西住みほ「カードゲーム詰め合わせです!」

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1 : ◆AHAsA7XoCo [saga]:2020/02/11(火) 13:46:53.24 ID:Ru6iyclXo
沙織「ゆかりん、どうしたの?それ」

優花里「実は、ホビーショップでカードゲーム詰め合わせっていうのを手に入れまして」

みほ「かーどげーむ?」

華「カードと華道って響きが似てますね」

沙織「それはどうなのよ……」

優花里「せっかくですので皆さんと遊ぼうかと思って持ってきたんです」

沙織「へー、いいじゃんやってみよ!やっぱ男を堕とすならインドア趣味も理解してあげないとね」

みほ「沙織さん彼氏の趣味に合わせてあげるタイプ、だもんね」

沙織「えへ」

華「できたことありませんけどね」

沙織「むー、これからできるの!」

優花里「じゃあこれを使って、来たるべき戦いに向けて修行してみます?」

沙織「戦い?」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1581396412
2 : ◆AHAsA7XoCo [saga]:2020/02/11(火) 13:51:20.71 ID:Ru6iyclXo
優花里「カードゲーマーは人生の重要な戦いにカードを用いると聞いたことがあります!」

みほ「えぇ……」

優花里「強くなければ人生は切り開けない、ということです!」

華「まさに人生の切り札、ですね」

沙織「そっか……。どんな人と結ばれるかなんてわかんないもんね。ちゃんと修行しといた方が良いよね!?」

優花里「はい!ここで修行して、素敵な彼氏を自らの手で掴み取るんです!」

華「素敵ですか……?」

みほ「優花里さん、なんだか積極的だね」

優花里「あいえ、私は西住殿……皆さんと遊ばれば別に何でもいいんですけど」

みほ「アハハ……」


沙織「最近の男は強い女子の方が好きって言うもんね!」

沙織「やってみよっか、カード修行!」

華「そうですね」
 
沙織「麻子は……」

麻子「Zzz……」

みほ「寝てるね」

沙織「じゃいいや、私達だけでやろっか」

沙織「よーし!カードでモテモテ作戦!」

優花里「パンツァー・フォー!」

みほ「お、おー……」
3 : ◆AHAsA7XoCo [sage saga]:2020/02/11(火) 13:54:43.07 ID:Ru6iyclXo
沙織「で、何が入ってるの?」

優花里「えっとですね」

優花里「これが遊戯王で、こっちがデュエルマスターズ」

優花里「それとバトルスピリッツに、ヴァンガードですね」

みほ「あー」

沙織「うーん、なんとなく聞いたことあるかも」

華「ほんとですか?」

優花里「私も名前だけは知っていますから、たぶん有名どころなんだと思いますよ」

沙織「じゃあ、このへん押さえておけばオッケーってわけね」

華「簡単に学べるものなのでしょうか?」

沙織「前進あるのみだって!」

みほ「そうだね」ニコッ


優花里「じゃあ、まずはデュエルマスターズからやりましょう。これが一番対象年齢が広そうです」

沙織「わかった!」

優花里「武部殿の相手、誰がやります?」

華「では私、よろしいですか?」

優花里「分かりました、ではこちらをどうぞ」

沙織「ありがと華」

華「手加減はいたしません」
4 : ◆AHAsA7XoCo [sage saga]:2020/02/11(火) 13:58:29.45 ID:Ru6iyclXo
華「まるわかりガイドというのが入ってますね」

沙織「説明書これだけ?こんなペラ紙1枚で大丈夫?」

優花里「大丈夫ですよ。購入層のことを考えれば、ちゃんとすぐ遊べるよう配慮されてますって」

華「そうですね」

優花里「私読みますよ」

沙織「そう?じゃお願い」

みほ「あ、じゃあ華さんのは私が読むね」

華「すみません」

優花里「5つの文明のクリーチャー達が激しくぶつかり合い、魂を揺さぶるド迫力のカードゲーム、デュエマ。だそうです」

華「魂ですか。熱くて素敵です」

沙織「カードってそもそも何する遊びなの?」

優花里「カード同士を戦わせて、相手を倒すんですよ」

沙織「ふーん。まあ男の趣味って感じね」


優花里「じゃ読んでいきますね。まず、山札と超ガチャレンジ?というのをそれぞれシャッフルして置きます」

優花里「裏面の青いカードが普通の山札、白いカードが超ガチャレンジだそうです」

華「確かに、裏面が違いますね」
5 : ◆AHAsA7XoCo [sage saga]:2020/02/11(火) 14:01:31.06 ID:Ru6iyclXo
沙織「がちゃれんじ……??って何なの?」

優花里「まあ、ガチャのチャレンジでガチャレンジじゃないですか?」

沙織「あー、みんな好きだよねーガチャ。私もはやく彼氏ガチャSSR引きた〜い」

華「回したことあるんですか?」


優花里「置いたら、山札から5枚を中身を見ずにシールドゾーンに置きます」

沙織「シールドって何〜?」

みほ「シールドは攻撃の的で、全部壊されてから直接攻撃されたら負けなんだって」

優花里「まるで殲滅戦ですね。シールド5両にプレイヤー1両の6両編成です!」

沙織「なるほど、それ全部やっつければいいんだ」

華「それなら簡単です」

《超GR》《山札》【■■■■■】

【□□□□□】《山札》《超GR》


優花里「置いたら、山札からさらに5枚を引いて手札にします」

《手札/□□□□□)

沙織「引いたよー」

華「はい」

優花里「そしたら、ジャンケンして勝った方が先攻でゲーム開始です!」

沙織「じゃんけんグー!」

華「パーです」
6 : ◆AHAsA7XoCo [sage saga]:2020/02/11(火) 14:05:58.11 ID:Ru6iyclXo
華「では私の番からですね。みほさん、ご指示を」

みほ「あ、うん。えっと、最初はね……」

みほ「手札から1枚をまなちゃーじ?するんだって。カードを使うのにはまなが必要だから……」

沙織「まな……?あー、やっぱりモテるにはマナがなってないとね」

華「それを言うならマナーでは?それで、どうやるんですか?」

みほ「ああえっと、《上下逆/∀}にして絵柄の方を上にしてシールドの手前に置くの」

華「ここですか?」

[バトルゾーン]
【□□□□□】
〈∀───〉


みほ「うん、そこ!」

みほ「そうしたら、カードを使えるの。『カードのコストと同じ数だけまなゾーンのカードをたっぷ?すればOK』……」

沙織「たっぷ?」

優花里「カードを横向きにすることです!」

華「分かりました。ということは、今ならコストが1のカードを使用できるのですね」

みほ「うん、きっとそう!」

華「ありませんね」

みほ「え」


みほ「……。ない場合、ターンは終わりかな?」

華「あら、もう終わりですか?」

みほ「うん」
7 : ◆AHAsA7XoCo [saga sage]:2020/02/11(火) 14:09:26.48 ID:Ru6iyclXo
沙織「じゃあ私の番ね。まずは1枚逆さま……だけど」

沙織「どれ出せばいいの〜!?」

優花里「あ、いえ。後攻からはターンの開始に1枚引けるんです」

沙織「ほんと?じゃ後攻の方が有利じゃん!」

優花里「あと、とりあえずマナにするのはコストの高いものじゃないですか?」

沙織「そっか、手札にあっても今は使えないしね。じゃ1枚逆さまに出す、と」

〈───A〉
【■■■■■】
[バトルゾーン]


優花里「マナチャージは強制ではないみたいです」

沙織「そりゃ、手札から出してくんだからそうなんじゃない?いつか出せなくなっちゃうじゃん」

華「そうですね」

優花里「そしたら、カードを使って下さい!」

沙織「うん、私の番も終わり!」

優花里「……。またですか」

沙織「だってないもん、コストが1のカードなんて」


華「では私の番。今度は私もカードを引けるんでしょうか?」

みほ「そうだと思うよ」

華「ではカードを引いて、まなゾーンにカードを置きます」

〈∀∀───/+1〉

華「そうしたら、コストが2つのカードが使えるんですよね」

みほ「うん。コストと同じ数のマナゾーンのカードを横にしてカードを場に出してください」

[バトルゾーン]
【□□□□□】
〈∀∀───〉
8 : ◆AHAsA7XoCo [saga sage]:2020/02/11(火) 14:14:28.35 ID:Ru6iyclXo
みほ「あ」

華「はい?」

みほ「その時、カードの文明と同じ文明のカードを最低1枚たっぷすること……だって」

華「文明と言えば、最初のページにも書いてありましたね」

優花里「光・水・闇・火・自然の5つですね」

沙織「私のカードはこれ、闇なのかな。黒いし」

華「ではこちらは自然……、でしょうか?緑ですから」

沙織「なんか1つだけ漢字2文字なのって変じゃない?もっと他にもなかったの?」

優花里「不自然ですね」

みほ「不自然って……」


みほ「今マナゾーンのカードは、2枚とも緑だから、同じ色のカードを使っておけばいいのかな?」

華「でしたら私、このカードを使います」

華「《ボーボボ・ボーボ坊/2}です」

《ボーボボ/3000}
〈'<<,───〉


みんな「……」

沙織「……何?そのカード」

華「《ボーボボ・ボーボ坊》です」

沙織「いや、それはそうなんだけど……。名前よ」

優花里「なんか聞いたことある名前な気がしますが……」

華「この、3000というのがカードの強さの数値ですか?」

優花里「あ、はい。カード同士のバトルで使うみたいです」

華「それでは、このカードで攻撃をしかければよろしいんですね」

みほ「あ、えっと。召喚したばかりのくりーちゃー?は召喚酔いしていて、このターン攻撃はできないんだって」

沙織「なに、酔うの?」

優花里「車酔いみたいなことですかね」

沙織「もー、怪物の割にだらしないんだから〜」

みほ「アハハ……」
9 : ◆AHAsA7XoCo [saga sage]:2020/02/11(火) 14:20:05.83 ID:Ru6iyclXo
華「クリーチャー、というのが攻撃をするカードなんですね。あ、《ボーボ坊》にも書いてありますね」

沙織「てことは、最初の番にはカードが出せなくて、次の番に出しても攻撃できなくて……。攻撃するまで3回もかかるってこと?」

優花里「戦車道と同じです。戦闘が起こるのは少し時間が経ってからなんですよ」

華「それならば納得です」

みほ「いいのかな、そんな解釈で……」

沙織「じゃあこっちの番」

〈+1/───AA〉
【■■■■■】


沙織「やった、私もカード使える!……けど、何なのこのカード……」

優花里「どうしました?」

沙織「まあいいや、{2/凶鬼51号ハーシル》!」

〈───'>>,〉
{1000/ハーシル》


みほ「凶鬼……」

華「気合入ってますね」

沙織「こっちのカード変なのばっかり〜!私もそっちのにすればよかった」

沙織「ていうか、同じコスト2つのカードなのに{1000/ハーシル》と《ボーボボ/3000}って」

沙織「《ハーシル》弱くない!?」

優花里「全然凶鬼じゃないですね」

華「謎です」


華「それではこちらの番です」

みほ「そしたら、今回からカードを引いた後にあんたっぷもしてください」

華「アンタップ、ですか?」

みほ「横になったカードを縦に戻すの。それでまた使える様になるから」

〈<<───〉

華「分かりました。その後、まなチャージですね」

【□□□□□】
〈'∀∀,∀──/+1〉
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