須賀京太郎は静かに暮らしたい 智葉「第13章だ」【咲-Saki-安価】

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77 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/02(木) 20:13:46.48 ID:GSm2xr500
>>76
お気になさらず!

Cになったらどのプロにするかはもっかい安価出そうと思ってたけど、まあ二人とものよりん指定してるしそれでええか

のよりんは静かなるドンなのでワンチャン一番無能説あるから、ある意味白糸台にとってはありがてえけど……
78 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/02(木) 21:19:14.87 ID:GSm2xr500

安倍「まぁ……そうですねぇ」

安倍「適当に、NPMにでも監督を選任するよう通達しておけばいいでしょう」

石破「かしこまりました……。秘書に…命じておきます……」

麻生「しかし……現役のプロがやるとなると、やる気に欠けそうだな」

麻生「代打をまるで起用しねえような無能な怠け者が選ばれたりした日にゃあ、たまらねえぞ」

安倍「えー、まぁ、そこはですね。現場の問題ですし、選手らが直訴するとか、色々とやりようはあるわけですから」

石破「ただ…全てが現場任せというのでは……少々問題があります…」

安倍「ふむ……。では、NPMを通じて、選任された監督には「勝敗はどうでもいいので7人全員を出場させる」旨を伝えておいてください」

石破「それが……よろしいかとぉ……」

麻生「……」

麻生(まだ18やそこらのガキの青春に……俺たち大人の汚え思惑が介入しちまうってのは正直申し訳ねえんだが)

麻生(日本国の政はそういう方向に舵を切り始めてるんだ……堪えてもらうしかねえわな)
79 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/02(木) 21:23:52.81 ID:GSm2xr500
翌朝……8月29日 午前7:00


―須賀家・リビング―


京太郎「……さて、と……」 コトン

京太郎「朝食後のコーヒーも済んだ……。そろそろ出発するかな…」 スクッ


プルルルルルルルルルルルルルルル


京太郎「電話?……監督からだ」

京太郎「はい、もしもし…。須賀です」

貝瀬監督『あ、す、須賀!!ちょ、だ、大事な話なんだけど!!』

京太郎「……なんです?」

貝瀬監督『きょ……今日の決勝が、中止になったわ!』

京太郎「……?!」
80 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/02(木) 21:30:37.93 ID:GSm2xr500

京太郎「ど……どういうことですか?」

貝瀬監督『いや……昨日のニュースでもやってたし、部内LINEでも共有してたけど!』

貝瀬監督『天下無双学園の選手が逮捕されたでしょ!』

京太郎「……!!??」

京太郎「そ、そうなんですか……。は…初耳です…」

京太郎「昨日は疲れていて、帰って入浴した後、20分間ストレッチをしたらすぐに眠ってしまったので……」

貝瀬監督『ストレッチしてる暇あったらテレビでもスマホでも見なさいよ!』

京太郎「すみません……」

貝瀬監督『とにかく…それで、天下無双学園は決勝出場を辞退して、高雀連も延期にするって言ってたんだけど……知らなかったでしょ??』

京太郎「ええ……全く…」

貝瀬監督『いや、昨日の試合で疲れてるのか、宮永とかも連絡つかなかったから、家を出る前になくなったことちゃんと伝えておこうと思って』

京太郎「あ……。そうだったんですか、ありがとうございます…」

貝瀬監督『その感じだと、もう出ようとしてたってとこかしら?危なかったわねー、わざわざ水道橋まで遠出してたらとんだ無駄足よ!』

京太郎「ええ……全くです」
81 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/02(木) 21:40:03.90 ID:GSm2xr500

京太郎「……ところで、結局決勝の日程と……天下無双学園が出るはずだった出場枠はどうなるんです?」

貝瀬監督『さっき、決勝出場校の監督には連絡来たんだけどね、31日にやるみたい』

京太郎「31……明後日ですか」

貝瀬監督『そうよ』

貝瀬監督『で、もう1枠の出場枠は、なんでもこれまでに敗退した学校から優秀な選手を選抜してチームを結成するとか』

貝瀬監督『5位以下の高校の選手で構成されるから、「U-5」って言うらしいわよ』

京太郎「へぇ……」

貝瀬監督『「U-5」のメンバーとか監督とかは、追って公表されるみたい。てか、まだこれ3校の監督にしか伝えられてないことなのよね』

京太郎「そうなんですか」

貝瀬監督『そういうことだから、今日は部に来たりしなくていいからね!私も各方面に連絡したりで忙しいから!』

京太郎「はぁ、分かりました」

貝瀬監督『それじゃ!疲れてたみたいだし、ゆっくり休みなさい!』

京太郎「ありがとうございます」

貝瀬監督『バ〜ァア〜イ』 ピッ


京太郎(……なんだ、意外と気が利くようになったんだな。監督も…)

京太郎(それにしても……天下無双学園の選手が逮捕されて欠場とは……)

アナザー京『恐らく霜崎と同じやり口だ。「政府」に目をつけられたに違いねぇ』

京太郎(……だろうな。ますます迂闊なことはできなくなってしまったよ)

アナザー京『相棒の切り札……『キラークイーン』の「マジック」は本当に土壇場でしか使えねえな』

京太郎(……使わずに終わらせることができれば、一番いい)

アナザー京『ああ……間違いねえ』
82 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/02(木) 21:40:58.15 ID:GSm2xr500
2018年8月29日(水)・午前

―自宅― 


京太郎「何をしようかな」


【基本情報】
体力:30/160 所持金:500000円 貯金:約6300万円 世間評価:MAX 仲間評価:MAX 国家権力の監視:38 麻雀センス:0

STR:45 DEX:86  INT:78
CON:84. APP:110 POW:140
SIZ:80  SAN:91 .EDU:97


【現在の麻雀ステータス(スキル補正無し)・ステータス上昇に必要な経験値】  
攻撃力:A(91) 防御力:A(98) 速度:B(87) 精神力:S(140) 天運:S(119)
攻撃力経験値:あと16/30 防御力経験値:あと13/25(=30-5) 速度経験値:あと18/25


【京太郎の抱いている好感度(ただし、雀明華に関しては京太郎への好感度)】
・宮永照(202) ・弘世菫(123) ・原村和(151) ・亦野誠子(42) ・渋谷尭深(67)
・小鍛治健夜(36) ・三尋木咏(35) ・瑞原はやり(22) ・野依理沙(20)
・宮永咲(202) ・大星淡(159) ・雀明華(291)


1 麻雀の練習をします(現在の体力以上に消耗する練習はできません)

-A EMS筋力トレーニング.          :攻撃経験値 42↑ 麻雀センス 2↑ 体力最大値 2↑ STR 1↑ 体力 30↓
-B 大谷翔平モデルのピッチングマシーン打撃  :攻撃経験値 24↑ 速度経験値 18↑ 麻雀センス 2↑ 体力 20↓
-C 特上プレミアムネット麻雀         :防御経験値 24↑ 速度経験値 18↑ 麻雀センス 2↑ 体力 20↓
-D 心臓破りの崖.                :攻撃経験値 16↑ 速度経験値 26↑ 麻雀センス 2↑ DEX 1↑ 体力 30↓
-E 茶道.                     :SAN値 5↑ 麻雀センス 2↑ 体力 15↑
-F 対AI実戦対局               :攻撃経験値 16↑ 防御経験値 16↑ 速度経験値 16↑ 麻雀センス 5↑ 体力 30↓ 
-G 高負荷スーツランニング.         :攻撃経験値 12↑ 麻雀センス 1↑ 体力最大値 4↑ 体力 15↓
-H 高負荷スーツ長距離ランニング     :攻撃経験値 16↑ 麻雀センス 2↑ 体力最大値 6↑ CON 1↑ 体力 30↓
-I  投オスミウム牌.              :攻撃経験値 9↑ 速度経験値 9↑ 麻雀センス 8↑ 体力 20↓ 

2 うろつきをします

-A:西棟 -B:東棟 -C:購買 -D:下北沢 -E:「茶海」-F:水道橋


× 3 ヘブンズタイムをします(オナネタを一人選んでください):体力 25↓ SAN値 1↓ 対象への好感度(明華は本人の好感度)ランダム上昇

× 4 茶葉を抹茶に加工します(加工する枚数を指定してください):体力↓25

5 休む(体力が最大まで回復)

6 アイテムを使います(何をいくつ使うか指定してください。ターンは経過しません)

-A 光るヘルメット:練習時に減る体力が5下がります。(1個しか所持できません)
-B NORTH FACEのジャケット:APPが10上がります。
-C GUCCI GANG スタイル:APPが30上がります。
-D 酸素カプセル:「休む」コマンド選択時、体力が最大値まで回復します。
-E 人工精霊:コンマ判定時、ゾロ目+-1をゾロ目にできます。(1個しか所持できません。また、対局中は効果がありません。)
-F 知恵の輪:持っていると2週間に1度、INTが1上がります。(1個しか所持できません。次に効果が現れるのは9月12日)
-G 睡眠学習装置:勉強をしたときに上昇するEDUが2増えます。(1個しか所持できません)
-H 麻雀牌(小鍛治健夜使用済み):行動指定安価時、ゾロ目+-1の場合に天運値が1上がります。(1個しか所持できません)
-I 健夜の左手首:毎ターン小鍛治健夜への好感度が1上がり、SAN値が1下がります。
-J 三尋木咏のブロマイド×1:持っていると、三尋木プロに会える可能性が上がるかもしれない?
-K 野依理沙のブロマイド×1:持っていると、野依プロに会える可能性が上がるかもしれない?
-L 瑞原はやりのブロマイド×1:持っていると、瑞原プロに会える可能性が上がるかもしれない?
-M マートンのプロ野球カード×1:持っていると、GOODイベントの時にマートン選手に会えるかもしれない?
-N 清宮のプロ野球カード×1:持っていると、GOODイベントの時に清宮選手に会えるかもしれない?
-O メッセのプロ野球カード×1:持っていると、GOODイベントの時にメッセンジャー選手に会えるかもしれない?
-P 新井さんのプロ野球カード×1:持っていると、GOODイベントの時に新井さんに会えるかもしれない?
-Q 城島のプロ野球カード×1:持っていると、GOODイベントの時に城島釣り師に会えるかもしれない?
-R J・ウィリアムスのプロ野球カード×1:持っていると、GOODイベントの時にジェフ選手に会えるかもしれない?
-S よくとぶバット:練習時に増える攻撃経験値が2上がります。(1個しか所持できません)
-T ナイスなグラブ:練習時に増える防御経験値が2上がります。(1個しか所持できません)
-U 速いスパイク:練習時に増える速度経験値が2上がります。(1個しか所持できません)
-V 「茶海」の抹茶×2:体力が全回復します。SAN値も1回復します。(消耗品)
-W クソデカおにぎり×4:体力が30回復します。(消耗品)
-X お香×4:SAN値が2回復します。(消耗品)


× 7 α章に行きます(現在、イベントチケット0枚。この本編でのターンは消費しません)

8 自由安価


安価↓1(決勝戦まで、残り4回)
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 21:43:24.84 ID:AOISyRZUO
6でまずおにぎり全部消費して回復
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 21:43:34.01 ID:y84EVb+n0
85 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/02(木) 21:50:48.82 ID:GSm2xr500

京太郎「」 グー…

京太郎「……疲れていたせいで少し寝坊してしまって、普段より軽いものしか食べなかったからな…」

京太郎「今朝は少し多めに食べておくか…」 モグモグ

京太郎(……というか、今日は何をしようかな……)

京太郎(明後日の決勝に備えて……練習した方がいいのだろうか…?)

京太郎(恐らく、部のみんなは自主練でもするのだろうな……)

京太郎(あと2日間練習を積んだところで、大した意味はないと思うがね……)

アナザー京『ま……せっかく、2日も猶予ができたんだ』

アナザー京『有意義に時間を使うといい』

京太郎(そうだね……)


〇体力が120回復した!

●クソデカおにぎりがなくなった!
86 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/02(木) 21:51:28.99 ID:GSm2xr500
2018年8月29日(水)・午前

―自宅― 


京太郎「何をしようかな」


【基本情報】
体力:150/160 所持金:500000円 貯金:約6300万円 世間評価:MAX 仲間評価:MAX 国家権力の監視:38 麻雀センス:0

STR:45 DEX:86  INT:78
CON:84. APP:110 POW:140
SIZ:80  SAN:91 .EDU:97


【現在の麻雀ステータス(スキル補正無し)・ステータス上昇に必要な経験値】  
攻撃力:A(91) 防御力:A(98) 速度:B(87) 精神力:S(140) 天運:S(119)
攻撃力経験値:あと16/30 防御力経験値:あと13/25(=30-5) 速度経験値:あと18/25


【京太郎の抱いている好感度(ただし、雀明華に関しては京太郎への好感度)】
・宮永照(202) ・弘世菫(123) ・原村和(151) ・亦野誠子(42) ・渋谷尭深(67)
・小鍛治健夜(36) ・三尋木咏(35) ・瑞原はやり(22) ・野依理沙(20)
・宮永咲(202) ・大星淡(159) ・雀明華(291)


1 麻雀の練習をします(現在の体力以上に消耗する練習はできません)

-A EMS筋力トレーニング.          :攻撃経験値 42↑ 麻雀センス 2↑ 体力最大値 2↑ STR 1↑ 体力 30↓
-B 大谷翔平モデルのピッチングマシーン打撃  :攻撃経験値 24↑ 速度経験値 18↑ 麻雀センス 2↑ 体力 20↓
-C 特上プレミアムネット麻雀         :防御経験値 24↑ 速度経験値 18↑ 麻雀センス 2↑ 体力 20↓
-D 心臓破りの崖.                :攻撃経験値 16↑ 速度経験値 26↑ 麻雀センス 2↑ DEX 1↑ 体力 30↓
-E 茶道.                     :SAN値 5↑ 麻雀センス 2↑ 体力 15↑
-F 対AI実戦対局               :攻撃経験値 16↑ 防御経験値 16↑ 速度経験値 16↑ 麻雀センス 5↑ 体力 30↓ 
-G 高負荷スーツランニング.         :攻撃経験値 12↑ 麻雀センス 1↑ 体力最大値 4↑ 体力 15↓
-H 高負荷スーツ長距離ランニング     :攻撃経験値 16↑ 麻雀センス 2↑ 体力最大値 6↑ CON 1↑ 体力 30↓
-I  投オスミウム牌.              :攻撃経験値 9↑ 速度経験値 9↑ 麻雀センス 8↑ 体力 20↓ 

2 うろつきをします

-A:西棟 -B:東棟 -C:購買 -D:下北沢 -E:「茶海」-F:水道橋


× 3 ヘブンズタイムをします(オナネタを一人選んでください):体力 25↓ SAN値 1↓ 対象への好感度(明華は本人の好感度)ランダム上昇

× 4 茶葉を抹茶に加工します(加工する枚数を指定してください):体力↓25

5 休む(体力が最大まで回復)

6 アイテムを使います(何をいくつ使うか指定してください。ターンは経過しません)

-A 光るヘルメット:練習時に減る体力が5下がります。(1個しか所持できません)
-B NORTH FACEのジャケット:APPが10上がります。
-C GUCCI GANG スタイル:APPが30上がります。
-D 酸素カプセル:「休む」コマンド選択時、体力が最大値まで回復します。
-E 人工精霊:コンマ判定時、ゾロ目+-1をゾロ目にできます。(1個しか所持できません。また、対局中は効果がありません。)
-F 知恵の輪:持っていると2週間に1度、INTが1上がります。(1個しか所持できません。次に効果が現れるのは9月12日)
-G 睡眠学習装置:勉強をしたときに上昇するEDUが2増えます。(1個しか所持できません)
-H 麻雀牌(小鍛治健夜使用済み):行動指定安価時、ゾロ目+-1の場合に天運値が1上がります。(1個しか所持できません)
-I 健夜の左手首:毎ターン小鍛治健夜への好感度が1上がり、SAN値が1下がります。
-J 三尋木咏のブロマイド×1:持っていると、三尋木プロに会える可能性が上がるかもしれない?
-K 野依理沙のブロマイド×1:持っていると、野依プロに会える可能性が上がるかもしれない?
-L 瑞原はやりのブロマイド×1:持っていると、瑞原プロに会える可能性が上がるかもしれない?
-M マートンのプロ野球カード×1:持っていると、GOODイベントの時にマートン選手に会えるかもしれない?
-N 清宮のプロ野球カード×1:持っていると、GOODイベントの時に清宮選手に会えるかもしれない?
-O メッセのプロ野球カード×1:持っていると、GOODイベントの時にメッセンジャー選手に会えるかもしれない?
-P 新井さんのプロ野球カード×1:持っていると、GOODイベントの時に新井さんに会えるかもしれない?
-Q 城島のプロ野球カード×1:持っていると、GOODイベントの時に城島釣り師に会えるかもしれない?
-R J・ウィリアムスのプロ野球カード×1:持っていると、GOODイベントの時にジェフ選手に会えるかもしれない?
-S よくとぶバット:練習時に増える攻撃経験値が2上がります。(1個しか所持できません)
-T ナイスなグラブ:練習時に増える防御経験値が2上がります。(1個しか所持できません)
-U 速いスパイク:練習時に増える速度経験値が2上がります。(1個しか所持できません)
-V 「茶海」の抹茶×2:体力が全回復します。SAN値も1回復します。(消耗品)
-W お香×4:SAN値が2回復します。(消耗品)


× 7 α章に行きます(現在、イベントチケット0枚。この本編でのターンは消費しません)

8 自由安価


安価↓1
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 21:54:03.51 ID:y84EVb+n0
2F
88 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/02(木) 21:57:11.23 ID:GSm2xr500
では、安価↓1で遭遇するキャラクターをどうぞ

東京に来ているキャラ限定なので、宮永界とか原村恵とかはダメです
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 21:57:40.76 ID:AOISyRZUO
ネリー
90 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/02(木) 22:14:20.93 ID:GSm2xr500
―水道橋―


京太郎「……」 スタスタ…

京太郎(結局……やることもないから…必要もないのに、水道橋まで来てしまったな…)

京太郎(ン……。向こうに見える建物は、確かちょっぴり有名な協会だったな…)

京太郎(カテドラル教会だったか……) 

京太郎(……んっ……?)

京太郎(それよりも……あそこにいるのは……確か、臨海の大将の……)


ネリー「………」


ネリーは何をしていた?

A 物乞い

B 路上占い

↓1
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 22:17:34.19 ID:NmtYl2Tt0
B
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 22:19:38.94 ID:wZWBHMMA0
B
…水道橋からカテドラル教会はちょっと遠くて見えんですよ
文京区の100円バスに乗って来たってことで
93 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/02(木) 22:27:21.86 ID:GSm2xr500

ネリー「……」


そこでは……段ボールの上にタロットカードを並べ、

雑貨屋で売っていそうなチープなカーペットの上に座ったネリー・ヴィルサラーゼがいたッ!

建物ではないし、天蓋すらもないッ!段ボールは雨ざらしになっていた日もあるのだろう……所々ふやけている有様ッ!!


京太郎(なんだ、あれは……。みすぼらしいにも程がある…)

京太郎(何をやっているんだ……。あの女は…)

ネリー「……ん?」 チラッ

京太郎「!」

京太郎(しまった…!ジロジロ見過ぎたかッ)

ネリー「お前は……確か、白糸台の……スガキョウタロー」

京太郎(お…俺のことを知っているッ……それも当然か、昨日試合をしたばかりだし……)
94 :>>92 うっかりさんな京太郎は散歩しすぎた模様  ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/02(木) 22:35:39.50 ID:GSm2xr500

京太郎「……どうも……」 ペコリ

京太郎(初対面だが……気色悪い。足早に立ち去るとしよう……) スタスタスタスタ

ネリー「待ってよ。お前とは一度話してみたかったんだ。ミョンファのフィアンセでしょ?」

京太郎(は……?)

京太郎「いや、別に俺は……」

ネリー「アハハ……。知っているよ、ミョンファが勝手に言っているだけだよね」

京太郎「……」

京太郎(自己完結しているのなら、わざわざ言うな……!)

ネリー「しかし、昨日の試合は凄かったね。自信満々のミョンファを完全に粉砕していた…」

京太郎「……それほどでも」

ネリー「謙遜はいいよ。まぁ、ネリーはああなることを「知っていた」けど」

京太郎(……なに……?)
95 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/02(木) 22:45:36.05 ID:GSm2xr500

京太郎「……どういう意味かな?」

ネリー「ネリーには「運命が分かる」んだ…。ミョンファの敗北の運命は見えていた」

京太郎(……妙なことを言うな)

京太郎「……ネリー・ヴィルサラーゼといったかな……。面白いことを言うね…」

京太郎「「知っている」とは…どういうことだい?」

ネリー「ネリーはタロットカードを通して運命を見透かす力がある」

京太郎「ほう…。では、君には……昨日うちが君たちに勝利することも分かっていたのかい?」

京太郎「ひょっとすると、今日俺が……何かの気まぐれでここに来ることも…」

ネリー「大将戦の途中からはね」

ネリー「それまでは逆転するつもりでいたけど、阿知賀のタカカモやそっちのハラムラに運命の輪を動かされすぎた」

京太郎「……展開を見て予想しただけじゃあないのかい?そんなのは占いとは言えないな…」

ネリー「ふふ…。ネリーがこれまで戦った相手の中でも手強かったんだよ。特に阿知賀のタカカモは……」

京太郎「……高鴨穏乃がかい?彼女は大将戦では一番のマイナスじゃあないか」

ネリー「けど彼女が最も「運命力」の高い打ち手だった……お前のように…同様に優れた運命力を備える者には分かると思うけど?」

京太郎「!」



96 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/02(木) 22:54:13.67 ID:GSm2xr500

ネリー「多分…無知蒙昧な一般人からすれば、タカカモは戦争犯罪人扱いだろうけど……」

ネリー「一番相手にしたくないのはタカカモ……。それはお前も分かっているはずだよ」

京太郎(こいつ……。的を射ている…)

京太郎(「運命力」だとか…訳の分からん言葉を使うあたりは、少し頭のイカれた外人に見えるのだが…)

京太郎(言っていることは、その通りだ……。3回戦で阿知賀が勝ち上がることになったとき、俺は「失敗した」と思った…)

京太郎(ちょっぴりこの女に興味が湧いてきたが……アブない雰囲気もある…やはりさっさと立ち去ろう)

京太郎「……なかなか面白そうなヤツだな…」

京太郎「君がどうしてここで占いをしているのだとか…色々聞きたいこともあるが、ここを立ち去らなければならんのだよ」

ネリー「へぇ?」

京太郎「ちと用事があってね…。あと2分しかない…無駄話をしている暇はないんだ」

ネリー「いや、用事なんてないよ。知ってるから」

京太郎「……?!」
97 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/02(木) 23:03:10.43 ID:GSm2xr500

京太郎「……どういう意味かな?俺が用があるといえばある…嘘をついているとでも?」

ネリー「そうだね…。それはウソだ」

京太郎「……」

ネリー「……」 ニヤリ

京太郎(……何故分かる?「占い」とやらでか…?)

京太郎(……いや、違う。きっと俺の嘘が下手だったに過ぎない……)

ネリー「お前とネリーがこういう形で会ったのは「運命」だよ」

京太郎「おいおい…やめてくれ。君まで…明華のようなことを言い出すのは…」

ネリー「フフ……。そうじゃないよ。ただ、「運命力」の高い者どうしが惹かれ合ったと言いたいだけ…」

京太郎「……」

ネリー「急に決勝が延期になって、ヒマだからうろうろしていたんでしょ?」

京太郎「……そういう君は、なぜ朝っぱらからこんなところで占いを?」

ネリー「これは、何もない日のネリーの日課」

ネリー「ネリーはお金が必要だから。何もない日は、毎日場所を変えて路上占いか物乞いをしてる」

ネリー「今日試合がないことはずっと前から「知っていた」から、そこの茂みに道具を置いていたんだよ」

京太郎「……。失礼だが、君は乞食なのかい?」

ネリー「うん。そうだよ」

京太郎(……なんだ、こいつは。挑発半分で尋ねたのに、堂々と認めるとは……)
98 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/02(木) 23:10:44.92 ID:GSm2xr500

京太郎「……なぜこんなことをしている?普通にアルバイトでもすればいいんじゃあないのかい?」

ネリー「入国までの経緯にひと悶着あってね。「留学」の在留資格はもらえても、就労の許可が下りなかった」

ネリー「日本は冷たい国だからね」

ネリー「東欧のちっぽけな国との関係なんて軽視してるから、ずっと国名も間違えられていたし」

ネリー「教会帰りの信心深い人間を狙い撃ちにしてこんなところで物乞いやら占いやらしないと、追い払われたり襲われそうになったりする」

京太郎「……」

ネリー「まぁ、それはいいよ。今はこういう「運命」だから」

ネリー「どう?せっかくだから占っていかない?1回1万円でいい」

京太郎「……高いな」

ネリー「人を見て値段は変えるよ。その方が効率よく稼げるからね」

京太郎「なぜ俺は、1万なのだ?」

ネリー「金払いが良さそうだから。絞れる相手からは絞らないと。ネリーはお金が必要なの」

京太郎「……」

ネリー「どう?占わせてよ」


A 1万円を払って占ってもらう

B 拒否して立ち去る

C 1万円を突き付けて、占いはしてもらわずに立ち去る

D 自由安価


↓1
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 23:13:14.62 ID:fxNs769lO
D
3万円払い京太郎の栄光を占いで確約させる
100 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/02(木) 23:31:22.73 ID:GSm2xr500

京太郎「……」 スッ パッ


しかし京太郎は……財布から1万円札を3枚抜き出して、ネリーの前にばら撒いたッ!


ネリー「……これは?」

京太郎「3万出す。これで、俺の「幸福な未来」を占ってもらおう」

ネリー「……アハハハハ!面白いね…スガキョウタロー…」

京太郎「……」

ネリー「未来の内容を逆に指定して占わせるとはね……」

京太郎「この須賀京太郎は自身の「幸福」を第一に願って生きている……不幸な未来など受け付けないのだよ」

ネリー「ふふ……。そうなると、これから先の「ある幸福に満ちた期間」を教える形になるのかな」

京太郎「……やってみせてくれ」

ネリー「オッケー……。じゃあ…このカードの中から、「2枚」引いてみてほしい」

京太郎「2枚?」
101 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/02(木) 23:41:21.38 ID:GSm2xr500

京太郎「タロットカードというのは……1枚で占うんじゃあないのかね?」

ネリー「「幸福な」と指定されてしまったからね……」

ネリー「1枚は「幸福な未来」の占い……もう1枚は、その「少し前の未来」の占いをする」

京太郎「へぇ……?」

ネリー「だから、1枚は自分で捲って確認してみて。もう1枚は、引いたら見ないでネリーに渡して」

京太郎「……これと、これだ」 スッ

ネリー「じゃあ、これが…「幸福な未来よりも少し前の未来」ね」

ネリー「……」

京太郎「で……これが、俺の「幸福な未来」を暗示しているわけかい?」

京太郎「これは……どういう意味を持つ?」



         ,-- 、    _,,.....、
       ./ :::::::;;;;\  /o  O゙iヽ、
     _. ゙i ::;/ ノ`} {.i )i `゙ジi::>). _
    / :::::::ミK`ー´/  .X,-゙ゞ´/://:::>)、
    { :::::::`ヽ、 ̄´:::` ̄\:::ヽ i::〃://:::::ゞ.、
    /ヘ. :::::::/):::::::::;;;;::::::::ヽ,/ ゞ<ノ/:::::::{三ニ/\
   {:::::::i\(_/::::::::/ >,--、`iO´ /:::::::::::i三=i::::::::ゝ、
   ゙i:::::::ヽ--、__,,-i´  i(`ー´)、ソ´:::::::::::::i三/::::::::i゙/:::>、_
    ゙i\_//)/ー‐/  /i三i::::::::,:::::=-=:::::/ニ/::∩::::|.i::::::!i:i! ̄/\
    i::::`ー/゙i /   i ヘ彡;/,-――‐-`\::`´;::i ゙i:::::!i::i!_∠/\
    ``ー、i/ /    i::::O>/´{     / \ `,:(ノ.ヽヽ;::y´  ヘ___}
      /ー:i゙    .i,::o{ i  `i。 。/_ .i }:O:::>_フ    /  /
      {\__{    _,(ヘ。i i  (_ヽ_ノ  _) /i !:o:/ヽヽ、__ 人  /
      ヽ、 `iー‐‐i´ \゙、、   ヽ O // ,i/゚;人    _フ´ `y´ノi
       \ノ___,,i!-‐´ ニ\_` ̄ ̄´_,,.ノ゙´  }  ,-へ__人/ i゙
            _/―、  f-=、´_,,ォェ==i''"´ヽ_, ='--、}/  i
           `ヾ/ .:::::::::::`=/ ::::....:U´::::`ヽ==''<     i  i
           ,-―! ::::::::/´::::::i ::::::::::i::::゙i::::::::::|`ヽ.  }-、  i/゙ j
          ./ :::::::i ::::::::i:::::::::::| :::::::::i|:::::|::::::::::|::::: ゙i  i  i,  し´
         / ::::::::/ ::::::::iー―i! :::::::::i| ̄|::::::::::|`i:: i  ヽ ヽ  _/
         / :::::::/ :::::::::::L  / ::::::::::::ヾ、/::::::::::V:::::ヽ,  ̄ ̄ ̄\
         ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


ネリー「これは……正位置の「月」」
102 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/02(木) 23:48:49.98 ID:GSm2xr500

ネリー「大アルカナのXVIII……「ザ・ムーン」の正位置が持つ意味は……」

ネリー「不安定……現実逃避……潜在する危険……踏んだり蹴ったり……トラウマ……」

京太郎「なにッ?」

京太郎「……なんだ。これじゃあ俺の「不幸な未来」じゃあないか」

ネリー「いや……まぁ待ちなよ。運命は…たゆたう波のように…定まっていない…」

京太郎「は……?」


ビュオオオオオオオオオオオオオ!!!!

その時、京太郎とネリーに一陣の風が強く強く吹きつけたッ!!!


京太郎・ネリー「!」


             __      __   _      __
        /::ヽ.   「::::l /}  /:::/ /´::::/     /´::::> ,.-.、_        __,,..、
        〈:::::::ハ  |:::::j '´   |:::::/ /:::::::/./!   /:::::/ /:::::/      /::::::::j__
        ';:::::::l l/ _    l::::i /:::::::://:::/  /:::::/ /::::://::7   ,:'::::::::/::::::〉    __
         V:::::l /::::}.   l:::::!ヽ一' l/   /::::::< └-' 〈_:/  /::::://:::::::/,.ヘ.  /:::::/
         V:::レ::::::::r'  .l:::::l       /:::;へ::::\      /:::::<  ー-'<:://::::::://:ヽ
           .';:::::::::/   ;:::::└‐:::ァ    ∨  丶;::::>.    ,'::::;ヘ::丶、  ´ /::::::::/':::::::/
           .';::::〈     !::::;_:::::::/          `     レ'   `¨   /:::::::< ヽ;;/::::>
           ヽ::::〉    |::/  ̄                        /::::;::::::::\ ヽ'
              .V     U                             〈:::/ \/


           /  /  l |   / l: / | |       / l  /| | :|     |  ||  l \
             /   :l |:  /  :| | | |:      / / /-l/  |:   /  :||  | \\
.             /|   l |  ′ x==ミ i|     / //=ミ   |  /   ||  |  ヽ ヽ 
           ′    l | | / '⌒ヽ 八   //   '⌒ヽ\.ノ  /    ,゙| /   } } 
            { ∧ 八八 | {{|::::::::: |   \ {     |::::::::::::| 》 イ   //イl   / /  京太郎さん……。ネリー……。
            ∨ ∧  \\ 弋 ⌒ソ    \    弋.⌒ソ  /  / i||', _/ ´
            \、_ \  \    ̄     ,      ̄  /_, イ   ||‘,     そんなに近くで顔を突き合わせて……
           / / ̄   \  \                 ̄/ /|   i|| `、
            / /    / \  ヽ               / イi |   i||   `、    ……何をなさってるんです…?




京太郎「みょ、明華……ッ!!」

ネリー「おはよう、ミョンファ」
103 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/03(金) 01:58:51.67 ID:4pNp9LsC0

明華「……おはようございます」 

京太郎「お…おはよう」

明華「……ですが挨拶より……何をしているんですか…と聞いているのですが?」

ネリー「スガキョウタローの運命を占ってたんだ。偶然ここで会って」

京太郎「そ、そうだ……。ただ占いの結果を見ていただけだとも……」

明華「あ……そうだったんですか」 ホッ

京太郎(面倒な女だな本当に……)

明華「ところで、京太郎さんはどんな運命だったんですか?」

明華「もしかして、私と同じ正位置の「恋人」……」 ドキドキ

京太郎「いや、それがだね……。正位置の「月」という不幸な……」 チラッ

京太郎「!!」


しかし、京太郎が目をやると……「月」のカードは反転していたッ!!


ネリー「……逆位置の「月」……だね」 ニヤリ
104 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/03(金) 02:06:11.53 ID:4pNp9LsC0

京太郎「い…いや……。今のはただ、明華がやって来たときの突風でカードの向きが変わっただけだろう?」

ネリー「結果的には、それが「運命」だった……ということだよ」

ネリー「逆位置の月が指し示す運命は……「過去からの脱却」…「徐々に好転」…「漠然とした未来への希望」……」

京太郎「!」

ネリー「良かったね。これは「幸福な未来」と言えるんじゃない?」

京太郎「……なんだ、そんなものか……」

京太郎「……3万円も支払ってこれでは、大したことはないね……」

ネリー「いや。最初に引いたお前のカードと組み合わせて考えると……馬鹿にならないよ」

京太郎「なに……?」

ネリー(スガキョウタローがネリーに渡したカードは……大アルカナのXII…「吊るされた男」…「死刑囚」…!)

ネリー(その逆位置だった……)

ネリー(そこから分かる「運命」は……「自暴自棄」…「欲望への敗北」…)
105 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/03(金) 02:15:27.36 ID:4pNp9LsC0

ネリー「この2枚が指し示す「運命」から……お前がすべき「覚悟」を教えてあげよう」

京太郎「……」 ゴクリ

ネリー「お前は……この先、過酷な「運命」に翻弄されるかのように見える…」

ネリー「それは外的な要因と内的な要因…複数のファクターが噛み合わさって発生する「試練」…」

ネリー「お前は必ずその「試練」に打ち負けそうになる……。精神状態は不安定になり、心の支えを失うことだろう」

ネリー「それが転機となって、今まで抑えつけていた欲望に歯止めが効かなくなったり、そのことで状況が悪くなったりもする」

京太郎「な……!」

明華「なっ!なんてことを言うんです、ネリー!!」

ネリー「まぁ落ち着いて……」

ネリー「しかしね……結局のところ、「運命」はスガキョウタロー…お前に味方している!」

京太郎「!」
106 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/03(金) 02:25:01.35 ID:4pNp9LsC0

ネリー「諦めずに冷静に物事に対処していけば…持ち前の天運で事態は好転するし……」

ネリー「最終的に…お前は自らの成長によって呪縛から解き放たれる……」

ネリー「失うものも多いけど……心の平穏は取り戻せるだろうね」

京太郎「………」

京太郎(何故だろう……。不思議と…この女の予言する「運命」は、当たっている気がする…)

京太郎(この須賀京太郎の人生観にマッチした言葉をかけてくるからか…?)

京太郎「……人と接することが多く、人を見るのが上手い占い師であれば…」

京太郎「そいつが求める言葉を選び、納得させるようなことを言うのが上手いんだろうね…」

ネリー「……フフフ、そうなのかな」

京太郎「……いやはや、感服したよ。危うく…君の言う「運命」とやらを信じそうになった」

ネリー「信じていいんだよ。それで「覚悟の準備」ができるから」

京太郎「……いや、やめておくよ」

京太郎「俺はどんなトラブルも乗り切るし…そもそも「試練」とやらに直面しないよう細やかに気配りをする人間だ」

京太郎「そこまでの苦労をしなくても……平穏に暮らしていくつもりさ」

ネリー「どれだけ気を遣って暮らしていても……運命の津波が押し寄せたその時には、飲まれるしかないよ」

ネリー「舞い込んでくるトラブルばかりは、どうしようもないんじゃないの?」

京太郎「……」

京太郎「……もういい、分かったよ。十分に楽しめた、ありがとう」

京太郎「それじゃあ、失礼するよ……」 スタスタスタスタ

明華「あっ、京太郎さん!待ってください!私、お話したいことが!」

ネリー「……」

ネリー(須賀京太郎……。「運命に愛された」男……。)

ネリー(自ら「運命を奏でる」…このネリーと系統は違えど……同様に「天」に並び立つ存在か……。)



〇ネリーへの好感度が15上がった!

〇明華の好感度が10上がった!

●ネリーに3万円支払った。

107 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/03(金) 02:28:29.92 ID:4pNp9LsC0
なんか面白い自由安価のアイデアあったら、午後の行動判定の前に行動消費ナシでやります

もひとつの京太郎スレ見てたらそういう気分になってきたので


安価投げて寝ますね



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        /::::::::::::ハ::::ハ::::::::::ム
        i:: ハ 乂 レ ノ リ:::::::}
        |:。:l. ○  ○ .|l:::::i < おやすみ〜
        ノ::::八xx .ワ xx.ノ::::::}
       /:::メ:_≧-. -≦_:f⌒i、
    .,、.,,/::_/ヽ>=Y=<丿: 、:;.ヽ、
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zzz....    , 、、., ,、、. ,,、.  , ,、、. ,,、
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自由安価↓1
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 05:57:45.68 ID:kPeRtpHDO

京太郎の行動である必要が無いならば
和が改めて阿知賀勢と会って色々話すとか見たい

番外:亦野さん阪神勢と尭深ちゃんと一緒に
鶴巻町の麺珍亭や都電早稲田駅前の武蔵野アブラ学会で
油そばを満喫するも食べ過ぎて無事脱糞
109 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/03(金) 06:41:36.76 ID:4pNp9LsC0
>>108
おっけーです
110 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/03(金) 06:52:20.92 ID:4pNp9LsC0
京太郎がネリーの下を立ち去り……執拗に迫る明華からアナザーワンの時間停止で逃走していた頃…


―レストラン―


晴絵「いやあー……」

晴絵「それにしても、久しぶりだなぁ。和」

和「ええ……本当に…」

晴絵「元気そうで何よりだよ、うん」

和「赤土さんもお変わりなくお過ごしのようで、安心しました」

晴絵「あ、ホント?良かったー、老けたとか言われたら焦ってたよ」 ハハハ

和「そんなことは……」 フフフ

憧「……うちらはもうインハイで打ってるから、「久しぶりー」は済ませてるんだけどね」

穏乃「まーね!でもこうやってゆっくり話せるのはホント小学生ぶり!」

和「そうですね……」

玄「和ちゃん……大きくなったねえ」 ホッコリ

和「中学生の頃からそこまで身長は伸びていませんが……」

玄「いやいや、そこじゃないのです」

和「……?」
111 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/03(金) 06:54:35.27 ID:4pNp9LsC0
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  .:.:.:.゚,:.:.:.|:.:.:.:.:.i| マY:.:oノ        マY:.:oノ/厶イ!{
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/:.:.:.: ´  ハ 。:.:.八      /ー―‐1      {::::::/ :|
:.:.:./   、|::ヘ ゚。:.:/ )、   {      }     ィ:::: ∧; ┐   おもちが……とてもとてもご立派に……
:. /     / ̄)/ /:.:、 > ゝ--- ′< ノ:::::///:
: ′  _ | 丁 | |` ミ  \ ̄/,,_  |彡"彳/ /::::::::.___
:   | 、__) ー  | ,.:┐t'⌒{ }   入 |  r v // r―::′
! r‐、} '^    | | {ニ=- ∨ _ノ┴ュ'′/ }   〈_/ \
  し        ー  |ニニニ{ニ}ニニニニ} / ,ノ、     rヘ,_〉
   }       /    ニニニィ¨ト=ニニ7 {   ‘,      ̄}::.
. イ∧        /ニニニ/ マニニニ\ :,        /し':::::::.
  / ゝ     /'⌒ヽ/   マ> ´  \     /::::::::::::i::}



和「おもち……?」

憧「えー、和忘れたのー?」

穏乃「玄さんおもちマイスターだったじゃん!」

和「……?……!」 カァッ

和「そ、そういう……?!」

玄「えっへっへ」

晴絵「セクハラやめい」



    |\_     \   /´  __r― r‐ r‐、.ト ..
   <    /_  /乂   f i |  !  i ∨::.::.::ミ:.、
    |/\| 二 ミ 、 ..:..:\ 八}  {   }  }  }::.:.:.:.:.:.::.::\
            ,   ..:..:..:.:.:\   ' __,.. -- ':.:.:.:.:.:.:.:.:.::.::.:\
          /  ..:..:..:.:.:.:.:.:.:.:.` ¨¨´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ヽ:.:.::.::.::ヽ
         /  :..:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: i  ..:..:.. ヽ:.:.:.:..:.. ‘,:.::.::.ハ
      / /   .:/ :.:.:.:./ ..:.:.:.:.:.:.:.:| ..:.:.:.:.:.:..i:.:.:. :. . i    ’
      .′′...... /   /    ..} ..:.′ :.:.:.:.:.:. |:.....‘. ..:.|....:.::.::.::..|
      i..:.i ..:.:.:/ ..:.:.:′.:.:.:./:.′/| .:.:.:.:.:.:.:.:.:}i:.:.:.:.|:.::.}:..:.::.::.:i::.}
      ..:.::. ..:.:.:′ ..:.:.i.:\,.ィ:./}.:./ }.:.i..:.:.:.:.:.:}:ハ:. イ::;′.::.::.::}::′
       | ..| ..:.::i   :.:.:i:/ /`/>ー}:/:.:.:.::/斗イ}:/ }:/,!::.::.}::.//
     ノノ| ..:/′..:.:.:.::|   ノ'   /' }:.:.:/ノ}ノ ノ' ノ /}::. /イノ′
    //´ }.:/ |r‐ 、 .::|z==ミ、  /イ ノ,斗==ミ /:ノイヽ{
.  / .:/  ,o'>{  ハ::.: !  xxx  `      ^´ xxx {::.:.:./⌒ヽ   あたっ!
/ . .:././:r‐{  |__ノr‐込         '      厂/  | |\
 .. .:.//r‐ミ! 廴ノ 人 \ r .   n  ,      イ::厶イ)、_.厂}:ヽ
. .:.:/{ {∧ }ー′   /` ノ {   ≧=r`〒 ≦爪   /  /  {_.ノヽ:’.
..:.:.{   |爪    /     }.八__  イ厂ト . __}   /   }     { ∧:ハ
.:.::ノ ィ 7~入      ノ く   ./ ./|   》   /{        `{ ノ:.ト}
112 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/03(金) 07:01:36.53 ID:4pNp9LsC0

玄「……えへへっ」

晴絵「え、なにゲンコツされて笑ってんの?」

憧「あー、玄はいつの間にかMになってたからねー」

和「そ、そうなんですか……」

穏乃「えっ、そうだったんですか?!!!!」

玄「ちっ、ちがうよっ?!」 アセアセ

玄「ただ、この感じすっごく懐かしいな〜って思ったら、嬉しかっただけだよ〜」 アセアセ



        /: : : : : : :/: : : : :/: : : : : : :.|: :../    ゚:, : : : : : : : : : 、: : : ゚:,.: : :
         / : : : : : :.:′: : : / : : : : : : : |: :.′   : : |: |: : : : : : :}: : : : :.゚, : :
       ′: : : :..:.}{: : : __ ′{:.ハ : : : /|: :{     }: :}: |: : : : }: :ハ:_;,.: : : |.: :
      | ハ: : : : :..}{: : : : :厂 `トミ.:,;/ : :|     |:/|:八,.斗ヘ''}´∨: : :│ :
      |.{ |: : : : : }{: : : : :|  リ 乂:{`丶{    ,厶:匕´}:/ }/  }: : : :.}.: :
      リ :, : : : : }{: : : : :ト、,斗‐=¬=ミ        ,.斗レ¬=ミ,ノ|: : : / : :
      __,,乂__/ \_;レ_/_):乙うt           /_):乙うt ‘:,l: :../|: : :
       ̄ ̄ ̄ ̄\ / ̄W ̄ ̄{刈爿          K弍刈爿 》: イ: |: : :
            }{: : : : {   込.:.:.:.:.ク        込.:.:.:.:.ク  j: :..:j/
            }{: : : : {  `¨¨¨¨¨´        `¨¨¨¨¨´  |: : : :|: :
            }{: : : : {:.  ::/::/::           ::/::/::   .:|: : : :|: :
            }{ ; : : :ト:,        r――――┐      /:! : : :,.: :   …………たしかに!!!
                ゚.: : :{ :.       │      |       /:.:|: : : ′:
               ゚.: :ハ ゝ               ′    /: : ′:/: : :
              V :ハ   > ..  ゝ ___ ノ  ..  <|: : : /: :/: : : :
                乂:{  r≦三>。..    .. イf≧ュ j: :.:/: :/: : : : :



              -‐…‐-
         ´: : : : : : : : : : `` .
        /: : : : : : : : : : : : : : : : : :\ ___
     . : : ::/: : : : : : : : : : : : : : : : : : 〈i:i:〈
.     / : : :/ : : : :/ : : : : !: : |: : : : : : : :〈i:i:〉
    /:: : : : : : : : : ::∧: :/|:: ::|i: :|::| : : |: : ¨
   , : : : ||: : /!: / ∨|: :|i: :|::| : : |i: :|
.   ′: : :|: : :/ |/     |: ::八人| : : |i: :
.  ,: : : : : :|: Y斗ぅ气ト ムイ≫冬ト: :从/
  ′:: : : ::|: : | 乂rツ    ヒrツ.ムイ: ::|
  .: : : : : ::|: : |  ,.,.,.    、 ,.,. .′:: ::|
 ,:: : : : : : ::|: : |      、 ,    , : :|: : :|   ……そうですね……。
./:: : : : : : :::|: : |: :} iト       イ: : :|: : :|
:: : : : : : : ::|: : |::j{   うr≦: : : |: : | : |
::: : : : : :/|: : |:\   {`ヽ〕iト ..,,__|: : :|
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113 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/03(金) 07:06:04.11 ID:4pNp9LsC0
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  ト、j:/:::-‐:::|:::::::|:::::_,,_ト、:::::::::!}!::::ハ::::::::!ノ
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i:::::::|、::!:::::::::{^ヽ::::ヽ _ゞソ    `  ./::::|   まぁ、うちらは「和と遊ぶんだ!」って言ってここまで頑張ってきたわけだしねー
|:::::::| ヽ:ヾ:::::ト、}!:::::::!    r フ ィ:!::::/
|:::::::! ヽ:::ヽ:::::マヘ:::::ヘ- ,,,__` /::トj::/                   念願叶ったって感じよね〜
|:::::::|  ヽ::::ヽ:::V \:ヘ  ト! \!:::! ハ                .rfヘ
',:::::::!  }::::ィ';::::\  ヾ:ミー vへ,ゝ{ ; ',           ./)__ノ ヽヽ
.ヾ:::::!  / ヾ:::::::\   />r-{" ベ、ト、         ィ7 !イ !Vヽ)
 ヾ:::/ `丶  ヾ:::::::\_/  /)-ト、_,ノ\ ヽ ./      /∧  ノ j/
 ../    ヽ  ヾ:::::::ヽ',  .ハ ヽ \ ヽ V ./   /!/  \ /
./      '" ',  ヽ:::::::ヾイ .l  ヽ,,ノ  ヽV ./  !  ヾ/ /_ソ
  、        ノ  ヾ:::::::::ヾ-"\ i    ./ V /"   ヽ-イ
 ‐-ゞ 、   /i::-.、 ヾ::::::::ヾ  ,ヾ   イ::! .V       ノ
 _,, -ー <   ',::...丶  ヾ::::::ハ ノ .0` 〈:::::! イ     -イ
、      \ ヾ、::::.丶.._}:!:::::}'"     Y/:/     /
.\         \ゝ::...  リ}:ノ       ! ;    /
 ト>          ̄ ヾ:.._      .0:' .|\__ /            -ニ>-‐
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 |      .!  ィ'i" ! ハ::...        / |  ヽ-7''" ̄  /        , -‐ '"
 |    .;  ヽイ ! | | |ハ       0 ::..,, √7   _,/    , -‐ '"
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 |    .;     !-!-ー-イ     _ - "  oノ ィ''" ̄/                 _,,,
 |    .;      |   .j  - '"    _,,ィ'"    /               <ニニニ
 |    .;     イ / j./     _ィ ィ'"     ./              <ニ=
 |    .;     斗イ"     /ィ-――――-7           <ニ=
 |    .;     /  ヽ__,, √7ィ"        /         <ニ=
 |    .;    ./   }   /ヽ \       /       <ニ=
 |    .;   /     〉-'"!  ヽ ` ー-- _ /     <ニ=
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 |     | ̄ ̄ ̄                     | .;;




穏乃「……うんうん!憧も私も、和と対戦できたしね!超ラッキーだった!」

玄「いいな〜、二人とも〜」

和「……」

和(穏乃は……昨日のことは、もう吹っ切れたのでしょうか)

和(でしたらそれはとてもいいことなんですが……) チラッ

穏乃「……昨日の試合さ!」

和「!」
114 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/03(金) 07:14:11.44 ID:4pNp9LsC0

穏乃「いや〜……すっごく悔しかった!」

和「……」

穏乃「和は自分のペースでガンガン和了ってるのに、私は最初ペース乱れちゃったりとか…」

穏乃「点棒も…臨海捲るぞ!って思ってたのに、逆に削られまくって最下位転落しちゃったし…」 アハハ…

憧「まーねー……」

穏乃「終わった後、ヴィルサラーゼさんにめためたに言われて……すごくヘコんだっ」

和「……そうですよね」

穏乃「でも、ヴィルサラーゼさんも同じ1年生だし、来年ももしかしたら戦えるかもしれないんだから…」

穏乃「その時リベンジするぞ!って思ったら、うおおおおって燃えてくるっていうか!」

和「!」

穏乃「ちゃんと気持ちは切り替えられてるから、和には心配しないでいてほしいって言いたくてさ!」

和「……!……。……穏乃は、強いですね」

穏乃「……へへへっ。ホント言うと、まだ悔しい気持ちはあるよ」
115 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/03(金) 07:22:28.28 ID:4pNp9LsC0

穏乃「けど、和が決勝で……和のチームメイトかもしれないけど」

穏乃「白糸台が臨海に勝ってくれれば、スッキリするかもね!なんて?」

和「……ふふっ」

和「ちょうど昨日、試合終了後に……ベンチでそういう話をしていたんです」

穏乃「え?!ホント?!」

和「ええ……」

和「私か、チームの同じ1年生の友達の誰かが、彼女に勝ちたいな…というような話を」

穏乃「へぇぇ〜!!そりゃ嬉しいなぁっ!!」

憧「ぜひお願いしたいわね〜、アタシもシズが悪口言われてムカッときてるとこだし」

玄「白糸台ならきっと優勝できるし、リベンジもしてくれるよねっ」

和「全力で……頑張ります」 グッ
116 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/03(金) 07:29:40.12 ID:4pNp9LsC0

玄「白糸台の1年生には、なんといっても京太郎くんがいるからね〜!」

憧「須賀はまずレベルが違うわよね〜、アタシも全然敵わなかったし」

和「?」

穏乃「うんうん……。私も3回戦で打ったとき、やっぱ強いなぁ〜って思った」

穏乃「天江さんの支配をちょくちょくすり抜けて無難にトップを守り切ってたし…私も見習いたいよ〜」

和「……?」

和「穏乃は3回戦で京太郎くんと対戦していましたけど……」

和「憧も彼と打ったことがあるんですか?」

憧「あ……。い、いやー……」

和「玄さんも……親しい間柄だとか…?」

玄「え、ええっと……その…」 モジモジ…

晴絵(あちゃ、しまった……)
117 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/03(金) 07:36:13.46 ID:4pNp9LsC0

晴絵「……私と京太郎が昔からの付き合いでね。それで今年の夏に阿知賀にちょっと来てたから」

和「! そうだったんですか!初耳です……」

憧(え、待って?確か須賀って全部忘れて東京戻ったんじゃなかった?) ヒソヒソ

穏乃(た、確かに。和が須賀さんに阿知賀のこと聞いちゃったら、辻褄合わなくなっちゃうよ〜) ヒソヒソ

晴絵「……い、今の京太郎ってあんまり自分のこと話さないだろ?」

和「……最初はそういった印象でしたが、今ではそんなことはありませんが……」

和「あ…でもむしろ、初対面の人に自分の生活習慣を語ったりすることがありますよ…」

和「「自分がいかに心の平穏を願っているか教えるため」だとかで……」

玄「へ、へぇ〜……そうなんだ〜……。……私には語ってくれなかったなぁ…」

晴絵「……な、なんか私との付き合いはあまり人に言いたくないみたいでさ」

和「そうなんですか?」

晴絵「う、うん。まぁ私はあいつの恥ずかしい話とかも色々知ってるからね」

晴絵「だから私とか阿知賀のこととかは触れないでやってくれると助かるかな?うん」

和「そうですか……。分かりました」

晴絵「」 ホッ

憧(ハルエ、ナイス)
118 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/03(金) 07:46:21.79 ID:4pNp9LsC0

憧「と、ところでさー……もう一人白糸台には1年いるよね?どんな人なの?」

和「同輩くんのことでしょうか」

玄「同輩くん?変わったお名前だね」

和「あ……本名は、高久田誠くん、というんですが……皆からは「同輩」と呼ばれてるんです」

穏乃「へぇ〜」

晴絵「変なあだ名だね。2・3年の先輩とかは「後輩」って呼んでんの?」

和「あ……いえ。先輩方も「同輩」と呼んでいますね…」

憧「なにそれ、謎すぎ」

和「え、ええ……。…言われてみれば、おかしな話ですね……」

玄「なんでそういうあだ名になったの?」

和「ええと……確か、「京太郎くんの同輩」という意味なんですが……」

和「白糸台の麻雀部に入部したときから、京太郎くんは2軍の監督の覚えめでたかったらしくて…」

和「逆に同輩くんは、京太郎くんと中学からの知り合いだったこともあって、「おまけ」扱いされてしまったとか…そんな経緯だったと聞きました」

玄「え〜!かわいそうなあだ名だね……」

和「も、もちろん誰も今は同輩くんのことを京太郎くんの「おまけ」だなんて思ってはいないんですよ」 アセアセ
119 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/03(金) 08:08:00.75 ID:4pNp9LsC0

和「京太郎くんも彼のことを「同輩」と呼びますし、それで同輩くんも普通に返事していますし…」

穏乃「須賀さん本人にも言われるんだそれ?!」

憧「なんかめっちゃヤなやつじゃん!……でも、須賀ってそういうヤツよね」

玄「きょ、京太郎くんも別に悪気をもって言ってるわけじゃないと思うけどな〜?」

和「そ、そうですね。二人は親友で、とっても仲がいいんです」

憧「え、そうなの?」

和「ええ。お互いのことを一番よく分かっていて……特に、同輩くんは京太郎くんのことなら何でもお見通しというような感じですよ」

和「あまり人に心を開かない京太郎くんも、同輩くんには全幅の信頼を置いているみたいです」

晴絵「へぇ〜……京太郎に、そんな友達が……」

玄「うんうん!それはすごくいいことだね〜!なんか安心したよ〜」

和「私と京太郎くんが……一時期気まずい関係になっているときも…」

和「同輩くんが彼に働きかけてくれたり、逆に私に助言してくれたりして、彼とは前よりも仲良くなれたんです」

憧「へぇぇ〜……なんか青春って感じね〜」

穏乃「そうかぁ〜……和も、そっちでいい友達できたんだなぁ」 シンミリ

和「ええ……とても大切な友達です」
120 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/03(金) 08:13:41.02 ID:4pNp9LsC0

和「そんな彼らとだから……一緒に全国優勝を目指して頑張ってこられたのかもしれません」

穏乃「じゃあ、なおさら明後日の決勝は気合入れなきゃだねっ!!」

和「ええ……」

憧「頑張ってよー、和〜」

玄「応援してるからね!」

和「ありがとうございます」

晴絵「……」


           <: : : : : : : : : : :>、
    rー--イ^\: : : : : : : : : : : : : : : : :\
    i\: : : : : : : : \: : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
    i: /\: : : : : : : : : :\; ; ; ; ; ; ; ; ; ; : : : : ヽ
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  i{ !: :;;;;;;;;∧  ,ィfテミ      弋ン  j;;;ィ}!;: ゝ;;;ヽ
  i  !: ;;;;;;;/;;;ゝ 〈 弋ン        ̄   i };;;: リ ヽ}!
    i;;;;;;;;;{;;;;! ヽ   ̄    、      トイ; ;/   }!
    i;;;;;;;;ハ;;;ヽ `,             ィi;;;j;;/
     i;;;;;;;!リ;;;;ィ^〈^〈"`ゝ  r  フ  //"        ……ふっふっふ。
     };;;;;;;i{;;;ト \` ` ゞ`-     /iヾ\
     ヾi{   \,,,,_     `''ヽ-"  |-';, \ー -       だけどね…素直に和だけを応援することはできないんだなァ〜…
      ! ` - 、 ゞ` -z___   i     ', i   \    7ヽ
      l    ヽ〈 __ノ    !,,_    _,,,}` - ,, _〉  /
      l     ヾ" oハ   ! ヽ  " /i   \ /   ヽ
      i      ヾ /;;;≧、jヽ     //!______o_7/____ゝ__
      j-"^ ̄ ̄``y;;;;;;;;;;;;;;;≧〉   //:::!〈――――――7 _,,,,  \
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和・憧・穏乃・玄「???」
121 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/03(金) 08:20:24.13 ID:4pNp9LsC0

憧「どういう意味よ?」

晴絵「それがさ……さっき、準決までの敗退校のうち、一部の学校の監督に連絡があってね」

穏乃「??」

晴絵「ほら、昨日のニュースでもやってたけど……」

晴絵「決勝に進出してた天下無双学園の選手が、事件起こして出場辞退することになったじゃんか」

和「ええ……あれには驚きました。そんな…折角のインターハイ決勝を棒に振るようなことをするだなんて…」

晴絵「まぁ、それはそれとして」

晴絵「天下無双の代わりに出場するチームをどうするのか、ってのは昨日から散々ネットとかでも騒がれてるんだけど」

晴絵「どうやら、ここまでに敗退した高校の中から、優秀な選手を選抜したチームを組むらしいんだ」

憧「へぇ〜、決定早いわね」

晴絵「そうだね。でもまだこれは今夜公開される内容で、該当選手のいる高校の監督にしか通達が来てないらしいんだ」

穏乃「!! そ、それって……」

晴絵「そうッ!!私たち阿知賀からも、一人選抜チームに選ばれたッ!!」

穏乃・憧・玄「!!!」

122 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/03(金) 08:28:04.45 ID:4pNp9LsC0

穏乃「だっ、誰なんですか!?」

晴絵「ふっふっふ……それはだね」

晴絵「和了率.348!放銃率は.261だけども満貫超和了7!平均打点16175点!」

晴絵「我が阿知賀が誇る大エース、「阿知賀のドラゴンロード」こと……松実玄だっ!!」 ドン☆


            '' _.――  ....
        / ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: `:..、..
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     / .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}::.:}:..  :/ }     ヽ
   /::.:′. .: }::斗/L/!::.:.:. /::、i:.:.:.}......  ',
  /::.:′. .: }:  ヽ ,斗‐|-  .::| :ト.、 | |.!
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. {: /.! :|.:.:..::|:.. ...:|.〃⌒ヾ \.l.〃.ヾ ..|./|.:i
...rぅ' ,|::.|::.:.|:;{.  ,.::|.{{   }}   {{  } |:ノl:ノ
./:{ V:|::.|::.:.|´ii ..:::| `ー='"     `ー.'".|/
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穏乃「お、おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!」

憧「玄っ!!やったじゃんっ!!」

和「玄さん……おめでとうございます」 ニコッ




              /:..:..:..:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ |:.:.:.ハ:.:.:.:j:.:.:.:.} ゚。:|\ :.:.:.:.:.|:..:。:..:..:..:.\
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123 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/03(金) 08:36:45.34 ID:4pNp9LsC0
晴絵「どうした、玄!嬉しくないのか?」

玄「え、ええっと……そ、それよりもびっくりしちゃって……」

穏乃「えー!!喜びましょうよっ!!これ、宥さんには言ったんですかっ?!聞いたら絶対喜びますよっ!!」

晴絵「いや、まだ言ってないよ。さっき和と合流する前にメール来たばっかりだからね」

晴絵「まだ他のメンバーは分からないんだけど、選抜対象校は21世紀枠を除いた5位以下の高校全部…」

晴絵「そこから7人が選ばれたらしい。たった7人だよ、7人!」

憧「へぇぇ〜……!すごいじゃん玄!敗退したとこなんてたくさんあるし、負けた高校にも凄い選手はたくさんいるのに選ばれるとかっ!!」

玄「う、うん……」

和「……?あまり気乗りしませんか?」

玄「い、いや……そうじゃないんだけど……」
124 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/03(金) 08:43:01.91 ID:4pNp9LsC0

玄「赤土さん…その選抜チームの監督さんって…どなたが務めるんですか?」

晴絵「ん?それは分からないけど……どうも、プロ雀士の中から選ばれるらしいよ」

玄「あ……そうなんですか」

穏乃「あー、そうなんですか」

憧「敗退した高校の監督から選ばれるとかだったら、ハルエになってたかもしれないのにねー」

穏乃「そうだね……」

憧「うちは準決で負けてるし、もしかすると10年ぶり2回目の出場でそこまで連れてったってとこが評価されて選ばれるとかも全然あったかもなのに」

和「そうなったとしても、理屈としては十分納得がいきますね」

晴絵「まぁまぁ、最後まで玄の面倒見てやれないのは残念だけど。決勝で玄の応援できるだけでも十分だよ」

玄「……」

晴絵「……どうした?いきなり過ぎて不安?」

玄「……そうじゃないんですけど……」


     /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
    /: : : /: : : : :!: : : : !: : : : :`,: :,: :',
    /: : : /: : : : : !: : : : !: : : :!: : i: :!: :',
   ,': : i: :!: : : :_,,,j,,_: : : !`,,,,__',: : !: !: : ,
   i:/!:.i: !ィ'''"!',: ! !: : :! `,ヽiヽj: :!: : :!
   i !: !:!:j ィ'芹ミ ヽ: ! ィ'芹ミ 'i: !: : : !
   ' i; ;!; !',〈 ゞソ  `  ゞソ" j: :!: : !:!
     !::!: :ト} ......   ,  ....... j: :!: : !ハ
    oハ: :!: ヘ     __    ,イ: :!: : :!:.ハ   その……。私だけ、いいのかなぁ…って……。
    /:!∧:.!: : !:>ュ、 __ ィ"j: :!:/: : : !: :!!
   /: :レ: !: !: :!: : //i|    i〉: : /:イ: : :!: :i !
   {ハ!: : !: ヽjr''7  >=.<''" ゞ,,/!: : : !: :!: !
   ` 〉"7: : : /r===ミ_,_ィイ===ト !: : : ト、: :!
   / V: : : / .}三三}={三三〈 ,': : :,' ∧: :',
   イ /: : :/ ト==''7 〉ゞ==j!./: : :/ / ',: :i


晴絵「……!」
125 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/03(金) 08:47:21.69 ID:4pNp9LsC0

玄「和ちゃんと決勝でも遊べるのは嬉しいです……」

和「それは、私もですよ」

玄「でもやっぱり……穏乃ちゃん、憧ちゃん、おねえちゃん、灼ちゃんと一緒に…」

玄「赤土さんの下で、阿知賀女子の一員として……決勝卓に行きたかったなぁって……」

晴絵「……そうかぁ」

玄「……ごめんなさい、ぜいたくなこと言って…。自分でもわかってるのです…」

憧「……なーに言ってんのよ、玄!」 ポン

玄「憧ちゃん……」

憧「そりゃあアタシたちだってみんなで決勝行きたかったけどね」
126 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/03(金) 08:51:38.33 ID:4pNp9LsC0

憧「けどそれはもう無理なんだし……」

憧「誰も決勝に行けなくなっちゃった、ってとこだったのに玄が行けるなら万々歳じゃない!」

玄「……そうかなぁ」

穏乃「そうですよっ!!」

穏乃「というか、玄さんだけが行くっていうか…なんていうか、そうじゃなくて!!」

穏乃「玄さんが阿知賀を代表して、私たちの想いを背負って決勝に行ってくれるって考えれば!!」

玄「!」


                 __
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        {:i: : :{: :/Tニヽ {!   jイ:ノハハハノ : !:}: :ヽ:ヽ
        i:ハ: :ハ: i/ん:ハ`   ゙ん:ハヽi: :i :ハ}i: : : ヽヽ
           iハ: ハゝ 辷ソ    辷ソ "ハ:レ: ノ: : : : ヽ:ヽ
             /人 !       '       /.ィ:}: : : : : : : ハ:.}
             {:{  ', "" r――┐ "" ′V}: : : : : : : } }:}
          {:{  ゝ,  ヽ  ノ   イ  ∧: : : : : : :/:/
            ,ヾく: ̄::i:::::ェ- --ェ彡!: ̄::::ハ}: : : : : //
.           /:::i:::::::::::::ヽ\::YY:/:丿::::::::´::ハ} : : : //    それだけで、私はめちゃくちゃ嬉しいですっ!!!!!
         /:::::::へ┐::::::\:::l l::::/::::::::::::::::j:::V : ノ
         ノ:::/ヽ‐二>、:::::::::`:l l:´:::::::::::::::::::V:::::Vノ
      ノ::ィ::ヽ::`<´,.)::::::::::::l l::::::::::::::::::::::::!:::::::ハ
       /::/:::\:ヽヽ:::フ::::::::::::::l l::::::::::::::::::::::::}::::::::::ヽ
.      /:ノ::::::::::::::::ー:Y:::::::::::::::::! !:::::::::::::::::::::::j:::::::i::::::ヽ
.     /::/:::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::l l:::::::::::::::::::::::/:::::::i:::::::::ヽ



.           . : : : : : : : : : : : : : : : :`丶、
          /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
        : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\ : : : ヽ
       / : : : : : : / : : : : : : |: : : :│ : : : : :__ノハ
.   /⌒Zコ\: : :| :i : : : : : |: : :i|∧: :| _: : : : : :│
  . : :.;ィ: :|: :i、:丶:| :|:¬ト:/ |: : :i| 匕i : : |.: : :|:│
 ' : : / :| : | : i \: :| :|: :/|厶イ : :八ィ伏 Y|│ : 八|
/: : :/  | : | : 〈\: :| :|ィi艾⌒|/   Vソ 小i/|/
: : :/  : : :|: : :.V⌒| :|乂::ソ    , 、::、: : | |   (\  _
: :/  /: : :| : : : .  | :| 、::、::          |: | |   }_,レ'´  }    うん♪ そーゆーことっ!
:/  /: : : :|: : : : :.マ| :| 、   r  ¬   从: |  /    ̄ ̄}
:  /: : : : :|i : : : : : | :| ノ丶  、 _ノ  イ : i: |  ,     ̄ ̄}
i: /: : : : : 八: : : : : : :「\   ァ:-<|  |: ; : :| {      ̄}
| /: : : : :.://\: : :.ヽ|\ ー‐「〉: : :.|  |/i: : |//,'\   广¨
| : : : : : 〃  ⌒゙\ : : : : \  レ'⌒Y7   |: ://////\ノ\
127 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/03(金) 08:55:34.92 ID:4pNp9LsC0
                    / : : : : : :.:/:/: : /.: : : : : : : :| : : : : : : : | : : : : : : : :ヽ
                /.::.::./ :.::. /:/.::.:/| ::.::.::.::.::.::.: |.::.::.|.::.::. |.:| .::i.::.::.::.i::.::.::.:.
                  /:/.::.:: :.:: i/ :i_;.::イ| ::.::.::| ::.::.:: |.::.::.ト.::.;_|.:| .::|.::.::.::.i:.::.::.::.:.   /)
              /:/::.::.::i::.::.:i/| .::.::|八::.:八.::.::.::.|.::.::.|.::.::/|/\|.::.::.::.i.::.::.::.:.i  〈 <00
  rュ             φ:.::./:.::.i::.::.:i::斗テ宀ミ .::.::.:\.::.∨斗宀弌ミ:/j|::.::.: j :.::i::.:.|   \) ∩
┌─ 、        ○ o:.::./i ::.::i::.::.:〃 んuノハ \|\|\| んuノハ ∨|.::.::.リ.::.::i::.:.|   ⊂ニ  ⊃
  ̄)丿         {.::.:;.: i .::人 ::.:{i {::.. ..:::}       {::.. ..:::} レ.::.::.::.i.::.::i::.:.|   ( ○ |
  /> __     __ xく>'|:.::i::.::.::.::.ト、| とつ_ノ         ゝ._(つo厶ィj .:: i.::.::i :八      ̄∪  穏乃ちゃん…憧ちゃん…。
  \> ゙っ) /::.::.::.::.:/ |:.::i::.::.::.::.i:|////   ′    ////|:! ::.:i.::.::i::.::.::.:、
       '⌒ア.::.::.ノ  ノ:.::i::.::.::.::从                   从:: ノ.:: 八:.::.::.:\



玄「……私、頑張るねっ!!」

玄「阿知賀の代表として……頑張りますっ!!」 グッ

穏乃「はい!!「私こそが阿知賀女子だ!!」ってカンジで、どーんと構えててください!!」

憧「プッ、なにそれ?」

穏乃「いや心構えは吉野山よりもおーきくねっ!?」

憧「はいはい」 フフフ

和「ふふっ……」
128 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/03(金) 09:01:47.53 ID:4pNp9LsC0

和「玄さん……白糸台は、相手が誰であろうと全力で勝ちに行きますよ」

和「もちろん私だってそのつもりです」


             , ―<>‐'´,                   \ >-、
               {:::::::: j ::::::::::::}   // /   、  、      `マ::::::}
             } :::::印フ::::::::{  // / / ハ ハ `ト、ヽヽ 、    ヽ::〈
               {:::::: У::::::::::::} l / / / } } | l l l l li  ', ヽ  l::}
             ゝ=イj、::rーr'  | il l  |  | | | | | | l l| i l i l l l l::}
               /// : :|  |  | il l  |  | | | | | |ハノ| i l i l l | |::ト、
           /:::// ::::::|  | | 从 乂 ! ノイ ノ ハノx==リ<イイ!イ l | l:::\>
           {f^〈:rヘ::j  ト、ily{frうr1      ´frうr1}y!ノ ル'j | lヽ:::::〉
               l  |    ト、 ` 込:ン       込::ン ' ∧乃_ | | ∨
               l  |    | r'  .:::::::::    ,    .::::::::. /ノi l l | |
            イ /l   | ト--、              /  li l l | |
            / //!    | | | i {\     ー‐    /  li l l | |    玄さんも、全力で……。
            / // |   | | | i |  l>、     , < |  l |i l l | |
            ,イ // /|   | | | i |_|  ` ー ´|   |  l |i l l | |    お互い、ベストを尽くしましょう…。
        // // //|   |_| |_リ:::::l        「>-ト-、_l |i l l l 乂
       / / // /  |   l::| |::::::::::{        L::::::::\ f^Y^ヽ |  \
        / / // />' |   l::| | :::::::::ヽ__,  _ノ | ::::::::::::fr'ニニム     ,
     / / //// : ::::::|   l::| | :::::::::::::',-―――┤::::::::::::{レ―-、 iハ    ,
      / / /イ//rへ、 |   l::| |:::::::::::::::::',      /:::::::::::::::{レ―-、 | ハ   |
    l / / レ ∧  `1    l::リ:::::::::::::::::::',   /::::::::::::::::/Y7Ti  ト、ハ   |
    l / / / /  ヽ  l   ト、:::::::::::::::::::::ヽ  /:::::::::::::/,ノl:::::::|  ト、 ハ  |



玄「もちろんなのです!」

晴絵「阿知賀の代表として、恥ずかしくないプレーをな!」

憧「頼むわよー?」

穏乃「期待してますっ!!めっちゃ応援しますっ!!!」

玄「はいっ!!」


                   '"    . . . . . . . . .  `
                     /   . . : : : : : : : : : : : : : : . .  \
               /   . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
                  / . : /: : : : : : : : : : : : : : : :ヽ : :ヽ : : : :.
             /   / . : /: : : : : /: : : : : : |:.:. : :.|: |.: : : :. : : ::.
               /   /: :. :.′/〉 7: : : : : : : |: : : :.|: |: : : :.|.: : : :.
             ′  . .:.:.:/)//i: : : : : : : :.|: __i__!:. :.:.:.|.:.:.:.| |
              |人レ:.:.// //⌒: : : : : :.:.ト、:.:.:.|: |`: : :.|: : :.| |
              __i!// //!∨八:.:.:.| : : : | \|: ト、 : |:. :.:.| |
            _/ { /  //〉x芹示ミ.x:ト : : :| ,イ芹示ミx. |: : : | |
       /  {  /∨   ,イ〃h!i:i:i :!  ` ‐┘ hii:i:i:i ! j! !: : : | |
     __/       ∧_ イ:i_.ヽ.乂ぅ;ソ       込 _ン'′!:. :.:.:|:.|
   '"              /\ノ:.|ハ           ,           ハ: :. :.|: |
/            __  イ: : :i!  """    __    """ iノ: : : l: :|   この松実玄に、おまかせあれ!
              } /:.:|: : :.lヽハ       i    }      人 : : : : : |
               //: : i!: : :|: : :.ゝ    、    ノ    イ: :.:l:. :.:/ : :.l   
        __  '"/:. :.:.||:.:.:.|: : :′:.:| :>   __   <:.:.:.|: : ,′/: : : :.l
      / __.   i∧: :.| \|:. :.| : : :.v〜i__    __レヘ: :.|: /: 〃/:. : l
      /`¨´ ̄\-┼‐\!‐ ┴ ┴‐‐く   入__/^ヽ  ` y/¨´: : : : : l
     ハ         \              \∧    ∧ /   `  .:.:..l
.   / !         、 |       x─‐ヘ    x─‐┐       ’'ヽ
  ´ /            `|         〉: :. :.__Y^Y__: : : :〈           ハ
ー‐                  |       〈: : : : : :.j‐┼:. :.::. :. 〉       ′ l
、                 V       〉__/i! 〈\.:.:. :.∧         |




〇和・玄らは決勝に懸ける想いを新たにした!
129 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/03(金) 09:02:24.88 ID:4pNp9LsC0
一旦飯食ってきます

マタンゴの脱糞はその後で

それではまた!
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 10:43:19.13 ID:mmamGAZ5O

油そばはトッピングやボリューム選びで
調子に乗るとマジで食ってる最中に
胃に魔法でも使われたかこれって位
重いのが一騎に来るので注意ですよ
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 11:26:44.44 ID:90B77rB40
乙です
これでのよりん守備(飛ばない、振り込まない)重視となってクロチャー出番無かったら笑える
132 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/03(金) 17:05:23.42 ID:4pNp9LsC0
その頃……


―早稲田・武蔵野アブラ学会前―


金本「いきなりインハイ延期になるなんて驚きよね〜」

尭深「そうですね……しかも理由が…」

前田「馬鹿なことしたよなぁ。天下無双の奴らも」

誠子「ま……亦野誠子さんと打って逮捕されるよりも恐ろしい想いをするよりは良かったんじゃないか?」 ハハハ

岩貞「でも、こうなると敗退した高校から選りすぐりの強い奴らが敗者復活してくるわけだし……ちょっとこええよな」

誠子「んなことないって!所詮は決勝まで勝ち残れなかった負け犬だしな〜!」

誠子「亦野誠子さんがアソコにバター塗って待ち構えてやるべきかなァ〜??」

尭深「ちょっと、亦野ちゃん……」


店員「……5名様、お入りくだサイ」


誠子「ほっほほ〜い!」

尭深(恥ずかしい……)

133 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/03(金) 17:15:54.38 ID:4pNp9LsC0

―店内―


誠子「それにしても並ぶよなぁ、この店」

尭深「近くの大学の人が多いみたいだね」

金本「まぁ、それだけおいしいってことよね」

前田「みんな何にしたんだ?俺は大盛だけど」

岩貞「まぁ、俺も。値段、並と同じだし」

金本「アタシは身体大きくしたいしダブル盛りよん」

尭深「私は並かな……そんなに食べられないし」

誠子「亦野誠子さんはW盛りにライスもつけたぞ!」

前田「え、そんな食えるのか?」

誠子「ラーメンとか油そばなんて、米と一緒に食ってナンボだろー!」

尭深「炭水化物の鬼だね……」
134 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/03(金) 17:20:29.49 ID:4pNp9LsC0

店員「お持ちしまシター」 スッ

誠子「おっ、キタキター!」

尭深「これは、そのまま食べればいいの?」

岩貞「いや、そこにラー油とお酢あるだろ?それを2周くらいかけて食べる」

尭深「あ、そうなんだ」

前田「あったかいうちに混ぜて食うとうまいぞー」

金本「ハフ、ハフハフ!!ガツガツガツガツ」

岩貞「もう食べ始めてるよ、金本先輩」

誠子「ちなみに私は2周じゃなくて200周かけるッ!!」 ビューーーーッッ

前田「は?やめろよ、ただの迷惑客じゃねえか」

尭深「ええ……ラー油とお酢がスープみたいになってるよ…」

誠子「いやこれが亦野流なんだって!」

誠子「油の海から麺を釣り上げて、米が食いたくなったら沈めて食うッ!!これが一番ウマいッ!!!」

岩貞「食い方キモすぎる……」

135 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/03(金) 17:26:46.72 ID:4pNp9LsC0
その後……


―店外―


誠子「ふーっ、食った食った!」 ポンポン

尭深「油…全部飲み干しちゃうなんて……」

岩貞「ライスも4回おかわりしてるし……金本先輩より胃袋やべえな」

誠子「50円で何回もおかわりできんだから、そりゃあできるだけ食べるっしょ!」

金本「大したもんわね」

誠子「へッヘッヘ。まぁ亦野誠子さんは何に関してもナンバーワンですからね!」 ギュルルルルルルル…

誠子「……腹痛くなってきた」

前田「そりゃあ、あれだけ油まみれにして食えばそうなるわな!」

誠子「や、やばい……給油しすぎたみたいだ。ガソリンタンク爆発する……」 ギュルルルルルル

尭深「え……。まさか、この感じは……」

岩貞「……ウソだろ?」

誠子「うん……。ガマン、できない。」 ブッ

金本「あら―――」


誠子「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)」



岩貞・前田「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」

尭深「結局、こうなるんだね」 ガクッ

金本「チャンチャン♥ 」
136 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/03(金) 17:28:27.60 ID:4pNp9LsC0
2018年8月29日(水)・午後

―自宅― 


京太郎「何をしようかな」


【基本情報】
体力:150/160 所持金:470000円 貯金:約6300万円 世間評価:MAX 仲間評価:MAX 国家権力の監視:38 麻雀センス:0

STR:45 DEX:86  INT:78
CON:84. APP:110 POW:140
SIZ:80  SAN:91 .EDU:97


【現在の麻雀ステータス(スキル補正無し)・ステータス上昇に必要な経験値】  
攻撃力:A(91) 防御力:A(98) 速度:B(87) 精神力:S(140) 天運:S(119)
攻撃力経験値:あと16/30 防御力経験値:あと13/25(=30-5) 速度経験値:あと18/25


【京太郎の抱いている好感度(ただし、雀明華に関しては京太郎への好感度)】
・宮永照(202) ・弘世菫(123) ・原村和(151) ・亦野誠子(42) ・渋谷尭深(67)
・小鍛治健夜(36) ・三尋木咏(35) ・瑞原はやり(22) ・野依理沙(20)
・宮永咲(202) ・大星淡(159) ・雀明華(301) ・ネリー・ヴィルサラーゼ(15)


1 麻雀の練習をします(現在の体力以上に消耗する練習はできません)

-A EMS筋力トレーニング.          :攻撃経験値 42↑ 麻雀センス 2↑ 体力最大値 2↑ STR 1↑ 体力 30↓
-B 大谷翔平モデルのピッチングマシーン打撃  :攻撃経験値 24↑ 速度経験値 18↑ 麻雀センス 2↑ 体力 20↓
-C 特上プレミアムネット麻雀         :防御経験値 24↑ 速度経験値 18↑ 麻雀センス 2↑ 体力 20↓
-D 心臓破りの崖.                :攻撃経験値 16↑ 速度経験値 26↑ 麻雀センス 2↑ DEX 1↑ 体力 30↓
-E 茶道.                     :SAN値 5↑ 麻雀センス 2↑ 体力 15↑
-F 対AI実戦対局               :攻撃経験値 16↑ 防御経験値 16↑ 速度経験値 16↑ 麻雀センス 5↑ 体力 30↓ 
-G 高負荷スーツランニング.         :攻撃経験値 12↑ 麻雀センス 1↑ 体力最大値 4↑ 体力 15↓
-H 高負荷スーツ長距離ランニング     :攻撃経験値 16↑ 麻雀センス 2↑ 体力最大値 6↑ CON 1↑ 体力 30↓
-I  投オスミウム牌.              :攻撃経験値 9↑ 速度経験値 9↑ 麻雀センス 8↑ 体力 20↓ 

2 うろつきをします

-A:西棟 -B:東棟 -C:購買 -D:下北沢 -E:「茶海」-F:水道橋


× 3 ヘブンズタイムをします(オナネタを一人選んでください):体力 25↓ SAN値 1↓ 対象への好感度(明華は本人の好感度)ランダム上昇

× 4 茶葉を抹茶に加工します(加工する枚数を指定してください):体力↓25

5 休む(体力が最大まで回復)

6 アイテムを使います(何をいくつ使うか指定してください。ターンは経過しません)

-A 光るヘルメット:練習時に減る体力が5下がります。(1個しか所持できません)
-B NORTH FACEのジャケット:APPが10上がります。
-C GUCCI GANG スタイル:APPが30上がります。
-D 酸素カプセル:「休む」コマンド選択時、体力が最大値まで回復します。
-E 人工精霊:コンマ判定時、ゾロ目+-1をゾロ目にできます。(1個しか所持できません。また、対局中は効果がありません。)
-F 知恵の輪:持っていると2週間に1度、INTが1上がります。(1個しか所持できません。次に効果が現れるのは9月12日)
-G 睡眠学習装置:勉強をしたときに上昇するEDUが2増えます。(1個しか所持できません)
-H 麻雀牌(小鍛治健夜使用済み):行動指定安価時、ゾロ目+-1の場合に天運値が1上がります。(1個しか所持できません)
-I 健夜の左手首:毎ターン小鍛治健夜への好感度が1上がり、SAN値が1下がります。
-J 三尋木咏のブロマイド×1:持っていると、三尋木プロに会える可能性が上がるかもしれない?
-K 野依理沙のブロマイド×1:持っていると、野依プロに会える可能性が上がるかもしれない?
-L 瑞原はやりのブロマイド×1:持っていると、瑞原プロに会える可能性が上がるかもしれない?
-M マートンのプロ野球カード×1:持っていると、GOODイベントの時にマートン選手に会えるかもしれない?
-N 清宮のプロ野球カード×1:持っていると、GOODイベントの時に清宮選手に会えるかもしれない?
-O メッセのプロ野球カード×1:持っていると、GOODイベントの時にメッセンジャー選手に会えるかもしれない?
-P 新井さんのプロ野球カード×1:持っていると、GOODイベントの時に新井さんに会えるかもしれない?
-Q 城島のプロ野球カード×1:持っていると、GOODイベントの時に城島釣り師に会えるかもしれない?
-R J・ウィリアムスのプロ野球カード×1:持っていると、GOODイベントの時にジェフ選手に会えるかもしれない?
-S よくとぶバット:練習時に増える攻撃経験値が2上がります。(1個しか所持できません)
-T ナイスなグラブ:練習時に増える防御経験値が2上がります。(1個しか所持できません)
-U 速いスパイク:練習時に増える速度経験値が2上がります。(1個しか所持できません)
-V 「茶海」の抹茶×2:体力が全回復します。SAN値も1回復します。(消耗品)
-W お香×4:SAN値が2回復します。(消耗品)


× 7 α章に行きます(現在、イベントチケット0枚。この本編でのターンは消費しません)

8 自由安価



安価↓1

亦野誠子さんの脱糞はいつも真顔で書いてる
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 18:56:33.21 ID:RcEulrHY0
2D
138 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/03(金) 19:28:07.45 ID:4pNp9LsC0
下北ってなんであるんだっけ……と思ったら、古着買いに行けるやつか

宝くじを当ててハイブラを新品でバンバン買えるようになったうえ、既にAPP110の京太郎には不要な選択肢でしたね…

でも行きますか?↓1 (ちな安価はあと3回)
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 21:06:54.28 ID:0kq8gUGYO
行かない
西棟や東棟は何の効果だっけ
140 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/03(金) 21:29:11.85 ID:4pNp9LsC0
西棟は1軍メンバー、東棟は2軍が練習してますね

ただし、岩貞と大和は2軍のところで野球の練習してます
141 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/03(金) 21:30:57.56 ID:4pNp9LsC0
安価は↓1で

何時くらいだったら人いるんでしょう?

課題とかやるタイミングがイマイチつかめないので、どっかまとまった時間に集中的にやりたいZE☆
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 21:32:53.79 ID:RcEulrHY0
1F
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 23:10:40.11 ID:90B77rB40
行動安価、成長安価は今まで他の人の安価任せだったから今更だけど、選択肢が多くてどれにすべきかよく分からぬ
過去の貝瀬のヘブンズタイムはさすがに違うだろうとは思ったけど・・・

麻雀コンマとかは、何も考えず合間みて取れる時は取ってはいる
多分麻雀コンマと行動安価参加する(人の)数違うのでは

行動安価は後2回しかないし、時間区切って行動安価なしならなしで、決勝戦に進めてもいいかも
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 23:28:14.95 ID:U46eJsba0
決勝で勝利する為の最後の追い込みを残り3ターンでどうするかだな
同輩戻ってきたから何とかメンバーは大丈夫そうとして
麻雀の能力よりもセンスを上げる行動とりたいが(つか準決勝で活躍したり明華に勝ったことの能力上昇は無いのかね)

できれば宮永姉妹や淡に会うみたいな特別選択肢とか出てくると有り難いが

あと11スレが今更ながら埋まってたね
α章案件かなありゃ
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 23:31:29.32 ID:U46eJsba0
訂正
埋まってたの12スレの方だった
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/04(土) 06:20:38.24 ID:IT+ea/WgO
とりあえず最終決戦前には購買チェック安定やろなあ
今しか買えないつよつよアイテムがあるに違いない(確信)
147 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/04(土) 12:54:02.08 ID:hLXVH6c/0
>>143
なるほどーそういうことですか

>>144
能力上昇忘れてました、すみません

咲はまぁ定期イベントがありますが、ほかの二人は自由安価などでどぞ

12埋まってたんですね、α章チケット1枚付与しときます(使うのはインハイ後とかでもおけ)

>>146
ないです(小声)

148 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/04(土) 13:15:50.84 ID:hLXVH6c/0
[対AI実戦対局]


―自室―


京太郎「ふぅ……アナザーワンのおかげで明華も撒いてこれたが……」

京太郎「部の皆は、今も練習に励んでいるのだろうか」

京太郎(今更何をやったところで、大して変わらんとは思うが……暇だし、練習でもするか) カチッカチッ

京太郎(実力が拮抗していると予想していた明華は……思いのほか、完封できた)

京太郎(「絶対に勝利する」という強い意志を持って臨んだことも大きいとは思うが……)

京太郎(今の俺ならば……咲にも決して引けを取らないはず……)

アナザー京『「御身」を持っていて、「1巡前」の記憶を保持している大星淡や神代小蒔なんかは……実力も「1巡前」とは変わらないとはいえ』

アナザー京『おれの覚えている限りだと、彼女らの雀力は高校のときがピークだったはず』

アナザー京『だが、咲に関しては……「御身」を2部位所有しているために……」

アナザー京『《流法》・「波紋呼吸法」・『幽波紋』・「オカルト」の全てを兼ね備える怪物になってやがるからな』

アナザー京『ヤツのパワーは底知れねえよ。どちらが上とは言い切れねえな』

京太郎「……そうか」


〇攻撃・防御・速度経験値が76上がった!(対明華戦勝利分も含まれています)

〇攻撃・防御・速度値が3上がった!

〇精神力値が5上がった!

〇麻雀センスが20上がった!

●体力が30下がった。
149 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/04(土) 13:24:29.20 ID:hLXVH6c/0
そして……


京太郎「……」 カチカチッ

京太郎「……ふぅ。これで284連勝か」

京太郎「ま……今日はこんなものでいいだろう」


プルルルルルルルルルルルルルルルル


京太郎「!」

京太郎「もしもし。咲かい」

咲『うん。こんばんは、京ちゃん』

京太郎「ああ。どうしたんだい?何か用事でもあったか?」

咲『うーんとね……』

咲『ほんとは、決勝戦の日まではもう連絡しないでおこうかな、って思ったんだけど……』

咲『試合が延期になっちゃったし、話しておきたいこともあったから連絡したの』

京太郎「そうか。俺もちょうど聞いておきたいことがあったんだよ」

咲『あ、そうだったんだ』
150 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/04(土) 13:29:30.65 ID:hLXVH6c/0

咲『京ちゃんが聞こうとしてたことって、なに?』

京太郎「君たち清澄のオーダーさ」

咲『……』

京太郎「……いや、別に君に内通しろというわけじゃあなくって」 アセアセ

京太郎「君がどこに配置されるのかを知りたかっただけなんだ。俺もそこに置いてもらうから」 アセアセ

咲『……ふふっ。分かってるよ、そんなこと』

咲『それに、私だってそのことで連絡したんだし』

京太郎「あ……そうだったのかい」 ホッ

咲『うん。私も、京ちゃんと打ちたくてここまで来たからね』

京太郎「……俺も、君と打つのをモチベーションにしてきたよ。もちろん他にも勝たねばならない理由はあるが……」

咲『……私がオーダーされるのは、「大将」だと思うよ』

京太郎「……やはりそうか」

咲『うん。多分部長はあまりオーダーを変えないでいくと思う』
151 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/04(土) 13:33:59.18 ID:hLXVH6c/0

咲『それと、淡ちゃんはたぶん「副将」』

咲『淡ちゃんは、京ちゃんかおねえちゃんと対戦したがってるから……おねえちゃんが副将に来てくれれば、好都合なんだけど』

京太郎「……そればかりは分からんが、一応そうなるように進言しておくよ」

咲『ありがと、京ちゃん』

咲『それじゃあ、そろそろ寝るね。明日は早朝から部長が追い込みをかけてくって言ってたから』

京太郎「あ……そうなのかい。もう少しばかり、他愛のない話でも…と思ったんだが」

咲『……。……うーん、やめとこうかな』

京太郎「そ、そうか。それはちょっぴり残念だが……まぁいい。おやすみ」

咲『うん。おやすみ、京ちゃん』 ピッ


京太郎「………」

アナザー京『なんだ、話し足りなかったのか。相棒』

京太郎「いや…なんとなく、もう少し彼女と話していたい気分だったんだよ」

アナザー京『………』
152 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/04(土) 13:49:00.33 ID:hLXVH6c/0

アナザー京『相棒……。前から一つ、疑問に思っていたことがあるんだが。聞いても構わねえか?』

京太郎「なんだい?咲の「手首」はどう思う、とかかい?」

アナザー京『そんな下らねえ話じゃあなくってな。真面目な質問だ』

京太郎「……なんだ?」

アナザー京『相棒は……咲に対しては、特に優しいというか…心を許しているな?』

京太郎「ああ……そうだね」

アナザー京『照さんや原村和、同輩に対しても同じくらいそうだが……しかし、疑問なのは「何故咲も?」というところだ』

京太郎「なに?」

アナザー京『照さんらは、白糸台の仲間だから分かる。だが咲とは、「1巡前」からずっと離れているじゃあねえか』

京太郎「いや、しかし……」

アナザー京『「1巡前」から繋がりがある人間には、「1巡前からの縁があるから」といって比較的好意的だが……咲に対してはその比じゃねえ』

京太郎「だから、いつも言っているだろう。照は「1巡前の須賀京太郎の妻」で、咲は「家族」だった」

京太郎「すなわち二人は、この「1巡後」の須賀京太郎にとっても、「心の故郷」なのだと」
153 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/04(土) 13:56:42.16 ID:hLXVH6c/0

アナザー京『だが、「家族」だったのは宮守にいる豊音さんやシロさんも同じ。しかし彼女らに対する気持ちと咲に対する想いは全然違うじゃあねえか』

京太郎「それは……」

アナザー京『何故だ?幼馴染で、宮守の彼女らより付き合いが長かったからか?』

アナザー京『だが、それも少し引っかかる。スコヤを倒す「旅」を終えてからのおれにとっては……照さんは嫁として別格だったが』

アナザー京『咲とシロさん、豊音さんに関しては同じ「家族」として、誰の方が大切だとか…そんな感情はなかった』

アナザー京『つまり、「1巡前の須賀京太郎」の片割れである相棒にもその気持ちが反映されているはずなんだ』

アナザー京『だが……相棒の中では…照さんと咲だけが、ほぼ同格の大切な存在として根付いている……』

京太郎「……」

アナザー京『それが不思議でならねえのさ』

アナザー京『どうして相棒は……それほど咲に執着しているんだ?』

京太郎「……それは……」



A 「……分からん。」

B 「付き合いの長さの問題だ。やはり…幼馴染というのは別格。そういうことなんだ」

C 「咲は俺にとって……「母」のような存在なのかもしれん」

D 「「手」の美しさの問題なのかもね……」

E 「何故かはわからんが、心惹かれるのだ」



↓1〜 先に2票集まったもの。この選択はインハイ後のシナリオに影響を及ぼす…かも。
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/04(土) 14:00:18.08 ID:pPZcB2aMO
Bかな
Cと迷うが
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/04(土) 14:58:19.06 ID:TGQFYvGy0

Eのような気もするけど
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/04(土) 17:19:13.21 ID:FleIegGH0
悩むがC
157 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/04(土) 20:10:41.94 ID:hLXVH6c/0

京太郎「咲は俺にとって……「母」のような存在なのかもしれん」

アナザー京『母?…母親…?……どういうことだ?』

京太郎「アナザーワン……俺にも「1巡前の須賀京太郎」だった頃の記憶はある」

京太郎「しかしそれは……「なんとなく事実として知っているだけ」というのと「実際に体験した」ということの中間のような、曖昧なものなのだ」

京太郎「それは俺が「1巡前の須賀京太郎の片割れ」であっても……抑圧されていた「悪の部分」だからであって…」

京太郎「「1巡前」に経験したことの「主体」は……明らかにお前なんだよ」

アナザー京『………そうだな』

京太郎「そして…「1巡前」から「須賀京太郎」を知っている者にとって……「須賀京太郎」というのは、往々にして…「お前」であって、俺ではない」

アナザー京『……!』

京太郎「大星淡も、天江衣も、神代小蒔も、赤土晴絵も……」

京太郎「小鍛治健夜も、幽波紋の雀士らも、俺を見る時…俺を通してお前を見ているに過ぎないのだろう。恐らくね……」

アナザー京『………』

京太郎「しかし……。咲だけは、違う……。そう感じているのだ」
158 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/04(土) 20:16:59.55 ID:hLXVH6c/0

京太郎「何故なのかは……よく分からない。」

京太郎「「心の故郷」である宮永姉妹の確執を解決すべく……咲と対峙したとき…」

京太郎「お前ひとりに戦わせたわけじゃあなく……力尽きるまで、俺が戦ったからかもしれないし……」

京太郎「或いは、宮永家の闇解決に奔走している時の主体が俺だったから……俺の方に感謝してくれているからかもしれない」

京太郎「だが咲は……「今の京ちゃん」「もう一人の京ちゃん」というように……」

京太郎「アナザーワン、お前と区別した上で、キチンと俺という人格に向き合ってくれるのだ……」

アナザー京『他の記憶継承者と違って、か』

京太郎「そうだ……。彼女の前でなら俺は、お前と「対等な兄弟」のような気分でいられる……」

アナザー京『へぇ……。そうなのか』

京太郎「ああ……」
159 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/04(土) 20:25:04.83 ID:hLXVH6c/0

京太郎「そして……俺が彼女を「母」のように思っている理由は、照が「1巡前」の記憶を喪失していることにもあると思う」

アナザー京『それは一体?』

京太郎「照は…咲と同じく、俺にとっては「心の故郷」……」

京太郎「しかし照は……「1巡前」を知らない。深い縁で結びついているということを知ってくれていない……」

京太郎「それ自体は……むしろお前ではなく、俺という人格だけを知っていることでもあるのだが……」

京太郎「やはり何か……もの寂しい感覚があるのだ」

京太郎「「体験」とも「知識」ともつかない「記憶」の根拠を失っているかのような、ね……」

アナザー京『だが咲は……「1巡前」の記憶を引き継いだ「心の故郷」だから、というわけか?』

京太郎「ああ……」

京太郎「「1巡前」の記憶なしに俺という存在だけを知っている照と……」

京太郎「「1巡前」の記憶を保持した上で……」

京太郎「他の御身所有者らと違って…俺とアナザーワンを対等に見て…分け隔てなく接してくれる咲…」

京太郎「俺は……咲の方に、言い知れぬ安心感…無条件で許容してくれる「母性」を見出しているのかもしれない……」

アナザー京『なるほどな……』





            /` ‐ 、
         .:::::/     `ー 、
       .::::::::::;          `ヽ、             ___
     .:::::::::::::ノ              `ー――――――.'.´     `ヽ、
   .::::::::::::::::く                            `ー=ニヽ、__`ヽ、
 .::::::::::::::::::::::::::\                               ヽ, `ヽ、ヽ_)
           ̄` −- 、                      ヽ、`ヽ、l    …………ピクッ
                  ̄`ヽ、_                    `ヽ、`ヽ
                      `ヽ、            __    `ヽ、l
                         ヽ          /    .〉ヽ、   ヽ
                          `ヽ、       l     l  ,イ`ヽ   ヽ
                                 `ヽ、    ヽ     ゝノ.|`ート、  ヽ
                               `ヽ、   ヽ、     |  |. ヽ.  ヽ
                                       ヽ、   ヽ、  ヽ_ノ  ヽ  .|
                                    `ヽくヽ l        `ー'
                                      `'′



アナザー京『………?』
160 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/04(土) 20:39:45.99 ID:hLXVH6c/0

京太郎「? どうした、アナザーワン」

アナザー京『……。……いや……』


スコヤの手首「……」


アナザー京『一瞬、てめえの机の上で何かが動いた気がしたんだがな……気のせいか』

京太郎「……?まあいい」

京太郎「そんなことより、咲に関しては……この「1巡後」の世界では、既に他界した母親への愛情がなかったことも関係あるかもしれんな」

アナザー京『ああ……。そういえば昔、ガンで亡くなっていたが』

京太郎「俺はあの女が好きではなかった。本人は「可愛がりすぎているだけ」と思っていたのかもしれないが…実際は虐待を受けていただけだ」

アナザー京『そういや……いわゆる「教育ママ」ってヤツだったな』

京太郎「ああ…。目立ちたがらない俺に、何をやらせても良い順位をとるよう強制してきたり…。」

京太郎「そこで幼い日の俺が考えた折衷案が目立ちすぎず、貶されもしない「3位くらい」を敢えてとることだったが…」

京太郎「他にも……誰か女の子を好きになることは許されなかったね。TVなどで目にするセクシーなものに興味を示すことも許されなかったし…」

京太郎「ま…。殺人衝動や「手首」への執着は生まれ持った「性」だとしても…抑圧され過ぎた感じはある…」

京太郎「……これ以上思い出しても、気分が悪くなるだけだからやめるが。」

アナザー京『………。』

161 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/04(土) 20:43:57.46 ID:hLXVH6c/0

京太郎「実の母親がそんな人間だったからこそ……俺は「母性」に飢えているのかもしれない」

京太郎「咲…。咲なら、無条件の愛を俺にでも注いでくれる…そんな感じがするだろう?」

アナザー京『……確かにな』

アナザー京『「1巡前」の記憶を持った上で、おれと相棒を「須賀京太郎の対等な人格」として見てくれる咲なら…か』

京太郎「そういうことだよ。恐らくね」

アナザー京『そうか。相棒が咲に固執するワケはそういうことだったんだな』

アナザー京『なら、インハイ決勝では「ママ」の前で、いいところ見せなくっちゃあなァ』

京太郎「……そういう言い草は、よしてくれ」 ムッ

アナザー京『ハハハ…!わりい、わりい』

京太郎「やれやれ……。」

162 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/04(土) 20:45:51.63 ID:hLXVH6c/0
2018年8月30日(木)・午前

―自宅― 


京太郎「何をしようかな」


【基本情報】
体力:120/160 所持金:470000円 貯金:約6300万円 世間評価:MAX 仲間評価:MAX 国家権力の監視:38 麻雀センス:0

STR:45 DEX:86  INT:78
CON:84. APP:110 POW:140
SIZ:80  SAN:91 .EDU:97


【現在の麻雀ステータス(スキル補正無し)・ステータス上昇に必要な経験値】  
攻撃力:A(94) 防御力:S(101) 速度:B(90) 精神力:S(145) 天運:S(119)
攻撃力経験値:あと30/30 防御力経験値:あと27/30(=35-5) 速度経験値:あと18/30


【京太郎の抱いている好感度(ただし、雀明華に関しては京太郎への好感度)】
・宮永照(202) ・弘世菫(123) ・原村和(151) ・亦野誠子(42) ・渋谷尭深(67)
・小鍛治健夜(36) ・三尋木咏(35) ・瑞原はやり(22) ・野依理沙(20)
・宮永咲(202) ・大星淡(159) ・雀明華(301) ・ネリー・ヴィルサラーゼ(15)


1 麻雀の練習をします(現在の体力以上に消耗する練習はできません)

-A EMS筋力トレーニング.          :攻撃経験値 42↑ 麻雀センス 2↑ 体力最大値 2↑ STR 1↑ 体力 30↓
-B 大谷翔平モデルのピッチングマシーン打撃  :攻撃経験値 24↑ 速度経験値 18↑ 麻雀センス 2↑ 体力 20↓
-C 特上プレミアムネット麻雀         :防御経験値 24↑ 速度経験値 18↑ 麻雀センス 2↑ 体力 20↓
-D 心臓破りの崖.                :攻撃経験値 16↑ 速度経験値 26↑ 麻雀センス 2↑ DEX 1↑ 体力 30↓
-E 茶道.                     :SAN値 5↑ 麻雀センス 2↑ 体力 15↑
-F 対AI実戦対局               :攻撃経験値 16↑ 防御経験値 16↑ 速度経験値 16↑ 麻雀センス 5↑ 体力 30↓ 
-G 高負荷スーツランニング.         :攻撃経験値 12↑ 麻雀センス 1↑ 体力最大値 4↑ 体力 15↓
-H 高負荷スーツ長距離ランニング     :攻撃経験値 16↑ 麻雀センス 2↑ 体力最大値 6↑ CON 1↑ 体力 30↓
-I  投オスミウム牌.              :攻撃経験値 9↑ 速度経験値 9↑ 麻雀センス 8↑ 体力 20↓ 

2 うろつきをします

-A:西棟 -B:東棟 -C:購買 -D:下北沢 -E:「茶海」-F:水道橋


× 3 ヘブンズタイムをします(オナネタを一人選んでください):体力 25↓ SAN値 1↓ 対象への好感度(明華は本人の好感度)ランダム上昇

× 4 茶葉を抹茶に加工します(加工する枚数を指定してください):体力↓25

5 休む(体力が最大まで回復)

6 アイテムを使います(何をいくつ使うか指定してください。ターンは経過しません)

-A 光るヘルメット:練習時に減る体力が5下がります。(1個しか所持できません)
-B NORTH FACEのジャケット:APPが10上がります。
-C GUCCI GANG スタイル:APPが30上がります。
-D 酸素カプセル:「休む」コマンド選択時、体力が最大値まで回復します。
-E 人工精霊:コンマ判定時、ゾロ目+-1をゾロ目にできます。(1個しか所持できません。また、対局中は効果がありません。)
-F 知恵の輪:持っていると2週間に1度、INTが1上がります。(1個しか所持できません。次に効果が現れるのは9月12日)
-G 睡眠学習装置:勉強をしたときに上昇するEDUが2増えます。(1個しか所持できません)
-H 麻雀牌(小鍛治健夜使用済み):行動指定安価時、ゾロ目+-1の場合に天運値が1上がります。(1個しか所持できません)
-I 健夜の左手首:毎ターン小鍛治健夜への好感度が1上がり、SAN値が1下がります。
-J 三尋木咏のブロマイド×1:持っていると、三尋木プロに会える可能性が上がるかもしれない?
-K 野依理沙のブロマイド×1:持っていると、野依プロに会える可能性が上がるかもしれない?
-L 瑞原はやりのブロマイド×1:持っていると、瑞原プロに会える可能性が上がるかもしれない?
-M マートンのプロ野球カード×1:持っていると、GOODイベントの時にマートン選手に会えるかもしれない?
-N 清宮のプロ野球カード×1:持っていると、GOODイベントの時に清宮選手に会えるかもしれない?
-O メッセのプロ野球カード×1:持っていると、GOODイベントの時にメッセンジャー選手に会えるかもしれない?
-P 新井さんのプロ野球カード×1:持っていると、GOODイベントの時に新井さんに会えるかもしれない?
-Q 城島のプロ野球カード×1:持っていると、GOODイベントの時に城島釣り師に会えるかもしれない?
-R J・ウィリアムスのプロ野球カード×1:持っていると、GOODイベントの時にジェフ選手に会えるかもしれない?
-S よくとぶバット:練習時に増える攻撃経験値が2上がります。(1個しか所持できません)
-T ナイスなグラブ:練習時に増える防御経験値が2上がります。(1個しか所持できません)
-U 速いスパイク:練習時に増える速度経験値が2上がります。(1個しか所持できません)
-V 「茶海」の抹茶×2:体力が全回復します。SAN値も1回復します。(消耗品)
-W お香×4:SAN値が2回復します。(消耗品)


7 α章に行きます(現在、イベントチケット1枚。この本編でのターンは消費しません)

8 自由安価


安価↓1(あと2回!!!!!!)
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/04(土) 23:01:42.74 ID:pPZcB2aMO
7
1000で指定にあった内容が良いかな
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/04(土) 23:26:36.38 ID:pPZcB2aMO
あ、細かいけど麻雀センスが反映されてないね
165 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/05(日) 03:15:18.93 ID:eoyKC4zn0
>>164
すみませんわすれてました

α章もちょっとハイになりながら終わらせたので続きの安価出してねます おやsみー
166 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/05(日) 03:16:19.34 ID:eoyKC4zn0
2018年8月30日(木)・午前

―自宅― 


京太郎「何をしようかな」


【基本情報】
体力:120/160 所持金:470000円 貯金:約6300万円 世間評価:MAX 仲間評価:MAX 国家権力の監視:38 麻雀センス:20

STR:45 DEX:86  INT:78
CON:84. APP:110 POW:140
SIZ:80  SAN:91 .EDU:97


【現在の麻雀ステータス(スキル補正無し)・ステータス上昇に必要な経験値】  
攻撃力:A(94) 防御力:S(101) 速度:B(90) 精神力:S(145) 天運:S(119)
攻撃力経験値:あと30/30 防御力経験値:あと27/30(=35-5) 速度経験値:あと18/30


【京太郎の抱いている好感度(ただし、雀明華に関しては京太郎への好感度)】
・宮永照(202) ・弘世菫(123) ・原村和(151) ・亦野誠子(42) ・渋谷尭深(67)
・小鍛治健夜(36) ・三尋木咏(35) ・瑞原はやり(22) ・野依理沙(20)
・宮永咲(202) ・大星淡(159) ・雀明華(301) ・ネリー・ヴィルサラーゼ(15)


1 麻雀の練習をします(現在の体力以上に消耗する練習はできません)

-A EMS筋力トレーニング.          :攻撃経験値 42↑ 麻雀センス 2↑ 体力最大値 2↑ STR 1↑ 体力 30↓
-B 大谷翔平モデルのピッチングマシーン打撃  :攻撃経験値 24↑ 速度経験値 18↑ 麻雀センス 2↑ 体力 20↓
-C 特上プレミアムネット麻雀         :防御経験値 24↑ 速度経験値 18↑ 麻雀センス 2↑ 体力 20↓
-D 心臓破りの崖.                :攻撃経験値 16↑ 速度経験値 26↑ 麻雀センス 2↑ DEX 1↑ 体力 30↓
-E 茶道.                     :SAN値 5↑ 麻雀センス 2↑ 体力 15↑
-F 対AI実戦対局               :攻撃経験値 16↑ 防御経験値 16↑ 速度経験値 16↑ 麻雀センス 5↑ 体力 30↓ 
-G 高負荷スーツランニング.         :攻撃経験値 12↑ 麻雀センス 1↑ 体力最大値 4↑ 体力 15↓
-H 高負荷スーツ長距離ランニング     :攻撃経験値 16↑ 麻雀センス 2↑ 体力最大値 6↑ CON 1↑ 体力 30↓
-I  投オスミウム牌.              :攻撃経験値 9↑ 速度経験値 9↑ 麻雀センス 8↑ 体力 20↓ 

2 うろつきをします

-A:西棟 -B:東棟 -C:購買 -D:下北沢 -E:「茶海」-F:水道橋


× 3 ヘブンズタイムをします(オナネタを一人選んでください):体力 25↓ SAN値 1↓ 対象への好感度(明華は本人の好感度)ランダム上昇

× 4 茶葉を抹茶に加工します(加工する枚数を指定してください):体力↓25

5 休む(体力が最大まで回復)

6 アイテムを使います(何をいくつ使うか指定してください。ターンは経過しません)

-A 光るヘルメット:練習時に減る体力が5下がります。(1個しか所持できません)
-B NORTH FACEのジャケット:APPが10上がります。
-C GUCCI GANG スタイル:APPが30上がります。
-D 酸素カプセル:「休む」コマンド選択時、体力が最大値まで回復します。
-E 人工精霊:コンマ判定時、ゾロ目+-1をゾロ目にできます。(1個しか所持できません。また、対局中は効果がありません。)
-F 知恵の輪:持っていると2週間に1度、INTが1上がります。(1個しか所持できません。次に効果が現れるのは9月12日)
-G 睡眠学習装置:勉強をしたときに上昇するEDUが2増えます。(1個しか所持できません)
-H 麻雀牌(小鍛治健夜使用済み):行動指定安価時、ゾロ目+-1の場合に天運値が1上がります。(1個しか所持できません)
-I 健夜の左手首:毎ターン小鍛治健夜への好感度が1上がり、SAN値が1下がります。
-J 三尋木咏のブロマイド×1:持っていると、三尋木プロに会える可能性が上がるかもしれない?
-K 野依理沙のブロマイド×1:持っていると、野依プロに会える可能性が上がるかもしれない?
-L 瑞原はやりのブロマイド×1:持っていると、瑞原プロに会える可能性が上がるかもしれない?
-M マートンのプロ野球カード×1:持っていると、GOODイベントの時にマートン選手に会えるかもしれない?
-N 清宮のプロ野球カード×1:持っていると、GOODイベントの時に清宮選手に会えるかもしれない?
-O メッセのプロ野球カード×1:持っていると、GOODイベントの時にメッセンジャー選手に会えるかもしれない?
-P 新井さんのプロ野球カード×1:持っていると、GOODイベントの時に新井さんに会えるかもしれない?
-Q 城島のプロ野球カード×1:持っていると、GOODイベントの時に城島釣り師に会えるかもしれない?
-R J・ウィリアムスのプロ野球カード×1:持っていると、GOODイベントの時にジェフ選手に会えるかもしれない?
-S よくとぶバット:練習時に増える攻撃経験値が2上がります。(1個しか所持できません)
-T ナイスなグラブ:練習時に増える防御経験値が2上がります。(1個しか所持できません)
-U 速いスパイク:練習時に増える速度経験値が2上がります。(1個しか所持できません)
-V 「茶海」の抹茶×2:体力が全回復します。SAN値も1回復します。(消耗品)
-W お香×4:SAN値が2回復します。(消耗品)


× 7 α章に行きます(現在、イベントチケット0枚。この本編でのターンは消費しません)

8 自由安価


安価↓1
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/05(日) 06:30:24.59 ID:9E6gkmCgO
8
照に会う
168 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/11(土) 15:36:56.22 ID:r3NIkkDe0
照と話したらもうそのままオーダー決めまでいっちまうかぁ
169 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/11(土) 15:40:24.48 ID:r3NIkkDe0
昼過ぎ…

―白糸台高校・中庭―


照「……」 ペラッ

照「……」

京太郎「照さん。おはようございます」

照「!」


             ,. . : : : : :  ̄ ̄ ̄: : : : . . .、
           ,. : ´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `: . 、
          /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
        .' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \: : : :\: : : : : \
       /: : ,: : : ,: : : : : : : : \ : : \ : : : \: : : :\: : : : : :.
       .': : /: : :/: : : : : : : : : : :ヽ: : : :ヽ: : : : ヽ : : : ∨: : : ∧
       /: :〃: : :|: : : : : |: : : : : : :|、: : : :|、_: :|: : : : :|: : : : : :.
      ,: : :':|: : : :|: : : : : {: : : : : : :| \イ:l´\: : |: : : , :|: : : : : : .
      /: : :|:|: : : :|: : : :_,∧: : :| : : {  \},.ィtr‐、: : /}/: : : : : : :|
     ′: : |:{: : : :{:´「´: | 从:{\: :\ ィ雹(_心 イ: /⌒Y: : : |: : |
     ': : : : 从: : :∧:{ 从{   \` ー` 乂こソ |:/ )  } : : : : : |
   /: : . :イ: : :\: :{ ,イ¨雹芯            /' ,..-_ノ: : : :|: : |
   ,': :/ |: : : : :从\:. 乂zリ               /: |: |: : : : :|: : |
  ー ´   : : : : : : |: : ∧     '           ム: |: |: : : : :|: : |
       ,: : : : : |: : {:∧        _ ,     イ |: : |: |: : : : :|l : |   ……京ちゃん。おはよう。
       Y: : : :|: : |: :个:..          <   |: : |: |: : : : 从: !
        ∨ : : ∨ |: : {: : : : : :≧=-r ´   /⌒|:/: : : :/ Y
         \: : :\}: : \: ヽ : / ∧  _,/   /'/: : ,.く
          \: } \>:,.イ /⌒\/     ,.- /:/、  \
            \   //  ,'  /    / /イ- 、 \ ∧
              /,イ   / /    //´     \ \∧
               _/// / ̄/     /,.イ/         ∨ } ∧
         「{  / ,:.:/ / /   _,/:.://         }/∧ .
       _ | | { /{:.{ / ´ ̄ ̄:.:.:.:.://          ,′ ∧ }
       / Y| | W ィ介、:.:.:.:.:.:.:.:.:.イ /          /////∧〉
     r ¨´ 、 Y V:.://:.:.} ̄ ̄   /           {//// /
   「´ ヽ  ヽ}|) {:./ {:.:.:.|     乂          ´∨_/
170 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/11(土) 15:49:34.07 ID:r3NIkkDe0

京太郎「LINEで場所を聞いても「学校にいる」としか言われなかったので、校内をぶらつきながら探していたんですが」

京太郎「やはりここで読書していましたか」

照「あ……ごめん。分かりづらかったかな」

京太郎「いや、照さんには文字を打ち込むのは骨でしょうしね。お気になさらず」

照「わかった」

照「でも、京ちゃんが早くに学校に来るなんて珍しいね」

照「ミーティングまで、まだ時間があるよ」

京太郎「いや……その前にちょっぴり照さんとお話をしていきたくってね」

照「話?」

京太郎「ええ。昨晩咲と電話で話したんですがね……照さんも連絡…取りましたか?」

照「ううん、私は……。電話越しでなにか伝える必要はないと思ってるから」

京太郎「そうですか」

照「うん。咲とは、決勝戦を通じて…もっと気持ちが通い合えばいいな、と思ってる」

京太郎「……そうなるといいですね」
171 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/11(土) 15:54:37.99 ID:r3NIkkDe0

京太郎「咲の方も……昨日話したとき、既に気持ちは決勝戦にのみ向かっていましたよ」

照「! ほんと?」

京太郎「ええ。俺の方はちょっとした雑談でも…などと考えていたんですがね」

京太郎「早起きするために早々に話を切り上げられてしまいましたよ」

照「そう……」

京太郎「良かったじゃあないですか、照さん」

京太郎「どうやら……準決でのあの奮戦は…無事に咲の不安を取り除けたようだ」

照「……うん」

照「敵に塩を送るような真似だったかもしれないけどね」 フフッ

京太郎「ああ、それで向こうも返礼を寄越してきましたよ」

照「?」

京太郎「咲曰く……清澄高校のオーダー……咲は大将、大星淡というヤツは副将だそうです」

照「!」
172 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/11(土) 16:08:15.58 ID:r3NIkkDe0

照「……咲がそんなことを言ってたの?」

京太郎「ええ。俺も彼女の配置は知りたかったんですが、すんなり教えてくれましたよ」

京太郎「これで俺を大将に配置してもらえれば……俺は咲と戦える」

照「……いいのかな、そんなこと」

京太郎「そうじゃなければ、決勝がただのギャンブルになってしまうとお互い分かっているんですよ」

照「ギャンブル?」

京太郎「ええ。俺より先に咲が打つことになれば、清澄の優勝。咲より先に俺が打つことになれば、白糸台の優勝」

京太郎「そう確定してしまうくらいに……俺たち二人はズバ抜けている」

照「……そう言われると、分からなくはないね」

京太郎「照さん、あなたは副将で…淡のヤツを抑えるべきだと思いますよ」

照「……私が?」

京太郎「ええ。まず…決勝で最も警戒すべき相手が清澄であることは論を待たない」

照「……そうかな。臨海も…かなり手こずったよ。スコアの上では圧勝だったけど……強い人が多い」

京太郎「確かに俺も……明華、辻垣内智葉、ネリー・ヴィルサラーゼは頭ひとつ抜けているという印象を持ちました」
173 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/11(土) 16:15:26.26 ID:r3NIkkDe0

京太郎「しかし、明華は俺が粉砕し…「敢えて」辛辣な言葉を浴びせてやりました。湯水のようにドバドバとね」

照「……原村さんや菫から聞いてたけど、相当ひどかったらしいね。本当にわざと?」

京太郎「……。正直なところ、目立つ「ストレス」を彼女で発散したという面もありますが……」

京太郎「ま…少なくとも結果的に彼女の心はへし折れたでしょう。メンタルの崩れた彼女はもはや脅威ではないはず」

照「……そうなのかな」

京太郎「その証拠に、準決前に「オーダーを合わせろ」と脅迫していた彼女から、今回は特にコンタクトがない」

京太郎「精神に重大な不調をきたしたのかどうかは知らんが……」

京太郎「彼女はもはや…俺との約束を破り、開き直ってストーカー行為に勤しむだけ……。今も俺の家で好き放題していると思いますよ」

照「……色々問題がある気がするけど……。でもそれは、京ちゃんに言われたことをあまり気にしていないってことなんじゃないかな」

京太郎「いや……それはないと思いますがね。ヤツもそこまでお花畑ではないでしょう」

照「そうだといいけど」

京太郎「ま、心配はいりませんよ」

京太郎「辻垣内智葉とネリー・ヴィルサラーゼは…恐らく片方は大将にくるでしょう。決勝を締める役目は強者に預けるのが普通…」

京太郎「と、なれば相手は俺が務めることになるし……何も問題はない」

照「そう…だね」
174 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/11(土) 16:23:53.37 ID:r3NIkkDe0

京太郎「そして清澄の淡…大星淡ですが」

京太郎「どうも彼女は、照さんと打ちたがっているようなんです」

照「私と?」

照「……そういう人は少なくない」

照「けど、京ちゃんがそれに乗ろうとするってことは……強いの?」

京太郎「ええ。そういうことですね」

京太郎「ただ…「再進化」した照さんでしたら、負けることはないと思いますが」

京太郎「あれはもうやめていただきたい、というのが本音ですね」

照「……ダメなの?」

京太郎「いや……貴女はもっと、自分の身体のことを気遣った方がいい」

照「……」

京太郎「咲の罪悪感…後ろめたさを取り除くためには良い方法でしたが……それでもやはり、心配になる」

照「……ごめんね」

京太郎「「再進化」しなくっちゃあ勝てない状況以外で…あまり使ってほしくはないですね」

照「……それは、約束できない」

京太郎「……」

照「私は……チームが勝つ可能性を1%でも上げられるなら上げにいく。リードは多いに越したことはない」

京太郎「……はぁ」

照「でも……安心して、と言うのも変だけれど、決勝で「あれ」を使えるかどうかは分からない」

京太郎「……?」

175 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/11(土) 16:38:15.57 ID:r3NIkkDe0

照「「あれ」は……最後の切り札ではあるけど、好きなタイミングで切ることのできないジョーカー」

照「恐らく臨海は……もう私に「再進化」のチャンスは与えてくれない」

照「辻垣内さんならきっと、発動条件に気付いてチーム内に周知させるはず」

京太郎「……」

照「清澄だって……咲があの光景を見ていたなら、チームのメンバーには「私に満貫を直撃してはいけない」って言うんじゃないかな」

京太郎「……それはそうですね」

照「あとは、「U-5」だけど……そっちは分からないね。チャンスがあるとすればそこかな…」

京太郎「……少なくとも俺は……どこに配置されるか分からない臨海の強者よりも」

京太郎「ほぼ確実に副将で当たるだろう大星淡相手に、そのチャンスとやらを待つ方が勝率は高いのではないかと思いますがね」

照「……そんなに、強いんだ」

京太郎「ええ……そう言っているじゃあないですか。俺と照さん以外で彼女に対抗できるのは、恐らく…亦野誠子くらいでしょう」

照「……」

照(誠子が決勝の副将戦で出るのは……ちょっとこわい)

照「……分かった。考慮しておくね」

京太郎「ええ……ミーティングのとき、俺はそのように意見するつもりです」
176 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/11(土) 16:50:12.38 ID:r3NIkkDe0

照「……京ちゃん。ひとつ確認しておくと……私は全力で優勝を目指している」

京太郎「……どうしたんです?いきなり…」

照「私には、助け合ってきた友達や……お世話になった監督、応援してくれるたくさんの人々の気持ちに応える義務があると思っているから」

照「それは……京ちゃんも、同じ?」

京太郎「……」

照「違うよね。京ちゃんにそんな義務感がないのは知っている」

照「かと言って、理由もなくインハイで頑張るはずもないよね」

京太郎「……それは、もちろんですよ」

照「京ちゃんが頑張る理由……それは話さなくてもかまわない」

照「けど……「決勝で咲と打つ」ということ以外に、きちんとモチベーションはあるの?」

照「「淡」という人とも親しいみたいだけど……その友達が喜ぶから、私をあてがう…なんてことは許されないよ」

照「京ちゃんの気持ちが……きちんと優勝に向いていない限り、私が副将にいくことは承服できない」

京太郎「……心配はいりませんよ」
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