃が始まって混乱してる中動く方が判定緩くなりそう
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 22:00:35.05 ID:obj5HbyW0
3
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 22:05:15.51 ID:jKZelDxh0
3
374 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/07(土) 23:14:40.60 ID:j7fSCERcO
少し話して時間を稼ごう。ラーナたちが来たら、どさくさに紛れて逃げればいい。

「だから何だっていうんですか?偉大なる魔術の糧とかなんとか、僕を実験台でもするつもりですか?」

「ふふ……」

01〜25 あなたには拒否権などないのです
26〜60 偉大なる神の御業に達するのです
61〜80 世界を平和にするにはどうすればいいと思いますか?
81〜94 これも全て神の御意志なのです
95〜00 上+α(????登場?)
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 23:15:56.30 ID:mUPjRHqD0
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 23:16:13.10 ID:RrF+zZbaO
はい
377 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/07(土) 23:21:46.13 ID:j7fSCERcO
「偉大なる神の御業に達するのです」

「……神の御業?」

「その通りです。生命を新たな領域に到達させ、進化させる。その果てに我らの救いがある。
ユングヴィの紛い物の救いではない、本物の救い。そのためには、犠牲など些細なこと」


……ザッ


周囲を囲まれた。……まずいかな。


※70以上で上空から異変
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 23:22:09.84 ID:RrF+zZbaO
379 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/07(土) 23:28:26.32 ID:j7fSCERcO


その時だ。


ガシャン


何かが割れる音がした。ラーナたちだ!


「何でしょう?上から聞こえたような……」


1 加速装置で逃げる
2 とりあえずサンタクルスを殴って拐う
3 その他自由安価

※2票先取
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 23:41:42.03 ID:RrF+zZbaO
2
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 23:42:38.61 ID:79pUHLPDO
2
382 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/08(日) 00:46:33.67 ID:EWUkgJMBO
……せっかくだ。副院長を拐ってしまおう。

僕は踏み込むと、左で彼女の腹部に当て身をかました。

「……うぐっ!!?」

そのまま倒れ込む彼女を抱える。うん、この軽さなら行けそうだ。


「アクセラレーション!!」


呆気に取られている教授たちを尻目に、会議室の出口を目指す。

01〜15 ……逃がすものですかっ……
16〜25 ゾクリと悪寒が走った
26〜94 逃走成功?
95〜00 逃走成功
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 00:47:45.78 ID:cl+xXrpxO
はい
384 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/08(日) 00:50:19.65 ID:EWUkgJMBO
副院長はしっかりと気を失っている。僕の速度にも誰もついてはこれない。
このまま離脱してウィルさんと合流すれば、僕の役割は終わりだ。
副院長からは、後で色々聞き出すとしよう。

※25以上ならラーナたちに視点変更
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 00:51:29.17 ID:HLr8nJbDO
はい
386 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/08(日) 01:00:39.97 ID:EWUkgJMBO


門が迫ってきたその時だ。


……ゾクリ


何か嫌な物を感じる。いや、何かが迫ってきている。これは……
そっと振り向いてみる。そこで僕が見たものは。


01〜30 人形を持つ幼女
31〜80 死骸の塊
81〜94 キマイラ
95〜00 上+???
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 01:01:51.72 ID:cl+xXrpxO
はい
388 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/08(日) 01:08:03.07 ID:EWUkgJMBO


「……キキ。キキキキ……」


奇っ怪な声……のようなものが漏れている。人体の手や足、そして顔が無秩序に組み合わさった団子のような何かが……そこにいた。

……しかも、笑っているかのようだ。何だこれは!?

「いたぞっ!!『スマイル』、補食しろっ!!!」

さっきの教授の一人が叫ぶ。僕は……

1 サンタクルスを置いて逃げる(逃走は確定、サンタクルスは死亡濃厚)
2 サンタクルスを置いて戦う(背後を突かれる可能性あり)
3 サンタクルスを小脇に抱えて戦う(技術ペナルティ大)
4 その他自由安価

※2票先取
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 01:18:46.11 ID:cl+xXrpxO
2
ヘカトンケイルやライプツィヒの先例があるしまた操り主を攻撃しだすんじゃないかと期待
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 01:21:21.15 ID:NvUu11VT0
4
門まで近いらしいけど、逃げようと思っても追いつかれるくらい相手早いんですかね
戦闘用のアクセラレーション消費しても良いので、ウィルたちと合理することを優先するべきかな
391 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/08(日) 01:32:20.08 ID:EWUkgJMBO
>>390
逃げようと思えば逃げられる程度の速さです。その代わり「スマイル」は代わりに気絶しているサンタクルス副院長を補食しますが。
それによって何が起きてしまうかはコンマ次第です。

なお、コンマからも分かるように「人形を持つ幼女」だとそこまでの余裕はなかったでしょう。
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 01:40:52.65 ID:NvUu11VT0
あ、>>390は副院長を置いていくわけじゃなくて、そのまま担いでのつもりです
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 01:43:12.27 ID:ewWEgn+K0
4でそのまま担いで逃げる
394 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/08(日) 01:51:31.22 ID:EWUkgJMBO
これはまずい……一人なら多分逃げられるけど。
戦うべきか?今の僕なら多分なんとかなる。ただ、副院長が目覚めたら厄介だ。

そうなると、選択すべきは……


ダッ


このまま抱えて逃げることだっ!!


※35以上で逃げ切り
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 02:02:30.44 ID:NvUu11VT0
逃げるんだよォォォーーーーーッ
396 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/08(日) 02:03:06.16 ID:EWUkgJMBO
※クリティカル

今日はここまで。
397 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/08(日) 09:22:07.26 ID:sESJ9+XYO


「キ、キキッッッ」


僕の横を黒い何かが横切る。人の腕?


ギュギュギュッ


僕は急停止し、進行方向を変える。黒い腕が、空を切るのが見えた。そして、それを確認して再び門へっ!


「おいっ、何で『スマイル』をかいほ……ギャボッ!!?」


誰かの悲鳴が聞こえたけど、僕はそれを無視する。門を潜り抜け、森の中にいるウィルさんを見付けた。

「クラン君!!もうイマーラさんたちは」

「ええ、上から行ったんですよね」

「そうだ。……この女性は」

ローマンさんが渋い顔になった。

「拐ったか」

「はい。まずかったですか」

「いや、むしろよくやった。中に異変は」

「『スマイル』とかいう怪物がいました。補食とかなんとか……」

※80以上で知っている
(解任後に開発?されたためローマンは基本知りません)
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 09:26:26.53 ID:KTu0rdDA0
399 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/08(日) 09:41:23.70 ID:sESJ9+XYO
「……『スマイル』?何だそれは……禁術関連か」

「でしょうね。まあ、それはサンタクルス副院長からゆっくり聞きましょうか」

アミールさんが魔術学院の塔を見た。

「後は彼女たちに任せますかね」

#

※視点を決めます。2票先取

1 ラーナ
2 イマーラ
3 ミラ

※なお、クリティカルに伴い陽動は完全に成功しています。
(「スマイル」の処理で混乱が発生しています)
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 09:57:43.17 ID:KTu0rdDA0
2
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 10:01:45.38 ID:NvUu11VT0
2
402 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/08(日) 22:14:39.11 ID:FSPnG/HmO
#

「ここかな」

ラーナが魔術学院の塔の最上部を指差した。そこは時計台になっているのだが、ちょうど「12」の横に扉がある。
そこから入って下に降りてしばらくすると、魔術学院の最上階に行き着くらしい。
その奥がネーロ魔術学院院長の居室だと、ローマン氏は言った。

「クランは上手くやったかしら」

「まあ、クランは割と慎重だし。自信があるから指示を出したんだと思うよ」

「……そうね」

魔術学院には様々な罠が仕掛けられているという。そのいくつかがクランによって無力化されていれば、かなりやりやすくはなるのだけど。

「っと。扉が開いたぞ」

私を抱えるミラが、片手で鉄の扉を開いた。その先には階段がある。

「暗いから明かりは必須だよね」

私たちに続いて降り立ったラーナが、炎の球を掌に出した。下を見ると……

※20以上で通常進行
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 22:17:37.59 ID:D1ej9RQ2o
ほいさ
404 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/08(日) 22:34:09.04 ID:FSPnG/HmO
※通常進行

「随分と深いな」

ミラの言うこともさることながら、階段には手すりもない。さすがに冷や汗が流れる。
ラーナを先頭に歩く。長い長い階段の下、また鉄の扉があった。


キィ……


錆び付いた扉特有の甲高い音が響く。その先には、薄明かりの廊下があった。

「この奥ね」

廊下には人の気配がない。クランが上手くやってくれたみたいだ。
ローマン氏の言っていた部屋に辿り着く。明らかに重厚な扉は、中にいる人物の位の高さを示していた。

※ネーロの状況
01〜20 ……これは……「まずいな、逃げるべきだ」
21〜50 ……これは……「生きているの??」
51〜70 ネーロ・オルランドゥ院長……ですか?「……」
71〜94 ネーロ・オルランドゥ院長ですか?「そうだ」
95〜00 ネーロ・オルランドゥ院長ですか?「……君は、イマーラ・ランドルスだね」
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 22:35:00.88 ID:XWeB6hsXO
406 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/08(日) 22:41:23.21 ID:FSPnG/HmO
※クリティカル、再判定

01〜94 昇格
95〜00 ?????(即座の救出確定)
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 22:41:49.07 ID:tfUO6J59o
408 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/08(日) 22:59:10.63 ID:FSPnG/HmO
扉のノブに手をかけようとして、私は手を引いた。……これは。

「相当強烈な魔力結界が張られてるわね」

「だね。ネーロ院長を外に出さないため?」

「でしょうね。ラーナ、破れる?」

「このぐらいなら問題ないかな」

ボウ……とロッドの先が光る。そしてそこから光の矢が扉に突き刺さった。


ドゴォォォンッッ!!!


扉は粉々に吹き飛ばされた。煙が辺りに立ち込める。ミラが眉をひそめた。

「派手にやったな……これ、下の奴らが気付かないか?」

「そこは問題なし。感知魔法を使ったけど、1階にほとんどの人がいるみたいだから。
というか、結構ヤバいね。クランはもうウィルさんと合流してるけど、下は大混乱みたい」

私は思わず溜め息をついた。

「何やったのよあの子……」

「分かんない。でも、この感じ……向こうの持っている何かが暴発した感じね」

煙が晴れていく。その向こうには……ベッドに横たわる白髪の男性がいた。

「あなたが、ネーロ・オルランドゥ院長ですか」

「……君は、イマーラ・ランドルスだね」

僅かに身体を起こして、男性は言った。ネーロ院長は老人ではないはずなのだけど、随分老けて見える。

そして、もう一つ気付いたこと。それは……


「これは酷いな」


ミラの言う通りだった。彼が横たわるベッドは鉄格子で覆われ、しかもまたも強力な魔力結界で覆われていたのだ。
409 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/08(日) 23:16:33.70 ID:FSPnG/HmO
「……これは一体」

「……君たちが来るのを待っていたよ。ここから救い出してくれる誰かが来るのは、薄々分かっていた」

「!!まさか、貴方は……」

小さくネーロ院長は頷いた。

「……数日前から、私は正気に戻った。そして同時に、私が何をやっていたのかも理解した。
あまりに、あまりに危うく狂った試みを私たちは行おうとしていたのだ」

「狂った試み?」

「そう、神に迫る生物……『新人類』を作ることだ。
強い魔力を持った人物を、魔洸石を以て変異させる。そのために、私は娘まで売っていた」

「ヘカーテのことですね。そして、その首謀者はマスターC……クリス・トンプソン」

「そう。やはりそこまで君たちは知っていたのか」

私は首を縦に振った。……全てが繋がった。


クリス・トンプソンは、モリブスの「社」に眠っているものを知っていた。
ただ、それを目覚めさせることは困難だと、何らかの理由で悟ったのかもしれない。
あるいは、やろうと思えばできたのかもしれないけど……こっちの方が手っ取り早いと考えたか。

だから、その役割をここに担わせた。ネーロ・オルランドゥを使って。

「クリス・トンプソンは『穴』という所に逃げ込んでいます。
もう、そんなことをあなた方がする必要はない。
モリブスの『社』も、私の仲間が封鎖しました。もう大丈夫です」

ネーロ院長は、静かに否定した。

「いや、まだだ。私にかけられた洗脳は、どういうわけか解除された。
しかし……研究者という存在は盲目的なものだ。
洗脳などされなくても、自分の研究が『神の領域に届く』というなら……悪魔にも魂を売る。
レナ・サンタクルスは、特にそういう女だった」

「それで、こんな風に」

「そういうことだ。ただ、『予知』で君たちが来るのは知っていた。だから耐えることにした」

ラーナに視線を向ける。

「彼を解放できる?」

※30以上で可能
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 23:18:16.32 ID:kArN0Dfj0
411 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/08(日) 23:20:35.58 ID:FSPnG/HmO
「何とか」

ラーナが手を鉄格子にかざした。ミラも手を刃に変える。

「魔力結界はお前がやれ。私は物理的障壁を取り除く」

「了解」

2人が作業を始めた。

※50以上で救出確定、未満で????か????(ないしはその両方)が登場
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 23:21:24.87 ID:XWeB6hsXO
はい
413 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/08(日) 23:23:16.40 ID:FSPnG/HmO
今日はここまで。
414 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/08(日) 23:23:52.40 ID:FSPnG/HmO
と思いましたが多数決まで進めます。
415 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/08(日) 23:28:57.48 ID:FSPnG/HmO
#

「……これでよし、と」

10分ほどの時間をかけて、鉄格子は解体された。私は痩せ細ったネーロ院長の身体を抱き上げる。……あまりに軽い。
恐らく、ほとんど飲み食いしていないに違いなかった。

「じゃあ、ラーナが彼を抱えて。それで戻りましょう」

「そうだね……」

01〜30 いや、ちょっと急いだ方がいいかも
31〜65 ……まだ下の混乱、続いてるよ。結構人死にも出てる
66〜94 何もなし(多数決もなし)
95〜00 ネーロからのお礼の品
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 23:29:14.77 ID:kArN0Dfj0
417 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/08(日) 23:38:59.80 ID:FSPnG/HmO
※クリティカル、昇格

「……下の混乱も収まってるし。とっとと戻ろうか」

「……待ってくれ」

「え?」

ネーロ院長が部屋を見た。

「君たちに渡したいものがある。ささやかな礼だ。隠し部屋の金庫の中にある」

「隠し部屋?」

「ああ。私しか知らない……いや、知ることが許されないものだ。本棚の3段目、『大魔術要綱56巻』を取ってくれ。
すると部屋自体の位相が変わる。そこに金庫がある」

言われた通りにすると……


ヴォン


部屋は一転、本棚と金庫だけの殺風景なものに変わった。


「金庫の中に、君たちが求めるものがある。暗証番号は……」

言われた通りに入力すると、そこには……

01〜80 ……護符?
81〜00 上+α(再判定)
(95〜00だと2つ)
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 23:39:36.69 ID:zgAC0v7tO
いいもんよこせ
419 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/08(日) 23:44:04.02 ID:FSPnG/HmO
※「アヴァロン」へのポータル獲得

今日はここまで。

魔術学院にいる有象無象をどうするかという話を別にすれば、かなり楽な展開と言えます。
420 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/09(月) 09:05:44.29 ID:GT4uaijPO
「……護符?」

「そうだ。これを床に貼ることで、『実行委員会』が住まう館への道が開ける。
オルランドゥの魔術学院院長が代々受け継いできたものだ。君たちの目的は、それなのだろう?」

「そこまでご存知でしたか」

「私は未来をある程度予知できる。精度は低く、自分の意思では発動できないが。
だから、こうなるであろうことは予期していたよ……カフッ」

ネーロ院長が咳をした。血が口から流れるのが見てとれる。これは急いだ方がよさそうだ。

「ラーナ、ミラ。行きましょう」

※視点がクランに戻ります。
421 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/09(月) 09:20:07.23 ID:GT4uaijPO
#

「これが『実行委員会』への道、か」

ウィルさんが護符をまじまじと見た。

「らしいね。何となく想像はついていたけど、こうやってオルランドゥは『実行委員会』と独占的に接触してきたわけか」

「それっていいんですか?」

「オルランドゥは『魔政分離』だからね。あと、歴代の魔術学院の院長は皆高潔で無私の人だった。だからそれが許されてきたんだろうね」

アミールさんはミルクティーを片手に肩を竦めた。

「ネーロ院長の容態は?」

「今イマーラさんが治療してるよ。あと、あのナディアって子も治癒術使えるみたいだね。まあ、命に関わることはないだろう」

「なるほど、そうなると……」

「別室にいるサンタクルス副院長の処遇、かな。今は薬で眠らせてる。
あとローマンさんが、魔術学院で起きたことの調査を警察に依頼してるね。どうにも魑魅魍魎が潜んでる感じしかしないけど」

※夜の行動
1 「実行委員会」への接触を図る
2 サンタクルス副院長の尋問(確率中)
3 ローマンと合流、魔術学院の調査へ
4 今日は寝る
5 その他自由安価

※2票先取
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/09(月) 10:14:58.11 ID:M8pUtt0nO
2
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/09(月) 12:16:20.31 ID:MgCqL6of0
3
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/09(月) 13:03:17.69 ID:XwPbJDf10
3
尋問は他の人に任せて、またスマイルみたいなのが居るかもしれないしローマンが居るとはいえ警察に任せておくのも不安
425 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/09(月) 16:46:27.49 ID:9PJhQbPTO
#

「……参ったな」

アミールさんと中央警察署に行くと、ちょうどローマンさんが出てきた所だった。

「どうしたんです?」

「いや、『貴方も魔術学院の関係者では』と色々追求が厳しくてな。
ネーロの洗脳後に身を守るため田舎に蟄居していたのだが、一緒くたにされて構わん」

「あなたの後任がサンタクルスですからね。まあ、父が上手くとりなしてくれるでしょうが」

ローマンさんが苦々しげに舌打ちをした。

「あの女は研究者としては有能だが、善悪の判断ができない奴だった。だから准教授で留めておいたのだが」

「まあ、彼女については然るべき罰が与えられるでしょう。で、警察は何と」

「行政では魔術学院内部のことは受けかねる、ということだ。
失踪事件に関わることだから協力しろと言ったのだが、『魔政分離』にも程がある。アミール、何とかならんか?」

「闇ギルドから袖の下を貰ってるのもいますからね……これからは父も大鉈を振るえるでしょうけど。
とりあえずは、クラン君の言っていた『スマイル』とやらの処分などですかね。イマーラさんの報告通りなら、結構危ないのも多そうだ」

「だな。それが世に放たれたらと思うと堪らん。……だから彼を連れてきたのか」

アミールさんがチラッと僕を見る。

「そういうことです。行かれるんでしょう?前魔術学院副院長の特権を使って。護衛は必要かと」

※30以上であと1人選べます
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/09(月) 16:56:56.33 ID:bxmXarUH0
h
427 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/09(月) 17:00:44.12 ID:9PJhQbPTO
※クリティカル、2人選べます

「そうだな。人数は多い方がいいだろう。私と彼、あともう2人いれば磐石だが」

※2人を選んでください。2票入ったキャラから順に選ばれます。

1 イマーラ
2 ラーナ
3 ウィル
4 ミラ
5 ナディア
6 アミール
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/09(月) 17:12:44.07 ID:M8pUtt0nO
3と6
ウィルは有名人だから警察に悪印象持たれないだろうし学院内部での下手な抵抗も起きにくそう、アミールは乗りかかった船という事で付き合ってもらおう
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/09(月) 18:00:46.12 ID:n3L9BVO20
3 6
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/09(月) 18:35:23.66 ID:XwPbJDf10
ウィルが居ると心強いけど、名声値吸われるのが難点だよなぁ
431 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/09(月) 20:56:38.95 ID:IpCE9R3fO
#

「夜も遅いし、明日にした方がいいと思うんだけどねえ」

「隠蔽工作をされるかもしれないだろう?そんなに暢気でどうする」

睨むローマンさんに、アミールさんは苦笑する。

「暢気ってわけじゃないですよ。その……何だっけ?『新人類』か。
それについてはサンタクルス副院長の話を聞いてからでも遅くはないと思っただけです」

「だがあいつは寝ているし、本当のことを喋るとも限らん。だったら、好機逸するべからずだ」

ウィルさんが頷いた。

「ですね。だからこそ、僕らが来ている」

「そうだな。ウィル・アピースを前に喧嘩を売る馬鹿がいるとは思えない。そして、シュナイダー家の御曹司を前に、あからさまに不利になる行動を取る奴がいるとも思わない。予算が減らされるからな」

「まあ、そうですね。……っと、そろそろですかね」

また例の時計台が見えてきた。入口の守衛が、ローマン院長を見た瞬間ピッと敬礼する。

「ローマン・オルランドゥ様でありますかっ!!?」

「如何にも。ジャボンはいるか?サンタクルスがいないなら、奴が指揮をとって……」

01〜40 ジャボン様は、亡くなられました。今、臨時教授連が
41〜85 今、臨時教授連が
86〜94 ここに。……ローマン様!?
95〜00 ここに。お待ちしておりました
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/09(月) 20:57:25.83 ID:M8pUtt0nO
はい
433 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/09(月) 21:05:28.48 ID:IpCE9R3fO
「今、臨時教授連が……ってお前はさっきのっ!!」

門番が僕を指差す。ウィルさんが一歩前に出た。

「四の五の言わずに通した方が身のためだ。また、被害を出したくはないだろう?」

ゴクリと門番が固唾を飲む音が、ここまで聞こえた。

「……どうぞ、お入りを」

入ってすぐに感じたのは、濃い血の臭いだった。「スマイル」の被害は、決して小さくはなかったようだ。

「……酷いね」

「ええ。5人は死んでる」

ウィルさんとアミールさんが話す。廊下の壁のそこかしこに、できたばかりの血糊が見えた。

「あんなものがまだいるんですか?」

「分からない。だから訊きに行く」

コンコン、とローマンさんが扉を叩いた。

※20以上でガーネット健在
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/09(月) 21:20:14.71 ID:XwPbJDf10
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/09(月) 21:20:48.35 ID:n3L9BVO20
436 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/09(月) 22:04:07.40 ID:IpCE9R3fO
ローマンさんを先頭に会議室に入ると、部屋がざわっとなった。その中にはガーネットさんもいる。

「貴方はっっ!!?」

「久しい顔も何人かいるな。GGも健勝そうで何よりだ」

「ロ、ローマン様!!」

教授の一人が僕に気付いた。

「おっ、お前はっ!!さっきの……!!」

「サンタクルス副院長はどこだっ!?まさか……ローマン様の御指示ではあるまいなっ??」

「私の指示ではない。だが、私も協力した。もう全ては終わった。魔術学院はこれから正常化される」

「『正常化』、だとっ!?」

「そうだ。闇ギルドに言われるがまま禁術に手を染め、新たな生命体を生み出さんとする邪法はこれまでだ。
監禁されていたネーロ院長も保護した。ああ、洗脳は既に解けている」

部屋のどよめきが強くなった。アミールさんも話し始める。

「ということだね。オルランドゥ政府も介入させてもらうよ?
闇ギルドは今や半壊状態だ。警察への睨みもなくなったんでね、連続誘拐・失踪事件の容疑で後で捜査の手が入る。ただ、その前にだ……ジャボンって誰だ?」

「……私ですが」

魔族混じりと思われる、浅黒い肌の女性が立ち上がった。

「ああ、貴女か。……禁術で生み出した怪物たち。あれの処分は、簡単じゃないだろう?
彼の追跡でそのうちの一体を解き放って、何人か死んだんだろ。それはさすがに見なくても分かる」

「そっ、その子が逃げなければっ……!!」

アミールさんの声が低くなり、笑みも消えた。

「『スマイル』とやらは使わなかったし、人死にもなかったと?人のせいにするとはいい度胸だね。
そもそもそんな物騒で制御もできないモノを何で飼っている?殺すつもりで放ったんだろう?
殺す覚悟があるなら、殺される覚悟ももちろんあったんだろうね?」

ジャボンと呼ばれた女性がたじろいだ。

「……と、脅すのはここまでにしておこうかな。荒事は嫌いなんでね。で、怪物はまだいるんだろう?」

01〜20 ……実は……
21〜50 ……はい。それと……
51〜80 ……はい
81〜94 ……はい。しばらく動かないかと
95〜00 私が処分したわ
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/09(月) 22:04:56.35 ID:n3L9BVO20
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/09(月) 22:05:23.86 ID:M8pUtt0nO
はい
439 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/09(月) 22:08:21.68 ID:IpCE9R3fO
※再判定

01〜50 「スマイル」の他に、もう一体……「コンダクター」が
51〜94 「スマイル」は、もう一体
95〜00 「スマイル」の他に、もう一体……「クイーン」が
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/09(月) 22:09:06.09 ID:M8pUtt0nO
はい
441 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/09(月) 22:30:45.21 ID:IpCE9R3fO
「『スマイル』の他に、『コンダクター』が」

「……何だいそれは?」

別の男性が立ち上がった。

「……『新人類』のなりそこないです。知能はあるのですが、狂っていて……。
結界から解き放ったが最後、得体の知れない曲を奏でるんです。
すると聴いた者は皆、発狂してしまうんです」

「物騒だな。どうやって抑えた?」

「その時、たまたま闇ギルドの人が来ていて……彼が鎮圧しました。ただ、あれは……『スマイル』以上に危ない」

「そもそも、『スマイル』って何だい」

「実験に使った……その、死骸が集まって、別の命になったものです。辺り構わず捕食し、巨大化するんですが……
一定以上になると分裂するんで、そこを叩けば、まあ何とか」

「でもまだ飼っているのか。……度しがたいね」

軽蔑と嫌悪を込めた目で、アミールさんが彼を睨む。

「で、どうします?どちらも簡単に野に放ってはいけない代物っぽいですけど」

ローマンさんは考えている。僕の意見は……

1 早速討伐しましょう
2 明日、また仕切り直しましょう
3 自業自得ですし、放っておくべきでは
4 その他自由安価

※3票先取
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/09(月) 22:54:52.68 ID:XwPbJDf10
4
早速討伐したいけど、一応闇ギルドのどんなやつが鎮圧したのか詳しく聞いておきたい
コンダクターが曲を奏で始めてどのくらいしたら狂わせ始めるのかとかも
アミールの魔法障壁で防げるといいが
それによってはコンダクターはアリスにノイズキャンセリングイヤホンでも作ってもらった後にすべきやもしれん
スマイルだけでも討伐しておきたいが、どちらを相手にするにも解き放った瞬間火力を叩き込めるようにアクセラレーション最大溜めした状態で解き放ちたいな
443 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/09(月) 22:59:23.33 ID:IpCE9R3fO
>>442
誰が鎮圧したかはある程度推測できるかと思います。
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/09(月) 23:01:32.83 ID:M8pUtt0nO
4
>>442に近いけどスマイルもコンダクターもどうやって作ったのかもう少し情報が欲しい、何か資料とかあればそこから突破口が見つかるかも
コンダクターに限って言えば同じ系統の能力っぽいし第二世界のブレイズでも呼べば何とかなるか…?
445 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/09(月) 23:22:51.81 ID:/HayI+7IO
上げます。
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/09(月) 23:34:47.34 ID:XwPbJDf10
まぁ精神感応術だよねたぶん
一応>>442はスマイルやコンダクターのことをもっと詳しく聞くって事で>>444と同意見扱いでお願いします
なる早がいいですが討伐を考えるのはそれからでも大丈夫かと
447 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/09(月) 23:37:40.34 ID:/HayI+7IO
もう一度上げます。0000までに決まらない場合は>>442で決定します。
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/09(月) 23:40:13.02 ID:d9X9kEzv0
>442
449 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/10(火) 09:29:51.87 ID:vTGoT07fO
442と444のミックスで進めます。
450 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/10(火) 09:39:18.80 ID:vTGoT07fO
「そもそも、その2体の情報が不足してます。特に『コンダクター』、でしたっけ?闇ギルドの誰が鎮圧したのかは知っておきたいんですが」

「そうだね。そもそも、どうやってそんなものを作ったのか、誰が素体なのか、そして救済可能性はあるのか……そこは聞いておきたいか」

アミールさんがジャボンに目を向けた。

「というわけでお答えいただけるかな?」

※コンダクターの鎮圧者(コンマ下)
01〜15 誰かは分かりません
16〜70 誰かは分かりませんが、サンタクルス副院長なら
71〜85 確か……
86〜94 確か……???
95〜00 それは私がやったわ

※作り方(コンマ下2)
01〜85 通常進行
86〜94 特定の弱点あり(スマイル)
95〜00 特定の弱点あり(両方)

※救済可能性(コンマ下3)
01〜85 倒すしかない
86〜94 コンダクターは何とか……?
95〜98 コンダクターは救済できる
99、00 両方とも救済できる
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/10(火) 09:44:53.17 ID:8Xpwxje90
はい
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/10(火) 09:48:23.53 ID:TQWG0mdDO
はい
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/10(火) 09:56:08.63 ID:rr713P6i0
454 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/10(火) 10:21:30.73 ID:vTGoT07fO
「鎮圧者は……分かりません。サンタクルス副院長なら、知っているかもしれませんが」

「まあ、だろうね。闇ギルドとの接点はごく限られていただろうし、幹部クラスと会えるのは、彼女ぐらいだっただろう。
尋問は後でやるとしてだ。どうやってそんなものを作った?」

「……マナを多く持つ素体に、魔洸石を照射し、5日間の断食と結界内での……」

「ああもういい。拷問の過程なんて聞きたくもない。特段の弱点、あるいは救済可能性は?」

「……どちらも、ないです……完全に、人ではない『何か』に変わり果てていますから」

アミールさんが深い溜め息をついた。

「これは魔術学院の解体も視野ですかね」

「ネーロは操られていただけだ。サンタクルスらの罪は重いが、解体までするのはやりすぎだろう。私が今後何とかする。
さて、教授連の議題は見当が付く。GGの処分、ネーロとサンタクルスがいない現状の指導体制、そしてその2体の怪物の処理といったところか。
GGについては私たちが引き取る。反主流派の保護もだ。指導体制は私が暫定的に執る。オルランドゥ政府も追認するはずだ。
教授連は自室にて謹慎、追って沙汰を申し付ける。然るべき処分が下ると知れ」

会議室にいるほとんどの教授たちの顔が真っ青になった。

「まさか、死刑……」

「何人かは。そうでなくとも研究者生命は断たせてもらう。で、問題の2体だが」

1 討伐は明日やる
2 スマイルだけ討伐する
3 コンダクターから手をつけよう
4 その他自由安価

※3票先取
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/10(火) 10:32:25.42 ID:rr713P6i0
2
元々はクラン1人でも行けそうだったし、捕食して強化されててもこの戦力なら問題ないかな
コンダクターもそうですが、どのみち実行委員会の洗脳も解く必要があるし第2世界のブレイズさんに明日来てもらうよう連絡を入れたいのですが、それを含めると4扱いでしょうか?
4扱いなら4で
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/10(火) 11:00:31.78 ID:HFlODSpbO
>>455案に1票
安全性と実行委員会の保護と対応の早さを考えたらベストかと思う
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/10(火) 14:39:52.45 ID:TQWG0mdDO
>>455
458 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/10(火) 19:36:30.92 ID:zO4iN6waO
「……『スマイル』だけ今日討伐する。『コンダクター』は後回しだ」

ウィルさんが同意した。

「賢明ですね。どうもあれは『ブレイズ』に近い性質を持っている気がする」

「精神感応だな。ネーロの洗脳も、恐らくは」

「正気に戻ったのは彼が死んだからでしょうね。となると、対抗するにはトンプソン……」

精神感応?それならば……

「あのっ、すみません。それなら適役がいます。第二世界のブレイズさんを連れてくればいいんです」

「……!!第二世界のか。僕は会ったことがないが……」

「間違いなく頼りになります。それに、『実行委員会』の2人を正気に戻すにも必要かと」

「……それもそうだね。了解した、じゃあそれでいこう」

ローマンさんがジャボンの方を向いた。

「では、案内してもらおうか」

#

僕らは地下に通された。じめっとした空気が肌にまとわりつく。それとともに、強い血の臭いと何かが腐ったような異臭を感じた。

「耐えがたいね、これ」

そこは大きな広間になっている。その一角の、鉄格子の中に……「それ」はいた。


「キキキ……キキ」


団子のような身体に、黒い人の手足が何本も生えている。その表面には、大きな口があった。
相変わらず、ニタニタと笑っているようだ。

「……僕を襲ったのは、あれですか」

「いえ……あれはその半身。人を喰らい、分裂した所で片方だけ滅したんです」

「……滅した?」

「はい。分裂すると、しばらく動かなくなります。そこで集中的に傷を与えると、それは溶けて消えるんです。
ただ、普段ではそうはいきません。傷口の回復が、あまりに速い」

「……超回復だね」

アミールさんの問いに、ジャボンは頷いた。そして、「スマイル」が入った牢の前に立つ。

「2体とも倒さなかったのは、研究と利用の価値があり惜しいという気持ちもありましたが……私たちでは1体を滅する力しかなかったというのもあります。
……どうか、御武運を」

ジャボンがパチリ、と何かのスイッチを切ると、ヴォォォンという重低音が響いた。魔力結界が張られていたみたいだ。

※50未満でスマイルが笑う
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/10(火) 19:37:49.16 ID:zmpKQJyV0
460 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/10(火) 19:41:01.27 ID:zO4iN6waO


「ニィ…………」


「スマイル」の笑みが深くなったように見えた。……危険な気がする!


次の瞬間。


ビシャアアアッッッ!!!


※スマイルの攻撃の矛先
01〜85 ジャボン(死亡確定、巨大化1)
86〜94 クランたちのいずれか(再判定)
95〜00 ジャボン(アミールが止める)
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/10(火) 19:42:08.96 ID:xcfrL+4V0
b
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/10(火) 19:48:47.27 ID:rr713P6i0
グッジョブ
なんだこの死亡範囲は
463 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/10(火) 19:58:26.56 ID:zO4iN6waO
黒い触手が一直線にジャボンへと向かう!!彼女の腹が貫かれ……


ギィン


「……キ?」


「……だから荒事は嫌いと言っただろう」


触手は見えない壁に弾かれた。声の主は、アミールさんだ。


「アミールさんっ!!?」

「女の子の血なんざ見たくもないんでね。……ていうかこいつ、最低限の知能あるだろ?
僕たちが来た意図を多分知ってた。いや、あるいはここで起きたことを知っていたかもね」

「……えっ?」


ビシィィィッッッ


キィン、という音がする。2発目の触手も僕らに届かなかったようだ。

「恐らく、外部の情報を伝えてるのは『コンダクター』だ。だからこいつは、自分が殺されると悟った。
さっき君を襲った時は、外に逃げる好機とでも思って従ったんだろうが、今は違う。だからジャボンを殺そうとしたわけだね。なあ、違うか?」

「ギギギギ…………!!!」

「スマイル」の呻き声が強くなった。アミールさんは、僕らに後ろに下がるよう促す。

「鉄格子の扉は、彼に開けさせようか。来た所を、一斉に攻撃しよう」

キン、キィンッ!!と「スマイル」の攻撃が立て続けに跳ね返される。……凄い。

「……やはり、あなたも素晴らしい魔術師じゃないですか」

「買い被りさ。戦うのが嫌だから、こうやって『盾魔法』ばかり上手くなった」

ウィルさんにアミールさんが苦笑した。

「ギギ、ギギィィッ……!!」

「スマイル」から、遂に笑みが消えた。

※スマイルの行動
01〜20 ?????
21〜85 鉄格子を破る
86〜94 動かない
95〜00 動かない+なら、私が終わらせようか
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/10(火) 19:59:05.67 ID:p52UChnWO
はい
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