【とある】ノウリョクロンパ〜異能の学園と別条の相補性〜

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116 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/10(月) 13:31:57.74 ID:iSg6rMLr0
超高校級の??? 垣根帝督
『不明』

超高校級の精神能力者 心理定規
『対象の能力を見ることができる。また回数制限のある能力の使用回数を見ることができる。発動には近くにいる必要がある』

超高校級の念動力者 誉望万化
『一日に二回まで透明になれる』

超高校級の解析能力者 一方通行
『あらゆる仕掛けを解析し、解除することができる。一日一回のみ』

超高校級の再生能力者 土御門元春
『死んだ時、一度だけ蘇ることができる』

超高校級の空間転移能力者 結標淡希
『自分以外のテレポートができる。二人まで飛ばせる。飛ばされる人物が一度行ったエリアのみ。具体的にテレポート場所を指定することはできない』

超高校級の変身者 海原光貴
『直前の死者の見た目、体格、声に変化することができる。三回のみ』

超高校級の電子使い 麦野沈利
『扉を電子の阻害により開かなくすることができる。(効果は10分間) 両側から開かなくなる。一日三回のみ』

超高校級の窒素使い 絹旗最愛
『薄い窒素を常時纏う。また付随して重いものを持てるようになる』
117 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/10(月) 13:32:28.64 ID:iSg6rMLr0
一方と麦野修正
118 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/10(月) 13:39:51.23 ID:iSg6rMLr0

 トレーニングルームは一般的なものだった。ダンベルやバーベル、ランニングマシーンなどがあった。

 削板のバカなら気に入るだろう。

 特に目ぼしいものもなかったため、部屋を出た。

「で、後は液晶パネルと謎の箱か?」

結標「そうね」

 液晶パネルは画面がついてなかった。スイッチらしき部分を押すがつかない。コードが後ろから伸びており、壁の電源装置に?がっている。

 また液晶パネルの横には固定電話の受話器らしきものがついている。

──何でここだけアナログっぽいんだ…?

 その次は、謎のボックスを見た。90cmくらいはある金属製の箱だ。上部には蓋らしき部分があった。そこにはこう書かれている。

『この仕掛けは、二者の能力者の証により、開くパンドラの箱。この箱の中には特殊な凶器が入っている』

「凶器…?」

結標「さっきは気づかなかったけど、横にカードリーダーみたいなものがあるわね。……もしかすると学生証を通せ……ということかしら?」

 結標の言うとおり、先程の文の両脇にカードリーダーらしき部分があった。

「まぁ、開けるわけねぇよな」

結標「当然ね…」

「大体、ここは見たか……じゃ、俺は次のエリアに行く。……お前は?」

結標「私はもう少しここにいるわ」

「あいよ、じゃあな」

 結標とは、そこで別れた。
119 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/10(月) 13:42:00.34 ID:iSg6rMLr0

 エリア1からエリア2までの通路には特に何もなかった。部屋は近い順から吹寄、土御門、絹旗だ。

 エリア2への扉を開ける。
120 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/10(月) 13:45:53.71 ID:iSg6rMLr0

 エリア2に入ると、また同じような部屋の構造が俺を迎え入れた。

 小部屋に、謎のボックス、液晶パネルと先程見たものがたくさんある。

 この部屋には吹寄、土御門、絹旗がいるみたいだ。

 誰に話しかけるか。


選択肢

1、吹寄

2、土御門

3、絹旗

下2まででコンマ高いほう
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/10(月) 13:54:50.93 ID:opcxt7aX0
3
能力がいまいちわからないし、見せてもらったほうがいいだろう
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/10(月) 14:14:51.28 ID:69fhNVT3O
3
123 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/10(月) 16:10:02.33 ID:iSg6rMLr0

「オイ、お前」

絹旗「お前じゃないですよ! 超絹旗です!」

「じゃあ超絹旗…。俺は今このエリアにはじめてきたとこだが…ここには何かあったか?」

絹旗「ここのエリアは、4つの小部屋と変な箱と液晶があります。小部屋は一つしか空いてないです」

「どれだ…?」

 そう聞くと、超絹旗はひとつの部屋を指指した。

「これは……『電気室』?」

 部屋名を表す液晶パネルにはそう書かれていた。

「お前は中を見たのか?」

絹旗「超見ましたね」

「ふーん」

 俺はその部屋に入った。先程と同じように自動ドアが開く。

 中には様々なよく分からない機械があった。

 中央エリアだとか、エリア1だとか書かれているのが分かる。その下にはレバーがいくつもある。

絹旗「このレバーおろすと、電気切れるんですかね?」

 そう言いながら絹旗がレバーを掴んだ。少し違和感があったような気がした。

「分からんが……たぶんそうだろうな。下ろすなよ? フリじゃねぇぞ」

絹旗「超分かってますよ」

 絹旗はレバーを離した。

──ん?

「お前もしかして能力発動してるか?」

 そう考えたのもレバーに触れる手が直接触れてないように見えたからだ。

 確かこいつは窒素を纏うとかだったよな?

絹旗「あー、超分かりますか?……まぁ、というよりはこれが普通の状態なんですよね。ですから私の場合は意図的に能力を切るって感じなんです。じゃないと、シャワーとか浴びれませんからね」

「なるほどな。全身を薄い空気──もとい窒素が覆っているわけか」

絹旗「ですね」

 そんに話をしながら部屋を出た。
124 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/10(月) 16:25:15.74 ID:iSg6rMLr0

 他の三つの部屋は開いてないみたいだ。部屋名すら表示されていない。

 あとは液晶パネルと箱だが、パネルの方は先程と同じだった。

 ボックスの方は先程とは色が違う気がする。

 また上部の蓋の部分に文字が書いてある。

『この仕掛けは、二者の能力者の証により、開くパンドラの箱。この箱の中には一度のみ能力を一定時間無効化する装置が入っている。』 

──能力を一定時間無効化?

絹旗「変なものもありますね…」

「困ったもんだな…」

 この部屋はこれだけみたいだ。次に向かおう。
125 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/10(月) 16:28:08.02 ID:iSg6rMLr0

 次はエリア2からエリア3の道を通った。

 ここは順に海原、御坂、誉望の部屋がある。

 他にはやはり何もない。あるのは前と後ろに扉だけ。そして、後ろの扉はこちら側から開かない。

 さて、次のエリア3に行こう。
126 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/10(月) 16:31:24.55 ID:iSg6rMLr0

 エリア3に到着した。

 やはり四隅に部屋が四つあり、またパネルとボックスがある。

──ここも同じか。

 と、考えると残りの3エリアも同じなんだろう。

 ここには海原、御坂、誉望がいるようだ。

 誰かに話しかけてみよう。



 選択肢

1、海原

2、御坂

3、誉望


下2まででコンマの高いほう
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/10(月) 17:15:57.48 ID:69fhNVT3O
2
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/10(月) 17:17:00.75 ID:IQ/jxmlpO
3
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/10(月) 17:40:25.02 ID:kQW7VEXk0
3
130 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/10(月) 17:43:15.13 ID:iSg6rMLr0

誉望「あ、垣根さんじゃないっすか。ここの探索っすか?」

「おう」

 誰かに話しかけようとする前に、誉望に話しかけられた。

──こいつもこいつでよく分からない格好をしてるな。中身はまともそうだから良いが。

「ここについて軽く教えてくれ…」

誉望「ここは特に何もないんすよね……部屋は四つあるんすけど、開いてるとこ一つしかないっす」

「そうか……」

 誉望に案内してもらい、その部屋の前に行った。『化学室』と書かれている。

 やたらと変な薬品があるが、詳しく見てる時間はなさそうだ。

 目についたものだけ見ることにする。

──硫酸、青酸カリ、クラーレ、ムッシモール。ろくなものがない。

 危険なものばかりだから、あんまりここには人を入らせたくはないな。

誉望「こういう薬品とかって怖いっすよね。これを考えちゃうと、食事とかも怖いっす」

 確かに食事に毒を混入させられたら、たまったものではない。その点も考える必要がある。

 色々考えながら、外へ出た。
131 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/10(月) 18:35:44.42 ID:njbLeJnD0

 パネルはやはり他の部屋と違いはなかったが、ボックスの方は違ったことが書かれていた。

『この仕掛けは、二者の能力者の証により開く、パンドラの箱。この箱の中には何かがつまっている。ただし二人以上の死者がいない限り、開くことはできない。仮に開けることができても爆発する』

誉望「何かってなんなんすかね?」

「分からん……ただ一つ言えるのは、俺達がこれを開ける日が来た時は、殺人が起こってるってことだな」

誉望「それは困ったっすね」

 このエリアは他に目ぼしいものはない。次に行こう。

 ゴーグルとその場で別れた。
132 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/10(月) 18:39:08.98 ID:njbLeJnD0

 エリア3から4の通路も、特にこれといった特徴はない。

 生徒の部屋は食蜂、一方通行、麦野の順だ。どうやら男、女、男……といった順になっているようだ。

 調べるものはここにはない。次の部屋に進もう。
133 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/10(月) 18:41:57.68 ID:njbLeJnD0

 エリア4もやはり他と変わらない。何度も見たからか、部屋の研究施設感にも大分慣れた。

 ただ売店らしきものが目についた。あれが一方通行が言っていたやつか。

 この部屋には食蜂、一方通行、麦野がいる。

 誰かに話しかけてみよう。



選択肢

1、食蜂

2、一方通行

3、麦野


下2まででコンマの高いほう
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/10(月) 18:55:00.03 ID:m5qeGsq1O
1
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/10(月) 19:01:51.21 ID:kQW7VEXk0
1
136 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/11(火) 01:12:55.02 ID:fY/CQ4kg0

「なぁ、しいた──食蜂」

食蜂「あら垣根さん。今、何か言いかけなかったぁ?」

「いや気にするな……それより、このエリアの目ぼしいところあったら教えて欲しいんだが」

食蜂「…ここは売店と麦野さんの能力開発室?…があるわぁ」

「売店ねぇ……見てみるか」

食蜂「あ、奢ってくれるの?」

「言ってねぇ……ていうか、金なんてないが…」

食蜂「専用の通貨があるみたいよぉ。あと食料品は無料みたい」

「そうなのか…」

 とりあえず売店を見てみよう。
137 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/11(火) 01:33:18.20 ID:R45/vW3/0

ゲコクマ「いらっしゃいませー!」

「テメェが店員なのかよ…」

 店に入るなり、不細工面の人形が現れた。

ゲコクマ「そう! ボクは研究室長にして、この店の店長でもあるのです!」

「知らねぇ…」

 ゲコクマを無視して中を見て回る。

 売店というよりかは、百円ショップだった。

「ん…?」

 変な機械が目にとまった。

 何だこれは? 大きいガチャガチャ?

ゲコクマ「うぷぷ……さすがは垣根くん! これが気になっちゃったんだねぇ」

 ゲコクマは笑い(?)ながら、そう言った。

「説明しろ…」

ゲコクマ「これはゲコゲコマシーン! 中には色々なものが入ってて、ゲコクマメダルを使えば引けるよ!」

「ゲコクマメダル……それがこの国での通貨ってことか」

ゲコクマ「ゲコクマメダルは色々な場所に隠れてるからがんばって見つけてみてねー!……と、言いたいところなんですが、初回だから二枚プレゼントしてあげる!」

 そう言って、半ば無理やりゲコクマが、センスのないメダルを渡してきた。

──悪いものではなさげだし、引いてみるか。
138 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/11(火) 01:42:38.79 ID:R45/vW3/0
封入率
1〜5 浜面
6〜10 結標
11〜15 吹寄
16〜20 土御門
21〜25 絹旗
26〜30 海原
31〜35 御坂
36〜40 誉望
41〜45 食蜂
46〜50 一方通行
51〜55 麦野
56〜60 削板
61〜65 滝壺
66〜70 上条
71〜75 心理定規
76〜80 青髪
81〜85 雲川
86〜95 レアアイテム
96〜00 特殊イベントアイテム
139 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/11(火) 01:43:13.44 ID:R45/vW3/0
↓2までのコンマでゲコゲコマシーンの結果
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 01:55:41.50 ID:1PM05beG0
潜影蛇手
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 01:59:15.94 ID:J7luwRlHO
何が出るかな
142 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/11(火) 02:30:05.16 ID:R45/vW3/0
一方通行にあげると喜ぶアイテム

↓で良さげなもの
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 04:26:02.99 ID:1PM05beG0
道路標識シールブック
144 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/11(火) 12:40:55.66 ID:R45/vW3/0
レアアイテム表
浜面(高級スパナ)
結標(美少年の写真)
吹寄(正露丸)
土御門(月刊いもうとパラダイス)
絹旗(超サイヤ人伝説)
海原(怪人二十面相)
御坂(ゲコ太のぬいぐるみ)
誉望(金属探知機)
食蜂(洗脳装置)
一方通行(ウォーキング・デッド)
麦野(小顔ローラー)
削板(俺より強いやつに会いに行くTシャツ)
滝壺(遠隔感受アンテナ)
上条(幸運のお守り)
心理定規(アドラー心理学)
青髪(世界の美男・美女リスト)
雲川(すべてがFになる)

誰向けのものが出たか
↓2まででコンマの高いほう
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 13:14:44.11 ID:mn/BIXBEO
心理定規
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 13:18:22.47 ID:i84hS3lTO
ふっきー
147 : ◆ocnT.96ZZU [saga]:2020/02/11(火) 14:27:36.57 ID:p5VlNCgW0
ゾロ目どうするか書いてなかったけど、このスレではこちらが指定した時意外は何もなしでお願いします。
148 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/11(火) 22:08:45.60 ID:R45/vW3/0

「あ…?」

 ゲコゲコマシーンなるガチャガチャを回すと、出てきたのは奇妙なものだった。

──正露丸と道路標識のシールブック。

「これどうやって使えってんだよ」

ゲコクマ「誰かにあげると仲良くなれるかも!」

──あげるだと? これあげて喜ぶやついるのか?

 とりあえずポケットにしまった。

ゲコクマ「お買い上げありがとうございましたー」

 気が向いたら、また来てみよう。
149 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/11(火) 22:17:58.13 ID:R45/vW3/0

 次は麦野の能力開発室に入った。電子や電磁、そこから派生して量子についてまで書かれた本が大量にあった。

 部屋自体にこれといった特徴はない。

 だが辺りによく分からない部品や光学系の材料があった。

 知識のある人間なら、色々作れるかもしれない。

食蜂「こういう系は全く分からないわぁ……垣根さんは分かるの?」

「少しだけ分かる…」

 食蜂は感心してるのかしてないのか、よく分からない顔で、そうなのぉ、と言って、また辺りをきょろきょろと見回した。

 この部屋はこんなものだろう。

 俺は部屋の外に出た。
150 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/11(火) 22:54:01.15 ID:R45/vW3/0

「で、ここには……」

 次は、謎のボックスに書かれている文字を読む。やはり書かれていることは他と違う。

『この仕掛けは、二者の能力者の証により開くパンドラの箱。この箱の中には極上のアイテムがはいっている。』

食蜂「極上のアイテムねぇ……何が入ってるのかしらぁ」

「ろくなものじゃねぇと思うが……」

 何にせよ、これでこの部屋は全て見回った。後は二つのエリアだけだ。

 食蜂とここで別れ、次の部屋に向かう。
151 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/11(火) 23:12:57.58 ID:R45/vW3/0

 エリア4からエリア5への通路にも何もない。

 生徒の部屋のみが新しい情報だ。削板、御坂、上条の順に部屋が並んでいる。

 それだけ確認して、次の部屋に向かう。
152 : ◆ocnT.96ZZU [saga]:2020/02/11(火) 23:19:54.07 ID:R45/vW3/0

 エリア5に到着する。

 ここまで来るのに大分歩いた。一周しようとするとならば大分体力を使うかもしれない。

 ここには削板、御坂、上条がいる。

 誰かに話しかけてみよう。



選択肢

1、削板

2、御坂

3、上条

↓2まででコンマの高いほう
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 23:21:36.78 ID:1PM05beG0
2
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 23:23:20.51 ID:J7luwRlHO
1
155 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/11(火) 23:56:57.98 ID:R45/vW3/0

「なぁ、御坂」

御坂「あ、垣根さん。さっきぶりね……探索?」

「そうだ……ここは何があったよ?」

御坂「ここの空いてる部屋は『削板さんの能力開発室』と図書室ね」

「あの筋肉バカのか……」

 横目で脳筋の方を見ると、削板はスクワットをしていた。

御坂「でも、あそこまでストイックなのは凄くない?……ちょっとバカかもしれないけど」

「まぁな……良い意味でバカってやつだ」

 御坂に案内され、削板の能力開発室に入った。

 そこには本の類はほとんどなかった。あるのはプロテインだの、筋肉を増強させるサプリなどだ。

 机の上には、一枚の紙がある。

『削板軍覇
パンチ力1t
100m走5秒
 力の制御に苦労している様子』

御坂「これ、削板さんの身体能力かしら?……だとしたら、相当凄いけど」

「脳筋ってコイツのためにある言葉なんじゃないか?」

御坂「そうかもね……」

 そんな雑談を話しながら、部屋を出た。
156 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/12(水) 00:11:08.06 ID:56erwoQu0

 図書室は本が大量にあって見てる余裕はなかったから、後回しにした。

 謎のボックスを見て、次の部屋に行こう。

御坂「これ、何なのかしら…」

「さぁな…」

 文字を見る。

『この仕掛けは、二者の能力者の証により開くパンドラの箱。この箱の中には全ての扉を一時停止させるボタンがはいっている。』

「……こりゃ、本当にろくなもんじゃねぇな。悪用される前提の品じゃねぇか」

 だからこそ尚更開けるべきじゃない。触らぬ神に祟りなし、だ。

 このエリアは大分見終わった気がする。次に進もう。
 
 御坂とそこで別れた。
157 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/12(水) 00:15:06.43 ID:56erwoQu0

 エリア5からエリア6の通路は他と変わら──

──ん?

 違う。

 ここは他と違う。

 部屋が四つある。

 心理定規、青髪、雲川と並んで、その次にもう一部屋ある。

 部屋名はない。

──ここについては他三人に聞いてみるか。

 エリア6に進む。
158 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/12(水) 00:18:45.23 ID:56erwoQu0

 エリア6も同じだった。

 一つくらい違った配置があるかと思ったが、全て部屋の構造は同じだった。

──まぁ、そっちの方が分かりやすくていいか。

 ここには心理定規、青髪、雲川がいる。

 誰に話しかけよう。



選択肢

1、心理

2、青髪

3、雲川


↓2まででコンマ高いほう
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/12(水) 00:28:22.27 ID:l00GUOG70
心理
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/12(水) 00:28:50.06 ID:PbVTtwiM0
1
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/12(水) 00:40:17.27 ID:l00GUOG70
滝壺の個室がなくて御坂の個室が二つある
162 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/12(水) 00:43:10.60 ID:56erwoQu0
ミスった… 

エリア2から3の方

海原、滝壺、誉望で
163 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/12(水) 00:55:51.15 ID:56erwoQu0

「おい」

心理定規「…何かしら」

「お前らの部屋がある通路に、よく分からねぇ部屋があったが、ありゃ何だ?」

心理定規「さぁ……私も知らないわ。仲見たけど、普通の部屋って感じ。空き部屋じゃない?」

「そうか……」

 空き部屋か。

 まぁ、実際使われてないなら、そうなんだろう。

「話は変わるが、このエリアには何かあったか?」

心理定規「特に……小部屋が4つあるけど、どこも空いてないわ」

「どこも空いてないってのは新しいな……あと、箱はどうなってる?」

心理定規「あの金属のやつのことかしら?……それなら何も書いてないわよ」

 心理定規の言う通り、パンドラの箱が云々と書いてある部分に何も書かれていなかった。

 どうやらこの部屋は本当に何もないらしい。

 心理定規と別れ、自分の部屋の通路に戻る。
164 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/12(水) 01:03:08.51 ID:56erwoQu0

(あと、きちんと見ていないのは中央エリアだけか……)

 探索はほぼ終わった。中央エリアのみ、ろくに調べていない。あそこでしたのは話し合いだけで、見る時間はなかった。

 一見ディナー会場のようだったが、何かあるだろうか?

 俺はエリア1に入り、再び中央エリアに向かった。



↓1 中央エリアに居た人物一人(心理、御坂、絹旗、結標、誉望、食蜂以外)
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/12(水) 01:09:43.45 ID:PbVTtwiM0
ここでふっきーと書いたらアイテム渡せる?
無理なら安価↓
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/12(水) 01:10:04.64 ID:l00GUOG70
一方
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/12(水) 01:16:43.94 ID:l00GUOG70
エリア1からエリア6-1間の個室通路には戻れますか?
168 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/12(水) 01:30:05.37 ID:56erwoQu0

 中央エリアに着くと、そこには一方通行が居た。

一方通行「……」

「何だよ」

一方通行「あ?…自意識過剰か? テメェのことなんざ見てねェよ」

「チッ、そうかよ……」

 一方通行を無視して、エリアを探索することにした。

 ここは先程見た通りのディナー会場だが、興味深いものがあった。

──エレベーターだ。

 ボタンが横にあったため試しに押してみるが、反応はない。

 あとは厨房を見てみよう。

 そちらに足を向けると──

一方通行「オイ、待て」

──一方通行に止められた。

「何だよ」

一方通行「オマエが料理に毒物を混ぜる可能性がある。……オレが見張ってる」

「あぁ、そうかよ……勝手にしやがれ」

一方通行「言われなくても勝手にする」

 何なんだコイツは。疑うのも無理はないかもしれないが、いくらなんでも敵対心剥き出しにしすぎだろう。

 一方通行が後ろでこちらを見張ってるのにイライラしながら、厨房を調べた。

 食材が大量に入った冷蔵庫と冷凍庫、食器の入った棚。普通の家庭と比べても特に変わった点はない。違いは厨房の規模がデカいくらいだ。

 このエリアには他にもう何もない。そろそろ自分の部屋に戻ろう。ここに居ても一方通行しかいない。こいつから得るものはない。
169 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/12(水) 02:03:32.97 ID:56erwoQu0
>>167 戻れません


「と、調べ終わったわけだが……」

 自分の部屋に帰って来た。そういえば、ここはまだあまり調べていなかった。

 机の上のパソコンを見る。

──使えるのだろうか?

 電源スイッチを押して見る。

 すると、パソコンの起動の音がした。

 どうやら使えるらしい。

 しばらく待つと、起動し終わったようで、デスクトップ上にひとつのファイルが現れた。

 ファイル名は『G(ゲコクマ)メール』。

 これ以外のファイルは存在しないし、検索機能も使えない。設定など弄ろうとしたが、何も出来ないようだ。
170 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/12(水) 02:06:23.56 ID:56erwoQu0
素直にGメールを起動させる。

 デスクトップ上に黒い小ウィンドウが出てきた。

 しばらく仕様や、どういうものか理解しようとして手を動かした。

 結果わかったのは、これはLINEのように他の生徒に連絡をすることが出来る、ということ。また、掲示板のような複数人でメッセージのやり取りが出来る機能もあることが分かった。

──これがあれば部屋にいながら連絡しあうことができる、ということか。

 中々に便利だな。

 友達リストなどはないが、最初からpc名で他の生徒の送信先も登録されている。

 掲示板の方は自由に書き込めるようになっている。さっそく誰かが書いているようで、通知のようなマークが出ている。


pc01:1は俺がもらった!

pc18:2番の方が私は好きだ

pc04:さっそく堪能してるわね


 恐らく推察するに、浜面と雲川と吹寄なんだろう。俺のpc番号が03っていうのを考えると、な。

 とりあえず使いみちは分かったし、電源を切る。

 これで本当に現状、全ての探索は終わったんじゃないだろうか。

 もっとも浅くしか見ていないから、まだまだ何かあるだろう。

 そう考えていると、夜になっていたことにようやく気付いた。

 外の世界がないから、時計の時刻を見ない限り夜だと気付かない。

──少し早いが、そろそろ寝るか。

 布団に入り、また天井を見上げる。

 本当にコロシアイなんて起きるのだろうか? 全く俺には信じられなかった。

 思考はすぐに途絶えた。それは疲れからか、唐突な睡魔に襲われたためだ。
171 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/12(水) 02:07:21.65 ID:56erwoQu0
こんかいはこの辺でー
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/12(水) 02:10:38.27 ID:l00GUOG70
173 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/12(水) 20:35:52.94 ID:VxsU9//Z0

「七時四十分か……」

 集合時刻は八時。悪くない時間だが、やはり目覚めが悪い。

 外の世界の様子が見れないのは腹立たしい。

「とりあえず向かおう……」

174 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/12(水) 20:50:58.54 ID:VxsU9//Z0

吹寄「おはよう諸君」

上条「おはよう」

浜面「朝って感じがイマイチしないけどな…」

結標「なら朝食を食べて、朝の実感を得なさい」

絹旗「おお! これは超美味しそうですね!」

 結標がテーブルに置いた品々は、焼き鮭や味噌汁、漬物とThe朝食といった感じだった。

「昨日も思ったが料理上手いな」

滝壺「だいたい吹寄がやってる…」

結標「悔しいけど、それは事実よ……吹寄の手さばきには敵わないわ」

吹寄「多少慣れてるだけよ」

青髪「謙遜してるところもええと思いません、土御門くん」

土御門「うーん、俺は妹属性以外はNGだから……全くダメだにゃー。どっちかっていうと吹寄は姉なんだぜよ」

吹寄「オイ貴様ら! くだらない話してないで手伝え!」

青髪「ひぃ」

土御門「はい! だにゃー!」

麦野「まったく…男は能天気で良いわね…」

海原「あちらと同じくくりにされるのは心外です…」
175 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/12(水) 21:05:50.55 ID:VxsU9//Z0

「そういや見ねぇ顔があるな……一方の野郎はやっぱりいないが…」

吹寄「削板くんが居ないわ……トレーニングルームで見かけたけど、彼曰く『会話がさっぱり分からん! よって筋肉!』って言ってたわよ」

絹旗「超意味分からないんですけど…」

御坂「会話より筋トレってことなんでしょうけど…」

「二人もいねぇのか……困ったもんだ」

吹寄「愚痴は言いたくなるけど、それよりも各自で探索してもらった結果を共有しましょうか」

誉望「そうっすね」

吹寄「では、何かある人いるかしら?」

心理定規「私が気になったのは、あの『パンドラの箱』とかいうやつね」

雲川「…だな」

心理定規「あそこには二者の能力者の証とか書いてあったけど……あれって何のことかしら?」

「それは……」


↓1
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/12(水) 21:18:48.31 ID:l00GUOG70
二人分の学生証
177 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/12(水) 21:31:20.26 ID:56erwoQu0
超高校級の解析能力者 一方通行
『あらゆる仕掛けを解析し、解除することができる、三回のみ』に修正で
178 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/12(水) 21:38:52.88 ID:56erwoQu0

「二人分の学生証じゃないか?」

心理定規「学生証…?」

「ああ、俺達が最初から持ってる……この学生証だ。こいつを使えばあれをあけられるんじゃないかと思ってる」

結標「私もそう思うわ……証って漢字が、学生証には入ってるし、カードリーダーみたいなのが横についてたからね」

吹寄「なるほど……。試してみれば分かること、と言いたいところだが、開けるにしても中身はろくなものじゃないわよね?」

雲川「極上の凶器、能力無効化アイテム、不明、極上のアイテム、扉一時停止ボタンの5つだ……不明のやつは実質開けられないに等しいが…」

吹寄「やっぱり…」

浜面「でも、二人いなきゃ開けられないんだよな? だったら、誰も開けないんじゃないか? そんな危険なものをわざわざ出すなんて」

麦野「二人とは限らないわ……学生証がニ枚あれば開けられると思うわよ」

浜面「だとしても、皆学生証はちゃんと持ってるだろ? だったら、放っておくのが一番じゃないか?」

「いや……一人だけ開けられそうなやつがいる……」

浜面「一人? 誰だよそいつは…」



↓1

179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/12(水) 22:02:43.86 ID:XnOTNS7o0
一方通行
180 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/12(水) 23:10:16.06 ID:56erwoQu0

「一方のヤツなら、学生証がなくても開けることができるんじゃねぇかな」

浜面「一方通行…?」

「あいつの能力は『あらゆる仕掛けを解析し、解除することができる』っていう能力だった……よな? 心理定規」

心理定規「そうね……これ、ゲコクマに頼んでコピーしてもらったから皆にリスト配るわ」

浜面「確かに書いてあるな…」

結標「でも、だからといってそういった凶器やら危険なアイテムを出して、管理するとなると色々問題がある気が…」

雲川「それなら良い案がある……一つ空き部屋があるのは知っているかい?」

御坂「あ、雲川さんの隣の部屋のこと?」

雲川「そうだ……あそこは無人の部屋だろう? あそこに『パンドラの箱』の中身をしまうというのはどうだ?」

「鍵はどうする…?」

浜面「あ、俺なら外から鍵かけられるぞ」

雲川「それだけではダメだ……なにせそれじゃ君だけが入れるからな」

食蜂「だったら、どうするのぉ?」

 雲川はそこでコーヒーをわざとらしく飲み、口を開いた。

雲川「……塞いでしまおう」
181 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/12(水) 23:29:36.91 ID:56erwoQu0

誉望「え! 塞ぐって、扉を、っすか?」

雲川「なに、埋め立てするわけじゃない。単純に大きな物体を扉の前に置くということだよ」

土御門「にゃー」

「絹旗か削板なら出来るが……それじゃ、結局そいつらだけは入れるんじゃないか?」

雲川「だから、『それだけでは』と言ったんだ」

海原「つまり、浜面さんの能力との合わせ技……ということですね?」

雲川「そうだ。まず浜面に扉に鍵をかけてもらう。その後に、扉の前に遮蔽物を置く。……こうすれば単身では中に入ることができないだろう?」

吹寄「良い考えね……だけど、一気に全ての『パンドラの箱』の中身を入れる必要はないんじゃないかしら?」

麦野「ていうのは?」

吹寄「まず明らかに『特殊な凶器』は危険って分かるけど、『能力を無効化するアイテム』とかは使い道ある気がするのよね」

雲川「それに私が言っておいてなんだが、このプランが完全に機能するとはまだ確証がない。というのも、私達は与えられた情報から判断しているに過ぎない。もしかしたら、先程の案を使ってもなお入ることができる人間がいるかもしれない……そういった点で、まずは凶器だけを封印することを提案するよ。他は要相談といった感じでね」

吹寄「良い意見ね……他の皆はどう思う?」

青髪「注意深くいくのはええと思うよー」

麦野「なにもしないよりは遥かにマシ……問題ないわ」

吹寄「ありがとう……それじゃ、エリア1に皆で向かいましょうか」

 席を立ち、各々がエリア1に向かう。
182 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/13(木) 00:06:36.71 ID:5VzXziZ40

青髪「パンドラの箱なあ……僕もさすがに箱では興奮できませんわ」

上条「お前は何言ってんだ」

土御門「青髪は守備範囲広すぎて何処までいけるか挑戦中らしいぜよ」

 全員が集まったのはかなり時間がかかった。

 というのも、エリア1とエリア2の間の部屋のやつらは一周しないと、ここにこれないからだ。

 その点、俺と浜面と結標は一番近い部屋だったので楽できた。待つのは退屈だったが、トレーニングルームで一人で騒いでる削板を見てたら時間が過ぎた。

 皆は順にエリア6のやつら、エリア5のやつら、と順にやってきた。当然、一方通行の姿はない。

吹寄「よし、皆集まったわね……早速開けましょうか」

土御門「一体、なにが入ってるんだにゃー?」

吹寄「ちょうど近いとこにいるから言うけど、あなたの学生証を貸してくれない?」

「おうよ」

 俺は吹寄に学生証を渡した。

吹寄「じゃ、やるわよ」

 そう言って吹寄はカードリーダーに学生証を通す。

 するとガチャ、と音がした。

御坂「空いた……のかしら?」

海原「外からは変化がありませんが……」

吹寄「どれどれ……」

 吹寄は蓋を掴んだ。

 すると、どうやら開いてることが分かったらしく、こちらに顔を向けた。

吹寄「開けるわよ」

 吹寄はゆっくりと蓋を開けた。

 一同がそこを覗き込むように集まる。

浜面「これは……」

──中にはサイレンサー付きの拳銃と手榴弾があった。

183 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/13(木) 00:57:25.57 ID:5VzXziZ40

絹旗「っと、これで良いですか…?」

 絹旗がデカイ棚を扉の前に置いて、言った。

吹寄「ええ、バッチリよ……これでだれも入れないんじゃないかしら」

浜面「ふー、ちょっと疲れたぜ……それにしても、あんなもんが入ってるとはな…」

 仕事を終えた浜面がそうつぶやく。

 拳銃と手榴弾。

 拳銃はリボルバー型で弾薬が六発入っていた。手榴弾は特殊なラベルが貼ってあり『ゲコクマ特製二十倍手榴弾』と書かれていた。

 どちらも野放しにしておくには恐ろしいものだ。

「でも、これでこの凶器は封印された……」

誉望「そうっすね」

吹寄「一歩前進よ……コロシアイなんて、私がいる限り起こさせないわ」

海原「これはこれは……頼もしいですね」

土御門「吹寄リーダーだにゃー」

吹寄「なにそれ…」

結標「良いじゃない、似合ってるわよ吹寄リーダー」

吹寄「もう、結標さんまで…」

 少しだけ友情が芽生えつつあった気がした。

 こんな状況だからこそ皆で協力しようとする意思が俺達の中から生まれた。

 この調子で交流を深めていけばコロシアイなんて起きないだろう。

 そう思っていた矢先、悪魔の声が鳴り響く。

『えー、研究室にいる皆さんに大事な連絡があります。至急、中央エリアにお集まりください』

 嫌な予感しかしなかった。
184 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/13(木) 01:41:16.72 ID:5VzXziZ40
最終更新版

超高校級の??? 垣根帝督
『不明』

超高校級の精神能力者 心理定規
『対象の能力を見ることができる。また回数制限のある能力の使用回数を見ることができる。発動には近くにいる必要がある』

超高校級の念動力者 誉望万化
『一日に二回まで透明になれる』

超高校級の解析能力者 一方通行
『あらゆる仕掛けを解析し、解除することができる。三回のみ』

超高校級の再生能力者 土御門元春
『死んだ時、一度だけ蘇ることができる』

超高校級の空間転移能力者 結標淡希
『自分以外のテレポートができる。二人まで飛ばせる。飛ばされる人物が一度行ったエリアのみ。具体的にテレポート場所を指定することはできない』

超高校級の変身者 海原光貴
『直前の死者の見た目、体格、声に変化することができる。三回のみ』

超高校級の電子使い 麦野沈利
『扉を電子の阻害により開かなくすることができる。(効果は10分間) 両側から開かなくなる。一日三回のみ』

超高校級の窒素使い 絹旗最愛
『薄い窒素を常時纏う。また付随して重いものを持てるようになる』
185 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/13(木) 01:42:44.63 ID:5VzXziZ40
超高校級の追跡者 滝壺理后
『指定の人物が何処にいるか分かる。一日三回のみ』

超高校級の外れ者(?) 上条当麻
『能力を打ち消す右手を持っているらしい(?)』

超高校級の模倣者 青髪ピアス
『一度だけ直前の死人の能力を模倣する。発動するまで、誰が死んでいるか分からない』

超高校級の命令者 吹寄制理
『人物に抵抗不可の命令をすることができる。この命令は具体的でなければ効果をなさない。また声が聞こえていなければ効果はない。二回まで使用可』

超高校級の電気使い 御坂美琴
『電気を供給or流すことができる。この電気は別の用途としても使用可能。またこの能力を使うと体力も消費される』

超高校級の精神能力者 食蜂操祈
『指定の人物がクロマクかそうでないか分かる。一日一回のみ。またコロシアイ生活、初日は使用不可。発動には近くにいる必要がある』

超高校級の筋肉 削板軍覇
『一般人の何十倍もの強靭な肉体を持つ』

超高校級の??? 雲川芹亜
『不明』

超高校級の機械操作能力者 浜面仕上
『原則通れない扉を開け、通ることができる。また生徒達の部屋や一部の部屋に簡易的なロックをかけることができる(外側から)』
186 :今回はここまで ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/13(木) 02:15:28.02 ID:5VzXziZ40

ゲコクマ「はい! よくぞみんな集まってくれました!」

一方通行「御託はいい……さっさと話せ」

ゲコクマ「もう…一方くんは冷たいなぁ……えー、今回はみなさんにプレゼントを持ってきました」

結標「プレゼント…?」

ゲコクマ「そう、プレゼントだよ」

「内容は…?」

ゲコクマ「うぷぷ……それはねぇ、なんと! ここの生徒達の秘密だよ!」

「秘密だと…?」

ゲコクマ「詳しくは部屋に帰ったらのお楽しみー! て、いっても未だ自分の秘密しかないから安心してね」

ゲコクマ「……ちなみに明後日の夜00:00になった瞬間、電子生徒手帳に全員分の秘密を乗せる予定です!」

ゲコクマ「ただね。中にはどうしても秘密を言われたくないって人もいると思うから、秘密公開時間までに殺人が起きたら、この秘密公開をやめます!」

「なんだと…」

絹旗「超ふざけないでください!」

浜面「本当だよ! 理不尽すぎんだろ!」

ゲコクマ「うるさいなぁー! 悪いのは君たちなんだよ! 早くコロシアイ起こして欲しいのに仲良くなっちゃってさぁー。そんなの許せないよね! ていうかコロシアイ起きないとボクの給料が出ないんです!」

雲川「…なんだその理由は」

結標「自己中ね…」

ゲコクマ「とにかく起きなかったら秘密はバラまくからね! では、さらばー!」

 それだけ言うと、ゲコクマは勢い良くどこかに消えていった。

 皆は沈黙している。

 思い当たる自分の秘密、というものを考えているのだろうか。

 急に不穏な空気があたりを包んだ。

吹寄「みんな……少し落ち着きましょう。ゲコクマの罠にはまってはいけないわ」

浜面「あ、ああ……そうだよな」

御坂「そ、そうよね……冷静になりましょ」

 やはり何か各々後ろめたいところがあるようで、戸惑っている様子が伺える。

 動じていなかったのは一方通行や雲川くらいだった。
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/13(木) 08:18:43.10 ID:IX/YqQQc0
188 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/13(木) 17:25:32.18 ID:5VzXziZ40

食蜂「あのぉ……話を遮って悪いのだけど、私の能力、今日は誰に使えば良いかしらぁ?」

「そうだった……一日に一回使えるんだったな」

食蜂「ええ、さすがに私が勝手に使うよりは、皆さんに話し合ってもらった後のほうが良いでしょう?」

土御門「意外に考えてるんだにゃー」

海原「ですね」

食蜂「意外は余計よぉ!」

吹寄「どうしましょうか……皆、誰に能力使ったほうが良いとか何か案ある?」

青髪「うーん…」

「そうだな……」

心理定規「私はあまり顔を出さなそうな人が良いと思うわ。一方くんは、本人が朝の会議に顔を出さないかもしれない、って言ってるから……。食蜂さんの能力は近くにいないと発動できないし、そういう人、優先が良いんじゃない?」

一方通行「あ? オレを疑ってるのかァ? だったら、それはお門違いだぜ」

吹寄「私はランダムで良いんじゃないか、と思う。部屋順とかで、ね。…ていうのも、疑われたりするのは、この極限状態じゃストレスにもなると思うし」

海原「自分は逆に食蜂さんに全てお任せして良いんじゃないか、と思ってます。毎回毎回、朝の貴重な時間を取られるのは痛いですし、他に話し合うことはたくさんあるでしょう?」

「そうだな……」



誰に賛成するかor別の意見

↓2まででコンマの高いほう
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/13(木) 17:43:01.70 ID:yfXCKi3mO
心理定規
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/13(木) 18:13:55.57 ID:GzcSUIxH0
191 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/13(木) 18:49:19.11 ID:5VzXziZ40

「心理定規に賛成だ…」

雲川「私もそれが良いと思う」

誉望「そうっすね」

 雲川はペン回しをしながら、どこを見ているのか分からないが俺の意見に賛同した。

 誉望もわざとらしいほど頷いて、賛同の意を見せた。

 他のやつらもコクリと頷いている。

一方通行「クソが…」

吹寄「みんなの意見なら異論はないわ……海原くんは?」

海原「自分も問題ないですよ」

 吹寄と海原はあっさり下がった。何か企みがあったわけではないことを、それは表している。

吹寄「じゃあ、一方くん……申し訳ないけど、食蜂さんの能力の対象になってもらうわよ」

一方通行「勝手にしろ……だがテメェら覚えとけ」

 一方通行は歯ぎしりを立てながら言った。

浜面「こ、怖くなんかねぇからな!」

絹旗「超震えてますよ」

 浜面はそう言うが、足がガタガタ震えていた。

土御門「初期微動継続時間だにゃー」

食蜂「じゃ、一方さんに使うわよぉ……えいっ」

一方通行「……」

 皆が黙り、食蜂の結果を待つ。

 一方通行は怪しいやつだ。コイツがいきなりクロマクだった。

 そういうパターンは全然ありえる。

食蜂「……」

 三十秒ほど経っても、食蜂は無言だった。

「おい、どうした…」

 まさか、一方通行が本当にクロマクだったのか?

 いきなりクロマクが出たから食蜂は唖然として、何も言えなくなってるとか?  

 そういった考えが頭に浮かんだが、次の言葉が俺たちに混乱を与えた。





食蜂「能力が……使えないわ……」

192 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/13(木) 23:26:47.98 ID:vcOUWL4o0

「は……?」

 皆が驚いた顔をしていた。

 それも当然だ。能力が使えないということが意味してるのは…

雲川「待て……食蜂以外は能力が使えるか? ゲコクマが禁止しているのかもしれない」

絹旗「超使えてますね…」

 そういうと、絹旗はあたりのものを適当に持ち上げた。

 手と物の間に不自然な空白が見える。

 窒素の装甲が正常に機能している証拠だ。

上条「どういうことだ…?」

「食蜂だけが使えないところを見ると、あの箱が開けられたってことだろ…」

誉望「箱……それって…」

心理定規「そう、あの『パンドラの箱』とかいうやつの中には、『能力を無効化する装置』があった。それが使われたってことでしょうね」

上条「一体誰が……」

麦野「それはクロマクでしょう。それは誰か分からないけど、今現状から考えれば──」

 そう言って、麦野は一人の人間に視線を向けた。

 当然だ。

 何せ、あの箱を開けることができるのは『二枚の学生証を持った人間』か『この男』だけなのだから。

麦野「一方通行、アンタがクロマクなのかしら?」

一方通行「……はっ」

 一方通行は鼻で笑った。

一方通行「だったらどうするんだァ? オレがクロマクだからってテメェらには何もできねェだろ?」

浜面「やっぱりお前がクロマクか…!」

 一方通行は否定も肯定もしなかった。

 だが暗に自分がクロマクと言っているような、そんな振る舞いをした。

──コイツが本当にクロマクなのか?

(いや、待て……アイツの能力を使えば、一方通行がクロマクかどうか分かるんじゃないか?)


参考>>184 >>185 人物指名↓1
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/13(木) 23:29:55.33 ID:GzcSUIxH0
心理定規
194 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/13(木) 23:47:37.83 ID:vcOUWL4o0
>>193

「いや、心理定規の能力を使えば分かるんじゃないか?」

誉望「え?」

「心理定規の能力は他の生徒の能力を見るだけじゃない。『回数制限のある能力の使用回数を見ることができる』ってのもあるらしいじゃねぇか」

青髪「うーん……つまりどういうことなん?」

雲川「もし一方通行が『箱』の解除に能力を使ったなら、心理定規には分かるということだ」

一方通行「チッ…」

浜面「じゃ、じゃあ……心理定規! 一方のやつは能力を使ったのか? 使ってないのか? どっちなんだ?」

心理定規「使ってないわね……一度も」

土御門「なんでにゃー!」

麦野「それは……どういうこと?」

心理定規「もしかしたらだけど、嘘をついたんじゃない? 理由は分からないけど…」

一方通行「……」
195 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/13(木) 23:54:11.03 ID:vcOUWL4o0

「何とか言ったら、どうだよ」

一方通行「はっ、うっせぇな……嘘ついちゃ悪いかァ?」

浜面「はぁ!?」

上条「お前! なんでそんなことを!」

一方通行「なんでって、そりゃテメェらが疑心暗鬼に陥るようにだよォ……オレはお前らみたいに仲良しこよしやるつもりはねェんだよ」

吹寄「……貴様!」

 吹寄が勢い良く近づいた。

 怒りたい気持ちも分かる。なにせ吹寄とは真逆の男なのだから。

一方通行「おっと、殴る気か? だが気をつけろよ。殴るってことはテメェの嫌いな殺人と何ら変わりねェ。それとも正義を掲げれば、正当化できるのかァ?」

吹寄「くっ……」

 吹寄はギリギリのところで手を止めた。

結標「やめましょう、吹寄。構うだけコイツの思う壺よ」

滝壺「喧嘩はよくない…」

吹寄「……そうね。ごめんなさい」

 二人に感情を抑えられたのか、吹寄は一方通行に背を向けた。 

一方通行「あーあ、つまんねェの。良いところだったのによォ……」

 そう言って、一方通行は中央エリアから立ち去った。

上条「何だったんだあいつ……」

浜面「顔と一緒でクソ野郎だな」

削板「一方通行は漢じゃないな!」

吹寄「色々言いたいところはあるかもしれないけど……とりあえず、能力を無効化するアイテムのあるエリア2に行きましょうか」

「ああ…」
196 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/14(金) 00:12:36.49 ID:Aieqjqrr0

 皆がエリア2に集まったのは大分時間が経ってからだった。

 やはり時計回りにしか進めないというのは弊害だ。

 浜面だけは好きなところに行けるみたいだが、他の生徒は隣にそのエリアがあったとしても時計回りでなければ入れない。

吹寄「みんな、集まったわね…」

 『パンドラの箱』の周りに、皆が集まる。

「よし、確認するぞ」

吹寄「ええ」

 吹寄は蓋部分を触った。

 すると、どうやら軽く触っただけでも上に蓋が動く余地があるようで、吹寄は顔をしかめた。

吹寄「……完全に開いてるわね」

 そう言いながら、蓋を豪快に開く。

 全員がまた一時間前と同じように、箱の中を覗きこんだ。

麦野「何か入ってるわ!」

 だが箱もかなりの大きさがあるためかよく見えない。

「吹寄。危険なものかもしれないから、お前が手をいれるのはやめとけ。……そうだな、削板! お前、こんなかに手を突っ込んでみろ」

削板「根性!」

 どうやら、それは了承、ということらしい。

 削板は勢い良く、箱の中に手を突っ込んだ。

削板「ん?」

 何かに触れたようで、削板はあっさりとそれを引き出し、蓋を閉じて、その上に置いた。

 それは写真のようだった。

 そこには黒髪の巫女服姿の女が写っている。

誉望「誰っすか、これ?」

 誰もその人物について、知らないようだった。

吹寄「待って! 裏に何か書いてあるわ!」

 皆の視線が一箇所に集まる。

 そこには──







──『超高校級の空気 姫神秋沙』と赤いインクで書かれていた。
197 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/14(金) 00:59:11.47 ID:Aieqjqrr0

「超高校級の空気、だと?」

削板「姫神秋沙。……誰だ、こいつ?」

雲川「見たところ、学生のようだが」

吹寄「それよりも疑問なのは、なぜこれがこの中に入ってるか、ということよ」

浜面「それは……最初から入ってたんじゃないか?」

「それもありえるが……誰かが入れた可能性もある」

誉望「一体、誰がいれたっていうんすか?」

吹寄「……やめましょう。ただでさえ、秘密のことで疲弊してるのに、これ以上決着のつかなそうな話をしても意味ないわ。それについては今日各自で暖めておいて、また明日の朝、話しましょう?」

「そうだな……」

 俺含めて一同は吹寄の意見に賛同した。

 分からないことだらけだったが、少なくとも今はそれが賢明に思えた。

結標「あ、言い忘れてたけど……昼食も勝手に私達で用意するから、食べたかったら中央エリアに来てちょうだい」

削板「おお! それは最強だな!」

絹旗「超行きます!」

 何だかんだ半数くらいが中央に向かい、残りの半数が自分の部屋に戻った。

 俺は自分の部屋に戻って、少し休憩することにした。
198 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/14(金) 01:13:12.31 ID:1kpN7yuM0

 部屋に帰ると、机の上には茶封筒があった。

──もしかして、これが『秘密』というやつだろうか?

 俺はそれを手にとり、封筒の中から紙を取り出した。

「これは……」

 そこに書かれていたことを見て、唖然とした。

 紙にはこう書かれていた。

『厨二病で、セルフBGMをかけながら教室に入ってきた時期があった』

 思わず顔を枕に埋める。

 これはバレたら不味い。

──ああ、最悪の気分だ。

 こんな恥ずかしい過去、人に言われたくない。

 それを忘れるように、仮眠についた。

 良い夢がせめて見れることを祈ろう。
199 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/14(金) 01:19:49.04 ID:1kpN7yuM0

 それから目が覚めた後は、色々なことを考えた。

 だが考えても、結局分からないことだらけだった。

 まずどう開けたのかもわからないし、中身も分からない、姫神秋沙が誰なのかも分からない。

 分からないことしかなかった。考えれば考えるほど、謎が生まれた。

 時刻は十五時。気分転換に何処か行くとしよう。
200 :自由行動 ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/14(金) 01:25:59.97 ID:1kpN7yuM0

どこに行こうか?(キャラ指定で)

中央エリア(吹寄、麦野)

エリア1(雲川、滝壺、誉望)

エリア2(一方、御坂、海原)

エリア3(青髪、土御門)

エリア4(絹旗、上条、削板)

エリア5(心理、浜面)

エリア6(食蜂、結標)

↓2まででコンマの高いほう
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/14(金) 01:50:32.86 ID:dBZoIX+M0
絹旗
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/14(金) 02:30:51.53 ID:DQfNx7juO
滝壺
203 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/14(金) 09:12:02.36 ID:1kpN7yuM0

 エリア4にやって来た。

 ここには絹旗、上条、削板がいる。

 なんとなくだが、絹旗に話しかけてみるか。
204 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/14(金) 09:27:44.92 ID:1kpN7yuM0

絹旗「売店には超色々なものがありますね…」

「…なぁ、超絹旗」

絹旗「あ、垣根さんも売店談義したいんですか?」

「ちげぇよ。ちょっと雑談したかっただけだ……売店はどうでもいい」

絹旗「なるほど…」

 絹旗と共に時間を過ごした。
205 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/14(金) 10:02:25.48 ID:1kpN7yuM0

「そういや何でお前は長点上機にやってきたんだ?」

絹旗「何で……とか言われても、特に強烈なバックボーンとかあるわけじゃないんですよね」

「そうか……まぁ、普通はそうなんじゃねぇの?」 

絹旗「普通ですか。…それは超嫌ですね」

「嫌?」

絹旗「ええ…だって普通ってつまらなくないですか?」

「つまらない…?」

絹旗「超つまらないんですよ、普通って……。どうせなら、ちょっと異端なくらいが超丁度良い……。そう思いませんか?」

「分からなくもねぇが……。だからって変人の方が良いのか?」

絹旗「もちろん。その変さが癖になる人続出です。垣根ももうちょっと変人になってください」

「はぁ…」

 “理解できたような、できないような”

絹旗「本当に分かってるんですか?」

「も、もちろんだ」

絹旗「じゃあ、聞きますけど……ドラゴンボールからで……。悟空、クリリン、ベジータ……この三人の中だったら私は誰が1番好きでしょうか?」

(……普通に分からねぇぞ)


選択肢

1、悟空

2、クリリン

3、ベジータ


↓1
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/14(金) 10:10:42.43 ID:l1G4TWq/O
2
207 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/14(金) 14:34:51.98 ID:1kpN7yuM0

「クリリンか…?」

絹旗「ぶぶー! 超違います!」

「チッ……正解は?」

絹旗「孫悟空ですよ。あんな主人公だから忘れがちですけど、ナチュラルサイコパスです彼は」

「はぁ…」

絹旗「ベジータは王道過ぎますし、普通にしっかりしすぎてます。そして、クリリンは超普通で、ただの良い人ですよ」

「普通じゃねぇ、鼻がねぇだろ」

絹旗「…外面的特徴は超知らないです」

「よくわからねぇ…」

絹旗「ふふふ……私と仲良くなりたかったら超覚えておいてくださいね」

 絹旗と仲良くなれたのだろうか……?
208 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/14(金) 14:42:25.18 ID:1kpN7yuM0

 その後は、すぐ部屋に帰った。

 一応、Gメールの掲示板を確認する。


pc16:ここでやり取りできるの便利ね。

pc17:クソリプしまくるでー

pc02:害悪よ


 と、くだらないやり取りがされていた。

 “見る必要もなかったな”

 そう思いながら、布団に潜る。

 モノクマが秘密をバラまくと言ったのは二日後。

 いくら他人に言われたくない秘密があるからって、コロシアイが起きるわけないよな?

 輪を乱そうとしているのは一方通行だけだ。あいつにさえ注意しておけば大事だと、今は信じるしかなかった。
209 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/14(金) 17:42:24.82 ID:ceZW8ChY0
他スレもそうですが、最近忙し目です。
悪しからず
210 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/15(土) 01:25:14.54 ID:lcuc3nBs0

 朝になった。この場所に来てから四日目の朝だ。

 生活が変わったからか、少し肌が荒れている気がする。

 気にしてるわけではないが、そういうのに 敏感なのだ。

 だが今はそんなのどうでも良いと言わざるをえないが。

 皆の待つ中央エリアに向かう。
211 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/15(土) 01:49:14.98 ID:lcuc3nBs0

吹寄「一方通行以外は集まったわね……」

 中央エリアにつくと、食欲をそそるような香ばしい匂いが鼻腔に絡みついた。

結標「今日は色々試してみたわ…」

土御門「美味しそうなんだにゃー!」

上条「おぉ!…ろくなもの食べてこなかった上条さんにとっては最高ですよ」

絹旗「超最高です!」

 食事の時だけは、皆が生き生きしているように感じる。

吹寄「食事も良いけど……昨日のことについて話し合いましょうか。あんまり食事をしながらっていうのもよろしくないんだけど、今は仕方ないわ」

心理定規「じゃあ、まず話を少し整理しましょうか」

「頼む」

心理定規「まず昨日、食蜂さんに一方くんに対して能力の使用をお願いしたのよね」

青髪「そうやねー……一方くんは会議に出席しないから先にクロマクか見とこうってなあ」

心理定規「そうね。で、使おうとしたわけだけど、彼女は使えない、と言ったわけだわ」

食蜂「そうよぉ……使えなかったわぁ」

心理定規「で、食蜂さん以外は能力を使えて、彼女だけが使えなかった」

雲川「それはつまり、『パンドラの箱』が開けられた、ということを意味してる」

心理定規「ええ。何故かというとあの箱のひとつに、能力を無効化する装置が入っているものがあったからね」

吹寄「そして、私達はその箱を確認した」

心理定規「そしたら中から、姫神秋沙の写真が出てきた……。と、以上ね。みんな理解できたかしら?」

削板「おお! なんとなく根性で理解できた気がするぞ!」

(整理しても、結局分からない。……なら、ありえる可能性を模索するべきなのか?)
212 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/15(土) 01:56:16.13 ID:lcuc3nBs0

吹寄「一つずつ、片付けていこう。まずあの箱を開けたのが誰かだ」

誉望「少なくとも俺らにはできないっすよね?」

(……誉望の言う通りで、可能性があるとするならば、それは……)


下1で自由記述

213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/15(土) 02:01:53.59 ID:ka6yYCpR0
19人目以上の存在。姫神の写真はそのヒント
214 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/15(土) 02:22:15.61 ID:lcuc3nBs0

「姫神秋沙なんじゃないか…?」

御坂「え…!」

上条「ひ、姫神秋沙って、さっきの写真の人物だろ? なんでそいつが出てくるんだよ」

結標「いや、そこまでおかしい話じゃないと思うわ」

上条「結標まで……。どういうことだよ……」

雲川「……ならば聞こうか上条当麻。一体、誰が被験者は十八人と言ったのか。もちろんゲコクマはそんなこと言ってない」

 そういって雲川は回していたペンを止め、上条にビシッと向けた。

上条「ま、まさか……」

雲川「そのまさか……十九人目だよ」

滝壺「もう一人…いるの?」

誉望「だとしたら、この施設の中にもう一人いるってことっすか!」

吹寄「そうなるわね…」

青髪「じゃあ、その十九人目は自分の写真を箱の中に突っ込んだん? 何のためにそんなことするんよ?」

麦野「分からないけど、自分という存在を知らしめるため、とか?」

吹寄「ありえなくはないわね……。次にいきましょうか、あのパンドラの箱はどうやって開けられたのかしら?」

御坂「一方通行の能力か……、学生証を二つ使わなきゃ開けられないのよね?」

(御坂の言うことは間違ってない。だからこそ……姫神秋沙が容疑者だとすれば、それは……)


自由記述(正解複数あり)

下1

215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/15(土) 03:15:10.98 ID:mZoepLO1O
姫神はミスリードかもしれない
二重の封も箱も複数人なら解除できる 
共犯も視野に入れてまずは封印の仕掛けを解除できると思しき人物に話をきく
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