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【安価】オルランドゥ大武術会12【コンマ】
- 219 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/03(火) 10:14:10.31 ID:fPiRpQgVO
- #
「……で、何でくっついてるんだ」
訝しげにミラが言う。朝食を食べる僕の腕は、師匠に絡め取られていた。
「ふふ、内緒。……凄かったわね」
「はは……」
師匠に耳打ちされ、僕は苦笑した。ナディアとして「覚醒」したことで、身体能力だけじゃなく精力も上がってしまったらしい。
「ふうん。……イマーラさん、今晩はクラン貸してね」
「ふふ、いいわよ」
あ、ラーナは感付いたみたいだ。これは覚悟しないと……
「そっ、それはいいとして。今日はオルランドゥ行くんだよね?」
「そうね。皆で行った方がいいかしら」
1 皆(5人)で行く
2 オリヴィアも連れていこうか
3 いや、あまり大人数でもまずい。目立つとあれだから、僕だけで行くよ
4 少人数の方がいいかな(同行者1人選択)
5 その他自由安価
※3票先取
- 220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 11:00:02.17 ID:lDWofB/H0
- 1
- 221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 11:19:39.99 ID:jF6xEI+k0
- 1
- 222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 11:29:10.93 ID:IYlfiTZJO
- 1
- 223 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/03(火) 12:34:17.71 ID:fPiRpQgVO
- 「皆で行こうか。ナディアも連れて」
「むー。何か気に入ってるっぽい……そんなに良かったの?」
「ハ、ハハ……」
とりあえず笑って誤魔化した。「蜜」の話をしてもよかったんだけど、「コーウィン」さんの言葉が気になる。
「まあとにかく、迎えに行こうか。一度アミールさんに連絡を入れて、どこかで落ち合おう」
#
「クランさんっ!!……あの、その……昨日は、ありがとうございました」
恥ずかしそうにナディアが頭を下げた。僕はポンポンと軽くそれに触れる。
「いや、こちらこそ。救護院を出る準備は?」
「はいっ!もう、大丈夫です」
救護院の玄関を見ると、ユウナさんをはじめとした娼館の子たちが手を振っていた。
親元に返せる子は返し、そうでない子はしばらくここで色々学ぶのだという。
「じゃあ、みんな、行ってくるね!!」
彼女の目には涙が滲んでいた。
「……大丈夫?」
「は……はいっ。ずっと別れるわけじゃないですし……」
「そっか。……とりあえず、アミールさんに連絡かな」
※20以下で出ない(1回のみファンブル扱い)
90以上だと????がいる
- 224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 12:36:31.14 ID:jF6xEI+k0
- ん
- 225 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/03(火) 12:40:53.81 ID:fPiRpQgVO
- ※ファンブル回避権残り4回、再判定
- 226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 12:41:28.71 ID:TYJDVwf7O
- はい
- 227 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/03(火) 12:57:57.60 ID:fPiRpQgVO
- #
『今日、こっちに来るわけだね』
「ええ。『実行委員会』を何とかしないと」
少しの沈黙があった。
『そうだね。彼女たちを何とかする必要がある。その前に、ネーロ院長だけど』
「操られているらしいですね」
『ああ。情報を総合するに、洗脳を仕掛けたのは『マスターC』……クリス だろう。
オルランドゥはテルモンやモリブスのように国が乱れてるわけじゃないが、魔術学院の守りは異常に堅い。
まるでそこを守護するよう命じられたかのように』
「そこを突破しようと?」
『そういうことになるね。ウィル・アピース氏とはそろそろ合流できる。彼を交えて、魔術学院にいるネーロ院長にどう接触するか考えよう』
「そう言えば、ヘカーテは?」
※3の倍数以外なら手元にいる
- 228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 13:00:58.82 ID:0Mt8mzjDO
- はい
- 229 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/03(火) 21:12:28.32 ID:fPiRpQgVO
- 『今、シュナイダー家で保護してるよ。表には出せないけど、一応元気だ』
あれから全然会ってないから気掛かりだったけど、とりあえずは良かった。ただ、心の傷は心配だけど。
「じゃあ、今から向かいます……と言いたいんですが。オルランドゥの中心部には、一度も……」
『僕が王宮に行くから大丈夫だ。30分後に合流しよう』
#
※3の倍数でミーシャとアナスタシア登場
※95以上かゾロ目で第2世界から誰か来ている
- 230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 21:13:55.64 ID:tbAJ3fW40
- f
- 231 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/03(火) 21:31:38.98 ID:fPiRpQgVO
- #
「相変わらず賑やかだねぇ……見ない顔もいるけど」
ナディアがぴょこっと前に出た。
「はっ、はじめまして!!」
「……君は?」
「ナディアといいます!今日までロック……じゃなかったイーリスの救護院で働いてました」
「ふうん……まあ、深い事情は訊かないことにしようか」
ナディアは顔を真っ赤にして黙ってしまった。アミールさんは僕の後ろの方を見ている。
「……彼女は連れていかなくていいのか?」
振り向くと、オリヴィアがチラチラこっちを見ている。
彼女は「あまりこの世のいざこざには興味がない」とか言ってたはずだけど。
「オリヴィア?どうしたの」
奇数…いや、行き先に旨いものはあるのか?
偶数…いや、どこか行く前にダーレン寺に……
ゾロ目、90〜00 いや、暇なんでな。邪魔はしないんで連れていってくれ
- 232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 21:34:08.62 ID:+dD+PnLs0
- あ
- 233 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/03(火) 21:39:38.05 ID:fPiRpQgVO
- 「いや、どこか行く前にダーレン寺に……」
「え」
「何と言うか、1日フリークと離れたら物足りない……というかこそばゆい気分になってな。
お前が口利きすれば、ダーレン寺に入れてくれるんだろう?頼む」
「え、ええ……」
まあ入れたら満足しそうな気はするけど、ダーレン寺の禁欲的な生活にオリヴィアが耐えられるかな?フリークはすっかり馴染んでるけど……
1 分かった
2 やめといた方がいいよ
※2票先取
- 234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 21:45:13.44 ID:+dD+PnLs0
- 1
- 235 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/03(火) 21:46:37.04 ID:fPiRpQgVO
- 1→基本オリヴィアはダーレン寺に行かないと出ません。一定確率(低確率)でトラブルを起こします。
2→このままです。機動的にオリヴィアを動かせますが、放っておくと一定確率(低〜中)でトラブルを起こします。
- 236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 21:52:22.61 ID:JGuyqaY3O
- 1
- 237 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/03(火) 22:04:07.08 ID:fPiRpQgVO
- ……まあ、社会常識を教えるという意味でもいいかな。フリークもいることだし、無茶はしないだろう。
「分かった。……じゃあ、皆すぐ戻るから」
#
「……というわけだから、皆の言うことはよく聞いてね」
「むう……人間ごときに指図されるには気に食わんが」
むくれるオリヴィアの頭を、フリークが背伸びして撫でた。
「大丈夫ですよ、お姉様なら」
「むー」
「というわけで、ロブソン総師範。よろしくお願いします」
ロブソン総師範は困ったように頭を掻いた。
「まあ、ミラみたいなものとは理解したわ。彼女に近い取り扱いでよいのじゃな。
ただ、法度だけは守ってもらおうかの。肉体的には教えることは何もなかろうが、精神修養と心得えよ。分かったかの?」
「むう……承知した」
渋々オリヴィアが返事した。うーん、大丈夫かな。
※80以上でイベント
- 238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 22:04:31.94 ID:JGuyqaY3O
- あ
- 239 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/03(火) 22:23:11.25 ID:fPiRpQgVO
- ※クリティカル(以下クリティカル範囲は95以上に)
その時、僕の頭に声が響いた。
『小僧、奥の堂に行け』
「え?」
『今の貴様なら、傀儡人形に込められた魂を解き放てるはずだ。試しにやってみろ』
「魂って……シデさんの?技術だけしか封じられてないんじゃっ」
『そうだ。だが、あいつは恐らく幾つか魂を封じている。
『穴』の大封印は不完全だった。そして、そのために用意された保険はランダムとデアドラ、フローラ。
しかし、奴ら3人の戦闘力はたかが知れている。だから、技術継承のために奴は技術を傀儡人形に込めた。邪なる強大な何者かが現れた時の備えだ。
それでもダメな時……シデは……いや、多分ジェラードは何かを用意していたはずだ』
「だから魂を『解き放て』と?」
『そういうことだ。ある程度解き放ち、何かに……宝石でも何でもいいから『宿らせる』。
それを『第二世界』の奴に注入すれば、あるいは』
何か妙なことになってきたな。そもそも解き放ってからどうしろと。
『それは俺が指示する』
思考を読まれていた。……まあ、当たり前か。
「何をブツブツ言っておるのじゃ?」
「ああ、いえっ。こっちの話です。ちょっと、傀儡人形に会わせてくれませんか」
#
奥の堂に行くと、傀儡人形は変わらずそこにいた。……解き放て、って言ってたっけ。
『一度、粉微塵に破壊しろ。あれは多分、フィオナの作だ。簡単ではないが、そうすれば器に入れるようになる』
「器?」
『俺が今いる、宝石の中だ』
……そんなこと、できるんだろうか?
『器を失えば、ここしか入る場所はないからな。物は試しだ、やってみろ』
……
01〜35 失敗(そもそも当たらない)
36〜60 微妙(半壊させたが……シデの魂は出てこない)
61〜94 成功
95〜00 上+α
- 240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 22:24:54.39 ID:0Mt8mzjDO
- はい
- 241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 22:31:13.82 ID:jF6xEI+k0
- ラーナ好感度の戦闘コンマ振り直しの対象にはならないかな
- 242 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/03(火) 22:40:31.91 ID:fPiRpQgVO
- 今日はここまで。なお、次回来た際チャンスはあります。
また、経験点も入るので無駄ではないです。(30p)
>>241
ラーナ不在というのもあり、ありません。
(純粋な戦闘に入るという条件を満たしてないということもあります)
- 243 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/04(水) 08:27:52.15 ID:7594pRysO
- 傀儡人形に相対して構える。粉微塵に破壊か……できるのかな。
考えても埒が明かない。真っ直ぐいって、壊す。それで行こう。
ダンッ
「迅いっ!!?」
総師範が叫ぶ。傀儡人形の反応が僅かに遅れた。これならば……
腰を沈め、左拳を突き上げようとした刹那。
ブォン
傀儡人形の姿が、揺れて見えた。これは……
『『夢想転生』か』
「コーウィン」さんが脳内で呟いた。これだと、次に反撃が来るっ!
「ハッ!!」
僕は足を僅かに動かした。「奇門解放」は、今日のこれからを考えると使いにくい。
であるなら、今のままで……!!
傀儡人形と僕の左拳が交錯する。そして。
ドガァッッッ!!!!
左拳は傀儡人形の左肩を粉々にし、そのまま壁へと吹っ飛ばした。
「おおっ」
「やった!!」
すぐに追撃しよう間を詰める。しかし、「コーウィン」さんはそれをなぜか止めた。
『やめておけ』
「え?」
『あれの修復再生能力は尋常ではない。『一撃』で破壊せねば、魂は吸い取れん。やり直しだな』
「そう、なのですか……」
あるいは急所とかがあるのかもしれないけど、それは今の僕には分からないことだ。まあ、また機会もあるだろう。
#
「では、これで」
総師範に別れを告げ、僕はそのままイーリスに戻った。とりあえず、皆にさっきのことを伝える。
01〜85 何もなし
86〜94 そう言えば……
95〜00 まさか、僕の家に……
- 244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 08:33:28.66 ID:ou//1blA0
- y
- 245 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/04(水) 08:58:47.76 ID:7594pRysO
- ※クリティカル、再判定
01〜80 昇格
81〜94 2段階昇格
95〜00 あ、ひょっとしてこれかな
- 246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 08:59:32.02 ID:+MH/c7LT0
- あ
- 247 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/04(水) 09:16:43.63 ID:7594pRysO
- 「そう言えば……アングヴィラに行けば何か分かるかもしれない」
「え?」
アミールさんが口を開いた。
「僕らの一家は、元々アングヴィラ出身なんだ。オルランドゥが発展してきた200年ぐらい前にこっちにきたらしいけど。
今でも分家がそこにある。その『シデ』っていうのが僕の先祖だとすれば、家の起源を探ることが何かの手掛かりになるかもしれない」
「なるほど……そうなのですね」
「ああ。ただ、今はそれは後回しだな。オルランドゥに飛んで、ウィル氏と合流しよう」
#
「……結構暑いねぇ」
ラーナが汗をぬぐった。オルランドゥは南国じゃないから、トリスやモリブスほど陽射しは強くない。ただ何と言うか……空気が「濃い」。
「湿度か?いや……魔素自体も少し濃いな」
「ご名答。だから、魔術研究がここで発達したというわけさ」
アミールさんがミラに説明する。そういうことなのか。
「予定では、僕の家で落ち合うことになってる。場所は伝えたから、そろそろ来ているはずだけど」
※50未満で来ていない
- 248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 09:18:05.66 ID:F7l6OLpl0
- はい
- 249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 09:18:06.04 ID:k/Xa2c5DO
- はい
- 250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 09:18:37.67 ID:6PJ6QoZa0
- ん
- 251 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/04(水) 09:18:51.47 ID:7594pRysO
- ※クリティカル(????もいる)
昼メドに再開します。
- 252 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/04(水) 13:18:22.57 ID:7594pRysO
- 「やあ」
フードを被ったウィルさんが、向こうで手を挙げている。その横には長身の中年男性がいた。
髪は白く、肌が少し浅黒い。魔族か、その血が混じっているのだろうか。
「ウィル!長旅お疲れ様」
「どうも。クラン君たちも元気そうで何よりだ。……見ない顔がいるけど……まあ、それは置いておこうか」
「ウィルさん、その方は?」
ウィルさんの代わりにアミールさんが前に出た。
「ああ、紹介が遅れたね。彼はローマン・オルランドゥ。ネーロ院長の従兄弟で、前副院長だ」
「ローマンでいい。よろしく頼む」
差し出された手は武人のそれだ。確か、名前だけは聞いたことがある。魔法剣の達人らしいけど。
師匠が目を丸くした。
「貴方がローマンさんですか。お噂はかねがね」
「……貴女は、イマーラ・ランドルス様ですな。こちらこそお会いできて光栄です。幼い頃に、貴女のお名前は伺っております」
「もう退いて長いのですが、覚えて下さって恐縮です。……ウィルさん、お知り合いでしたか」
「彼は僕が最初に優勝した時、決勝の相手だったんです。素晴らしい剣士だった。
隠居されているとは聞いてましたけど、話をしたら是非協力させてほしいと」
ローマンさんが頷く。
「あいつの目を覚ますなら今が好機だ。戦力は十分、あとは方法だな」
「そうなりますね。アミールさん、ここで立ち話もなんですから中へ」
アミールさんの私邸は思いの外質素だった。お父さんがいる本邸は、少し離れた所だという。
「ヘカーテはこちらに?」
※3の倍数で本邸
- 253 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/04(水) 13:18:49.69 ID:7594pRysO
- ※3の倍数以外でした。
- 254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 13:21:26.69 ID:3UGDvpYT0
- ん
- 255 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/04(水) 19:20:08.22 ID:BLicONnlO
- 「ああ。父さんの本邸だと見付かる可能性があるしね。
闇ギルドが半壊状態とはいえ、まだ油断はできない。なら僕の所で預かっていた方が安全というわけさ。……と噂をすれば」
廊下の向こうから、少女が現れ一礼した。そのまま2階へと上がっていく。
「もう大丈夫なんですか?」
「身体はね。心はどうだろう、随分色々されたらしいし。
13の子供には、正直酷なことをさせられたみたいだ。落ち着いたら、トンプソン司教に一度預けてみるつもりだよ。
……っと、お茶は何がいいかな?トリスの緑茶があるけど」
「僕はそれで」
「私も」
#
コポコポと湯が沸く音が聞こえてきた。急須に茶葉を入れながら、アミールさんが言う。
「それにしても、大所帯になったね。てっきり3人、多くても4人かと」
「……すみません」
ウィルさんが少し渋い顔になる。
「まさかクラン君、全員……」
「……すみません、そのまさかです」
「……君の能力は疑うべくもないしいい少年だと思うが、それだけはどうにかならないものかな」
「まあまあウィル、トリスではよくあることさ」
「そんなものですかね」
アミールさんの言葉に、ウィルさんはあまり納得していないようだ。
「僕もファルが『番』だからね、エルフの風習は分かるさ。にしても4人は少し多いけど」
いや、本当は5、6人みたいなんだよなあ……それは黙っておいた。
アミールさんが急須にお湯を淹れる。
「で、本題。魔術学院にいるネーロ院長の救出、そして彼が知っているであろう『実行委員会』の居場所の把握、最後に彼女らの保護。
これが僕らがやるべき任務になる。……ただ」
「魔術学院はやたら警備が堅い。ネーロ院長への謁見だって至難だ。そうでしたね」
「そういうこと。あ、お茶飲んでよ。トリス菓子も準備してある。王室御用達のだから美味しいよ」
アミールさんはどこか暢気だ。ウィルさんと似てるなと最初は思ったけど、この緊張感のなさは大分違う。
というか、2人は元々知り合いだったみたいだ。年齢的にアミールさんが少し上みたいだけど。
「その余裕、何か策が?」
「それについては、ローマン前副院長が説明してくれるさ」
ローマンさんが小さく頷いた。
「まず、正面から乗り込むのは難しい。明白な理由がないと院内に入るのは不可能だ。
私は危険視されているからもちろん不可だ。アミールですら難しい」
「どこか抜け道が?」
「然り。魔術学院は3方を壁、背後を湖で囲まれている。湖側の守りは若干だが薄い」
「……若干、ですか」
「ああ。ただ、私が隠密魔法を掛ければ、夜間に船を使い上陸ができるはずだ。
内部構造は熟知している。そこからはネーロの元に行くのは難しくない」
- 256 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/04(水) 19:23:39.20 ID:BLicONnlO
- うーん、とラーナが唸っている。
「どうしたの?」
「いや、その可能性に対応されているかもと思って。だったら、予想外の所から攻める手もあるかなと」
「……予想外?」
「そ。上空から入っちゃうわけ。私飛べるから、闇に紛れれば……」
「そうか!完全なる裏をかける」
ニッとラーナが笑う。
「そういうこと。ただ、これだと2人しか行けないけどね」
※75以上で3人
- 257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 19:24:05.83 ID:szIdOMmb0
- あ
- 258 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/04(水) 22:11:42.70 ID:BLicONnlO
- 「いや、私も行けるぞ」
「えっ?」
ミラが手を挙げている。
「昨日ちらっとオリヴィアに羽根が生えたという話をしていたな。あれなら多分、私もできる」
そうか、一度「エメリア」になったミラならそういうのは簡単なわけか。
「なら3人だね。下から狙われたら厄介だけど、奇襲だし何とかなるんじゃない?」
「あとは普通に陽動ね。この人数と戦力なら、戦力を分散させても上手く行くでしょうし」
「なるほど」
アミールさんがお茶を口にした。
「案1は全員で湖側からの夜間奇襲。案2は少数での上空からの夜間奇襲。
案3は陽動を振った上での湖からの侵入、案4は陽動付きで上空から……といったとこかな」
「す、すみません。それって4で決まりじゃ」
「うーん、そうでもない。少し頭が回るなら、陽動の可能性は考えるだろうからね。それで逆に警戒を高められたら厳しいんだ。
そもそも、陽動で誰かを傷付けるのはなるべく避けたい。陽動するにしても、相当上手くやらないとね」
ナディアの質問に、アミールさんは苦笑する。
「人死にを出していいなら正面突破もあり得るが。だが下策だろう」
「そうですね。だから実質、この4択」
どれが一番いいだろう?
1 案1(全員で湖から)
2 案2(ラーナ、ミラ+1で上空から)
3 案3(陽動をかけて少数で湖から)
4 案4(陽動をかけてラーナ、ミラ+1で上空から)
5 その他自由安価(歓迎です)
※3票先取
- 259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 22:24:58.00 ID:P7xYeXITO
- 船って自動操縦できるように設定とかできないかな(最悪真っすぐに魔術学院に突っ込む進路で固定さえすればよし)
囮にできれば陽動や上空からの攻めが楽になりそうに思うが
- 260 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/04(水) 22:27:11.87 ID:BLicONnlO
- >>259
それをやるなら誰かに依頼しないと多分無理です。
(つまり時間がかかります=露見可能性が高まります)
- 261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 22:32:25.96 ID:P7xYeXITO
- そうなると4かな
湖ルートは気付かれて攻撃された場合逃げ場がないというのが怖い
- 262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 22:53:55.73 ID:CxJ2wnll0
- 4
- 263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 22:57:31.50 ID:6PJ6QoZa0
- 湖の上での逃走でアミールが魔法障壁を貼って防御しながら、クランがプレーンウォークというのは出来ますか?
もちろん防護服の重力壁で銃対策もして
それが可能なら5で、湖+上空からでどちらか見つかっても構わないように両方面から忍び込む
- 264 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/04(水) 23:07:54.57 ID:BLicONnlO
- >>263
できなくはないですが、足場の不安定な船上では困難も伴うとだけ。
- 265 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/04(水) 23:27:22.30 ID:fBlVxQkKO
- 0000まで決まらない場合はリセットです。
- 266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 23:35:26.52 ID:k/Xa2c5DO
- 4
- 267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 23:40:47.77 ID:VLffAif1O
- 一族化したヘカーテならプレーンウォークで学院内へ繋げられるか、あるいはアミールでも一度くらい入った事あるのではと思ったが遅かったか
- 268 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/04(水) 23:48:37.72 ID:fBlVxQkKO
- 4で決定します。
>>267
アミールは入ったことぐらいはあります。
しかしプレーンウォークで侵入するといきなりど真ん中に出るかもしれないと思って敢えて黙っていたわけですね。
彼は存外慎重派で策士です(キャラのモデルとして本作では第弐門の某○田をイメージしてます)。
- 269 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/05(木) 00:02:40.65 ID:9PFTFPqWO
- 「……やっぱり案4、ですかね。この中では一番確実性が高そうな」
「そうか。異論あるかな」
皆同意した。アミールさんが「それなら」と切り出す。
「面子を決めようか。本命の空中班は3人。陽動班は残りだ。
どう陽動するかは後で考えるとして、まずその割り振りだね」
「内部構造を分かるのは、ローマンさんだけですよね?」
「大雑把な配置は私が教える。もっと詳細に動きたいなら、私を空中班に配置した方がいいが」
さて。
※空中班の残り1人
1 クラン
2 イマーラ
3 ナディア
4 ローマン
5 ウィル
6 アミール
※3票先取
※ローマンは弱くはありません。が、このメンバーだとやや見劣りはします。
(代わりに最短距離が取れます)
- 270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/05(木) 00:08:44.05 ID:FcF4zOwpO
- 4
- 271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/05(木) 00:14:01.71 ID:G7lNlxpU0
- 2
ラーナの周辺感知があるからそこまで距離的な差は無いと思う
ウィルやクランは面が割れてて警戒されてるだろうし、陽動班に居たほうがいい気がする
作戦成功時でも失敗時でも逃走のしやすさを考えるとプレーンウォークよりイマーラの短距離転移が便利そう
- 272 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/05(木) 01:07:17.98 ID:9PFTFPqWO
- 寝る前に上げます。
- 273 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/05(木) 08:04:37.70 ID:JvsZQ9OSO
- もう一度上げます。
- 274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/05(木) 08:06:26.14 ID:kTBqhCcT0
- 2
- 275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/05(木) 09:27:43.83 ID:xNlXVhIJ0
- 2
- 276 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/05(木) 09:45:51.83 ID:saho/OCPO
- 「いえ、ここはししょ……イマーラを一緒にさせた方がいいと思います。いざという時は逃げられますし」
「『瞬間転移』ね」
僕は師匠に頷く。
「何が出てくるかにもよりますけど、これが一番安全かなと。僕らは陽動に徹しましょう」
「だが、さっきも言ったけど難しい陽動だよ?あくまでそれと悟られず、魔術学院の意識をこちらに向けさせる必要がある。
夜間ならなおのことだ。近所で爆発を起こすというベタなやり方では恐らく悟られる」
「陽動を行うなら、昼ということですか」
「そういうこと。ただ、昼は昼で視界が開けてしまっている。上空に何か飛んでいるのが見付かれば騒ぎになるだろうね」
一長一短、というわけか。何か妙案はないものかな……
※80未満で多数決へ
- 277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/05(木) 09:52:51.39 ID:MS7QZMJDO
- はい
- 278 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/05(木) 10:01:18.72 ID:saho/OCPO
- ※多数決へ
……簡単には妙案なんて出ないか。無難な陽動となると、来客を装うぐらいしか思い付かない。
せいぜいが急病人を偽装するとか、そんな辺りだろうか。……それで大丈夫なんだろうか?
荒っぽく行くなら、誰かに被害が出ない程度の騒ぎを起こすのだろうけど、アミールさんが言う通り狙いが露見される可能性は否定できない。
さて、どうするべきだろう。
1 昼に来客を装う
2 夜に来客を装う
3 昼に騒ぎを起こす
4 夜に騒ぎを起こす
5 自由安価(歓迎です)
※2票先取
※ヒントは提示してあります。各人の能力を考えると……?
- 279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/05(木) 10:27:53.86 ID:Iw/Rg4Bj0
- 2
- 280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/05(木) 10:38:24.31 ID:G7lNlxpU0
- 昼間でも普通に光学迷彩服やラーナの幻影魔法じゃダメなんだろうか
空からの侵入くらいはそれで行ける気がするが
- 281 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/05(木) 10:46:39.88 ID:saho/OCPO
- >>280
魔術学院というのがミソですね。
(だからウィルも提案してないわけです)
- 282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/05(木) 11:35:44.09 ID:dadgrqXWO
- 魔術学院といえば知り合いがいたな、ウィンドグレイス卿だっけ
彼に連絡を取って何か協力を得られないものか
- 283 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/05(木) 11:47:54.66 ID:saho/OCPO
- >>282
可能ですね。
- 284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/05(木) 12:08:12.25 ID:M0vGoEiy0
- >>283に1票
もしかしたら有利になるかもしれん
- 285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/05(木) 12:08:41.64 ID:M0vGoEiy0
- 失礼、>>282だった
ミスです
- 286 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/05(木) 13:28:04.70 ID:saho/OCPO
- ……魔術学院の情報が足りない。とすると……
「トリスにいるウィンドグレイス卿に連絡取れないですかね」
「ウィンドグレイス卿……確か彼は」
「ええ。トリスの魔術学院院長です。彼なら、上手い方法を知っているかもしれない」
「なるほど……魔術学院側の備えと対応策を知っているかもということか。連絡先は」
ローマンさんが手を挙げた。
「私が知っている。元副院長だったかたな、昔馴染みだ」
「了解です。お願いできますか」
頷いた彼に僕は電話を渡す。
※15以上で連絡が取れる
- 287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/05(木) 13:28:49.79 ID:Ut8Yrhsno
- あ
- 288 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/05(木) 13:57:41.40 ID:saho/OCPO
- 『もしもし』
「久しいな、相変わらずか」
『……ローマンか!?蟄居していたと聞いたが』
「身の安全も確保できそうなのでね。ネーロの正気を取り戻させようと思っている。ウィル・アピースらの協力も取り付けた」
『……あの少年たちが絡んでいるな。イマーラもいるだろう』
「察しがいいな、代わるか」
師匠が電話を受け取った。
「どうも」
『暴れているらしいな、風の噂で聞いたぜ』
「暴れてるわけではありませんよ。結果でしかありません」
『ハハハ!!大体の騒動の中心にイマーラ・ランドルスありと聞くぞ?あとはウィルか。
あの小僧は元気か?いかにもお前好み……』
師匠があからさまに不機嫌になった。
「これ以上舐めたことを言っていると切りますよ?」
『カカカ、冗談だ、冗談。ネーロを正気に戻すとなると、オルランドゥ魔術学院に忍び込むってことか』
「……まあそうです」
『ローマンがいるなら分かるだろうが、あそこは魔術的罠で張り巡らされている。まして行使者はネーロだ。
下手な幻影魔法や隠密魔法は即座に無力化される。ローマンじゃ、悪いが解呪は無理だな。
大方、湖側からの奇襲ってとこか。今のそっちの戦力がどれぐらいか知らないが、ウィルがいるならごり押しできるって判断だろう』
「それも俎上に上がりましたが。私たちが取るのは、上空からの奇襲。そこに陽動を加える方針です」
「はああ!!?」というウィンドグレイス卿の叫びが聞こえた。
『上空から??何だそれは』
「説明は省きます。私たちが取るべき策は?」
01〜40 オルランドゥ郊外に、あれがあるだろう「それはならぬ!」
41〜70 ……俺がいれば何とかなるが
71〜94 俺に一案がある
95〜00 上+α(成功確定)
- 289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/05(木) 13:58:02.89 ID:dadgrqXWO
- はい
- 290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/05(木) 13:58:06.25 ID:RC1TCVDX0
- ん
- 291 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/05(木) 17:37:56.98 ID:8aMXWbg0O
- 『俺に一案がある』
「案?」
『そうだ。奇襲はまあ夜が望ましいな。そして上空からというのはそれができるなら妙案だ。
ネーロの張れる『結界』は、上空には届かない』
「結界、ですか」
「行動を妨げる魔力壁だ。これを張られるとかなり厳しい。
だから気付かれる前に最短距離でネーロの元に辿り着くことを考えていた」
ローマンさんが補足する。
『そういうことだ。だが、上からの侵入は防げない。だから、後は注意をどこかに逸らしてしまえばいい』
「どうやって?」
『あるだろう、魔術学院の連中が飛び付きそうなものが。小僧の宝石だ。
幸い、小僧の顔を知っている魔術学院の連中はいないはずだ。
何知らぬ顔で『こんなものを見付けたので調べてほしい』と言えば、色めき立つはずだろ。
不足なら、俺から魔術学院の教員に連絡を入れてやる。味方になるとは思えねえが、間違いなく一騒ぎになるはずだ』
「……クランを囮にしろと?」
『惚れた男を差し出すのが嫌なのか?』
※65以上でもう一つの選択肢
- 292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/05(木) 17:44:29.61 ID:YR0HUBRP0
- あ
- 293 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/05(木) 20:18:13.47 ID:rx3NPLbQO
- ※選択肢なし
「……『番』ですが。本気で怒りますよ」
『おおっと、それは失礼。ともあれ、成算は相当程度あると思うがね』
師匠が僕を見た。
「どうする?」
「乗るしかないよね。僕なら大丈夫」
「そうね。……では教員に連絡を。時間は20時ぐらいにして下さい」
『了解した。にしても、その小僧。武術会に出るつもりはないのか?
もうそろそろ地区大会の締め切りだが』
「……やはり前倒しでの開催に」
『まあな。トリスは1ヶ月後に本予選開始だ。3ヶ月後に本選とかいう噂もある』
「……どうするの?」
1 それどころじゃない
2 一応、参加だけしておこうか
※2票先取
※地区大会には参加しなくても大丈夫ですが、トリス予選で不利になります。
※もちろん、武術会自体に出ない選択もありです。
スピードだけ考えるなら、拘束時間が減るのでそれはそれで一つの選択です。
※トリス予選の参加有無は95日目で決定します。
- 294 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/05(木) 20:21:03.29 ID:rx3NPLbQO
- ※なお、トリス予選でクランが負ける可能性は現状ウィンドグレイスだけです。
※本大会には放っておくと???などが出ます。
- 295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/05(木) 20:33:09.96 ID:gpQMLgfaO
- 1
経験点やイベント面でのメリットは少なそうだしなあ
武術会そのものも実行委員会の機能が回復した後にどうなるかわからないし今は無視していいかも
- 296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/05(木) 20:44:26.10 ID:kk4Pc7aq0
- 一度暴言吐く奴が現れたらゴキブリのようにカスが増殖するよな
こういう連中全員死ねばいいのに
- 297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/05(木) 20:45:07.74 ID:kk4Pc7aq0
- 誤爆
- 298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/05(木) 20:49:11.98 ID:CevuVbbv0
- 1
- 299 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/05(木) 20:53:03.80 ID:rx3NPLbQO
- 「今はそれどころじゃないよね」
「そうね。……というわけです」
『何だつまらんな。もうトリス予選の締め切りも10日と少しだというのに、出すつもりはないのか』
「こちらにも事情がありますので。では、失礼」
電話を切ると、師匠は溜め息をついた。
「無礼な奴ですまん。ああいう物言いしかできない」
「いえ、私もそこそこ長い付き合いですので。じゃあ、クラン。お願いね」
「うん」
※偶数でラーナが提案
- 300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/05(木) 20:56:21.52 ID:MS7QZMJDO
- はい
- 301 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/05(木) 21:11:03.66 ID:rx3NPLbQO
- 「ちょっといいかな」
「どうしたの、ラーナ」
ラーナはニコニコしている。……絶対にロクなことじゃない。
「いや、『クララ』で行った方がいいんじゃない?」
「……そんなことだろうと思った」
「えっ、悪くないでしょ?クランの情報が向こうに伝わってたら一発で終わりだし。
クランは知ってても『クララ』は皆知らないでしょ」
ポンと師匠も手を叩く。
「それいいわね!確かにいい考え」
「うむ。あれはあれでいいものだな。今度『クララ』でしないか?」
「そうね、最近してないし……」
盛り上がる3人を見て僕は特大の溜め息をついた。ほんっと、彼女たちの倫理観はどうなってるんだ?
「馬鹿言ってないでよ……ほら、アミールさんたちが唖然としてるじゃないか」
「何だい、その『クララ』とは」
「実はですね……」
1 ラーナを止める
2 ラーナに言わせておく
※2票先取
- 302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/05(木) 21:15:31.81 ID:dadgrqXWO
- 1
- 303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/05(木) 21:18:36.60 ID:CevuVbbv0
- 1
- 304 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/05(木) 21:32:52.92 ID:rx3NPLbQO
- 「……ラーナ、ふざけてる場合じゃない」
僕が睨むと、ラーナはハハハと笑って誤魔化した。
「あー、冗談冗談。多分」
「いや、多分じゃなく本気だったでしょ。……というわけで、忘れて下さい」
「……?まあいいや」
アミールさんは首をかしげた。ナディアも「何だったんでしょう?」と呟いている。
確かにラーナの言わんとしていることは分かるけど、僕の沽券に関わる。というか、ナディアがショックを受けそうだ。
「とにかく、僕らは何かあった時の遊軍になるな。陽動は君に任せた。
まあ、何かあっても君一人でなんとかできそうだけど」
「そうだといいんですけど。ウィルさん、よろしくお願いします」
「ああ。で、作戦決行は20時だったな。まだ大分時間はあるけど」
1 ウィルに稽古をつけてもらう(上級職関連)
2 ローマンに稽古をつけてもらう(上級職関連)
3 オルランドゥの街を歩く
4 ヘカーテと話す
5 別の場所に行く(要行き先)
※2票先取
- 305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/05(木) 21:40:00.81 ID:gpQMLgfaO
- 2
- 306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/05(木) 21:44:35.54 ID:CevuVbbv0
- 2
- 307 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/06(金) 00:04:11.07 ID:aWHju5soO
- #
「私に稽古をつけてもらいたいということだが、どこまで役に立てるかな」
すう、と模擬刀をローマンさんが抜いた。
ここはアミールさんの家の庭だ。彼も魔法剣の使い手らしいけど、「ローマンさんには遠く及ばない」と笑って断られた。
「そもそも、アミールがやればいいだろう」
「いやいや、僕は人に教えるのが苦手でして。それに結構おじさんですし」
「それを言うなら私は爺だぞ?全く、望めばウィルにすら互せる才があるのに、だらしのない奴だ」
「争い事は好きではないんですよ」
アミールさんが大きく伸びをした。
「そこまで強いんですか?」
「僕も手合わせしたことはないからね。ただ、オルランドゥのアミール・シュナイダーが僕の本当の対抗馬ではという声はあった」
アミールさんの横にいるウィルさんが、どこか複雑そうな表情で言った。
「魔法剣、ですか。私も見るのは久しいですね」
「イマーラ殿なら児戯に見えましょうが、我が技をお見せできるなら恐悦至極」
そう言うと、ローマンさんが僕に向けて構えた。
「魔法の心得は」
「ほんの少し。拳に炎を乗せる『焔霊』なら習いましたが」
「なるほど。ダグラスと接点があるなら私のことは聞き及んでいるだろう。
魔法剣も魔法拳も、原理は同じだ。魔法を剣や拳に乗せる。だが、詠唱に時間がかかっては意味を為さない。
無詠唱は基本、そこでどんな魔法を乗せるかだな」
そう言うと、瞬時に模擬刀が炎に包まれた。
「これは序の口だ。例えば……」
ブンッと刀を振ると……斬撃が飛んだ?
「こんな具合に刀を杖のように使い、魔法を飛ばすことも可能だ。拳でも同じことはできる。
君のことはウィルから聞いているが、天才ではあるが離れた時の攻撃手段がないのが難だとは言っていた。
私の技が微力だが助けにはなるだろう」
「僕はどうすれば」
「何でもいいから、まずはマナを拳に乗せろ。話はそこからだ」
※修行判定1回目
01〜30 筋が悪いな
31〜60 及第点か(経験点15p)
61〜80 ……ほう?(経験点30p)
81〜94 本当に魔術の心得がないと?(経験点50p)
95〜00 …………!!?
- 308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/06(金) 00:04:37.48 ID:GkaTCOI00
- ほ
- 309 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/06(金) 00:12:08.78 ID:aWHju5soO
- ※経験点 466p
マナ、か……確か焔霊の要領で詠唱して……
ボゥッ
右拳が青く光った。これでいいのかな。
「……時間は遅いが及第点か。だが詠唱なしでやれねば意味はない。
今、詠唱していたな?その最初と最後だけ詠唱して同じようにやってみろ」
「え?できるんですかそんなの」
「やれと言われたらやれ。集中力が鍵だ」
……
(修行判定2回目)
01〜40 まだまだだな
41〜70 できてはいるな(経験点30p)
71〜85 ほう?(詠唱短縮1+経験点30p)
86〜94 やるな(詠唱短縮1+経験点50p)
95〜00 驚いたな(詠唱短縮2+経験点50p)
- 310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/06(金) 00:12:42.89 ID:XgJwhOhBO
- はい
- 311 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/06(金) 00:23:17.98 ID:aWHju5soO
- ※経験点 516p、高速詠唱1習得
※経験点80pで高速詠唱2、+100p(全180p)で高速詠唱3が覚えられます。
高速詠唱3まで覚えればかなり強力です。
#
「……やるな」
30分ほどで、少しの詠唱で拳にマナを乗せられるようになった。これでいいのかな。
「あ、ありがとうございます」
「次はそれを放て。溜めたものを、一気にぶつける感覚でいい」
「そ、そんなこと簡単に!?」
「やってできないことはないはずだ。私もできないと思う相手にはしない。さあ」
というかこの人、簡単に無茶振りするな……でもやってみようか。
(修行判定3回目)
01〜50 ダメだな
51〜75 まずまずか(経験点30p)
76〜94 これならいいだろう(経験点30p+魔拳弾習得)
95〜00 ……!!!(経験点50p、奥義習得ポイント1p、魔拳弾習得、イベント発生)
- 312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/06(金) 00:26:12.79 ID:/gTD9DyDO
- はい
- 313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/06(金) 00:38:53.65 ID:A2CURFe30
- ローマンさんこっちの世界でもいい人だな
- 314 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/06(金) 00:52:14.32 ID:aWHju5soO
- ※経験点546p、魔拳弾習得
※魔拳弾……要詠唱3ターン、射程10、ダメージは通常攻撃に準ずる(ダメージ判定は技術+知力)
#
ドォンッッ
「ハアッ、ハアッ……」
あれからさらに1時間。僕はマナの塊を、10メドほど離れた樹の幹に当てられるようになった。これは疲れる。
ローマンさんが満足そうに頷いた。
「これならいいだろう。やはりウィルの言う通りの天才だな、普通ここまではどんなに筋がよくても数ヶ月かかる」
「彼は常人ではないですからね。文字通り」
「謎の力を纏っているとは聞いたがな。なるほど、明らかに尋常の少年ではあり得ない。……さて、ここから本番だ」
「……え?」
今までのは本番じゃなかったの?混乱する僕に、ローマンさんが口の端を上げる。
「今教えたのは基礎の基礎。魔法拳士としてやっていくための最低条件だ。
まだ無詠唱はできてないが、神髄を教えてもいいだろう」
「神髄、ですか」
「そうだ。例えば斬撃、あるいは拳撃と共に魔法を直撃できたなら?
物理的にも魔法的にも打撃を与えられるだろう。そして、その魔法の中身が凶悪なものとしたら?」
ボウッ、とローマンさんの模擬刀が黒い何かで覆われた。アミールさんの顔色が変わる。
「ローマンさんっ!!?それはまずいですっ!」
「見せているだけだ、問題はない。これは『冥王剣』。触れたものの命を腐蝕させる技だ。私の奥義でもある」
ウィルさんが苦笑した。額から汗を流している。
「……最初の優勝時に見た時は、心底震えましたよ。あれを食らっていたら命はなかった」
「それを避けて『金剛』を叩き込む君もおかしかったがな。まあいい」
シュン、と黒い光が消えた。
「恐らく、君なら神髄を理解できるだろう。やるか?」
※魔法拳士
経験点400pが必要、前提は魔拳弾と高速詠唱3(なお、神髄を教えてもらえば経験点100pが入るためすぐになれます)
攻撃係数6、守備係数7
基本係数は低めですが、バフ魔法で多少軽減できます。
最大の売りは魔法と拳撃を同時に叩き込む魔拳撃です。筋力と技術と知力全てを乗せた攻撃は、攻撃係数の低さを補って余りあります。
遠距離攻撃も覚えるため、かなり万能寄りの立ち回りになります。
また、物理耐性がある相手でも貫通できます。
難点は守備の弱さ。バフ魔法を使わないとかなり脆いです。
また、重傷で集中できないと一気に弱くなります。HP満タンは大体必須です。
- 315 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/06(金) 00:54:41.68 ID:aWHju5soO
- ※上級職「魔法拳士」を習得しますか?
1 する
2 しない
※3票先取
※しない場合でも後日習得できますが、ローマンに会わないといけないため手間です。
※また、他の上級職との掛け持ちはかなり難しいです。
- 316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/06(金) 01:12:06.23 ID:pAlMahEJ0
- 掛け持ちが厳しいというのは、別の職に切り替えることも出来ないのでしょうか
経験点は無駄になるでしょうけど
- 317 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/06(金) 01:20:27.31 ID:aWHju5soO
- >>316
一度上級職になって別の上級職を掛け持ちすることはできます。
例えば魔法拳士と重装戦士の両方を取った場合、攻撃係数や守備係数は有利なものが適用されます。
ただ、後から習得したもののスキルは会得しにくく、そもそも掛け持ちに必要な経験点は倍です(800p)。
上級職には一長一短がありますが、その中では魔法拳士は現状のクランの弱点を埋める選択と言えます。
(「グラップラー」だと逆に今の特性を尖らせる方向になります)
- 318 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/06(金) 01:30:47.86 ID:aWHju5soO
- グラップラー→ストライカー、重装戦士→重装騎士でした。
参考までにそれぞれの特性を簡単に言います。
・滝(ストライカー)
→近距離攻撃特化。組技なども使用可能だが遠距離はない
・サイファー(重装騎士)
→防御特化。攻撃を敢えて受けてのカウンターが武器
・エリス(忍者)
→隠密特化。不意討ちなどに強み、忍術の一部がチート
・ローマン(魔法拳士)
→遠距離もできる近接職。一撃は重いが経験点は使う
・ヤーヤ(大魔術師)
→遠距離中心。溜めからの極大遠距離攻撃に強みがあるが、守備は紙
・クロス(トリックスター)
→フェイント中心。手数の多さとクリティカル倍率の高さが売り
・ヒースコート(剣術家)
→初撃で大ダメージを与える。一撃の重さはストライカーに次ぐ
・ナガト(???)
→特殊職。覚醒レベル6でないと不可。強烈なデメリットと引き換えに超強力な技を使える
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