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【安価】で異世界なろう転生
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/01/21(火) 16:11:10.86 ID:0kqM2NC8O
俺の名は男。
至って普通のアニメやゲームといったサブカル大好きボーイの高校2年生。
クラスカーストで言えば底辺に位置するが、それなりに楽しく過ごしている。
日頃から主人公という物に憧れていた俺は、赤信号の横断歩道へボールを取りに出た少年を、大型トラックに轢かれそうになった少年を、飛び出して救ってしまった。
身体中に言葉に出来ない程の痛みを感じた瞬間、その痛みは消えた。
何故かは分からない。視界は真っ暗、意識はある。
目を開きたいが開けない。いや、開いているかもしれない。
一体俺はどうなってしまったのか、もしかして死んでいるのだろうか。
男「……?」
闇の中、丁度顔の前にホログラムの様な長方形の画面が映し出される。
日本語で何か書いてあるが、何だろうこれは。
だが、見覚えはある。
例えるならそう、ゲームでいうステータス画面だ。
男「なになに…」
男のステータス
安価下
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1579590670
2 :
こんな感じ?
[sage]:2020/01/21(火) 16:18:40.44 ID:6O63GEHh0
生命 0/45
精神 42/50
体力 11
技術 11
感性 18
知力 17
幽体
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/01/21(火) 16:35:30.10 ID:wFeK3sUFO
生命 0/45
精神 42/50
体力 11
技術 11
感性 18
知力 17
幽体
男「なるほど」
一瞬生命力が0で何事かと思いきや、今の俺は幽体。
死んだって事か。
まぁそうだよな、あんな大型トラックに轢かれりゃそうだ。
新しいゲームや今期のアニメに触れられないのは残念だが、俺はそこまで悲観しない。
残された家族や友人が悲しむだろうが、俺はあの少年を救った。
誇らしいし、カッコよく死ねた……とは建前で、この今俺に起きてる現象。
まさかとは思うが、俺の知識が合っているならば、これは。
男「異世界への転生…」
なによりこのステータス画面がその証拠。
異世界転生物の序盤はこういったステータス画面を見る作品が多いからな。
見た感じ平凡。いやそれ以下かもしれないステータスだがきっと……ほらあれだ、スキルとかもあるだろうし。
どっかに書いてないかな。
男のスキル
安価下
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/21(火) 16:38:45.46 ID:HpUQ7Xbx0
実体化(異世界では幽霊のため)
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/01/21(火) 17:54:51.67 ID:mOcxCN8qO
男「……実体化」
え?それだけ?
ますます異世界転生する流れには間違い無さそうだけど、これで異世界を生き抜くの?
ステータス9999とか超絶怒涛の魔法とか……そういうの無いの?
てか実体化自体も使い方わかんないし、どうしたら良いんだ。
?「聞こえますか?男さん」
男「は、はい?え?誰ですか?」
?「聞こえているのですね。して…貴方にはこれから、とある世界を救って頂きます」
男「(やっぱりだ)」
?「あまり、驚かないのですね。では、すぐにお送りします」
男「あ!ちょっと待った!異世界を救うのは良いんですけど、ひとつ相談が!」
?「何でしょう?」
男「えっと、俺のステータスが貧弱過ぎるんですけど……何か女神的な力とか加護とか……貰えたりしないですかね?」
?「……なるほど」
男に授ける物、スキル等
安価下
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/21(火) 18:07:27.13 ID:kcwvr11C0
攻略本(ただしラスボスの正体など大事な所はぼかされている)
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/21(火) 21:13:46.57 ID:Frmq3dmIO
幽霊なら霊丸撃てるようになれ
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/21(火) 21:28:56.59 ID:TrARNAc5O
?「ひとつ…とある本を授けます。必ず貴方の役に立ちますので、有効にお使い下さい」
男「本?魔導書?あ、やっぱ魔法ならこの精神力ってのを使うんですか?」
?「ご武運を」
ちょっと待ってと手を伸ばすと、自分の手が見えた。
いつの間にか俺は知らない場所に転送…いや、転生されていた。
見た感じ教会らしき所の空中に俺は居る。
下を見れば多からず少なからずの人達が祈りを捧げていた。
男「(いきなりだな、ほんとに)」
俺の真下にはいかにもな魔法陣が敷かれており、これは察するに召喚の義だろう。
つまりここでスキルを使えば俺が英雄、または勇者として爆誕するという展開だ。
そうとなれば話は早い、早速使おうじゃないか。
男「……どうやって使うんだ?」
ただの一般人だった俺にスキルの使い方なんか分かるはずもない。
謎の声の主め…そういうとこだぞ。
男「あ、そうだ」
そういえば本を貰った筈だ。俺の役に立つと言うなら、そこに何か書かれていてもおかしくはない。
先程から俺の隣でフワフワと分厚い本が浮いているが、恐らくこれが貰ったという魔導書だ。
男「どれどれ……【攻略本】……え?」
何だこれは?攻略本?とてもじゃないが魔導書には見えないぞ。
最初のページを開くと目次が大量に書かれている。
異世界の歩き方、スキルの使い方、魔物図鑑etc.....数えたらキリがない。
物凄く文句を言いたいが、あまり時間もかけてられないな。
スキルの使い方のページを開き、しっかりと読み込む。
男「よし……」
精神力という曖昧な概念を意識して声に出せば発動するみたいだ。
男「実体化」
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/01/21(火) 21:43:41.65 ID:TrARNAc5O
魔法陣を見ながら呟いたら、急に地面が近くなった。
そしてこの、地に立っている感覚、身体が在るという実感、どうやら成功したみたいだ。
視線を前に向けると、皆跪いていた。
神父「ようこそ、勇者様。貴方様の降臨を、我々は待ち望んでおりました」
男「…………」
ここは俺の事を誰一人として知らない世界。
普段の俺を誰も知らないのだ。
つまり、最初が肝心。
どういった態度で今後やっていこうか。
1 いつも通り
2 謙虚に
3 偉そうに
4 自由安価
安価下
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/21(火) 21:44:34.88 ID:+vUCcHowo
2
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/21(火) 22:22:46.38 ID:zrAYageu0
幽体ということは物理攻撃とか壁とかすり抜けられるならなかなか便利なのでは
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/22(水) 01:26:53.56 ID:tHbViWRO0
攻略本とかどう考えてもチート能力なんだけど、それでも転スラと比べると完全下位互換というね。なろう小説は魔境やでほんま。
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/22(水) 14:44:30.60 ID:WPSzylAGO
ここは謙虚にいこう。勇者って言っても特別な力や超人的な能力がある訳でもないしな。
それにこの攻略本…どの程度役に立つかは分からないが、何も無いよりはマシだな。
男「あ、どうも…」
「「オォォォーーッ!!」」
突然の歓声に吃驚してしまう。この世界での勇者ってのはこんなにも期待されているのか。
神父「お許し下さい勇者様。我々は貴方様の顕現を待ち望んでおりました故…騒がしくて申し訳ありません」
男「あ、頭を上げて下さい。俺は大丈夫ですよ」
俺に期待を寄せられれば寄せられるだけ、自分の能力の低さに引け目を感じてしまう。
持ち上げられる事に縁が無かった俺には非常に気まずい。
神父「ありがとうございます。早々で申し訳無いのですが、この私めにご同行願えますでしょうか?」
男「はい、いいですよ」
一刻も早くこの場から離れたい。視線が刺さるという表現をここまで実感するのは初めてだ。
━━━━━
俺が神父に案内されたのは、城の玉座の間。
城なんて写真でしか見た事ないが、生は迫力が違う。
案内された部屋の玉座に腰掛けるのは、見るからに王様と分かる風貌のビゲモジャのおじさん。
神父「勇者様。この方が我が国、光の都の王で御座います。では、私はこれで…失礼致します」
男「はい、ありがとうございます」
神父は俺と王様に一礼すると、玉座の間を後にする。
とはいえ勝手が分からないので、とりあえず王様に向かって跪いて頭を垂らす。
王様「よい。堅苦しいのは無しだ、勇者よ。頭を上げよ」
男「はい」
王様「うむ。改めて歓迎するぞ、勇者。貴殿が何故此処へ召喚されたのか…そこから話そう」
男「あ、自分が転s……召喚されたのは、この世界を救う為です王様」
王様「神父から聞いたのか?その通りだ」
話長そうだし、分かってる事はちゃちゃっと答えてしまおう。
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/01/22(水) 15:14:44.16 ID:WPSzylAGO
王様「ならば話は早い。魔王の復活により、この世界再び危機へと陥っておる。勇者よ、魔王討伐…頼まれてくれるか」
男「勿論です、その為に来ましたから」
王様「うむ。それと…だ。貴殿かからすれば見知らぬ世界、一人では何かと不安もあるだろう。2人程旅のお供として同行させよう」
男「ありがとうございます」
酒場で仲間を集めるみたいな感じかと思ったけど、手間が省けたな。
2人か、どんなやつが来るんだろう。
王様「うむ。呼んで参れ」
護衛兵「はっ!」
王様は玉座の脇に居た兵士に指示を出し、兵士は扉へと駆けていく。
それから2分くらい経って先程の兵士が帰ってきた。
兵士「連れて参りました!どうぞ、お入り下さい!」
男「お…」
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