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チノ「入れ替わり薬?」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 02:58:18.83 ID:H8rf9YHao
チノ「なんですかこの胡散臭そうな飲み物は…」
チノ「えっと…飲ませた相手と心が入れ替わる?……………はぁ…ココアさんってばまたこんなへんなの作って…」
ココア「あっ、チノちゃん仕事サボっちゃだめだよ!!」
チノ「サボってません!」
ココア「何やってるの?なんか見てたけど」
チノ「いや、これ……」
ココア「入れ替わり薬?!面白そう!」
チノ「え?ココアさんがいたずらで作ったものなんじゃないんですか?」
ココア「違うよぅ!お客さんが忘れたのかな?」
チノ「どうしたら…」
ココア「とりあえず飲んでみようよ!」
チノ「遠慮しておきます」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1577642298
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 03:03:08.76 ID:H8rf9YHao
ココア「えっー!?なんで!?」
チノ「そんな怪しいの飲みたくありません!」
ココア「大丈夫だよ!まだ空いてないみたいだし」
チノ「ていうか取りに来るかもしれないじゃないですか、いいからこれは保管しておきますので速く仕事に戻ってください」
ココア「もー、わかったよ」
チノ「………」ゴソゴソっ
ココア「………」チラッ…
ココア(そこに保管するんだね、よーし)
…
ココア(お仕事終わったー!さっそくお薬お薬っと!)
ココア(あった!これをチノちゃんに飲ませたらいいんだね? えっと…飲ませた側と飲んだ側は飲む時相手のことを考える…なるほど………でも本当なのかなぁ……気になっちゃうからやるしかないよね…うん!)
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 03:05:20.14 ID:H8rf9YHao
ココア「チノちゃんお疲れ様」
チノ「お疲れ様です」
ココア「はいっ!これ!」
チノ「えっ」
ココア「私特性のココアだよ!」
チノ「あ、ありがとうございます…」
ココア「私のことを思いながら飲んでね!?絶対だよ!!?」
チノ「は、はぁ…いただきます」ごくごくっ
ココア(チノちゃんっ……!)
ぴかーん!
チノ「えっ!?」
ココア(う、うそ!?なんか体が光ってる!?)
チノ「ま、まさかココアさん!?」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 03:10:08.50 ID:H8rf9YHao
ココア「んっ…」
チノ「うぅ…目眩が…」
ココア「なっ………な………」
チノ「わっ…!す、すごい…!本当に成功してるよ!!」
ココア「な、ななな……なな……」
チノ「やったー!成功!!!」
ココア「成功!!じゃないです!どうするんですか!?これ!」
チノ「どうするって言われても…これを楽しもうよ!」
ココア「ココアさん…なにをいってるんですか…ほんとに……」
チノ「まあまあ、真剣に考えないで!」
ココア(……………)ジー…
ココア(凄く大きな声出してる私の姿…なんか……気持ち悪い………)ゾワッ…
チノ「どうしたの?チノちゃん?」
ココア「い、いえ……なんでもありません……」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 03:13:08.82 ID:H8rf9YHao
ココア「というよりこれいったいいつ戻るんですか…?」
チノ「んー、こういうのってだいたい30分とかじゃないの?」
ココア「薬のラベルになにか書いてませんか?」
チノ「んー…特に何も書いてないね」
ココア「……はぁ…ほんとココアさんは計画性がなさすぎます…」
チノ「だ、大丈夫だよ!ね、ねえそれよりさ…」
ココア「な、なんです?」
チノ「と、トイレ……行きたくなってきたんだけど…」
ココア「は、はぁ!?ぜ、絶対にだめです!我慢してください!!」
チノ「そ、そんな!?無茶だよ!いくからね!」
ココア「い、いかせません!」ガシッ
チノ「うわっ!」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 03:16:40.03 ID:H8rf9YHao
チノ「う、うそ!?動けない!!」
ココア「当たり前です、私のほうが今は力強いんですから」
チノ「そ、そんな…!んー!んー!はなしてー!」
ココア「ぜ、ぜったいにだめです!」
チノ「じゃあ漏らしてもいいの?!チノちゃんの体でしょ?!恥ずかしいのはチノチノちゃんの体だよ!?」
ココア「えっ……………………………………じゃ、じゃあ………絶対に見ないでくださいね!?あと音とか聞かないでくださいね?!」
チノ「わ、、わかってるよ!」
チノ(別に女の子同士なんだからいいじゃんって思うけどなー…)
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 03:20:22.82 ID:H8rf9YHao
ココア「は、早く行ってきてください…」
チノ「うん」
ガチャ
チノ(よいしょ……)
チノ(んっ………)
…
チノ「ふぅ……手洗おっと…」
ジャーー!!
鏡
チノ「…本当にチノちゃんになってるんだ私……これからどうなるんだろ…すごく……楽しみだね!」
ココア「んっ………」
チノ「ん?チノちゃんどうしたの?」
ココア「い、いえその…私もトイレに行きたくて…」
チノ「えっ!?!?」
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 03:28:14.69 ID:H8rf9YHao
チノ(どどうしよう……実際される側になるとこっちも恥ずかしくなってきたよ…!?//////)
チノ「が、我慢して!チノちゃん!」
ココア「な、何を言ってるんですか!無理に決まってます!」
チノ「なんかさっきと真逆だよ!?」
ココア「も、もう我慢の限界です!」ダッ
チノ「あっ!!ぜ、絶対に目瞑ってね!あと音も聞いちゃだめだからね!」
…
ガチャ!バタンっ…
ココア(はぁ……はぁ…コ…ココアさんの……こ、こんなかたちで見ることになるなんて……/////む、胸も……よ、よし…服をたくし上げて……はぁはぁ………)ゴクリッ…
ココア(……って……マナー違反ですよねそんなの……ちゃんともとに戻って…戻ることができてから告白して、ココアさんと正式に付き合うことができてから見ることにしましょう…)
ココア(で、でも……本当に入れ替わってしまうなんて………いったい誰が置いていったのでしょうか…というよりこれは本当に現実なのでしょうか?…………なんとかしてもとに戻らないと行けませんね…)
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 03:33:27.12 ID:H8rf9YHao
1時間後
チノ「うん……うん……わかった……」
ココア「じゃあおさらいです、まず私達のことはみんなに内緒です、頭おかしく思われますから」
チノ「わかった……後はお風呂は目隠しして洗いっこだね?…」
ココア「そうです!その2つだけは守らないといけません!」
チノ「わ、わかったよ」
ココア「今は…これを受け入れるしかないんです……でもちゃんともとに戻る方法も考えましょう!いいですね?」
チノ「うん…入れ替わりって楽しいかと思ったけどよくよく考えたら大変だね…数分くらいならいいかもだけど…」
ココア「そうですよ、学校だって大変ですし…」
チノ「ね、ねえ…それよりもね…チノちゃん………一回やってみたいことがあるんだ、いい?」
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 03:38:58.49 ID:H8rf9YHao
ココア「なんです?」
チノ「わ、私をその…後ろからギュッ手してほしいな!な、なんて///////」
ココア「…………」ギュッ…
チノ「っー…///////」
チノ(温かい……心と体もポカポカ……)
ココア(普段の私なら絶対にしないのに……何故…)
チノ「な、ナデナデも……して?」
ココア(っ…………)なでなで
チノ「ふぁぁあ…//////」
ココア(もしかしたら…ココアさんはいつも抱きついてくる側だったので抱きしめられたかったとか?……)
チノ「チノちゃーん……眠くなってきちゃった……」
ココア「今日はドタバタして疲れましたし少し眠りましょう…」
チノ「うん…………」
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 03:42:04.32 ID:H8rf9YHao
チノ「…………」Zzz…
ココア(しかし……なんともいえません…目の前の娘は私なのに……中身はココアさん…)
チノ「んっ…チノ…ちゃ………」Zzz…
ココア(私も眠くなって来ちゃいました…)
…
チノ(ふぁああ……今何時だろ……20時…………ってええ!?)
チノ「ち、チノちゃん!起きて!」
ココア「ん、んん………なんです?…」
チノ「大変だよ!もう三時間も寝ちゃってるよ!」
ココア「えっ!!…あ!」
チノ「夕ご飯食べてないよ!」
ココア「い、今すぐ作ります!」
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 03:46:30.06 ID:H8rf9YHao
ココア「んっ…あ、あれ?……」
チノ「どうしたの?」
ココア「い、いや…なんか……うまく切れなくて…」
チノ「えっ?ってそんな持ち方したら…!」
ココア「いつっ!?!」
チノ「だ、大丈夫!?」
チノ「あっ…血が出てる!」ぱくっ
ココア「えっ!?こ、ココアさん!?」
チノ「んっんんん!」(じっとして!)
チノ「んっーー………ちゅっ……」
ココア「え、えと……//////」
チノ「んっ…血止まらない……あむ………」
ココア「も、もういいです!」
チノ「まだ駄目だよ!」
ココアによる止血は10分以上続いた
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 03:50:12.06 ID:H8rf9YHao
チノ「止まったね」
ココア「は、はい………」
ココア(舌がくすぐったかった…////)
チノ「それよりチノちゃん!あんな変な持ち方しちゃだめだよ!」
ココア「は、はい…私もなんであんな持ち方したのか…」
チノ「私がお手本見せてあげるよ!」
ココア「へ?な、何言ってるんですか…ココアさんが料理のお手本だなんて…」
ザクザクザクッ
グツグツグッ
ザッザッザッ
チノ「はい!完成!」
ココア「し、信じられない………」
ココア「一体どうして………………」
チノ「あれ?でもおかしいな?いつのまに料理なんて作れるようになったんだろ?」
チノ「でもいまはいっか!お腹空いたし食べようよ!」
ココア「は、はぁ………………」
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 03:55:08.18 ID:H8rf9YHao
ココアチノ「「ごちそうさまでした」」
チノ「じゃあお風呂行こっか?」
ココア「はい…………その前に目隠しを……」
チノ「私がつけるの?」
ココア「そうです!」
チノ「もー、私だって恥ずかしいのに」
…
ココア「手上げてください」
チノ「んっ………」
ごしごしごしっ
チノ「んっ!ぷははは!くすぐったいよぉ!」
ココア「我慢です…」
ゴシゴシ…
チノ「あー…あたまきもちい…」
ココア「流しますね」
ザパー…
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 04:00:06.24 ID:H8rf9YHao
チノ「チノちゃんはどうするの?」
ココア「わ、私は自分で………」
チノ「うーんしょうがないかー」
ココア「そうです、しょうがないんです、見えてしまうのはしょうがないことなんです!
チノ「ところで私は目隠しいつまでつけてないといけないの?」
ココア「上がってお洋服着るまでです」
チノ「そんなっ!?」
…
チノ「ふぁあ…いい湯加減…」
ココア「そうですか?なんだかすこし温い気が…」
チノ「でも目隠ししてるからずっと暗くて嫌だなぁ…」
ココア「そ、それは…しょうがないじゃないですか…!」
チノ「うーん…………えいっ!」ポイッ
ココア「ちょっ!??」
チノ「こんなの邪魔だよ!」
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 04:05:47.05 ID:H8rf9YHao
チノ「はぁ…明るいっていいねー…ってうわっ!?」
ココア「み、みちゃだめですっ!!!」ザパー!
ココア「は、はやく目隠しタオルを……」
チノ「うわっぷ!ちょ、くるし…!」
ココア「んー!と、とれない…!」
チノ「く、くるしいってチノちゃ…!ほんとにっ!!」
チノ(力が入らない…!チノちゃん力が弱すぎるよ!!)
ココア「ちょ、あ、暴れないでください…!」
チノ「ごぶぶぶ…!お、おぼれ…!ごぶ……」ブクブクッ…
ココア「と、とれた!」
チノ「ぶはぁ!!………ゼェゼェ…ひ、酷いよチノちゃん!……」ウルッ…
ココア「だって……恥ずかしくて…って…」
ココア「あれ?ココアさん?どうかしました?」
チノ「な、なんでもないっ!!」
チノ(う、うそ……私泣いちゃってるの!?なんで!?あれだけのことで!?)
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 04:08:38.06 ID:H8rf9YHao
チノ(うぅ…ぐすっ………抵抗できなかったのが怖かったから?………)
ココア「あ、あの…」
チノ「な、なんでもないよ!上がろっか!」
ココア「は、はぁ?」
ココア(どうしたんでしょうか?……急にしおらしくなって…)
チノ(目隠ししてるし濡れてるしばれずにすんだみたい……)
チノ(うぅ……でもどうしよう…こんなこと…恥ずかしいし笑われちゃうよ…絶対に黙っておこないと…)
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 04:25:15.26 ID:H8rf9YHao
チノ「そ、それじゃ私…部屋に戻るね!」
ココア「え………」
チノ「ん?」
ココア「そ、その…少し一緒にいませんか?話したいこととかありますし」
チノ「えっあ、うん!い、いいよ!」
…
チノ「…………」ボーッ…
ココア「あのー…どうかしました?」
チノ「んえっ!?な、なんでもないよ!?!」
ココア「そ、そうですか…」
チノ(さ、さつきのことが頭から離れない…)
ココア(どうしたんでしょうか…あからさまにおかしいです)
チノ「ね、ねえチノちゃん…」
ココア「なんです?」
チノ「え、えっとね…その……あのね……」
チノ「すこし力を抑えてほしいかなって…」
ココア「…はい?」
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 04:29:58.36 ID:H8rf9YHao
チノ「あ、う、ううん!な、なんでもない!」
ココア「はぁ…?変なココアさんです」
チノ「と、とりあえず何があっても私がお姉ちゃんだからね!」
ココア「年齢的にはですけどね」
チノ「そ、そういうことじゃなくて!!」アタフタ…
ココア「クスッ…わかってますよ」
チノ「もうっ!チノちゃんってばー!」ダキッ
ココア「わっ…とと…」
チノ(うぅ…今の私が抱きついても全然包囲力無しだよぉ…で、でもお姉ちゃんぶらないと……)
ココア「……………………………………
………………………………………………………………………」
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 04:32:43.14 ID:H8rf9YHao
次の日……とそして次の日……
チノ「わあああ!!2日立っても治らないよー!」
ココア「落ち着いてください」
チノ「どうしようどうしよう!」
ココア「動いてても仕方がないですよ」
チノ「でも…!」
ココア「ていうよりココアさん最初は楽しんでましたよね?もう元に戻りたいんですか?」
チノ「当たり前でしょ!ていうよりチノちゃんは落ち着きすぎ!」
ココア「まあ……そうですね」
チノ「いったいどうしたら………」
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 04:35:27.82 ID:H8rf9YHao
>>16
チノ(力が入らない!チノちゃん力弱すぎるよ!)
を訂正
チノ(力が入らないっ!?チノちゃんの体じゃ私の力に全く勝てないよっ!!)
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 12:44:23.69 ID:H8rf9YHao
チノ「早く戻らないと…」アセアセ…
ココア「………最初は入れ替わりたいって言い出したのに今はもう早く戻りたい なんですね」
チノ「そ、それはそうだよ…まさかこんな大変だと思わなかったし…冬休みだからまだいいけど…学校始まったら大変だよ?」
ココア「わかってますよ」
チノ「そ、そうだ、またあの薬を飲めば戻るんじゃないかな??!」
ココア「えっ!?」
チノ「そうだよ!戻るよ!きっと!早速飲もう!」
ココア「ちょ、ちょっと待ってください!」
チノ「なに?」
ココア「あの薬はもうありませんよ」
チノ「え…?!」
ココア「私が処分したので」
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 12:52:01.89 ID:H8rf9YHao
チノ「な、な、……なんで!?」
ココア「だって…あんな危ないもの他の人が飲んだら大変ですし」
チノ「そんな……じゃあもうどうしたら………」
ココア「その……………もうこのままでいいんじゃないですか?」
チノ「えっ……ど、どうして?」
ココア「無理に戻る必要あるんですか?」
チノ「あ、あるよ!」
ココア「どうしてです?」
チノ「どうしてって…どうしても!」
ココア「………でも戻らないんだからしょうがないじゃないですか」
チノ「ああぁぁ………どうしたら…どうしたらいいの………」ぐすっ…
ココア「その…私、気づいたんですが、もしかしたら時間が経つに連れその人自身になっていく感じがするんです」
チノ「…え?どういうこと?」
ココア「私、料理できなくなってるしお皿も割っちゃうし…自分で言うのは何ですがこんなの私じゃありません、それにココアさんができるようになってますし」
チノ「え…じゃあそ、そのうち口調とかも人格も変わっちゃうの?…………」ゾッ……
ココア「おそらく…」
チノ(い、いやだ……早く戻らないと…お姉ちゃんやお母さんに私だってわかってもらえなくなるっ……………)
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 12:56:43.63 ID:H8rf9YHao
ココア「ま…私はそれでもいいんだけどねー…チノちゃん……なんて…」
チノ「っ………や、やめて………」ゾッ……
ココア「ふふ…冗談ですよ」
チノ「………」
ココア「あれ?、どこ行くんですか?」
チノ「散歩……」
ココア「あんまし変なことしないでくださいね?私の体なんですから」
チノ「わかってるよ、チノちゃんこそ何もしないでよ!?」
ココア「別に何もしませんよ」
…外
チノ「…はぁ…これからどうしよ……」
チノ(それにしても…いったいどういうつもりなんだろチノちゃん…私のマネして……でも…すごく私っぽかった……うぅ…気持ち悪い…)
シャロ「あれ?チノちゃん!」
チノ「っ!!」びく
チノ「しゃ、シャロちゃ………」
チノ「じゃなくて…しゃ、シャロさん……」
チノ(危ない危ない…)
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 17:37:33.31 ID:H8rf9YHao
シャロ「どこいくの?」
チノ「あ、え、えっと………買い物…です」
シャロ「そうなの?、私もなんだけど一緒に行ってもいい?」
チノ「え?あ、うん…じゃなくて はい、一緒に行きましょう!」
チノ(ってなんで断らないの!?わたしのばかっ!)
…
チノ(っ……)キョロキョロ…
シャロ(なんだか今日のチノちゃん変ね…落ち着きがないというか…)
チノ(どうしよう、買うものなんてないしお財布なんて持ってきてないよ…)
チノ「はぁ……」
シャロ「ちょっ、チノちゃん?!」グイッ!
チノ「わっ!!」
シャロ「危ないじゃない!赤信号よ!?」
チノ「す、すみません………」
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 17:42:12.67 ID:H8rf9YHao
シャロ「今日のチノちゃんなんだか変よ?」
チノ「うっ……その……」
シャロ「ココアと喧嘩でもした?」
チノ「ち、違います…そんなんじゃなくて……」
シャロ「うーん……見当もつかないわね」
チノ「そ、その…お財布忘れちゃって………」
シャロ「えっ」
チノ「………」
シャロ「ああ、なるほどね、いいわ、今日は私が貸してあげる」
チノ「えっ!?い、いいです!それにシャロさんは…」
シャロ「友達なんだから遠慮することないわよ、バイト代入ったばっかだし………うん、大丈夫……うん」
チノ「で、でも……」
シャロ「もう!焦れったい!行くわよ!」
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 17:54:11.38 ID:H8rf9YHao
チノ(といっても何買えば………普通に散歩って言えばよかったかも…といっても散歩だなんて…変だよね、一人だし)
シャロ「ところで何買うの?」
チノ「え、えっと……ココアさんが落として割ったコーヒーカップを2つです」
シャロ「まったく、ココアは成長しないわね」
チノ「………………」
シャロ「えっと400円ね、はい」
チノ「あ、ありがとうございます、じゃあ買ってきます」
…
チノ「ありがとうございました、今度必ず返します」
シャロ「い、いいのよ別に…」
チノ「シャロちゃ…シャロさんは何を買うんですか?」
シャロ「洋服よ」
チノ「服?」
シャロ「あ、そうだ、チノちゃん!洋服選びに付き合ってくれない?」
チノ「え、良いですけど…」
シャロ「それじゃあ行こう!」
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 17:58:34.80 ID:H8rf9YHao
洋服屋
シャロ「この服もいいわね……あれも……どれにしようかしら…」
チノ(シャロちゃん楽しそう)
シャロ「ねえチノちゃんどれがいいかな?」
チノ「そうですね…こっちが合いそうです」
シャロ「そう?じゃあこれにしよ」
チノ「え、そんな簡単に決めちゃっていいんですか?試着とか…」
シャロ「あ、そ、そうね…試着えっと……」キョロキョロ…
シャロ(ふ、服なんてあんましお店で買ったことないからよくわからない…)
チノ「…シャロさんこっちです」
シャロ(ぐっ…見抜かれた…)
シャロ「あ、ありがと…チノちゃん////」
シャロ(ココアじゃないけど…ついお姉さんぶってしまって空回りしちゃうわね…)
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/30(月) 18:04:07.96 ID:H8rf9YHao
シャロ「じゃあ少し待っててね?」
チノ「はい」
…
シャロ「い、いいわよ…」
チノ「わっ…」
シャロ「ど、どうかしら?」
チノ「すごく可愛いです!」ギュッ
シャロ「ち、チノちゃん!?」
チノ「わっ!、す、すいません!…つい……」
シャロ「ついって……もつ…ココアじゃないんだからっ」クスッ
チノ「あ、あはは……」
チノ(危ない危ない…)
シャロ「それじゃあこれ買ってくるわね」
チノ「はい」
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/31(火) 03:37:02.35 ID:neYwdkPmo
シャロ「それじゃ帰ろっか」
チノ「はい」
…帰り道
シャロ「なんだか初めてよね、チノちゃんと二人だけでこういうのって」
チノ「そ、そう?でしたか?」
シャロ「うん、てか普段から五人一緒だしね」
チノ「そう…ですね」
シャロ「ねえ、ココアと仲良くやってる?」
チノ「えっ!?」
シャロ「ほんとは喧嘩したんでしょ?」
チノ「い、いや…その……喧嘩というか…」
シャロ「まあ、悪いのはココアってのはわかるけどねー」
チノ「ち、ちがう!私は悪くな……あ…えっと…」
シャロ「………ど、どしたの?」
チノ「い、いえ…なんでもないです、とにかく…ココアさんは悪くないんです!」
チノ(だって本当に悪くないもん…)
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/31(火) 03:43:26.38 ID:neYwdkPmo
シャロ「ふ、ふぅん…でも喧嘩しちゃったのね」
チノ「まあ…そうですね…」
シャロ「ココアなら許してくれるわよ、あいつ優しいしチノちゃんに甘々だし」
チノ「そ、そうですかね…」
シャロ「ねえ…ココアって…私のことどう思ってるかな…」
チノ「え?」
シャロ「あ!、いや…その…な、なんでもない…今のは忘れて…!」
チノ「…………」
チノ「ココアさんはシャロさんのこと大切な友達と思ってますよ」
シャロ「そ、そうかしら?……」
チノ「はい!もちろんです!!」
シャロ「……そっか…ね、ねえチノちゃん…」
チノ「はい?」
シャロ「チノちゃんは…ココアのことどう思ってるの?」
チノ「えっ??」
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/01/01(水) 03:03:21.11 ID:M8tFdWFPo
チノ(なんて答えたらいいんだろ……)
シャロ「ごめんね突然変なこと聞いて…」
チノ「……こ、ココアさんのことは………ココアさんのことは頼れる優しいお姉ちゃんと思ってます!!」
シャロ「ええ!?ほんとに!?」
チノ「は、はい!もちろんです!」
シャロ「……………」
チノ「や、やっぱりそうではないかも…」
シャロ「そ、そうよね?チノちゃんが変な冗談言うなんて…」
チノ「む………」
シャロ「それでココアのことはそれだけなの?」
チノ「そ、そうですよ」
シャロ「な、ならいいわ、変なこと聞いてごめんね」
チノ「……………………」
チノ「もしかしてシャロさんってココアさんのこと好きなんですか?」
シャロ「へ?!な、なんでそうなんのよ!」
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/01/01(水) 03:11:01.74 ID:M8tFdWFPo
チノ「だってさっきから変な質問ばっかしてきますし」
シャロ「うぅ……あああもう仕方ないわね……そ、そうよ………ココアのこと好きよ…だから色々聞いたの…でもココアってチノちゃんにべったりだし…チノちゃんもココアのこと好きだと思ってたから…私に入る余地はないと思ってたの…」
チノ「ねえシャロちゃん…」
シャロ「ちゃん…?……?」
チノ「今から言うこと…信じてくれる?」
シャロ「え?な、何言ってるの?」
チノ「いいから!」
シャロ「わ、わかった…信じるわ」
チノ「実はね……私…ココアだよ」
シャロ「………………………………は?何言ってるの?チノちゃん」
チノ「だから、私はココアなの!」
シャロ「あ、驚かせようとしてるのかしら…」
チノ「信じてくれるんじゃなかったの!?私はココアだよ!」
シャロ「ま、まってまって!意味がわからないから!なに!?私がココアって!ていうかチノちゃん口調変よ?!」
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/01/01(水) 03:16:57.17 ID:M8tFdWFPo
チノ「それはそうだよ!だってココアだもん」
シャロ「…頭がおかしくなったわけじゃないのよね?…まあいいわ……詳しく聞かせて……」
チノ「えっとね…………」
…
チノ「どう?信じてくれた?」
シャロ「……………信じられるわけないじゃない!非現実的よ!そんな飲み薬あるわけない!」
チノ「もー!シャロちゃんは相変わらずだね!」
シャロ「し、しかし…チノちゃんがこんなテンションでこんな口調で話せるわけないし……つまり……ほ、ほんとうなの……」
チノ「そうだよ、ココアだよ」
シャロ「っ…………//////////わ、わたし帰る!」
チノ「ま、まって!」ガシッ
シャロ「は、はなして!今なんだか凄く恥ずかしくてここから消えちゃいたいのよ!」
チノ「だめっ!なんで私がこのタイミングで明かしたかわからない?」
シャロ「…え…あ……… 」
チノ「そうだよ…シャロちゃんは私が好きなんだよね?」
シャロ「うぅ…そ、そうよ!」
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/01/01(水) 03:28:36.81 ID:M8tFdWFPo
チノ「私……チノちゃんのこと好きなのは好きだけどそういう好きとはちがくて……みんなのことを好きなのと同じで………ねえ、シャロちゃん」
シャロ「な、なに…よ…」
チノ「ごめん………私まだわからないよ…そういうの…それに…いまこの体だし…答えはもう少しだけ待っててもらってもいい?」
シャロ「ココア………わかった…」
チノ「ありがと♪じゃあシャロちゃん!シャロちゃんも一緒に入れ替わりを治す方法手伝ってね!」
シャロ「は、はぁ!?…………って…………ま、しょうがないか…いいわよ」
チノ「ありがとっシャロちゃん!」
シャロ「…ま、早く戻さないといけないしね……」
チノ「でも今日は遅いからまた明日だね」
シャロ「そうね、あ、でも私もあんたんちに寄らせてもらうわよ」
チノ「え、なんで?」
シャロ「本当かどうかまだ半信半疑だもの、チノちゃんとココアこ変なドッキリかもしれないし」
チノ「もう!疑いすぎ!まあ信じろって方が無理だよね、来ていいよ!」
シャロ「……ここで否定しない所が本当にマジっぽい…」
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/01/01(水) 08:45:40.10 ID:M8tFdWFPo
シャロ(それにしても……ほんっとうに今日のこと思い返すと…ものすごく恥ずかしいわね…………
思い返してみればなんだかいつもと違って…チノちゃんとすごく話しやすかったし…表情も全然今までと違うし…もう中身がココアなのは間違いない…)
チノ「ん?シャロちゃーん?なにかかんがえごとかな?」ニコッ
シャロ「………チノちゃんのそんな笑顔…もしもとに戻ったらもう二度と見れないわねって思っただけ」
チノ「そうだねぇ…」
チノ「あ、ちょっと待っててね、チノちゃんにメールしないと…シャロちゃんも来るって」
シャロ「あ、うん………」
シャロ(ココアの携帯…これもう確定じゃん…)
…
チノ「ただいまー」
シャロ「お邪魔します」
ココア「……………………」
チノ「チノちゃん?」
ココア「おかえり!チノちゃん!シャロちゃんも!」
チノ「…」
シャロ「あ、あれ?」
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/01/01(水) 08:51:38.09 ID:M8tFdWFPo
ココア「帰り遅かったから心配したよ!」
チノ「ちょ、チノちゃん!?」
シャロ「え?ココア?あれ?」
ココア「二人ともどうしたの?変な顔して」
チノ「や、やめてっていったじゃん!それ!」
ココア「な、なにが…?チノちゃん…どうしたの?それに変な口調だよ?…」
チノ「だから私の真似するのやめてよ…!」
ココア「よ、よくわからないけど……私は私だよ…?ココアだよ?」
シャロ「…頭が混乱してきた……」
チノ「シャロちゃん!しっかりして!私が本当のココアだからね!?」
ココア「ち、チノちゃん…どうしちゃったの?……さっきから本当におかしいよ!」
チノ「おかしいのはチノちゃんだよ!ふざけないでよぉ!」
シャロ「…………」
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/01/01(水) 08:58:11.34 ID:M8tFdWFPo
チノ「なんでこんなことするのチノちゃん…!」
ココア「チノちゃん…本当に…おかしくなっちゃったの?……………」
シャロ「………」
ココア「ねえシャロちゃんもなんか言ってあげて?」
シャロ「え………」
ココア「チノちゃんが本当におかしくなっちゃったからなんとかしてあげないと」
シャロ「な、なんとかって…てかあんたチノちゃんじゃないの?…」
ココア「もう!私はココアだよ!何言ってるの!?」
シャロ「いや、魂が入れ替わったって聞いたから…」
ココア「え!?魂が入れ替わったってなんのこと!?でもそんなのが現実で起きたらすごいよねぇ」
チノ「もう……なにがしたいの!?…チノちゃん!…グスッ…やめてよぉ…」
シャロ「ちょ、ちょっと……」
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/28(金) 00:43:57.84 ID:kCuogb7dO
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