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貴方「俺が魔法少年でヒロインを攻略するまどか☆マギカ?」
- 556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 19:09:08.51 ID:4ud3NmXhO
- 4
- 557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 19:09:13.29 ID:3HRfSNxC0
- 2
- 558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 19:09:17.68 ID:BNR0Kij+0
- 焦らずに5
- 559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 19:11:20.01 ID:4ud3NmXhO
- 燃やすのはヤバくね?
- 560 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 19:17:09.12 ID:/BnsQkJx0
-
ノートパソコンのふたを閉じる。寝よう。
――――僕はすでに一つの方法を心に決めていた。
貴方(……とりあえず後のことは明日だ。寝る前まであんな気味悪いもののこと考えてたら、落ち着かないじゃないか)
貴方(僕はもうあんなのの世話なんてまっぴらなんだ。こんな非現実的なこと、もう関わりたくもない……!)
今はアイスもあげたし、生徒会室で大人しくしてるはずだ。
明日には焼かれるとも知らずに……。
ゆいぐるみ『………………。』
三回目【貴方】 6日目終了
[知り合い]
・鹿目まどか・・・クラスメイト
・美樹さやか・・・親友
・志筑仁美・・・クラスメイト
・暁美ほむら・・・友人だよ!
・佐倉杏子・・・幽霊?
・巴マミ・・・先輩
[攻略済]
美樹さやか
暁美ほむら1
巴マミ
- 561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 19:19:26.92 ID:3HRfSNxC0
- 魔法少女が徹底的に焼却してくれるさ(願望)
- 562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 19:21:48.10 ID:BNR0Kij+0
- なんかぬいぐるみ本人(?)にバレてるくさいんだが
- 563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 19:23:43.45 ID:O6r7i2rRo
- 正直人形ばっかで邪魔だからさっさと消し去りたい
- 564 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 19:45:46.23 ID:/BnsQkJx0
- ――――
7日目 放課後
神社
放課後になると、誰も来ないうちにさっさと生徒会室から人形を取って外へ出た。
向かった先は見滝原市内にある神社だ。
*「それで……処分してもらいたいものが、これですか?」
貴方「はい。それです。お金なら出しますから念入りに供養をお願いします」
鞄から人形を差し出すと神主は戸惑った様子を見せていた。
受け取ってもらえたが、まだ手渡しただけでは手元に戻ってくることを知っている。
……だから、早く。早く消してもらわないと。
*「余計なお世話かもしれませんが、このくらいなら燃えるゴミに出してもよかったのでは……?」
貴方「悠長なことは言わずに今すぐ燃やしてしまってください」
*「……はあ。まあ、お引き受けいたしましょう。お代も頂きましたしね」
――――目の前で火の粉が上がる。
たかがぬいぐるみ一体のために大げさかもしれない。けど、こいつはただのぬいぐるみじゃないんだ。
抜けた顔をした、頭部が大きくバランスの悪い人形が燃えていく。八の字に曲がった眉が本当に痛みに歪んでいるかのようだ。
この目でぬいぐるみが灰になるのを見届けた。
- 565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 19:53:59.55 ID:BNR0Kij+0
- うーん、神社で燃やされた以上御祓いとかもしてると思うけどどうなるのか
- 566 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 20:03:42.84 ID:/BnsQkJx0
- 生徒会室
貴方「遅くなりました。お疲れ様です」
会長「おつかれさま。ところで【貴方】くん、あの子どこかもってった?いなくなっちゃったみたい」
貴方「……あの人形ですか?なくなったならよかったじゃないですか」
会長「うーん。気まぐれなのかなあ」
自分の席につく。
……ここには戻ってきていないようだ。
またここに来たらあるんじゃないかと少し心配していたが、消えていることに安堵する。これでもうおさらばだ。
貴方「会長は怖がりすぎなんですよ。人形は今日、神社に持って行きました。最初はそのつもりでしたしね」
会長「え!お祓いしてもらったの?」
マミ「今度こそうまくいったのかしら……?」
貴方「正直、お祓いなんてのはあまり信じてないんです。佐倉さんだって偽物だった。でも一応やってもらいましたよ」
貴方「それに、燃やしたのはこの手で見届けましたから」
会長「も、燃やしたの!?それはまずくない!?」
貴方「だから怖がりすぎですって。現に何事もなくここから消えているじゃないですか」
会長「そ、そうだけど……!本当に大丈夫かなあ?」
それからも会長は不安そうにしていたが、あれからあの姿を見ることなく活動を終え、帰路についた――。
- 567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:06:27.49 ID:4ud3NmXhO
- ホラー映画で倒した、逃げ切れたと思ってホッとしてると……
- 568 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:11:06.73 ID:BNR0Kij+0
- ↑
ありえそうで笑えないな・・・まだどうなるかわからないけど
- 569 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 20:20:56.85 ID:/BnsQkJx0
- 手で見届けるってなんや、目ね
----------------------------------------
貴方(――――え? なんだあれは!?)
火の粉が上がる。
暗くなり始めた空の下に真っ赤な明かりが灯っている。街の中だ。
貴方(あれって……まさか…………!)
敷地は小さくない。中には常に誰かいたはずだ。
なのに、ここまで広がる前に誰も対処できなかったのか?それなら中に居た人は?
――――燃えているのは、僕の家だった。
それに気づくと弾かれたように走り出す。すると、炎の中から声が聞こえた。
『あつい………あつい、あつい』
貴方「だ、誰かまだいるのか!?」
『あついよ なんで わたしなにもひどいことしてないのに ひどい いたい あつい』
貴方「い、いや、この声……まさか!」
『なんでなんでなんでなんであいす、つめたいもの あいす あいす』
『アイスあいすアイスアイス』
声の正体に気づく。炎の中にあったのは――――目の前で灰になったはずの、あの人形だ。
ゆいぐるみ『アイス……ちょうだい』
- 570 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:24:09.53 ID:fvNeXp6Oo
- ええ・・・
- 571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:24:37.12 ID:4ud3NmXhO
- あーあ、燃やしたりするから……
- 572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:28:23.43 ID:3HRfSNxC0
- とりあえず神主に意見聞くか・・・
- 573 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:30:06.61 ID:O6r7i2rRo
- めんどくせえな
まどマギ関係ないんだからさっさと消えればよかったのに
- 574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:30:07.56 ID:BNR0Kij+0
- 神主というよりこの人形の存在が杏子と何らかの接点を生み出したんだから、無理に処分する必要なんてなかったのでは?
- 575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:32:11.28 ID:+jmlE44B0
- 悪いのは安価したやつだろ
- 576 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:38:11.74 ID:BNR0Kij+0
- この人形が今回の話の軸になってるみたいだから、いきなり処分するようなのは止めた方がいいみたい
>>555で処分決めてから主人公の言動が焦って余裕がなさそうな違和感沸いてたし
- 577 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 20:44:15.19 ID:/BnsQkJx0
-
――――――
――――――
路地裏
貴方「…………」
杏子「……ひでえ格好だな。おい、食うか?」
差し出されたのはひとかけのパンだ。
杏子「普段新聞なんて見ないんだけどな。今朝のは偶然見たぞ」
杏子「行方不明って書かれてたけど」
貴方「そうみたいだね」
偶然にも僕も彼女と同じ立場になってしまった。
『見えなかったものが見えるようになる』……って、こういうことなのか。
彼女と同じものが見えるようになった代わりに、自分の世界を失ってしまった。
杏子「なあ、明るいとこに戻ったらどうだ? あたしと違ってまだ生きてるならな」
1そうする
2無理だ
下2レス
- 578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:45:07.79 ID:+jmlE44B0
- 2
- 579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:45:40.92 ID:fvNeXp6Oo
- 1
- 580 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:45:45.91 ID:BNR0Kij+0
- まぁ2かな?
- 581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:46:20.28 ID:4ud3NmXhO
- 2
- 582 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:47:56.74 ID:+jmlE44B0
- なんで1?
- 583 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 20:55:17.86 ID:/BnsQkJx0
-
貴方「わかった。そうするよ」
貴方「君はもう戻らないのかい? ……本当にもう死んでいるの?」
でも、同じなら彼女も戻ればいいはずなのに。
戻れるはずなのに、なぜ戻らないのか?
杏子「アンタと一緒にするな」
杏子「勝手にあたしに親近感持たないでくれる? 言っただろ。あたしとアンタは『違う』んだよ」
貴方「…………」
彼女は冷たく僕を突き放す。
貴方「……ごめん。パンありがとうね」
杏子「ああ。少しでも腹が膨れたならさっさと行きやがれ!」
……何が違うのかはわからない。
でも、恐らくもう僕たちは交わることはないのだろう。
―BADEND?―
1もう一つの選択肢を見る
2リセット
下4レス中多数決
- 584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:56:25.37 ID:4ud3NmXhO
- 1
- 585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:58:03.74 ID:BNR0Kij+0
- 2
リセットというか>>555辺りから再スタートしたいな
- 586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:58:09.93 ID:Fu7ntGXXo
- 2
- 587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:58:58.99 ID:VKeiThv2o
- 2
このキャラ好きじゃない
- 588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:59:16.09 ID:3HRfSNxC0
- せっかく生徒会役員から始めたのに
ぬいぐるみのせいで台無しだな
- 589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 21:00:43.47 ID:4ud3NmXhO
- 別に台無しだとは思わないけど
オカルトっぽい話悪くはなかった
- 590 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 21:17:49.55 ID:/BnsQkJx0
- リセット
今回
・環境:見滝原中二年でまどかたちと同クラス
・関係:魔法少女とは無関係。杏子とは過去に面識あり。マミは生徒会にいた。
・契約:5人全員契約済み
・部活:なし
・委員会:副生徒会長
・ほむらはクールなほう(未攻略)
・大金持ち
攻略済キャラのみ好感度高く引き継ぎます。
変更箇所を下4レスまで、矛盾する内容が含まれる場合はコンマが高い方採用
- 591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 21:20:03.09 ID:fvNeXp6Oo
- 魔法少女とは一切無関係で
事件を追ううちに魔法少女にたどり着く体で
- 592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 21:21:04.38 ID:+jmlE44B0
- 仁美とは幼なじみ(さやかと上条の関係)
- 593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 21:22:23.42 ID:Tc0xy2m40
- 委員会や部活はやってない設定
魔法少年として契約してる設定で
- 594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 21:23:37.63 ID:BNR0Kij+0
- 実家が神社
- 595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/05(火) 21:39:07.93 ID:+jmlE44B0
- アゲ。安価↓
- 596 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 21:45:48.22 ID:/BnsQkJx0
-
・環境:見滝原中二年でまどかたちと同クラス
変更なし
・関係:魔法少女とは無関係。杏子とは過去に面識あり。マミは生徒会にいた。
→【貴方】は契約して魔法少女たちと関わっていた
・契約:5人全員契約済み
変更なし
・部活:なし
変更なし
・委員会:副生徒会長
→ なし
・ほむらはクールなほう(未攻略)
変更なし
・大金持ち
→ 設定消滅
その他:実家は神社、仁美とは同じ小学校?(ただし、好感度は影響なし)
リセット後の好感度
[好感度] to貴方
美樹さやか★★★巴マミ★★★>暁美ほむら★>志筑仁美・鹿目まどか・佐倉杏子
★…フラグ一段階目 「気になる」
※大抵の場所なら誘ったらOKしてくれると思います。
※放課後行動では勝手についてくることもあるかもしれません。
★★…フラグ二段階目 「特別」
※【貴方】との行動を優先します。
※ここまでくればあとは流れに乗るだけだ!
★★★…フラグ三段階目 「恋慕」
※実質落ちてる。
※個別ENDにいってもいかなくても攻略済み。
☆…互いに恋人として誓い合った仲。他の人の好感度上げすぎると多分マズイことになる。
もし他の人に言い寄るようなことしたら普通に浮気です。
▽…嫉妬Lv1
※ハーレムならつきものくらいの可愛い嫉妬だよ。
※この辺で留めておかないと色々濁るかもよ。マズそうな選択肢は控えよう。
- 597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 21:50:55.26 ID:4ud3NmXhO
- 実家が神社で魔法少年??
- 598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 21:57:14.72 ID:+jmlE44B0
- 魔法少年服は陰陽師服で武器は札か?
- 599 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 21:58:57.08 ID:/BnsQkJx0
-
――――……4th. 起動
朝、一日がはじまる。
どこにでもあるような至って平常な朝だ。退屈なほど平凡で。
ワルプルギスの夜だとか、そんなうっすら噂で聞いたことがあるようなないような災害の予兆も当然無縁で。
――ただ、【少し前】から俺の日常には少し特殊なものが加わっていた。
貴方(なんかよく寝てたなぁ……。長い夢を見てた気がする)
貴方(やべえ、ぼーっとしてると遅刻する!)
――――――
――――――
1日目
見滝原中学校 教室
貴方「はよー」
略した挨拶を口にしながら自分の席をセットして座る。
床のボタンを押すと机とイスがワンタッチで立ち上がる仕組みだ。
さやか「おはよう!」
まどか「おはよう、【貴方】くん」
ほむら「……おはよう」
挨拶が返ってくる。
美樹の朝から元気になるような声に、鹿目さんの一日が明るくなるような挨拶。
それから、少し遅れて暁美さんの落ち着いた声。
少し冷たい態度にも聞こえるが、ちゃんと挨拶してくれるのだからこれでもそんなに悪く思われてないと思う。
さやか「何か声が眠たそうだなあ」
貴方「そうか?ちょっとよく寝てただけだよ」
さやか「やっぱこっちのほうがいいよ」
――少しの間雑談していると、その途中で鹿目さんが放課後のことを話す。
まどか「それから今日は放課後は『訓練』やるって、マミさんが」
貴方「ああ……わかった。一緒に行くか」
――――
――――
- 600 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 22:19:01.66 ID:/BnsQkJx0
- 放課後
授業が終わるとみんなで川沿いのほうへと来ていた。
土手の中でも人目につかない場所に。すでに【残りのメンバー】もいて、訓練に合流する。
さやか「おまたせー!」
杏子「おっせーぞ」
マミ「ごめんなさいね。今日は掃除当番だったのよ」
【佐倉杏子】と【巴マミ】だ。
巴さんは一つ上の先輩。佐倉さんは少し複雑な事情があるらしいけど同い年だ。
みんな揃ったところで、少女たちと特訓をはじめる。
といってもこの集まりは部活だとか、スポーツなんてもんじゃない。もっと過酷なことだった。
回復力の高い美樹は疲れを知らないし、俺も並みの魔法少女よりは強いものの佐倉さんは一番の力自慢だ。
巴さんと暁美さんはかなりのベテランらしく、学ぶことは多いし技術じゃ敵わない。
みんな頼もしい仲間だ。俺がみんなに守られることもあるけど、俺もみんなのことを守っていきたいと思っている。
――……訓練が終わると、早めの夕飯時くらいの時間だった。
このあと
1ご飯に誘う(キャラ指定)
2ヒミツの特訓(キャラ指定)
3自由安価
下2レス
- 601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 22:20:17.88 ID:Fu7ntGXXo
- あ
- 602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 22:20:31.58 ID:DFzShKOD0
- 2ほむら
- 603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 22:25:37.31 ID:+jmlE44B0
- 今回の服と武器はどうしようか?
和服の剣士で日本刀は良さそう
- 604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 22:33:32.55 ID:fvNeXp6Oo
- あれっぽっちの遠回りも嫌かよ
ギャルゲなんてやめちまえ
- 605 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 22:35:37.02 ID:BNR0Kij+0
- 戦国時代の鎧姿なんてどうかな?
当時の鎧(文化財)が実家の神社に奉納されてるとか
- 606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 22:36:00.64 ID:Fu7ntGXXo
- 忍者で
- 607 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 22:48:31.55 ID:/BnsQkJx0
-
貴方「暁美さん」
暁美さんはいつも教室で見る三人で話していた。
……いや、最近あの辺には志筑さんも戻ってきてるか。今朝はいなかったけど。
ほむら「……どうしたの?」
貴方「特訓お願いしてもいいかな?俺ももっと強くなりたくて!」
まどか「あ、それならわたしも……!」
ほむら「まどかは帰ったほうがいいわよ。ご両親が心配してしまうわ」
さやか「相変わらずアンタってまどかには過保護ね。ま、まどかのことはあたしが送ってくよ!じゃ、また明日ね」
美樹が鹿目さんと一緒に帰っていった。
それから暁美さんと二人になるが、訓練をはじめる前にふと聞いてきた。
ほむら「……あ。【貴方】くんもご家族と住んでいたっけ?」
*…実家が神社とは決まったけど、実家暮らしとは決まってないよね?
1いるよ
2今は一人だよ
下2レス
- 608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 22:51:10.35 ID:81vZHFn/0
- 2
- 609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 22:52:28.53 ID:4ud3NmXhO
- 1
- 610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 22:52:48.92 ID:+jmlE44B0
- 2
- 611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 22:53:59.44 ID:+jmlE44B0
- 中々1人にならないな
- 612 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 23:20:21.31 ID:/BnsQkJx0
-
貴方(俺の家庭……)
ふつうだ。別に変わっていない。
貴方「家族はいるよ。でも俺が言い出したことだし、そんなに心配しないでもいいよ?」
ほむら「あまり遅くはならないように終わらせましょう。そのために、あなたも頑張って」
貴方「もちろん!」
*見事に構想がバラバラですが、戦闘スタイルだけでも決めたい
1近距離主体
2遠距離主体
3バランス型
下2レス
- 613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 23:21:13.54 ID:1/uapRL90
- 3
- 614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 23:21:30.91 ID:BNR0Kij+0
- 3
- 615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 23:21:49.31 ID:4ud3NmXhO
- 1
- 616 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 23:53:32.22 ID:/BnsQkJx0
-
細い身体の見た目通り、暁美さんは魔法少女の中では筋力は強くない。
それなのに動きの面では格闘術を専門とする魔法少女にも負けないくらいなのだから驚いた。
どちらも教わることはできるのだが、とはいえ暁美さんといえばやはり銃の扱いだ。
まずは遠距離への攻撃方法のほうを見てもらうことにした。
ほむら「……狙いの精度は上がってきたわね」
貴方「お、暁美さんもそう思う!?」
ほむら「でも、【貴方】くんは色々と使えるのだからいいわよね」
途中で暁美さんが愚痴のようにこぼす。
貴方「暁美さんだって十分色々してるよ」
ほむら「そうかしら。とにかく、実戦では思考を大事にして。状況に合わせて機転を利かせてこそ発揮できると思う」
貴方「それ一番むずかしいなー」
ほむら「頭を使うのは苦手じゃないんでしょう?」
学校の勉強とはまた違う気がするけれど。
というか、暁美さんだって周囲の生徒からあこがれられるくらいには優等生だ。
訓練が終わってから、ふと聞いてみた。
貴方「暁美さんってどうやったら強くなったの?やっぱり訓練?」
同じく?ベテランの巴さんは、訓練をものすごく頑張ってたのは聞いてる。
けど、いつでも涼しい顔をしてる暁美さんを見てたら、『最初から強い』ように見えてしまって。
- 617 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 23:58:52.34 ID:/BnsQkJx0
-
……そんなこと言ったら怒られるよな。そう思いつつ、返ってくるのはこんなはぐらかしたような答えだった。
ほむら「…………さあね」
貴方「教えられない?」
ほむら「自分でもそう聞かれたら教えられないのよ。気付いたらそうなってた」
でもなんか、彼女らしい答えだ。
貴方「今日はありがとう!暁美さんはいつもみんなのこと心配してくれてるけど、そっちも気をつけて帰ってよ」
ほむら「ええ」
暁美さんはクールに見えても面倒見はいいよな。……美樹の言う通り、特に鹿目さんに対しては過保護なのかもしれないけど。
終始涼しい顔な暁美さんと別れ、今日は帰路についた。
四回目【貴方】 1日目終了
[知り合い]
・鹿目まどか・・・献身的な娘↑
・美樹さやか・・・親友
・志筑仁美・・・クラスメイト
・暁美ほむら・・・友人
・佐倉杏子・・・仲間↑
・巴マミ・・・親友↑
[攻略済]
美樹さやか
暁美ほむら1
巴マミ
- 618 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/06(水) 00:02:05.57 ID:OKI4ixS60
- ---------------------------
ここまで
>>577で無理だにすると、『自業自得だ』『誰にも信じてもらえない力で破滅した』ということを語って似た者同士だと認めてもらう話になったと思います。
くらーい感じで杏子ENDですね。さすがにそのまま攻略済にはできませんが、契約なしで杏子と同じ世界を見るにはこのくらいしないと駄目なのかもしれません。
6日も18時からの予定です
もうGWも終わりますね。それでもステイホームですが…。
- 619 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/06(水) 18:52:52.44 ID:OKI4ixS60
- ――――
2日目 教室
自分の教室に入ると、周囲に向けて挨拶しながら鞄を置く。
今日の教室内は――――……
さやか「おはよー」
まどか「おはよう、【貴方】くん」
ほむら「……おはよう」
仁美「おはようございます」
4人から声が聞こえてくる。今日は志筑さんも一緒だった。
……昨日は上条のとこにいたのが見えたっけな?
元々、暁美さんが来る前まではこの3人が本当によく一緒に居た。
でも暁美さんが来て魔法少女が三人そろって、志筑さんは上条と付き合い始めて、一時期は美樹と気まずくなってて――……。
貴方(あれ?暁美さんって転入してから魔法少女のことがきっかけでみんなと仲良くしはじめたんだっけ?)
とにかく、今はやっと元の形に戻ってきたところだ。
しばらく四人の様子を眺めて、朝の時間が過ぎていった。
――――
――――
- 620 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/06(水) 19:42:08.22 ID:OKI4ixS60
- 放課後
――――帰りのHRが終わると、今日は教室を出るのも4人一緒だった。
貴方「今日はみんなで一緒に下校?」
仁美「久しぶりにみなさんと遊びに行くのですけど、【貴方】くんも一緒に来ますか?」
さやか「お、仁美からお誘いなんてやるじゃんー」
美樹が茶化すように言うが、少し気になった。
……こういうのは美樹も結構気にしてそうなことだったから。
貴方『……俺まで遊びに行ったら、今日のパトロール巴さんと佐倉さんだけに押し付けていいのかよ』
さやか『一日くらいなら堅い事は言わないんじゃないかなあ』
さやか『それに、遊びに行くような場所って人も集まるし魔女の餌場にもなるでしょ?』
さやか『もし魔力を見つけたら仁美を一人にするのも危ないんだから』
そう言われればそうなのか。
まどか「新しくできたお店、話題になってるんだって!写真あげてる人いる」
さやか「お、いいねー!あたしたちもみんなで撮ろっか!」
いや、遊びたいだけにも思えてきた。
まあ、冷静な人もついてるし、美樹だってやる時はやるから大丈夫だと思うけど。
貴方「誘ってくれてありがとう。行こうか」
とりあえず、今日は純粋に楽しむ事にしよう。
- 621 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/06(水) 20:12:34.89 ID:OKI4ixS60
-
学校から出てみんなで向かったのは繁華街だ。
なんでも揃う大きな通り。その分人が多く、夜道や裏通りでは危険もある。
……そして、普通の人には知られていないが魔女の危険があるのはあからさまに危険な場所だけじゃない。
さやか「これおいしーい!」
まどか「ね!それにカップも可愛い」
仁美「珍しい味があるんですのね」
まずはジェラート屋に寄って食べていた。
美樹はああ言ってたが、今のところ魔女の気配もなく平和そのものだ。
……というかまだ指輪から形を変えないと察知できないが、あれば暁美さんが反応するだろう。
ほむら「……」
暁美さんは話しかけられれば話すものの、やっぱりみんなでいる時は無口だった。
1楽しそうに見えないほむらに声をかけてみる
2志筑さんってこういうお菓子もよく食べるの?
3近くに佐倉さんを発見
4自由安価
下2レス
- 622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/06(水) 20:14:20.55 ID:pgrz07AZo
- 1
- 623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/06(水) 20:15:08.56 ID:Yp0iQVNg0
- 1
- 624 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/06(水) 20:42:52.48 ID:OKI4ixS60
-
貴方「暁美さんのはブルーベリーヨーグルト味だっけ。綺麗な色してるね。おいしい?」
ほむら「ええ」
暁美さんの持つ藤色の瞳やソウルジェムの色と似た色だ。
短い返事。気を抜くとこれだけで会話が終わってしまいそうになる。
さっきみんなで撮った写真でも一人だけ笑っていなかった。
貴方「暁美さんは俺や鹿目さんたちと一緒にいて楽しんでる?……あ、失礼に思ったらごめんね。暁美さんってあまりしゃべらないからさ」
ほむら「そうね。……目的なく喋るのはあまり得意じゃない」
貴方「あー、雑談が苦手ってことか……」
……まあ、そんな感じはしていた。
暁美さんは堂々としているところもあるし、目的があったり話すことが決まっていればみんなより話すのは得意かもしれない。
でも今はそういう場じゃない。もっと気を抜いていいはずの場だ。
ほむら「けど、心配しないで。楽しくないことはないわ」
ほむら「あまり心配されるとどうしたらいいかわからなくなるの。……迷惑をかけている気がして」
貴方「め、迷惑だなんて思ってないよ!? 暁美さんってたまに自己評価低いんだなぁ……」
普段あんなに冷静で堂々としてるのに。優等生なのに。
- 625 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/06(水) 21:17:11.78 ID:OKI4ixS60
-
貴方「苦手なことがあるのは悪いことじゃないんじゃない? 暁美さんは得意なことも多いんだからさ」
貴方「あんまり難しく考えずに気楽にしててよ」
暁美さんの意外な弱点を見てしまったかもしれない。
――……みんなで雑談とスイーツを楽しんだあと、席を立った。
まどか「次どうする?」
さやか「ショッピングいこー。そろそろ新しい服欲しかったんだよね」
仁美「暁美さんはコーディネートしがいがありそうですわ」
まどか「たしかにあんまり私服姿って見ないもんね」
ほむら「そうかしら。……制服は楽ではあるわね。コーディネートはよくわからないから任せるわ」
貴方「じゃあどうせなら俺もやってみようかな」
まどか「わたしもやりたい!」
仁美「人気なんですわね」
……暁美さんもこれで楽しんでいないわけではないらしい。
いつもあまり感情を表情に出さないけれど、見ているとちょっとした変化はわかってきた。
四回目【貴方】 2日目終了
[知り合い]
・鹿目まどか・・・献身的な娘
・美樹さやか・・・親友
・志筑仁美・・・クラスメイト
・暁美ほむら・・・たまに自己評価低い?↑
・佐倉杏子・・・仲間
・巴マミ・・・親友
[攻略済]
美樹さやか
暁美ほむら1
巴マミ
- 626 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/06(水) 21:39:56.38 ID:OKI4ixS60
- ――――
3日目 教室
自分の教室に入って、ひとまずみんなに挨拶する。
さやか「おはよー」
まどか「おはよう、【貴方】くん」
ほむら「……おはよう」
仁美「おはようございます」
みんなの談笑する姿が目に入る。
……それから、傍で当然のようにキュゥべえが見守っていた。
1みんな何話してる?
2キュゥべえと話す
3自由安価
下2レス
- 627 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/06(水) 21:41:08.72 ID:GoEfeEXS0
- 1
- 628 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/06(水) 21:44:23.38 ID:iFNfkUQo0
- 1
- 629 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/06(水) 23:40:56.44 ID:OKI4ixS60
-
貴方「昨日の写真?」
まどか「うん!レアなものも色々撮れたからね」
さやか「ほむらが着せ替え人形にされてた時の写真だね」
貴方「これは?」
まどか「あ、それはもっと前のだよ」
出てきた写真
1家族写真
2猫の写真
3友達との写真
4ほか(自由安価)
下2レス
- 630 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/06(水) 23:47:13.61 ID:GoEfeEXS0
- 4名も知らない男との写真(実は貴方)
無理なら1
- 631 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/06(水) 23:53:29.29 ID:8nzw+wFDO
- 3
- 632 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/07(木) 00:02:07.34 ID:4Nrc/oWk0
-
この時の写真にも志筑さんがいた。
というか、魔法少女になってから遊びにいくことや写真を撮ること自体減ったのかな?
巴さんはともかく、佐倉さんはあまり友達と写真とか撮る感じでもないし、どっか行くのもパトロールのついでってことが多い。
……ただ、その代わり暁美さんがいなかった。まだ転入してなかった頃かもしれない。
貴方「へー。いい写真だね」
仁美「この時も楽しかったですわね」
ほむら「……」
貴方(自分がいないときの写真……やっぱ少し寂しく思ってるのかな?)
――……みんなで雑談して朝の時間を過ごした。
――――
――――
*待ちに待った放課後です。
1下校前に校内でコミュ(キャラ指定)
2誰か誘ってパトロール行くか(キャラ指定・複数可)
3他の場所に寄り道
※人物指定はできません。また、知らない個人宅等も無理です。知り合いを誘うことはできます。
下2レス
- 633 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/07(木) 00:03:36.04 ID:E8bHrixv0
- 1仁美
- 634 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/07(木) 00:23:20.34 ID:nFNzKUJo0
- 1仁美
- 635 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/07(木) 21:28:02.46 ID:jWxEzhPt0
- 1
- 636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/08(金) 19:50:53.31 ID:R0QqGcx20
- とりあえずマントはやめたほうが良いな、ミスターインクレディブルで学んだから
- 637 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/10(日) 20:23:07.17 ID:3BLnCDMR0
- まだか
- 638 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/10(日) 21:06:08.16 ID:40KFxv030
- 放課後
中沢「――な!【貴方】、仲いい女子の一人でいいから紹介してくれねえ?暁美さんとか」
貴方「無理無理、そういうのじゃないし。ってかひとりでいいからとか言う割には望み高えな」
恭介「席も隣なんだから、自分から話しかければいいじゃないか」
中沢「チクショー、自分がモテるからって余裕だなあ。上条も美人でレベル高い彼女がいるし羨ましいぜ」
学校での一日が終わると、久しぶりに周りには野郎共が集まっていた。
魔法使いのことがあってからは契約者同士で話すことが増えたし、こうして普通にクラスメイトと盛り上がることも減ったかもしれない。
当然みんなとは仲間意識も生まれてた。コイツに思われるような浮ついたものとは違うと思うけど、そういう風に思われてるのか。
貴方(羨ましがられるのは悪い気はしないけど……)
浮ついたものとは違うと思いつつも、彼女たちと一番近くにいるのは俺だとも思う。
他の人には話せない秘密を共有してるのは俺たちだけなんだから。
中沢「なあ、上条もたまには遊びにいかないか?」
恭介「ごめん、僕は今日もバイオリンの練習があるから」
貴方「またレッスンか?」
恭介「レッスンはないけど、コンクールが近いから練習に力を入れたいんだ」
中沢「そうか。頑張れよ。【貴方】と二人ってのも盛り上がらねえなあ。今度にするか?」
貴方「あー、俺はどっちでも……」
中沢「じゃ、また明日なー」
一瞬、美樹たちのことが浮かんで曖昧な返事を返した。
みんなと別れてから姿を探すが見当たらず、志筑さんがまだ教室に残ってるのを見つける。
貴方「……あれ?他の人はもう帰っちゃった?」
仁美「さやかさんたちならもう帰りましたわ。何か用事があるのだそうです」
- 639 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/10(日) 21:50:14.97 ID:40KFxv030
-
貴方「そっか。それなら仕方ない」
用事というのは恐らく魔法少女関連のことだ。じゃなきゃ志筑さんを置いて帰ったりしないだろう。
貴方「志筑さんも多忙なイメージだったけど、今日はなにもない?」
仁美「実は習い事を減らしてもらったんです。これからは受験勉強もありますし」
貴方「志筑さんはすごいとこ狙ってそうだなあ」
仁美「やはり白女や国立、有名大学の付属は狙ってほしいそうです。中学は受験をしなかったので」
貴方「そういえば、志筑さんはなんでこの学校にしたの?有名なとこに受験できる学力は十分ありそうなもんだけど」
仁美「……私のわがままですよ。友達と離れたくなかったのです。【貴方】くんも本腰を入れればかなりいいところが狙えるのでは?」
貴方「そうかな」
あんまり考えてなかったし、まだ先だと思ってた。
受験よりも今はパトロールや訓練のほうに意識が向いてたし、そんなに上を目指すつもりもそこまでない。
仁美「ところで、上条君とはもうお話終わりましたか?今日は放課後に約束があったので」
貴方「あっ、待ってたのか。ごめんね引き留めちゃって。あれ?でも今日はバイオリンの練習がしたいって言って帰ったはずだけど」
仁美「えっ……」
貴方「コンクールが近いんだってさ。あいつの照れ隠しか?それとも……」
忘れてるのかな、とも思ったけど志筑さんの前では言えなかった。
照れ隠しなら今ごろどこかで待ってるか、連絡入れてるだろうし……。
貴方「あいつまだ怪我の影響引きずってるし、すぐ追えば追いつけるはずだよ」
仁美「そ、そうですわね……」
と言ったが、志筑さんは動こうとしなかった。
1追わなくていいの?
2一緒に帰る?
3自由安価
下2レス
- 640 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/10(日) 21:51:52.74 ID:OyE9oxpa0
- 2
- 641 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/10(日) 21:55:05.24 ID:ZpbPfJfjo
- 2
- 642 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/10(日) 22:31:18.64 ID:40KFxv030
-
貴方「一緒に帰る?ここで待っててもしょうがないでしょ。俺ももう帰るし」
仁美「ええ。そうですわね……」
帰り道を歩き出す。
ちょっと残念そうな表情の志筑さん。
志筑さんは上条のことが本当に好きなんだろうな。上条も付き合い悪いとこはあるとは思ってたけど、彼女にまでとは。
貴方「あいつもバイオリンのことばっかりじゃなくてもっと志筑さんのこと見てやればいいのにな」
仁美「上条君のこと、悪くは言わないでくださいまし。バイオリンに対する情熱は理解はしてますから」
貴方「あ、ごめん。悪く言ったつもりはないんだ。ちょっとした男同士の軽口だとでも思ってよ」
貴方「まあ、いいとこではあるよな。そこまで趣味に一途になれるのも。俺は趣味ってほどのものもないし」
仁美「……私もそこまでの趣味はありませんわね」
やっぱり沈んだ様子なのが見てられなくて、なにかしてやりたくなる。
けど何を言ったら喜ぶんだろうな。上条の悪口言うのは論外だし。
そんな時、道端にあったたい焼きの屋台が目に入った。
貴方「志筑さん、あれ食べない?おなかすいちゃってさ。いるなら二つ買ってくるけど」
仁美「あ、はい。けど出してもらうのは……」
貴方「いいからいいから。いっぺんに買ったほうが早く済むし。返してくれるならまた今度ね」
たい焼き二つを買って横のベンチに座る。
ただのたい焼きでも、志筑さんが持ってるとなんか優雅に見えた。
- 643 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/10(日) 22:40:38.24 ID:40KFxv030
-
仁美「ところで上条君のことはわかったんですけど、さやかさんたちの用事って何か知ってたりします?」
仁美「大体用事があるってときは三人揃ってのことが多いんです。なにかおかしいと思いませんか?」
貴方「あー、それもそうだなあ……」
あの三人でよくパトロールに行ってるみたいだ。
とくに暁美さんは鹿目さんが行くと言うとついてくるし、鹿目さんと美樹が二人一緒に居ることは多い。
けど、事情を知らなかったら何か隠し事されてると思うよなあ。
仁美「前まで自分も忙しかったので何とも思わなかったのですが、最近はそれが気になって気になって」
仁美「それで、今度こっそりついていってみようかと思うんです!」
貴方「それはやめたほうが……!」
仁美「ど、どうしてですか?や、やっぱり私が入れないような疾しいことをなさってるということでしょうか……?」
貴方(あ、あらぬ誤解をしてる気がする……)
志筑さんは落ち着いているように見えて、よくわからない方向に突っ走っていくことも多い。
貴方「それなら俺もついていこうか?」
仁美「え!でもいいのでしょうか?」
貴方「言い出したのは志筑さんでしょ? それに……ほっといたほうがよさそうなら途中でやめればいいよ」
仁美「……それもそうですわね」
下手にやめさせようとしても何をするかわからないし、それよりは俺もいたほうが危なくない方向に誘導できるだろう。
志筑さんと約束をする。その時の志筑さんはいたずらっ子のようで……
沈んだ様子は吹きとばせたことに安心した。
四回目【貴方】 3日目終了
[知り合い]
・鹿目まどか・・・献身的な娘
・美樹さやか・・・親友
・志筑仁美・・・共犯↑
・暁美ほむら・・・たまに自己評価低い?
・佐倉杏子・・・仲間
・巴マミ・・・親友
[攻略済]
美樹さやか
暁美ほむら1
巴マミ
- 644 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/10(日) 23:15:07.83 ID:40KFxv030
- ――――
4日目 教室
「『How』や『what』をこのように使うと感嘆文になります」
「『How cute she is!』とすると、彼女はなんて可愛いのでしょう!という意味になりますね!」
「この二つの使い分けについては〜〜……」
――授業中、テレパシーでクラスメイトの魔法少女たちに訪ねてみていた。
貴方『今日はそっちはパトロールいくの?』
さやか『どうする?』
ほむら『私はまどかが行くなら……』
まどか『うん。今日も行こうか。【貴方】くんはどうする?』
*今日はどうしようか?
1尾行作戦決行だ!
2俺も一緒にいこうかな
3巴さんと行こうかな
4佐倉さんと行こうかな
5自由安価
下2レス
- 645 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/10(日) 23:16:55.92 ID:+6r/q6Si0
- 1
- 646 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/10(日) 23:17:28.06 ID:OyE9oxpa0
- 1
- 647 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/10(日) 23:22:49.49 ID:40KFxv030
-
貴方『……俺はいいや』
ほむら『そう。それなら私達だけで行ってくるわね』
貴方『うん。気を付けてね』
さっそく尾行作戦を決行しよう。
堂々とはみんなと一緒には行かないが、もしなにかあったらテレパシーで連絡を取り合うことはできる。
「では、sheを思い浮かんだ可愛い女の子の名前に変えて言ってみましょう!思いつかなかったら『早乙女先生』にしてもいいですからね」
「『How cute Ms.Saotome is!』」
「――まあ!照れますね!!」
さやか『早乙女先生ノリノリだねえ……』
まどか『あはは……』
貴方『…………』
*ちなみにこの時貴方は誰の名前を言ってた…?
・(キャラ自由安価)
下2レス
- 648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/10(日) 23:23:57.08 ID:OyE9oxpa0
- 仁美
- 649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/10(日) 23:25:39.17 ID:+6r/q6Si0
- 仁美
- 650 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/10(日) 23:42:34.97 ID:40KFxv030
-
本心かは置いといて、ほとんどの人は早乙女先生の名前を言っていたように聞こえた。
けど、ちらほらと他の名前を言っていた人もいたみたいで……。
仁美「……」
……一瞬、志筑さんがこっちを見る。もしかして聞こえたかな。
真っ先に思い浮かんだのが志筑さんだったけど、さすがに本人にまで伝わったらと思うと恥ずかしい。
目が合うと微笑みあって、ちょっとぎこちない空気のまま視線を戻す。
――――
――――
放課後
まどか「――また明日ね、仁美ちゃん」
さやか「また明日ー」
ほむら「……」
仁美「ええ。また明日」
一日の授業と帰りのHRが終わると、少しだけ雑談をして、三人が挨拶と会釈をして教室を去っていく。
俺は怪しまれないように、みんなの様子がわかるくらいの距離で離れていた。
それからみんなが行ったのを確認して志筑さんのほうに寄る。
貴方「行ったね」
仁美「はい。では私たちもいきましょう!バレないように……!」
自然を装って後ろをついていく。
尾行っていうのは初めてだ。多分志筑さんもしたことはないだろう。
俺は三人の動向を追いつつ、こっそりと指輪を具現させて魔女の気配にも注意を払っていた。
- 651 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/10(日) 23:57:48.39 ID:40KFxv030
-
仁美「みなさんどこに向かってらっしゃるのでしょうか……?」
貴方「ずいぶん変なとこに行ってるね……」
みんなが最初に向かった場所は人気のない廃工場のある工業地帯。
まだ魔力の気配は察知していないが、初っ端から普通は行かないような怪しい場所に向かうとは。
俺たちがいることを知らないとはいえ、なんでよりによってという思いがわいてくる。
まどか「――――――」
さやか「――――――」
ほむら「――――――」
仁美「会話はよく聞こえませんわね……。やっぱりもう少し近づいたほうが……」
貴方「あんまり近づくとバレちゃうよ」
仁美「こんなところに何があるというのでしょう?もしかして本当に危ないことをしてるんじゃ……」
貴方「あー、確かに危ない取引の舞台とかに使われそうな場所だな……」
仁美「殴りあいとか!」
貴方「あの三人で!?」
……不良漫画かなにかのイメージなんだろうか。
この辺には隠れられるようなところがあまりない。それに、人がいないから物音を立てたらバレそうだから近づけない。
魔女の気配がないとわかったからか、引き返してくるようだ。
貴方「あっ、こっちに来るよ」
仁美「隠れましょう!」
- 652 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/11(月) 00:10:15.42 ID:PfnD2+yl0
-
工場の影に隠れ、みんなが通り過ぎるのを待つ。
そうしていると、志筑さんが口に手を当てて小さく悲鳴を上げた。
仁美「……! きゃっ!」
貴方「っ……!? 虫?」
見てみると足元に大きな虫がいた。
志筑さんは音をたてないように必死に息を殺しているものの泣きそうになってる。
俺も虫は得意じゃないし、とくにこんな場所にいる汚そうなのは嫌いだが、なんとか追い払った。
――そうしているうちに三人が通り過ぎていく。
俺たちも逃げるようにこの場所を離れて息をついた。
仁美「はあ……【貴方】くんが追い払ってくれて助かりましたわ」
仁美「でも結局なんだったのでしょうね? 何をするのかと思ったら、何もせず引き返すなんて」
貴方「さ、さあ……なんだろうね。まあ、危ないことしに来たんじゃなかったっぽいしよかったよ」
仁美「そうですけど……」
三人は人気のない場所にきたと思うと、今度は一転して大通りのほうへ。
繁華街のほうに向かうらしかった。
- 653 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/11(月) 00:42:33.16 ID:PfnD2+yl0
-
貴方(あ……ソウルジェムが光りはじめてる?)
繁華街に来た途端、ソウルジェムが微弱に光りはじめるのを察した。
ここなら隠れられる場所はいくらでもあるし、人混みに紛れて後ろにいるだけでも気づかれることはなさそうだ。
しかし、三人も魔女を探してまた入り組んで人気のない路地裏のほうへと足を踏み入れていく。
仁美「ああ、また変な場所に……!」
貴方「も、もうあんまりこの先を深追いするのはやめにしない?」
仁美「で、でも……みなさんが行くんですのよ。私たちが行くのをやめるなら、三人のことだって怒ってでもやめさせますわ!」
魔女の気配も強まってきているしこの先はちょっとまずそうだ。
志筑さんの怒りももっともだし、気持ちはわかる。けどどうごまかそうかと思っていると、聞きなれたテレパシーが響いた。
ほむら『……何をしているの? 尾行なんて趣味が悪いわよ』
貴方『バレてたのか……まあ、ちょっと理由があって』
ほむら『まどかたちには言ってないわ。多分他の人は気づいていないと思う』
暁美さんはさすがだ。ベテランになると気配にも敏感になるのだろうか。
しかし感心している場合じゃない。
ほむら『志筑さんもいるのね?さっき少し声が聞こえたの』
ほむら『この先を追おうとしているのならやめさせたほうがいいわ。私たちはこれから結界に入る。その隙に離れさせて』
- 654 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/11(月) 00:58:34.36 ID:PfnD2+yl0
-
貴方「志筑さん、それなら俺が先に行こうか?危ないものがあったら危険だし……」
*「ねえ、何してんの?まさか邪魔する気……?」
すると、変な人に声をかけられた。路地裏は薄暗く、しゃがんでいたため気づかなかった。
酒臭い、小汚い格好をした男だ。手にはライターを持っている。
ほむら『魔女のいる周辺は危ないから……。そっちのことは任せるわよ』
暁美さんの忠告が響く。目の前に危機がある。
志筑さんを守るように立った。
……けど、ここに来てよかったとも思った。守らなきゃいけないのは志筑さんだけじゃない。この人のこともだ。
貴方(目がうつろだ……首筋に紋様もある。この人、魔女に操られてる)
仁美「し、知りませんわ!私たちは急いで……って、何をしてますの!?」
貴方「酒の匂い……しかも全身から浴びてる!まさか火をつけるつもりじゃないだろうな!」
*「今から死ぬんだよ!お前たちも道連れにしてやる!」
手刀を浴びせ、落ちたライターを蹴る。ついていた火は魔力で消した。
仁美「ま、まあ! ……この人、気絶しましたの?」
貴方「あ、ああ。こうでもしないと止められなかった。目を覚ました時には多少なりとも頭が冷えてるはずさ」
貴方「俺たちもこんなところは出よう」
仁美「で、でもみなさんが……! あ、あれ? いませんわね」
貴方「きっとみんなももう出たんだよ。さ、行こう」
…………なんとか路地裏を脱出することができた。
- 655 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/11(月) 21:23:54.38 ID:PfnD2+yl0
-
仁美「ああ、なんだか今日は散々でしたわね……。途中で見失ってしまいましたし」
貴方「とりあえず無事に帰ってこられただけよしとしよう」
仁美「そうですけど、結局なにもわかりませんでしたわ。みなさんは無事なのでしょうか……」
あれから魔力の反応がなくなっている。
向こうも無事倒せたらしい。でも志筑さんは知らないもんな。
まどか「あ、仁美ちゃん!それに【貴方】くんも」
さやか「おー、珍しいね?二人だけなんて」
仁美「まどかさん!さやかさん……!」
ほむら「……」
仁美「ほむらさんも!」
ここに来たのは偶然なんだろうか。さっきまで追ってたみんなと再会する。
暁美さんは相変わらず無口だけど、みんなよりいち早く気づいて声をかけてくれたのを俺だけは知ってる。
さやか「なにー?どうしたの?そんな感動の再会みたいな雰囲気漂わせて」
仁美「ええ、これは感動の再会ですわよ!」
まどか「放課後になって別れただけだよね……?」
仁美「みなさん放課後なにしてたんですか?」
ほむら「……ちょっとした散歩。かしら」
仁美「散歩って!もう!」
まどか「仁美ちゃんなんで怒ってるの?」
貴方「この後も『散歩』するの?」
さやか「んー、いや。そろそろ帰ろっかな!あとちょっとこのへんの店見て回ってくるー。ねーねーまどかも行こ?」
まどか「あっ、うん!ほむらちゃんも行く?」
ほむら「……ええ。誘ってくれるなら」
話がまとまるとみんなはデパートのほうに駆けて行った。
今度は本当にショッピングらしい。
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