【安価コンマ】能力者を集めて物語を創る

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251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/24(金) 21:18:49.87 ID:vEhY95e5o
匿名ならともかくTwitterとかアカウントあるところで能力の案出すって何か恥ずかしいんだよね
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/24(金) 21:54:00.10 ID:xtXK6u8A0
キャラも能力もこのスレで募集して
あとは作者が好きに組み合わせるってやり方もありだよな
どんな能力があるかバレるけど
253 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/24(金) 22:05:35.45 ID:0w0qE2nv0
――――――――――――
>>251
なるほど。では、気にされるという方はぜひ0:00からの募集に参加してください。

>>252
能力はバレるけど、誰が使うかはバレないのでドキドキ感は残るはず。
最初の募集は名前でたら能力バレ必須だったのでね。
だからDMでの募集にしたけど参加率が……って感じでした。

……twitterの方はもう触れないであろう小話とか、安価で選択しなかった先の話とかを垂れ流そうかな。
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254 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/24(金) 22:07:03.27 ID:0w0qE2nv0
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【補足】
能力ならすでにtwitterで募集したよ!という方はスレに書き込まなくて大丈夫です。
別のならぜひどうぞ、お願いします。

twitterで、誰々はこの能力です。 or 誰々はこの能力で!というのがあったのですが
(前者は多分同じ人、後者は多分違う人)
スレではなしにします。偏るのは御免なので。
代わりと言っちゃなんですが、能力の使用者が【男性希望】か【女性希望】かは可にします。

↓能力募集用

【能力】
【使用者の性別】空欄でも可。
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255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/24(金) 22:09:39.22 ID:Hqk/YdMI0
Twitterなら質問箱で募集って手もあるかと思ったけどあれって回答したら自動的にツイートされちゃうんだっけ?
256 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/24(金) 22:22:57.88 ID:0w0qE2nv0
――――――――――――
>>255
質問箱みたいなやつは使ったことないので分かりませんね。
とりあえず今回はグダるの回避して、このままいきます。

今日中に質問箱用意しておくので、『もしあの選択がこうだったら』とかお試しに能力を送ってみてください。

うまくいったら次回のキャラ募集(いつかは未定)の際にやってみましょう。
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257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/24(金) 22:39:58.18 ID:v8hPG+pP0
【性別】 女
【名前】美咲 明名(みさき あきな)
【年齢】16
【特徴】重ためのロングストレート+メカクレの女性 背丈はかなり小柄で華奢 気弱で常にオドオドしている
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/24(金) 23:39:29.73 ID:lZHjIuYJ0
【性別】女
【名前】花菱 騎士姫(はなびし きしひめ)
【年齢】16
【特徴】凛とした容姿と性格。女の子によく告白されるのが悩み。ノーマルなので全て断っている。軟派な男も嫌い。猫好き。ハーフのため金髪碧眼。髪型は三つ編み
【その他】合気柔術家の娘で、合気柔術の有段者
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/24(金) 23:49:34.43 ID:pedt8CoDO
【性別】男
【名前】吉田 司(よしだつかさ)
【年齢】10
【特徴】柔らかい栗色のショートの髪をした少年 生まれつきの病気で盲目
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 00:02:58.49 ID:tzBvXTy4O
【能力】透過
能力者の意思で壁をすり抜けたり、地面を潜ることができる。それを応用に銃弾やナイフなどの武器、無機物をすり抜けることができる。人に触れている状態だとその人も同じように壁を通り抜けたり地面に沈む。ただし人や動物など有機物の物は通り抜けることができない。
【使用者の性別】
261 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/25(土) 00:03:01.60 ID:nRel4uJ/0
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質問箱設置したのでどうぞ

安価↓1〜13:59まで。(14:00から思考してまとまったら始めます)
能力募集。

↓能力募集用

【能力】
【使用者の性別】空欄でも可。
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262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 00:20:45.28 ID:zUs3YLcW0
【能力】自分の血で書いた六芒星をくぐれる大きさの悪魔を召喚し使役する能力
同じ六芒星から2体目は出せない
自分の身体から直接出た血で書く必要がある。保存しておいた血液や輸血された血液は不可
小さな悪魔でも成人男性に匹敵する力を持ち、大きな悪魔なら成人男性の数十倍の力を持つ
召喚した悪魔は死ぬと灰になり消滅するが、死なない限りは存在し続ける
【使用者の性別】女
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 00:33:44.96 ID:Yh6o5YKw0
【能力】口から切手を出す
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 00:37:36.19 ID:sxve7Hck0
【能力】変身能力
人間の肉体・声・匂い・身体能力を完璧にコピーして変身できる。コピー対象が能力者の場合、能力はコピーできない。
自分が触れた人間、動物なども変身させることができる。
制限時間は10分で、次に変身できるまで同じく10分かかる。

【使用者の性別】どちらでも
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 00:53:49.38 ID:PeiTGiZ50
【能力】風を操る
【使用者の性別】どちらでも
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 04:36:14.62 ID:3dAhGWyp0
【能力】大型自動車を運転できる
【使用者の性別】どちらでも
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 07:34:14.12 ID:G/oCNkKDO
【能力】虫限定で自由に使役できるようになる能力
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 09:14:37.26 ID:sxve7Hck0
【能力】物体を刃物にする能力
生き物以外の物のカドや先端などを鋭利な刃物に変える
自分の意志で元に戻せる
【使用者の性別】どちらでも

複数安価無しならスルーで
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 11:47:04.75 ID:WXpm3gQUO
【能力】自分に働く物理法則を無視できる能力
◯作用・反作用の法則を無視:何かに力を加えても反作用が発生せず、どんな力にも押し勝てる
◯慣性の法則を無視:地球の自転から取り残されるため、西に向かって時速約1700kmで吹っ飛ぶ
◯運動量保存の法則を無視:高速移動及び急停止できる
◯万有引力の法則を無視:無重力状態になる
◯熱伝導の法則を無視:身体と外界で熱の移動が起こらず、代謝によってのみ体温が上昇していく。つまり炎や冷気を無効化できる
◯アモントンの法則を無視:自身と触れるものの間に摩擦がなくなる。つまりスベ◯ベの実の能力者になる
【使用者の性別】女
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 11:58:53.24 ID:tzBvXTy4O
>>260の一部変更
【能力】どんな無機物でも体をすり抜けることができる能力。
能力者の意思で壁をすり抜けたり、地面を潜ることができる。さらに銃弾やナイフなどの無機物の物ならそれも体に傷をつけずにすり抜けられる。ただし人や動物などの有機物のものだと通り抜けることができない。相手に触れたままの状態だと相手も無機物のもの通り抜けることができる(しかし能力者がすぐに離すと相手は元に戻るので例えば地面を潜る途中で離すと相手は地面に埋もれることになってしまう)。

【使用者の性別】どちらでも
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 13:10:17.32 ID:KdWn8syJ0
【能力】 斬撃をその場に残す能力 
果物ナイフから日本刀など「刃物」で振るった斬撃が、そのまま不可視の状態で滞空した形で残り、それに触れた者や物質は実際に切り付けられたようなダメージを受ける
またこの能力者限定で斬撃に衝撃を与えることで飛ばすことができる 斬撃の威力は実際の刃物の威力に準じる
【使用者の性別】誰でも
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 13:32:29.12 ID:fKGXrwlT0
【能力】翼を生やす能力
背中に背丈と同じくらいのハヤブサのような大きい翼が生える。翼が生えた状態だと空を速く飛ぶことができたり、羽は一枚一枚クナイのようにとばすことができる。翼が傷ついても1日たつと翼は自然に治る。
【使用者の性別】どちらでも
273 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/25(土) 14:01:40.36 ID:nRel4uJ/0
――――――――――――
キャラと能力の募集に参加してくれてありがとうございました!
DMと質問箱にも能力を送ってきてくれた方にも感謝! 質問箱の中身は自分しか見えないんだよね?
優先順位として、DM>スレ>=質問箱。だと思ってください。

今回、能力は変則的な募集でしたが、協力あって何とかなりました。
次回は質問箱で募集してみよう。はじかれるのが怖いけど。

では少し考えてきます。
――――――――――――
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 14:17:23.67 ID:zUs3YLcW0
コロンビアの問題出したとき他の質問見えなかったよ
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 17:00:47.29 ID:5CgDiLU4o
っていうか全員採用する気だろうか
276 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/25(土) 17:31:20.74 ID:nRel4uJ/0
紅音「四宮、ひとつ聞いていいか」

弥生「なに?」

紅音「あのスーパーボールも部屋にあったやつか?」

確か武器とか言って使ってたよな。

弥生「違うよ。たまたま持ってこれたのがそれだったの」

紅音「?? 持ってこれた?」

弥生「説明が面倒だからだから一言で言うね」

弥生「一緒に寝たの」
277 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/25(土) 17:32:06.01 ID:nRel4uJ/0
優「あ、上月さん。あのセリフをもう一度」

紅音「ん?」

優「言葉をどーのこーの」

紅音「……直す場所あったか?」

優「え、本気で言ってる? 彼には怒ったのに?」

紅音「ボールと寝たんだろ?」

優「えぇ。これは僕がおかしいのかな」
278 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/25(土) 17:34:52.40 ID:nRel4uJ/0
またも迷子の予感?
安価↓1〜2 コンマ合計値
00〜49:知らない男
50〜99:知ってる女
100〜149:知ってる男
150〜198:知らない女
ゾロ目:気のせいだった
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 17:37:38.32 ID:sxve7Hck0
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 17:37:59.74 ID:pE9xQ0Lw0
281 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/25(土) 17:48:16.33 ID:nRel4uJ/0
安価↓1 誰が知ってる?
1.上月紅音
2.四宮弥生
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 17:50:08.93 ID:G/oCNkKDO
2
283 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/25(土) 18:24:26.76 ID:nRel4uJ/0
「……」

紅音「お、また誰か迷い込んできたぞ」

優「結構時間経ったと思ったけどそんなことないのかな」

少年だ。背中向けてるし、両手を前に突き出してうろうろしてる。

弥生「え? 今度は誰よ。全く」

半ば諦めた声を出しながら、来客の姿を確認する。
それを見るなり動かなくなった。

弥生「……あ。うそ」

弥生「嘘でしょ……。なんでここにいるの」

「その声、やよい姉ちゃん?」
284 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/25(土) 18:27:06.15 ID:nRel4uJ/0
優「え? 弟さん?」

弥生「違うよ。司が勝手に呼んでるだけ」

司「やよい姉ちゃん? 他に誰かいるの?」

紅音「誰って目の前に、ほら」

つかさという少年の前に行ってかがむ。
……言葉の意味はすぐに理解できた。

紅音「この子、目が見えてねえな」

弥生「よく分かったね」

紅音「知識は中学時代に少し叩き込まれてな。役に立つのが早すぎるよ……」

紅音「ちょっと失礼」
285 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/25(土) 18:44:19.79 ID:nRel4uJ/0
ひと通り診たあと四宮のもとに戻る。

紅音「あれ治すの大変だぞ」

弥生「そんなの司もわたしも知ってる」

優「あの少年とどんな関係? どこで知り合ったんです?」

弥生「……プライバシーで黙秘」

優「じゃあその『つかさくん』のフルネームは?」

弥生「……こっちおいで、司。こっちだよ」

そう言ったくせに自分から向かう四宮。
突き出されている両手を掴み、ゆっくりと床へ座らせる。

四宮はこっちにこいと手招きしたので大人しく従うことにする。
286 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/25(土) 18:46:37.27 ID:nRel4uJ/0
弥生「ここにはわたしと友達しかいないから安心していいよ」

司「うん」

全員座ったところで話を切り出すのはもちろん四宮。

弥生「この子は吉田 司(よしだ つかさ)くん」

弥生「生まれながらの病気でね。目が見えないの」

司「ここ、ベッドじゃないの?」

弥生「ベッドは朝になったらね」
287 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/25(土) 18:47:19.92 ID:nRel4uJ/0

安価↓1〜2
話題
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 18:52:07.00 ID:zUs3YLcW0
司はこの空間にくるのは初めてなのか
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 18:56:00.71 ID:oTs0b8z4o
司の能力
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 18:58:29.00 ID:pE9xQ0Lw0
何か持ってきた物はあるか司に聞いてみる
291 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/25(土) 19:18:38.25 ID:nRel4uJ/0
弥生「司、こんなこと初めて?」

弥生「気付いたらベッドがないってこと」

前にもきたことがあるかの確認か。

司「分かんない」

優「何も見えないんじゃ分からないよね。そりゃそうだ」

紅音「ベッドで寝ようが布団で寝ようが夢の中はそれがないもんな」

弥生「二人の言いたいことは分かるけどさ、わたしにとっては違うんだよ」

いつにもなく真剣な雰囲気だ。

司「……エアコン、いつもと違うね」
292 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/25(土) 19:19:49.89 ID:nRel4uJ/0
紅音「え?」

弥生「あぁ。司は目が見えない分、耳がすごく良いの」

弥生「だから普段のやつとここにあるやつの見分けを音で……」

弥生「音、音だ!!」

弥生「司! 何も音がしなかった時、ある?」

司「急に大声出さないでよ。えっとね……」

安価↓1 コンマ
偶数:ある
奇数:ない
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 19:20:15.87 ID:oTs0b8z4o
294 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/25(土) 19:45:16.50 ID:nRel4uJ/0
司「ないよ。常に風の音は聞こえてた」

弥生「じゃあ、初めてこの空間に……」

紅音「不幸中の幸いじゃないか? 視力なしの友達が自分の部屋にきたんだ」

紅音「もしかしたら同じ感覚系の能力かもよ」

もしかしたらまるっきり同じ能力とか。

優「エアコンで遊ばせてみます?」

司「能力?」

優「うん、お兄ちゃんたちね」

弥生「やめて。司は何も見えないの。危険な目に合わせられない」
295 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/25(土) 19:55:56.16 ID:nRel4uJ/0
紅音「あ、悪かったよ」

弥生「……? 共感の音?」

紅音「覗き聴きで心を読むな」

優「なにそれ!?」

紅音「気をつけろ、四宮は聴覚を強化すれば心を読めるんだ」

弥生「だいたいの感じしか分からないから。そこまでじゃないから」

紅音「そして相手の触覚、および痛覚も自由自在に操る」

優「僕の能力と交換しません?」

司「さっきから分からないことばっかりだよ」
296 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/25(土) 21:14:15.67 ID:nRel4uJ/0
弥生「ごめんね。少し黙らせる」

優「相手の感覚までイジれるんですか?」

弥生「……! もう喋らないで」

優「いやいや話を聞いてくださいよ」

弥生「……」

紅音「お前が黙ってどうする」

弥生「だって先が分かるもん」

弥生「だから先に言っておくけどね、人のを調整するのは集中しなきゃいけないの」

弥生「ずっとなんて、そう出来るならしてあげたいよ」

弥生「でもそんな責任は負えない。だからしない」
297 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/25(土) 21:17:55.66 ID:nRel4uJ/0
要は『視覚の強化』で見えるようにするって話だな。

あのボールの痛みも長くなかったな。
集中が切れたからか。おかげで助かったといえばそれまでだが。

……わずかな希望でも見えれば、それを求める。
誰よりもこの言葉を知ってるのは自分だと思ったけど、四宮もか。
自分の時とはまるで意味合いが変わるけどな。

四宮が視覚を与えたら、少年はそれに頼って生きることになる。
それはお互いにとって枷でしかない。

紅音「…………」


安価↓1 少年に一言
1.見えるようになりたい?
2.見えなくてつらい?
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 21:18:56.50 ID:EOquBAbV0
2
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 21:18:57.86 ID:zUs3YLcW0
1
300 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/25(土) 21:57:02.20 ID:nRel4uJ/0
紅音「少年、見えなくてつらい?」

司「ううん。何かを見るってことを知らないから気にしたことないよ」

弥生「ちょっと何聞いてるの」

紅音「いいから。少年、続けて」

司「でも、色に興味あるんだ」

紅音「色?」

司「鉛筆と色鉛筆って言葉をきいたときね、鉛筆は色がないのかなって」

司「大人が言うには黒をかくのが鉛筆でそれ以外が色鉛筆なんだって」

紅音「……他の色を知ってるか?」

司「ううん。聞いたことあるけど知らない」

司「同じ色なのに不思議だなって思った」
301 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/25(土) 22:06:22.06 ID:nRel4uJ/0
優「気にしたことなかったよ。それが普通だと思ってた」

紅音「実際には黒い色鉛筆もあるけど、説明するときはそれが分かりやすいだろうね」

弥生「何がしたいの?」

紅音「少年のここをイジってないかの質問だよ」

自分の目を指す。

紅音「もし少年が黒以外の色を口にしてたら殴ってたとこだ」

優「えぇ!? なんで!?」

紅音「黒は一番説明しやすい色だからな。『目を閉じた時に見える色』がそれだ」

紅音「それ以外の色を説明するのは難しい」

優「そうかな?」
302 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/25(土) 22:08:17.07 ID:nRel4uJ/0
優「赤は血の色」

紅音「血が見えない」

優「青は空の色」

紅音「空も見えない」

優「……白は黒の反対」

紅音「黒しか知らないのに色の反転が分かるか」

優「えーと、それじゃ……書くって言葉は? 他の色を知らなきゃでてこないでしょ」

紅音「大人がそう言ったんだろ。ただ『かく』って。その言葉を意味も分からず覚えただけだ」

司「うん。よく分からない」

紅音「これがイジってない証拠だ」

弥生「あんた、その理解力を昨日に回しなさい」
303 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/25(土) 22:56:16.40 ID:nRel4uJ/0
司「やよい姉ちゃん」

弥生「大丈夫。口は悪いけど良いやつだから」

司「何をイジるの?」

弥生「な、何でもない何でもない!」

にらまれた。喋りすぎだバカ! と訴えてるのがよく分かる。



安価↓1〜3 多い方
1.目が覚めた。
2.優が消えた。
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 22:56:44.01 ID:EOquBAbV0
1
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 22:56:49.99 ID:f96nJ8nC0
2
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 22:57:00.74 ID:lpHxfjbBo
1
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 22:57:06.48 ID:G/oCNkKDO
2
308 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/25(土) 23:10:00.28 ID:nRel4uJ/0
―― 紅音の部屋 ――

紅音「……あ」

朝だ。四宮と少年、シモンがいなくなって実感する。
携帯をチラ見。まゆりもまたあの夢部屋に行ったのだろうか。

紅音「友達が同じ部屋じゃないのも不幸中の幸いか」

夢で会ってたら怒られていたか急に泣き出すかの二択だろうし。

紅音「そういえば今日は……」

安価↓1
1.平日だ
2.休日だ
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 23:10:27.98 ID:zUs3YLcW0
2
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 23:10:31.85 ID:f96nJ8nC0
2
311 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/25(土) 23:22:29.92 ID:nRel4uJ/0
休日か。……。

携帯には近寄らないようにして、外に出るときは窓をチェックだな。

? なんで外に出なきゃいけないんだっけ。

何か必要なもんあったか? えっと、

安価↓1
1.授業ノート
2.遊び道具
3.音のでるやつ
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 23:23:06.93 ID:f96nJ8nC0
3
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 23:23:26.61 ID:G/oCNkKDO
1
314 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/25(土) 23:52:25.91 ID:nRel4uJ/0
あ、スピーカー。
そうだ思い出した。四宮やシモンみたいな能力を手に入れるためだ。
あの少年のことですっかり忘れてた。

待てよ、スピーカーなら探せばあるよな。どれどれ。

……。

あったあった。ワイヤレススピーカー。
使い道が結局なくてずっとしまってたから新品同然のがあった。

箱から出して取り出して、机に置いて……どうすんだ?

あいつら何て言ってたっけ。遊んでたって言ったよな。
315 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/25(土) 23:54:01.09 ID:nRel4uJ/0
こねこね、こねこねだ!
このスピーカーをこねこねしまくれば!!

……。

何してんだろ。シモンはこんなことして何が楽しかったんだ?

楽しいわけないか。何もなかったんだもんな。
あの空間にひとりでよく耐えたな。今度褒めよう。

そもそもエアコンはこねこね出来なかったな。
316 :おやすみなさい ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/26(日) 00:11:58.88 ID:eBUnTgqY0
なんだ、なんなんだ? スピーカーで何したらいいんだ!?

二人のを聞いてると普通の使い方じゃないよな。

遊んでたよな。スピーカーで遊ぶってなんだ?

とりあえず持ち上げてみる。振り回してみる。
目が回る。やめる。

……駄目だ。分からん。
自分が何をしているのかも分からなくなりそうだ。

安価↓1〜3 コンマ近いやつ (or 正解者)
何をしてみる?
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/26(日) 00:14:48.48 ID:La9X9FKzo
スピーカーの耳を当てるとこを目に当てて見る
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/26(日) 00:16:39.74 ID:ghhk1WnV0
音を流して聴く
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/26(日) 00:19:49.56 ID:nqKTOgCM0
食べる
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/26(日) 00:19:58.83 ID:kEPNekSL0
スピーカーに向かって歌う
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/26(日) 00:20:31.20 ID:rENJ/E62O
舐めてみる
322 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/27(月) 19:23:38.82 ID:deeKuFVV0
スピーカーだし音を流してみよう。

そのためには何かと同期させないと……。

安価↓1
1.携帯
2.パソコン
3.テレビ
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/27(月) 19:25:31.20 ID:EiZySU8Ko
1
324 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/27(月) 19:40:29.71 ID:deeKuFVV0
携帯を取って電源を入れる。

……やってしまった。
案の定、まゆりのメールと着信が溜まっている。
しかし今は構っている場合ではない。

携帯とスピーカーを繋ぎ、適当な動画サイトから音楽を流す。

紅音「ちゃんと動いてる、問題なし」

あとは何が足りないのか。
思い出せ、思い出せ。スピーカーは天井にあった。

高さか!
325 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/27(月) 19:41:11.77 ID:deeKuFVV0
本棚の上にスピーカーを置いて高さを再現。
そこから音楽を流す。

しかし何もおこらない。

次は何をしようかと考えていると携帯が鳴る。

この音は、まゆりからの着信音だ。

安価↓1
1.出る
2.出ない
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/27(月) 19:44:08.10 ID:bJSv77bDO
1
327 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/27(月) 20:02:08.78 ID:deeKuFVV0
しょうがない。
行き詰っているし、気分転換だ。

紅音「もしもし?」

まゆり〈もしもしじゃないです!!〉

まゆり〈昨日どれだけ連絡を待ったか分かりますか!?〉

紅音「ごめんごめん。悪気はなかった」

まゆり〈二日連続であんな夢……〉

紅音「まゆりもか。おそろいだ」

まゆり〈そんなお揃い嫌です!!〉
328 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/27(月) 20:02:52.90 ID:deeKuFVV0
安価↓1〜3 多い方 聞きたいこと
1.部屋に何があったか
2.グロ映像は見たのか
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/27(月) 20:03:35.25 ID:PJDFxtPQo
1
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/27(月) 20:03:40.51 ID:VRj2SUiK0
1
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/27(月) 20:08:57.72 ID:bJSv77bDO
1
332 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/27(月) 20:56:13.86 ID:deeKuFVV0
紅音「まーまー。落ち着けって」

紅音「それよりも部屋に何があったか聞いていいか?」

まゆり〈部屋に、ですか?〉

紅音「メールで送ったろ。モニターとスピーカーがあったって」

紅音「ちなみに昨日はスピーカーじゃなくエアコンだった」

まゆり〈えっと、ですね。二日連続でモニターはあったのですが〉

まゆり〈最初の日は、ロウソクが一本だけ床に……〉

まゆり〈次が、紅音さんの言うスピーカーがありましたわ〉
333 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/27(月) 20:57:03.11 ID:deeKuFVV0
紅音「ロウソクとスピーカーか」

ということは、まゆりの部屋はロウソク部屋で、昨日夢の自室に帰ってたらまゆりが居たわけか。

紅音「そのロウソクに触ってみたか?」

まゆり〈ええ。火は点いてなく火元もなかったので安全でした〉

紅音「分かった。二日間、誰か部屋にきたとか誰か居たとかは?」


安価↓1 コンマ
偶数:ありました
奇数:なかった
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/27(月) 20:58:38.05 ID:5HXw/om70
335 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/27(月) 21:13:02.03 ID:deeKuFVV0
まゆり〈いえ、そのようなことは何も〉

紅音「まゆり、よく耐えたな」

まゆり〈することが何もないのが一番つらいことと良い教訓になりました〉

紅音「そうだよな。そうだよな。……うん?」

することが何もない?
聞き慣れたフレーズだな。

紅音「……まゆり、もしかして、ロウソク部屋で変なこと起きなかったか?」

まゆり〈変なこと、ですか〉
336 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/27(月) 21:18:25.53 ID:deeKuFVV0
安価↓1〜2 コンマ合計値
00〜139:なかった
140〜198:いえ、何も
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/27(月) 21:18:38.27 ID:bJSv77bDO
はい
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/27(月) 21:18:59.51 ID:G3cosvb/o
339 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/27(月) 21:28:37.48 ID:deeKuFVV0
――――――――――――
27+51=78
――――――――――――

まゆり〈なかった、と思います〉

紅音「そ、そうか……よかった」

とりあえず能力のことはまだ心配いらないみたいだ。

紅音「いいか、あの部屋に行ってもジッとしておけよ」

少なくとも能力の覚醒だけはさせないようにしよう。
超進化ネズミが能力に反応するなら、少なくともまゆりは安全なはず。
340 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/27(月) 21:37:38.75 ID:deeKuFVV0
まゆり〈むしろ……〉



まゆり〈変なことが起こったのは、スピーカーのお部屋の方です〉



紅音「……は?」
341 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/27(月) 21:43:38.87 ID:deeKuFVV0
今、何て言った?

まゆり〈ですから、そんなことが起こったのはスピーカーのお部屋です〉

まゆり〈あんな映像を見てしまって、心が壊れそうでした……〉

紅音「あ、あぁ、そういう……」

まゆり〈その前にスピーカーが壊れたのであとは目を閉じるだけでした〉

紅音「はい!?」

壊れた!? どういうことだよ!?

紅音「結局お前はどっちだ!?」

まゆり〈どっち、とは?〉
342 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/27(月) 21:47:04.47 ID:deeKuFVV0
電話越しじゃ伝わるもんも伝わらねえ!

安価↓1〜3 多い方
1.もう家に来て直接話せ!
2.どっかで待ち合わせだ!
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/27(月) 21:48:07.38 ID:mx8O2PtWo
2
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/27(月) 21:48:25.49 ID:5HXw/om70
2
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/27(月) 21:48:38.26 ID:HrLdQbMD0
2
346 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/27(月) 22:57:44.86 ID:deeKuFVV0
紅音「どっかで待ち合わせだ!」

まゆり〈え? さ、誘ってくれるなんていつ以来かしら……〉

紅音「えーと、なるべく人のいないとこがいいな」

まゆり〈え!?〉

紅音「……しょうがね。気はすすまないけど、あの路地だ」

まゆり〈え? え? あそこですか? ある意味思い出の場所ですけど……〉

紅音「じゃ、そこで待ってるから!」

まゆり〈ちょっと、あか〉

電話を切って準備する。
人通りの少ないとこなんてこの現代、あそこしか出てこないよな。
前に痴漢撃退したし、またいるなんてないだろ。
347 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/27(月) 23:01:01.27 ID:deeKuFVV0
―― 裏路地 ――

急いでたから時間指定忘れたけど、すぐくるだろ。

……。

紅音「遅いぞまゆり」

ここに到着するまで少なくとも十分位かかるとしても倍の二十分待った。

紅音「しかもその妙に気合の入った服は何だ。汚れるだけだぞ」

まゆり「だって、紅音さんから誘ってくれるのは久々で」

紅音「緊急だったからな」
348 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/27(月) 23:02:23.36 ID:deeKuFVV0
安価↓1
1.夢の話を詳しく聞かせてくれ
2.身体に異常はないか
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/27(月) 23:03:10.23 ID:bJSv77bDO
1
350 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/27(月) 23:15:38.40 ID:deeKuFVV0
紅音「早速だが、夢の話を詳しく聞かせてくれ」

まゆり「……嫌です」

紅音「は、なんで?」

まゆり「昨日、紅音さんからその話を詳しく聞こうとしたのは私です」

まゆり「なのに連絡もなしだったのですよ? それなのに私に話せと言います?」

紅音「あ、それは」

まずい、怒ってる。ゲームしてたなんて絶対言わない方がいい。

まゆり「……紅音さんから話してください」
351 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/27(月) 23:16:53.42 ID:deeKuFVV0
まゆり「あの夢は何なのですか?」


安価↓1
1.自分にも分からない
2.能力を秘めた人が見る
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/27(月) 23:17:14.03 ID:VRj2SUiK0
2
353 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/27(月) 23:48:48.93 ID:deeKuFVV0
出来ることなら言いたくない。

まゆりを巻き込むことになる。

……でも。

紅音「能力を秘めた人が見る。そういう夢だ」

すでに能力を得ている可能性がある以上、見過ごせない。

まゆり「能力?」

紅音「何を言ってるか分からないよな。自分もだ」

シモンの能力を現実で見るまでは。

紅音「不思議なモンをこの目で見た。それを使う人があの夢を見る」

紅音「少なくとも、学校で二人、夢で二人、計四人。同じ夢を見てる人を知ってる」
354 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/27(月) 23:54:19.72 ID:deeKuFVV0
まゆり「な、何を言ってますの?」

紅音「信じられないのは分かる」

まゆり「本当だという証拠は? 紅音さんの能力というものは?」

紅音「いや、実はまだ秘められたまんまでさ。どうすればいいのか悪戦苦闘してまして」

紅音「証拠が見たいんなら学校のやつが見せてくれるから」

まゆり「……変わりましたね。紅音さん」
355 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/27(月) 23:56:28.32 ID:deeKuFVV0



まゆり「『友達はもうつくらない。それが償いになる』って言ってくれたのに」


356 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/28(火) 00:08:29.33 ID:6AepcoaV0
紅音「違う! あいつらはそんなんじゃない!!」

まゆり「…………」

紅音「今でも友達はまゆりだけなんだ。本当だ」

まゆり「…………」

紅音「頼む、教えてくれ。あの部屋で何があったんだ」

まゆり「…………」

紅音「心配なんだよ、だから話してくれ!」

まゆり「…………」

紅音「まゆり!!!」
357 :次回未定 ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/28(火) 00:12:19.57 ID:6AepcoaV0
安価↓1〜3 達成数は多い方がいい。
コンマ合計値が50以上
コンマ合計値が80以上
コンマ合計値が120以上
コンマ合計値が180以上
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/28(火) 00:13:13.21 ID:ZV/UVfYDO
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/28(火) 00:14:28.45 ID:ZXeGlgsBo
待ってます
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/28(火) 00:14:49.51 ID:VvQqp41L0
361 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/28(火) 22:27:06.62 ID:6AepcoaV0
――――――――――――
21+45+51=117
――――――――――――


まゆり「……本当に私だけですか?」

紅音「え?」

まゆり「友達と呼べるのは、本当に私だけ?」

紅音「当たり前だ!!」

紅音「だから、だから心配なんだよ」

まゆり「……そうですか。あの時と変わらないですね」

まゆり「変わったという言葉は取り消します。ごめんなさい」

紅音「じゃあ!」
362 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/28(火) 22:32:49.18 ID:6AepcoaV0
まゆり「だからこそ、同じ失敗をしたくない」

まゆり「紅音さんの償いが『友達をつくらないこと』なら」

まゆり「私の償いは『紅音さんより強くなること』ですから」

紅音「……んだよそれ。初めて聞いたぞ」

まゆり「初めて言いました。ここでまた紅音さんの助けを借りたら二年前と同じです」

まゆり「私がまた、二年前と同じ失敗を繰り返す……。そう思うんです」

紅音「助けって、ただ話を聞きたいだけだ!」

まゆり「それをしてしまったら、気付かないうちに助けを求めていたということになりませんか?」
363 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/28(火) 22:34:02.76 ID:6AepcoaV0
紅音「あーー! もう! 埒が明かねぇ!!」

紅音「あの時はあーするしかなかっただろ!! 今回も同じだ! 話せ!!」

まゆり「いいえ! 話しません。紅音さんの目を見ればわかります。嘘つきの目です!」

紅音「この、頑固者!!」

まゆり「信念を持っていると言ってください!」

紅音「心配だ! って言ってんだろ!!」

まゆり「心配しなくて結構! 同じ失敗を繰り返すなんてもう御免です!」

まゆり「紅音さんに守られる私はもういないんです!!」
364 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/28(火) 22:35:48.41 ID:6AepcoaV0
安価↓1
00〜24:叫びすぎて通報されてた
25〜49:まゆりの声に反応した人
50〜74:止める者は現れない
75〜99:紅音の声に反応した人
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/28(火) 22:36:10.70 ID:/2xbiXoc0
366 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/29(水) 00:11:54.57 ID:R59l23jm0
――――――――――――
twitterにてアンケート中。
匿名で投票できます。
twitter垢:【酉の文字列】

短いですが、とりあえずここまで
――――――――――――
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/29(水) 00:20:07.29 ID:IQ1IZqvu0
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/29(水) 00:20:47.77 ID:iTJgxXhs0
369 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/01(土) 18:26:11.20 ID:inZCwpe10
―― 二年前 ――

その日は女学院高等部進級試験が終わった後の休日で、まゆりと買い物に出かけていた。
綺麗な服や髪留め、背伸び気味なオシャレを楽しんだ帰りの出来事だった。

周囲は暗く、人通りも少ない夜の街。
雰囲気に酔ったまゆりははしゃいで時々先に前に行ってはゆっくりと後ろ歩きで自分が追い付くのを待っていた。

きっかけは、その前方不注意だった。

男A「いってえ!!」

十字路から人が出てきて、運悪くその人の足を踏んでしまう。
危ない、と注意する暇もなかった。

まゆり「ご、ごめんなさい!」

振り返ってすぐに謝ったが、怒りは収まっていない。
370 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/01(土) 18:27:56.46 ID:inZCwpe10
男A「こっちこいや!!」
男B「あーあ、こいつにぶつかるなんて災難だったね」
男C「気が収まるまでどれくらいかかるか時間計る?」

周囲にいる人たちは怒る人を止めようとしなかった。
むしろ笑っている。この状況を……楽しんでいる。

まゆり「離して!!」

あっという間の出来事だった。

連れ去られる前に誰かいないかと見渡す余裕もない。
見失う前に追わないといけなかった。
371 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/01(土) 18:29:28.86 ID:inZCwpe10
角を曲がって、曲がって、曲がって……。

見失わない。絶対に。

男D「どこまでいくんすか?」
男A「うるせえ!」
女A「いい加減解放してあげなよ。泣きそうじゃん」

しばらくして連中が止まったのは裏路地。
ここはよく痴漢やカツアゲなど、ろくでもない人が現れると学院でよく聞く場所だ。

まゆりも薄々気付いてたのか、途中から大人しくなっていた。
372 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/01(土) 18:31:20.66 ID:inZCwpe10
場所さえ分かれば、誰かを、助けを呼べる。

男A「そんじゃガキの仕置きを始めるか」

……でもイタズラだと思われたら?
そんなことを考えたら一歩も動けなくなった。

男B「ここまで連れてきたことがお仕置きみたいなもんですよ」
男A「っるせえぇ! テメエらはその辺で誰か来ねぇか見張ってろ!!」
女B「はいはい。一番うるさいのは誰だってね」

連中のうち一人がこっちにくる。
だんだん近づいてくるのに動けない。

女B「ま、こんなとこに誰かいるとは思えな……」

見つかった。
373 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/01(土) 18:33:12.79 ID:inZCwpe10
女B「あの子の友達?」

首を縦に振る。

女B「面倒な人に会ったなー。このままここで見てるだけなら黙っててあげる」

女B「助けにいくなら……ご勝手に。みんなもこの隙に逃げたろうし、もう帰るわ」

そのまま横を通り過ぎていく。何もなかったように。

女B「怒ってる男は言うこと聞いてれば安全よ。大抵はね」

去り際に一言残して。
374 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/01(土) 18:35:25.28 ID:inZCwpe10
男A「何発で許そうかな〜」

迷ってる時間はない。
早く行かないと……!

男A「倍返しで許してやろう。二発殴るぞ」

頭では分かってるはずなのに、動けない。あしが、動かない。
なんで震えてるんだよ。助けに……いかなくちゃ!!

まゆり「ごめん、なさい……」

男A「まず一発ゥ!!」

鈍い音が聞こえた。
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/01(土) 18:35:37.40 ID:/YRTwNIw0
更新待ってたぜ
376 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/01(土) 18:38:03.77 ID:inZCwpe10
まるでそれを待っていたかのように、突然身体が動いた。

男A「? 誰だこいつ」

まゆり「きちゃ、だめ……」

男A「ぁ〜なるほど。友達か。いいねぇ熱い友情だ」

男A「もう一発を自分にしてって言いたいんだろ」

まゆり「やめて!!」

男A「よく吠えるガキだ。そんなに殴られたいか。あ?」

男A「やだよな? なら大人しくしとけ」
377 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/01(土) 18:39:46.13 ID:inZCwpe10
紅音「……」

男A「何でさっきから黙ってんだ?」

紅音「どうすれば、許してもらえますか?」

男A「は?」

紅音「踏んでしまったこと、謝ります。許して、ください」

男A「……あ〜あ、殴る気分じゃなくなった。あと一発だったのによ」

紅音「あ、ありがとうござ……」

男A「この一発、お前に譲るから代わりにやれよ」
378 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/01(土) 18:41:21.28 ID:inZCwpe10
紅音「……え?」

男A「え、じゃない。お前がこいつ殴れ」

男A「やらねぇなら、お前殴るわ。肩代わり分と邪魔された分で二発」

まゆりが殴られないなら、そんなの、もう決まってる。

紅音「分かりました。二発でも三発でも気の済むまで……」

四発以上でも足りない。
まゆりが殴られるまで何も出来なかった自分への罰と思えば。

男A「いいぜ。それで許してやる」
379 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/01(土) 18:43:16.59 ID:inZCwpe10
まゆり「まって。まって、ください」

よろよろと立ち上がり、男の前に立つ。

男A「……おい、いい加減にしろよ。気分下がる」

まゆり「わたしの、責任です。その子は関係ありません」

まゆり「殴るなら、私を……。それで終わりでしょう……?」

紅音「友達でしょ。ただ見てるだけなんてイヤ」

男A「……友情ってメンドクセー。どっち殴ればいいんだ?」

紅音,まゆり「「わたし」」
380 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/01(土) 18:44:34.21 ID:inZCwpe10
どちらも譲らない姿をみて諦めたように男は言った。

男A「わかった。じゃ、こうしよう」

男A「互いが互いに殴れ。そうすりゃ許してやる」

男A「殴られたい奴はちゃんと殴られてハッピーエンドだ」

男A「不満か?」

不満しかない。
どうして友達を好き好んで殴らなきゃ……。

まゆり「いえ。それでお願いします」
381 :132を省略 ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/01(土) 18:46:25.59 ID:inZCwpe10
男A「よし、やれ」

まゆりと向き合う。小声で、『やって、あかねさん』 と聞こえた。
イヤだ。

まゆり「いきます」

待ちくたびれたか痺れをきらしたか、まゆりは言った。
ぎゅっと目を閉じる。
暴力男に殴られるよりは痛みはないと思うが、反射的にそうしてしまう。

……頬に軽い感触。

まゆり「終わりましたよ」

男A「あ?」

まゆり「殴りました。力が弱いのでこれ以上は無理です」
382 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/01(土) 18:48:13.83 ID:inZCwpe10
殴れ。と言われたから殴った。
力の強弱は自分次第。というわけか。

よくこの状況でトンチきかせられるな。
もしかして、最初からそれが目的?

男A「……」

それに気付いたのか、男は口元を緩めた。
何も言ってこないので、どうやらこれでもいいらしい。

紅音「じゃあ、やるよ」

まゆり「はい」

頬を差し出し、横を向いたまゆりは男の方を見ていた。
力の抜けた拳はまゆりの頬に勢いよく……、

まゆり「! ストップ!!」

頬に軽く当たった状態で止まった。
383 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/01(土) 18:49:51.23 ID:inZCwpe10



瞬間、あたりが一瞬明るくなった。


384 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/01(土) 18:50:38.05 ID:inZCwpe10
まゆり「何してるんですか!?」

男A「何って、熱い友情シーンを撮ってあげようとね」

携帯を、向けていた。
もしかして、撮られた?

男A「いやーまるで本当に殴られているかのようだ!」

男A「よし、これで許してやる」

男A「本当にいい写真だ。誰かにみせてやりたい」

男A「素晴らしいこの友情をな!!!」

男は高笑いしながら路地から消えていく……。
385 :36,37,38,126を省略 ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/01(土) 18:52:50.32 ID:inZCwpe10
誰かに見せてやりたい。
女学院に送り付ける気満々の口調だった。

まゆり「そんな……」

紅音「大丈夫。いちから説明すれば分かってもらえるよ」

この時はそう信じていた。
結果は、高等部への進級不可となってしまったが。

まゆり「……いたっ」

紅音「! あいつに殴られたとこ痛む? 本当にごめん。早く行ってれば」

…………。
……。
386 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/01(土) 18:56:04.85 ID:inZCwpe10
―― 現在 裏路地 ――

紅音「守る守られるの問題じゃねえ!」

紅音「お前は昔から危なっかしいんだ! 大人しくしとけ!」

紅音「あの時助けに行ってなかったら、どうなってたと思う!?」

紅音「本当に二発だけで済んでたと思うか!!」

まゆり「それについては……感謝しています」

まゆり「でも、もしまた危ないことに身を置いてるとしたら、紅音さんには頼りません!」

紅音「その結果、死んだとしてもか!!」

まゆり「…………また、紅音さんが傷つくのなら、頼りません」
387 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/01(土) 19:03:48.50 ID:inZCwpe10
安価↓1〜3 コンマが近いやつ
1.傷ついたのはまゆりだ
2.自分のことはどうでもいい
3.そこまで言うなら
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/01(土) 19:04:43.15 ID:SeC6cojho
1
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/01(土) 19:06:01.88 ID:x0Lntrzv0
1
真面目に男たちの言動に殺意を覚えた
主人公の能力の実験台になればいいと思った
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/01(土) 19:06:09.68 ID:/YRTwNIw0
1
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/01(土) 19:06:23.20 ID:O3ZJzTdDO
1
392 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/01(土) 20:09:18.04 ID:inZCwpe10
紅音「傷ついたのはまゆりだ!」

まゆり「ならどうして! どうして」

まゆり「一番の被害者だっていう私の隣に一番の友達はいないんですか……?」

……。

紅音「一番の加害者を誤解しているからだ。分かってることだろ」

まゆり「そう、ですね。そのせいで紅音さんは……」

紅音「そのことはもういい。おかげで堅苦しい女学院から解放されたんだ」

紅音「まゆりのいない一年は長いようで短かった。いや、長かったな。ずっと噂で話題の人だったよ」

紅音「今は落ち着いてきた気がする」

代わりに別の噂が広がりつつある。何とは言わない。
393 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/01(土) 20:28:05.71 ID:inZCwpe10
まゆり「……前から思ってたんですけど、その暴力的口調はあの人の真似ですか?」

紅音「あぁ。一種の戒めみたいなもんだ。あいつみたいになるな。でも忘れるな。そういう」

元からこういう口調だった気がしないでもないが。
もう二年も経つ。昔の口調なんか覚えていない。

まゆり「紅音さんは強い人です。私は早く忘れたいのに」

まゆり「早く強くなって、あんな過去、忘れたいのに」

紅音「……忘れたら、駄目だ」

紅音「乗り越えていかないと」

まゆり「本当に強い人。だから私は、守りたい」

まゆり「これ以上、心が傷つかないように」

小声で言ったその言葉を聞き逃す耳は残念ながら持っていない。
でも聞こえないふりをする。

紅音「何か言ったか?」

その想いは一緒だから。
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/01(土) 20:33:33.59 ID:/YRTwNIw0
キマシタワー
395 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/01(土) 20:47:09.31 ID:inZCwpe10
紅音「……で、いい加減話してくれる?」

ようやく振り出しに戻る。

まゆり「話しません」

紅音「頑固な奴め」

紅音「じゃあ何をどうしたら話す気になる?」

まゆり「話す気になりません」

本当に振り出しに戻った。

紅音「悪かった。謝るから。な」

まゆり「な? じゃありません」

紅音「本当に頼むよ。ヒント! なんかヒントちょうだい」

まゆり「ヒントって……。分かりませんよ、そんなこと」
396 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/01(土) 20:48:27.30 ID:inZCwpe10
安価↓1
1.このままじゃ心配で心が張り裂けそう
2.もしかしてずっと目を瞑ってた?
3.しょうがない。夢で確認しよう
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/01(土) 20:49:01.31 ID:/YRTwNIw0
2
398 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/01(土) 21:09:05.58 ID:inZCwpe10
紅音「もしかしてずっと目を瞑ってた?」

『スピーカーが壊れたのであとは目を閉じるだけでした』

そういえば、あんなこと言ってたような。

まゆり「!!」

当たりみたいだ。

まゆり「さ、さすが紅音さん。私の行動を見てきたかのような」

紅音「いや、電話でそう言ってたよ」

つまり、あの部屋で何が起こったのか知らない。
知らないから話せない。
話せないからどうあがいても話す気になれない。

紅音「知らないなら最初からそう言ってくれ……」

無駄な時間を過ごしてしまった。
399 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/01(土) 21:10:45.86 ID:inZCwpe10
紅音「はあ。じゃ解散。お疲れさま」

まゆり「え? 本当にその話だけで終わりですか?」

紅音「最初っからそのつもりだよ。こっちはこっちでやることがあるんだ」

スピーカー使って能力覚醒実験の。

まゆり「そんな……」

紅音「……」
400 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/01(土) 21:13:23.84 ID:inZCwpe10
安価↓1〜3 多いやつ(同率ならコンマ近いやつ)。
1.しょうがない
2.少しだけだ
3.忙しいから
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/01(土) 21:13:52.85 ID:q4ya/oxRo
3
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/01(土) 21:14:24.47 ID:HchlzzcO0
3
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/01(土) 21:18:44.18 ID:/YRTwNIw0
1
404 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/01(土) 22:07:01.92 ID:inZCwpe10
紅音「忙しいから。悪いな」

まゆり「……分かりました。これ以上引き留めても無駄のようですね」

紅音「あ、そうそう」

まゆり「?」

紅音「その服、あの時買ったやつだろ」

紅音「背伸びオシャレ服が今じゃ普通のオシャレ服だな」

まゆり「覚えて……?」

紅音「言ったろ。忘れたら駄目って。こんなモン覚えるより勉強覚えた方がいいんだろうけど」

紅音「ま、この路地を抜けるまで一緒に帰るか」

…………。
……。
405 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/01(土) 22:28:12.97 ID:inZCwpe10
裏路地を抜けるまでに夢の話をして機嫌をとる。
今さっきまでやってたことも話したところで無事に到着
ここからはまゆりと別行動。といっても帰るだけ。

まゆり「本当に、これで終わりですか?」

紅音「お前もしつこいな」

何度目だ。

まゆり「『秘められた力を目覚めさせる』って意味の分からないこと言ってるからです」

まゆり「しかもスピーカーでするというから紅音さんの頭が心配です」

紅音「……怒るぞ」

誰のために悪戦苦闘したと思ってる。

まゆり「それに確か、買ったのワイヤレススピーカーですよね?」

紅音「え? なんで知ってる?」

まゆり「……服買う前に買ってましたよね?」

紅音「あれ、そうだっけ」

まゆり「自分のこともちゃんと覚えてくださいね……」
406 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/01(土) 22:33:57.30 ID:inZCwpe10
まゆり「有線じゃなくていいんですか?」

確かに線で繋がってたような。

紅音「そこまで再現する?」

まゆり「出来る限り再現した方がいいと思ったのは?」

紅音「……はい、自分です」

まゆり「買いに行きますよね?」

まゆり「一緒に行っていいですね?」


安価↓1
1.買うのは家で探してから
2.一人で行く
3.押し負ける
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/01(土) 22:36:05.55 ID:n1NzbTUGo
2
408 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/01(土) 23:04:32.05 ID:inZCwpe10
紅音「しつこい! 一人で行く!」

まゆり「う……。分かりました……」

とぼとぼと離れていくまゆり。

紅音「まったく……。お前といると良い意味でも悪い意味でも調子狂う」

忘れようと無理矢理前を向く姿を見ると何もなかったかのように思え、
同時に何も出来なかった無力な自分を思い出す。

紅音「さてと、それじゃ有線スピーカー買いますか」

今度こそまゆりの隣にいられるように。
まゆりとは別方向に歩き出す。
409 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/01(土) 23:18:33.31 ID:inZCwpe10
―― 電機店 ――

とりあえず線があればいいや。
パソコンに繋げられて、あと安いやつ。

適当に見繕ったものを買って家へ。


―― 上月家:紅音の部屋 ――

紅音「よし、繋がった! 音も鳴る! なるべく高いところに置いた!」

紅音「……で?」

せめて壊れた原因が分かれば手の打ちようがあったかもしれんのに。
410 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/01(土) 23:34:24.99 ID:inZCwpe10
もう一度判明している事実を思い出す。

四宮はエアコンの音を聞いたり風を感じたりして、
シモンは鉛筆削りをこね回した。

要は部屋にあったものを使えばいい。
だからこうして再現した。

あとは何をするかだ。

することがなくて暇で暇でしょうがなくて、その時高いところにあるスピーカーで何をする。
手は届かない。こね回すのは無理。じゃあ音を感じること?
……いや、夢のスピーカーは声が聞こえるまで無音だった。なら、違うか。

待てよ。声か。スピーカーに話しかける?

一旦スピーカーから音を流すのやめて……。
411 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/01(土) 23:34:50.72 ID:inZCwpe10
安価↓1
1.もしもーし
2.能力よ目覚めろー
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/01(土) 23:36:37.41 ID:O3ZJzTdDO
1
413 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/01(土) 23:43:21.82 ID:inZCwpe10
紅音「もしもーし」

……。

…………。

………………。

返事がない。ただのスピーカーのようだ。

当たり前だよ。
さっき買ってきたばっかのスピーカーだよ。
返事がきたらこえーよ。

紅音「どうすりゃいいんだよ、マジでさ」
414 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/01(土) 23:54:36.52 ID:inZCwpe10
そうか。スピーカーという部分にこだわりすぎた。

何のために有線を買ってきたんだ。

きっとこの線に秘密があるんだ!

紅音「……どんな秘密だ」

手が届くものはとりあえずこね回す。
しかし何も起こらない。

紅音「あとは、なんだ。どうすればいい」

線を無意味に引き抜いては差す。繰り返す。
しかし何も起こらない。

紅音「早く目覚めろよ! せっかくの休日だぞ!!」

抜き差し、抜き差し、抜き差し……。
415 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/02(日) 00:01:27.01 ID:1fOoLOZz0
紅音「疲れた……」

気付けば夕方だった。
その間、試せることは試したのだが、一向に変化なし。

紅音「はは、笑うしかねえ」

体力も気力も尽きかけている。


安価↓1〜3 多い方
1.寝よう
2.限界まで挑戦
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 00:04:03.33 ID:v2cdPNdDo
1
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 00:04:37.37 ID:SKT7obbk0
1
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 00:04:37.55 ID:nQtb/S4L0
1
419 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/02(日) 00:10:52.77 ID:1fOoLOZz0
紅音「……続きは、夢だ……」

すぐに眠れた。
なぜならもう、夢の部屋に辿り着いたから。


安価↓1〜3 コンマ近いやつ
1.壊れたスピーカー部屋
2.ロウソク部屋
3.歪んだ鉛筆削り部屋
4.知らない部屋
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 00:11:10.07 ID:SKT7obbk0
2
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 00:11:22.05 ID:sijN+XEIO
2
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 00:12:52.25 ID:tzo07Wtpo
4
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 00:21:02.50 ID:SKT7obbk0
スピーカーがまゆりの部屋で目覚めた能力が勝手に動いてスピーカー壊したとするなら
ろうそくは紅音の部屋かね
424 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/02(日) 00:26:48.31 ID:1fOoLOZz0
―― ロウソク部屋 ――

紅音「……ハズレか」

スピーカーがない。
調べられなかった。

紅音「しょうがないか。この部屋には何がある?」

見渡すと床にひとつのロウソクが転がっている。

紅音「まゆりの部屋か」

聞いた通り、確かに火は点いてないし火元もない。
拾ってみる。見たところありきたりの白いロウソクだ。使われた形跡もない。
425 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/02(日) 00:28:54.58 ID:1fOoLOZz0
安価↓1〜2 コンマ合計値
75以上でイベント
130以上でイベント!
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 00:30:25.39 ID:SKT7obbk0
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 00:30:34.18 ID:noOtYEuDO
はい
428 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/02(日) 00:40:55.65 ID:1fOoLOZz0
――――――――――――
39+18=57
――――――――――――

…………。
……。

特に何もない部屋だ。
ロウソクをいじりながら部屋を見ていたが自分のとこと変わらない。
変わらないから、つまらない。

このロウソクでまゆりは何をすればいいのか。
そんなことを思いながら過ごしていく。

寝た時間もあってか、人が来る気配も全くない……。
429 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/02(日) 00:47:14.52 ID:1fOoLOZz0
紅音「目覚ましかけるべきだったか?」

少し後悔。

紅音「……モニターか」

みんなが見たというグロ映像。
見てはいないが内容は話として一応知っている。

紅音「確か、この辺にスイッチがあったはず」

右下に電源を発見。

紅音「…………」

安価↓1
1.押す
2.押さない
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 00:47:45.68 ID:nQtb/S4L0
1
431 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/02(日) 00:58:21.13 ID:1fOoLOZz0
仲間外れみたいでイヤだし……。

押してみた。
前みたいに白く光って自分の部屋に、なんてことは起こらなかった。

紅音「うげ」

ネズミの話で止めておけばよかった。

映し出されたのは……、
432 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/02(日) 00:58:58.65 ID:1fOoLOZz0
人が、
人の顔を、
人の身体を、
人の手を、
人の足を、

『それぞれ』していない。

そんな人たちが争っている。

最後に、普通の人が現れて、彼らのまえに立つ…………。
433 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/02(日) 01:03:43.40 ID:1fOoLOZz0
紅音「むりむりむりむり」

目を逸らす。
何が起こるか予想はついている。

画面を見ないようにして、電源を落とす。

紅音「予備知識があってよかった……」

いきなりこんなの見せられちゃ堪ったもんじゃない。
434 :次回未定 ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/02(日) 01:07:55.89 ID:1fOoLOZz0
もう少しみんなに優しく接しよう。
少年は目が見えなくてよかった。

安価↓1〜2 恐怖体験したとこでコンマ合計値リベンジ
70以上でイベント
120以上でイベント!
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 01:08:38.49 ID:2KhwPxsc0
436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 01:10:50.88 ID:SKT7obbk0
あ!
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 01:11:33.37 ID:SKT7obbk0
やったね
438 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/03(月) 19:56:11.68 ID:vT79KR1t0
――――――――――――
49+88=137
――――――――――――

あれからずっとロウソクを右手に持ったまま過ごしている。

モニターの電源は切ったままにして、部屋の中心でぼーっとしたまま。

紅音「……暇だな。遊び道具になりそうなのがこれだもんな」

上に軽く投げて遊ぶ。

紅音「それ、一回転。次は二回転だ」

グロ映像のことは忘れて熱中していた。
439 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/03(月) 19:57:13.63 ID:vT79KR1t0
……。

紅音「あちっ」

それから十数回後、異変は起きた。

ロウソクをキャッチする時に熱を感じるようになった。

紅音「?」

確認してみる。
ロウが、とけている。

紅音「え、え、ちょちょ、待て!!」

慌てて投げ捨てる。
床に落ちたそれにゆっくりと近寄り、観察。
440 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/03(月) 19:59:14.03 ID:vT79KR1t0
紅音「とけて、ない?」

さっき手の中にあった時は、少しだけだったが確かに……。

夢の中だから……?
そう考えるのは単純だな。もう少し粘ろう。

前にも何か同じようなことがあったな……。
えっと、そうだ、シモンの触った机だ。
あれもシモンが手を離したら元通りの机になってた。

ということは?

やっと、能力覚醒!?
441 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/03(月) 20:03:24.64 ID:vT79KR1t0
もう一度ロウソクに触れる。

…………。
……。

しかし何も起こらない。

紅音「違った、のか? 勘違い?」

普通に持てる。
熱を感じなくなった。

紅音「そもそも自分のじゃないし……」

でもすることないしなぁ。
試せるだけやってみよう。
442 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/03(月) 20:04:33.44 ID:vT79KR1t0
思い出せ……。
能力について話していたのはたった二人。

四宮とシモン。
どっちの言葉を思い出せばいい?

安価↓1〜3 多い方
1.四宮弥生
2.士門優
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/03(月) 20:07:23.64 ID:Zm27q2xDO
1
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/03(月) 20:07:39.95 ID:P6Hjq4ni0
1
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/03(月) 20:07:48.12 ID:NxJTF0NZ0
2
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/03(月) 20:59:40.86 ID:cFUJPlxl0
更新待ってたぜ
447 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/03(月) 21:07:59.57 ID:vT79KR1t0
『レベルアップしたかもしれない』

『静かにして目を閉じてみて』

『調整するのは集中しなきゃいけない』

…………。
……。

集中。まずは集中だ。

まだレベル1にすらなってないかもしれない。

ならするのは集中ただひとつ。
448 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/03(月) 21:15:41.38 ID:vT79KR1t0
そうだ。
四宮もシモンもすることがなく、それで遊んでいた。

つまり、それに集中していたことになる。

自分もさっきまで熱中するほど遊んでたじゃないか。

目を閉じて意識をロウソクに集中させる……。

感じた熱を思い出せ。

…………。
……。
449 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/03(月) 21:26:32.49 ID:vT79KR1t0
ロウソクを持ってないのに、

手が、熱い。

気にするな。まだ、できる。

とけたロウを触ってるわけじゃない。

きっと体温が上がってるだけ。

熱い。

熱い、熱い、熱い、あつい、あついあついあつい。

まるでこの部屋全体が燃えてるように……。
450 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/03(月) 21:30:03.88 ID:vT79KR1t0


―― 異常を検知しました ――

―― emergency emergency ――

―― 異常を検知しました ――



―― 安全装置 起動します ――

451 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/03(月) 21:37:35.19 ID:vT79KR1t0
紅音「ごほっ、ごほっ」

急激に身体が冷えていく。

さっきまでの熱が嘘みたいになくなった。

なくなってしまった。

紅音「ロウソクは!?」

確認してみる。が、何も変化はなかった。

紅音「失敗、したのか?」

でも、手応えはあった。
やり方は間違っていないはずだ。

ようやく、コツを掴んだ気がする。
452 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/03(月) 21:59:05.45 ID:vT79KR1t0
紅音「もう一度だ」

同じ要領でやれば、きっと!

目を閉じ、ロウソクに意識を。

……きた。熱を感じる。

そうだ、このまま。

…………。
……。

だが、何度やっても燃えるような感覚にはならない。
設定された温度より上がらないみたいに。
453 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/03(月) 21:59:51.23 ID:vT79KR1t0
安価↓1〜3 コンマ近いやつ
1.諦める
2.ロウソク持ってリトライ
3.士門優の言葉も思い出す
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/03(月) 22:01:09.93 ID:QNi7PBhM0
3
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/03(月) 22:01:56.72 ID:Rqgdd+gCo
3
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/03(月) 22:02:07.26 ID:bBkVxW8ko
3
457 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/03(月) 22:10:33.88 ID:vT79KR1t0
『偶然あの画面のスイッチを入れてさ』

『この力の説明を受けて』

……。

そうか。あのモニター。

シモンはモニターから能力のことを聞いていた。

しかもそれは覚醒した後の話だ。

今の自分なら……もしかして。

電源を、入れる。
458 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/03(月) 22:23:15.05 ID:vT79KR1t0

《 覚醒 おめでとう! 》

《 これでこの部屋の主、上月紅音くんも 》

《 第二世代へとなれました! 》

《 ここから本格的にスタートです! 》
459 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/03(月) 22:23:46.21 ID:vT79KR1t0
……。

ツッコミどころが多い。

ひとつ、おめでとうじゃねえ。誰のせいだ。

ふたつ、能力の説明はどこだ。

みっつ、この部屋はまゆりのじゃないのか? スピーカーはどうなった。

よっつ、本格的ってなんだ。

なんて考えていると、表示が変わった。
どうやらふたつ目の答えを教えてくれるようだ。
460 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/03(月) 23:27:55.29 ID:vT79KR1t0
《紅音くんの能力》

《それは体内に溜めた熱を凝縮させ、火、または炎を創る能力》

《それらは紅音くんの意志により動かせる》

《狙ったモノは燃やされ、跡形もなくなるだろう》

《非常に攻撃的な能力だが、使い方によっては便利や能力だ》

《ただし、もちろん注意点はある》

《溜めすぎた熱は制御が効かなくなる》

《この空間では安全だ。現実では分からない》

《自身を燃やす可能性がないとはいえない》

《適度に発散することを心に留めておくように》
461 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/03(月) 23:30:44.33 ID:vT79KR1t0
……色々思う所はあるが、

つまり、今は『熱の溜め過ぎ』で能力を抑えられてる状態ってことか?

このまま目覚める前に『発散』させた方が良さそうだ。


安価↓1
1.ロウソクを狙う
2.モニターを狙う
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/03(月) 23:33:43.53 ID:Zm27q2xDO
1
463 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/03(月) 23:50:32.59 ID:vT79KR1t0
ロウソクを見る。

紅音「えっと? 体内の熱を凝縮って……」

さっきまでやってた集中をすればいいんだろうけど、もう溜まってるはずだ。

だから、火を創る。……どうやって。

意志で操れるらしいから、とりあえず掌に小さい炎が出ているのを思い浮かべる。

紅音「お、おお?」

青白い炎の球が掌に現れる。不思議と熱くない。

紅音「こいつを、ロウソクに……!」

言葉にするのと同時にそれは向かっていった。

見事命中し、ロウソクは燃え尽きた。
464 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/04(火) 00:04:35.67 ID:ynSf41l+0
紅音「これが、能力……」

見てきたやつとだいぶ系統が違う。

これなら、戦える。

紅音「……よっしゃーー!!」

待ちに待った能力を手に入れ、叫ぶ。
465 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/04(火) 00:05:12.48 ID:ynSf41l+0



その瞬間、身体に激痛が走った。


466 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/04(火) 00:05:48.43 ID:ynSf41l+0
―― 紅音の部屋 ――


紅音「いっってーー!!!」

目が、覚めた。

紅音「な、なんだ?」

辺りを見回す。特に何もない。

紅音「? 時間は?」

午後10時を回っていた。
だいぶ寝たな。

ちょうどいいので食事、風呂、歯磨きなどなど終わらせる。
467 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/04(火) 00:07:13.22 ID:ynSf41l+0
安価↓1〜3 多い方
1.寝る
2.寝ない
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/04(火) 00:09:18.41 ID:ofDv+sIAo
1
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/04(火) 00:09:53.77 ID:cqGqi82DO
1
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/04(火) 00:10:05.55 ID:mmMcDG+60
1
471 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/04(火) 00:20:04.49 ID:ynSf41l+0
さっきまで寝てたけど寝るにはちょうどいい時間だ。
もしかしたら夢で誰かに会えるかもしれない。

おやすみ……。

安価↓1〜3 コンマ近いやつ
1.燃え尽きたロウソク部屋
2.エアコン部屋
3.壊れたスピーカー部屋
4.知らない部屋
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/04(火) 00:22:43.10 ID:GA9ji7D20
4
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/04(火) 00:23:42.53 ID:hQfvTOKr0
1
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/04(火) 00:23:59.94 ID:cqGqi82DO
4
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/04(火) 00:28:30.92 ID:hQfvTOKr0
しまったエアコン部屋の数字と見間違えた
476 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/04(火) 00:36:40.81 ID:ynSf41l+0
―― 燃え尽きたロウソク部屋 ――

ここは……?

モニターに能力説明の画面が映しっぱのままだ。

紅音「ってことはさっきまでいた部屋か」

ロウソクが燃え尽きて焦げ跡もない。
ここは何もない部屋になってしまった。


―― 何もない部屋 ――

モニターの電源を切って、辺りを見回す。
477 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/04(火) 00:38:15.91 ID:ynSf41l+0
安価↓1
奇数:見知らぬ人
偶数:見知った人

安価↓2
上が奇数:性別
上が偶数:名前
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/04(火) 00:40:23.89 ID:w/U2Z+8No
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/04(火) 00:40:53.26 ID:mmMcDG+60
480 :このへんで ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/04(火) 00:57:03.17 ID:ynSf41l+0
だ、誰かいる……。

こっちにはまだ気づいてないみたいだ。

特徴は……、


安価↓1〜3 多いの(同率ならコンマ近いやつ)
1.手にトランプ
2.学生帽
3.何故か水着
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/04(火) 00:58:59.02 ID:9zdjtyUTo
3
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/04(火) 00:59:36.59 ID:zeF0Uj4t0
3
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/04(火) 01:01:09.90 ID:GA9ji7D20
3
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/04(火) 01:46:29.54 ID:g4X3OFzM0
485 :少しだけ ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/04(火) 23:13:25.90 ID:ynSf41l+0
あれって、競泳水着?
素人の自分でもそれくらいなら分かる。

でも何で?

初対面の女の部屋に水着男が来るって……。
お世辞にも第一印象は良いとは言えない。

「視線を感じると思ったら、誰かいたんですね」

水着男と目が合った。

紅音「…………」

目線を下に逸らす。

無駄な肉が一切ついていない。腹筋丸見え。
引き締まった身体とはこういうのを指すのだろう。
486 :少しだけ ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/04(火) 23:14:29.05 ID:ynSf41l+0
安価↓1
1.無言で筋肉を触る
2.深呼吸して自己紹介
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/04(火) 23:16:23.31 ID:cqGqi82DO
2
488 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/04(火) 23:44:31.76 ID:ynSf41l+0
すーっ、はーっ。

紅音「よ、ようこ、そ」

だ、だめだ。初対面のやつと普通に話すなんて出来ねぇよ。
そもそも恰好が普通じゃねぇ。

女ならいいが、男。女学院の弊害が未だに……!
落ち着け、落ち着け。学校のように、アリアやシモンと同じように。

「初めまして」

紅音「ひゃじめまして!」

何だ今の声は!? 自分でも初めて聞いたぞ!
くそ、普通に話せばいいのに!
489 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/04(火) 23:49:14.52 ID:ynSf41l+0
「あ、えっと、大丈夫?」

紅音「まって。もうすこし……」

両手を頬にぶつけて気合をいれる。よし。

紅音「上月紅音。一応、この部屋の持ち主ってことらしい」

「紅音さんだね。よろしく」

いきなり名前呼び……だと。

「僕は冴島 蒼太(さえじま そうた)。水泳の大会で名前聞いたことないかな」

紅音「いや、悪いけど。……有名人?」

蒼太「自分で言うのもなんだけど、そこそこね」

紅音「そっか。…………」

気まずい。非常に気まずい。
490 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/04(火) 23:50:49.30 ID:ynSf41l+0
安価↓1〜3 多い方
1.夢部屋は初めてなのか
2.水泳の話題を広げる
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/04(火) 23:51:18.43 ID:g4X3OFzM0
1
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/04(火) 23:51:56.27 ID:S1/KE4/yo
1
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/04(火) 23:52:05.99 ID:6vn/YEqCO
1
494 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/05(水) 00:06:30.19 ID:JxzMEW+g0
紅音「ちょっと聞いていいか」

蒼太「どうぞ」

紅音「ここ、この空間、あー何て言えばいいんだ?」

紅音「似たようなとこ、前にも行ったことある?」

蒼太「ありますよ。大体一週間くらい」

蒼太「どの日に何の部屋に行ったまでは覚えてないですけど」

紅音「そ、そうなのか」

一週間前からなのか。
少年はあの日が初めてらしいし、個人差があるんだな。
495 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/05(水) 00:10:50.95 ID:JxzMEW+g0
紅音「その間、誰かに会ったりとか」

蒼太「それもありますよ。最初の日だったか次の日は一人でしたけど」

蒼太「知らない人に会うのは久々です」

紅音「そこまでは聞いてないんだが」

この様子からいけば能力のことも知ってるだろう。

蒼太「じゃあ逆に聞いていいですか?」

蒼太「この部屋、何もないですけど、どうしてか分かりますか?」
496 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/05(水) 00:12:39.06 ID:JxzMEW+g0
安価↓1〜3 多いの(同率ならコンマ近いやつ)
1.能力覚醒の犠牲になったと正直に言う
2.こんな部屋があってもいいじゃないと濁す
3.最初からこうだと嘘をつく
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 00:13:52.40 ID:mt7ocVPe0
1
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 00:15:33.94 ID:IprSWcz1o
2
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 00:15:56.31 ID:zURb2uNu0
3
500 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/05(水) 00:27:51.84 ID:JxzMEW+g0
あー。まぁ、気になるか。

紅音「こんな部屋の一つや二つあるよ」

説明がメンドくさいので濁すことにした。

蒼太「あったかな……」

腑に落ちない表情をみせる水着男。

蒼太「じゃあ紅音さんの能力は」

紅音「で、そちらさんの部屋には何があるんだ?」

遮って質問をする。

蒼太「あ、はい」
501 :このへんで ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/05(水) 00:29:05.92 ID:JxzMEW+g0
安価↓1 コンマ
偶数:聞き出せた
奇数:聞き出せない
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 00:29:41.69 ID:mt7ocVPe0
503 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/05(水) 19:02:48.08 ID:JxzMEW+g0
蒼太「教えてもいいけど」

蒼太「……ただ教えるのも嫌なので問題です」

紅音「問題?」

蒼太「はい。それに正解すれば特別に能力も教えます」

紅音「言ってる意味がイマイチ分からんが」

蒼太「そうですよね。正直今でも分かりません」

蒼太「というのも、ある人からの受け売りだから、なんですけどね」

受け売り?
以前出会った人物の真似事をしてるわけか。
504 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/05(水) 19:04:23.17 ID:JxzMEW+g0
紅音「その問題に正解すれば、部屋にあるものと能力を教えてくれるんだな?」

蒼太「はい。ただし、挑戦料として能力を教えてください」

紅音「え、何で?」

蒼太「受け売りと言ったでしょう。そのルールに則ってるだけです」

ふむ。つまりだ。
水着男の部屋と能力を知る権利が欲しければ、自分の能力を無条件で教えることになる。

蒼太「本来なら、挑戦料は部屋にあるものと能力のセットなんですが……」

蒼太「この部屋の持ち主ということなので、能力だけで大丈夫です」
505 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/05(水) 19:06:09.25 ID:JxzMEW+g0
蒼太「あと、問題の説明は挑戦料を払ってから、というのもルールです」

なるほど。しっかりしている。
自分の手の内を先に明かせと。

紅音「不正解だった場合はどうなる?」

蒼太「少なくとも、部屋にあるものは分かるかと」

? どういうことだ?

紅音「挑戦したら部屋の物は必ず分かると?」

蒼太「はい。ただ、能力は教えられません」
506 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/05(水) 19:08:09.31 ID:JxzMEW+g0
まとめるとこういうことになる。

回答者の能力を挑戦料とする。

挑戦料を払えば、少なくとも部屋の物が分かる問題が出される。
いわゆる参加料だ。

問題に正解すれば、出題者の能力を報酬として教えられる。
不正解ならもちろん報酬はなし。
507 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/05(水) 19:11:23.39 ID:JxzMEW+g0
能力を手に入れたから挑戦はできる。

この問題に挑戦
安価↓1〜3 多い方
1.する
2.しない
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 19:14:15.21 ID:7J0VdM4DO
2
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 19:31:23.31 ID:mt7ocVPe0
2
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 20:11:48.50 ID:dD3CEiXHO
1
511 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/05(水) 20:35:26.68 ID:JxzMEW+g0
紅音「長々と説明させといて悪いけど、やらない」

能力と引き換えに確実に分かるのが部屋の物だけならやらない方がいい。
いつかは部屋の物も能力も分かる時がくるだろうし、後のお楽しみにしておこう。

いつかがくるか分からないけれど。

蒼太「分かりました」

紅音「どういう問題だったかは」

蒼太「残念ですけど、教えられません」

ルールらしいし、まぁ、しょうがないか。
512 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/05(水) 20:37:57.54 ID:JxzMEW+g0
お客さんの気配が
安価↓1〜2 コンマ近い方
1.する(名前)
2.する(性別)
3.しない
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 20:40:31.86 ID:/7Ma3qhDO
1美咲
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 20:40:32.79 ID:APACyJk+o
3
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 20:40:51.53 ID:SUQoL8N6o
3
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 20:47:15.40 ID:H1Bjb8uT0
なんか同じ選択肢ばかり選択する単発末尾o湧いてるがまさか早耶Pか?
517 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/05(水) 20:56:48.47 ID:JxzMEW+g0
だんだんと水着姿に見慣れてきた。

蒼太「それにしても、本当にすることがないですよね」

紅音「話し相手がいるだけマシだよ」

蒼太「一人が好きっていう人もいますけど、確かに」

紅音「でも能力関係の話題は出し尽くしたし、何話す?」

蒼太「そうですね……」

紅音「うーん」
518 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/05(水) 20:57:50.84 ID:JxzMEW+g0
安価↓1〜3
1.夢の中で交流した人について
2.現実で会った人はいるのか
3.それ以外(話題提供)
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 20:58:28.56 ID:Nklp51Gu0
1
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 20:58:31.70 ID:mt7ocVPe0
1
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 20:58:41.86 ID:JiI0goCa0
2
522 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/05(水) 21:18:21.98 ID:JxzMEW+g0
コンマ近いやつ 入れ忘れ
――――――――――――

紅音「現実で会った人いる?」

夢の中では他の人に会ったらしいが現実ではどうなんだろう。
四宮と少年に会ったことはないから気になる。

蒼太「それはもともとの知人ではなくて、夢で会ったのが初対面の人という解釈でいいですか?」

紅音「どっちでもいいが、そうしてくれると助かる」

蒼太「それなら、一人、二人……ですね」

紅音「二人もいるのか。どうやって見つけたんだ?」
523 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/05(水) 21:26:50.18 ID:JxzMEW+g0
蒼太「どうやってって……。誘われたんです。ここに来てほしいと」

紅音「場所は近かったのか?」

蒼太「遠くはなかったので行ってみました」

紅音「そしたら会えたと」

シモンが現実で能力を使えたことを考えれば、夢で会った人は確実にいるのか。
そうじゃないと色々と説明つかないもんな。

蒼太「僕のことならネットで検索してもらえれば、何かしらの記事があるはずです」

紅音「そういや、そこそこ有名人って言ってたな。分かったよ」
524 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/05(水) 21:38:08.77 ID:JxzMEW+g0
紅音「名前は、確か……さえじまだっけ」

蒼太「はい。でも、冴島蒼太とフルで入れないと中々出てこないです」

紅音「同じ苗字なら山ほどいるだろうし、分かった」

冴島蒼太、冴島、蒼太、サエジマ、ソータ。

蒼太「そういう理由じゃなくて、いや、何でもないです」

サエジマが黙る。お前が黙ると気まずいんだよ。

紅音「とにかく分かった」

起きて覚えていたら調べてみよう。
それに今度、四宮に会ったらどこかで待ち合わせをしてみるのもいいかもしれない。
525 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/05(水) 21:38:59.74 ID:JxzMEW+g0
次の日も休みだ。

安価↓1〜3 多い方
1.どっかに誘ってみる
2.まだ誘わない
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 21:40:07.20 ID:7J0VdM4DO
2
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 21:40:33.64 ID:JiI0goCa0
2
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 21:41:38.01 ID:Nklp51Gu0
1
529 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/05(水) 21:53:22.17 ID:JxzMEW+g0
夢で知り合えたとはいえ、現実ではほぼ他人。
なんて言ってしまえば四宮と少年もそうなるのだが……、

男と現実で二人きり? 無理。
学校以外で二人きり? 無理。

以上、九割以上最初の理由で誘わない。誘えない。

残念だったな。夢は出会いの場じゃないんだよ。

…………。

まゆり、チャラ男に引っかかるなよ。
急に心配になってきた。
530 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/05(水) 21:54:35.67 ID:JxzMEW+g0
安価↓1〜3 多い方
1.朝になった
2.夜は続く
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 21:55:07.30 ID:mt7ocVPe0
2
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 21:55:49.66 ID:Nklp51Gu0
2
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 22:01:01.25 ID:dD3CEiXHO
2
534 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/05(水) 22:16:25.60 ID:JxzMEW+g0
紅音「ずっとこの部屋ってのもつまらんと思わないか?」

蒼太「え? どうしたの?」

紅音「せっかくの夢だというのにいるのは水着姿の男のみ」

紅音「逃げ出したい気分になるかならないかの瀬戸際だよ」

蒼太「……えと、ごめんなさい?」

紅音「せめてこの空間に部屋と部屋を繋ぐドアがあればと思わないか!?」

蒼太「お、思ったこと、なかったです」

紅音「……話し相手がいるのは良いことだよ。でも、話題がないなら意味がないんだ」

蒼太「ごめんなさい。話題、頑張ります」
535 :これとは別にtwitterで ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/05(水) 22:18:48.15 ID:JxzMEW+g0
安価↓1〜2 コンマ近いやつ
1.話題任せる
2.話題提供(何話すか)
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 22:19:29.59 ID:mt7ocVPe0
1
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 22:20:00.94 ID:t6qbw4Qio
1
538 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/05(水) 23:13:28.84 ID:JxzMEW+g0
紅音「よし、頑張りたまえ」

前半はこっちが頑張ったんだ。
後半はそっちの出番だ。

蒼太「……泳ぐの好きですか?」

紅音「どんな話題の振り方だ! 普通としか答えられない!」

蒼太「なら、えっと、ご兄弟とかいます?」

紅音「……いきなり身内のこと聞くのか」

蒼太「あ、ダメならいいんです」

そこで折れるなよ。
539 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/05(水) 23:19:10.98 ID:JxzMEW+g0
せっかく聞いてくれたんだ。答えよう。

安価↓1〜3 コンマ近いやつ
1.いる(兄,弟,姉,妹 から 最大二人,重複有)
2.いない
3.やっぱり秘密
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 23:21:17.46 ID:mt7ocVPe0
1妹
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 23:21:23.98 ID:zURb2uNu0
2
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 23:22:14.36 ID:7J0VdM4DO
姉2人
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 23:22:43.19 ID:jS0NmByz0
2
544 :ついに完全一致 ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/05(水) 23:44:38.85 ID:JxzMEW+g0
紅音「いないよ。兄弟はいない」

これくらいなら言ったところで支障はない。

蒼太「そうですか。変な質問してごめんなさい」

紅音「別にいいけど。突拍子もないから戸惑っただけだし」

紅音「ただ、話が広がりにくい話題を出すのはちょっと、な」

蒼太「ごめんなさい……勉強になります」

……どんな勉強だよ。

紅音「そういうサエジマはどうなんだ?」

蒼太「僕ですか? 僕は……」
545 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/05(水) 23:45:10.82 ID:JxzMEW+g0
安価↓1〜2 コンマ近いやつ
兄,弟,姉,妹 から 最大三人,重複有
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 23:46:11.82 ID:/7Ma3qhDO
弟 妹
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 23:47:01.09 ID:mt7ocVPe0
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 23:47:07.60 ID:Nklp51Gu0

549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 23:51:15.09 ID:lOwLRI0F0
コンマが近いどころか同値2連発って
550 :連続一致! ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/06(木) 00:02:37.35 ID:cKyNfxTj0
蒼太「弟と妹が一人ずつ」

紅音「それじゃお兄さんってことだ」

蒼太「はい。自慢の二人です」

紅音「自慢、ね。……」

とてもいい笑顔をしている。
弟と妹を大事にしていることがよく分かる。
551 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/06(木) 00:04:53.75 ID:cKyNfxTj0
こんな笑顔を昔、母様もしていたな。
あの日から見なくなった笑顔。

紅音「……二人を、信じてあげてね」

蒼太「? もちろんですよ」

蒼太「急にどうしました?」

紅音「あーあー、うるさい。なんでもない」
552 :三連なるか ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/06(木) 00:07:02.38 ID:cKyNfxTj0
安価↓1〜3 多い方(同率ならコンマ近いやつ。一致したらそれ)
1.お客さんの気配!
2.まだ夜は続く!
3.朝になりました!
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/06(木) 00:07:52.88 ID:S1fDkzNN0
1
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/06(木) 00:07:58.49 ID:V9BHJRV90
3
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/06(木) 00:08:12.94 ID:lXm/lyEDO
1
556 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/06(木) 00:16:01.72 ID:cKyNfxTj0
紅音「はっ! 誰か来る!」

蒼太「え?」

紅音「なんて言ってれば誰か来るかなーって」


安価↓1 コンマ
奇数:見知らぬ人
偶数:見知った人

安価↓2
上が奇数:性別
上が偶数:名前
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/06(木) 00:16:25.46 ID:S1fDkzNN0
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/06(木) 00:16:30.16 ID:U6Ug2scA0
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/06(木) 00:16:44.89 ID:lXm/lyEDO
弥生
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/06(木) 00:16:53.30 ID:YG1DuLJi0
まゆり
561 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/06(木) 00:33:42.35 ID:cKyNfxTj0
弥生「……またあんたか」

紅音「ホントに来た」

弥生「何言ってんの」

紅音「こっちの話。気にすんな」

弥生「ってうわ!! 変態!!」

蒼太「ち、違うよ!」

慌てる四宮を落ち着かせ、ようやく静かになった。
それでも四宮はサエジマに近寄らず、自分のすぐ隣にいる。
562 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/06(木) 00:40:35.70 ID:cKyNfxTj0
弥生「ねえ上月、司は?」

ひそひそと話してくる。少しくすぐったい。
というか最初に会った時くらいじゃないか? 名前呼んでくれたのは。
いつもアンタとかそんな感じだった気がする。

紅音「あの少年なら見てない。別の部屋じゃないか?」

蒼太「そこでなにコソコソ話してるんですか?」

弥生「変態には関係ありません」

蒼太「違うってのに……」

紅音「その雰囲気だと二人は初めてなのか?」

蒼太「は、はい。どうも嫌われてしまったようですね」

悪いが第一印象は四宮と同意見だ。
563 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/06(木) 00:52:43.67 ID:cKyNfxTj0
紅音「……サエジマは見た目より優しいぞ」

弥生「知らないの? まずは油断させるという変態のやり口を」

紅音「そうなのか?」

蒼太「違いますよ! 一瞬味方してくれたの嬉しかったのに!」

紅音「少し話してみたけど、不器用なだけで変態じゃないと思うぞ」

そして耳打ち。

紅音「それにお前なら覗き聞き出来るだろうが」

弥生「…………」
564 :ここまで ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/06(木) 00:59:16.37 ID:cKyNfxTj0
弥生「……分かった。信用する」

上手くいったようで安心だ。

紅音「よし、なら親睦会といこう。この部屋での喧嘩は許さん」

蒼太「はい。部屋の主人に従います」

弥生「え? でもここ……」

紅音「あー、まあ追々話すよ」

弥生「いい。勝手に聞くから。大体伝われば分かるし」

紅音「……便利だよな。その耳」

蒼太「耳?」
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/06(木) 02:10:55.86 ID:U6Ug2scA0
乙です
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/06(木) 07:44:13.28 ID:G/UXbkV20
567 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/06(木) 23:00:50.79 ID:cKyNfxTj0
改めて自己紹介をして、仕切り直す。

弥生「何はともあれ、これからよろしく」

四宮の差し出した手は震えている。

蒼太「お願いします」

握手を交わそうと手を伸ばすサエジマ。

弥生「……ごめん、やっぱ服は着て」

しかしその手は拒否されてしまう結果になった。

蒼太「あ、はい。以後、気を付けます」
568 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/06(木) 23:01:51.80 ID:cKyNfxTj0
弥生「上月はいつも男といるよね」

紅音「いたくているんじゃないから勘違いはするなよ」

紅音「ちゃんと同性の友達がいるんだ」

弥生「……わたし、っていう感じの音じゃないかな、これは」

弥生「それでも握手くらいはいいでしょ。まだしてなかったし」

蒼太「握手を拒否された相手が別の人に求める……。なかなかない体験です」

サエジマからの視線が痛い。

紅音「嬉しいけど、悪いな。握手はしない主義だ」
569 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/06(木) 23:03:59.33 ID:cKyNfxTj0
弥生「どうして?」

紅音「しないからしない。それだけ」

握手は友情を暗に示すような行為だ。
それをするってことは『償い』に反することになる。

あくまでも、仲間。友達じゃない。

蒼太「僕に遠慮してるのなら気にしないでください」

弥生「……。主義なら、しょうがないね」

四宮は何かを感じ取ったのか、あっさりと手を引いてくれた。

蒼太「親睦会なのに握手ゼロ……」
570 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/06(木) 23:07:23.59 ID:cKyNfxTj0
弥生「それであんた、能力覚醒できたんでしょ」

ついに暴かれた。

弥生「『覚醒痛』平気だった?」

紅音「か、かくせーつー?」

蒼太「能力を使った時に起こる痛みです」

紅音「そういえば、そんな痛みがあったな」

弥生「仮死状態を解いた反動……成長痛と思えばいいよ」

弥生「能力が馴染むまで使うたびにそれが続くからね」

紅音「マジか」
571 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/06(木) 23:10:20.19 ID:cKyNfxTj0
弥生「能力は何だったの?」

弥生「わたしのだけ知ってるなんてズルい」


安価↓1
1.教える
2.二人の時になったら教える
3.教えない
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/06(木) 23:11:15.43 ID:JKqb35g5o
3
573 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/06(木) 23:11:20.55 ID:YG1DuLJi0
2
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/06(木) 23:13:52.20 ID:biHG9mc20
2
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/06(木) 23:15:37.54 ID:lXm/lyEDO
何でこういうときだけ安価下1なんだ…
例によって冷淡な安価を取る末尾oが取ってるし…
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/06(木) 23:22:14.97 ID:LdcDCN4W0
真面目に安価↓1はやめた方がいいと思う
577 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/06(木) 23:25:47.63 ID:cKyNfxTj0
紅音「内緒」

弥生「教えてくれたっていいでしょ」

紅音「サエジマの能力知らないし、そんな奴がいるとこでは教えられないな」

蒼太「僕のいない二人の時ならいいと?」

紅音「そういうわけでもない」

弥生「言ってることが無茶苦茶なんだけど」

紅音「やっと目覚めた能力だし、ほいほいと誰かに自慢するもんじゃないよ」

紅音「まずはその覚醒痛とやらがなくなるまでは秘密だ」

弥生「……分かった。早く馴染ませなさいよ」
578 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/06(木) 23:34:50.08 ID:cKyNfxTj0
冷淡な結果でもそれをいろんな意味で活かせるのが上月紅音と思ってるけど
ずっとそうなるのは不人気みたいなんでやめた方がいいか。
――――――――――――

次の日何するか考えとくか。

四宮となら女だし変な緊張もなしで会える。
それとも早く能力を馴染ませた方がいいだろうか。


安価↓1〜3 多い方
1.四宮を誘ってみる
2.能力に集中
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/06(木) 23:35:58.57 ID:YG1DuLJi0
2
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/06(木) 23:36:05.59 ID:k5Qp1h0y0
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/06(木) 23:36:27.49 ID:V9BHJRV90
2
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/06(木) 23:36:40.99 ID:qLkBoX2A0
1
583 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/06(木) 23:56:50.34 ID:cKyNfxTj0
蒼太「ほいほいと、誰かに自慢……」

おや、サエジマの様子が。

あー、あの受け売りの人のことを思い出してんのかな。
もしかして負けたな。

紅音「覚醒痛は能力を使ってるうちになくなるんだな?」

弥生「それで合ってるけど、ただ」

弥生「新しいことにチャレンジしてみても覚醒痛はあるからね」

紅音「新しいこと?」

弥生「……わたしの能力を思い出してみて」

ふむ?
584 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/06(木) 23:58:20.06 ID:cKyNfxTj0
四宮は感覚を操作する能力だ。

主に覗き聞き。聴覚の強化だ。

あとは他人の感覚も操作できる。
こっちは集中力が続かないと無理。

……。

紅音「もしかしてあの時……」

弥生「せいかーい。痛かったから集中途切れた」
585 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/07(金) 00:02:43.68 ID:eC+zIWS60
紅音「じゃあその覚醒痛がなくなったら!」

少年の視力は!

弥生「そのためにはわたしがずっといないとダメでしょ」

弥生「それは無理って言った」

そうだった……。

紅音「とにかく痛みがなくなるまでやれば自由に使えるんだな?」

弥生「今のわたしみたいにね」

……まだ覗き聞きしてたのか。

蒼太「ほいほい……」

いつまで落ち込んでるんだろう。
586 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/07(金) 00:06:53.59 ID:eC+zIWS60
安価↓1〜3 多い方
1.朝だよ!
2.まだ夜!
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/07(金) 00:07:22.53 ID:ZwsnHl320
2
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/07(金) 00:07:51.53 ID:M7AwuvG60
1
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/07(金) 00:08:11.61 ID:q0wmM8n/O
1
590 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/07(金) 00:15:52.64 ID:eC+zIWS60
四宮とサエジマが消えた。いや違うな。

―― 紅音の部屋 ――

目が覚めたんだ。

ずっと起きてたような気もするが、結構寝た気がする。頭がスッキリしてる。

紅音「えーと、なんかやらなきゃいけないことがあったような……」


安価↓1〜3 多い方
1.サエジマ、ソータ?
2.かくせーつー、なくす
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/07(金) 00:16:57.36 ID:M7AwuvG60
2
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/07(金) 00:17:22.19 ID:qNXGHetDO
2
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/07(金) 00:31:39.90 ID:ZwsnHl320
1
594 :このへんで ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/07(金) 00:34:22.63 ID:eC+zIWS60
おもむろに掌を出す。
確か、夢で……火がこの上に。

……おお。出た出た。

あったかい。でも、なんだか、身体が冷えて……。
そんでなんか頭痛い……いたい、さむい。いたい、いた、

紅音「いってぇ!!!」

痛みで火が消えた。
ついでに思い切り目が覚めた。

思い出した。体内の熱で火を創るんだ。
それってつまり、溜めてない状態でやれば今みたいに冷えるってことか。
下手すりゃ貧血だな。気を付けよう。
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/07(金) 00:35:55.28 ID:M7AwuvG60
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/07(金) 00:40:45.45 ID:qNXGHetDO
597 :少しだけ ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/11(火) 00:06:52.59 ID:Uf1ze7tO0
それでも溜めすぎてもダメと注意されたし、そもそも家の中でやるのは危ない。
火事になったりしたら……、

あれ、でも、夢の部屋は焦げ跡がなかったような。

あぁそうか。狙ったものだけを燃やせるからロウソクだけ燃えたのか。

じゃあ火事の心配はしなくていい……はず。


安価↓1〜3 多い方
1.紙ゴミを集めて能力育成
2.念には念を。外でやる
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 00:08:14.94 ID:ri6HwEUj0
1
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 00:08:38.01 ID:zZu6MTdDO
1
600 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/11(火) 00:24:36.82 ID:Uf1ze7tO0
チラシやらプリントやらをかき集め、一枚ずつ床に並べる。
一応、水を入れたバケツも用意。

紅音「準備はこれくらいでいいだろ」

目を閉じて、熱を溜めるよう集中。

冷えた身体が温まるのを感じる。

心臓の鼓動がひとつするたび熱くなる。
601 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/11(火) 00:30:05.54 ID:Uf1ze7tO0
……。

安価↓1〜2 コンマ合計値
00〜80:まだ溜める
81〜125:丁度よい火力
126〜170:溜め過ぎ注意
171〜:危険
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 00:31:26.58 ID:zZu6MTdDO
はい
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 00:35:31.01 ID:I8m0N6O20
604 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/11(火) 00:38:38.25 ID:Uf1ze7tO0
……足りない。
もっと、燃えるように。


安価↓1〜2 コンマ合計値
00〜21:まだ溜める
22〜70:丁度よい火力
71〜120:溜め過ぎ注意
121〜:危険
605 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 00:42:34.57 ID:I8m0N6O20
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 00:49:41.44 ID:zZu6MTdDO
はい
607 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/11(火) 01:07:50.21 ID:Uf1ze7tO0
――――――――――――
57+44=101
――――――――――――

身体が熱い。
燃えて、燃えて……いい感じだ。

この熱を、火に!!

並べたやつの真ん中を狙って、撃つ。
ロウソクを狙ったように。あの時のように。

なのに手から出た火は、明らかに火力が違った。

火柱だった。まるで火炎放射のように、それは紙ゴミを襲った。

間近で見ているのに、この光景に対して何も感じない。

溜まった熱は身体から離れ、急速に冷やされ、頭が麻痺してるからだと思う。

…………。
608 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/11(火) 01:13:15.30 ID:Uf1ze7tO0
紅音「いたいいたいいたいいたい」

突如くる頭痛で引き戻された。

前に比べれば痛みは弱くなったが、まだ頭を抱える程度には痛い。
早く自由に使えたらいいのに……。

紅音「まだ紙は残ってる?」

床に並べたそれらは狙った箇所は燃え尽き、そこ以外はまるで何もなかったかのように……。

燃えた紙の下の床には焦げ跡は一切ない。不思議な火だ。
609 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/11(火) 01:33:57.64 ID:Uf1ze7tO0
頭痛が収まるのを待って紙を再度並べる。

紅音「練習といっても最初のうちは間隔なしにやれないやつだ」

練習は質より量だと思っていた。
が、一回一回頭痛がきてちゃ量は無理。練習は一回の質で勝負することになる。
それを実感した。

まずは溜める熱のコントロールからだな。
それを掴んで、今の限界を知ることから始めよう。

慣れれば頭痛も軽くなる。
つまり、質より量ができるということにもなる。

少しずつでいい。この能力を早く自由に使いこなす。

……無力な自分を殺し、今度こそ早く動くために。
610 :ここまで ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/11(火) 01:34:38.33 ID:Uf1ze7tO0
安価↓1〜3 多い方
1.練習の続き
2.休憩も必要
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 01:35:30.89 ID:1PM05beG0
2
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 01:36:34.33 ID:T8MkbPFF0
2
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 01:56:11.09 ID:1PM05beG0
614 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/11(火) 17:44:30.38 ID:Uf1ze7tO0
しかし今日だけで頭痛がしなくなるようにとは思っていない。
休憩も必要だ。

……休憩ねぇ。

とりあえず気分転換をするために、

安価↓1〜3 多い方(同率ならコンマ近いやつ)
1.パソコン
2.携帯
3.外出
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 17:47:06.90 ID:krrpJgKm0
3
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 17:51:39.24 ID:zZu6MTdDO
1
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 17:51:59.87 ID:i/AfNBo70
3
618 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/11(火) 18:12:19.28 ID:Uf1ze7tO0
外に出てみることにしよう。
荷物は必要最低限でいいだろう。

…………。
……。

どこに行くとか考えずに出たけど、散歩なら問題ない。
適当に歩いて気になったとこに行こう。

流れに身を任せ、辿り着いたのはショッピングモール。
様々な店舗があって何かが欲しいときはここに足を運ぶ人が多い。
619 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/11(火) 18:19:10.09 ID:Uf1ze7tO0
紅音「まゆり?」

前にあるエスカレーターで上に行く姿を発見。
誰かと一緒にいる。こちらには気付いてない。
誰だ? 女学院の友達か?

弦「あ、上月さんだ。おーい」

後ろからはアリアの声がする。
しかし振り向いたらまゆりを見失ってしまう。

どうしようか。
620 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/11(火) 18:20:04.56 ID:Uf1ze7tO0
安価↓1〜3 多い方(同率ならコンマ近いやつ)
1.無視は出来ない。振り向く。
2.聞こえないフリでエスカレーターへ。
3.聞こえないフリで横にある店へ。
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 18:20:43.23 ID:cCidiAAT0
1
622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 18:24:07.54 ID:zZu6MTdDO
1
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 18:28:56.05 ID:i/AfNBo70
1
624 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/11(火) 19:03:00.52 ID:Uf1ze7tO0
まゆりが自分以外の友達といるなら、邪魔しない方がいいだろう。
それに無視するのは気が引けるというのもある。

紅音「こんなとこで会うなんて偶然だな」

足を止めてアリアの方へ向く。

弦「上月さんも買い物?」

紅音「いや、気分転換に出かけただけ」

アリアの手元を見る。何も持っていない。

紅音「アリアは何買うんだ?」

弦「夕飯の買い出しとかお菓子とかを」
625 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/11(火) 19:04:26.87 ID:Uf1ze7tO0
紅音「へー。自炊ってやつ?」

アリアの買い物に付き添うことにした。

弦「違いますよ。母さんの手伝いしてるだけです」

紅音「えらいな」

弦「そんなことないですよ。それより、夢の続きはどうなりました?」

そういえばアリアとは夢で一度も会ってないし、何ならアリアの部屋の物、能力も不明のままだ。

紅音「色々と進展あったよ。そっちは?」

弦「同じくです。あ、薬局にも寄っていいですか?」

紅音「薬局?」
626 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/11(火) 19:08:16.92 ID:Uf1ze7tO0
紅音「もしかして頭痛薬でも買うのか?」

覚醒痛に市販の薬が効くのか?
そもそも慣らしてる途中だから効かしたらダメなのでは。

弦「違いますよ。ビタミン剤を買うんです」

普通に買い物だった。


安価↓1〜3 多い方
1.夢、能力について聞く
2.普通に世間話をする
627 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 19:09:59.00 ID:zZu6MTdDO
2
628 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 19:10:35.20 ID:i/AfNBo70
2
629 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 19:54:23.61 ID:IOTVNrW+O
1
630 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/11(火) 20:24:05.09 ID:Uf1ze7tO0
紅音「そんで痴漢を倒したわけ」

荷物が増えてく一方、路地での痴漢撃退を話していた。

弦「それで最近パトロール強化とかやってたんですね」

紅音「人通りの多いとこはいいから、狭い道をやってほしいよ」

強化してたのに昨日の騒ぎが発見されなかったのか。
しっかりパトロールしてくれよ。

弦「ですね。少しは悪い人は減ったと思ったんですけど」

紅音「全くだ。どうしてあんなこと出来るのか不思議だよ」
631 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/11(火) 20:45:00.11 ID:Uf1ze7tO0
弦「そうそう、上月さんって元女学院でしたよね」

紅音「あぁ。それがどうした?」

弦「それがどうとかじゃなく、それなら、という話なんですが」

弦「今朝の事件知ってますか?」


弦「百合咲邸爆破事件」

632 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/11(火) 20:47:05.10 ID:Uf1ze7tO0
紅音「え、ごめん。ニュース見てなくてさ」

起きてから能力のことしか考えてなかった。

紅音「それに今、どこが爆破されたって?」

何でアリアからその名が出る。気のせいだ。

弦「百合咲邸です。女学院に通うお嬢様の家が爆破されたって今朝のニュースでやってて」

弦「しかも一番年下の人が同級生と分かって、もしかしたら知ってる人かなと思いまして」
633 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/11(火) 20:50:20.08 ID:Uf1ze7tO0
なんで、こういう時だけ当たるんだ。
百合咲、ゆりさき、まゆり。

じゃあさっきのは何だ。
一緒にいたのは、誰だ。

……それよりもだ。
どうして、まゆりだけが痛い目を見る!!
634 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/11(火) 20:51:37.05 ID:Uf1ze7tO0
安価↓1〜3 多い方(同率ならコンマ近いやつ)
1.携帯で呼び出す
2.詳細を問い詰める
3.モールの中を探しまわる
635 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 20:53:26.30 ID:xQhPoyGNo
2
636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 20:53:28.11 ID:T8MkbPFF0
2
637 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 20:55:20.14 ID:i/AfNBo70
3
638 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/11(火) 21:24:43.08 ID:Uf1ze7tO0
紅音「アリア、詳しく話せ」

弦「知ってる人でしたか?」

紅音「話せ」

服を引っ張って思い切り叫びたいが周りに人がいる。
目立つのはよくないだろう。

弦「……ちょっと怖いですよ。話しますから落ち着いて」

弦「ニュースの話だと、爆破されたのは深夜らしいです」

弦「近くに住む人が目撃していてすぐさま録画。それをテレビ局に渡したそうです」
639 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/11(火) 21:36:38.57 ID:Uf1ze7tO0
弦「えっと、これです」

アリアは携帯から動画サイトを開き、ニュース映像を見せてくれた。
そこには、まゆりの住む家がすでに半壊されたものが映っている。
音は無し。音声は迷惑という判断だろう。

紅音「上の階だけが吹っ飛ばされてるな」

弦「はい。ですが、だからといって下が無事という訳でもなく……」

紅音「確かに。爆風で下もやられてるな」

まゆりの部屋の位置は……見事に吹っ飛ばされている。
あれで助かったのか。

いや、そもそもあれから帰ってなかったのかもしれない。
深夜に家で爆発が起きて無傷でいられるのか?
640 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/11(火) 21:57:10.61 ID:Uf1ze7tO0
紅音「……被害者は?」

弦「幸いなことに死者はなく、家にいた人は火傷、もしくは打撲などの軽傷」

弦「知ってるのはこれくらいです。誰がいつ爆弾を設置したかはこれからのようです」

紅音「分かった。ありがとう。あと、悪かった」

紅音「最近どうも気が焦ってて。気分転換のはずなのに、上手くいかない」

弦「気にしないでください。知り合いだったら気になるのは当然です」

弦「知り合いじゃなかったらここまで取り乱さないですよね」

紅音「悪かったよ。忘れてくれ」
641 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/11(火) 22:03:29.61 ID:Uf1ze7tO0
とにかくよかった。と言うべきだろうか。

少なくとも死者はいないという点では喜んでいいだろう。

だが、違う点から言えば喜べない。

弦「それでは僕は失礼しますね」

話に夢中になってる間に買い物は終わっていた。

紅音「あぁ」


安価↓1〜3 多い方(同率ならコンマ近いやつ)
1.引き留める
2.まゆりの家付近に行く
3.帰って能力育成の続き
642 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/11(火) 22:04:55.45 ID:1PM05beG0
2
643 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 22:05:05.42 ID:taJFBZWaO
2
644 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 22:06:27.93 ID:T8MkbPFF0
3
645 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 22:06:55.03 ID:zZu6MTdDO
2
646 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/11(火) 23:01:13.52 ID:Uf1ze7tO0
―― 百合咲邸 近辺 ――

警察の立ち入り禁止の黄色いやつが張られてある。
遠くからでも火薬の匂いがする。

さすがにもう中にいた人は避難した後だろう。

……。
無事、なんだよな。

警官「こらきみ。ここは危険だ。帰りなさい」

紅音「すいません。でも友達の家で、気になって」

警官「なら避難所に行くといい。周辺住民は高校の体育館にいるし」

警官「事件のあった家の人や近くを歩いてた人は病院で検査してもらってるはずだよ」

紅音「わ、分かりました」
647 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/11(火) 23:18:36.14 ID:Uf1ze7tO0
当たり前だが先へは進ませてくれないようだ。

高校って自分のとこのだよな。
女性だけなら女学院でもいいけど、そうじゃない。
一緒にいた人物が避難所にいるとしたら、まゆりもそっちにいるのかもしれない。

しかし病院にはまゆりの家族がいる。
ショッピングモールには必要なものの買い出しに行ってたと思えば、そっちにいるはず。

どちらにせよ、そこにいる確証がない。
病院か、学校か。

紅音「考えてもしょうがない」


安価↓1〜3 多い方(同率ならコンマ近いやつ)
1.病院へ
2.学校の体育館へ
3.帰って能力育成の続き
648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 23:19:55.30 ID:8u54Ea+j0
1
649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 23:20:14.72 ID:zZu6MTdDO
1
650 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/11(火) 23:41:20.00 ID:Uf1ze7tO0
―― 病院 ――

来たはいいけど、どこにいるのか分からない。

受付で聞けばいいだけの話か。

紅音「すいません。百合咲さんって今どちらに」

…………。
……。

一番奥の病室とその手前の病室で療養中とのこと。
奥のプレートにはまゆりの両親の名前のみ。
手前のプレートには……、
651 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/11(火) 23:42:16.70 ID:Uf1ze7tO0
安価↓1〜2 コンマ近いやつ
まゆりの兄弟
兄,姉 から 最大二人,重複有
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 23:45:10.91 ID:1PM05beG0
姉二人
653 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 23:49:19.42 ID:8u54Ea+j0
兄と姉1人
654 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/12(水) 00:13:16.92 ID:yMKxHg/Z0
手前のプレートにはお姉さんたちの名前。

まゆりの名前がどこにもない。
……無事だったと思っていいんだよな。

あの事件もあって、自分はまゆり以外の百合咲家の人には嫌われている。
だから、話を聞く気にはなれなかった。

病院にまゆりはいない。ここに帰ってくるのかも分からない。
どこにいるんだろう。学校の方だったのか、違う場所だったのか。

帰ろうと一つ二つ病室を過ぎた時、聞き覚えのある名前が目に入った。

いや違う。その名前だけ、ハッキリと視界に映った。

吉田司。夢で出会ったあの少年の名前だ。
655 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/12(水) 00:15:37.87 ID:yMKxHg/Z0
少年の名前のある病室だ。

安価↓1〜3 多い方
1.ノックする
2.素通りする
656 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/12(水) 00:17:22.27 ID:LNN9e1PY0
1
657 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/12(水) 00:17:35.61 ID:xwnsOrLDO
1
658 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/12(水) 00:45:01.25 ID:yMKxHg/Z0
ノックしてみる。

「どうぞ」

女性の声だ。聞き覚えのある声。

紅音「失礼します」

弥生「……」

そこにいたのは、四宮だった。
夢でしか会っていない人間に、現実で会えた。

ベッドの方には少年がいる。寝ているようだ。

紅音「なんでここに四宮が!」

弥生「静かにして。起きちゃう」

紅音「あ、ごめん」
659 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/12(水) 00:51:23.60 ID:yMKxHg/Z0
弥生「こっちでは初めまして。上月先輩」

紅音「え、誰ですか」

四宮に似た誰かか? こんな礼儀正しい四宮は知らんぞ。

弥生「……あれは夢でのわたしです」

紅音「お前は心の覗き魔か?」

四宮本人と確信した。

弥生「聞き覚えのある音がしたので、お呼びしました」

紅音「ってことは、視覚イジリやがったな。妙に少年の名前だけハッキリ見えたぞ」

弥生「おかげで、頭が痛いです……」

紅音「呼ぶなら普通に呼んでくれればいいんだよ」
660 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/12(水) 00:54:28.91 ID:yMKxHg/Z0
弥生「それは、できません」

紅音「どうして」

弥生「……恥ずかしい」

こいつ本当に四宮か?

弥生「それに目を離したくない」

少年の方をずっと見ている四宮。

弥生「覚醒痛が起きていないか確かめなくちゃいけないから」

紅音「……じゃあまだなのか」

弥生「だと、思います」
661 :ここまで ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/02/12(水) 00:56:53.42 ID:yMKxHg/Z0
安価↓1〜3 採用するかは運任せ
話題
662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/12(水) 00:58:47.65 ID:l00GUOG70
百合咲家爆破事件について
663 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/12(水) 01:00:55.65 ID:xwnsOrLDO
今の弥生の変わりようについて
664 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/12(水) 01:40:28.36 ID:r0wPXVA10
今日の晩飯
665 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/12(水) 02:10:38.05 ID:DwK1X16p0
666 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/12(水) 19:50:05.16 ID:iHqLj+CH0
乙乙
667 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/28(金) 07:14:38.12 ID:7bCGKumu0
まだかな
668 :生存報告 ◆ak8RAT8nZ62z [sage saga]:2020/03/01(日) 22:40:59.06 ID:CJqpZoIU0
いろいろ立て込んでましたが落ち着いてきたので早ければ明日から再開します。
遅くとも水曜に。
669 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 22:55:34.58 ID:6icjUtMDO
生存報告乙です
のんびり待ってます
670 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/03/02(月) 21:46:21.83 ID:phPED7sb0
紅音「さっきから気になってることがひとつあるんだが」

弥生「は、はい」

紅音「夢と人格変わりすぎじゃないか?」

弥生「そんなこと……」

紅音「いやいや気になってしょうがない」

弥生「……あれは、あそこでの自分、だから」

紅音「? どういうことだよ」

弥生「夢なら、健康体そのものだから。身体が自由に動かせるんです」

弥生「あたしも、司も」
671 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/03/02(月) 21:48:59.54 ID:phPED7sb0
弥生「ある日の夢、意識がハッキリとしているのに身体が思うように動かせました」

弥生「嬉しかったです。きっとこれは完治の前兆だって思いました」

紅音「完治? どっか悪いとこでもあったのか?」

弥生「はい。激しい運動は命に関わるそうで、体育はしたことありません」

弥生「でも、あの部屋ではどんなに動いても疲れなくて、まさに奇跡の体験です」

弥生「お医者さんに止められていた運動を一通りやって、新しい自分になれたと思いました」

弥生「……目が覚めるといつもの自分。結局夢だったんです」

弥生「それなら、夢のあたしは現実とは違うあたしになろう。そう決めました」

紅音「違和感の正体はそれか。よく知ってる四宮は演じてたってことだな」

弥生「簡単に言うんですね……先輩は現実でも変わらないようで何よりです」
672 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/03/02(月) 21:50:51.35 ID:phPED7sb0
安価↓1〜3 多い方
1.夢で少年の視力は治らないのか
2.>>662
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 21:51:23.38 ID:pQZa5sZr0
1
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 21:51:52.68 ID:Y/haWLF8o
2
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 21:52:03.48 ID:cvTpkC/DO
1
676 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/03/02(月) 22:24:35.44 ID:phPED7sb0
紅音「夢なら健康体ってことは、少年の視力はどうなる?」

弥生「それは先輩が確認した通りです。治ってません」

紅音「どうして?」

弥生「司は知っての通り、目が見えません。視覚情報はゼロです」

弥生「色の問答をした時と一緒です。視覚の情報がないなら色彩情報もない」

弥生「おそらくですけど、色を知らない司だから夢でもそれは引き継がれるんじゃないかと」

紅音「ということは……四宮は運動を知っているから夢でそれが出来た」

紅音「反対に、少年は色を知らないから夢でも視力は失ったままだと。そう言いたいんだな」

弥生「はい。ただの憶測ですが」
677 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/03/02(月) 22:34:13.73 ID:phPED7sb0
紅音「なるほど。何となくわかった」

話している間、四宮は少年をずっと見ている。

紅音「そんなに少年が心配か」

弥生「心配してたら駄目ですか?」

紅音「いや、そんなんじゃない。お前たち二人に何があったかは知らないけど、大事な人なんだろ」

紅音「それに心配する人なら、こっちにだっている」

紅音「四宮は知ってるか? 爆破事件のこと」
678 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/03/02(月) 22:38:25.01 ID:phPED7sb0
弥生「事件ですか? ……騒がしいのはそれが原因ですか」

紅音「その様子だと知らないんだな」

弥生「はい。今は事件より司ですから」

弥生「先輩の話は以上ですか? 次はあたしの番です」

紅音「え。あぁ。なんだ?」

弥生「ひとつ、先輩の能力について」

弥生「ふたつ、どうしてここにいるんですか」

弥生「知りたいのはこれだけです」
679 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/03/02(月) 22:39:38.54 ID:phPED7sb0
安価↓1〜3 多い方(同率ならコンマ近いやつ)
1.両方答える
2.能力は伏せる
3.沈黙
680 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 22:40:16.12 ID:bU2nu8+O0
1
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 22:42:52.65 ID:ZqS/nmiq0
1
682 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 22:43:13.48 ID:cvTpkC/DO
1
683 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/03/02(月) 23:21:02.34 ID:phPED7sb0
四宮になら教えていいかもな。

紅音「火を操れるんだとさ。まだコツを掴む練習中だけど」

紅音「分かってることと言えば、焦げ跡が残らないということしか」

紅音「あ、それと夢部屋のモンを焼き尽くして部屋を寂しいことにしてしまった」

弥生「そんなの初めて聞きましたよ。先輩らしい豪快な能力ですね」

紅音「おちょくってんのか? まあいい。あとはここにいる理由か」

紅音「それがさっき言った爆破事件に関係してくんだけど……」

まゆりの名前は伏せて、詳細を話す。
684 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/03/02(月) 23:31:17.03 ID:phPED7sb0
昨日、能力を持った疑いのある友達と会ったこと。

別れたあと、自分は夢の中で能力に目覚めたこと。

今日、練習の気分転換に出かけた先でその友達の家が爆破されたのを聞いたこと。

そして今、友達を探しにここまでやってきたことを話した。

弥生「なかなかすごい体験ですね」

紅音「夢部屋で友達に会った四宮の気持ちも何となく分かるけどな」

弥生「……話を聞くと、災厄絡みかもしれません」

紅音「災厄、って、敵のことだよな? 襲われたっていうのか?」

弥生「確証はありません。ですがあたしたちの能力の暴発は滅多にないケースなのは確かです」

紅音「第二世代は比較的安全にって奴は言ってたよな」

弥生「はい。なので事件の真相として可能性のあるのはみっつ」
685 :ここまで ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/03/02(月) 23:33:04.33 ID:phPED7sb0
弥生「ひとつ、能力の暴走」

弥生「ふたつ、災厄の襲撃」

弥生「みっつ、能力とは無関係な爆破事件」

弥生「こんな感じでしょうか。ちなみに下にいくほど可能性は高いです」

紅音「少し話しただけなのによくそこまで思いつくよな」

弥生「ただの妄想です。あてにしないでください」

話が終わると病室が静かになった。


安価↓1〜3 多い方
1.もう病院に用はない
2.少年の様子を見守る
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 23:34:49.31 ID:cvTpkC/DO
2
687 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 23:38:57.42 ID:ZqS/nmiq0
乙乙
2
688 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 23:43:40.04 ID:2ouX4dT70
2
689 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/03/04(水) 18:53:48.73 ID:TSfMsuD40
紅音「…………」

四宮と一緒に寝ている少年を見守る。

紅音「それで少年はどうなんだ?」

弥生「今はまだ様子見です。夢でも一緒にいられたら……」

紅音「それは無理なのか? 四宮と一緒になることが多いけど」

弥生「選べるなら昨日は司といます」

紅音「そりゃそうだ」

四宮との話で騒がしくしたのにも関わらずよく寝ている。
何も知らない人が見ればそう思うだろう。
しかし少年は今もどこかの夢部屋にいる。そこで何をしているのかが心配なのだろう。
690 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/03/04(水) 19:01:30.42 ID:TSfMsuD40
安価↓1〜3 多い方
1.帰って能力特訓
2.少年の様子を見守る
合計値コンマ判定
奇数:何もない
偶数:イベント

(2-奇数の場合)
(安価↓1〜2)
(何か聞きたいこと、言いたいことなど話題)
(採用するかは運任せ)
691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 19:11:50.76 ID:szIdOMmb0
2
弥生と司が知り合って仲良くなった切っ掛けについて聞いてみる
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 19:18:36.46 ID:k/Xa2c5DO
2 弥生の連絡先とか聞いてみる
693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 19:40:16.15 ID:0ssUdt7X0
2
694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/05(木) 13:14:50.89 ID:RC1TCVDX0
更新乙
695 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 01:36:17.42 ID:Ow8Cx8kC0
まだかな
やっぱり忙しいのかな
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