幼じょりーん「じょじょのきみょうなぼうけん」

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1 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/01/24(金) 17:57:05.44 ID:N9ueLkkN0
 ――杜王町


仗助「えっ!?丞太郎さんまた杜王町に滞在するんスかーッ!」

丞太郎「ああ。なにか困るのか?」

仗助「い、いや・・・そうじゃあねーッスけどよォ〜ッ・・・せっかく『吉良吉影』の件も解決したばっかりなのにまた何かあったのかなァ〜って・・・」

丞太郎「・・・今回は吉良やアンジェロのような話じゃあない。この町にはまだ奇妙な謎があってな・・・」

仗助「まさかまた『スタンド使い』がらみの話ッスか」

丞太郎「・・・そんなとこだ。だが仗助、お前には別の仕事を任せたい」

仗助「仕事・・・?」ゴクリ

丞太郎「出てこい」スッ

 <ヒョコッ

ようじょ「・・・」ジー

仗助「?・・・なンすか・・・その子・・・・・・!・・・ま、まさか・・・」

丞太郎「自己紹介してあげるんだ」

 \バッ!/


じょりーん「アタシはクウジョウジョリーン!」バーン!


仗助「じょっ、じょっ、じょっ・・・丞太郎さんの娘さんッスかァ〜〜〜ッ!?」

 バン!

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1579856225
2 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/01/24(金) 18:00:41.72 ID:N9ueLkkN0
丞太郎「この子の名は『徐倫』・・・5歳だ。俺はこの町でとある『調査』のためにしばらく滞在する。仗助、お前にはその間この子の『子守』を任せたい」

仗助「な、な、なンでスってェ〜〜〜ッ!?」ドーン

丞太郎「・・・なんだその反応は」

仗助「じょ、丞太郎さんの娘っ子さんを預かるなんて・・・俺子守なんてしたことねーッスよ!(静の時だってジジイがいたしよォーッ)」

丞太郎「今回の『調査』は何が待っているか未知数だ。徐倫を巻き込むわけにはいかない」

仗助「だったら実家に置いてきゃあいいじゃあないッスか!なんだって連れてきちゃったんスか!?」

丞太郎「吉良や『弓と矢』の件でこの町に滞在していた時に徐倫に寂しい思いをさせてしまった。今度はそうはさせない」

仗助「・・・奥さんに怒られたんスか?」

丞太郎「・・・・・・ああ」

仗助「・・・また杜王町に行くならこの子も連れていって・・・そう言われたんスね?」

丞太郎「いや、また徐倫をひとりぼっちにしたら離婚だと言われた」

仗助「・・・丞太郎さんも大変スね」

丞太郎「理解が早くて助かる。仗助、しばらくの間お前に徐倫の面倒を見てほしい。いいか」

仗助「で、でもそんな大役・・・」

丞太郎「お前だから頼んでるんだ」

仗助「っ・・・・・・しょぉがねェ〜ッスねェ〜・・・」ポリポリ
3 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/01/24(金) 18:05:30.74 ID:N9ueLkkN0
丞太郎「いいか徐倫、この仗助おじさんがお前の子守をしてくれる。何かあったらこいつに頼るんだ」スッ

仗助「お、おじさん・・・」ガチョン

じょりーん「パパ、またいなくなっちゃうの?」

丞太郎「俺は仕事があるんだ。だが安心しろ。お前も俺も、同じ町にいる。この前よりもずっと近くにいれるぞ」

じょりーん「・・・わかった!」

丞太郎「いい子だ」ナデナデ

じょりーん「あたし、スッゲーいいこだから!」フンス

丞太郎「任せたぞ仗助。わかっているだろうが、もし徐倫に何かあったら、二度と学校に行けない体にしてやるからな」

仗助「プレッ・・・プレッ・・・プレッシャァ〜〜〜ッ」


 ソレカラドシタノ

仗助「・・・・・・丞太郎さん、行っちまった・・・」

仗助「・・・」チラ

じょりーん「・・・」ジー

仗助「うッ・・・めっちゃ見てる・・・ガン飛ばしてるゥーッ・・・・・・どうすりゃあいいんだ〜〜〜ッ。小さい女の子との接し方なんてわかんねーぞッ・・・」

仗助「チェッ・・・丞太郎さんもメンドーなことを押しつけてくれたぜェ〜〜〜ッ・・・かといってほっぽり出すわけにゃあいかねーし・・・ウウゥ〜ッ・・・」

仗助「・・・・・・え、エート・・・徐倫・・・ちゃん?・・・と、とりあえず俺のウチに行こぉーか?」ニ、ニッカリ・・・

じょりーん「おらぁ!」ポコォ

仗助「でッ!?な、なにしやがる!?」

じょりーん「しらないおじさんはぶっとばせってパパがいってた!」フンス

仗助「こ、このガキャァ〜〜〜ッ・・・」プルプル
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/24(金) 18:21:32.04 ID:4/uV3Cor0
まあ・・・頑張れ・・・仗助・・・
5 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/01/24(金) 18:24:29.73 ID:N9ueLkkN0
じょりーん「アタシにちかづくんじゃあねー!こんどはほんきでなぐるよ!」

仗助「勘違いすんじゃあねーよッ。俺ァ丞太郎さんに代わってオメーの面倒を見ンだからよォ〜。仲良くしよーぜ。なッ」

じょりーん「ふんっ」ゲシ

仗助「あだっ!あ、足ふみやがったなッ!このヤローッ!」

じょりーん「ベー」

仗助「・・・・・・こいつ・・・丞太郎さんの娘だろうとカンケーねー・・・『しつけ』が必要のよーだなァ〜ッ・・・」

 仗助「『クレイジー・ダイヤモンド』ッ!」ドギャン!

じょりーん「!」

仗助「てめーには見えねーだろーがよー、俺の『スタンド』でつまみ上げてビビらしてやるぜ・・・泣いてもスグにはやめねーぞコラッ!」

 バッ!

 \ガッシィ〜〜〜ンッ!/

仗助「!?・・・・・・なッ・・・こ・・・『これは』・・・!?」


 ドドドドドドドドドドドドドド

じょりーん「・・・」


 ドドドドドドドドドドドドドド

仗助「こ、こいつも『スタンド使い』!?」


じょりーん「こどもだからってナメんじゃあねー・・・アタシの『スタンド』は『いと』をだすのーりょく!そして・・・『いと』はあつまって『りったい』になる!」


じょりーん「これがアタシののーりょく!『すとーん・ふりー』だッ!」

 すとーんふりー『パミィーッ!』
6 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/01/24(金) 19:06:38.27 ID:N9ueLkkN0
仗助「こ、子供なのに『スタンド使い』だとォ〜!?・・・そ、そういうえば静に至っては赤ん坊なのに『スタンド使い』だったもんな・・・丞太郎さんの子供だし、不思議じゃあねーか・・・」

じょりーん「やるかーこのやろー」

 すとーんふりー<シュッシュッ

仗助「こ、子供のクセに生意気なヤツ・・・」

じょりーん「やるってんなら・・・」クラッ

じょりーん「あれ?・・・」フラ〜

仗助「・・・?」

じょりーん「ぅぁ・・・」クラァ〜ッ

 ポテリ

仗助「!?ど、どうした!?お、おい!?なんで倒れてんだ!」

じょりーん「う・・・うう・・・もうだめ・・・」キュ〜

仗助「オイオイオイオイオイオイィィ〜〜〜ッ!?だ、大丈夫か!?な、なにがダメなんだオイッ!徐倫ッ!しっかりしろ!どうしたってんだァ〜〜〜ッ!」

じょりーん「・・・おなかすいた・・・」

仗助「!」ガン
7 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/01/24(金) 19:15:10.81 ID:N9ueLkkN0
 ソレカラドシタノ

 <ウィーン

仗助「ホレ、コンビニでチョコパイ買ってきてやったぞ。食べな」バリリッ スッ

じょりーん「・・・しらないひとからもらっちゃダメってパパがいってた」

仗助「オメーもガンコだな。俺ァ丞太郎さんにオメーの子守を任せれてるって何度言やーわかるんだ。悪い人間じゃあねーってんだよ。いい加減信用してくれよな〜」

じょりーん「フシン・・・」

仗助「ブっ倒れるくらい腹へってんならよォ〜、エンリョせず食えよ。毒なんか入っちゃあいねーからよ」

じょりーん「・・・」サッ ガシッ バッ

仗助「ンな奪いとらなくったって・・・」

じょりーん「!・・・う、うンまァい!」パァー

仗助「ケッ、いくら『スタンド使い』ったってやっぱガキだな。チョコパイ一つでこれだけ感激すんだからよ」

じょりーん「うめー!すんげーうめー!」ガツガツ

仗助「・・・・・・そういやぁ自己紹介がまだだったな。俺ァ東方仗助っつゥーんだ。丞太郎さんの・・・叔父だ」

じょりーん「?・・・パパのおじさん?」ングング

仗助「まァこれがまたややこしい話でな・・・つってもガキに説明しても理解できねーか」

じょりーん「アタシはガキじゃないよ!りっぱなレディーだ!」バン

仗助「へエー、そーですか。そりゃ失礼しましたねーッ」ケッ

じょりーん「・・・・・・ジョースケ」クイクイ

仗助「あン?」

じょりーん「・・・たべものくれてありがとう」ペコ

仗助「!・・・おッ・・・ちゃんとお礼言えんじゃあねーかッ!出来た子だッ!さっすが丞太郎さんの娘だぜェ〜!」ワハハ! ワシャワシャ

じょりーん「あたまワシャワシャしないで!ジョースケのクセに!」ワシャワシャ

仗助「あァ〜ン?仗助のクセにィ〜?誰に向かってそんな口きぃーてんだァ〜?」コチョコチョ

じょりーん「ヒャハハハハハ!こしょこしょしないで!ヒヒヒヒハハハハ!くすぐったい!やめてー!アハハハハハ!」コチョコチョ
8 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/01/24(金) 19:36:45.21 ID:N9ueLkkN0
 ――・・・・・・

承太郎「呼び出してすまないな」

 「いや、かまわないさ。先日の『弓と矢』の件も聞いていたが、こちらも忙しくってね。今回は手を貸せそうだ」

承太郎「今回は『弓と矢』よりも・・・より奇妙で未知数なことになりかねん。お前の助けが必要になるだろうと思ってな」

 「僕に出来ることがあるなら喜んで協力するよ。ところで承太郎・・・結婚生活は順調か?」

承太郎「茶化すんじゃあない。お前もそろそろ身を固めたらどうだ」

 「どうだろうね。それより徐倫ちゃんは大きくなったか?久しぶりにまた会いたいな。僕のこと覚えてるだろうか」

承太郎「徐倫なら丁度、今この杜王町にいる。信頼できる仲間に子守を任せたからな」

 「へェ!そりゃあいい。徐倫ちゃんに会いに行ってもいいかな?」

承太郎「かまわんが、本題を忘れるんじゃあないぜ」

 「わかっているよ」


承太郎「それじゃあ・・・調査に向かうぞ、花京院」

花京院「ああ」

 バン!
9 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/01/24(金) 19:39:35.44 ID:N9ueLkkN0
このスレッドは
『仗助「承太郎さんの娘さんすかァ〜ッ!?」』というシリーズのリテイクになります。旧スレとは一切関係がありません
原作改変部分が多々あります。ご注意ください

次回の更新は来週金曜日になります
10 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/01/24(金) 19:41:42.94 ID:N9ueLkkN0
承太郎 が 丞太郎 になってしまっていました。申し訳ありません
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 06:19:31.70 ID:mTJR1gRbO
花京院!!!!!!!
うわあああああああ!!!!!!!!
このスレには期待せざるを得ない
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 20:48:59.68 ID:ZTkRBW8/o
えっ
懐かしい期待
13 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/01/31(金) 17:49:46.31 ID:E+wdUg8L0
康一「あ、仗助くーん」

奥泰「よー、これからドゥ・マゴ行ってダベろーと思うんだけどよォー、オメーも来っだろー?ジョォースケェ〜」

由花子「勉強すんのよ。間違えてんじゃあないわよアンタ」

康一「そうだよ。一番テストがヤバイの奥泰くんじゃあ・・・・・・って、仗助くん、その子は?」

仗助「オオ、みんな」

由花子「まあ!仗助アンタ・・・」

奥泰「てめー仗助ッ!ついに血迷ったかッ!そんなガキンチョにまでイロメ使ったってのかコノヤローッ!」

康一「仗助くんの娘さんかァ〜〜〜ッ!?」

由花子「同級生が児童誘拐になっちゃうなんて・・・行きましょう康一くん。アイツと私達は他人ってコトで口裏合わせましょう」

仗助「おのれら〜ッ!マトモな思考回路のヤツはいねーのか!」アホ!

奥泰「なんでぇ、仗助のカノジョじゃあねーのか」

康一「高校生パパじゃあなかったのか・・・」

由花子「ロリペド野郎」

仗助「てめーらは俺をなんだと思ってんだコラ!こいつはなァ――」

 バッ!

じょりーん「アタシはクウジョウジョリーン!」バァーン

仗助「お前の自己紹介勢いあるな」
14 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/01/31(金) 18:35:20.60 ID:E+wdUg8L0
康一「クウジョウ・・・!?・・・ま、まさか承太郎さんの娘さん!?」

奥泰「ってことは結婚してるのか承太郎さんッ!クソッ!グヤジィ〜!」

由花子「へえ、かわいらしいじゃない。あのイカツイパパに似なくてよかったわね」ナデナデ

じょりーん「おねーちゃんだれ?パパのおともだち?」

由花子「由花子よ。こっちはボーイフレンドの康一くん♡世界で一番イイ男よ♪そっちのハナクソは奥泰」

奥泰「ガッ」

じょりーん「ぼーいふれんど!?・・・すっげー・・・おとなのレディーだ」

由花子「ふふ、ありがとね」

康一「承太郎さんはどうしたの?」

仗助「なんでもこの町でやることがあるっつってよー、ガキのお守りを任せられたんだ」

じょりーん「ガキじゃないよ!アタシもおとなのレディーだよ!ボーイフレンドはいないけど」

奥泰「ハハハ、大人だってよ。どっからどーみてもハナタレのがきんちょじゃあねーか」ケタケタケタ〜

じょりーん「おらぁ!」ポコォ!

奥泰「あでっ!・・・け、蹴りやがったなこのガキャ!」

由花子「奥泰、今のはアンタが悪いわ。この子に失礼でしょ」

奥泰「ガキにガキっつって何が悪いんだコラ!オムツもとれてねーオタマジャクシのクセしてこの奥泰さまにケリ入れるたぁいい度胸だぜ!男の怖さってヤツを教えてやるぜこのダボが!」

じょりーん「おらおら!」ポコポコ

奥泰「おぶっ!・・・は、腹パン・・・」グラ

じょりーん「うせろ!うっおとしいぞダボヤス!」

奥泰「こ、こ、こ、このヤロォ〜〜〜!」グワラバ
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 18:42:18.79 ID:PDL81zRco
名前間違い
16 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/01/31(金) 18:44:33.08 ID:E+wdUg8L0
 \ズン!/

奥泰「ぐえッ!」ズンム

エコーズACT3『オチツキナヨ、ボーズ』SHIT

康一「もー奥泰くんってば。仗助くん、僕達はもう行くよ。その子の面倒を見るので大変だろうからね」

奥泰「ウグ・・・こ、コーイチ!・・・てめーの能力・・・重ッ・・・」グググ

由花子「『ラブ・デラックス』」ギュルルルルム

由花子「康一くん、もう平気よ。このダボヤスは私が封じ込めたから、このままドゥ・マゴまで行きましょう」

康一「そうだね由花子さん。それじゃあね仗助くん、徐倫ちゃん。二人仲良くね」

仗助「おう」

じょりーん「ばいばいユカコおねーちゃん、コーイチ」バイバーイ

奥泰「てめー由花子!放しやがれーッ!あのチビスケぶっとばしてやる〜!」ジタバタ

じょりーん「ダボヤス、ダボヤス」

奥泰「あ、あン・・・?」

じょりーん「あっかんべー」

奥泰「ウヌオオオ〜〜〜!このクソガキィ〜〜〜1」グッパオォン!

仗助「おい、奥泰」

奥泰「なんだ仗助ッ!」

仗助「あっかんべー」

奥泰「グピィーッ!」ベボォ〜
17 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/01/31(金) 18:45:39.78 ID:E+wdUg8L0
奥泰×
億泰○

でした。申し訳ありません
久しぶりに書くとミスが多い
18 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/01/31(金) 20:52:57.76 ID:E+wdUg8L0
仗助「さ、ついたぜ。ここが俺のウチだ」ドジャア〜ン

じょりーん「わあ、しょみんてきなたたずまいですね」

仗助「どこでそんな言葉覚えたの?」

朋子「あら、帰ったの仗助。ちょうどアタシも今帰ったとこ――って仗助!?その子・・・」

仗助「ゲッ!お袋!(ゆっくり説明しようと思ったのにお袋の帰宅とカブっちまった〜!)」

朋子「かンわいぃィ〜〜〜ッ!」ハグゥー

じょりーん「わっ」ハグゥー

仗助「お、お袋・・・あのよォ・・・」

朋子「あなたがジョリーンちゃんね〜♪今日からココがあなたのお家よ〜」ダキカカエー

 仗助<ズコーッ

じょりーん「アタシのことしってるの?」

仗助「お袋、徐倫のこと知ってるのか!?」

朋子「ええ、ジョセフのひ孫を預かってほしいってあのおっきな白い人が挨拶にきたもの」ナデクリナデクリ

仗助「さ、さすが承太郎さん・・・根回しはちゃんとしてるゥ・・・」

じょりーん「ここがアタシのおウチ?アタシのおウチはヒコーキでギューンっていってクルマでブロロロ〜ンっていったところにあるんだよ」

朋子「わーそりゃスゴイわね〜ッ。じゃあこの家には入りたくな〜い?」

じょりーん「・・・」

朋子「お菓子もい〜っぱいあるわよ〜?」

じょりーん「はいりたい!」

朋子「よーしそれじゃあウチの中を探検だー!お菓子のお宝を探すわよ〜!」

じょりーん「おーっ!」タタター

仗助「・・・さすが、子供の扱いにゃ慣れてる・・・親は偉大だ・・・」ゴクリ
19 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/01/31(金) 21:08:40.18 ID:E+wdUg8L0
じょりーん「わあ!チョコのおかしがいっぱい!」

朋子「ぜ〜んぶ食べていいわよ」

じょりーん「!?・・・ぜ、ぜんぶ?・・・つまりはオールオッケー!?」

朋子「そうよ。ただし食べ過ぎには注意。鼻血が出ちゃうからね」

じょりーん「やったー!ありがとうかーちゃん!」

朋子「あら、母親と認めてもらえたのかしら」アハハ

仗助「いいのかよお袋。食いブチが増えることになるのによ−」

朋子「もっちろん!こんなかわいい子なら大歓迎!それにその分アンタのご飯減量すりゃいいんだし」

仗助「なッ、なンじゃとォ〜!?」ガーン

じょりーん「ジョースケ、アタシがいたらこまるの?」

仗助「ウッ!・・・・・・い、いや・・・」

じょりーん「ウルウル・・・」

仗助「・・・いいッスよ」

じょりーん「やったー!きょうからアタシはここでくらすのだ〜!」ワハハハー

朋子「仗助、徐倫ちゃんと仲良くするのよ」

仗助「くっ・・・なんか色々とメンドーなことになりそーだぜ・・・」

じょりーん「おらぁ!」ポコッ

仗助「あだっ!」

じょりーん「ジョースケがおにだよ!わーい!」タタタ

仗助「テメッコラずりぃーぞオイィーッ!」ドタドタ

朋子「子供が二人・・・」フフ
20 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/01/31(金) 21:17:26.52 ID:E+wdUg8L0

 ――・・・

承太郎「ここだ」ザッ

花京院「ここがそうなのか?特に変わった様子はうかがえないが・・・いたって普通の海岸じゃあないか」

承太郎「こっちから見てみろ。ほら」スッ・・・

花京院「!・・・・・・これか。なるほど、これが・・・」


承太郎「ああ、こう呼ばれている。『壁の目』と」


花京院「まるで裂け目のようだな。この土地に『スタンド能力』を発現させる効果があるというのかい?」

承太郎「そうだ。他にもいくつか奇妙な事象を引き起こすそうだ」

花京院「その奇妙な事象について調査をするのが我々の仕事ということか」


 アヴドゥル「それだけじゃあない」ザッ
21 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/01/31(金) 21:43:17.54 ID:E+wdUg8L0
花京院「アヴドゥル。君も来たか」

アヴドゥル「久しぶりだな、花京院。承太郎」ニッ

承太郎「アヴドゥル、例の件は調べがついたか?」

アヴドゥル「ああ、アメリカ大陸に点在する奇妙な土地・・・『悪魔の手のひら』と呼ばれる土地は、やはり『スタンド』を発現させる効果があるようだ」

承太郎「やはりか。日本のこの『壁の目』とアメリカに複数存在する『悪魔の手のひら』はほぼ同一の性質を持つらしいな」

花京院「『スタンド使い』を生む土地か・・・厳重に管理する必要があるな」

承太郎「問題は『スタンド使い』だけじゃあない。この写真の男性を知っているか?」ピラ

花京院「・・・知らないな。誰だ?」

承太郎「名は『スティーブン・スティール』。現在はアメリカのSPW財団の施設で保護されている」

 承太郎「・・・彼は『200年以上前の人間』だ」バン

花京院「なんだって!?」


承太郎「彼は19世紀末のアメリカでイベントプロモーターをしていたが、ある日気がついたら、この杜王町の『壁の目』の側に倒れていたらしい」

承太郎「彼が困惑していたところを警察が保護し、最終的にSPW財団の所へと回り回ってきたというわけだ」

承太郎「事情聴取を重ねた結果、彼の言うことは嘘ではないと判明した。間違いなく『200年以上前』のアメリカの人間だ」

花京院「それじゃあ彼は過去からタイムスリップしてきたとでも言うのかい?」

承太郎「さらに奇妙なことに、彼の知る歴史と我々の知る歴史には『差違』が生じている。第23代アメリカ合衆国大統領は?」

アヴドゥル「ベンジャミン・ハリスン」

承太郎「彼は『ファニー・ヴァレンタイン』だと答えた」

花京院「ヴァレンタインといえば先日就任したばかりの大統領じゃあないか」

アヴドゥル「どういうことだ・・・歴史が全く違うじゃあないか」


承太郎「そう、スティール氏は『平行世界』から来た人間だ」バン
22 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/01/31(金) 22:20:10.22 ID:E+wdUg8L0
花京院「この世界とそっくりの、だが少しだけ違う世界・・・」

アヴドゥル「『平行世界』?まるでファンタジーだ」

花京院「そうも言えませんよアヴドゥル。パラレルワールド理論は現代科学でもよく議論されているそうですからね」

承太郎「これはあくまで仮定だが・・・この『壁の目』は『平行世界』に通じる『ワームホール』」

花京院「あるいは『平行世界』に行き来できる『スタンド使い』がどこかにいるのか・・・」

承太郎「今回の滞在の目的は・・・この『壁の目』の封印と、『平行世界』から来た人間の保護だ」

花京院「異世界からの転生者を保護するのか」

アヴドゥル「放っておくわけにはいかないからな。だが見分ける方法は?」

承太郎「・・・模索中だ」

アヴドゥル「前途多難だな」

花京院「一体どれほどの『平行世界』の人間がこの町にいるのかも分からないのだものな・・・」

承太郎「やれやれだぜ」


 草むらの影<WRRYYY・・・
23 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/01/31(金) 23:51:11.39 ID:E+wdUg8L0
今回はここまでで
次回の更新は来週金曜日になります
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/01(土) 04:23:42.39 ID:OGcdH7o8O
ロリィィじゃなくてWRRYYとは、さてはまともな奴だなッ!?
25 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/02/07(金) 21:44:18.54 ID:pzi9wnQP0
仗助「捕まえたぞコノヤロ〜」グリグリ

じょりーん「うあ〜やめろ〜」アハハハ

朋子「あら、ヤダ・・・しまったわ。ねェ仗助ェ〜、アンタ図書館行く予定あるゥ?」

仗助「図書館ン〜?いいや、行かねーな。将来的に訴訟されたりしたら法律学びに行くかもしれねーけどよー」

朋子「返却期限昨日までのCDがあったのよ。QUEENの名盤『オペラ座の夜』借りっぱなしだったわ。返しに行ってくれない?アタシ晩ご飯の準備があるから」

仗助「行かねーっつってんスけどね」

朋子「ついでに徐倫ちゃんを案内してあげなさい。ほら、お小遣いあげっから」スッ

仗助「仕方ねェ〜なァ〜徐倫行くぞ」パッシィァ

じょりーん「やったー!たんけんたんけんアタシのまち!」

仗助「こいつ杜王町を支配しやがった」


 ――・・・

じょりーん「わーい!」タタタ

仗助「元気ッスねェ〜。バカみて−」

じょりーん「ジョースケはやくはやく〜!はしってはしって!」

仗助「俺ぁそんな無駄に体力を浪費したりしねーんスよ」

じょりーん「ジョースケもトシだな〜。きーん!」タタター

仗助「・・・今時の若ェのは生意気だな」

じょりーん「あ!ジョースケ!みて!なんかおみせがある!」

仗助「あン?」


玉美「ようお嬢ちゃん!たこ焼き食べるかい?おっいしいぞォ〜」ドジュゥ〜

じょりーん「タコヤキ?ボコボコにタコなぐりしてヤキいれるってこと?」

仗助「こりゃ承太郎さんの娘だわ」

玉美「おん?なァんだ仗助じゃあねェーか。女連れとはいいご身分だねェ」
26 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/02/07(金) 22:08:37.15 ID:pzi9wnQP0
仗助「こんなとこで屋台出してんスか。ちゃんと合法なんだろーな」

玉美「安心しろ。心の錠前に誓って法には触れてねーよ」ニカッ

じょりーん「ねえオッチャン、なにをやいてるの?」

玉美「なんでェお嬢ちゃん、たこ焼き見たことないのかい?そいつぁもったいない。こんなにウマイ食べ物を知らないなんて」

玉美「ウチのたこ焼きは変わり種も豊富ッ!明太子ソースをかけたヤツにネギたっぷりのヤツ、チョコ入りなんてのもあるぞ」

玉美「それから女子に一番人気なのはこのチーズ入りたこ焼きだ。上から刻みチーズもかけてるからコレステロールたっぷりだぜ」

じょりーん「ゴクリ・・・ヨダレタラ〜・・・」ジー

玉美「仗助、この状況で心が傷まねーのか?純真無垢なこの子の希望をムゲにするなんて酷じゃあないのォ?」

仗助「あ〜ハイハイ、わかったわかりましたよ。買やいいんでしょ買やぁ」スッ

玉美「マイドッ!さあお嬢ちゃん、女子人気バツグンのチーズたこ焼きだよ。火傷しねーようにな」

じょりーん「わぉ!オッチャンありがとう!」

仗助「火傷すんじゃあねーぞ。気をつけろ」

じょりーん「ふーふー」

じょりーん「はむっ・・・ハフハフホフホフッ」

じょりーん「あふあふッ・・・ンン〜〜〜ッ!ふまいッ!」パァー

玉美「うンまいかいィ?そりゃあよかった」ニッカ

仗助「マジにちゃんとしてんスね〜ッ。意外だ」

玉美「これがけっこう稼げるのよ。やっぱ真っ当に得た金ってーのは気分がいいやねッ。もう当たり屋まがいのタカリなんてやる気もでねーぜ」ハハハ

仗助「その方がいいぜ。またしばらく承太郎さんもこの町に滞在すっからよ、ヘタな悪事働くと何されっかわかんねーからな」

じょりーん「パパおこるとこわいよ。ときがとまるもん」

玉美「キモに命じとくぜ・・・」
27 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/02/07(金) 22:16:29.89 ID:pzi9wnQP0
 ――図書館

じょりーん「ひろーーーい!」

 <ひろーーーい! <ヒローーーイ! <ヒローーーイ! <・・・

仗助「シィーッ!静かにしろッ。ここは図書館だぞ。ウルサクしたら逮捕されちゃうからなッ」シーッ

じょりーん「オッケーベイビー」b

仗助「お袋のCD返しに来ただけだがついでだついで、おめーも何か読みたい本がありゃあ言いな」

じょりーん「やったー!かいけつゾロリがよみたい!」

仗助「懐かしーなオイ。えーっと絵本絵本・・・絵本のコーナーは・・・スいませエん図書館の人〜、絵本ってどこに置いてるんスかねエ〜?」

エニグマの少年(宮本輝之助)「はいハァイ、なにかご用で・・・・・・ってウグゲッ!?東方仗助!?」ガタタ〜ン

仗助「おウ、図書館の司書さん、かいけつゾロリはどこに置いてあるか教えてくれっか?」

エニグマの少年「アワワ・・・も、もう悪いことはしてないゾッ!僕ァ改心したんだ!もう本の中に閉じ込めないでくれエ〜ッ!」ビクビク

仗助「おいおいおいおいおいィイ・・・勘違いしてんじゃあねーぜ。おめーがもう二度と悪事をしないって約束したから『本』から元に戻してやったんだぜ」

仗助「また悪さしたらオシオキしてやるがよー、心を入れ替えたってんならビクビクするこたぁねーぜ」ポンポン

エニグマの少年「ひ、ヒィ〜ッ!もうあんなのはコリゴリだァ〜ッ!」

じょりーん「ジョースケ、このひとにヤキいれたの?」

仗助「昔の話だ昔のーっ。もういい、自分達で探そうぜ徐倫」

じょりーん「じゃあなビビリくん」ポン

仗助「マジメに働かねーと今度は昆虫図鑑に閉じ込めてやるぜ」ナンチャッテ

エニグマの少年「ウヒィィーーーッ!」ビククゥッ
28 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/02/07(金) 22:54:52.56 ID:pzi9wnQP0
仗助「そう落ち込むなよ徐倫。まさかかいけつゾロリ全巻貸し出し中とは思わなかったが、それだけ人気ってこった」

じょりーん「ショボン・・・」

仗助「代わりに『ホウレンソウマン』借りるんだからいいだろ。さ、俺もなんかCD借りっかな」

仗助「ん〜、何にしようかな〜ッ。レッドツェッペリン、REOスピードワゴン、ダイアーストレイツ、ワム!、AC/DC・・・」

 <肩ドンッ

仗助「あ、スンませン」

間田「う、すいませェん・・・って仗助!?」ビクッ

仗助「なぁんだ間田じゃねえか」

じょりーん「ジョースケいろんなひとにビビられてるね」

間田「な、なんだよお前、ベビーシッターでもはじめたのか?」

仗助「承太郎さんの娘さんッスよ。子守任されてんだ。おめーさんこそ一人で何してんだ?」

間田「な、なんだよ!一人で図書館来たらダメだってのか!?一人で映画館行ってもいいし一人で回転寿司行ってもいいし一人で遊園地行ってもいいだろ!?」

仗助「なんか言われたの?」

じょりーん「ひとりでほんよんでるの?パパもよくやってる」

間田「べ、勉強だよ勉強ウウーッ。イイ大学入るためには勉強しなくちゃならねーんのッ!」

仗助「そっかおめー高校3年だったなそういや」

じょりーん「ひるまっからべんきょうなんてサミシーな」

間田「お、おまえッ!全受験生を敵に回す気かッ!炎上するぞッ!今のご時世失言一つで大炎上なんだぞ!」

仗助「なにと戦っとるんだお前は」
29 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/02/07(金) 23:19:36.57 ID:pzi9wnQP0
じょりーん「どんなべんきょしてるの?」ズイィ

間田「あッ、お、おい・・・(ウヒ、女の子のいいニオイ・・・)」

仗助「間田、その子に指一本でも触れたら顔の形変えるからな」

じょりーん「わ、いっぱいもじがかいてる」

仗助「どれどれ・・・ウゲ、英語の文がビッシリだ・・・こりゃあめまいがするぜ・・・」

間田「ふっ、仗助、てめーの学力じゃあこの英文の発音すらわかんねーだろ。ほれ、悔しかったらここの一文を読んでみろよ」ウヒヒ

じょりーん「ルックアウト ヒアー カムズ トゥ ザ スパイダーマン」

間田「!?・・・なッ、なにッ!?」ガタッ

仗助「徐倫おめー字が読めんのかッ!・・・って、そりゃそーか。アメリカ生まれアメリカ育ちだもんな」

じょりーん「こんなのカンタンだよ」

間田「〜ッ!・・・じゃ、じゃあここ!この文!ここの文を読んでみろッ!」ビシッ

じょりーん「パーティ イカナ アカンネン」

間田「じゃあこれ!」

じょりーん「ザンヌイユ ヨーガリー ヒーガリー」

間田「これ!」

じょりーん「ポ!」

間田「ぜ・・・全部正解だ・・・」

仗助「やるじゃあねーか徐倫」ナデナデ

じょりーん「これベンキョするいみあるの?」

間田「ガーン・・・」

仗助「さ、そろそろ行こうぜ徐倫。間田センパイ、がんばって勉強しなよ。5歳の子供に追いつけるようにな」

じょりーん「あばよだよな」ノシ


間田「・・・」

間田「やってられるかァ!ゲーセン行くぞゲーセン!」
30 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/02/07(金) 23:43:38.91 ID:pzi9wnQP0
仗助「これとこれとこれ貸し出しで」ドサッ

エニグマの少年「アヒィーッ!」

仗助「おめーマトモに仕事できねーのか」

じょりーん「ねえジョースケ、アタシさきにそといってるね」タタタ

仗助「あッ!おい待て徐倫!おい輝之助!早く貸し出し処理しろッ!」

エニグマの少年「イィィーブブハァーッ!」


 ――・・・

 「あァ〜・・・弱った・・・なんだってこんなことになっちまったんだ・・・」

 「日本人のカワイコちゃん追いかけてったのが運のツキだったぜ・・・トホホ・・・」

 「ちくしょォ〜ッ、今ごとダンナもカンカンだろうな〜ッ・・・どうしよう・・・」ガックシ

じょりーん「おっちゃんオッチャン」ポンポン

 「あン?・・・どこからか美人の声・・・」ピククッ

じょりーん「こっちこっち」クイクイ

 「オわッ!・・・よォビューティフルガール。サイン欲しいのかい?」

じょりーん「おっちゃん、どうしておちこんでるの?」

 「あァ・・・実はおじさん、映画業界じゃちょいと名の知れた俳優なんだけどな・・・」

じょりーん「おっちゃんハリウッドスターなの!?」

 「そんな大それたモンじゃあないがよ・・・『ホルホース』って言うんだが知らないかい?」

じょりーん「きいたこともみたこともない」

ホルホース「・・・もっと頑張らなきゃあな・・・」
31 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/02/08(土) 00:00:33.13 ID:IJvOr//U0
じょりーん「どうしてマイゴになっちゃったの?」

ホルホース「映画の宣伝で日本に来てたんだが、ちょいと息抜きがしたくって散歩してたらいつの間にか迷っちまって・・・」

じょりーん「たいへんだね。でもだいじょうぶ!このまちにくわしいひとがいるよ!」

ホルホース「君が案内してくれるのかい?」

 仗助「おい徐倫ッ!ここにいたのか・・・どこに行ったか心配しちまったぜ〜ッ」ゼイゼイ

じょりーん「このジョースケがあんないしてくれるよ」

仗助「は?お前何を言っ――って!?あ、あ、あなたはッ!・・・」ガクガク

仗助「映画スターのホルホースさんじゃあないッスかァ〜〜〜ッ!」バァーン

ホルホース「フフんッ。そうホメるなって。照れるじゃあないの」ンフフ〜

じょりーん「ジョースケ、このひとゆうめいなの?」

仗助「そりゃそォーッスよ!端正な顔立ちなのに自らスタントもこなす有能なアクションスターッスよ!」

仗助「まだビッグネームじゃないからそこまでギャラも高くなく雇えて業界内での評判も上々!」

仗助「身体を張れるイケメンってことでトム・クルーズの劣化版って呼ばれてるホルホースさんだぜ〜〜〜ッ!」

ホルホース「うれしくて涙でちゃう」

仗助「俺ファンなんスよ〜!『顔長剣士との決闘』も『予言少年冒険記』も見ましたよ〜!大笑いして腹痛かったッス!」

ホルホース「どっちも感動モノなんだけどな」

仗助「いやぁ感激だな〜!ところでどうしてスターがこんなとこに?」

じょりーん「しごとほっぽりだしてマイゴになったんだって」

ホルホース「杜王グランドホテルにクルーがいるんだが、5時までに戻らないと東京でのジャパンプレミアに間に合わねーぜ」

仗助「そいつァいけねェ!俺に任せてくださいよ!すぐに連れてってやりまさァ!」

じょりーん「ジョースケなんかテンションがヘン」
32 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/02/08(土) 00:13:25.73 ID:IJvOr//U0
 ソレカラドシタノ

仗助「到着ゥ〜っ!」バン

じょりーん「うわ〜、おっきないえ」

ホルホース「ありがとよジョースケボーイ。おかげでなんとかなりそうだ」

 「あっ!Mr.ホルホース!どこに行ってたんですか!?いきなりいなくなったんで心配してたんですよ!」

仗助「ホルホースさんのマネージャーさんッスか?」

ホルホース「ああ。プロモーターでもあるんだ。ジョースケボーイ、礼は何がいい?」

仗助「じゃ、じゃあサイン!サインほしーッス!映画で使った小道具にサイン入れてくださいッス!」

ホルホース「へっ、そんなのお安いご用さ」

仗助「ッシャ!高く売れるぞッ!」グッ

ホルホース「それと・・・ジョリーン、お前さんが俺を助けてくれたんだ。恩にきるぜビューティーレディー」

じょりーん「アタシもたまにはいいことするからね」フンス

ホルホース「じゃあな。新作映画、見てくれよな」


仗助「はァ〜、まさか映画スターが杜王町に滞在してたなんてな〜。しかも知り合えるなんてラッキーだったぜ」

じょりーん「ねえねえジョースケ。さっきのひと・・・」

仗助「ん?ホルホースさんのマネージャーか?」

じょりーん「りょうほうのおててがおててだったよ」

仗助「は?」
33 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/02/08(土) 00:22:50.69 ID:IJvOr//U0
ホルホース「悪かったってダンナァ〜ッ、そうムクれねーでくれよォ〜ン」

Jガイル「まったくお前ってやつは大人としての自覚があんのか!?ジャパンは大きな市場なんだ。ここでコケたら興行収入も大きく転ぶんだぞ!」

ホルホース「だからよォ〜ッ、無事間に合ったんだからいいじゃあねーか。それに公開イベントは明日、東京だろ?それにしたってもう5時になるぜ。出発の準備はいいのかい?」

Jガイル「お前頭脳がマヌケか?東京行きは明日だ」

ホルホース「エエッ!?・・・でもダンナ、5時から予定があるって言ってたじゃあねェか」

Jガイル「人と会う約束があるんだよ。オメーと俺、二人でな」

ホルホース「はン?」

 <ノックノック

Jガイル「来たか。ホルホース、妙なマネするんじゃあねェぜ」

ホルホース「なんだってんだいダンナ。おどかしっこはナシだぜ」

 <ガチャ

承太郎「景気がいいらしいな、ホルホース」

ホルホース「!・・・てめッ――」メギャン!

Jガイル「やめろホルホースッ!」

 >バォッッッ!<

ホルホース「ッ・・・!」ピタリ

 星の白金『・・・』オオォォォ〜ッ・・・

承太郎「テメーの『皇帝』の弾丸が放たれるのが先か、俺の『星の白金』の拳がアゴを砕くのが先か、試してみるか?」

ホルホース「・・・・・・いや・・・エンリョしとくぜ・・・」サッ・・・

承太郎「利口な判断だ」スッ・・・
34 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/02/08(土) 00:23:27.99 ID:IJvOr//U0
ホルホース「ダンナ!こりゃどーいうこったい!会う約束ってのは承太郎のことか!?無断外出のオシオキにしちゃあやりすぎだぜッ!」

承太郎「心配するな。俳優として第二のスタートを切ったお前と、そのプロモーターとして改心したお前を今更咎めるつもりはない」

Jガイル「なんでも大事な話があると言ってたが・・・」

承太郎「ああ、実はコレコレシカジカ・・・」

ホルホース「カクカクウマウマ・・・・・・『平行世界』?『異世界からの来訪者』?・・・そんな話を信じろってのか?」

Jガイル「その話を俺達にしてどうだってんだ?まさかその『平行世界』の人間を狩るのを手伝えってか」

承太郎「いや、お前達も警戒してくれという話だ。真っ当な人生を歩きはじめたばかりのお前達を巻き込むつもりはない」

承太郎「だが・・・『平行世界』の人間はどこにいるかわからない。もし『スタンド使い』だったなら危険だからな」

ホルホース「わかったわかったよ。もし見つけたらブチのめしゃあいいんだろ」

Jガイル「こっちの世界の人間とコッソリ入れ替わってるなんてこともあるかもしれねエな」

承太郎「気をつけろ二人とも。スデにどっちかが『平行世界』の人間かもしれんぞ」

ホルホース「・・・」ゴクリ

Jガイル「・・・なに見てんだよ」

承太郎「話はそれだけだ。じゃあな。・・・・・・最後に言っておく。俺も『平行世界』の俺かもしれんぜ」ナンテナ

ホルホース「ケッ・・・ゾっとしないねェ・・・」
35 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/02/08(土) 00:24:31.60 ID:IJvOr//U0
ホルホース「ケケケッ、杜王グランドホテルでもう一泊するってんならまたカワイコちゃんを探しに行くぜ」ヘヘヘ

ホルホース「日も暮れたことだし、仕事帰りのOLとオトモダチになりたいなァ〜ッ、なアんて」デヘヘh

 「あっ、あのッ!・・・あなた、あの有名なホルホースだよね!?」

ホルホース「ん?」


ジョニィ「わッ・・・や、やっぱり本物だァ!さ、さ、サインくださいッ!」

理那「ジョニィさん、役者さんの私的な時間をお邪魔するのは・・・」

ホルホース「かまわないよレディ。そっちの坊主一人だったら断っていたが、美しい君に免じてサインでもなんでも受けるぜ」

ジョニィ「やったぁ!ありがとうミスターホルホースッ!」

理那「よかったですねジョニィさん(とはいえ、ジョニィさんとの初デートなのに・・・もうっ!)」

ホルホース「お前さん達、ティーンエイジャーかい?だったら俺みたいなのよりもっと若い俳優のがスキなんじゃあないの?」サラサラ〜

ジョニィ「そんなことないさ。僕は19歳だけど、あなたの映画は全部見てるのさ。『荒野の保安官』が特にスキで・・・」

ホルホース「ホールドアップ!ホルホースだ!」メギャン!

ジョニィ「わッ!それだよそれェ〜ッ!『荒野の保安官』のキメ台詞ッ!銃の小道具まで携帯してるなんてさすがプロだ!」

理那「?」

ホルホース「ウレシイねェ。坊主、お前さんの一番好きな映画はなにか教えてくれっかい?俺にエンリョするこたぁねぇぜ」

ジョニィ「そりゃ決まってるさ。シルベスター・スタローンの『ターミネーター2』さッ」

 《ガアァーンッ!》

ジョニィ「ッ!?・・・がっ・・・・・・ッ!?・・・」

理那「!?」

ホルホース「『皇帝』」バン
36 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/02/08(土) 00:28:10.08 ID:IJvOr//U0
理那「キャアアァァァーーーッ!?ジョニィさんッ!?」

ホルホース「『ターミネーター2』に出演してんのはスタローンじゃあなくてシュワルツェネッガーだ。お前さん『平行世界』の『スタンド使い』だな」

ジョニィ「ガフッ・・・!?・・・ぐぶ・・・・・・(な・・・なんだ・・・突然・・・『撃たれた』・・・!?・・・あの銃は本物なのか!?・・・)」

ホルホース「お嬢さん、アンタにゃ危害は加えやしないさ。坊主、おめーさんも大人しくしょっぴかれるってんならこれ以上は痛めつけねーぜ」

理那「な、なんなのですかあなたは!どうしてジョニィさんを・・・!」

ジョニィ「ぶ・・・うぐッ・・・」

ホルホース「ホレ、悪いこた言わねーから大人しくしな。両手を見える様に前へ出せ」

ジョニィ「ぐ・・・うぐ・・・」

理那「ジョニィさん・・・」

ホルホース「早くしな。両手を前に出せッ」

ジョニィ「くぅ・・・ウゥ・・・わ・・・わかった・・・両手を・・・前に出せばいいんだな・・・」

 ス・・・

 ドン! ドンドン!

ホルホース「ッ!?・・・ぐふッ・・・!?・・・なッ!?・・・・・・(何も持ってねェのに・・・銃弾が!?・・・)」

ジョニィ「・・・『爪(タスク)』・・・・・・両手を・・・前に出したぞ・・・これでいいんだろ?・・・」

 ⇐To be continued・・・
37 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/02/08(土) 00:29:41.83 ID:IJvOr//U0
今回はここまで。次回更新は来週金曜日です
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/09(日) 04:48:06.30 ID:3vhmwY0Z0
楽しみにしとるやで
39 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/02/14(金) 23:15:25.94 ID:mXvnCd9O0
多忙&ネタがあんまり思いつかなかったので更新は来週になります。申し訳ございません

>>38
ありがとう・・・本当にありがとう・・・それしか言葉が見つからない・・・
正直、見てくれてる人がいるだろうかと不安しかないけど>>24みたいに「読んでる人もいるよ」ってのがわかると本当に助かる泣けてくる
40 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/02/21(金) 21:58:35.07 ID:F8KZp+SJ0
 ――・・・

 市バス<プップ〜 ブロロォ〜ッ・・・

じょりーん「すっげーたのしかった!」キラキラ

仗助「そりゃあ〜なにより。子供にとっちゃあ杜王グランドホテルからウチの近所までのバス旅でも大冒険だもんな」

じょりーん「ジョースケ!ジョースケ!またのりたい!バス!」グイグイ

仗助「無茶言うなよな〜ッ。せっかくウチまで帰ってきたってのに。それにおめー窓の外見てハシャぐから皆に見られてハズカシーっつゥーの。こっちの身にもなれよなーっ」

じょりーん「ぶー、イジワル」ゲシ

仗助「また今度乗ればいいじゃあねーか。それより早くウチに帰ろーぜ。腹が減って背中とガッチャンコしそうだぜ。ほれ、バス停から歩いてすぐだぜ」

じょりーん「ウチまできょうそうッ!」ダッ

仗助「アッ!待てコノヤローッ!ずりぃーぞ!」ダッ


仗助「ぬおあー!」バァーン

仗助「ハア・・・ハア・・・ハア・・・」

じょりーん「うわー、ジョースケはえー」ポテポテ

仗助「・・・ちくしょー、なんだってガキ相手に全力疾走させられてんだ・・・無駄にエネルギー使ったぜ・・・」ゼイゼイ

じょりーん「あ、ジョースケ、みてアレ」

仗助「え、ナニ?」ゼイゼイ

じょりーん「ウチのおとなりのおウチがおおさわぎだよ」


引っ越し業者「よいしょっと。コステロさ〜ん、このタンスはどの部屋に運べばいいッスかァ〜ッ?」

グロリア「奥から二番目の部屋に運んでいただけますか?エルメェス、案内してあげて」


えるめぇす「・・・」ムス〜ッ
41 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/02/21(金) 23:58:20.33 ID:F8KZp+SJ0
仗助「あー、隣の家に誰か引っ越してきたんだな」

じょりーん「だれ!?だれがおひっこししてきたの!?」

仗助「チワーっす」

グロリア「あら、お隣の・・・ヒガシカタジョウスケさんですね」

仗助「え?どうして知ってんスか?」

グロリア「ついさっきヒガシカタトモコさんにご挨拶したところなんです。高校生の息子と幼い娘がいると聞いたので・・・あなたがジョリーンちゃんね?」

じょりーん「ごめいとう!」ピコーン

グロリア「アメリカからお隣に越してきた、グロリア・コステロです」

じょりーん「あめりか?・・・どっかできいたような・・・」ハテ

仗助「おめーの生まれ故郷だろーがよ」ビシッ

グロリア「ジョリーンちゃんは何歳かな?」

じょりーん「ファイブイヤーズオールド!」バッ

グロリア「5歳?それじゃあ妹と同い年だわ。仲良くしてあげてね」

じょりーん「イモート?」

グロリア「エルメェース、エルメヘェ〜〜〜ッス、こっちにきなさァ〜〜〜っい」

 えるめぇす「チェッ」

 ポテポテ・・・

 \ザッ・・・!/

えるめぇす「・・・」バァーーーン

じょりーん「・・・」ドォーーーン

 えるめぇす&じょりーん『・・・』ギャドォーーーン

仗助「なんでニラミあってんだおめーらは」
42 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/02/22(土) 00:07:47.72 ID:oHm8ClRZ0
えるめぇす「・・・」ジト

じょりーん「・・・」ジー

グロリア「エルメェス、ちゃんと自己紹介できるかな?」

えるめぇす「・・・」

仗助「徐倫、挨拶したらどーだ?」

じょりーん「アタシはクウジョウジョリーン!」バァーン!

仗助「お前毎回そうやってポーズキメんの?」

グロリア「ほら、エルメェス、ジョリーンちゃんは自己紹介出来たわよ。あなたも出来るでしょ?」

えるめぇす「あいとふくしゅうのキッス!」バァーン

グロリア「違うでしょ、エルメェス・コステロですッでしょ」

仗助「なんかフキゲンそーッスねその子・・・」

グロリア「ごめんなさい。故郷のお友達と離ればなれになっちゃってふてくされてるんです」

えるめぇす「マジブルーだわ」

グロリア「私達、家庭の事情でこのモリオーチョーに引っ越すことになったんですが、この子はずっと行きたくない行きたくないって・・・」

えるめぇす「なえるわー」

グロリア「わかってちょうだいエルメェス。きっと新しい家も気に入るわ。この町はいい所だし、また友達も出来るわよ」

えるめぇす「まえむきすぎてウケる」

仗助「その子ほんとに5歳?」
43 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/02/22(土) 00:17:29.60 ID:oHm8ClRZ0
じょりーん「えるめぇす、あんた、トモダチいないの?」

えるめぇす「は?いるし。アタシのホントのおウチにいったら、しゃしんもいっぱいあるから」

えるめぇす「このまえもアタシの5さいのたんじょうびのパーティーしたし、ともだちいっぱいきたし、みんなでイスとりゲームとかビンゴとかやったし」

えるめぇす「でもココにはみんなはいない。ニッポンなんていきたくなかった。ずっとみんなといっしょにいたかった」

グロリア「エルメェス・・・」

えるめぇす「ココにはだれもいない・・・ステファニーもドナもミシェルもキャシーもキミーも・・・アタシのともだちは・・・ココにはひとりもいない・・・」

じょりーん「じゃあアタシがともだちになったげる」

えるめぇす「!」

じょりーん「ニッポンでさいしょのともだち。アンタのあたらしいともだち。アタシはクウジョウジョリーン!」バァーン

じょりーん「アタシもココにきたばっかりだから、まだおともだちはコーイチとオクヤスとユカコとホルホースしかいないの。だからえるめぇすもともだちになろ!」

じょりーん「ねっ☆」

えるめぇす「・・・・・・ウケる」

じょりーん「それどーゆーいみ?」

えるめぇす「わらっちゃうっていみ」

じょりーん「なんにもジョークいってないよ?」

えるめぇす「・・・いいよ。アンタのともだちになってあげる。アンタも・・・アタシのともだちになってくれる?」

じょりーん「あたぼうよ!」アクシュ!


仗助「・・・なんだコイツのコミュ力は・・・」

グロリア「グスン・・・エルメェス、良かったわね・・・いいお友達が出来て・・・マジウケるわ」グスン

仗助「妙な言葉使いは姉の影響か・・・」
44 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/02/22(土) 00:18:03.32 ID:oHm8ClRZ0
今回はここまでで。次回の更新は来週金曜日予定です
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/22(土) 08:39:40.52 ID:IbZpOItEo
フルハウスで草
46 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/02/28(金) 23:37:38.86 ID:Kgftq5UO0
>>45
気づいてくれる人もいるんだ・・・ありがたい
47 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/02/28(金) 23:51:53.54 ID:Kgftq5UO0
グロリア「さあさ二人とも、そろそろお夕飯の時間だからおウチに帰りましょ」

じょりーん「ええー、もっとあそびたーいー」

グロリア「また明日エルメェスと遊んであげてね」

じょりーん「じゃああした、あしたあそぼうね!えるめぇす!」

えるめぇす「りょ」

じょりーん「えっ、なにそれどゆいみ」

えるめぇす「りょ〜かいっちゅーイミよ。ナウいレディーがつかうコトバさ」

じょりーん「すっげ−!えるめぇすシティーボーイじゃん!」キラキラ

仗助「ガールだろ」

グロリア「それじゃあね、徐倫ちゃん、仗助さん」

えるめぇす「ばいびー」

じょりーん「えっ!またなんかカッコイイことば!」

仗助「ホレ、おめーも帰るんだよ。そろそろお袋が晩飯作って待ってるだろーぜ」


 ――・・・

ホルホース「グフッ!・・・ぐ・・・ううっ・・・」ボタボタ

ジョニィ「ハア・・・ハア・・・」ドクドク

ホルホース(このガキ・・・両手に何も持っちゃあいないのに撃ってきやがった・・・なんだ?・・・こいつの『スタンド能力』は銃を透明にする能力だとでも言うのか・・・?)

ジョニィ「ハア・・・ミスターホルホース・・・きっとあなたは誤解をしている・・・ハア・・・僕があなたに攻撃されるような理由が思い当たらない・・・あなたは僕を誰かと勘違いしているんじゃあないですか・・・」

ホルホース「理由?・・・そりゃあテメーが『平行世界』からやってきた『スタンド使い』だからだろォーが」

ジョニィ「!・・・・・・ど、どうしてそれを・・・」
48 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/02/29(土) 00:10:21.27 ID:2Osn3ZhL0
理那「ジョニィさん・・・」

ホルホース「何が目的か知らねーが、真っ当なヤツならコソコソなんかしないだろうよ」メギャ

ジョニィ「・・・やめてくださいミスターホルホース・・・あなたは僕の『スタンド』の射程内にいる・・・その銃を下ろしてください・・・」

ホルホース「指か?お前さんの『スタンド能力』は指から銃弾を出す能力なのか?・・・まあ、知ったこっちゃねーが・・・次は外さねー・・・俺の『皇帝』はてめーの眉間に風穴を空けるぜ」

ジョニィ「・・・」ドドドドドドドドド

ホルホース「・・・」ドドドドドドドドド


ドスゥッ・・・!

ジョニィ「!?・・・・・・なッ・・・!?」

 ズブズブ・・・!

ジョニィ(う、後ろに・・・背後から『刺されている』ッ!?・・・な、なんだ!?・・・敵がもう一人・・・)クルッ


 吊られた男『相手は二人組・・・とは考えなかったか?』

ジョニィ(!・・・す、『スタンド』!・・・姿は見えないのに・・・『水たまりに敵スタンドがいる!』)

ホルホース「ナイスだぜ、Jガイルのダンナ」ニヤッ

ジョニィ(ま、マズイ!・・・撃たれる・・・!)

理那「ジョニィさん!」

ホルホース「あばよ!」
49 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/02/29(土) 00:20:30.54 ID:2Osn3ZhL0
 \ブウゥゥワアアアァァァァ〜〜〜ッ!/

ホルホース「!?・・・なんだ!煙!?・・・いや、『霧』か!」

 \モワワアアァァァ〜〜〜ッ/

ホルホース「突然『霧』が広がって・・・視界が見えねぇ!数メートル先すら見えないほどの濃霧が・・・突然出現しやがったッ!」クッ!

ジョニィ「!・・・これは・・・!」

理那「ジョニィさん!ジョニィさん!?どこにいるんですか!?」

ジョニィ「理那!こっちだ!僕に捕まって!」

 <ガシィッ

理那「ジョニィさん!」

ジョニィ「『爪ACT3!』」ドン!

 ギャルルルルルルルルルル!

 ドシュルルルルルゥーーーッ・・・


ホルホース「!・・・霧が晴れてくぜ・・・」メギャ

ホルホース「・・・・・・いねェ・・・濃霧に紛れて消えやがった・・・」

吊られた男『まんまと逃げられたな。霧のせいで水たまりに映っていた小僧の姿も消えて、俺も取り逃がした』

ホルホース「チッ・・・運のいいヤローだぜ」
50 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/02/29(土) 00:28:05.33 ID:2Osn3ZhL0
 ――離れた路地・・・

 ・・・・・・ギャルルルルル

 \バン!/

ジョニィ「ハア・・・ハア・・・ハア・・・」

理那「ハア!ハア!ハア!・・・じょ、ジョニィさん!今のは一体・・・私・・・まるで穴に吸い込まれるみたいに・・・」

ジョニィ「説明しているヒマはない理那・・・ハア・・・君を巻き込みたくはなかったが・・・すまない・・・ハア・・・」

理那「どういうこと・・・一体何が・・・」


 「間一髪だったな相棒」

ジョニィ「・・・ああ、君が助けてくれなかったらどうなっていたか・・・」

理那「!・・・あ、あなたはジョニィさんのオトモダチの・・・」

ジャイロ「ニョホ」

ジョニィ「『鉄球の回転』・・・水たまりを巻き上げて瞬間的に濃い霧を発生させたんだな・・・おかげで逃げられた・・・」

ジャイロ「気ぃつけろよジョニィ、どうやら俺達のことを侵略者か何かだと思ってる連中がいるみてーだな。女の子とデートしてる場合じゃあねーぜ」

ジョニィ「ああ・・・そうらしいな・・・彼らからすれば僕らは異邦人・・・だが、『目的』を果たさなければ・・・僕らはそのために『こっちに来た』のだから・・・」


 ⇐To be continued・・・
51 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/02/29(土) 00:29:16.09 ID:2Osn3ZhL0
今回はここまでで。次回更新は月曜か火曜になります
52 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/02/29(土) 00:30:27.23 ID:2Osn3ZhL0
今回はここまでで。次回更新は月曜か火曜になります
53 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/03/03(火) 20:27:21.19 ID:TQ56D9C10
 ――・・・

じょりーん「オイシイ!」パァー

朋子「ニコニコ」

じょりーん「このバンハーグおいしい!おニクがたっぷりジューシー!」

朋子「見なさい仗助、本場アメリカの子が言うんだから間違いないわ」フンス

仗助「なァ〜んかよォ〜、今日の晩飯いつもより気合い入ってんじゃあないのォ〜?徐倫がいるからってカッコつけてんじゃあないの〜?」

朋子「るっさいわねッ。そんなこと言う子にはデザートのアイスあげないんだから〜」プイッ

じょりーん「アイス!?アイスあるの!?ほしいほしい!」

朋子「はーい、コンビニで色々買ってきたから、好きなの選んでね〜」ガサガサッ

じょりーん「わあ!おいしさのホウセキバコや〜!」

仗助「どこで覚えたのキミ」

じょりーん「コレ!あたしコレがいい!」テッテレー

朋子「ワオ、チョコミントアイスなんてオツね徐倫ちゃん」

仗助「俺ァあんまスキじゃあねーんだよな〜。ハミガキ粉食ってるみてーでよー」

じょりーん「ほわァ〜!クチのなかがシーハーシーハーするゥ〜ッ!」ヒーハー

朋子「それ食べ終わったらオフロに行きましょうね〜♪」

仗助「あ、俺もフロ行きたかったのによ〜」

朋子「スケベ」

じょりーん「スケベ」

仗助「なッ!・・・違っ・・・一番風呂入りたかったってイミだっつの!」

じょりーん「まあジョースケのようなおこちゃまにはアタシみたいなおとなのレディーはあこがれるだろうけども」

仗助「俺ァガキにコーフンするほど変態じゃあねー!」

じょりーん「ガキじゃないもん!」ゲシ

仗助「あだっ!こ、このドチビがァーッ!」


朋子「ふふ、仗助に妹がいたらこんな感じだったのかしらね・・・ねえ、ジョセフ・・・」
54 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/03/03(火) 21:05:04.15 ID:TQ56D9C10
じょりーん「あッ、いいユだったァ〜なッ」カトチャンペッ

朋子「徐倫ちゃん、あなたほんとにアメリカ生まれ?日本の文化知りすぎじゃない?」

 <な、な、なんじゃこりゃあ〜〜〜!

じょりーん「?・・・どしたのジョースケ。でっかいコエだして」

仗助「さっき図書館で『QUEEN』のアルバムCDを借りたんだけどよォ〜・・・ケースの中身がまるで違うんだよ」

じょりーん「なにこれ、まっしろなCDだ」

朋子「あ〜、それCDデッキの中をキレイにするCDクリーナーとかいうやつでしょ。図書館の人が間違ってケースに入れてたのね」

仗助「かァ〜・・・ツイてねェ〜・・・」

じょりーん「かして!」パシッ

じょりーん「こんなも〜ん!」ガララッ

じょりーん「おらぁ!」ブォン!

仗助「ああっ!窓から投げ捨てやがった!」

朋子「よくやったわ徐倫ちゃん!仗助のカタキをとってくれたのね!」ナデナデ!

じょりーん「フンス!ジョースケ、これからもなんかイジメられたらアタシがリベンジしてやっからね!」


 《DISC》<ヒュ〜〜〜〜〜〜ッ・・・

 水たまり<ポチャンッ

 水たまり<・・・・・・

 水たまり<・・・ズブ・・・ズブズブ・・・


 水たまり<バシャアッ!


 フー・ファイターズ『・・・・・・』フシュゥ〜〜〜ッ・・・
55 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/03/03(火) 21:43:33.23 ID:TQ56D9C10
 ――・・・朝

仗助「Zzz・・・Zzz・・・」グオー

じょりーん「ほしのひかりをみていたい!」ドボォ

仗助「おごッ!・・・・・・じょ、徐倫・・・寝てる人の腹に飛び乗るんじゃあないって承太郎さんに教わらなかったのか・・・」

じょりーん「あさだよジョースケ!いつまでもソファーでねてるんじゃあないよ!」イシシッ

仗助「俺のベッドがオメーに奪われたからソファで寝てるんじゃあねーかッ!コラ!」

じょりーん「きょうはなにしてあそびますか!ジョースケせんしゅ!」ハイ!

仗助「あのなァ〜っ、俺ァ学生だぜ。平日の昼間はガッコーに行かなきゃなんねーんだよ、ガッコー」

じょりーん「ん!じゃあアタシもいく!ガッコー!」

仗助「冗談言ってんじゃあねーッスよ!学校に子供連れてく高校生がどこにいんだっての」

じょりーん「じゃあアタシはなにしてあそべばいいのよさ」

仗助「お隣の女の子と遊ぶ約束してたじゃあねーか。しっかりしたお姉さんも一緒だったし、面倒みてもらえ」

じょりーん「そのいいかた・・・もうアタシはヨウズミってワケね・・・」

仗助「おめーホントどういう教育受けてんの?」


 ――・・・

仗助「というわけで面倒みてもらえませんでしょうか」

グロリア「いいですよ〜。昨日エルメェスと遊ぶ約束してたもんね〜徐倫ちゃん」

じょりーん「そういうことですな!」カッカッカ

えるめぇす「マジくさ」

じょりーん「えっ!?アタシくさい!?ジョースケのおフトンでねたからかな・・・」スンスン

えるめぇす「わらえるってイミだよ」

グロリア「徐倫ちゃん、ジョースケさんのベッドで一緒に寝てたの・・・へェ〜・・・」スッ・・・

仗助「わーやめろッ!誤解してんじゃあねーッスよ!スマホを取り出してんじゃあないッ!ケーサツに電話しないでくれェーッ!」
56 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/03/03(火) 22:17:46.43 ID:TQ56D9C10
グロリア「というわけで今日は私が二人の面倒をみちゃいますっ」フンス

えるめぇす「マジなえだよね」

じょりーん「どゆイミ?」

えるめぇす「おねえちゃんってけっこードジだからフアンだってこと」

グロリア「それじゃあ今日はみんなで『レモネード』を売りましょ♪」

じょりーん「ぐれねーど?」

グロリア「レモンのジュースを売って、お金を稼ぐの。アメリカに居た頃にやらなかった?」

じょりーん「ウチってカホゴだからそーゆーことやらせてもらえなかった」

グロリア「あらぁ、それじゃあ今日は徐倫ちゃんにとっても初めてのレモネードスタンド開店ね。いっぱいかせごー!」オー!

じょりーん「レモンのジュースってどうやってつくるのかな?」

えるめぇす「カンタンだよレモンをぶっつぶせばシルがいっぱいでるんだ」ス・・・

えるめぇす「『キッス』!」バン! グシャア!

じょりーん「わ!すごい!えるめぇすもスタンドつかいなの!?」

えるめぇす「え?・・・」

じょりーん「アタシもなんだー」ドシュン

えるめぇす「うそっ!?チョーヤバじゃん!マジでアガる〜!」

じょりーん「アタシたち、スタンドなかまだねっ!」

グロリア「あらぁ、エルメェス、もうレモネード作ったの?さすが私の自慢の妹♪」

 えるめぇす「おねえちゃんはスタンドつかいじゃあないんだ。アタシの『キッス』はみえてない」

 じょりーん「へー」

グロリア「ちょっと味見してもいいかしら?」ゴクッ

グロリア「ブボハァッ!」スッペェーーー!

えるめぇす「マジうまいっしょ。レモンをにぎりつぶしたからカジューひゃくぱーせんとだぜ」
57 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/03/03(火) 22:26:14.80 ID:TQ56D9C10
グロリア「」ピクピク

えるめぇす「おねえちゃん、ウマすぎてぶったおれた。マジテンアゲじゃん」

じょりーん「よーし!アタシもいっぱいぐれねーどつくるよ!『ストーンフリー』!」バン

じょりーん「おらおらぁ!」バコォ!ブシュウゥゥ〜ッ

えるめぇす「おおっ、じょりーんのスタンドもレモンをにぎりつぶした!」

じょりーん「じゃんじゃんつくるよ!」


 ――・・・

FF『・・・・・・』ギュピッ・・・ギュピッ・・・

FF『・・・私は・・・誰だ?・・・・・・なぜここにいる・・・』ギュピッ・・・ギュピッ・・・

FF『わからない・・・何も・・・・・・わかるのは、私に『知性』が与えられたということ・・・』ギュピッ・・・ギュピッ・・・

FF『そして・・・アテもなく歩いてはいるが・・・本能的に『生存』を求めているらしい・・・・・・生きるために・・・水分を求めて・・・』ギュピッ・・・ギュピッ・・・

FF『・・・『生存』とは戦いだ・・・生きるためには生存競争に勝たねばならない・・・・・・私は・・・戦う者・・・』ギュピッ・・・ギュピッ・・・

FF『・・・何者かわからない(WHO)・・・だが生きるために戦う者・・・・・・『フー・ファイターズ』・・・それが私・・・」ギュピッ・・・ギュピッ・・・


 <オラァ! グジュウゥゥ〜ッ

FF『・・・?・・・・・・声・・・人間の子供の声か?・・・』

 <キッス! ブジュウゥゥ〜ッ

FF『・・・こっちか・・・この草陰の向こうから・・・』ガサガサッ・・・

 じょりーん「ふぅー!いっぱいつくったな!」ハタライター

 えるめぇす「これだけレモネードがあればバカウレするっしょ!」フンス

FF『!・・・・・・あれは『水分』!・・・・・・う、ウマソウッ!・・・』ジュルリ
58 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/03/03(火) 22:35:59.58 ID:TQ56D9C10
FF『だが待ってほしい』

FF『私はプランクトン・・・この姿は人間とはかけ離れた異質な怪物のようなもの・・・』

FF『私に与えられた『知性』は・・・この姿を人間に見せるのは懸命ではないと判断できる・・・しかし、あの水分は欲しい・・・・・・どうしたものか・・・』

FF『ム・・・この建造物は・・・人間の家屋。そしてこれは『窓』と呼ばれる、屋内外を見通せる箇所・・・』

FF『この『窓』の側に飾られている『写真』・・・これは人間の子供の写真だ。この人間の子供に『擬態』するとしよう。この姿なら、警戒されることもあるまい・・・』

FF『しかし、人間の身体の内部の構造がわからない・・・発声器官や内臓器官まで『擬態』が出来ないか・・・ゆえにコトバを使うのにはいささか不便しそうだ・・・』

FF『仕方あるまい。外見だけを人間の子供に似せて、あの水分を確保するのが先決ッ!』ウジュルウジュルウジュル・・・


じょりーん「!・・・」

えるめぇす「どしたじょりーん」

じょりーん「みて。えるめぇすんチのまどのとこ・・・だれかいるッ!」

えるめぇす「!・・・ま、マジじゃん・・・やばたにえん!」

 <ウジュルウジュル・・・

えるめぇす「ヘイッ!そこでなにしてるッ!そこのおまえッ!ツラァだしな!」

 <ウジュルウジュル・・・

じょりーん「も、もしかしたらドロボーかもしれないよ・・・」

えるめぇす「ドロボーだったらようしゃしない!ボコすからでてこいッ!」

 <ウジュル・・・・・・

 <・・・


FF(エートロのすがた)「・・・」
59 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/03/03(火) 22:41:32.68 ID:TQ56D9C10
じょりーん「?・・・オンナのコ・・・?」

えるめぇす「!?・・・あ、アンタは『エートロ』!?ど、どうしてここに・・・」

FF「・・・」ダッ

 バッ!

じょりーん「あっ!」

FF「んぐっ・・・んぐっ・・・んぐっ・・・」ゴクゴクゴク

FF「プはァ〜〜〜〜〜ッ!」パァー

じょりーん「にゃ、にゃんだぁ〜ッ!?アタシたちがつくったぐれねーどをガブガブのんでるぞ〜!」

FF「ん」サッ

FF「ぶぐっ・・・ぐびぐび・・・」ゴクゴク

じょりーん「あー!のんじゃだめー!それはうりものですよおきゃくさんーッ!」

FF「ぷひはぁ〜〜〜ッ」パァー

じょりーん「えるめぇす!このコなに!?ダレなの!?アンタのトモダチィ!?」

えるめぇす「こいつは『エートロ』・・・アタシがアメリカにいたころのトモダチ・・・だけど・・・どこか『ちがう』・・・」

えるめぇす「エートロはおとなしいコでアタシがまもってあげてた。このコはエートロにそっくりだけど、エートロじゃない。エートロはレモネードがだいきらいだった」

えるめぇす「それにエートロはいまもアメリカにいるはず。こいつはエートロにそっくりなまるっきりべつじんだ!」

FF「んくく」ゴクゴク

じょりーん「あー!おきゃくさまこまります!おきゃくさまこまります!」グイグイ

FF「ゲップ」

じょりーん「がぁ〜〜〜ん・・・ぜんぶのんじゃった・・・」
60 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/03/03(火) 22:45:10.04 ID:TQ56D9C10
えるめぇす「ヘイッ!アンタいったいなにものだ!アタシたちのレモネードをぜんぶのんじゃって、どういうつもりのタモリさん!」

FF「・・・ア・・・」

じょりーん「?・・・なに?」

FF「・・・う」

じょりーん「・・・もしかして、しゃべりづらいの?」

FF「ん」コクコク

えるめぇす「パパとママはどこにいるのさ」

FF「んー」フルフル

えるめぇす「いないの?」

FF「そ」コクコク

じょりーん「アンタ、なまえは?じぶんのなまえ、いえない?」

FF「・・・うー・・・ふ・・・ふっ・・・ふーっ・・・」

じょりーん「ふ?」


FF「ふー・・・ふぁいふぁーす」
61 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/03/03(火) 22:45:56.03 ID:TQ56D9C10
今回はここまでで。次回更新は来週の金曜日になります
62 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/03/13(金) 22:29:18.47 ID:dlzlCE0G0
じょりーん「ふーふぁいふぁーす?・・・ケッ!これからはおまえのことをFF、えふえふってよんでやるぜ!」

えふえふ「えふえふ・・・!」パアア

えるめぇす「おめーどこのどいつなんだよ、エートロにそっくりだけどよー」

えふえふ「・・・」

えるめぇす「ブチってんじゃあねーぞっ」

じょりーん「まいごなのか?」

えふえふ「・・・そうともいう」

じょりーん「えっ」

えるめぇす「どこにすんでるんだ?」

えふえふ「・・・」フルフル

えるめぇす「・・・お、おウチないのか?」

えふえふ「・・・」コクリ

えるめぇす「・・・パねぇな・・・」

じょりーん「みなしごハッチだな」

えふえふ「?」

えるめぇす「いえなきコじゃん・・・」

えふえふ「?」

じょりーん「よし!じゃあえふえふ、アタシんチこい!」

えるめぇす「!?」

えふえふ「?」
63 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/03/13(金) 23:22:48.47 ID:dlzlCE0G0
えるめぇす「ほ、ほんきかじょりーんっ!どこのどいつかわかんないコだぞ!」

じょりーん「え、いいんじゃね?べつに」

えるめぇす「ノリかるっ!」

じょりーん「こまってるひとがいたらたすけてやれってパパがいってた」

えるめぇす「そりゃタテマエだタテマエ」

じょりーん「けっこうな?」

えるめぇす「そりゃオテマエだオテマエ」

じょりーん「ジョースケはいいヤツだからきっとおんなじこというよ」

えふえふ「キミの・・・おウチ・・・?」

じょりーん「キミじゃあないよ。アタシはじょり・・・ッハ!アタシはクウジョウジョリーン!」バァーン

えるめぇす「わざわざポーズきめやがって・・・」

えふえふ「クウジョウジョリーン・・・」

えるめぇす「アタシはえるめぇすだ。あいとふくしゅうのキッス!」バァーン

えふえふ「フーファイターズ!わたしをよぶならそうよべ!」バン

 じょりーん&えるめぇす『!?』
64 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/03/14(土) 01:12:34.28 ID:gfp+kx+T0
えふえふ「たまにちゃんとしゃべれる」フンス

えるめぇす「お、おう・・・」

じょりーん「じゃさっ、じゃあさっ!ジョースケのゴキゲンとるためにもさっ、おいしいケーキをつくっておむかえしようぜッ!」

えるめぇす「け、ケーキッ!?」

えふえふ「ケーキ・・・しってる。ちしきある。ちきゅうじょうでいちばんオイシイたべもの」

じょりーん「そう、そのとーりっ!ケーキをつくってあげたらジョースケもきっとえふえふをみとめてくれるハズ!」

えふえふ「おおっ・・・」

えるめぇす「ンなカンタンにいうけどよォ〜っ・・・ケーキのつくりかたしってるのか?」

じょりーん「しらない」

えふえふ「んーん」フルフル

えるめぇす「ガクッ・・・」

じょりーん「だいじょうぶ!だいどころにいっぱいりょうりのホンがおいてあったから、きっとケーキのつくりかたもかいてるはず!」

えるめぇす「マジまえむきじゃん・・・」

じょりーん「よーし、さんにんでオイシイケーキつくろー!」

えふえふ「おー」

えるめぇす「えっ!?アタシもカウントされてんの!?いつのまに!?」
65 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/03/14(土) 01:13:03.77 ID:gfp+kx+T0
今回はここまでで
次回更新は来週金曜日になります
66 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/03/20(金) 22:37:05.19 ID:vfOZy7nD0
 ――・・・

仗助「うゥ〜・・・心配だぜェ〜ッ・・・」ソワソワ

億泰「仗助ェ〜、おめー落ち着きがねーなァ〜ッ。なにをソワソワしてんだ」

仗助「徐倫のことだよ。なにごともなきゃァいいけど・・・どーもヤな予感がすんだよな〜」

康一「大丈夫だよ。承太郎さんの娘さんなんだから、おかしなことはやらないだろうさ」

重ちー「そんなことよりジョースケッ!早くノるかオリるか決めるどッ!そーやってポーカー勝負をウヤムヤにしよーとしたってそーはいかないどッ!」

仗助「てめー重ちー、せっかく長い入院生活が終わったばっかだってのにまた病院送りにされてーのかコラ」

億泰「あの吉良吉影のボゲにふっとばされてよォ〜、また狙われたら面倒だってんで入院生活してたんだよな〜オメー。仗助の『スタンド』ですぐ治るのによー」

仗助「おかげで吉良のヤローはテメーを始末したと思い込んで、それ以上おめーがヤツに狙われることはなかったがな。その恩義をムゲにすんのかコラ」

重ちー「それとこれとは話が違うどッ!さあいくど!オイラは『Kのスリーカード』だどッ!この勝負はオイラの勝ちだど〜ッ!」シシシッ

仗助「・・・そンじゃあよォ〜・・・俺の手札を見せてやるぜ・・・・・・『Aのフォーカード』!」バン

重ち−「アロ・・・ホゲェ〜〜〜ッ!」


 ――・・・

じょりーん「あった!ケーキつくりのほん!」ババーン

えふえふ「おぉ・・・」

えるめぇす「じょりーん、アンタ、じよめるの?」

じょりーん「こどもだからよめませ〜ん」

えるめぇす「」ガクッ

えふえふ「アタシ、すこしならよめる」カモ

じょりーん「おお!すごいぞえふえふ!さすがチシキのモウシゴ!」

えふえふ「ふっ」ドヤサァ
67 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/03/20(金) 23:09:42.63 ID:vfOZy7nD0
えふえふ「まず、『スポンジ』に『クリーム』をぬる。そのうえに『イチゴ』をのせれば、ケーキのかんせい」ッテ カイテル

じょりーん「なァーんだ!カンタンじゃん!」

えるめぇす「3つのアイテムをあつめればいいんだな」

じょりーん「それじゃあアタシは『スポンジ』をさがしてくるから、えるめぇすは『イチゴ』を、えふえふは『クリーム』をさがしてきてくれ!」

えふえふ「ん」

えるめぇす「しゃーなしだぞ」ヘッ

じょりーん「よーし!ストーンオーシャンズ、しゅつげきー!」オー


じょりーん「あった!『スポンジ』!」バーン

じょりーん「きのうのよる、かーちゃんがおさらをあらうときにつかってたのをおぼえてたぜ!」ウシシ

じょりーん「えふえふゥ〜ッ!どーだ!?みつかったか〜!」

えふえふ「・・・」ポテポテ

じょりーん「『クリーム』あった?」

えふえふ「これ、『クリーム』ってかいてる」

 《ハンドクリーム》

じょりーん「おおー!さすがえふえふ!じがよめるとはさすがだな!」

えふえふ「ふっ」トクイゲッ


えるめぇす「『イチゴ』ゲットしてきたぞー」

じょりーん「ほんとうかえるめぇす!」

えるめぇす「ほんもののイチゴはみつからなかったから、ウチからこれをとってきた。イチゴのニオイがするけしゴム。おねえちゃんにもらったやつ。これなら『イチゴ』のかわりになるだろ」

じょりーん「てんさいじゃーん!」
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