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やる夫が正史を書くようです48
833 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/17(日) 19:32:01.07 ID:Dp84iql7o 乙でした。 しかし、司馬懿九男とはいえ無学で署を知らないとは、教育係と何かあったのですかね? 粗暴とも聞いた覚えがあるので、いろいろと問題があったのかな?
834 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/17(日) 19:53:40.07 ID:LnsesTJ20 乙 名前を伏せて今回の話を見るといい話じゃないか 司馬倫と孫秀ってわかると台無しになるけど
835 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/17(日) 19:54:47.76 ID:XTlLXoFto 乙 合族って文化があるの初耳だったわ こうしてみると孫秀も意外と主人公属性があるというか…救世の志があれば諸々の逸話も美談になったんだろうなと思わなくもない
836 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/17(日) 20:08:25.66 ID:wZiazUaU0 乙〜 弩が擦り抜ける盾、格好良い! 早く実戦で使おうぜワクワク
837 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/05/17(日) 20:40:36.89 ID:yGpmgA0p0 【>>819 修正】 ト、ハlヽ/l/l/∠_ 〉 __ ∠ V / __ \ 7 | / / _ ヽ ト | | | / | l | 家格、かな。 {⌒ | {:::ハ / // ___ヽ |二/ / / // .朝廷で生きていくのに何かと難儀でね K 〉`'‐|/ / / // ̄`ヽ | `:‐‐亠、__ヽ / / //__ .ィ 〉  ̄|| ̄ ̄ | / || 〈 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 狡猾な男である。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } こうして孫秀は、琅邪国の小役人から青州の豪族の一員となった。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .彼の事績を見るに、 `ヘ:ゝ .' 小/ どうにかして士大夫社会で認められたい願望があったように思われる ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
838 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/17(日) 21:12:25.48 ID:NtjNBRvl0 乙 擁護になるかはわからんけど孫秀は孫秀なりにいろいろあったということですかね 一方司馬倫は
839 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/17(日) 22:09:04.20 ID:kkfqY6bz0 >>1 乙ー AAとも相まって黒幕感・怪人感がすごい>孫秀
840 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/17(日) 23:14:59.89 ID:Jweg7vBH0 乙 なんか似てるんだよな、地元でコケにされて来た孫秀と宗室でもバカだと思われてたであろう倫が
841 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/17(日) 23:20:24.68 ID:h/OvsRmO0 乙 平和な時代のままだったらそのまま、無理かな
842 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/19(火) 22:04:43.72 ID:NVw82bod0 ちくま三国志の訳者の先生が鬼籍に入られたとか 陳寿からの遠いバトンを繋いだ方に最後の敬意を
843 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/05/19(火) 22:54:10.61 ID:cZYgPkjD0 イ ⌒ ヽ , ‐ 、 〈 ●人 人●) !、_ ノ Y / _r j i (_ >>842 / γ ヽ、 井波氏の『三国志演義』の翻訳で、 |. | i i 三国志がより多くの人の目に触れるようになったわけで。 |. !、 ___人_ノ/ \. `ー- ' ヽ __ .そして、『三国志』の翻訳は、 / / ̄ ̄⌒/⌒ / >>1が三国志に対する理解をより深める契機となりました。 (⌒ /三国志/ / i\ \ ,(つ 演義/ ⊂) これなくして、このスレはありえませんでした | \ y(つ__./,__⊆) | ヽ_ノ | . / / --=ヘ _ / / ノ}:.:.:.:.:... ィ:.:..`ー===彡:.:.`ヽ:.:.:.\ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:..:.:.:.:.:‘:,:.:.:. γ .′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:〉-=ミ { ,:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.l、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{ }:. Y:.:.:.:.:.:.:.:.,{:.:.:.:.:.:| ∨:.:.:.:.:.:.:.:.ゝ- ム、 . У:.:.:.:.|:.厂}'.:.:.:.:.lー∨ :.:.::.:..:|:.:.:‘,:. ` { |:.:.:.:.f‐r=ミ:.:.:.:.:| -r==ミ:.:.:.:.:!:.:.:.:.∨丶 謹んで御冥福をお祈り致します 乂:.:.:.ハ 弋r} \:{ 弋::r'} :.:.:.!:.:γ⌒ヽ }:.:.:ヽ:.:.:; ,,,, , ,,,,从:.:.:.:.八__ノ |:.:.:.:.:\ゝ _ イ:.:.:.:./:.:.:}:.:.:.ヘ 乂:.:.:.:.:.:.:.:.≧=- r ´_.」:.:.:.∧ルハルヘメ:r┐ ヽ:.ハルヘ/}ノ rf<. }:.イ 」 `¨ / }癶. / ̄ ̄\ / 」::::// \
844 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/05/19(火) 23:02:27.79 ID:cZYgPkjD0 【「やる夫が正史を書くようです」反省会会場】 ト、/∠_ / \ ∠_ / \ く /^ト、 /  ̄ ヽ { ソv;\ //  ̄ヽ | Y ニ/) /:} ̄`ヽ / _ /| / ∠ フハ ̄`V うっうっ…… ___/ イ 二二)/ . /_____/| | ―/ \ ボクにも悲しい過去があったんですよー / \\__.イ . | | __/ ̄ | | | _ / | | `‐┬‐'´ .| | , ー.、 .r ⌒ヽ !;;:. ,! l、 ノ }::::..ヽ_/ { _ /:::::::::: \ いや、そういうのいいから。 .|::::::::::::::::.. l |:::::::::::::::::::. | ....:::,, 孫秀の話は、 ヽ;:::::::::::::::.. / ,):::::::ノ 当時の士大夫社会の一端を紹介するつもりで作った次第だ }:::::::::::::::::. { (:::::ソ /:::::::::::::::::::: ヾ、 ,ふ´ -―――-|::::::::::::::::::::::::: \ -――,ノ::ノ―― |:::::::::::::::::::::::::|ヽ、 '⌒)━
845 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/22(金) 18:40:59.56 ID:DZ1dSzE60 前に出たお前は俺を危ういと言ったけど俺は顕貴に至ったぞ。と言ったら時が経たないうちに族滅だか無官だかになったのって誰だったっけ
846 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/05/22(金) 19:55:55.98 ID:DirW7oRL0 【>>845 たぶんこいつ(第二十八回正始政変其の四参照)】 -=//: : :/: :/ : : : /: : : : : : : : : : : :\: : \ ヽ : : : ', _〈/゙7/: : :/: :/: : /: :j : : : : : : : ヽ: : : : :ハ: : : :∨| : : : | ∨ノ,′ : : i: : i: : : : /|: i: : : :i:|: : : : : : i i: i : : : |│: :ヽ| 〈 /i : : : : |: : |: : i: / | :| i: : :i:|: : : i : : l i :| : : : |│: : : 丶 あたしは仕官してから多くの官職を歴任してきた。 .∨ | |: i: : i: /|\i/ /| :| i: : :i:| i: : j/ |:i: | : : : |│: : : : : \ .し| |: i: : i: N斗≧ミi_;| i: : :i:|_|: 斗≦トリ| : : i |八: : : : : : : :\ 昔、あなたは / /| i: i : :i小 い//i゚ト┴ー '‐=行'/j゚| ノ : : i ト:::::\: : :\: : : ヽ あたしが一族を滅亡させるって言ったそうだけど、 く/ レ|八: :ハ 弋辷ソ 弋辷ソ | : : i |ノ::::::::丶: : : ヽ : : .あたしは今現在こうしてここにいる。 .〈 ヽV\ハ ` , ´ i : /: :!:::::::::::::::ヽ: : : : : \ |:i : : : " /: 厶:小、::::::::::: ハ : : ト .ぜひあなたの感想を聞きたいわね? ∧ |:i : : :|ゝ -‐ - . イイi: : : |\>ァァ'´i : : | | ∨|:i : : :| 丶、 イ /|:i: : : | / / /| : :│ │ │|:i : : :| :l> -r< ,' :|:i: : : | / //l: : :ノ , --──-、 , イ / ヘ ト 、 魏 兗州刺史 令弧愚 .i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::
847 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 01:14:31.72 ID:2a7CDQAoo 1先生の指摘で思い出しました。 王?を巻き込んで発覚前に病死した方ですね。
848 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 08:38:58.78 ID:Yy2ytJ3wo 周りに被害及ぼしたのに本人が病死なのがたち悪い
849 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 08:44:10.69 ID:WoRWksjf0 あの一連の流れはコントとしか思えなかった
850 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 17:00:06.62 ID:5HTMAwSl0 令弧愚なつかしいな。 あのあたりの魏の皇位継承の暗部はこのスレで初めて知ったけど、いまだによくわからない。 曹芳が出自不明で帝位に就いたのが不安定の一因だったのかね、
851 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 18:03:20.01 ID:mp2jol2Wo 曹叡の場合、実子が何人も早死にしたのが痛い
852 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 18:36:14.73 ID:obAH/L2y0 五丈原以後の魏晉で完全に族滅したのは王凌令弧愚一族と弘農楊氏(皇太后は幽閉?)ぐらいだっけ? 他は生き残りがちょろっといたような気がしたが
853 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 18:40:41.37 ID:9Gldwhop0 王凌は自称子孫が東晋の末に出てきたはず
854 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 22:01:58.82 ID:R/hiNEAq0 >>846 楊駿の頃かなと思ってざらっと探してましたが正始の頃でしたか。ありがとうございます どうもエピソードは覚えているのに個人名を覚えていないことが多い
855 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 22:24:41.92 ID:WUGOxrkp0 >>854 ありがちありがち、オレもそう
856 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/24(日) 16:43:33.69 ID:3h94uDGe0 令弧愚の字ってこれで合ってるのかな?
857 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/05/24(日) 17:02:28.35 ID:V5cCibkC0 , ー.、 .r ⌒ヽ !;;:. ,! l、 ノ }::::..ヽ_/ { _ /:::::::::: \ >>856 |::::::::::::::::.. l .正しくは令狐愚だな。 |:::::::::::::::::::. | ....:::,, ヽ;:::::::::::::::.. / ,):::::::ノ .すまぬすまぬ . }:::::::::::::::::. { (:::::ソ /:::::::::::::::::::: ヾ、 ,ふ´ -―――-|::::::::::::::::::::::::: \ -――,ノ::ノ―― |:::::::::::::::::::::::::|ヽ、 '⌒)━
858 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 22:17:00.94 ID:gRg/sGPX0 〈=‐ 、 _z=ヘ /,. ==ニ{ }==、 、 :. . マ____{三ア _V'./ ` ー一 ´ \丶 ::. \__}=‐ァ'/ \ヽ. ::. / .//. --- マ% ::. . // / \ マ%. :::. ’ .// ヤ% ’ . i ,','. { ● } ヤ' .i-‐ . | l | ' l l. | | l | ヽ ノ l | .| | ヤ% `ー--一 ´ ,',' |二 「やる夫が正史を書くようです」第八十四回だ。 . | マ% _ // | _,..! マ% -‐‐ 、 γ´ ___≧z、 |__ 界隈におけるマナーだとか、 / :. .γ‐t‐a-、ヽ hて(・) )},l:i !" ネタバレ禁止に関しては今更だな。 . l. ::. i:!ヽ`ー‐’え!. ト≧z-‐´:!:! ... ト、 ::. .ヾ 、二"´ノーニ=‐---‐=ニ‐'`ー=ニ刀ノノ ’ このスレで 'ニ` .、 :::. `フ /  ̄ ̄ ̄ ム' ,イ ルールや掟を破る奴は荒らし呼ばわりされる . '二二> ´"´ /".: ヤ二二二二> /" .:: . ヤニニニニ二二二>ォ ,..ィ" .::: ヤニニニニ二二二/ |_ _,..ィチ" イ.:::: . ヤニニニ二二二/ |ーニ=―----―ヂ‐" ノオ < . ヤ二二二二/ .|  ̄ ̄ ̄ _z≦壬厶<二二 <ヤ二二ニニ〈 | __ -―=ニ二二二二二二二二二 <二二ニマ二二二ニヽ______⊥<二二二二二二二二二二二二二二二
859 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 22:18:06.63 ID:gRg/sGPX0 【紀元299年12月 晋 首都 洛陽】 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ 太子に死を賜わろうと思います。 / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | この詔勅を太子が書いた文書と共に群臣へ示すように ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ 晋 皇帝 司馬衷 ./ ,イ ,イ / ./i! ', ヽ ヽ ヽ // / / ./ ,' i! ', ヽ .ヽ ゙, .// / / / / i! ', 、 ヽ ヽ ', / ,' .,' / / ./ i! ', ヽ ヽ, 、 ヽ.i / ,' .,' ! / ', .,'イ ! ヽ、_ ヽ ヽ ゙ヽ,ヽ ,' ! ! ! i " ! ! ゙ ヽヽヾ、ヽヽ .ヾ、 ヽ、 ,' ! ! ! !、イ示ヽ、 , イ千示ヾ,、ヽヽ i i i .,'i ! ∧. 弋;汐 弋zz汐 .,〈ヽヽヽ i お預かりします ! i ! i /ヾ, , /イiヽ.!i '、i !.! ! ! / .∧ .,イ i ! i ! リ !i i / i .ヽ、 - - ./ .! i ', i ! / /,イ ,' i i>、 , イ、 ! ! i ', ! i / ,イ i ,' ! !"く! .> < , イ .i! i i ', ',', /イ ! ,' i,,, ノ  ̄!゙! !゙i ヽ_! i ', ',', / / .,'.>''".//ヾ,、 ,' ∨ i , イ, イ!`i 、 .', ',', ,イ / ,イ // ヾヽ, イiニ!ヽ",イ .i i ! > 、 ',', ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 元康九年十二月三十日。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 皇帝司馬衷は N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 皇太子司馬遹に死を賜わるべしと詔勅を発した。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 以下に大まかな経緯を述べていく ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
860 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 22:20:41.42 ID:gRg/sGPX0 ,.'./ .:/ ;小:.. ヽ:. :\:.:.ヽ . //:.:.:.:/.:./:. ./ i ヾ:.:.丶:. ...ヾ:ー'、 //,':.:... :.:厶:./- ヽ 弋:.‐\:.:.:. 丶:\ ! |:l:j:.:.:´/ ィ天t、 ィ天女、-、:.. ヘ、:.ヽ .! | :.!.:.:.:ハ´ち;;;j ち;;;;j !K }ヽ:.、.! ヽ! .ヽヾj:.ノ小 ` ' ´ ハイ: |`リ ノ 陛下はそう仰せよ。 、_ノイ:..:.:リ;:ゝ-‐っ ー- イ:.l::|:. i | /´/:.:/ ‐<>.、 _., .イ_.l:.:l::|:. i | 筆跡も太子のそれだったわ /_/∠ ァ┐l !ノーソノl  ̄ ヽ、」::|:. .:i:ハ , ./´ `∨イしリ / ハ / ヽ ̄`ヽハ / |====、∧/ >‐/{ヽ‐‐< l l ヽ r/7-、 , ' / / / 7〃 {{ヾ〉\ |/ ̄ | 厂し' / /┐ ,_-=ニ/.:jI斗-=≠ミ:.\=-_ . / / / / {{. \ | | ,/=(_/_/_,人 /_-=/.:/. :/. :ヽ:`ヽ: . 、:..、-_ | / / イ o. {{ \| l/ 'ヾ、/ _-=/.:/. : :/: : : : :V:.ハ: : \:.:.、- .j{-={,//. : : :′: : : : :|: : } }!=ハヽ}=-} ‘-_/.′:i: : : : :|:.:|:|:!:|: : } }!=!:. : :.-/ V. :|从{L__ノ从|」乂_,リ リ}=! : : | i{: :.|rvィfぅ斧ミ f笊ぅメ/ 〉: :!| 確かに。 .i|: :八ハ:.ゞ"" , ゞ"";_/ :.|! | i|: : i{ ゝ:. u.,.:.:}!|!:.|!ノ ところで、こんな噂を知っているかしら .i|: : i{:.:.:.:.:ゝ ´ ` イ:.:ノ:.}!:.}! 从i「乂(、/. :≧≦: { :\ノ)ノ _⌒`ヽ ヽ //⌒ /´ `寸ニゝ.乂イ=-_/^ 、 晋 中書令 陳準 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 司馬遹の罪状は、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 司馬衷と賈南風を呪い、二人の死を望む内容の文書を書いた事である ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
861 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 22:21:08.29 ID:gRg/sGPX0 _-=ニ ...-――-...ニ=-_ ,_-=ニ/.:jI斗-=≠ミ:.\=-_ /_-=/.:/. :/. :ヽ:`ヽ: . 、:..、-_ _-=/.:/. : :/: : : : :V:.ハ: : \:.:.、- .j{-={,//. : : :′: : : : :|: : } }!=ハヽ}=-} ‘-_/.′:i: : : : :|:.:|:|:!:|: : } }!=!:. : :.-/ V. :|从{L⌒_从|」リ⌒リ リ}=! : : | i{: :.|rv 、__,,. 、__,, / 〉: :!| 皇后様御懐妊(笑) i|: :八ハ:.^""^ , ^""^.;_/ :.|! | i|: : i{ ゝ:. ____ .,.:.:}!|!:.|!ノ あくまで後宮から流れてきた噂だけど i|: : i{:.:.:.:.:ゝ `""´ イ:.:ノ:.}!:.}! 从i「乂(、/. :≧≦: { :\ノ)ノ _⌒`ヽ ヽ //⌒ /´ `寸ニゝ.乂イ=-_/^ 、 _/ 寸/⌒\/ V ' / /::: ,.イ ::: / |:: /´ | :::|! ::::: |\::: .| ' / .'.::... / !: / |:::! !::::ハ ::::::|:::::\:::: .| | ::!:::::| ::::j -‐|‐|─ ト::| l::::| -‐─ヽ--ヾ:::: i⌒v::::|! ::|::::::ィ:´::| |: | |:::| ゝv ゝ:::::ヾ::::::ヽ ………… | v ::| i: l ::∧:::::| V -- ゝ \ __ \::::\ | |:::|:: !:::l:::| ヽ_:l _ __ __`_ー 事の真偽はさておき、 .| | ::ハ::ij:::ハ::!イ`弋ゝ-'フ`` ´ !ノ__フハ 陛下の御命令である以上逆らうわけにもいかない。 .| | :::|:V:::::::ヽヽ  ̄ ` ´ , -v ,イ V::| ::::::ハ::\ ,. ひとまず群臣を集めましょう , -<. `| ` ヽ| :::/ゝ∧`´ <:i , '⌒ヽ ヽ ヽ ヽ/ヘ/::l! ! | | -.ハ V|!:::∧ l ー| | r トi_ノ ゝ |:|:::|:::,.\ ´ ` . イ | 人 i´ト l_ノl ノ/:::j:/::|::::ゝ.、 イ:::: |:::::
862 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 22:22:47.65 ID:gRg/sGPX0 s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \ 弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、 |ーr‐弌弋 `ヽ」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_ ≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ . l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。 | 太子御謀反と聞いたが…… .| s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。 ヽ______________乂.ヒソヒソ | ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs。 | ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_ | 皇后がおめでただと? .| |____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``ヽ____________乂ヒソヒソ |: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ |::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ |弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、 |\):::i| | |_l||_ロ | .|:::||\( |‐ュ .|::|三| ゙̄|::|‐||^|,,,,,,|//丁:゙|777777777ミihs。.,_ 弌ZZZZZZテ |:l:l〈::: | |/__||/Y . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^_。.,_ __|i:i口i:i|_ |从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_ |::::::: (:| |/__||__Y |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ |-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_, |::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ彡 |ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:| 二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:| 二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩ 二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ .'ミ|||凵 | 不惑を過ぎて御懐妊とな? | /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 ヽ_____________乂ヒソヒソ :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. | 急に腹が膨らんだとか | : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 ヽ____________乂.ヒソヒソ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ ほどなく宮中の式乾殿に群臣が集められた \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ ∧\ マ三ソ| .\ | 太子は用済みというには早過ぎまいか | ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ ヽ__________________乂ヒソヒソ l; : : : : \\.り/: : :i
863 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 22:24:10.06 ID:gRg/sGPX0 / / / | 八 ハ }、! . / { { | | | }ル′、\ ー=彡イ ー彡ヘ / 八 :. | | ト、ヽ/ \ 、 ノ `ヽ 、 .′'/ \ヽ l| ! | | L..メ≧zz、 \ヾー< `ヽ 〉 \ { / ヽゝ从 | | ´}.. ´ ̄Y\ ヽ 、\ヽ ∨| ヽ ∨ } ー==≠Y 〃 (・) ノノ |ヽハj ヽY | \ . ∨ ノ / r===ミ } イ _..ィ彡 |ト !小 | .婿殿! ー=ニゝ彡 イ 八 (・/ /リ }ハ | 八ヽ ___ ..-‐ // / ヽ ノ/ } ___ ∪ } !へ./⌒ヽ} これはいったいどういう事だ!? ー=ニ彡 ´ Y ー≠イ ` //`ヽ / } / / | 八 {ハ ∪ マ´ ≠ l / 〃 / ′ | 三行で頼む!! / '. ヽ ヽ { ノ / / { { { .′ Vハ > ... _`ー ´ _. イ { 八 、 :. { } }: | 八 _三Ζ、八 、 ヽ } } '. 乂_ノ/_}| { 77¨´ 〈ー‐ヘ{{ヽゝ }/ ∧ /: : ,ィ:,4沙' : : : : : : : :.、:.`マム: ‘:,: : : : ::.:.‘  ̄ //人 V/ / 小/ヽ / / ∧. /: :./ : : : : : : :,イi:ハ: : : : :.ヽ:. ヾ_ヌ: :.‘,: : : : : :.‘ /: :.,' : : : : : : : :{ !: : :l: : :ハ: : : : : : : ;: : : : : : :.i 晋 尚書令 王衍 ..′: ! : : : i: :!: : :|: Y:.ト、: :l:l: : : 、: : : }: : : : : : :..! i: : :.|: :, :斗=ト、:.; Y:!ハ斗!=ミ、 Y: :.!: : : : : : :.| |:|: :.!: :!: : Wマ: :.‘., Y .j.;ハ:_: : :.从;j: : : : : : ::|! . 从: :!: i: : :{ィf茂ミ、:.ゝ ィf芍斧芹ヽ、:.|"ハ: : : : :!:.; 太子が両陛下を殺さんと欲す。 W:|!:.゚。:.λ弋r゙':} ´ 乂:r゙':ツ: : :..:.|f^i.!: : :..:l: ‘ VW:ヽ: :.ゝ^~´ , `""/: : : :.j-',ノ:.ヽ: :.ト、‘:, 陛下は太子に死を賜わらんと欲す。 ヾ:ゝ、:圦 厶イ: :j-:'ハ‘,ヽ:‘..ヽ: :., j:.!: : `:入 r― 、 厶:イ:.:.:.:j:.:‘,:ヽ‘, `ヽ 王恵風殿は太子と離縁させるべき j: I : :/ : j:〕>.、 ー ' , イ :{:.:.:.::ト、::ヽ゚。ヽ‘, . 从!:∧: :j:.{:.:.:.:.:>...r '"´ :ト、_:_!_,):.:ノ:.ヽ:ヾ\ 入( ヽハ:ト、:_:,:rzzェ! .;ィ升三=ア¨'ヽ、ト、ヽ `ヽ У,4ニ三ア´ ;4三三=7:. ハ jノ /.;4ニニニ7:ヘ ,r ,:イ三三ニ=7:. .ハ 晋 秘書監 賈謐
864 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 22:24:54.52 ID:gRg/sGPX0 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ __ , ‐ ´ `ヽ /..:/.:/ .;イ :. :.丶.:.: \ 〃:.:./ .:./:.:/小:.: ',:.:.ヽ:.:.:. ', 陛下と皇后は自ら終わるべし、 .l:{.:./ .:./\:! l ヽ:.:/.:.:.\:.:.! 終わらないなら私が終わらせてやろう。 .i:}:ハ .:7ィ=ミj:ハ >=ミヽ:.:ヘヾ、 、_メ!.:i.:.ハ r'_;j r'_;j ∧:.:}:.fヾ 謝淑妃と共にこの期待を叶えたいが猶予があれば後患を招く。 乂;イ.:.∧ /イ V:.:.| リ _/ j/_:ノ:.介 .、 ⌒ ,.イ:.l:|:..|:.:.:.! 道文を王とし、蒋氏を皇后としたい .´/:.:,':.:.:j:|:ノーf夭‐ヘ :j:|:.:l:.:.:.:! /.:.;ィ7´l:|\/ムヘ/`l:| `ヽ.:.:i /.:/i // !| に不こ) !|l /!:.:.i /.:/| ヽl l !|/〈/ i| ヽ」 !| !./│:.:.i ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 道文は司馬遹の長男司馬虨の事、蒋氏は司馬虨の生母に当たる N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
865 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 22:25:40.39 ID:gRg/sGPX0 , ‐ ´ `ヽ /..:/.:/ .;イ :. :.丶.:.: \ 〃:.:./ .:./:.:/小:.: ',:.:.ヽ:.:.:. ', l:{.:./ .:./\:! l ヽ:.:/.:.:.\:.:.! i:}:ハ .:7ィ=ミj:ハ >=ミヽ:.:ヘヾ、 、_メ!.:i.:.ハ r'_;j r'_;j ∧:.:}:.fヾ 以上が、太子が書いた文書の主旨です。 乂;イ.:.∧ /イ V:.:.| リ _/ j/_:ノ:.介 .、 ⌒ ,.イ:.l:|:..|:.:.:.! .詳細は黄門令の董猛殿が配る詔勅と文書の写しを御覧下さい ´/:.:,':.:.:j:|:ノーf夭‐ヘ :j:|:.:l:.:.:.:! /.:.;ィ7´l:|\/ムヘ/`l:| `ヽ.:.:i ./.:/i // !| に不こ) !|l /!:.:.i /.:/| ヽl l !|/〈/ i| ヽ」 !| !./│:.:.i , : ´.: : : : : : : : : : : : : : : : :` : 、 ,:': : : : : : : :x --、: : , --ミ: : : : : : ヽ _ /: : : : : : : :7 .Y V: : : : : :.ヘ 7:.ト: .__: > { ! .L_: : : : : ∧ ,': : : :./`ヽ.人 ー'.人Q ノ _≧=---:. ┼─/----  ̄(:゚:::::) ̄ ´ ∨: : :! |: :./ _,. i x=ニニヽ.─V‐ | ',-{=ニ´ l /:: :: :: :: :ハ、_ i : 7 ',:i `丶 l ',:: :: :: }::_:_j_ l`:′ ',:, \ l ヽ::x '´ ':/ ヽ, \_ | ,. イ 〃 j>- _  ̄ ̄ _,. イ=、 ,':::::::::::::<::::r====t-=ニニ斗::': : : ハ i: : : : : :.ヘ 弋_()__ノ ̄`ヽ:/: : : : : / l: : : : : : :∧ γ´ ̄ヽ>' |: :`ト:_: : ---─==={ リ:| |: : :l ', フ┬:': :l ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー この場には賈南風の腹心だった宦官の董猛も居合わせていた。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 司馬衷が太子だった頃から側に侍り、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 楊駿誅殺後に武安侯になり、彼の兄も亭侯に封じられている。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 彼がこの場において、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 後宮にいたであろう賈南風との間で連絡を取り持っていた模様 _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
866 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 22:26:39.38 ID:gRg/sGPX0 ____ ,. ‐''"´ ` ー- 、 / \ \ ,イ \ \::: : \ / / ! :| :|ヽ\ \:::::. ヽ ,' .:/ .::::/ ,' :,' .::iハ . ヽ:::: :::ヽ:::::. ヘ i .:/ ::/ / ::/!: .::,' | |∨:|ヘ:::: : :::ヘ:::::::ハ | .:,' / .:/ ::/,' :::/ |:.! |:.:| |∨::::::::∧::::::i、 | .::i:./ .:::,イ ::_/:::/ リ !斗f‐-、::::::::::ハ::::| ! |/:|/ :/,ィ"´/:`` / |/'_」」. i:`: :::::::|::::| | ,ィ| / ::::::/i,.>''"アiヽ /´::::}`.|:::::::::::::l::::| | / | ,'::::/{ rT{::::::::::r ! {:::::rリ ‖:: :::::/ト、ハ| { | {::/::::::ヽ|:|乂、_,ノリ ヾ之' ,'|::::::::,'. | 乂 これが事実であれば、大逆罪に相当します。 ヽ | |,' |::::|::::|`ト! ''' "´ 、 ハ|::::.::i ! `''ー‐ i |::::|::::l::::|ト、 /:::|:::::::| ヽ 陛下は事態を重く見られ、 ハ:: l: ::|::::|::::iハ \ ´ イ:|!:::ハ:::::| 太子に死を賜わるよう仰せです。 ∧: !::::i:,.-、「|∧ > 、 _,. <:i::|:::|:::::.ヘ:::ヘ /::::: _厶イ ./ |:.:.|` ー-L>、:::::::|::|:::|:::::::::.`iー\ .方々の意見をお聞きしたく . />< \ ヘ. i:.:.i ,'!ハ| `<ュ」::|::::::::.:.∧ `ー . ,イ-― 、` 、\ ヽ|,イ /_||__〉 ハ`ヽ :::::.:.:.∧ / :: :: :: :: \ \`'''" `''ー-イ>=<ヽ | !:: ヘ:::::.:.:.∧ ,i :: :: :: :: :: :: :\ \ く/,' ハ ト、\ ` | |:: :: }:::::::.:.:.ヘ . /:| / ̄\:: :: :/:ヽ ヽ // ,':: ヘヽ ) | |:: :/!:::::∧::.:.ヘ /::::| :: :: :: :: :ヽ::/:: :: ヘ ヘ く/ /:: ::.∧. | |,イ/:::::::::::ヘ:::.:.ヽ
867 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 22:27:15.50 ID:gRg/sGPX0 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ _,,.. r=i r--== ´ .| } | /\ ヽ_,.. r≦、 , 、 | ,. ´ ./ / __ ,.. r≦ i! / ,. r== 、 ´ / , / | 「」 ハ i! /./ , ,イ `= / , ` ´ .`´ ` .´/ , \,. ≦≧s。__} ./ ,イ / , .、 ,.イ 、 / ヽ ./ \ / ` ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 最初、群臣で発言する者はいなかった。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j これは、『晋書』の『張華伝』『愍懐太子伝』に共通している ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
868 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 22:27:51.34 ID:gRg/sGPX0 | | | | | | / ∧ | | ', i! | | | | | ! i! | | | ! ! ! !! | ∨! i! ! | | | | | | ハ | | || | .Y |ハ l |―ト..__|_| ! | |i斗‐ ハ―‐/ ,リ | {ヘ Vハ Yト、 i! !从ヽ !´}! ! / ! / / i! ∧ Vハ Y ヽ!\{. \ |/' .}/ / ,イ /! | / \_ゝi\ゝ≧===ミ \ |ィ===≦// | .! / | ∧ `"` ´/'| | ∧ ./ ハ i\ ' . イ | | ∧ / ,ィ=- 、 / i! .>i ´ ` r< ! .! ! ∧ .// / /「「 \≧ー≦./ 〉ト、_| | ̄ `ヽ ∧ ./ / / i:i \ / // ! ! \∧ 晋 司徒 王戎 ,' // / ヽ. \| | │ | / / | | }\ | |、 | │ | | | |ハ /\|/ / / l八| : : | | :|/ i ィ⌒|│\: : :|⌒ト | | | | | 斗=ミ人: : :∨|斗=ミ∨ | お待ちを。 | | i《 し::ハ \/ し::ハ 》 八 . 、|八| 小. V_ソ V_ソ / ' 厂 この文書の出所は? 厶: :\_ ゝ ' 厶イ i八 | 从 i八 r::: 八 /: ハ |八 :\个 : . イレ':/ /} j人__r〜‐|` ‐ <|{乂: / /丿 __,,/ {_丿 /\ ヽ>、( ∠.._ 晋 尚書左僕射 裴頠 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この状況を見かねたのか、尚書左僕射の裴頠が口を開いた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
869 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 22:28:43.88 ID:gRg/sGPX0 ――--、..,ヽ :::::::,-‐、,‐、ヽ. :::::_|/ 。|。ヽ|-i、 /. ` ' ● ' ニ 、 ニ __l___ノ 昨日、太子が後宮を訪れた折に後宮の者が拾ったと聞いています / ̄ _ | i |( ̄`' )/ / ,.. `ー---―' / '(__ ) ====( i)==::::/ :/ ヽ:::i ,' // / ヽ. \| | │ | / / | | }\ | |、 | │ | | | |ハ /\|/ / / l八| : : | | :|/ i ィ⌒|│\: : :|⌒ト | | | | | 斗=ミ人: : :∨|斗=ミ∨ | | | i《 し::ハ \/ し::ハ 》 八 では、まず文書を拾った後宮の者を取り調べる必要があります .、|八| 小. V_ソ V_ソ / ' 厂 厶: :\_ ゝ ' 厶イ i八 | 从 i八 r::: 八 /: ハ |八 :\个 : . イレ':/ /} j人__r〜‐|` ‐ <|{乂: / /丿 __,,/ {_丿 /\ ヽ>、( ∠.._ / ( \/ ∨/: :/⌒´∨ )
870 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 22:29:39.62 ID:gRg/sGPX0 / / l l \ \ . / /,ィ / ,イ \ l l \ ヽ //// / / // ヽ l l 、 ヽ .! . 〃/ ,イ ! / イ ! l .! ! ヽ .! ! . i/ / ! i / / i l ! .! l ヽ .! l 〉' ト i / i :i | : : : !: : : .! l .! ヽ l / ,イ \ .!/ .! _!_: i |: : :从 : : .! l: i , イ \ . / /:.i :i斗‐ i´「ヽ: :ヾ: : :| .! i/-レ-!Λ:.! .! ≧`=- その後に太子の文書を調べるべきでしょう。 /:イ: :.i: : : : :ト lィ=!!=≦\ :\! .! /≦==レ、_!:! : : : i: : i レ'.!: :.!!: : : 斗ヾ{__)::::::トヽ \_|`レ {__):::::..,〃/ : : i∧: i それができないのなら、 | i: : !i.: i : ヾト 乂_ノ:::::::::::::::::::::::乂_ノ"/: : : イ: :レ' .恐らく詐妄があると思われます ヽ \!ゝ:!\: :ト、  ̄":::::::::::::::::::::::::::::::: ̄/: :/:/: /ヽ /\ト、: : :i:ゞ """" ' """" ∠: :イ : :イ:./:. :.ト、 . /:::::/ヾ\: :!:::> ‐ ‐ イ: :ノ/ノ: : : : ノ: i 〉:::::!:::、::::::ヽ::::::!:i > __ <人:!:/イ:; "=-:_:_:_: イ . /:\::ヽ::\::::::::::::::ヽ _ 、_/:7 : : :.>∠:_=- :/::::::::〉、 ∧:::::::>::;;::::\::::::::::::\ ̄ l: :i: :/: :_; -:".:イ::::::::/::::i i::::ヽ:::i::::::::: ̄"::ヽ:::::::::(=\ /ヽ:/:, -:":_; -:"ノ:::/::::::::::| _____ / - 、 − 、 \ //|/・|・ \|- 、 \ / `-● − ′ \ ヽ 裴頠殿。 .j 二二 | 二二 ヽ i (_── | ── | | 御言葉を返すようですが…… .| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ ! _!_ _ヽ ヽ −、−、 ! ! ( ) (__ )\\_(___/ / / ̄/ \ ━━━6━━━━/ /
871 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 22:32:08.72 ID:gRg/sGPX0 ____ ..:::::´:r ノ、\、\ /::::::::::_」 0|0 l__::\ /::::::::::/ `ーr'⌒Y´ \:ヽ ,:::::::::::/  ̄ ̄ ーr‐'  ̄ ̄ l.:l |::::::::/  ̄ ̄ l  ̄ ̄ |::| この件につきましては長広公主様が、 |:::::::l ´ ̄ -─┴- 、 ̄` l/ .早く太子の判決を下し、詔勅に従わない者は軍法によって処罰せよと…… ヽ::::| / ヽ / `ミ三≧====ァ=r=≦ヤ′ /::::::::::/ (〒) ヽ::::ヽ、 .{:::::::i:〈 ___ 〉l::::::ト、 {:::::::|::::ヽ ( )ノ::厂´ ノ . , / / , 、 ヽ ヽ .. / l l/ l ヽ l l ヽ ... / \l 、 l l l/ l .. l l l l l 、 l l l l l l l lll l≧从 ヽ,ィl/l从| l l l 何故陛下がおられるのに、 l l. l イ氏心`ヽ / 芹心 l/ / . l l 他家に降嫁した長広公主が太子の問題に介入するのかと? l人l 人処ソ '処ソ // /l/l/ . レl弋z、:::. ::: // /∧ 陛下を差し置いて無礼ではありませんか ヽl、lヽ ( ) ノ////l /lヾ > _ <,r'' /<ノ (、 l 、 l ,'//} ) / \| `ヽヽ l / ノ, <ヽ . / \ ∧ V ,'´/ノノ ハ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 長広公主は司馬炎の娘の一人で、斉王帰藩事件で登場した甄徳の妻 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
872 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 22:32:35.27 ID:gRg/sGPX0 / 厶 > ‐─//- \ \ |'⌒ /⌒∨⌒¨¨ニ=ヘ /| | \ | | |/ ,′/ | | // | | :i i | ヽ |__,/ヽ | | :| : i| | | i \_| /| : i| l: ィ⌒ ト | │ | | l ィ⌒| : i|\ | |y≠ミV| │ | | | 斗==ミ八 八イト{::しi 犲: : : :ハ| 八| :伐 iト{::しi ∨ V__ソ/厶:| : :| 裁定を下すのはあくまで陛下です i :/| : | : 八乂_ン . :::::::│:|∧| |八|/\|\: : :ゝ::::::: 八| :八 | 八: :.\_> , , .イ :/ :ハ |人∨\: ゝ _ イ: :|_// 〉 乂 : :|\| ∧≧=- <∨: : : / /|⌒ヽ { ` | { } _/⌒{: : :_彡'´ 丿 | | 人 |、 / {: :〃´/ }_,, ´ | ,' //__ ` ヽ、 / ト----イ / ̄´ - 、 \ ヽ ィ / ハ ! イ´ ヽ 、 ヽ ', / / !ヘ .,' ,' ヾ ヽ ヽ ! // '. ヽ .,' ' ! ! ! ハ ハ! !-イ ヘ ヘハ__ .{ { .! ヘ -}ーィ "´ ヘ ', 'ヽ/ ハ ヽ .,' '. ヽ ヽ ゝィ/ 必7 } }ソ } } }'_ ヾ-" ,ヘ、 " 炒 | ヾ',{ //ヽ__ノ ヽ} } !) } } ヽイ ヾ ト-く / | ヽ、 __ // / >⌒ ヽ | 〈 { ! ヽ > 、_/ ヾィヾイ', } ,' ヘ イイノ .,' 、 ハ,,,イヾイ! ,',' ! Y ィミ, ', 、 " イ } 〉! ,','
873 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 22:33:31.97 ID:gRg/sGPX0 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ 張華。 / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | あなたの意見はどうでしょうか? ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ _,,.. r=i r--== ´ .| } | /\ ヽ_,.. r≦、 , 、 | ,. ´ ./ / __ ,.. r≦ i! / ,. r== 、 ´ / , / | 「」 ハ i! /./ , ,イ `= / , ` ´ .`´ ` .´/ , \,. ≦≧s。__} ./ ,イ / , .、 ,.イ 、 / ヽ ./ \ / `
874 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 22:34:16.37 ID:gRg/sGPX0 | | | | | | / ∧ | | ', i! | | | | | ! i! | | | ! ! ! !! | ∨! i! ! | | | | | | ハ | | || | .Y |ハ l |―ト..__|_| ! | |i斗‐ ハ―‐/ ,リ | {ヘ Vハ Yト、 i! !从ヽ !´}! ! / ! / / i! ∧ Vハ Y ヽ!\{. \ |/' .}/ / ,イ /! | / \_ゝi\ゝ≧===ミ \ |ィ===≦// | .! / | ∧ `"` ´/'| | ∧ ./ ハ i\ ' . イ | | ∧ / ,ィ=- 、 / i! .>i ´ ` r< ! .! ! ∧ .// / /「「 \≧ー≦./ 〉ト、_| | ̄ `ヽ ∧ ./ / / i:i \ / // ! ! \∧ / ,イ ,イ / ./i! ', ヽ ヽ ヽ // / / ./ ,' i! ', ヽ .ヽ ゙, .// / / / / i! ', 、 ヽ ヽ ', / ,' .,' / / ./ i! ', ヽ ヽ, 、 ヽ.i / ,' .,' ! / ', .,'イ ! ヽ、_ ヽ ヽ ゙ヽ,ヽ 恐れながら、 ,' ! ! ! i " ! ! ゙ ヽヽヾ、ヽヽ .ヾ、 ヽ これは国家にとって大きな災いとなりかねません。 ,' ! ! ! !、イ示ヽ、 , イ千示ヾ,、ヽヽ i i i .,'i ! ∧. 弋;汐 弋zz汐 .,〈ヽヽヽ i 漢の武帝以来、 .! i ! i /ヾ, , /イiヽ.!i '、i 嫡子を廃するたびに争乱が起こりました !.! ! ! / .∧ .,イ i ! i ! リ !i i / i .ヽ、 - - ./ .! i ', i ! / /,イ ,' i i>、 , イ、 ! ! i ', ! i / ,イ i ,' ! !"く! .> < , イ .i! i i ', ',', /イ ! ,' i,,, ノ  ̄!゙! !゙i ヽ_! i ', ',', / / .,'.>''".//ヾ,、 ,' ∨ i , イ, イ!`i 、 .', ',', ,イ / ,イ // ヾヽ, イiニ!ヽ",イ .i i ! > 、 ',',
875 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 22:34:51.85 ID:gRg/sGPX0 ____ ,. ‐''"´ ` ー- 、 / \ \ ,イ \ \::: : \ / / ! :| :|ヽ\ \:::::. ヽ ,' .:/ .::::/ ,' :,' .::iハ . ヽ:::: :::ヽ:::::. ヘ i .:/ ::/ / ::/!: .::,' | |∨:|ヘ:::: : :::ヘ:::::::ハ | .:,' / .:/ ::/,' :::/ |:.! |:.:| |∨::::::::∧::::::i、 | .::i:./ .:::,イ ::\/:::/ リ !:::i::/:i::::::::::ハ::::| ! |/:|/ :/,ィ"´/:\ / |/'〆i:`: :::::::|::::| | ,ィ| / ::::::/i,.≧==ミ .≦彡::}`.|:::::::::::::l::::| | / | ,'::::/{ rT{::::::::::r ! {:::::rリ ‖:: :::::/ト、ハ| { | {::/::::::ヽ|:|乂、_,ノリ ヾ之' ,'|::::::::,'. | 乂 国家が天下を有してから日は浅いのです。 ヽ | |,' |::::|::::|`ト! ''' "´ 、 ハ|::::.::i ! `''ー‐ i |::::|::::l::::|ト、 /:::|:::::::| ヽ .願わくば陛下におかれましては、 ハ:: l: ::|::::|::::iハ \ ´ ` .イ:|!:::ハ:::::| 今回の一件を詳しくお調べになられるよう ∧: !::::i:,.-、「|∧ > 、 _,. <:i::|:::|:::::.ヘ:::ヘ /::::: _厶イ ./ |:.:.|` ー-L>、:::::::|::|:::|:::::::::.`iー\ . />< \ ヘ. i:.:.i ,'!ハ| `<ュ」::|::::::::.:.∧ `ー . ,イ-― 、` 、\ ヽ|,イ /_||__〉 ハ`ヽ :::::.:.:.∧ / :: :: :: :: \ \`'''" `''ー-イ>=<ヽ | !:: ヘ:::::.:.:.∧ ,i :: :: :: :: :: :: :\ \ く/,' ハ ト、\ ` | |:: :: }:::::::.:.:.ヘ . /:| / ̄\:: :: :/:ヽ ヽ // ,':: ヘヽ ) | |:: :/!:::::∧::.:.ヘ /::::| :: :: :: :: :ヽ::/:: :: ヘ ヘ く/ /:: ::.∧. | |,イ/:::::::::::ヘ:::.:.ヽ
876 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 22:35:33.70 ID:gRg/sGPX0 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ 董猛。 / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | 後宮に太子が書いた文書が保管してあったはず ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ , ─── 、 / \ っ / ヽ ヽ っ l’\|─‐ U 、 ヽ はっ。 l ノ \ l ●´ ── ヽ | 直ちに持って参ります ノ ── ヽ l . ( ── l / ` ー、── 、 | / ` ー,-、━━━━━━ヽ .ヽフ `ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ 最初、賈南風は司馬炎の娘の /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 長広公主の名を使い、一刻も早い司馬遹の処分を望んでいた。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } しかし、張華と裴頠がこれに難色を示し、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 問題となっている文書の真偽を調べる流れとなった。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 比較的皇后に近い二人に反対される時点で、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 賈南風が政治的な根回しなどしていない事がうかがえる _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
877 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 22:36:36.25 ID:gRg/sGPX0 ii_. : ´`ヾ r‐‐,〃_: `: 、i.} /ゞ===〃´: ̄\\: ` ==彡 . : : : : ://: : : : : : :\\: :\: : . /: : :/: : `:´: : : :ハ:ハ: : : : `:´: : : :、: ., /: : :/: : : : : :|: : :i i: |: : : : : : : : :}: : :, i: : : , : : |: : : |: : :| |: |ヽ: }、 : : : i: : : } |´: : {: : :|、 : |∨:{ }: |. ∨.ヽ:|: : i: : : , 、: : :.-i‐斗劣ミ リ.|斗劣ミ‐-/: : :.{ 八: : ヾヽ辷ソ 辷ソ ´}:/}: : : :∨ /`ヽ:}::: ̄ ,  ̄:::::/ : |: : : : :∨ /: 人: :≧=- 、 , ./: : : |: : : : : `ヽ /´(´{: :!:`ヽ} > < {:/∨: : } 、: :`\ ,′::::. :::i: : :', ::ヘ ハ ヽ ! レ、∧ ::::::|::::: ′( /: ゞ ≧:、\\ `´ |//、 }> 、`ヽ:}. ` , ::::::::::.l ', :. .:: | | 」 イ/ハ/∧. | :::::::!::::: l ;::::::::::::':, ', ::. .:: ! ムイ ム=≠≦/7| | :::::::|:::::: | ;:' ゙::::::::::::':, ', ::::. .:::: ! |./ヾゞ::)::リ /.ト、 | .:!::::!::::: | ;' ゙:::::::::::::':, ヽ::::::l:: / / / 、,≧ニイ ・|.ハ、 | ::|::::|:::::: .| :: '::::::::::::::::::::::::::|./i/ |l .| .:! ::|:::::!::::: l '; ':::::::::::::::::: : : ::, リ .! .:リ !:::::|::::: | ';. '::::::::::::: : : : : ; / | ;/ ::|::::::|:::::| |ハ. '; '::::::::.: : : : : : : . 、 lイ i .:::!:::: |:::::!: \ ':::::::::.: : : : : : : : ._. l ; .:/:::::リ::|::!: \ '::::::::::::.. : : : : :.‐-‐ ´ ̄ /l ,' /::://::::!::|:. ヽ ':::::::::::::|`ヽ: : : :.`:¨.´ .イ: : ::l .':/:::::::ハ::::::::::: ∨:::::::::: : | ヽl> 、: : : : <: : :イ「:! ;::::::::::|八:::::::::: ∨:::::::: : | |li:::::::≧´:::_.ィ'´!: :レ:| l::::::::::!: : :\:::: 晋 黄門侍郎 潘岳 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー そもそも先の楊駿と楚王の騒動を見ても、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 賈南風に政治的な才能があったとは思えない。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 孟観、楚王、そして今回の賈謐と黒幕の言い分を鵜呑みにして動くのみ。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 夫の司馬衷は純質と評されたが、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 妻の賈南風も似たような所があったのかもしれない _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
878 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 22:38:02.55 ID:gRg/sGPX0 -=ニニニ=- -=ニニニニニニニニ=- /ニニニニニニニニニニニ=- /ニ >'"´ ``丶、ニニ=- /ニ / 穴>''"~~ ̄~~"'' \ニニ=- /ニ / // \:: :/::.:/:: :: ::\ マニニ=- .〈ニニ |〈__/∨⌒:: ::.:/\/:: : ∧::ヽ ∨ニニ=- ∨ /:: :/:: :: :: |y≠ミk |:: ::/__l_:: :∨ ニニニ=-\ /:: :/:: :: :: : |^乂ツ |/ =ミk:: :: ∨ニニニr_ y― 、 /:: :/:: :: :: ::.::乂' ' , ヒツ》:: :: :∨⌒ ̄ ヽ | | | / ∧ ノ:: :/:: :: :: :: :: :{⌒ ' ' /:: :: |:: | { \ー ' / ⌒)::/|:: :: :: :: :: :: \ ' ` /:|:: :: |:: | \__/_ (こういう時に傅祇殿がいればね) ∨.:|:: :: |:: :: ::.:乂: : . イ:::::|:: :: |:八 /~~( / ̄ ̄)\ /|: l:: |:: :: ::.〈⌒ う爪:i:i:i:>|:: :: | /:i:/∧ | ̄| ̄〉~> _〕 /|\__/⌒|八人:: |:: ::\-<:i:i/ニニリ:: :从/:i:i:i/:i:i:i:i:| / / / / | /:i:i:i|:i:i:i:i:i:i:i/ ∨〈 \::./∧〈__〕ニ /⌒´ \:i/:i:i:i:i:i:|=O==ミ/ / l| .:i:i:i:i:i|:i:i:i:i:i:/ \/∨/ ∧∨`'</ / /:i:i:i:i:i:i:/ ̄ ̄\O\ ノ |:i:i:i:i:i|:i:i:i:i/ } // /∧_〉 {\ .:i:i:i:i:i:i:i/ニニニ= \__〉 〈:i:i:i:i:\:/ :| __L!艾艾艾艾艾艾艾Li:i:\.:i:i:i:i:i:i/ニニニニニ / ∨:i:i:i:i:i\ /:i:|:/⌒>r〜〜〜r〜〜〜_ノ:i/:i:i:i:i:i:i/ニニニニニ / |\:i:i:i:i:i:i:\ /.i:/ / |ニ| | | |ニ|ニ| |ニ=-|:i|:i:i:i:i:i:/\ニニニニ / |ニ ><:i:i:i:i\ \ /∧ V=乂 乂ニ |ニ| |ニ=-∨:i:i:i:i:i|ニニ=------' |/二二二=- _\八=込 ヽ二う爪ニニ|ニ∧∨=- ∨:i:i:i:|ニニ=-| |ニニニニニ./ \\ニ\\ニ ∨= ∨=∧∨=- ∨\二ニ=- \ | ニニニニ/ / ̄ \\ニ\\=∨= ∨=∧∨ /:i:i:i:i:i:|ニニニ=- \――――┐ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } なお、楊駿誅殺の折に活躍した傅祇は、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 当時は中風を患っていたために出仕していなかった ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
879 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 22:39:01.30 ID:gRg/sGPX0 | | | | | | / ∧ | | ', i! | | | | | ! i! | | | ! ! ! !! | ∨! i! ! | | | | | | ハ | | || | .Y |ハ l |―ト..__|_| ! | |i斗‐ ハ―‐/ ,リ | {ヘ Vハ Yト、 i! !从ヽ !´}! ! / ! / / i! ∧ Vハ Y ヽ!\{. \ |/' .}/ / ,イ /! | / \_ゝi\ゝ≧===ミ \ |ィ===≦// | .! / | ∧ `"` ´/'| | ∧ ./ ハ i\ ' . イ | | ∧ / ,ィ=- 、 / i! .>i ´ ` r< ! .! ! ∧ .// / /「「 \≧ー≦./ 〉ト、_| | ̄ `ヽ ∧ ./ / / i:i \ / // ! ! \∧ , ─── 、 / \ っ / ヽ ヽ っ l’\|─‐ U 、 ヽ l ノ \ l お待たせしました ●´ ── ヽ | ノ ── ヽ l . ( ── l / ` ー、── 、 | / ` ー,-、━━━━━━ヽ .ヽフ `ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『張華伝』によれば、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 賈南風は太子が書いた文書十数枚を持ち出した。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .そして、群臣が問題の文書と比較してみた所…… `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
880 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 22:41:08.98 ID:gRg/sGPX0 │ | / / | | }\ | |、 | │ | | | |ハ /\|/ / / l八| : : | | :|/ i ィ⌒|│\: : :|⌒ト | | | | | 斗=ミ人: : :∨|斗=ミ∨ | | | i《 し::ハ \/ し::ハ 》 八 ふむ。 、|八| 小. V_ソ V_ソ / ' 厂 厶: :\_ ゝ ' 厶イ i八 明確な差異は見られませんね | 从 i八 r::: 八 /: ハ |八 :\个 : . イレ':/ /} j人__r〜‐|` ‐ <|{乂: / /丿 __,,/ {_丿 /\ ヽ>、( ∠.._ ,.=ミ / ヽ / ( \/ ∨/: :/⌒´∨ ) . 乂 d≠‐-く ,.:´: : : : ,. . ' 'ヽ . /. , . ' : : : : : : : :ヽ、_ {' . : : : : : : : : : :、: : : :≦ У: : : : :、: : ヽ: : `ーミ:_ソ . i: : :.{: : : ヽ: : :ヽ: : : :r'^ これで決まりではないかしら。 从:゚;λ: : : ヾ、: x:ゝ ' . 从、ヽ_≦ニエニニ≧x 昨日太子が後宮に赴いたのは、 γ^マxニニニエ{:マニニム 皇后様に会う名目で謝淑妃に謀反計画を伝えるため。 { マニニニエ{:.l:. ` マニム | -=マ=ニムj:. .j:. `マx そこで問題の文書が露見したと ゞ「ヽ、 xrマニハ:.〈 .j,.k〈ミヾ . {圦ヾ) }: :.`マx/: : : L.,_`¨ 乂ヾ/ . ヽ: ≧}v}≦z_〈辷彡'⌒ー-=ミ、 ヽ: ∧_:_ノ圦_: : : ;}=ニニニニニニニ二≧x. ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ……問題の文書が偽物であると言う者はいなかった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
881 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 22:41:58.12 ID:gRg/sGPX0 . , / / , 、 ヽ ヽ .. / l l/ l ヽ l l ヽ ... / \l 、 l l l/ l .. l l l l l 、 l l l l l l l lll l≧从 ヽ,ィl/l从| l l l l l. l イ氏心`ヽ / 芹心 l/ / . l l それならば、 l人l 人処ソ '処ソ // /l/l/ なおさら文書を手に入れた者を問い質す必要があります。 . レl弋z、:::. ::: // /∧ ヽl、lヽ ( ) ノ////l すぐに、ここに呼んで取り調べるべきでしょう /lヾ > _ <,r'' /<ノ (、 l 、 l ,'//} ) / \| `ヽヽ l / ノ, <ヽ . / \ ∧ V ,'´/ノノ ハ , ─── 、 / \ っ / ヽ ヽ っ l’\|─‐ U 、 ヽ l ノ \ l ●´ ── ヽ | し、しかし、身分の低い者ですのでこの場には…… ノ ── ヽ l . ( ── l / ` ー、── 、 | / ` ー,-、━━━━━━ヽ .ヽフ `ヽ
882 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 22:42:58.70 ID:gRg/sGPX0 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l 董猛。 ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ 問題の文書はあなたたちが持ってきたはず。 { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { .最初に誰が見つけたのかは分かるのでは? ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ , ─── 、 / \ っ / ヽ ヽ っ l’\|─‐ U 、 ヽ はっ。 l ノ \ l ●´ ── ヽ | 少々お時間を頂きたく…… ノ ── ヽ l . ( ── l / ` ー、── 、 | / ` ー,-、━━━━━━ヽ .ヽフ `ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 議論は夕刻になっても決着しなかったと『晋書』『張華伝』は記す N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
883 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 22:46:09.39 ID:gRg/sGPX0 / : / l: : : : :ヽ / : : √ l : : : : ∧ √: : :l l: : : : : :∧ l: : : : | 〜ミ;;;,,λ: : : : : :∧ |: : : : | / __  ̄ヾー: : : :∧ : : : :/ ><::::::::::::::::::\ー- _ }: : : : : : ∧ j!: // /::::::::::::\:::::::::::::::::_;;;:::-―‐- ̄`冖ー-: :_ ∧ √: : :{ / \_::゙、\::::::'"::::::::::\:::::::::::::::ト}::::::::::|:::::「二ヽ ./ : : : /::|''" ̄ \:::::\ 厂 ー---\:::::::::|::::::::::::j:::::jニニ丿 /: : :/:::l::::| ⌒\:::::\ r‐ _,,,,二,,,_ヽ::::j::::::::::::::::::ニ/ 〔 /ニ|::::::::::l _,,,二 `''〜\'" ̄ ̄`" }:从::::::::::j!::√ `〜|::::::::|\-彡'" ̄" ハ:::::::::::√:j 長丁場だね ::::::::从::::ヽ { /:::::::::::::::::::::::l |:::::::::::::::::::ヘ /::::::::::::::::/:::::::| |:::::::::::::::::::|人 ー " /::::::::::::::::/::::::::::l |:::::::::::::::::::|::::个 /::::::::::::::::/:::::::::::::l j/:::::::::::::::::!:::::j::::|:::::::ト _ /::::::::::::::::/::::::|:::::::八 ノ/::::::::::::::::j:::::::::::j:::::::|:::::ハ //:::::::::::::/:::::::::|:::::::::::::.. j/!:::::::::::::::::::::::::::|::::::// | /::::::::/::/个<:::::::::::::::::::\_ {|::::::::|:::|:::::::::斗‐/ / j /:::::::::::::/ ./  ̄ \::`く ̄ |:::::::::|::/ ./ / {/j:::::::::/|/ ./ / Y:::::、 人:::::::/ / {/゙Y^ヽ|::::::/ { / / }::::::} 晋 河南尹 楽広
884 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 22:48:01.61 ID:gRg/sGPX0 .: : : / |: : : : : : : : :. /: : : :| |: : : : : : : : : :.、 |: : : :.| |: : : : : : : : : : \ |: : : :.jノ |: : : : : : : : : : : : \ |: :./} ___ 、: : : : : : :_/⌒/ }: : : /イ ̄ \:::\::::::二二二::::::「:::/:|:::::::/ /- イ::::::Y¨¨¨`\:::\r ̄ ̄\::/:::/:::|::/ それにしても、司徒からは何もないのかな? \:::ハ:::::、[ ,__ _, \「 r===彡/::::/:::::|{ \]::::::::::::. ̄ i /::::/i::::::|::. |:i:::::|::込., _ _, /::::/:::|::::::|::::. |:|:::::|::i::ノ> __,. く/::::/\{:::::::i:::::\ ノ:|:i::::Y゙ / \ /::::/{ 「 ̄ ̄`` / |:::::| { Y :::::::{ ノ /:::::::::::::::/ / \∨/ ∨:::::::::::::::::::} . /:::::::::::::::/ / / ̄_Y_ ̄_ ̄\ ∨:::::::::::::::ハ .:::::::::::::::::/ ' /´ `\ ∨::::::::::::::::i! |::::::::::::::/ / / ∨::::::::::::::| |:::::::::::/ / ! ! ,{ i i ∨::::::::::::| |::::::::/ i! | .| | |__|__ハ | |.斗-ト、 | |r、.∨::::::::::! |::::::/ | i! | | | !|| .!`| | ト、 Y i! | ,ハ ∨::::::!| |:::::i Y Y |从N ,从 N Y.ヽリ! ! ,リ ∨::::リ ∨:| {∧ Z从=ミx \! z≠=‐| |,イ .!:::/ 婿殿の邪魔はしない Y \乂」 , ! ! | }∧ ヾ | 人 、 _, ,.| | i! / ∧ | / ,> ._ ...:::´::! ! | / ∧ | ! / `"i´ | |⊥._ / / ∧ | ! r―rア'´ ̄ ̄! ! |  ̄`ヽ ∧ | ! | .|| `ー.、 r―| | |/ ∧ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『王戎伝』によれば、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 王戎は司徒となったが、賈郭に親しく通じ、卑しく媚びて取り入っていた。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 司馬遹廃立に加担し、一言も諫言しなかったという。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 王衍共々賈氏と縁続きではあるが、散々な書かれようである ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
885 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 22:48:45.75 ID:gRg/sGPX0 ─── 、 /::::::::::::::::/フヽ _\ /:::::::::::: ─|/ G| {∠::::', 〃⌒ヽ. /:::::::::/_\ヽ__ノ⌒ヽノ-ヽ { } l::::::::/ ── ヽ__彡∠ | ヽー彡::ヽ |:::::::| / ̄ ̄\_| ─ ノ! \:::::::\::::!. |/⌒⌒ヽ  ̄T´/⌒ヽ ヽ:::::::::::::. \___}__,ノへ_ノ \:::::::::::ミ==========≦:::::/ _l . , -=≡ミx、 \ 〃 -‐ ' ヽ´ ̄`丶 < ‖ / / ハ ヽ ヽ . / {{ イ / |i .} } i ∨ハ . /7 |ノ八 ./`ヽ∨ │ } レNヽl● ヽ/ ● | i | . { i⊃ 、_,、_, ⊂⊃ 7ト | | ヘ ゝ._) レ i | | |/⌒l、 __ イァ_i | :| | ./ /;;;;只;;;;;/::::::| |ヽ :| | l l::ハY||Y;ハ:::::::| |:::} :| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } さて、事態を伝え聞いた賈南風は方針を変えた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
886 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 22:49:41.12 ID:gRg/sGPX0 【皇后陛下の御言葉】 / ___ | ′l} / ´ ‐- ノ / ,, / / / / ´ / -‐ `: 、 / / / , / / / ヽ / / / ′ .│ i l/ ′ { / ′ i | │ | /i { | :, .′/ ! | | ┼-ミ{ /八 l| │i | i / Y´i 八.、」斗-ミ \ | l| │| | | } i |{八 {「f_芋ミ:_. }八 }iノ } } , | i ' / \ V:じ:r'^ツハ} | / /// | i | / i/ \{ ^'冖´ }/__⌒ヽ / ノ | | | .′ { ″ ァ芋}_∠/ | た、太子を廃立し、庶人と致しましょう | ノ /{ i| し ノ んiじ' ノイ }ノ .ノ / .| 圦 ‘ 、 ー'^ ∠ l / / / / ノ! ∠ _ 、 ヽ._, ″ /ー=彡/ -‐< イ /-| i ハ \ イ i-‐ < ニニニ>-‐くニニ| | /:::::}__r‐^i:T ァ ‐--‐ 升i | 二ニニVハ二}ニニ|i八/i:::::⌒ヽ iハ { l | | \ニニニ}_i}ニ{ニニ|V{ V::::_:::::〉{∠{_l_ | | | ニ:\ニ{_リニ/ニニ{ \ 「:::::::i′}ニニ{ニニミ:、 八 │ ニニニア´ニ/ニニニ| .|::::::::| |ニニ|ニニニ∧ \{
887 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 22:50:32.86 ID:gRg/sGPX0 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ そう南風が言っていたのですね? { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ , ─── 、 / \ っ / ヽ ヽ っ l’\|─‐ U 、 ヽ l ノ \ l ●´ ── ヽ | はい .ノ ── ヽ l . ( ── l / ` ー、── 、 | / ` ー,-、━━━━━━ヽ .ヽフ `ヽ
888 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 22:52:16.76 ID:gRg/sGPX0 │ | / / | | }\ | |、 | │ | | | |ハ /\|/ / / l八| : : | | :|/ i ィ⌒|│\: : :|⌒ト | | | | | 斗=ミ人: : :∨|斗=ミ∨ | | | i《 し::ハ \/ し::ハ 》 八 、|八| 小. V_ソ V_ソ / ' 厂 (証人を出せない以上、やはり皇后は黒の疑いが強いけれど……) 厶: :\_ ゝ ' 厶イ i八 | 从 i八 r::: 八 /: ハ |八 :\个 : . イレ':/ /} j人__r〜‐|` ‐ <|{乂: / /丿 __,,/ {_丿 /\ ヽ>、( ∠.._ / ( \/ ∨/: :/⌒´∨ ) rzx、 __ .x=ミx El'"_≫zrzく二こ!ヨ:.、 /{ニzアア´: :.`マュxン :,ヽ 〃:..:¨´//':.:.r: : : : :.ヾ\:.‘:,:ヽ . /: : :, : //:.l: : j :,ハ: : i: :ヽン: :i.: :‘, /: : : : :く/=┼-:!:.i マ┼=ミ:!: :i: : : i ,':,: : : j: :.Wレ1ノ |: ! マj≦x:}: :l: : : | . j:j:. :. :{i. .:l,ィ灼弍;ノ ´忻テ芹:.L: : l| (真相が露見しない限り、文書の真偽を見極めるのは困難) |:W.: :|l:イf. んィハ !:じ:リ}: :jr.}:.从 从:V: 八: ム弋zゾ , `"´/: リ‐': : lヾ、 入:W: i ヽ:.ゝ 厶イ: i : : ト、 `/:i :}: :.入 ー '' ,/!:.小: :.i: ヽ . __,彡イW: :|:i : > 、 ,.イ: W/:ル1: !: : ) 从:!: :八/:/r ┴`¨´r┴-t/ノ: :Wj:ノ / ゝー-x==}  ̄ j:| |:! L,...ィ=ミ
889 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 22:53:49.41 ID:gRg/sGPX0 /: :/ \: : : : :.、 /: / / ̄ ―--====t―<^\ : :.| ,..フ''" ̄ / } }、 \ i: :| く,.-ニニア゙/ _____ | | \ \ |:.j/::::|、:::(///::_,,.. --:::V___/ ` j/i:::::|::::|___\::::\Y゙<::;;;__\|:::iL,,,__ `` 、 /: :|::::イ"「 \::::\ ,xぅf'i゚了|::|::::::| >、 \ (いずれにせよ、このままじゃ堂々巡りだ) {{: :jハ:::、::| __ ` ‐一 Vク //:::::::|/ \ \ \: : \\ '冖'^ ノイ::/:::/7´ ̄ ̄\ ´^''=]ハ[心, ' ‰/:::::| i i 廴_ } i::i:::::::|> .,_ ー ’//j/|:::i::| | | { 二二 ノ |::|::::::|:::rく´≧=" ノ |:::|リ |、 、 二>'" |::|::::::|'゙| { fYへ ]:i::| ノ \ / /.:.:/:.:.:.:.: / .:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::ヽ /.:.:/.:.:.:.:. / .:.:.:/│:l :.:.:.:.\.:.:.: ヽ::::::::::::::ヽ l.:.:/.:.: /.:.,' .:.:.:/.:.:l.: | \.:.:.: 丶.:.:.:.::ヽ::::::::::i | .:|.:.:.:.| .:l.: __/.:.:ハ | ヽ_\__\.:.::::::ヽ、:::; | .:|.:.:.:.|.:イ.:./.:.:/.:ハ! \-\.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.ヽi .l .:|.:.:.:ハ.:.jィ仔テ女 ヽ ァ7仔i心、_.:ヾ.:.:.:.`ヽ .l .:|: :ノヘ小ヘ::::::j| lヘ::::::j|│.:lヘ\:::::、.:.\ .| .:! ノ ハ{ r'仁j r'仁リ│.:|.:.!.:.:ハ |\.: ヽ (皇后の気が変わったのは不幸中の幸いかしら?) ノ イ.:.: /てヘ. , ./!.:.j´j.:/}}:| | ヽ.:} /.: /.: /しゝ、 ,- -、 /./.:/.:/|ノ人! j/ /.: /.: /.:./.:.:..:>  ̄ イ_l.:./.:/|´.:.: |.:. l.: | /.:.,.':. / j:/.:.:.:./ l_,ハ` ‐- <|_,,V.:厶l.:.:.:. |.:. l. | //.:/ /.:.:.:.///l ヽ /\_, '7/_ヽ.:.: !.:. l.: | ,'' /: :;,r‐‐〃´ ̄ゝ' r‐-..,,v,r‐‐ァ | l__// ̄`ヽ!: ヽ /.:// i i .>イ从<´. ` ̄// / ヽ.ヽ /::::::,' i .i i く__, イ.|.ト、__> // , \.ヽ
890 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 22:54:51.40 ID:LSJpcz0q0 証人を呼んでくるという本題はどこにいったんだよ、って疑問に思う人はいなかったんだろうか?
891 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 22:55:02.28 ID:gRg/sGPX0 /: /: : : : : : : ハ: : : :丶: : : : : ., /:/: : : : : : l: : /l{ ヽ.: :{: :.\: : : :′ ./:///: :j :/l: / { \l\: :\: : :' j:ハ: :/: :__;/斗f'′ 丶ー_、」_l_: : :'ト | { 厶': : : :灯f心. イ汀心 ハ: :|i :|\ _乂i:l: : : : } V)ツ V)ツ/ 八|i :| ) 陛下。 八:/: :八 .:.:.:.: ' .:.:.:.:./f'′jノ: | _/ /: :/; :个 . 丶 ,.イ.:l: : : : : :| 時間も押し迫っております。 _厶イ: : : |: :rく≧-≦゚┐! :|: : : : : :. ./: /: : :rl:|爪 f{ f{ 爪l:|、:_: : : : . .御決断を /: 厶-‐八l >'宍'<⌒^l:|\ `ヽ: :. /: :f{ / | く/:介:\ > l:| } /}: | ./ : /| \' :| /レ lレヘ :{ ; / ;.:| / : //| ; :|/ l| ゚. .; f |: :. .,' //__ ` ヽ、 / ト----イ / ̄´ - 、 \ ヽ ィ / ハ ! イ´ ヽ 、 ヽ ', / / !ヘ .,' ,' ヾ ヽ ヽ ! // '. ヽ .,' ' ! ! ! ハ ハ! !-イ ヘ ヘハ__ .{ { .! ヘ -}ーィ "´ ヘ ', 'ヽ/ ハ ヽ .,' '. ヽ ヽ ゝィ/ 必7 } }ソ } } }'_ 件の文書に疑いが残るとはいえ、 ヾ-" ,ヘ、 " 炒 | ヾ',{ //ヽ__ノ ヽ} 日頃の太子の振舞いに問題が多いのもまた事実 } !) } } ヽイ ヾ ト-く / | ヽ、 __ // / >⌒ ヽ | 〈 { ! ヽ > 、_/ ヾィヾイ', } ,' ヘ イイノ .,' 、 ハ,,,イヾイ! ,',' ! Y ィミ, ', 、 " イ } 〉! ,','
892 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 22:56:53.33 ID:gRg/sGPX0 ,ィf_ヽx.―--. .. ,.=ミ ,ィ:{ L:_:_:_≧=rィ'": `j.ト、 . ,.: : ;.ィ>.,.ィア:`マxー=≧イ: ヽ . /, . : z彡イ: : :. :. :.Y !: : : `x: :‘, ' : : : : : :. : : :. : : : :Lj: : : : : : :.ヾ . / . '" . : : : : : : 、: : : : : : : : : : . ‘, .. ,'../:/: : : : : :.j: : ハ:ハ: :}: : . . . '" .: : : : :} . i..イ:,': : :': j: :,イ :/ j:.:j: : : : j: :!: : : : : i} {/!: !:.:,イ:.Ax{_!.:{ j; イ:.:|:_:/}:.j: : : : }:.リ . /{λ/:W Y`:j ノー'j´}:/ 刈: : ハ: }/ .. 〈/!: :j:!:.} x,,..二 辷_ __,,.厶イ: W′ ... ー=彡イИ八∧ ^´ ̄ `^¨^´リ: :j: :}:.‘., /:,ィ: : /:.`入 ' _彡イ:ノ_;ノ:.、: \ . i:/.|:i: {i: :. :. :.丶、 ` ‐ ' , .ィ´:.j: : :i: 、:ヽー- - γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ .. ゝ 从:W: : : : l: ;.个 <{≧x: :j: :}:.j:.:jヽ‘, | 太子を廃立し、庶人とします | ヾ{ ヽ;.,:.ィ升ニ{ .ィニニニ≧xj:.ハノ ソ ヽ______________乂 ,' jエニニニニ>―<ニニ二二二ア:`¨ヽ / :jエニニニ/:. :(.): : :マニニニニニ7:. ハ / .:!エニニ/: ; : : :.ハ: :.マニニニ7: ハ / :、.:!エニく;.イ: : : : :ハ: :リニニ二':. ‘, . 〈 Y!tニ竺ゝ、:_:_: : 〉ニニ二':. {:. ヽ ヽ :{:Zニニこ7マ二ニニニニ':i:. . ヽ:. . ) . ハ :}.:Zニニニ7. . マ二二二j:.|:.. \,.イ . / イ :ハ .:Zニ='_. . _iマエニニl八:. . 圦 ヽ . Y.リ .:ハ .:Z=7 〕 . 〔 :マ二ニj:. `へ:. し1_ノ /./ :ハ .:Y7 f. . . .Y :マニj:. /こハ: . ト、 ‘, ... 〈/{ .:λ :Y .L . _.」 :マ=l: 〈. . . .ハ:. . lハ リ
893 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 22:58:47.01 ID:gRg/sGPX0 【紀元299年12月 晋 首都 洛陽】 s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \ 弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、 |ーr‐弌弋 `ヽ」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_ \__人_人从_人_人从/ ≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ _) (__ . l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。 ) 太子ッ!? ( s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。  ̄ ̄) ( ̄ ̄ | ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\。 | ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。 | ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_ |____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i |: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ |::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ |弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、 |\):::i| | |_l||_ロ | .|:::||\( |‐ュ .|::|三| ゙̄|::|‐||^|,,,,,,|//丁:゙|777777777ミihs。.,_ 弌ZZZZZZテ |:l:l〈::: | |/__||/Y . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^_。.,_ __|i:i口i:i|_ |从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_ |::::::: (:| |/__||__Y |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ |-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,, |::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ |ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:| 二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:| 二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩ 二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ..'ミ|||凵 \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 ≧ < :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ -=ニ 昨日、後宮で何があったのですか!!? ≦ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. ≧ ≦ : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ この日、司馬遹は東宮にある畑を逍遥としていたという \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
894 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:00:31.24 ID:gRg/sGPX0 . -──- . .::::´.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::` . ,.::::::::/:::\::;:ー‐‐/::\::::::::::::::::.. r、.:'::/:::/厶イ ::i ':::::::::::::::ハ r-\7::::// i| ‘,:::::i::V:| ( ,:.:.:.:i:| i| ':: :::i::V:| イ::::::::i:| i| 斗 ‐¬.:::i::V:| l:::::::::i:|-―-、 i|. r´ i:::i::V:| 式乾殿から出てきた者の話では、 l:::::::::i:| ノ ィ示斧ミ、::::|:V:.! 陛下は太子の廃立をお決めになられたとか。 l:::::::::i:i ィ示斧ミ、 トJハ i:::::!:V:l l:::::::::i:| .トJハ 乂ソ ハ::::!:V:i しかし、我ら一同、このまま納得できるものではありません l:::::::::∧ 乂ソ ' .' lリ::}:V:l l:::::::::iV:`=- ,. _ .' .:イ:::i::V:| ___ l:::::::::i::V::::ゝ_. ` ./:::i::::i.:V:i 〃⌒ヾY l:::::::::i:::::\:::::≧=- _ イ::::::::i::::i.:V:i 斗‐、 _ l:::::::::i::::::::::\::::i |:::::::::i::::i.:V:i >''´ ```'''" ヽ / // `ヽ ヽ 晋 太子洗馬 江統 / / ,′ Y ヽ / { l ', ,′ l | }! ト ', . , | / |从! / │ / |! 廃立か。 _/ | / |! _ .斗<i/ |! 私のような愚か者に相応しい くi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ |=- _ `''<i:i:i:i:/ / !i:i:i:i:i:=- _ . 寸/ / ,'i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:≧x、 >/ / {i:i:i心、^'''……''^ . {i:i/ / / /. |i:i:i:i:i:i:ヽ . {i/ / / / /. |i:i:i:i:i:i:i:i} /./ / / / |i:i:i:i:i:i:i:i} / / / /. |i:i:i:i:i:i/ 晋 皇太子 司馬遹
895 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:02:40.72 ID:gRg/sGPX0 / ̄ ̄\ /\ / \ /(○) (○) ヽ 太子、こちらにおられましたか。 .| (__人__) | .| `⌒´ u | 只今、尚書の和郁様と御史中丞の解結様が勅使として参りました。 ヽ / / ヽ u ノヽ )) 宗族諸王の方々も同行されておられます / ヾ 晋 太子舎人 杜錫 〃⌒ヾY 斗‐、 _ >''´ ```'''" ヽ / // `ヽ ヽ / / ,′ Y ヽ / { l ', ,′ l | }! ト ', 廃立のための勅使ね。 ., | / |从! / │ / |! 支度ができるまで待つように伝えて頂戴 _/ | / |! _ .斗<i/ |! くi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ |=- _ `''<i:i:i:i:/ / !i:i:i:i:i:=- _ . 寸/ / ,'i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:≧x、 >/ / {i:i:i心、^'''……''^ . {i:i/ / / /. |i:i:i:i:i:i:ヽ . {i/ / / / /. |i:i:i:i:i:i:i:i} /./ / / / |i:i:i:i:i:i:i:i} / / / /. |i:i:i:i:i:i/
896 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:03:25.95 ID:gRg/sGPX0 s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \ 弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、 |ーr‐弌弋 `ヽ」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_ ≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ . l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。 .| 私はどうなるのかしら? | | ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs ヽ_____________乂 | ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。 | ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_ |____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i |: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ |::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ |弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、 |\):::i| | |_l||_ロ | .|:::||\( |‐ュ .|::|三| ゙̄|::|‐||^|,,,,,,|//丁:゙|777777777ミihs。.,_ 弌ZZZZZZテ |:l:l〈::: | |/__||/Y . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^_。.,_ __|i:i口i:i|_ |从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_ |::::::: (:| |/__||__Y |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ |-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,, |::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ |ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:| 二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:| 二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩ 二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ..'ミ|||凵
897 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:03:59.34 ID:gRg/sGPX0 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ 太子には、御妃と御子らと共に金墉城にお移り頂きたく _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! ./ /⌒\_}/ \ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| / '⌒ヽ '⌒ヽ \ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: / / /∨ヽ \ ヽ / ' .:/`"⌒´ト | ‘, / :/ / ' ; || | :. ⌒7.:' :/ :| :' { ' | ハ: |: i . /:/ .:' .:| |―- / l/ 7/ 「 | i ' .: .::i : ィ==ミ /ィ==ミ / | | {/| .:八 ∧ i ∨リ ∨リ / ,| | | ,: V.:.:.:.: `" 、 "´/ /:| :ハ そう | / | |.:.:.|∧ , 、 ⌒7 / .:|.:/ :. _/_人_,,l\| :个 イ:/ '; :|\____、 \'/////// 八_ 〕><_|7::, :|:i:i:i:/ \ `'<//,: /=r/====== /:i/ , :i/::::.. \ / / /ー======/ii:ii:/ /―-ミ\::..、 \ ' // イii:ii:ii:ii:ii:寸=/ii:/ イ:i:i:i:i:i:i:iヽ ⌒ヽ \ /// /:i:|:ii:ii:ii:ii:ii:iiィ宍ァ' /ii:ii:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∨ / \ \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 尚書和郁と御史中丞解結が N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 使者として東宮に赴き、司馬遹を廃立し庶人に落とした ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
898 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:04:30.57 ID:gRg/sGPX0 ,. ‐ ''"´:::::::::::: ̄` ' ‐ 、 ,. -‐/:::::::::i^ヽ、:::::::::::,. 1:::::::::::::::丶 / /::::::::::|:::|-ー-ー-‐ーー|:::::|::::::::::::::::ヽ , '::::::,::::::::::l:::| |:::::l::::::::l:::::::::::ヽ /:::::::::|::::::::::,!::| |::::ハ::::::::!::::::::l::::i /:::::/:::::!::::::::ハ:! !:/ ,i::::::|:::::::::l::::l , ':::::/::::::::!:::::,'丶リ、 、 ,l/,/ i:::::!:::::::::|::::| /::/オ::::::::|:::::l ,. ,=、` `^,=、 、 !:::l::::::::::|::::| ー´‐'" /'|:::!:::::!::::!/ ハ_ノi l、__ハヽ!:/::::::::::|::::| / ヽ|::::::!:::|{. N::::l.| 、 , N:::::} ! }イ:::::::::::;!::::! |:::::::ヽ! 弋z.ソ ,}⌒{ 弋.z,ソ , |:::::::::/!::::l |::::i::::::ト 、_ ノ ヽ、 __,ノ !::::::/.'.i::/ |:::ハ:::::ゝ,、 r ' ´ ̄ `i ,. イ::::/::::::リ . |::| ヽ::::::!/ ` ー ̄,二 ̄‐'7". . .|::,ヘ:::::::| .. ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:....、 ヽ! ハ::::!、 . . . . ├―‐-/ . . . .l/ , ヘ::::l _..<:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ !::ヾ、|、ヽ . . . .| ,/ . . . . // 〉::l ー==ニィ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ !:::::|ヽ \\. . ! ,/. . . .// / i::::l . ´:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ /:.:.:.:.:.::/:'⌒ヽ:i:.:.:.:.:.:.:.'⌒ヽ:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:l:.:.:. 晋 梁王 司馬彤 /:.:.:イ:.: :.:.:.:/ |:.:|:.:.:.:..:.:./ ヽ:.:.:.:. |:.:.:.:.:.::.!:.:.:} // /:.:.:|:.:.:/___Y:.:.:.:.':/ __\:.:.l:.:.:.:.:ト:.:〉:.:! ′ ':.:.:.:.|:.:.{{庁心゚:.:.:.〃 .ィウハヽ:ネ:.:.::.:l:.:.:.:.:.! i:.:.:!:.:∨ヘ.{ト刈 !:.:/ {ヴァオ メ:.:.':.:.:.!):.:.:.:{ |:.∧:.:.:.:.:圦zリ V 辷zリ l:.:/:.:.:/:.:.:.Y |/ ゚:.:.:.:{ "" ' """/:,:.:.:./:.:.:.:.:.{ ヽ ′ :.:.:.:> ‐v ,/:/:.:.イ:.:.:.:.:.:.:゚。 ゚.:.:.:.:.N`7¨ir一 〈:イ:.:.∧:.:.厂\:.ヘ ヽ:.:|/l 〃 /::j:.:/:::::ヽ{ ヽ X::::/ ,厶` ̄/:厶イ:::::::::∧ ∧::/ ヽ./:::′:::::::/ ! 晋 趙王 司馬倫
899 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:05:52.19 ID:gRg/sGPX0 /: /< <> <> >∨/ \〉. : . / : i_/ \ 〈〉 /: }: V/ \: .', ': . {: . /: , ̄ '. :八 V/ i⌒ ::. . . {: . /}/{ : / //\V: . |:.、 . :: : . :i: .{: /‐-八: /}/^灯うぅY |Y \} i: . |: . 芥うぅ )′ 乂ツ八 |::} }/ |: . |: .:八 Vリ , ノ |ノ: 八 |: . |: . :从 ⌒ 7 |: /: }:', |: . |: . i :込 - ‐ .::i |/: ./ :} |八|: . | | :::.. イ | |┐: .人 | |八| |/ ̄> <ニ{.::| | |.:|彡__ -- ───┐ / l l l ヽ |⌒| | rくニニニニ八:|_| |///  ̄  ̄ ̄ ̄ \ / ! l ゝ 、 ! ゝ ! i l 1 l l l | |ノニ=-/-=ニニニ| 八 ────=ニ i / / l l l / l l\ lヘ l l l l l lヽ __ r‐l 「ニ=- /-=ニニニニ| ′/ i /l 1 l /l ! l ヘ l 入 ヘノノヽ_ノ\ノ ! l-、l l /⌒\| |ニ=-/-=ニニニニ/| i_/ l l│l ソ ソ ヽ1\ !,-´ ̄ ̄ ヽ━l / l ヽ l ソ ゝ l /´ ̄ ̄ ヽ_ l 丿 lノ 6 1 l 晋 淮南王 司馬允 ヽ l 弋 ,丿 \___ ノ 1 │/ l l ヽl\l`─ ´ l i l l l l l │ 、 / l ヘ l、 l │ \ `_ / l │l l ゝ l ! !\ -` _/ l l i l ヘ i l l l lヽ、 / __ − l │ ヽ ∧ i l l ⊥ l ⊥`ー ´ __ /.:.:.:.:.:::l l lゝゝ ヘ ! //:::::::──=/:::::::::::.:..::.:.:.:l i i::::\ \ i 人::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:::/::i │l::::/::  ̄ 晋 東武公 司馬澹 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 太子廃立は国家の一大事である。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 大将軍の梁王司馬彤、車騎将軍の趙王司馬倫、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .鎮東将軍の淮南王司馬允、前将軍の東武公司馬澹の宗族諸王 `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
900 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:06:21.29 ID:gRg/sGPX0 / /:' _....._ i:{ ≦´: : : : : : : : ≧、r-、 V: : : ,: : : : : : : : : : - ( >:⌒:、 /: :/: : : : :/: : :ヽ: : : : :ヽ}: : : : :ハ :': :/: : : : : :/: : : : :.}: : : : : :ヽ: : : : :.i :': :/: : : : : :イ: : : : : ハ: : : : : : :、: : : : l ノ: : : : : : : : /'{: : i: : : i 、: : : : : }: : : : ! ィ'"': : i: : :_:_/__V: :i: : :j __V_: : : :i : : : :ト:.、 i: : i: : : 斧__ V: : :'´_ ;ノ: : :人: : : i ` V:ヘ: : i丈少ノ:へ:{込少 ハ: : ': : : :ノ ノ:イ: : :ト:、. ´ , ノ: ハ: : :イ '-イ: ハ: : ト 、 イ: :/: : 人:ヽ、 ノ: :ヘ: ヘ { ヽ ´ <} /: :イ: : <_.._ / ̄ ´ ヾ}:ト: }ヽ ノ イ: イ:.i ヽ:.:ゝ`:、 ,! i /=人`ヽi' ! ヾ .. - .〉 .! V `‐又-´ ヽ}! / ! .i ヽニニニニVニニニニレ i | i :.. l...:´ : ' i ,. l i ' i , | , ' i 、 l , ' i i l , ' i .i 人 , / 晋 太保 何劭 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 太保の何劭といった老臣も姿を見せていた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
901 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:08:33.32 ID:gRg/sGPX0 | i. | / / / /ヽ i ! ヽ ヽ , l l ∧ / / | / !. i l l | │ | l | i. /. | l / /l / | | | | | l / .丿 i /ヽl lヽ /|-ー| /|/l /-|ー/´ `l、/_l_/ / l / |/ 太子。 | / `ヽ| !ニl .ト-r=|≠_|/ = |/ r|ノ= |≠ミ// / j | ..:::l l |/ヘ( 弋.ニテヲ.),` ))ニニ|lr'テ=t、 /冫/ 金墉城までは / | \,:| | \、・ 二´ _ ノ ヽ.二´_ iノ 私の手の者が責任を持って護衛します。 / \ ヽ-.l i ,, ,, ,, ̄ ̄ ,, ̄ j / \ _| ! ゝ .' この程度しかできませんが、 / ノ l l ´ ノ .くれぐれも身辺にはお気をつけ下さい / / | i _. --, / / / ̄`,- l ト、 ´`ニ´ / /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| |,、` 、. / / _ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i l:;;\ / - 、 _ / / ((⌒> '"  ̄ `丶、 /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l |;;;;;;;\ヽ / / / r「 ̄< ヽ ヽ / ハ::.、 \::.\ ‘, , :i:. 、:{\ \:::::.. ‘, ノ .:|八∠ミ \::::.. ', ⌒7.:| .:| .:.:} レヽi : |'⌒ :. ,:.:八.:| :r' 八| |:::::.. :. ∨ \ハっ -‐=======ミ :、 ありがとう _ -=ニ:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i〉 \ /¨¨⌒ーァ-≠ニ二二二二二:iヘ:::... 、 /:i/:i:i|∨/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}i:.::::::.... ` 、 /:/:i:i:i:iii|:i∨/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|:i:i:.:::::::::::... \ .:/:i:i:i:i:iiii|:i:i:∨/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|:i:i:i|:::::::::::::::::... /:i:i:i:i:i:i:i:i:iii|:i:i:i:∨/:i:i:i:i:i:i:i:i:|:i:i:i|i:::::::::::::::::::::. ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 東武公司馬澹が兵を率いて、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 司馬遹と正妻の王恵風、及び三人の子を金墉城まで護衛 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
902 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:09:38.17 ID:gRg/sGPX0 【>>901 修正】 | i. | / / / /ヽ i ! ヽ ヽ , l l ∧ / / | / !. i l l | │ | l | i. /. | l / /l / | | | | | l / .丿 i /ヽl lヽ /|-ー| /|/l /-|ー/´ `l、/_l_/ / l / |/ 太子。 | / `ヽ| !ニl .ト-r=|≠_|/ = |/ r|ノ= |≠ミ// / j | ..:::l l |/ヘ( 弋.ニテヲ.),` ))ニニ|lr'テ=t、 /冫/ 金墉城までは / | \,:| | \、・ 二´ _ ノ ヽ.二´_ iノ 私の手の者が責任を持って護衛します。 / \ ヽ-.l i ,, ,, ,, ̄ ̄ ,, ̄ j / \ _| ! ゝ .' この程度しかできませんが、 / ノ l l ´ ノ .くれぐれも身辺にはお気をつけ下さい / / | i _. --, / / / ̄`,- l ト、 ´`ニ´ / /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| |,、` 、. / / _ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i l:;;\ / - 、 _ / / ((⌒> '"  ̄ `丶、 /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l |;;;;;;;\ヽ / / / r「 ̄< ヽ ヽ / ハ::.、 \::.\ ‘, , :i:. 、:{\ \:::::.. ‘, ノ .:|八∠ミ \::::.. ', ⌒7.:| .:| .:.:} レヽi : |'⌒ :. ,:.:八.:| :r' 八| |:::::.. :. ∨ \ハっ -‐=======ミ :、 ありがとう _ -=ニ:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i〉 \ /¨¨⌒ーァ-≠ニ二二二二二:iヘ:::... 、 /:i/:i:i|∨/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}i:.::::::.... ` 、 /:/:i:i:i:iii|:i∨/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|:i:i:.:::::::::::... .:/:i:i:i:i:iiii|:i:i:∨/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|:i:i:i|:::::::::: /:i:i:i:i:i:i:i:i:iii|:i:i:i:∨/:i:i:i:i:i:i:i:i:|:i:i:i|i::::::::::: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 東武公司馬澹が兵を率いて、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 司馬遹と正妻の王恵風、及び三人の子を金墉城まで護衛 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
903 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:10:40.41 ID:gRg/sGPX0 ,;-、 ,;-、 ,;-、 , ー、 ;-、 ,;-、 l'i;;l l'i;;l l'i;;l i!;l⌒i| l'i;;l l'i;;l __ /l三三三三三三三三三三三三l`ー'";:;;| //i;:'';':;'';:;:'';':;'';:;:'';'i/:;'';;i/';:;''i/:':;;''i/ ;:;:;: :; "| //;:!'';':;'' ';':;'';:;iコ';':;'';: ;:'';[l] ;:' : ;';' ;' :;'';'| //'' |;':;' ;':;'';:;:;':;'';:;:;':;'';:;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: :i! | ,,;=‐=,, `i'' | ;':;''; :;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: ;;:;;' i!;:;;| |∩;:;:;| |;':; |;':;'';:;: ';:;;':;'';:; [l];':;'';: ;';:;;':;'';:; ;':; '';;;;: | ,|:! i ':;:;|_ |;':; | ;':; '';:;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: ;:i!i ,;':; '';i!;: | i'''" ̄~`'i |;':; |;':;'';:;: ';:;;':;';':;'';:; ;':;'';:; ';:; ;':;'';: ;' | |':;'[];:;[]' ;| ,_,|;:_,,|:__: __; '';':;'';:; [l];':;';':;'';:; ';:;:i! ';:;;: ;| !':;'';:': ;'';:| |:;'';:;: '';;/| ;:;: ;:;| ; '';:;: ';:;;';'::;'';:; ;':;'';: ;:i!;:;'l !':;'[];:;[]';::| |:;'';:;:;'/:;'' | ;:;': | ;':; '';:;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: ;:i!i | ._!':;'';:': ;'';:| |:;'':/:;'';:; .'|:;'';:;:;:'i,__;:;__;:;:'';:';:; ;:;:'';:' ;:;:'';:;:'';:';:':'' :'| _|;:|; ;[];:;[]';::| ,.,;:;、, |/:;'';:; ;:;;;.'|:;'';:;:'';:';:;:'';:'|;:;:'';:';:; ;:;:'';:' ;:;:'';:;:'';:';:':'' :'||;:|;`i,;:';:'';:'';; | ;;:;: ;'''``、;"'"''、; :`;';___,.,._., ;:;:'';:' ;:;:'';:;:'';:';: ': ',.,;:;、 ;:';:'';:'';;| 。:;;.: ;:;:; ;;;'`、;::;;、;。; ;.:`、, :. ;'';:;:'';:';|__ ;:;:'';:' ;:;:'';:;:'' ,,;;、;。; ;: ';: i!|''"ii''".;:|i'';:;:;:; ;;;'``、;::;; ;'';:;:'';:' ;`i, "'` Y;:;: ,i!| ;ii''".;:|i|''" i! ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 金墉城は洛陽城内の北西に位置しており、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 魏晋を通して貴人の幽閉場所としてよく用いられた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .こうして司馬遹一家は幽閉されたのだが…… `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
904 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:11:32.36 ID:gRg/sGPX0 _...._ _,.-':::::::::::::`ヽ、 ,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ __ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l \::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::| ,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::| / | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ `ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ '´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` .……幽閉されたのは、 ,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 司馬遹と正妻の王恵風、及び三人の子に限られた ,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ ,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ /:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l . | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l. . | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l. ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ 7ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ /::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ /::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ /::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
905 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:12:11.40 ID:gRg/sGPX0 【紀元299年12月 晋 首都 洛陽】 /\Y/ヽ / (○) (○)ヽ /::::⌒` ´⌒::::\ | ,-) ヽ__ノ(-、| .jl 御免っていう!! | l |r┬.l[] .| l || \ `ー|| | /""'''ヽ | || ,,,-彡_,r''" ̄ 「/ ̄/ ̄/;二"二"二((二((三三C _,-| r'" 二 ==i ニニ二/\/ccccccc//_ヽ ) <、、゙l - ̄ ̄C=] ノ;ヾ / ⊂ニニニ二二ソニニニソノ ,l゙゙'l、 」ニニ二二〈ー;; \/二L_」 / l /;:: /{ ̄`)ノ ーーー \ / /´ ゝ ;;::/ {  ̄ソ ヽ / /:::::::::::::::::::::::::::::\::::_::::::::\ _ .: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l `ヽ:::::У | / .\:::::::::::::::\:::::::::}. ´ヾヽっ _,:::::::| |::::::::::\:::::::::::::::\:::; / j┤、 } ヽ. ::' :: |:ハ::::ト、 ::::\:_:_:::_:::::ヽ\_/Y\__ノ | || ::::||八 | \:::´\:::\::::| ::l:::| |Y ', ヽ ヽ.|| ::::||, -\ \,ィぅrゃ刈:::|: | | | ', 〉 ||:::::::ト ,ィぅャ 込ソ |::::':::L..L.」:-z/ !? l|ヽ:::ヽ《 Vソ |:/::/ : |:::|::::::::. ヽ. \_ゝ ´ 、 从/ |::::|:::|::::::::::. `/ ヽ __ ' . l::::';:::';:::::::::::. ヽ._|::> . ィ゙ /:>ミ':::::::::::::. Y:::::::|:`:r彡ヘ. /::::/ `ヽ::::::::. V:::::::ト::::ト、:::/У::::::/ ':::::::. 晋 司馬遹の母 謝玖 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 同日 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
906 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:12:51.42 ID:gRg/sGPX0 . /ニYニヽ ./( ゚ )( ゚ )ヽ . /::::⌒`´⌒:::: \ . | ,-)___(-、| jl // . | l |-┬l[]. l | l || ヽ \/ .皇后様の御命令だっていう! . \ `ー|| |_/ /"'''ヽ | || ゝ / ,,,-彡_,r''" ̄ 「/ ̄/ ̄/;二"二"二((二((三三C≡=─ 悪く思うなっていう!! _,-| r'" 二 ==i ニニ二/\/ccccccc//_ヽ ) ヽ <、、゙l - ̄ ̄C=] ノ;ヾ / ⊂ニニニ二二ソニニニソノ/⌒ヽ\ ,l゙゙'l、 」ニニ二二〈ー;; \/二L_」 j :,: / l /;:: /{ ̄`)ノ ーーー \ / /⌒''⌒) :,,゜ /´ ゝ ;;::/ {  ̄ソ ヽ / (:::::::::::::::!' ヽ::::::::';''' τ'::/ .;: )/ 。 ' 、 f''`⌒( ,,,, ,!,,,、( /:: :.、 !:::( ノ::`! o ゜ (/ ⌒ 、 ,,、.. // ノ' /;::::::::(,.,.(;;;::::( ,,., ):::::::::::::::::::::::::::/ ''''' !::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, (::::::::::::::::::::::::::::冫 ~~~ 、,:'::::::`:::,,,, ::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ー'''' ''''''''" ヽ::::::::';'' ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 司馬遹の生母である謝淑妃と側室だった蒋氏が殺された N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
907 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:14:17.01 ID:gRg/sGPX0 . // / / ,′ '. i i \ // / / | .i、 孑ー-L '. i .i '. // / , ,′ .i | | ハ '. |、 | ハ | .ト、 ′ / / .| |\八 ト, | .i| \_|__ , ,i | .| ソ . . |. . i | .i,X´` ヽ }|| リ_ィ⌒゛゙ヾ | i ト | | i | |. i| 八 | .ト、 ヽ\ \ } | .:.:.:.:.:.| ト. / リ | | | |. |.| ヽ人 人 ヽ ,ニ、、ソ、 :::::::::リ| | /,イ | | | | |. | | ヽ ヽ `_〃´ ` ヽ _ノ ) / | | 八 NTRは悪い文化です。 | | |. | .| ヽ、ヽイi .:.:.:.:. /, ̄‐ヽ  ̄ /| | \ | | |. {. ∨ 、 ヘ 、 ::::::::: // | /| | ト、 \ これで安心して年を越せます . 八{ 人ヘ ハ.ト、ト、 { i`Y´`、 ゝ_′ ノ / |.∨ | \>─,、\ \ \、} ヽ > 、 | 、_ハ >ー‐ ´. / ト{ レ´:::::::::::{:::} \ ` メ、 `,ー‐/ ト \────< /::::∨ ∧::::::::::::/:::::`i \ 〉::_/ |::\ \::::::::::: ̄>、/ヽ:::::∨ ∧::/::::}`ヽ/ \ ,孑´ i ト、Y`>、 \:::::::::::::/ ` /::::::::∨ ∧ー‐' ヽ '. / { / /∨.{,_ }\:::::\_/::::::::::::::∨ } } / i 〈 ′ ル,{  ̄` 、|>‐' ̄∨:::::::::::::::::)'. / | i / , | ノ / }〉‐ _ }::::::∨>::::::::/}/ | i / , | | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 年の瀬に血生臭い話である。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 恐らく賈南風の意向によるのだろう。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .司馬遹廃立に成功した途端の暴挙、 `ヘ:ゝ .' 小/ 女性の恨み妬みというのは厄介なものである ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
908 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:15:41.53 ID:gRg/sGPX0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | ところてん |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// それはさておき、 | | >:´|、 - ,|`:< .賈南風は司馬遹廃立後、 | | |::::::::| > イ |::::::::| 太子をどうするつもりだったのか? | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
909 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:18:39.32 ID:gRg/sGPX0 【紀元299年冬 晋 首都 洛陽】 / / /⌒ /::/∧ヽ \ \ \ / / / //|:::|:|::: ハ / / ::|:|:::: ::| ヽ │ i l/|/|i∨:::::::jイヘ::::| :::| |: | |│ | :| │ |⌒仏:\∨ レ__V|::/|: ハ | 陛下。 |│ | :|:::八l Y{:::::ハ\/ 〃⌒ |/::|/|ノ: | |│ |八:::::::l八乂ソ , _⊂⊃::/:::|:: | 南風はまたまた陛下の御子を身籠りました。 | r(\\:::_⊂⊃ 、__(ノ ∠イ|:::::|::: 八 \ヽ\{:个 ._ /」:|:::::|V⌒⌒7 .今度こそ男の子を授かると思いますよ \ V\∨≧=r</ リ:::/ん'⌒ーく⌒) \ \ }ヘ_,ノY⌒\/:::/(_ ∨\ /} //∧]土|::L./:::/ 丿 |_} /{/ ////∧ハ」::|/:::/ ( / / / /' 、 ヽ ‘. ‘. . ' ,:' ,:' ' ,' } ‘. ∨、‘._ /'! / / _{ i{_! | } ∨/{ `ヽ ‘.イ_{_、'´-=、´ ,ィ≧、'-、/} | {、__ / , '! |芹f_ _ }Y | } ∨`ヽ /'/! ハ r':j ィf芹f_- ! !、 \ では、諸々の支度を整えなければ !/ { ト;!:::" 、 r'::ノ } ' {} } _!、} `ヽ イ}!_.! { !> . 、 ::":::ィ/ .!/¨'´ ‘. 、} / /イ| }/!_\ _´、≦≦.’ ,’ ≠、 { ヽ }イ / / , 人 | }! ヽ)!::::∨':/ ,’´,.ィ¨} ` ーr'ム ,. ' /' ヽ._:!‘. ゝ'::::::::,:' 〉'´`ヽ/ ∨ム- 、 .:’ / ハ_」 ‘. ヽr-ヽ _ イ !、 }¨ ヽ.ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『后妃伝』に曰く。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 賈南風は己が妊娠したと偽り、出産に必要な道具を集めさせた ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
910 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:19:31.73 ID:gRg/sGPX0 // \ _______ // 。o<〉‐ ´ ̄ `ヽ丶 // / / ii ゚。 \ヽ .:/ :′ │ ii ゚。 } ゚。:。 || / / |、 ii .... }斗リ、} い || 〃 |リ≧xぃ..../ィ圻ミ. . ..} i || |lイ | 灯芥\/ 乂リ }... /| | |{ 乂{ {...小, ゞ''´ ' __ 彡イリ....l あなたと韓寿殿の下の子を私の子として育てましょう 乂 Yゝトミ r } 彳 }..゚:,...。 | } 个o。.`__´ イ./ ∧...゚:, ゚。 | | ..|. .j.r} r‐</ /_._゚,__.゚:,..゚。 }/ .| ../ィ=ミvf___ i | : ./ \..゚。 /. . |__〈: }ニ{{ニニ}:..| |: :.:′: . : }....゚。 / /. /: ./ゞイハツ゚:_| ..{ : | : . :...∧.....゚o .|/ .::.::.::.::.::.::.::. /|::.::.::.::.:|:.::.::.::.::.\::.::.ハ::.::.::.::.::.::V::∧ .::.::.::.::.::| /.::.::.::.::.::./::.::.:/ :|::.::.::.::.:|:.::.::.::.: \::.::.::.::| :.::.::.:: |:.:|/〕ハ:.::.::.::.::.:| ;:.::| ::.::.::.: |::.::./ |::.::.::.::.:|::.|\::.::.::.:\::.::| :.::.::.:: |:.:∨ :.::.::.::.::.:| |::.:| :.::.::.::.:!¬ト __|::.|::.::.::.::.:| __><⌒ .::|=-|::.:: |ヘ:.| │::.::.::.::.| |::.:| ::.::.::.: |::./| __レ||::.::.::.:: ∨ _,.斗ャ予一:|::.:/|`l::| │:.::.::.::. | |::.:| :|::.::.:: い |Y⌒)戈::.::.|\∨/´し゚ノリ/::ノノ::.:: |/リ │ ::.::.::.: | ∨|八.::.\:: `ヽ 乂_リ\| ゝ-''厶イ|/::. |ノ |::.::.::.::.::.:| | ::.:: ∨|八::.::ハ ´ , ::::::. |::.::.::.::.| |::.::.::.::.::. | 国名が晋から魯に代わる日も近いわね |::.::.::.::.│| :\人:::f^ト、 |::/ .::. |\__|___ ::.::.::. | | .::.::.::.: |│::.::.::_|/ }│|ヽ t- ク イ/::.::.::.:| //⌒^\ .::.::| .| .::.::.::.:│| ::.:: ∨ /リ│| /::.::./ / / /∧::.::| .|::.::.::.::.::.|八::.::.::| 〔.││「>‐r<| ∠::.::./|/ / /|::.::| .| ::.::.::.::. | ∨`| | / 丿 // / / | :.::| 晋 韓寿の妻 賈午 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ その一方で、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 妹の賈午が生んだ幼子を秘密裏に宮中に入れて養育。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .要するに、賈謐の弟を自分の子に仕立てようと目論んだわけだ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
911 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:20:37.58 ID:gRg/sGPX0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 何というお花畑 .|:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// | | >:´|、 - ,|`:< この幼子を司馬遹の代わりの皇太子に据えるのだという | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
912 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:22:01.00 ID:gRg/sGPX0 【紀元300年1月 晋 首都 洛陽】 _,斗-、──‐ァ-_、_ ,.<:,イ \`Y´/ ヽ`ヽ、 ,.イ:::::::::::f ● | ≦= l:::::::::`ヽ、 ,. -‐- 、 ,.イ:::::::::::;>ゝ、 ,ノゝ、¨゙ ノ- 、:::::::::::\ ,.イ `ヽ . /::::::::::/ー--、`¨¨f:::::::::::::l¨¨¨´_,.-─`ヽ.::::::::ヘ f l /:::::::::/ ___ ゙ー┬''" ´ --─一 ヽ::::::∧ l j ,::::::::::/ | ー--- 、_ V:::::ハ ヽ、 / . l::::::::/ -- 一 ''"´ _,⊥ --- 、__ ',:::::::l /:::ヽ、__,./ . |:::::::l ,..-‐≦´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ、 |:::::リ /:::::::::::::::::,′ . |:::::::| ,イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ハ. |::::,'/::::::::::::::::::.′ 御注進ッ!! V:::::! {;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;} j:::/:::::::::::::::::::,′ V:::l V;;;;;;;;;;;;;;;;;,斗--、__,斗--- 、;;;;;;;;;;リ /:/::::::::::::::::::::,′ 司馬遹めは陛下への反逆を!! ヾム ゝ、;;;;;;;;;;;{ 〕;;/ /:/::::::::::::::::::::/ ヾヽ. `¨¨¨二二二二二二二____ノレ'::::::::::::::::::::/ と二二二´__, -ェ-、--、---ァ--ァ≦ヌl::::::::::::::::::::/ /:|::::::::::,. < {- rォ -} ,.r<斧i 弋三シ、.:::::::::::::::/ /:::::::|::::::,イ ゝ┴‐,'イ ゞ=彡 rz|:::::::::::/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 元康十年正月。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 司馬遹が廃立された翌日、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j とある宦官が司馬遹に反逆の意志があったと自首してきた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 宦官である時点で、賈南風の息がかかっていたと思われる ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
913 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:22:47.23 ID:gRg/sGPX0 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ _,,.. r=i r--== ´ .| } | /\ ヽ_,.. r≦、 , 、 | ,. ´ ./ / __ ,.. r≦ i! / ,. r== 、 ´ / , / | 「」 ハ i! /./ , ,イ `= / , ` ´ .`´ ` .´/ , \,. ≦≧s。__} ./ ,イ / , .、 ,.イ 、 / ヽ ./ \ / ` ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } しばらくして、この宦官の自白文が詔勅によって群臣に示された N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
914 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 23:24:14.75 ID:LSJpcz0q0 なんで魯なんだろう。
915 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:25:24.55 ID:gRg/sGPX0 ,;-、 ,;-、 ,;-、 , ー、 ;-、 ,;-、 l'i;;l l'i;;l l'i;;l i!;l⌒i| l'i;;l l'i;;l __ /l三三三三三三三三三三三三l`ー'";:;;| //i;:'';':;'';:;:'';':;'';:;:'';'i/:;'';;i/';:;''i/:':;;''i/ ;:;:;: :; "| //;:!'';':;'' ';':;'';:;iコ';':;'';: ;:'';[l] ;:' : ;';' ;' :;'';'| //'' |;':;' ;':;'';:;:;':;'';:;:;':;'';:;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: :i! | ,,;=‐=,, `i'' | ;':;''; :;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: ;;:;;' i!;:;;| |∩;:;:;| |;':; |;':;'';:;: ';:;;':;'';:; [l];':;'';: ;';:;;':;'';:; ;':; '';;;;: | ,|:! i ':;:;|_ |;':; | ;':; '';:;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: ;:i!i ,;':; '';i!;: | i'''" ̄~`'i |;':; |;':;'';:;: ';:;;':;';':;'';:; ;':;'';:; ';:; ;':;'';: ;' | |':;'[];:;[]' ;| ,_,|;:_,,|:__: __; '';':;'';:; [l];':;';':;'';:; ';:;:i! ';:;;: ;| !':;'';:': ;'';:| |:;'';:;: '';;/| ;:;: ;:;| ; '';:;: ';:;;';'::;'';:; ;':;'';: ;:i!;:;'l !':;'[];:;[]';::| |:;'';:;:;'/:;'' | ;:;': | ;':; '';:;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: ;:i!i | ._!':;'';:': ;'';:| |:;'':/:;'';:; .'|:;'';:;:;:'i,__;:;__;:;:'';:';:; ;:;:'';:' ;:;:'';:;:'';:';:':'' :'| _|;:|; ;[];:;[]';::| ,.,;:;、, |/:;'';:; ;:;;;.'|:;'';:;:'';:';:;:'';:'|;:;:'';:';:; ;:;:'';:' ;:;:'';:;:'';:';:':'' :'||;:|;`i,;:';:'';:'';; | ;;:;: ;'''``、;"'"''、; :`;';___,.,._., ;:;:'';:' ;:;:'';:;:'';:';: ': ',.,;:;、 ;:';:'';:'';;| 。:;;.: ;:;:; ;;;'`、;::;;、;。; ;.:`、, :. ;'';:;:'';:';|__ ;:;:'';:' ;:;:'';:;:'' ,,;;、;。; ;: ';: i!|''"ii''".;:|i'';:;:;:; ;;;'``、;::;; ;'';:;:'';:' ;`i, "'` Y;:;: ,i!| ;ii''".;:|i|''" i! ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 結果、司馬遹は許昌の宮殿の別坊に幽閉される事となった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
916 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:25:53.63 ID:gRg/sGPX0 , l l ∧ / / | / !. i l l | │ | l | i. /. | l / /l / | | | | | l / .丿 i /ヽl lヽ /|-ー| /|/l /-|ー/´ `l、/_l_/ / l / |/ | / `ヽ| !ニl .ト-r=|≠_|/ = |/ r|ノ= |≠ミ// / j | ..:::l l |/ヘ( 弋.ニテヲ.),` ))ニニ|lr'テ=t、 /冫/ .太子。 / | \,:| | \、・ 二´ _ ノ ヽ.二´_ iノ / \ ヽ-.l i ,, ,, ,, ̄ ̄ ,, ̄ j また私が護衛を務めさせてもらいます。 / \ _| ! ゝ .' / ノ l l ´ ノ それに当たり、お伝えしたい事が…… / / | i _. --, / / / ̄`,- l ト、 ´`ニ´ / /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| |,、` 、. / / _ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i l:;;\ / - 、 _ / / ((⌒> '"  ̄ `丶、 /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l |;;;;;;;\ヽ / / / r「 ̄< ヽ ヽ / ハ::.、 \::.\ ‘, , :i:. 、:{\ \:::::.. ‘, ノ .:|八∠ミ \::::.. ', ⌒7.:| .:| .:.:} レヽi : |'⌒ :. ,:.:八.:| :r' 八| |:::::.. :. ∨ \ハっ -‐=======ミ :、 _ -=ニ:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i〉 \ /¨¨⌒ーァ-≠ニ二二二二二:iヘ:::... 、 /:i/:i:i|∨/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}i:.::::::.... ` 、 /:/:i:i:i:iii|:i∨/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|:i:i:.:::::::::::... \ .:/:i:i:i:i:iiii|:i:i:∨/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|:i:i:i|:::::::::::::::::... ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 今度も東武公司馬澹が護衛を務めた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
917 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:26:41.94 ID:gRg/sGPX0 l / .l / / | / lー-、_ / / /| | / /| |ヽ,, | l::::::::::`ー-、_ / / ,/ | | // /| /| / | / ヽ、|-‐ヽ | l:::::::::::::::::::::::ヽ / / / | | // / ,レ ,| / | //,.=─'',ヽ| l::::::::::::::::::::::::::ヽ ./ / / | レレ / ー==-、 レ 、 ' ゞノ ノ=| l::::::::::::::::::::::::::::::::l / | |ヽl、ヘ ゞノ ノ  ̄ ` ─‐'' ,| |:: ::: ::::::::::::::::::::::::l 実は…… / / /ヽヽ` ─‐'' ,':| | ::: :::::::::::::::::::::/l / / /::::::``ヽ 、 , /::| |::: ::::::::::::::::::/ l / / /::::::::::::::::::\ , -、. /:::::| |:: :::::::::::::/ l / / /::::::::::::::::::::::::::ヽ、  ̄ /::... | | ::::::::::/ / / /\::::::::::::::::::::::::::::::`.. . __ ':::.....::::::| / / / | 八 ハ }、!|: \ \::::::::::::::::::::::::::::::..............::::::::::::| . / { { | | | }ル′、\ ー=彡イ ー彡ヘ| / 八 :. | | ト、ヽ/ \ 、 ノ `ヽ 、 .′'/ \ヽ l| ! | | L..メ≧zz、 \ヾー< `ヽ 〉 \ { / ヽゝ从 | | ´}.. ´ ̄Y\ ヽ 、\ヽ ∨| ∨ } ー==≠Y 〃 (・) ノノ |ヽハj ヽY | . ∨ ノ / r===ミ } イ _..ィ彡 |ト !小 | 太子! ー=ニゝ彡 イ 八 (・/ /リ }ハ | 八ヽ ___ .. // / ヽ ノ/ } ___ ∪ } !へ./⌒ヽ} 申し訳ないが娘は返してもらうぞ!! ー=ニ彡 ´ Y ー≠イ ` //`ヽ / } / / | 八 {ハ ∪ マ´ ≠ l / 〃 / ′ | すでに陛下のお許しも得た!! / '. ヽ ヽ { ノ / / { { { .′ Vハ > ... _`ー ´ _. イ { 八 、 :. { } }: | 八 _三Ζ、八 、 ヽ } } '. 乂_ノ/_}| { 77¨´ 〈ー‐ヘ{{ヽゝ }/ ∧ '. ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 司馬遹に娘を嫁がせていた王衍は、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 皇太子廃立後、二人の離婚を願い出たと『晋書』『愍懐太子伝』にある。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 『晋書』『王戎伝』によれば、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .禍が自分に及ぶのを怖れて娘を離婚させたいと上奏したという。 `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ なお、妻は夫の家の処罰に服するとされたのが当時の慣例だ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
918 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:28:32.44 ID:gRg/sGPX0 _ ((⌒> '"  ̄ `丶、 r「 ̄< ヽ ヽ / ハ::.、 \::.\ ‘, , :i:. 、:{\ \:::::.. ‘, ノ .:|八∠ミ \::::.. ', ⌒7.:| .:| .:.:} レヽi : |'⌒ :. ,:.:八.:| :r' 八| |:::::.. :. ∨ \ハっ -‐=======ミ :、 _ -=ニ:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i〉 \ 王衍殿。 /¨¨⌒ーァ-≠ニ二二二二二:iヘ:::... 、 /:i/:i:i|∨/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}i:.::::::.... ` 、 あなたと御息女には本当に迷惑をかけたわ。 /:/:i:i:i:iii|:i∨/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|:i:i:.:::::::::::... \ /:i:i:i:i:iiii|:i:i:∨/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|:i:i:i|:::::::::::::::::... \ あなたたちには、 /:i:i:i:i:i:i:i:i:iii|:i:i:i:∨/:i:i:i:i:i:i:i:i:|:i:i:i|i:::::::::::::::::::::.. \ 何故こうなったのか説明しないといけない /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iiii|:i:i:i:i:∨:i/:i:i:i:i:i:i: i:i:i:|ii:.::::::::::::::::::::::::.. \ 7¬=ミ:i:i:i:iiiii|:i:i:i:i:i:i∨:i/:i:i:i:i/ :i:i:i|ii:ii:.::::::::::::::::::::::::::.. ヽ /:{:i:i:i:i:i|ii:i\iiii|:i:i:i:i:i:i:i∨:i/:i:/:i:i:i:i:i|ii:ii:ii.:::::::::::::::::::::::::::::.. . 〈_人:i:i:i:i|ii:/:i:i\:i:i:i:i:i:i:i:i:∨:i/:i:i:i:i:i:i:i〉:i:i∧:::::::::::::::::::::::::::::::.. i /  ̄|i::i:i:i:i/:i:i:i:i:iii:ii:ii:/ ̄ /7=≦⌒:i|´/∧::::::::::::::::::::::::::::::::. | r==<| |:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i/:ii:ii:ii:ii:i|ii:ii:ii:|///∧::::::::::::::::::::::::::::::} 八 -=== \/:i:i/:i:i:i:i:i:i:/:i:i:i:i:ii:i/:i:i:i:i:i:i:i:i|ii:ii:ii:|////∧:::::::::::::::::::::::::/ / /=====シ:i:i:i:i:i:i:i:i:/:i:i:i:i:i/:/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|ii:ii:ii:|/////∧:::::::::::::::::: / / _,.-===/イ:i:i:i:i:i:i:/:i:i:i:i:i/ii:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|ii:ii:ii:|//////ハ :::::::::::::::, イ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 司馬遹はこれを呑まざるを得なかったのだが…… N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
919 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:30:31.79 ID:gRg/sGPX0 ____ 〃´ . 7ヽ, / / .} / / . / / / . / / ,rィ天ヽ ./ / .〈7<ラ<) . / / ''‐r '' / / / . / / / . / ./ / . / / ._ .__/ . / 〃ィ7三ミヾ ./ {l「({{句j刈}}./ ヾ弋沁少ィjリ ヾ=一"' ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ……妻の王恵風に一通の手紙を託している N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
920 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:31:03.77 ID:gRg/sGPX0 ___ 〃⌒ヾY 斗‐、 _ >''´ ```'''" ヽ / // `ヽ ヽ / / ,′ Y ヽ / { l ', ,′ l | }! ト ', . , | / |从! / │ / |! _/ | / |! _ .斗<i/ |! くi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ |=- _ `''<i:i:i:i:/ / !i:i:i:i:i:=- _ . 寸/ / ,'i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:≧x、 >/ / {i:i:i心、^'''……''^ . {i:i/ / / /. |i:i:i:i:i:i:ヽ . {i/ / / / /. |i:i:i:i:i:i:i:i} /./ / / / |i:i:i:i:i:i:i:i} / / / /. |i:i:i:i:i:i/ . /. / / /. |i:i:i:i/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } これ以後、司馬遹が生きて都に戻る事はなかった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
921 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:32:40.06 ID:gRg/sGPX0 (二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ) //_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__| |_ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽ 二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ //_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__//_| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽ ○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○=== | |││││││││││││││││|| 王 || | |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| .|| | |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| .|| ___________| |││││││││││││││││||.衍..||____________ \/\/\/\/\/\| |││││││││││││││││|| .||\/\/\/\/\/\/ /\/\/\/\/\/| |││││││││││││││││| ̄ ̄|/\/\/\/\/\/\ """ ̄ ̄ ̄'''''''''''''''""""" ̄""" ̄ ̄''''''''''""""""""""""""""""""""""""" ̄ ̄'''''''''"""" ̄ ̄ ̄ ̄""""""""" /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 恐らく王衍親子は司馬遹の手紙に目を通しているはずだ \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
922 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:34:30.86 ID:gRg/sGPX0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 『晋書』『愍懐太子伝』に曰く .|:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// | | >:´|、 - ,|`:< それには太子廃立の前日、 | | |::::::::| > イ |::::::::| 十二月二十九日の出来事が司馬遹の視点から記されていた。 | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 司馬遹に死を賜わるに至った経緯である | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
923 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:35:48.35 ID:gRg/sGPX0 【司馬遹さんのお手紙(大意)】 ┏────────────────────────────────────────┓ 私は頑固で愚かしいと言えども、 心中善を為したいと念じており、忠孝の節義を尽くしたいと欲し、悪逆の心などあろうはずもない。 皇后から生まれたわけではないが、実の母親の如く仕えてきた。 しかし、私が太子となって以来、禁令を記した勅を見るのみで、母の姿を見る事は叶わなかった。 ┗────────────────────────────────────────┛ ,. '´ / /// / /レ'^ヾ / / // / /|/, ヘ ',`、 / / // / /`'くミ,_|∧`、 . / , / / ′ / / /| ∨ |l ∧`、 / / / / | l l | :l \ |l || ∧`、 / // | | | | |<i''芯ヽ 从|| | \_ . / / // /| | | | | :| |リ V リ| l l | | /_,/ィ´l: //| | | l 八:| ` `メ| l | | | 7⌒´ :l /\| l,. ィi〔i:l |\ __{|/∧ | |/ | i|, ィi〔:i:i:i:i:i:i:i:i:Ν ´ ノレl// | | / . ィi〔:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iト、 l // :l/ . / ィi〔:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:| ',≧=‐-イ__l/__/____ . ' /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i___:i:i:i:i:i:i八 V `、 V:::::::::::::::::::::/ / \_;i:i:斗:i:i:i:i¨ ̄:i:i:i:i:i:i:i〕iト:i:i:i:i\マニl: V:::::::::::::/ / /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i`マミ, V::::::::/ /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:マ| V:::/ / //:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧'、 ∨i\ . / //:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧\ ∨i:i:ヽ / /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\',__∨:i:i:| /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/'7}_}-\i:i| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 手紙には、最初に司馬遹から見た皇后と太子の関係が記されている N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
924 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:37:05.92 ID:gRg/sGPX0 ┏────────────────────────────────────────┓ 宜城君が亡くなってからは憐れみ労われる事もなく、訪ねても常に空室で待たされるのみだった。 ┗────────────────────────────────────────┛ ___ 〃⌒ヾY 斗‐、 _ >''´ ```'''" ヽ / // `ヽ ヽ / / ,′ Y ヽ / { l ', ,′ l | }! ト ', . , | / |从! / │ / |! _/ | / |! _ .斗<i/ |! 郭槐様が亡くなった途端にこれか くi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ |=- _ `''<i:i:i:i:/ / !i:i:i:i:i:=- _ . 寸/ / ,'i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:≧x、 >/ / {i:i:i心、^'''……''^ . {i:i/ / / /. |i:i:i:i:i:i:ヽ . {i/ / / / /. |i:i:i:i:i:i:i:i} /./ / / / |i:i:i:i:i:i:i:i} / / / /. |i:i:i:i:i:i/ . /. / / /. |i:i:i:i/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 司馬遹を取り巻く家庭環境は御理解頂けよう N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
925 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:37:43.38 ID:gRg/sGPX0 ┏────────────────────────────────┓ 去年十二月の事は、 道文が疾病で重態となり、父子の情として憐憫を抱いたのが真実だ。 国家に道文へ微号を加えるよう乞うたが聴許されなかった。 既に重態だった道文のために恩福を請い求めただけで悪い心などなかった。 ┗────────────────────────────────┛ ―}― . / _ __ \ / / `' ヽ ヽ / /ヽヘ \ イ | |∧| |/Vi|: / {` /| i Vー‐| ト--|/ | / i| | |=== ===| , ∧ あなたのお爺ちゃんは何を考えているのかしら? / .八从|"" __ ""ノ/|/、∧ -、 // ̄ |\ >|__|<|/ | \ -(__丿 . / ⌒> 、| / \__/:| |‐<⌒、 . / /::::::::://\ \/ /| |::::::::::ヽ \ / '. §~ヽ{ } \, ` 、 丿 r‐ う⌒!′ `゙゙ ‐< _ | { γヽ _ § 乂_.ノ (U ) _ノ j´ ` 乂_ (__ノ ` ー ´ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 道文は司馬遹の長男司馬虨の事 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
926 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:39:02.67 ID:gRg/sGPX0 ┏────────────────────────────────────────────┓ 道文が病になると、皇后は三度に渡って左右の者を遣わしてきた。 「陛下が汝を呼んでおられる」と。 二十八日の暮れに至り、 「東宮が開けるように」と題された短函が届き、中の文書には「陛下は汝に会いたいと欲している」とあった。 ┗────────────────────────────────────────────┛ ____ ..:::::´:r ノ、\、\ /::::::::::_」 0|0 l__::\ :::::::::/ `ーr'⌒Y´ \:ヽ ::::::/  ̄ ̄ ーr‐'  ̄ ̄ l.:l 太子。 :::/  ̄ ̄ l  ̄ ̄ |::| ::l ´ ̄ -─┴- 、 ̄` l/ 皇后様から、 ::| / ヽ / 「陛下が太子を呼んでいる」と伝えるよう仰せつかりました ミ三≧====ァ=r=≦ヤ′ :::::::::/ (〒) ヽ::::ヽ、 ::::i:〈 ___ 〉l::::::ト、 /' \ --ミ ::::|::::ヽ ( )ノ::厂´ ノ / /⌒\_}/ \ / '⌒ヽ '⌒ヽ \ / / /∨ヽ \ ヽ / ' .:/`"⌒´ト | ‘, / :/ / ' ; || | :. ⌒7.:' :/ :| :' { ' | ハ: |: i . /:/ .:' .:| |―- / l/ 7/ 「 | i ' .: .::i : ィ==ミ /ィ==ミ / | | しょうがないわね {/| .:八 ∧ i ∨リ ∨リ / ,| | | ,: V.:.:.:.: `" 、 "´/ /:| :ハ | / | |.:.:.|∧ , 、 ⌒7 / .:|.:/ :. _/_人_,,l\| :个 イ:/ '; :|\____、 \'/////// 八_ 〕><_|7::, :|:i:i:i:/ \ `'<//,: /=r/====== /:i/ , :i/::::.. \ / / /ー======/ii:ii:/ /―-ミ\::..、 \ ' // イii:ii:ii:ii:ii:寸=/ii:/ イ:i:i:i:i:i:i:iヽ ⌒ヽ \
927 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:39:43.78 ID:gRg/sGPX0 ┏─────────────────────────────┓ 二十九日の早い内に朝廷に入って皇后に使者を出した。 皇后の左右の者である陳舞が語る所によれば、 皇后は朝から嘔吐の症状があって御気分が優れないとの事だった。 ┗─────────────────────────────┛ @@@@@@@@@ ト、 / \ ,:イ | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | .太子。 | ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ 大変申し訳ありませんが、  ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ 皇后様は朝から吐かれて体調が悪いため、しばらくお待ちを ヽ:::::::::::::::::::. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ _ ((⌒> '"  ̄ `丶、 r「 ̄< ヽ ヽ / ハ::.、 \::.\ ‘, , :i:. 、:{\ \:::::.. ‘, ノ .:|八∠ミ \::::.. ', ⌒7.:| .:| .:.:} レヽi : |'⌒ :. ,:.:八.:| :r' 八| |:::::.. :. 分かったわ ∨ \ハっ -‐=======ミ :、 _ -=ニ:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i〉 \ /¨¨⌒ーァ-≠ニ二二二二二:iヘ:::... 、 /:i/:i:i|∨/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}i:.::::::.... ` /:/:i:i:i:iii|:i∨/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|:i:i:.:::::::::::... .:/:i:i:i:i:iiii|:i:i:∨/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|:i:i:i|:::::::::::::::::... /:i:i:i:i:i:i:i:i:iii|:i:i:i:∨/:i:i:i:i:i:i:i:i:|:i:i:i|i:::::::::::::::::::: /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iiii|:i:i:i:i:∨:i/:i:i:i:i:i:i: i:i:i:|ii:.::::::::::::::::::
928 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:40:36.90 ID:gRg/sGPX0 ┏───────────────────────┓ 私は空室で待っていた。 しばらくして皇后が陳舞を遣わして語る所によれば…… ┗───────────────────────┛ @@@@@@@@@ ト、 / \ ,:イ | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | | ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ 皇后様が昨日陛下よりお預かりした言葉をお伝えします。  ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ / ̄ ̄`ヽヽ:::::::::::::::::::. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ 「道文を王として国を成す事は許さない」 i::..... ;\!..-ー 、 /⌒ヽ 、\ ` '''''ー- 、::::/ ,.. . `/::: 〉‐ 、 \ \ 「代わりに道文の快癒を祈って太子へ酒と棗を与える」 .ソ' : /::. /:: 〉 \\, /i:. :,'::. /:: ./ヽ \! / |:: |ヽ.:.. :'::/ / !::. i::.:.:`:‐"ー、_,ノ / ,/ヾ;:.... /:.:.:.:.:/:::.:.. \__人_人从_人_人从/ _) (__ ) なっ!? (  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
929 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:42:04.75 ID:gRg/sGPX0 ┏────────────────────────────────────────┓ そこへ、三升の酒と大皿に盛られた棗が運ばれてきた。 私に酒を飲み棗を食べるようにとの事だった。 私はあまり酒を飲まず、三升もの酒には堪えられないという意を陳舞を通じて皇后に伝えさせた。 ┗────────────────────────────────────────┛ @@@@@@@@@ ト、 / \ ,:イ | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | | ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / .酒を飲み尽くし、 \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ 棗を平らげるようにと陛下は仰せだったそうです  ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ ヽ:::::::::::::::::::. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ /⌒ / /⌒ / '.:/ -――― :' '" ̄ ̄ >' /(__,,.、丶´ /,、丶´ ―― . i { '.:/  ̄ ̄~"''〜、、 _二ニ=― ―=ニ 八∨{__ ――― /二ニ=-/_ ―=ニ二=− ' :\.、―― ``丶、 .:\_彡'.: .: .:\ ̄ ̄ 二ニ=― / ⌒>'^\ .: .: .:.:.:\ .:\.: .: .: . . ―――― そんなに飲んだら酔い潰れるわよ。 ; .:八  ̄/xミ.: :ヽ) .: .:ハ-=7 ―――― i:. { .:_ヽ__ "´ 乂リ ヽ:. ∨//// ___ :. :. . :. :. :. :. :. :. :. 皇后に見苦しい姿を |:. 八:.、《乂ハ ハ :.i ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/⌒≧s。.``丶、 お見せする事になると伝えて頂戴 人:.{:. \ :.\ ` __ // i:. |:i\__彡´:i:i:i:i:i:|X|:i:i:i:i\ \ \:. :.:\:. :>--- ':V//|:.人:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\:i:i人xV:i:i:i:i:i:\ )´⌒`¨\: \:.:.v只| `¨¨¨¨¨¨⌒>\:iハx∨:i:i:i:i:i:i:\ \人〈/|人.: .: .: >―=彡:i:i:i:i:i:i:i:|x八:i:i:i:i:i:i:i:i:i ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 晋代の三升については明確な記述がない。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 参考までに新代の一升は約200mlであり、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 律令が定められて以降、約200mlの少升とその三倍の大升が存在した。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 唐の升を導入した日本の大宝律令下では、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 小升が約240ml、大升が約710mlであったという _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
930 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:43:54.71 ID:gRg/sGPX0 ┏───────────────┓ 皇后が遥かに陳舞を呼んで言った。 ┗───────────────┛ @@@@@@@@@ ト、 / \ ,:イ | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | | ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ  ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ 皇后様のお言葉をお伝えします。 / ̄ ̄`ヽヽ:::::::::::::::::::. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ i::..... ;\!..-ー 、 /⌒ヽ 、\ 「汝は陛下の御前で酒を頂いた事を喜ぶべきでしょう」 ` '''''ー- 、::::/ ,.. . `/::: 〉‐ 、 \ \ .ソ' : /::. /:: 〉 \\, 「道文の快癒を願っての酒なのに何故飲まないのか?」 /i:. :,'::. /:: ./ヽ \! / |:: |ヽ.:.. :'::/ / !::. i::.:.:`:‐"ー、_,ノ / ,/ヾ;:.... /:.:.:.:.:/:::.:.. ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 仮に大升で三升だとしたら2Lを超えてしまう。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 立派なアルハラである ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
931 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:45:27.98 ID:gRg/sGPX0 ┏───────────┓ 私はすぐに皇后へ答えた。 ┗───────────┛ ,. '´ / /// / /レ'^ヾ / / // / /|/, ヘ ',`、 / / // / /`'くミ,_|∧`、 . / , / / ′ / / /| ∨ |l ∧`、 / / / / | l l | :l \ |l || ∧`、 / // | | | | |<i''芯ヽ 从|| | \_ . / / // /| | | | | :| |リ V リ| l l | .陛下への謁見が許されれば、 | /_,/ィ´l: //| | | l 八:| ` `メ| l | | 最初からこれを辞退するつもりはないわ。 | 7⌒´ :l /\| l,. ィi〔i:l |\ __{|/∧ | |/ | i|, ィi〔:i:i:i:i:i:i:i:i:Ν ´ ノレl// | | だからこそ三升の酒は飲めないし、 / . ィi〔:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iト、 l // :l/ 棗に関しても恐れ多くて頂けないわよ。 . / ィi〔:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:| ',≧=‐-イ__l/__/____ . ' /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i___:i:i:i:i:i:i八 V `、 V:::::::::::::::::::::/ 陛下にお会いする前に、 / \_;i:i:斗:i:i:i:i¨ ̄:i:i:i:i:i:i:i〕iト:i:i:i:i\マニl: V:::::::::::::/ こんなに飲んだら酔い潰れて倒れるじゃない / /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i`マミ, V::::::::/ /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:マ| V:::/ / //:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧'、 ∨i\ . / //:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧\ ∨i:i:ヽ
932 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:46:46.63 ID:gRg/sGPX0 ┏────────────────┓ 陳舞は再び皇后の言葉を伝えて言った。 ┗────────────────┛ @@@@@@@@@ ト、 / \ ,:イ | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | | ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ  ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ 皇后様のお言葉をお伝えします。 / ̄ ̄`ヽヽ:::::::::::::::::::. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ i::..... ;\!..-ー 、 /⌒ヽ 、\ .「陛下が与えた酒なのに、飲まないのは不孝ではないか!」 ` '''''ー- 、::::/ ,.. . `/::: 〉‐ 、 \ \ .ソ' : /::. /:: 〉 \\, 「中に毒が入っていると疑うか!!」 /i:. :,'::. /:: ./ヽ \! / |:: |ヽ.:.. :'::/ / !::. i::.:.:`:‐"ー、_,ノ / ,/ヾ;:.... /:.:.:.:.:/:::.:..
933 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:47:29.58 ID:gRg/sGPX0 ┏─────────────────────────────────┓ 私は遂に酒を二升飲み、一升を残して東宮に持ち帰って飲み干したいと求めた。 ┗─────────────────────────────────┛ _ ((⌒> '"  ̄ `丶、 r「 ̄< ヽ ヽ / ハ::.、 \::.\ ‘, , :i:. 、:{\ \:::::.. ‘, ノ .:|八∠ミ \::::.. ', ⌒7.:| .:| .:.:} レヽi : |'⌒ :. ,:.:八.:| :r' 八| |:::::.. :. ∨ \ハっ -‐=======ミ :、 _ -=ニ:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i〉 \ /¨¨⌒ーァ-≠ニ二二二二二:iヘ:::... 、 /:i/:i:i|∨/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}i:.::::::.... ` 、 /:/:i:i:i:iii|:i∨/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|:i:i:.:::::::::::... \ .:/:i:i:i:i:iiii|:i:i:∨/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|:i:i:i|:::::::::::::::::... \ /:i:i:i:i:i:i:i:i:iii|:i:i:i:∨/:i:i:i:i:i:i:i:i:|:i:i:i|i:::::::::::::::::::::.. \ /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iiii|:i:i:i:i:∨:i/:i:i:i:i:i:i: i:i:i:|ii:.::::::::::::::::::::::::.. \ 7¬=ミ:i:i:i:iiiii|:i:i:i:i:i:i∨:i/:i:i:i:i/ :i:i:i|ii:ii:.::::::::::::::::::::::::::.. ヽ /:{:i:i:i:i:i|ii:i\iiii|:i:i:i:i:i:i:i∨:i/:i:/:i:i:i:i:i|ii:ii:ii.:::::::::::::::::::::::::::::.. . 〈_人:i:i:i:i|ii:/:i:i\:i:i:i:i:i:i:i:i:∨:i/:i:i:i:i:i:i:i〉:i:i∧:::::::::::::::::::::::::::::::.. i /  ̄|i::i:i:i:i/:i:i:i:i:iii:ii:ii:/ ̄ /7=≦⌒:i|´/∧::::::::::::::::::::::::::::::::. | r==<| |:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i/:ii:ii:ii:ii:i|ii:ii:ii:|///∧::::::::::::::::::::::::::::::} 八 -=== \/:i:i/:i:i:i:i:i:i:/:i:i:i:i:ii:i/:i:i:i:i:i:i:i:i|ii:ii:ii:|////∧:::::::::::::::::::::::::/ / /=====シ:i:i:i:i:i:i:i:i:/:i:i:i:i:i/:/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|ii:ii:ii:|/////∧:::::::::::::::::: / / _,.-===/イ:i:i:i:i:i:i:/:i:i:i:i:i/ii:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|ii:ii:ii:|//////ハ :::::::::::::::, イ r<///イ:i:i:i:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i/ii:ii:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|ii:ii:ii:|///////i::::::::::::::/ | /| トミ/:i:i:i:i_,,.、丶´_,,.、丶´ii:ii:ii:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|ii:ii:ii:|///////|:::::::::::/ ,
934 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:47:55.75 ID:gRg/sGPX0 ┏──────────────────────────┓ しかし、それは許さないと強く迫られたので、さらに一升飲んだ。 ┗──────────────────────────┛ ____ _......-==..' . .  ̄`..ヽ.'´ ̄ ̄. . . . . . . . . . . ...... ̄ ̄`゙. ヽ、,..-=-............._ ト´_. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ....`゙. . ァ,、 ∧ ` = - . ._. . ..__. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ._... . -='"./ . ∧ ` '´  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙゙゙/"" ヽ'" / 寸 _/_ / 寸  ̄/ ̄ .\ . ヽ / ] X / ≠ . 、 =/= \ / / ゙ヽ、 / . ィ{ ` ー=、 , , =/=_ _ ., rf ム  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄./ `` -========- '´´
935 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:48:57.01 ID:gRg/sGPX0 ┏─────────────────────┓ 飲み終わると体中が荒迷し、意識を失ってしまった。 ┗─────────────────────┛ ―――━━―――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______―――――____ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄ ̄ ̄ ̄―━ ______――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____―― ――――― ̄ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄____ ――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____― ______―――━━――― ̄ ̄ ̄ ̄ ....|丶 __ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____―━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ―――━━―――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ . ! |ヽ | |....―――――____ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄ ̄ ̄ ̄―━ ______――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_ /| | | ヽ.....━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____―― ――――― ̄ ̄ ....i..  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ . / .| ヽ. ――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____― ______― ...|\. / / _____ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____―━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ―――━━―― ....\\ , __ _,,,,... ー ニ −..... ―――――____ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄ ̄ ̄ ̄―━ ____ _ ,,,,...ー− _‐ − / / ̄...._ ―━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____―― ――――― ̄ .. ̄ ̄ ̄\ | / / __ ――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____― ______―――━ .! / / ┌ー‐‐‐'''''''''''''''''ーー-- ,.,,..,.、.゙ __ ―━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ―――━━―――― ̄ ./ / ー‐ー‐ー‐ ̄・'''''''''''ー‐‐‐--二= 「 / rー; .  ̄ ̄ ̄ ̄―━ ______――― ̄ ̄ .// ____― ______ |/ |/ /\ __―― ――――― ̄ ̄___ ̄ ./ _____――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ .゙/.. -''". ____― ______―――━ ./ ― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄___ ..../'"... ― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ―――━━―――― ̄  ̄ ̄ ̄______―――――____ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄ ̄ ̄ ̄―━ ______――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____―― ――――― ̄ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____― ______―――━━――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄___ ̄ ̄ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ____ ―――━━―――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______―――――___ .| ………… |_____ ______――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_ .ヽ_________乂―━━ ――――― ̄ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____― ______―――━━――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____―━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
936 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:49:47.97 ID:gRg/sGPX0 ┏──────────────────────────┓ しばらくして、一人の小婢が封じられた箱を持参して言った。 私は驚いて起き上がり文書を見た所、白い紙と青い紙があった。 小婢に催促されたので、私は文書を書き写した ┗──────────────────────────┛ @@@@@@@@@ ト、 / \ ,:イ | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | | ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / .陛下からの詔勅です。 \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ  ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ この白い紙に書かれた内容を / ̄ ̄`ヽヽ:::::::::::::::::::. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ こちらの青い紙に写すようにとの事。 i::..... ;\!..-ー 、 /⌒ヽ 、\ ` '''''ー- 、::::/ ,.. . `/::: 〉‐ 、 \ \ 陛下は太子が文書を書き写すのをお待ちになられています .ソ' : /::. /:: 〉 \\, /i:. :,'::. /:: ./ヽ \! / |:: |ヽ.:.. :'::/ 斗‐、 _ / !::. i::.:.:`:‐"ー、_,ノ >''´ ```'''" ヽ / ,/ヾ;:.... /:.:.:.:.:/:::.:.. / // `ヽ ヽ / / ,′ Y ヽ / { l ', ,′ l | }! ト ', . , | / |从! / │ / |! うぅ…… ._/ | / |! _ .斗<i/ |! くi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ |=- _ `''<i:i:i:i:/ / !i:i:i:i:i:=- _ . 寸/ / ,'i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:≧x、 >/ / {i:i:i心、^'''……''^ . {i:i/ / / /. |i:i:i:i:i:i:ヽ
937 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:51:20.47 ID:gRg/sGPX0 ┏──────────────────────────────────┓ 俄かに具合が悪くなって意識を失ったため、紙に書いた内容は本当に記憶にない。 ┗──────────────────────────────────┛ ―――━━―――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______―――――____ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄ ̄ ̄ ̄―━ ______――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____―― ――――― ̄ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄____ ――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____― ______―――━━――― ̄ ̄ ̄ ̄ ....|丶 __ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____―━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ―――━━―――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ . ! |ヽ | |....―――――____ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄ ̄ ̄ ̄―━ ______――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_ /| | | ヽ.....━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____―― ――――― ̄ ̄ ....i..  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ . / .| ヽ. ――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____― ______― ...|\. / / _____ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____―━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ―――━━―― ....\\ , __ _,,,,... ー ニ −..... ―――――____ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄ ̄ ̄ ̄―━ ____ _ ,,,,...ー− _‐ − / / ̄...._ ―━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____―― ――――― ̄ .. ̄ ̄ ̄\ | / / __ ――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____― ______―――━ .! / / ┌ー‐‐‐'''''''''''''''''ーー-- ,.,,..,.、.゙ __ ―━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ―――━━―――― ̄ ./ / ー‐ー‐ー‐ ̄・'''''''''''ー‐‐‐--二= 「 / rー; .  ̄ ̄ ̄ ̄―━ ______――― ̄ ̄ .// ____― ______ |/ |/ /\ __―― ――――― ̄ ̄___ ̄ ./ _____――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ .゙/.. -''". ____― ______―――━ ./ ― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄___ ..../'"... ― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ―――━━―――― ̄  ̄ ̄ ̄______―――――____ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄ ̄ ̄ ̄―━ ______――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____―― ――――― ̄ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____― ______―――━━――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄___ ̄ ̄ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ____ ―――━━―――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______―――――___ .| ………… |_____ ______――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_ .ヽ_________乂―━━ ――――― ̄ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____― ______―――━━――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____―━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
938 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:52:54.10 ID:gRg/sGPX0 ┏─────────────────┓ 父母は至親であるのは疑う余地がない。 ┗─────────────────┛ @@@@@@@@@ ト、 / \ ,:イ | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | | ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / .潘岳様。 \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ  ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ 太子が文書を写し終わる前に気を失ってしまいました ヽ:::::::::::::::::::. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ ,.. ,r' / ', \ \.‘,\ ‘, ./ .〉ア ./ ', \. ヽ ', V ', l. .ノフ .,' , ', ', .', ', i .i | ,' .l. .l . i l _L, ', ', ', .l .| | i i. .l . |. i、ヘ ト、 .ト、ハ斗サL_. ', ',_!..l .! 酒が強すぎたか? .| |. ', . !V¨.ニ|ニ\ ,r'冴リ ∧ .レ .l. .| | |. ', ', !,.<兀抃 、 丶ゞ-'.・ | . l.! !. .l 「陛下と皇后は自ら終わるべし」 | | ヽ、i! ',ヽ乂沙 i .| l.l l .l 「終わらないなら私が終わらせてやろう」 | .j i ヽ. ', l j.l l. .j | .,' l. ', ゙、 , -- ,ィ|..,' i .i ,' 半分程度しかできていないが後は書き足しておく .| .,' | ',. ',ヽ. ' ., 1....|.,' ∧!.,' |.,' |. .',. ! .i ー - '.,r'.7 ノ' .|,' |' l. ',l ._「`>、/ , レ''::‐、 /∧ .,' '{::::::::::`ヽ.〔 ./::::::::::::ノ ∧ l _,',::::::::::::::::|:::l::::::::::::::〈 ̄ヽiii≧゙、 .,.」-‐ lii「 .i:::::::::::::〃「、::::::::::/::\/i/: : :ヽ-、 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『愍懐太子伝』に、手紙とは別にこの時の状況が記されている。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 司馬遹が朝廷に到着しても賈南風は彼に会わず、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 婢の陳舞を遣わして、酒と棗を下賜し、酒を飲むよう強制し泥酔させた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 白い紙に書かれた文書は潘岳が起草したもので、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 青い紙に司馬遹が書き写せなかった内容は後で補われた _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
939 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:53:54.46 ID:gRg/sGPX0 ┏──────────────────────────────────────┓ 事の次第はこのようであり、誣告されたと思われる事を人々に明らかにしてもらいたいと思う。 ┗──────────────────────────────────────┛ ../ \_,,,,,,, _,,,。-ー'''"./ゝ=,,;;;;;;;;;;;;;;;;マ`"''ー--===,ィッ、_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 。,,_ ゞ=イ"´ ̄ ヽ, ,イ;;;;;;;;;;;≧ェ、''<_{、,, ゞ=イ  ̄""'''''ーi;;;;;;;;;;;;;;;;;;; : : : : : : "'''''ー--ッ.。,,,__ ヽ,イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;≧、`"''ゝ、==--.{i、_ {i;;;;;;;;;;;;;;;;;; : : : : : : : : : : /彡彡彡シ"''''´:::`""´´´ ̄ ゝ。, .`ヽ., {:.:.:.: ̄`""''''ー┘:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : : : : : : : /彡彡彡シ:::::::::::::::: } ゝ、 `ヽγ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ 三三三三}彡彡彡シ::::::::::::::::::: マ ゝ、, | 悪く思うなよ太子様 | 三三三三ミii彡シ´.} .マ ヽ__________乂 ゞ===ニニ二ミシ:.:.:.:.:} .マ `ヽヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:} マ {:.:.ヽヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i} マ .{:.:.:.:.:.:ヽヽ:.:.:.:.:.:.:.: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.} ..マ {:.:.:.:.:.:.:.:.ヽヽ、,,,,_ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./...} .マ {:.:.:.:.:.:.:./i{ミ、ゞi、ヾ} :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ .} .マ .{:.:.:.:.:.:.:{三ミ≧ェ≦ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ } .マ {:.:.:.:.:.:.:i三三ミ壬ニ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ゞ''''"".} ミi {:.:.:.:.:.:.:.マ三三三三 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:} __,,,,。}i .{:.:.:.:.:.:γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:} _,,,,,,,。==-ー'''''ー--==ッ、,_{:.:.:.:.:.:.| 世の中色々あるんでな | :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}ィ=-ー''''''''"""´´´ ̄:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ____________乂 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ どうも潘岳あたりが筆跡を真似て補足したように思われる。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j この青い紙に書かれたのが今回の冒頭で紹介した文書である ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
940 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:54:53.44 ID:gRg/sGPX0 【紀元300年1月 晋 首都 洛陽】 \__人_人从_人_人从/ _) (__ ) お父様! (  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < -=ニ このような真似が許されて良いのですか!? ≦ ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ / / / | ! } l | / / / | 八 ハ }、! . / { { | | | }ル′、\ ー=彡イ ー彡ヘ / 八 :. | | ト、ヽ/ \ 、 ノ `ヽ 、 .′'/ \ヽ l| ! | | L..メ≧zz、 \ヾー< `ヽ 〉 \ { / ヽゝ从 | | ´}.. ´ ̄Y\ ヽ 、\ヽ ∨| ヽ ∨ } ー==≠Y 〃 (・) ノノ |ヽハj ヽY | \ . ∨ ノ / r===ミ } イ _..ィ彡 |ト !小 | \ _ ー=ニゝ彡 イ 八 (・/ /リ }ハ | 八ヽ ___ ..-‐ ¨¨ ̄| | ̄ ̄ // / ヽ ノ/ } ___ ∪ } !へ./⌒ヽ} ! ! ー=ニ彡 ´ Y ー≠イ ` //`ヽ / } / / | | | 八 {ハ ∪ マ´ ≠ l / 〃 / ′ | ! ! / '. ヽ ヽ { ノ / / { { { .′ | | Vハ > ... _`ー ´ _. イ { 八 、 :. { .| | } }: | 八 _三Ζ、八 、 ヽ } } '. |! 乂_ノ/_}| { 77¨´ 〈ー‐ヘ{{ヽゝ }/ ∧ '. | |  ̄ //人 V/ / 小/ヽ / / ∧ '. . -‐ 、 | | / ´ ヽゝ { /{ト===ミ `ト、 / / :. / , `ヽ / // ヽ/. !! , -‐‐-.、ヽ/ / } / / / ,\
941 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:55:48.45 ID:gRg/sGPX0 \_人_人∧从_人_∧_人_从_// ) > < お父様の人でなし!! > < ( /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ (二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ) //_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__| |_ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽ 二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ //_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__//_| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽ ○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○=== | |││││││││││││││││|| 王 || | |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| .|| | |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| .|| ___________| |││││││││││││││││||.衍..||____________ \/\/\/\/\/\| |││││││││││││││││|| .||\/\/\/\/\/\/ /\/\/\/\/\/| |││││││││││││││││| ̄ ̄|/\/\/\/\/\/\ """ ̄ ̄ ̄'''''''''''''''""""" ̄""" ̄ ̄''''''''''""""""""""""""""""""""""""" ̄ ̄'''''''''"""" ̄ ̄ ̄ ̄""""""""" /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 王衍は司馬遹の手紙を隠蔽した \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
942 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:56:25.57 ID:gRg/sGPX0 s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \ 弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、 |ーr‐弌弋 `ヽ」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_ ≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ . l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。 ≧ < s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。 -=ニ 太子が許昌に移されるだと!? ≦ | ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs ≧ ≦ | ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ | ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_ |____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i |: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ |::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ |弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、 |\):::i| | |_l||_ロ | .|:::||\( |‐ュ .|::|三| ゙̄|::|‐||^|,,,,,,|//丁:゙|777777777ミihs。.,_ 弌ZZZZZZテ |:l:l〈::: | |/__||/Y . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^_。.,_ __|i:i口i:i|_ |从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_ |::::::: (:| |/__||__Y |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ |-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,, |::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ |ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:| 二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:| 二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩ 二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \__人_人从_人_人从/ ...'ミ|||凵 _) (__ ) 皇后めッ!! (  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
943 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:56:58.15 ID:gRg/sGPX0 , ' ̄ ̄ ̄ ゙̄ヽ ,イ / ノ( ヽ ト、 i ヽ─、 ^ |ー' i ヾ_,,;;;》 〉 ヾj j/ 〈;;_ノ l ヾニアミ fニアl i 〈 i .このままでは太子が皇后に殺されるぞ! | イrェェェュ / .| \ `ニニ´/ 何故朝臣は誰も太子を助けようとしない!!! | ヽ ー '_ ,-ー、 ヽ;;;;;;;;;;;`ー-、 ;;;;;;;;;;\ー、 ,-i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ.. ;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ ト、 / \ ,:イ | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | | ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ  ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ /ニYニヽ /( ゚ )( ゚ )ヽ /::::⌒`´⌒::::\ | ,-)___(-、| | l |-┬-| l | 皆の衆ッ! \ `ー'´ / _, ‐'´ \ / `ー、_ せめて太子をお見送りして、 / ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ 俺たちの忠誠を太子と天下に示そうっていう!! { 、 ノ、 | _,,ム,_ ノl 'い ヾ`ー〜'´ ̄__っ八 ノ \ヽ、 ー / ー 〉 \`ヽ-‐'´ ̄`冖ー-く
944 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:58:35.05 ID:gRg/sGPX0 \__人_人从_人_人从/ _) (__ ) 良い事言った! (  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ \_人_人∧从_人_∧_人_从_// ) > < 我らの忠義を見せよう!! > < ( /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ \__人_人从_人_人从/ \__人_人从_人_人从/ _) (__ _) (__ ) 一蓮托生だ!!! ( ) 行くぞッ!!! (  ̄ ̄) ( ̄ ̄  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ / ̄ ̄\ / : : ::::::::::\ 、_从_, / : ::::::::::u:::::::ヽ^YY^_ _ 待て待て待て! .| : :::::::J::::::::::::::::| `) `) | : u:::::::::::::::::::::---|--‐''´-‐''´ 太子の見送りを禁じるとお達しがあったでしょう!? .\_::::::::::::::::::::::::/ / ! `ヽ / __| _ ヽ \ 乂  ̄ ̄ミ´ ヽ \  ̄ ̄⌒
945 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/07(日) 23:59:26.78 ID:gRg/sGPX0 r、 /:.:.:.:.:/ ',ヽ:.:.:.:.:ハ . r-\7:.:.:.. /) | '.:.:.:.:.:. ', . ( ,:.:.:.:.//) 斗 ‐‐:.:.:.::. i ( ヽi:. '´ イ く) ヽ r´ }i V:.:.:.:.:} `/ ノ 〃孑ミ、 .iL_ }:.:.:.:.:, . / ,. /.《 r'::i } r´⌒`,':.:.:.:.:i . ,.. ´ , ∴.:.: 弋ン ' ''' /!:.:.:.:ノ| 敵は本能寺にあり、ですぅ >=‐´¨7 .._∠ イ:.:.:.:.:个=- 、_ ノ /八:.:.::Λ / / 八:{\:.:.:\ ∴:.:.:.:.:.:|:.:.:, . / / } \个=-.:.>=- .彳ノイ:.:.:.八:.:.:, i / / ├‐…¬‐ / :.:.:.:. /⌒ヽ. />:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:., 「: :./: i ././:.:.:.:./ \// {:.:./,'三>:.:.:.:, |: :/ ,' / .:.:.:.:. / // .i|::.:.:=/ `ヽ:\ |: . / /イ:.:.:.:.:/>-======-<|.:.:.iΛ V:.::ヽ V. /} /:,ハ:..:.:./{{三三三三三三三|ハ:{、: i ',:.:.:.:', ヽ /:/i.:.:.:./ノ{三三三三三三三{!:.}!=V !:.:.:.:.! ./ ̄ ̄\ / _ノ ヽ \ . ./ (○) (○) ヽ . | u (__人__) | | |i!i!i!i!| u .| ヽ u |;;;;;;;;;| / いや、本能寺ってどこですか!!? ヽ `⌒´ ノ / \ (<<<) (>>>) ..|、 i、 ,i / . ヽ_/ ヽ__/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『江統伝』に曰く。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 司馬遹が廃されて許昌に移されるに及び、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .東宮の人士たちは禁令を破って洛陽場外まで彼を見送って激しく泣いた `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
946 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:01:02.42 ID:Yimx6Aao0 ノ: : : __: : : : >一┓ /: :-=ミ:.\\:/=Y=ミ /:/: : : : : : :\:ヽ 辷リi: :ヽ ヽ /:/i: : : : : : \: : :ハ Y{: : : Vノ ノ:イ: |: :{、: :.{ヽ:/斗ミ: : 弋}: : :\ _ |: :|i八_\ヽ 伐zソ: : : :ゞイ: ハ⌒ 行こう行こう。 |: :|l: : :x=ミ⌒ }ハ : : |:从: :乂 _ |:八: : : :ゞ' 、 _ ' / }: 从/ ーァ:.、_ 面白そうだし / 7⌒ゝ{ 〉: \个=--- '≦:/< >:i廴_ . / vr{ \: {≧=ー{ニノイ< 弌 ⌒〉:}ミ、 / | }八 \ Y/´ > > /⌒: :人 , | |\ r'V{/\__彳 < / Y: : : / / ; √ ≧=彡く: :rvYr: : :|}へ从{´ /イ }: : ∧ , ; |:i:i:i:i:i:i:iヘ\≧=--=<大> ,/ { ヘソ: :} 晋 太子舎人 王敦 / ̄ ̄\ / _ノ ヽ \ . ./ (○) (○) ヽ . | u (__人__) | | |i!i!i!i!| u .| あなたは愉快犯にしか見えないから!! ヽ u |;;;;;;;;;| / ヽ `⌒´ ノ / \ (<<<) (>>>) ..|、 i、 ,i / . ヽ_/ ヽ__/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『王敦伝』によると見送った面々は、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 太子洗馬の江統・潘滔、太子舎人の王敦・杜蕤・魯瑤らであったという。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .当然彼らの行動は問題となったが、紆余曲折の末に免職処分とされた `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
947 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:01:39.90 ID:Yimx6Aao0 , -zュ、 __ ,ィ<⌒i、 /:X´ ィ⌒ー‐ソーヒ=ミ ロ_ ヽ ∨ / ゝ-rチ⌒丶 ヽヽヽl } / ● __{i:●i:i:i:i} V__ ノ r‐- 、 { /▼ `ヽ__ノ } { ̄/\ ', { 人_ } / Y/ / >ゝ __ ノ _ ' \( //人`ー─イl⌒ヽ `ゝ _l_/ \ ``'〜、 、 { γ个、 \} l 乂_l__)__/ 晋 太子洗馬 潘滔 / ̄ ̄\ / _ノ ヽ \ . ./ (○) (○) ヽ . | u (__人__) | | |i!i!i!i!| u .| 何かクマの置き物まで動いてるし!!! ヽ u |;;;;;;;;;| / ヽ `⌒´ ノ / \ (<<<) (>>>) ..|、 i、 ,i / . ヽ_/ ヽ__/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } なお、そこに杜錫の名前はない N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
948 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:02:27.20 ID:Yimx6Aao0 / ̄ ̄\ / \ / u ヽ 何が何やら。 .| /)ノ´ \_ | |/ ,イ '=・= =・= | 劉卞殿。 ./ 二) (__人__) / .| 二ノ ` ⌒´ノヽ あなたは行かないのですか? /\ ヽ ヽ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ ト、 / \ ,:イ | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | どうして…… | ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ  ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ この逸話を見る限り、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 司馬遹は問題児ではあったが、部下から慕われていた様子が見える。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .そして、彼らの一部は司馬遹のためにあれこれと動くのである `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
949 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:02:53.54 ID:Yimx6Aao0 s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \ 弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、 |ーr‐弌弋 `ヽ」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_ ≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ . l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。 ≧ < s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。 -=ニ どうして張華様は太子を助けてくれないんだ! ≦ | ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs ≧ ≦ | ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ | ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_ |____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i |: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ |::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ |弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、 |\):::i| | |_l||_ロ | .|:::||\( |‐ュ .|::|三| ゙̄|::|‐||^|,,,,,,|//丁:゙|777777777ミihs。.,_ 弌ZZZZZZテ |:l:l〈::: | |/__||/Y . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^_。.,_ __|i:i口i:i|_ |从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_ |::::::: (:| |/__||__Y |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ |-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,, |::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ |ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:| 二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:| 二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩ 二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 太子左衛卒を務める劉卞という者がいた \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
950 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:03:53.72 ID:Yimx6Aao0 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 彼は散騎侍郎や并州刺史を務めた後に東宮付きになった。 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ 司馬遹から大変信頼されており、宴席には毎回呼ばれる程だったという。 / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| \ その関係上、賈謐の専横を苦々しく思っていたようである ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ ト、 / \ ,:イ 士は己を知る者のために死す。 .| \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | | ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / テンプレじみた言葉ですが、 \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ 太子をお救いする事で恩返しをしたいものです  ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ
951 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:05:42.29 ID:Yimx6Aao0 【紀元299年冬 晋 首都 洛陽】 (二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ) //_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__| |_ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽ 二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ //_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__//_| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽ ○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○=== | |││││││││││││││││|| 張 || | |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| .|| | |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| .|| ___________| |││││││││││││││││||.華..||____________ \/\/\/\/\/\| |││││││││││││││││|| .||\/\/\/\/\/\/ /\/\/\/\/\/| |││││││││││││││││| ̄ ̄|/\/\/\/\/\/\ """ ̄ ̄ ̄'''''''''''''''""""" ̄""" ̄ ̄''''''''''""""""""""""""""""""""""""" ̄ ̄'''''''''"""" ̄ ̄ ̄ ̄""""""""" / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ ト、 / \ ,:イ | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | | ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / 太子左衛卒の劉卞です。 \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ  ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ 司空に取り次いで頂きたい ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 司馬遹が廃立されるより前、劉卞は張華の下を訪れた。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 『晋書』『張華伝』より、以下に顛末を記す ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
952 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:06:41.89 ID:Yimx6Aao0 / ヽ / / /〃/{ { ヽ `ヽ. ∧ l / /斗/ハ ィー‐ヽ ∨ l { { レテく ヽ\{ヽ\ ヾ│ 乂l f r'ハ __ 7ハ\リ l あら劉卞。 (⌒⌒) .八,}弋ソ ''⌒ソノ ) 八 . ヽ〃`ひ、 ノイ }ゝ" n "" { {´ 丶\ 今日は何の用なのかしら? / rz-、_ ,>‐r<_∧!>、 \丶 . , -‐" とノハ/ ヽ{>ロ<フ〈. ヽ \ // / / ヽ、__,/∨{ j><__〉\ 丶.ヽ . {八 〃 ハ { /{ / 大 , < }ヽ } } / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ ト、 / \ .イ 御無沙汰しております。 .| \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | | ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / 突然ですが、 \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ 近頃の皇后が何やら良からぬ謀を……  ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ
953 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:08:16.10 ID:Yimx6Aao0 ' / /::: ,.イ ::: / |:: /´ | :::|! ::::: |\::: .| ' / .'.::... / !: / |:::! !::::ハ ::::::|:::::\:::: .| | ::!:::::| ::::j -‐|‐|─ ト::| l::::| -‐─ヽ--ヾ:::: i⌒v::::|! ::|::::::ィ:´::| |: | |:::| ゝv ゝ:::::ヾ::::::ヽ | v ::| i: l ::∧:::::| V -- ゝ \ __ \::::\ | |:::|:: !:::l:::| ヽ_:l _ __ __`_ー | | ::ハ::ij:::ハ::!イ`弋ゝ-'フ`` ´ !ノ__フハ | | :::|:V:::::::ヽヽ  ̄ ` ´ 聞きとうない , -v ,イ V::| ::::::ハ::\ ,. , -<. `| ` ヽ| :::/ゝ∧`´ <:i , '⌒ヽ ヽ ヽ ヽ/ヘ/::l! ! | | -.ハ V|!:::∧ l ー| | r トi_ノ ゝ |:|:::|:::,.\ ´ ` . イ | 人 i´ト l_ノl ノ/:::j:/::|::::ゝ.、 イ:::: |::::: / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ ト、 / \ イ 冗談は止めて下さい。 | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | | ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / 私はあなたの抜擢でここに至りました \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ  ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ
954 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:09:07.99 ID:Yimx6Aao0 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ ト、 / \ ,:イ | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | 士は己を知る者のために死す。 | ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ 故に司空に相談した次第、  ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ どうか疑わずに聞いて頂きたく…… ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ ' / /::: ,.イ ::: / |:: /´ | :::|! ::::: |\::: .| ' / .'.::... / !: / |:::! !::::ハ ::::::|:::::\:::: .| | ::!:::::| ::::j -‐|‐|─ ト::| l::::| -‐─ヽ--ヾ:::: i⌒v::::|! ::|::::::ィ:´::| |: | |:::| ゝv ゝ:::::ヾ::::::ヽ | v ::| i: l ::∧:::::| V -- ゝ \ __ \::::\ | |:::|:: !:::l:::| ヽ_:l _ __ __`_ー 仮にそうだとして、 | | ::ハ::ij:::ハ::!イ`弋ゝ-'フ`` ´ !ノ__フハ あなたはどうするつもりなのかしら? | | :::|:V:::::::ヽヽ  ̄ ` ´ , -v ,イ V::| ::::::ハ::\ ,. , -<. `| ` ヽ| :::/ゝ∧`´ <:i , '⌒ヽ ヽ ヽ ヽ/ヘ/::l! ! | | -.ハ V|!:::∧ l ー| | r トi_ノ ゝ |:|:::|:::,.\ ´ ` . イ | 人 i´ト l_ノl ノ/:::j:/::|::::ゝ.、 イ:::: |:::::
955 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:09:58.71 ID:Yimx6Aao0 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ ト、 / \ ,:イ | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | 東宮には俊才が林の如く、精兵が一万おります。 | ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ .阿衡の任にあられる司空の御命令があれば、  ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ .太子を録尚書事として、皇后を廃するなど造作もなき事 ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ ' / /::: ,.イ ::: / |:: /´ | :::|! ::::: |\::: .| ' / .'.::... / !: / |:::! !::::ハ ::::::|:::::\:::: .| | ::!:::::| ::::j -‐|‐|─ ト::| l::::| -‐─ヽ--ヾ:::: i⌒v::::|! ::|::::::ィ:´::| |: | |:::| ゝv ゝ:::::ヾ::::::ヽ 今、陛下が玉座におられ、太子だって人の子よ。 | v ::| i: l ::∧:::::| V -- ゝ \ __ \::::\ | |:::|:: !:::l:::| ヽ_:l _ __ __`_ー それに、あたしは阿衡の命なんて受けていない。 .| | ::ハ::ij:::ハ::!イ`弋ゝ-'フ`` ´ !ノ__フハ | | :::|:V:::::::ヽヽ  ̄ ` ´ あなたの言っている事は、 , -v ,イ V::| ::::::ハ::\ ,. 天下に不孝を示せと言っているようなもの , -<. `| ` ヽ| :::/ゝ∧`´ <:i , '⌒ヽ ヽ ヽ ヽ/ヘ/::l! ! | | -.ハ V|!:::∧ l ー| | r トi_ノ ゝ |:|:::|:::,.\ ´ ` . イ | 人 i´ト l_ノl ノ/:::j:/::|::::ゝ.、 イ:::: |::::: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 阿衡とは伊尹の事で、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ここでは主君すら廃位しうる絶対権力者を意味している ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
956 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:10:34.23 ID:Yimx6Aao0 / \ \ ,イ \ \::: : \ / / ! :| :|ヽ\ \:::::. ヽ ,' .:/ .::::/ ,' :,' .::iハ . ヽ:::: :::ヽ:::::. ヘ i .:/ ::/ / ::/!: .::,' | |∨:|ヘ:::: : :::ヘ:::::::ハ | .:,' / .:/ ::/,' :::/ |:.! |:.:| |∨::::::::∧::::::i、 | .::i:./ .:::,イ ::_/:::/ リ !斗f‐-、::::::::::ハ::::| ! |/:|/ :/,ィ"´/:`` / |/'_」」. i:`: :::::::|::::| | ,ィ| / ::::::/i,.>''"アiヽ /´::::}`.|:::::::::::::l::::| | / | ,'::::/{ rT{::::::::::r ! {:::::rリ ‖:: :::::/ト、ハ| { | {::/::::::ヽ|:|乂、_,ノリ ヾ之' ,'|::::::::,'. | 乂 首尾良く運んだとしても罪は免れないわよ。 ヽ | |,' |::::|::::|`ト! ''' "´ 、 ハ|::::.::i ! `'' i |::::|::::l::::|ト、 /:::|:::::::| ヽ .まして権力を振るう外戚がいて、 ハ:: l: ::|::::|::::iハ \ ´ イ:|!:::ハ:::::| .果たして朝廷を安んじる事なんてできるのかしら? ∧: !::::i:,.-、「|∧ > 、 _,. <:i::|:::|:::::.ヘ:::ヘ /::::: _厶イ ./ |:.:.|` ー-L>、:::::::|::|:::|:::::::::.`iー\ . />< \ ヘ. i:.:.i ,'!ハ| `<ュ」::|::::::::.:.∧ `ー . ,イ-― 、` 、\ ヽ|,イ /_||__〉 ハ`ヽ :::::.:.:.∧ / :: :: :: :: \ \`'''" `''ー-イ>=<ヽ | !:: ヘ:::::.:.:.∧ ,i :: :: :: :: :: :: :\ \ く/,' ハ ト、\ ` | |:: :: }:::::::.:.:.ヘ . /:| / ̄\:: :: :/:ヽ ヽ // ,':: ヘヽ ) | |:: :/!:::::∧::.:.ヘ /::::| :: :: :: :: :ヽ::/:: :: ヘ ヘ く/ /:: ::.∧. | |,イ/:::::::::::ヘ:::.:.ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } このあたり、張華と周囲の認識が異なっていたのが分かる N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
957 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:12:41.25 ID:Yimx6Aao0 |ーr‐弌弋 `ヽ」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_ ≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ . l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。 s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。 | ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs | ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs | ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_ |____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i |: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ |::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ |弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、 |\):::i| | |_l||_ロ | .|:::||\( |‐ュ .|::|三| ゙̄|::|‐||^|,,,,,,|//丁:゙|777777777ミihs。.,_ 弌ZZZZZZテ |:l:l〈::: | |/__||/Y . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^_。.,_ __|i:i口i:i|_ |从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_ |::::::: (:| |/__||__Y |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ |-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,, |::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ |ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:| 二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:| 二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩ 二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ ト、 / \ ,:イ | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | 考えたくないが、 | ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / 張華様は皇后と気脈を通じているのか? \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ  ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ ………… ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この後、劉卞は雍州刺史になるが、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 自身の発言が漏れて賈南風に誅殺される事を怖れ服毒自殺したという ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
958 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:13:15.21 ID:Yimx6Aao0 【紀元300年1月 晋 首都 洛陽】 .‖ ∧ _____| .::|─Λ .‖ Λ /| |n_n_n ∧ n_n_n_n_| .::|⌒| :|へ .∧ i. | i'´ ̄`i∨ . ::|ニニニニニニ|... ∨ .| :| ̄| ∧ヘ Λ | |'´.:∧| | . . ::| ロ ロ ロ ロ .|::: . .:.:|_n_n_n_n_n ΔVΔ | :|ヘ| | / n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n . :::| ..:| ||:||:||:|| n_n_n_n_n_n_n_n_|::.: . . :.:::|_n_n_n_n_n_n_n_n_n_ _||:||:||:|| |::.:. . |::.:.n. n n .n.:.:::| / ̄ |===ト、 │ |:: . . `=f==f===|::.:. .. i | i . :.:::| n ,∠___ \\|_| \n_‖_n_n |:: []__|_|__.|::.:. .. l!ヘl! 「| 「| ____|____.|] [] [] [] [ ]士ェェェェェ| ‖::ロ:ロ|___、 |::.|X⌒X⌒X⌒X|::::.::. |曰|| .|.|'⌒|.| /_n_n_n_.n , .|======== | /Λ /Λ:| //\ :::|─‐ヘ.∧二二二二二二二二|TT| :|:| |:| .| :|ロ|: |ロ|: |ロ|: / |工工工工 | || ||. || ||::| _./__.,>:| ゚_゚::゚::| |_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l.|.|_l.|-──────────|ェェェェェェェェ | ||_||. ||_||::| | 「| 「|| .∠∧┴/_n_n_n_n_n_n__/ l] l] l] l] l] l] l] l] l]|┴r┴r┴r┴r ]士ェェェェェ] | l」 l」|ヘ、| |:::::| ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ /_n_n_n_n_n_n_/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ∠二二ヽl=|====| ̄|::| |:::::| ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ | ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ /_n_n_n_n_n_ | ||:::::::Λ::| l: | 「| 「 ∧ ∧ .∧ ∧ .∧ ∧ ┬┬┬| :|┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :l┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :l┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :|┬┬┬┬‐ ∧∧/`| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ./⌒ヽ :| ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | 二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二 _l'__;l__ l>┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬ __;l__l/´,>┴─┴‐─┴‐─┴‐─┴─┴─‐┴‐─┴─┴─‐┴─‐┴─┴─‐┴─‐┴ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 元康十年年始の帝都洛陽は重苦しい空気に包まれていた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
959 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:14:13.59 ID:Yimx6Aao0 .‖ ∧ _____| .::|─Λ .‖ Λ /| |n_n_n ∧ n_n_n_n_| .::|⌒| :|へ .∧ i. | i'´ ̄`i∨ . ::|ニニニニニニ|... ∨ .| :| ̄| ∧ヘ Λ | |'´.:∧| | . . ::| ロ ロ ロ ロ .|::: . .:.:|_n_n_n_n_n ΔVΔ | :|ヘ| | / n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n . :::| ..:| ||:||:||:|| n_n_n_n_n_n_n_n_|::.: . . :.:::|_n_n_n_n_n_n_n_n_n_ _||:||:||:|| |::.:. . |::.:.n. n n .n.:.:::| / ̄ |===ト、 │ |:: . . `=f==f===|::.:. .. i | i . :.:::| n ,∠___ \\|_| \n_‖_n_n |:: []__|_|__.|::.:. .. l!ヘl! 「| 「| ____|____.|] [] [] [] [ ]士ェェェェェ| ‖::ロ:ロ|___、 |::.|X⌒X⌒X⌒X|::::.::. |曰|| .|.|'⌒|.| /_n_n_n_.n , .|======== | /Λ /Λ:| //\ :::|─‐ヘ.∧二二二二二二二二|TT| :|:| |:| .| :|ロ|: |ロ|: |ロ|: / | γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | || ||. || ||::| _./__.,>:| ゚_゚::゚::| |_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l.|.|_l.|-──────────|ェェェ | 洛陽よ | | ||_||. ||_||::| | 「| 「|| .∠∧┴/_n_n_n_n_n_n__/ l] l] l] l] l] l] l] l] l]|┴r┴ ヽ_______乂 ]士ェェェェェ] | l」 l」|ヘ、| |:::::| ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ /_n_n_n_n_n_n_/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ∠二二ヽl=|====| ̄|::| |:::::| ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ | ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ /_n_n_n_n_n_ | ||:::::::Λ::| l: | 「| 「 ∧ ∧ .∧ ∧ .∧ ∧ ┬┬┬| :|┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :l┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :l┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :|┬┬┬┬‐ ∧∧/`| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ./⌒ヽ :| ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | 二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二 _l'__;l__ l>┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬ __;l__l/´,>┴─┴‐─┴‐─┴‐─┴─┴─‐┴‐─┴─┴─‐┴─‐┴─┴─‐┴─‐┴
960 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:14:42.09 ID:Yimx6Aao0 /: : :人 : \: : : : : : : : : ; ィ::"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ミ _,,,/: : :/::::::`ヽ-≧;,,;..ィ::'::´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ シ '"¨゙"´゙/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ a j:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::廴ィアゞ-‐ァャャ、 j::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::トミ:::::::::::::トミ::::::::::::lヽ;::::::::::::::::V"'` !:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::' ヾ;:::::::l \:::::::! \:::::::::::', l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::トミ::::::::::::::::::::::::::::::',,ィ'゙ヾ::::! ヾ:::\ 丶ミ:::ヽ /´', ヤ:::::::::::::::::::::::::::::ミ_:::', \:::::::::::::::::::::::::::', ∨ ,ィッ!::::::::\ `ヾ:ヽ ! ', ∨::::::::::::::::::::::ト、::i`ヾー-ヾ、::\::::::::::::::l ,ィ _,,ィ彡" l::::::::::::::::ヽ ヾミi, ', ∨::::::::::::::::::::ハ、ヾ____込::ヾミ;:::::l '゙ _ .!::::::::::::::::::::\ ヾi, '、 .∨:::::::::::::::::::::'ki弋弌戎'フ` ` `` 八 ` '''''┴‐- <::_::从iヽ \ ', , V:::::::::::::::::::::ヽヽ、`ー _'゙ ゙ ゝ 、 _ ``'''゙'ー‐- 、 .`¨ニ!竺ド-V::::::::::::::ヽ::::::\´ ̄ , , レフ`丶 ,、_ ''゙´ ∨:::::::::::::::`::::、::\ / .//:::ハ::::∧ヽ、;:: ゙!::::::::::::::::::::::::::`::::`'ー-ィ 、,,_ ィ ´ /::レイ ∨イ´ !::::ハ:::::ヾヽ:::::::::::::::::ミー、 , _ _/:::::: j l´ ,ィ'´ \_人_人∧从_人_∧_人_从_// l::/,,以癶ゞヽ:::トー--≡ゝ 、:: ̄::¨:::::::::" ! ヽ ィ ´ ) > .レ´ ヽ ∨ヽ \::`ヽ:: j ヽ .( __ < 私は帰って来た!! > / .::: \ ヽ ` 、:: / r、 \\ イ、 < ( / "´ ヽ ∨ 丶 , ! j `iヽ、 丶ゝ、_ス /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ , ィ '" ', ∨ , i ∨ i:::::::゙i丶、 ! \ ≧'"¨ ̄`'' ー -、 ', , ∨ ∧ l`''' ー ゙', l::::::::l ` `ゝ : : :>-、 \ ', : , V ∧ i 'i l::::::j __, :/ `ヽ, \ : ! V ∧:ヽ l !∨::::j ,,..ィ:´:::ハ 晋 西戎校尉司馬 閻纘
961 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:16:35.82 ID:Yimx6Aao0 /二二ニ=-=二|二二二|=|.:::::::\ / -=ニ二二二|二二二|/.::::::::::::::ヽ .:::/.:::::::::::::::::::-=ニ|二ニ=- .::::::\.::::::::::::. .:: .:::::| .: .:::::::::::/ :|:::::::::::::::::::::::::|:\::::::::::. .::i .:::: | .::::::::::::::::::::|.:::::::::::::::::::::::ハ.:::::.:::::::::::. .::| .:::: |.::::::::::|.::|.:::::|.:::::::::::::::::::/ ̄::i:.::::::::::::. .::| .:::: |.::::::::::|:::|__八.::::::::::::::::::/ ∨:::.:::::::::::i :::| .:::: |.::::::::/:| 、 .:::::::::/ x<:::::::::::::|:| :::| .:::: |.::::::::::|:.:| __ \.::/ ィfい 八.::::::::::|:| :::|:::弋|.::::::::::|斗ャか⌒ ) Vシ |.:/.::::::从 :::|:::: ∧.::::::爪乂rク 、 爪.:::::/\ 冗談はさておき、 :::| ∨:∧.::::八 `""´ /.::::::::/ \ \ .せっかく都に帰って来たのですから、 .::|.:人.::∧.::::个..。 、 ノ イ|.:::::::/ / .先生のお墓にお参りして、お世話になっている人たちに挨拶を。 ○ ∨:∧ .::|\ >。 .,, __/八| .: / | / ハ /:∧::| 〕ト--< / | :/ 八_ / .済ませられる用事は済ませておきましょう ⌒ \ /\}_}¨∨ / マ / \ / 只`丶、 V \ ∨ノ / /| |l \ \ ', Y' / /=| |l∨ ∧ 〉 , . {i 〈 〈 | |', ∨:/ / / 二二 〕 、 \| |∧∨ノ / 人 \_/| 〈〈 ,. イ :><.::::\ 八_〉-=二 ̄ 八 ////|: 个s。.,_ -=ニ ̄| 、 / . ////| /'\ \ 〉 '///人 / ///∧ `、 /', ///// \ / /////∧ / / ∧ ////////\ / ///////∧_/ /////∧
962 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:18:59.81 ID:Yimx6Aao0 ゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" ゙" ゙"'' _____ ゙" ゙" ゙" ゙""' ゙"''" "゙" ゙"/::ヽ::::.. :: ::ヾ" ''゙" ゙ ゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" ゙" ゙"'' ゙" |ヽ/:::: ̄  ̄ ̄ヾ''" "゙" ゙" ゙" ゙" ゙""' ゙"''" "゙" ゙" |:: |::: :: | ゙"'' ゙"゙ ゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" ゙" ゙"'' |:: l ;;_::;;; -;:: ;;;; |゙''" "゙" ゙" ゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" ゙"|: :|::. .:::| ''゙" ゙ ゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" ゙" "Wv,_|:: l:::: .. :::|、wW"゙" ゙" ゙" ゙" ゙""' ゙"''" "wWWlヽ::'ヽ|:::::_::______:_|::\W/ ゙ ゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" V/Wヽ`―――――――――lV/W ゙" ゙" ゙" ゙""' ゙"''" "゙"WW''―――――――wwww' ゙" ゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" ゙";; ;; ;;;:: ;; ;;;:: ::: ::;; ;;;;; ;;;:: ;; ;;;:: :::::;;;;;;; ;;;゙ ゙" ゙" ゙" ゙""' ゙"''" ゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" /^へ 「王王j | . ´ :::::::::` . / .:::::::::::::::::::::::::::::\ 先生。 / .::::::::/:::::::!::::l:i i ::. ::.::: . i::i::::://`ヽ:::!.ィ升ト!:リ::::i:: } 平楽郷侯閻続伯の凱旋ですよ。 从:::i/笊从リ 笊kル':::::リ::ノ 人ハ 以 以リリ::::/:::ハ\ もう五十代無職なんて言わせませんからね (ソ /人""'_ _,"" /:::/::/:::{ (_ ) i/ル> --<:ル'ル'ノハ 人/⌒ヌ_ノ} 〉 ̄ \ / / ]ムイ ! ヽ
963 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:19:52.32 ID:Yimx6Aao0 ____ ____ /⌒ ⌒\ / \ / ● ● \ / ● ●\ 実は今度佐著作郎に任じられるんだお | ⊂⊃ (_,、_,) ⊂| | ⊂⊃rェェェェェy⊂| ヽ (_.ノ ィ’ ヽ ゝェェェェ/ ィ‘ 私は梁州別駕に任じられました / ヽ / ヽ 晋 陳寿の甥 陳符 晋 陳寿の甥 陳莅 /^へ 「王王j | . ´ :::::::::` . / .:::::::::::::::::::::::::::::\ / .::::::::/:::::::!::::l:i i ::. ::.::: . おお、おめでとうございます。 i::i::::://`ヽ:::!.ィ升ト!:リ::::i:: } 从:::i/笊从リ 笊kル':::::リ::ノ 先生の名を汚さぬよう精進して下さいね 人ハ 以 以リリ::::/:::ハ\ (ソ /人""'_ _,"" /:::/::/:::{ (_ ) i/ル> --<:ル'ル'ノハ 人/⌒ヌ_ノ} 〉 ̄ \ / / ]ムイ ! ヽ
964 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:21:02.63 ID:Yimx6Aao0 ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ 〈● ノ\ /\ ●〉 ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ . ) Y ( /γ⌒ ⌒ヽヽ / | |.i | ヽ__人__ノ | で、わざわざ世間話をしに来たわけでもないんだろう? \ `ー'´ / / ┌─┐ i 丶 ヽ{ .茶 }ヽ r ヽ、__)一(_丿 ヽ、_____ ヽ ヽ と_____ノ_ノ /^へ 「王王j | . ´ :::::::::` . / .:::::::::::::::::::::::::::::\ / .::::::::/:::::::!::::l:i i ::. ::.::: . ええ。 i::i::::://`ヽ:::!.ィ升ト!:リ::::i:: } 从:::i/笊从リ 笊kル':::::リ::ノ 実はですね 人ハ 以 以リリ::::/:::ハ\ (ソ /人""'_ _,"" /:::/::/:::{ (_ ) i/ル> --<:ル'ル'ノハ 人/⌒ヌ_ノ} 〉 ̄ \ / / ]ムイ ! ヽ
965 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:21:39.91 ID:Yimx6Aao0 ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ 〈● ノ\ /\ ●〉 ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ . ) Y ( /γ⌒ ⌒ヽ\ / | | ヽ | ヽ__人__ノ | 正気か? \ | | / / `ー'´ く i 丶 ヽ ヽ ガシャ r ヽ、__) (_丿 , -っ ゚ ヽ、___ ヽ ヽ r. ― ┐ ー ュ ' と_____ノ_ノ |汁>キ.| 。, つ o ` ー‐┘‐- ´。 /^へ 「王王j | . ´ :::::::::` . / .:::::::::::::::::::::::::::::\ / .::::::::/:::::::!::::l:i i ::. ::.::: . i::i::::://`ヽ:::!.ィ升ト!:リ::::i:: } 从:::i/笊从リ 笊kル':::::リ::ノ 正気ですとも 人ハ 以 以リリ::::/:::ハ\ (ソ /人""'_ _,"" /:::/::/:::{ (_ ) i/ル> --<:ル'ル'ノハ 人/⌒ヌ_ノ} 〉 ̄ \ / / ]ムイ ! ヽ
966 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:24:01.31 ID:Yimx6Aao0 __,.rァ===z、 . . . :⌒>‐ヾi ー--. 、 __ /: :/: : : :/: : : : : : : : \メハ'⌒ヽ、 /:/: :/: /: /: : : : : : : : \ : : ヽメハ : : ヽ /:/: :/: / /: : :/i /i|:ト、 ヘ: :ヽ: : :ヽメi: : : ', /l l: : l: :l /: /:// l:|:|ハ: iヽ: ト、: : l l : : : ', /イlハ: :l: :l:ムイ ィノ:/ /:ハl、: l l: :l |: l: : lリ : : : : ', / l| ヽl: :l从l「it、/ //- l Vリ : l |: l: : lヽ: : : : : ', l Vlハハヒソ// '戊心i> l |: l: : l ヽ: : : : :', そうですか。 〉ハ: l/ / 弋zソ /l/:/! : l ヽ : : : ', / /イ:ト 、 "" イ /く :l: : lヽ \: : :'., 裴頠殿がお諫めしても、 / /:::::l::l、_\__`,. イ /:/〃l l: : l、: \ \: :'., .陛下が聞き入れる様子はありませんでしたが /r─ ァ N:|:::/i:|r==/:/、 lハl : :l: :\ \ \ '., /: /l ゚ ム l:l:|/トトl::|、__ /:/l/ 〉、 l: \ \ \ \'., /: : : l:::l 。 ri- l:l:|ヾiV/_,. /:/.:丶 / 。 >ミ ヽヽ\ / : : イ: Vハ l:! l:l:|__// /:/ \ ∨。 /.i:i:i:| \ l:l` ーz、 /´ ̄ /: :/:V/l:l //:l.// 丶l: l / r'.i:i:i:i:i:i:i:| : : メ ヽ ../ / // : / ヽl/ lヽl / l: l/ Vリi:i:i:i:i:i:i:i:| : : : : \ 晋 黄門侍郎 嵆紹 /^へ 「王王j | . ´ :::::::::` . / .:::::::::::::::::::::::::::::\ 前にあなたに言われたように。 / .::::::::/:::::::!::::l:i i ::. ::.::: . i::i::::://`ヽ:::!.ィ升ト!:リ::::i:: } 後悔しないように。 从:::i/笊从リ 笊kル':::::リ::ノ 人ハ 以 以リリ::::/:::ハ\ 良い生き方をして、良い死に方をしたいのですよ (ソ /人""'_ _,"" /:::/::/:::{ (_ ) i/ル> --<:ル'ル'ノハ 人/⌒ヌ_ノ} 〉 ̄ \ / / ]ムイ ! ヽ
967 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:25:23.66 ID:Yimx6Aao0 __,.rァ===z、 . . . :⌒>‐ヾi ー--. 、 __ /: :/: : : :/: : : : : : : : \メハ'⌒ヽ、 /:/: :/: /: /: : : : : : : : \ : : ヽメハ : : ヽ /:/: :/: / /: : :/i /i|:ト、 ヘ: :ヽ: : :ヽメi: : : ', /l l: : l: :l /: /:// l:|:|ハ: iヽ: ト、: : l l : : : ', /イlハ: :l: :l:ムイ ィノ:/ /:ハl、: l l: :l |: l: : lリ : : : : ', / l| ヽl: :l从l「it、/ //- l Vリ : l |: l: : lヽ: : : : : ', l Vlハハヒソ// '戊心i> l |: l: : l ヽ: : : : :', 〉ハ: l/ / 弋zソ /l/:/! : l ヽ : : : ', 吉左右を / /イ:ト 、 "" イ /く :l: : lヽ \: : :'., / /:::::l::l、_\__`,. イ /:/〃l l: : l、: \ \: :'., /r─ ァ N:|:::/i:|r==/:/、 lハl : :l: :\ \ \ '., /: /l ゚ ム l:l:|/トトl::|、__ /:/l/ 〉、 l: \ \ \ \'., /: : : l:::l 。 ri- l:l:|ヾiV/_,. /:/.:丶 / 。 >ミ ヽヽ\ / : : イ: Vハ l:! l:l:|__// /:/ \ ∨。 /.i:i:i:| \ l:l` ーz、 /´ ̄ /: :/:V/l:l //:l.// 丶l: l / r'.i:i:i:i:i:i:i:| : : メ ヽ ../ / // : / ヽl/ lヽl / l: l/ Vリi:i:i:i:i:i:i:i:| : : : : \ /^へ 「王王j | . ´ :::::::::` . / .:::::::::::::::::::::::::::::\ / .::::::::/:::::::!::::l:i i ::. ::.::: . i::i::::://`ヽ:::!.ィ升ト!:リ::::i:: } 从:::i/笊从リ 笊kル':::::リ::ノ ありがとうございます 人ハ 以 以リリ::::/:::ハ\ (ソ /人""'_ _,"" /:::/::/:::{ (_ ) i/ル> --<:ル'ル'ノハ 人/⌒ヌ_ノ} 〉 ̄ \ / / ]ムイ ! ヽ
968 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:26:54.92 ID:Yimx6Aao0 xく/‐- ‐Lム-‐寸h, _____ r== xく/ーーー‐ーLム--‐寸h /{ー‐{ ノ-xく/ーー-ー‐-ー‐Lム--‐ / __.{____.{ く_xく/ー-‐‐ー‐-‐ー-ーLム-‐./ ̄/ / , xく/‐ー‐ー‐-‐ー-‐---ーLム 〈 / /寸h, xく/‐---‐-‐ーー-‐-‐‐ー-ーLム V_____/‐- 寸h, ,,,、、-‐≠/777777777777777入ハ‐‐‐‐‐-----寸h, 厄厄厄厄厄厄厄厄厄厄厄厄厄厄厄厄厄厄ヘ>ニ二 ____ }Tエ工「 ̄「ヨ冖ニニ冖T!__j、__l______L { {T |__} ,_ノ⌒ _にニニニニニ{エニl_lr‐| |{_l_l_|:|{__/ } } } l__ | └_r'⌒; ; ; ; ; //\>>>>>>>>> 十-r‐| |{_l_l_|:|{  ̄l { ̄{__ [ r'⌒( '´; ; ; ; //ニエ|-┴-‐____,|>ヨ十t| |{t二|:|{コニニユ__ __ノ ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; </_r┴rー|ニ`‐-|{_l_l_|工>‐rェ| |{_l_l_|:|{‐― _r‐- ノ⌒;_rへ; ; ; ; ; r'⌒X_ ; ; _____ [___r 、_ト__,|-tーー|{tl_l_|┼-ェt-j| |{_l_l_|:|{ーr _ ノ⌒(; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; 二ニ=-r‐=宀冖T¨¨「 十 [工」__j____| 」ニ|{_l_l_|_j__工___| |:()二,ニ,コー ん; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;r t冖 ,}  ̄ 工___,,L、、-┴''^^^^^^ ̄¨¨7冖宀=‐- ..,,,_ }_{/ 戈; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ''"; ; ; ; ; ; ; r-‐━y=-‐―ァ-‐ァ、 _,,,、,,,::''''"´ ,,;:''''゙゙" _ノ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; _______.{_______/ /\\ r'' ;:" (; ; ; ;乂 ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ) ; ; ; ; ; ; ; ; ; ______/______/ / \\ ,,ノ ;; ノ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; 乂__r一'"; ; ; ; /^へ 「王王j | . ´ :::::::::` . / .:::::::::::::::::::::::::::::\ / .::::::::/:::::::!::::l:i i ::. ::.::: . i::i::::://`ヽ:::!.ィ升ト!:リ::::i:: } 義母上。 从:::i/笊从リ 笊kル':::::リ::ノ 人ハ 以 以リリ::::/:::ハ\ 只今戻りました (ソ /人""'_ _,"" /:::/::/:::{ (_ ) i/ル> --<:ル'ル'ノハ 人/⌒ヌ_ノ} 〉 ̄ \ / / ]ムイ ! ヽ
969 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:28:23.90 ID:Yimx6Aao0 \__人_人从_人_人从/ xく/ Lム-寸h, _) (__ xく/‐- ‐Lム-‐寸h, _____ ) 父上ッ!! ( r== xく/ーーー‐ーLム--‐寸h /{ー‐{  ̄ ̄) ( ̄ ̄ ノ-xく/ーー-ー‐-ー‐Lム--‐ / __.{____.{ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ く_xく/ー-‐‐ー‐-‐ー-ーLム-‐./ ̄/ / , xく/‐ー‐ー‐-‐ー-‐---ーLム 〈 / /寸h, xく/‐---‐-‐ーー-‐-‐‐ー-ーLム V_____/‐- 寸h, ,,,、、-‐≠/777777777777777入ハ‐‐‐‐‐-----寸h, 厄厄厄厄厄厄厄厄厄厄厄厄厄厄厄厄厄厄ヘ>ニ二 ____ }Tエ工「 ̄「ヨ冖ニニ冖T!__j、__l______L { {T |__} ,_ノ⌒ _にニニニニニ{エニl_lr‐| |{_l_l_|:|{__/ } } } l__ | └_r'⌒; ; ; ; ; //\>>>>>>>>> 十-r‐| |{_l_l_|:|{  ̄l { ̄{__ [ r'⌒( '´; ; ; ; //ニエ|-┴-‐____,|>ヨ十t| |{t二|:|{コニニユ__ __ノ ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; </_r┴rー|ニ`‐-|{_l_l_|工>‐rェ| |{_l_l_|:|{‐― _r‐- ノ⌒;_rへ; ; ; ; ; r'⌒X_ ; ; _____ [___r 、_ト__,|-tーー|{tl_l_|┼-ェt-j| |{_l_l_|:|{ーr _ ノ⌒(; ; ; ; ;\_人_人∧从_人_∧_人_从_// 二ニ=-r‐=宀冖T¨¨「 十 [工」__j____| 」ニ|{_l_l_|_j__工___| |:()二,ニ,コー ん; ; ; ; ; ; ; ; ) > t冖 ,}  ̄ 工___,,L、、-┴''^^^^^^ ̄¨¨7冖宀=‐- ..,,,_ }_{/ 戈; ; ; ; ; ; ; ; < 家を潰す気ですか!? > r-‐━y=-‐―ァ-‐ァ、 _,,,、,,,::''''"´ ,,;:''''゙゙" _ノ; ; ; ; ; ; ; ; ; < ( _______.{_______/ /\\ r'' ;:" (; ; ; ;乂 ; ; ; ; ; /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ ______/______/ / \\ ,,ノ ;; ノ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; 乂__r一'"; ; ; ;
970 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:29:17.02 ID:Yimx6Aao0 ∫ι__________ ./丁了 ヾー─ー─ー──ー──ー──ー─ー,ィ .∧ _ ||; |; |i |; |; |; |i |; |; |; |i | || Λ /| |n_n_n ∧ ||i |; |; |; |i |; |; |; |i |; |; | || i. | i'´ ̄`i∨ . ::|ニニニニニ 弋┼i‐‐l!‐i!‐‐i──i‐‐l─i‐ l‐ l‐il┼‐ フ .Λ | |'´.:∧| | . . ::| ロ ロ ロ ロ 弋ェェt┼┬┌───────┐ ,‐i┼t'ェ,ィ | :|ヘ| | / n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n il_,└───────┘ , i! n_n_n_n_n_n_n_n_|::.: . | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄|| | ̄ ̄|l |::.:. . |::.:.n. n n || ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄| ̄ ̄| ̄||.|:: . . `=f==f===|::.:. .. i | i l| ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄|l | ̄ ̄|i | ̄ ̄|l | ̄ ̄|| || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄||  ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄ ̄i ̄ ̄|゙ '' ̄i ̄ || ̄! ̄ ̄/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ヾ ̄| ̄ ̄.|i ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄ | ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i  ̄ ̄| ̄ ̄i`~ ̄| ̄i| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄ | ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~ ̄| ̄;゙|i ̄ ̄l  ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄i ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`ll`l l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″|  ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i、 ;|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄ | ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄  ̄i ̄`~| ̄ヾl; ̄ ̄l| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄| ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄ | ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾ| ̄`.. ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄! ̄|| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ̄ | ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄ | ̄ ̄ | ̄!,, ̄ ̄i| ̄! ̄ ; :|: : : : : : : : : : : : : : : i ̄| ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄ll | ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄| ̄~~i ̄ ̄| ̄ i; ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄___ _,,.. -/、/_', ,..::'"´::::::::く / ト 、 /:::::::/:::::::::::::`'::ー‐':::::::\ . /:::::::::/::::::::::::;:::::::::::;:::::::::::::::::::::`フ /::::::::::;':::::::::::/|、::://:::::::!:::::;!::::::::ヽ. ::::::::::/|:::::::::/ァ''7>、!:::::/|::/_|::::::::;::::', ::::rノ:::レヘ:/八 」__リ |/ 'ァ!、 |::::::/!::::| 継母との関係が上手くいかない息子。 '::::::::::::::|∧ ''" !j ,ハ!/// /::::::::::::,|::::'、 、_ ' ゙iヽ!´ 他人事とは思えないんですよね 、:::::::::::八::::::\  ̄ /::ハ ハ;:イ:::::/ヽ;::::::ト,、 __,.イ::::::/|/ |>'く\ \|\_,「ヽ::::|/
971 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:32:40.25 ID:Yimx6Aao0 _,,.. -/、/_', ,..::'"´::::::::く / ト 、 /:::::::/:::::::::::::`'::ー‐':::::::\ . /:::::::::/::::::::::::;:::::::::::;:::::::::::::::::::::`フ /::::::::::;':::::::::::/|、::://:::::::!:::::;!::::::::ヽ. ::::::::::/|:::::::::/ァ''7>、!:::::/|::/_|::::::::;::::', ::::rノ:::レヘ:/八 」__リ |/ 'ァ!、 |::::::/!::::| ましてそれが皇后と太子となると国家の一大事。 '::::::::::::::|∧ ''" !j ,ハ!/// /::::::::::::,|::::'、 、_ ' ゙iヽ!´ 陛下をお止めしなければ 、:::::::::::八::::::\  ̄ /::ハ ハ;:イ:::::/ヽ;::::::ト,、 __,.イ::::::/|/ |>'く\ \|\_,「ヽ::::|/ ___________________________ |\ ___ \ |\\ \ \ \ | \\ \__\ \ | \\ \ | \|三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三!二二二二ニi_ | |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::| \ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::| \ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::| \ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::| \|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『閻纘伝』に曰く N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
972 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:33:12.75 ID:Yimx6Aao0 /"´゙`>-、_ ;ィ"+――--、-`ヽ < |,;へ、 __ | }_ _,,... --、 }ノ"7: : : :\ : : ``ヽ<_: : `ヽ,r''"⌒`ー-、 \__人_人从_人_人从/ < ,;ン": : : :; : : : : : : ` : : : : : : :`ヽv' `、 _) (__ / /: : : ; : : ::i : : : : : : : : : : : : : :、: : : ヽ、 ノ ) 西戎校尉司馬閻続伯!( .7 /: : : / :/: : :,イ: : : : : '; : : 、: : : : : `、: : : マ /  ̄ ̄) ( ̄ ̄ 弋__,/: : : :i: ::i : : / .|: i : : : ::ト、: :ト、_斗-''": : : :ト―ァ弋" /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ||{: : :; : |--i-、|___!::'i: : : : :|_>匕´::\: : '; : : : :'; : : `、 >―----ァ >'┤: ;': : i: : :'; :| 弋ト、: : : | >-rr‐‐ァ:: : : :'i--ァ/ `、 / .| : { : : `、:弋'""幵ミ,\: | イ´{::::::}} ./: : : : : :|/:{ \ヽ人_从人__从_人____从_从人_人/ / |: :ト、: : :\:iゝ、弋;::::} .リ 弋辷ソイ: : : : : :/: : : v ≧ < ,7 V: ト、: : : : iT "´ , /: : : : : /: : : -=ニ 死を賭して!!! ≦ `ー-、__Vアヤ、: : :八 rァ---v'7 /: : : : //: : : : | ≧ ≦ リ_V---ァノ: :`z。.., 弋 _ノ .∠: : : //: : : /::i /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒WW⌒Y\ / V: : : :i : :`>r-ィ´_/: : ∠レ": : : ∧:リ i ,t_ / ⌒} | { |: : : zア/" ー"´*//´ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ .V i: :/=-(ニ>、+ * * ≧ < `ーv--イ:_{:::::::::::::/:::::::::| * 斗''´-=ニ 皇帝陛下をお諫め致したく!!! ≦ >''"´ >、::/:::::::::::| ./ * ≧ ≦ `、 ,-'":::::V:::::::::::::::V、 + / /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ ', `ー。:::<____|::i *〈 __ノ ー、 (__∠__,, -" Y´ 人_ .`ー-|::::::::::::___>-''" `ー、_ _,, -'´ 〈:::::::::} `-i(" _,,;__ ` r―――'''" ァ-、i / `ーァ、_,,..ィ"*/ ノ`、_ `ー-- 、___ ./ / ,/ 〇 / *+ / ./ `ー-――-'`ー、_____ノ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 閻纘は司馬遹が廃立されると N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 棺を伴って宮殿の門に現れ、司馬遹の処遇について上奏した ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
973 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:33:57.24 ID:Yimx6Aao0 }〉┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰〈{ ヘへへハ┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃ハへへヘ @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 五ヾヾヾ ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ シシシ五 \三三ヾ.「 ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄|フ三三 / ({ \三三lニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ|三三/ }) /巫巫巫巫巫巫巫|===========================.|巫巫巫巫巫巫巫\ /////////| ┏─━─━─┓ |\\\\\\\\\ @@@@@@@@@| | 中 書 省 | |@@@@@@@@@ ヾ!⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ | ┗─━─━─┛ | ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥jジ |.ニニニニニニニニニニニ | ,. -──- 、 | ニニニニニニニニニニニ.| | | i i | | | ,. -- 、 | | | | ,. -- 、 | |. i i | | | | i i. | ≧ii≦ | | ,≧ii≦ | | ≧ii≦ | | ≧ii≦ ⌒il⌒ | | '⌒il⌒ | | ⌒il⌒ | | ⌒il⌒ iコ─┘ └─‐.iコ‐───┘ └───‐.iコ.─┘ └──iコ (ヽ、00 ∩ /| /| ⊂ニ、ニ⊃ ⊂ ⊃ / レ'  ̄ ̄ > ,, -‐- \ | |/⌒ヽ 〇 〇 |V  ̄ ̄> ( ⊂ニニ / /⌒) ) ト|/}^} < `ー――'′ し∪ (ノ ///へ > / <_// ヽ|\ト、 \ (ヽ、00 ∩ 何の騒ぎだい? / /}ニヘ∠@/ \|、 \| ⊂ニ、ニ⊃ ⊂ ⊃ r‐‐' / f‐。‐}ヽ‐‐、__/ /\|\| ,, -‐- \ | |/⌒ヽ 〇 〇 /| _/| |  ̄/ ̄\_ィ || | \ ( ⊂ニニ / /⌒) ) |__/ |. `Y´ ̄ / / / \ `ー――'′ し∪ (ノ /:.|| | |. ', // || | ∠ニ} || | | ヽ // / / / //| || ヽ ヽ \__// / / . / || | 晋 中書通事 張林
974 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:34:28.40 ID:Yimx6Aao0 - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l .ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ ああ、張林様。 | i ̄i ̄i ̄i """ | l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l 西戎校尉司馬の閻纘という者が、 ` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / 先日の太子の件で陛下に申し上げたい事があると…… `/ | | \ / |\| > _〉 _______ / \ /::::::::::/゚ ̄ ̄ \::::: | \ Y::::::::::::::::|゚。_ ∠@\.| | \ l .イ ̄∠≧‐‐:、\. Y | ̄ ̄ ああ、あの閻纘か。 f^ヽ| └゚‐‐/⌒ヽ \ノ:l\|\| | V _/::::::::::l::::\::::/ わざわざ長安から命知らずな事だ .\__ /::::::::::::::::::::::〉::::::::V /:: Yト、::::::::::::::::::::::::::::::::/ ∠:::::::::::V| \::::::::::::::::::::::::/__ / ̄\ ̄\::::::\:::::::::::::/| \ | \ \:::::  ̄ ̄:: / 7 / .l | | |:::::::::::::::::∧ / /
975 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:35:49.26 ID:Yimx6Aao0 __. |Y ∠_ |::::::::::ヽ| ____ / \:::::::ト、 /::::::::::::::::/ ̄\ / |::::::\ /::::::::::::::::::::/ \ \  ̄ ̄V:::::::::::::::::::::::〈 \| __\ _f⌒ Y´| ̄ ̄>‐‐、 ∠@/ | \ /::| l V 弋・‐< \\ Y |\ | /:::::ハ ノ ___ /::::\\ / |/ \!  ̄| ̄|/ ヽ__/::::::::::::::::::::::::::::::}:\/ いや、待てよ? | レVリ::::|::::::::::::::::::::::::::::::/::::::/ \ \:::::::::::\:::::::::::::::::::::::/::::::/ \ \:::::::::::\:::::::::::::::/:::/ \ \::::::::::::>‐‐‐< | |:::::::::∧ | | - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l どうしましょうか? .ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ | i ̄i ̄i ̄i """ | l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l ` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / `/ | | \ /
976 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:36:28.46 ID:Yimx6Aao0 | ヽi / / / ノ / | U /__∠____  ̄ イー― | |/フ=======ミヽー― | / | : .. : : , -、_ \ヽ _ ___ | /.:::::::::_ニニニニニニニヽ<ゐ 」 \ヽ | i /.:::::::::/ >――く 一- 、 \ヾ トヽ | /.:::::::::/ ' /弋_ツ > ヽ _ 」_ \ >:! ヽ、 レ'.:::::::::/ _/ /.:::::::::: `ヾ:ヽ__/.::::トー ' `V.:::::::::::/ _ /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|__ 閻纘に会おう。 ヽ::r-く | /..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l / 〉|「> /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!/ 上奏文は俺の責任で預かろう。 /´:::::| ヽ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /..:::::::::ヽ 、ノ j:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〃 張飛燕の曾孫たる俺の名に懸けて  ̄ ̄ヽ_ / \,、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i レ7 ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.::::| | Nヽ';::::::::::::::::、::::::::::::::::::::::::::〃:::::| r' レ' i∧::::::::::::::::`======::::::::::|_/ l| ';:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ l| _ 、_ へ、 ';:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ l| /´ i ! ヽ>――‐〉::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ l| / i ! ヾ} /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ l| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 張林。冀州常山郡真定の人。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 曾祖父は後漢末に黒山賊を率いた張燕で、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 曹操に降って以来、四代に渡って安国亭侯の爵位を受け継いできた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 彼の官職は『晋書』『趙王倫伝』に通事令史とあるが、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 『晋書』『職官志』では、当時通事令史は存在していなかった _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
977 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:38:50.72 ID:Yimx6Aao0 / レ'  ̄ ̄ > |V  ̄ ̄> ト|/}^} < ///へ > .中書通事を仰せつかってる / <_// ヽ|\ト、 \ 張飛燕の曾孫、常山郡の張林という者だ。 / /}ニヘ∠@/ \|、 \| r‐‐' / f‐。‐}ヽ‐‐、__/ /\|\| 上奏文を拝見させてもらおうか /| _/| |  ̄/ ̄\_ィ || | \ |__/ |. `Y´ ̄ / / / \ /:.|| | |. ', // || | ∠ニ} |. `| | l l. |___ || | | ヽ // / / / //| 「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ,' / ノ .....| || ヽ ヽ \__// / / . / || | ∠|\ | ヽ_j / // | _/_[__ハ、_ | .ヽ_ハ/′ | rァ ,..:'"´::::::::::::::::::::::`ヽ、/ ̄| | \_ /::::/:::::::::;::::_/_::|::ヽ;:::メ,、 | ...| `7::::::::/__::!:::::/|::/_::!::::::Y::::ハ. | ・・・ ・・・ ・・・ ...| /::;:::::::!__/|:::/ '´「ハア::::::::|:::::::| | ・ ・ ・・ ・・・ ...| <:::::/|:::/|イTY j__ソ |::::::/::::::::|. ,| .| 西戎校尉司馬、巴西郡の閻纘です。 `7::レ'::::|l lり , " ,|//:::::::;ハ/ | :::::::::::::::::::::::: .| /::::::::::::|" r'7 ̄`!/::::|'::::::;:イ:イ .l :::::::::::::::::::::::: | 何卒、皇帝陛下及び司空に御一読を 〈r'"´/:::::/ト ,、.,;、_ノ|::::/‐''"´ノ|/ | :::::::::::::::::::::::: | |/ |/ .,.イ|//レ' | l .| __ | /,|/レム_/ / ヽ/.| 〃 ヽ | ////ハ r=〈 ,'´ .| ::::..... |l 閻 || .| r7、_く__/|__」 7ー'‐' | :::: |l 纘 l| .| /\__| ・| | _/:| ヾー-‐シ | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 一方、『宋書』『百官志』によれば、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 西晋期に上奏文を担当する中書通事は設置されていた旨がある。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j よって『晋書』『趙王倫伝』の通事令史は、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .後世の史家の時代の官職や解釈で記されたように思われる。 `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 以上より、ここでは彼の官職を中書通事としておく _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
978 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:39:35.10 ID:Yimx6Aao0 |\| > _〉 _______ / \ /::::::::::/゚ ̄ ̄ \::::: | \ Y::::::::::::::::|゚。_ ∠@\.| | \ l .イ ̄∠≧‐‐:、\. Y | ̄ ̄ f^ヽ| └゚‐‐/⌒ヽ \ノ:l\|\| | V _/::::::::::l::::\::::/ ただ、上の連中に \__ /::::::::::::::::::::::〉::::::::V お前さんの気概を受け入れる度量があるかどうか /:: Yト、::::::::::::::::::::::::::::::::/ ∠:::::::::::V| \::::::::::::::::::::::::/__ / ̄\ ̄\::::::\:::::::::::::/| \ | \ \:::::  ̄ ̄:: / 7 / .l | | |:::::::::::::::::∧ / / . ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:!,. i:;:;:;:;:;:;:;:;:;ゝ .,.、 \;:;:;:;:;:;:;:l l;:;:;:;:;:;:;そ ./ ヽ`丶、 ヽ;:;:;:;:;:'7 .l:;:;:;:;:;: '´ .,.-iー‐ -- i ''",.!., i;:;:;:;:/_ .!;:;:;:;:フ /´:::::: ̄:::"":::´::::::`ヾ.、 /;:´;:;:;::;:`:;:;:<. /ィ:::::7‐::!:::::i::::',-ヽ::::::::',:ヽ .i':;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ミ. !:::::ィ‐i、',:: l、;:ィ-、',:::::<ス: ', 私が正しいと思った所を上奏する次第です。 〈:;:;・:;:;:;:;_;:;:;:;:;:;:;:;ミ... ハ:: i' トj ヽ!. ト、,!i::::;んl:: i 'r i" `-ヽ;:/, :;ヽ. !:::ヽ!" , `´,'::::!:::i::::;ゝ 子が継母を敬わないのは良くありませんし、 ` rノ'!.';:;:;:;ヽ.',:ハ::ヽ、 - /::::7:::ハ/ 陛下が太子に死を賜わるなど絶対にあってはならない。 〈,r` Vヽrゝ_/`''ー`'=rt ''"!/i/∨ __,,,... - -/´i //' ,.ィ´`y -、 他人の思惑なんて関係ありません r''"  ̄ ___〈. ', >ァヘ´ /. \ < _ ,. ィ'" ̄ ̄ `ー弋/ >イ_ハ ,イ ヽ ´ 〈 < /:!_i ''" :i、 / _r--''ゝ i' l゙T_''  ̄,! i`'、‐ '':":7 。' <コ r-r '" l ̄ :! ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ なお、中書通事は七品官の官職だ。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 参考までに、陳寿が長年務めた中書侍郎が五品官に当たる ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
979 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:40:15.21 ID:Yimx6Aao0 __,,.. -=ァ、 jI斗i{i ̄ `7^、.\ ´ .: .: .:二ニ=‐ ' 、 \} _,,.。g_/ .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: :\ノ、 ,.g?⌒_ア゙ .: .: .: .: .: .: .: .: `、 :. :. :. :. `、 :.ヽ .。?゚ _ア゙ .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: : `、 :. :. :. :. ∨:. V __ _,ο ア゙ .: / . .: : ,:゙ .: .: .: : { :. :. :.`、{ .: .: .: .: .: .: ´ `マ _/ . : / .: .: .:/{ .: .: .: .: :{、: :. :. :. }.: .: .: i{ : : } ゚'+., 人 ノ. 7.: .: :′ : : /_{__ .: .: .:_,{ム=- :. }.: .: .: i{ : : } ゚c ___ ο゚`^^´ .゙.: .: .: .: .: ´′人 .: .: .: .:{ \ :. }.: .: .: i{ : : }. c . 乂 ``≪ァ‐、 _,r 、 .jI斗*''"{i{ .: .: : x≠ミ 、 .: . : ァ'斧ミ、,}.: .: .: i{.: .:. ? ≧s。.,' / } } V´. . ノi{_____,{ 沁 丶 .: { _)爪 @ .: .: .i{ .: ,. & ,&゚ ′し' ノ ノ }. . . . '゙´ ,ノ'、 炒 \{ `冖゙ ゙ .: .: : i{ :/ ? _,?゚ i ^´´ /. . . . . . _,,. イ { :.\,,, ′ __ ''' ,′.: i .: i{/ __ ´ ` j .ィ'゙ . . . . . . . . `\ .: {从「` V ノ / .: .: ノ.: 从 ´ ` 乂___,ノ .i ,´ { ,ノ. . . . \{⌒マ^≧s。 ..<i/ .: /./ { } 自分の言葉は曲げない。 刀@ | { 八/i{ }ト、. Y Z (,j 厶イ^'く 乂_____,ノ }\}i、 .| .i{ }i ー―‐┘ } _ 、 / i} ο゚ これが私の士大夫道です ノNNN\ ∨ 从 从. } ./ヽ、_Y,ム .,゙、 __,.?゚ NNNNNN从 ∨jI斗く 、/i:ム ノ '゙ .{ョズ:, / ヽ ´ `マ、 NNNNNNム ∨、: : :.D:i:i:ヤ / .{ョモ厭 レ'.、 ,ノ { NV NNNNNNN沁, }: : :.ヤ:i:i:i} / 辷zzソ ヾ 乂____,ノN∨ NNNNNNNN沁、 _}: : : :}⌒``'マ´从 }マ Y (( }.NNN∨ NNNN /NNNN〕抓:::::ノ..<乂. ∨ ム、 }マ .从 & ,ノNNNN∨ /NN/NNN≫''´}N.゙'´NNNNN`` 、 '、 ⌒`' ノマ /、 /{/NNNNNN∨ N/ '゙⌒¨´jI斗 '‐===‐- ミNNNN\ ) /ガ' / )'゙NNNNNNNNN∨ __ア´二ニニニニニニ‐``寸NNNr'゙ ./ョ/ / /NNNNNNNNNNN∨ . ア゙ニニニニニニニニjI斗 ‐ \`ソ /ョガ/ /'゙NNNNNNNNNNNNNNN /二二二\ー--‐''^´ ノ{ /ョョ./ /}⌒ヽ{'ー‐=ミ、N{``マNNNN . ニニニニニ\ _, ´ ノ '゙⌒`' 、./ ,ノ \ 〈NNNN
980 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:41:01.17 ID:Yimx6Aao0 |V |/ ´──、 | -─ |,,.,,,,,,,,,. <. {;;;;;;;;;;;;/・''''':;,,.,, > l;;;;;;;;;;;/・ `'ヽ - .そうか。 /、|''/;;,.・,,, <@´ヽ .ヽ lζlj -──;:,,.,,, ヽ |、 l__ 俺はお前さんの事が物凄く好きになってきたぞ。 /人 , -━- ヽ;;;;;;,,,,・/`|;\ | ─/ // },,,, .,,,,,,,:,:;;;;::::ヽ;;;;;;;;;;;;;/ ヽ| .長旅はさぞかし疲れただろう。 ./ .| | l ,;:l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\;ノヽ、 | .| | l;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ .| | l :ヽ .上奏文を確認する間、 | .| | l;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/X | | .l ,\ 中書省の中で少し休んでいくといい | | | l;;;;;;;;;;\;;;;;;;;;;;;;;/::XX .| | l }、 .| ヽヽ.ヽ;;;;;;;;;;;`ー-´;;;;;;;;:XX .| |. .l l l | ヽヽ |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:X´ // .ノ " ,. | l /^へ 「王王j | . ´ :::::::::` . / .:::::::::::::::::::::::::::::\ . / .::::::::/:::::::!::::l:i i ::. ::.::: . i::i::::://`ヽ:::!.ィ升ト!:リ::::i:: } 从:::i/笊从リ 笊kル':::::リ::ノ 感謝します .人ハ 以 以リリ::::/:::ハ\ (ソ /人""'_ _,"" /:::/::/:::{ (_ ) i/ル> --<:ル'ル'ノハ 人/⌒ヌ_ノ} 〉 ̄ \ / / ]ムイ ! ヽ 〈 __厂》= し`Y }
981 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:42:39.96 ID:Yimx6Aao0 }〉┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰〈{ ヘへへハ┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃ハへへヘ @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 五ヾヾヾ ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ シシシ五 \三三ヾ.「 ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄|フ三三 / ({ \三三lニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ|三三/ }) /巫巫巫巫巫巫巫|===========================.|巫巫巫巫巫巫巫\ /////////| ┏─━─━─┓ |\\\\\\\\\ @@@@@@@@@| | 中 書 省 | |@@@@@@@@@ ヾ!⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ | ┗─━─━─┛ | ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥jジ |.ニニニニニニニニニニニ | ,. -──- 、 | ニニニニニニニニニニニ.| | | i i | | | ,. -- 、 | | | | ,. -- 、 | |. i i | | | | i i. | ≧ii≦ | | ,≧ii≦ | | ≧ii≦ | | ≧ii≦ ⌒il⌒ | | '⌒il⌒ | | ⌒il⌒ | | ⌒il⌒ iコ─┘ └─‐.iコ‐───┘ └───‐.iコ.─┘ └──iコ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 閻纘の上奏文の内容について紹介しておこう \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
982 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:44:21.32 ID:Yimx6Aao0 【閻纘君の上奏文(大意)】 |、 / : _..... ‐‐--、::::::::、--` ', /:: `ヽ、:: ....`ヽ、::'、 }_'_:::: \ ::::::::::::ヽ、 }、_:::::::``−-、 :::::__`ヽ l:::::::::::::::‐‐‐r‐、\::::. .. ::.. ::l ,r‐、、‐、:::::::::// }r、ヽ、、 . ::::...:::ヽ, :! .例の詔勅と前太子遹の手紙を伏して拝見し驚愕しております。 ,、‐/ヘ |/|`ヽ、:::(゙ll / _l_ ヽ', :::: ::::::::::::\ l ヽ=,l {r lハ/__ヽ、、ll、イr-,ゝ l :::: ::::::::::::::::l`ヽ 古代以来、臣たる子の悖逆として、 //!` ll l、ニ三__、;:、`ーr' l !';::::::::|::::::::::l これほど甚だしいものはありませんでした。 / / //lト、ll l`-ヾ'-ノ)_\;;、 。 }ハ!;;:',::::::|ヽ:|ヽ:l || l ,-!:::` ー‐‐‐'::´:::::/::ヽ、 -イ::::ィ::::| | ヽ 思うに司馬遹は聖父から生まれたにも関わらず、 || |/:::::l::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::::::`ヽィ´トヽ| 長く宮中深くにおいて養われて富貴に沈み、 || ',:::::::ヽ::::::::::::::::::::、::ノ:::::::::::::::::/ || }-、 .先帝の寵愛を受けた故に父母に対して驕っておりました ll '、:::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::::::/ || | }r-、 ヽ ヽ;:::::::\::::::::::::::::::::::::/::|/ / | || ll \ \:::::::::ヽ、:::::::::::/::::::/ / / // l |', /^へ 「王王j | . ´ :::::::::` . / .:::::::::::::::::::::::::::::\ . / .::::::::/:::::::!::::l:i i ::. ::.::: . i::i::::://`ヽ:::!.ィ升ト!:リ::::i:: } 从:::i/笊从リ 笊kル':::::リ::ノ .人ハ 以 以リリ::::/:::ハ\ (ソ /人""'_ _,"" /:::/::/:::{ (_ ) i/ル> --<:ル'ル'ノハ 人/⌒ヌ_ノ} 〉 ̄ \ / / ]ムイ ! ヽ 〈 __厂》= し`Y } ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ まず、閻纘は先の詔勅と司馬遹の手紙の内容は知っていた。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 恐らく上司に当たる ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .河間王司馬顒を介して目にする機会があったのだろう `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
983 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:45:05.69 ID:Yimx6Aao0 / / '´ `` ‐- 、_ |、 / : _..... ‐‐--、::::::::、--` ', /:: `ヽ、:: ....`ヽ、::'、 }_'_:::: \ ::::::::::::ヽ、 }、_:::::::``−-、 :::::__`ヽ l:::::::::::::::‐‐‐r‐、\::::. .. ::.. ::l 東宮と諸王の師友及び文学を見ましても、 ,r‐、、‐、:::::::::// }r、ヽ、、 . ::::...:::ヽ, :! .皆、豪族として力のある者ばかりで、 ,、‐/ヘ |/|`ヽ、:::(゙ll / _l_ ヽ', :::: ::::::::::::\ l 龔遂・王陽のようなあるべき道の教えに通じた者はおりません。 ヽ=,l {r lハ/__ヽ、、ll、イr-,ゝ l :::: ::::::::::::::::l`ヽ //!` ll l、ニ三__、;:、`ーr' l !';::::::::|::::::::::l 文学の官にありながら読書をせず、 / / //lト、ll l`-ヾ'-ノ)_\;;、 。 }ハ!;;:',::::::|ヽ:|ヽ:l 鮮やかな衣服を着て馬を好み、 || l ,-!:::` ー‐‐‐'::´:::::/::ヽ、 -イ::::ィ::::| | ヽ 盛大な酒宴において嬉々として博奕に興じております。 || |/:::::l::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::::::`ヽィ´トヽ| || ',:::::::ヽ::::::::::::::::::::、::ノ:::::::::::::::::/ || }-、 .臣は常に公族が辱められる事を恐れて嘆息するばかりです ll '、:::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::::::/ || | }r-、 ヽ ヽ;:::::::\::::::::::::::::::::::::/::|/ / | || ll \ \:::::::::ヽ、:::::::::::/::::::/ / / // l |', /^へ 「王王j | . ´ :::::::::` . / .:::::::::::::::::::::::::::::\ . / .::::::::/:::::::!::::l:i i ::. ::.::: . i::i::::://`ヽ:::!.ィ升ト!:リ::::i:: } 从:::i/笊从リ 笊kル':::::リ::ノ .人ハ 以 以リリ::::/:::ハ\ (ソ /人""'_ _,"" /:::/::/:::{ (_ ) i/ル> --<:ル'ル'ノハ 人/⌒ヌ_ノ} 〉 ̄ \ / / ]ムイ ! ヽ 〈 __厂》= し`Y } ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 龔遂・王陽は前漢の廃帝劉賀を諫め続けた人物。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 劉賀が廃位された折、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .その徒党は死罪となったが、諫言を続けたために死罪を免れた `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
984 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:46:23.04 ID:Yimx6Aao0 |、 / : _..... ‐‐--、::::::::、--` ', /:: `ヽ、:: ....`ヽ、::'、 }_'_:::: \ ::::::::::::ヽ、 }、_:::::::``−-、 :::::__`ヽ l:::::::::::::::‐‐‐r‐、\::::. .. ::.. ::l ,r‐、、‐、:::::::::// }r、ヽ、、 . ::::...:::ヽ, :! .今、司馬遹を戒めるべきではありますが、 ,、‐/ヘ |/|`ヽ、:::(゙ll / _l_ ヽ', :::: ::::::::::::\ l 遠郊に放逐してから後悔しても旧に復する事はできません。 ヽ=,l {r lハ/__ヽ、、ll、イr-,ゝ l :::: ::::::::::::::::l`ヽ //!` ll l、ニ三__、;:、`ーr' l !';::::::::|::::::::::l .昔、戻太子が無礼を働き命令を拒んで兵を挙げた際、 / / //lト、ll l`-ヾ'-ノ)_\;;、 。 }ハ!;;:',::::::|ヽ:|ヽ:l 田千秋曰く、「子が父の兵を弄んだら、罪に鞭打ちで応じる」 || l ,-!:::` ー‐‐‐'::´:::::/::ヽ、 -イ::::ィ::::| | ヽ || |/:::::l::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::::::`ヽィ´トヽ| 漢の武帝はこれに感じ悟り、思子台を築くに至りました || ',:::::::ヽ::::::::::::::::::::、::ノ:::::::::::::::::/ || }-、 ll '、:::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::::::/ || | }r-、 ヽ ヽ;:::::::\::::::::::::::::::::::::/::|/ / | || ll \ \:::::::::ヽ、:::::::::::/::::::/ / / // l |', /^へ 「王王j | . ´ :::::::::` . / .:::::::::::::::::::::::::::::\ . / .::::::::/:::::::!::::l:i i ::. ::.::: . i::i::::://`ヽ:::!.ィ升ト!:リ::::i:: } 从:::i/笊从リ 笊kル':::::リ::ノ .人ハ 以 以リリ::::/:::ハ\ (ソ /人""'_ _,"" /:::/::/:::{ (_ ) i/ル> --<:ル'ル'ノハ 人/⌒ヌ_ノ} 〉 ̄ \ / / ]ムイ ! ヽ 〈 __厂》= し`Y }
985 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:47:23.68 ID:Yimx6Aao0 | ヽi / / / ノ / | U /__∠____  ̄ イー― | |/フ=======ミヽー― | / | : .. : : , -、_ \ヽ _ ___ | /.:::::::::_ニニニニニニニヽ<ゐ 」 \ヽ | i /.:::::::::/ >――く 一- 、 \ヾ トヽ | /.:::::::::/ ' /弋_ツ > ヽ _ 」_ \ >:! ヽ、 レ'.:::::::::/ _/ /.:::::::::: `ヾ:ヽ__/.::::トー ' `V.:::::::::::/ _ /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|__ .今における司馬遹の無礼は、 ヽ::r-く | /..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l / 悖逆の言葉を吐いて罪を受け、 〉|「> /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!/ 道を失ったとは信じられないとはいえ…… /´:::::| ヽ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /..:::::::::ヽ 、ノ j:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〃 .……それでも戻太子より軽いものです。  ̄ ̄ヽ_ / \,、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i レ7 ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.::::| .なお忍耐なされ、保傅を選び直すべきでしょう | Nヽ';::::::::::::::::、::::::::::::::::::::::::::〃:::::| r' レ' i∧::::::::::::::::`======::::::::::|_/ l| ';:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ l| _ 、_ へ、 ';:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ l| /´ i ! ヽ>――‐〉::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ l| / i ! ヾ} /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ l| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 閻纘の主張は、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 太子の周囲の人々を入れ替えて再教育させようというものだ。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 別に司馬遹は悪くないと言っているわけではない。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ そこを踏まえると、司馬遹の素行の悪さは周知だったのだろう ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
986 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:48:45.67 ID:Yimx6Aao0 }〉┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰〈{ ヘへへハ┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃ハへへヘ @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 五ヾヾヾ ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ シシシ五 \三三ヾ.「 ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄|フ三三 / ({ \三三lニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ|三三/ }) /巫巫巫巫巫巫巫|===========================.|巫巫巫巫巫巫巫\ /////////| ┏─━─━─┓ |\\\\\\\\\ @@@@@@@@@| | 中 書 省 | |@@@@@@@@@ ヾ!⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ | ┗─━─━─┛ | ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥jジ |.ニニニニニニニニニニニ | ,. -──- 、 | ニニニニニニニニニニニ.| | | i i | | | ,. -- 、 | | | | ,. -- 、 | |. i i | | | | i i. | ≧ii≦ | | ,≧ii≦ | | ≧ii≦ | | ≧ii≦ ⌒il⌒ | | '⌒il⌒ | | ⌒il⌒ | | ⌒il⌒ iコ─┘ └─‐.iコ‐───┘ └───‐.iコ.─┘ └──iコ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 閻纘は司馬遹の新たな保傅とすべき人物を三人挙げている \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
987 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:49:30.25 ID:Yimx6Aao0 【閻纘君の上奏文(大意)】 ┏───────────────────────────────────┓ 司空の張華の如きは道徳深遠で忠誠の心を抱いており、太子の師とするべきでしょう。 ┗───────────────────────────────────┛ / ヽ / / /〃/{ { ヽ `ヽ. ∧ l / /斗/ハ ィー‐ヽ ∨ l { { レテく ヽ\{ヽ\ ヾ│ 乂l f r'ハ __ 7ハ\リ l (⌒⌒) .八,}弋ソ ''⌒ソノ ) 八 . ヽ〃`ひ、 ノイ }ゝ" n "" { {´ 丶\ / rz-、_ ,>‐r<_∧!>、 \丶 . , -‐" とノハ/ ヽ{>ロ<フ〈. ヽ \ // / / ヽ、__,/∨{ j><__〉\ 丶.ヽ . {八 〃 ハ { /{ / 大 , < }ヽ } } )/ ヽ(. ヽ人{ >‐ヽ/ j \/ ∨} ノ ヽjイノ //_ヽ, " ` ′ ヽ ヘ_,ん</__j_{_/ (( ( " .,;;└''"´ ̄`ヽ、 _ / / | l ./´;;;;;;;;;;;";;";;;;;;;;;`;ヾ / .| )) / / .| l (( ,ヘ, 7;;;;シャ;λメ;イマ;;ルλ;/ ./ /` V l .,′ '、 '、 .iル;;i ○ ○ λ;/ ./ `ー'′ ├-/ . ヽ、ヽ.'ハル""r-‐¬""イ/ ./  ̄ . ヽソ√ソゝヽ、__,ノ_ノ;;━;´ . 〈 /ヽ/{介}ヽ7 .〉 . `弋〈 /| 凵 〉./ . ノ |: .λ ,く━. ━ ━ゝ く___/;;ヽ__> /;;;;;;/;;;;o;;;;;ヽ;;;;;\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 最初に名前が出るのは張華である。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 確かに当時の最も著名な名士だが、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .閻纘の張華への心酔の度合いは並大抵ではない `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
988 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:51:10.83 ID:Yimx6Aao0 ┏────────────────────────────────┓ 光禄大夫の劉寔は、 寒苦より身を立て終始衰えず、呂望と同年になっても経籍を廃しておりません。 太子の保とするべきでしょう。 ┗────────────────────────────────┛ /: : : : : : : : : : ヽV: /: : : : :_ノ <: : ; 斗r:――::-:ミーミ: : /⌒ヽ、 ,.ィ:´:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::`ヽ:::::::::\\ /:/:::::::::::{:::::\:::::::::::::::::::::\::::V::::::::::ヽ::::. ,.:´:::::{:::::::::::八:::::::::\::::::::::::::::::::::ヽ:!ヽ::::::::::ヽ:: /::::::::::{:::::::::::::::::\:::::::::ヽ::::::::::::::::::::::',:::::\:::::::}: '::::::/::::{::::::::::::::::::::{ \斗::V::::::::::::::::::::}',::::::::\:j:: {:::::ハ:::::ヽ:::::::::::::::::{'´ ヽ___}:::::::::}::::::::::}::;:::::::::::::::: .光禄大夫・開府儀同三司・循陽伯、 ノ '::::{ !:::::::|⌒ヘ:::::::::{ ィ爪f!⌒!:::::::;´ ̄フ::::',::::::::::::::: 冀州平原国の劉寔、字は子真っていうの。  ̄八::{ ',::::::ィ芋ミ`ヽ:{ 乂ソ ノ:}:::::;r /;:::::::ヽ:::::::::::: ヾ:ヽ:::ム 乂j フ:::}:::/フ:}:∧::::::::::\:::::: 漢の済北恵王劉寿の後裔で、 `}:ヽハ 、 ノフ::/くノ´ }:::::::::::::∧:: 学問で身を立ててここまで成り上がった次第ねー。 ノ::从:ゝ., ー- /7:/ `ヽ /:::::::::::/ ヽ ⌒´ ヽ{ ≧=-=≦ / {- 、 /::::::::;イ 国子学の設立に関わったり、 / ̄ ヽ ̄「/} / 〉ミ ;::::::::/::| 呉討伐の時は尚書のまま、. / : // ノ / /r’`'<:{::::|、 杜預殿の下で鎮南軍司を務めたりもしたわー。 ,.斗r七フ´ } //く\ノヘ´ /r’ Y:::::\ / / ノ レ /⌒ヽ_,ヘ、 /r’ |ヽ:/::\ あ、ちなみに閻纘とは古い知り合いよ _ | , / /ー-/´ }/r’ f´ |/:::::::::::: /:::::ヽ , / /:::::::/ ^´ : |::::::::::::/ヽ 「::>:ト.、 | , ,::::::::/ : 人:::::::::{ 晋 光禄大夫 劉寔 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ 二人目は光禄大夫の劉寔。 /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 司馬昭の属官を務めた事もある /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 当時齢八十の老臣で、儒に精通した人物だった。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .ケ艾・鍾会の末路を予見したり、 `ヘ:ゝ .' 小/ 同郷の管輅と交流があったり、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 管輅の占いの巧みさを閻纘に伝えたりと史書に地味に登場する _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
989 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:52:59.03 ID:Yimx6Aao0 ┏───────────────────────────────┓ 尚書左僕射の裴頠は慎み深く礼道に外れず、太子の友とするべきでしょう。 ┗───────────────────────────────┛ / ∧\ //゙\ \ / 厶 > ‐─//- \ \ |'⌒ /⌒∨⌒¨¨ニ=ヘ /| | \ | | |/ ,′/ | | // | | :i i | ヽ |__,/ヽ | | :| : i| | | i \_| /| : i| l: ィ⌒ ト | │ | | l ィ⌒| : i|\ | |y≠ミV| │ | | | 斗==ミ八 八イト{::しi 犲: : : :ハ| 八| :伐 iト{::しi ∨ V__ソ/厶:| : :| . i :/| : | : 八乂_ン . :::::::│:|∧| . |八|/\|\: : :ゝ::::::: 八| :八 | 八: :.\_> , , .イ :/ :ハ |人∨\: ゝ _ イ: :|_// 〉 乂 : :|\| ∧≧=- <∨: : : / /|⌒ヽ { ` | { } _/⌒{: : :_彡'´ 丿 | | 人 |、 / {: :〃´/ }_,, ´ | | | \e|_,,/e___乂{{ :_彡'´___ノ{ | 丶| ||┃ ||/: 〃´八 ̄ '⌒ } | | ||┃ |{: : : {{/ 〉 / | 丿 圦 ロ┃ ロ\:〃 / | . 〈 / ∧ ┃ {二X.二} ∨ 八 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 最後は裴頠である。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 豪族を太子の周囲に置く事に否定的な閻纘が ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .裴頠の名を出すという所に、彼の優れた資質を表していると言える `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
990 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:53:44.30 ID:Yimx6Aao0 |、 / : _..... ‐‐--、::::::::、--` ', /:: `ヽ、:: ....`ヽ、::'、 }_'_:::: \ ::::::::::::ヽ、 }、_:::::::``−-、 :::::__`ヽ l:::::::::::::::‐‐‐r‐、\::::. .. ::.. ::l ,r‐、、‐、:::::::::// }r、ヽ、、 . ::::...:::ヽ, :! ,、‐/ヘ |/|`ヽ、:::(゙ll / _l_ ヽ', :::: ::::::::::::\ l .太子の文学は、 ヽ=,l {r lハ/__ヽ、、ll、イr-,ゝ l :::: ::::::::::::::::l`ヽ 寒門で学業によって身を立てた者を用いるべきでしょう。 //!` ll l、ニ三__、;:、`ーr' l !';::::::::|::::::::::l / / //lト、ll l`-ヾ'-ノ)_\;;、 。 }ハ!;;:',::::::|ヽ:|ヽ:l .太子の周辺を御史に厳しく監護させ、 || l ,-!:::` ー‐‐‐'::´:::::/::ヽ、 -イ::::ィ::::| | ヽ 貴戚の子弟や軽薄な賓客との関係を断つように致します。 || |/:::::l::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::::::`ヽィ´トヽ| || ',:::::::ヽ::::::::::::::::::::、::ノ:::::::::::::::::/ || }-、 このようにすれば、 ll '、:::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::::::/ || | }r-、 .左右前後正しくない者はいなくなると考えます ヽ ヽ;:::::::\::::::::::::::::::::::::/::|/ / | || ll \ \:::::::::ヽ、:::::::::::/::::::/ / / // l |', /^へ 「王王j | . ´ :::::::::` . / .:::::::::::::::::::::::::::::\ . / .::::::::/:::::::!::::l:i i ::. ::.::: . i::i::::://`ヽ:::!.ィ升ト!:リ::::i:: } 从:::i/笊从リ 笊kル':::::リ::ノ .人ハ 以 以リリ::::/:::ハ\ (ソ /人""'_ _,"" /:::/::/:::{ (_ ) i/ル> --<:ル'ル'ノハ 人/⌒ヌ_ノ} 〉 ̄ \ / / ]ムイ ! ヽ 〈 __厂》= し`Y } ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この後に閻纘は保傅を交代させて成功した例として、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 前漢の恵帝と魏の明帝を挙げているが詳細は割愛する ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
991 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:55:01.24 ID:Yimx6Aao0 __. |Y ∠_ |::::::::::ヽ| ____ / \:::::::ト、 /::::::::::::::::/ ̄\ / |::::::\ /::::::::::::::::::::/ \ \  ̄ ̄V:::::::::::::::::::::::〈 \| __\ 臣は寒門の出で無力な官吏に過ぎず、 _f⌒ Y´| ̄ ̄>‐‐、 ∠@/ | \ 東宮に仕えた事はなく、司馬遹に私情はありません。 /::| l V 弋・‐< \\ Y |\ | /:::::ハ ノ ___ /::::\\ / |/ \! 臣の老母はこの上奏文を見て卦を立て、  ̄| ̄|/ ヽ__/::::::::::::::::::::::::::::::}:\/ 「書は拒まれ死ぬだろう」と言っておりました。 | レVリ::::|::::::::::::::::::::::::::::::/::::::/ \ \:::::::::::\:::::::::::::::::::::::/::::::/ 妻子は臣を守ろうと涕泣して止めました \ \:::::::::::\:::::::::::::::/:::/ \ \::::::::::::>‐‐‐< | |:::::::::∧ | | ,、 /ハ\ _/-─-i‐ヘ- ..,,_ ,..::'"´:└──'─'::::::::::::`'::.、 /:::::::/::::::::!::::::::::::';::::::::::::`ヽ;:::::ヽ. /:::::::::::;'::::/::ハ:::::::::!:::!:::::::::::i:::::::';::::::::', !::::::::::::|:::/メ!_|::::::/!/|-‐ァ:;ハ:::::::ト、::;;_!_ しかし、臣が抜擢を受けた恩は忘れ難く、 !::::::::::;ハ:7´i'ハ|/ ァテァく!::!::::::/:::::::::| `ヽ 何をもってして徳に報いるべきなのでしょうか? 八:::::/|::::i` ,!_リ | ハ〉|:/:::::::::::::! くソ /) ! ヽ;ハ|::7" ' `ー'/:::!::::::::/:::::;ハ _/),/、 ただ誠実に述べ、死をもって忠を献じたく ム /;:>、, `こフ ";'::::/-‐-'、/!:::|_,,.. -‐''"´ ノ '、__) _ノ´:::::_ノ`>ァ-r、イ|::/ 7r' ̄ _,,.. -‐ー‐'´ ´ ̄/´::::::_ノイ/|__/ レi } |__,,.. -‐''"´ レ'"´ /´! /ム /ゝ、.___ン´八ノ
992 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:55:47.91 ID:Yimx6Aao0 |\| > _〉 _______ / \ /::::::::::/゚ ̄ ̄ \::::: | \ Y::::::::::::::::|゚。_ ∠@\.| | \ l .イ ̄∠≧‐‐:、\. Y | ̄ ̄ f^ヽ| └゚‐‐/⌒ヽ \ノ:l\|\| これで終わりか。 | V _/::::::::::l::::\::::/ \__ /::::::::::::::::::::::〉::::::::V .司空にも、お前さんほどの気概を持ってもらいたいよ /:: Yト、::::::::::::::::::::::::::::::::/ ∠:::::::::::V| \::::::::::::::::::::::::/__ / ̄\ ̄\::::::\:::::::::::::/| \ | \ \:::::  ̄ ̄:: / 7 / .l .ィ ノ! , }, | | |:::::::::::::::::∧ / / 〃{ ,x<。//{x≦-‐彡' _ j////::::::::::〃⌒≧x///////≧x i'//γ7777,x//////ミxr‐‐-z⌒` !xイi///////\///ー=x ム≧xz'}. ノ////////////ヽ/// {~ }///イ ( !////.i/////////ヽ//∧、 ノ、zzz´⌒ }////人///{ヽx.斗/ハ///人77//ノ { ,イ//////{ヽ'∧〃 .xzz、}/////)///.ツ 乂 {i!{////┼‐ミトミxイマツ !//,イ/7"⌒¨Z二 乂ヽ///,て{ツ ` イ// i ! 張華様なら必ず 7¨ ー-ミx ' .__ ノ イ/i ! j { i//イ ー- z イヽ 〈 ! i 乂 i//! { 八(,rx\ ム i ~{{乂i j 人 〈rx::}ー、ヽ} ヽ 7~ ⌒ヽレ' ∨イ:ト、:==x、 八 . { } /∧i:i ヾヽハム¨}ム ゝx __ノ // iマ,¨ ー===r'.:.:ムー {::! 、ー‐ '.:.:>x !.:.:.:.:'ム マ,ノ人.:.:.:.:.:.:.:.:^.:.:.:.:.:.:.:
993 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:56:28.24 ID:Yimx6Aao0 }〉┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰〈{ ヘへへハ┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃ハへへヘ @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 五ヾヾヾ ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ シシシ五 \三三ヾ.「 ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄|フ三三 / ({ \三三lニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ|三三/ }) /巫巫巫巫巫巫巫|===========================.|巫巫巫巫巫巫巫\ /////////| ┏─━─━─┓ |\\\\\\\\\ @@@@@@@@@| | 中 書 省 | |@@@@@@@@@ ヾ!⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ | ┗─━─━─┛ | ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥jジ |.ニニニニニニニニニニニ | ,. -──- 、 | ニニニニニニニニニニニ.| γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | | i i | | | そうだといいがな | | ,. -- 、 | | | | ,. -- 、 | ヽ_________乂 |. i i | | | | i i. | ≧ii≦ | | ,≧ii≦ | | ≧ii≦ | | ≧ii≦ ⌒il⌒ | | '⌒il⌒ | | ⌒il⌒ | | ⌒il⌒ iコ─┘ └─‐.iコ‐───┘ └───‐.iコ.─┘ └──iコ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 『晋書』『閻纘伝』に曰く \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
994 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:57:33.76 ID:Yimx6Aao0 ' / /::: ,.イ ::: / |:: /´ | :::|! ::::: |\::: .| ' / .'.::... / !: / |:::! !::::ハ ::::::|:::::\:::: .| | ::!:::::| ::::j -‐|‐|─ ト::| l::::| -‐─ヽ--ヾ:::: i⌒v::::|! ::|::::::ィ:´::| |: | |:::| ゝv ゝ:::::ヾ::::::ヽ | v ::| i: l ::∧:::::| V -- ゝ \ __ \::::\ | |:::|:: !:::l:::| ヽ_:l _ __ __`_ー | | ::ハ::ij:::ハ::!イ`弋ゝ-'フ`` ´ !ノ__フハ | | :::|:V:::::::ヽヽ  ̄ ` ´ , -v ,イ V::| ::::::ハ::\ ,. , -<. `| ` ヽ| :::/ゝ∧`´ <:i , '⌒ヽ ヽ ヽ ヽ/ヘ/::l! ! | | -.ハ V|!:::∧ |\ / l ー| | r トi_ノ ゝ |:|:::|:::,.\ ´ ` . イ ト、. | / | 人 i´ト l_ノl ノ/:::j:/::|::::ゝ.、 イ:::: |::::: \ヽ \ \ __ __\ | /`:‐‐、\ \ | | _\ \ | | .イ _ | |\ \ ` \<_|└ノ ト、| \|\ \ ̄ ̄ ̄ |--`‐:、 _ / \|\__>二ヽ ヽ‐t.・ラ〉\`‐‐‐' ハ |_ | | |_/⌒` \ / .|V } | | |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| {/ / ヽ _ハ / / / ハ / // ヽ. // / / / | | /ヽ / / / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 書は拒まれ、省みられなかった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
995 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 00:58:33.48 ID:Yimx6Aao0 }〉┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰〈{ ヘへへハ┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃ハへへヘ @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 五ヾヾヾ ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ シシシ五 \三三ヾ.「 ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄|フ三三 / ({ \三三lニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ|三三/ }) /巫巫巫巫巫巫巫|===========================.|巫巫巫巫巫巫巫\ /////////| ┏─━─━─┓ |\\\\\\\\\ @@@@@@@@@| | 中 書 省 | |@@@@@@@@@ ヾ!⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ | ┗─━─━─┛ | ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥jジ |.ニニニニニニニニニニニ | ,. -──- 、 | ニニニニニニニニニニニ.| | | i i | | | ,. -- 、 | | | | ,. -- 、 | |. i i | | | | i i. | ≧ii≦ | | ,≧ii≦ | | ≧ii≦ | | ≧ii≦ ⌒il⌒ | | '⌒il⌒ | | ⌒il⌒ | | ⌒il⌒ iコ─┘ └─‐.iコ‐───┘ └───‐.iコ.─┘ └──iコ |\| > _〉 _______ / \ /::::::::::/゚ ̄ ̄ \::::: | \ Y::::::::::::::::|゚。_ ∠@\.| | \ l .イ ̄∠≧‐‐:、\. Y | ̄ ̄ f^ヽ| └゚‐‐/⌒ヽ \ノ:l\|\| | V _/::::::::::l::::\::::/ 閻纘のような小吏ですら陛下をお諫めしているのに \__ /::::::::::::::::::::::〉::::::::V /:: Yト、::::::::::::::::::::::::::::::::/ .王佐の才が聞いて呆れる ∠:::::::::::V| \::::::::::::::::::::::::/__ / ̄\ ̄\::::::\:::::::::::::/| \ | \ \:::::  ̄ ̄:: / 7 / .l | | |:::::::::::::::::∧ / /
996 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 01:00:16.12 ID:Yimx6Aao0 ゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" ゙" ゙"'' _____ ゙" ゙" ゙" ゙""' ゙"''" "゙" ゙"/::ヽ::::.. :: ::ヾ" ''゙" ゙ ゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" ゙" ゙"'' ゙" |ヽ/:::: ̄  ̄ ̄ヾ''" "゙" ゙" ゙" ゙" ゙""' ゙"''" "゙" ゙" |:: |::: :: | ゙"'' ゙"゙ ゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" ゙" ゙"'' |:: l ;;_::;;; -;:: ;;;; |゙''" "゙" ゙" ゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" ゙"|: :|::. .:::| ''゙" ゙ ゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" ゙" "Wv,_|:: l:::: .. :::|、wW"゙" ゙" ゙" ゙" ゙""' ゙"''" "wWWlヽ::'ヽ|:::::_::______:_|::\W/ ゙ ゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" V/Wヽ`―――――――――lV/W ゙" ゙" ゙" ゙""' ゙"''" "゙"WW''―――――――wwww' ゙" ゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" ゙";; ;; ;;;:: ;; ;;;:: ::: ::;; ;;;;; ;;;:: ;; ;;;:: :::::;;;;;;; ;;;゙ ゙" ゙" ゙" ゙""' ゙"''" ゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" /^へ 「王王j | . ´ :::::::::` . / .:::::::::::::::::::::::::::::\ / .::::::::/:::::::!::::l:i i ::. ::.::: . i::i::::://`ヽ:::!.ィ升ト!:リ::::i:: } 从:::i/笊从リ 笊kル':::::リ::ノ だからと言って、心変わりするつもりはありませんよ 人ハ 以 以リリ::::/:::ハ\ (ソ /人""'_ _,"" /:::/::/:::{ (_ ) i/ル> --<:ル'ル'ノハ 人/⌒ヌ_ノ} 〉 ̄ \ / / ]ムイ ! ヽ
997 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 01:01:23.16 ID:Yimx6Aao0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 新スレ |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// | | >:´|、 - ,|`:< | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< やる夫が正史を書くようです49 | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1591535551/ | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
998 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/06/08(月) 01:03:04.39 ID:Yimx6Aao0 >>914 賈充と後継者の賈謐は魯公の爵位持ちなので
999 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 06:01:18.53 ID:YJEtvKqa0 おつ
1000 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 10:32:24.71 ID:SFp11S7y0 >>1000 なら姜維コソッと再登場
1001 :1001 :Over 1000 Thread | ///////i!、\ \ ヽ 、 , |/// / ツ/// /i 1!、 \ ヽ ヽ エIIエ ふ イ 大. お |// //// // /.| ||i;゛、 ヽ ヽ 、 .Eヨ | .申 , れ .|/ /リ{ {{{{// / i | ||i .!ヾ ヽ `、 ヽ  ̄ |.//{ Y'''''/ /ノ |.|!||! 、i ヽ `、 、 、 ァ .つ | 十 |///| { ,,;;;;i :: |.|ii ii、 i ! i i ┐用 .う .レ.cト、 |シ从|.|,,,;;;" ̄~"|.|.ii ヾ、、 ヽ i i| ~ー‐ 、、 、、 |//i、.|| ii!' ,,, -‐.|.| 乂 \ \ i ┼ __ -|―|‐ |i i.i|. r| li!く ゚ |ト / i;; \ \ i ノ 、__ !_ | ii ||/"| l!`ミニ=ニ||' /;;;;;: \ `、、_ { |、{{..(| ll! i!;;;;;;; /| '、:::...: \ `ー- |- / | i!|1ト、|lili! !;;;;;;;/ .! ii|il= il! .` ー .cト、 /⌒し |!i从/i∧i! i:::: ili!'__iI!--―'' ナ`-ト 、、 |/いi|l!∧ :: ー'''''二 ==--一"ヲ/ || O -|―|‐ .|./i i i|/∧ : :: ヾ-'" / ;;;::リ' !_ | .|/i i!!リi ヽ:: :: ::|li、´ ̄ ̄ ̄ ̄ン ;;;: / | .i! i| /i| |、ヾ、.ィi' Tー-―テI|、 ;/::: / | /リ、| | ||.\i! l! ー‐キil!:::|/::::::::_ /⌒し |/ / i!.!;!ii|| |!::::` 、i! " リ:/-‐''' ̄ SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々) / .ノ i! !/:::::::::: へ=-‐'´ http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/
1002 :最近建ったスレッドのご案内★ :Powered By VIP Service 【ミリマス】美咲さんの家にお呼ばれしました。 @ 2020/06/08(月) 00:57:05.11 ID:jQW3nhPY0 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1591545424/ 【モバマスSS】輝け!なおかれん! @ 2020/06/07(日) 23:48:42.76 ID:e/XVcwys0 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1591541322/ やる夫が正史を書くようです49 @ 2020/06/07(日) 22:12:31.46 ID:gRg/sGPX0 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1591535551/ 花子「新しい!」貞子「生活!」メリー「なの!」 @ 2020/06/07(日) 21:15:40.46 ID:S4U2UQtS0 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1591532140/ 北条加蓮「藍子と」高森藍子「カフェでの離席と天気雨」 @ 2020/06/07(日) 21:02:40.32 ID:5FExdCoO0 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1591531360/ 【SS】野比の奇妙な冒険 @ 2020/06/07(日) 19:06:00.18 ID:ioc0mJIv0 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1591524360/ ハゲの小部屋 @ 2020/06/07(日) 17:46:19.42 ID:RzkSsDw20 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1591519579/ 【艦これ】龍驤「足りないもの、その後」外伝 @ 2020/06/07(日) 14:31:29.04 ID:79b8uyYv0 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1591507888/ VIPサービスの新スレ報告ボットはじめました http://twitter.com/ex14bot/ 管理人もやってます http://twitter.com/aramaki_vip2ch/ Powered By VIPService http://vip2ch.com/
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