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【安価コンマ】能力者を集めて物語を創る
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302 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/01/25(土) 22:08:17.07 ID:nRel4uJ/0
優「赤は血の色」
紅音「血が見えない」
優「青は空の色」
紅音「空も見えない」
優「……白は黒の反対」
紅音「黒しか知らないのに色の反転が分かるか」
優「えーと、それじゃ……書くって言葉は? 他の色を知らなきゃでてこないでしょ」
紅音「大人がそう言ったんだろ。ただ『かく』って。その言葉を意味も分からず覚えただけだ」
司「うん。よく分からない」
紅音「これがイジってない証拠だ」
弥生「あんた、その理解力を昨日に回しなさい」
303 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/01/25(土) 22:56:16.40 ID:nRel4uJ/0
司「やよい姉ちゃん」
弥生「大丈夫。口は悪いけど良いやつだから」
司「何をイジるの?」
弥生「な、何でもない何でもない!」
にらまれた。喋りすぎだバカ! と訴えてるのがよく分かる。
安価↓1〜3 多い方
1.目が覚めた。
2.優が消えた。
304 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/25(土) 22:56:44.01 ID:EOquBAbV0
1
305 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/25(土) 22:56:49.99 ID:f96nJ8nC0
2
306 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/25(土) 22:57:00.74 ID:lpHxfjbBo
1
307 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/25(土) 22:57:06.48 ID:G/oCNkKDO
2
308 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/01/25(土) 23:10:00.28 ID:nRel4uJ/0
―― 紅音の部屋 ――
紅音「……あ」
朝だ。四宮と少年、シモンがいなくなって実感する。
携帯をチラ見。まゆりもまたあの夢部屋に行ったのだろうか。
紅音「友達が同じ部屋じゃないのも不幸中の幸いか」
夢で会ってたら怒られていたか急に泣き出すかの二択だろうし。
紅音「そういえば今日は……」
安価↓1
1.平日だ
2.休日だ
309 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/25(土) 23:10:27.98 ID:zUs3YLcW0
2
310 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/25(土) 23:10:31.85 ID:f96nJ8nC0
2
311 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/01/25(土) 23:22:29.92 ID:nRel4uJ/0
休日か。……。
携帯には近寄らないようにして、外に出るときは窓をチェックだな。
? なんで外に出なきゃいけないんだっけ。
何か必要なもんあったか? えっと、
安価↓1
1.授業ノート
2.遊び道具
3.音のでるやつ
312 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/25(土) 23:23:06.93 ID:f96nJ8nC0
3
313 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/25(土) 23:23:26.61 ID:G/oCNkKDO
1
314 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/01/25(土) 23:52:25.91 ID:nRel4uJ/0
あ、スピーカー。
そうだ思い出した。四宮やシモンみたいな能力を手に入れるためだ。
あの少年のことですっかり忘れてた。
待てよ、スピーカーなら探せばあるよな。どれどれ。
……。
あったあった。ワイヤレススピーカー。
使い道が結局なくてずっとしまってたから新品同然のがあった。
箱から出して取り出して、机に置いて……どうすんだ?
あいつら何て言ってたっけ。遊んでたって言ったよな。
315 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/01/25(土) 23:54:01.09 ID:nRel4uJ/0
こねこね、こねこねだ!
このスピーカーをこねこねしまくれば!!
……。
何してんだろ。シモンはこんなことして何が楽しかったんだ?
楽しいわけないか。何もなかったんだもんな。
あの空間にひとりでよく耐えたな。今度褒めよう。
そもそもエアコンはこねこね出来なかったな。
316 :
おやすみなさい
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/01/26(日) 00:11:58.88 ID:eBUnTgqY0
なんだ、なんなんだ? スピーカーで何したらいいんだ!?
二人のを聞いてると普通の使い方じゃないよな。
遊んでたよな。スピーカーで遊ぶってなんだ?
とりあえず持ち上げてみる。振り回してみる。
目が回る。やめる。
……駄目だ。分からん。
自分が何をしているのかも分からなくなりそうだ。
安価↓1〜3 コンマ近いやつ (or 正解者)
何をしてみる?
317 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/26(日) 00:14:48.48 ID:La9X9FKzo
スピーカーの耳を当てるとこを目に当てて見る
318 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/26(日) 00:16:39.74 ID:ghhk1WnV0
音を流して聴く
319 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/26(日) 00:19:49.56 ID:nqKTOgCM0
食べる
320 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/26(日) 00:19:58.83 ID:kEPNekSL0
スピーカーに向かって歌う
321 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/26(日) 00:20:31.20 ID:rENJ/E62O
舐めてみる
322 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/01/27(月) 19:23:38.82 ID:deeKuFVV0
スピーカーだし音を流してみよう。
そのためには何かと同期させないと……。
安価↓1
1.携帯
2.パソコン
3.テレビ
323 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/27(月) 19:25:31.20 ID:EiZySU8Ko
1
324 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/01/27(月) 19:40:29.71 ID:deeKuFVV0
携帯を取って電源を入れる。
……やってしまった。
案の定、まゆりのメールと着信が溜まっている。
しかし今は構っている場合ではない。
携帯とスピーカーを繋ぎ、適当な動画サイトから音楽を流す。
紅音「ちゃんと動いてる、問題なし」
あとは何が足りないのか。
思い出せ、思い出せ。スピーカーは天井にあった。
高さか!
325 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/01/27(月) 19:41:11.77 ID:deeKuFVV0
本棚の上にスピーカーを置いて高さを再現。
そこから音楽を流す。
しかし何もおこらない。
次は何をしようかと考えていると携帯が鳴る。
この音は、まゆりからの着信音だ。
安価↓1
1.出る
2.出ない
326 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/27(月) 19:44:08.10 ID:bJSv77bDO
1
327 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/01/27(月) 20:02:08.78 ID:deeKuFVV0
しょうがない。
行き詰っているし、気分転換だ。
紅音「もしもし?」
まゆり〈もしもしじゃないです!!〉
まゆり〈昨日どれだけ連絡を待ったか分かりますか!?〉
紅音「ごめんごめん。悪気はなかった」
まゆり〈二日連続であんな夢……〉
紅音「まゆりもか。おそろいだ」
まゆり〈そんなお揃い嫌です!!〉
328 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/01/27(月) 20:02:52.90 ID:deeKuFVV0
安価↓1〜3 多い方 聞きたいこと
1.部屋に何があったか
2.グロ映像は見たのか
329 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/27(月) 20:03:35.25 ID:PJDFxtPQo
1
330 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/27(月) 20:03:40.51 ID:VRj2SUiK0
1
331 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/27(月) 20:08:57.72 ID:bJSv77bDO
1
332 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/01/27(月) 20:56:13.86 ID:deeKuFVV0
紅音「まーまー。落ち着けって」
紅音「それよりも部屋に何があったか聞いていいか?」
まゆり〈部屋に、ですか?〉
紅音「メールで送ったろ。モニターとスピーカーがあったって」
紅音「ちなみに昨日はスピーカーじゃなくエアコンだった」
まゆり〈えっと、ですね。二日連続でモニターはあったのですが〉
まゆり〈最初の日は、ロウソクが一本だけ床に……〉
まゆり〈次が、紅音さんの言うスピーカーがありましたわ〉
333 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/01/27(月) 20:57:03.11 ID:deeKuFVV0
紅音「ロウソクとスピーカーか」
ということは、まゆりの部屋はロウソク部屋で、昨日夢の自室に帰ってたらまゆりが居たわけか。
紅音「そのロウソクに触ってみたか?」
まゆり〈ええ。火は点いてなく火元もなかったので安全でした〉
紅音「分かった。二日間、誰か部屋にきたとか誰か居たとかは?」
安価↓1 コンマ
偶数:ありました
奇数:なかった
334 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/27(月) 20:58:38.05 ID:5HXw/om70
あ
335 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/01/27(月) 21:13:02.03 ID:deeKuFVV0
まゆり〈いえ、そのようなことは何も〉
紅音「まゆり、よく耐えたな」
まゆり〈することが何もないのが一番つらいことと良い教訓になりました〉
紅音「そうだよな。そうだよな。……うん?」
することが何もない?
聞き慣れたフレーズだな。
紅音「……まゆり、もしかして、ロウソク部屋で変なこと起きなかったか?」
まゆり〈変なこと、ですか〉
336 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/01/27(月) 21:18:25.53 ID:deeKuFVV0
安価↓1〜2 コンマ合計値
00〜139:なかった
140〜198:いえ、何も
337 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/27(月) 21:18:38.27 ID:bJSv77bDO
はい
338 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/27(月) 21:18:59.51 ID:G3cosvb/o
あ
339 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/01/27(月) 21:28:37.48 ID:deeKuFVV0
――――――――――――
27+51=78
――――――――――――
まゆり〈なかった、と思います〉
紅音「そ、そうか……よかった」
とりあえず能力のことはまだ心配いらないみたいだ。
紅音「いいか、あの部屋に行ってもジッとしておけよ」
少なくとも能力の覚醒だけはさせないようにしよう。
超進化ネズミが能力に反応するなら、少なくともまゆりは安全なはず。
340 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/01/27(月) 21:37:38.75 ID:deeKuFVV0
まゆり〈むしろ……〉
まゆり〈変なことが起こったのは、スピーカーのお部屋の方です〉
紅音「……は?」
341 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/01/27(月) 21:43:38.87 ID:deeKuFVV0
今、何て言った?
まゆり〈ですから、そんなことが起こったのはスピーカーのお部屋です〉
まゆり〈あんな映像を見てしまって、心が壊れそうでした……〉
紅音「あ、あぁ、そういう……」
まゆり〈その前にスピーカーが壊れたのであとは目を閉じるだけでした〉
紅音「はい!?」
壊れた!? どういうことだよ!?
紅音「結局お前はどっちだ!?」
まゆり〈どっち、とは?〉
342 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/01/27(月) 21:47:04.47 ID:deeKuFVV0
電話越しじゃ伝わるもんも伝わらねえ!
安価↓1〜3 多い方
1.もう家に来て直接話せ!
2.どっかで待ち合わせだ!
343 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/27(月) 21:48:07.38 ID:mx8O2PtWo
2
344 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/27(月) 21:48:25.49 ID:5HXw/om70
2
345 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/27(月) 21:48:38.26 ID:HrLdQbMD0
2
346 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/01/27(月) 22:57:44.86 ID:deeKuFVV0
紅音「どっかで待ち合わせだ!」
まゆり〈え? さ、誘ってくれるなんていつ以来かしら……〉
紅音「えーと、なるべく人のいないとこがいいな」
まゆり〈え!?〉
紅音「……しょうがね。気はすすまないけど、あの路地だ」
まゆり〈え? え? あそこですか? ある意味思い出の場所ですけど……〉
紅音「じゃ、そこで待ってるから!」
まゆり〈ちょっと、あか〉
電話を切って準備する。
人通りの少ないとこなんてこの現代、あそこしか出てこないよな。
前に痴漢撃退したし、またいるなんてないだろ。
347 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/01/27(月) 23:01:01.27 ID:deeKuFVV0
―― 裏路地 ――
急いでたから時間指定忘れたけど、すぐくるだろ。
……。
紅音「遅いぞまゆり」
ここに到着するまで少なくとも十分位かかるとしても倍の二十分待った。
紅音「しかもその妙に気合の入った服は何だ。汚れるだけだぞ」
まゆり「だって、紅音さんから誘ってくれるのは久々で」
紅音「緊急だったからな」
348 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/01/27(月) 23:02:23.36 ID:deeKuFVV0
安価↓1
1.夢の話を詳しく聞かせてくれ
2.身体に異常はないか
349 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/27(月) 23:03:10.23 ID:bJSv77bDO
1
350 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/01/27(月) 23:15:38.40 ID:deeKuFVV0
紅音「早速だが、夢の話を詳しく聞かせてくれ」
まゆり「……嫌です」
紅音「は、なんで?」
まゆり「昨日、紅音さんからその話を詳しく聞こうとしたのは私です」
まゆり「なのに連絡もなしだったのですよ? それなのに私に話せと言います?」
紅音「あ、それは」
まずい、怒ってる。ゲームしてたなんて絶対言わない方がいい。
まゆり「……紅音さんから話してください」
351 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/01/27(月) 23:16:53.42 ID:deeKuFVV0
まゆり「あの夢は何なのですか?」
安価↓1
1.自分にも分からない
2.能力を秘めた人が見る
352 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/27(月) 23:17:14.03 ID:VRj2SUiK0
2
353 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/01/27(月) 23:48:48.93 ID:deeKuFVV0
出来ることなら言いたくない。
まゆりを巻き込むことになる。
……でも。
紅音「能力を秘めた人が見る。そういう夢だ」
すでに能力を得ている可能性がある以上、見過ごせない。
まゆり「能力?」
紅音「何を言ってるか分からないよな。自分もだ」
シモンの能力を現実で見るまでは。
紅音「不思議なモンをこの目で見た。それを使う人があの夢を見る」
紅音「少なくとも、学校で二人、夢で二人、計四人。同じ夢を見てる人を知ってる」
354 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/01/27(月) 23:54:19.72 ID:deeKuFVV0
まゆり「な、何を言ってますの?」
紅音「信じられないのは分かる」
まゆり「本当だという証拠は? 紅音さんの能力というものは?」
紅音「いや、実はまだ秘められたまんまでさ。どうすればいいのか悪戦苦闘してまして」
紅音「証拠が見たいんなら学校のやつが見せてくれるから」
まゆり「……変わりましたね。紅音さん」
355 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/01/27(月) 23:56:28.32 ID:deeKuFVV0
まゆり「『友達はもうつくらない。それが償いになる』って言ってくれたのに」
356 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/01/28(火) 00:08:29.33 ID:6AepcoaV0
紅音「違う! あいつらはそんなんじゃない!!」
まゆり「…………」
紅音「今でも友達はまゆりだけなんだ。本当だ」
まゆり「…………」
紅音「頼む、教えてくれ。あの部屋で何があったんだ」
まゆり「…………」
紅音「心配なんだよ、だから話してくれ!」
まゆり「…………」
紅音「まゆり!!!」
357 :
次回未定
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/01/28(火) 00:12:19.57 ID:6AepcoaV0
安価↓1〜3 達成数は多い方がいい。
コンマ合計値が50以上
コンマ合計値が80以上
コンマ合計値が120以上
コンマ合計値が180以上
358 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/28(火) 00:13:13.21 ID:ZV/UVfYDO
乙
359 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/28(火) 00:14:28.45 ID:ZXeGlgsBo
待ってます
360 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/28(火) 00:14:49.51 ID:VvQqp41L0
あ
361 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/01/28(火) 22:27:06.62 ID:6AepcoaV0
――――――――――――
21+45+51=117
――――――――――――
まゆり「……本当に私だけですか?」
紅音「え?」
まゆり「友達と呼べるのは、本当に私だけ?」
紅音「当たり前だ!!」
紅音「だから、だから心配なんだよ」
まゆり「……そうですか。あの時と変わらないですね」
まゆり「変わったという言葉は取り消します。ごめんなさい」
紅音「じゃあ!」
362 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/01/28(火) 22:32:49.18 ID:6AepcoaV0
まゆり「だからこそ、同じ失敗をしたくない」
まゆり「紅音さんの償いが『友達をつくらないこと』なら」
まゆり「私の償いは『紅音さんより強くなること』ですから」
紅音「……んだよそれ。初めて聞いたぞ」
まゆり「初めて言いました。ここでまた紅音さんの助けを借りたら二年前と同じです」
まゆり「私がまた、二年前と同じ失敗を繰り返す……。そう思うんです」
紅音「助けって、ただ話を聞きたいだけだ!」
まゆり「それをしてしまったら、気付かないうちに助けを求めていたということになりませんか?」
363 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/01/28(火) 22:34:02.76 ID:6AepcoaV0
紅音「あーー! もう! 埒が明かねぇ!!」
紅音「あの時はあーするしかなかっただろ!! 今回も同じだ! 話せ!!」
まゆり「いいえ! 話しません。紅音さんの目を見ればわかります。嘘つきの目です!」
紅音「この、頑固者!!」
まゆり「信念を持っていると言ってください!」
紅音「心配だ! って言ってんだろ!!」
まゆり「心配しなくて結構! 同じ失敗を繰り返すなんてもう御免です!」
まゆり「紅音さんに守られる私はもういないんです!!」
364 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/01/28(火) 22:35:48.41 ID:6AepcoaV0
安価↓1
00〜24:叫びすぎて通報されてた
25〜49:まゆりの声に反応した人
50〜74:止める者は現れない
75〜99:紅音の声に反応した人
365 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/28(火) 22:36:10.70 ID:/2xbiXoc0
あ
366 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/01/29(水) 00:11:54.57 ID:R59l23jm0
――――――――――――
twitterにてアンケート中。
匿名で投票できます。
twitter垢:【酉の文字列】
短いですが、とりあえずここまで
――――――――――――
367 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/29(水) 00:20:07.29 ID:IQ1IZqvu0
乙
368 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/29(水) 00:20:47.77 ID:iTJgxXhs0
乙
369 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/02/01(土) 18:26:11.20 ID:inZCwpe10
―― 二年前 ――
その日は女学院高等部進級試験が終わった後の休日で、まゆりと買い物に出かけていた。
綺麗な服や髪留め、背伸び気味なオシャレを楽しんだ帰りの出来事だった。
周囲は暗く、人通りも少ない夜の街。
雰囲気に酔ったまゆりははしゃいで時々先に前に行ってはゆっくりと後ろ歩きで自分が追い付くのを待っていた。
きっかけは、その前方不注意だった。
男A「いってえ!!」
十字路から人が出てきて、運悪くその人の足を踏んでしまう。
危ない、と注意する暇もなかった。
まゆり「ご、ごめんなさい!」
振り返ってすぐに謝ったが、怒りは収まっていない。
370 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/02/01(土) 18:27:56.46 ID:inZCwpe10
男A「こっちこいや!!」
男B「あーあ、こいつにぶつかるなんて災難だったね」
男C「気が収まるまでどれくらいかかるか時間計る?」
周囲にいる人たちは怒る人を止めようとしなかった。
むしろ笑っている。この状況を……楽しんでいる。
まゆり「離して!!」
あっという間の出来事だった。
連れ去られる前に誰かいないかと見渡す余裕もない。
見失う前に追わないといけなかった。
371 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/02/01(土) 18:29:28.86 ID:inZCwpe10
角を曲がって、曲がって、曲がって……。
見失わない。絶対に。
男D「どこまでいくんすか?」
男A「うるせえ!」
女A「いい加減解放してあげなよ。泣きそうじゃん」
しばらくして連中が止まったのは裏路地。
ここはよく痴漢やカツアゲなど、ろくでもない人が現れると学院でよく聞く場所だ。
まゆりも薄々気付いてたのか、途中から大人しくなっていた。
372 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/02/01(土) 18:31:20.66 ID:inZCwpe10
場所さえ分かれば、誰かを、助けを呼べる。
男A「そんじゃガキの仕置きを始めるか」
……でもイタズラだと思われたら?
そんなことを考えたら一歩も動けなくなった。
男B「ここまで連れてきたことがお仕置きみたいなもんですよ」
男A「っるせえぇ! テメエらはその辺で誰か来ねぇか見張ってろ!!」
女B「はいはい。一番うるさいのは誰だってね」
連中のうち一人がこっちにくる。
だんだん近づいてくるのに動けない。
女B「ま、こんなとこに誰かいるとは思えな……」
見つかった。
373 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/02/01(土) 18:33:12.79 ID:inZCwpe10
女B「あの子の友達?」
首を縦に振る。
女B「面倒な人に会ったなー。このままここで見てるだけなら黙っててあげる」
女B「助けにいくなら……ご勝手に。みんなもこの隙に逃げたろうし、もう帰るわ」
そのまま横を通り過ぎていく。何もなかったように。
女B「怒ってる男は言うこと聞いてれば安全よ。大抵はね」
去り際に一言残して。
374 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/02/01(土) 18:35:25.28 ID:inZCwpe10
男A「何発で許そうかな〜」
迷ってる時間はない。
早く行かないと……!
男A「倍返しで許してやろう。二発殴るぞ」
頭では分かってるはずなのに、動けない。あしが、動かない。
なんで震えてるんだよ。助けに……いかなくちゃ!!
まゆり「ごめん、なさい……」
男A「まず一発ゥ!!」
鈍い音が聞こえた。
375 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/01(土) 18:35:37.40 ID:/YRTwNIw0
更新待ってたぜ
376 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/02/01(土) 18:38:03.77 ID:inZCwpe10
まるでそれを待っていたかのように、突然身体が動いた。
男A「? 誰だこいつ」
まゆり「きちゃ、だめ……」
男A「ぁ〜なるほど。友達か。いいねぇ熱い友情だ」
男A「もう一発を自分にしてって言いたいんだろ」
まゆり「やめて!!」
男A「よく吠えるガキだ。そんなに殴られたいか。あ?」
男A「やだよな? なら大人しくしとけ」
377 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/02/01(土) 18:39:46.13 ID:inZCwpe10
紅音「……」
男A「何でさっきから黙ってんだ?」
紅音「どうすれば、許してもらえますか?」
男A「は?」
紅音「踏んでしまったこと、謝ります。許して、ください」
男A「……あ〜あ、殴る気分じゃなくなった。あと一発だったのによ」
紅音「あ、ありがとうござ……」
男A「この一発、お前に譲るから代わりにやれよ」
378 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/02/01(土) 18:41:21.28 ID:inZCwpe10
紅音「……え?」
男A「え、じゃない。お前がこいつ殴れ」
男A「やらねぇなら、お前殴るわ。肩代わり分と邪魔された分で二発」
まゆりが殴られないなら、そんなの、もう決まってる。
紅音「分かりました。二発でも三発でも気の済むまで……」
四発以上でも足りない。
まゆりが殴られるまで何も出来なかった自分への罰と思えば。
男A「いいぜ。それで許してやる」
379 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/02/01(土) 18:43:16.59 ID:inZCwpe10
まゆり「まって。まって、ください」
よろよろと立ち上がり、男の前に立つ。
男A「……おい、いい加減にしろよ。気分下がる」
まゆり「わたしの、責任です。その子は関係ありません」
まゆり「殴るなら、私を……。それで終わりでしょう……?」
紅音「友達でしょ。ただ見てるだけなんてイヤ」
男A「……友情ってメンドクセー。どっち殴ればいいんだ?」
紅音,まゆり「「わたし」」
380 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/02/01(土) 18:44:34.21 ID:inZCwpe10
どちらも譲らない姿をみて諦めたように男は言った。
男A「わかった。じゃ、こうしよう」
男A「互いが互いに殴れ。そうすりゃ許してやる」
男A「殴られたい奴はちゃんと殴られてハッピーエンドだ」
男A「不満か?」
不満しかない。
どうして友達を好き好んで殴らなきゃ……。
まゆり「いえ。それでお願いします」
381 :
132を省略
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/02/01(土) 18:46:25.59 ID:inZCwpe10
男A「よし、やれ」
まゆりと向き合う。小声で、『やって、あかねさん』 と聞こえた。
イヤだ。
まゆり「いきます」
待ちくたびれたか痺れをきらしたか、まゆりは言った。
ぎゅっと目を閉じる。
暴力男に殴られるよりは痛みはないと思うが、反射的にそうしてしまう。
……頬に軽い感触。
まゆり「終わりましたよ」
男A「あ?」
まゆり「殴りました。力が弱いのでこれ以上は無理です」
382 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/02/01(土) 18:48:13.83 ID:inZCwpe10
殴れ。と言われたから殴った。
力の強弱は自分次第。というわけか。
よくこの状況でトンチきかせられるな。
もしかして、最初からそれが目的?
男A「……」
それに気付いたのか、男は口元を緩めた。
何も言ってこないので、どうやらこれでもいいらしい。
紅音「じゃあ、やるよ」
まゆり「はい」
頬を差し出し、横を向いたまゆりは男の方を見ていた。
力の抜けた拳はまゆりの頬に勢いよく……、
まゆり「! ストップ!!」
頬に軽く当たった状態で止まった。
383 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/02/01(土) 18:49:51.23 ID:inZCwpe10
瞬間、あたりが一瞬明るくなった。
384 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/02/01(土) 18:50:38.05 ID:inZCwpe10
まゆり「何してるんですか!?」
男A「何って、熱い友情シーンを撮ってあげようとね」
携帯を、向けていた。
もしかして、撮られた?
男A「いやーまるで本当に殴られているかのようだ!」
男A「よし、これで許してやる」
男A「本当にいい写真だ。誰かにみせてやりたい」
男A「素晴らしいこの友情をな!!!」
男は高笑いしながら路地から消えていく……。
385 :
36,37,38,126を省略
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/02/01(土) 18:52:50.32 ID:inZCwpe10
誰かに見せてやりたい。
女学院に送り付ける気満々の口調だった。
まゆり「そんな……」
紅音「大丈夫。いちから説明すれば分かってもらえるよ」
この時はそう信じていた。
結果は、高等部への進級不可となってしまったが。
まゆり「……いたっ」
紅音「! あいつに殴られたとこ痛む? 本当にごめん。早く行ってれば」
…………。
……。
386 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/02/01(土) 18:56:04.85 ID:inZCwpe10
―― 現在 裏路地 ――
紅音「守る守られるの問題じゃねえ!」
紅音「お前は昔から危なっかしいんだ! 大人しくしとけ!」
紅音「あの時助けに行ってなかったら、どうなってたと思う!?」
紅音「本当に二発だけで済んでたと思うか!!」
まゆり「それについては……感謝しています」
まゆり「でも、もしまた危ないことに身を置いてるとしたら、紅音さんには頼りません!」
紅音「その結果、死んだとしてもか!!」
まゆり「…………また、紅音さんが傷つくのなら、頼りません」
387 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/02/01(土) 19:03:48.50 ID:inZCwpe10
安価↓1〜3 コンマが近いやつ
1.傷ついたのはまゆりだ
2.自分のことはどうでもいい
3.そこまで言うなら
388 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/01(土) 19:04:43.15 ID:SeC6cojho
1
389 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/01(土) 19:06:01.88 ID:x0Lntrzv0
1
真面目に男たちの言動に殺意を覚えた
主人公の能力の実験台になればいいと思った
390 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/01(土) 19:06:09.68 ID:/YRTwNIw0
1
391 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/01(土) 19:06:23.20 ID:O3ZJzTdDO
1
392 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/02/01(土) 20:09:18.04 ID:inZCwpe10
紅音「傷ついたのはまゆりだ!」
まゆり「ならどうして! どうして」
まゆり「一番の被害者だっていう私の隣に一番の友達はいないんですか……?」
……。
紅音「一番の加害者を誤解しているからだ。分かってることだろ」
まゆり「そう、ですね。そのせいで紅音さんは……」
紅音「そのことはもういい。おかげで堅苦しい女学院から解放されたんだ」
紅音「まゆりのいない一年は長いようで短かった。いや、長かったな。ずっと噂で話題の人だったよ」
紅音「今は落ち着いてきた気がする」
代わりに別の噂が広がりつつある。何とは言わない。
393 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/02/01(土) 20:28:05.71 ID:inZCwpe10
まゆり「……前から思ってたんですけど、その暴力的口調はあの人の真似ですか?」
紅音「あぁ。一種の戒めみたいなもんだ。あいつみたいになるな。でも忘れるな。そういう」
元からこういう口調だった気がしないでもないが。
もう二年も経つ。昔の口調なんか覚えていない。
まゆり「紅音さんは強い人です。私は早く忘れたいのに」
まゆり「早く強くなって、あんな過去、忘れたいのに」
紅音「……忘れたら、駄目だ」
紅音「乗り越えていかないと」
まゆり「本当に強い人。だから私は、守りたい」
まゆり「これ以上、心が傷つかないように」
小声で言ったその言葉を聞き逃す耳は残念ながら持っていない。
でも聞こえないふりをする。
紅音「何か言ったか?」
その想いは一緒だから。
394 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/01(土) 20:33:33.59 ID:/YRTwNIw0
キマシタワー
395 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/02/01(土) 20:47:09.31 ID:inZCwpe10
紅音「……で、いい加減話してくれる?」
ようやく振り出しに戻る。
まゆり「話しません」
紅音「頑固な奴め」
紅音「じゃあ何をどうしたら話す気になる?」
まゆり「話す気になりません」
本当に振り出しに戻った。
紅音「悪かった。謝るから。な」
まゆり「な? じゃありません」
紅音「本当に頼むよ。ヒント! なんかヒントちょうだい」
まゆり「ヒントって……。分かりませんよ、そんなこと」
396 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/02/01(土) 20:48:27.30 ID:inZCwpe10
安価↓1
1.このままじゃ心配で心が張り裂けそう
2.もしかしてずっと目を瞑ってた?
3.しょうがない。夢で確認しよう
397 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/01(土) 20:49:01.31 ID:/YRTwNIw0
2
398 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/02/01(土) 21:09:05.58 ID:inZCwpe10
紅音「もしかしてずっと目を瞑ってた?」
『スピーカーが壊れたのであとは目を閉じるだけでした』
そういえば、あんなこと言ってたような。
まゆり「!!」
当たりみたいだ。
まゆり「さ、さすが紅音さん。私の行動を見てきたかのような」
紅音「いや、電話でそう言ってたよ」
つまり、あの部屋で何が起こったのか知らない。
知らないから話せない。
話せないからどうあがいても話す気になれない。
紅音「知らないなら最初からそう言ってくれ……」
無駄な時間を過ごしてしまった。
399 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/02/01(土) 21:10:45.86 ID:inZCwpe10
紅音「はあ。じゃ解散。お疲れさま」
まゆり「え? 本当にその話だけで終わりですか?」
紅音「最初っからそのつもりだよ。こっちはこっちでやることがあるんだ」
スピーカー使って能力覚醒実験の。
まゆり「そんな……」
紅音「……」
400 :
◆ak8RAT8nZ62z
[saga]:2020/02/01(土) 21:13:23.84 ID:inZCwpe10
安価↓1〜3 多いやつ(同率ならコンマ近いやつ)。
1.しょうがない
2.少しだけだ
3.忙しいから
401 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/01(土) 21:13:52.85 ID:q4ya/oxRo
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