夢見りあむ『夏に夢見るサバイバル IN 無人島』

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1 : ◆ikbHUwR.fw [saga]:2020/01/17(金) 21:25:07.98 ID:ZG8sAwAI0
モバマスSSです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1579263907
2 : ◆ikbHUwR.fw [saga]:2020/01/17(金) 21:26:18.44 ID:ZG8sAwAI0
――海岸



りあむ「海だー」

りあむ「わーい」

りあむ「…………」

P「もっと楽しそうに」

りあむ「できるわけないだろ! 真冬の海を見てはしゃぐヤツがどこの世界にいるのさ! っていうか、なにここ! どこ!?」

P「読んで」スッ

りあむ「うん? えっと――ぼくはいま沖縄県のはずれにある無人島にきています……。あ、沖縄だったんだ? なんで移動中アイマスクさせられてたの?」

P「気分で」

りあむ「意味ないならやめてよ!! めっちゃ怖かったんだぞ! あのまま殺されるのかと思ったよ!」

P「りあむにはしばらく、ここで生活をしてもらう」

りあむ「勝手に話を進めるなし! なんとなくそんな気はしてたけど、無理だよ。ぼく東京ですらギリギリでいつも生きてるんだから、生活力皆無だよ。サバイバルなんてできるわけない」

P「今更そんなことを言っても遅い」

りあむ「ぼくは! いま! 聞かされたんだ! よ!」

P「もう準備はできてるし、すでにカネもかかってる。これは決定事項だ」

りあむ「だからなんでぼくの承諾をとらずに決定させる」

P「フリップを」

スタッフ「ッス」サッ

りあむ「聞いて!!」
3 : ◆ikbHUwR.fw [saga]:2020/01/17(金) 21:27:08.33 ID:ZG8sAwAI0
 〜ルール〜

・日程は今日を含めて6日間。
・撮影は各所の固定カメラ及びドローン、各自に支給するカメラ。
・スタッフとPは島の近くにある船上で待機。
・初期装備は水、食料、キャンプ用具、ヘルプカード。
4 : ◆ikbHUwR.fw [saga]:2020/01/17(金) 21:28:09.44 ID:ZG8sAwAI0
りあむ「……あれ? これもしかして、前にありすちゃんとかがやってたやつ?」

P「よく覚えてるな」

りあむ「録画したの100回は見返したからね! やっぱり小学生は最高だね! じゃあこれって、あの企画の第2回とか?」

P「そう」

りあむ「あ、それなら悪くないかも。他のアイドルたちと力を合わせて、育まれる友情! 芽生える愛! ぼくはひとりじゃない!」

P「…………」

りあむ「なんで黙る!?!?」

P「企画段階では、前回と同様、3人のロケとなる予定でした」

りあむ「急に敬語にならないでよ! 不穏さがただごとじゃないよ!」

P「ただ、候補者だった他のふたりのプロデューサーが、『イメージ戦略的に、この企画はお断りしたい』と」

りあむ「なんで!? いや、バラエティの企画だし、そういうのNGのアイドルもいるか。イメージはだいじだもんね……」

P「ちなみに、『ウチのりあむはだいじょうぶです、炎上して暖がとれるんで(笑)』と言っておいた」

りあむ「ばかじゃないの!?」
5 : ◆ikbHUwR.fw [saga]:2020/01/17(金) 21:29:07.69 ID:ZG8sAwAI0
P「そして、今日に至ると」

りあむ「え、じゃあぼく無人島ソロ!? むりむり、5分と持たずに孤独死するよ」

P「それだと本当に生きていけなさそうだから、急遽もうひとり参加してもらえることになった」

りあむ「あ、よかった。……でもひとりなんだね。だれ? 恐い人じゃない?」

P「それは――」



幸子「カワイイボクですよ!!」ジャジャーン



りあむ「幸子ちゃん!!!」ガシィ

幸子「わっ……フフーン! どうしました? カワイイボクと共演できて、そんなに嬉しいんですか?」

りあむ「嬉しい! 無人島ガチ勢きた! これで勝つる!!」

幸子「ううん……少々不本意な言われ方ですが、まあボクはそれなりに慣れてるので、力にはなれるとは思いますよ」

りあむ「よかった……サバイバルが一瞬でバカンスになった。これはやまない」

幸子「あの、頼ってくれるのはいいんですが、あんまり自然を甘く見ちゃだめですよ」

P「では輿水さん、りあむをよろしくお願いします。邪魔になるようなら見捨てていいので」

りあむ「幸子ちゃん……なんでもするから、ぼくを捨てないで。なにもできないけど」

幸子「あなたたち、いつもこうなんですか?」
6 : ◆ikbHUwR.fw [saga]:2020/01/17(金) 21:30:05.73 ID:ZG8sAwAI0
   *

――1日目



りあむ「船……行っちゃった」

幸子「近くの海で待機するだけですよ、置いてかれたわけじゃありません。ひとまず、荷物の確認をしましょう」

りあむ「うん、ええと……缶詰と乾パンと、ペットボトルの水と、シーツと……」ゴソゴソ

幸子「前回と同じみたいですかね」ゴソゴソ

りあむ「乾パンおいしくないなあ……」モグモグ

幸子「なんで食べてるんですか」

りあむ「え、こういうの食べたことなかったから、ちょっと味見を……ダメだった?」

幸子「これらの食料は保存が利くので、なるべく取っておくようにしましょう」

りあむ「……ごめんなさい」シュン

幸子「あ、そんな大したことではないので、気にしないでください」

りあむ「うん……あとこれは、ナイフと工具?」

幸子「ナイフがあるのは助かりましたね」

りあむ「ぼくを殺すの!?」

幸子「殺しませんよ」

りあむ「で、でもぼくぜったい足手まといになるし……切るなら早いほうがよくない?」

幸子「どうして殺される方向に説得してるんですか?」
7 : ◆ikbHUwR.fw [saga]:2020/01/17(金) 21:30:50.72 ID:ZG8sAwAI0
りあむ「荷物の確認終わったけど、次は?」

幸子「そうですね、まず海岸をざっと見て回りたいんですけど、いいですか?」

りあむ「全面的にお任せするよ! でも、なんで海岸?」

幸子「漂着物を見たいんですよ。たまに便利なものが落ちてたりするので」

りあむ「そうなんだ」
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