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【FE】囚われのカゲロウ
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/05(水) 18:00:38.12 ID:utkssUR80
サイゾウ「
>>2
(FEシリーズの勢力)の奴らめ・・・!リョウマ様の御名を汚さぬためにも、カゲロウは必ず助け出す!」
安価ssです
過度なエロ、グロの書き込みはスルーして最安価します
up主はテリウス二部作と新アカネイア二部作以外プレイ済み
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1580893237
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/05(水) 19:50:32.43 ID:OPcKAbg00
闇夜軍
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/05(水) 20:05:56.14 ID:utkssUR80
オロチ「呪いでカゲロウの居場所を占うぞえ」
オロチ「これは・・・暗夜王国の廃墟?戦も終わったというのに、何故そのような所に」
サイゾウ「講和に不服だった諸侯が両国にいることは常々聞いている。何か大きな企みが動いているのやもしれんな」
サイゾウ「とにかく俺はカゲロウを助けに向かう。暗夜の王族にも使いを出しておいてくれ」
オロチ「気をつけてな。・・・なにやら禍々しい気配を感じるでの」
透魔ルートが基本ですが、イザナやクリムゾンなどプレイヤーキャラは全員生きています。
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/05(水) 20:10:57.09 ID:utkssUR80
暗夜王国 廃墟
サイゾウ「ここか。どうやら多くの兵が集まっているようだが・・・」
将軍「腑抜けた王族など最早頼るに足らず!我ら暗夜正統軍の力をもって、白夜の豊かな土地を手中に収めるのだ!」
兵士「うおおおおーーーっ!!」
サイゾウ「暗夜正統軍、捨て置けん・・・む!あれはカゲロウ!」
カゲロウ「くっ・・・」ユッサユッサ
将軍「おお!我らが主よ!この通り、同志たちが次々とこの城に結集しております!」
カゲロウと共に現れたのは・・・
>>5
(FEシリーズの人物)
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/05(水) 20:15:25.50 ID:2xkV6j38o
また乱立作者か。どうせ投げ出すぞ
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/05(水) 21:03:21.09 ID:utkssUR80
>>7
でお願いします
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/05(水) 21:13:00.33 ID:T3ZnkBrlO
ニノ
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/05(水) 21:24:15.00 ID:utkssUR80
ニノ「たくさんの人に集まってもらったみたいだね!これでまたあたしの望みに近づくよ」
サイゾウ「まだ幼い少女のようだが・・・相当な魔力を秘めているらしい。ここは・・・」
将軍「そういえば、我々のことを嗅ぎ回っていたこやつはどうしましょう」
ニノ「うーん、知られたところで何にもならないけど・・・そんなに心配なら"身体検査"でもしたらどうかな?」タプタプ
カゲロウ「や、やめろっ・・・」
サイゾウ「寝言を吐くのはその辺にしておけ!」ザッ
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/05(水) 21:30:22.27 ID:utkssUR80
将軍「き、貴様は!?ぶへぇ!」グサー
サイゾウ「そこまでだ。正統軍の主とやら」
ニノ「・・・ふーん」
カゲロウ「サイゾウ!」
サイゾウ「5代目サイゾウの名、胸に刻みながら地獄へ落ちるがいい!」
ニノ「うん、それなりには強そうだね。これはいい・・・が取れそうだよ」
サイゾウ「(今何と言った?しかしとにかく、兵達が怯んでいる隙にこいつを倒さねば!)」
サイゾウ「爆ぜ散れーーーーーっ!!」
勝てる?勝てない?
>>9
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/05(水) 21:32:01.69 ID:utkssUR80
間違えた、
>>11
さんお願いします
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/05(水) 21:34:19.64 ID:B+vp1uhFO
サイゾウ、完敗
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/05(水) 21:45:40.09 ID:utkssUR80
ドォォォォォン・・・
兵士達「な、なんて馬鹿デカい炎だ・・・」
サイゾウ「これだけの爆炎に晒されれば・・・!」
「へぇ、これが火遁の術っていうの?」
サイゾウ「!?(いつの間に背後に)」
ニノ「肌寒かったけどすぐ暖かくなっちゃった。すごく便利な技だね、それ」
ニノ「次はあたしが見せちゃおっかな・・・」キラーン!
少女の瞳が黄金の輝きを発した、まさにその刹那
ニノ「ギガスカリバーーーっ!!」
サイゾウ「ぐおおおっ!?」
カゲロウ「サイゾウ!」
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/05(水) 21:53:22.58 ID:utkssUR80
サイゾウ「はーっ、はーっ」
5代目サイゾウ、完敗
カゲロウ「あ、ああ・・・」
ニノ「まだ息があるんだー。大げさに名乗ってただけのことはあるね」
ニノ「それじゃ、早速もらおうかな・・・」
兵士「暗夜軍だ!暗夜の王族がこっちに向かってるぞー!」
ニノ「・・・はぁ、しょうがない。しばらく泳がせてた方が、もっとアレの質はよくなるかもね」
ニノ「じゃあね、お兄ちゃん。お姉ちゃんを助けたかったら、あたしのところまでおいでよ」フォォォ
サイゾウ「カ・・・カゲロウ・・・」
カゲロウ「サイゾウーーっ!」プルン
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/05(水) 22:08:04.85 ID:utkssUR80
サイゾウ「はっ!ここは・・・」
オロチ「気がついたようじゃな。倒れておったところを暗夜の者たちに助けてもろうたのじゃ」
サイゾウ「・・・カゲロウが拐われた。くそっ!俺の力が足りんばかりに」
オロチ「相手が悪かったのじゃ。おぬしの体に纏わりつく魔力の残滓だけでも、相当なものを感じるからの・・・」
オロチ「そやつらは正統軍とやらを引き連れ、魔法によって何処かへと行方をくらました。気配を追ったところ・・・どうやら特殊な異界に拠点を構えておるようじゃ」
サイゾウ「そうか。それでは・・・ぐっ!」ズキッ
オロチ「まだ回復しきってはおらんぞ。無茶をするでない」
サイゾウ「しかしカゲロウが!」
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/05(水) 22:20:49.91 ID:utkssUR80
オロチ「異界には異界、じゃ」
サイゾウ「何?どういうことだ」
オロチ「どうせ止めても聞かんからの。こちらでも手立てを考えておいた」
オロチ「竜の門はおぬしも知っていよう?そこから異界の英雄を呼び出し、助力を請うのじゃ。異界の者であれば、敵の攻撃に対抗する道が見つかるかもしれぬ」
サイゾウ「成る程な。・・・正直身内の不始末に異界を巻き込みたくはないが、この際はやむをえまい」
オロチ「よし!では参るぞ」
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/05(水) 22:28:43.62 ID:utkssUR80
竜の門
サイゾウ「ここが竜の門か」
オロチ「うむ・・・うむ。正常に動くようじゃ」
オロチ「それでは3人ほど呼び出すかの。・・・いざ来れ!異界の猛者たちよ!」ピシャーーーン!!
>>17
(アカネイア、バレンシア、ユグドラルのプレイヤーキャラ)
>>18
(エレブ、マギヴァルのプレイヤーキャラ)
>>19
(覚醒、フォドラ、コラボ作品のプレイヤーキャラ)
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/06(木) 08:35:15.12 ID:eh+dc9MMO
シーダ
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/06(木) 08:43:14.83 ID:6cPsmr6B0
エイリーク
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/06(木) 08:44:30.11 ID:gI6TE3unO
樹
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 09:05:38.65 ID:as7SSfi60
シーダ「あら?ここは・・・」
エイリーク「何か異質な空気を感じる場所ですね・・・」
樹「イドラスフィアではないようだけど・・・」
オロチ「成功じゃ!やったのサイゾウ仲間が増えたぞ!」
サイゾウ「おいやめろ。・・・実は今、かくかくしかじかということになっている」
エイリーク「つまり、これこれうまうまというわけですね。助けを求める人を放ってはおけません」
樹「うん。今は俺たちも力を合わせて、与えられた役をこなすだけだ」
シーダ「安心して、私達が来たからには、カゲロウさんは必ず助け出すわ!」
サイゾウ「かたじけない・・・!」
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 09:18:04.59 ID:as7SSfi60
オロチ「救出作戦にはわらわも同行するぞ。親友の危機を見過ごしてはおけぬ」
オロチ「そこで出立前に、皆のことを軽く教えてくれぬか」
シーダ「そうね、私はシーダ。アカネイア連合王妃・・・いえ、島国タリスの王女の方が親しみやすいわね」
シーダ「ペガサスにも乗れるから、空のことは私に任せてちょうだい」
ペガサス「ヒヒーン!」バッサバッサ
エイリーク「私はルネス王国の王女、エイリークです。戦いであれば、兄の方が得意ではありますが・・・」
エイリーク「剣術を修めていますので、皆さんの足を引っ張ることのないよう努めます」
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 09:25:52.22 ID:as7SSfi60
樹「俺は蒼井樹。フォルトナって事務所で芸能人をやってます。そしてこっちが相棒の」
♯クロム「俺の名はクロムという。戦いでは剣となって皆の力となろう」ファァァン
オロチ「むむ!も、物の怪!?」
♯クロム「以前樹にも言われたが、俺はそんなに不気味か・・・?」
樹「顔を隠してるのがいけないんじゃないかな・・・」アハハ
サイゾウ「俺は代々白夜王家に仕えるサイゾウ、その5代目だ。こっちは人の恥部を見て大笑いするのが趣味のオロチだ」
オロチ「偏った言い方をするでない!呪いが得意とか美人だとか」
兵士「て、敵襲です!」バタバタ
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 09:36:17.71 ID:as7SSfi60
サイゾウ「なんだと!監視はどうした」
兵士「皆配置についていたのですが、突然現れたとしか・・・敵は多数のノスフェラトゥで構成されている模様!」
サイゾウ「・・・早速お前たちの力を借りることになりそうだ。よろしく頼む」
エイリーク「分かりました!・・・いきます!」ジャキンッ
♯クロム「構えろ、イツキ!」
樹「カルネージフォーム!」ビカーーン!
シーダ「頭上は私に任せて!」バッサァッ
オロチ「感じるぞえ・・・敵の指揮官はあやつじゃな!」
敵将は・・・
>>24
(FEシリーズの人物)
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/06(木) 10:07:04.19 ID:u6NVB0U40
ナーシェン
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 10:24:47.73 ID:as7SSfi60
ナーシェン「お初にお目にかかる、異界から集められた寄せ集め諸君!これが最初で最後になるだろうがね!」
オロチ「敵も異界から味方を集めておるということか・・・」
ノスフェラトゥ「ガギャァァァァァッ!」ドドドドド
エイリーク「はっ!」ザシュッ
樹「雷よ!」バババーッ
オロチ「どうじゃ!」ゴオオッ
ノスフェラトゥ「グウウウウウウ・・・」ゴゴゴ
ナーシェン「かかれ!かかれ!・・・ふふ、不平を並べ立てる無能な人間の部下どもより、化物の傀儡の方がよほど役に立つな」
サイゾウ「ちっ!倒しても倒しても湧いてくる!」ズバッ
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 10:29:21.72 ID:as7SSfi60
ナーシェン「ハハハハハハハ!砕け!踏み潰せ!」
サイゾウ「(しかし奴め、調子に乗って兵を前に出しすぎだ。今なら!)」
シーダ「あなたの周りががら空きよ!はぁーーーっ!」ゴオオッ!
ナーシェン「!?な、なんと、なんと・・・」
ナーシェン「・・・なんと愚かな姫君だ」
ビュウウウオオオオオッ!!
シーダ「!?きゃあっ!」ズザーーッ
エイリーク「シーダさん!」ザシッ
シーダ「これは・・・?攻撃どころか近づくことさえもできないなんて」
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 10:36:43.69 ID:as7SSfi60
ナーシェン「ククク・・・奴に分けてもらった力のおかげで、デルフィの守りがここまで強化されるとはな」
ナーシェン「弓矢どころか、私が空にいる限り敵は飛ぶこともままならん!地面に這いつくばれ、弱者どもーっ!!」
オロチ「あやつの持っておる装飾・・・あれが強力な結界を展開しておるようじゃ。アレをどうにかせん限りジリ貧じゃぞ」
サイゾウ「しかし近づくこともできんのに、どうやってアレを無力化する。ノスフェラトゥは今も増え続けているんだぞ」
樹「・・・!そうだ!
>>28
を使えばどうにかなるかもしれない」
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/06(木) 10:46:04.73 ID:KwhcRVPvO
安価の力
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/06(木) 10:46:13.85 ID:RMNNhQSAO
脅迫で従わせてるルフレ♀
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 11:00:28.80 ID:as7SSfi60
オロチ「何じゃ?そのちっこい板のようなものは」
♯クロム「イツキ、戦闘中にスマホとやらを見ている場合では・・・」
樹「それが、よく分からないところからTOPICが来ているみたいなんだ。何か重要なことを教えてくれるかもしれない」
『安価の力を頼れ』ピコーン!
『
>>29
脅迫で従わせてるルフレ♀』ピコーン!
エイリーク「脅迫・・・?」
オロチ「・・・分かったぞ!ノスフェラトゥを操り、結界を生み出すほどの強力な魔力を奴1人で制御しうるわけもない!どこかに手助けしている者がおるのじゃ!」
シーダ「脅迫されているその人を味方につければ・・・!説得を私に任せてくれないかしら」
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 11:09:24.59 ID:as7SSfi60
ナーシェン「おい、私への魔力供給が滞っているぞ。連れの命が惜しければ誠心誠意私に尽くせ!」
ルフレ♀「・・・」
サイゾウ「いたぞ、奴だ!」
樹「これを使って!」(バックコーラス用のマイク)
シーダ「ありがとう・・・おほん」
シーダ『ルフレ!あなたはルフレというのでしょう。私の声が聞こえているわね?』
ルフレ♀「!?」
ナーシェン「なっ、なんだこの品のない大音声は!」
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 11:39:24.70 ID:as7SSfi60
シーダ『あなたが望まない戦いを強いられている理由は私達にも分かります。・・・大切な仲間が、敵の手に落ちているのね』
ルフレ♀「・・・!」
シーダ『あなたは優しさを知る人だわ。その願いを、優しさを持たない人達に従っていて叶えられると本当に思うの?』
ナーシェン「減らず口を・・・!」
シーダ『あなたがあなたの信じる道を進みたいと思うなら、どうか私達に力を貸して。あなたの望みを果たすためにも、私達はあなたを迎えるわ!』
ナーシェン「ええい、黙れ黙れ!おいお前、怪物をもっと増やして奴らを終わらせろ!」
ルフレ♀「・・・」
ナーシェン「おい、聞こえないのか!」
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 11:45:15.46 ID:as7SSfi60
ルフレ♀「終わるのは・・・」
ルフレ♀「あなたの方です!ナーシェン」トロン!
ナーシェン「ぎぇあああ〜っ!?き、貴様ぁっ!この薄汚い裏切り者が!」
ルフレ♀「大言を吐くのは私を倒してからにしてください!私の力で威張り散らすしかできないくせに」
ナーシェン「言ったな!その言葉を後悔させてやる・・・怪物ども!裏切り者を処刑しろ!」
ノスフェラトゥ「グオオオオーーっ!」ドドドドド
エイリーク「今です!一気に近づきましょう!」
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 11:49:21.79 ID:as7SSfi60
ルフレ♀「エルウィンド!」ビュウッ
ナーシェン「話を聞いていなかったのか!空にいる限り、この私に傷ひとつつけることはできないんだぞ!」
「こいつがあれば、の話だがな」
ナーシェン「( ゚д゚)!?な・・・ぐへっれ!」ザシュ
サイゾウ「奴の力は消えた!やれ!」
ナーシェン「く、来るな・・・来るなあああああ!!」
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 11:55:56.15 ID:as7SSfi60
ナーシェン「貴様らごときにっ、貴様らごときにいっ・・・!」
オロチ「往生際の悪い男じゃ」白夜の捕縛術
シーダ「あなたのおかげで勝てたわ、どうもありがとう。ルフレ」ニコッ
ルフレ♀「いえ・・・シーダ王女が私の心に語りかけてくれたおかげです。暗夜正統軍を倒す旅の途中と聞きました、私も同行してよろしいでしょうか?」
サイゾウ「ああ、力を貸してくれ。・・・さて、そろそろお前の主君について話を聞こうか」ジャキッ
ナーシェン「同盟者だ!主君ではないし、そもそも話すことなど・・・」パァァァ・・・シュンッ!
エイリーク「!転移魔法・・・」
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 12:04:24.31 ID:as7SSfi60
オロチ「やれやれ。いつでも見ておる、ということか」
♯クロム「しかしそれにしても・・・ルフレはどうして奴の言いなりとなっていたんだ?」
ルフレ♀「(クロムさん?違う存在のようだけど・・・)私も異界から迷い込んできた存在です。そこで出会った
>>37
さんと共に帰る手立てを探していたのですが・・・」
樹「後はシーダの言った通り・・・」
ルフレ♀「はい、暗夜正統軍に囚われているのです。どうにかして救出したいのですが・・・」
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/06(木) 12:06:43.32 ID:baQ3Z+HDO
つばさ
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 12:23:11.11 ID:as7SSfi60
樹「ツバサが!?ツバサもこっちの世界に来ていたなんて」
サイゾウ「お前の仲間も捕らえられているのか・・・」
樹「それで、ツバサは一体どこに!?」
ルフレ♀「異界の第2鉱山に送られ、労働を強いられていると・・・」
オロチ「ふむ、いよいよ敵の本拠に近づくわけじゃな。地理を把握するために、手近なところから叩いてみるのもよいかもしれぬ」
エイリーク「急ぎ向かいましょう!第2鉱山へ!」
樹「ツバサ・・・無事でいてくれ・・・」
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 12:29:10.82 ID:as7SSfi60
「あー!待って待って!」
オロチ「む?この声は」
ラズワルド「間に合ってよかった。マークス様から言伝を頼まれたんだよ」
ラズワルド「暗夜からも応援を送ることになったんだ。王族の方をね。暗夜を名乗る敵である以上、無視することはできないから・・・」
サイゾウ「成る程な。王族であれば単身でも貴重な戦力となろう」
ラズワルド「マークス様は王都を離れられないけど・・・それ以外は好きな方を選んでいいとのことだよ」
誰にする?
>>40
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/06(木) 12:32:48.03 ID:KcmC5fa0O
エリーゼとお守りのニュクス
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 12:43:37.52 ID:as7SSfi60
サイゾウ「ではエリーゼ王女を頼む。思い返してみれば回復役がいなかった」
ラズワルド「了解。・・・しかしずるいよサイゾウ!僕が王都で治安維持に追われてる間、綺麗なお姉さん達と旅なんてさ」
サイゾウ「何の話だ。任務は任務でしかない」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
エリーゼ「みんなお待たせー!わぁ、本当に異界から来た強い人達もいるんだね!」
シーダ「まぁ、元気で可愛らしい王女様ね。これからよろしくお願いするわ」
ニュクス「あまりはしゃぎすぎないの。・・・差し当たり、あなたのお友達を助けに行きましょうか。ぼうや」
樹「うん、そうだね(まもりと別な意味で大人びてるな)」
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/06(木) 12:45:33.59 ID:KcmC5fa0O
単身って書いてあったの読み飛ばしてたわ申し訳
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 12:52:30.36 ID:as7SSfi60
第2鉱山
エイリーク「ここが第2鉱山・・・多くの人々が連れ去られ、働かされているようですね」
オロチ「この気配・・・暗夜のゴーレムじゃな?これで労働者を監視しておるというわけか」
シーダ「見て!あそこにいるのがツバサではないかしら」
樹「本当か!?」
ツバサ『いつか友達以上♪ いつも願っているよ♪」
ツバサ『ため息も♪ もどかしさも♪ 何もかも君のせいだ♪」
労働者たち「うおーーっ、ツバサちゃーーん!」
労働者たち「ツバサ!ツバサ!」
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 13:01:16.42 ID:as7SSfi60
>>42
問題ありません、賑やかな方が楽しいので
ニュクス「あら・・・中々可愛らしい歌じゃない。歌詞がいかにも恋を知りたての乙女ね」
オロチ「サイゾウにもこんな頃があったのう」ニヤニヤ
サイゾウ「黙れ・・・///」
ゴーレム「・・・ソロソロ、サギョウモドレ」
エイリーク「歌っている最中でも、監視の目は緩んでいません。どうにかゴーレムを無力化しないことには・・・」
ニュクス「そう簡単にはいかないみたいよ」
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 13:09:04.89 ID:as7SSfi60
オロチ「ゴーレムは地下から竜脈の力を汲み上げ、それを魔力に変換しているのであったの」フフンッ
ニュクス「張り合わないの・・・それで、第2鉱山だとその源が内側にあるらしいのよ。そして中にいる労働者は竜脈の位置など知りようもない・・・」
エリーゼ「じゃあ、王族のあたしが中に行ってみんなに教えてくる!」
シーダ「でも、ゴーレムの監視は絶えることなく続いているわ。どうすれば・・・」
ルフレ♀「私にいい考えがあります!」
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 13:15:31.85 ID:as7SSfi60
バサアッ!
ゴーレム「!」
シーダ「こちらよ、ゴーレムたち!」
ゴーレム「シンニュウシャ、ハイジョ」ドーン
シーダ「おっと・・・大丈夫?もう少しだけ頑張ってね」
ペガサス「ヒヒィン」
ルフレ♀『ゴーレムは鉱山の周囲を取り囲むように配置されています』
ルフレ♀『まずその一角を挑発して・・・』
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 13:23:36.34 ID:as7SSfi60
「爆ぜ散れーーーーーっ!!」
ドォォォォォン
ゴーレム「!」
エイリーク「こちらです!」ザクッ
サイゾウ「ゴーレムどもを粉砕しろ!」グサ
ゴーレム「ダイキボコウゲキ。ダイキボコウゲキ。ゲイゲキセヨ」
ルフレ♀『その後はとにかく全力で攻撃してください!時間を稼ぎつつ、こちらが本命だと敵に思わせるのです』
ルフレ♀『その間に・・・!』
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 13:27:29.89 ID:as7SSfi60
労働者「なぁ、なんだが外が騒がしいぜ」
労働者「ゴーレムどもが何かと戦ってる!」
つばさ「もしかして・・・助けが来たのかな?」
♯シーダ「どうやらそうみたいよ。見て!」
樹「ツバサ!大丈夫か!」
つばさ「い、イツキ君!?どうしてここに!?」
樹「抜け道を使ってね・・・それより、急がないと!」
エリーゼ「竜脈はあそこみたいだよ!こっち!」
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 13:32:23.26 ID:as7SSfi60
エリーゼ「ここだよ!この下に、ゴーレムの動力源があるんだけど・・・」
樹「厚い岩盤に遮られてるな。早く壊さないと、サイゾウ達が・・・」
労働者「そういうことなら俺らに任しとけ!」
労働者「変な奴らに働かされるのはまっぴらごめんだが、ツバサちゃんのためなら3分で掘り尽くしてやる!」
つばさ「皆さん・・・!どうもありがとう!」ウルウル
つばさ「手伝おう、シーダ!カルネージフォーム!」
ゴーレム「ハイジョセヨ。ハイジョセヨ」ゴゴゴゴゴ
サイゾウ「くっ・・・!まだ止まらないのか」
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 13:38:05.42 ID:as7SSfi60
オロチ「!?きゃあっ!」グキッ
エイリーク「オロチさん!」
サイゾウ「オロチ!くっ、しっかり・・・」ガバッ
ゴーレム「シンニュウシャ、ハイ・・・」ガタッ
ゴーレム「・・・・・・・」
サイゾウ「止まった・・・!」
ルフレ♀「見てください!働かされていた人々が!それに、イツキさんにエリーゼさん、それからツバサさんも!」
シーダ「どうやら、成功したみたいね!」バサアッ
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 13:42:12.74 ID:as7SSfi60
つばさ「短い間だったけど・・・皆さん、本当にありがとうございました!」
労働者「俺たちゃあんたのおかげで頑張れたんだ」
労働者「絶対忘れないぜ!」
樹「無事でよかった、ツバサ。しかし異界でもアイドルになるなんてな」
つばさ「えへへ・・・。イツキ君達が来てくれたおかげで助かったよ。ルフレさん、心配かけちゃってごめんね」
ルフレ♀「いいえ、本当にまた会えてよかった・・・!」
♯シーダ「ツバサ、しばらくはこの人達と協力しながら帰り道を探すことにしましょう」
つばさ「そうだね、シーダ!」
シーダ「シーダ・・・?」
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 13:45:10.93 ID:as7SSfi60
シーダ「あなたもシーダという名前なの?」
♯シーダ「ええ、そうよ。・・・そういえば、私達は名前だけでなく雰囲気も似ているわ」
つばさ「もしかして・・・姉妹!?私とおそろい!?」
樹「それなら同じ名前・・・いや、昔ならおかしくないのか?」
サイゾウ「ツバサとやら、少し聞きたいことがある」
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 13:55:05.06 ID:as7SSfi60
サイゾウ「カゲロウという名のくノ一が・・・ここに来なかったか」
つばさ「カゲロウ、くノ一・・・あ!そういえば、緑髪の女の子がくノ一さんを連れてるの見ました!」
サイゾウ「本当か!それで、どこに」
つばさ「確か、あっちの方に」
オロチ「ふむ、あちらの方角を重点的に調べてみるかの」
サイゾウ「・・・カゲロウ」
シーダ「大丈夫、その方は絶対に無事だわ」
樹「ああ。俺もツバサを助けてもらったし、できることはなんでもするよ」
サイゾウ「・・・恩に切る」
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 13:56:21.16 ID:as7SSfi60
第2鉱山を調べた後、無人の山小屋に泊まることとなった一行。
晩ご飯は
>>55
であった。
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/06(木) 13:59:58.86 ID:u6NVB0U40
女性陣作、人が食える色をしていない禍々しい鍋
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 14:11:29.57 ID:as7SSfi60
樹「晩ご飯は皆が作ってくれるそうだよ。楽しみだね」
サイゾウ「・・・オロチさえいなければな」ハァ
樹「え・・・」
ルフレ♀「オ、オロチさん!?これ、本当に食べ物の匂いですよね!?」
つばさ「わ、私っ、何かやらかしちゃったとかないですか!?」
オロチ「案ずるでない。ちゃあんと出来上がっておるわ」
ニュクス「あなたね・・・よりによって初日からそんな"実験"するのはどうかと思うわよ?」
エイリーク「あわわ・・・」
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 14:14:08.77 ID:as7SSfi60
♯クロム「イツキ、近いぞっ!」
樹「え?でも敵は」
フワァ~ッ
樹「!?」
サイゾウ「あいつめ・・・!」
オロチ「さあできたぞえ〜!我が家系に代々伝わる秘伝鍋じゃ!たんとあじわうがよいぞ^_^」
他女性陣「・・・」
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 14:29:54.82 ID:as7SSfi60
サイゾウ「こいつは昔から、人の潜在能力を高めるだの何だのいって劇物を作り、それを人に食わせるとんでもない趣味の女なんだ!」
オロチ「幼馴染に何と無礼な奴じゃ。この通り美味いというに・・・」ジュルジュル
エリーゼ「ほ、本当に食べてる・・・」ヒキッ
オロチ「まずはイツキとやら、食うてみよ」
樹「え!・・・料理名はさしずめ"高架下のマイコさん"かな・・・」ボソッ
つばさ「イ、イツキくん!?それは自分を追い詰めてるだけだと思うけどぉ!?」
オロチ「ええい、グチグチ言わずいかんか!」ズボッ!
樹「ふぐぅ!?」
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 14:36:08.06 ID:as7SSfi60
樹「(うう・・・息を止めるのももう限界だ)」
樹「(たちまち劇物の味が流れ込んで・・・何?)」
樹「(なんだこれは・・・!?一つの料理を食べているはずなのに、味といい風味といい舌触りといい、全く違う複数のものが去来する!)」
樹「(それらが衝突し合うかといえばそうではない!それぞれが互いを引き立てつつ、要所要所で存在感を放ち、飽きさせない!)」
樹「(そして最終的に、様々な要素が一つの帰結へと向かい直走っていく!その行く末を言葉で表すなら・・・!)」
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 14:41:58.62 ID:as7SSfi60
樹「美味い!」
エリーゼ「嘘ぉ!?」
サイゾウ「・・・運が良かったな」
オロチ「だから言うたであろうに。まこと優れしものは世に認められ難きものよ」ヨヨヨ
ニュクス「本当に一番の呪い師になりたかったら、もっと安定性を追求することね。やれやれ・・・」
シーダ「ええと、安全性も確認できたことだし・・・いただきましょうか」
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 14:52:20.13 ID:as7SSfi60
意外に美味しかった鍋をつつきつつ、一行は束の間の団欒を楽しんだ。
オロチ「こんな薄い板にどうやって文字や絵を浮かばせておるのじゃ・・・!?」
樹「あのー、壊れちゃまずいからそんなにいじくらないでくれるかな・・・」
エイリーク「だからここはこの公式を当てはめて・・・」
ルフレ♀「これを代入すれば・・・」
つばさ「あっ、分かった!これで次のテストもバッチリ!」
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 14:56:36.20 ID:as7SSfi60
シーダ「あなたのペガサス・・・まるでシューターみたいな質感だわ」
♯シーダ「あなたのペガサスには脚が生えているのね」
ペガサス「ヒヒンッ!?」
♯ペガサス「ヒヒーーン」
ニュクス「身体は触れたり触れられたりできる・・・どのようなメカニズムで武器に変身するのかしら」
♯クロム「あまり撫で回さないでもらえるか・・・」
エリーゼ「すごーい!こんな小さな箱でお料理できちゃった!」
しかしカゲロウの身を案ずるサイゾウは、いまいち落ち着けないでいた。
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 15:01:37.42 ID:as7SSfi60
オロチ「では、今夜はそろそろ休むとしよう。明日は早く起きて、今後の方針を話し合うでな」
床につく仲間達。サイゾウも自らが割り当てられた布団で横になった。
それから間も無くして・・・
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 15:10:04.31 ID:as7SSfi60
水滴の滴る音と荒い息遣いが、居場所を争うかのように鳴り響いている。
一切の光が存在を許されない部屋の一角に、白い影が眩しく存在感を放っていた。
強かさとしなやかさが共存する肢体に、優美な曲線が備わることでそれは完成する。殊にこの身体の持ち主にとって、その柔らかさは時に最大の武器となりうるものであった。
それを一番強く象徴するであろう二房の果実が、荒い息遣いに合わせ妖しい律動を繰り返していた。白磁の肌をなだらかに滑り落ちる玉の汗。その神秘を覆う服は各所が破れ、身体への忠誠心のみをもって最後の抵抗を試みていた。
白夜王国のくノ一・カゲロウは、誰かの来訪で目を覚ました。
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 15:18:34.21 ID:as7SSfi60
「おや、起こしてしまいましたか。これは申し訳ない・・・」
緑髪の少女。頼れる戦友であり、かつて恋人と呼んだ男を一方的に打ち倒した恐るべき魔道の使い手。現在カゲロウは、彼女に運命を委ねなければならない立場にあった。
三日月のように美しく、そして危険な殺意を帯びた視線が射掛けられたが、少女は肩を竦めただけで然程感銘を受けた様子もない。その証拠に、囚われの身となったくノ一の豊満な肉体を無遠慮な視線で舐め回してくる。
ニノ「さて、それではあなたにはこれから役に立ってもらわねばなりませんね」
カゲロウ「・・・白夜の忍にそれを言うのか」
カゲロウは、視線を受けてより感じていた違和感を新たにした。だが、それを誰何する暇が彼女に与えられることはなかった。
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 15:22:30.07 ID:as7SSfi60
ニノ「あなた聞いているのではありません。・・・あなたの身体に聞いているのですよ」
生理的な嫌悪感を伴った危険を、否応なしに自覚させられるカゲロウ。無限の脅威を感じさせる小さな手がカゲロウの胸元に伸びた。
ニノ「まぁ、聞く必要もないことではありますが・・・」
カゲロウ「や、やめろっ、やめてっ・・・!」
勢いよく下された腕に、桃色の軌跡が続いた・・・
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 15:25:37.66 ID:as7SSfi60
サイゾウ「カゲロウっ!!」
サイゾウは飛び起きた。
大量の汗をかいたためだろう、体が冷たい。
サイゾウ「・・・」
「サイゾウ・・・?」
何故か側には
>>68
(旅のメンバー)がいた。
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/06(木) 15:29:04.29 ID:D7I/NCNMO
樹
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 15:39:49.99 ID:as7SSfi60
サイゾウ「イツキか・・・」
樹「大丈夫かい。すごく魘されていたから、心配で・・・」
サイゾウ「俺のことは心配いらない。だが、カゲロウが・・・」
樹「・・・実は、そのことでも相談したいことがあるんだ」
サイゾウ「何だと!?」
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 15:45:58.47 ID:as7SSfi60
TOPIC『遺跡に向かって』ピコーン!
TOPIC『あなた達に必要なものはそこにある』ピコーン!
TOPIC『(遺跡への地図)』ピコーン!
サイゾウ「これは・・・!」
樹「以前ナーシェンと戦った時、誰かがTOPICでヒントをくれたことがあっただろ?同じ人物みたいなんだ」
サイゾウ「そうか・・・しかしこの位置だと、これから向かう先と反対方向だな」
樹「うん。だから明日皆にも伝えようと思う」
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 16:08:48.63 ID:as7SSfi60
翌朝
オロチ「ふむ、遺跡とな」
ニュクス「確かにこの地図は正しいみたいだけど・・・」
つばさ「このTOPICを送ってる人は、何が目的なのかな?」
サイゾウ「敵の罠だという可能性も考えられる。しかし、俺はそこに行ってみたい」
エイリーク「・・・私も賛成です。未だ先が見えない以上、判断材料は少しでも多く持っておくべきだと思います」
ルフレ♀「敵が罠を張るとすれば、何の警戒も抱かせないうえで、最短距離の途上に仕掛けるのが自然でしょう」
オロチ「・・・皆もそれでよいか?では決まりじゃ。遺跡へ向かおうぞ」
サイゾウ「(カゲロウ・・・待っていろよ!)」
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 17:09:12.56 ID:as7SSfi60
遺跡への途上
サイゾウ「間も無く遺跡だな・・・」
オロチ「のう、サイゾウ。かねてより気になっていたことなのじゃが・・・」
オロチ「おぬしが初めて首領と戦った時、多数の兵士が集まっていたと言うておったな」
サイゾウ「ああ」
オロチ「しかしこれまで戦ってきた敵の多くは、ノスフェラトゥやゴーレムといった、人間でないものばかりじゃ。兵士達はどこへ行った?」
サイゾウ「!そういえば・・・」
ニュクス「皆、少し待って」
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/02/06(木) 17:15:40.03 ID:as7SSfi60
エイリーク「どうしましたか?・・・って、遺跡はもう目の前ではないですか」
ニュクス「ええ。そうなのだけど・・・どうやらあの遺跡は、特殊な魔力を帯びているようなの。それも・・・」
ニュクス「正統軍首領のそれに、極めて近いわ」
サイゾウ「何だと!?」ジャキッ
エリーゼ「でも、ちっとも怖くないよ。むしろ、何だか優しい気持ちになる・・・」
♯クロム「ああ。何やらブルームパレスに近い雰囲気を感じるな」
樹「!気をつけて、入り口に誰かいる!」
>>74
「・・・」
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/06(木) 17:20:39.98 ID:WnBruBOG0
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