高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「色々思い浮かべるカフェで」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/02/16(日) 18:29:00.61 ID:OT5lirQb0
――おしゃれなカフェ――

北条加蓮「それでさー、その後に未央のヤツが――」

高森藍子「ふんふん……ふふっ。そうなんですね」

加蓮「そうそう。藍子からもよく言っておいてよ! ジュースを混ぜていいのはドリンクバーでだけだって!」

藍子「今度、言っておきますね……」アハハ

加蓮「ったく。思い出したらまたムカついてきたっ」

藍子「でも、加蓮ちゃん。なんだか楽しそうっ」

加蓮「はー? いいよ、もうこの話は終わりっ! 他の話を……――?」チラ

藍子「……? 加蓮ちゃん?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1581845340
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/02/16(日) 18:29:35.77 ID:OT5lirQb0
レンアイカフェテラスシリーズ第107話です。

<過去作一覧>
・北条加蓮「藍子と」高森藍子「カフェテラスで」
・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「カフェテラスで」
・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「膝の上で」
・北条加蓮「藍子と」高森藍子「最初にカフェで会った時のこと」

〜中略〜

・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「手を握りながらのカフェで」
・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「雪の降らないカフェで」
・北条加蓮「藍子と」高森藍子「くもりのち晴れのカフェで」
・北条加蓮「Zzz...」高森藍子「加蓮ちゃんが寝ているカフェで」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/02/16(日) 18:30:05.83 ID:OT5lirQb0
加蓮「……、」

藍子「あ〜……。私たちに、何かあるのかな?」

加蓮「いい?」

藍子「私はいいですよ」

加蓮「ん」チョイチョイ
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/02/16(日) 18:30:36.00 ID:OT5lirQb0
<えっ、えっ。も、もしかしてこっち来てって言われて……る?
<物欲しそうに見てるの気付かれちゃったかね。ほら、いってきな?
<お、お願い、一緒に!
<はいはい


「あ、あのっ。えと……えとっ、お邪魔します!」

加蓮「お邪魔されまーす」

藍子「こら、加蓮ちゃん。……こんにちはっ。今日も、おふたりで一緒なんですね」


「!!?!!!?」
「そんなに首振りまくったらもげるよ!? ほら、言っちゃいなっ」
「は、はい! あ、あのあの、藍子さん!! さ、さ……サイン、くださいっ!」
「よし、よく言えた!」


藍子「サイン……? はい、いいですよ。色紙はあったかな……」ガサゴソ


「……。って、書いてもらうもの用意してないの!?」
「あっ……あ、いや、あ、あります! これっ!」


藍子「これに書いたらいいんですね? あっ、それなら書くためのペンを――」

加蓮「はい」スッ

藍子「ありがとう、加蓮ちゃん♪」
5 :※第67話 [sage saga]:2020/02/16(日) 18:31:06.54 ID:OT5lirQb0
藍子「〜〜〜♪」サラサラッ

加蓮「……ところで何でまたサイン? 確か初めて話した時にもあげたよね。私達の。またほしくなっちゃった?」

「あー……すみません。こいつが藍子さんに慣れたいって言うんで、まずは難易度低いところからって、あたしが提案しちゃって……。よく考えたらすごい迷惑でしたよね」

加蓮「そういうことなんだ。全然迷惑なんかじゃないし安心して? ホントに迷惑なら、こっちおいでなんて招いたりしないよ。ねぇ、藍子?」

藍子「〜〜〜♪ 〜〜♪」サラサラッ

加蓮「…………」ブスー

「……たはは。ドンマイです」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/02/16(日) 18:31:35.88 ID:OT5lirQb0
藍子「〜〜〜できたっ。はい、どうぞ」

「あああ、ありがとうございます! ふわぁ……♪」

加蓮「……それにしても、まるでラブレターを受け取ったみたいな格好だねー? どうせなら、愛の告白なんてしちゃう?」


「ンンンンンッ!?」
「……すみません。いやホンット迷惑かけてすみません。ただもうちょっとだけ、ホントちょっとだけでいいので手加減してやってください……」


藍子「こら、加蓮ちゃんっ」

加蓮「あはははっ」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/02/16(日) 18:32:05.76 ID:OT5lirQb0
<ほぇー……。ちゃんともらえた。よかったぁ……
<おつかれー
<途中、なんだか川みたいなのが見えた気がするけど、あれなんだったのかな?
<……まぁ気のせいじゃない?


藍子「ふうっ」

加蓮「ふふっ。お疲れ?」

藍子「ちょっぴりだけっ」

加蓮「サインなんて何万枚も書いてきたでしょー?」

藍子「何万もは……書いていないのかな?」

加蓮「結構書いてることは書いてるのに。やっぱ緊張するんだ?」

藍子「いつだって緊張してしまいますよ。そういう時は、余計なことを考えないように、一気に書くようにしてますっ」

加蓮「そうは見えなかったけど……。でも、確かにさらさらーって書いてたね」

藍子「ゆっくり書いた方が、綺麗なサインになるのは分かるんですけれど……」

藍子「そうすると、なんだか緊張してしまって。……慣れていないわけでは、ないんですけれどね」

加蓮「そっか」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/02/16(日) 18:32:36.65 ID:OT5lirQb0
藍子「こ、これでも初めて書いた時よりはずっと書けるようになったんですよ?」

加蓮「初めて書いた時はどんな感じだったの?」

藍子「そうですね〜……。やっぱり、アイドルとして自分のサインを書くなんてこと、想像してもいなかったから……」

藍子「すごくふにゃふにゃな文字になってしまっていたと思います。……そうそうっ。文字がすごく恥ずかしくて、思わずこう……ぐしゃぐしゃっ、って塗りつぶしちゃったんですっ」

藍子「サインの文字に納得できるまで、何時間もかかっちゃったなぁ……。その間も、モバP(以下「P」)さんにもずっと付き合ってもらってしまって」

藍子「でも、Pさんから……これからファンになってくれる方の顔を思い浮かべながら書くといい、ってアドバイスを頂いて」

藍子「そうしたら、自分でも不思議なくらいにすらっと書けちゃったんですっ」

加蓮「あるよね。一気にやれちゃう時って」

藍子「ねっ」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/02/16(日) 18:33:06.24 ID:OT5lirQb0
加蓮「今日は目の前に贈る相手がいたじゃん。それでも苦戦しちゃったの?」

藍子「相手の緊張が、移っちゃったのかも?」

加蓮「ふふっ。それ言っちゃおっかな? 藍子も緊張してたみたいだよ、お揃いだね……なんてっ」

藍子「……たぶんですけれど、やめてあげた方がいいと思います」

加蓮「ダメー?」

藍子「だめっ」

加蓮「残念」

加蓮「お疲れの藍子の為に、ココアでも入れてもらおっか」

藍子「ちょうど、ちょっぴり甘いものがほしかったんです。すみませ〜んっ」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/02/16(日) 18:33:36.69 ID:OT5lirQb0
……。

…………。

加蓮「……疲れを取るための注文なのに、店員さんまでサインを欲しがるから余計疲れる羽目になっちゃったね」

藍子「あはは……。でも、私のサインで喜んで頂けるなら、これくらいなんてことありませんっ」

加蓮「やっさしー」

藍子「……? 加蓮ちゃん、ちょっぴり不機嫌?」

加蓮「別に? 藍子のサインを下さいってやたら緊張気味に言うのに、私にはなーんにも言わないんだなーとか思っちゃいないよー?」

藍子「……え、ええと……ほら、さっきのやり取りを見ていたとか聞いていたとかで、そこから連想したとかかもしれなくて。加蓮ちゃんのことを忘れたとかじゃ――」

加蓮「なんてっ。そんなこと言ったら藍子が困るばっかりだもんね」

藍子「ほっ」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/02/16(日) 18:34:06.14 ID:OT5lirQb0
加蓮「そういう日もあるし? じゃ、私は紅茶。頂きます」パン

藍子「ココア、いただきますっ」パン

加蓮「ずず……」

藍子「ごくごく……」

加蓮「……ふうっ」

藍子「……ふう♪」
12 :※第101話 [sage saga]:2020/02/16(日) 18:34:36.00 ID:OT5lirQb0
加蓮「……、」チラ


<まだ心臓バクバクしてる……
<お疲れ。よく頑張った
<てへへ


加蓮「メガネだねー」

藍子「? 眼鏡ですね」

加蓮「ツッコミ役の子。メガネ、似合ってるねー」

藍子「そうですねっ。なんだか、ちょっぴり大人っぽく見えるような……?」

加蓮「ね。どっちもすごく大人っぽい。……片方は藍子の前に出るだけでぐにゃぐにゃに溶けちゃうけど」

藍子「あはは……。でも、確か加蓮ちゃんのことも応援しているって……。ほら、前にもっ」

加蓮「はいはい。覚えてる覚えてる。だから蒸し返さなくていいよー?」

藍子「……加蓮ちゃん、照れちゃった?」

加蓮「あー急にココア飲みたくなっちゃったなー」スッ

藍子「あ、だめっ」ヒョイ
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/02/16(日) 18:35:06.03 ID:OT5lirQb0
加蓮「藍子。もうこの際見破るのはしょうがないとしても、そーいうこと言わないの」

加蓮「相手が私だからいいけど、それ他の人にやったら嫌われる原因になる――……」

加蓮「……藍子がやっても気遣いのできる子としか見られそうにないか。じゃあいいや」

藍子「ええと、結局、言ってもいいんですか? それとも、駄目なんでしょうか……。周りのみなさんのことで、何か気がついたことがあったら、できる限り言うようにはしていますけれど、加蓮ちゃんが言わない方がいいって言うなら」

加蓮「言っちゃえ言っちゃえっ」

藍子「は〜い」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/02/16(日) 18:35:36.03 ID:OT5lirQb0
加蓮「最近コーデグッズとしてのメガネってよく聞くようになったよね」

藍子「そうですね。学校の友だちも、伊達メガネを買ったってお話をしていましたっ」

加蓮「うちなんてお父さんが買ってたんだよー」

藍子「加蓮ちゃんのお父さんが?」

加蓮「そ。でさー、私が初めてそれ見た時、お父さんがなんか縮こまっちゃって」

藍子「縮こまる……」

加蓮「現役アイドルの前でファッション査定をされるのが恥ずかしい! とか言い出しちゃった!」

藍子「くすっ」

加蓮「いや、ツッコミくらいは入れるけどそこまであれこれ言わないわよ」

藍子「加蓮ちゃんにするどく言われちゃうかも! なんて、思ったのかもしれませんよ?」

加蓮「私そういう風に見られてる?」

藍子「頼りになる、ってことですから♪」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/02/16(日) 18:36:06.73 ID:OT5lirQb0
加蓮「メガネが流行、かー。……うちの事務所の誰かさんが大喜びしてそう」

藍子「そういえば最近、すごく楽しそうにしている姿をよく見ますね」

加蓮「いや、むしろアレが犯人?」

藍子「犯人……」アハハ

藍子「そういえば前に、眼鏡のマーケティングが……って相談を、あちこちにしていたみたいですよ」

加蓮「あぁそれ私も聞かれた。っていうか聞きながら大量のメガネを押し付けてきた」

藍子「そうなんですか?」

加蓮「是非ともメガネのモデルを! って……人を何だと思ってるのよっ」

藍子「ふふ。でも、加蓮ちゃんならできちゃいそうっ。ほら、眼鏡とネイルのコラボレーションなんてどうですか?」

加蓮「えー……。どうコラボすんの、それ」

藍子「眼鏡を、くいっ、って動かした時に、」クイッ

藍子「加蓮ちゃんのつけているネイルも、見せることができませんか?」

加蓮「……意外と面白いこと言うね?」

藍子「えへへっ」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/02/16(日) 18:36:36.72 ID:OT5lirQb0
加蓮「藍子も混ざる?」

藍子「私も? でも、私は眼鏡にもネイルにも詳しくありませんから……」

加蓮「えー。そろそろネイルのことは分かってきたんじゃない?」

藍子「ごめんなさいっ。自分で塗るなら、いいですけれど……他の方に見せるのは、まだもうちょっとだけ」

加蓮「残念。まあ、メガネはアレでネイルが私だから、藍子はそれ以外を――」

藍子「加蓮ちゃん。あれ、って言い方はやめましょっ? 春菜ちゃんがかわいそうですっ」

加蓮「じゃあメガネはメガネ大魔王が担当するとして――」

藍子「だいまおう!? なんだか、前からどんどん言い方が大げさになっていませんか?」

加蓮「藍子も春菜のアイドル活動……っていうかもうメガネ活動を見てみたら私の気持ちが分かると思うよ……」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/02/16(日) 18:38:06.89 ID:OT5lirQb0
加蓮「……」

藍子「加蓮ちゃん?」

加蓮「あぁ、ううん。ちょっと思いついたことがあって」

藍子「思いついたこと」

加蓮「春菜が大魔王、私が……こう、思いつかないけど悪いヤツで」

藍子「加蓮ちゃん、どうしても悪い子になりたいんですね」

加蓮「藍子が悪い魔女」

藍子「悪くない魔女を希望しますっ」

加蓮「ダメ。それから愛梨が私たちのリーダーである女王様」

藍子「愛梨さんが女王さまなら、きっと優しい国になりますよね。……あれっ? でも、悪役のお話……?」

加蓮「悪者がいるならそれを成敗する役がいるよね? で、アニメとかで巫女が魔物とかを討伐するんだって、前に奈緒が言ってたんだよね」

藍子「……あの、それってもしかして」

加蓮「よし」

藍子「どこもよくありません! せめて、歌鈴ちゃんにも仲間をつけてあげてくださいっ」

加蓮「えー」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/02/16(日) 18:38:36.00 ID:OT5lirQb0
藍子「ほら、例えば桃太郎とかでは、桃太郎の仲間がいますよね? その方が、お話としても盛り上がると思います」

加蓮「脚本として盛り上げるかぁ」

藍子「だから、歌鈴ちゃんにも仲間を――そうだっ。それなら、私が歌鈴ちゃん側につきます」

藍子「……あっ。でも、そうしたら私と歌鈴ちゃんが、加蓮ちゃんや春菜ちゃん、愛梨さんと戦うんですよね。……戦わないで済む方法はないのかな?」

加蓮「じゃあ、藍子が歌鈴側について」

藍子「はい……」

加蓮「途中で藍子が実は私たち側、つまり歌鈴の敵でしたーって展開にして」

藍子「えっ」

加蓮「これならもっと盛り上がる!」

藍子「ダメっ!」
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