やる夫が正史を書くようです４８

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300 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/08(日) 10:58:31.71 ID:Q8sWZrW80

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301 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/08(日) 10:59:00.46 ID:Q8sWZrW80

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302 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/08(日) 11:00:12.89 ID:Q8sWZrW80

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303 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/08(日) 11:00:39.40 ID:Q8sWZrW80

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304 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/08(日) 11:01:37.96 ID:Q8sWZrW80

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305 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/08(日) 11:02:31.46 ID:Q8sWZrW80

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306 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/08(日) 11:03:34.82 ID:Q8sWZrW80

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307 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/08(日) 11:04:01.69 ID:Q8sWZrW80

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308 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/08(日) 11:05:36.32 ID:Q8sWZrW80

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309 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/08(日) 11:06:02.70 ID:Q8sWZrW80

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310 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/08(日) 11:06:33.16 ID:Q8sWZrW80

　　　　　　　　　　　　　　　　{三三三三三三三三三三ミ〉
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311 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/08(日) 11:07:36.06 ID:Q8sWZrW80

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312 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/08(日) 11:09:24.42 ID:Q8sWZrW80

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　　　　　　　　　 ト､　＼ヽ￣ 　 | ｌ|　　
　　　　　　 　 　 ト､＼.,,入＼ 　 l ｌ! 　
　　　.　　　　　　ﾄ､ ∨　　 ＼　 ｊﾉ!
　　　.　　　　 　 ﾄ､ヽ!　|　　　｀i´ l　
　　　　　 ,. -─「ヽヽ} ﾉ_,.-_　　__l
　　　　／／／ |ｆヽｿ　 ｨ' eヽ ｆﾗﾉ.
　　 ／／ ./　ノヽﾆﾄ､_ 　￣ __〉l　　　
　 /／ ／/／　})'´.| ｌ　 Ｆ--ヵ/　っ　
　＼　'´￣＼ 　 　 ヽ! ,ﾉ|‐-､/　つ っ 　　　　　 　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＿,,. .,_
　 　 ヽ　　 / ヽ／ 　 ﾊ｀ｔ‐ｘ ）　　　　 　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∠、: :＿_｀＼
　　　　＼ノ　　 }　　_／｀--'　　　,.、　　　　　　 　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 | ｉ 下川ﾉﾉﾌl
　　　　　 {　　 /7　.／〉　　/＾}　/./　,.‐,　　　　 　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ﾄ/《｀丁ﾌﾊﾉl
　　　　'´￣　/ ﾉ／／　　 ﾉ‐ﾉノ /／／ 　　　　 　　　　　　　　　　　　　二　 　 　 ｒNｒｔﾄ､､ｒ≦Vi）
　　　　　　 /　´　 ニニﾜ/　 ）　 ´∠＿_　　　　 　　　　　　　　　　　　　　力　　　 トｌｉ￣〈lｊﾉｰ lﾐ!
　　　　　　　　　　｀ﾆニﾉヽ '⌒ヽ　　-一'　　　　 　　　　　　　　　　　　　 　 ッ　 ＿l |ｌｌi「ｆ三ｦリlﾐ!
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313 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/08(日) 11:09:57.99 ID:Q8sWZrW80

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314 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/08(日) 11:11:54.35 ID:Q8sWZrW80

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315 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/08(日) 11:12:20.64 ID:Q8sWZrW80

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　　 }､ _　/　　,彡'　¨ ＜/// ヽゝ:: : :､ヽ　　_　　　 ' 　 .ｨ: :/: }:.}: 八: :}
　 _/　.}⌒ﾊ ´　　　　 　 　 ¨ ＜//,}:.:个.｡.　　￣　　.イ:.}: }/: }:.}/: : ', }
　{:i{_　　ノ:ｉ}　　　　　　　　--┴-- }: : } __{.≧=-=彡／}_:/: : ,:.:}: : : : ',
　{:ｉ≧≦:ｉ:ｉ;　　　　　　／:ｉ:ｉ�Y:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ, : : }:.:.:{　 ¨><´　　/:ｉ,: : :r-......_: : :.',
　{:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:}　　 __　.へ:ｉ＼:i:i�Y:ｉ:ｉ/: : : {:ｉ:ｉ:i.彡'宍=ミx:ｉ:i/: :./:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:≧.',
　{:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:し≦:ｉ:ｉ≧x:i:＼:i＼�Y:i{ : : 从〃 /ｲ } },ヾx／: : :{:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ/:ｉ}::.
.　}:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ/:ｉ}:ｉ＼:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:i∨}:}: :{:ｉ:込彡〃} }ﾊ //: :.:从:ｉ:ｉ:ｉ}:ｉ/:i/:ｉ:ｉ}: :.
.　�Y:ｉ:ｉ/:ｉ:ｉ八:ｉ:ｉ＼:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:＞ミ/:ｉ从: :�Y:ｉ:ｉ:ｉ/,. .} }} v:ｉ: : : :{:iヽ:i:i}/:i/:ｉ:ｉ:ｉ}: : :.-　_
...　�Y彡:i/:ｉ:ｉ:ｉ=---ｧ=≦: /: : ,:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:＼ヾ:i:V {:i. / } }:i{: :.:从:ｉ:ｉ:ｉ:i}:ｉ/:ｉ:ｉ:ｉｨ: : : }///＞ ._
　　 ｀　-=　´　　／: :/: :,: : :.:.:{:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:）':ｉ:ｉL.{:i:i�YL}:i{: :{:ｉ:ｉヽ:i:i:i}:':ｉ／: {: : : :} ¨ ＜///＞ ._
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316 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/08(日) 11:12:47.40 ID:Q8sWZrW80

　　　　　　　　　　,，: ´: : : :‐=ミ: : : }:＞:=ミ
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317 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/08(日) 11:14:31.52 ID:Q8sWZrW80

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318 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/08(日) 11:15:13.86 ID:Q8sWZrW80

　　　　　　　 　 　 　_.．-ｪ- ..､
　　　　　　　 　 　 /il三三三liへ.
　　 　 　 　 　 　 /il三三三三三l＼
　　　　　　　 　 /三三三三三三三l＼
　　 　 　 　 　 /il三三三三三三三三li＼
　　　　　　 ,∠三三三三三三三三三三li＼　　　 　 　 　 _,xｪｪ-.､
　 　 　 　 〈ﾆ三＞'ﾞ´i三三三三三三三三三≧ｭ.､_＿_,.ィﾞ∠二二＞
　　　　　　 �Y=l{　 　 ﾏ三三三三三三三三三三三l＞≦;=-‐' ﾞ´
　　　　　 　 �Yll}　 　 /l三三三三三三三三li＞xｷﾁ二／
　　　　 　 　 ｀ﾞ′　 /il三三三三三三li＞'ﾞi´ / .ﾊニ／
　　 　 　 　 　 　 ,∠三三三三三＞'ﾞ´: :l: :.!Ｖ: :/:ﾘﾞ´
　　　　　　　　,∠三三三三＞'ﾞ´i: :l: : : :l!: :ﾄ.: :/〈　
　 　 　 _.xｭ≦三二=-‐ 'ﾞヽ: :ﾍ.: :ｌ: :ｌ: : :/ｉ: :lﾉ´!: ﾊ　
　　　＜三＞'＝´-‐' "´￣,ゞ-ｭ┴┴─┴┴┴‐ｷｧ　　　　　　　　　一人の男の長い旅が終わった。
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 �Y三三三三三三三ｌ/　
　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヾﾆ三三三三三三〈　　　　　　　　　　 陳寿の死をもって、
　　　　　　　　　　　　　 　 　 ム三三三三三三∧.　　　　　　　　　 三国志の時代は終わったのかもしれない
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /三三三三三三三三ヽ　
　　　　　　　　　　　　 　 　 ｉ三三三三三三三三三:＼　
　　　　　　　　　　　　 　 　 |三三三三三三三三三三｀≦l＼.
　　　　　　　　　　　　 　 　 |三三三三三三三三三三三三liﾊ　
　　　　　　　　　　　　 　 　 |三三三三三三三三三三三三三!
　　　　　　　　　　　　 　 　 |三三三三三三三三三三三三三|　
　　　　　　　　　 　 　 　 　 |三三三三三三三三三三三三三l!
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |三三三三三三三三三三三三三l|
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |l三三三三三三三三三三三三三l!
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　　　　　　　　　　　　　　 ｌ|ｌ三三三三三三三三三三三三三ｌi|
　　　　　　　　 　 　 　 　 il|ｌ三三三三三三三三三三三三三ｌｉ|
　　　　　　　　　　　　　　jｌ|三三三三三三三三三三三三三三!

319 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/08(日) 11:17:26.38 ID:Q8sWZrW80

【紀元２９７年冬　晋　首都　洛陽】

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (二二二ﾆ/二二ﾆ/二｜二二ヽ二ヽ二ニニ)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //＿/__//＿/__//＿/| |ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//＿/__//＿/__//＿/_| |__ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //＿/__//＿/__//＿/__| |＿ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽ
　　　二二二ﾆ/二二ﾆ/二二二//＿/__//＿/__//＿/＿| |＿_ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
　　 //＿/__//＿/__//＿/__///＿/＿//＿/__//＿/＿ | |＿_＿ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　　//＿/__//＿/__//＿/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　 //＿/__//＿/__//＿/__//＿|　　　|┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|＿＿|＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|││││││││││││││││|| 陳 ||
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬||　　.||
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　　　最初は先生の文章の書き方を学びたいだけでした。　　　　　　{ |:.:.:.:.f‐r=ﾐ:.:.:.:.:| -r==ﾐ:.:.:.:.:!:.:.:.:.∨丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 乂:.:.:.ﾊ 弋r} ＼:{　弋::r'} :.:.:.!:.:γ⌒ヽ
　　　ですが、先生からはそれ以上に大切な事を学びました　　　　　}:.:.:ヽ:.:.:; ,,,,　　,　　　 ,,,,从:.:.:.:.八＿_ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:.:.:.:.:＼ゝ　 　 _　 　 　ｲ:.:.:.:./:.:.:}:.:.:.ﾍ
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320 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/08(日) 11:17:52.86 ID:Q8sWZrW80

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (二二二ﾆ/二二ﾆ/二｜二二ヽ二ヽ二ニニ)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //＿/__//＿/__//＿/| |ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
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　　　二二二ﾆ/二二ﾆ/二二二//＿/__//＿/__//＿/＿| |＿_ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
　　 //＿/__//＿/__//＿/__///＿/＿//＿/__//＿/＿ | |＿_＿ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|││││││││││││││││|| 陳 ||
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　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|　　　|││││││││││││││││||.寿..||＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｨ:.:..｀ー===彡:.:.｀ヽ:.:.:.＼
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　　　　己の意志を貫く事。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 { |:.:.:.:.f‐r=ﾐ:.:.:.:.:| -r==ﾐ:.:.:.:.:!:.:.:.:.∨丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 乂:.:.:.ﾊ 弋r} ＼:{　弋::r'} :.:.:.!:.:γ⌒ヽ
　　　　『国志』を通じて　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}:.:.:ヽ:.:.:; ,,,,　　,　　　 ,,,,从:.:.:.:.八＿_ﾉ
　　　　蜀の存在を伝えようとする執念には頭が下がります　　　　　 |:.:.:.:.:＼ゝ　 　 _　 　 　ｲ:.:.:.:./:.:.:}:.:.:.ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 乂:.:.:.:.:.:.:.:.≧=-　r　´_.」:.:.:.∧ﾙﾊﾙﾍﾒ:r┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ:.ﾊﾙﾍ/}ﾉ　rf＜.　 }:.イ　」　　　　 ｀¨
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321 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/08(日) 11:18:51.81 ID:Q8sWZrW80

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (二二二ﾆ/二二ﾆ/二｜二二ヽ二ヽ二ニニ)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //＿/__//＿/__//＿/| |ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//＿/__//＿/__//＿/_| |__ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //＿/__//＿/__//＿/__| |＿ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽ
　　　二二二ﾆ/二二ﾆ/二二二//＿/__//＿/__//＿/＿| |＿_ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
　　 //＿/__//＿/__//＿/__///＿/＿//＿/__//＿/＿ | |＿_＿ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|││││││││││││││││|| 陳 ||
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬||　　.||
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　У:.:.:.:.|:.厂}'.:.:.:.:.lー∨ :.:.::.:..:|:.:.:‘，:. `
　　　　　　私も節を曲げずに生きていきたい。　　　　　　　　　　　　 .{ |:.:.:.:.f‐r=ﾐ:.:.:.:.:| -r==ﾐ:.:.:.:.:!:.:.:.:.∨丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 乂:.:.:.ﾊ 弋r} ＼:{　弋::r'} :.:.:.!:.:γ⌒ヽ
　　　　　　先生ほど器用にはできないと思いますけど　　　　　　　　　}:.:.:ヽ:.:.:; ,,,,　　,　　　 ,,,,从:.:.:.:.八＿_ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:.:.:.:.:＼ゝ　 　 _　 　 　ｲ:.:.:.:./:.:.:}:.:.:.ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 乂:.:.:.:.:.:.:.:.≧=-　r　´_.」:.:.:.∧ﾙﾊﾙﾍﾒ:r┐
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322 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/08(日) 11:20:37.33 ID:Q8sWZrW80

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　　　　　　　　　　　　　　 　 　i;:;:;:;:/_ .!;:;:;:;:ﾌ　　　　',:ﾊ::ヽ、 r‐､ 　 /::::7:::ﾊ/
　　　　　　　　　　　 　 　 　／;:´;:;:;::;:｀:;:;:< 　　　 　　_/`''ｰ`'=rt ''"!/i/∨　　　　　　今まで、本当にお世話になりました
　　　　　　　　　　　　　 　.i':;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ﾐ二r-っ/´i　 　 ／/'　,.ィ´`y -､
　　　　　　　　　　　　　　〈:;:;･:;:;:;:;_;:;:;:;:;:;:;:;:;:ﾐ_｀u_〈.　 ',　　>ァﾍ´　 　/.　　 ＼
　　　　　　　　　　　 　 　　'r i"　｀-ヽ;:/￣　　　　 ｀ｰ弋/ >ｲ_ハ 　,ｲ 　 　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 `　　　　　　　　 　 　　　　〈 < /:!_i　 ''" :i、　 　 　 /
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l __! :::::::::l 　_,,.. 、　　 　「￣￣ l　　l￣￣l
　　　　　　　　　　　 　 　 　　 　　 　 　 　 _!」::::::::::ﾚ'´::::::∧ 　 　 | 　　　 ! 　 !　　..|
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　　　　　　　　　.　 　 　　　　　　 　 　　　 ヽ_ヽ:::::::::::::::/:::::::::::::::::::|　　　 /　　 ', 　 |
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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 この物語をもうしばらく続けたい。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　陳寿と関わった人々の行く末と
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 『国志』の本当の意味での完成を見届けるまで
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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323 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/08(日) 11:21:15.22 ID:Q8sWZrW80

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,／｀;、　　　　／　ヽ｀丶、
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　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／:;:;:/　 ./:;:;:;:;:;:;:;､　 /´::::::￣:::"":::´::::::｀ヾ.､
　　　　　　　　　　　 　　　 ／:;:;:;:;:/　　i:;:;:;:;:;:;:;:;:;ゝ/ィ:::::7‐::!:::::i::::',-ヽ::::::::',:ヽ
　　　　　　　　　　　　　　（:;;:;:;:;:;:;:;:!,.　 i:;:;:;:;:;:;:;:;:;　　 !:::::ｨ‐i､',:: l､;:ｨ-､',:::.:<ｽ::',
　　　　　　　　　　　　　 　＼;:;:;:;:;:;:;:l　 l;:;:;:;:;:;:;そ　　ﾊ:: i'　ﾄj ヽ!.　ﾄ､,!i::::;んl:: !
　　　　　　　　　　　 　　　 　ヽ;:;:;:;:;:'7 .l:;:;:;:;:;: '´　　!:::ヽ!"　, 　 　 ｀´,'::::!:::i::::;ゝ
　　　　　　　　　　　　　　 　 　i;:;:;:;:/_ .!;:;:;:;:ﾌ　　　　',:ﾊ::ヽ、 r‐､ 　 /::::7:::ﾊ/
　　　　　　　　　　　 　 　 　／;:´;:;:;::;:｀:;:;:< 　　　 　　_/`''ｰ`'=rt ''"!/i/∨　　　　　　　さて、これからどうしましょうか
　　　　　　　　　　　　　 　.i':;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ﾐ二r-っ/´i　 　 ／/'　,.ィ´`y -､
　　　　　　　　　　　　　　〈:;:;･:;:;:;:;_;:;:;:;:;:;:;:;:;:ﾐ_｀u_〈.　 ',　　>ァﾍ´　 　/.　　 ＼
　　　　　　　　　　　 　 　　'r i"　｀-ヽ;:/￣　　　　 ｀ｰ弋/ >ｲ_ハ 　,ｲ 　 　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 `　　　　　　　　 　 　　　　〈 < /:!_i　 ''" :i、　 　 　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　_r--''ゝ i' 　 　　　 lﾞT_'' ￣,!
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　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　閻続伯、齢五十を過ぎて未だ無職
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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324 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/08(日) 11:22:41.60 ID:Q8sWZrW80

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|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::ヽ
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|　　　　　　　　　おしまい　　　　　　　　　|:::::::::::::|　　ゝ::::|
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　　　　　　 　　 ＼::::| |:::::::::ィ !{　ﾊ T tｰr ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
　　　 　 　 　　　　` | |ー--ﾚﾘﾙ|rfiﾃ ヽl ｲﾃz rr----――― ' " ´
　　　　　　　　　　　 | |　　　 ヾN ゞｿ 　　 ゞｿ//　　　　　　　　　　　　　　幕間は日を改めて投下予定。
　　　　　　　　　　　 | |　　　　＞:´|､　 -　　,|`:＜
　　　　　　　　　　　 | | 　　　 |::::::::| ＞　 イ |::::::::|　　　　　　　　　　　　　.お疲れ様
　　　　　　　　　　　 | |　 　　 ＞-､＼!　 !／::,-＜　
　　　　　　　　　　　 | |　　/´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-､
　　　　　　　　　　　 | | 　 ｌ:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
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　　　　　　　　　 　, ' ﾆ}く::／::::::::/:::::／|::::::::::::::::::::::::::|　
　　　　　　　　　　 |　ｰjヽ＼::::::'"::／ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　 ヽﾆj　} 　＼:／ ＼　|:::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　 〈:| |Ｖ　 　　 }>､___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
　　　　　　　　　　　|:!.|:＼　　 ﾉ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
　　　　　　　　　　　|:!.|::::::`ー':::/　 /　 |::::|:::::::::::::::::!:::::!
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　　　　　　　　　　　!:::::::::::／　 /　　　　|::::::|::::::::::::::::|::::::::!

325 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2020/03/08(日) 11:28:34.96 ID:D+Pv481t0

乙
もうちょっとだけ続くんじゃ

326 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/08(日) 11:29:36.95 ID:Q8sWZrW80

【修正：>>299と>>300の間に入ります】

　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　 ／⌒　　⌒＼
　　　　　 。o（゜＞） 　（＜゜)o 。
　　　　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
　 　 　 |　　　　　|r┬-|　　　　　|　　 て
　　　　 ＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／( ｀´) そ
　　　　／　　　　　　　　　　　＼ﾉ　ﾉミ
　　　　|＼　＼　　　　　　　＼____ノ


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327 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2020/03/08(日) 11:29:54.81 ID:hatAVWZX0

乙です
閻続伯さんもうそんな歳なんだ・・・w

328 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2020/03/08(日) 11:34:18.13 ID:f5RPA0Lmo

乙でした。
陳寿の死去描写があっさりだったのが意外でした。
敗戦国出身から名を残したのは凄いと思いますし、今後の動乱を見ずに済んだのは良かったでしょう。
本人は大変だったでしょうが、個人的には羨ましい人生だったなと。
10年以上続けられてる>>1先生の意思の強さにも感服です。

＞閻続伯、齢五十を過ぎて未だ無職

ひどいｗｗ

329 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2020/03/08(日) 11:52:08.67 ID:Qyx65B5U0

乙です。
主人公が死んでしまったところは、さすがにちょっと声がでた；；

330 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2020/03/08(日) 12:05:46.63 ID:oBSwt67go

乙
やる夫逝ったか
こういうとなんだがこの物語の登場人物の中ではタイミングも含めて最大級に幸福な死に方が出来たな

331 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2020/03/08(日) 12:09:53.59 ID:9SCK2XCH0

乙
姜維がヒロインポジじゃねーか！
懐かしい面々と共に名前がでてこない奴がチラホラ

332 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2020/03/08(日) 12:23:06.03 ID:/ml26HeK0

乙
蒼星石・ジョセフ・ポルナレフ・ムスカあたりの初期キャスティング組を見ると
やる夫スレ自体の歴史を内包しているようにさえ思えてきた

333 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2020/03/08(日) 12:44:50.57 ID:QanWMQyJ0

乙
ついに主人公が逝ったか…終わるのかなこのスレも

王導ついに現れたがジルさんか

334 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2020/03/08(日) 12:47:12.39 ID:oBSwt67go

五胡十六国まで行ったら終わらせどころがなくて作者さんの寿命が尽きるまで描く羽目になってしまうし…

335 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2020/03/08(日) 13:45:35.86 ID:f5RPA0Lmo

朱元璋の統一から功臣粛清くらいまで希望です。

336 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2020/03/08(日) 14:37:57.81 ID:zTQjQrs20

乙

337 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2020/03/08(日) 17:21:12.39 ID:/K6ELxBY0

十年前に比べれば五胡十六国も人気になったものだ
乙

338 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2020/03/08(日) 19:33:41.80 ID:5G21Ou6VO

>>1乙ー

>>251
>飲み干さない客がいると次々と美女を殺した
ええ…

339 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2020/03/09(月) 00:19:48.46 ID:Oy5mnMr60

>>1さん乙です。

陳寿は師匠の譙周に「きっと挫折の憂き目に遭うだろうが、それも不幸ではない」といわれてたけど、
このスレだと司馬遷や班固、范曄と比べて実に幸せな人生を送れた感じがするな
それが西晋武帝のすばらしさなのだろうか

340 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2020/03/09(月) 00:59:42.25 ID:t1nSSLrU0

>>339
このスレみて一番印象変わったの武帝様かもしれないわ。
……本当に、良い時代だった、だったんだ。

341 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2020/03/09(月) 02:31:38.35 ID:8txocloE0

司馬熾まではなんとか

342 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2020/03/09(月) 02:38:55.81 ID:znVAAuBRo

晋の士大夫の腐敗っぷりは魏の頃から兆しが出ていたのかな？

343 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2020/03/09(月) 03:12:14.90 ID:YCtotLIu0

乙でした

>>251

これがやりたくて石崇は一方通行だったのね

344 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2020/03/09(月) 20:48:02.42 ID:ATwaXLej0

最後の閻纘の語りは1さんの語りでもあり、
俺らの思いでもある
乙！

345 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2020/03/09(月) 22:18:34.57 ID:iROVwZK80

ああ、境遇もそうか

346 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2020/03/10(火) 21:51:44.74 ID:Ayu048Sm0

泣いた

347 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2020/03/14(土) 10:25:35.85 ID:w7aMWnm50

人の幸不幸は俺にはわからんけど、この陳寿さんは決して不幸じゃなかったと思う。
少なくとも周りの人達には恵まれたはず。　杜預さんはじめ

>>342
どんな王朝でも多かれ少なかれ腐敗した部分はあったと思うけど
西晋の場合はそのダメな部分に対する抑止力？が明らかに不足してたからこのありさまなのかも(´・ω・`)

348 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/14(土) 20:23:02.08 ID:HTOgjq5X0

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|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::::::::ヘ＿
|________＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ |:::::::::::::::::::::::::::::::::｀丶、
　　　　　　 　　 ＼::::| |:::::::::ィ !{　ﾊ T tｰr ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶
　　　 　 　 　　　　` | |ー--ﾚﾘﾙ|rfiﾃ ヽl ｲﾃz rr----――― ' " ´
　　　　　　　　　　　 | |　　　 ヾN ゞｿ 　　 ゞｿ//　　　　　　　　　　　　　　　　『世説新語』『排調篇』に曰く
　　　　　　　　　　　 | |　　　　＞:´|､　 -　　,|`:＜　　
　　　　　　　　　　　 | | 　　　 |::::::::| ＞　 イ |::::::::|
　　　　　　　　　　　 | |　 　　 ＞-､＼!　 !／::,-＜　　
　　　　　　　　　　　 | |　　/´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-､
　　　　　　　　　　　 | |　 /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　 | | 　 ｌ:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!　
　　　　　　　　　 　, ' ﾆ}く::／::::::::/:::::／|::::::::::::::::::::::::::|　
　　　　　　　　　　 |　ｰjヽ＼::::::'"::／ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　 ヽﾆj　} 　＼:／ ＼　|:::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　 〈:| |Ｖ　 　　 }>､___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
　　　　　　　　　　　|:!.|:＼　　 ﾉ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
　　　　　　　　　　　|:!.|::::::`ー':::/　 /　 |::::|:::::::::::::::::!:::::!
　　　　　　　　　 　 |:|_!:::::::::::::::/　 /　　|:::::!::::::::::::::::|::::::|
　　　　　　　　　 　 |::::::::::::::::::/　 /　 　.!:::::!::::::::::::::::|::::::l
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　　　　　　　　　　　!:::::::::::／　 /　　　　|::::::|::::::::::::::::|::::::::!

349 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/14(土) 20:25:37.81 ID:HTOgjq5X0

【『世説新語』『排調篇』より】

　　　　　　　　　　　 , --──-､
　　　　　　　　 , イ /　　　　　　ﾍ　 ﾄ ､
　　　　　　　　 i　!ー､〉　__ j　j __〉-ﾉ　i
　 　 　 　 　　 ヾ＿,,;;》 `-"::: `-"l＿.ジ　
　 　 　 　 　 　　　 |　ヽ　' ＿ ` ｲ　　　　　　　　　　　　 .おお、王徽之殿。
　 　 　 　 　　　　　l　l　　´＝｀　l　　　　
　　　　　　　　　　 ﾉ　 ヽ ＿,､__ノ　　　　　　　　　　　　　実は今度、徐州刺史に任命されてね。
　　　_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､ 　　
　　/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_　l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_　　　　　　　　　北府の軍勢を預かる事になったよ
　丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､ 　
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::　


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　　 　 /ﾆＹﾆヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 / （0)(0）ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 ／　￣｀´￣　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 |　,-）　　　　（-、.|
　　　　　　　　　　　謹んでお祝い申し上げるっていう　　　　　　　　　　　　　　　　　 | l　＿＿＿＿　l |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　＼ 　｀ ⌒´　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 ,､-='l　＼_,ﾝ g< ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　/ ＼　└〆＼ i=i|＼' ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 丿 　　i　　＼　＼=i|　/ 　i|

───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 東晋の中頃の話である。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　郗愔という人物が徐州刺史になった際、
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .彼の邸を訪れた王徽之が拝礼して次のように言った
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

350 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/14(土) 20:26:21.06 ID:HTOgjq5X0

　　　　　　　　　/ﾆＹﾆヽ
　　　　　　　　/（ ﾟ )( ﾟ ）ヽ
　　　　　 　／::::⌒｀´⌒::::＼
　　　　　　|　,-）＿＿＿（-、|
　　　　　　| l　　 |-┬-|　　l |　　　　　　　　　　　　　臨機応変の将才は、
　　　　　　 ＼ 　 `ー'´ 　 ／ (⌒)　　　　　　　　　　.あなたの得意とする所ではないっていう
　　　　　　/　　　　　　　　 　 ﾉ ~.ﾚ-r┐､
　　　 　 ./　　　　　　　　　 ノ__　 |　.|　|　|
　　　　　|　 　 　 　 　 〈￣ 　　｀-Lλ_ﾚﾚ
　　　　　|　　　　　　　　 ￣｀ー┬--‐‐´




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 - - ──ー - -､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／i　　　　 ,.-‐''"´ 　　　　　　　　 　 ＼　　　　 i＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　 ＼＿／　 　　＿,,　　　　 ,,＿ 　　 　ヽ､＿／　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　::::::/　　　　━━　　　　　━━ 　 　 　ヽ:::　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.ヾ＿,;;;l　　　, , ,　　　　　　　　 　 　　　　 　 l;;;__ジ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　 　　　i￣i￣i￣i　　"""　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　　　 ￣￣￣￣￣　　　　　　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　` ､　　/⌒⌒i　　　/⌒ヽ　　　 　 　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`/　　　　| 　　| 　　　＼　　　／

───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　以下は、王徽之の言葉に対する郗愔の息子たちの会話である
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

351 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/14(土) 20:28:13.03 ID:HTOgjq5X0

　　　　　　　　　　 - - ──ー - -､
／i　　　　 ,.-‐''"´ 　　　　　　　　 　 ＼　　　　 i＼
l　 ＼＿／　 　　＿,,　　　　 ,,＿ 　　 　ヽ､＿／　 l　　　　　　兄上。
l　　::::::/　　　　━━　　　　　━━ 　 　 　ヽ:::　　 l
.ヾ＿,;;;l　　　, , ,　　　　　　　　 　 　　　　 　 l;;;__ジ　　　　　　父上は今日任命されたばかりなのに、
　　　　|　　　 　　　i￣i￣i￣i　　"""　　　　 |　　　　　　　　 .王徽之殿の言葉は不遜ではありませんか。
　　　　l　　　　　 ￣￣￣￣￣　　　　　　 　 l
　　　　` ､　　/⌒⌒i　　　/⌒ヽ　　　 　 　 /　　　　　　　　　絶対に許さない
　　　　　　`/　　　　| 　　| 　　　＼　　　／




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, イ　／￣￣`ヽ,　　ﾄ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i　!-/　　　 　　 ﾍ.-ﾉ　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ＿l 〉__ j　j __〈 l＿ジ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　| `-",':: `-" |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／´　　　ﾄ　　 ＿　　ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /'　　　　　|ヽ　`竺"　/|
　　　　　　　　　お前は何を言っているんだ　　　　　　　　　　　　　 .,ﾞ　 ／ )　 ﾉ　 `ー^ー"　`ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |／_／　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /／ 二二二7　　　 　　__　　　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/'´r　-―一ｧ"i　　　'"´　　　　.-‐ 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / // 　 广¨´ 　/'　　　　　　/´￣｀ヽ ⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ ' /　 ノ　　　:::/　　　　　　/ 　 　 　 ヽ　　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_／｀丶　/　　　　 ::i　　　　　　 {:::...　　　 　　　ｲ

352 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/14(土) 20:29:33.73 ID:HTOgjq5X0

　　　　　　　 ／￣￣￣＼
　 　 　 　 ／　　　　　　　 ＼
　　　　　/　 ─　　　─　　　ヽ
　　　 　 |　 （●） 　（●）　　　|　　　　　　　　　　　思うに……
　　　　　＼　 （__人__） 　 __,／
　　　　　／　　｀ ⌒´　　　　＼
　　　＿/((┃))＿＿＿＿_＿i　|　ｷｭｯｷｭｯ ｷｭｯ
..　／ /ヽ,,⌒) ￣￣￣￣￣（,,ノ ＼
／　 /＿＿＿＿＿＿＿＿＿ヽ.. 　＼
.￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　 あれは陳寿が諸葛亮を評した言葉だぞ　　　 .|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂


　　　　　　　 ／￣￣￣＼
　 　 　 　 ／　　　　　　　 ＼
　　　　　/　　 ─　　　─　　ヽ
　　　 　 |　　 （●） 　（●）　　|　　　　　　　　　　　……臨機応変の軍略は彼の得手ではなかったからであろうか
　　　　　＼　　 （__人__）　__,／
　　　　　／　　　｀ ⌒´　　　＼
　　　＿/((┃))＿＿＿＿_＿i　|　ｷｭｯｷｭｯ
..　／ /ヽ,,⌒) ￣￣￣￣￣（,,ノ ＼
／　 /＿＿＿＿＿＿＿＿＿ヽ.. 　＼
.￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

353 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/14(土) 20:30:10.65 ID:HTOgjq5X0

　　　　　　　　, イ　／￣￣`ヽ,　　ﾄ､
　　　　　　　　i　!-/　　　 　　 ﾍ.-ﾉ　i
　　　　　　　　ヾ＿l 〉__ j　j __〈 l＿ジ
　　　　　　　　＿　| `-",':: `-" |
　　 　 　 ／´　　　ﾄ　　 ＿　　ｲ　　　　　　　　　　　　　　人が父上を諸葛武侯に例えてくれた。
　　　　 /'　　　　　|ヽ　`竺"　/|
　　　　,ﾞ　 ／ )　 ﾉ　 `ー^ー"　`ヽ、　　　　　　　　　　　 何の文句があるというんだ
　　 　 |／_／　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　 /／ 二二二7　　　 　　__　　　　 ヽ
　　　/'´r　-―一ｧ"i　　　'"´　　　　.-‐ 　＼
　　 / // 　 广¨´ 　/'　　　　　　/´￣｀ヽ ⌒ヽ
　　ﾉ ' /　 ノ　　　:::/　　　　　　/ 　 　 　 ヽ　　}
_／｀丶　/　　　　 ::i　　　　　　 {:::...　　　 　　　ｲ


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 - - ──ー - -､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／i　　　　 ,.-‐''"´ 　　　　　　　　 　 ＼　　　　 i＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　 ＼＿／　 　　＿,,　　　　 ,,＿ 　　 　ヽ､＿／　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　::::::/　　　　━━　　　　　━━ 　 　 　ヽ:::　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.ヾ＿,;;;l　　　, , ,　　　　　　　　 　 　　　　 　 l;;;__ジ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　 　　　i￣i￣i￣i　　"""　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　　　 ￣￣￣￣￣　　　　　　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　` ､　　/⌒⌒i　　　/⌒ヽ　　　 　 　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`/　　　　| 　　| 　　　＼　　　／

───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　排調とは、相手をやりこめてからかう事を意味する
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

354 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/14(土) 20:32:38.40 ID:HTOgjq5X0

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__ｨ‐'￣｀ヽ
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::ヽ
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::::::＼
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::::::::::::::＼
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::f ＼::::::::}
|　　　　『魏書』『毛修之伝』に曰く　　　 .|:::::::::::::|　　ゝ::::|
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::ヽ　　∨
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|ー:､::::::::::ﾍ
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::::::::ヘ＿
|________＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ |:::::::::::::::::::::::::::::::::｀丶、
　　　　　　 　　 ＼::::| |:::::::::ィ !{　ﾊ T tｰr ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶
　　　 　 　 　　　　` | |ー--ﾚﾘﾙ|rfiﾃ ヽl ｲﾃz rr----――― ' " ´
　　　　　　　　　　　 | |　　　 ヾN ゞｿ 　　 ゞｿ//　
　　　　　　　　　　　 | |　　　　＞:´|､　 -　　,|`:＜　　　　　　　　　　　　　『国志』を読んでいたのは、
　　　　　　　　　　　 | | 　　　 |::::::::| ＞　 イ |::::::::|　　　　　　　　　　　　　何も東晋の士大夫に限った話ではない
　　　　　　　　　　　 | |　 　　 ＞-､＼!　 !／::,-＜
　　　　　　　　　　　 | |　　/´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-､
　　　　　　　　　　　 | |　 /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　 | | 　 ｌ:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
　　　　　　　　　 　, ' ﾆ}く::／::::::::/:::::／|::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　 |　ｰjヽ＼::::::'"::／ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　 ヽﾆj　} 　＼:／ ＼　|:::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　 〈:| |Ｖ　 　　 }>､___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
　　　　　　　　　　　|:!.|:＼　　 ﾉ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
　　　　　　　　　　　|:!.|::::::`ー':::/　 /　 |::::|:::::::::::::::::!:::::!
　　　　　　　　　 　 |:|_!:::::::::::::::/　 /　　|:::::!::::::::::::::::|::::::|
　　　　　　　　　 　 |::::::::::::::::::/　 /　 　.!:::::!::::::::::::::::|::::::l
　　　　　　　 　 　　|::::::::::::::::/　 /　　　 !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
　　　　　　　　　　　!:::::::::::／　 /　　　　|::::::|::::::::::::::::|::::::::!

355 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/14(土) 20:33:43.12 ID:HTOgjq5X0

【>>354はなしでお願いします】

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_...._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,.-':::::::::::::｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　＿＿　　　　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::ﾍ
　　　　 l:::::::::::::::::::￣::::::ー...／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　 　 ヽ::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ｨ::ﾆ'::::l
　　　　　　ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ｀ヽ:::::::l
　　　　　　　＼::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:､　　';::::::|
　　　　　　　　 ,ﾝ､:::::::::::::::::::::｀:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::＼　';:::|
　　　 　 　 　 / | |｀ﾄ ､_:::::::::::::::::::::｀:::ｰ-......__/::::::::::::::＼ヾl
　　　　　　　　　l ﾄ ﾄ. ﾄ､ヽ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　｀ﾊ_|ヾ 弋弍f'ｰ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　 '´く.　　 'ーｲ　l j､7ァt､__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l　
　　　　　　　　　　 rヽ ､　lー'-'ノ_ﾉ∠Lゝト弋ー--　　:::＿:ﾉ　　　　.この逸話からは、
　　　　　　　　　　 ﾍ ヽ--j..-＜}::::::::::::〈.｀　　　　　　　　　　　　　　 陳寿の『国志』の内容が
　　　　　　　　　　　 ,ﾚ-'⌒:､ 　 ヽ:::::::::::ヽ- 、　　　　　　　　　　　　東晋の士大夫の間に知れ渡っていた事が分かる。
　　　　 ,. -‐､　　　 ヽﾆ.:::::;r‐　'´ l::::::::::::::::::::ﾍ　
　　　,r'::::.,.-'　　 ｒ'´ ::::ヽ　　 __'Jノヽ::::::::::::::::::ﾊ　　　　　　　　　　　.彼らの間で広く読まれていたのだろう
　　 /:::::/　　　　|　　 l::: ｀ ヽ､_　ヽ_,ｌ:::::::::::::::::::::l　
. 　 |　:::|　 　 　 |　　 lヽ､__,. ､　';::::::::::::::::::::::::::::::l.
.　　|　｜　　 　 |　　 |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
　　 l.　 l　　　　ヽl.　..|::::／::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
　 　 ヽ　ヽ．__ ノ |　::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　｀ ｰ-　一 ﾍ　|::::ｰ-､.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
　　　　　　　　　　　7ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ
　　　　　　　　　 ／::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
　　 　 　 　 　 ／::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
　　　　　　　／::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::::::|:::::::::::｀

356 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/14(土) 20:34:11.12 ID:HTOgjq5X0

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__ｨ‐'￣｀ヽ
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::ヽ
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::::::＼
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::::::::::::::＼
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::f ＼::::::::}
|　　　　『魏書』『毛修之伝』に曰く　　　 .|:::::::::::::|　　ゝ::::|
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::ヽ　　∨
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|ー:､::::::::::ﾍ
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::::::::ヘ＿
|________＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ |:::::::::::::::::::::::::::::::::｀丶、
　　　　　　 　　 ＼::::| |:::::::::ィ !{　ﾊ T tｰr ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶
　　　 　 　 　　　　` | |ー--ﾚﾘﾙ|rfiﾃ ヽl ｲﾃz rr----――― ' " ´
　　　　　　　　　　　 | |　　　 ヾN ゞｿ 　　 ゞｿ//　
　　　　　　　　　　　 | |　　　　＞:´|､　 -　　,|`:＜　　　　　　　　　　　　　『国志』を読んでいたのは、
　　　　　　　　　　　 | | 　　　 |::::::::| ＞　 イ |::::::::|　　　　　　　　　　　　　何も東晋の士大夫に限った話ではない
　　　　　　　　　　　 | |　 　　 ＞-､＼!　 !／::,-＜
　　　　　　　　　　　 | |　　/´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-､
　　　　　　　　　　　 | |　 /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　 | | 　 ｌ:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
　　　　　　　　　 　, ' ﾆ}く::／::::::::/:::::／|::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　 |　ｰjヽ＼::::::'"::／ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　 ヽﾆj　} 　＼:／ ＼　|:::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　 〈:| |Ｖ　 　　 }>､___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
　　　　　　　　　　　|:!.|:＼　　 ﾉ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
　　　　　　　　　　　|:!.|::::::`ー':::/　 /　 |::::|:::::::::::::::::!:::::!
　　　　　　　　　 　 |:|_!:::::::::::::::/　 /　　|:::::!::::::::::::::::|::::::|
　　　　　　　　　 　 |::::::::::::::::::/　 /　 　.!:::::!::::::::::::::::|::::::l
　　　　　　　 　 　　|::::::::::::::::/　 /　　　 !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
　　　　　　　　　　　!:::::::::::／　 /　　　　|::::::|::::::::::::::::|::::::::!

357 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/14(土) 20:35:26.76 ID:HTOgjq5X0

　　　　　　 　　　　　　 rｔ.j_ |　 |　 |　 |　　 |　 |　 |　 |　 | |!
　　　　　　 　　　 　 　 l　　｀丶l、,,|　 |　　 |　 |　 |　 |, -'=^'i
　　　　　　　　 　　　　l!　　　　　 ｀ ‐､!,,＿,j, -'‐ '^~´ 　 　 l!
　　　　　　　　　 　　　丶、　　　　　　　 ,;　　　　　　　　　 ﾉ
　　　　　　　　　　　 　 //＞､ 、 　 　 　 ﾄ;　　　　　　_,:ｨfiヽ
　　　　　　　　　　　 　,!〃 //7｀>- 、 　 l;!　　_, ィ＜ヾヽl i !
　　　　　　　　　 　　　l!ﾘ / /､/　　　｀ﾞﾞ '''' "~´ヽﾐ丶ヽいぃ!
　　　　　　　　　 　　　l:Y / //｀ヽ、　　　　　 　 ,rヾ~ﾞ`ヽヽ》!
　　　　　　　　　 　　　ｌﾘ/ //､ﾐ=roﾐミｧ　 rt=彡o:ﾃｱ､ヾヽｿl
　　　　　　　　 　　 　 lﾚﾊﾘ/　丶`"ﾆ`　 l l" 'ﾄ=ﾞ"‐'′ヽVﾊl
　　　　　　　　　　　 　Vﾘll l　　　~´　 　 l |　　　　　　　〉ヽﾘ
　　　　　　　　　　 　　 Yi1,ﾊ　　　　　　　 |　　　　　　 /）,V
　　　　　　　　　　 　　 ヾjll:｀ヽ　　　　　　 '　　　　　 ,ﾉ: :l:/
　　　　　　　　　　　　　 ヾll: : :＼　　 　 'ｰｧ'　　　 ／: : :ﾚ′
　　　　　　　　　　　　 　　ヾ〉: : ,:>、 `'＝=＝'^ ,イく: : :/
　　　　　　　　　　　　　 　　,ゝ'":::::l｀ヽ ｀ﾞﾞﾞ´ ／tl､:::ヽ./
　　　　　　　　　　　　 　　r''"::::::〈i;! 　 ` ｰ '"　/l>）:::::＼
　　　　　　　　　　　　 　 ,ｊ:::::::::::::ヽ＼　　 　 ,-'"／:::::::::::ヽ、
　　　　　　　　 　　　 ,ノ^ヽ:::::::::::::::＼ﾞヽ,＿,/ ／:::::ノ:::::::::{~｀丶､
　　　　　　　 　 , ィ "　　　＼:｀ヽﾐ､::::〉"::::::｀Y::::／:::::ノ::::j　　　 ｀ 丶 ､
　　　　　 ,: - '"　　　　　　／ヽ､:::::ミ/:::::::::::::::i!´::,,ィ":-'^ヽ、　　　　 　 ｀丶､
　　　　r'´　　　　　　　 ／　　　｀ﾞ`''ヾ::::::::::::::::〉''"~´　　　　ヽ、　　　　　　　｀t,

　　　　　　　　　　　　　　　北魏　撫軍大将軍　毛修之

───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　 北魏の時代、毛修之という人物がいた。
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　元々は東晋の将軍であり、
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　劉裕の北伐に従軍して洛陽に駐屯した経験もある。
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　その後、紆余曲折を経て北魏に属するようになった
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

358 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/14(土) 20:37:31.29 ID:HTOgjq5X0

　　　 　 　 　 　 　 　 l i i ｉ.l.i i i l　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　 　 l i i i l i i i l　　 ／　　 　　＼
　　　　 　 　 　 　 　 l i i i⊥i i i l　 ｜　ス コ ド 　|
　　　　　　　　　　　├'　　|　 ｀┤　ﾉ　 │ ン | 　 |
　　　　　　　　　　　 「iｊ.､_┴_,＜|＜　　プ ソ ピ　｜
　　　　　 　 　 　 　 {N,(･)Ｙ:(･)N}　| 　 だ メ ン 　l
　　　 　 　 　 　 　 _rｲﾍ}::::;::^ｒ/[､　!　　：　　 グ. /
　　　　　 ｒ 、 　／l::::{ﾌベ三'ｲｒﾉ::ト､_ 　 　 　　 /
　　　　＿l ├‐'_ ..:.ヽ::＞､ｒｒ＜:::ノ:.:.:...｀ーｒ―‐く
　　／　　l :.l::..::...:＞:.:､￣!Yi￣_ｒ‐､/:.:... .:.:` __:.._ヽ
　 　 　 .::.l ::|:. .´.. :: ..: ::｀ !:::l: . :: :: ::: .:. _( : ﾉ: :: :.::ﾍ
　　　＼::::!.:.l: :: ... ＿　::､ ⌒:::r‐ｸ........ :.ヽ）r: :.:ノ::..:|
　　　 .:::ヽl.:::!..::／..::::ﾉ: __）!:...ﾍｒ:: :::___:::::::::::ト､.. ::_:::
　　　｀:.:::.ｒ‐:し' .::／:.___::::１:.. :.:. .: .:--::::::::/: . : : :.ハ　　　　　　　　 　　 　 ／: :/ : : : : : : : : : : ＼ ∩!:.､
　　　:.:　::: .:.:.:.／---:::::::,小、::::::::::::::::::::::/:. : : .: /:.:.ﾊ　　　　　　　　　　.／: : : :!: : : : : :｀､: : : : : : :＼.|: ｀､
　　　:. ::.:.:.:__ノ｀ー┬‐‐仁ﾌ＾ー‐┬―‐ハ: .: .:.:.!: .ﾉ〈　　　　　　　　　 /: : i: : : '､: : : : : : :}: :i: ; : : : : :｀､ : ;
　　　￣ ::::::!ヽ: .: . :l￣｀ｰ１: --ﾍ:.l: :::::::l: : 「⌒:.:!:: :::::〉　　　　　　　 　.! : : |: : :!:|｀､: �Z .,t=ﾅ:+: : : : : : '; : '.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.'; : : ｀､,x:T ｀､: : :/ｨﾃ=ミ.!: :|: : :|: |: :.i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .ヽ: ､ ＼ィ=ﾐﾉ／　.{ﾊ_ｲ`!〃: :/:∧: :',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .ヽ:＼:'､.ﾋﾘ　　　　ー' ‖:／:/:!: '; :.｀､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/: : ｀ 　 ′　　 　 ./: : : : : | : |: : ;｀､
　　　　素晴らしい。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ./.i; ; ; '.、　ー　´　 /: : : : : :.!: : i i: :ﾄ }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .／　!: : : : i＞ 、__ .／': : : : : //:}: !/!: !.'}
　　　　天下には、このような美味な食べ物があるのですね　　　　　 .|:!: : : :/: ＼,.<}_..〃: : : /〃.///:}/-′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 !|: |:|:/:ヽ＼:|∩.ｎ!.|: : //>´　　 ′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｀｀i i:!:｀::＜::{`／::!:i: :/: : :｀＞.､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /｀､|:::::/,. =-、::::::｀､|::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /:::/｀o/::〉__/:::::o::::::｀!:::::::::::::::::::::::!

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　北魏でもいくつか軍功を立てたが、
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　江南の料理を調理できたため、北魏の太武帝に気に入られたという
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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359 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/14(土) 20:39:12.16 ID:HTOgjq5X0

　　　　　　　ｒｐ――'´　　　　 ｀ ー―‐p､
　　　　　　　|　 ,. -　'゛￣￣ ゛ 'ヽ　　　　|
　　　　　　　ﾚ　　　　　　　　　　　 ＼.　 ﾄ､
　　　　　／　　　　　　/　　 !　 !　　　ヽ | ﾊ
　　　　/　　　.:!　　| ./:　　 ﾊ　 !　!　!　ﾚ　 |
　　　 〈　　　:.::|斗ヤT ﾄ､　| 'T广 ト､|　　　|
　　　　∨　　:.:|V,斗=ﾐ ! ヽ:|　ｒ=ｒﾐ :!:|　!　.:|
　　　　　＼|　:.|ｲ ﾄ､:::|　　　!　ﾄ､::ｉ} >| :! :.::|　
　　　　　　 |＼|ﾍ弋_,ﾘ　　　　弋_ｿ　/ :! :.:.|　　　　　　　　結果、私に次ぐ位を得たわけでして
　　　　　　 |　 :ﾊ. 　　　　'　　　　　/ .:.!:.:.:.|
　　　　　　 ヽ　:.人　 　Y　 ﾌ　　 ,ｨ　.:..!:.:/|
　　　　＿　 _ヽ:.:.|:.＞ ､ ｀　 , ィヽ:/:.:./.:/_ﾘ
　　／　　 ｀　 ヾ.:ﾄ､_|`ｰ ﾆ-　'ﾄ､/ ::.／　＞＾ヽ
　/　　 　　　　　ﾒ!　＼,.⊥､／/ .／-､／　 　　＼
　￣）ヽ､　　　　/　ヽ　/|じ}| /'´　　　|　　 _ -‐‐/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 　 ,. :-:.' ｰ ' ¨ :.ゝ.､
　　　　　　　　　北魏　司徒　崔浩　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　 ,.:´: : : : : : : : : : : : : ヽ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 　,.': : : : : : : : : : : ',: : : : : : ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 　 ,':.:;':.:.:;'.:.:.;'.:./.:;'.:.:|i:';:.:.:.:.:.:.::`､｀ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,':.:.i:.:.:.i:.:/i:.:/i:.:ﾊ:.:l:i:.:.i:.:i:.:.:.';.:.:',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 /ｲﾊ:!:.:.:l:/ i/ ﾉノ ﾉリﾘハﾘ:!:i:.:.!:.l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　i/!:.:!:.:.;;;;;;;;;;;;;;;;　 　 ;;;;;;;;;;;;;;l:.!:ﾊ!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　∨|:.:.!　　　　　　　　　 ﾉ/i/ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　ﾍ!:|　　　　　　　　　ﾉ!/
　　　　　ある時、崔浩と毛修之は『三国志』について議論を交わした　　　　　　　ヾ!＞ｰ- 　 -- ＜ｲﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 　 　 （;;;;;ｿ⌒)￣｀´￣(⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 　　　ヽ;;=;;/＿_,,､＿/;;｀ソ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 〉;;;;;;;;ｿ:/Ａ.i:ｌ;;;;;;!′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 　 　 ノ｀;;;;;;;;;;i;!＿__i;!;;;;;ゝ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 　　（_;;;;;;;;;;;7;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 ｀￣￣￣´｀￣￣￣´

360 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/14(土) 20:40:25.78 ID:HTOgjq5X0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿,ﾍr-_r-､＿
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,､--<⌒ヽ|　 } ヽH　l　　L
　　　　　　 　 　 　 　 　 ,､ '´ _〈￣ ., ､‐=＝==‐ ､V/　/⌒>
　　　 　 　 　 　 　 　 ／: : : :ﾉ　 ／: : : : : : : : : : : :｀' ‐-､/'―i
　　　　　　　　 　 　 /　　　　:`>'　　　/　i　　　i 　 : : : : : :＼)
　　　 　 　 　 　 　 /.: : : : : : /.ｌ: : : :./.:／l : :.:.:.l .:.:　 　 　.l.　＼
　　　　　　　 　 　 ,'.:.: : : .:. : |.:l:. : :.:.l.:7￣l￣:ﾌ'ﾄ.l.:.:. : : : :.:.|: 　 ヽ
　　　　　　　　　　 |.:. .: .:.:. : :|:ﾊ: :.:.:ｨﾑ--式ｽ、.l.|ヽ.:. : :,/:/ 　 l. l
　　　　　　　　　　 |.:.:. :.:.:.:. .:.l| ヽ.:.Kr'f'::;;;オ'`｀　! .|.:.／癶:. : : |.:|
　　　　　　　　　　 |.:.:l.:.:.:.:.:.i.: : :. `ﾄ 　ﾏ__ﾌ　　　　 ﾚ=く. |.:.: :/ｨ.:.l
　　　　　　　　　　 |.:.:l.:.:.:.:.:.l : : :.l :| 　 　 　 　 　　 /;;(,ﾘｲ.:ノ/|.:/　　　陳寿の『三国志』は、
　　　　　　　　　　 |.:.:l.:.:.:.:.:.|.:.: : .l.:.l　 　 　 　　　,. 'ﾐ' .ﾊレｲ　ﾚ　　　 .古代の良史之風を有しています。
　　　　　　　　　　 L_|.:.:.:.:.::|.:.:. : .:',.l　　 　 ｒ- ,．　 　/.:l:.:ｌ:|
　　　 　 　 ／⌒ヽ　 ｀‐-､::|;;:::.:.:.:.|'ヽ　　　 ｀´　　／.:.:j: :ｌ:|　　　　　　その著述を見るに文章は整っていて、
.　 　 　 ／　　　　ヽ､＼　 __i＞､: :|.__＼.､_＿ ィ升.:.:.:.:,'./ｌj　　　　　　.宮廷で論じるに相応しい事柄を取り上げています。
　　　r'´　　 ／⌒ヽヽ､　∨　 　 `┘ ｀7Lri 　　＼.:.:.// ,ﾘ　
　　 ﾉ　　 ／.:.:.:.:.:.:.:.:..l l　 `rr―――〈i V | 　 　　`y/　　　　　　　　 .微かにして顕か、美しく折目正しい文章は、
　 （＿_／.:.:.: .:.:.:.:.:.:.:.:| | 　 ヽl　　　 　 ｀>l_L　-‐､＿__　　　　　　　　 .班固の『漢書』以来、陳寿に及ぶ者はいません
　　,､-‐|.:.:.: : : .:.:.:.:/ﾏノ__ 　ﾉヽ、 `　=-|l;;; .l__　　ヽ ＼＼
　 {　￣|.:.: : : : .:.:.:.＼７＿＼､ /　　_＿_ヾ,_ﾉ¨　 ／　　ヽ.ヽ
　　)　 ﾉ.:.:.: : : : : :.:.:.:.:..＼.:.:.）ヽー‐ｧ-イ'７:ｽ¨＼| 　　　 | .|
.　 ｀‐（.:.:.: : : : : : : : .:.:.:.:.:.:ノﾉi } ／　./ .i |/ | 「T´　-r-r‐'´
　　　　>――――――<ノノ ﾉ＼ ./ 　 i|l　ヽ　＼ ￣「＼


───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 .
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　崔浩は陳寿の文章を絶賛
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　.
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　.
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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361 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/14(土) 20:41:13.73 ID:HTOgjq5X0

　 |! |　|　|　 |　 |　!, :'‐'"　　ﾞi,
　fｰ--'‐┴‐'' '''"´　　　　　　〉
　 l　　　　　　　　　　　　,ィ'"´ヽ
　 l!　　　　　　　　,r＜ﾞ´ヽミ､ ﾐヽ
　　〉TT7―一''"´ ,r'ゝ､ﾐ ヾﾐt ﾐ !　　　　　　　　　　　　　　　昔、蜀にいた時、
　　t川f,ﾆヽ､　 ,ノｨ",9ﾉ＼ﾐ　ミﾐ l　　　　　　　　　　　　　　　古老からこんな話を聞いた事があります。
　　ヾtﾘ丶９ﾝi,　 ヾﾞﾞ´　　 ヽ､川ﾘ
　　　ヾ:ゝ、　 l　　　　　　　 ﾊ)ソ　　　　　　　　　　　　　　　 陳寿は諸葛亮の属官だった時、
　　　　｀ヾ〉　 |　　　　　　 ,ﾉ Ｙ｀ヽ､　　　　　　　　　　　　　　鞭打ち百回を受けたために
　　　　　　ヽ.└-;... ィ^　／ﾘ /::::::i! ｀ﾞヽ､、　　　　　　　　　　「臨機応変の軍略は得手ではなかった」と評したと
　　　　　　　 丶'｀ﾆﾞ´ ／,-y/:::::::::l!　　　 ｀ﾞ'ｰ- ､
　　　　　　　, ｲ｀ﾞf' ‐ '　/ :lﾉ::::::::::::l
　　　　 一'" /:ヽ::ゝr::''7 ,ｨ::::::::::::::ﾘ
　　　　　　　 ヽ:::丶i::::/ /::iｼ::::::::ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿／,'　　　 　 ￣ ￣　9{_
　　　　　　　　入::::｀i/ 7::::lﾛ-‐''"　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{ﾟ＞‐一 ¬￣￣`ヽ、　　j. ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　　 /　　 {　　　　　 ＼ { 　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　 ヽ 　{　 　 ヽ、　＼　 l　ヽ〉.　　 ｉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　 ∧　ｌ__＼ 　代ｰ ､ヽ |　　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 {　 　 {　X´ｌ　ヽ＼}　＼_ヽ |　 　　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ ＼∨　ヽ 　　　　＿_ 　 |　　　　　 !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼小. ｨ＝ 　 　 ´￣ `　l　　　　　,′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l　}　 　'　　 　 　 　 ,'　 　 　 /
　　　　　　　　　　　　　　またまた御冗談を　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |:八　　ヽ _フ 　 　 /　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l　 个 ､　　　 　 ィ/　　 　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　 /　 _＞r 'チｰ/　　　／　　　　　　_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 !　!／　} │ 　 /　 , ＜＿　　_, イ´／ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／＼/ヽ { __ノ/⌒ヽ./ ／　　　/7'´ 　 ／　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　 ＼ﾊl　 ∧＿ﾉ Ｘ　　　　/｛　　　 ヽヽ　 __j

───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 .
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　しかも、毛修之が耳にした陳寿の悪評を聞いても取り合わなかった
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　.
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　.
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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362 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/14(土) 20:41:57.33 ID:HTOgjq5X0

　　　　　　　　　　　　 , ' 兮ヽ、
　　　　　　　ｒｐ――'´　　　　 ｀ ー―‐p､
　　　　　　　|　 ,. -　'゛￣￣ ゛ 'ヽ　　　　|
　　　　　　　ﾚ　　　　　　　　　　　 ＼.　 ﾄ､
　　　　　／　　　　　　/　　 !　 !　　　ヽ | ﾊ
　　　　/　　　.:!　　| ./:　　 ﾊ　 !　!　!　ﾚ　 |
　　　 〈　　　:.::|斗ヤT ﾄ､　| 'T广 ト､|　　　|
　　　　∨　　:.:|V,斗=ﾐ ! ヽ:|　ｒ=ｒﾐ :!:|　!　.:|
　　　　　＼|　:.|ｲ ﾄ､:::|　　　!　ﾄ､::ｉ} >| :! :.::|
　　　　　　 |＼|ﾍ弋_,ﾘ　　　　弋_ｿ　/ :! :.:.|　　　　　　　　　　陳寿の諸葛亮評は、
　　　　　　 |　 :ﾊ. 　　　　'　　　　　/ .:.!:.:.:.|　　　　　　　　　　過剰と言って良いぐらい絶賛しています。
　　　　　　 ヽ　:.人　 　Y　 ﾌ　　 ,ｨ　.:..!:.:/|
　　　　＿　 _ヽ:.:.|:.＞ ､ ｀　 , ィヽ:/:.:./.:/_ﾘ　　　　　　　　　　.その跡を辿れば、
　　／　　 ｀　 ヾ.:ﾄ､_|`ｰ ﾆ-　'ﾄ､/ ::.／　＞＾ヽ　　　　　　　　.諸葛亮に背いたり恨んでいたりなどは考えられません。
　/　　 　　　　　ﾒ!　＼,.⊥､／/ .／-､／　 　　＼
　￣）ヽ､　　　　/　ヽ　/|じ}| /'´　　　|　　 _ -‐‐/　　　　　　 何をもってそのように言うのでしょう？
.ｒ-く　　 ＼　　/　　　/:..:.ｰ':V　　　　 ! ／　　 　|
.|　　　｀¨　―: !　　 /:.:.:.::.:.!∧　　　　|　 ― ¨￣￣｝
.|　 　　　　　　!　　/:.:.:.:.::.:.!:.:∧　　　! 　　　　　　　|
∧＿　　　　　!　 /:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.:ﾊ　　 !　　　　　　　 |
:::::::::�X　ヽ　 !　/:.:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.::.::∧　!|　　――‐ｭ／
V::::::〈　　　　| /:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾉ:.:.:.:.:.:.:|　!|　　　　　/:::::|
　＼:::＼_ ／::|�X￣¨ﾏ＿,ｆ￣ ¨�X　!　　 　／::::::/


───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　 火のない所に煙は立たず。
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 .
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　陳寿の諸葛亮評を
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　不自然に思う者は少なからずいたのだろう。
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　この手の話はいくつか史書に見えるが、
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　 崔浩に言わせれば、もっとよく『三国志』を読めとなってしまう
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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363 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/14(土) 20:43:49.53 ID:HTOgjq5X0

　　　　　　　/　 ,='　 _　 ∧_　_,,
　　　　　　/,,_　{i ,〜　〜　 /´　ﾊ＾､_
　　　　　　　 ヽi}　/ /　　 / ヽ_/ ヽ__,,＼
　　　　　　　　 {　| _|__,,／　／ ￣ ＼ヽ　　　　　　 関羽を軍師にしてたですか？
　　　　　　　　 ヽ | _|∠_／/　┬―ｩ ヽ
　　　　　　　 　 |｀､ヽ.__ノ　　　 ヽ-‐' _/　　　　　　.そりゃ助言の成功率が低いはずです。
　　r"　　　　　 | |{i t　　　 ＿ 　 　 ／ |
　（　　　=‐'　　| | i}　> ､___ヽﾉ_ ,ｨ ﾘ| l| |　　　　　　せめて知力９０オーバーの奴を軍師にしねぇと……
　　ゝ-'　　 　 // i}　/　｝-‐斤ヒl､__| l| |
　　　　r､ 　 //,,i}　/／}｝　l|》o《|!　｛{｀lヽ
　　　__ゝ |i}＾V'' __/　　}｝　　ハ　　｛{　|　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 ／.: : ／二二二二_　ヽ| : : : |: : : : : ヽ
　　 ヽ　 ﾉ'　 ｀j　　　　}｝　 /Ｘ |　 ｛{　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /.: : : : :/.: : : : : : : : : : :＼| : : : | : : : : : :∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　 /.: : : : : { : : : : : : : : : : : : : :| : : : |⌒ヽ: : : ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/./': : : : ∧: :!、 : : :| : :l : : : :| : : : | ＼　〉 : : :.!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i:,' l : : : : i斗::| ＼ : :|ヽ｣ｘ' : : | : : : | 　 〉'.: : : : |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 l|　! : : : : |,rfﾄl､ 　 ｘ|' ,ｨﾁえ、| : : : L. ｲ.| : : : : |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l : :|: : '. ﾄィl　 　 　 {.ノ::ﾘ'^| : : : :|｀i | | : : : : |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾄ､: |: :ﾊ ｰ'　　　　　ｰ‐'　 .| : : : ,'_ﾉ l.｣ : : : : l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | :Ｎ :| :'.　　'　 　　　　'J　j : : :/. :レ : : : : :,′
　　　　　　　　探索も登用も上手くいかないわけよね　　　　　　　　　　　 | :l | :| : ＼　ｰ ､　　　　 /. : : /.: : : : : : : : /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | :| ヽ| : :l : ｀　 . __.. 　 ´'. : : /.: | : : : : : :./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｌ :|　｜ :|∨ : : :r‐}　　/' } :./ﾍ | : : : /.::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　 　 　 ヽ!　 ∨:L.ゝ‐'´／ 　 ／,::/　 .ｿ.: ／.::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /７Ｎ　　∠｀ヽ／　/'　／- '´｀ ｰ'-､
γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ　　　　　 / /　　　/¨ヽﾝ　　　　　　 　 _.　 '´　 '.
|　　　 確かに諸葛亮は、劉備と水魚の交わりを結びました　　　 |
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂

364 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/14(土) 20:45:04.44 ID:HTOgjq5X0

　 　 　 　 　 　 　 __＿|　i　 ＼
　　　 　 　......:'"´:::::::::::|　|　　　＼
　　　　／.::::::::::::::::::::／／　　 ....:::'＾丶､
　　　　::::::::::::::::::::／／ 　 ／.::::::::::::::::::::.＼
　　　　::::::::::::::／ｏ　　 ／_...　 -‐ーー‐‐-＼
　　 　 -‐:::::::::＼　　 /.:::::::::::::::::::::::::::::‐-....... _〉
　　　　::::::::::::::::::::＼/::::::::::::|:::::::::::/:::::}:::}::::::::/
　　　　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::＼:/:::::/:::::::::::/
　　　　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|／/＼/_/::::／　　　　　しかし、曹操と天下を争うのが難しいと見るや、
　　 　 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|￣{::丁 { ￣　　　　　　 委ねられた荊州を放棄して、退いて入った蜀を劉璋から奪いました。
　　 　 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　 ゝ’　 ､_
　　　 ／⌒丶:::::::::::{:::::::::::::|　　　　 　 }　　　　　　 孫氏と偽りの盟を結び、
　　　　　　 　 ＼::::∧::::::::::|　　　　　 ,′　　　　　 .奥深い辺境に割拠して蛮夷の間で僭称するに至る。
　　　　　　 　 　 ):::::∧:::::::|　　 ∠ｱ/
　　　　-‐…‐＜ |／｀ヽ:::::| 　 　 ／　　　　　　　　このような策を立てているようでは愚か者と言わざるを得ません
　　　　:::::::::::::::::::＼　　 ';:::|￣￣
　　 　 :::::::::::::::::::::::::: 　 ∧|
　　　　:::::::::::::::::::::::::}　〔 {:{)
　　　　:::::::::::::::::::::::::} 　 ￣}｀ヽ


───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 .崔浩の諸葛亮論。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　.以前内容の一部を紹介したが、今一度最初から紹介しておく
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　.
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

365 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/14(土) 20:47:12.42 ID:HTOgjq5X0

　 　 　 　 　 ＿_／　 _＿_＼＿_
　　　　　　　|°＞:::::::::::::::::::::＜|
　　　　　　　l／:-‐…‐-.........._:::.＼
　　　 　 　 /.::::::l＿:::/::::::::＿::}::`ヽ〉
　　　 　 　 l:::::::::|＿//:::/＿_/:::::::/
　　　 　 　 ｌ::::::::「ヒ｢ ￣ ヒ｢丁:_/
　　　　　　 ｌ::::::::| ,,　　'　 　 爪｢
　　　 　 　 ヽ:::::ト　　-　　ｨ:::::ﾘ　　　　　　　　　　　　南越王趙佗ならまだしも、
　　 　 ＿ 　　 >|[￣≧i〔｀ヽ::厶_　　　　　　　　　　　.管仲・蕭何の仲間だなんてとてもとても……
　　　 { 　_｀>く　　 ＼,.=《`ヽ(　　｝
　　　 ∨:::(___,ﾊ 　　∧:::ﾘ＼ ∨[_
　　 　 {:::::::::::＼l＼/　 Y＾ヽ ＼ 入
　　 　 }i::::::::::::::::＼{_んヘ. _ノし'^Y::ヽ
　　　 八:::::::::::::::::::}::::::::::::::::}::::::::::ﾉ::ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　丶、　　　　　　　 ,;　　　　　　　　　 ﾉ
　　　 `ｰ┐::::-‐ｆ个‐--‐ '＾　T::::/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 //＞､ 、 　 　 　 ﾄ;　　　　　　_,:ｨfiヽ
　 　 　 　 ｌ:::::::::::|ヽ＼　　　　/.::::{　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　 　,!〃 //7｀>- 、 　 l;!　　_, ィ＜ヾヽl i !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　l!ﾘ / /､/　　　｀ﾞﾞ '''' "~´ヽﾐ丶ヽいぃ!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　l:Y / //｀ヽ、　　　　　 　 ,rヾ~ﾞ`ヽヽ》!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　ｌﾘ/ //､ﾐ=roﾐミｧ　 rt=彡o:ﾃｱ､ヾヽｿl
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 lﾚﾊﾘ/　丶`"ﾆ`　 l l" 'ﾄ=ﾞ"‐'′ヽVﾊl
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　Vﾘll l　　　~´　 　 l |　　　　　　　〉ヽﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 Yi1,ﾊ　　　　　　　 |　　　　　　 /）,V
　　　　　　　　　　　　　　　手厳しいですね　　　　　　　　　　　　　　　　 　　ヾjll:｀ヽ　　　　　　 '　　　　　 ,ﾉ: :l:/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヾll: : :＼　　 　 'ｰｧ'　　　 ／: : :ﾚ′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　ヾ〉: : ,:>、 `'＝=＝'^ ,イく: : :/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　,ゝ'":::::l｀ヽ ｀ﾞﾞﾞ´ ／tl､:::ヽ./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　r''"::::::〈i;! 　 ` ｰ '"　/l>）:::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,ｊ:::::::::::::ヽ＼　　 　 ,-'"／:::::::::::ヽ、

───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 .
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　陳寿の諸葛亮評を踏まえた上での崔浩の意見と見るべきなのだろう
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　.
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　.
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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366 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/14(土) 20:47:53.30 ID:HTOgjq5X0

　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 _
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／0＼
　　　　 　 　 　 　 　 　 ＿_／　 _＿_＼＿_
　　　　　　　　　　　　　|°＞:::::::::::::::::::::＜|
　　　　　　　　　　　　　l／:-‐…‐-.........._:::.＼
　　　　　　　　　 　 　 /.::::::l＿:::/::::::::＿::}::`ヽ〉
　　　　　　 　 　 　 　 l:::::::::|＿//:::/＿_/:::::::/
　　　　　　　　　 　 　 ｌ::::::::「ヒ｢ ￣ ヒ｢丁:_/
　　　　　　　　　　　　 ｌ::::::::| ,,　　'　 　 爪｢
.　　　　　　 　 　 　 　 ヽ:::::ト　　-　　ｨ:::::ﾘ
　　　　　　　　 　 ＿ 　　 >|[￣≧i〔｀ヽ::厶_
　　　　　　　　　 { 　_｀>く　　 ＼,.=《`ヽ(　　｝　　　　　　　　先程あなたが言った
　　　　　　　　　 ∨:::(___,ﾊ 　　∧:::ﾘ＼ ∨[_　　　　　　　　.「臨機応変の軍略は得手ではなかった」は、
　　　　　　　　 　 {:::::::::::＼l＼/　 Y＾ヽ ＼ 入　　　　　　　 .陳寿が諸葛亮を貶して真実を損ねたものではないのですよ
　　　　　　　　 　 }i::::::::::::::::＼{_んヘ. _ノし'^Y::ヽ
.　　　 　 　 　 　 八:::::::::::::::::::}::::::::::::::::}::::::::::ﾉ::ノ
　　　　　　　　　 `ｰ┐::::-‐ｆ个‐--‐ '＾　T::::/
　 　 　 　 　 　 　 　 ｌ:::::::::::|ヽ＼　　　　/.::::{
　　　　 　 　 　 　 ＿l:::::::::::|　　　 　 　 {::⌒i
.　　　　　　　 　 / 　 l::::::⌒ヽ､=‐- 　 -{::::::::ゝ- 、
.　　 　 　 　 　 _{_ ノ∧::::::::::::::::`'＜/⌒丶/　　 _j_
　　　　　　　　 {　　　　｢丁ﾆ=-　_/　 　 /`ー'"　_う‐-　_-‐‐-　_
　 　 　 　 　 　 ＼　　∧{{　　　　{＿＿/=‐--＜_ツ、　　 ＼　 　 `¬
　　　 　　.　 '"´￣`７i::::{ ＼　　　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ　　　i　　 　 ,′
　　　 ／　　 　 　. //|::::＼　`ｰ-ミ　　　　　　　　　 　 |　 　 |　　　 '
――(_　　　. :　: :///|::::::::::｀¨¨ヽ　}}　　　　　　　　　　|l　　 ,|　　 /　
　　　　　￣⊂=‐'-‐‐'ヽ::::::::::::::::::::｀辷=‐-ミ　　　　　　|l 　〃|__／―−−‐‐--　　

367 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/14(土) 20:50:00.56 ID:HTOgjq5X0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿,ﾍr-_r-､＿
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,､--<⌒ヽ|　 } ヽH　l　　L
　　　　　　 　 　 　 　 　 ,､ '´ _〈￣ ., ､‐=＝==‐ ､V/　/⌒>
　　　 　 　 　 　 　 　 ／: : : :ﾉ　 ／: : : : : : : : : : : :｀' ‐-､/'―i
　　　　　　　　 　 　 /　　　　:`>'　　　/　i　　　i 　 : : : : : :＼)
　　　 　 　 　 　 　 /.: : : : : : /.ｌ: : : :./.:／l : :.:.:.l .:.:　 　 　.l.　＼
　　　　　　　 　 　 ,'.:.: : : .:. : |.:l:. : :.:.l.:7￣l￣:ﾌ'ﾄ.l.:.:. : : : :.:.|: 　 ヽ
　　　　　　　　　　 |.:. .: .:.:. : :|:ﾊ: :.:.:ｨﾑ--式ｽ、.l.|ヽ.:. : :,/:/ 　 l. l
　　　　　　　　　　 |.:.:. :.:.:.:. .:.l| ヽ.:.Kr'f'::;;;オ'`｀　! .|.:.／癶:. : : |.:|
　　　　　　　　　　 |.:.:l.:.:.:.:.:.i.: : :. `ﾄ 　ﾏ__ﾌ　　　　 ﾚ=く. |.:.: :/ｨ.:.l
　　　　　　　　　　 |.:.:l.:.:.:.:.:.l : : :.l :| 　 　 　 　 　　 /;;(,ﾘｲ.:ノ/|.:/　　　　　蜀の険しい山を恃み、
　　　　　　　　　　 |.:.:l.:.:.:.:.:.|.:.: : .l.:.l　 　 　 　　　,. 'ﾐ' .ﾊレｲ　ﾚ　　　　　　時宜と相手の勢力を量れず、
　　　　　　　　　　 L_|.:.:.:.:.::|.:.:. : .:',.l　　 　 ｒ- ,．　 　/.:l:.:ｌ:|　　　　　　　　厳しい法によって蜀人を駆り立てる。
　　　 　 　 ／⌒ヽ　 ｀‐-､::|;;:::.:.:.:.|'ヽ　　　 ｀´　　／.:.:j: :ｌ:|
.　 　 　 ／　　　　ヽ､＼　 __i＞､: :|.__＼.､_＿ ィ升.:.:.:.:,'./ｌj　　　　　　　　.辺境の蛮夷を率いて
　　　r'´　　 ／⌒ヽヽ､　∨　 　 `┘ ｀7Lri 　　＼.:.:.// ,ﾘ　　　　　　　　 中原に抗った結果はどうだったでしょうか
　　 ﾉ　　 ／.:.:.:.:.:.:.:.:..l l　 `rr―――〈i V | 　 　　`y/
　 （＿_／.:.:.: .:.:.:.:.:.:.:.:| | 　 ヽl　　　 　 ｀>l_L　-‐､＿__
　　,､-‐|.:.:.: : : .:.:.:.:/ﾏノ__ 　ﾉヽ、 `　=-|l;;; .l__　　ヽ ＼＼
　 {　￣|.:.: : : : .:.:.:.＼７＿＼､ /　　_＿_ヾ,_ﾉ¨　 ／　　ヽ.ヽ
　　)　 ﾉ.:.:.: : : : : :.:.:.:.:..＼.:.:.）ヽー‐ｧ-イ'７:ｽ¨＼| 　　　 | .|
.　 ｀‐（.:.:.: : : : : : : : .:.:.:.:.:.:ノﾉi } ／　./ .i |/ | 「T´　-r-r‐'´
　　　　>――――――<ノノ ﾉ＼ ./ 　 i|l　ヽ　＼ ￣「＼

368 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/14(土) 20:51:09.60 ID:HTOgjq5X0

　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／〃　 ＼
　　　 　 　 　 　 　 ＿＿＿／〃 　 　 　 ＼_　
　　　　　　　　　　│= ＝　　　-――――^┴-:、　
　　　　　　　　　　│　　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　 　 　 　 ／ﾍ.　/.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
　　　　　　　　/.:.:.:.:.∨:.:.:.{.:.:.:/{.:.:.:/.:.:.:.:/.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　 ,' :.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ｌ:.:/:'⌒/::.／/.:.:／.:.:.:/.:.:.:.:.:.:｝
　　　　　　　 |:::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|/∠／／∠:／ /⌒ﾒ.:.:.:.:.:.:/
　　　　　　　 |:::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| ｨ≠弌　　　 　'ｰ /.:.:.:.::／　　　　　　　隴右に出兵して、
　　　　　　　 |:::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|　　 　 　 　 　 气ヽ:_;イ　　　　　　　　 .祁山を二度、陳倉を一度攻め、
　　　　　　　 .l::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:|　　　　 　 　 　 　 ﾊｌ.:.|　　　　　　　　 .慎重過ぎて機会を逃し敗れてしまいました。
　　　　　　 　 ｌ:::::::::::.::.::.::.:.|　　　　ｔ‐　、　　,' :::|:.:|
　　　　　 　 _,⊥;::::::::::::::::.:.:ﾄ､　　　 ｰ'′　ノ::::::j:.:j　　　　　　　　　後に秦川に入りましたが、
　　　　 　 /　 　 ＼_::::::::.:.:l　＞　 __　 イ::l :::::::ｌ:/　　　　　　　　　 攻城戦を望まず、ひたすら野戦を望みました。
　　　　　　{　　　 　 ＼＼.:.:|-──ﾄ､｀ヾ､:|::::::::/ ＼
　　　　　　 ＼／ ￣￣）､{ヽ{　　/⌒∨（　＼:/　 　 ＼　　　　　　.故に魏の人々にその意を悟られ、
　　　 　 　 ／:::::::::::::::（＼｝　￣ { f⌒}|く＿　　　　　／　　　　　　 軍営を堅守された結果、戦わずして屈した次第。
　　　　　 /::::::::::::::::::::::::＼廴　　∧ーヘ　　＼　　〈廴
　　　　／:::::::::::::::::::::::::⌒^∨|　 }　ヽ　　＼ 　 ＼　　 |　　　　　　 .知は窮まり勢いは尽き、
　　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V!∨　　　　　　⌒＼ヽ　│　　　　　　憤激のあまり病を発して死んでしまいました
　 .〈　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ∨　　　　　＼ 　 　 ＼_∧
　　 ヽ:::::::::::::-‐==:::::ミ::::::::::::::ﾚ⌒＼＿＿＿／ヽ_ノﾍ:::':,
　　　　＼::::::::::::::::::::::::::::::ヾ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｝::::〉
　 　 　 　 ＼_::::::::::::::::::::xﾍ:::::::::::::::::::::::::::::::::;'::::::::::::::::ﾉ／

369 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/14(土) 20:53:12.93 ID:HTOgjq5X0

　　　　　　　ｒｐ――'´　　　　 ｀ ー―‐p､
　　　　　　　|　 ,. -　'゛￣￣ ゛ 'ヽ　　　　|
　　　　　　　ﾚ　　　　　　　　　　　 ＼.　 ﾄ､
　　　　　／　　　　　　/　　 !　 !　　　ヽ | ﾊ
　　　　/　　　.:!　　| ./:　　 ﾊ　 !　!　!　ﾚ　 |
　　　 〈　　　:.::|斗ヤT ﾄ､　| 'T广 ト､|　　　|
　　　　∨　　:.:|V,斗=ﾐ ! ヽ:|　ｒ=ｒﾐ :!:|　!　.:|
　　　　　＼|　:.|ｲ ﾄ､:::|　　　!　ﾄ､::ｉ} >| :! :.::|　　　　　　　 私の言葉を聞いて考えてみて下さい。
　　　　　　 |＼|ﾍ弋_,ﾘ　　　　弋_ｿ　/ :! :.:.|
　　　　　　 |　 :ﾊ. 　　　　'　　　　　/ .:.!:.:.:.|　　　　　　　 古代の良将は
　　　　　　 ヽ　:.人　 　Y　 ﾌ　　 ,ｨ　.:..!:.:/|　　　　　　　 進むべき時は進み、それが難しい時は退いたものですよ
　　　　＿　 _ヽ:.:.|:.＞ ､ ｀　 , ィヽ:/:.:./.:/_ﾘ
　　／　　 ｀　 ヾ.:ﾄ､_|`ｰ ﾆ-　'ﾄ､/ ::.／　＞＾ヽ
　/　　 　　　　　ﾒ!　＼,.⊥､／/ .／-､／　 　　＼
　￣）ヽ､　　　　/　ヽ　/|じ}| /'´　　　|　　 _ -‐‐/　　　　　　　　　　　　　　 |i |　|　|　 |　 | ｜ i!　i ,>ﾍ
.ｒ-く　　 ＼　　/　　　/:..:.ｰ':V　　　　 ! ／　　 　|　　　　　　　　　　 　　　　 |! |　|　|　 |　 |　!, :'‐'"　　ﾞi,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　fｰ--'‐┴‐'' '''"´　　　　　　〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 l　　　　　　　　　　　　,ィ'"´ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 l!　　　　　　　　,r＜ﾞ´ヽミ､ ﾐヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　〉TT7―一''"´ ,r'ゝ､ﾐ ヾﾐt ﾐ !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　t川f,ﾆヽ､　 ,ノｨ",9ﾉ＼ﾐ　ミﾐ l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　ヾtﾘ丶９ﾝi,　 ヾﾞﾞ´　　 ヽ､川ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　ヾ:ゝ、　 l　　　　　　　 ﾊ)ソ
　　　　　　　　　　　　　　　　なるほど　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　｀ヾ〉　 |　　　　　　 ,ﾉ Ｙ｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　ヽ.└-;... ィ^　／ﾘ /::::::i! ｀ﾞヽ､、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　 丶'｀ﾆﾞ´ ／,-y/:::::::::l!　　　 ｀ﾞ'ｰ- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　, ｲ｀ﾞf' ‐ '　/ :lﾉ::::::::::::l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 一'" /:ヽ::ゝr::''7 ,ｨ::::::::::::::ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　 ヽ:::丶i::::/ /::iｼ::::::::ノ

───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　.毛修之は崔浩の発言に納得したというお話。
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 .
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　この逸話からは、
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　北朝ひいては中原の士大夫も『三国志』を読んでいた事が分かる。
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　つまり、『三国志』は広く天下に流布していたと言って良い
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

370 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/14(土) 20:54:14.64 ID:HTOgjq5X0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　 今の話、南の者たちが聞いたら果たしてどう思うか　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂

　　　　　　　 ／￣￣￣＼
　　　　　　／　＿,ﾉ　　⌒ ＼
　　　　 ／　　（●） 　（●）　＼
　　　　| 　 　 　 、　´　 　　　　|
　　　　＼　　　　 ￣￣ 　　　／
　　　　 ／iiヽ､　___ ,, ___,, _ノii＼
　　　／ ､∧＼__､ｼ介ｖ__／/,,　＼　　　　　　　　　諸葛亮が北方に心服しなかったのは、
　　　{⌒ ﾄ　 7 ＼//∧／<　 ｲ ⌒}　　　　　　　　 漢王朝が滅亡するに当たって、その復興を責務としたため。
　　 (ヽ､<!　　＼. ヽ／　／== iﾌ ／)
　 ／　　 ).　i　　／＜ 　 　 i　に　ヽ､　　　　　　　決していたずらに辺境にいる事を是としたわけではありません
　乂.__クi 　 :i　 :|ﾟ　　　ﾟ　　:! 　ﾄ､ﾞシ
　　　　 .!==,.　　:|　　　｡　　===!
　　　　 i,＿＿＿ゝ＿＿＿＿,,,,i
　　　　　 |　|　　　　||　　　 |　|
　　　　　 .|　|　　　 | |　 　 :|　|
　　　　　 |　|　　　 |　|　　　|　|
　　　　　〈,_L ,,,...＿| |＿__,,,,L,, 〉
　　　　r-´＿,,,-==!　!==-,,,＿`-t

　　　　　宋　中書侍郎　裴松之

───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　ちなみに、彼らは裴松之と同時代の人々である
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　.
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

371 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/14(土) 20:55:25.05 ID:HTOgjq5X0

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__ｨ‐'￣｀ヽ
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::ヽ
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::::::＼
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::::::::::::::＼
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::f ＼::::::::}
|　　　　　　　　　おしまい　　　　　　　　　|:::::::::::::|　　ゝ::::|
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::ヽ　　∨
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|ー:､::::::::::ﾍ
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::::::::ヘ＿
|________＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ |:::::::::::::::::::::::::::::::::｀丶、
　　　　　　 　　 ＼::::| |:::::::::ィ !{　ﾊ T tｰr ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
　　　 　 　 　　　　` | |ー--ﾚﾘﾙ|rfiﾃ ヽl ｲﾃz rr----――― ' " ´
　　　　　　　　　　　 | |　　　 ヾN ゞｿ 　　 ゞｿ//　
　　　　　　　　　　　 | |　　　　＞:´|､　 -　　,|`:＜　　　　　　　　　違いの分かる男は『三国志』を読むというお話
　　　　　　　　　　　 | | 　　　 |::::::::| ＞　 イ |::::::::|
　　　　　　　　　　　 | |　 　　 ＞-､＼!　 !／::,-＜　
　　　　　　　　　　　 | |　　/´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-､
　　　　　　　　　　　 | | 　 ｌ:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
　　　　　　　　　　　 | |　 /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|　
　　　　　　　　　 　, ' ﾆ}く::／::::::::/:::::／|::::::::::::::::::::::::::|　
　　　　　　　　　　 |　ｰjヽ＼::::::'"::／ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　 ヽﾆj　} 　＼:／ ＼　|:::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　 〈:| |Ｖ　 　　 }>､___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
　　　　　　　　　　　|:!.|:＼　　 ﾉ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
　　　　　　　　　　　|:!.|::::::`ー':::/　 /　 |::::|:::::::::::::::::!:::::!
　　　　　　　　　 　 |:|_!:::::::::::::::/　 /　　|:::::!::::::::::::::::|::::::|
　　　　　　　　　 　 |::::::::::::::::::/　 /　 　.!:::::!::::::::::::::::|::::::l
　　　　　　　 　 　　|::::::::::::::::/　 /　　　 !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
　　　　　　　　　　　!:::::::::::／　 /　　　　|::::::|::::::::::::::::|::::::::!

372 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/14(土) 20:56:37.62 ID:HTOgjq5X0

【第八十三回に続く】

〜晋〜

●牽秀（けんしゅう）　チウ（ダイの大冒険）
●王導（おうどう）　ジル・ド・レェ（Fate/Zero）
●刁協（ちょうきょう）　ジーク（Fate/Apocrypha）

〜他〜

●毛修之（もうしゅうし）　至郎田正影（魔人探偵脳噛ネウロ）

373 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2020/03/14(土) 20:58:40.11 ID:+0qkZiNc0

乙です。東晋ならまだしも北魏でも一般教養になるくらい読まれてたんだなあ。

374 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2020/03/14(土) 21:01:41.00 ID:l0iQo7h/0

おっつおっつ
この時代までくれば三国志の受容史になるんやな

375 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2020/03/14(土) 21:03:17.60 ID:4KFZQdV6o

乙です。
孔明が翠星石なせいか自意識過剰な感じになってるが、元々学友らに菅仲・楽毅に匹敵する人物になるって言ってたから案外間違ってないのかも

376 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2020/03/14(土) 21:17:18.25 ID:EqgKexwW0

乙

崔浩は当代きっての秀才…だったね
歴史に正直すぎて死んだが

377 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2020/03/14(土) 22:19:57.53 ID:hhkeWa9So

乙です。
初期から幅広く読まれてたのですな。
生き方の参考になったのでしょうか？

378 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2020/03/14(土) 22:28:55.03 ID:Frrn+5NYo

乙

崔浩シエスタかwこの人が仕えるあの人はやはりイデオンかな？

379 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2020/03/14(土) 23:26:46.37 ID:1BZ5kJUr0

乙
北と南、それぞれの立場からの論ってところですね

380 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2020/03/14(土) 23:48:40.64 ID:0cXKUJWDo

乙でごわす

北魏は一応曹魏を引き継ぐ政権だからその宰相としては
諸葛亮を全肯定はできませんよねぇ

381 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2020/03/15(日) 00:11:28.78 ID:UIGPAJbm0

>>343
そうか、侍女は御坂妹か

382 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2020/03/15(日) 07:00:57.23 ID:fd3bY/qK0

実際国力の差を考えてもほとんど勝ってないから名将とは言い難い

383 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2020/03/15(日) 08:59:12.34 ID:mpEpt7Zeo

孔明は大負けはしないが大勝ちもできない感じだな

384 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2020/03/15(日) 12:49:44.03 ID:NfbvW5360

まあ魏と蜀漢は国としての組織力も求心力も人材層も質としては良くて拮抗だから
あとは必然的に勢力規模の差が順当に出ざるを得ませんからね・・・

385 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2020/03/15(日) 21:00:13.43 ID:fT+z/r/10

三国志マニア達の熱い戦い

386 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2020/03/18(水) 18:22:21.61 ID:qfZUYh210

孔明は丞相であって皇帝じゃなかったからな
「失敗したら乞食に戻るだけよ、男なら一発勝負じゃい」なんて朱元璋みてーな国力全賭けの北伐なんてできない

387 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/22(日) 22:16:53.16 ID:x25zJvKH0

【おまけ】

　 ﾞ"　ﾞ" 　ﾞ""'' ﾞ"''" 　"ﾞ"　ﾞ" 　ﾞ"''　　　＿＿＿＿＿　　
　ﾞ" 　ﾞ"　　ﾞ" 　ﾞ""'　 ﾞ"''"　 "ﾞ"　　ﾞ"/::ヽ::::..　　　:: ::ヽﾞ"　　''ﾞ" 　ﾞ
　ﾞ" ﾞ" 　ﾞ""'' ﾞ"''" 　"ﾞ"　ﾞ" 　ﾞ"''　ﾞ" |ヽ/::::￣　　￣￣ヽﾞ''"　"ﾞ"　
ﾞ" 　ﾞ" 　 ﾞ" 　ﾞ""'　 ﾞ"''"　 "ﾞ" 　 ﾞ"　|:: |::: ::　　　　　 　 | ﾞ"''　　ﾞ"ﾞ
　 ﾞ"　ﾞ" 　ﾞ""'' ﾞ"''"　"ﾞ"　ﾞ"　　ﾞ"''　 |:: l　 ;;_::;;; -;:: ;;;; 　|ﾞ''"　"ﾞ"　
　ﾞ" 　ﾞ"　　ﾞ" 　ﾞ""''　 ﾞ"''"　　"ﾞ"　ﾞ"|: :|::.　　 　 　 　 .:::|　　''ﾞ" 　ﾞ
ﾞ" 　ﾞ" 　ﾞ""'' ﾞ"''" 　"ﾞ" ﾞ" 　 "Wv,＿|:: l::::　　..　 　 　 :::|､wW"ﾞ"　
ﾞ" 　ﾞ" 　 ﾞ" 　ﾞ""'　 ﾞ"''"　 "wWWlヽ::'ヽ|:::::_::＿＿＿___:_|::＼W/　ﾞ
　 ﾞ"　ﾞ" 　ﾞ""'' ﾞ"''" 　"ﾞ"　　V/Wヽ`―――――――――lV/W　
　ﾞ" 　ﾞ"　　ﾞ" 　ﾞ""'　 ﾞ"''"　 "ﾞ"WW''―――――――wwww' 　ﾞ"
ﾞ"　 ﾞ" 　ﾞ""'' ﾞ"''" 　"ﾞ"　ﾞ";; 　;; ;;;:: ;; ;;;:: ::: ::;; ;;;;; ;;;:: ;; ;;;:: :::::;;;;;;; ;;;ﾞ
ﾞ" 　ﾞ"　　ﾞ" 　ﾞ""'　 ﾞ"''"　
　 ﾞ"　ﾞ" 　ﾞ""'' ﾞ"''" 　"ﾞ"

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／＾へ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「王王j |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　 ´ :::::::::｀　 .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ .:::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　おや？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / .::::::::/:::::::!::::l:i i ::. ::.::: .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i::i::::://｀ヽ:::!.ｨ升ﾄ!:ﾘ::::i:: }
　　　　　　　　　　　左思殿じゃありませんか。　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　从:::i/笊从ﾘ 笊kﾙ':::::ﾘ::ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　人ﾊ 以　　 以ﾘﾘ::::/:::ﾊ＼
　　　　　　　　　　　先生のお墓参りですか？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (ソ　/人""'_ _,"" /:::/::/:::{　(_ )
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i/ル＞ --＜:ﾙ'ﾙ'ノハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 人／⌒ﾇ_ノ}　〉￣ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　 /　�]ムｲ　!　　 ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　晋　無職　閻纘

388 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/22(日) 22:17:21.57 ID:x25zJvKH0

　 　 　 　 　 .,.⌒ヽ
　　,.⌒ヽ　..〈●　ﾉ＼
　〈●　ﾉ＼ . ヽ彡'　 .ヽ　　　　　　　　　,.⌒ヽ　　　　　 γ⌒ ヽ
　 .ヽ彡'　　ヽ　）　　　...）　　　　　　　〈●　ﾉ＼　　　／＼　●〉
　 　 ）..-‐ '´￣￣｀ ...／　　　　　 　 　 ヽ彡'　　ヽ　/　 　ヾ_ノ　　　　　　 .そんな所さ。
.　 ／.'´　　　　　　　　＼　　　　　　　　　）　　　　Y　　　 （
　 ljﾊ　 /〃　ヽ ヽ} |　 　 ヽ　　　　　　 ／γ⌒　 　　　⌒ヽ＼　　　　　　 陳寿さんには生前お世話になってたし、
　 lj.l∧!イﾊ 　从|＼j　..|...、...',　　　　/　　|　　　　　　　　　|　 ヽ　　　　　 折に触れてお参りしないと罰が当たりそうだ。
.　 lﾊ.. ﾉ　...Ｖ 　 　 ! . ﾉ 　 ..ヽ　　　　|　　 ヽ＿＿人＿＿ノ　　 |
.　 ﾊ..| ﾍ　 ､___　.../..../　　..ヽ ＼　　 ＼　　　　 `ー'´ 　　　　／　　　　　 ああ、お前たちはちょっと遊んでなさい
. 　 ﾘ.ﾚ' .ゝ...___　./..../　 　 　 ..ヽ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　晋　秘書郎　左思


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 .､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／__j,ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, .-‐|_　　i　_|-,.､ _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／,;;::::ｉ:::::::::::::::::::ヽ:｀::｀i,、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〃::::/:::::::/::::i:::::::i::::::::ヽﾄヾ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 //;::':ﾄ{:从l!|ヽ:!､::}:ﾊﾘi::;:::i::::i!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　,〃:.{::{:/ ⌒｀ヽ:l/⌒ 从:::i::i;:ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾚ!小i;/　○　　　 ○　ﾉ:i::γ;i;ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 什i::⊂⊃　　　　 ⊂⊃:!ｿ;ｲl{λ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/⌒弋ゝﾍ　　――　　, i::/⌒iﾒﾉ'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ /　 ヽ ＞, ､ __,　イﾞｧ/ 　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （　　/　 　!イ＾ト! 　 |ﾍ､_ ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ<　　　　 l{;;}l　　 人　　 ﾉ

389 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/22(日) 22:18:39.67 ID:x25zJvKH0

　　　　 　 　 　 　 .,.⌒ヽ　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,⌒ヽ　　 　 　 　 .γ⌒ヽ　
　　　 　 ,.⌒ヽ　..〈●　ﾉ＼　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 〈●　ﾉ 　 　 　 . ／⌒ ●ﾉ　
　　 　 〈●　ﾉ＼ . ヽ彡'　 .ヽ　　　　　　　　 　　　 　 　 　 　 .ヽ彡'ヽ─ '^ヽ.,'　;'⌒'.彡　　
　　　　 .ヽ彡'　　ヽ　）　　　...）　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／ ）　　　 　 　 　 ＼　
　　　　 　 ）..-‐ '´￣￣｀ ...／　　　　　　　 　　　　　　　　　/　/ 　 　　　　　　　l ｌ|　
.　　　　 ／.'´　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　 ,'　.│..　{/ 〃 　ヽ ヽ 人　
　 　 　 ljﾊ　 /〃　ヽ ヽ} |　 　 ヽ　　　　　 　　　　　　 　 ん　 |　　.ﾘノ八　 ﾊ＼}ﾍｌ　
.　　　...lj.l∧!イﾊ 　从.＼j　..|....、...',　　　　　　　　　　.／／ （| 　 ! :　 　 Ｖ　 　!ハ　　
.　　　　 lﾊ.. ﾉ　...Ｖ　　　.! . ﾉ　　..ヽ　　　　　. 　 　 ／／　　,ｲ. . ﾉ 　 ..､_,､_, 　 ﾉゝ 　
.　.../⌒ ﾊ..| ﾍ　.rっ　　 /..../⌒i...ヽ ＼　　 　.　　　{.　{　 　 l.i⌒ヽ.ゝ.､ __ . ,　イ..__／⌒)　
. 　 ＼ /:ﾘ.ﾚ' .ゝ..._._....../..../ ..../ 　 ...ヽ ヽ　　　　　 .}.　}.　 /..ヽ 　ヽx {　　ﾄ､ヽ.)..::::ヽ ／
.　　　/:::::/.,ｲ ヾ:::|三..( ∧.__∧...!　 　}　 }　 　　 ／／ .／::{...∧__,ﾍ}::ﾍ三|:::::/...',:::::ﾊ　
.　 　 ｀ヽ<　　　ヾ∨:::..＼＼ .' |　　　　　　 　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 .､
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾚ!小i;/　○　　　 ○　ﾉ:i::γ;i;ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 什i::⊂⊃　　　　 ⊂⊃:!ｿ;ｲl{λ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/⌒弋ゝﾍ　　――　　, i::/⌒iﾒﾉ'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ /　 ヽ ＞, ､ __,　イﾞｧ/ 　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （　　/　 　!イ＾ト! 　 |ﾍ､_ ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ<　　　　 l{;;}l　　 人　　 ﾉ

390 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/22(日) 22:19:33.56 ID:x25zJvKH0

　　　,.⌒ヽ　　　　　 γ⌒ ヽ
　　〈●　ﾉ＼　　　／＼　●〉
　 　 ヽ彡'　　ヽ　/　 　ヾ_ノ
　　　　）　　　　Y　　　 （
　　 ／γ⌒　 　　　⌒ヽ＼　　　　　　　　　　　　　おう、どうした
　 /　　|　　　　　　　　　|　 ヽ
　 |　　 ヽ＿＿人＿＿ノ　　 |
　 ＼　　　　 `ー'´ 　　　　／




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 .､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／__j,ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, .-‐|_　　i　_|-,.､ _　　；
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ； ／,;;::::ｉ:::::::::::::::::::ヽ:｀::｀i,、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〃::::/:::::::/::::i:::::::i::::::::ヽﾄヾ.　　：
　　　　　　　さ、左思殿。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　； //;::':ﾄ{:从l!|ヽ:!､::}:ﾊﾘi::;:::i::::i!　　；
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,〃:.{::{:/ノ ｀ヽ:l/ ｀ヽ 从:::i::i;:ゝ　　.ｶﾞｸｶﾞｸ
　　　　　　　いくらお相手がいないからって、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾚ!小i;/　●　 　 ●　ﾉ:i::γ;i;ﾊ　　;
　　　　　　　とうとう幼女に手を出してしまったんですか？　　　　　　　　　　　 ； 什i::;i;⊃　､_,､_,　⊂⊃::!ｿ;ｲl{λ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　少升ﾍ　　 {　 }　　_ ;i:::ｒ'ﾞ`ﾒ;:ﾉ'　； {
　　　　　　　幼女二人と３Pなんて……　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　；　　r'⌒)､._￣_　(´　j
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｶﾞｸ … /　　 } !イ＾ト!{　　}¨ﾞ',　　{ ；
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ; 　ｌ　　 ﾉ　 l{;;}l ;|　　 l ∧　　　;　ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ; 　 ゝｰ'∧　{Ｘ}i∧＿_j　ﾉ

391 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/22(日) 22:21:30.08 ID:x25zJvKH0

　　　　　　　　　,.⌒ヽ　　　　　 γ⌒ ヽ
　　　　　　　　〈 ● ﾉ,＼　　　 人 ●　〉
　　　　　　　 　 ヽ彡'　　ヽ　/　 　ヾ_ノ
　　　　　　　　　　）　　　　Y　　　 （
　　　　　　　　 ／γ⌒　 　　　⌒ヽ＼　　　　　　　　　　違う違う。
　　　　　　　 /　　|　　　　　　　　　|　 ヽ
　　　　　　　 |　　 ヽ＿＿人＿＿ノ　　 |　　　　　　　　 .二人とも俺の娘だよ。
　　　　　　　 ＼　　　　、`ー'´, 　　　／
　r､　　　 　r､／　　　　　　　　　　 <　　　　　　　　　　 そんな勘違いしてるようじゃ、
　ヽヾ　三　|:l1　　　　　　　　 　　　　ヽ　　　　　　　　　.いつまで経っても無職のままだぞ
　　＼>ヽ/ |｀ ｝　　　　　　　　　 　　|　|
　　　ﾍ　lノ `'ｿ 　　　　　　　 　　　　|　|
　　　　/´　 /　　　　　　　　　　　　 |.　|
　　　　＼. ｨ 　　　　　　 　 　 　 　　|　 |


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;;;:;;:;:;;:;;:;;::;;::;:;;;:;;;:;;;:;;;::;;::;::;;;::;;;:;:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;;:;;:;::;;::;;::;;::;;:;;::;;::／＼:;;:;::;::;::;:;:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;::;::;::;::;::;::;:::;::;::;:_lニニl_:::;::;::;::;:;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:::.:::.:::.:::.:::.::／:::::::::::::::ヽ::＼::.:::
　　　　　　　えぇ……　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:.:.:.:.:.:.:.:.:.〃:/∧::::::l:::l::|::::::ヽ:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. ::. :. :. : :|::l-‐l　Vー-ﾘ|::::|::::|:
　　　　　　　左思殿は独身貴族だと思っていたのに。　　　　　　　　　　　　　　　 |::| ○　　○　|::::|)::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::{ 　 r ┐　　|::::|::::|
　　　　　　　世の中絶対間違っています　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.ヽｌ＞‐r┴r＜j从lノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（⌒} .l 〈八〉（⌒}ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　| .|　.ﾊ　 .| .|__ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　V| .。|　　| .| .|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └‐‐〉.。|　　.ｰr┘

392 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/22(日) 22:22:06.41 ID:x25zJvKH0

　　　　　　　　,.⌒ヽ　　　　　 γ⌒ ヽ
　　　　　　　〈●　ﾉ＼　　　／＼　●〉
　　　　　　 　 ヽ彡'　　ヽ　/　 　ヾ_ノ
　　　　　　　　　）　　　　Y　　　 （
　　　　　　　 ／γ⌒　 　　　⌒ヽ＼　　　　　　　　　　　　　どうだ可愛いだろう。
　　　　　　 /　　|　　　　　　　　　|　 ヽ
　　　　　　 |　　 ヽ＿＿人＿＿ノ　　 |　　　　　　　　　　　 .せっかくだから、
　　　　　　 ＼　　　　 `ー'´ 　　　　／　　　　　　　　　　　　俺の娘たちを題材にした詩を聞かせてやろう。
　　　　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ＿
　　ﾐ　ﾐ　ﾐ /　　､　　　　　､　　〆ヽﾞ￣ ｀i　　　　　　　　　　天才文人の新作だ
　　　-─´⌒ヽ_/　　　　　 ﾞ　　lヾ_ ,|ヽ─ヘ
　　( _i _i＿ﾄ､__)l 　　　　　　　　`､´/　 　 　ヽ
　　l||l 从/　　/ ヽ　　,＿＿__　　　｀　　,ヽ　　ヽ
　ヾ　-─ヽ　ｲ_　ヽ /　　　　￣￣￣￣`ヽ Ｙ 　 ゝ‐-､　　　　　　　　　　　　　　 　　　 　　、
　　( _i _i＿ﾄ､__)　 ヽ､＿＿_⊥＿＿＿＿ﾉ 「＿＿＿ﾉ 　　 　 　 　 　 　 　 　 　/＼＿ｉ　／ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　 　 　_＿＿＿＿| 　　　|　　 ／::::::.':..､＿ ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , -‐_　￣´＞::.._ ／:: ::`ｰ─┴‐ヽ:::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　"ﾞ',､　　　　　￣>::::::::::::::::::::::::::::::::::::||:::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　';　　＞￣::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: : ||::::::::::::::::ﾉ::::::::::}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;ﾞ　/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ||:::-‐ フ:ｲ::::|::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ'ﾞ"'　/::: ｲ／/::::::::::::::::::::::／:::::ノ:::‖:::Y心　ﾉ:::ﾉ:)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ´　　ノ::::::::::::::::::::::/::イ:::::::::‖::::人ｿ　}／ ´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜::_::::::;::::::::::::::::::::::::j:,'""´ﾞ';､:::::::/　　〉
　　　　　どうせ暇ですし、拝聴しましょうか　　　　　　　　,､_／＼彡'7:::::::::::::::::::;ﾞ 　　 　 ;゛:/　　,′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {／　 ／ )::::::／:::::::::::::'　　　　 .;' ＞´`＜＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/Y　 ／ ／￣7:::::::::/:::::::::ﾞ;,､,,,　,:"　　　　　　　　 ｀,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. {　ヾヽ／　　　ｉ／　 }／　〃　　　 |　　　　　　　 ／ >
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｉ　｀ｉ ｀ヽ　／ 　,, '"ﾞﾞﾞ' ／ 　 　 　 |　　　　　　　　/　 ｀ ＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ、　　 ∨　　,'ﾞ　　　　ﾞ;,　　　　　 ｰ ､　 　 　 ｉ　ﾄ　　　 　 ｀ ＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ｉ　 〈　 　'ﾞ, 　 　 　 ;ﾞ　　　　　　　＼＿_,ヘノ ｀＞ｭ　 　 　　 ｀ ＜

393 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/22(日) 22:23:34.93 ID:x25zJvKH0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_...._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,.-':::::::::::::｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　＿＿　　　　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::ﾍ
　　　　 l:::::::::::::::::::￣::::::ー...／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　 　 ヽ::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ｨ::ﾆ'::::l
　　　　　　ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ｀ヽ:::::::l
　　　　　　　＼::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:､　　';::::::|
　　　　　　　　 ,ﾝ､:::::::::::::::::::::｀:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::＼　';:::|
　　　 　 　 　 / | |｀ﾄ ､_:::::::::::::::::::::｀:::ｰ-......__/::::::::::::::＼ヾl
　　　　　　　　　l ﾄ ﾄ. ﾄ､ヽ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　｀ﾊ_|ヾ 弋弍f'ｰ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　 '´く.　　 'ーｲ　l j､7ァt､__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l　
　　　　　　　　　　 rヽ ､　lー'-'ノ_ﾉ∠Lゝト弋ー--　　:::＿:ﾉ　　　　　左思が作った詩の一つに、
　　　　　　　　　　 ﾍ ヽ--j..-＜}::::::::::::〈.｀　　　　　　　　　　　　　　　.『嬌女詩』嬌女詩』という詩が存在する。
　　　　　　　　　　　 ,ﾚ-'⌒:､ 　 ヽ:::::::::::ヽ- 、
　　　　 ,. -‐､　　　 ヽﾆ.:::::;r‐　'´ l::::::::::::::::::::ﾍ　　　　　　　　　　　　 .彼が自分の二人の娘を題材にした詩だ
　　　,r'::::.,.-'　　 ｒ'´ ::::ヽ　　 __'Jノヽ::::::::::::::::::ﾊ　
　　 /:::::/　　　　|　　 l::: ｀ ヽ､_　ヽ_,ｌ:::::::::::::::::::::l　
. 　 |　:::|　 　 　 |　　 lヽ､__,. ､　';::::::::::::::::::::::::::::::l.
.　　|　｜　　 　 |　　 |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
　　 l.　 l　　　　ヽl.　..|::::／::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
　 　 ヽ　ヽ．__ ノ |　::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　｀ ｰ-　一 ﾍ　|::::ｰ-､.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
　　　　　　　　　　　7ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ
　　　　　　　　　 ／::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
　　 　 　 　 　 ／::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
　　　　　　　／::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::::::|:::::::::::｀

394 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/22(日) 22:24:57.09 ID:x25zJvKH0

【>>393修正】

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_...._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,.-':::::::::::::｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　＿＿　　　　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::ﾍ
　　　　 l:::::::::::::::::::￣::::::ー...／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　 　 ヽ::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ｨ::ﾆ'::::l
　　　　　　ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ｀ヽ:::::::l
　　　　　　　＼::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:､　　';::::::|
　　　　　　　　 ,ﾝ､:::::::::::::::::::::｀:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::＼　';:::|
　　　 　 　 　 / | |｀ﾄ ､_:::::::::::::::::::::｀:::ｰ-......__/::::::::::::::＼ヾl
　　　　　　　　　l ﾄ ﾄ. ﾄ､ヽ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　｀ﾊ_|ヾ 弋弍f'ｰ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　 '´く.　　 'ーｲ　l j､7ァt､__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l　
　　　　　　　　　　 rヽ ､　lー'-'ノ_ﾉ∠Lゝト弋ー--　　:::＿:ﾉ　　　　　左思が作った詩の一つに、
　　　　　　　　　　 ﾍ ヽ--j..-＜}::::::::::::〈.｀　　　　　　　　　　　　　　　.『嬌女詩』という作品が存在する。
　　　　　　　　　　　 ,ﾚ-'⌒:､ 　 ヽ:::::::::::ヽ- 、
　　　　 ,. -‐､　　　 ヽﾆ.:::::;r‐　'´ l::::::::::::::::::::ﾍ　　　　　　　　　　　　 .彼が自分の二人の娘を題材にした詩だ
　　　,r'::::.,.-'　　 ｒ'´ ::::ヽ　　 __'Jノヽ::::::::::::::::::ﾊ　
　　 /:::::/　　　　|　　 l::: ｀ ヽ､_　ヽ_,ｌ:::::::::::::::::::::l　
. 　 |　:::|　 　 　 |　　 lヽ､__,. ､　';::::::::::::::::::::::::::::::l.
.　　|　｜　　 　 |　　 |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
　　 l.　 l　　　　ヽl.　..|::::／::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
　 　 ヽ　ヽ．__ ノ |　::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　｀ ｰ-　一 ﾍ　|::::ｰ-､.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
　　　　　　　　　　　7ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ
　　　　　　　　　 ／::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
　　 　 　 　 　 ／::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
　　　　　　　／::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::::::|:::::::::::｀

395 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/22(日) 22:25:34.70 ID:x25zJvKH0

【『嬌女詩』大意＠一部抜粋】
┏──────────────────────┓
　我が家に可愛らしい娘あり、色は白く透き通るが如し。
┗──────────────────────┛






　　　　　　　　,.⌒ヽ　　　　　 γ⌒ ヽ
　　　　　　　〈●　ﾉ＼　　　／＼　●〉
　　　　　　 　 ヽ彡'　　ヽ　/　 　ヾ_ノ
　　　　　　　　　）　　　　Y　　　 （
　　　　　　　 ／γ⌒　 　　　⌒ヽ＼
　　　　　　 /　　|　　　　　　　　　|　 ヽ
　　　　　　 |　　 ヽ＿＿人＿＿ノ　　 |　　　　　　　　　　　　吾家有嬌女　皎皎頗白皙〜♪
　　　　　　 ＼　　　　 `ー'´ 　　　　／
　　　　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ＿
　　　 　 　 /　　､　　　　　､　　〆ヽﾞ￣ ｀i
　　　　　　/　　/　　　　　 ﾞ　　lヾ_ ,|ヽ─ヘ
　　　 　　/　　/l 　　　　　　　　`､´/　 　 　ヽ
　　　　　/　　/ ヽ　　,＿＿__　　　｀　　,ヽ　　ヽ
　　　-─ヽ　ｲ_　ヽ /　　　　￣￣￣￣`ヽ Ｙ 　 ゝ‐-､
　　( _i _i＿ﾄ､__)　 ヽ､＿＿_⊥＿＿＿＿ﾉ 「＿＿＿ﾉ

───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　 嬌女とは、可愛らしい娘を意味する。
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　題名からして、
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　彼の親馬鹿ぶりが目に浮かんでくるようである。
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　詩の内容を一部紹介したい
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

396 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/22(日) 22:27:40.63 ID:x25zJvKH0

┏────────────────────┓
　字を紈素といい、口歯は自ずと悉く清い。

　髪に広き額は覆われ、二つの耳は連璧に似る。
┗────────────────────┛
　　　　　　　　 　 _rｎ-、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 rf７-,、
　　　　　 　 　 .Kｌ_Ｖﾞ´ 〉　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈 二ヾく〉
　　　　 　 　 　 !、／二ｺ、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,lﾆ-､__｀ヾ,
　　　　　　 　 　 .V´..:..:..:..:ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i..:..:..:..:..:.ヾ
　　　　　　　　　 /..:..:..:..:..:..:..!　　　　　　　　　　　　　　　　　/..:..:..:..:..:..:.,〉
　　　　　　 　 　 .ヽ..:..:..:..:..:..:.! ,.⌒ヽ 　 　 　 　 　 　 γ⌒ヽ...:..:..:..:..:..:./
　　　　　　 　 　 　 ',..:..:..:..:..:.〈●　ﾉ＼　　　　　　 .／＼●ﾉ..:..:..:..:..:..:.l
　　　　　　　　 　 　 ｌ..:..:..:　　 ヽ彡'　　ヽ...-─‐-./　 ......彡|..:..:..γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　 　 　 　 　 　 　 　 l..:..　　　　 ）...-‐'´　　　　　 　 　 ..（　.!..:..:..|　　　小字為紈素　口歯自清歴〜♪　　　 .|
　　　　　　　　　　 　 l..:.´　　.／ /　　　　　　　　　　　　.ヽ.i, ...:..ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
　　　　　　 　 　 　 　 l.: 　 ./　 /　 .:/:　...:l: . ..丶、..:. ヽ:.:.:.'　　..:..:..:,′
　　　　　　　　　　　　 l:!　 .l :i.:.ｌ.:.:.:. .| ::.. . | :.:.　 }.ヽ　 .:.jl:..:.:ﾊ . ..:..:.!
　　　　　　　　 　 　 　 i..:　.l :i.:.ｌ.:.:.:.ハ::　八:.:. . }...: ヽ .:.jl:..:.:ﾊ . ..:.:.,!
　　　　　　　　　　　　　l.:　 Vl从 :.:.{..:..Ｖ...:..､`..ｲ..､､､.｀V:.:.:.:ｉ |:!.:..:/
　　　　　　　　　　 　 　 l..:.. 　 ./.:.: i、　　 , ---､　　 　 .ヽ..:.:.:.＼.l　　　　 γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　 　 　 　 l..:. レ′　 ﾊ　　 !´￣｀}　　/,{ ｌ|..ヽ :.:.:.:.`　､　　 .|　　　鬢髮覆広額　双耳似連璧〜♪　　　 .|
　　　　　　　　　　　 　 　 l.../.:.:.　　,'.l 丶 丶　ノ　ィ /ﾊﾘ.:!._}　ヽ､_　　｀丶ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
　　　　　　　　　 　 　 　 l..:. レ′　 ﾊ　　 !´￣｀}　　/,{ ｌ|..ヽ :.:.:.:.`　､　　 .
　　　　　　　　　　　 　 　 l.../.:.:.　　,'.l 丶 丶　ノ　ィ /ﾊﾘ.:!._}　ヽ､_　　｀丶
　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　／　 { .l、 ﾄﾞ｀---´リ ///ﾊ.:! .` ｰ-　 _丶､　 丶
　　　　　　　　　　　　 　 /／.:..:|i..:l`lヽヽヽf.三`y' /// |..:i.:..:..,′　　..丶　　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　//　 ｌ..:..l..:|　､ ＼ヽ',　,/ "／,　l..:.ｌ.:.:,′　　　　　ヽ　 ｉ　 i
　　　　　　　　　　 　 ,//　　 ヽ.l.:.:丶二_ｰヽＶ_／‐二ノ..:..:../　　　　　　　 }　 !　 !
　　　　　　　　 　 　 //　　 　 .i..:..:..:..:..:..:..:丁三i´..:..:..:..:..:..:.:!　　　　　　　 /　/　 l

397 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/22(日) 22:28:45.16 ID:x25zJvKH0

【>>396修正】
┏────────────────────┓
　字を紈素といい、口歯は自ずと悉く清い。

　髪に広き額は覆われ、二つの耳は連璧に似る。
┗────────────────────┛
　　　　　　　　 　 _rｎ-、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 rf７-,、
　　　　　 　 　 .Kｌ_Ｖﾞ´ 〉　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈 二ヾく〉
　　　　 　 　 　 !、／二ｺ、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,lﾆ-､__｀ヾ,
　　　　　　 　 　 .V´..:..:..:..:ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i..:..:..:..:..:.ヾ
　　　　　　　　　 /..:..:..:..:..:..:..!　　　　　　　　　　　　　　　　　/..:..:..:..:..:..:.,〉
　　　　　　 　 　 .ヽ..:..:..:..:..:..:.! ,.⌒ヽ 　 　 　 　 　 　 γ⌒ヽ...:..:..:..:..:..:./
　　　　　　 　 　 　 ',..:..:..:..:..:.〈●　ﾉ＼　　　　　　 .／＼●ﾉ..:..:..:..:..:..:.l
　　　　　　　　 　 　 ｌ..:..:..:　　 ヽ彡'　　ヽ...-─‐-./　 ......彡|..:..:..γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　 　 　 　 　 　 　 　 l..:..　　　　 ）...-‐'´　　　　　 　 　 ..（　.!..:..:..|　　　小字為紈素　口歯自清歴〜♪　　　 .|
　　　　　　　　　　 　 l..:.´　　.／ /　　　　　　　　　　　　.ヽ.i, ...:..ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
　　　　　　 　 　 　 　 l.: 　 ./　 /　 .:/:　...:l: . ..丶、..:. ヽ:.:.:.'　　..:..:..:,′
　　　　　　　　　　　　 l:!　 .l :i.:.ｌ.:.:.:. .| ::.. . | :.:.　 }.ヽ　 .:.jl:..:.:ﾊ . ..:..:.!
　　　　　　　　 　 　 　 i..:　.l :i.:.ｌ.:.:.:.ハ::　八:.:. . }...: ヽ .:.jl:..:.:ﾊ . ..:.:.,!
　　　　　　　　　　　　　l.:　 Vl从 :.:.{..:..Ｖ...:..､`..ｲ..､､､.｀V:.:.:.:ｉ |:!.:..:/
　　　　　　　　　　 　 　 l..:.. 　 ./.:.: i、　　 , ---､　　 　 .ヽ..:.:.:.＼.l　　　　 γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　 　 　 　 l..:. レ′　 ﾊ　　 !´￣｀}　　/,{ ｌ|..ヽ :.:.:.:.`　､　　 .|　　　鬢髮覆広額　双耳似連璧〜♪　　　 .|
　　　　　　　　　　　 　 　 l.../.:.:.　　,'.l 丶 丶　ノ　ィ /ﾊﾘ.:!._}　ヽ､_　　｀丶ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　／　 { .l、 ﾄﾞ｀---´リ ///ﾊ.:! .` ｰ-　 _丶､　 丶
　　　　　　　　　　　　 　 /／.:..:|i..:l`lヽヽヽf.三`y' /// |..:i.:..:..,′　　..丶　　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　//　 ｌ..:..l..:|　､ ＼ヽ',　,/ "／,　l..:.ｌ.:.:,′　　　　　ヽ　 ｉ　 i
　　　　　　　　　　 　 ,//　　 ヽ.l.:.:丶二_ｰヽＶ_／‐二ノ..:..:../　　　　　　　 }　 !　 !
　　　　　　　　 　 　 //　　 　 .i..:..:..:..:..:..:..:丁三i´..:..:..:..:..:..:.:!　　　　　　　 /　/　 l

398 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/22(日) 22:29:27.32 ID:x25zJvKH0

┏───────────────────────┓
　朝早くから化粧台を弄び、箒で掃いたような眉を描く。

　濃い朱を多く唇に塗り、幼き口元は赤く爛漫としている。
┗───────────────────────┛
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.--- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿__　　　　　　/　_,.:‐‐-､
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　 　 ＼ _,. .--- ミ{!ｊｒ ● }
　　　　　　　 　 　 　　　_,.:‐‐-､彡／: : : : : : : : : :｀ー '′
　　　　　　　　 　 　 　　{　●　} : : :.:.:|!: :{: :|: : : :､: : :.ヽ
　　　　　　　　　　　　　 ｀ー '′: : : :.:|{､: �Y: |: l .∨: : : :.
　　　　　　　　　　　　　 　 /:,: /: :|: |:_|､:从､__､_l:__l: |:.|: :,::.
　　　　　　　　 　 　 　 　 /:ｲ: |: : |:ｲ: |-､､: :.:|{: | ､l｀|:.|: :.|: .
　　　　　　　　　　　　　　{:/, ｨｧ : |:.|!:.|.;.: |: : :|: : :.|: : !:|: :.|: : .
　　　　　　　　　 　　__　 ／／|: : |:.|!:.|:::::::＼｣::::::::＼j/: : |: :|: :|
　　　　　　 　 　 ,r/／｀' ／: : |: 从　　 　 　 ,　　　/': : :.:|: :|: :
　　　 　 　 　 　 {〈{_!_{とヽ l/: |､: : ﾑ　　　　　　, 　 ム:イ: :.|: :|
　　　　 　 　 　 { ｀／´　/ ,: :/: :＼｣込､　｀:::::::　　ｲ: : : : : : |: :|
　　　　　　＿r￣｀ヽ､／ /: /:r､:,: : : : : |l＞　 -く| ∨: : : :.:.:|: :
　　　 　 /　/　 　 　 〉--＜￣{ �Y: : : ;'|!＿＿＿�Y:,: : : : : |-､
　 　 　 〈＿{----､ /　　　　　〈l ﾏ: : :/l|ﾑ::__:::::::_,|　 ､: : :.:.:| l〉｀ヽ
　　　　 　 /　　　/／⌒ヽ　　 〈l |!: ://ﾉ　|.:.:｀ ´.:.:,　　 ､: : :|li〉　　 ￣ Y

　　　　　γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　|　　　明朝弄梳台　黛眉類掃跡〜♪　　　 .|
　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂　　 γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　濃朱衍丹唇　黄吻爛漫赤〜♪　　　 .|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂

399 ：1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]：2020/03/22(日) 22:30:02.76 ID:x25zJvKH0

┏───────────────────────┓
　その姉の字を恵芳といい、顔立ち鮮やかで絵画の如し。
┗───────────────────────┛






　 γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　 |　　　其姉字恵芳　面目粲如画〜♪　　　 .|
　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,.⌒ヽ　..〈●　ﾉ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 〈●　ﾉ＼ . ヽ彡'　 .ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ彡'　　ヽ　）　　　...）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ）　　　　Y　　　..／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／.'´　 　 　 　 　 .（
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　 　 　 　 　､ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |ｌ ｌ　/〃　ヽ ヽ} | 　l　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 .ljﾊ　ﾄkﾊ　 从斗j　│ ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 　 　 　 l∧}.'.'　 V　 　 .!　 !　ヽ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __　　_＿ ﾘ.人　 v‐┐　/"　ﾄ､　　ヽ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {心下ヽ /"　　＞ゝ-'＜{　 　Vl　　　}　｝
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ＜}ﾉ　＼　 （:::::Y Y:::::!　　 ヽﾍ　 {　{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 7´￣　) 　 ）::∨::__::ヽ　　 }::＼ ＼丶、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　／　　/ｨ'´ヽ:::::::::ﾉ 　/:::::::::ヽ　ヽ ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!　≦∠__ノ:::|　/ﾊ::::/　　 ゝ､:::::::::`､ ﾘ　ﾉ