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【安価】ダーウィンズゲーム
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4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 00:02:15.20 ID:wnqxs7dTO
コンマ
5 :
◆8NOUky2oNU
:2020/02/17(月) 00:07:40.81 ID:OPfNIjBe0
>>3
「8」のため女性に決まりました。
名前、容姿・性格、Dゲームを始めるきっかけ、異能の順番で決めて行こうと考えています。
↓3までで、コンマが一番大きかった名前にします。
1が弱く、9が強いです。また、0は9よりも強いです。
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 00:08:33.70 ID:muyDL0rFo
松原早耶
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 00:09:23.33 ID:BqUlxD4ko
衛藤美紗希
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 00:09:40.05 ID:kbqgEn4A0
葛城冬華(かつらぎ とうか)
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 00:10:12.94 ID:Tf+asBPPo
間中美里
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 00:10:54.96 ID:2vkD0MU50
>>6
と
>>7
は早耶Pという荒らしだから
>>8
採用にするか一度点呼とった上で再安価」にした方がいいぞ
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 00:11:26.28 ID:gFFs5BebO
末尾oデレマス名前荒らし
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 00:17:49.28 ID:gT0X9VA90
そうやって指摘するから空気が悪くなるんじゃ?
採用するかどうかは1に任せて次は早耶Pに取られないように気合入れればいいのに
Rの現行スレとか誰も指摘しなかったおかげで平和なもんだぞ
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 00:19:28.79 ID:rxgLpzeA0
早耶Pを擁護する末尾o・0が湧くまでがテンプレ
14 :
◆yOpAIxq5hk
:2020/02/17(月) 00:21:13.80 ID:OPfNIjBe0
>>10
さん
あ、そうなんですね。わかりました。
それでは
>>9
さんの葛城冬華(かつらぎ とうか)に決定です。
それでは次に容姿と性格です。
また、年齢も決めたいですね。
小学生はアレなので、中学生・高校生・大学生あたりで
容姿・性格に合わせてお願い致します。
下5まででコンマ一桁が大きいものにします。
なんとなく書いていただければ、あとは私の方で膨らませます。
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 00:22:39.36 ID:bJ7qcks50
容姿小柄で黒髪三つ編み眼鏡
性格オドオドして気弱
中学生
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 00:24:05.61 ID:kbqgEn4A0
大学生 黒髪の眼鏡 大人ぽくお淑やかな感じ 170cm前後 巨乳(Eカップ)
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 00:25:46.59 ID:q1hNBp0DO
黒いロングストレートとで前髪メカクレ気味
性格は根暗で引っ込み思案
年齢は高校生
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 00:25:54.52 ID:n3fVW2Ri0
貧乳 金髪ロングギャル
性格 怠惰で自己中 貧乳コンプレックス
高校生
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 00:26:03.08 ID:EqYnHkVOo
高校生
ぶりっ子
黒髪ショートカット赤目
20 :
◆yOpAIxq5hk
:2020/02/17(月) 00:33:07.05 ID:OPfNIjBe0
>>17
さんが「9」だったので以下の通りです。
性別:女性
名前:葛城冬華
髪型:黒髪ロングストレート(前髪で目が隠れ気味)
性格:根暗で引っ込み思案
年齢についてはダーウィンズゲームの主人公が高校2年生のため、17歳で同級生でもよろしいでしょうか。
次にDゲームを始めるきっかけを下3まででコンマ一桁が一番高かったものにします。
性格などを加味していただけると幸いです。
(カナメと同じく急に招待、不良に無理やり、両親もしくは兄弟の治療費を稼ぐ等)
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 00:35:12.40 ID:kbqgEn4A0
とても仲良かった友達と急に連絡とれなくなってその原因がDゲームに関係していると知ったため
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 00:47:01.22 ID:q1hNBp0DO
イジメ相手に無理やり参加させられた
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 01:02:56.01 ID:QHKzg4qi0
急に招待
24 :
◆yOpAIxq5hk
:2020/02/17(月) 01:08:28.51 ID:q9K1QAtNO
おそらくIDが変わっていますが1です。
>>21
さん「0」
とても仲良かった友達と急に連絡とれなくなってその原因がDゲームに関係していると知った
ことが原因でDゲームを始めます。
次に異能です。
Wikiを確認したところ、まず異能の種類が5種類に分かれていたりレア度が4種類あったりするようです。
まずはレア度から決めたいと思います。
下2番目のコンマ一桁
神話級・・・0
王級・・・2、5、7、9
超人級・・・1、4、8
獣級・・・3、6
また、コンマ2桁がゾロ目の場合は神話級です。
「神話級」 … 神の名を冠する本当に稀なもの(1%以下)
「王級」 …… 王や姫などの貴族の称号が入り強力な念動系が多い(4%以下)
「超人級」 … 機能そのものが名前になり個性的なものが多い(20%以下)
「獣級」 …… 動物の名を冠し身体強化系や五感拡張系となる(75%)と分類される
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 01:09:42.78 ID:kbqgEn4A0
あ
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 01:10:59.02 ID:QHKzg4qi0
あ
27 :
◆yOpAIxq5hk
:2020/02/17(月) 01:22:32.89 ID:q9K1QAtNO
>>26
さん「2」
葛城冬華の異能は王級です。
次に異能の能力詳細です。
下5まででコンマが一番高いものでお願い致します。
異能名称も思いついたら一緒にお願いします。
思いつかなかった場合はひとまず名称なしでも構いません。別で安価を取ります。
また、名称には「王」を付けるようお願い致します。
シュカの王級異能「荊棘の女王」
とある人の王級異能「虚空の王」
ひとまず今日はここまでですね。
また明日(今日)の夜あたりに更新すると思います。
よろしくお願い致します。
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 01:29:30.62 ID:QHKzg4qi0
富豪の女王
硬貨や紙幣など通貨を操る能力。一度に大量に操れる
また硬貨を押さえて溜めを作れば射出速度は上がり弾丸として放てる
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 01:30:45.65 ID:n3fVW2Ri0
防煙壁の王
自分の周囲で石、岩に火を起こし炎を持続させる
距離をとれば自然の摂理で鎮火する。
火を起こすだけであって火に強い耐性とかはない
例:
道路は燃え盛る絨毯になり
コンクリート製の戸建ては内部の書類、発火液体、木材に火が移り火事に。
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 01:38:15.34 ID:v2O7ySBMO
異能名称:悪霊憑きの女王
意思疎通が可能な悪霊を召喚・使役し、物体や生物に取り憑かせて強制的に操れる
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 02:47:16.37 ID:nO4QsQrz0
壁の王
攻撃能力が無く一見すると弱い。しかしこの能力の持ち主は第4の壁を認識し、それを利用することができる
物語を自分の有利になるよう書き換えたり、相手の情報を知れたり…etc
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 03:59:25.67 ID:jaYjV9Qc0
氷雪の女王
氷や冷気を操ることができる能力。冷気を放って相手を凍らせたり、氷で武器を作るなど色々できる。さらに怪物や動物の氷を作るとそれらは動くことができるので、使役し操ることが可能。
33 :
◆yOpAIxq5hk
:2020/02/17(月) 07:09:00.54 ID:q9K1QAtNO
>>31
さん 壁の王
>>32
さん 氷雪の女王
どちらもコンマ1桁が「7」のため、
多数決で決めたいと思います。
1.壁の王
2.氷雪の女王
先に3票入った方に決定です。
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 07:12:12.61 ID:jaz9XxZz0
1
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 07:21:51.74 ID:oMwNXfLR0
2
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 07:31:30.05 ID:QHKzg4qi0
1
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 07:32:21.04 ID:q1hNBp0DO
1
38 :
◆yOpAIxq5hk
:2020/02/17(月) 08:11:29.14 ID:q9K1QAtNO
前もって考えていた設定は以上ですが、
最後に家族構成について安価で決めたいと思います。
私が勝手に決めたものの中からでご了承ください。
下1のコンマ一桁
両親と冬華の3人暮らし・・・1、3、7
両親他界、冬華の1人暮らし・・・4、8、0
両親と冬華と妹の4人暮らし・・・5、9
両親他界、冬華と妹の2人暮らし・・・2、6
それと物語の進行上、カナメと同じ学校という設定でよろしいでしょうか。
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 08:16:25.75 ID:oMwNXfLR0
あ
40 :
◆yOpAIxq5hk
:2020/02/17(月) 08:25:51.03 ID:q9K1QAtNO
主人公:葛城冬華
性別:女性
容姿:黒髪ロングストレート(前髪で目が隠れ気味)
性格:根暗で引っ込み思案
年齢:17歳(高校2年生)
Dゲームを始めるきっかけ:とても仲良かった友達と急に連絡とれなくなってその原因がDゲームに関係していると知ったため
異能:壁の王
・攻撃能力が無く一見すると弱い。
・しかしこの能力の持ち主は第4の壁を認識し、
それを利用することができる ? →物語を自分の有利になるよう書き換えたり、
相手の情報を知れたり…etc
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 18:37:15.31 ID:ICMJm9njO
能力安価取れてるとは思わなかった、あざす
能力の内容は別の安価スレで出てきた奴を参考にしたので悪しからず
42 :
◆yOpAIxq5hk
:2020/02/17(月) 20:30:30.81 ID:PGL8Nl6QO
>>40
で書いているつもりでした…
以下、書き忘れです。
>>39
さん「5」
両親と冬華と妹の4人暮らしに決定です。
ひとまず設定を作り終えたので今晩、導入から始めます。
それまでに家族のお名前とか書き残していただけると幸いです。苗字は葛城です。
よろしくお願い致します。
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 21:15:18.98 ID:olqb7i5Vo
父親は葛城 蓮でオナシャス
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 21:18:44.27 ID:kbqgEn4A0
妹は葛城玲美(かつらぎ れみ)とか?
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 21:23:42.72 ID:v2O7ySBMO
父:春幹(はるみき)
母:秋葉(あきは)
妹:夏実(なつみ)
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 21:30:24.82 ID:v2O7ySBMO
壁の王の力はデッドプールみたいにこのスレ閲覧できるでいいの?
書き換える力をどうするかわからないけど
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 22:58:24.25 ID:RUfTqwsm0
メタ干渉なんてレインがまた分類不可が出てきたとか愚痴りそうな能力だな…
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 23:00:34.09 ID:HPLKYPevO
これエタる奴だな
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 23:03:25.23 ID:0wxAOPyK0
>>41
みたいな自己主張する奴が考えた能力だというだけで萎える
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 23:04:57.04 ID:HPLKYPevO
家族構成をコンマで決めるあたりがいつものキャラメイクエタ作者感バリバリ
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 23:46:16.93 ID:q1hNBp0DO
更新まだかな
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 23:50:57.55 ID:q2VHrqEFO
メタネタって上手く扱えるような代物だとは到底思えない
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/17(月) 23:58:05.85 ID:J/I8Wlap0
>>41
何が悪しからずだ お前のせいで全て台無しだ
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/18(火) 00:53:04.55 ID:wsSYbBUx0
俺が見てたスレだと作者がメタキャラと安価を上手く使ってかなり面白い展開になった。安価スレをやれるんだからこれくらい大丈夫かと思ったんたけど…
俺は面白くなればいいと思っただけで邪魔するつもりは無かった
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/18(火) 06:56:31.70 ID:cu6WZV83o
始まってもいないのにエタるのはキャラ設定以前の問題だから
56 :
◆yOpAIxq5hk
:2020/02/18(火) 08:01:37.98 ID:NFZ8Y600O
1です。
昨晩は更新できず申し訳ありませんでした。
今晩22時に始めます。
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/18(火) 08:03:07.96 ID:I732CPOM0
把握。私生活があるから仕方がない
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/18(火) 08:10:36.91 ID:ztPSq9NSO
ここから始まらなまでがテンプレ
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/18(火) 08:22:42.76 ID:EE7IzPD20
乙
作者のリアルも考えられない自己中な読者もいるからあまり気に病まない方がいいよ
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/18(火) 08:28:27.42 ID:077jwz+4O
お前らが始まる前から過度に構うからキャラメイクだけでエタる作者が消えないんだぞ
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/18(火) 08:34:06.26 ID:fFr2qO7U0
自己中ってかこの板でキャラクター作るだけ作って終わりみたいなスレがあまりにも多いからこの反応も仕方ないと思う
その日中に数レス更新するだけでも大分印象変わるのにな
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/18(火) 08:55:51.96 ID:wjQXpvKTO
本編始まらずに1日以上経過はこの板だとHTML化の依頼対象だぞ、リアルが忙しいならそもそもスレを立てるなとしか言えない
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/18(火) 10:18:18.78 ID:MweKseLb0
最早あってないようなものだけどな
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/18(火) 11:34:22.33 ID:K4fUERz3O
>>61
数レス書くか書かないかって言い換えればルールを守るか守らないかの境界線だしそりゃあ印象も変わるよ
65 :
◆yOpAIxq5hk
:2020/02/18(火) 22:42:05.47 ID:ISWBpPzLO
だいぶ時間オーバーしてしまいましたが、
まずはさわりの部分からです。
遅れてしまい申し訳ありません。
66 :
◆yOpAIxq5hk
:2020/02/18(火) 22:42:41.01 ID:ISWBpPzLO
「それでね、葛城さん」
「は、はい…なんでしょう……?」
「あぁ、そんな怯えないで。怒るわけじゃないんだから。むしろ教えて欲しいのよ。佐々木さんのこと。ここ一週間、学校にも来てないし、お家の方も帰ってきてないって言っててね? 葛城さんって佐々木さんと仲が良かったじゃない? だから何か知ってるかなって」
饒舌に語り出す担任の先生を前に、葛城冬華は俯き気味に頭を横に振った。
「……いいえ、知りません」
「そう。……困ったわねぇ」
佐々木と呼ばれる少女は一週間前までは無遅刻無欠席を誇る品行方正な優等生だった。そんな優等生が突如として無断で学校を休み、それだけでなく家にも帰っていないというのはただ事ではない。
職員室内だけで隠し通せる事案を超え、四日前には捜索願を出している。また警察だけでなく、生徒にも佐々木の行方について聞いて回ったものの、手がかりは無し。佐々木の友人であった葛城も彼女が失踪してからすぐ同じことを訊かれたが、今と同様に頭を振るだけだった。
「警察もお手上げのようだし。……参ったわね」
事は保護者会にまで影響を及ぼしている。佐々木が居なくなったのは一週間前の平日、放課後のことである。いつも通り学校で過ごしてから、彼女は居なくなった。学校側の責任問題まで追求され、今では多少マシになったものの数日前までは固定電話が鳴り止むことはなかった。
67 :
◆yOpAIxq5hk
:2020/02/18(火) 22:43:26.52 ID:ISWBpPzLO
「……ごめんなさいね、葛城さん。もういいわよ」
「申し訳ありません、お役に立てず……」
「葛城さんが謝る事じゃないって」
常日頃から俯き気味な彼女を励ますように先生は明るく微笑んでみせる。
「……はい、失礼します」
「うん。引き止めてごめんね。気をつけて────」
冬華が踵を返し、席を離れようとしたところで、
「あ、葛城さん。もうひとつだけ」
「はい?」
「人型アートって知ってる?」
「ひと、がた……?」
人型アート。人体の形をした芸術。パッと思いつく限りでは化学室に飾られた人体模型か。しかしそれなら人体模型と直接名称を出すはずだ。人型アートと言うのだから、芸術的な物体なのだろう。
68 :
◆yOpAIxq5hk
:2020/02/18(火) 22:43:59.38 ID:ISWBpPzLO
「ええと、チョコレートとか?」
「え、チョコレート? あはは、違う違う。チョコを人型にしたら、まぁ確かにアートなのかもしれないけどさ。人型アートっていうのは、コンクリートとかの上に人型の穴が空いてる現象のこと。知らない?」
「コンクリートの上に?」
「うん。もちろんセメントが固まった後。しかも削られたって感じでも無さそうなのよね。まるで固まる前に人型の置物を置いて、固まった後に置物だけ取り出したような、そんな不思議なやつ」
都市伝説といった噂話には若干の興味が惹かれるところではあるが、にわかには信じ難かった。セメントが固まった後に人型の穴が開くなど、専門の業者が削っても出来るかどうか。
「佐々木さんの件もだけど、なんか嫌な感じがするの。だから葛城さんも気をつけてね」
「はい、わかりました。……気をつけます」
今度こそ冬華は踵を返し、職員室の扉の前で「失礼しました」と頭を下げて廊下に出ようとしたところで、
「っと、悪りぃな。痛くねぇか?」
「う、ううん。大丈夫。こちらこそごめんなさい」
扉を開けて一歩廊下側に踏み出したところで人にぶつかった。この場合、完全に彼が被害者であり、自分が加害者である事実を肯定して謝罪の旨を発す。
69 :
◆yOpAIxq5hk
:2020/02/18(火) 22:44:34.38 ID:ISWBpPzLO
「えーと、あー。まぁ怪我がなくて良かった」
「……失礼します」
冬華は頭を下げてその場を足早に去る。
向かう先の予定はない。部活動に所属していない冬華の放課後の予定は決まって帰宅のみだったが、少なくとも鞄が置いてある教室へは向かっていない。自然と放課後に限って人気の無い場所へと足が進む。
辿り着いたのは屋上前の踊り場前の階段だった。
お昼休みに屋上が解放されていることもあって、お昼休みに限りこの辺りは人気が多いところだが、放課後はよっぽどな用事が無い限り生徒が訪れることはない。
「どうしてこんなところに…」
「やぁ。待ってたよ、冬華」
屋上へと続く扉の前で佇んでいたのは去年同じクラスだった伊藤という女子生徒。去年度までは冬華と同じく黒髪を腰あたりまで伸ばしていたが、今年度に入ってからは気分を一新してショートにしている。若干吊り目なところも合わさって活発な印象が増したように見える。
70 :
◆yOpAIxq5hk
:2020/02/18(火) 22:45:02.63 ID:ISWBpPzLO
「伊藤、さん? どうしてここに……」
「どうしてここに居るのかはどうでもいいんだ。あぁ、そう。早速本題だけれど、先生に佐々木さんの行方についてまた訊かれているようだったからね。単刀直入に言うと、私は知ってる。佐々木の行方について」
「ほ、ほんとっ!?」
「嘘じゃないとも」
うんうんと頷く伊藤の近くに寄り、冬華は尋ねる。
「佐々木さんはどこにっ?」
「まぁ慌てるなよ。今さらどうにもならないんだから」
「今さらって……」
「冬華はさ、知ってるかい? Dゲームってやつを」
意地悪そうに微笑む伊藤とは対照的に、冬華は神妙そうな面持ちで伊藤の手元にある『ダーウィンズゲーム』と表示されたスマートフォンの画面を覗く。
名前の通り、ゲームとついているのだから遊び事の類なのだろう。しかしあいにく、ダーウィンズという単語からは何も連想されなかった。
71 :
◆yOpAIxq5hk
:2020/02/18(火) 22:45:29.00 ID:ISWBpPzLO
「D……ダーウィンズ、ゲーム」
「そう、ダーウィンズゲーム。聞き覚えないかい?」
Dゲーム、ダーウィンズゲーム。何度も何度も頭の中の記憶からその文字に関する記憶を掘り出そうとする。しかしまったく覚えはない。ただし、
『冬華ってゲームとかする人だっけ』
『ゲームはしないかなぁ』
『そっかそっか。……うん、それがいいよ』
二週間ほど前、雨の日の放課後に佐々木と傘を並べて駅まで向かう途中にそういう話をした。共通の趣味が読書ということもあり、普段は本について話す機会が多かったが、ゲームという単語自体が佐々木との付き合い約一年半の歴史の中でたったの一度きりだ。
「聞き覚えあるようだね」
「ダーウィンズゲーム、では無いかもしれないけど」
「佐々木がゲームの話をしていたのなら、それはきっとダーウィンズゲームのことだよ」
72 :
◆yOpAIxq5hk
:2020/02/18(火) 22:46:00.74 ID:ISWBpPzLO
ふふふ、と意地悪っぽく笑みを浮かべ続ける伊藤の真意が見えず、冬華は若干の苛立ちを感じながら改めて問う。
「それで、ダーウィンズゲームと佐々木さんにはどんな関係があるの?」
「まぁやってみれば分かるさ。ほら、招待するよ」
ダーウィンズゲームと表示された画面ではなく、伊藤はメールアドレス帳を見せた。SNSでのアカウント連携などは取り扱っていないようだ。
「ええと、たしか……」
伊藤のスマートフォンを受け取り、宛先に自分のメールアドレスを打ち込む。セキュリティ意識の薄い簡素なアドレスだが、一度も迷惑メールが届いたことがない優れアドレスであることを思い出しつつスマートフォンを返す。
すると数秒後、ブレザーの内ポケットが小さく振動する。招待メールが届いたのだろう。
「あ、でもわたしってゲームとかしないから……」
「あはは。じゃあすぐ退会すればいいじゃないか。アカウントを消すのは簡単なんだよ? あ、そのスタートってところをタップして」
73 :
◆yOpAIxq5hk
:2020/02/18(火) 22:46:31.89 ID:ISWBpPzLO
伊藤の呼びかけと同時に冬華は『スタート』と表示された箇所を右手の人差し指でタップする。
「ようこそ葛城冬華。ダーウィンズゲームの世界へ」
「いや、すぐやめるけど────……えっ?」
「ん? どうかした?」
「いや、蛇────」
すぐ目の前に小さな蛇がいた。白い蛇。きめ細やかな鱗に覆われた細身で長い身体は一体どれほどか。
「たすけっ……」
危機を回避しようと咄嗟にスマートフォンを手元から落としたが、既に手遅れだった。手元のスマートフォンの画面から飛び出したソレは、優に冬華の首元まで身体を伸ばして噛みつく。
不思議と痛みは無かった。ただし、それ故に冬華の恐怖心を一層に募らせる。
噛まれた箇所を手で抑えるようにして冬華は虚ろに独言る。
「あれ、蛇は……伊藤さん?」
この校舎唯一の屋上へと続く階段を登った先、踊り場には誰もおらず、何も無かった。
74 :
◆yOpAIxq5hk
:2020/02/18(火) 22:47:08.25 ID:ISWBpPzLO
ぼんやりと佇む自分と、仰向けに落ちたスマートフォン以外。伊藤と蛇はどこにも見当たらない。
一体何が起きたのかを把握する前に、激しい倦怠感が冬華を襲う。視界が歪み、身体がフラつく。
「うっ……これ、毒……?」
蛇に噛まれた直後の体調不良に毒を疑うも、抗う術が無い。保健室まで赴く体力もなく、冬華はその場で倒れた。
75 :
◆yOpAIxq5hk
:2020/02/18(火) 22:48:52.37 ID:ISWBpPzLO
遅れてしまった上に短文で申し訳ありません。
明日、眼を覚ますところから安価を交えた初戦を行います。
22時30分ごろから始めれればと思います。
よろしくお願い致します。
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/18(火) 22:54:55.88 ID:AM7d949DO
乙
楽しみにしてます
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/19(水) 00:09:46.87 ID:4ZPSpOrD0
荒れてて不安だったが更新来て良かった
78 :
◆yOpAIxq5hk
:2020/02/19(水) 22:32:09.51 ID:OuElD4OzO
始めます。
79 :
◆yOpAIxq5hk
:2020/02/19(水) 22:32:44.86 ID:OuElD4OzO
目を覚ますと真っ白な天井があった。
仄かに香る消毒液の匂い。お世辞にも寝心地が良いとは言えない硬いベッド。部活動に励む学生の声が窓越しに聞こえてくる。グラウンドからほど近い保健室に運び込まれたようだ。
「わたし、噛まれて…」
ベッドの上で起き上がり、首の右筋あたりを左手で撫でる。不思議と噛まれた傷は無い。身体の倦怠感も嘘のように無くなっている。
一連の流れが夢だったと仮定して、どこからが夢だったのか。佐々木の行方について問われたのは。無意識に屋上手前の踊り場まで向かってしまったのは。まるで来ることをずっと前から知っていて待ち構えていた伊藤とのやり取りは。そして蛇は。
「全部夢だったらいいのに」
佐々木が行方不明になったところから夢であるならば、ただの悪い夢として一言で片付く。
しかしこんなにもはっきりと一週間前の記憶を思い返せる夢があるとは思えない。非現実的な体験をした今日に限っては夢であったとしても不思議ではない。
「だいたい蛇って……。ないない」
馬鹿らしいと独り言ち、帰って試験勉強でもしようと枕元に置かれたスマートフォンと教室から運んで貰ったと思われる教材の入った鞄を手にしてベッドを囲んでいたカーテンを開く。
80 :
◆yOpAIxq5hk
[saga]:2020/02/19(水) 22:33:17.88 ID:OuElD4OzO
「あ、葛城さん。調子はどう?」
「ええと、おそらく大丈夫かと思います」
「屋上前で倒れていたってね。その記憶はある?」
「はい、急に目眩がしてしまって」
「顔色も悪くないし、大丈夫かしらね。帰宅途中に倒れたりしたら大変なんだけど……」
「無理はしないようにします。……ご迷惑をおかけしました」
看病をしてくれた保健室の先生にぺこりと頭を下げて、保健室を出て行こうとする。倒れた後だからか、鞄が重たく感じる。重い足取りを悟られないように真っ直ぐ保健室の扉へと手をかけ、
「あぁ、そうそう。同じクラスの須藤くん。あの子が運んでくれたのよ。たぶんもう帰っているだろうから、また明日にでもお礼を言っておいた方がいいかもね」
「わかりました。ありがとうございます、先生」
再度頭を下げて、保健室を後にする。
81 :
◆yOpAIxq5hk
[saga]:2020/02/19(水) 22:33:45.13 ID:OuElD4OzO
夕暮れの赤い光が校舎の窓から射し込む廊下を抜けて、今度は真っ直ぐ下駄箱へと向かう。文化系の部活動が終わる時間らしく、放課後すぐと大差ないくらい生徒と多くすれ違う。
授業の話。先生の話。同級生の話。先輩後輩の話。
何気ない話題に彼らは花を咲かせているようだった。
保健室から歩くこと五分。文化部の部活動終了時刻を迎えたにも関わらず誰もいない下駄箱で冬華は首を傾げる。
「どうして……」
わたしはすれ違っていたのだろう、と続いて胸の中で呟く。
部活動終わりの彼らが向かうべき場所は下駄箱ではないのか。まだ片付けが残っていたのか。教室に忘れ物でもしたか。それにしても比較的人通りが良さそうな下駄箱近辺に誰も居ないのは────
「あ、冬華。ようやく目覚めたんだね。待ちくたびれたよ。私のシギルもそんなに有能じゃあないからさ。君が真っ先に下駄箱に向かってきてくれて助かった」
「伊藤さん…!」
82 :
◆yOpAIxq5hk
[saga]:2020/02/19(水) 22:34:13.25 ID:OuElD4OzO
その口調が手伝ってどうにも彼女の存在がうざったく感じてしまう。一連の流れは夢だったのなら、この敵意は筋違いであり申し訳ない限りだが、その口ぶりから察するに夢ではなかったらしい。
上履きからローファーに履き替え、スカートの下にジャージを履いた伊藤は冬華の前に立ちはだかる。
「それで、君のシギルはなんだい?」
「シギル? ……なにそれ?」
「いやいや。君だってあの蛇に噛まれたんだろう。だったら使えるはずだよ。超能力。使い方を君自身が知らないなんてことはあり得ない」
「ちょう、のうりょく……?」
「そう、超能力。私たちプレイヤーは異能と書いてシギルと呼んでいる。人それぞれ異なるもので、手から炎を出すようなものから、人一倍遠くが見えるだけとか当たり外れが様々だ。それは呼吸をするのと同じくらい当たり前に使えるものなんだよ、普通はね」
あいにく非科学的な物事に対して否定的である冬華だが、それを戯言だと一蹴することも出来なかった。
彼女の異能についての正体は知り得ない。しかしこの下駄箱の周りに誰も居ないのは確かに非現実的なものだ。一刻も早く帰りたいであろう学生一人ひとりにドッキリを仕掛けたいから近寄らないでくれなど手間がかかり過ぎている。
83 :
◆yOpAIxq5hk
[saga]:2020/02/19(水) 22:34:40.34 ID:OuElD4OzO
異能とはアプリのプレイヤーになったことで発現するものだとしたら、自分には何が出来るのか。手から炎が出るようなヴィジョンはどうしても湧かない。人一倍遠くを見れるような気もしない。せいぜいグラウンド唯一の時計がぼんやりと見えるくらいだ。
「え、ほんとに分からない? 自分のシギルが?」
「わたしはまだ全部を信用したわけじゃ……」
「あーいいよいいよ。そーいうの。バトればいいだけだからね。そうすれば分かるんじゃないかな、自ずと自分のシギルが」
「バトる…?」
「このダーウィンズゲームではどんなことも合法なんだよ。人殺し推奨アプリ。もちろん現実のね。じゃあ早速始めようか、カツラギ トウカ。エンカウントバトルだ」
ブレザーの内ポケットがバイブレーションするのを感じて取り出すと、マナーモードにしていたスマホから急に愉快な音が鳴る。
『イトウ サキ vs カツラギ トウカ』
『バトルスタートまであと』
「ほら、もう始まっちゃうよ? さーん」
「え、げ、ゲームっ……?」
「だから殺し合いだって」
「にーい」と微笑みながらイトウはブレザーの内から黒い塊を取り出した。右の手のひらに随分と馴染み易そうなグリップ。細くしなやかな人差し指のかかるトリガーをカチカチと浅く押し込んで見せる。
84 :
◆yOpAIxq5hk
[saga]:2020/02/19(水) 22:35:17.01 ID:OuElD4OzO
突き付けられた銃口を前に、冬華は足がすくむ。
「うそ……それって……」
「ガチャで引いたんだよ。私ってツいてないタイプの人だからさ。これを引けたときはまぁ嬉しかったんだ。これでたくさん人を殺せるってね。ほら、逃げなよ」
カウントはゼロになり、バトル開始と表示されている。射程距離のある拳銃を片手にイトウは冬華に一歩ずつ踏み寄る。
「……ッ!」
すくむ足を引きずるように、鞄を捨てて冬華は逃げ出した。おぼつかない足取り。駆け出してすぐだというのに何度も転びそうになる。「うそ、こんなの…」と呟きながら斜線を切るように後ろを確認しながら距離を取ろうとする。
ローファーのまま校舎に上がったイトウは悠長に鼻歌を交えながら冬華の姿をゆっくりと追う。
「ほら、シギル使わないと死んじゃうよー? それともガチャしてみるとか? ふふ、それもいいかもね。拳銃を引き当てたら私と撃ち合いっこだ」
異能に覚えのない冬華はガチャという単語を耳にしてダーウィンズゲームのアプリ内を模索する。すると目立つ場所にガチャと表示されているボタンがあった。
85 :
◆yOpAIxq5hk
[saga]:2020/02/19(水) 22:35:51.02 ID:OuElD4OzO
保有ポイントは30ポイント。1ポイントで1回ガチャが引けるようだ。つまり30回。排出確率を見ている余裕なんて無かったが、イトウの口ぶりから察するにガチャからは拳銃などが排出されるのだろう。でも、それはいつ、どうやって届くのか。持つこと自体が罪に問われるのでは。様々な思考を巡らせながら、まずは警察を呼ぼうとホームボタンを押す。
「あれ、これって……」
電話の機能を開く前に、ダーウィンズゲームの隣に見覚えのないアプリを見つけた。最後に招待という形でインストールされていたダーウィンズゲームの他に、もう一つ付随でインストールされていたのだろうか。
アプリ名称は『虚構と現実』。
少なくとも自分で意図的にインストールしたアプリでは無いだろうと首を振り、警察への連絡を優先する。
「警察? 警察って……110番でもいいよね……っ!」
似たようなものだろうと震える指で番号をタップして110番へコールする。しかし一向に繋がる気配はない。五コール、十コール、二十コールとしたところで通報は諦めた。
掛けたことが無かったため憶測だが、こういうのは決まってすぐ繋がるもののはずだと認識している。しかし繋がらないということは、通報という行為を認められていないのだとわかる。
86 :
◆yOpAIxq5hk
[saga]:2020/02/19(水) 22:36:47.11 ID:OuElD4OzO
「通報とか出来ないからね。あと、先生とかに頼ろうとしても無駄だよ。校舎からは離れて貰ってるからさ。ははは、この校舎は私たちの貸切だ。存分に鬼ごっこをしようじゃないか」
通報が出来ないのと同じように、周囲の人を退けることもゲームの特性か。それとも────
「逃げ回ってばかりだと、いつまで経っても私には勝てないよ? ふふふ。このまま拍子抜けだけはさせないでよね……!」
威嚇のつもりか、イトウは誰もいない場所に向かって引き金を引いた。ドラマで見るような拳銃からは確かにそれらしい音が鳴った。そしてはっきりと弾は壁にめり込む。
「まずい、まずい……!」
電話機能の画面を閉じて、再度ダーウィンズゲームのアプリを開いて「降参」などのボタンを模索しようと謀ったところで、ホーム画面にある『虚構と現実』が目に留まる。
「これは……関係ない?」
アプリを起動すると、そこは真っ白な画面が広がるばかりだった。一番下に小さく下向きの矢印が書いてあり、そして『長押ししてみてね!』とも書いてある。
ホームボタンを長押ししろということだと解釈して、その意味を見出せないままホームボタンを長押しする。
スマホが小さく震えると、いつもの音声検索画面とは少し異なる画面が表示される。
『マイクに向かって質問してみよう!
きっと君の力になってくれるよ!』
ふざけるな、と一蹴したくなる衝動を抑えて、冬華はマイクに向かって口を開く。
「ど、どうすればいいっ?」
87 :
◆yOpAIxq5hk
:2020/02/19(水) 22:37:14.30 ID:OuElD4OzO
【安価です。下2の方の選択に決定です。
1.ダーウィンズゲームのアプリからガチャを引いてみよう。
2.ひとまず逃げ切って身を隠そう。
3.立ち向かってみよう。】
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/19(水) 22:43:35.99 ID:OP2iNo4y0
1
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/19(水) 22:45:11.37 ID:ZonfjW/g0
1
90 :
◆yOpAIxq5hk
[saga]:2020/02/19(水) 23:10:06.30 ID:OuElD4OzO
【
>>89
さん 「1」】
『ダーウィンズゲームのアプリからガチャを引いてみよう』
問いかけに答えるかにように、どうしたらいいかが画面に表示された。信用しているわけではない。しかし現状を打破する唯一の手掛かりがガチャである認識は相違ない。
『虚構と現実』を閉じてダーウィンズゲームのアプリを開く。ガチャのボタンをタップすると、先ほど見たガチャの待機画面へと移行する。
「1回1ポイント……っ!」
1ポイントの価値を知らなまま、『ガチャを引く』ボタンをタップする。すると苦しそうに悶える蛇の画面が映し出された。胃に詰まったカプセルを吐き出す演出の後、1回1ポイントと引き換えに入手したアイテムが表示される。
【安価です。下2のコンマ1桁。
1、5、9:拳銃
2、7、0:日本刀
3、4、6、8:ゴム手袋(はずれ)
比較的当たりばかりです。】
91 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/19(水) 23:12:07.32 ID:ZonfjW/g0
あ
92 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/19(水) 23:12:11.31 ID:4mrYVE/e0
ゴム手袋
と書けばゴム手袋を引かない法則
93 :
◆yOpAIxq5hk
[saga]:2020/02/20(木) 08:59:42.81 ID:kHQWLX9hO
【
>>92
「1」拳銃
昨晩は区切らず終わってしまい申し訳ありません。】
カプセルが割られて出てきたのは「レアアイテムGET」という文字と拳銃のイラストだった。
チープなガチャ演出に若干の苛立ちを覚えながら、
「……それでっ」
どうすればいいのかを自らに問う。アプリに言われた通りガチャは引いた。拳銃も手に入れた。それじゃあその拳銃をどうやって手元に持ってくるか────
「うそっ……!」
射線を切り続けるために適当に走って向かっている先、三メートルほど前方の上空にダンボールが出現した。何の違和感もなく、突然それは現れる。
94 :
◆yOpAIxq5hk
[saga]:2020/02/20(木) 09:01:56.26 ID:kHQWLX9hO
このままのペースで走ってちょうどの位置に現れたことで、自然落下したダンボールはトウカの手元に収まる。
「まさか……」
半信半疑だった。しかし蛇のこともあるし、イトウの言っていたことも加味すると、ダンボールの中に収められたブツにおおよその検討がつく。
「……」
一丁の拳銃と数発の弾とにらめっこしながら、トウカは同梱されていたマニュアルに目を通す。
ダーウィンズゲームのホーム画面やガチャ画面と同じくチープな漫画調で取り扱いが記載されていた。
「あれ、ガチャ引いたんだ。ふふふ。なになに? 大きさ的に刀とかじゃあないと思うんだけどなぁ。もしかして銃? あははっ、それって結構レアなんだよ? 私だってようやくの思いで手に入れたんだからさぁ」
いわく、結構なレアアイテムらしい拳銃の取り扱い説明書に目を通し、トウカは一瞬迷う。
セーフか、アウトか。
95 :
◆yOpAIxq5hk
[saga]:2020/02/20(木) 09:02:33.61 ID:kHQWLX9hO
普段なら「いや絶対にアウトでしょ」と即決してダンボールごと捨てるはずだが、今はそうも言ってられない。イトウの持つ拳銃は確かに壁にめり込んでいた。倫理的に考えてセーフとかアウト以前に、殺されるかどうかの狭間の立場である以上四の五の言ってられない。
封を開け、拳銃と弾を取り出してダンボールを捨てる。拳銃は思っていたよりもずっと重く、弾はとても冷たかった。取り扱い説明書通りにおぼつかない手元の中で弾を充填する。多少手間取ったものの、しかし自分でも驚くほどスムーズに準備ができた。
【安価です。射撃センスを決めます。
ですがその前に運動神経がどれほどかを決め、
運動神経次第では射撃センスにも補正がかかるようにもします。まずは運動神経から決めます。
下2のコンマ1桁。
1が最低、数字が上なほど運動神経が良くなります。
9よりも0の方が良いです。また、ゾロ目の場合はコンマ一桁を優先しつつ固定で決めます。固定の値は7です。88か99、00以外のゾロ目が固定で7になります。
コンマ一桁:1(悪い)、5(普通)、7(学年トップクラス)、9(全国大会レベル)、0(世界レベル)
コンマ二桁がゾロ目:11(固定で7、学年トップクラス)、77(固定で7、学年トップクラス)、88(コンマ一桁を優先して8)、99(コンマ一桁を優先して9)
わかりにくかったら申し訳ないです。
また夜に更新します。】
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/20(木) 09:04:15.14 ID:AtHV5nii0
ん
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/20(木) 09:04:28.69 ID:1vZvlqsDO
はい
98 :
◆yOpAIxq5hk
[saga]:2020/02/20(木) 20:53:09.87 ID:7dWZOs1QO
【
>>97
「9」全国大会レベル
次に射撃センスを決めます。
運動神経「9」により、射撃センスが+2されます。
ただし補正でカバーできる範囲は9までです。
コンマ一桁が3だった場合、補正後の値は5です。
コンマ一桁が7だった場合、補正後の値は9です。
コンマ一桁が8だった場合、補正後の値は9です。
コンマ一桁が9もしくは0の場合は、それぞれその値です。
コンマ二桁がゾロ目だった場合は固定で7です。
このときこれ以上の補正はかかりません。
レインの射撃が9ぐらいのつもりでいます。
下2のコンマでお願い致します。】
99 :
◆yOpAIxq5hk
[saga]:2020/02/20(木) 20:55:05.77 ID:7dWZOs1QO
【
>>97
「9」全国大会レベル
次に射撃センスを決めます。
運動神経「9」により、射撃センスが+2されます。
ただし補正でカバーできる範囲は9までです。
コンマ一桁が3だった場合、補正後の値は5です。
コンマ一桁が7だった場合、補正後の値は9です。
コンマ一桁が8だった場合、補正後の値は9です。
コンマ一桁が9もしくは0の場合は、それぞれその値です。
コンマ二桁がゾロ目だった場合は固定で7です。
このときこれ以上の補正はかかりません。
レインの射撃が9ぐらいのつもりでいます。
下2のコンマでお願い致します。】
100 :
◆yOpAIxq5hk
[saga]:2020/02/20(木) 20:55:52.88 ID:7dWZOs1QO
【謝って2回投稿してしまいました。
下2でお願いします。】
101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/20(木) 21:02:40.93 ID:8G8Azj1eO
コンマは下1でいいよ
102 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/20(木) 21:03:10.71 ID:M7k/cnfg0
あ
103 :
◆yOpAIxq5hk
[saga]:2020/02/20(木) 23:03:20.72 ID:7dWZOs1QO
【
>>102
「1」 補正がかかって「3になります」】
「っ……ていうか、早すぎッ……!」
運動部にも文化部にも所属していないトウカの足はイトウを撒くには十分すぎるほどだった。
常に五十メートル走をしているかの如く校舎を駆け、そのペースが落ちることはない。それどころか軽々と階段の四段飛ばしを連続でし、イトウは追うのを諦めた。
「くそ……なんだよ、あいつ……」
去年の一年間、彼女とは一緒に体育の授業を受けていたはずだ。普段から目立たないやつだったため、体育の授業中も変わらず目立つことはなかった。しかし思い返してみれば長距離走でのタイムやソフトボール投げの飛距離などの体力テストでは常ぬ華々しい成績を残していた。
ともかく逃げ切られた後を追うのは効率が悪い。待ち伏せをされている可能性を考慮すると、待ち構えるというのが最善であった。
「まぁいいさ。これだけ逃げ回っていても結局、最後には私のもとに来るんだから。せいぜい足掻いてよね、トウカ」
残り四十五分と表示された画面に向かって笑みを浮かべ、イトウはシギルを発動した。
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