シングマン「我らは」高森藍子「復讐の天使ッ!」

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1 : ◆A87DI5RwaU [saga]:2020/02/24(月) 00:00:33.68 ID:QS8Lc7rE0
モバマス×キン肉マンのクロス
以下の点だけ理解すれば読める内容です

1. 完璧超人始祖がプロデューサーをやっている

2. この世界でのライブバトル(ダンス、歌、ビジュアル)はアイドルレスリングで“表現”される

3. ゆで理論&オモシロ起源説

4. それぞれの担当
ガンマン ⇨ 渋谷凛P
サイコマン ⇨ 堀裕子P
ペインマン ⇨ 海老原菜帆P
ジャスティスマン ⇨ 南条光P
ミラージュマン ⇨ 市原仁奈P
カラスマン ⇨ 神崎蘭子 & 二宮飛鳥P
シングマン ⇨ 

5. 以下の過去作からの続き


過去作

【モバ肉m@n】

ガンマン「シャバババーーッ!!」渋谷凛「ゲーーッ!1つ目の超人ッ!!」

ガンマン「シュ、シュガァ〜〜!!」はぁと「3000万スウィートパワー☆」

堀裕子「これが…さいきっくパワー……!!」サイコマン「マグネットパワーです」

堀裕子「これぞさいきっくマグネットパワー!!」サイコマン「もうそれでいいです」

ペインマン「お前は柔らかすぎる!!」海老原菜帆「プニョフワです〜」

ジャスティスマン「行くぞ」南條光「正義のヒーローただいま参上!!」

ミラージュマン「ようこそ」市原仁奈 「4߂プロダクション!」

カラスマン「タッグを組ませたぞ」蘭子・飛鳥「ダークイルミネイトッ!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1582470033
2 : ◆A87DI5RwaU [saga]:2020/02/24(月) 00:31:28.60 ID:QS8Lc7rE0
〜東京 某所〜


「あ、あの! 渋谷凛さんですか!?」

凛「え?」

「あっ、やっぱりそうですよね!! あの、ファンです! 握手して下さいッ!」

凛「え、あぁうん。はい」ギュ!

「この前のテレビでライブバトルの中継見ました! 歌を歌う姿格好良かったです! 圧倒的でしたね!」

凛「そうなんだ、ありがとう」

「あ、この子がハナコちゃんですか? この前のインタビューでお話ししてた!」

凛「あれも見てくれたんだ。ありがとね」

「はい! あ、でももしかして今日オフですか? す、すみません!」

凛「ううん、気にしてないよ。これからも応援よろしくね」

「は、はい! ありがとうございました!」タタタッ

凛「ふう、私も有名になったみたいだね。ねぇ、ハナコ」

キャンキャン!

凛「もうそろそろ変装の一つでもした方がいいのかな。でもアイツそういうこと何にも言わないし…… 心さんにでも聞いてみよっかな」

ヒュ----

凛「ん? なんだろうこの音? って!?」

ズウゥウウウウウンッッ!!

凛「うわあっ!? な、何か降ってきた!?」




ガンマン「シャババババッ!!」


凛「ゲーーーッ!! 一つ目の超人ッ!?」
3 : ◆A87DI5RwaU [saga]:2020/02/24(月) 00:36:57.09 ID:QS8Lc7rE0
ガンマン「見つけたぞ貴様ァ! 散々探し回らせおって!」

凛「ちょっとなんなの? 仕事行く予定だったメイド喫茶のメイドさんが腰痛で来れないから、急遽オフになったってのに」

ガンマン「ライブバトルの挑戦状が届いたのだッ!! 今から行くぞ!!」ムンズ

凛「ちょっ!? う、嘘でしょ!? 今日私オフ」

ガンマン「シャッバァアアアアッ!!」ダンッ!

凛「ギャーーーーーーッ!!」

キャンキャ----ンッ!!



ー秋葉原ー



ズウゥウウウウウンッ!


ガンマン「着いたぞここだ!!」

凛「し、死ぬかと思った……… ハ、ハナコ大丈夫!?」

キュゥ--ン...

凛「ハ、ハナコーーーッ!!!」

ガンマン「うぅむ………だが誰もいないではないか! それにあちらが何か騒がしいようだが」

凛「ちょっとなんなの!! いきなり連れてきてハナコを瀕死にさせて!!」

ガンマン「あっちに行くぞ!!」

凛「人の話を聞けーーッ!!」
4 : ◆A87DI5RwaU [saga]:2020/02/24(月) 00:41:12.35 ID:QS8Lc7rE0


ミラージュマン「ぐうぅ!!」

ガンマン「ミラージュマン? まさかお前が私に挑戦状を?」

ミラージュマン「仁奈! ポーラマンの気持ちになるのだ!!」

仁奈「うぅ………ポ、ポーラマンの気持ちに………」

「遅いっ!!」ドゴッ!

仁奈「うわぁああっ!!」

〈………な、なんとあーちゃん、四つん這いの仁奈ちゃんの顔目掛けてサッカーボールキック……!〉

「ふんっ、完璧超人始祖のミラージュマンという方が育てたアイドルと聞いていたのですがこの程度ですか。ふんっ!」ドゴッ!

仁奈「ぎゃう!!」

〈そ、そのまま仁奈ちゃんの顔をふ、踏み付け…………ねぇ、あーちゃん〉

「なんですか未央ちゃん?」グリグリ

〈もうやめてよっ! 私こんな事をするあーちゃんを見たくないっ! 今日のあーちゃんなんだかおかしいよ!!〉

「おかしいって何がですか」グリグリ

仁奈「うああああああ!!」

〈全部だよ! ライブバトルの戦術、技、それ以外にも全部!! 酷いことだって平気でするし! あーちゃんはそんなことする子じゃないでしょ!!〉
5 : ◆A87DI5RwaU [saga]:2020/02/24(月) 00:47:06.08 ID:QS8Lc7rE0
「ふふふ、未央ちゃんもおかしいことを言いますね。それにです、仮に私が酷い手を使ったからどうだというの?」

〈どうって……!〉

「反則はしてないでしょ? ルールに則って闘ってるのだから未央ちゃんに口出しされる筋合いはないよ」

〈……………で、でも!!〉

「よいしょっと」グイッ!

仁奈「痛いっ! や、やめてくだせーー!!」

「ほら、未央ちゃん。ちゃんと解説しないとだよ」

〈あーちゃ……… ねぇ仁奈ちゃんのプロデューサーは何やってるの!! 早くタオルを投げて!!〉

ミラージュマン「な、ないのだ! タオルがどこにも!!」

「ふふふ、ライブバトル前にあんなにわかりやすいところに置いてありましたからね。もしかしたら誰かに盗まれたんじゃないですか?」クスクス

ミラージュマン「なっ………! き、貴様まさか!!」

「てやぁ!!」

仁奈「いゃあああ!!」

〈あ、あーちゃん……仁奈ちゃんの髪の毛を掴んで飛びあがった!〉

「さて、これで終わりです!! デッドリーヘアースラム!!」ブンッ!

〈そのままマットめがけて……い、いや! 鉄柱めがけて投げ落としたッ!!〉

ミラージュマン「に、仁奈……ッ!!」

「これで私の勝ちです!」







凛「そうはさせないッ!!」ダキッ!




〈し、しぶりんっ!?〉

「来ましたか」

6 : ◆A87DI5RwaU [saga]:2020/02/24(月) 00:52:27.63 ID:QS8Lc7rE0
凛「仁奈、大丈夫!?」

仁奈「り、凛おねーさん……? たすけに、来てくれたんでごぜーます、か」

凛「酷い、こんなボロボロにするなんて!」キッ!

「ここに来てもらえたということは、どうやら挑戦状を受け取ってもらえたようですね」ニコッ

凛「挑戦状なんか関係ない。私と戦ってもらうよ」

「ふふふ、静かな怒りが漲ってますね。ああ、でもその前に」

仁奈「ひっ、なんでごぜーますか!!」

「そのキグルミ全て! 私が貰いますね」バリィッ!

仁奈「あぁ! な、何するですか!! 仁奈の大切なキグルミたちを…!」

「ライブバトルの前に言いましたよね? 私が勝ったら貴方の大切なものを貰うと。約束は守ってもらいます」

仁奈「だ、だめでごぜーます!! それは美優おねーさんに作ってもらった大切なキグルミ……!」

凛「返して!!」バッ!

「アハハッ! “完全なる鑑賞物”! (コンプリートオブジェ)」

〈仁奈ちゃんのキグルミが石の球体の中に閉じ込められた!〉

凛「くっ! こ、壊せないっ!!」ガンッガンッ!

「完全なる人工石(コンプリートコンクリート)で作ったドームです。貴方には絶対に壊せない。もしキグルミを返して欲しければ……………」

藍子「この高森藍子に勝つしかないわ!! クックックッ………!」

凛「こ、このっ……!」

藍子「おっと、いけない。つい興奮しちゃった。ふふふふ、ごめんね渋谷凛さん」

凛「分かった、挑戦状受けて立つよ。私が勝ったら仁奈のキグルミを返してもらう」

藍子「逆に私が勝ったら貴方の大切なモノを頂きます。いいですね?」

凛「いいよ、その条件を飲む!」

仁奈「り、凛おねーさん……それはっ!」

凛「大丈夫だよ仁奈。私がこんな人に負けるわけないから」
7 : ◆A87DI5RwaU [saga]:2020/02/24(月) 00:59:00.19 ID:QS8Lc7rE0
ミラージュマン「す、すまない渋谷凛」

凛「あのさ、アンタにも一つ言いたいんだけど。なんで仁奈を助けなかったの!!」

ミラージュマン「ゴバッ……!」

凛「タオルがないって言うのならこの中に入って止めればよかったでしょ! なんで仁奈がこんなにボロボロになるまで放っておいたのッ!!」

ミラージュマン「………………」

ガンマン「仕方がなかろう。アイドルがライブバトルをしている最中に男が乱入する、しかもそれが片アイドルのプロデューサーなど言語道断。確実にプロダクションが潰れることになる。それ以前に弱者が破れるのは当然のことだ!」

凛「そ、それでも……!!」

ミラージュマン「いや、彼女の言う通りだ。何を置いてでも中止させるべきだった……すまない、仁奈よ」

仁奈「仁奈は……アイドルやめたくねーです……… あのキグルミを取られたら……仁奈は………」グスッ

凛「大丈夫」

仁奈「凛おねーさん………」

凛「仁奈は下がってて。あとは私が………」


バサァッ!!


凛「アンタを倒すッ!!」

藍子「クスクス、かかって来なさい!」



高森藍子
(????)

vs

[アイオライトゴシック] 渋谷凛+
(Iプロダクション)



〈し、しぶりん!〉

凛「なに?」

〈あの、その子私のお友達だから……その…………〉

凛「大丈夫、分かってるよ」

〈しぶりん……!〉

凛「アンタに対する恨みも全部コイツにぶつけてやる! 妖怪ヘンテコアダ名つけ!!」

〈やばい、火に油を注いだ〉



カーーーンッ!!
8 : ◆A87DI5RwaU [saga]:2020/02/24(月) 01:03:43.01 ID:QS8Lc7rE0


ガンマン「先手必勝ッ!! やられる前にやれーーっ!!」

凛「言われなくてもッ!!」ダンッ!

〈しぶりん、コングと同時にあーちゃん目掛けて飛びかかる!!〉

藍子「ふふふ……」

凛「でやぁあああっ!!」ブンッ!

藍子「ふっ!」バシィッ!

〈しぶりんのジャンピング回し蹴りを片腕で受ける!〉

凛「むっ……!」ストン

藍子「なるほど、中々の威力ですね」

ガンマン「ラッシュをかけろ!」

凛「紫陽花の乱れ咲きッ!!」ヒュンッ!

藍子「早いっ……ぐっ!」

ドガッ! バギッ! ガツッ! ボコッ!

〈す、凄い威力のラッシュ!! あーちゃん、その全てをまともに受けている! これは………………〉

凛「このラッシュを受けて無事ですむと思わないで! 避けられないのならギブアップして!!」

〈あ、あーちゃんがタコ殴りにされている! こ、これは大ダメージかーッ!?〉

藍子「………………」ドゴッ! バキッ! ガツンッ! ベキッ!

凛「早くギブアップして! 今ならまだ許してあげるよ!!」

藍子「………………ククッ」バキッ! ドゴッ! ガッ!

凛「………なっ、こ、こいつ……笑ってる!?」

藍子「ふんっ!」パシイッ!

凛「なっ!?」

〈今までされるがままだったあーちゃん、突如しぶりんの左腕を取った!!〉
9 : ◆A87DI5RwaU [saga]:2020/02/24(月) 01:10:10.86 ID:QS8Lc7rE0
藍子「残念ですけれども、今の攻撃私には蚊に刺されたほどにも感じません」クスクス

ガンマン「何をしている! 腕を振りほどけ!!」

凛「………そ、そうだ! ふーーんっ!!」バッ!

〈しぶりん、プロデューサーの指示で強引に腕を振りほどいたッ!!〉

凛「これならどうだっ!!」グオッ!

〈しぶりんのキック!! これはあーちゃん避けられないーーッ!!〉

藍子「避ける必要なんてありません」スッ

凛「なっ!?」

ガツーーンッ!!

〈こ、これは!?〉

藍子「言ったでしょう。貴方の攻撃など蚊に刺されたほどにも感じません」

〈む、胸でしぶりんの蹴りを受け止めた……!?〉

凛「そ、そんなバカなっ!?」

ガンマン「馬鹿者ッ! 何を動揺している!! 早くそこから下がれ!」

藍子「遅いっ!! そらーっ!!」

ミスミスミスミスミスミスミスミス

〈しぶりんの両足を掴みそのままジャイアントスイング!〉

藍子「これでっ……どうです!!」ブンッ!

〈そのままコーナーポストめがけて投げる!〉

ガンマン「首輪を使えッ!」

凛「ドッグマスターアンカー!!」

藍子「むっ………」ガシャン!

〈しぶりん咄嗟に首輪をあーちゃんにかけてコーナーポストへの激突を防いだ!〉
10 : ◆A87DI5RwaU [saga]:2020/02/24(月) 01:13:43.47 ID:QS8Lc7rE0
凛「ドッグマスタースリングッ!」ブンッ!

藍子「くっ………!」

ズガァアアンッ!

〈逆にリードを振り、あーちゃんをコーナーポストへ叩きつける! あーちゃんダウン!!〉

ガンマン「よぉし!」

凛「これなら流石に……!」

藍子「ふっふふふ。流石に、なんですか?」ムクッ

凛「なっ!?」

〈ま、まるでダメージを感じさせない……!〉

藍子「こんな事で驚いてちゃダメよッ!!」バッ!

〈あーちゃん、フライングボディアタックッ!!〉

凛「ぐっ! どうすれば……!」

ガンマン「カウンターで迎え討て!!」

凛「わ、分かった!」スッ

〈しぶりん腰を落として構えた! この構えは!〉

凛「ブルーベル・イニティウムッ!!」

藍子「…………ッ!」ドゴォ!!

〈しぶりんの必殺の正拳突きがあーちゃんの胸元を真正面から捉えた! こ、これならば………〉

凛「………………」

藍子「………………」ニヤッ

凛「………………グウゥッ!」グラッ

〈な、なんと正拳突きを放ったしぶりんが体勢を崩した! 拳を痛めたか!?〉

ガンマン「なんだと!」
11 : ◆A87DI5RwaU [saga]:2020/02/24(月) 01:21:12.16 ID:QS8Lc7rE0
藍子「だから言ったはずでしょう!!」ブンッ!

凛「うぐっ!」ズボッ!

〈その一瞬の隙を見逃さない! あーちゃん逆襲のボディブロー! しぶりん鳩尾にもろに喰らった!〉

藍子「私にダメージを与えることなど不可能なのよッ!! コンクリートプレスッ!!」ブンッ!

ドゴッ!!

凛「うがっ!!」

〈そ、そのまましぶりんの両腕を取り全体重をかけて顔面をマットに叩きつけた!!〉

ガンマン「ペディグリーか……! しかもあの胸の硬度により後頭部への打撃ダメージも追加されているようだ」

凛「くっ……!」フラッ

藍子「おっと、黙ってダウンはさせませんよ?」グイッ!

凛「痛っ!!」

〈し、しぶりんの髪を掴み上げてダウンをさせない!〉

藍子「ククククッ……これでも喰らいなさいっ!!」ブンッ!

凛「え………ぐ、かっ!?」ゴガッ!

〈なっ………!?〉

仁奈「ひっ!?」

ガンマン「………なるほど、奴め中々見所がある」

〈髪を掴んで無理やり片膝立ちさせてからの………つ、爪先蹴り………の、喉…へ…っ!〉

凛「く……かっ…………おっが…ッ!」

藍子「喉を抑えてのたうち回ってる場合じゃないですよ。よいしょっと!」

凛「うぐっ……! あ………ッ!!」ガツッ! ドゴッ!

〈そ、そのまましぶりんの左手を踏み付け、サッカーボールキックの連打!〉

藍子「ほら、どうしたんですか!! アタシなんかに負けないんじゃなかったんですか!!」グォッ!
12 : ◆A87DI5RwaU [saga]:2020/02/24(月) 01:27:08.89 ID:QS8Lc7rE0
ガンマン「今だ、足を取れッ!!」

凛「ふーーん!!」ガシッ

藍子「うおっ!?」

ミラージュマン「上手い! 重心が離れた隙に踏まれていた手を抜き、そのまま脚を掴んだ!」

凛「っは……はあっ!!」グルッ!

藍子「ぐっ!」

〈そのままドラゴンスクリュー! あーちゃんをテイクダウン〉

ガンマン「上を取れ」

凛「ふん!」ガバッ!

〈そのままマウントポジションとなった! このままパンチを降らせるのか!?〉

凛「はあああっ!!」

藍子「ふふふ、どうぞ」ニコッ

〈そのまま拳を振り上げ鉄槌を………振り下ろさない!〉

凛「いや、違うッ! ここで私がするべきなのは」サッ!

〈おっと! せっかくのマウントポジションを解き、あーちゃんの左腕を取る!〉

凛「これだっ!!」ガキィッ!!

藍子「むっ!」

仁奈「おお! あれって確か!」

ミラージュマン「関節技の王、腕挫十字固!」

〈しぶりんの腕挫十字固が完全に極まった! あーちゃんの腕が完全に伸びきっている!!〉

凛「これならアンタのその鉄壁の防御も関係ない! ふーーーんっ!!」グキグキグキ!

ガンマン「よしいいぞ! もっと力を込めて極めろーー!!」

凛「これだけ完全に極まっていればもう抜け出せない! 腕が壊れる前にギブアップして!」

〈おおっとしぶりん! 体を更に反らせて腕を更に伸ばす!〉

ミラージュマン「よしいいぞ! これならばギブアップも近い!」

仁奈「仁奈のキグルミも帰ってくるですか! わーいっ!!」

ミラージュマン「わーーいっ!!」

ガンマン「いや、どうやらそう一筋縄ではいかんようだ。アレを見ろ!」

仁奈「へ?」

ミラージュマン「へっ?」
13 : ◆A87DI5RwaU [saga]:2020/02/24(月) 01:34:29.58 ID:QS8Lc7rE0

藍子「………この程度ですか」

凛「なに!?」

藍子「貴方も薄々感じてるでしょ? 私の腕を引っ張っても、これ以上腕が伸びないことを」グググッ

凛「こ、こいつ!?」

〈な、なんと!? あーちゃん、腕挫十字固を極められたまま、左腕一本で倒立した!!〉

ガンマン「あの女、貧相な体つきのくせになんというパワーだ」

ミラージュマン「………いや、違う。あの細腕で渋谷凛を持ち上げたまま倒立するのは不可能だ。あれは単なるパワーだけではない! 何かがある!」

藍子「いい加減離れなさいッ!!」ブンッ!

凛「ぐっ!!」ズンッ!

〈あーちゃん! しぶりんをそのままマットへ叩きつけ腕挫十字固から逃れた!〉

藍子「とぁっ!!」

凛「ぐうっ!!」ガキィ!

〈そのまましぶりんを抱え上げジャンプ!! 空中でバックブリーカーに捉えた!!〉

凛「こ、こんな技外して……!!」ググッ!

藍子「おっとそうはさせません!!」

〈あーちゃんそのまま落下し始める! そ、その着地地点には……まさかっ!?〉

ガンマン「奴はお前の頭を鉄柱に叩きつけるつもりだ! 外せ!!」

凛「ふ、ふーーんっ!! ぐっ!? ご、ごほっ!!」

〈あーっと! 空中でしぶりんの腕を首に回して締め上げ、ジャイアントバックブリーカーにスイッチ!! 〉

ガンマン「ぐぬぬ、ジャイアントバックブリーカーとは……喉を徹底的に締め上げるつもりだな!!」

藍子「さっきの喉蹴りがまだ効いてる状態でこの技を外すのは不可能です! 行きます、高森藍子 必殺奥義!!」ゴゴゴゴゴッ!!

ミラージュマン「仁奈、見るなっ!!」サッ!


藍子「ショッキング・シャッターチャンスッ!!」

ガキィイイイインッ!!

凛「………ぁ」ベキッ

〈こ、この音……なに………?〉

ミラージュマン「渋谷凛の脳天が鉄柱に叩きつけられた音、さらにジャイアントバックブリーカーによって背骨に甚大なダメージが加わった音だ」
14 : ◆A87DI5RwaU [saga]:2020/02/24(月) 01:41:14.20 ID:QS8Lc7rE0



シーーーン……………


〈な、なんというムゴイ技でしょうか……… なんでもありが基本のライブバトルですが、これはあまりに………………〉

凛「ぐっ……あがッ!!」

ズウゥゥン………

藍子「決まりました。これでもう立てないでしょう」クスクス

ワ-ン ツ- スリ-...

〈し、しぶりん、そのままリング脇へ落下。20カウント以内に戻らないと……負けとなります………〉

ガンマン「おい貴様しっかりしろーーっ!!」バンバンッ!

ミラージュマン「いや、恐らくもう立てまい。しかしあのような凶悪な技を繰り出すアイドルがいようとは……」

仁奈「凛おねーさん、しっかりしてくだせーー!!」

凛「ぐうぅ………! 仁奈、の……キグルミ………絶対に取り返さなきゃ…!」プルプル

〈な、なんとしぶりん立ち上がろうと四つん這いになっている!! なんというタフネスだー!!〉

藍子「………………」

凛「ぐっ……リ、リングに戻らなきゃ………」

藍子「諦めが悪いですよ!!」ゲシッ!

凛「ぐっ!!」ガッ!

〈リ、リング下のしぶりんの顔面へ爪先蹴り………… しぶりん、またリング脇でダウン………〉

藍子「さてと、今のうちに芽を詰んでおきましょうか」

凛「………くっ、くそ! まだ私は……戦……ぐはっ!?」ドガッ!

藍子「カウントなんていらないわ! ここで終わらせてやるッ!!」ガンッ! ガンッ!

凛「あっ! がはっ!!」ドゴッ! バキッ!

〈リ、リング下でダウンしているしぶりんへ…ストンピング…………あ、あーちゃん!! もうやめてよ!!〉

藍子「あははは! アッハハハハッ!! 楽しい! ほんっとうに楽しいわ!! アーハッハッハ!!」ガン! ガキィッ! ベキッ!

凛「うっ! がぁっ!!」ガッ! バキッ!

〈あーちゃん! もうやだよ!! やめてお願いだからっ!!〉

ミラージュマン「こ、これは酷い…… もうライブバトルではなく一方的なリンチだ!」

ガンマン「ぐぬぬぬっ! 流石にもう体力がキツイ!」

〈あーちゃんやめてッ!! お願いッ!! あーちゃぁああん!!〉

「え、呼んだ?」

〈早くその酷い攻撃をやめてッ! もうこれ以上………って、アレ?〉

藍子「未央ちゃん久しぶり! はい、ハワイのお土産だよ」
15 : ◆A87DI5RwaU [saga]:2020/02/24(月) 01:47:23.69 ID:QS8Lc7rE0

〈あーちゃんっっっ!?〉

仁奈「うわーーっ!? ふ、2人いるでごぜーますよ!! オバケーーーッ!!?」

小梅「オバケのはなし?」にゅ

ミラージュマン「な、なんだ!? 同じアイドルが2人いるとは……!」

チガウカ...

藍子?「……アレ!? な、なんで本物がいるの!?」

〈あ、あのっ! 今私の解説席にあーちゃんが……! じゃ、じゃあ今しぶりんとライブバトルをしているのは誰!?〉

藍子?「し、しまった!? 帰ってくるの今日だった!! アレの真似してゆるふわしてたから日付感覚がおかしくなってたみたい!!」←慌てて新聞を確認する高森藍子(偽)

ガンマン「偽物だとぉ!! ふざけるな、アイドルだからなどと関係ない!! 喰らえ真眼ッ!!!」カァアアアアッ!!

藍子?「きゃあああっ!?」ピシィッ!!

仁奈「か、顔にヒビが!? やっぱりオバケーーーッ!!」

小梅「やっぱりオバケのはなし?」にゅっ

藍子?「ぐっ………あがっ………!!」ピシピシピシィ!

ガンマン「顔だけではない、全身にヒビが入っている!」

藍子「えぇ! 私の偽物さんがいたんですか? あっ、本当に似てる! 凄い!」

ヤッパリチガウノカ...

〈あーちゃんマイペースすぎだよ!?〉

藍子?「くっ! で、でもこれでっ!!」

〈偽あーちゃん、しぶりんを抱え上げジャンプ! ツームストンドライバーの体勢だ!〉

藍子?「トドメよ!」ゴォオオオッ!

凛(………今までよりもクラッチが甘い。これならっ!!)

凛「ふ、ふーーーんっ!!」グワッ!

藍子?「うわっ!?」

凛「これでどうだ!!」ガシッ!

〈しぶりん力尽くでクラッチを解き、逆に偽あーちゃんをツームストンドライバーに捉えたッ!!〉

凛「正体を………!!」

藍子?「ぐっ……外せないッ!!」

凛「見せろォオオオ!!!」


ズガァアアンッ!!


〈き、決まりました! しぶりんのツームストンドライバーが偽あーちゃんに炸裂!〉

藍子?「ぐっ…………!」バリバリバリ....


バキィイイイッッ!!


〈うわっ!? 何か飛び散った!?〉

ガンマン「ふんっ」パシッ

ミラージュマン「これは……コンクリート?」

ガンマン「なるほど、奴め全身をコンクリートで覆っていたな。だからアレほどまでに攻撃が効果なかったというわけだ。センカワめ、だからアレほど真眼を使わせろと言ったのに!!」

ミラージュマン「完全なる人工石……薄々気付いてはいたが、やはりあのアイドルのプロデューサーは…………」
16 : ◆A87DI5RwaU [saga]:2020/02/24(月) 17:05:48.00 ID:QS8Lc7rE0


凛「はぁはぁ、アンタ一体!!」

「クックク……アーッハッハッハ!!」

ボンッ!

凛「くっ!?」

〈な、なんと煙幕!? リング上が白い煙で覆われてしまった!!〉

凛「く、くそっ!! なにも見えない、一体どこに………がっ!?」ガキッ!

「そうよ、このアタシがッ!!」ダンッ!


麗奈「レイナサマよッ!!!」

凛「がふっ!?」ガキィ!!


〈な、何者かがしぶりんにブルドッギング・ヘッドロックを極めている!!〉

ミラージュマン「レイナサマ、と言ったか? 何者だあの娘は!」

麗奈「このまま顔を潰してやるわ!」グググ

凛「ぐうぅ!」メキメキメキ...

〈偽あーちゃん、しぶりんの頭をグラウンドのフェイスロックで締め上げている!〉

ガンマン「あの技で返せッ!」

凛「ぐっぐぐ………ふーんっ!!」

麗奈「うわっ!?」

〈なんと、凄い怪力! しぶりん偽あーちゃんにヘッドロックを極められたまま立ち上がった! そしてそのまま背後をとり胴をクラッチ!〉

凛「ブルースカイ・ブリッジ!!」ダンッ!

〈そのままバックドロップー!!〉

麗奈「そんな技喰らわないわよ!!」グイッ!

凛「くっ……まださっきのダメージのせいで力が……!」

麗奈「そらっ!」ブンッ!

ガンマン「バックブローだ! バク転でかわせ!!」

凛「たぁっ!!」サッ!

〈しぶりん、プロデューサーの指示で偽あーちゃんのバックブローをかわした!〉
17 : ◆A87DI5RwaU [saga]:2020/02/24(月) 17:11:43.67 ID:QS8Lc7rE0
凛「はぁ、はぁ………アンタ、一体」

麗奈「さすがは完璧偶像協会のアイドルで卓越したタフネスを持つ渋谷凛。このアタシのオーバーボディを破壊するなんて褒めてあげるわ!」

〈偽あーちゃんとしぶりん、リング中央で睨み合う!〉

麗奈「その偽あーちゃんというのをやめなさい。アタシの事はレイナサマと呼ぶのよ!」

凛「レイナサマ………本名は麗奈ってところかな」

麗奈「ふん、アンタは好きに呼びなさい。まぁじきに…………」ニヤッ



麗奈「このアタシに平伏す事になるんだからねッ!!」



[バ-ン・アンド・ド-ン!!] 小関麗奈+
(????)

vs

[アイオライトゴシック] 渋谷凛+
(Iプロダクション)

18 : ◆A87DI5RwaU [saga]:2020/02/24(月) 17:16:14.04 ID:QS8Lc7rE0

麗奈「行くわよぉ〜〜ッ!!」ダッ!

〈偽あーちゃん改めレイナサマ、しぶりんに向かって行く!〉

凛「くっ………」

ガンマン「弱っている貴様はまずは様子見だ! 先ほどまでの相手と同じと思うな!!」

麗奈「そぉらーーっ!」

凛「……ふん!」ガッ!

〈レイナサマの左ハイキックを腕でガード!〉

凛「よしっこのままドラゴンスクリューで―――」

ガンマン「いや、離れろーーッ!!」

麗奈「掛かったわね!! ジェットブーツキーーック!!」ボシュッ!!

凛「うっ…わっ!?」

〈レイナサマの蹴りがしぶりんのガードを崩した!! しかししぶりん、プロデューサーの指示で間一髪直撃を回避ー!!〉

ガンマン「やはりか!」

凛「な、なにいまの!? 完全に防いだはずなのに、ガードの上から押し込まれた!」

麗奈「アーッハッハッハ! アタシを今までのお行儀のいい良い子ちゃんアイドルと同じと思わない事ねッ!」

ガンマン「気を付けろ! 奴め、身体のあちこちに様々なギミックを付けている!! 今のは靴に付いている噴射装置によるものだ!」

凛「ちょっと待って、それって反則なんじゃないの!?」

麗奈「ふっふーん、アンタもう一度ライブバトルのルールを読んできなさいッ!! これは衣装の一部よ!!」グオッ!

凛「今度は右ハイキック! 今度は受けずに避けるッ!」サッ!

麗奈「クククッ」

ガンマン「………! いや待て! 今度は受け止めろーーッ!!」

麗奈「アシッドボムッ!!」ガチャ!

凛「えっあ……てりゃぁっ!!」ガシィッ!

〈しぶりん、プロデューサーの指示で咄嗟にガードへスイッチ!〉
19 : ◆A87DI5RwaU [saga]:2020/02/24(月) 17:27:05.43 ID:QS8Lc7rE0


麗奈「ふん、忌々しいわねッ!」

凛「な、なにが……なっ!?」

シュウゥゥゥ………

〈な、なんとしぶりんの後方にあったコーナーポストの鉄柱が音を立てて溶けている!?〉

凛「も、もしあのまま後方へ避けていたら………」ゾクッ

ガンマン「奴はブーツについている緑色の飾りを飛ばしたのだ。それが割れて中の液体が降りかかった結果がアレだ!」

麗奈「よそ見している暇なんてあるのかしらぁ!! ナックルスピア!」ジャキィ!!

凛「なっ!? と、トゲ!?」

〈レイナサマが手につけている装身具から4本のスピアが生えた!! ベアークローを彷彿とさせるーー!!〉

麗奈「そぉらーっ!!」ブンッ!

凛「くっ!!」サッ!

麗奈「ちょこまかと小賢しい!! でもこれならアタシのパンチを受け止めることなんてできないでしょう!!」ブンッ! ビュン! ヒュッ!

凛「くっ! はっ!」サッ! サッ!

〈しぶりんレイナサマの恐怖のナックルパートを器用に避けている!〉

麗奈「ふん。アンタも分かってんでしょ? さっきまでのダメージで避けるのも限界が近づいているって事に!」

凛「ぐっ……!」ハァハァ

麗奈「足元がお留守よ!!」ビュ!

凛「あぐっ!?」バシィッ!!

〈あーっと! 両手に気を取られたか!? レイナサマの鋭いローキックがしぶりんの足に炸裂!! 体勢を崩した!!〉

麗奈「喰らいなさいっ!!」ビュン!!

凛「ぐっ、躱せない……ッ! ならっ!!」ガシイッ!

麗奈「なっ!?」

〈おーっと、咄嗟の機転! しぶりん、レイナサマの手首を掴む事によってスピアナックルから逃れた!〉

麗奈「くっ! まさかこんな避け方があるなんて……!」ニヤッ

凛(言葉とは裏腹に笑っている!? な、なんで………!)

ガンマン「ッ! 今すぐ体を後ろに反らせ!! 最悪マットに倒れてもいいッ!!」

麗奈「スピアバーストッ!!」ボンッ!

凛「うわあっ!!」

〈なんとレイナサマの装身具が爆発! 4本のスピアがしぶりんめがけて弾け飛んだ!! しかしまたしてもプロデューサーの指示によりすんでのところで回避ーッ!!〉

ミラージュマン「ガンマン」

ガンマン「ああ、問題はない。真眼の能力の90%を封じていようとも未来を読む事は可能だ」

仁奈「おおー! スゲーです!! 未来を読むなんてはんぱねーです!!」

ミラージュマン(ガンマンはそう言うが、やはり反応がワンテンポは遅れているようだ…… やはり完全な真眼無しでは咄嗟のことに反応するのは厳しいのか)
20 : ◆A87DI5RwaU [saga]:2020/02/24(月) 17:33:53.44 ID:QS8Lc7rE0

麗奈「器用に避けたわね、でもっ!!」

凛「くっ! しまった!?」

〈マットに倒れ込んだしぶりんへ馬乗り! マウントポジションを取った!〉

麗奈「そらそらそらーーっ!!」ガンッ! ドゴッ!

凛「………………ッ!」ドゴッ! バキッ!

仁奈「うわわわわ! すげーパンチでやがります! 凛おねーさーーんっ!!」オロオロ

ミラージュマン「大丈夫だ仁奈」

ガンマン「心配ない、全て直撃は避けている」

麗奈「アーッハッハッハ!!」ドガッ! バキッ!

凛(右、左……右……)

麗奈「ハッハッハ!!」グワッ!

凛(左ッ!)

凛「今っ!!」パシィッ!

麗奈「なっ! うわっ!?」バウ-ンッ!

〈しぶりん、レイナサマの腕を取りブリッジで弾き飛ばし、その後をジャンプで追う!!〉

凛「これでっ……どうだ!!」ヒュッ!

麗奈「ぐっ、舐めんじゃないわよッ!!」ガキィッ! 

〈しぶりんの鳩尾への飛び蹴り! だがレイナサマも腕をクロスしてなんとかガード!〉

ガンマン「ふん、まだ行けるぞ」

凛「そのくらい分かってる!」グワッ!

〈しぶりん、半ば無理やり体を回転させ……〉

凛「青葉刈りッ!!」

麗奈「くがぁっ!?」ドゴォ!

〈そのまま延髄斬り!〉
21 : ◆A87DI5RwaU [saga]:2020/02/24(月) 17:42:00.04 ID:QS8Lc7rE0


凛「よしっ! ドッグマスター!」ブンッ!

麗奈「ぐっ!」ガチャン!

凛「はぁああああっ!!」ビュワァアアアッ!!

麗奈「きゃぁあああっ!?」

〈両足を首輪で拘束し、そのままレイナサマを上空高く振り上げたーーッ!!〉

凛「行くよっ! ふーーーんっ!!」ギチィイイ!

〈そ、そのまましなるリードを思い切り引き!!〉


凛「ドッグマスタースリングドローーーップ!!」

ズドォォオオオッ!!

麗奈「がっはぁああっ!!!」

〈レイナサマをマットに思い切り叩きつけたーーッ!! そのままレイナサマダウーーン!!〉

ワ-ン! ツ-! スリ-!

仁奈「す、すげー衝撃ですよ!!」ビュゥウウ!

ミラージュマン「渋谷凛、しばらくの間にこれほどの技を」

仁奈「これならやっつけられたですよ! わーーいっ!!」

ミラージュマン「わーいっ!!」バンザ-イ!

ガンマン「やかましいっ!! まだ決まってはいない!!」

仁奈・ミラージュマン「へ?」

麗奈「ぐっ……ぐぐぐっ!!」ムクッ

凛「っ! ま、まさかあの技を喰らって立ち上がれるなんて!? 30戦30勝、KO必須の大技なのに!!」

麗奈「ぐっ……ふ、ふん……その程度でアタシを倒せるだなんて、思わない事ね! さっきの延髄斬りもそう。アンタの攻撃なんざこれっぽっちも効いちゃいないのよ!!」

凛「そ、そんな……!!」

麗奈「アーーッハッハッハ! その絶望した顔を見たかったのよ!!」

凛「くっ………あれ以上の技がないのに………… か、勝てない……!」

〈し、しぶりん……レイナサマの鉄壁の防御に思わず後ずさる!〉
22 : ◆A87DI5RwaU [saga]:2020/02/24(月) 17:49:25.86 ID:QS8Lc7rE0


ガンマン「おい聞け! 奴はマットに衝突する間際に背中にコンクリートの膜を張り威力を殺したのだ!!」

麗奈「なっ!?」

ガンマン「よく小娘を見ろッ! 先ほどに比べ息が荒くなり、足も震えている! 間違いなく技が効いているということだ!」

凛「た、確かに!」

麗奈「チ、チィッ! あの一つ目プロデューサーめ、余計なことを!!」

ミラージュマン「ゴバッゴバッ ガンマンよ、お前もプロデューサーとして成長したようだな」

ガンマン「ふん」

麗奈(アイツの言ってた通り、始祖どものプロデューサーで一番厄介なのがあの一つ目男ッ!)

麗奈「ならっ!!」ブンッ!

凛「右ハイキック! これは避けるんじゃなくて受けるッ!!」ガシィッ!

麗奈「クククッ引っかかったわね!!」ポトリ

凛「赤い靴飾りッ!?」

凛「くっ!!」

ガンマン「離れろッ!!」

麗奈「遅いわよバーーカッ!! キラーパウダーーッ!!」スチャ!

ボンッ!!

凛「うあっ!!」

〈靴飾りが地面に落ち割れた途端、赤い煙が2人を包んだッ!!〉

ガンマン「またしてもかっ!」

ミラージュマン「あれは一体……」

麗奈「イッヒヒヒッ! 」

凛「う、うわぁああ! 目、目がっ!!」

麗奈「ヒッヒヒ! あらゆる唐辛子の粉末をアイツの肩でグルングルン回してミックスした特性煙幕のお味はどうかしらぁ?」

〈レイナサマはいつのまにか頭にかけていたグラスで目を保護している!〉
23 : ◆A87DI5RwaU [saga]:2020/02/24(月) 17:52:27.02 ID:QS8Lc7rE0
凛「く、くそっ!」ブンッ!

麗奈「おっと危ない」

〈しぶりん闇雲に腕を振るが、レイナサマ易々と躱す!〉

麗奈「ザ・エンペラーレイナ様砲!! 行くわよー!!」ダダダッ!

ガンマン「正面から来るぞッ!」

凛「しょ、正面…ぐっ………目がっ!!」ズキィッ!

〈しぶりん目を開けられず対処できないーーっ!!〉

麗奈「喰らいなさい! バズーカラリアットォ!!」

凛「ぐっはぁっ!!」ドゴッ!

〈バズーカの筒でしぶりんの胸元に掬い上げるような強烈なラリアット! もろに喰らいそのまま後方へ仰け反った!!〉

麗奈「クククッ、このレイナサマ砲にはこんな使い方もあるのよ! 喰らえバズーカアッパーッ!!」ガッ!

凛「ぐっ!?」ドシャ!

〈レイナサマ、バズーカをトンファーのように持ち変えて、そのままバズーカの背面でしぶりんの顎へ強烈なアッパー!!リング外へ吹っ飛ばした!!〉

ガンマン「おい早く目を開けろーーっ!!」

凛「ぐっ……い、いたい!」ズキズキ

麗奈「アーッハッハッハ! あのパウダーが目に入ったんじゃそう簡単に目は開けられないわよ!」ダァアアン!

ガンマン「飛び蹴りだ、避けろッ!!」

麗奈「アーッハッハッハ! デビルニードルッ!!」

凛「んぐっ!!」ガツッ!

〈リ、リング外のしぶりんへジャンピング・ニー・バットを敢行!! 顔面にもろに命中!!〉
24 : ◆A87DI5RwaU [saga]:2020/02/24(月) 17:59:41.69 ID:QS8Lc7rE0
麗奈「まだまだーーッ!! バズーカビンタ!!」バシッ! ビシィッ!

凛「ぐっ! あっ! がっ!!」

〈そのままリング外でバズーカによるビンタの嵐! しぶりんもはや立っているのがやっとかーー!?〉

仁奈「凛おねーさんっ!!」

ミラージュマン「マズイぞ、相手が別人に扮していた時を含めてかなりのダメージを負っている。もう長くは持たない」

麗奈「そらそらそらーーっ!!」

凛(ぐっ……だめ、このままじゃやられちゃう! 目を……何としてでも目を開けないと………仁奈の…キグルミが……ッ!!)

麗奈「これでトドメェッ!!」

凛「絶対に負けてやるもんかッ!!」ギンッ!

麗奈「なっ!? きゃああっ!!」

〈しぶりんトドメの大振りバズーカビンタを間一髪で回避し、そのままレイナサマに低空タックル!! 担ぎ上げて跳躍!!〉

麗奈「ア、アンタ目は痛くないっての!?」

凛「痛いよ。でもそんなのどうでもいい!! 仁奈のためにもアンタを倒すッ!!」グワッ!

麗奈「ぐっ!」

凛「でやぁあああっ!!」

ガァアアンッ!!

麗奈「ぐっあ!!」

〈しぶりん、そのままレイナサマをオクラホマ・スタンピードでリング中央に叩きつけた!〉

麗奈「こ、こんのぉおお!」

凛「もらった!!」

仁奈「うおおーあれは!!」

凛「シャイニング・ウィザードッ!!」ドゴッ!

麗奈「ぐごっ!?」

凛「まだまだぁっ!!」グイッ!

麗奈「きゃあ!!」

〈しぶりんそのままレイナサマを担ぎ上げて!〉

凛「イリス・スペランツァ!!」

麗奈「ぐはっ!!」ドゴォッ!!

〈垂直式のブレーンバスターだ!! レイナサマ堪らずダウーンッ!!〉
25 : ◆A87DI5RwaU [saga]:2020/02/24(月) 18:05:09.66 ID:QS8Lc7rE0

凛「はぁはぁ、ぐっ! 痛っ!」ズキズキ

〈やはり無理をしていたか! しぶりん目を抑えてフラつくー!〉

麗奈「ぐっ……この程度で…アタシを倒せると思ってるのかしらぁ!!」グググ...

〈レ、レイナサマあの猛攻を受けてなお立ち上がる!!〉

ミラージュマン「まだ立つか」

ガンマン「奴も負けられないなにかしらの事情があるようだな」

麗奈「チッ、この手は最後まで使いたくなかったけど………」スッ

凛「あ、あれは!!」

仁奈「仁奈のキグルミが入ったコンクリートのドームでごぜーます!!」

麗奈「そらっ!」ブンッ!

〈レイナサマ、コンクリートボールをリング外へと放り投げた!〉

麗奈「カタブツーーッ!!」


ギュワ-ン! ギュワ-ン! ギュワーン!ギュワーン!!


凛「うっ!」

仁奈「す、スゲー音でごぜーます!!」


バキィイイイッン!!


〈な、なんと謎の怪音波により何者にも壊せないはずのコンクリートドームが粉々となった!〉

麗奈「アーッハッハッハ!! コバルトステイン!!」パリィン!

凛「な!? 青い靴飾りから液体が!?」

麗奈「レイナサマお手製の青色着色料よ! ついたら最後、二度と取れない!! これであのチビのアイドル生命も終わりよ!!」

〈に、仁奈ちゃんのキグルミへ着色料が降り注いでしまう!!〉

仁奈「や、やめろーー!!」ダッ!

ミラージュマン「仁奈! ゴバァーーッ!!」

凛(ダメ、あの2人じゃ間に合わない!!)

ガンマン「気にするな、それよりもあの子娘は今隙だらけだーーッ!!」

凛(ッ!! 確かに! で、でも………)チラッ

仁奈「や、やだーー!! 仁奈のキグルミーーー!!」
26 : ◆A87DI5RwaU [saga]:2020/02/24(月) 18:12:12.96 ID:QS8Lc7rE0

凛(迷う事なんて何もないッ!)

凛「てりゃあああっ!!」ダンッ!

〈しぶりん、仁奈ちゃんのキグルミを庇うように両手を広げて跳躍!!〉

ガンマン「何をやっている馬鹿者ーーッ!!」

凛「ぐっ!!」ビチャビチャ!

〈しぶりんの背中へと青色着色料が降りかかる!! キグルミは無事だッ!!〉

仁奈「凛おねーさん!!」

ミラージュマン「渋谷凛、後ろだーーッ!!」

麗奈「アーッハッハッハ! アンタならそうすると思ってたわよ!! ジェットブーツ首刈り蹴りッ!!」ブシュ-!!

凛「がぁっ!?」グルンッ!

〈そ、そのまま背後からしぶりんの首へ延髄斬り!! しかもジェットブーツで勢いを倍増している!! あまりの勢いにしぶりんの体が空中で180度回転してしまった!!〉

麗奈「貰ったわ!!」

〈そのまましぶりんの両足を掴み、上空へと飛び上がる!〉

凛「ぐっ……ゲホッ!」

ガンマン「なにをしている、早く離れろーーッ!!」

麗奈「もうこいつにそんな力は残ってないわよ! クリミナルチェーンッ!!」

凛「ぐっ……く、鎖!?」

〈レイナサマ、衣装に付いている鎖でしぶりんの両手を後ろ手に縛った!!〉

麗奈「そしてっ、こうしてやるっ!!」ドゴッ!

凛「がっ!!」

ミラージュマン「なんだあの技は!」

仁奈「凛おねーさんっ!!」

〈レイナサマ、空中でしぶりんの後頭部を片足で踏みつけ、更に両足を片手でクラッチ!〉

藍子「両手は後ろ手に鎖で封じられ、両足はレイナサマちゃんの手でリバースインディアンデスロックにクラッチ……その上後頭部を思い切り踏み付けられて、ボストンクラブのように背骨を極められている……かわしようがない!」

〈あーちゃん、レイナサマちゃんて……〉
27 : ◆A87DI5RwaU [saga]:2020/02/24(月) 18:16:23.74 ID:QS8Lc7rE0


凛「こ、この………」

麗奈「クックック……光栄に思いなさい、このアタシの奥義を喰らって敗れることをね!!」ゴオォォッ!

〈その体勢のまま急速に落下ーーッ!!〉

仁奈「ちょ、ちょっと待つでごぜーますよ!! このままじゃ凛おねーさんの顔がッ!!」

ミラージュマン「仁奈、見てはダメだッ!!」ガバッ!


麗奈「世界征服はここに成りッ!! 小関麗奈 必殺奥義!! 征服の夜明けッ!!」


ガゴォオオオォォッッ!!


凛「ッ………!」ドサッ

〈そ、そのまましぶりんの顔を鉄柱へと叩きつけた!! し、しぶりん……うめき声一つあげず崩れ落ちる!!〉

ミラージュマン「顔面を鉄柱に叩きつけての強烈な一撃…… さらにその時の衝撃で背骨折り、脚折りの効果もある、凄まじい威力の技だ」

ガンマン「グ、グムゥ〜〜ッ!!」

ワ-ン ツ- スリ-

麗奈「ふん、カウントなんて不要よ。コイツが起き上がれるわけなんて―――」

凛「………………」ピクッ

麗奈「なっ!?」

〈う、動いた!? 敗北必須かと思われたしぶりんの指が動いた!!〉

凛「………………ま、だ……」

ミラージュマン「だ、だがどうやらここまでのようだ。気力はあれど体力が追いついていない」

ガンマン「うむ、もうあれに戦う気力は残っていない。もしそれでも起き上がれると言うのなら………」チラッ

仁奈「凛おねーさん! もういいでごぜーますよ!! 寝ててくだせーーっ!!」

ミラージュマン「下等超人に蔓延したあの力、か…… いや、最早元下等超人と言うべきか」

セブ-ン エ-イト ナイ-ン テ...

麗奈「………………」グイッ!

〈な、なんとレイナサマ!! 勝利直前にしぶりんの髪を引っ張り無理やり立ち上がらせた!?〉

麗奈「クリミナルチェーンッ!!」ジャラッ!

凛「………………ッ!?」ガンッ!

〈そ、そのまましぶりんを新たな鎖でコーナーポストへと縛り付けた!! この状況ではしぶりん、腕も脚も全く動かせない!!〉
28 : ◆A87DI5RwaU [saga]:2020/02/24(月) 18:23:54.34 ID:QS8Lc7rE0

麗奈「少しでもアタシに刃向かう可能性があるのなら、完全に潰すッ!!」ジャキィッ!!

仁奈「ナックルスピアを出しやがりました!!」

麗奈「デスナックルパートッ!!」

凛「あがっ!!」ドゴッ! バキッ! ズガッ!

〈こ、これは酷い……! 何もできないしぶりんをレイナサマ滅多打ちだーーッ!!〉

凛「ぐぁ!! あぎっ!! ごほっ!!」バキッ! ドガッ!

麗奈「アンタがこうなってるのは全部あのガキのキグルミを守ろうとしたせいよ!! 仲間だとか友達だとか、そんなものがあるから自分がバカを見るのよ!!」

凛「ぐっ! がっ………!」バキィ! ドシャ!

仁奈「そ、そんな……仁奈のせいでごぜーます……… 仁奈が凛おねーさんに……!」

ミラージュマン「仁奈!それは違う!」

麗奈「はん、何も違わないわ! 全部全部!! アンタが負けるのは!! 誰かの為に!! 戦ったから!! なのよっ!!!」

凛「………ぐっ……うぅ……」

麗奈「仲間だとか友達だとか友情だとか下らない!! アタシはアタシだけの為に戦うっ!! 誰も信じないッ!! だから! 誰にも! 負けないわっ!!」

凛「ぐほっ!!」ズドッ!

〈レイナサマ、半失神状態のしぶりんへトドメのボディブロー!!〉

麗奈「……分かったかしら? それがアンタのバカバカしい正義ごっこの結末よ。他人に足を引っ張られ、そして負ける。ザマァないわね!!」

凛「………………ふ、ふふ」

麗奈「な、なに笑ってるのよ! 気でもおかしくなった!?」

凛「アンタ……何が、あったの………? そこまで友達とか仲間とかを…嫌悪する……なんて、そこまで…歪むなんて……」ハァハァ

麗奈「はん! その減らず口きけなくしてやる!! コンクリートキューブッ!!」

〈レイナサマがダブルフィストハンマーの体勢を取ると、その手にコンクリートが集約してキューブ形状を形作った!!〉

ミラージュマン「あ、あれはマズイ! ガンマン、早くタオルを投げろ!!」

ガンマン「そんなもの我々は持っていない!!」

ミラージュマン「なに!?」

ガンマン「一度拾式のアイドルに負けた時、アイツ自身がタオルを持ち込まなくなったのだ。負ける時はKOのみと決めている。これはIプロダクションとしての規定だ」

麗奈「ふん、バカな女。アタシに楯突かなければここまでされることはなかったのに。いや、あのガキのキグルミのせいかしらね!!」グワッ!

〈レイナサマ、コンクリートキューブを大きく振りかぶる!!〉

凛「………そこまで……友達を、仲間を…否定するなんて……悲しい子…だね………」ゼェゼェ

麗奈「〜〜〜ッ!! 煩いッ!! 何も知らないくせに、アタシのことを分かったような口をきくな!!!」グワッ!

〈ま、まずい!〉

麗奈「死ねーーーーッ!!!」

ガンマン「ここまでか! 安心しろ、再起不能になったら今度は瞳子とかいう女をアイドルにしてやる!!」

ミラージュマン「ガ、ガンマン…………!」

凛(くっ……ここまでか…………)
29 : ◆A87DI5RwaU [saga]:2020/02/24(月) 18:30:21.27 ID:QS8Lc7rE0




「そうはさせないっ!! とぉっ!!」





麗奈「なっ!?」ドガッ!

〈な、何者かが突如リングへと乱入!! レイナサマを弾き飛ばした!!〉

麗奈「ぐっ! だ、誰よッ!?」


「天知る、地知る、光知る!」

「言わずと知れた正義の味方!!」

「今日の朝食は半熟目玉焼き! 活力マックススーパーヒーロー!!」



光「南条光 ただいま参上ッ!!」



〈な、南条光だーーッ!! 完璧偶像協会の南条光がレイナサマに対峙している!!〉

凛「ひ、光………」

麗奈「ア、アンタ! 誰だか知らないけれどアタシたちのライブバトルに乱入するとか、なんてことをしてくれてんのよ!!」

光「この勝負はすでに君の勝ちだ。これ以上アタシの仲間を傷つける必要もないだろう!」

麗奈「はん! なんだ、アンタも甘ちゃんってこと! それとも“お仲間のピンチに駆けつけるアタシ格好いい!” とでもぉ?」

光「な、なんだと!!」

麗奈「まぁいいわ。そっちの手助けをしたって時点でそいつの反則負け。アタシの勝ちってことよ。それじゃあ約束通り………」

光「な、何をする気だ!?」

麗奈「“完全なる鑑賞物”! (コンプリートオブジェ)」

キャ...キャンキャ--ン!?

凛「っ!? ま、まさか!!」

〈な、なんとリングの傍にいた小型犬がコンクリートのドームで覆われているーー!!〉
30 : ◆A87DI5RwaU [saga]:2020/02/24(月) 18:36:19.91 ID:QS8Lc7rE0

凛「ハ、ハナコッ!!」

光「お、おまえ何をしているんだ!! 早くその子を解放しろ!!」

麗奈「ククク、約束通りアンタの大事なものを頂くわ。恨むのならばアタシに負けたその実力のなさを恨む事ね!」

光「く、くそ!! 壊れない!」ガンッ! ゴンッ!!

クゥ--ン...

凛「ひ、光……手を痛めるからやめて!」

光「凛さん! で、でも……ッ!!」

凛「仁奈……ハナコ…………ごめ、ん…………」フラッ...

光「り、凛さんッ!!」ダキッ!

凛「………………」

光「き、気絶している………」

麗奈「さぁて、帰るとしましょうかしらね………アーッハッハッハッハ……ゲホッゴホッ………!」

光「ま、待て!!」

麗奈「ゲホッゴホッ……なによ甘ちゃん」

光「アタシと勝負しろ! アタシが勝ったらそのハナコちゃんと仁奈ちゃんのキグルミを返せ!!」

麗奈「………ククッ」

光「な、なにがおかしい!!」

麗奈「いえ、アンタ達本当に揃いも揃って馬鹿ばかりだと思ったのよ。クックック………」

光「なにを!!」

麗奈「このレイナサマ、売られた喧嘩は買う主義よ! ええいいわ! その安っぽい仲間だとか友達だとか友情だとかが!! 脆いゴミ以下の存在だということを教えてやるわっ!! その代わり…………」

光「ああ、アタシが負けたらこのヒーローベルトを渡す。ジャスティスに徹夜して列に並んでもらって手に入れた大切なモノだ!」

麗奈「そのオモチャが? ふん、まぁいいわ! アタシのコレクションに加えてあげるわ! アンタの屈辱に歪む顔を見るのが楽しみねぇ!!」ダダダッ!!

光「来いっ!!」






ヒュウゥゥゥゥッ!!




光「ん?」

麗奈「へ?」


ズドォオオオオオッ!!


〈う、うわぁ!! 何かリングに降ってきた!?〉
31 : ◆A87DI5RwaU [saga]:2020/02/24(月) 18:40:35.85 ID:QS8Lc7rE0

光「だ、誰だ!?」

麗奈「チッ………」

「ギラギラ〜〜ッ!!」ヌウゥ...

ミラージュマン「やはり!!」

ガンマン「お前は……!!」


ミラージュマン「シングマン!!」
ガンマン「誰だッ!!」


シングマン「麗奈よ、ここまでだ。今のお前は傷付きすぎている」

麗奈「アタシの邪魔をするなんていい度胸じゃない! どきなさいよカタブツ!!」

シングマン「いいやダメだ。いまこの者と戦えばタダでは済まない。ここは一度撤退だ」

麗奈「……………チッ これしまっときなさい!」ブンッ!

シングマン「キグルミのドームと小型犬のドーム、ショルダーアーマソーへ格納!」ガシャン

仁奈「ああ、仁奈のキグルミが!! 凛おねーさんのハナコちゃんもーー!!」

ミラージュマン「シ、シングマン!!」

シングマン「久しぶりだなミラージュマン、そして……ガンマン!」ギロッ!

ガンマン「はぁ? なぜ私の名を知っている!!」

シングマン「私はな……貴様達2人へ復讐するためにこの世に再び舞い戻った復讐の天使ッ!! ここは一度引くが貴様達2人にはこの後その身をもって私とこの娘の恐ろしさを知らしめてやるッ!!」ブゥ--ン...

ガンマン「なにを訳のわからないことを……!!」

ミラージュマン「あの構えは……! 皆耳を塞げッ!!」

シングマン「シングデモリッションウェーブ………」

シングマン「マッ!!」ガゴオォォッ!!

ギュワーン ギュワーン

〈うわぁっ!?〉

仁奈「す、すげー音ですよ……!! 目も開けてられねーです!!」

ガンマン「ぐぬぬぬっ! 小癪なぁああ!!」

光「くっ、くそっ!!」

麗奈「ここは一度引くわ。次会う時は、アンタを必ずぶちのめしてやるッ!!」

光「ま、待てッ!!」


スウゥゥゥ………


〈き、消えた!? リング上からレイナサマとシングマンが姿を消しました!〉

ヒラリ ヒラリ

仁奈「な、なにか降ってきたでごぜーます!」

光「これは………挑戦状!!」パシッ

仁奈「光おねーさん………」

光「安心するんだ仁奈ちゃん! 仁奈ちゃんのキグルミはこの南条光が必ず取り戻してみせるッ! ヒーローの名誉にかけてッ!!」ビシィッ!

光「早速特訓だ! 早く帰るぞジャスティス!」

ガンマン「ジャスティスの姿はないが?」

ミラージュマン「この秋葉原のどこかに置いてきたのか?」

光「あっ」
32 : ◆A87DI5RwaU [saga]:2020/02/24(月) 18:45:47.84 ID:QS8Lc7rE0

ーメイド喫茶ー


「お待たせしました〜 恋するメイドのらぶりぃ♡ピザと、なきむし少女のあま〜い涙で〜す♪」

ジャスティスマン「………………………………」

「こちらはご主人様のウサミン星のふんわりオムと、初恋の思い出になります〜♪ 今日ナナちゃんが腰痛でお休みなので私が代わりにやらせて頂きますぅ♡」

ジャスティスマン「………………………………」

「それではウサミンケチャップをおまじないと一緒にかけていきま〜す♪ ご主人様も一緒におまじないをかけて下さいね♡」

ジャスティスマン「………………………………」

「美味しくな〜れ♡ ウサウサミン!」

ジャスティスマン「………………………………」
33 : ◆A87DI5RwaU [saga]:2020/02/24(月) 18:46:16.44 ID:QS8Lc7rE0
おしまい
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/25(火) 21:58:47.14 ID:NTzygEdGo
あれ、ナナさん始祖たちと会ってないのか……会えない?
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